JP7050229B2 - コンデンサ - Google Patents

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Description

本発明は、コンデンサに関する。
両端面に電極引出部(端面電極)が形成され、それぞれの電極引出部に端子(バスバー)が接合されたコンデンサ素子を、樹脂ケース(ケース)内に収納し、当該樹脂ケース内に絶縁性樹脂(充填樹脂)を充填したコンデンサにおいて、樹脂ケースの開口部端面に位置決め部を設け、位置決め部と嵌合する嵌合部を端子に設けた樹脂封口型コンデンサが特許文献1に記載されている。端子の嵌合部を樹脂ケースの位置決め部に嵌合させることにより、コンデンサ素子の樹脂ケースへの位置決めを行うことができる。
特許文献1のコンデンサでは、端子の先端部が樹脂ケースの開口部から僅かに横に延び出し、その先端部(接続端子部)に外部接続用穴(取付穴)が設けられる。端子は、コンデンサが設置される機器等に用意された外部端子等の外部接続部に、外部接続用穴を用いて接続される。
特開2001-210546号公報
上記のような構成のコンデンサでは、コンデンサが設置される機器等の構造により決まる外部接続部との接続位置に応じて、バスバーの先端部に設けられた接続端子部がケースの開口部から離れた位置に引き出され得る。このような場合、引き出された接続端子部が設置される端子設置部が、開口部から離れたケースの外面、たとえば側面に設けられる。端子設置部には、接続端子部と外部接続部とを取付ボルト等の固定部材で接続する際に接続端子部の取付穴とともに固定部材が通される挿入穴が形成される。
このような構成では、接続端子部と外部接続部とを接続する際に、取付穴と挿入穴とに位置ずれが生じていると、これらの間を固定部材が通りにくくなり、接続端子部と外部接続部との接続が円滑に行えない虞がある。この場合、特許文献1のコンデンサと同様に、バスバーがケースの開口部端面において位置決めされたとしても、開口部から離れた位置での接続端子部の取付穴と端子設置部の挿入穴との位置ずれを、開口端面部での位置決めによって十分に防止することは難しい。
かかる課題に鑑み、本発明は、バスバーの接続端子部を外部接続部へ円滑に接続することができるコンデンサを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係るコンデンサは、コンデンサ素子ユニットと、コンデンサ素子ユニットが収容されるケースと、前記ケース内に充填され、前記ケース内で硬化する充填樹脂と、を備える。ここで、前記コンデンサ素子ユニットは、コンデンサ素子と、当該コンデンサ素子の電極に接続されるバスバーとを含む。前記バスバーには、前記ケースの開口部から外に引き出され、外部接続部と接続するための取付穴を有する接続端子部が設けられ、前記ケースの外面側には、前記接続端子部が設置される端子設置部が設けられる。前記端子設置部には、前記取付穴に重なり、前記接続端子部と前記外部接続部とを固定部材で接続する際に前記取付穴とともに前記固定部材が通される挿入穴が形成され、前記端子設置部と前記接続端子部との間に、前記取付穴と前記挿入穴とが重なる方向と垂直な面内で前記接続端子部が動くのを阻止する第1の阻止部が設けられる。
本発明によれば、バスバーの接続端子部を外部接続部へ円滑に接続することができるコンデンサを提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1は、実施の形態に係る、フィルムコンデンサを前方上方から見た斜視図であり、図1(b)は、実施の形態に係る、充填樹脂が除かれた状態のフィルムコンデンサを前方上方から見た斜視図である。 図2(a)は、実施の形態に係る、コンデンサ素子ユニットを前方上方から見た斜視図であり、図2(b)は、実施の形態に係る、コンデンサ素子群および第3バスバー以外の構成が除かれたコンデンサ素子ユニットを前方上方から見た斜視図である。 図3(a)は、実施の形態に係る、コンデンサ素子ユニットを前方下方から見た斜視図であり、図3(b)は、実施の形態に係る、コンデンサ素子群および第3バスバー以外の構成が除かれたコンデンサ素子ユニットを前方下方から見た斜視図である。 図4(a)は、実施の形態に係る、第1バスバーを前方上方から見た斜視図であり、図4(b)は、実施の形態に係る、第2バスバーを前方上方から見た斜視図である。 図5(a)は、実施の形態に係る、第3バスバーを前方上方から見た斜視図であり、図5(b)は、実施の形態に係る、第3バスバーを前方下方から見た斜視図である。 図6(a)は、実施の形態に係る、ケースを前方上方から見た斜視図であり、図6(b)は、図6(a)のA部の拡大図である。 図7(a)は、実施の形態に係る、ケースを前方下方から見た斜視図であり、図7(b)は、図7(a)のB部の拡大図である。 図8は、実施の形態に係る、ケース内にコンデンサ素子ユニットがセットされた状態のフィルムコンデンサの左端部周辺を前方上方から見た斜視図である。 図9(a)は、実施の形態に係る、ケース内にコンデンサ素子ユニットがセットされ、第3接続端子部が第3端子設置部に設置される直前の状態のフィルムコンデンサの左端部周辺を前方下方から見た斜視図であり、図9(b)は、実施の形態に係る、ケース内にコンデンサ素子ユニットがセットされた状態のフィルムコンデンサの左端部周辺を前方下方から見た斜視図である。 図10は、実施の形態に係る、フィルムコンデンサが外部の取付部材に取り付けられた状態を示す図である。
