JP7061033B2 - 吸気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンに吸気を供給する吸気装置に関するものである。
エンジンに吸気を供給する吸気装置において、レゾネータを設けて音圧レベルの低減を図ったものがある(例えば、特許文献1)。特許文献1では、エアクリーナに空気を導入する吸気ダクトに拡張部を設け、この拡張部にレゾネータを形成している。
特許第5222006号公報
しかしながら、特許文献1では、エアクリーナと吸気ダクトとレゾネータとからなる吸気装置が大形化する。このため、このような吸気装置を、例えば、自動二輪車のような配置スペースが限られた車両に搭載するのは難しい。
本発明は、コンパクトな構造で、吸気音を低減することができる吸気装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の吸気装置は、箱形のクリーナケースと、前記クリーナケースの内部に配置されて空気を濾過するエレメントと、前記クリーナケースの内部に外気を導入する吸気ダクトと、前記吸気ダクトと連通するレゾネータとを備えている。前記吸気ダクトは、前記クリーナケースの第1の面に配置され、前記第1の面に平行な第1方向に延びている。前記レゾネータは、前記第1の面に平行で前記第1方向に直交する第2方向に前記吸気ダクトと隣接して前記第1の面に配置されている。前記吸気ダクトおよび前記レゾネータは、前記第1方向に長手方向を有する長尺状である。
この構成によれば、吸気ダクトに連通するレゾネータが設けられているので、吸気の音圧レベルを低減できる。また、吸気ダクトおよびレゾネータが、クリーナケースの第1の面に平行な第1方向に長手方向を有する長尺状であり、第1の面に平行で第1方向に直交する第2方向に互いに隣接して第1の面に配置されている。したがって、吸気ダクトおよびレゾネータをクリーナケースの第2方向の幅内に収め易く、且つ、吸気ダクトおよびレゾネータをクリーナケースが、クリーナケースから第1の面に直交する方向に突出する突出量も抑制できる。これにより、エアクリーナと吸気ダクトとレゾネータとからなる吸気装置をコンパクトに構成できる。その結果、エアクリーナの容量を大きくし易くなるうえに、例えば、自動二輪車のような鞍乗型車両にも搭載し易くなる。
本発明において、前記吸気ダクトおよび前記レゾネータの横断面は、前記第2方向に長さ方向を持つ長方形であってもよい。この構成によれば、必要な吸気ダクトの通路面積およびレゾネータの容量を確保しつつ、吸気ダクトとレゾネータとをコンパクトに構成できる。
本発明において、前記吸気ダクトと前記レゾネータを連通する連通パイプが前記第1方向に直交して延びていてもよい。この構成によれば、吸気の流れ方向である第1方向に直交する方向に連通路を設けることで、効果的に吸気の音圧レベルを低減できる。この場合、前記連通パイプが、前記第1方向に離間して複数設けられていてもよい。この構成によれば、長手方向の複数個所でレゾネータを支持できるので、レゾネータの支持が安定する。
本発明において、前記クリーナケースは前記第1方向に2分割された第1ケース半体と第2ケース半体とを有し、前記第1ケース半体と前記第2ケース半体との間に前記エレメントが配置され、前記第1ケース半体に前記吸気ダクトが連結され、前記第2ケース半体にクリーナ出口部が形成されていてもよい。この構成によれば、吸気通路を吸気ダクトから、第1ケース半体および第2ケース半体に渡って長く形成し易い。これにより、吸気音を低減する効果が大きくなる。
本発明において、前記吸気ダクトは、前記第1方向に延びて外部に露出する上流部と、前記クリーナケース内のダーティ室内を前記第1の平面に直交する第3方向に延びる下流部とを有し、前記下流部が前記ダーティ室の第3方向の中間部よりも長く延びていてもよい。この構成によれば、吸気装置全体を大きくすることなく、吸気ダクトを長く形成できる。これにより、吸気音を低減する効果が大きくなる。
本発明において、前記クリーナ出口はファンネルで構成され、前記吸気ダクトの出口が前記第2方向の一方寄りに配置され、前記ファンネルの入口が前記第2方向の他方寄りに配置されていてもよい。この構成によれば、クリーナケース内部の通路を長く構成でき、エアクリーナの容積も大きくし易い。
