JP7056076B2 - 回転伝達構造、転写装置、画像形成装置及び伝達部材 - Google Patents

回転伝達構造、転写装置、画像形成装置及び伝達部材 Download PDF

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Description

本発明は、回転伝達構造、転写装置、画像形成装置及び伝達部材に関する。
特許文献1には、歯車に取付けられた補強部材の凹部に、回転軸の凸部が掛止された歯車装置が開示されている。
特開2016-53392号公報
第1軸が回転駆動され、第2軸に給電され、第1軸の回転を第2軸に伝えると共に第1軸と第2軸との間で絶縁する回転伝達構造がある。ここで、第1軸の回転を第2軸に伝える伝達部材として、樹脂製の伝達部材を用いた場合には絶縁性を確保できるが、金属製の伝達部材に比べて、伝達部材の回転方向の力に対する剛性が低くなる。
本発明は、第1軸が回転駆動され、第2軸に給電され、第1軸の回転を第2軸に伝えると共に第1軸と第2軸との間で絶縁する構成において、伝達部材の回転方向の力の入力部位と出力部位とが軸方向にずれて配置される構成に比べて、伝達部材の回転方向の力に対する剛性を高くすることを目的とする。
第1態様に係る回転伝達構造は、回転駆動される第1軸と、給電される第2軸と、前記第1軸の軸心から離れて位置し、該第1軸と一体に回転する第1係合部と、前記第2軸の軸心から離れて位置し、該第2軸と一体に回転する第2係合部と、樹脂製であり、前記第1係合部と前記第2係合部とで回転方向に挟まれた伝達部を有し、前記第1軸の回転を前記第2軸に伝える伝達部材と、を有する。
第2態様に係る回転伝達構造の前記伝達部は、前記伝達部材において、径方向における前記軸心から前記伝達部材の外周面までの中央よりも少なくとも外側に配置されている部分を含む。
第3態様に係る回転伝達構造は、前記伝達部を回転の軸方向から見た場合に、前記伝達部の前記径方向の外側部分における前記回転方向の第1幅が、前記伝達部の前記径方向の内側部分における前記回転方向の第2幅よりも広い。
第4態様に係る回転伝達構造の前記伝達部材には、前記伝達部に対する前記回転方向の一方側に配置され、回転の軸方向の一方側から他方側へ向けて窪み、前記第1係合部が入る第1凹部と、前記伝達部に対する前記回転方向の他方側に配置され、前記軸方向の他方側から一方側へ向けて窪み、前記第2係合部が入る第2凹部と、前記軸方向に窪み、前記第1軸又は前記第2軸が取付けられ、前記第1凹部又は前記第2凹部と繋がる被取付部と、が形成され、前記第1係合部が前記第1軸から径方向の外側に延び又は前記第2係合部が前記第2軸から径方向の外側に延びている。
第5態様に係る回転伝達構造の前記伝達部における前記径方向の内側には、前記回転方向において前記第1係合部又は前記第2係合部から離れる側に窪む窪み部が形成されている。
第6態様に係る回転伝達構造の前記伝達部材には、前記第1軸と前記第2軸との間に配置され、前記第2軸から前記第1軸への導通を遮断する遮断部が形成されている。
第7態様に係る回転伝達構造は、前記第2係合部が前記第2軸から径方向の外側に延び、前記伝達部材の回転中心から前記第2係合部の先端までの径方向の第1長さが、前記回転中心から前記第1係合部の外側端までの前記径方向の第2長さ以上とされている。
第8態様に係る回転伝達構造の前記第1係合部は、金属製である。
第9態様に係る転写装置は、第1態様から第8態様のいずれか1つに記載の回転伝達構造と、前記第1軸を回転させる駆動源と、前記第2軸に給電する電源と、前記第2軸に巻き掛けられ、現像剤を保持する保持部材と、前記保持部材に対する前記第2軸側とは反対側に設けられ、前記第2軸との電位差により前記保持部材の現像剤を記録媒体に転写させる転写部材と、を有する。
第10態様に係る画像形成装置は、第9態様に記載の転写装置と、前記保持部材に現像剤を用いて現像剤像を形成する現像剤像形成部と、記録媒体に転写された現像剤を記録媒体に定着する定着部と、を有する。
第11態様に係る伝達部材は、回転駆動される第1軸と一体に回転する第1係合部から、給電される第2軸と一体に回転する第2係合部へ回転力を伝達する伝達部材であって、樹脂製であり、前記第1係合部と前記第2係合部とで回転方向に挟まれる伝達部を有する。
第1態様の回転伝達構造によれば、第1軸が回転駆動され、第2軸に給電され、第1軸の回転を第2軸に伝えると共に第1軸と第2軸との間で絶縁する構成において、伝達部材の回転方向の力の入力部位と出力部位とが軸方向にずれて配置される構成に比べて、伝達部材の回転方向の力に対する剛性を高くすることができる。
第2態様の回転伝達構造によれば、伝達部が径方向における軸心から伝達部材の外周面までの中央よりも内側のみに配置されている構成に比べて、トルクを伝えるために伝達部に作用させる力を小さくすることができる。
第3態様の回転伝達構造によれば、第1幅が第2幅よりも狭い構成に比べて、伝達部の径方向の外側部分の変形を抑制することができる。
第4態様の回転伝達構造によれば、被取付部が第1凹部又は第2凹部と繋がっていない構成に比べて、回転方向の力に対する第1係合部又は第2係合部の剛性を高めることができる。
第5態様の回転伝達構造によれば、回転力の伝達が不要な部位における回転力の伝達をなくすことができる。
第6態様の回転伝達構造によれば、被取付部内の第1軸又は第2軸が相手方に向けて露出している構成に比べて、第2軸から第1軸への導通を抑制することができる。
第7態様の回転伝達構造によれば、第1長さが第2長さよりも短い構成に比べて、回転力が伝達される範囲が径方向に狭くなることを抑制することができる。