以下、本発明のコンデンサの一実施形態であるフィルムコンデンサ1について図を参照して説明する。便宜上、各図には、適宜、前後、左右および上下の方向が付記されている。なお、図示の方向は、あくまでフィルムコンデンサ1の相対的な方向を示すものであり、絶対的な方向を示すものではない。
本実施の形態において、フィルムコンデンサ1が、特許請求の範囲に記載の「コンデンサ」に対応する。また、第1コンデンサ素子110および第2コンデンサ素子120が、特許請求の範囲に記載の「コンデンサ素子」に対応する。さらに、上側端面電極111、121および下側端面電極112、122が、特許請求の範囲に記載の「電極」に対応する。さらに、第1バスバー200、第2バスバー300および第3バスバー400が、特許請求の範囲に記載の「バスバー」に対応する。さらに、第1左接続端子部260、第2左接続端子部360および第3接続端子部440が、特許請求の範囲に記載の「接続端子部」に対応する。さらに、大径取付穴261、361および小径取付穴262、362が、特許請求の範囲に記載の「取付穴」に対応する。さらに、第1切欠穴263、第2切欠穴363および嵌合穴442が、特許請求の範囲に記載の「第1の被嵌合部」に対応する。さらに、嵌合穴437が、特許請求の範囲に記載の「第2の被嵌合部」に対応する。さらに、第1端子設置部840、第2端子設置部850および第3端子設置部860が、特許請求の範囲に記載の「端子設置部」に対応する。さらに、ネジ穴841a、842a、851a、852aおよび挿通穴861が、特許請求の範囲に記載の「挿入穴」に対応する。さらに、第1突起部843、第2突起部853および第3突起部863が、特許請求の範囲に記載の「第1の嵌合部」に対応する。さらに、第2嵌合突起864が、特許請求の範囲に記載の「第2の嵌合部」に対応する。さらに、第1突起部843と、第1後壁部844と、第1左壁部845と、第1切欠穴263とで、特許請求の範囲に記載の「第1の阻止部」が構成される。さらに、第2突起部853と、第2後壁部854と、第2左壁部855と、第2切欠穴363とで、特許請求の範囲に記載の「第1の阻止部」が構成される。さらに、第3突起部863と嵌合穴442とで、特許請求の範囲に記載の「第1の阻止部」が構成される。さらに、第2嵌合突起864と嵌合穴437とで、特許請求の範囲に記載の「第2の阻止部」が構成される。
ただし、上記記載は、あくまで、特許請求の範囲の構成と実施形態の構成とを対応付けることを目的とするものであって、上記対応付けによって特許請求の範囲に記載の発明が実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
図1は、本実施の形態に係る、フィルムコンデンサ1を前方上方から見た斜視図であり、図1(b)は、本実施の形態に係る、充填樹脂30が除かれた状態のフィルムコンデンサ1を前方上方から見た斜視図である。
フィルムコンデンサ1は、コンデンサ素子ユニット10と、コンデンサ素子ユニット10が収容されるケース20と、ケース20内に充填され、ケース20内で硬化する熱硬化性の充填樹脂30とを備える。
図2(a)は、本実施の形態に係る、コンデンサ素子ユニット10を前方上方から見た斜視図であり、図2(b)は、本実施の形態に係る、コンデンサ素子群100および第3バスバー400以外の構成が除かれたコンデンサ素子ユニット10を前方上方から見た斜視図である。図3(a)は、本実施の形態に係る、コンデンサ素子ユニット10を前方下方から見た斜視図であり、図3(b)は、本実施の形態に係る、コンデンサ素子群100および第3バスバー400以外の構成が除かれたコンデンサ素子ユニット10を前方下方から見た斜視図である。図4(a)は、本実施の形態に係る、第1バスバー200を前方上方から見た斜視図であり、図4(b)は、本実施の形態に係る、第2バスバー300を前方上方から見た斜視図である。図5(a)は、本実施の形態に係る、第3バスバー400を前方上方から見た斜視図であり、図5(b)は、本実施の形態に係る、第3バスバー400を前方下方から見た斜視図である。
コンデンサ素子ユニット10は、コンデンサ素子群100と、第1バスバー200と、第2バスバー300と、第3バスバー400と、絶縁板500と、第1絶縁シート600と、第2絶縁シート700とを含む。
コンデンサ素子群100は、6個の第1コンデンサ素子110と、第1コンデンサ素子110よりも静電容量が小さくサイズの小さな2個の第2コンデンサ素子120により構成される。6個の第1コンデンサ素子110は、両端面が上下方向を向くようにして、その短手方向(図2(b)、図3(b)の左右方向)に配列される。6個の第1コンデンサ素子110は、両端面が上下方向を向くようにして、その短手方向(図2(b)、図3(b)の左右方向)に配列される。2個の第2コンデンサ素子120は、第1コンデンサ素子110の左側に、両端面が上下方向を向くようにして、その短手方向に配列される。
