JP7073056B2 - 給気予熱装置および暖房システム - Google Patents

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Description

本発明は、外気を温めて室内に導入する給気予熱装置およびこれを含む暖房システムに関する。
近年の住宅には24時間換気システムが設置されている。その代表的な構成は、図1に示すように、たとえば、風呂場の天井裏等に換気ファン101を設け、この換気ファン101の吸込口102をトイレや洗面所、浴室などの天井(家の中心付近)に配置し、屋外に面する各居室の壁に給気口103を設け、換気ファン101の排気はダクトを通じて玄関先等に設けた排気口104から屋外に排出する、といった構成になっている。これは、排気はファンで行い、給気はファンを使用せずに自然に取込む方式(排気型)であり、一般の住宅で多く採用されている。
このように、24時間換気システムを用いると、冬場は給気口から冷たい外気が室内に入って来るので、部屋を暖房器具で暖房していたとしても、給気口の近くにいると冷たい空気に当たってしまう。
下記特許文献1には、近接対向配置された2枚のパネル状の放熱器に熱源機からの温水を循環させ、その2枚のパネルの間に屋外からの空気を通して室内に導入する空調装置が開示される。
特開2009-92310号公報
外気を温めて導入するための熱交換器(引用文献1では2枚のパネル)の比較的近くに熱源機を配置できれば、熱源器と該熱交換器との間に敷設する温水循環用の配管の長さは短くて済む。しかし、たとえば、風呂暖房給湯器を熱源機とした場合、マンション等では、風呂暖房給湯器は玄関のある共用廊下側に設置されることが多いので、リビングにおいて外気を温めて給気しようとすると、上記の配管が長くなり、施工の手間と費用が嵩んでしまう。
ところで、近年は、リビングには温水式の床暖房が普及している。熱源機から、たとえば、60℃の湯を温水マットに送ると、床材を経て部屋の空気の自然対流で放熱し、50℃になって熱源機に戻ってくる。この戻り温度が低いほど、熱源機における熱効率は良くなる。しかし、住宅の高気密、高断熱化により、暖房開始から短時間で部屋が暖まるため、ある程度部屋が暖まった後は、温水マットでの放熱量が減り、熱源機での熱効率が低下していた。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、外気を温めて室内に給気するための熱交換器を熱源機から遠いリビングの給気口などに設けた場合にも該熱交換器に温水を循環させるための配管長を抑えて施工の手間と費用を削減できると共に、床暖房における熱効率を改善することのできる給気予熱装置および暖房システムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
]熱源機から送出された温水を床暖房用の温水マットに経由させて前記熱源機に戻す循環回路のうちの前記熱源機から前記温水マットへ向かう往き配管から第1分岐管を分岐させる第1分岐部と、
前記循環回路のうちの前記温水マットから前記熱源機に戻る戻り配管から第2分岐管を分岐させる第2分岐部と、
前記第1分岐管からの温水と前記第2分岐管からの温水を混合する混合器と、
壁を貫通して屋外と屋内を接続する給気口に取り付けられると共に、前記混合器から出た湯が通される熱交換器と、
前記熱交換器を経た湯を、前記第2分岐管の分岐箇所よりも前記熱源機側の前記戻り配管に合流させる合流部と、
を有する
ことを特徴とする給気予熱装置。
上記発明では、温水マットへの往き温水と温水マットからの戻り温水を混合器で混合した湯が給気予熱用の熱交換器に流れる。温水マットへの往き温水の温度や温水マットでの放熱状況に応じて混合比を調整することで、給気予熱の熱交換器に流れる湯水の温度変化を抑えることができる。
]前記混合器は、混合後の湯温が所定温度になるように混合比を変更する
ことを特徴とする[]に記載の給気予熱装置。
]前記熱交換器は、温水を通す扁平管を、放熱板として、所定間隔をあけて複数併設して構成されたマイクロ扁平管熱交換器である
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の給気予熱装置。
上記発明では、マイクロ扁平管熱交換器は小型で高い熱交換効率を得ることができる。
][1]乃至[]のいずれか1つに記載の給気予熱装置と、
前記熱源機と、
前記床暖房用の前記温水マットと、
前記循環回路と、
