JP7236239B2 - X線ctシステム及びctスキャン実行プログラム - Google Patents

X線ctシステム及びctスキャン実行プログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、X線CT(Computed Tomography)システム及びCTスキャン実行プログラムに関する。
被検体の体内組織が画像化された医用画像データを生成する医用画像診断装置が存在する。医用画像診断装置としては、X線CTシステム及びMRI(Magnetic Resonance Imaging)システム等が挙げられる。X線CTシステムは、被検体にX線を照射することでX線検出器が検出したX線に基づく電気信号に基づいて、被検体のアキシャル断層のCT画像データやボリュームデータを生成する。
従来、X線CTシステムでは、ダイナミックスキャンと呼ばれる撮影法が行なわれている。ダイナミックスキャンは、造影剤を投与した後、被検体内を流れる造影剤の速度に応じて、所定の時間に亘って連続的にスキャンを行なう手法である。X線CTシステムは、非造影状態で被検体の非造影画像データを生成し、非造影画像データに基づいて関心領域(ROI:Region of Interest)及び閾値を設定し、造影剤の注入を開始する。そして、X線CTシステムは、造影剤の注入の開始後、リアルプレップ(Real Prep)を開始する。リアルプレップは、ダイナミックスキャン等のメインスキャン前にメインスキャンの開始タイミング(トリガ)を検知するものであり、ROI内のCT値が閾値を超えたらメインスキャンを開始させるものである。
特開2015-213749号公報
本発明が解決しようとする課題は、造影検査の効率を向上させることである。
実施形態に係るX線CTシステムは、スキャン部と、画像生成部と、解析部とを有する。スキャン部は、X線の照射及び検出を含む第1のスキャンを実行する。画像生成部は、第1のスキャンにより収集した、複数の時相に対応する複数の検出データセットに基づいて、複数の時相に対応する複数の画像を生成する。解析部は、複数の画像それぞれの少なくとも一部を複数の区画に分け、画素値の時間変化が同一又は類似する区画同士を統合することで少なくとも1つの領域を抽出し、領域の特徴を示す情報と参照情報の比較を行う。スキャン部は、比較の結果に応じて、X線の照射及び検出を含む第2のスキャンを実行する。
図1は、実施形態に係るX線CTシステムの構成を示す概略図。 図2は、実施形態に係るX線CTシステムの構成及び機能を示すブロック図。 図3は、実施形態に係るX線CTシステムの動作をフローチャートとして示す図。 図4は、実施形態に係るX線CTシステムの動作をフローチャートとして示す図。 図5は、実施形態に係るX線CTシステムによって生成された腹部の造影画像データにおいて、分画対象領域を分ける区画を示す図。 図6は、実施形態に係るX線CTシステムによって生成された頭部の造影画像データにおいて、分画対象領域を分ける区画を示す図。 図7は、実施形態に係るX線CTシステムによって生成された統合領域の第1例を示す図。 図8は、実施形態に係るX線CTシステムによって生成された統合領域の第2例を示す図。 図9は、実施形態に係るX線CTシステムにおけるTDCの一例を示す図。
以下、図面を参照しながら、X線CTシステム及びCTスキャン実行プログラムの実施形態について詳細に説明する。
なお、X線CTシステムによるデータ収集方式には、X線源とX線検出器とが1体として被検体の周囲を回転する回転/回転(R-R:Rotate/Rotate)方式や、リング状に多数の検出素子がアレイされ、X線管のみが被検体の周囲を回転する固定/回転(S-R:Stationary/Rotate)方式等の様々な方式がある。いずれの方式でも本発明を適用可能である。以下、実施形態に係るX線CTシステムでは、現在、主流を占めている第3世代の回転/回転方式を採用する場合を例にとって説明する。
1.実施形態
図1は、実施形態に係るX線CTシステムの構成を示す概略図である。図2は、実施形態に係るX線CTシステムの構成及び機能を示すブロック図である。
図1は、X線CTシステム1を示す。X線CTシステム1は、架台装置10と、寝台装置30と、第1の実施形態に係る医用画像処理装置、つまり、コンソール装置40とを備える。架台装置10及び寝台装置30は、検査室に設置される。架台装置10は、寝台装置30に載置された被検体(例えば、患者)Pに関するX線の検出データ(「純生データ」とも呼ばれる)を取得する。コンソール装置40は、複数ビュー分の検出データに対して前処理を施すことで生データを生成し、生データに対して再構成処理を施すことでCT画像データを再構成して表示する。
なお、図1において、説明の便宜上、架台装置10を左側の上下に複数描画しているが、実際の構成としては、架台装置10は1つである。
架台装置10は、X線源(例えば、X線管)11、X線検出器12、回転部(例えば、回転フレーム)13、X線高電圧装置14、制御装置15、ウェッジ16、コリメータ17、データ収集回路(DAS:Data Acquisition System)18を備える。なお、架台装置10は、架台部の一例である。
X線管11は、回転フレーム13に備えられる。X線管11は、X線高電圧装置14からの高電圧の印加により、陰極(フィラメント)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射することでX線を発生する真空管である。例えば、X線管11には、回転する陽極に熱電子を照射することでX線を発生させる回転陽極型のX線管がある。
なお、実施形態においては、一管球型のX線CTシステムにも、X線管とX線検出器との複数のペアを回転リングに搭載したいわゆる多管球型のX線CTシステムにも適用可能である。また、X線を発生させるX線源は、X線管11に限定されるものではない。例えば、X線管11に替えて、電子銃から発生した電子ビームを収束させるフォーカスコイル、電磁偏向させる偏向コイル、患者Pの半周を囲い偏向した電子ビームが衝突することによってX線を発生させるターゲットリングを含む第5世代方式によりX線を発生させてもよい。なお、X線管11は、X線照射部の一例である。