各第1コンデンサ素子110は、誘電体フィルム上にアルミニウムを蒸着させた2枚の金属化フィルムを重ね、重ねた金属化フィルムを巻回または積層し、扁平状に押圧することにより形成される。各第1コンデンサ素子110には、上側の端面に、亜鉛等の金属の吹付けにより上側端面電極111が形成され、下側の端面に、同じく亜鉛等の金属の吹付けにより下側端面電極112が形成される。第2コンデンサ素子120の構成は、第1コンデンサ素子110の構成と同様であり、その上側の端面に上側端面電極121が形成され、その下側の端面に下側端面電極122が形成される。
なお、本実施の形態の第1コンデンサ素子110および第2コンデンサ素子120は、誘電体フィルム上にアルミニウムを蒸着させた金属化フィルムにより形成されたが、これ以外にも、亜鉛、マグネシウム等の他の金属を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよい。あるいは、第1コンデンサ素子110および第2コンデンサ素子120は、これらの金属のうち、複数の金属を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよいし、これらの金属どうしの合金を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよい。
第1バスバー200は、導電性材料、たとえば、銅板により形成され、第1右電極端子部210と、第1左電極端子部220と、第1前中継部230と、第1左中継部240と、第1前接続端子部250と、第1左接続端子部260とを含む。第1バスバー200は、たとえば、一枚の銅板を適宜切り抜き、折り曲げることによって形成され、これら第1右電極端子部210と、第1左電極端子部220と、第1前中継部230と、第1左中継部240と、第1前接続端子部250と、第1左接続端子部260とが一体となっている。
第1右電極端子部210は、左右に長い板状を有する。第1右電極端子部210には、長方形状の開口部211が、左右方向に並ぶように5か所に形成される。各開口部211の右端縁には、2つの第1右接続ピン212が前後に並ぶように形成される。また、第1右電極端子部210の左端部にも、2つの第1右接続ピン212が前後に並ぶように形成される。第1左電極端子部220は、第1右電極端子部210の左方に、第2コンデンサ素子120一つ分の距離をおいて形成され、右方から見て略L字状を有する。第1左電極端子部220の右端部には、2つの第1左接続ピン221が前後に並ぶように形成される。
第1右電極端子部210は、6個の第1コンデンサ素子110の上側端面電極111に接触する。2つの第1右接続ピン212が、対応する第1コンデンサ素子110の上側端面電極111に半田付け等の接続方法によって電気的に接続される。また、第1左電極端子部220は、左側の第2コンデンサ素子120の上側端面電極121に接触する。2つの第1左接続ピン221が、左側の第2コンデンサ素子120の上側端面電極121に半田付け等の接続方法によって電気的に接続される。
第1前中継部230は、第1右電極端子部210および第1左電極端子部220と第1前接続端子部250との間を中継する。第1前中継部230は、左右に長い板状を有し、第1右電極端子部210および第1左電極端子部220の前端部から下方に延びる。第1前中継部230の下端部は、ほぼ直角に前方に折り曲げられる。第1前中継部230には、左右方向に並ぶようにして、5つの長円形の流通開口部231と2つの円形の流通開口部232とが形成される。
第1左中継部240は、第1右電極端子部210および第1左電極端子部220と第1左接続端子部260との間を中継する。第1左中継部240は、第1前中継部230の左端部から前方へ延びた後、ほぼ直角に折り曲げられて左方に延び、さらにほぼ直角に折り曲げられて後方に延びる。
第1前接続端子部250は、第1前中継部230の下端部において、左右方向に所定の間隔を有するようにして3か所に設けられる。各第1前接続端子部250は、第1前中継部230の下端部から前方に延び、その表裏面が上下方向を向く。各第1前接続端子部250には、表裏を貫通する円形の取付穴251が形成される。
第1左接続端子部260は、第1左中継部240の後部の下端部から左方に延び、その表裏面が上下方向を向く。第1左接続端子部260には、表裏を貫通する大小の円形の取付穴、即ち大径取付穴261と小径取付穴262とが形成される。また、第1左接続端子部260には、前端部の左端に長方形状の第1切欠穴263が形成される。
第2バスバー300は、導電性材料、たとえば、銅板により形成され、第2電極端子部310と、被い部320と、第2前中継部330と、第2左中継部340と、第2前接続端子部350と、第2左接続端子部360とを含む。第2バスバー300は、たとえば、一枚の銅板を適宜切り抜き、折り曲げることによって形成され、これら第2電極端子部310と、被い部320と、第2前中継部330と、第2左中継部340と、第2前接続端子部350と、第2左接続端子部360とが一体となっている。
第2電極端子部310は、左右に長い板状を有する。第2電極端子部310には、長方形状の開口部311が、左右方向に並ぶように7か所に形成される。一番右端の開口部311は、右端縁が開放されている。各開口部311の左端縁には、2つの第2接続ピン312が前後に並ぶように形成される。
