JP7051058B2 - 既存用水路の補修工法 - Google Patents

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Description

本発明は、矢板鋼板で擁壁を形成した既存用水路の補修工法に関するものである。
矢板鋼板を両岸に打ち込んで擁壁とし、矢板鋼板の上端に笠木コンクリートを打設して形成した構造の灌漑のための用水路や排水路が知られている。これらの用水路は特に経年変化によって矢板鋼板部分が腐食して補修が必要となる。また一部の腐食部分の補修を行っても、いずれは他の部分も補修が必要となってくるので、腐食箇所ばかりではなく矢板鋼板の表面側に新たな擁壁を構築する手段が提案されている。
特許文献1(特開2014-88753号公報)は、本出願人が先に提案したもので、矢板鋼板の適宜位置に装着した補強材にパネル取付部を設け、用水路底面から笠木部の下方に達する高さで、適宜幅のFRP樹脂板或いは薄鋼板等薄金属板で形成した擁壁板を、隣接する擁壁板と連続して既存矢板鋼板の表面を覆うようにパネル取付部に装着し、既存矢板鋼板と新たに設けた擁壁板の間に、セメント系充填材を充填打設して新規な表面擁壁を形成するものである。
また特許文献2(登録実用新案3201577号公報)に示されているコンクリート擁壁に装着した接続バーの先端にパネルを連結し、パネルと擁壁板の間にコンクリートを充填打設して新規な表面擁壁を構築する手段を、矢板鋼板の用水路の改修にも採用している(ストパネ工法・登録商標)。
前記特許文献1,2で示されているように矢板鋼板の外側に新たな擁壁を構築する手段で行うことが提案され、また実施されているが、前記の手段による新規に構築される表面擁壁は、矢板鋼板とは充填コンクリートで一体化しているとは言えるが、この表面擁壁は矢板鋼板と擁壁板とのサンドイッチ構造で、且つ両者は、矢板鋼板に装着した連結部材で連結されているに過ぎない。仮に連結部材の取付個所を腐食の程度が少ない箇所に設定したとしても、矢板鋼板は経年変化で当然その強度も低下している。このため、新規構築の表面擁壁の土圧に対する耐久力を、腐食している矢板鋼板自体で負担することになり、矢板鋼板の弱体化で表面擁壁が剥離して崩落する恐れも生じてしまう
本出願人は、前記の対策として特許文献3に開示しているとおり、矢板鋼板で形成された既存の擁壁の背後に適宜間隔で支柱杭を打ち込み、支柱杭と対応する位置の既存矢板鋼板に透孔を穿ち、前記透孔を通して適宜な連結部材を支柱杭に連結し、透孔から突出する連結部材に矢板鋼板表面側を覆うように擁壁板を連結配置し、連結配置した擁壁板の背後に適宜な充填材を充填し、表面擁壁を構築してなる補修工法を提案した。
特開2014-88753号公報。 登録実用新案3201577号公報。 特開2018-28254号公報。
補修のために構築する表面擁壁の荷重負担を軽減するために特許文献3記載のような背面支柱を設ける事を提案したが、矢板鋼板背面の土中に設けられた背面支柱と、表面擁壁を形成する擁壁板を連結する作業が煩瑣である。
そこで本発明は、矢板鋼板を使用した用水路の補修に際して、堅牢性を維持している既存用水路上縁に設けられている腹起し部材又は笠木部と腐食の進行の少ない用水路底面以下に埋設されている矢板鋼板に着目し、腐食している矢板鋼板部分に負担を掛けない被覆擁壁を構築する既存用水路の補修工法を提案したものである。
