JP7067086B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置に関する。
従来からプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像処理装置において、原稿を読み取る読取ヘッドやインクを吐出する吐出ヘッドのように筐体内を移動する移動体が設けられている。このような移動体には、通常、制御部との信号の授受のためにフラットケーブルが接続されている。
フラットケーブルは移動体の移動とともに移動及び変形するため、筐体内でどのような配置で這い回すかによって様々な利点と課題がある。例えば、筐体の上下方向の厚みを薄くするためにフラットケーブル筐体の側壁側から移動体側へ湾曲させた状態で配置する手法がある(特許文献1参照)。
特許文献1に開示される画像処理装置においては、筐体は移動体よりも移動体の移動方向と直交する方向の一側に配置される第1側壁を有している。また、フラットケーブルは、移動体に接続される一端部と、筐体の第1側壁に接続される他端部と、一端部と他端部との間に形成される湾曲部とを有している。
特開2001-346006号公報
しかしながら、特許文献1の構成によれば、フラットケーブルの湾曲部が第1側壁から離れる方向に大きく膨らむと、例えば、移動体が移動する際にフラットケーブルが座屈したり、フラットケーブルが移動体を移動させるためのベルトやガイドなどの移動体駆動機構と干渉したりするおそれがある。
本発明は、フラットケーブルを筐体の側壁側から移動体側へ湾曲させた状態で配置する構成において、フラットケーブルが大きく膨らむことを抑制することが可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明の画像処理装置は、第1方向へ移動する移動体と、前記第1方向と直交する第2方向において前記移動体の一側に配置された第1側壁と、前記移動体を挟んで前記第1側壁とは反対側に配置された第2側壁と、前記第1側壁及び前記第2側壁を繋ぐ底壁と、を有する筐体と、前記移動体に接続された被接続部と、前記第1側壁に固定された被固定部と、湾曲して前記被接続部と前記被固定部とを繋ぐ湾曲部とを有するフラットケーブルと、を備える画像処理装置であって、前記フラットケーブルは、前記湾曲部の内周側に配置された第1フラットケーブルと、前記湾曲部の外周側に配置された第2フラットケーブルとを有し、前記被固定部と前記被接続部との間に設けられ、前記第1フラットケーブルと前記第2フラットケーブルとを保持する第1保持部と、前記第1保持部と前記被接続部との間に設けられた第2保持部であって、前記第1フラットケーブルの前記第1保持部から前記第2保持部までの第1領域の長さと前記第2フラットケーブルの前記第1保持部から前記第2保持部までの第2領域の長さとを異ならせた状態で前記第1フラットケーブルと前記第2フラットケーブルとを保持する前記第2保持部と、を備える、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、フラットケーブルを筐体の第1側壁側から移動体側へ湾曲させた状態で配置する構成において、第2保持部を設けることにより第1領域の長さと第2領域の長さとを異ならせている。
本発明によれば、フラットケーブルを筐体の第1側壁側から移動体側へ湾曲させた状態で配置する構成において、第1領域の長さと第2領域の長さとを異ならせることにより、第1領域及び第2領域に腰を持たせてフラットケーブルが大きく膨らむことを抑制することができる。これにより、フラットケーブルの座屈及び他の部材との干渉を抑制することができる。
一実施形態の画像処理装置の斜視図である。 一実施形態の画像読取部の斜視図である。 一実施形態の画像読取部の平面図である。 一実施形態の画像読取部の内部構成を示す平面図である。 一実施形態の画像読取部の内部構成を示す平面図である。 一実施形態の画像読取部の内部構成を示す平面図である。 一実施形態のFFCの模式図である。 保持部周辺におけるFFCの様子を説明する図であり、(a)は保持部周辺の部分断面図であり、(b)は保持部周辺におけるFFCの斜視図である。
[画像処理装置の全体構成]