本発明の自動二輪車は、本発明の吸気装置を備え、前記クリーナケースがエンジンのシリンダヘッドの後方に配置され、前記クリーナケースの後面に前記吸気ダクトおよび前記レゾネータが配置され、前記吸気ダクトおよび前記レゾネータは上下方向に延び、外気が前記吸気ダクトに下方から導入され、前記レゾネータが前記吸気ダクトの車幅方向側方に隣接して配置されている。この構成によれば、吸気装置がコンパクトに構成されているので、配置スペースが制限された自動二輪車において、吸気装置と他の部品との干渉を防ぐことができる。
本発明の吸気装置によれば、吸気の音圧レベルを低減できるとともに、吸気装置をコンパクトに構成できる。
本発明の第1実施形態に係るエンジンの吸気装置を備えた自動二輪車を示す側面図である。 同吸気装置と同エンジンのシリンダを示す側面図である。 同吸気装置を示す斜視図である。 同吸気装置を車体後方から見た背面図である。 同吸気装置のカバー体を取り外した状態を示す平面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る吸気装置を備えた自動二輪車を示す側面図である。本明細書において、「右」、「左」は、車両に乗車した運転者から見た「右」、「左」をいう。また、車両の前進方向を「前方」、後退方向を「後方」とする。さらに、「上流」、「下流」は吸気の流れ方向の「上流」、「下流」をいう。
本実施形態の自動二輪車の車体フレームFRは、前半部を構成するメインフレーム1と、後半部を構成するリヤフレーム2とを有している。リヤフレーム2は、メインフレーム1の後部に接合されている。メインフレーム1は、前端のヘッドパイプ4から後方に向かって下方に傾斜して延びている。本実施形態のメインフレーム1は、上フレーム1aと下フレーム1bとを有している。上フレーム1aは、ヘッドパイプ4の上部から後方に向かって下方に傾斜して延びている。下フレーム1bは、ヘッドパイプ4の下部から後方に向かって下方に傾斜して延びている。
メインフレーム1の前端のヘッドパイプ4に、ステアリングシャフト(図示せず)を介して左右一対のフロントフォーク6が回動自在に支持されている。このフロントフォーク6の下端に前輪8が支持されている。フロンクフォーク6の上端部に、ハンドル10が取り付けられている。
メインフレーム1の後端下部にスイングアームブラケット12が設けられている。スイングアームブラケット12にスイングアーム14が揺動自在に支持され、このスイングアーム14に後輪16が支持されている。
本実施形態のリヤフレーム2は、上側のシートレール2aと下側の補強レール2bとを有している。シートレール2aは、上フレーム2aの後部から後方に向かって上方に傾斜して延びている。補強レール2bは、スイングアームブラケット12から後方に向かって上方に傾斜して延び、シートレール2aの後部に連結されている。
本実施形態では、メインフレーム1およびリヤフレーム2は、左右一対設けられている。詳細には、上フレーム1a、下フレーム1b、シートレール2aおよび補強レール2bが、左右一対設けられている。つまり、左右のメインフレーム1,1および左右のリヤフレーム2,2の間に、パーツを配置する空間が形成されている。
シートレール2aに、ライダーシート18および同乗者シート20が支持されている。ライダーシート18の前方でヘッドパイプ4の後方に燃料タンク22が配置されている。メインフレーム1の中央下部に、エンジンEが支持されている。エンジンEにより、後輪16が駆動される。
本実施形態のエンジンEは、単気筒エンジンである。ただし、エンジンEの形式はこれに限定されず、多気筒エンジンであってもよい。エンジンEは、クランクシャフト24を支持するクランクケース26と、クランクケース26の前部から前方斜め上方に突出するシリンダ28と、その上方のシリンダヘッド30とを有している。
シリンダヘッド30の後面に、吸気が導入される吸気ポート30aが形成されている。シリンダヘッド30の前面に、排気が導出される排気ポート30bが形成されている。排気ポート30bに排気管32が接続されている。エンジンEの排気は、排気管32により後方に導かれ、マフラ(図示せず)を介して外部に排出される。
