JP7059110B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の張架ローラで張架された無端状ベルトを搬送駆動する、画像形成装置に関する。
近年、画像形成装置の高速化に伴い、無端状ベルト等の像担持体上に複数の画像形成部を並べて配置し、各色の作像プロセスを並行処理する構成のものが主流となっている。像担持体として、例えば電子写真方式のフルカラー画像形成装置における中間転写ベルトがその代表的なものとして挙げられる。
中間転写ベルトは、各色のトナー像が順次ベルト表面に重ね合わされて転写され、シート等の記録材に対してフルカラーのトナー像を一括的に転写するものである。また、中間転写ベルトは、駆動ローラをはじめとする複数の張架ローラによって張架された状態でベルト搬送装置を構成し、走行駆動される。
このような中間転写ベルト方式の画像形成装置において、中間転写ベルトは継続使用に起因する抵抗値変動、表面劣化などによって画像不良が生じる場合があった。そこで、中間転写ベルトは所定の寿命に到達した場合には、所望の画質を維持するために新しいものへと交換する必要があった。
しかしながら、このようなベルトを装置本体に装着する作業は熟練を要するものであって、特にスラスト方向の位置決めは、目視により所定の位置に張架するため、高精度の位置決めが困難であった。
そこで、ベルトを新旧交換する際に、ベルトテンションを緩めることでベルト突き当て部が突出する構成が提案されている。(特許文献1)。
特開2010-217528号公報
しかしながらベルト交換専用部品であるベルト突き当て部材が突出する構成をとることで、部品点数の増加によるユニットの大型化やコストアップとなってしまっていた。
本発明は、ベルト交換時において、ベルト交換専用部品を用いず、ベルト幅方向の位置を規制可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、装置本体と、該装置本体に着脱可能に設けられたベルトユニットであって、ベルトと、ベルトを張架する複数のローラと前記複数のローラを支持するフレームと、を備えたベルトユニットと、前記ベルトユニットに着脱可能に設けられ、前記ベルトユニットを装置本体から取り外す際に、前記ベルトユニットを把持するための把持部材と、を有する画像形成装置において、前記把持部材は、前記ベルトユニットを把持するために装着される第1位置と、前記ベルトの交換時において、前記ローラの一端側が上方に向けた状態で前記ベルトユニットが支持されているときに、前記ベルトの下端部に当接して、前記ベルトの幅方向の位置を規制可能な第2位置と、にそれぞれ着脱可能に構成されている、ことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、装置本体と、該装置本体に着脱可能に設けられたベルトユニットであって、ベルトと、ベルトを張架する複数のローラと前記複数のローラを支持するフレームと、を備えたベルトユニットと、前記ベルトユニットを装置本体から外した後、前記ローラの一端側を上方に向けた状態で前記ベルトユニットを支持するためのスタンド部材と、を有する画像形成装置において、
前記スタンド部材は、前記ベルト交換時において、前記ベルトユニットが前記スタンド部材によって支持されているときに、前記ベルトの下端部に当接して、前記ベルトの幅方向の位置を規制可能である、ことを特徴とする。
本発明によれば、ベルト交換時において、ベルト交換専用部品を用いず、ベルト幅方向の位置を規制可能な画像形成装置を提供することが可能となる。
電子写真方式を用いたカラー画像形成装置の断面図である。 実施例1における中間転写ユニットの斜視図である。 ベルト自動調芯機構の斜視図である。 ベルト自動調芯機構の端部拡大図である。 ベルト自動調芯機構の作動原理図である。 ベルトクリーニング装置の構成の説明図である。 実施例1における中間転写ベルト交換時の作業説明図1である。 実施例1における中間転写ベルト交換時の作業説明図2である。 実施例1における把手の詳細図である。 実施例1における把手の取り付け詳細図である。 実施例1におけるベルト位置決め部の詳細図である。 実施例2における中間転写ユニットの斜視図である。 実施例2における把手部の詳細図である。 実施例2におけるベルトクリーニング装置の一部の詳細図である。 実施例2における組立状態の詳細図である。 実施例2における組立状態の斜視図である。 実施例2におけるベルト位置決め部の詳細図である。