X線検出器12は、X線管11に対向するように回転フレーム13に備えられる。X線検出器12は、X線管11から照射されたX線を検出し、当該X線量に対応した検出データを電気信号としてDAS18に出力する。X線検出器12は、例えば、X線管の焦点を中心として1つの円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列された複数のX線検出素子列を有する。X線検出器12は、例えば、チャネル方向に複数のX線検出素子が配列されたX線検出素子列がスライス方向(列方向、row方向)に複数配列された構造を有する。
また、X線検出器12は、例えば、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接変換型の検出器である。シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有し、シンチレータは入射X線量に応じた光子量の光を出力するシンチレータ結晶を有する。グリッドは、シンチレータアレイのX線入射側の面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX線遮蔽板を有する。なお、グリッドはコリメータ(1次元コリメータ又は2次元コリメータ)と呼ばれる場合もある。光センサアレイは、シンチレータからの光量に応じた電気信号に変換する機能を有し、例えば、光電子増倍管(フォトマルチプライヤー:PMT)等の光センサを有する。
なお、X線検出器12は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であっても構わない。また、X線検出器12は、X線検出部の一例である。
回転フレーム13は、X線管11及びX線検出器12を対向支持する。回転フレーム13は、後述する制御装置15による制御の下、X線管11及びX線検出器12を一体として回転させる円環状のフレームである。なお、回転フレーム13は、X線管11及びX線検出器12に加えて、X線高電圧装置14やDAS18を更に備えて支持する場合もある。また、回転フレーム13は、回転部の一例である。
このように、X線CTシステム1は、X線管11とX線検出器12とを対向させて支持する回転フレーム13を患者Pの周りに回転させることで、複数ビュー、即ち、患者Pの360°分の検出データを収集する。なお、CT画像データの再構成方式は、360°分の検出データを用いるフルスキャン再構成方式には限定されない。例えば、X線CTシステム1は、半周(180°)+ファン角度分の検出データに基づいてCT画像データを再構成するハーフ再構成方式を採ってもよい。
X線高電圧装置14は、回転フレーム13、又は、回転フレーム13を回転可能に支持する非回転部分(例えば図示しない固定フレーム)に備えられる。X線高電圧装置14は、変圧器(トランス)及び整流器等の電気回路を有する。X線高電圧装置14は、後述する制御装置15による制御の下、X線管11に印加する高電圧を発生する機能を有する高電圧発生装置(図示省略)と、後述する制御装置15による制御の下、X線管11が照射するX線に応じた出力電圧の制御を行うX線制御装置(図示省略)を有する。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であっても構わない。なお、図1において、説明の便宜上、X線高電圧装置14が、X線管11に対してx軸の正方向の位置に配置されているが、X線管11に対してx軸の負方向の位置に配置されてもよい。
制御装置15は、処理回路及びメモリと、モータ及びアクチュエータ等の駆動機構とを有する。処理回路及びメモリの構成については、後述するコンソール装置40の処理回路44及びメモリ41と同等であるので説明を省略する。
制御装置15は、コンソール装置40又は架台装置10に取り付けられた、後述する入力インターフェースからの入力信号を受けて、架台装置10及び寝台装置30の動作制御を行う機能を有する。例えば、制御装置15は、入力信号を受けて回転フレーム13を回転させる制御や、架台装置10をチルトさせる制御や、寝台装置30及び天板33を動作させる制御を行う。なお、架台装置10をチルトさせる制御は、架台装置10に取り付けられた入力インターフェースによって入力される傾斜角度(チルト角度)情報により、制御装置15がX軸方向に平行な軸を中心に回転フレーム13を回転させることによって実現される。なお、制御装置15は架台装置10に設けられてもよいし、コンソール装置40に設けられてもよい。なお、制御装置15は、制御部の一例である。
また、制御装置15は、コンソール装置40や架台装置10に取り付けられた、後述する入力インターフェースから入力された撮像条件に基づいて、X線管11の回転角度や、後述するウェッジ16及びコリメータ17の動作を制御する。
ウェッジ16は、X線管11のX線出射側に配置されるように回転フレーム13に備えられる。ウェッジ16は、制御装置15による制御の下、X線管11から照射されたX線量を調節するためのフィルタである。具体的には、ウェッジ16は、X線管11から患者Pに照射されるX線が予め定められた分布になるように、X線管11から照射されたX線を透過して減衰させるフィルタである。例えば、ウェッジ16(ウェッジフィルタ(Wedge Filter)、ボウタイフィルタ(bow-tie filter)は、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したフィルタである。