図1に示す画像処理装置1は、本発明に係る画像処理装置1の一実施形態であり、画像読取機能、プリント機能及びコピー機能等の画像形成機能、ならびにファクシミリ送受信機能等を備えた複合機として構成されている。以下の説明においては、図1に示すように、操作パネル22が設けられた側を画像処理装置1の前側と規定し、画像処理装置1を操作パネル22に向かってみたときに左手にくる側を画像処理装置1の左側と規定して、前後、左右、及び上下の方向を表す。左右方向は第1方向の一例であり、前後方向は第2方向の一例である。
画像処理装置1は、本体部2と、本体部2の上方に配置される画像読取部3と、画像読取部3の上方に配置される自動原稿搬送部4とを備えている。本体部2はシートに画像を形成する画像形成部を収容している。本体部2の下部にはシートを収容するシートカセット21が設けられている。本体部2の前側上部には、画像処理装置1に対する入力操作を行う操作部、及び画像処理装置1の動作状態等を表示する表示部を備えた操作パネル22が設けられている。
自動原稿搬送部4は、自動原稿搬送部4に載置された複数枚の原稿を1枚ずつ分離して画像読取部3へ順次搬送する、所謂ADF(Automatic Document Feeder)装置である。画像読取部3は、フラットベッド型イメージスキャナとしての機能を有している。また、画像読取部3は、自動原稿搬送部4と協働することによりADF型イメージスキャナとして機能する。
[画像読取部の構成]
図2、図3に示すように、画像読取部3は、筐体31と、筐体31の上部を覆うカバー部材32とを有している。カバー部材32にはプラテンガラス33が取り付けられている。プラテンガラス33の上面は、第1面33aと第2面33bとに区画されている。
第1面33aは、画像読取部3がフラットベッド型イメージスキャナとして利用される際に原稿が載置される原稿載置面である。第2面33bは、画像読取部3がADF型イメージスキャナとして利用される際に、自動原稿搬送部4によって搬送される原稿が接触しつつ通過する部分である。なお、本実施形態においては、1枚のプラテンガラス51を用いて第1面33aと第2面33bとを構成しているが、第1面33aと第2面33bとを別々のプラテンガラスによって構成することも可能である。
図4から図6は画像読取部の内部構成を示す平面図であり、図4は読取ヘッドが第1位置にある状態を示し、図5は読取ヘッドが第1位置と第2位置との間にある状態を示し、図6は読取ヘッドが第2位置にある状態を示している。
図4から図6に示すように、筐体31は、底壁31Aと、第1側壁の一例としての後側壁31Bと、第2側壁の一例としての前側壁31Cと、左側壁31Dと、右側壁31Eとを有している。後側壁31Bは底壁31Aの後端縁部から上方に突出し、前側壁31Cは底壁31Aの前端縁部から上方に突出し、左側壁31Dは底壁31Aの左端縁部から上方に突出し、右側壁31Eは底壁31Aの左端縁部から上方に突出している。
画像読取部3は、読取ヘッド5、キャリッジ50、走査機構51、及びフラットケーブル(以降、FFCと記す)6を有している。読取ヘッド5及びキャリッジ50は移動体の一例である。読取ヘッド5、キャリッジ50、走査機構51、及びFFC6は、筐体31内に収容されている。筐体31の後側壁31Bと前側壁31Cとの間にはガイドレール31Fが形成されている。ガイドレール31Fは、底壁31Aから上方に突出しており、筐体31の左端部から右端部にわたって形成されている。
キャリッジ50は、前後方向に沿って長尺に形成されており、前後方向において前側壁31Cの近傍から後側壁31Bの近傍までにわたって配置されている。キャリッジ50は、ガイドレール31Fに対して摺動可能に嵌合する溝部50Aを有している。キャリッジ50は、溝部50Aがガイドレール31Fに嵌合することで、ガイドレール31Fに案内されながら左右方向へ往復移動可能となっている。キャリッジ50は、FFC6を保持する第2保持部の一例としての保持部55を有している。保持部55は、走査機構51より後方のキャリッジ50の左側部に形成されている。
読取ヘッド5は、前後方向に沿って長尺に形成されている。読取ヘッド5は、例えば密着イメージメンサ(Contact Image Sensor)にて構成されており、読取ヘッド5が有する複数の読取素子は前後方向に沿って配列されている。読取ヘッド5の後端部近傍の底面にはFFC6を接続するためのコネクタ5Aが設けられている。