本発明に係る既存用水路の補修工法は、矢板鋼板で擁壁を形成した既存用水路において、矢板鋼板表面を直接モルタル又はコンクリートで被覆するもので、モルタル又はコンクリート被覆層の縦主芯筋を、矢板鋼板の前面側において縦主芯筋上端部分を既存用水路上縁に設けられている腹起し部材又は笠木部に連結し、下端が用水路底面以下の埋設されている矢板鋼板に連結して起立構築し、前記縦主芯筋に横芯筋又は網芯材或いは双方を連結した後、前記の芯材に対してモルタル吹付工又はコンクリート吹付工を施し(請求項1記載の発明)、或いは前記の芯材の前方に型枠を配置し、矢板鋼板と型枠間にモルタル又はコンクリートを打設して(請求項2記載の発明)、被覆擁壁を構築してなることを特徴とするものである。
而して縦主芯筋は堅牢性を維持している腹起し部材(一般的にはH鋼が採用されているので、その背面又は内側面)または笠木部と、用水路底面(地盤以下)に埋設されていて腐食の進行が少なく堅牢性を維持している埋設矢板鋼板に連結することで、構築される被覆擁壁全体で背後土圧を安定して受け止めることができ、老朽化した矢板鋼板部分に負担がかからない耐久性を備えた新規の被覆擁壁を構築できる。
本発明の請求項3,4記載に係る既存用水路の補修工法は、縦主芯筋を支柱や鉄筋又は鉄筋籠としたもので、適宜所望の部材を選択使用できるものである。
本発明の請求項5,6記載に係る既存用水路の補修工法は、縦主芯筋の上方連結構造を特定したもので、請求項5記載の発明は、縦主芯筋の上端をH鋼で形成された腹起し部材の下方縦面に当接して連結してなるもので、縦主芯筋の構築に際しての立設基準となり、施工が容易になる。
本発明の請求項6記載に係る発明は、特に縦主芯筋の上端を、笠木部に穿設した削孔に充填したモルタル又はコンクリートによって笠木部に連結してなるもので、腹起し部材との連結(溶接・螺子止め)に比較して堅牢に縦主芯筋が構築できる。
本発明の請求項7,8記載に係る既存用水路の補修工法は、縦主芯筋の下方連結構造を特定したもので、請求項7記載の発明は、既存用水路の底方における矢板鋼板に下方透孔を設け、当該下方透孔の背面に矢板鋼板裏面を用水路底面以下まで達する背面穴を掘削形成し、縦主芯筋の下端部分が前記下方透孔を跨いで矢板鋼板と連結してなるもので、構築縦主芯筋の下端部分を埋設矢板鋼板に直接連結することで、新規の被覆擁壁の荷重を埋設矢板鋼板が負担することになる。
請求項8記載の発明は、既存用水路の底方における矢板鋼板に下方透孔を設け、当該下方透孔の背面に矢板鋼板裏面を用水路底面以下まで達する背面穴を掘削形成し、用水路底面以下の埋設されている矢板鋼板に係止連結する連結部材に、縦主芯筋の下端部分を連結してなるものであり、縦主芯筋を連結する連結部材が、穿設した下方透孔を通して埋設矢板鋼板と連結することになり、新規の被覆擁壁の荷重を埋設矢板鋼板が負担することになる。
本発明の補修工法は上記のとおりで、矢板鋼板の表面に形成される新規の被覆擁壁が、堅牢性を維持している腹起し部材または笠木部と、埋設矢板鋼板に連結する縦主芯筋ならびに、適宜な横芯筋等で支持され、モルタル又はコンクリートの吹付工又は打設工で構築されるもので、被覆擁壁の構築が効率良く行われると共に、老巧化した矢板鋼板に負担を掛けず被覆擁壁を構築することができ、耐久力を備えた新規擁壁となる。
本発明工法の実施対象となる施工前の既存用水路断面図。 同実施に際して既存用水路の準備工の説明図。 同第一実施形態の支柱(縦主芯筋)の取付個所例の説明図(断面図)。 同図(平面図)。 同支柱構築工の説明図(第一実施例の直接連結)。 同図(第二実施例の連結部材使用)。 同図(他の連結部材・第三,四実施例の連結部材の説明図)。 同図(第三実施例の連結部材の装着前の説明図)。 同図(第三実施例の連結部材の装着後の説明図)。 同図(第四実施例の連結部材使用の説明図)。 同図(第五実施例の支持ブロック体使用)。 同第一実施形態の施工状態を示す説明図。 同施工順を示す説明図。 同第二実施形態の施工状態を示す説明図。 同施工順を示す説明図。