〔実施例1〕
<画像形成装置について>
本発明に係るベルトユニットとしての中間転写ユニット20(ベルト搬送装置20)を搭載した画像形成装置200について説明する。図1は、電子写真方式を用いたカラー画像形成装置の断面図であり、画像形成装置200は4色の画像形成部を中間転写ベルト7上に並べて配置した、所謂中間転写タンデム方式の画像形成装置である。該中間転写タンデム方式は、高いプロダクティビティや様々なメディアの搬送に対応できる点から、近年主流となっている構成である。
<記録材の搬送プロセス>
記録材Sは収納庫60上に積載される形で収納されており、摩擦分離方式を採用した給送ローラ61により画像形成タイミングに合わせて給送される。給送ローラ61により送り出された記録材Sは搬送パスを通過し、レジストローラ62へと搬送される。該レジストローラ62において斜行補正やタイミング補正を行った後、記録材Sは二次転写部T2へと送られる。二次転写部T2は、対向する駆動ローラ8および二次転写外ローラ9により形成される転写ニップ部であり、所定の加圧力と静電的負荷バイアスを与えることで記録材S上にトナー像を吸着させる。
<画像の作像プロセス>
以上説明した二次転写部T2までの記録材Sの搬送プロセスに対して、同様のタイミングで二次転写部T2まで送られて来る画像の形成プロセスについて説明する。画像形成部Pa~Pdは、主に、像担持体である感光体ドラム1a~1d、帯電装置2a~2d、露光装置3a~3d、現像装置100a~100d、現像容器101a~101d、一次転写ローラ5a~5d、および感光体クリーナ6a~6d等から構成される。
R1~R4方向にそれぞれ回転駆動される感光体ドラム1a~1dは、予め帯電装置2a~2dにより表面を一様に帯電される。また、感光体ドラム1a~1dは、画像情報の信号に基づいて露光装置3a~3dによって静電像が形成される。
次に、感光体ドラム1a~1d上に形成された静電像は、現像装置100a~100dによるトナー現像を経て、トナー像として顕在化する。その後、一次転写ローラ5a~5dにより所定の加圧力および静電的負荷バイアスが与えられ、一次転写部T1a~T1dにおいて、中間転写ベルト7上にトナー像が転写される。最後に、感光体ドラム1a~1d上に僅かに残った転写残トナーは感光体クリーナ6a~6dにより回収され、再び次の作像プロセスに備える。
なお、現像装置100a~100d内のトナー量が低下した際には、対応する収容容器(トナー収容容器)Ta~Td(Tb~TdはTaと同形状)からトナーが供給される。このとき、補給装置70a~70d(70b~70dは70aと同形状のため、以下70と略す。なお、70b~70dは図1中では省略する。添え字は、現像装置の添え字に対応)は、対応する現像装置100a~100dと駆動を同期しながらトナー補給を行う。
以上説明した画像形成部Pa~Pdは図1の場合、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(BK)の4セット存在する。ただし、色数は4色に限定されるものではなく、また色の並び順もこの限りではない。また、現像容器101a~101dの内部には予め非磁性トナーと磁性キャリアを混合した二成分現像剤が収容されるが、磁性トナー又は非磁性トナーのみの一成分現像剤の場合もある。本実施例は、二成分現像剤(初期剤)が収容された場合に関する記述を行う。尚、各図面で用いられた参照符号は、同じものである場合は、同じ番号を付与して説明を省略する場合がある。
次に、図1を参照しつつ、中間転写ベルト7について説明する。中間転写ベルト7は、中間転写ベルト7への駆動伝達手段を兼ねる駆動ローラ8、ステアリングローラ17、二次転写前ローラ18(以下、二転前ローラ18と記す)、アイドルローラ19によって張架される。駆動ローラ8が矢印R8方向に駆動すると、中間転写ベルト7が矢印R7方向へと駆動する。中間転写ベルト7は無端状のベルトである。
Y、M、CおよびBKの画像形成部Pa~Pdにより並列処理される各色の作像プロセスは、中間転写ベルト7上に一次転写された上流色のトナー像上に順次重ね合わせるタイミングで行われる。その結果、最終的にはフルカラーのトナー像が中間転写ベルト7上に形成され、二次転写部T2へと搬送される。なお、二次転写部T2を通過した後の転写残トナーは、ベルトクリーニング装置11によって回収される。
<二次転写以降のプロセス>