第8態様の回転伝達構造によれば、第1係合部が樹脂製の構成に比べて、伝達部材の回転方向の力に対する剛性を高くすることができる。
第9態様の転写装置によれば、第1態様から第8態様のいずれか1つに記載の回転伝達構造を有していない構成に比べて、記録媒体への現像剤の転写位置ずれを抑制することができる。
第10態様の画像形成装置によれば、第9態様に記載の転写装置を有していない構成に比べて、画像不良を抑制することができる。
第11態様の伝達部材によれば、第1軸が回転駆動され、第2軸に給電され、第1軸の回転を第2軸に伝えると共に第1軸と第2軸との間で絶縁する構成において、伝達部材の回転方向の力の入力部位と出力部位とが軸方向にずれて配置される構成に比べて、伝達部材の回転方向の力に対する剛性を高くすることができる。
本実施形態に係る画像形成装置を示す説明図である。 本実施形態に係る転写装置の部分拡大斜視図である。 本実施形態に係る回転伝達構造の断面図である。 本実施形態に係る回転伝達構造の側面図である。 (A)本実施形態に係るカップリング部材を取付側から見た斜視図であり、(B)本実施形態に係るカップリング部材を非取付側から見た斜視図である。 本実施形態に係るカップリング部材を軸方向から見た説明図である。 (A)本実施形態に係る駆動ロールの軸部及び係合ピンを示す斜視図であり、(B)本実施形態に係る駆動ロールの軸部及び係合ピンを示す断面図である。 本実施形態に係る伝達部材を軸方向から見た説明図である。 (A)本実施形態に係る伝達部材を取付側から見た斜視図であり、(B)本実施形態に係る伝達部材を非取付側から見た斜視図である。 本実施形態に係る伝達部材の軸方向と直交する方向の断面図である。 本実施形態に係る伝達部材の一部を拡大した説明図である。 本実施形態に係るカップリング部材と伝達部材との連結状態を示す断面図である。
本実施形態に係る回転伝達構造、転写装置、画像形成装置及び伝達部材の一例について説明する。
〔全体構成〕
図1には、本実施形態の画像形成装置10が示されている。なお、以下の説明では、矢印Yで示す方向を装置高さ方向、矢印Xで示す方向を装置幅方向とする。また、装置高さ方向及び装置幅方向のそれぞれに直交する方向(Zで示す)を装置奥行き方向とする。そして、画像形成装置10を正面視して、装置高さ方向、装置幅方向、装置奥行き方向をY方向、X方向、Z方向と記載する。X方向、Y方向、Z方向のそれぞれ一方側と他方側を区別する必要がある場合は、画像形成装置10を正面視して、上側をY側、下側を-Y側、右側をX側、左側を-X側、奥側をZ側、前側を-Z側と記載する。
画像形成装置10は、箱状に形成された装置本体12を有する。装置本体12内には、後述する転写装置30がZ方向に装着される被装着部14が設けられている。被装着部14は、Y方向を厚さ方向としてZ方向に延びる板部14A及び板部14Bを有している。板部14A及び板部14Bに転写装置30の後述する支持部材32が載せられることで、被装着部14に転写装置30が装着されるようになっている。
また、装置本体12の-Z側の側壁には、Z方向に開口された開口部16が形成されている。開口部16の-Y側端部には、X方向を軸方向として回転可能とされた図示しないヒンジ部が設けられている。ヒンジ部の可動部分には、カバー部材18の-Y側端部が取付けられている。カバー部材18は、ヒンジ部を中心として、開口部16を閉止する閉止位置と、開口部16を開放する開放位置とに円弧状に移動可能とされている。なお、カバー部材18は、後述する転写装置30が被装着部14に装着された状態で、転写装置30の-Z側を覆うように配置されている。
画像形成装置10は、搬送部22と、像形成部24と、転写装置30と、定着部26と、制御部28とを有する。また、画像形成装置10では、記録媒体の一例としての用紙Pにトナー像Gが形成されるようになっている。なお、転写装置30の詳細については後述する。
<搬送部>
搬送部22は、位置合せロール対23を含む複数のロールで構成されており、枚葉の用紙Pを搬送経路Aに沿って搬送する。搬送経路Aは、一例として、装置本体12の-Y側の下部からY側の上部までY方向に沿って延びている。
<像形成部>
像形成部24は、現像剤像形成部の一例であり、複数の像形成ユニット25を有する。複数の像形成ユニット25は、後述する中間転写ベルト48にトナーTを用いてトナー像Gを形成する。トナーTは、現像剤の一例である。トナー像Gは画像及び現像剤像の一例である。複数の像形成ユニット25は、一例として、公知の電子写真方式である帯電、露光、現像の各工程を行うように構成されている。
<定着部>
定着部26は、一例として、ハロゲンヒータ26Bによって加熱される定着ロール26Aと、定着ロール26Aと共に用紙Pを挟んで加圧する加圧ロール26Cとを有する。そして、定着部26は、転写装置30によって用紙Pに転写されたトナーT(トナー像G)を、加熱及び加圧することで、用紙Pに定着させる。
<制御部>
制御部28は、コンピュータとして構成されており、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを含んでいる。制御部28は、後述する電源ユニット56から画像形成装置10の各部への電力供給、搬送部22による用紙Pの搬送動作、像形成部24による画像形成動作、後述する駆動部54の動作などを制御する。
〔要部構成〕
次に、転写装置30について説明する。
転写装置30は、一例として、支持部材32と、駆動ロール74と、支持ロール42と、張架ロール44と、複数の一次転写ロール46と、中間転写ベルト48と、二次転写ロール52と、駆動部54と、電源ユニット56と、回転伝達構造70とを有する。なお、二次転写ロール52、駆動部54及び電源ユニット56は、装置本体12(図1参照)側に設けられている。二次転写ロール52、駆動部54及び電源ユニット56以外の部材は、装置本体12に対して一体で離脱及び装着が可能とされている。