読取ヘッド5は、キャリッジ50に装着されており、キャリッジ50と一体的に第1位置(図4参照)と第2位置(図6参照)との間で左右方向へ往復移動可能に構成されている。読取ヘッド5の下方には底壁31A、読取ヘッド5の後方には後側壁31B、読取ヘッド5の前方には前側壁31Cが配置されている。
走査機構51は、駆動プーリ52、従動プーリ53、及びタイミングベルト54を有している。駆動プーリ52は、筐体31内の左端部においてガイドレール31Fに近接して配置されている。従動プーリ53は、筐体31内の右端部においてガイドレール31Fに近接して配置されている。タイミングベルト54は、駆動プーリ52と従動プーリ53とに巻き掛けられた無端ベルトであり、ガイドレール31Fに沿って左右方向に延びている。タイミングベルト54のうち、前後方向においてガイドレール31Fの近くに配置される部分は、キャリッジ50に連結される連結部54Aを有している。
駆動プーリ52は画像読取部3が備える駆動源により駆動され、正転方向と、逆転方向とに回転可能に構成されている。駆動プーリ52が正転方向に回転すると、タイミングベルト54の連結部54Aが左側から右側へ向かって移動する。これにより、キャリッジ50及び読取ヘッド5も左側から右側へ向かって一体的に移動する。一方、駆動プーリ52が逆転方向に回転すると、タイミングベルト54の連結部54Aが右側から左側へ向かって移動する。これにより、キャリッジ50及び読取ヘッド5も右側から左側へ向かって一体的に移動する。このように、読取ヘッド5は、駆動プーリ52の正転方向及び逆転方向の回転により、筐体31内を左右方向に往復移動可能となっている。
FFC6は、例えば図7に示すような形態とすることができる。図7のFFC6は、幅方向に所定間隔で並んだ複数の導体を2枚の絶縁フィルム及び接着剤で挟むことにより一体成型されており、可撓性を有している。FFC6は、長手方向の端部にそれぞれ読取ヘッド5のコネクタ5Aに接続される被接続部の一例としての読取ヘッド側端子6Aと、本体部2内に設けられた図示しない制御部に接続される制御部側端子6Bとを有している。
FFC6は、第1スリット6C、第2スリット6D及び第1保持部の一例としての連結部6Eを有している。第1スリット6Cは、被固定部6Fと連結部6Eとの間であってFFC6の短手方向の中央に、導体間に沿ってFFC6の長手方向に形成されている。第1スリット6Cの左端部は、本実施形態ではFFC6の長手方向の中央付近に位置しているが、制御部側端子6B近傍に位置してもよい。
第2スリット6Dは、連結部6Eと読取ヘッド側端子6Aとの間、すなわち第1スリット6Cの読取ヘッド側端子6A側に、第1スリット6Cと離間して第1スリット6Cの延長線上に形成されている。連結部6Eは、第1スリット6Cと第2スリット6Dとの間に位置するスリットが形成されていない部分である。
このようなFFC6は、第1スリット6Cの左端部から第2スリット6Dの右端部までの領域が、第1スリット6Cの延長線であるA-A線に沿って折り曲げて重ねられた状態で画像読取部3に取り付けられる。FFC6を折り曲げた構成とすることによりFFC6の短手方向の長さが短くなるので、筐体31の薄型化に対応させることができる。以下では、折り曲げられたFFC6の一方側を第1FFC61、他方側を第2FFC62と称する。FFC6を折り曲げた構成とすることにより、第1FFC61及び第2FFC62を1本のFFCによって作製できる。
次に、図4から図6及び図8を参照してFFC6の配置について説明する。FFC6の読取ヘッド側端子6Aは、読取ヘッド5のコネクタ5Aに接続されている。一方、FFCの制御部側端子6Bは、後側壁31B付近に形成された本体部2と連通する開口部31Gを通じて、制御部に接続されている。
FFC6は、底壁31Aから離れた位置で後側壁31Bに両面テープ等により固定された被固定部6Fを有する。被固定部6Fは、読取ヘッド5が第2位置にある状態(図6参照)において、FFC6の後側壁に接触する領域に設けられる。つまり、被固定部6Fとして後側壁31Bに固定される部分は後側壁31Bに接触している領域全体であってもよいし、その領域の一部であってもよい。