第2電極端子部310は、6個の第1コンデンサ素子110の下側端面電極112と右側の第2コンデンサ素子120の下側端面電極122に接触する。2つの第2接続ピン312が、対応する第1コンデンサ素子110の下側端面電極112と右側の第2コンデンサ素子120の下側端面電極122に半田付け等の接続方法によって電気的に接続される。
被い部320は、左右に長い板状を有し、コンデンサ素子群100の後側を覆う。被い部320には、左右方向に並ぶようにして、5つの長円形の流通開口部321が形成される。
第2前中継部330は、第2電極端子部310と第2前接続端子部350との間を中継する。第2前中継部330は、左右に細長い板状を有し、第2電極端子部310の前端部から上方に延びる。第2前中継部330の上端部は、ほぼ直角に前方に折り曲げられる。
第2左中継部340は、第2電極端子部310と第2左接続端子部360との間を中継する。第2左中継部340は、第2電極端子部310の左端部から上方に延びる第1部材341と、第1部材341の前端部から左方に延びた後、ほぼ直角に折り曲げられて後方に延びる第2部材342とで構成される。
第2前接続端子部350は、第2前中継部330の上端部において、左右方向に所定の間隔を有するようにして3か所に設けられる。各第2前接続端子部350は、第2前中継部330の上端部から前方に延び、その表裏面が上下方向を向く。各第2前接続端子部350には、表裏を貫通する円形の取付穴351が形成される。
第2左接続端子部360は、第2左中継部340の第2部材342の下端部から左方に延び、その表裏面が上下方向を向く。第2左接続端子部360には、表裏を貫通する大小の円形の取付穴、即ち大径取付穴361と小径取付穴362とが形成される。また、第2左接続端子部360には、前端部の左端に長方形状の第2切欠穴363が形成される。
第3バスバー400は、導電性材料、たとえば、銅板により形成され、第3右電極端子部410と、第3左電極端子部420と、第3中継部430と、第3接続端子部440とを含む。第3バスバー400は、たとえば、一枚の銅板を適宜切り抜き、折り曲げることによって形成され、これら第3右電極端子部410と、第3左電極端子部420と、第3中継部430と、第3接続端子部440とが一体となっている。
第3右電極端子部410は、前後に細長い板状を有する。第3右電極端子部410の右端部には、2つの第3右接続ピン411が前後に並ぶように形成される。第3左電極端子部420の左端部には、2つの第3左接続ピン421が前後に並ぶように形成される。
第3右電極端子部410は、右側の第2コンデンサ素子120の上側端面電極121に接触する。2つの第3右接続ピン411が、右側の第2コンデンサ素子120の上側端面電極121に半田付け等の接続方法によって電気的に接続される。また、第3左電極端子部420は、左側の第2コンデンサ素子120の下側端面電極122に接触する。2つの第3左接続ピン421が、左側の第2コンデンサ素子120の下側端面電極122に半田付け等の接続方法によって電気的に接続される。
第3中継部430は、第3右電極端子部410および第3左電極端子部420と第3接続端子部440との間を中継する。第3中継部430は、第3右電極端子部410の前端部および第3左電極端子部420の前端部に繋がり左方に細長い第1部材431と、第1部材431の左端部から前方に延びる第2部材432と、第2部材432の前端部から左方に延びる第3部材433と、第3部材433の左端部から後方に延びる第4部材434と、第4部材434の後部から左方に延びる第5部材435とで構成される。第3部材433には、表裏に貫通する円形の嵌合穴436が形成される。また、第5部材435には、表裏に貫通する長方形の嵌合穴437が形成される。
第3接続端子部440は、第3中継部430の第5部材435の下端部から後方に延び、その表裏面が上下方向を向く。第3接続端子部440には、表裏を貫通する円形の取付穴441が形成されるとともに、取付穴441よりも後方の位置に、表裏を貫通する長方形状の嵌合穴442が形成される。
絶縁板500は、アクリル、シリコン等の絶縁性を有する樹脂材料により形成される。絶縁板500は、第1バスバー200と第2バスバー300との間に介在され、これらの間を電気的に絶縁する。第1絶縁シート600および第2絶縁シート700は、絶縁紙やアクリル、シリコン等の絶縁性を有する樹脂材料により形成される。第1絶縁シート600は、第1バスバー200の第1左中継部240と第2バスバー300の第2左中継部340との間に介在され、これらの間を電気的に絶縁する。第2絶縁シート700は、第1バスバー200の第1左中継部240の外側を覆い、第2左接続端子部360と接続される外部端子と第1左中継部240との間を絶縁する。
図6(a)は、本実施の形態に係る、ケース20を前方上方から見た斜視図であり、図6(b)は、図6(a)のA部の拡大図である。図7(a)は、本実施の形態に係る、ケース20を前方下方から見た斜視図であり、図7(b)は、図7(a)のB部の拡大図である。