本発明工法が適用される補修対象の用水路は、矢板鋼板01を地盤(用水路底面)02に打ち込んで両岸からの背圧(土圧)を受け止めて水路03を確保し、前記矢板鋼板01の上縁に笠木部04を設けて用水路を構築している。また笠木部04は、土圧耐久力を高めるために前面に腹起し部材(一般にH鋼を採用している)05を配置し、対向笠木間に切梁部材06を架設した水路もある。
本発明工法は、前記の既存用水路の矢板鋼板01の前面(用水路に面している表面)に新規にモルタル又はコンクリートによる被覆擁壁Xを構築するに際して、被覆擁壁Xの骨子となる芯材のうち縦主芯筋に特定の構築手段を採用したもので、第一実施形態は、縦主芯筋に支柱1を採用すると共に吹付工を以て被覆擁壁を構築する工法を例示したもので、第二実施形態は縦主芯筋に鉄筋(鉄筋籠)1aを採用すると共に、型枠Zを使用した打設工を以て被覆擁壁を構築する工法を例示したものである。
第一実施形態は、基本的に支柱1を設置し(支柱設置工)、前記支柱1に横芯筋2及び網芯材21を装着し(配筋工)、矢板鋼板01の前面を被覆するようにモルタル・コンクリートの吹き付けを行うものである。また第二実施形態は、前記支柱1に替えて、鉄筋1aを設置し(第一実施形態の支柱設置工と同様構成を採用できる)、鉄筋1aに横芯筋2を連結し(配筋工)、所定の芯材を形成した後、芯材の前面に型枠Zを配置し、矢板鋼板01と型枠Zの間にモルタル又はコンクリートの打設を行うものである。
また前記の各施工は構築しようとする被覆擁壁Xの長さに対応して適宜に工区を分け、或いは部分的に先行すべき各工を適宜実施していくものである。
また本発明工法(第一実施形態及び第二実施形態)の施工に際しては、既存用水路に対して準備施工を予め行う。第一に支柱(縦主芯筋)1の下端連結の根拠となる埋設矢板鋼板01aを露出させるために、用水路底面02において矢板鋼板01の前面を掘削し前面穴Aを形成し、矢板鋼板01の底方に、支柱1の埋設矢板鋼板01aへの連結手段に対応する適宜大きさ及び形状の下方透孔Bを穿設し、且つ下方透孔Bから埋設矢板鋼板01aの背面が露出する背面穴Cを掘削形成する。次に笠木部04における矢板鋼板01の上方部分に削孔Dを形成する。
尚前記の下方透孔B、背面穴C、削孔D(Da)の形成は、必ずしも必須の準備工ではなく、採用した各実施形態(実施例)において構築される支柱の上端部分が腹起し部材又は笠木部に連結し、且つ下端部分が埋設矢板鋼板01aに連結するために必要であれば採用するものである。
次に本発明工法の第一実施形態について説明する。第一実施形態は支柱1を立設して縦主芯筋を構築するもので、支柱設置工における支柱1の立設位置並びに笠木部04や腹起し部材05との連結個所及び連結手段は図3及び図4で示したとおりで、適宜選択して採用する。
例えば支柱(角柱等)1の上端を腹起し部材05の背面05Aに位置させて腹起し部材05と溶接やボルトで連結し、又は支柱1の上端方向の笠木部04に支柱1の差し入れが可能となる大きさの削孔Dを穿設し、支柱1の上端部分を削孔D内に突出させ、削孔D内へのコンクリート充填で笠木部04と一体化するようにしても良い。この支柱1は矢板鋼板01の谷部01A内に位置し、山部01Bと面一になる(図3及び図4の各イ)。