以上、それぞれ説明した搬送プロセスおよび作像プロセスを以って、二次転写部T2において記録材Sとフルカラートナー像のタイミングが一致し、二次転写が行われる。その後、記録材Sは定着装置13へと搬送される。該定着装置13は対向するローラにより形成された定着ニップ内で、通過する記録材Sに所定の圧力と熱量を与えて、記録材S上にトナー像を溶融固着させるものである。
したがって、定着装置13は熱源となるヒータを備え、常に最適な温度が維持されるように制御されている。こうして画像定着された記録材Sは、排紙トレイ63上に排出されるか、もしくは両面画像形成を要する場合には図示しない反転搬送装置へと搬送されるかの経路選択が行われる。
<ベルト搬送装置及びステアリング(調芯)構成>
次に、中間転写ベルト7のステアリング構成について説明する。図2は中間転写ベルト7が設置されたベルト搬送装置としての中間転写ユニット20の斜視図である。図2(a)は中間転写ベルト7を張架した状態を示し、図2(b)は中間転写ベルト7を外した状態を示す。
図2(a)、(b)に示すように、駆動ローラ8、二転前ローラ18、アイドルローラ19は、それぞれ前フレーム21F及び後フレーム21Rに挟まれる形で、軸方向両端を回転可能に軸支されている。
ステアリングローラ17は、前フレーム21F及び後フレーム21Rの一端部にて両者間に渡されたフレーム支持板28に対し、揺動板26を介して回転可能に支持されている。
駆動ローラ8の軸方向の一端部には、駆動カップリング22が取り付けられている。駆動カップリング22は、不図示のベルト駆動ユニットの出力軸に連結されることで駆動力を伝達される。駆動ローラ8は、ゴム等、摩擦係数の比較的高い材質で表面を構成されており、駆動力を伝達されることでローラ表面が中間転写ベルト7を図2(a)の矢印R7方向に搬送駆動する。なお、本実施形態では、駆動伝達手段として駆動カップリング22を用いたが、ギアを用いて連結しても構わない。
以上のように駆動及び搬送される中間転写ベルト7に対し、本実施形態では、ステアリングローラ17が両端部の摩擦力バランスを自ら維持することでベルト調芯を行うベルト自動調芯機構部を備えている。
次に、図3、図4を用いて、ベルト自動調芯機構部について説明する。図3は、本実施形態における、抜粋したベルト自動調芯機構部について説明する斜視図であり、図4は、ベルト自動調芯機構部の斜視図である。
図3、図4に示すように、テンションローラを兼ねるステアリングローラ17は、軸方向両端から突出するローラ軸17bを有している。ステアリングローラ17の軸方向両端に対向する位置には、それぞれステアリング軸受23が配置されている。軸方向両端から突出するローラ軸17bはそれぞれ、ステアリング軸受23に設けられた支持孔10aに嵌挿される形でステアリング軸受23に回転可能に軸支される。
これら一対のステアリング軸受23は、第一張架ローラとしてのステアリングローラ17の軸方向両端部をそれぞれ支持するように揺動板26に取り付けられている。つまり、ステアリングローラ17の軸方向両端の各ステアリング軸受23は、揺動板26の両端部にそれぞれ取り付けられたスライドガイド24に支持されている。ステアリング軸受23とスライドガイド24との間には、圧縮バネであるテンションバネ25が縮めた状態で設けられている。
揺動板26はステアリングローラ17に対し、駆動ローラ8との相対的なアライメントが変更可能になるように揺動可能に支持する揺動部材を構成する。また、テンションバネ25は、中間転写ベルト7の内周に作用する張力をステアリングローラ17に与える付勢部材を構成する。本実施形態のテンションバネ25は、揺動板26の両端部において付勢力を一対のステアリング軸受23に対してそれぞれ与える一対のバネ部材からなる。
図4に示すように、スライドガイド24は、ステアリング軸受23をテンションバネ25の加圧方向(矢印Kの方向)に沿ってのみガイドする嵌合溝を有している。つまり、スライドガイド24は、一対のステアリング軸受23をテンションバネ25の付勢方向に案内する案内部を構成する。そして、図3に示すベルト自動調芯機構部のみのアセンブリ状態でステアリング軸受23が抜け出さないように、テンションバネ25の加圧方向でのストッパ(不図示)を有している。これらの構成により、両端部のテンションバネ25の付勢力を、夫々に対応するステアリング軸受23に対して有効に伝達することができる。
図2(a)のように駆動ローラ8、ステアリングローラ17、二転前ローラ18、アイドルローラ19によって中間転写ベルト7を張架する。この状態にて、ステアリング軸受23は、上記ストッパで規制された位置から、テンションバネ25を圧縮する方向(図4の矢印K方向)に移動し、中間転写ベルト7に所定張力を付与する。本実施形態では、この構成により、前述したようにステアリングローラ17がテンションローラを兼ねる。