ケース20は、PPS(ポリフェニレンサルファイト樹脂)等の樹脂材料により形成される。ケース20は、左右に長いほぼ直方体の箱状に形成されたケース本体800を備える。ケース本体800は、上面に開口部800aを有する。ケース本体800の上側面は、左側の第2コンデンサ素子120に対応する部位801が一段内側に凹み、右側の第2コンデンサ素子120に対応する部位802がさらにもう一段内側に凹む。ケース本体800の上側面には、金属製のインサートナット811を有する2つの取付ボス810が左右に並ぶように設けられる。また、ケース本体800には、後面下部の左右2か所と右側面下部の1か所に、取付タブ820が設けられる。取付タブ820には、上下に貫通する円形の挿通穴821が形成される。挿通穴821には、穴の強度を上げるために金属製のカラー822が嵌め込まれる。ケース本体800の下側面には、右端部と左端部とに下方に突出する位置決めピン830が形成される。
ケース本体800の左側面には、中央よりもやや下の位置において後側と前側に連続するように、第1バスバー200の第1左接続端子部260が設置される第1端子設置部840と第2バスバー300の第2左接続端子部360が設置される第2端子設置部850とが設けられる。第1端子設置部840および第2端子設置部850は、上方から見て長方形状を有する。
第1端子設置部840の上面(表面)には、右側に金属製の第1インサートナット841が埋め込まれるとともに、左側に第1インサートナット841より小さな金属製の第1小型インサートナット842が埋め込まれる。また、第1端子設置部840の上面には、第1小型インサートナット842の前方に第1突起部843が形成される。図6(b)に示すように、第1突起部843は、上方から見て長方形状を有するとともに、前側、即ち開口部800a側の側壁面843aが開口部800a側に向かって下り傾斜する傾斜面に形成される。さらに、第1端子設置部840の上面には、後端部に第1後壁部844が形成されるとともに、左端部に第1左壁部845が形成される。第1左壁部845は、その一部が切り欠かれる。
第2端子設置部850の上面(表面)には、右側に金属製の第2インサートナット851が埋め込まれるとともに、左側に第2インサートナット851より小さな金属製の第2小型インサートナット852が埋め込まれる。また、第2端子設置部850の上面には、第2小型インサートナット852の前方に第2突起部853が形成される。図6(b)に示すように、第2突起部853は、上方から見て長方形状を有するとともに、前側、即ち開口部800a側の側壁面853aが開口部800a側に向かって下り傾斜する傾斜面に形成される。さらに、第2端子設置部850の上面には、後端部に第2後壁部854が形成されるとともに、左端部に第2左壁部855が形成される。第2後壁部854は、第2端子設置部850の上面を第1端子設置部840の上面よりも一段低くすることにより形成される。第2左壁部855は、その一部が切り欠かれる。さらに、第2端子設置部850の前側面には、前方に突出する第1嵌合突起856が形成される。
第1端子設置部840の左側には、第1端子設置部840から連続するようにして、第3バスバー400の第3接続端子部440が設置される第3端子設置部860が設けられる。第3端子設置部860には、上下に貫通する挿通穴861が形成される。挿通穴861には、穴の強度を上げるために金属製のカラー862が嵌め込まれる。第3端子設置部860の下面(裏面)には、挿通穴861の後方、即ち、挿通穴861の開口部800a側とは反対側に第3突起部863が形成される。図7(b)に示すように、第3突起部863は、下方から見て長方形状を有するとともに、前側、即ち開口部800a側の側壁面863aが開口部800a側に向かって下り傾斜する傾斜面に形成される。さらに、第3端子設置部860の前側面には、前方に突出する第2嵌合突起864が形成される。
図8は、本実施の形態に係る、ケース20内にコンデンサ素子ユニット10がセットされた状態のフィルムコンデンサ1の左端部周辺を前方上方から見た斜視図である。図9(a)は、本実施の形態に係る、ケース20内にコンデンサ素子ユニット10がセットされ、第3接続端子部440が第3端子設置部860に設置される直前の状態のフィルムコンデンサ1の左端部周辺を前方下方から見た斜視図であり、図9(b)は、本実施の形態に係る、ケース20内にコンデンサ素子ユニット10がセットされた状態のフィルムコンデンサ1の左端部周辺を前方下方から見た斜視図である。なお、図9(a)では、便宜上、コンデンサ素子ユニット10について、第3バスバー400の一部の構成のみが示されている。
フィルムコンデンサ1が組み立てられる際には、コンデンサ素子群100に第1バスバー200および第2バスバー300を結合することによりコンデンサ素子ユニット10が組み立てられ、組み立てられたコンデンサ素子ユニット10が、開口部800aを通じてケース20内に収容される。第1バスバー200の第1前接続端子部250と第2バスバー300の第2前接続端子部350とが開口部800aから前方に突き出す。
コンデンサ素子ユニット10がケース20に収容される際、図8に示すように、第1バスバー200および第2バスバー300は、第1左中継部240および第2左中継部340によってケース20の開口部800aからケース20の左側にそれぞれ引き出された第1左接続端子部260および第2左接続端子部360が、前方から後方にスライドされるようにして、それぞれ第1端子設置部840および第2端子設置部850の上面に設置される。