FFC6は、読取ヘッド側端子6Aと被固定部6Fとを繋ぐ湾曲部6Gを有する。湾曲部6Gは、後側壁31Bから前側壁31C側へU字状に湾曲している。湾曲部6Gは、FFC6が保持部55とFFC6の左端部が接触している後側壁31B部分とに支持されることで形成される。湾曲部6Gの後側壁31Bから離れた部位の長さは、読取ヘッド5が第2位置にある場合に最大、第1位置にある場合に最小となる。第1FFC61は湾曲部6Gの内周側に配置され、第2FFC62は湾曲部6Gの外周側に第1FFC61に重ねて配置されている。
図8は保持部55周辺におけるFFC6の様子を説明する図であり、(a)は保持部55周辺の部分断面図であり、(b)は保持部55周辺におけるFFC6の斜視図である。図8(a)に示すように、FFC6の連結部6Eと読取ヘッド側端子6Aとの間の一部は、保持部55によって保持されている。保持部55は、第1FFC61及び第2FFC62を案内する経路を形成するための第1ブロック55A、第2ブロック55B、第3ブロック55C、第4ブロック55D及び第5ブロック55Eを有する。
第1ブロック55Aは、前後方向に延び、保持部55の左右中央付近に配置される。第2ブロック55Bは、第1ブロック55Aの前部の左側に間隔を有して配置される。第3ブロック55Cは、第1ブロック55Aの左側かつ第2ブロック55Bの後側に間隔を有して配置される。第4ブロック55Dは、第1ブロック55Aの左側かつ第3ブロック55Cの後側に間隔を有して配置される。第5ブロック55Eは、直角に屈曲したブロックであり、第1ブロック55Aの右側及び前側かつ第2ブロック55Bの前側に間隔を有して配置される。
第1ブロック55Aと第2ブロック55Bと第3ブロック55Cと第4ブロック55Dとによって、第1FFC61を案内する第1案内部56が形成される。一方、第1ブロック55Aと第5ブロック55Eとによって、第2FFC62を案内する第2案内部57が形成される。
第1案内部56における第1FFC61は、連結部6E側から順に、第1ブロック55Aと第2ブロック55Bとの間を通り、第2ブロック55Bと第3ブロック55Cとの間を通り、第3ブロック55Cに沿って湾曲し、第3ブロック55Cと第4ブロック55Dとの間を通り、第1ブロック55Aと第4ブロック55Dとの間を通っている。一方、第2案内部57における第2FFC62は、第2ブロック55Bと第5ブロック55Eとの間で両面テープ58により第5ブロック55Eに固定され、第5ブロック55Eに沿って直角に曲がり、第1ブロック55Aと第5ブロック55Eとの間をまっすぐ通っている。
よって、第1案内部56における第1FFC61は、第2案内部57における第2FFC62よりも長くなる。換言すると、第1案内部56は第2案内部57よりもFFC6を案内する経路が長くなるように迂回していると言える。このような保持部55により、第1FFC61の保持部55と連結部6Eとの間の第1領域61Aの長さよりも、第2FFC62の保持部55と連結部6Eとの間の第2領域62Aの長さが長くなる。
また、図8(b)に示すように、保持部55と読取ヘッド側端子6Aとの間において、第1FFC61は、前後方向に折り返された第1折返し部61Bと、前後方向から上下方向に折り返された第2折返し部61Cとを有する。一方、保持部55と読取ヘッド側端子6Aとの間において、第2FFC62は、前後方向から上下方向に折り返された折返し部62Bを有する。
よって、保持部55と読取ヘッド側端子6Aとの間において、第1FFC61は第2FFC62よりも長くなる。この構成により、第1領域61Aの長さよりも第2領域62Aの長さがさらに長くなる。
このように、第1領域61Aの長さよりも第2領域62Aの長さが長くなるため、第1FFC61の第1領域61Aは長手方向に引っ張られ、まっすぐ伸びた状態となる。一方、第2FFC62の第2領域62Aは長手方向に撓み、湾曲した状態となる。
具体的には、図8に示すように、第2領域62Aは、保持部55に連結された部位と頂部62Tとの間に位置し第1領域61Aに対して反るように湾曲している部位62E1と、第1領域61Aから離れる側へ凸となっている頂部62Tとを有している。また第2領域62Aは、頂部62Tと連結部6Eとの間に位置し第1領域61Aに対して反るように湾曲している部位62Eを有している。