揺動部材としての揺動板26は、中央部に回動軸部材27が後方に突出した状態で固定されていると共に、両端部にそれぞれスライドガイド24が固定されている。回動軸部材27は、中間転写ユニット20に設けられたフレーム支持板28(図2(b)、図4参照)に設けられた嵌合部(不図示)に嵌合されることで、ステアリングローラ17を支持した揺動板26を回転可能(揺動可能)に支持する。
このようなベルト自動調芯機構部は、図3に示すように、ステアリングローラ支持ユニットAL(アライメント変化手段)を有する。即ち、ステアリングローラ支持ユニットALは、ステアリングローラ17を支持した揺動板26をステアリング軸線J周り(図3の矢印R0)に回動可能に支持する。
<自動調芯部の詳細構成>
次に、本実施形態におけるベルト自動調芯機構部の詳細構成について説明する。
図4に示すように、ローラ軸17bを軸支する一対のステアリング軸受23は、中間転写ベルト7を自動調芯するためにアライメントを変更させる力がステアリングローラ17に付与されるように中間転写ベルト7の内面に摺擦する摺擦面231を有する。摺擦面としての摺擦面231は、ステアリングローラ17の軸方向外側に向かうにつれてステアリングローラ17の外周面との径方向の距離が次第に大きくなるテーパー状に形成されている。これにより、ベルト自動調芯の機能をより高めることができる。
本実施形態では、ステアリングローラ17の外径が、例えばφ16(16mm)に設定されている。ステアリング軸受23は、ステアリングローラ17との接合部においては同じφ16の曲面形状の曲面部(摺擦面231)を有し、この曲面部からテーパー角ψ=10°(図5(b)参照)の割合で外側に向かって徐々に大径化する形状を呈している。
本実施形態では、中間転写ベルト7の搬送駆動方向(図5の矢印R7方向)に直交する幅方向の寸法は、テーパー角ψを有する曲面の領域にまで一部跨がるように設定されている。ステアリング軸受23は、前述したように、スライドガイド24を介して図4の矢印K方向にのみ自由度を有している。そのため、ステアリング軸受23は、中間転写ベルト7の矢印R7方向の搬送駆動に際しては従動せずにベルト内周面と単に摺擦することができる。
<ベルト自動調芯の作動原理>
次に、摺擦時に発生する摩擦力によってベルト自動調芯が可能になる作動原理について、図4、図5を用いて、以下、詳細に説明する。
前述したように、ステアリング軸受23は、中間転写ベルト7に対して従動不可能に支持されているため、中間転写ベルト7の搬送駆動中には常にベルト内周面からの摩擦抵抗を受ける。
図5は、図2における矢印TVの方向に見た状態に相当する平面図(上視図)であり、図5(a)は、自動調芯によって釣り合った定常状態で、中間転写ベルト7の掛かり位置が称呼(中央)の位置にある状態を示す。図5(b)は、中間転写ベルト7が矢印R7方向に搬送されたとき、図に向かって左側にベルト寄りを生じた状態を示している。
本実施形態では、図5(a)に示すように、中間転写ベルト7の幅Lbは、ステアリングローラ17の軸方向の幅Lrよりも長く、ステアリング軸受23の両端間の幅Lr+2Lfよりも短く設定されている。称呼の状態では、常に中間転写ベルト7が両方のステアリング軸受23に対して所定の掛かり幅(本実施形態では、例えば2mm)を有して摺擦する。
これに対し、ベルト寄りが発生した図5(b)では、中間転写ベルト7とステアリング軸受23との掛かり幅の関係が、図に向かって左側だけが掛かり幅Dを有する偏った状態になったと仮定する。
この場合、ステアリング軸受23は、左側がベルトから摩擦力を受け、その力の向きは、図4に示すST1方向下向きである。一方、右側はベルトから力を受けない。このような両端部での摩擦力差が、ステアリング軸線Jまわりのモーメント(図5(b)の仮定では寄った側である左側が下がる方向)を生じさせる原動力であることが説明できる。
このように中間転写ベルト7及び一対のステアリング軸受23は、ステアリングローラ17の軸方向中央に中間転写ベルト7を均等に位置させた図5(a)の状態での位置関係が以下のようになっている。つまり、中間転写ベルト7の幅方向両端部が、一対のステアリング軸受23夫々の摺擦面(摺擦面231)の一部を覆う位置関係となっている。
以下、ステアリング軸線Jまわりのモーメントのことをステアリングトルクと呼ぶものとする。