吸気ポート30aに、スロットルボディ34が接続されている。スロットルボディ34は、その内部にスロットル弁(図示せず)を有し、エンジンEに供給する吸気量を調整する。シリンダヘッド30の後方にエアクリーナ35が配置され、スロットルボディ34に接続されている。エアクリーナ35は、図2に示すように、箱形のクリーナケース36と、クリーナケース36の内部に配置されたエレメント38とを有し、エンジンEに供給される空気を濾過する。
クリーナケース36の第1の面である後面36rに、吸気ダクト40が配置されている。吸気ダクト40は、クリーナケース36の内部に外気を導入する。吸気ダクト40は、クリーナケース36の後面(第1の面)36rに沿って上下方向に延びている。つまり、吸気ダクト40は、上下方向に長手方向を有する長尺状である。本実施形態の吸気ダクト40は、ニトリルゴム製である。ただし、吸気ダクト40の材質はこれに限定されない。吸気ダクト40の構造の詳細は後述する。
本明細書において、クリーナケース36における吸気ダクト40が配置される面を第1の面とする。この第1の面に平行で吸気ダクト40が延在する方向を第1の方向D1とする。また、第1の面に平行で第1の方向D1に直交する方向を第2の方向D2とする。さらに、第1の平面に直交する方向、すなわち第1の方向D1と第2の方向D2の両方に直交する方向を第3の方向D3とする。
本実施形態では、クリーナケース36の後面36rが第1の面を構成する。第1の方向D1は、上下方向を向いている。ここで、上下方向とは、大概、鉛直方向±30°以内の方向をいう。第2の方向D2は車幅方向(左右方向)を向いている。ここで、左右方向とは、大概、左右方向±30°以内の方向をいう。第3の方向D3は前後方向を向いている。ここで、前後方向とは、大概、前後方向±30°以内の方向をいう。
図1に示すエアクリーナ35は、第1の方向である上下方向D1に関して、クランクケース24およびスイングアームブラケットの上方で、ライダーシート18の下方に配置されている。また、エアクリーナ35は、第2の方向である左右方向D2に関して、左右のリヤフレーム2,2の間に配置されている。エアクリーナ35の後方に、バッテリ42が配置されている。バッテリ42は、自動二輪車の電装品に電源を供給する。バッテリ42も、左右のリヤフレーム2,2の間でライダーシート18の下方に配置されている。つまり、エアクリーナ35は、第3の方向である前後方向D3に関して、シリンダヘッド30およびスロットルボディ34の後方で、バッテリ42の前方に配置されている。
図3に示すように、クリーナケース36は上下方向(第1方向)D1に2分割された上側の第1ケース半体44と下側の第2ケース半体46とを有している。両ケース半体44,46は複数のねじ体45により連結され、第1ケース半体44と第2ケース半体46との間に、前記エレメント38が配置されている。クリーナケース36は、例えば、ポリプロピレンのような樹脂製である。エレメント38は、例えば、ポリウレタン製のスポンジである。ただし、クリーナケース36およびエレメント38の材質はこれに限定されない。
第1ケース半体44に吸気ダクト40が連結され、第2ケース半体46にクリーナ出口部48が形成されている。本実施形態のクリーナ出口部48は、図2で示すように、エアクリーナ35の第2ケース半体46の前壁46fを貫通するファンネル48で構成されている。
つまり、第1ケース半体44が、エレメント38の上流側のダーティ室50を構成し、第2ケース半体46が、エレメント38の下流側のクリーン室52を構成する。クリーン室52の容積は、大きくすることが好ましい。本実施形態でも、クリーン室52の容積は、ダーティ室50に比べて大きく形成されている。換言すれば、第2ケース半体46が、クリーナケース36のケース本体を構成し、第1ケース半体44が、クリーナケース36のカバー体を構成している。
図5に示すように、第2ケース半体46の前面に、前方に突出する取付片54が形成されている。取付片54は、車幅方向に並んで2つ設けられている。各取付片54に、上方を向いたボルト挿通孔54aが形成されている。ファンネル48の入口48aは、クリーン室52内に開口している。詳細には、ファンネル48の入口48aは、クリーン室52内における車幅方向の右側寄りに配置されている。