このように、第2領域62Aの部位62E1及び部位62E2は、第1領域61Aに対して反るように湾曲していることにより、第2領域62Aから第1領域61A側へ向かって弾性力(復元力)を有している。これにより、FFC6は第1領域61A及び第2領域62Aにおいて、湾曲部6Gの内周側(後側)へ押し付ける力が付与される。その結果、FFC6が大きく膨らむことを抑制することができる。よって、FFC6の座屈及び走査機構51との干渉を抑制することができる。
また、第1領域61Aの長さよりも第2領域62Aの長さが長くなるため、読取ヘッド5が第1位置(図4参照)にある場合に、FFC6の湾曲部6Gの外周側が内周側より長くなる。これにより、湾曲部6Gに掛かる応力が小さくなり、FFC6の座屈を抑制することができる。また、保持部55を設けることにより、第1FFC61と第2FFC62とが同じ長さであっても第1領域61Aの長さと第2領域62Aの長さとを異ならせることができる。
次に、図4から図6に示すように、FFC6の連結部6E及び第2領域62Aは、読取ヘッド5の位置によらず、後側壁31Bから離れた位置に配置される。つまり、FFC6の連結部6E及び第2領域62Aは、読取ヘッド5が第1位置(図4参照)にある場合に、後側壁31Bから離れた位置に配置される。
これにより、読取ヘッド5が第1位置(図4参照)にある場合に、連結部6E及び第2領域62Aが後側壁31Bに当接しないため、第1領域61A及び第2領域62Aで形成される湾曲部6Gが後側壁31Bに当接することによって連結部6E付近が後側壁31Bから離間することがないため、連結部6E付近での座屈を抑制できる。
[変形例]
上記の実施形態において、FFC6は第1FFC61と第2FFC62の一体成型品としたが、第1FFC61と第2FFC62とは別体であってもよい。つまり、FFC6は、2本のFFCを用いて作製してもよい。この場合、読取ヘッド側端子6Aに相当する被接続部は、第1FFCの端部である第1被接続部と、第2FFCの端部である第2被接続部とで構成される。そして、連結部6Eに替えて第1保持部はクリップや両面テープ等を用いて2本のFFCを固定することにより形成することができる。
この構成によれば、汎用のFFCを用いてFFC6を作製できる。また、長さの異なる2本のFFCを用いることにより、保持部55に替えて第2保持部は第1保持部と同様にクリップや両面テープ等を用いて形成することができる。
上記の実施形態において、保持部55は、第1案内部56が迂回することで第2案内部57よりもFFC6を案内する経路が長い構成としたが、逆に第2案内部が迂回することで第1案内部よりもFFC6を案内する経路が長い構成としてもよい。この場合、第1FFC61の保持部から連結部までの第1領域の長さが、第2FFC62の保持部から連結部までの第2領域の長さより長くなる。
このように、第2領域の長さよりも第1領域の長さが長くなるため、第1FFC61の第1領域は長手方向に撓み、湾曲した状態となる。一方、第2FFC62の第2領域は長手方向に引っ張られ、まっすぐ伸びた状態となる。その結果、FFC6は、第2領域が引張されて変形しにくくなり、FFC6が大きく膨らむことを抑制することができる。これにより、FFC6の座屈及び走査機構51との干渉を抑制することができる。
このように、第2保持部は、第1FFC61の第1領域の長さと第2FFC62の第2領域の長さとを異ならせた状態で保持する構成であればよい。これにより、第1領域及び第2領域に腰を持たせてFFC6が大きく膨らむことを抑制することができる。
また、第1FFC61又は第2FFC62の替わりに、樹脂テープ等の可撓性部材を用いてもよい。例えば第2FFC62の替わりに可撓性部材を用いる場合、可撓性部材は、第1FFC61の湾曲部の外側に配置される。そして、可撓性部材の一端部は、被固定部と読取ヘッド側端子との間に設けられる両面テープ等で形成された第1保持部によって第1FFC61に連結される。一方、可撓性部材の他端部は、第1保持部と読取ヘッド側端子との間に設けられる両面テープ等で形成された第2保持部によって第1FFC61に保持される。
第2保持部は、第1FFC61の保持部から連結部までの第1領域の長さと可撓性部材の保持部から連結部までの第2領域の長さとを異ならせた状態で第1FFC61と可撓性部材とを保持する。このような構成によっても、第1領域及び第2領域に腰を持たせてFFCが大きく膨らむことを抑制することができる。