このとき、図8の矢印のように、第1左接続端子部260は、第1突起部843の傾斜する側壁面843aに案内されるようにして第1突起部843を乗り越える。第1左接続端子部260が第1端子設置部840の上面に最後まで重なると、第1左接続端子部260の第1切欠穴263と第1突起部843とが嵌合する。第1左接続端子部260の大径取付穴261および小径取付穴262と、第1端子設置部840の第1インサートナット841のネジ穴841aおよび第1小型インサートナット842のネジ穴842aとが整合する。第1突起部843により、第1左接続端子部260の前方向と右方向への動きが阻止され、第1突起部843と第1左壁部845により、第1左接続端子部260の左方向への動きが阻止され、第1後壁部844により、第1左接続端子部260の後方向への動きが阻止される。即ち、第1左接続端子部260が第1端子設置部840に対し水平面内おいて固定される。
同様にして、図8の矢印のように、第2左接続端子部360は、第2突起部853を乗り越えるようにして第2端子設置部850の上面に重なり、第2切欠穴363と第2突起部853とが嵌合する。第2左接続端子部360の大径取付穴361および小径取付穴362と、第2端子設置部850の第2インサートナット851のネジ穴851aおよび第2小型インサートナット852のネジ穴852aとが整合する。第2突起部853、第2後壁部854および第2左壁部855により、第2左接続端子部360が第2端子設置部850に対し水平面内おいて固定される。
さらに、コンデンサ素子ユニット10がケース20に収容される際、図9(a)、(b)に示すように、第3バスバー400は、第3中継部430によってケース20の開口部800aからケース20の左側に引き出された第3接続端子部440が、前方から後方にスライドされるようにして、第3端子設置部860の下面に設置される。
このとき、図9(a)の矢印のように、第3接続端子部440は、第3突起部863の傾斜する側壁面863aに案内されるようにして第3突起部863を乗り越える。図9(b)のように、第3接続端子部440が第1端子設置部840の下面に最後まで重なると、第3接続端子部440の嵌合穴442と第3突起部863とが嵌合する。これにより、第3接続端子部440が第3端子設置部860に対し水平面内おいて固定される。また、第3中継部430の嵌合穴437と第3端子設置部860の第2嵌合突起864とが嵌合する。これにより、第3接続端子部440が第3端子設置部860に対し垂直面内おいても固定される。第3接続端子部440が第3端子設置部860の下面に設置されると、第3接続端子部440の取付穴441と第3端子設置部860の挿通穴861とが整合する。
なお、第3中継部430の嵌合穴436と第2端子設置部850の第1嵌合突起856とが嵌合することにより、第3中継部430の垂直面内での動きが抑えられる。
コンデンサ素子ユニット10がセットされたケース20は、開口部800aが上方を向くような姿勢にされる。その状態で、ケース20内に液状の充填樹脂30が注入され、ケース20内に充填樹脂30が満たされる。このとき、第1バスバー200の流通開口部231、232および第2バスバー300の流通開口部321を通じて、第1バスバー200および第2バスバー300とコンデンサ素子群100との間に充填樹脂30が流れ込み、これら間に充填樹脂30が行き渡りやすくなる。
ケース20内に充填樹脂30が充填された後にケース20が加熱されると、液状の充填樹脂30が硬化する。こうして、図1(a)に示すような、ケースモールド型のフィルムコンデンサ1が完成する。
図10は、本実施の形態に係る、フィルムコンデンサ1が外部の取付部材900に取り付けられた状態を示す図である。
フィルムコンデンサ1は、機器や車両などに搭載される。この際、フィルムコンデンサ1は、たとえば、図10に示すように、機器や車両などに用意された外部の取付部材900に取り付けられる。取付部材900は、アルミニウム等の金属材料により形成される。取付部材900には、フィルムコンデンサ1の第3端子設置部860に対応する第1取付ボス910と、フィルムコンデンサ1の3つの取付タブ820に対応する3つの第2取付ボス920と、フィルムコンデンサ1の2つの位置決めピン830に対応する2つの位置決めボス930とが設けられる。
取付ボルト870が、第3端子設置部860の上面側から挿通穴861に通され、さらに第3接続端子部440の取付穴441を通されて、第1取付ボス910のネジ穴911に止められる。また、取付ボルト880が、取付タブ820の上面側から挿通穴821に通されて、第2取付ボス920のネジ穴921に止められる。これにより、フィルムコンデンサ1が取付部材900に固定される。このとき、位置決めピン830が位置決めボス930の位置決め穴931に挿入されることにより、フィルムコンデンサ1は、適正な向きで取付部材900に固定される。
第3端子設置部860が取付ボルト870によって第1取付ボス910に取り付けられると、第3接続端子部440が第1取付ボス910に接触し、第3接続端子部440と第1取付ボス910とが電気的に接続される。
また、フィルムコンデンサ1の第1前接続端子部250および第2前接続端子部350が、それぞれの取付穴251、351を用いたネジ止めによって、それぞれ対応する外部端子(図示せず)に電気的に接続される。