コリメータ17は、X線絞り又はスリットとも呼ばれ、X線管11のX線出射側に配置されるように回転フレーム13に備えられる。コリメータ17は、制御装置15による制御の下、ウェッジ16を透過したX線の照射範囲を絞り込むための鉛板等であり、複数の鉛板等の組合せによってX線の照射開口を形成する。
DAS18は、回転フレーム13に備えられる。DAS18は、制御装置15による制御の下、X線検出器12の各X線検出素子から出力される電気信号に対して増幅処理を行う増幅器と、制御装置15による制御の下、電気信号をデジタル信号に変換するA/D(Analog to Digital)変換器とを有し、増幅及びデジタル変換後の検出データを生成する。DAS18によって生成された、複数ビュー分の検出データは、コンソール装置40に転送される。
ここで、DAS18によって生成された検出データは、回転フレーム13に設けられた発光ダイオード(LED)を有する送信機から光通信によって架台装置10の固定フレームに設けられたフォトダイオードを有する受信機に送信され、コンソール装置40に転送される。なお、回転フレーム13から架台装置10の固定フレームへの検出データの送信方法は、前述の光通信に限らず、非接触型のデータ伝送であれば如何なる方式を採用しても構わない。また、回転フレーム13は、回転部の一例である。
寝台装置30は、基台31、寝台駆動装置32、天板33及び支持フレーム34を備える。寝台装置30は、スキャン対象の患者Pを載置し、制御装置15による制御の下、患者Pを移動させる装置である。
基台31は、支持フレーム34を鉛直方向(y軸方向)に移動可能に支持する筐体である。寝台駆動装置32は、患者Pが載置された天板33を天板33の長軸方向(z軸方向)に移動するモータ又はアクチュエータである。支持フレーム34の上面に設けられた天板33は、患者Pを載置可能な形状を有する板である。
なお、寝台駆動装置32は、天板33に加え、支持フレーム34を天板33の長軸方向(z軸方向)に移動させてもよい。また、寝台駆動装置32は、寝台装置30の基台31ごと移動させてもよい。本発明を立位CTに応用する場合、天板33に相当する患者移動機構を移動する方式であってもよい。また、ヘリカルスキャンや位置決め等のためのスキャノ撮像等、架台装置10の撮像系と天板33の位置関係の相対的な変更を伴う撮像を実行する場合は、当該位置関係の相対的な変更は天板33の駆動によって行われてもよいし、架台装置10の固定部の走行によって行われてもよく、またそれらの複合によって行われてもよい。
なお、実施形態では、非チルト状態での回転フレーム13の回転軸又は寝台装置30の天板33の長手方向をz軸方向、z軸方向に直交し、床面に対し水平である軸方向をx軸方向、z軸方向に直交し、床面に対し垂直である軸方向をy軸方向とそれぞれ定義するものとする。
コンソール装置40は、コンピュータとしての構成を備え、メモリ41、ディスプレイ42、入力インターフェース43、及び処理回路44を備える。なお、コンソール装置40は架台装置10とは別体として説明するが、架台装置10にコンソール装置40又はコンソール装置40の各構成要素の一部が含まれてもよい。また、以下の説明では、コンソール装置40が単一のコンソールで全ての機能を実行するものとするが、これらの機能は、複数のコンソールが実行してもよい。なお、コンソール装置40は、医用画像処理装置の一例である。
メモリ41は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等によって構成される。メモリ41は、USB(Universal Serial Bus)メモリ及びDVD(Digital Video Disk)等の可搬型メディアによって構成されてもよい。メモリ41は、処理回路44において用いられる各種処理プログラム(アプリケーションプログラムの他、OS(Operating System)等も含まれる)や、プログラムの実行に必要なデータを記憶する。また、OSに、操作者に対するディスプレイ42への情報の表示にグラフィックを多用し、基礎的な操作を入力インターフェース43によって行うことができるGUI(Graphic User Interface)を含めることもできる。
メモリ41は、例えば、前処理前の検出データや、前処理後かつ再構成前の生データや、生データに基づく再構成後のCT画像データを記憶する。前処理は、検出データに対する、対数変換処理、オフセット補正処理、チャンネル間の感度補正処理、ビームハードニング処理等のうち少なくとも1つを意味する。また、インターネット等の通信ネットワークを介してX線CTシステム1と接続可能なクラウドサーバがX線CTシステム1からの保存要求を受けて検出データ、生データ、又はCT画像データを記憶するように構成されてもよい。
また、メモリ41は、医用画像データとしてのCT画像データを記憶させるための画像記憶領域と、後述する評価値を記憶させるための評価値記憶領域と、後述する感度パラメータを記憶するための感度パラメータ記憶領域(図2に図示)とを少なくとも有する。なお、メモリ41は、記憶部の一例である。
ディスプレイ42は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ42は、処理回路44によって生成されたCT画像データや、ユーザからの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイ42は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等である。また、ディスプレイ42は、架台装置10に設けられてもよい。また、ディスプレイ42は、デスクトップ型でもよいし、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしてもよい。なお、ディスプレイ42は、表示部の一例である。