図2に示すように、クリーナケース36の後面36rに配置された吸気ダクト40は、その入口端がクリーナケース36の外方で下方に開口し、その中間部で前方に湾曲してエアクリーナ36に差し込まれ、出口端がクリーナケース36内に開口している。換言すれば、吸気ダクト40は、クリーナケース36の外部に露出する上流部56と、クリーナケース36内の下流部58とを有している。上流部56は、クリーナケース36の後面36rに沿って上下方向D1に延びている。下流部58は、クリーナケース36内のダーティ室50内を前後方向D3に延びている。
クリーナケース36の後面36rに吸気ダクト40が設けられているので、走行風が吸気ダクト40に直接当たらない。したがって、吸気ダクト40内に水が浸入し難い。また、吸気ダクト40の下端に入口40aが形成され、外気が下方から吸気ダクト40内に導入されるので、吸気ダクト40内への水の浸入を一層抑制できる。
本実施形態では、下流部58は、ダーティ室50の前後方向D3の中間部よりも前方に長く延びている。詳細には、下流部58は、ダーティ室50の後端から前部付近まで延び、吸気ダクト40の出口40bがダーティ室50の前部寄りに開口している。このように、吸気ダクト40を長く形成することで、吸気音を抑制することができる。ただし、吸気ダクト40が長過ぎると、吸気抵抗が増加してエンジン性能が低下する可能性がある。
図5に示すように、吸気ダクト40の出口40bは、クリーナケース36における左右方向(車幅方向)D2の左側寄りに配置されている。つまり、本実施形態では、吸気ダクト40の出口40bとファンネル48の入口48aは、車幅方向の反対側に配置されている。
クリーナケース36の後面36rに、レゾネータ60が配置されている。レゾネータ60は、吸気ダクト40に連通し、吸気の音圧レベルを低減させる。本実施形態のレゾネータ60は、ポリエチレンのような樹脂製で、ブロー成形により形成されている。ただし、レゾネータ60の材質、製法はこれに限定されない。エアクリーナ35、吸気ダクト40およびレゾネータ60により、エンジンEに吸気を供給する吸気装置ISが形成されている。
レゾネータ60は、吸気ダクト40と左右方向(車幅方向)D2に隣接してクリーナケース36の後面36rに配置されている。本実施形態では、レゾネータ60は、吸気ダクト40の車幅方向D2の右側に配置されている。レゾネータ60は、クリーナケース36の後面36rに沿って上下方向D1に延びている。レゾネータ60は、吸気ダクト40と同様に、上下方向D1に長手方向を有する長尺状である。つまり、本実施形態のレゾネータ60は、上下方向D1に長手方向を有する直方体形状である。
図4に示すように、吸気ダクト40よびレゾネータ60は、上下方向(第1方向)D1および左右方向(第2方向)D2に関して、クリーナケース36の内側に配置されている。つまり、吸気ダクト40よびレゾネータ60は、クリーナケース36から上下方向D1および左右方向D2にはみ出さない。
図3に示すように、吸気ダクト40の横断面S1およびレゾネータ60の横断面S2は、車幅方向D2に長い長方形である。したがって、吸気ダクト40よびレゾネータ60は、図2に示すように、前後方向(第3方向)D3に関しても、クリーナケース36から大きく突出しない。
レゾネータ60は、負圧時の吸気の騒音値を低減する。詳細には、レゾネータ60は、吸気音の特定周波数を下げる。レゾネータ60は、吸気脈動を慣らす効果もある。これにより、ライダーのフィーリングが向上する。
レゾネータ60は、容積が大きい方が吸気音の低減効果は大きい。また、レゾネータ60は球形状が理想的である。ただし、配置スペースの問題から、本実施形態では、レゾネータ60の形状を直方体とし、容積はスペースの許す限り大きく形成した。例えば、本実施形態では、レゾネータ60はクリーナケース36の形状に沿わせて配置されている。また、レゾネータ60は、内部に仕切りのない大空間が形成されている。これにより、大きな吸気音の低減効果を得ることができるとともに、エンジンEの高速回転時に吸気量の不足をレゾネータ60からの空気で補うことも期待できる。