を有する
ことを特徴とする暖房システム。
本発明に係る給気予熱装置および暖房システムによれば、外気を温めて室内に給気するための熱交換器を熱源機から遠いリビングの給気口などに設けた場合にも該熱交換器に温水を循環させるための配管長を抑えて施工の手間と費用を削減できると共に、床暖房時における風呂暖房給湯器の熱効率を改善することができる。
住宅(マンション)に設置された24時間換気システムの構成例を示す図である。 放熱ユニットを給気口に取り付けた状態の一例を示す図である。 放熱ユニットとその周囲の給気ダクトを示す斜視図である。 マイクロ扁平管熱交換器の概略構成を示す断面図および2枚のマイクロ扁平管を取り出して示す斜視図ある。 暖房システムの設置状況の一例を示す図である。 放熱ユニットに温水を循環させるための専用配管を設けた場合の暖房システムの設置状況の一例を示す図である。 熱源機である風呂給湯器の概略構成を示す図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すような24時間換気システムを導入すると、冬場は給気口103から冷たい外気が室内に入って来る。そこで、本実施の形態に係る暖房システム3(図5、図7参照)では、給気口103に小型で熱交効率の高いマイクロ扁平管熱交換器12を用いた放熱ユニット10を取り付け(図2参照)、共用廊下側のポーチ等に設置された風呂暖房給湯器40等の熱源機から該放熱ユニット10に温水を循環させることで、外気を少し暖めてから室内に導入する。このような外気を温めて室内に導入する暖房を給気予熱と呼ぶものとする。
ここで、近年、リビングには温水式の床暖房が普及しているので、床暖房用の温水マット20に温水を循環させるための配管が、廊下の床下等を通じて、風呂暖房給湯器40と温水マット20との間に設置されていることが多い。そこで、本実施の形態に係る暖房システム3では、その床暖房用の配管に流れる温水を放熱ユニット10にも循環させる。
図2は、放熱ユニット10を給気口103に取り付けた状態の一例を示している。給気口103は、屋外に面する壁に直径100mm(あるいは150mm)ほどの穴を貫通させ、この穴に給気ダクト106を挿入し、その屋内側の端部に開け閉め可能な屋内側カバーユニット107を取り付け、屋外側の端部に、雨避けカバー108を取り付けて構成される。給気ダクト106の途中に放熱ユニット10が取り付けてある。
図3は、放熱ユニット10とその周囲の給気ダクト106を示す斜視図である。放熱ユニット10は、給気ダクト106に密に内挿される円板形状のベース板11と、ベース板11に大きく開設された矩形の貫通穴に嵌めこまれたマイクロ扁平管熱交換器12を備えている。
ベース板11は不燃材で構成される。たとえば、ベース板11は鋼鈑などで構成される。ベース板11は、マイクロ扁平管熱交換器12と給気口103の内壁との隙間を不燃材で封鎖する。
図4は、マイクロ扁平管熱交換器12の概略構成を示す断面図および2枚のマイクロ扁平管14を取り出して示す斜視図ある。マイクロ扁平管熱交換器12は、並行に配置した入水管16と出水管17との間に、薄く扁平した管路であるマイクロ扁平管14を所定間隔で多数並列に接続して構成される。各マイクロ扁平管14はマイクロ扁平管熱交換器12の放熱板になっている。
図では、入水管16の端部の入水口16aから流入した温水は、分岐して各マイクロ扁平管14の中を流れ、各マイクロ扁平管14の他端側で出水管17に流れ出て合流し、出水管17の端部の流出口17aから流出する。
本例のマイクロ扁平管14は、長さL=68mm、幅W=15mm、厚みH=0.7mm(板厚t=0.2mm、内部の水路の厚みはH=0.3mm)である。配列されたマイクロ扁平管14同士の隙間D(間隔)は1.3mm程度になっている。通気抵抗は20Pa(25m3/h時)以下にする。なお、後述する循環ポンプによる送水では、最大で0.1MPa程度の耐水圧があればよいので、マイクロ扁平管14の板厚は0.2mm未満などの非常に薄い鋼鈑で問題ない。
配列されたマイクロ扁平管14同士の隙間Dは、2.2mm以下、好ましくは1.8mm以下である。このような隙間でマイクロ扁平管14を配列すれば、マイクロ扁平管14とマイクロ扁平管14の隙間Dを炎が通り抜けられなくなり、防火効果を得ることができる。
放熱ユニット10では、マイクロ扁平管14同士の間隔を消炎距離以下にすると共に、マイクロ扁平管熱交換器12と給気口103の内側との隙間を不燃材のベース板11で塞いでいるので、火災時に炎が給気口103を通過することを防ぎ、延焼を防ぐことができる。