入力インターフェース43は、技師等の操作者によって操作が可能な入力デバイスと、入力デバイスからの信号を入力する入力回路とを含む。入力デバイスは、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、操作面に触れることで入力操作を行うタッチパッド、表示画面とタッチパッドとが一化されたタッチスクリーン、光学センサを用いた非接触入力回路、音声入力回路等によって実現される。入力デバイスが操作者から入力操作を受け付けると、入力回路は当該入力操作に応じた電気信号を生成して処理回路44に出力する。また、入力インターフェース43は、架台装置10に設けられてもよい。また、入力インターフェース43は、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されてもよい。なお、入力インターフェース43は、入力部の一例である。
なお、コンソール装置40は、ネットワークインターフェース(図示省略)を備える場合もある。ネットワークインターフェースは、パラレル接続仕様やシリアル接続仕様に合わせたコネクタによって構成される。X線CTシステム1が医用画像システム上に設けられる場合、ネットワークインターフェースは、ネットワーク上の外部装置と情報の送受信を行なう。例えば、ネットワークインターフェースは、処理回路44の制御の下、外部装置からCT検査に係る検査オーダを受信し、また、X線CTシステム1によって取得された検出データや、生成された生データ又はCT画像データを外部装置に送信する。
処理回路44は、X線CTシステム1の全体の動作を制御する。処理回路44は、専用又は汎用のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processor Unit)、又はGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサの他、ASIC、及び、プログラマブル論理デバイス等を意味する。プログラマブル論理デバイスとしては、例えば、単純プログラマブル論理デバイス(SPLD:Simple Programmable Logic Device)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD:Complex Programmable Logic Device)、及び、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。
また、処理回路44は、単一の回路によって構成されてもよいし、複数の独立した処理回路要素の組み合わせによって構成されてもよい。後者の場合、メモリは処理回路要素ごとに個別に設けられてもよいし、単一のメモリが複数の処理回路要素の機能に対応するプログラムを記憶するものであってもよい。
処理回路44は、メモリ41に記憶されたプログラムを実行することで、図2に示すように、スキャン機能441、画像生成機能442、解析機能443、合成機能444、及び表示制御機能445を実現する。なお、機能441~445の全部又は一部は、コンソール装置40のプログラムの実行により実現される場合に限定されるものではなく、コンソール装置40にASIC等の回路として備えられる場合であってもよい。また、機能441~445の全部又は一部は、コンソール装置40のみならず、制御装置15によって実現される場合もある。
スキャン機能441は、予め設定されたスキャン条件に従って制御装置15を介して架台装置10及び寝台装置30等を制御することで、X線の照射及び検出を含むCTスキャンを実行させ、制御装置15から複数ビュー分の検出データを収集する機能を含む。また、例えば、スキャン条件は、照射X線に関する、管電流mA、管電圧kV、X線強度制御条件(X線モジュレーション条件)、X線管11(又は、回転フレーム13)の回転速度等を含む。
ここで、実施形態におけるCTスキャンは、プリスキャン、リアルプレップスキャン、メインスキャン等を含む。なお、スキャン機能は、スキャン部の一例である。また、リアルプレップスキャンは、第1のスキャンの一例であり、メインスキャンは、第2のスキャンの一例である。
画像生成機能442は、スキャン機能441によるスキャンにより収集された複数ビュー分の検出データに対して前処理を施すことで、複数ビュー分の生データを収集する機能と、前処理後の複数ビュー分の生データに対する画像再構成処理により、複数の時相に対応する複数のCT画像データを生成する機能とを含む。また、画像生成機能441は、各CT画像データをメモリ41に記憶させる機能や、各CT画像データをCT画像としてディスプレイ42に表示させる機能や、各CT画像データをネットワークインターフェース(図示省略)を介して外部装置に送信する機能を含む場合もある。なお、画像生成機能441は、画像生成部の一例である。
解析機能443は、メモリ41に記憶された複数のCT画像データのそれぞれの少なくとも一部(以下、「分画対象領域」という)を複数の区画に分け、画素値の時間変化が同一又は類似する区画同士を統合することで少なくとも1つの領域(以下、「統合領域」という)を抽出する機能を含む。また、解析機能443は、統合領域の特徴を示す情報と参照情報の比較を行う機能を含む。
ここで、解析機能443は、CT画像データの画像の全体を分画対象領域とし、画像の全体を分画することで統合領域を抽出する。又は、解析機能443は、CT画像データの画像内の関心領域(ROI:Region of Interest)を分画対象領域とし、ROI内を分画することで統合領域を抽出する。ROI内が分画される場合、ROI外の画素値の影響を受けないので、後段の統合処理の精度が向上する。以下、特に言及しない限り、解析機能443が、ROIを分画対象領域とし、ROI内を分画する場合について説明する。