さらに、第1左接続端子部260は、第1端子設置部840において2つの外部端子(図示せず)と電気的に接続される。このとき、第1左接続端子部260は、大径取付穴261を通じた第1インサートナット841へのネジ止めによって一方の外部端子と接続され、小径取付穴262を通じた第1小型インサートナット842へのネジ止めによって他方の外部端子と接続される。第1左壁部845の切り欠かれた部分に他方の外部端子の根元部分が嵌り込み、ネジ止めの際に他方の外部端子が回転しないようになされる。
同様に、第2左接続端子部360は、第2端子設置部850において2つの外部端子(図示せず)と電気的に接続される。このとき、第2左接続端子部360は、大径取付穴361を通じた第2インサートナット851へのネジ止めによって一方の外部端子と接続され、小径取付穴362を通じた第2小型インサートナット852へのネジ止めによって他方の外部端子と接続される。第2左壁部855の切り欠かれた部分に他方の外部端子の根元部分が嵌り込み、ネジ止めの際に他方の外部端子が回転しないようになされる。
<実施の形態の効果>
以上、本実施の形態によれば、以下の効果が奏される。
第3端子設置部860に設けられた第3突起部863と第3接続端子部440に設けられた嵌合穴442との嵌合によって、第3端子設置部860に対して第3接続端子部440が、前後左右方向、即ち第3端子設置部860の挿通穴861と第3接続端子部440の取付穴441とが重なる方向と垂直な方向に動かないようにしたので、挿通穴861と取付穴441との位置ずれを防止することができ、第3接続端子部440を取付部材900の第1取付ボス910に接続する際に、取付ボルト870を挿通穴861と取付穴441とに通しやすくすることができる。これにより、第3接続端子部440と第1取付ボス910との接続を円滑に行うことができる。
また、第3接続端子部440は、第3端子設置部860における取付ボルト870が挿通穴861に挿入される側の面である上面と反対側の下面に設置されているので、取付ボルト870によって第3端子設置部860を第1取付ボス910に取り付けたときに第3接続端子部440を第1取付ボス910に直接接触させるとことができる。このため、第3接続端子部440が第3端子設置部860の上面に設置されることで第3接続端子部440が金属製のカラー862が介して第1取付ボス910と電気的に接続される構成と比べて、電気抵抗の小さくなり、フィルムコンデンサ1から電流が流れやすくなる。しかしながらその反面、取付ボルト870を挿入する際に挿通穴861と取付穴441とに位置ずれが生じていても、それを確認することが難しくなる。よって、このように第3接続端子部440が第3端子設置部860の下面に設置される構成において、挿通穴861と取付穴441との位置ずれが防止されることで、第3接続端子部440と第1取付ボス910との接続を円滑に行うことができる、との効果がより顕著に生じ得る。
さらに、第3端子設置部860は、その挿通穴861がケース20の開口部800aが向く方向と垂直な方向に開口するようにケース20の左側面に設けられているので、コンデンサ素子ユニット10がケース20内に収容される際、第3接続端子部440は、第3端子設置部860の上面に沿ってスライドされることにより第3端子設置部860に設置されることになる。このため、第3接続端子部440のスライド方向は、第3突起部863の嵌合穴442への嵌合方向と直交することになる。しかしながら、第3突起部863の側壁面863aが傾斜面に形成されているので、第3接続端子部440をスライドさせたときに第3接続端子部440が第3突起部863を容易に乗り越えることができ、スライド方向と嵌合方向とが直交していても、第3突起部863を嵌合穴442へ容易に嵌合させることができる。
さらに、上記のように、第3接続端子部440のスライド方向が第3突起部863の嵌合穴442への嵌合方向と直交する場合、嵌合穴442へ嵌合しにくくなるため第3突起部863をあまり高くすることができず、第3突起部863が嵌合穴442から抜けやすくなる。しかしながら、第3中継部430の嵌合穴437と第3端子設置部860の第2嵌合突起864との嵌合によって、第3端子設置部860に対する第3接続端子部440の嵌合方向への動きが阻止されるので、第3突起部863が嵌合穴442から抜けるのを防止することができる。
さらに、第1端子設置部840(第2端子設置部850)に設けられた第1突起部843(第2突起部853)、第1後壁部844(第2後壁部854)および第1左壁部845(第2左壁部855)によって、第1端子設置部840(第2端子設置部850)に対して第1左接続端子部260(第2左接続端子部360)が、前後左右方向に動かないようにしたので、第1左接続端子部260(第2左接続端子部360)の大径取付穴261(361)および小径取付穴262(362)と、第1端子設置部840(第2端子設置部850)の第1インサートナット841(第2インサートナット851)のネジ穴841a(851a)および第1小型インサートナット842(第2小型インサートナット852)のネジ穴842a(852a)との位置ずれを防止することができる。これにより、第1左接続端子部260(第2左接続端子部360)を2つの外部端子に接続する際に、それぞれの取付ネジが、大径取付穴261(361)と第1インサートナット841(第2インサートナット851)のネジ穴841a(851a)との間、および小径取付穴262(362)と第1小型インサートナット842(第2小型インサートナット852)のネジ穴842a(852a)との間を通りやすくなる。これにより、第1左接続端子部260(第2左接続端子部360)と2つの外部端子との接続を円滑に行うことができる。