以上の原理によって生じたステアリングローラ17の舵角の方向は、中間転写ベルト7の寄りを元に戻す方向に合致するため、自動調芯効果が得られる。なお、本実施形態では、ステアリング軸受23にテーパー角ψを設けることで比較的低い摩擦係数μSに設定し、急激なステアリング動作を回避するように構成している。
具体的には、ステアリング軸受23の材質として摺擦性を有するPOM(ポリアセタール)などの樹脂材料を使用し、摩擦係数μSを0.3程度、テーパー角ψを5~10°程度に設定することにより、良好な結果を得ることができる。さらには、中間転写ベルト7との摩擦帯電による静電的な弊害を考慮して、ステアリング軸受23には導電性も付与している。
<ベルトクリーニング装置>
図6はベルトクリーニング装置の構成の説明図である。
図6(a)に示すように、ベルトクリーニング装置11はクリーニングブレード12を中間転写ベルト7に摺擦させて転写残トナーを回収する。クリーニングブレード12は、ステアリングローラ17に内側面を支持された中間転写ベルト7の移動方向R7に対してカウンタ方向に配置される。ベルトクリーニング装置11は、中間転写ベルト7の外側面にクリーニングブレード12の先端部を当接させて、記録材Sに転写されずに中間転写ベルト7に残った転写残トナー等を回収する。クリーニングブレード12は、ウレタンゴムからなる。ウレタンゴムの硬度はJIS-A硬度で75度、ウレタンゴムの厚さは2mmである。クリーニングブレード12当接角は、25°、当接圧は、3N/m(30gf/cm)である。しかし、本発明はこれらに限定されるものではない。
図6(b)に示すように、揺動板26は、ステアリング軸27を中心にしてフレーム支持板28に対して傾動自在である。ベルトクリーニング装置11は、端部をステアリング軸受23に取り付けられている。ステアリング軸受23は、ステアリングローラ17の端部を回転自在に支持して、揺動板26に固定されたスライドガイド24に沿って移動可能である。ベルトクリーニング装置11は、ステアリングローラ17と一体となって傾動して、ステアリングローラ17の常に一定の位置において、中間転写ベルト7を介してクリーニングブレード12の先端を圧接させる。クリーニングブレード12は、ステアリングローラ17に対して常に平行を保つように配置されて、中間転写ベルト7に対するクリーニングブレード12の当接長さの全域で摩擦状態を均一に確保する。中間転写ベルト7に寄り移動が発生して、ステアリングローラ17が傾動している間も、中間転写ベルト7とクリーニングブレード12の当接状態が同一に保たれて、転写残トナーの回収が行われる。
<ベルト交換>
中間転写ベルト7は消耗品である。長期使用を行って寿命に到達した場合や不用意な傷・打痕などにより使用できなくなった場合、ベルト交換をすることで中間転写ユニット20は継続して使用することが可能となる。前述したように、ベルト交換を行う上で中間転写ユニット20に対する中間転写ベルト7のスラスト方向の位置は注意が必要である。中間転写ベルト7のスラストの初期位置が大きくずれていると、画像の色ズレやベルト寄りによるベルト破損が発生する可能性がある。そこで今回提案する中間転写ベルト7の簡単かつ高精度なスラスト位置決めが可能なベルト交換方法を以下に説明する。
図7(a)~(e)に中間転写ベルト7の取り外し手順を示す。中間転写ユニット20を平置きにした状態からベルトクリーニング装置11と把持部材としての把手29を取り外す(a→b)。把手29は、中間転写ユニット20に着脱可能に設けられ、中間転写ユニット20を装置本体に着脱する際に、把持する部位である。両側のテンションバネ25と把手29側のステアリング軸受23とスライドガイド24を取り外す(b→c)。把手29側を上にして中間転写ユニット20を立て、ステアリングローラ17を上方へ引き抜き、中間転写ベルト7を弛ませる(c→d)。即ち、ステアリングローラ17の軸線方向の一端側を上方にした状態で、ステアリングローラ17を上方へ引き抜く。中間転写ベルト7を上方へ引き抜き、中間転写ベルト7の取り外し完了する(d→e)。
図8(a)~(c)に中間転写ベルト7の装着手順を示す。図7(e)の状態から駆動ローラ8の根元部に把手29を取り付ける(a→b)。詳細は後述する。その後は、取り外したときと逆の作業を行うことで中間転写ベルト7を取り付けていく。中間転写ベルト7を取り付ける。ステアリングローラ17を揺動板26と中間転写ベルト7との間に挿入して取り付ける。ステアリング軸受23とスライドガイド24を取り付け、両側のテンションバネ25を取り付ける。把手29を駆動ローラ8の根元から取り外し、元の位置へ取り付ける。