また、統合領域の特徴を示す情報は、統合領域に含まれる画素の画素値(例えば、CT値)に関する情報、統合領域の大きさに関する情報、及び統合領域の形状に関する情報のうち少なくとも1つを含む。参照情報は、血管の画素値に関する情報、血管の大きさに関する情報、及び血管の形状に関する情報のうち少なくとも1を含む。解析機能443は、統合領域の大きさに関する情報と血管の大きさに関する情報とを比較する。例えば、上行大動脈の場合、血管サイズは、腹部では3[cm]弱であり、頚部では1[cm]弱である。また、解析機能443は、統合領域の大きさに関する情報と血管の大きさに関する情報とを比較し、統合領域の形状に関する情報と血管の形状に関する情報とを比較する。なお、解析機能443は、解析部の一例である。
そして、スキャン機能441は、解析機能443による比較の結果に応じて、X線の照射及び検出を含むメインスキャンを実行する。つまり、スキャン機能441は、解析機能443による解析により、CT画像データから得られた統合領域の大きさに関する情報の、血管の大きさに関する情報に対する確度が予め設定された閾値以上、又は、閾値を超えると判断される場合に、メインスキャンの開始タイミングを検知する。スキャン機能441は、メインスキャンの開始タイミングを検知すると、予め設定されたスキャン条件に従って制御装置15を介して架台装置10及び寝台装置30等を制御することで、メインスキャンを実行する。
合成機能444は、画像生成機能442によって生成された複数のCT画像データのうち少なくとも1つに、解析機能443によって抽出された統合領域を合成して合成画像データを生成する機能を含む。なお、合成機能444は、合成部の一例である。
表示制御機能445は、合成機能444によって生成された合成画像データをディスプレイ42に表示させる機能を含む。なお、表示制御機能445は、表示制御部の一例である。
なお、機能441~445の動作について、図3~図9を用いて後述する。
図3及び図4は、X線CTシステム1の動作をフローチャートとして示す図である。図3及び図4において、「ST」に数字を付した符号フローチャートの各ステップを示す。
まず、図3について説明する。スキャン機能441は、リアルプレップスキャン及びメインスキャン前に、予め設定されたスキャン条件に従って制御装置15を介して架台装置10及び寝台装置30等を制御することで、非造影で患者Pに対するプリスキャンを実行する(ステップST1)。
画像生成機能442は、プリスキャンによって架台装置10で収集されたデータに基づいて、非造影画像データを生成する(ステップST2)。ステップST2によって生成された非造影画像データは、非造影画像としてディスプレイ42に表示され、及び/又は、メモリ41に記憶される。
解析機能443は、ステップST2によって生成された非造影画像データに基づいて、血管領域を含むように、分画対象領域としてのROIを設定する(ステップST3)。例えば、ステップST3において解析機能443は、非造影画像データをディスプレイ42に表示させると共に、ディスプレイ42に表示された非造影画像データを見ながら入力インターフェース43を介して操作者が入力する入力信号に基づいて、ROIを設定する。
解析機能443は、ROI内を分画する区画のサイズ又は数を設定する(ステップST4)。例えば、ステップST4において解析機能443は、入力インターフェース43を介して操作者が入力する入力信号に基づいて、ROI内を分ける区画のサイズ又は数を設定する。ROI内の区画サイズが設定されると区画数も決まり、ROI内の区画数が設定されると区画サイズも決まる。
なお、解析機能443は、撮像部位ごとに予め設定される値を、ROI内を分画する区画のサイズ又は数をして設定してもよいし、及び/又は、ステップST3によって設定されるROIの大きさに応じて設定してもよい。また、区画サイズの最小単位はピクセルである。
区画サイズ(又は区画数)は、検出する血管サイズに応じて精度が担保できるように設定される。例えば、検出される血管サイズが比較的大きい場合は、区画サイズが大きく(又は区画数が少なく)設定される一方、検出される血管サイズが比較的小さい場合は、区画サイズが小さく(又は区画数が多く)設定される。
スキャン機能441は、造影剤注入を開始させると共に(ステップST5)、予め設定されたスキャン条件に従って制御装置15を介して架台装置10及び寝台装置30等を制御することで、患者Pに対するプレップスキャンを開始する(ステップST6)。例えば、ステップST5においてスキャン機能441は、入力インターフェース43を介して操作者が入力する入力信号に基づいて、造影剤注入を開始させる。
画像生成機能442は、プレップスキャンによって架台装置10で収集されたデータに基づいて、リアルタイム再構成により造影画像データを生成する(ステップST7)。画像生成機能442は、ステップST7によって生成された造影画像データを、造影画像としてディスプレイ42に表示させ、また、メモリ41に記憶させる(ステップST8)。
図4の説明に移って、解析機能443は、ステップST7によって生成された最新フレームの造影画像データのROI内と、メモリ41に記憶された過去(例えば、直前フレーム)の造影画像データのROI内とを、ステップST4の設定に従った複数の区画に分画する(ステップST9)。
図5は、腹部の造影画像データにおいて、分画対象領域を分ける区画を示す図である。図5(A)は、造影画像データに設定されるROIを示す図である。図5(B)は、図5(A)のROI内を分画する区画を示す図である。図5(C)は、造影画像データの画像全体を分画する区画を示す図である。
図6は、頸部の造影画像データにおいて、分画対象領域を分ける区画を示す図である。図6(A)は、造影画像データに設定されるROIを示す図である。図6(B)は、図6(A)のROI内を分画する区画を示す図である。図6(C)は、造影画像データの画像全体を分画する区画を示す図である。
区画の数又はサイズが設定されると、図5(B)及び図6(B)に示すように、ROI内に区画が配置される。また、ROIが設定されない場合に区画の数又はサイズが設定されると、図5(C)及び図6(C)に示すように、造影画像データの画像全体内に区画が配置される。なお、領域内の複数の区画において、端の区画のサイズは、適宜調整されるものとする。