上記の実施形態では画像処理装置1として複合機を例に説明したが、画像処理装置としては、スキャナ、インクジェットプリンタ、複写機等であってもよい。そして、スキャナに適用した場合の移動体は原稿を読み取る読取ヘッド及びキャリッジであり、インクジェットプリンタに適用した場合の移動体はインクを吐出する吐出ヘッド及びキャリッジである。
[実施形態の効果]
上記の実施形態の画像処理装置1は、第1方向へ移動する読取ヘッド5を備える。また画像処理装置1は、第1方向と直交する第2方向において読取ヘッド5の一側に配置された後側壁31Bと、読取ヘッド5を挟んで後側壁31Bとは反対側に配置された前側壁31Cと、後側壁31B及び前側壁31Cを繋ぐ底壁31Aと、を有する筐体31を備える。また画像処理装置1は、読取ヘッド5に接続された読取ヘッド側端子6Aと、後側壁31Bに固定された被固定部6Fと、湾曲して読取ヘッド側端子6Aと被固定部6Fとを繋ぐ湾曲部6Gとを有するFFC6を備える。そして、FFC6は、湾曲部6Gの内周側に配置された第1FFC61と、湾曲部6Gの外周側に配置された第2FFC62とを有する。また画像処理装置1は、被固定部6Fと読取ヘッド側端子6Aとの間に設けられ、第1FFC61と第2FFC62とを連結する連結部6Eを備える。また画像処理装置1は、連結部6Eと読取ヘッド側端子6Aとの間に設けられた保持部55であって、第1FFC61の連結部6Eから保持部55までの第1領域61Aの長さと第2FFC62の連結部6Eから保持部55までの第2領域62Aの長さとを異ならせた状態で第1FFC61と第2FFC62とを保持する保持部55を備える。
この構成によれば、FFC6を筐体31の後側壁31B側から読取ヘッド5側へ湾曲させた状態で配置する構成において、第1領域61Aの長さと第2領域62Aの長さとを異ならせることにより、第1領域61A及び第2領域62Aに腰を持たせてFFC6が大きく膨らむことを抑制することができる。これにより、FFC6の座屈及び走査機構51との干渉を抑制することができる。
上記の実施形態の画像処理装置1によれば、第2領域62Aは第1領域61Aより長い。
この構成によれば、湾曲部6Gの外周側に配置される第2FFC62の第2領域62Aを第1領域61Aより長くすることにより、FFC6は第1領域61A及び第2領域62Bにおいて内周側へ押し付ける力が付与され、FFC6が膨らむことを抑制することができる。
上記の実施形態の画像処理装置1によれば、第1保持部及び第2領域62Aは、読取ヘッド5の位置によらず、後側壁31Bから離れた位置にある。
この構成によれば、第1保持部及び第2領域62Aが後側壁31Bに当接しないため、第2領域62Aの湾曲部6Gが後側壁31Bに当接することによって第1保持部付近が後側壁31Bから離間することがないため、第1保持部付近での座屈を抑制できる。
上記の実施形態の画像処理装置1によれば、保持部55は、キャリッジ50に設けられ、第1FFC61を案内する第1案内部56と、第2FFC62を案内する第2案内部57と、を有し、第1案内部56及び第2案内部57の一方は他方よりも迂回する。
この構成によれば、第1案内部56と第2案内部57の案内長さを異ならせることにより、同じ長さの第1FFC61と第2FFC62とを用いても第1領域61Aの長さと第2領域62Aの長さとを異ならせることができる。
上記の実施形態の画像処理装置1によれば、FFC6は、第1FFC61と第2FFC62とが一体であり、被固定部6Fと連結部6Eとの間にFFC6の長手方向に沿って形成される第1スリット6Cと、連結部6Eと読取ヘッド側端子6Aとの間であって第1スリット6Cの延長線上に形成される第2スリット6Dとを有し、第1スリット6C及び第2スリット6Dに沿って折り曲げられて第1FFC61及び第2FFC62が形成される。
この構成によれば、第1FFC61及び第2FFC62を1本のFFCによって作製できる。
上記の変形例の画像処理装置によれば、第1FFCと第2FFCとは別体であり、被接続部は、第1FFCの端部である第1被接続部と、第2FFCの端部である第2被接続部とを有する。
この構成によれば、FFC6を2本のFFCを用いて作製できる。