図2に示すように、支持部材32は、一例として、第1支持部材33と、第2支持部材34とを有する。第1支持部材33は、X-Y面に沿った側板を含んで構成されZ側に配置されている。第2支持部材34は、X-Y面に沿った側板を含んで構成され-Z側に配置されている。そして、第1支持部材33及び第2支持部材34は、図示しない連結部材を用いてZ方向に連結されている。また、第1支持部材33及び第2支持部材34は、駆動ロール74、支持ロール42、張架ロール44及び複数の一次転写ロール46(いずれも図1参照)を回転可能に支持している。駆動ロール74の詳細については、後述する。
図1に示す支持ロール42は、Z方向を軸方向として回転可能とされている。張架ロール44は、Z方向を軸方向として回転可能とされている。また、張架ロール44は、後述する中間転写ベルト48に張力を作用させるようになっている。複数の一次転写ロール46は、電源ユニット56から給電されることで、中間転写ベルト48にトナー像Gを一次転写させる。
中間転写ベルト48は、保持部材の一例であり、無端状のゴム製ベルトで構成されている。また、中間転写ベルト48は、駆動ロール74、支持ロール42及び張架ロール44に巻き掛けられており、駆動ロール74の回転によって周回移動可能とされている。さらに、中間転写ベルト48には、既述の像形成部24からトナー像Gが一次転写されるようになっている。そして、中間転写ベルト48は、一次転写されたトナー像Gを外周面に保持する。
二次転写ロール52は、転写部材の一例であり、搬送経路Aに対する-X側で、Z方向を軸方向として回転可能に設けられている。具体的には、二次転写ロール52は、中間転写ベルト48に対する駆動ロール74側とは反対側に設けられている。また、二次転写ロール52は、給電された駆動ロール74との電位差によって、中間転写ベルト48のトナー像G(トナーT)を用紙Pに転写(二次転写)させるようになっている。
(駆動部)
図2に示す駆動部54は、駆動源の一例であり、制御部28(図1参照)によって駆動の有無が制御される。また、駆動部54は、一例として、ピニオン63を有するモータ62と、伝達ギア64と、駆動ギア65とを有する。モータ62が駆動された場合に、ピニオン63の回転が、伝達ギア64を介して駆動ギア65に伝達されるようになっている。駆動ギア65は、後述する軸部材72に取付けられている。つまり、駆動部54は、軸部材72を回転させるようになっている。
(電源ユニット)
図1に示す電源ユニット56は、電源の一例であり、制御部28によって給電の有無が制御される。また、電源ユニット56は、板バネで構成された端子部材66(図4参照)に電気的に接続されている。図4に示すように、端子部材66は、駆動ロール74の軸部77の外周面と接触している。そして、電源ユニット56(図1参照)は、端子部材66を介して軸部77(駆動ロール74)に給電するようになっている。
<回転伝達構造>
次に、回転伝達構造70について説明する。
図3に示す回転伝達構造70は、一例として、第1軸の一例としての軸部材72と、第2軸の一例としての駆動ロール74と、第1係合部76を有するカップリング部材78と、第2係合部81(図7(B)参照)を有する係合ピン82と、伝達部材84とを有する。
<軸部材>
図3に示す軸部材72は、一例として、ステンレス鋼製(金属製)であり、Z方向を軸方向とする円柱状に形成されている。また、軸部材72は、装置本体12(図1参照)に設けられた図示しないブラケット及びベアリングによって、回転可能に支持されている。軸部材72のZ方向の中央部には、既述の駆動ギア65が取付けられている。軸部材72における駆動ギア65に対する-Z側には、周方向に沿うと共に径方向内側に窪んだ溝部72Aが形成されている。溝部72Aには、Cリング86が嵌められている。
軸部材72におけるCリング86に対する-Z側には、受部材88が設けられている。受部材88は、Z方向に沿った断面が-Z側に向けて開口するU字状に形成された部材である。受部材88には、Z方向に貫通した貫通孔88Aが形成されている。貫通孔88Aには、軸部材72が挿入されている。さらに、軸部材72における受部材88よりもX側となる先端部72Bには、Z方向に長い長孔で構成された案内部72Cが形成されている。案内部72Cは、後述するピン部材93と接触することで、カップリング部材78をZ方向に案内する。なお、軸部材72は、図示しない端子部材を介して接地されている。
ここで、受部材88とカップリング部材78との間には、コイルバネ89が圧縮状態で設けられている。具体的には、受部材88は、Cリング86と接触することでZ側の移動が規制されている。そして、コイルバネ89は、受部材88とカップリング部材78とによりZ方向に圧縮されるように挟まれている。つまり、カップリング部材78は、コイルバネ89からの押付力が作用することによって、-Z側(伝達部材84側)に向けて押付けられている。
<駆動ロール>
図3に示す駆動ロール74は、一例として、Z方向を軸方向として延びる円柱状の本体部75と、本体部75の両端(図示は一端のみ)からZ方向両外側へ延びる軸部77とを有する。軸部77は、支持部材32に設けられたベアリング39によって、Z方向を回転軸方向として、回転可能に支持されている。軸部77の先端部には、軸方向と直交する方向(径方向)に貫通した貫通孔77Aが形成されている。貫通孔77Aには、後述する係合ピン82が圧入によって固定されている。