図4の説明に戻って、解析機能443は、ROI内の各区画内に存在する画素群の代表画素値(例えば、平均画素値)の時間変化を測定する(ステップST10)。代表画素値の例としては、画素群が示す画素値の平均値である平均画素値や、画素群が示す画素値の最大値である最大画素値や、画素群が示す画素値の最小値である最小画素値等が挙げられる。以下、代表画素値が平均画素値である場合を例にとって説明する。ステップST10において、解析機能443は、最新フレームの造影画像データと、過去フレームの造影画像データとの差分処理により、ROI内の各区画内に存在する画素群の平均画素値の時間変化を測定する。
なお、解析機能443は、分画対象領域が画像全体であり、画像全体を複数の区画に分画する場合、最新フレームの造影画像データと、過去のフレームの造影画像データとの差分処理の前に、両画像データ間の位置ずれの補正を行うことが好適である。例えば、解析機能443は、両画像データ間の位置ずれ補正として、各画像データの局所領域を合せるように画像に対して線形変換を行う補正を行う。解析機能443は、両画像データ間の位置ずれを補正し、補正後の各画像の全体を複数の区画に分画する。
解析機能443は、画素値の時間変化が同一又は類似する区画同士を統合(グルーピング)して統合領域を生成する(ステップST11)。ステップST11において、解析機能443は、例えば、各区画を複数のレベルのいずれかに分類するための境界閾値を設定し、各区画がいずれのレベルに含まれるかについての判断を行う。なお、境界閾値は、固定値であってもよいし、造影剤の注入開始からの経過時間に応じて変化されるものであってもよい。また、解析機能443は、造影剤の注入開始からの経過時間を考慮した平均画素値の時間変化の所定範囲を予め設定しておき、その範囲内に平均画素値をもつ区画のみを統合の対象とすることができる。それにより、統合処理の負荷を軽減することができる。
図7は、統合領域の第1例を示す図である。図7(A)は、頸部の造影画像データにおいて、ROI内の統合領域を示す図である。図7(B)は、頸部の造影画像データにおいて、画像全体の統合領域を示す図である。図7(C)は、図7(A),(B)と対比されるものであり、頸部の非造影画像データにおいて、画像全体の統合領域を示す参考図である。
図7(A)は、分画対象領域がROIである場合における統合領域であり、造影剤に起因する統合領域L1を示す。統合領域L1は、ROI内において、下限閾値と上限閾値との間に平均画素値をもつ複数の区画の集合である。一方、図7(B)は、分画対象領域が画像全体である場合における統合領域であり、造影剤に起因する統合領域L1を含む統合領域L2を示す。統合領域L2は、画像全体において、下限閾値と上限閾値との間に平均画素値をもつ複数の区画の集合である。この統合領域L1,L2は、フレームごと(間引きされたフレームごと)に生成される。
図7(A),(B)を比較すると、分画対象領域をROIとして設定する図7(A)の方が、図7(B)に示す患者Pの体動に起因するROI外の統合領域を排除できるという点で有利である。
図4の説明に戻って、合成機能444は、図3のステップST7によって生成された造影画像データに、ステップST11によって生成された統合領域(図7(A),(B)に図示)を合成して合成画像データを生成する(ステップST12)。表示制御機能445は、ステップST12によって生成された合成画像データを合成画像としてディスプレイ42に表示させる(ステップST13)。ステップST13において、表示制御機能445は、合成画像データの統合領域の部分(図7(A),(B)に図示)をディスプレイ42にカラー表示させることもできる。なお、表示制御機能445は、ステップST11によって生成された統合領域を単独でディスプレイ42に表示させてもよい。その場合、表示制御機能445は、統合領域(図7(A),(B)に図示)を単独でディスプレイ42にカラー表示させることもできる。
解析機能443は、ステップST11によって生成された統合領域の特徴を示す情報と参照情報との比較を行う(ステップST14)。ステップST14において、例えば、解析機能443は、統合領域の特徴を示す情報の血管らしさ、つまり、統合領域の特徴を示す情報の、血管に対する確度を求め、その確度と閾値との比較を行う。
ステップST14において、解析機能443は、統合領域の特徴を示す情報に基づいて、統合領域の特徴を示す情報の、血管に対する確度を生成する処理を行うものである。この処理は、例えば、アトラス(標準臓器)画像とのマッチング等の自動認識により行われてもよいし、又は、CNN(畳み込みニューラルネットワーク)や畳み込み深層信念ネットワーク(CDBN:Convolutional Deep Belief Network)等の、多層のニューラルネットワークを用いた深層学習により行われてもよい。
解析機能443は、ステップST14による比較の結果、統合領域の特徴を示す情報の、血管に対する確度が閾値以上(又は、閾値を超える)か否かを判断する(ステップST15)。ステップST15の判断にてNO、つまり、統合領域の特徴を示す情報の、血管に対する確度が閾値未満(又は、閾値以下)であると判断される場合、次のフレームについて、造影画像データを生成する(図3のステップST7)。
一方、ステップST15の判断にてYES、つまり、統合領域の特徴を示す情報の、血管に対する確度が閾値以上(又は、閾値を超える)であると判断される場合、スキャン機能441は、予め設定されたスキャン条件に従って制御装置15を介して架台装置10及び寝台装置30等を制御することで、患者Pに対するメインスキャンに移行する(ステップST16)。なお、プレップスキャンにより生成された複数の造影画像データと、メインスキャンにより収集された検出データセットに基づいて生成された画像データとは、DICOM(Digital Imaging and COmmunications in Medicine)上、別々のシリーズとしてメモリ41に記憶されることが好適である。つまり、X線CTシステム1は、プレップスキャンにより生成された複数の造影画像データと、メインスキャンにより生成された画像データとを別々のシリーズとして管理することができる。