図5は、暖房システム3の設置状況の一例を示す図である。熱源機である風呂暖房給湯器40は、前述したようにマンションの共用廊下側の玄関のポーチ脇などに設置されており、リビングは玄関から離れた、たとえば南側のバルコニー側にあり、床暖房用の温水マット20は該リビングの床下に設置されている。
温水マット20に温水を循環させる循環回路は、熱源機としての風呂暖房給湯器40から温水マット20に至る往き配管21と、温水マット20(温水マット20内部の水管)と、温水マット20から風呂暖房給湯器40に戻る戻り配管22と、風呂暖房給湯器40の内部の水管とから構成される。風呂暖房給湯器40は、循環回路を循環する湯水を加熱するための熱交換器とバーナ、および、循環回路に湯水を循環させるための循環ポンプ等を有する。
放熱ユニット10のマイクロ扁平管熱交換器12は、温水マット20から風呂暖房給湯器40への戻り配管22の途中に介挿されている。
より詳細には、放熱ユニット10により給気予熱を行うための給気予熱装置は、熱源機としての風呂暖房給湯器40から送り出された温水を床暖房用の温水マット20を経由して循環させる循環回路の往き配管21から第1分岐管23を分岐させる第1分岐部24と、温水マット20から風呂暖房給湯器40に戻る戻り配管22から第2分岐管25を分岐させる第2分岐部26と、第1分岐管23からの温水と第2分岐管25からの温水を混合する混合器27と、混合器27の出側と放熱ユニット10のマイクロ扁平管熱交換器12の入水口16aを結ぶ管路28と、放熱ユニット10のマイクロ扁平管熱交換器12の流出口17aに一端が接続された管路29と、管路29の他端が接続されると共に第2分岐部26よりも風呂暖房給湯器40側の戻り配管22に設けられて、放熱ユニット10を経た湯を戻り配管22に合流させる合流部30を有している。
混合器27は、混合後の湯温が所定温度になるように混合比を変更する。ここでは、ワックスサーモスタット式の混合器を使用するが、たとえば、風呂暖房給湯器40からの電気的な制御等で混合比を調整するものであってもかまわない。
混合器27は、温水マット20からの戻り温水の温度が高いときは、戻り配管22からの取水割合を高くし、戻り温水の温度が低いときは、往き配管21からの取水割合を高くするように混合比を調整する。初期状態では混合比は1:1とする。
放熱ユニット10のマイクロ扁平管熱交換器12への配管(第1分岐管23、第2分岐管25、管路28、管路29)は屋内側から配管する。
第1分岐部24、第2分岐部26、合流部30は、温水マット20の近く、あるいは放熱ユニット10までの配管が短くなる箇所に取り付けられる。
このように、床暖房用の温水マット20への配管を利用して放熱ユニット10のマイクロ扁平管熱交換器12に温水を循環させるので、図6のように、風呂暖房給湯器40と放熱ユニット10のマイクロ扁平管熱交換器12との間に、該マイクロ扁平管熱交換器12に温水を循環させるための専用配管を設置する場合に比べて、施工の手間と費用が少なく抑えることができる。
図7は、風呂暖房給湯器40の概略構成を示す図である。風呂暖房給湯器40は、給水を加熱して浴室内のシャワーや台所の水栓等へお湯を供給(出湯)する給湯機能、浴槽へ湯を落とし込み湯張りする注湯機能、浴槽内の湯水を追い焚きして昇温する追い焚き機能、床暖房用の温水マット20に温水を循環させて暖房する暖房機能や浴室乾燥機の熱交換器などに温水を循環させる機能などを備えている。また、浴槽に設定温度の湯を設定水位になるように自動的に湯張りし、湯張り完了後は設定水位・設定温度が所定時間(たとえば、4時間)に渡って維持されるように追い焚き等を行う風呂の自動運転機能を備えている。さらに、温水マット20に温水を循環させる際に、給気口103に設けられた放熱ユニット10のマイクロ扁平管熱交換器12にも温水を循環させることで、給気口103から室内に流入する外気を予熱する給気予熱を行うようになっている。
風呂暖房給湯器40は、バーナによって加熱される給湯用の第1熱交換器41および追い焚きおよび暖房用の第2熱交換器42を有する。第1熱交換器41、第2熱交換器42はいずれも、顕熱熱交換器41a、42aと排気の潜熱を回収する潜熱熱交換器41b、42bを備えている。