図1に示すように、駆動ロール74は、転写装置30の装置本体12への装着状態において、搬送経路Aと隣り合う場所でかつ搬送経路に対するX側となる場所で、Z方向を軸方向として回転可能とされている。そして、駆動ロール74は、駆動部54から回転力が伝達されることで、回転駆動されるようになっている。また、図4に示すように、駆動ロール74の軸部77には、電源ユニット56(図1参照)から、端子部材66を介して給電されるようになっている。
<カップリング部材>
図5(B)に示すように、カップリング部材78は、一例として、鉄の粉末を焼結することで形成された金属製の部材であり、取付部92と、フランジ部94と、第1係合部76とを有する。
(取付部)
取付部92は、Z方向を軸方向とする円筒状に形成されている。取付部92の内径の大きさは、軸部材72(図3参照)を挿入可能な大きさとされている。また、取付部92の周方向の一部には、Z方向と交差する方向(取付部92の径方向)に貫通した2つの貫通孔92Aが形成されている。貫通孔92Aには、軸部材72が取付部92に挿入された状態で、円柱状のピン部材93(図3参照)が挿入されている。ピン部材93の両端部は、図示しないネジを用いて取付部92に固定されている。なお、図3に示すように、ピン部材93は、既述の案内部72Cに挿入されており、案内部72CによってZ方向に案内される。これにより、カップリング部材78が、軸部材72に対してZ方向に相対移動可能とされている。
(フランジ部)
図5(B)に示すフランジ部94は、取付部92のZ側端部における外周面から、径方向の外側に張出された板状の部位である。また、フランジ部94は、Z方向から見た場合に円環状に形成されている。
(第1係合部)
図5(A)に示す第1係合部76は、一例として、取付部92及びフランジ部94のZ側端面からZ側へ、Z方向に沿って延びる第1突起102及び第2突起104を有する。第1突起102と第2突起104は、いずれもZ方向の長さがL3とされている。
図6に示すように、第1突起102及び第2突起104は、軸部材72の軸心(点C1で示す)から取付部92の径方向の外側に離れて位置している。また、第1突起102及び第2突起104は、取付部92(図5(A)参照)が軸部材72に取付けられた状態において、軸部材72と一体に回転されるようになっている。第1突起102と第2突起104とは、Z方向から見た場合に、点C1に対して点対称となるように配置されている。点C1から第1係合部76の外側端までの径方向の第2長さをL2とする。
第1突起102は、側面102Aと、側面102Bと、内周面102Cと、外周面102Dと、端面102Eとを有する。第1突起102をZ方向から見た場合に、側面102A及び側面102Bは、それぞれ径方向に沿った線分で示される。側面102Aは、第1係合部76の回転方向(矢印Rで示す)の上流側に配置され、回転方向と直交する面である。側面102Bは、第1係合部76の回転方向の下流側に配置され、回転方向と直交する面である。内周面102Cは、Z方向から見た場合に、側面102Aの内端と側面102Bの内端とを繋ぎ、径方向の外側に凸となる円弧状(点C1を中心とする円弧状)に形成されている。
外周面102Dは、Z方向から見た場合に、側面102Aの外端と側面102Bの外端とを繋ぎ、径方向の外側に凸となる円弧状に形成されている。端面102Eは、第1突起102のZ方向におけるフランジ部94側とは反対側の面である。第1突起102は、一例として、Z方向から見た場合に、フランジ部94の周方向のほぼ1/6(円弧の中心角60°)に相当する大きさとされている。
第2突起104は、側面104Aと、側面104Bと、内周面104Cと、外周面104Dと、端面104Eとを有する。側面104A、側面104B、内周面104C、外周面104D、端面104Eは、点C1に対して、側面102A、側面102B、内周面102C、外周面102D、端面102Eと点対称となるように配置されている。なお、側面102A、側面102B、側面104A、側面104Bには、それぞれ径方向の両端部にR状の面取り部分(以後、R部と称する)が形成されている。側面102A、側面102B、側面104A、側面104BのR部を除く径方向の長さは、それぞれL4(<L2)に揃えられている。
<係合ピン>
図7(A)に示す係合ピン82は、一例として、円柱状に形成されている。また、係合ピン82は、軸方向の両端部が軸部77に対して外側に露出されるように、軸部77の貫通孔77Aに圧入されている。
図7(B)に示すように、係合ピン82は、軸方向の中央部82Aが貫通孔77Aに圧入されている。中央部82Aの軸方向の長さは、一例として、係合ピン82の軸方向の全長の1/3程度の長さとされている。また、係合ピン82の直径をd1とする。直径d1の長さは、一例として、既述の長さL3(図5(A)参照)よりも短い。係合ピン82における中央部82Aを除く部位でかつ軸部77の外周面から外側へ露出される部位を第2係合部85と称する。
第2係合部85は、軸部77から径方向の外側に延びている。換言すると、第2係合部85は、軸部77に対して、係合ピン82の軸方向の一方側と他方側にほぼ等しい長さで露出されている。また、第2係合部85は、軸部77の軸心(点C2で示す)から径方向の外側に離れて位置している。さらに、第2係合部85は、軸部77(駆動ロール74)と一体に回転される。なお、点C2から第2係合部85の先端までの径方向の長さを第1長さL1とする。第1長さL1は、既述の第2長さL2(図6参照)以上で設定される。本実施形態では、一例として、第1長さL1が、第2長さL2よりも長い。また、第1長さL1は、点C2から後述する内周面124B(図10参照)までの径方向の長さL5よりも短い。