なお、解析機能443は、平均画素値の差のレベルが異なる複数の統合領域を生成した場合には、複数の統合領域のいずれかの特徴を示す情報の確度が閾値以上であると判断されたときにメインスキャンへ移行すればよい。
図8は、統合領域の第2例を示す図である。図8(A)は、頸部の造影画像データにおいて、ROI内の統合領域を示す図である。図8(B)は、頸部の造影画像データにおいて、画像全体の統合領域を示す図である。図8(C)は、図8(A),(B)と対比されるものであり、頸部の非造影画像データにおいて、画像全体の統合領域を示す参考図である。
図8(A)は、分画対象領域がROIである場合における統合領域であり、造影剤に起因する複数の統合領域Ls1を示す。一方、図8(B)は、分画対象領域が画像全体である場合における統合領域であり、造影剤に起因する複数の統合領域Ls1を含む複数の統合領域Ls2を示す。この統合領域Ls1,Ls2は、フレームごと(間引きされたフレームごと)に生成される。
合成機能444は、図4のステップST12において、造影画像データに、図8(A),(B)に示す統合領域を合成して合成画像データを生成し、表示制御機能445は、図4のステップST13において、合成画像データを合成画像としてディスプレイ42に表示させてもよい。その場合、表示制御機能445は、合成画像データの統合領域の部分(図8(A),(B)に図示)をディスプレイ42にカラー表示させると共に、平均画素値の差の大きさに応じて色(色相、彩度、及び明度のいずれか)を変更することもできる。なお、表示制御機能445は、統合領域を単独でディスプレイ42に表示させてもよい。その場合、表示制御機能445は、統合領域(図8(A),(B)に図示)を単独でディスプレイ42にカラー表示させると共に、平均画素値の差の大きさに応じて色(色相、彩度、及び明度のいずれか)を変更することもできる。
図4の説明に戻って、解析機能443は、統合領域の特徴を示す情報の、参照情報に対する確度が閾値以上であると判断される場合であっても、ステップST10において測定された、分画対象領域内の平均画素値の時間変化が高い値を示す場合は、患者Pの体動があったものとして、ステップST16の判断でNOと判断してもよい。
以上のように、X線CTシステム1は、分画対象領域(例えば、ROI)内の統合領域の特徴を示す情報(画素値等)の、参照情報(造影剤流入時の理想的な血管の画素値等)に対する確度が高い場合にメインスキャンへ移行する構成を有するものである。この構成によれば、患者Pの体動があった場合にも、造影剤による画素値の上昇を検出することができる。また、頸部撮像時等のように非造影画像データの画像上の適切な位置に適切な大きさでROIを設定することが困難な場合であっても、大まかに設定されたROI内において適切な処理を行うことでメインスキャンへの移行タイミングを測れるので、ROIの操作の負荷を軽減することができる。
2.変形例
ここまで、解析機能443は、2フレーム間の画像データにおける各区画内に存在する画素群の平均画素値の時間変化を測定する場合について説明したが、その場合に限定されるものではない。解析機能443は、3フレーム以上の間の画像データにおける各区画内に存在する画素群の平均画素値の時間変化を測定してもよい。解析機能443は、3フレーム以上の間の画像データにおける各区画内に存在する画素群の平均画素値の時間変化として、TDC(Time-Density Curve)を利用することができる。例えば、解析機能443は、分画対象領域としてのROI内の各区画内に存在する画素群の平均画素値に基づいてフレームごとにTDCを生成し、そのTDCと理想的なTDCとの差が同一又は類似する区画同士を統合する。
図9は、TDCの一例を示す図である。図9(A)は、ある区画におけるTDCを示す。図9(B)は、血管領域における理想的なTDCを示す。
解析機能443は、図9(A)に示すTDCと、図9(B)に示す理想的なTDCの、当該フレームに対応する部分とを比較することで、当該区画と理想的なTDCとの差を求めることができる。
X線CTシステム1の変形例の構成によれば、3フレーム以上の画像データから、上述したX線CTシステム1の効果と同様の効果が得られる。
なお、スキャン機能441は、スキャン部の一例である。画像生成機能442は、画像生成部の一例である。解析機能443は、解析部の一例である。合成機能444は、合成部の一例である。表示制御機能445は、表示制御部の一例である。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、造影検査の効率を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 X線CTシステム
40 コンソール装置(医用画像処理装置)
44 処理回路
441 スキャン機能
442 画像生成機能
443 解析機能
444 合成機能
445 表示制御機能

Claims (14)

  1. X線の照射及び検出を含む第1のスキャンを実行するスキャン部と、
    前記第1のスキャンにより収集した、複数の時相に対応する複数の検出データセットに基づいて、前記複数の時相に対応する複数の画像を生成する画像生成部と、
    前記複数の画像の各画像の全体を複数の区画に分け、画素値の時間変化が同一又は類似する区画同士を統合することで少なくとも1つの領域を抽出し、前記領域の特徴を示す情報と参照情報の比較を行う解析部と、
    を備え、
    前記スキャン部は、前記比較の結果に応じて、X線の照射及び検出を含む第2のスキャンを実行する、