以上がベルト交換の概略である。その中で特徴的なところを詳細に説明する。図9に把手29の斜視図を示す。把手29には前フレーム21Fと嵌合する位置決め穴29aとは別に、C形状の保持部29bがあり、保持部29bを挟むようにフレーム座面29cとベルト座面29dを設けている。フレーム座面29cとベルト座面29dとの厚みtは、中間転写ユニット20組立時の前フレーム21Fと中間転写ベルト7端面の称呼の距離と同じ寸法となっている。
図10に把手29の取り付け部の拡大図を示す。図10(a)が取り付け前、図10(b)が取り付け後、図10(c)がベルト取り付け後の図である。前フレーム21Fには、駆動ローラ8と同軸に円筒形状の仮留め部21Faがあり、仮留め部21Faに把手29の保持部29bを押し込むように取り付ける。取り付け後、フレーム座面29cが前フレーム21Fに密着するように押し付ける。フレーム座面29cが前フレーム21Fから浮いてしまうと、中間転写ベルト7のスラスト位置がずれてしまう。そのリスクを無くすため、図11のように仮留め部21Faに段差21Fbを設けて把手29が一義的に決まるような形状にしてもよい。また把手29を前フレーム21Fではなく、駆動ローラ8の軸に直接取り付けてもよい。
このように把手29を取り付けた状態で中間転写ベルト7を挿入すると、図10(c)に示すようにベルト座面29dに中間転写ベルト7端面(下端部)が重力により押し付けられて最適なスラスト位置で中間転写ベルト7が保持される。即ち、把手29が前フレーム21Fに装着されているとき、把手29は、中間転写ベルト7と当接して中間転写ベルト7の幅方向の位置を規制可能である。
ここでのポイントは、把手29の取り付け位置を駆動ローラ8部に持つことである。駆動ローラ8の表面は、中間転写ベルト7を駆動するために摩擦係数μが高いゴムで構成されている。ベルト交換を行う上で、μが高い駆動ローラ8部では中間転写ベルト7がスラスト方向へ移動しづらくなるため、中間転写ベルト7を挿入した時点で称呼のスラスト位置へ位置決めすることが重要となる。本実施例のように把手29を取り付けることにより、ベルト挿入時点でスラスト位置を精度よく決めることが出来る。把手29を使用しなかった場合、中間転写ベルト7は重力により前フレーム21Fと同面まで落下し、後工程でスラスト位置を手直しする必要があるが、高いμゆえに修正困難となってしまう。把手29を使用して駆動ローラ8部でのスラスト位置を決めさえすれば、他のステアリングローラ17、二転前ローラ18、アイドルローラ19、の表面のμが低いローラ部でのスラスト位置は簡単に決まる。なぜならばテンションバネ25を取り付けてベルトにテンションをかけることで、駆動ローラ8部のスラスト位置に合わせて各ローラ部で中間転写ベルト7が横滑りを起こして適正なスラスト位置へ移動するからである。
以上の構成により、ベルト交換専用部品を用いず、低コストで作業性が良く、スラスト位置決め精度の高いベルト位置決めが可能な画像形成装置を提供することが可能となる。
〔実施例2〕
当実施例においては、実施例1に対し、ベルトの位置決め手段が異なるものである。
<ベルト交換>
図12は実施例1とは形状の異なる中間転写ユニット20の斜視図である。構成は実施例1とほぼ同等で、フレーム21に中間転写ベルト7、ベルトクリーニング装置11、把手29が取り付けられている。中間転写ベルト7、ベルトクリーニング装置11、把手29はフレーム21に対して取り外し可能に構成されている。
図13はフレーム21の把手部21aの詳細図である。把手部21aには位置決めボス21b、取付穴21cがある。図14はベルトクリーニング装置11の一部の詳細図である。クリーニング容器11aの中央部には、通し穴11b、位置決め穴11c、スナップフィット11d、ベルト規制部11eがある。図15は把手部21aとクリーニング容器11aとが組み合わされ、位置決めされた状態を示している。把手部21aが通し穴11bに挿入され、位置決めボス21bが位置決め穴11cに位置決めされる。更に取付穴21cにスナップフィット11dが嵌り込みフレーム21とベルトクリーニング装置11との抜け止めとなっている。このように組み合わされた結果、図16の斜視図のようにフレーム21とベルトクリーニング装置11とがT字になり、ベルトクリーニング装置11はフレーム21のスタンドとして機能することになる。即ち、ベルトクリーニング装置11は、フレーム21を起立させるスタンド部材として機能する。