<伝達部材>
図8に示す伝達部材84は、一例として、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂で構成された樹脂製の部材である。また、伝達部材84は、Z方向を軸方向とする円柱状に形成されており、-Z側に配置される外形が円形の前面84A(図9(B)参照)と、Z側に配置される外形が円形の後面84Bと、外周面84Cとを有する。伝達部材84のZ方向の長さは、前面84A、後面84Bの直径に相当する長さよりも短い。また、伝達部材84は、絶縁性を有している。本実施形態において、絶縁性を有するとは、20℃における体積抵抗率が1×1014Ω・cm以上であることを意味している。伝達部材84の回転中心は、点C2と重なっている。
伝達部材84には、一例として、被取付部112と、伝達部114、116と、第1凹部118、122と、第2凹部124、126と、隔壁部128、132と、遮断部134とが形成されている。なお、伝達部材84の各部については、伝達部材84がZ方向を軸方向として転写装置30(図1参照)に組付けられた配置状態にあるものとして説明する。また、伝達部材84の回転方向は、駆動ロール74(図1参照)の回転方向と同じ方向であり、Z方向のZ側から-Z側を見た場合に、一例として、反時計回り方向に回転する方向とされている。以後、この回転方向をR方向と称する。
(被取付部)
図9(B)に示すように、被取付部112は、前面84Aの中心を含む中央部からZ方向のZ側に向けて窪んだ部位(孔壁)である。被取付部112の-Z側の開口縁には、テーパ面が形成されている。また、被取付部112は、Z方向から見た場合に円形とされている。被取付部112の半径は、伝達部材84の半径の1/2よりも小さい大きさとされている。被取付部112には、軸部77(図3参照)のZ側端部が嵌め込まれている。つまり、被取付部112には、駆動ロール74(図3参照)が取付けられている。
(伝達部)
図10に示す伝達部114及び伝達部116は、Z方向から見た場合に、被取付部112の外周部から径方向の外側に延びている。伝達部114は、第1突起102の側面102B(図5(A)参照)とR方向に接触する部位である。伝達部116は、第2突起104の側面104B(図5(A)参照)とR方向に接触する部位である。なお、伝達部114と伝達部116とは、一例として、点C2を中心として点対称となるように形成されている。このため、伝達部114について説明し、伝達部116の説明を省略する。
伝達部114は、伝達部材84において、径方向における点C2(軸心)から伝達部材84の外周面84Cまでの中央(位置を点Dで示す)よりも、少なくとも外側に配置されている部分を含んでいる。なお、伝達部114は、一例として、点Dよりも外側だけでなく、点Dよりも内側まで延びている。また、伝達部114をZ方向(回転の軸方向)から見た場合に、伝達部114の径方向の外側部分におけるR方向の第1幅W1が、伝達部114の径方向の内側部分におけるR方向の第2幅W2よりも広い。換言すると、伝達部114は、Z方向から見た場合の断面形状が、径方向の外側が内側よりも広い扇形状に形成されている。また、伝達部114は、同様の断面形状でZ方向に延びている。
伝達部114において、R方向の上流側に位置する面を上流面114A、下流側に位置する面を下流面114Bとする。上流面114Aは、一例として、R方向と直交する平面とされている。また、上流面114Aは、第1凹部118の壁面の一部を構成している。上流面114Aには、既述のように、第1突起102の側面102B(図5(A)参照)が接触するようになっている。下流面114Bは、後述する窪み部136が形成された段差のある面とされている。
(第1凹部)
図9(A)に示す第1凹部118、122は、伝達部114、116に対するR方向の一方側(上流側)に配置され、Z方向の一方側(Z側)から他方側(-Z側)へ向けて窪み、第1係合部76(図6参照)が入る部位である。
具体的には、第1凹部118は、後面84Bの中央部よりも径方向の外側からZ方向の-Z側に向けて窪んだ部位である。第1凹部118のZ側の開口縁には、テーパ面が形成されている。また、第1凹部118は、Z方向から見た場合に点C2(図10参照)を中心とする円弧状とされている。換言すると、第1凹部118は、R方向に沿って延びる凹部とされている。第1凹部118には、第1突起102(図6参照)が、第1凹部118に対してR方向に相対移動可能に挿入されるようになっている。Z方向から見た場合の第1凹部118の広がり角(中心角)は、一例として、120°程度とされている。
第1凹部122は、後面84Bの中央部よりも径方向の外側からZ方向の-Z側に向けて窪んだ部位である。第1凹部122のZ側の開口縁には、テーパ面が形成されている。第1凹部122には、第2突起104(図6参照)が、第1凹部122に対してR方向に相対移動可能に挿入されるようになっている。なお、第1凹部122は、一例として、Z方向から見た場合に、点C2を中心として、第1凹部118と点対称となるように形成されている。このため、第1凹部122の詳細な説明は省略する。
(第2凹部)
図10に示す第2凹部124、126は、伝達部114、116に対するR方向の他方側(下流側)に配置されている。また、図9(B)に示すように、第2凹部124、126は、Z方向の他方側(-Z側)から一方側(Z側)へ向けて窪み、第2係合部85(図7(B)参照)が入る部位である。