    X線CTシステム。
  2. 前記領域の特徴を示す情報は、前記領域に含まれる画素の画素値に関する情報、前記領域の大きさに関する情報、及び前記領域の形状に関する情報のうち少なくとも1つを含む、
    請求項1に記載のX線CTシステム。
  3. 前記解析部は、前記複数の画像の位置ずれを補正し、補正後の複数の画像の各画像の全体を複数の区画に分け、前記領域を抽出する、
    請求項1又は2に記載のX線CTシステム。
  4. 前記複数の画像のうち少なくとも1つと、前記領域を合成して合成画像を生成する合成部と、
    前記合成画像を表示部に表示させる表示制御部と、
    を備えた、請求項1乃至のうちいずれか1つに記載のX線CTシステム。
  5. 前記複数の画像と前記第2のスキャンにより収集された検出データセットに基づいて生成された画像は、別々のシリーズとして管理される、
    請求項1乃至のうちいずれか1つに記載のX線CTシステム。
  6. 前記解析部は、画素値の時間変化の所定範囲を予め設定しておき、その範囲内の画素値をもつ区画のみを統合の対象とする、
    請求項1乃至のうちいずれか1つに記載のX線CTシステム。
  7. 前記解析部は、撮像部位に応じて区画サイズ又は区画数を設定し、設定された前記区画サイズ又は区画数に応じて、前記複数の区画を設定する、
    請求項1乃至のうちいずれか1つに記載のX線CTシステム。
  8. X線の照射及び検出を含む第1のスキャンを実行するスキャン部と、
    前記第1のスキャンにより収集した、複数の時相に対応する複数の検出データセットに基づいて、前記複数の時相に対応する複数の画像を生成する画像生成部と、
    前記複数の画像の位置ずれを補正し、補正後の複数の画像の各画像の全体を複数の区画に分け、画素値の時間変化が同一又は類似する区画同士を統合することで少なくとも1つの領域を抽出し、前記領域の特徴を示す情報と参照情報の比較を行う解析部と、
    を備え、
    前記スキャン部は、前記比較の結果に応じて、X線の照射及び検出を含む第2のスキャンを実行する、
    X線CTシステム。
  9. 前記解析部は、撮像部位に応じて区画サイズ又は区画数を設定し、設定された前記区画サイズ又は区画数に応じて、前記複数の区画を設定する、
    請求項に記載のX線CTシステム。
  10. X線の照射及び検出を含む第1のスキャンを実行するスキャン部と、
    前記第1のスキャンにより収集した、複数の時相に対応する複数の検出データセットに基づいて、前記複数の時相に対応する複数の画像を生成する画像生成部と、
    前記複数の画像の各画像の少なくとも一部を複数の区画に分け、画素値の時間変化が同一又は類似する区画同士を統合することで少なくとも1つの領域を抽出し、前記領域の特徴を示す情報と参照情報の比較を行う解析部と、
    を備え、
    前記解析部は、撮像部位に応じて区画サイズ又は区画数を設定し、設定された前記区画サイズ又は区画数に応じて、前記複数の区画を設定し、
    前記スキャン部は、前記比較の結果に応じて、X線の照射及び検出を含む第2のスキャンを実行する、
    X線CTシステム。
  11. 前記解析部は、前記複数の画像の各画像内の関心領域を複数の区画に分け、前記領域を抽出する、
    請求項10に記載のX線CTシステム。
  12. コンソール装置のコンピュータに、
    架台装置を制御して、X線の照射及び検出を含む第1のスキャンを実行させる機能と、
    前記第1のスキャンにより収集した、複数の時相に対応する複数の検出データセットに基づいて、前記複数の時相に対応する複数の画像を生成する機能と、
    前記複数の画像の各画像の全体を複数の区画に分け、画素値の時間変化が同一又は類似する区画同士を統合することで少なくとも1つの領域を抽出し、前記領域の特徴を示す情報と参照情報の比較を行う機能と、
    架台装置を制御して、前記比較の結果に応じて、X線の照射及び検出を含む第2のスキャンを実行させる機能と、
    を実現させるCTスキャン実行プログラム。
  13. コンソール装置のコンピュータに、
    架台装置を制御して、X線の照射及び検出を含む第1のスキャンを実行させる機能と、
    前記第1のスキャンにより収集した、複数の時相に対応する複数の検出データセットに基づいて、前記複数の時相に対応する複数の画像を生成する機能と、
    前記複数の画像の位置ずれを補正し、補正後の複数の画像の各画像の全体を複数の区画に分け、画素値の時間変化が同一又は類似する区画同士を統合することで少なくとも1つの領域を抽出し、前記領域の特徴を示す情報と参照情報の比較を行う機能と、
    架台装置を制御して、前記比較の結果に応じて、X線の照射及び検出を含む第2のスキャンを実行させる機能と、
    を実現させるCTスキャン実行プログラム。
  14. コンソール装置のコンピュータに、
    架台装置を制御して、X線の照射及び検出を含む第1のスキャンを実行させる機能と、
    前記第1のスキャンにより収集した、複数の時相に対応する複数の検出データセットに基づいて、前記複数の時相に対応する複数の画像を生成する機能と、
    前記複数の画像それぞれの少なくとも一部を複数の区画に分け、画素値の時間変化が同一又は類似する区画同士を統合することで少なくとも1つの領域を抽出し、前記領域の特徴を示す情報と参照情報の比較を行う解析機能と、
    架台装置を制御して、前記比較の結果に応じて、X線の照射及び検出を含む第2のスキャンを実行させる機能と、
    を実現させ
    前記解析機能は、撮像部位に応じて区画サイズ又は区画数を設定し、設定された前記区画サイズ又は区画数に応じて、前記複数の区画を設定する機能を含む、
    Tスキャン実行プログラム。
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