図4に示すように、吸気ダクト40とレゾネータ60とは、連通パイプ62により連通されている。連通パイプ62は、上下方向D1に直交して延びている。詳細には、連通パイプ62は、車幅方向D2に延びている。本実施形態では、連通パイプ62は、上下方向D1に離間して2つ設けられている。ただし、連通パイプ62の数は、これに限定されず、1つでもよく、3つ以上でもよい。また、本実施形態では、2つの連通パイプ62は同じ大きさであるが、異なっていてもよい。
連通パイプ62は、円筒形状であり、本実施形態では、レゾネータ60に一体形成されている。詳細には、連通パイプ62は、レゾネータ60の車幅方向の左側面60sに形成されている。連通パイプ62により、吸気ダクト40内部の吸気通路66とレゾネータ60の内部のレゾネータ室68とを連通する連通路65が形成されている。
吸気ダクト40の車幅方向の右側面40sに、パイプ挿通孔64が形成されている。パイプ挿通孔64は、連通パイプ62に対応して、上下方向D1に離間して2つ設けられている。レゾネータ60の連通パイプ62を吸気ダクト40のパイプ挿通孔64の内側に嵌合することで、吸気ダクト40内部の吸気通路66とレゾネータ60の内部のレゾネータ室68とが連通されている。
連通路65は、吸気の流れ方向に直交する方向に延びるのが好ましい。本実施形態の連通路65は、吸気の流れ方向(上下方向D1)に直交する車幅方向D2に延びている。また、連通路65は、吸気ダクト40における流速が大きい箇所に設けるのが好ましい。本実施形態では、連通路65は、流速が大きい吸気ダクト40の直線部分に設けられている。
連通路65は、吸気ダクト40における幅が小さい部分に設けるのが好ましい。本実施形態では、連通路65は、吸気ダクト40における幅(前後方向D3の寸法)が小さな側面40sに設けられている。これにより、幅(車幅方向D2の寸法)の大きな吸気ダクト40の後面40rに設けるよりも、大きな吸気音低減効果を得ることができる。
連通路65の横断面形状は円形が好ましい。また、連通路65の径、長さは、低減対象の周波数で決まる。本実施形態で連通路65を2つとしたのは、上述のように幅の狭い側面40sに連通孔65を設ける場合、連通路65を1つとするのは寸法的に難しい。また、連通路65の径が大き過ぎると、吸気ダクト40内の空気の流れを阻害する恐れがある。そこで、連通路65を2つ設けることで、必要な開口面積を確保しつつ、各連通路65が大きくなり過ぎるのを抑制している。
十分な吸気を確保する観点からは、吸気ダクト40の通路面積(外形)は大きい方がよい。ただし、吸気ダクト40の外形が大きいと、吸気音が大きくなる。吸気ダクト40の外形を小さくすれば吸気音は小さくなるが、吸気抵抗が大きくなってエンジン性能が落ちるうえに、必要な吸気量を確保するのが困難になる。そこで、本発明では、吸気ダクト40の外形を小さくして確保されたスペースに、レゾネータ60が設けられている。これにより、必要なエンジン性能および吸気を確保しつつ、吸気音の低減を図ることができる。
図2に示すレゾネータ60を吸気ダクト40の後方に設けると、バッテリ42のような周辺部品に干渉する可能性がある。レゾネータ60を吸気ダクト40の前方に設けると、エアクリーナ35のクリーン室52に干渉し、クリーン室52の容量が小さくなる恐れがある。そこで、本発明では、レゾネータ60は、クリーナケース36の後面36rで、吸気ダクト40の車幅方向の外側方(右側)に配置されている。
つぎに、本実施形態の吸気装置ISの支持構造について説明する。図4に示すエアクリーナ35の第1ケース半体44の後面に、ダクト挿通孔69が形成されている。このダクト挿通孔69に、吸気ダクト40の下流部58が後方から差し込まれ、接着剤のような固着手段により第1ケース半体44に接合される。さらに、レゾネータ60の連通パイプ62が吸気ダクト40の側面40sのパイプ挿通孔64の内側に嵌合され、接着剤のような固着手段により吸気ダクト40に接合される。これにより、エアクリーナ35、吸気ダクト40およびレゾネータ60が、サブユニット化されて吸気装置ISが構成される。このように、エアクリーナ35、吸気ダクト40およびレゾネータ60を別体とすることで、吸気装置ISの製造が容易になる。
このサブユニット化された吸気装置ISが車体に取り付けられる。図2に示すように、エアクリーナ35のクリーナ出口部48が、スロットルボディ34に連結されている。これにより、エアクリーナ35の下部が、スロットルボディ34を介してエンジンEに支持される。本実施形態では、クリーナ出口部48とスロットルボディ34は、クランプのような連結部材72により連結されている。ただし、クリーナ出口部48とスロットルボディ34との連結手段はこれに限定されない。