具体的には、第2凹部124及び第2凹部126は、前面84Aの中央部よりも径方向の外側からZ方向のZ側に向けて窪んだ部位である。第2凹部124及び第2凹部126の-Z側の開口縁には、テーパ面が形成されている。また、第2凹部124及び第2凹部126は、Z方向から見た場合に、前面84Aの中央部から径方向の一方側と他方側へ延びる直線状とされている。
換言すると、第2凹部124及び第2凹部126と、被取付部112とは、伝達部材84の径方向に直線状に繋がっている。第2凹部124及び第2凹部126には、第2係合部85(図7(B)参照)が嵌め込まれる。ここで、図10に示すように、第2凹部124は、一例として、Z方向から見た場合に、点C2を中心として、第2凹部126と点対称となるように形成されている。このため、以後は、第2凹部124について説明し、第2凹部126の詳細な説明を省略する。
第2凹部124は、Z方向から見た場合に、既述の下流面114Bと、対向面124Aと、内周面124Bとを有する。対向面124Aは、下流面114Bに対してR方向の下流側に配置され、被取付部112から径方向の外側に延びると共に下流面114BとR方向に対向している。内周面124Bは、下流面114Bの径方向の外端と、対向面124Aの径方向の外端とをR方向に繋ぐ面である。
下流面114B(伝達部114)における径方向の内側には、窪み部136が形成されている。窪み部136は、第2凹部124をR方向に拡幅する側に窪んでいる。換言すると、窪み部136は、R方向において、第2係合部85(図7(B)参照)から離れる側に窪んでいる。
また、対向面124Aにおける径方向の内側の部位でかつ窪み部136とR方向に対向する部位には、窪み部138が形成されている。窪み部138は、第2凹部124をR方向に拡幅する側に窪んでいる。ここで、第2凹部124に第2係合部85(図7(B)参照)が嵌め込まれた場合に、第2係合部85と下流面114B及び対向面124Aとは接触するが、第2係合部85と窪み部136及び窪み部138とは、接触しないようになっている。
(隔壁部)
図10に示す隔壁部128は、Z方向から見た場合に、被取付部112から径方向に沿って直線状に延びる壁部である。また、隔壁部128は、第2凹部124と第1凹部122とをR方向に仕切っている。隔壁部132は、Z方向から見た場合に、被取付部112から径方向に直線状に延びる壁部である。また、隔壁部132は、第2凹部126と第1凹部118とをR方向に仕切っている。
(遮断部)
図9(A)に示すように、遮断部134は、後面84Bの中央部に伝達部材84と一体で円板状に形成されており、被取付部112(図9(B)参照)内に位置する駆動ロール74の軸部77(図3参照)をZ側から覆っている。つまり、遮断部134は、一例として、伝達部材84と同じ絶縁性を有する樹脂製の部材で構成されている。また、図3に示すように、遮断部134は、Z方向において、軸部材72と駆動ロール74との間に配置されている。これにより、遮断部134は、給電される駆動ロール74から、接地される軸部材72への導通を、伝達部材84と共に遮断するようになっている。
ここで、図12に示すように、伝達部材84では、第2係合部85が取付けられた状態で、第1係合部76が伝達部114及び伝達部116と接触することで、伝達部114及び伝達部116が第1係合部76と第2係合部85とでR方向に挟まれる。これにより、軸部材72(図3参照)の回転が、伝達部材84を介して、駆動ロール74(図3参照)の軸部77に伝えられるようになっている。
<各部の配置関係>
伝達部114及び伝達部114の周辺部における各部の配置関係について、図11を用いて具体的に説明する。図11には、伝達部材84の伝達部114及び伝達部114の周辺部をZ方向から見た状態が模式的に示されている。なお、伝達部114には、第1突起102及び係合ピン82が接触している。
図11において、上流面114Aにおける径方向の最も内側に位置する端点を点aとし、最も外側に位置する端点を点dとする。また、上流面114Aと接触する側面102Bにおける径方向の最も内側に位置する端点を点bとし、最も外側に位置する端点を点cとする。点a、点b、点c、点dは、径方向の内側から外側へ向かって、図示しない直線上にこの順番で並んでいる。
一方、下流面114Bにおいて、径方向に沿って最も外側に位置する端点を点eとし、最も内側に位置する端点を点kとする。また、下流面114Bにおいて、下流面114Bと係合ピン82とが接触する部位の径方向に沿った最も外側の端点を点fとし、最も内側に位置する端点を点gとする。さらに、窪み部136の径方向に沿った底面のうち、径方向の最も外側に位置する端点を点hとする。点e、点f、点g、点h、点kは、R方向から見た場合に、径方向に沿って、外側から内側へ向かって、この順番で並んでいる。本実施形態では、点a、点b、点c、点d、点e、点f、点g、点h及び点kを結んだ外形線を含み、この外形線の内側の領域(斜線で示す)に相当する部位が、伝達部114とされている。
R方向に沿って点aと点kとを結ぶ弧akを仮想線K1で表す。また、R方向に沿って点dと点eとを結ぶ弧deを仮想線K6で表す。線分ghは、下流面114Bと窪み部136の底面との段差(一例として傾斜面)を表している。この傾斜面は、R方向の上流側が下流側よりも点C2に近づく方向に傾斜している。
さらに、点bを通りR方向に沿った線を仮想線K2、点gを通りR方向に沿った線を仮想線K3、点cを通りR方向に沿った線を仮想線K4、点fを通りR方向に沿った線を仮想線K5とする。仮想線K1、K2、K3、K4、K5、K6は、伝達部材84の径方向の内側から外側へ向けて、この順番で並んでいる。
ここで、線分CDの長さは、既述の長さL4(図6参照)に相当する。点C2から仮想線K4までの径方向の長さL6は、既述の長さL2よりも短い。点C2から仮想線K5までの径方向の長さL7は、既述の長さL1よりも短く、長さL2よりも長い。