図16に示すように、駆動ローラ8は把手部21a近傍に位置している。ベルト交換時の中間転写ベルト7のスラスト位置決めすべき箇所である。ベルト交換方法は実施例1と同等なので説明は省略する。
図17は中間転写ベルト7の位置決め部の詳細図である。把手部21aにベルトクリーニング装置11を取り付けたことにより、クリーニング容器11aに設けられたベルト規制部11eが駆動ローラ8部近傍に配置される。この状態で中間転写ベルト7をフレーム21へ挿入することで、中間転写ベルト7端面がベルト規制部11eに突き当たりスラスト位置が決められる。
以上の構成により、ベルト交換専用部品を用いず、低コストで作業性が良く、スラスト位置決め精度の高いベルト位置決めが可能な画像形成装置を提供することが可能となる。
7 中間転写ベルト
8 駆動ローラ
11 ベルトクリーニング装置
11a クリーニング容器
11b 通し穴
11c 位置決め穴
11d スナップフィット
11e ベルト規制部
17 ステアリングローラ
18 二転前ローラ
19 アイドルローラ
20 中間転写ユニット(ベルト搬送装置)
21 フレーム
21a 把手部
21b 位置決めボス
21c 取付穴
21F 前フレーム
21Fa 仮留め部
21Fb 段差
21R 後フレーム
23 ステアリング軸受
24 スライドガイド
25 テンションバネ
26 揺動板
29 把手
29a 位置決め穴
29b 保持部
29c フレーム座面
29d ベルト座面

Claims (7)

  1. 装置本体と、
    該装置本体に着脱可能に設けられたベルトユニットであって、ベルトと、ベルトを張架する複数のローラと前記複数のローラを支持するフレームと、を備えたベルトユニットと、
    前記ベルトユニットに着脱可能に設けられ、前記ベルトユニットを装置本体から取り外す際に、前記ベルトユニットを把持するための把持部材と、
    を有する画像形成装置において、
    前記把持部材は、前記ベルトユニットを把持するために装着される第1位置と、前記ベルトの交換時において、前記ローラの一端側が上方に向けた状態で前記ベルトユニットが支持されているときに、前記ベルトの下端部に当接して、前記ベルトの幅方向の位置を規制可能な第2位置と、にそれぞれ着脱可能に構成されている、ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記複数のローラは、表面がゴムで構成されて前記ベルトを駆動する駆動ローラを含み、前記把持部材は、前記駆動ローラの端部に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ベルトは画像を記録材に転写するための転写ベルトであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 装置本体と、
    該装置本体に着脱可能に設けられたベルトユニットであって、ベルトと、ベルトを張架する複数のローラと前記複数のローラを支持するフレームと、を備えたベルトユニットと、
    前記ベルトユニットを装置本体から外した後、前記ローラの一端側を上方に向けた状態で前記ベルトユニットを支持するためのスタンド部材と、を備えた画像形成装置において、
    前記スタンド部材は、前記ベルト交換時において、前記ベルトユニットが前記スタンド部材によって支持されているときに、前記ベルトの下端部に当接して、前記ベルトの幅方向の位置を規制可能である、ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記スタンド部材は、前記ベルトをクリーニングするクリーニング装置であって、前記ベルトユニットに着脱可能に支持されていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記複数のローラは、表面がゴムで構成されて前記ベルトを駆動する駆動ローラを含み、前記スタンド部材は、前記駆動ローラの軸線方向に関して前記駆動ローラと対向する位置で前記ベルトを規制する規制部を備える、ことを特徴とする請求項4または5に記載の画像形成装置。
  7. 前記ベルトは画像を記録材に転写するための転写ベルトであることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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