給湯管44の先に設けられた出湯栓が開かれると、給水元から供給される給水が、給水管43、第1熱交換器41の水管および給湯管44を経て出湯栓から流れ出る。給水管43には、水量センサ45、水量を調整(制限)するための水量サーボ46、入水温度センサ47などが設けてある。給水管43と給湯管44は、水量サーボ46の直ぐ下流でバイパス管48を通じて接続されており、バイパス管48の途中には、バイパス管48に流す水量を調整するバイパスサーボ49が設けてある。
給湯管44には第1熱交換器41を出た直後の湯温を検出する熱交温度センサ51、バイパス管48からの給水が合流した後の湯温(出湯温度)を検出する給湯温度センサ52が設けてある。
床暖房用の温水マット20に温水を循環させる循環回路の戻り配管(低温戻り配管)22から風呂暖房給湯器40に戻ってきた湯は、集合ヘッダ53、機内戻り管54、第2熱交換器42の潜熱熱交換器42b、大気開放のシスターン55、循環ポンプ56を経由し、一部は循環ポンプ56下流の分岐箇所から機内低温往き管57、熱動弁58を経由して、往き配管(低温往き配管)21へと流れ出る。分岐箇所で分岐した残りの湯は第2熱交換器42の顕熱熱交換器を経由し、流量制御弁59、追い焚き用の水-水熱交換器61の一次側水管、戻し配管62を経て(図中、破線の矢印で示すルート)、機内戻り管54の途中に合流する。第2熱交換器42の顕熱熱交換器42a側を通す湯量は流量制御弁59で調整される。
なお、第2熱交換器42の顕熱熱交換器42aの出側の配管は前述の流量制御弁59へ接続される管路と、熱動弁63に接続される管路に分岐しており、該熱動弁63の出側は外部の高温往き配管に接続される。高温往き配管は、たとえば、浴室乾燥機などの放熱器に接続され、該放熱器からの戻り配管である高温戻り配管は集合ヘッダ53に接続される。集合ヘッダ53は、高温戻り配管からの湯と低温戻り配管22からの湯を合流させて機内戻り管54へ送り出す。
循環ポンプ56を作動させることで、温水マット20および放熱ユニット10のマイクロ扁平管熱交換器12を経由する循環回路に湯水が循環し、第2熱交換器42を加熱するためのバーナを燃焼させることで、その湯水が昇温される。
暖房システム3では、温水マット20を経由した温水をさらに放熱ユニット10のマイクロ扁平管熱交換器12を経由させるため、放熱ユニット10を経由させない場合に比べて、風呂暖房給湯器40に戻って来る温水(戻り温水)の温度を下げることができ、風呂暖房給湯器40の第2熱交換器42(特に、潜熱熱交換器42b)における熱交換効率を高めることができる。
ところで、風呂暖房給湯器40は床暖房において、暖房運転の開始時など床や部屋が冷たいときは80℃の温水を送り出し、部屋がある程度暖まった後の通常時は60℃の温水を送り出し、床や部屋が十分暖かいときは40℃の温水を送り出すように動作する。
したがって、図6に示すように、温水マット20と放熱ユニット10のマイクロ扁平管熱交換器12に専用配管を設置した場合、放熱ユニット10には、通常、温水マット20と同じ温度の温水を供給することになるので(熱源機内で別の温度の湯を作る場合には構造が複雑になり、また専用機となるため大幅なコストアップになるため)、放熱ユニット10に供給される温水の温度は80℃~40℃の間で大きく変動することになる。
たとえば、給気口103に流入する外気の温度を5℃とした場合に、放熱ユニット10に供給される温水の温度が80℃~40℃の間で変化すると、温度差は35K~75Kの範囲で変化するため、放熱ユニット10の放熱量はおよそ2.1倍に変化する。そのため、給気口103から室内に入って来る空気の温度が大きく変化し給気口103の近くの室内に居る人に不快感を与えてしまう。
これに対し、本実施の形態のように温水マット20からの戻り温水を放熱ユニット10のマイクロ扁平管熱交換器12に流すようにすれば、風呂暖房給湯器40から送り出す湯温の変動幅に比べて温水マット20を経由した湯の温度幅は小さくなるため、放熱ユニット10の放熱量の変動幅を小さくすることができる。
たとえば、風呂暖房給湯器40から温水マット20に送り出す温水暖房の湯量を2L/分、とすると以下のようになる。
・床暖房用の温水マット20での放熱が3000Wであれば、戻り温度の降下は21.5℃になる。このような状況では、風呂暖房給湯器40は80℃の湯を温水マット20に送り出すので、温水マット20を経由した戻り温水の温度は58℃になる。
・床暖房用の温水マット20での放熱が1000Wであれば、戻り温度の降下は7.1℃になる。このような状況では、風呂暖房給湯器40は60℃の湯を温水マット20に送り出すので、温水マット20を経由した戻り温水の温度は53℃になる。