さらに、クリーナケース36の取付片54のボルト挿通孔54a(図5)に、ボルト70が上方から挿通され、車体フレームFRに設けられたねじ孔(図示せず)に締め付けられている。つまり、エアクリーナ35の上部は、取付片54を介して車体フレームFRにボルト70で固定されている。以上により、吸気装置ISが車体に着脱自在に取り付けられている。
つぎに、本実施形態の吸気装置ISの吸気の流れについて説明する。エンジンEが始動すると、吸気ダクト40の下端の入口40aから外気(吸気)Aが導入される。吸気Aは、吸気ダクト40の上流部56から下流部58を流れ、出口40bからエアクリーナ35のダーティ室50内に導出される。吸気Aは、エレメント38で濾過された後、クリーン室52に流入する。クリーン室52内の吸気Aは、クリーナ出口部48からスロットルボディ34を介してエンジンEに供給される。
このとき、図4に示すように、吸気ダクト40の上流部56を流れる吸気Aの一部が、連通路65を介してレゾネータ室68内に流入する。吸気Aは、レゾネータ室68内で共鳴し、吸気音が低減される。
上記構成によれば、吸気ダクト40に連通するレゾネータ60が設けられているので、吸気の音圧レベルを低減できる。図3に示すように、吸気ダクト40およびレゾネータ60が上下方向D1に長手方向を有する長尺状であり、車幅方向D2に互いに隣接してクリーナケース36の第1の面である後面36rに配置されている。したがって、吸気ダクト40およびレゾネータ60をクリーナケース36の車幅方向D2の幅内に収め易い。しかも、吸気ダクト40およびレゾネータ60がクリーナケース36から後方に突出する突出量も抑制できる。これにより、エアクリーナ35と吸気ダクト40とレゾネータ60とからなる吸気装置ISをコンパクトに構成できる。その結果、エアクリーナ35の容量を大きくし易くなるうえに、配置スペースの限られた自動二輪車にも搭載し易い。
吸気ダクト40の横断面S1およびレゾネータ60の横断面S2は、車幅方向D2に長さ方向を持つ長方形である。これにより、必要な吸気ダクト40の通路面積およびレゾネータ60の容積を確保しつつ、吸気ダクト40とレゾネータ60とをコンパクトに構成できる。
連通パイプ62が吸気Aの流れ方向(上下方向D1)に直交して車幅方向D2に延びているので、効果的に吸気Aの音圧レベルを低減できる。また、連通パイプ62が、長手方向(上下方向D1)に離間して2つ設けられているので、長手方向の2か所でレゾネータ60を支持できる。したがって、レゾネータ60の支持が安定する。
図2に示す上側の第1ケース半体44に吸気ダクト40が連結され、下側の第2ケース半体46にクリーナ出口部48が形成されている。これにより、吸気通路を吸気ダクト40から、第1ケース半体44および第2ケース半体46に渡って長く形成し易い。その結果、吸気音を低減する効果が大きくなる。
吸気ダクト40の下流部58が、エアクリーナ35のダーティ室50の前部まで延びている。これにより、吸気装置IS全体を大きくすることなく、吸気ダクト40を長く形成できる。したがって、吸気音を低減する効果が大きくなる。
図5に示すように、吸気ダクト40の出口40bがエアクリーナ35内の車幅方向D2の左側に配置され、ファンネル48の入口48aが車幅方向D2の右側に配置されている。これにより、吸気ダクト40の出口40bからファンネル48の入口48aまでのクリーナケース36内部の通路を長く構成できる。したがって、エアクリーナ35の容積も大きくし易い。
上述のように、吸気装置ISがコンパクトに構成されているので、配置スペースが制限された自動二輪車に吸気装置ISを配置しても、例えば、図1に示す吸気装置ISとバッテリ42との干渉を防ぐことができる。