上記の変形例の画像処理装置は、第1方向へ移動する読取ヘッド5を備える。また画像処理装置1は、第1方向と直交する第2方向において読取ヘッド5の一側に配置された後側壁31Bと、読取ヘッド5を挟んで後側壁31Bとは反対側に配置された前側壁31Cと、後側壁31B及び前側壁31Cを繋ぐ底壁31Aと、を有する筐体31を備える。また画像処理装置1は、読取ヘッド5に接続された読取ヘッド側端子6Aと、後側壁31Bに固定された被固定部6Fと、湾曲して読取ヘッド側端子と被固定部とを繋ぐ湾曲部とを有するFFCを備える。また画像処理装置1は、FFCの内周側又は外周側に配置された可撓性部材を備える。また画像処理装置1は、被固定部と読取ヘッド側端子との間に設けられ、FFCと可撓性部材とを保持する第1保持部を備える。また画像処理装置1は、第1保持部と読取ヘッド側端子との間に設けられた第2保持部であって、FFCの第1保持部から第2保持部までの第1領域の長さと可撓性部材の第1保持部から第2保持部までの第2領域の長さとを異ならせた状態でFFCと可撓性部材とを保持する第2保持部を備える。
この構成によれば、第1FFC又は第2FFCの替わりに樹脂テープ等の可撓性部材を用いることができる。
1 画像処理装置
5 読取ヘッド(移動体)
6 FFC(フラットケーブル)
6A 読取ヘッド側端子(被接続部)
6C 第1スリット
6D 第2スリット
6E 連結部(第1保持部)
6F 被固定部
6G 湾曲部
31 筐体
31A 底壁
31B 後側壁(第1側壁)
31C 前側壁(第2側壁)
50 キャリッジ(移動体)
55 保持部(第2保持部)
56 第1案内部
57 第2案内部
61 第1FFC(第1フラットケーブル)
61A 第1領域
62 第2FFC(第2フラットケーブル)
62A 第2領域

Claims (3)

  1. 第1方向へ移動する移動体と、
    前記第1方向と直交する第2方向において前記移動体の一側に配置された第1側壁と、前記移動体を挟んで前記第1側壁とは反対側に配置された第2側壁と、前記第1側壁及び前記第2側壁を繋ぐ底壁と、を有する筐体と、
    前記移動体に接続された被接続部と、前記第1側壁に固定された被固定部と、湾曲して前記被接続部と前記被固定部とを繋ぐ湾曲部と、前記湾曲部の内周側に配置された第1フラットケーブルと、前記湾曲部の外周側に配置された第2フラットケーブルとを有するフラットケーブルと、を備える画像処理装置であって
    記被固定部と前記被接続部との間に設けられ、前記第1フラットケーブルと前記第2フラットケーブルとを保持する第1保持部と、
    前記第1保持部と前記被接続部との間に設けられた第2保持部であって、前記第1フラットケーブルの前記第1保持部から前記第2保持部までの第1領域の長さよりも前記第2フラットケーブルの前記第1保持部から前記第2保持部までの第2領域の長さが長くなる状態で前記第1フラットケーブルと前記第2フラットケーブルとを保持する前記第2保持部と、を備え
    前記フラットケーブルは、前記第1フラットケーブルと前記第2フラットケーブルとが一体であり、前記被固定部と前記第1保持部との間に前記フラットケーブルの長手方向に沿って形成される第1スリットと、前記第1保持部と前記被接続部との間であって前記第1スリットの延長線上に形成される第2スリットとを有し、前記第1スリット及び前記第2スリットに沿って折り曲げられて前記第1フラットケーブル及び前記第2フラットケーブルが形成され、
    前記第2領域は、前記第1領域から離れる側へ凸となる頂部と、前記第2保持部と前記頂部との間に位置し前記第1領域に対して反るように湾曲する第1部位と、前記頂部と前記第1保持部との間に位置し前記第1領域に対して反るように湾曲する第2部位と、を有する、ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1保持部及び前記第2領域は、前記移動体の位置によらず、前記第1側壁から離れた位置にあることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第2保持部は、前記移動体に設けられ、前記第1フラットケーブルを案内する第1案内部と、前記第2フラットケーブルを案内する第2案内部と、を有し、
    前記第1案内部前記第2案内部よりも迂回する、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
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