・床暖房用の温水マット20での放熱が200Wであれば、戻り温度の降下は1.4℃になる。このような状況では、風呂暖房給湯器40は40℃の湯を温水マット20に送り出すので、温水マット20を経由した戻り温水の温度は39℃になる。
このように、温水マット20からの戻り温水は58℃~39℃の範囲で変動し、この戻り温水を放熱ユニット10のマイクロ扁平管熱交換器12に流すようにすれば、給気される外気の温度を5℃とした場合、温度差は34K~53Kの範囲で変化し、放熱ユニット10の放熱量はおよそ1.5倍の変動幅に収まる。よって、給気口103から室内に導入される空気の温度変動も少なくなり、室内に居る人に与える不快感を無くすあるいは低減することができる。
さらに、混合器27を介挿させ、温水マット20からの戻り温水と往き温水を混合した湯を放熱ユニット10のマイクロ扁平管熱交換器12に流すので、混合器27から出る湯の温度が一定になるように混合比を調整すれば、放熱ユニット10の放熱量の変動幅をさらに小さくすることができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
実施の形態では、混合器27を有する例を示したが、混合器27を設けず、放熱ユニット10のマイクロ扁平管熱交換器12を温水マット20の下流の戻り配管22に介挿し、温水マット20からの戻り温水のみを放熱ユニット10のマイクロ扁平管熱交換器12に流すように構成されてもよい。
実施の形態では、放熱ユニット10の熱交換器としてマイクロ扁平管熱交換器12を使用したが、フィンとチューブを用いるタイプの放熱器でもかまわない。熱源機は潜熱回収型の風呂暖房給湯器40に限定されない。たとえば、燃料電池の排熱を利用して湯を作るような装置を熱源機に利用してもよい。
3…暖房システム
10…放熱ユニット
11…ベース板
12…マイクロ扁平管熱交換器
14…マイクロ扁平管
16…入水管
16a…入水口
17…出水管
17a…流出口
20…温水マット
21…往き配管
22…戻り配管
23…第1分岐管
24…第1分岐部
25…第2分岐管
26…第2分岐部
27…混合器
28…管路
29…管路
30…合流部
40…風呂暖房給湯器
41…第1熱交換器
42…第2熱交換器
43…給水管
44…給湯管
45…水量センサ
46…水量サーボ
47…入水温度センサ
48…バイパス管
49…バイパスサーボ
51…熱交温度センサ
52…給湯温度センサ
53…集合ヘッダ
54…機内戻り管
55…シスターン
56…循環ポンプ
57…機内低温往き管
58…熱動弁
59…流量制御弁
61…追い焚き用の水-水熱交換器
62…戻し配管
63…熱動弁
101…換気ファン
102…吸込口
103…給気口
104…排気口
106…給気ダクト
107…屋内側カバーユニット
108…雨避けカバー

Claims (4)

  1. 熱源機から送出された温水を床暖房用の温水マットに経由させて前記熱源機に戻す循環回路のうちの前記熱源機から前記温水マットへ向かう往き配管から第1分岐管を分岐させる第1分岐部と、
    前記循環回路のうちの前記温水マットから前記熱源機に戻る戻り配管から第2分岐管を分岐させる第2分岐部と、
    前記第1分岐管からの温水と前記第2分岐管からの温水を混合する混合器と、
    壁を貫通して屋外と屋内を接続する給気口に取り付けられると共に、前記混合器から出た湯が通される熱交換器と、
    前記熱交換器を経た湯を、前記第2分岐管の分岐箇所よりも前記熱源機側の前記戻り配管に合流させる合流部と、
    を有する
    ことを特徴とする給気予熱装置。
  2. 前記混合器は、混合後の湯温が所定温度になるように混合比を変更する
    ことを特徴とする請求項に記載の給気予熱装置。
  3. 前記熱交換器は、温水を通す扁平管を、放熱板として、所定間隔をあけて複数併設して構成されたマイクロ扁平管熱交換器である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の給気予熱装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか1つに記載の給気予熱装置と、
    前記熱源機と、
    前記床暖房用の前記温水マットと、
    前記循環回路と、
    を有する
    ことを特徴とする暖房システム。
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