JP7070289B2 - 前部車体構造 - Google Patents
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Description
上記前部車体構造において、車体剛性、特に、上記サスペンションハウジングに入力される荷重に対する剛性向上を図り、サスペンションハウジングの内倒れ等を防止するため、上記サスペンションハウジングとダッシュパネルとを車両前後方向に連結する補強部材を設けることが知られている(特許文献1参照)。
また、上述のアッパ部とロア部とは、鋼板をそれぞれ別々にプレス加工したものを用いてもよい。
上記構成によれば、上述の車両前後方向に延びるフランジ部により、合わせ面の剛性が向上し、この結果、補強部材の曲げ剛性を高め、車体剛性のさらなる向上を図ることができる。
上記構成によれば、貫通孔の形成によりダッシュパネルの剛性が低下するのを、上記補強部材による囲繞構造にて補強することができる。
図面は前部車体構造を示し、図1は当該前部車体構造を示す斜視図、図2はその正面図、図3はエンジンルーム内側から車幅方向外方を見た状態で示す前部車体構造の側面図、図4は図3で示したサスペンションハウジングの側面図、図5は補強部材によるステアリングシャフト貫通孔の囲繞構造を示す正面図であって、ダッシュパネル直前部にて上下方向に断面した状態で示す図である。
図3に示すように、上記ダッシュパネル3の下部後端には、車室2の床面を形成するフロアパネル4を連設すると共に、該フロアパネル4の車幅方向中央には、車室2内に突出して、車両の前後方向に延びるトンネル部5を、一体または一体的に形成している。
このサイドシル6は、サイドシルインナ7とサイドシルアウタ(図示せず)とを接合固定して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面を有する車体強度部材である。
図2に示すように、該エプロンレインフォースメント18は、断面略門形状の門形部18aと、当該門形部18aの下部から車幅方向の内外に突出するフランジ部18b,18cとを有する車体強度部材である。
この実施例では、該フロントサスペンションタワー21は、アルミ合金の鋳造部材にて形成されており、当該フロントサスペンションタワー21は、図4に示すように、サスペンションハウジング21aと、タワー部21bと、サストップ部21cとを一体形成したものである。
この実施例では、フロントサスペンションとして、ダブルウイッシュボーン型のフロントサスペンションを採用しているので、上記サスペンションリンクとしては、ダブルウイッシュボーンのアッパアーム(アッパウイッシュボーン)を用いている。
ここで、上述のフロントサスペンションタワー21は、アルミ合金による鋳造部材であるため、その形状の自由度が高く、上記リブ21dおよびその他のリブの形成位置により、剛性が高くなり、重量効率が高いものとなる。
図1、図2、図3に示すように、ヒンジピラー13のヒンジピラーインナ14前端部と、エプロンレインフォースメント18およびフロントサスペンションタワー21の後部との間には、遮熱部材側壁22が設けられている。
図1、図2、図3に示すように、ダッシュパネル3の下部には、その前面に接合固定されて車幅方向の全幅にわたって延びるダッシュクロスメンバ25が設けられている。このダッシュクロスメンバ25は上記トンネル対応部3cの直上部に位置する門形部25aと、該門形部25aの下端から車幅方向左右に延び、ダッシュパネル3の下部と略平行な左右の水平部25b,25cと、を一体形成したものである。
このダッシュパネル補強部材27は、その上部に位置して車幅方向略水平に延びると共に、カウルボックス9とダッシュパネル3とに跨がって接合固定される橋架部27aと、この橋架部27aの左右両端部から下方に延びる左右の脚部27b,27cと、を一体的に形成したものである。
ところで、図1から図3に示すように、サスペンションハウジング21aとダッシュパネル3とを車両前後方向に連結する補強部材30を備えている。
まず、図6、図7を参照してアッパ部材40の構成について説明する。
また、上記脚部40gの下端には、アッパ部材40とロア部材50との合わせ面31(図3参照)に沿って車両前後方向に延びる下部フランジ部40hが、車幅方向外方に向けて一体に折曲げ形成されている。
上述の後面部40bの上端部には、取付け座40kが一体形成されており、図5に示すように、当該取付け座40kは、ボルト等の取付け部材34を用いて、ダッシュパネル補強部材27の前面部に取付けられる。