或いは支柱1の上端方向の笠木部04に、鉄筋07の差し入れが可能となる大きさの削孔Daを穿設し、削孔Daから鉄筋07を支柱(上端部近傍に節板を備える)1の上端部分に差し入れ、削孔Da内及び支柱1内にコンクリートを充填して支柱1と笠木部04と一体化するようにしても良い(図3及び図4のロ)。
又は支柱1の上端を腹起し部材05の内側面05Bに位置させて連結(溶接・ボルト連結)する。この支柱1は矢板鋼板01の外側に位置することになる(図3及び図4の各ハ,ニ)。
支柱1と埋設矢板鋼板01aとの連結手段は種々の手法が採用できる。例えば支柱1を直接埋設矢板鋼板01aに連結する手段(図5・第一実施例)は、支柱1の下端部分を鉤状に折曲し、折曲部11を前面穴Aにおいて溶接手段やボルト等で直接連結しても良いが、下方透孔Bの下縁に折曲部11を載置し、支柱1の下端を背面穴Cに差し入れ、後に行う充填打設工で背面穴Cにコンクリート打設を行うことで、支柱1の下端部分を埋設矢板鋼板01aと一体化しても良い。
また埋設矢板鋼板01aに適宜な連結部材3,3a,3bを装着し、当該連結部材3,3a,3bに支柱1を装着する手段を採用することができる。前記の連結部材3,3a,3bの採用に際しては、予め埋設矢板鋼板01aの前面穴Aを、矢板鋼板の全長に渡って掘削して前面溝Eとし、当該前面穴A(前面溝E)に砕石5を敷き、適宜足鋼材6を埋設し、必要に応じてコンクリート打設して基礎Yを築いておく。
第二実施例に使用する連結部材3は、図6に示したとおり連結横板31に支柱1の設置位置と対応する支柱孔32を設けると共に、下面に埋設矢板鋼板01aを挟持する下駄状の挟持部33を設けたものである。
前記の連結部材3は、支柱1を支柱孔32に挿通して連結部材3の一部を背面穴Cに差し入れ、挟持部33で埋設矢板鋼板01aを挟持して連結部材3を固定するものである。尚削孔Dを穿設していない場合や、腹起し部材05の内側面05Bに連結する場合は、支柱孔32に挿し入れた支柱1を持ち上げて(前面穴Aに砕石5等を埋める。或いは連結部材3と固定する)、腹起し部材05と連結固定する。
また前記の埋設矢板鋼板01aに支柱1を直接連結し、或いは連結部材3(後述する連結部材3a,3bも含む)を採用する場合には、支柱固定後に背面穴Cにコンクリート4を打設すると支柱1と埋設矢板鋼板01aとの堅牢な一体化が図れる。
第三実施例に使用する連結部材3aは、図7イに示したとおりコの字鋼で形成され、下方透孔Bに後方部分を差し入れる挿入杆31aに、足板部32a及び支柱装着部33aを設けたもので、足板部32aは挿入杆31aの後方下面に下設し、挿入杆31aの挿入方向を軸方向とする位置調整ボルト34aを付設してなり、支柱装着部33aは、挿入杆31aの前方所定位置の側面に突設した支持板331と、前記支持板331の前方に突設した平行ボルト軸部332と、前記平行ボルト軸部332に装着される抑え板333と、緊締ナット334で構成されるものである。
前記の連結部材3aは、下方透孔Bから後方部分を差し入れ、足板部32aを埋設矢板鋼板01aの背後に位置させて、挿入杆31aを基礎Y上に載置する(図9イ)。支柱1の下端部は、平行ボルト軸部332の間に差し入れた後、抑え板333を平行ボルト軸部332に装着し、緊締ナット334を螺合緊締することで支柱1が連結部材3aに装着される(図9ロ)。
従って支柱1は腐食進行の少ない埋設矢板鋼板01aに連結されることになり、背面穴Cへのコンクリート充填(後に実施する吹付工或いは第二実施形態の場合の打設工と同時、又は予めコンクリート打設を行っても良い)で支柱1と埋設矢板鋼板01aが一体化するものである。