〔作用〕
次に、本実施形態の作用について説明する。
図3に示す回転伝達構造70では、伝達部材84が絶縁性を有する樹脂製であるので、軸部材72と駆動ロール74との間で絶縁される。図12に示すように、第1係合部76、伝達部114及び第2係合部85は、R方向に並んでいる(Z方向のほぼ同じ位置にある)。このため、伝達部114が圧縮状態となり、伝達部114にトルクの伝達に伴うねじれ力が作用し難くなる。これにより、回転伝達構造70では、伝達部材84のR方向の力の入力部位と出力部位とがZ方向にずれて配置される構成に比べて、伝達部材84のR方向の力に対する剛性が高くなる。
また、回転伝達構造70では、伝達部114が、径方向における軸心(点C2)から外周面84Cまでの中央よりも、少なくとも外側の部分を含んでいる。このため、伝達部114が径方向における軸心から外周面84Cまでの中央よりも内側のみに配置されている構成に比べて、軸心から力の作用点までの距離が長くなるので、トルクを伝えるために伝達部114に作用させる力が小さくなる。
さらに、回転伝達構造70では、伝達部114の径方向の外側部分の第1幅W1(図10参照)が、径方向の内側部分の第2幅W2(図10参照)よりも広い。つまり、径方向の外側部分が内側部分よりも厚肉となるので、第1幅W1が第2幅W2と同じ構成に比べて、伝達部114の径方向の外側部分の変形が抑制される。
加えて、回転伝達構造70では、被取付部112が第2凹部124及び第2凹部126と繋がっているので、第2係合部85が軸部77と一体化される。これにより、被取付部112が第2凹部124及び第2凹部126と繋がっていない構成に比べて、R方向の力に対する第2係合部85の剛性が高まる。
また、回転伝達構造70では、伝達部114に対する径方向の内側に窪み部136が形成されている。窪み部136では、伝達部材84と第2係合部85との間に隙間が形成されているため、第1係合部76から第2係合部85へ回転力が伝達されない。また、窪み部136は、第1係合部76からR方向に回転力が作用する部位ではない。つまり、回転伝達構造70では、回転力の伝達が不要な部位における回転力の伝達がなくなる。
さらに、回転伝達構造70では、軸部材72と軸部77との間に絶縁性を有する遮断部134(図3参照)が形成されている。このため、被取付部112内の軸部77が相手方(軸部材72)に向けて露出している構成に比べて、駆動ロール74(軸部77)から軸部材72への導通が抑制される。
加えて、回転伝達構造70では、回転中心(点C2)から第2係合部85の先端までの径方向の第1長さL1(図7(B)参照)が、点C2から第1係合部76の外側端までの径方向の第2長さL2(図6参照)よりも長い。このため、第1長さL1が第2長さL2よりも短い構成に比べて、第2係合部85に回転力が伝達される範囲が径方向に狭くなることが抑制される。
また、回転伝達構造70では、第1係合部76が金属製であるので、第1係合部76が樹脂製の構成に比べて、伝達部材84のR方向の力に対する剛性が高い。
図2に示す転写装置30では、回転伝達構造70によって、伝達部材84の回転方向の力に対する剛性の低下が抑制されるので、軸部材72の回転に合わせて駆動ロール74(図1参照)が回転される。これにより、回転伝達構造70を有していない構成に比べて、用紙PへのトナーTの転写位置ずれが抑制される。
図1に示す画像形成装置10では、転写装置30による用紙PへのトナーTの転写位置ずれが抑制されるので、転写装置30を有していない構成に比べて、画像不良(例えば、トナー像Gのずれ)が抑制される。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されない。
伝達部114、116の数は、2つに限らず、1つ又は3つ以上であってもよい。また、伝達部114、116は、伝達部材84において、径方向における軸心から外周面84Cまでの中央よりも内側のみに配置されていてもよい。さらに、伝達部114、116の第1幅W1が、第2幅W2と同じか又は第2幅W2よりも狭くてもよい。
被取付部112は、軸部材72が取付けられ、第1凹部118、122と繋がっていてもよい。この構成において、第1係合部76が軸部材72から径方向の外側に延びていればよい。
伝達部材84には、窪み部136が形成されていなくてもよい。また、伝達部材84には、遮断部134が形成されていなくてもよい。さらに、伝達部材84において、回転中心から第2係合部85の先端までの第1長さL1が、回転中心から第1係合部76の外側端までの第2長さL2と同じか又は第2長さL2よりも短くてもよい。また、伝達部材84は、PPS樹脂に限らず、他の樹脂であってもよく、例えば、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合(ABS)樹脂で構成されていてもよい。
第1係合部76は、焼結体に限らず、切削加工などにより形成されたものであってもよい。また、第1係合部76は、硫黄複合快削鋼(SUM)に表面処理を施したものであってもよい。さらに、第1係合部76は、樹脂製であってもよい。第1凹部118、122、第2凹部124、126の数は、それぞれ2つに限らず、1つ又は3つ以上であってもよい。
第2係合部85は、軸部77の貫通孔77Aに1本の係合ピン82を圧入したものに限らず、軸部77の径方向の一方側と他方側に凹部を形成して、この2つの凹部にそれぞれ1本ずつピンを固定したものであってもよい。また、第2係合部85は、軸部77と一体成形されてもよい。さらに、第2係合部85をZ方向から見た場合に円弧状(扇形状)となるように形成して、伝達部をZ方向から見た場合に径方向に沿った板状としてもよい。