ロア部材50は、側壁50aと、この側壁50aの上端から車幅方向外方に一体に折曲げ形成された上部フランジ部50bと、を備えている。
さらに、当該フランジ後部50gと、後上ビード50dとの間は、略三角形状の連結部50hで一体に連結されている。
上述のフランジ後部50g、連結部50h、後上ビード50dの後端には、ダッシュパネル3の前面に沿う当接フランジ部50iが一体形成されている。
図8に示すように、ロア部材50の前上ビード50cと後上ビード50dとが交差する交差部50nと、前下ビード50eと後下ビード50fとが交差する交差部50pとが設けられている。
詳しくは、上記湾曲部40mは貫通孔3dの車両左側上部に沿って湾曲するものである。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
この構成によれば、貫通孔3dの形成によりダッシュパネル3の剛性が低下するのを、上記補強部材30による囲繞構造にて補強することができる。
この発明のアッパ部は、実施例のアッパ部材40に対応し、
以下同様に、
ロア部は、ロア部材50に対応し、
合わせ面に沿って車両前後方向に延びるフランジ部は、アッパ部材40の下部フランジ部40hとロア部材50の上部フランジ部50bに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
2…車室
3…ダッシュパネル
3c…トンネル対応部(トンネル部)
3d…貫通孔
21a…サスペンションハウジング
21A…支持部
27…ダッシュパネル補強部材
29…ステアリングシャフト
30…補強部材
31…合わせ面
40…アッパ部材(アッパ部)
40h…下部フランジ部(フランジ部)
50…ロア部材(ロア部)
50b…上部フランジ部(フランジ部)
Claims (4)
- エンジンルームと車室とを車両前後方向に仕切るダッシュパネルと、
上記ダッシュパネルの車両前方で、当該ダッシュパネルから離間して位置し、フロントサスペンションのサスペンションリンクを支持するサスペンションハウジングと、が設けられた前部車体構造であって、
上記ダッシュパネルの下部の車幅方向中央には、トンネル部が位置しており、
上記トンネル部の上部には、ダッシュパネル補強部材が設けられ、
上記サスペンションハウジングと上記ダッシュパネルとを車両前後方向に連結する補強部材を備え、
該補強部材は、
上記サスペンションハウジングが支持する上記サスペンションリンクの支持部より上方において当該サスペンションハウジングと上記ダッシュパネル補強部材とに固定されるアッパ部と、
上記サスペンションリンクの支持部より下方において当該サスペンションハウジングに固定されるロア部と、に分割形成されたことを特徴とする
前部車体構造。 - 上記アッパ部および上記ロア部の少なくとも何れか一方の、アッパ部とロア部との合わせ面に沿って車両前後方向に延びるフランジ部が形成された
請求項1に記載の前部車体構造。 - 上記ダッシュパネルには、車室側からエンジンルーム側に向けてステアリングシャフトを貫通させる貫通孔が形成され、
上記貫通孔の周囲を上記補強部材のアッパ部とロア部との後部で囲んだ
請求項1または2に記載の前部車体構造。 - エンジンルームと車室とを車両前後方向に仕切るダッシュパネルと、
上記ダッシュパネルの車両前方で、当該ダッシュパネルから離間して位置し、フロントサスペンションのサスペンションリンクを支持するサスペンションハウジングと、が設けられた前部車体構造であって、
上記サスペンションハウジングと上記ダッシュパネルとを車両前後方向に連結する補強部材を備え、
該補強部材は、
上記サスペンションハウジングが支持する上記サスペンションリンクの支持部より上方において当該サスペンションハウジングとダッシュパネル補強部材とに固定されるアッパ部と、
上記サスペンションリンクの支持部より下方において当該サスペンションハウジングに固定されるロア部と、に分割形成され、
上記アッパ部および上記ロア部の少なくとも何れか一方の、アッパ部とロア部との合わせ面に沿って車両前後方向に延びるフランジ部が形成され、
上記ダッシュパネルには、車室側からエンジンルーム側に向けてステアリングシャフトを貫通させる貫通孔が形成され、
上記貫通孔の周囲を上記補強部材のアッパ部とロア部との後部で囲むとともに、
上記フランジ部の後端は、上記貫通孔近傍のダッシュパネルに固定されることを特徴とする
前部車体構造。
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