上記実施形態では、図3に示す吸気ダクト40およびレゾネータ60が配置される第1の面がクリーナケース36の後面36rで、吸気ダクト40およびレゾネータ60が延在する第1方向D1が上下方向で、吸気ダクト40とレゾネータ60が隣接する第2方向D2が左右方向(車幅方向)に設定されている。ただし、第1の面、第1および第2方向D1,D2はこれに限定されない。例えば、吸気ダクト40およびレゾネータ60をクリーナケース36の側面(第1の面)に配置し、吸気ダクト40およびレゾネータ60が上下方向(第1方向D1)に延在し、吸気ダクト40とレゾネータ60が前後方向(第2方向D2)に隣接するように設定されてもよい。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明の吸気装置を自動二輪車に適用した例について説明したが、本発明の吸気装置は自動二輪車以外の車両、船舶等の乗物にも適用可能である。また、本発明の吸気装置は乗物以外のエンジンにも適用可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
35 エアクリーナ
36 クリーナケース
36r クリーナケースの後面(第1の面)
38 エレメント
40 吸気ダクト
40b 吸気ダクトの出口
44 第1ケース半体(カバー体)
46 第2ケース半体(ケース本体)
48 クリーナ出口部(ファンネル)
48a ファンネルの入口
50 ダーティ室
52 クリーン室
56 吸気ダクトの上流部
58 吸気ダクトの下流部
60 レゾネータ
62 連通パイプ
D1 第1方向(上下方向)
D2 第2方向(左右方向、車幅方向)
D3 第3方向(前後方向)
E エンジン
IS 吸気装置

Claims (7)

  1. 箱形のクリーナケースと、前記クリーナケースの内部に配置されて空気を濾過するエレメントと、前記クリーナケースの内部に外気を導入する吸気ダクトと、前記吸気ダクトと連通するレゾネータとを有する吸気装置を備えた自動二輪車であって
    前記吸気ダクトは、前記クリーナケースの第1の面に配置され、前記第1の面に平行な第1方向に延び、
    前記レゾネータは、前記第1の面に平行で前記第1方向に直交する第2方向に前記吸気ダクトと隣接して前記第1の面に配置され、
    前記吸気ダクトおよび前記レゾネータは、前記第1方向に長手方向を有する長尺状であり、
    前記クリーナケースがエンジンのシリンダヘッドの後方に配置され、
    前記クリーナケースの後面に、前記吸気ダクトおよび前記レゾネータが配置され、
    前記吸気ダクトおよび前記レゾネータは上下方向に延び、外気が前記吸気ダクトに下方から導入され、
    前記レゾネータが、前記吸気ダクトの車幅方向側方に隣接して配置されている自動二輪車
  2. 請求項1に記載の自動二輪車において、前記吸気ダクトおよび前記レゾネータの横断面は、前記第2方向に長さ方向を持つ長方形である自動二輪車
  3. 請求項1または2に記載の自動二輪車において、前記吸気ダクトと前記レゾネータを連通する連通パイプが前記第1方向に直交して延びている自動二輪車
  4. 請求項3に記載の自動二輪車において、前記連通パイプが、前記第1方向に離間して複数設けられている自動二輪車
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の自動二輪車において、前記クリーナケースは、前記第1方向に2分割された第1ケース半体と第2ケース半体とを有し、
    前記第1ケース半体と前記第2ケース半体との間に、前記エレメントが配置され、
    前記第1ケース半体に前記吸気ダクトが連結され、前記第2ケース半体にクリーナ出口部が形成されている自動二輪車
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の自動二輪車において、前記吸気ダクトは、前記第1方向に延びて外部に露出する上流部と、前記クリーナケース内のダーティ室内を前記第1の平面に直交する第3方向に延びる下流部とを有し、
    前記下流部が、前記ダーティ室の第3方向の中間部よりも長く延びている自動二輪車
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の自動二輪車において、前記クリーナ出口はファンネルで構成され、
    前記吸気ダクトの出口が前記第2方向の一方寄りに配置され、前記ファンネルの入口が前記第2方向の他方寄りに配置されている自動二輪車
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