JP7061783B2 - 接着剤組成物 - Google Patents
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Description
接着剤組成物は、加水分解性シリル基を有するポリアルキレンオキサイドを含有している。なお、加水分解性シリル基を有するポリアルキレンオキサイドは、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
測定装置 TOSOH社製 商品名「HLC-8121GPC/HT」
測定条件 カラム:TSKgelGMHHR-H(20)HT×3本
TSKguardcolumn-HHR(30)HT×1本
移動相:o-DCB 1.0mL/分
サンプル濃度:1mg/mL
検出器:ブライス型屈折計
標準物質:ポリスチレン(TOSOH社製 分子量:500~8420000)
溶出条件:145℃
SEC温度:145℃
接着剤組成物は、ポリプロピレングリコールを含んでいる。ポリプロピレングリコールを含んでいる接着剤組成物は、硬化速度が速く深部まで短時間のうちに硬化し、優れた深部硬化性を有すると共に、接着剤組成物の硬化物は、優れたゴム弾性を長期間に亘って安定的に維持する。
接着剤組成物は、エポキシシランカップリング剤を含有している。エポキシシランカップリング剤とは、一分子中にアルコキシ基が結合した珪素原子と、エポキシ基を有する官能基とを含む化合物を意味する。エポキシシランカップリング剤を含有していることによって、合成樹脂から形成された塗膜に対する接着性に優れている。
接着剤組成物は、シラノール縮合触媒を含有している。シラノール縮合触媒とは、ポリアルキレンオキサイドが有する加水分解性シリル基が加水分解することにより形成されたシラノール基同士の脱水縮合反応を促進させるための触媒である。なお、シラノール基とは、ケイ素原子に直接結合しているヒドロキシ基(≡Si-OH)を意味する。
接着剤組成物は、必要に応じて、他の添加剤をさらに含んでいてもよい。他の添加剤としては、脱水剤、エポキシシランカップリング剤、酸化防止剤、充填材、可塑剤、タレ防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、顔料、溶剤、及び香料などが挙げられる。
接着剤組成物は、脱水剤を更に含有していることが好ましい。脱水剤によれば、接着剤組成物を保存している際に、空気中の湿気などの水分によって接着剤組成物が硬化することを抑制することができる。
接着剤組成物は、酸化防止剤を更に含有していることが好ましい。酸化防止剤としては、特に限定されず、例えば、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、モノフェノール系酸化防止剤、ビスフェノール系酸化防止剤、及びポリフェノール系酸化防止剤などが挙げられ、ヒンダードフェノール系酸化防止剤が好ましい。ヒンダードフェノール系酸化防止剤として、具体的には、ペンタエリスリトールテトラキス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル-3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、及びN,N′-ヘキサン-1,6-ジイルビス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニルプロピオンアミド)]などが挙げられる。酸化防止剤は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
接着剤組成物は、充填材を更に含有していることが好ましい。充填材としては、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、含水ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、シリカ、二酸化チタン、クレー、タルク、カーボンブラック、ガラスバルーンなどが挙げられる。充填材は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
接着剤組成物は、タレ防止剤を更に含有していてもよい。タレ防止剤としては、例えば、水添ひまし油、脂肪酸ビスアマイド、ヒュームドシリカなどが挙げられる。
接着剤組成物は、光安定剤及び/又は紫外線吸収剤を更に含有していてもよい。光安定剤としては、例えば、ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)セバケートなどのヒンダートアミン系光安定剤などが挙げられる。紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤などが挙げられる。
接着剤組成物を相対湿度50%及び50℃にて24時間養生後の硬化物のJIS K6251に準拠して測定された引張強さは、1.0~3.0N/mm2が好ましく、1.0~2.5N/mm2がより好ましい。
(加水分解性シリル基を有するポリアルキレンオキサイド)
・加水分解性シリル基を有するポリアルキレンオキサイド(主鎖:ポリプロピレンオキサイドからなり且つ主鎖の末端にジメトキシシリル基を有するポリアルキレンオキサイド、一分子あたりのメトキシシリル基の平均個数:1.4個、数平均分子量:20000、鐘淵化学工業社製 商品名「MSポリマーS-203」)
(ポリプロピレングリコール)
・ポリプロピレングリコール(数平均分子量:3000、旭電化社製 商品名「P-3000」)
(エポキシシランカップリング剤)
・3-グリシドキシトリメトキシシラン
(シラノール縮合触媒)
・1、1、3、3-テトラブチル-1、3-ジラウリルオキシカルボニル-ジスタノキサン(日東化成社製 商品名「ネオスタンU-130」)
(脱水剤)
・ビニルトリメトキシシラン(日本ユニカ社製 商品名「NUCシリコーンA171」)
(アミノシランカップリング剤)
・N-β(アミノエチル)γ-アミノプロピルトリメトキシシラン
(充填材)
・コロイダル炭酸カルシウム(白石工業社製 商品名「CCR」)
加水分解性シリル基を有するポリアルキレンオキサイド、ポリプロピレングリコール、エポキシシランカップリング剤、シラノール縮合触媒、脱水剤、アミノシランカップリング剤及び充填材をそれぞれ表1に示す量ずつプラネタリーミキサーに供給して真空雰囲気下にて60分間混練することによって接着剤組成物を作製した。なお、表1において、加水分解性シリル基を有するポリアルキレンオキサイドは、単に「ポリアルキレンオキサイド」と表記した。
幅が25mmの塗装鋼板を2枚用意した。なお、塗装鋼板の表面はポリ塩化ビニル又はポリエステル樹脂によって塗装されていた。次に、一方の塗装鋼板の表面に接着剤組成物を厚み0.5mmにて塗工した後、塗装鋼板の接着剤組成物の塗工面上に他方の塗装鋼板を重ね合わせて試験体を作製した。なお、一対の塗装鋼板の表面の塗装は、同一種類の樹脂となるように調整した。
幅が25mmの塗装鋼板を2枚用意した。なお、塗装鋼板の表面はポリ塩化ビニル又はポリエステル樹脂によって塗装されていた。次に、一方の塗装鋼板の表面に接着剤組成物を厚み0.5mmにて塗工した後、塗装鋼板の接着剤組成物の塗工面上に他方の塗装鋼板を重ね合わせて試験体を作製した。なお、一対の塗装鋼板の表面の塗装は、同一種類の樹脂となるように調整した。
硬化指数=(100時間剥離強度-24時間剥離強度)/24時間剥離強度
Claims (1)
- 加水分解性シリル基としてジメトキシシリル基を有し、一分子あたりの上記加水分解性シリル基の平均個数が1~2個であり、主鎖骨格がポリプロピレンオキサイドを含み、且つ数平均分子量が20000~50000であるポリアルキレンオキサイド100質量部と、
数平均分子量が1000~10000であるポリプロピレングリコール40~60質量部と、
エポキシシランカップリング剤1~5質量部と、
シラノール縮合触媒として、錫系シラノール縮合触媒0.1~3質量部とを含む接着剤組成物(但し、エポキシ樹脂及びケチミン化合物を含む接着剤組成物を除く)であって、
上記接着剤組成物を相対湿度50%及び50℃にて24時間養生させた後の硬化物のJIS K6251に準拠して測定された引張強さが、1.0~3.0N/mm 2 であり、
上記接着剤組成物を相対湿度50%及び50℃にて24時間養生させた後の硬化物のJIS K6251に準拠して測定された切断時伸びが、300~500%であることを特徴とする接着剤組成物。
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