また第四実施例に使用する連結部材3bは、図7ロに示したとおり部材本体31bと二本のボルト体32bと抑え板33bと緊締ナット34bで構成される。
部材本体31bは、H形状で後辺部311は前辺部312より幅広とし、縦辺部313は支柱1の立設位置に対応した所定の長さとしたもので、後辺部311には、支柱1の幅に対応してボルト装着溝314を設けてなり、抑え板33bは前記した抑え板333と同一のものである。
前記の連結部材3bを使用する場合は、下方透孔Bが幅狭に形成されると共に、埋設矢板鋼板部分を含む(用水路の底面02以下に達している)深さに形成する必要があり、前記下方透孔Bに部材本体31bを立てた状態で差し入れ(図10イ)、前辺部312が背面穴C内に侵入した状態で部材本体31bを90度回転させて、前辺部312が下方透孔Bの両側縁(埋設矢板鋼板01a)に係止させる。当該状態でボルト体32bをボルト装着溝314に係止装着し、支柱1の下端部をボルト体32bの間に差し入れた後、抑え板33bをボルト体32bに装着し、緊締ナット34bを螺合緊締することで支柱1が連結部材3bに装着される(図10ロ)。尚予めボルト体32bを部材本体31bと一体に形成しておいても良い。
従って前記の第三実施例と同様に、背面穴Cへのコンクリート充填で支柱1と埋設矢板鋼板01aが一体化するものである。
また図11に示す第五実施例のように、連結部材として支持ブロック体3cを採用しても良い。支持ブロック体3cは、下面前後中間に嵌合溝31cを備えると共に、前記嵌合溝31cを挟んで後方脚部32c及び前方脚部33cを備えると共に、上面表面から嵌合溝31cまで貫通する縦孔部34c備えると共に、前記縦孔部34cが支柱1を装着する装着部も含む大きさに設ける。
前記の支持ブロック体3cは、縦孔部34cに支柱1を挿通状態として下方透孔Bを跨ぎ、且つ後方脚部32cの内側面を埋設矢板鋼板01aの裏面に当接するように設置する。支柱1の上端部分は腹起し部材05と連結し、或いは削孔D内に位置させて笠木部04と連結し、縦孔部34cからコンクリートを流し込んで、埋設矢板鋼板01aと支持ブロック体3cとの隙間をコンクリート4で充たし、埋設矢板鋼板01aと支持ブロック体3cと支柱1を一体化させる。
前記の支柱設置工を終えると、配筋工を行う。配筋工は、支柱1に横芯筋2を胴張りし、更に網芯材21を取り付ける。配筋工終了後に吹付工を行うもので、吹付工は、ポリマーセメントモルタル7や、ファイバーコンクリート7aを使用して、所定の吹き付け機器を使用して行い、適宜コテ仕上げを行うものである。ポリマーセメントモルタル7や、ファイバーコンクリート7aの固化によって矢板鋼板1の前面には被覆擁壁Xが形成され、腐食した矢板鋼板01の用水路の補修がなされるものである。
また第二実施形態は、前記の各支柱設置工と同様に、鉄筋(縦主芯筋)1aの上端を笠木部04や腹起し部材05と適宜な手段で連結し、下端部分は埋設矢板鋼板01aに直接又は連結部材3,3a,3b,3cを介して連結し、縦主芯筋の補強として鉄筋籠12に組み上げ、更に鉄筋籠12に横芯筋2を適宜連結横架して配筋工を行う。
配筋工終了後に、配筋した鉄筋籠12又は横芯筋2からセパレータ8を突設し、当該セパレータ8を使用して配筋面と対面して型枠Zを張り巡らし、型枠Zと矢板鋼板01の前面との間にモルタル7又はコンクリート7aを打設し、コンクリート等の固化後に型枠Zを外すと、矢板鋼板01の前面には被覆擁壁Xが形成されることになる。