伝達部114、116、第1凹部118、122、第2凹部124、126は、軸心に対して対称な配置(形状)とされたものに限らず、非対称なものであってもよい。第1軸、第2軸は、一方向のみに回転するもの、両方向に回転するもの、いずれであってもよい。中間転写ベルト48から紙粉などを除去する目的で、軸部材72及び駆動ロール74をR方向とは逆方向に回転させてもよい。つまり、隔壁部128、132を伝達部として用いてもよい。
回転伝達構造70を用いるのは、転写装置30に限らない。例えば、感光体の潜像をトナーTで現像する現像ロールの軸部と、現像ロールを回転させる回転軸との結合に回転伝達構造70を用いてもよい。また、感光体の外周面を清掃するクリーニングロールの軸部と、クリーニングロールを回転させる回転軸との結合に回転伝達構造70を用いてもよい。
10 画像形成装置
24 像形成部(現像剤像形成部の一例)
26 定着部
30 転写装置
48 中間転写ベルト(保持部材の一例)
52 二次転写ロール(転写部材の一例)
54 駆動部(駆動源の一例)
56 電源ユニット(電源の一例)
70 回転伝達構造
72 軸部材(第1軸の一例)
74 駆動ロール(第2軸の一例)
76 第1係合部
84 伝達部材
84C 外周面
85 第2係合部
112 被取付部
114 伝達部
116 伝達部
118 第1凹部
122 第1凹部
124 第2凹部
126 第2凹部
134 遮断部
136 窪み部
C1 軸心
C2 軸心
G トナー像(現像剤像の一例)
L1 第1長さ
L2 第2長さ
T トナー(現像剤の一例)
W1 第1幅
W2 第2幅

Claims (11)

  1. 回転駆動される第1軸と、
    給電される第2軸と、
    前記第1軸の径方向の外側に位置し、該第1軸と一体に回転する第1係合部と、
    前記第2軸の径方向の外側に位置し、該第2軸と一体に回転する第2係合部と、
    記第1係合部と前記第2係合部とで前記第1軸及び前記第2軸の周方向に挟まれた伝達部を有し、前記第1軸の回転を前記第2軸に伝える樹脂製の伝達部材と、
    備えた回転伝達構造。
  2. 前記伝達部材は、円柱状に形成され、前記伝達部は、前記伝達部材において、径方向における前記伝達部材の軸心前記伝達部材の外周面との中央位置よりも少なくとも外側に配置されている部分を含む請求項1に記載の回転伝達構造。
  3. 前記伝達部を回転の軸方向から見た場合に、前記伝達部の前記径方向の外側部分における前記方向の第1幅が、前記伝達部の前記径方向の内側部分における前記方向の第2幅よりも広い請求項1又は請求項2に記載の回転伝達構造。
  4. 前記伝達部材
    前記伝達部に対する前記方向の一方側に形成され、回転の軸方向の一方側から他方側へ向けて窪み、前記第1係合部が入る第1凹部と、
    前記伝達部に対する前記方向の他方側に形成され、前記軸方向の他方側から一方側へ向けて窪み、前記第2係合部が入る第2凹部と、
    前記軸方向に窪み、前記第1軸が取り付けられ、前記第1凹部と繋がる、又は前記第2軸が取り付けられ、前記第2凹部と繋がる被取付部と、
    を有する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転伝達構造。
  5. 前記伝達部における前記径方向の内側には、前記方向において前記第1係合部又は前記第2係合部から離れる側に窪む窪み部が形成されている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転伝達構造。
  6. 前記伝達部材には、前記第1軸と前記第2軸との間に配置され、前記第2軸から前記第1軸への導通を遮断する遮断部が形成されている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の回転伝達構造。
  7. 記伝達部材の回転中心から前記第2係合部の先端までの径方向の第1長さが、前記回転中心から前記第1係合部の外側端までの前記径方向の第2長さ以上とされた請求項から請求項6のいずれか1項に記載の回転伝達構造。
  8. 前記第1係合部は、金属製である請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の回転伝達構造。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の回転伝達構造と、
    前記第1軸を回転させる駆動源と、
    前記第2軸に給電する電源と、
    前記第2軸に巻き掛けられ、現像剤を保持する保持部材と、
    前記保持部材に対する前記第2軸側とは反対側に設けられ、前記第2軸との電位差により前記保持部材の現像剤を記録媒体に転写させる転写部材と、
    を有する転写装置。
  10. 請求項9に記載の転写装置と、
    前記保持部材に現像剤を用いて現像剤像を形成する現像剤像形成部と、
    記録媒体に転写された現像剤を記録媒体に定着する定着部と、
    を有する画像形成装置。
  11. 回転駆動される第1軸の径方向の外側に位置し、該第1軸と一体に回転する第1係合部から、給電される第2軸の径方向の外側に位置し、該第2軸と一体に回転する第2係合部へ回転力を伝達する樹脂製の伝達部材であって、
    前記第1係合部と前記第2係合部とで前記第1軸及び前記第2軸の周方向に挟まれる伝達部を有する伝達部材。
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