1 支柱(縦主芯筋)
1a 鉄筋(縦主芯筋)
11 折曲部
12 鉄筋籠
2 横芯筋
21 網芯材
3 連結部材
31 連結横板
32 支柱孔
33 挟持部
3a 連結部材
31a 挿入杆
32a 足板部
33a 支柱装着部
331 支持板
332 平行ボルト軸部
333 抑え板
334 緊締ナット
34a 位置調整ボルト
3b 連結部材
31b 部材本体
311 後辺部
312 前辺部
313 縦辺部
314 ボルト装着溝
32b ボルト体
33b 抑え板
34b 緊締ナット
3c 支持ブロック体(連結部材)
31c 嵌合溝
32c 後方脚部
33c 前方脚部
34c 縦孔部
4 コンクリート
5 砕石
6 足鋼材
7 モルタル
7a コンクリート
8 セパレータ
A 前面穴
B 下方透孔
C 背面穴
D 削孔
E 前面溝
X 被覆擁壁
Y 基礎
Z 型枠
01 矢板鋼板
01a 埋設矢板鋼板
02 底面(地盤)
03 水路
04 笠木部
05 腹起し部材
06 切梁部材
07 鉄筋

Claims (8)

  1. 矢板鋼板で擁壁を形成した既存用水路において、矢板鋼板表面を直接モルタル又はコンクリートで被覆する補修工法であって、モルタル又はコンクリート被覆層の縦主芯筋を、矢板鋼板の前面側において縦主芯筋上端部分を既存用水路上縁に設けられている腹起し部材又は笠木部に連結し、下端が用水路底面以下の埋設されている矢板鋼板に連結して起立構築し、前記縦主芯筋に横芯筋又は網芯材或いは双方を連結した後、前記の芯材に対してモルタル吹付工又はコンクリート吹付工を施し、被覆擁壁を構築してなることを特徴とする既存用水路の補修工法。
  2. 矢板鋼板で擁壁を形成した既存用水路において、矢板鋼板表面を直接モルタル又はコンクリートで被覆する補修工法であって、モルタル又はコンクリート被覆層の縦主芯筋を、矢板鋼板の前面側において縦主芯筋上端部分を既存用水路上縁に設けられている腹起し部材又は笠木部に連結し、下端が用水路底面以下の埋設されている矢板鋼板に連結して起立構築し、前記縦主芯筋に横芯筋又は網芯材或いは双方を連結した後、前記の芯材の前方に型枠を配置し、矢板鋼板と型枠間にモルタル又はコンクリートを打設して被覆擁壁を構築してなることを特徴とする既存用水路の補修工法。
  3. 縦主芯筋が支柱である請求項1又は2記載の既存用水路の補修工法。
  4. 縦主芯筋が鉄筋又は鉄筋籠である請求項1又は2記載の既存用水路の補修工法。
  5. 縦主芯筋の上端をH鋼で形成された腹起し部材の露出する内方縦面に適宜手段で連結固定してなる請求項1乃至4記載の何れかの既存用水路の補修工法。
  6. 縦主芯筋の上端部分を、笠木部に穿設した削孔に充填したモルタル又はコンクリートによって笠木部に連結固定してなる請求項1乃至4記載の何れかの既存用水路の補修工法。
  7. 既存用水路の底方における矢板鋼板に下方透孔を設け、当該下方透孔の背面に矢板鋼板裏面を用水路底面以下まで達する背面穴を掘削形成し、縦主芯筋の下端部分が前記下方透孔を跨いで矢板鋼板と連結してなる請求項1乃至6記載の何れかの既存用水路の補修工法。
  8. 既存用水路の底方における矢板鋼板に下方透孔を設け、当該下方透孔の背面に矢板鋼板裏面を用水路底面以下まで達する背面穴を掘削形成し、用水路底面以下の埋設されている矢板鋼板に係止連結する連結部材に、縦主芯筋の下端部分を連結してなる請求項1乃至6記載の何れかの既存用水路の補修工法。
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