さらに、第1突起部843(第2突起部853)の側壁面843a(853a)が傾斜面に形成されているので、第1左接続端子部260(第2左接続端子部360)をスライドさせたときに第1左接続端子部260(第2左接続端子部360)が第1突起部843(第2突起部853)を容易に乗り越えることができ、第1突起部843(第2突起部853)を第1左接続端子部260(第2左接続端子部360)の第1切欠穴263(第2切欠穴363)へ容易に嵌合させることができる。
<変更例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、また、本発明の適用例も、上記実施の形態の他に、種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施の形態では、第3バスバー400の第3接続端子部440が第3端子設置部860の下面に設置される。しかしながら、第3接続端子部440が第3端子設置部860の上面に設置されてもよい。この場合、第3突起部863が第3端子設置部860の上面に形成される。取付ボルト870によって第3接続端子部440が第3端子設置部860とともに取付部材900の第1取付ボス910に取り付けられると、第3接続端子部440は金属製のカラー862を介して第1取付ボス910と電気的に接続される。この構成では、取付ボルト870と第3端子設置部860との間に第3接続端子部440が挟まれるので、取付ボルト870を締めつけるときの回転摩擦によって第3接続端子部440が取付ボルト870とともに回転しようとする。しかしながら、第3突起部863と嵌合穴442との嵌合により第3接続端子部440の回転が防止されるので、第3接続端子部440が回転することによる第3バスバー400の変形が防止される。
また、上記実施の形態では、コンデンサ素子群100が6個の第1コンデンサ素子110と2個の第2コンデンサ素子120とで構成された。しかしながら、第1コンデンサ素子110および第2コンデンサ素子120の個数は、適宜、変更されてよい。また、コンデンサ素子群100が、第1コンデンサ素子110または第2コンデンサ素子120のみで構成されてもよい。
さらに、上記実施の形態では、第1コンデンサ素子110および第2コンデンサ素子120は、誘電体フィルム上にアルミニウムを蒸着させた2枚の金属化フィルムを重ね、重ねた金属化フィルムを巻回または積層することで形成されたものであるが、これ以外にも、誘電体フィルムの両面にアルミニウムを蒸着させた金属化フィルムと絶縁フィルムとを重ね、これを巻回または積層することにより第1コンデンサ素子110および第2コンデンサ素子120を形成してもよい。
さらに、上記実施の形態では、本発明のコンデンサの一例として、フィルムコンデンサ1が挙げられた。しかしながら、本発明は、フィルムコンデンサ1以外のコンデンサに適用することもできる。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
なお、上記実施の形態の説明において「上方」「下方」等の方向を示す用語は、構成部材の相対的な位置関係にのみ依存する相対的な方向を示すものであり、鉛直方向、水平方向等の絶対的な方向を示すものではない。
本発明は、各種電子機器、電気機器、産業機器、車両の電装等に使用されるコンデンサに有用である。
1 フィルムコンデンサ(コンデンサ)
10 コンデンサ素子ユニット
20 ケース
30 充填樹脂
110 第1コンデンサ素子(コンデンサ素子)
111 上側端面電極(電極)
112 下側端面電極(電極)
120 第2コンデンサ素子(コンデンサ素子)
121 上側端面電極(電極)
122 下側端面電極(電極)
200 第1バスバー(バスバー)
260 第1左接続端子部(接続端子部)
261 大径取付穴(取付穴)
262 小径取付穴(取付穴)
263 第1切欠穴(第1の阻止部、第1の被嵌合部)
300 第2バスバー(バスバー)
360 第2左接続端子部(接続端子部)
361 大径取付穴(取付穴)
362 小径取付穴(取付穴)
263 第2切欠穴(第1の阻止部、第1の被嵌合部)
400 第3バスバー(バスバー)
437 嵌合穴(第2の阻止部、第2の被嵌合部)
440 第3接続端子部(接続端子部)
441 取付穴
442 嵌合穴(第1の阻止部、第1の被嵌合部)
800 ケース本体
800a 開口部
840 第1端子設置部(端子設置部)
841 第1インサートナット
841a ネジ穴(挿入穴)
842 第1小型インサートナット
842a ネジ穴(挿入穴)
843 第1突起部(第1の阻止部、第1の嵌合部)
843a 側壁面
844 第1後壁部(第1の阻止部)
845 第1左壁部(第1の阻止部)
850 第2端子設置部(端子設置部)
851 第2インサートナット
851a ネジ穴(挿入穴)
852 第2小型インサートナット
852a ネジ穴(挿入穴)
853 第2突起部(第1の阻止部、第1の嵌合部)
853a 側壁面
854 第2後壁部(第1の阻止部)
855 第2左壁部(第1の阻止部)
860 第3端子設置部(端子設置部)
861 挿通穴(挿入穴)
863 第3突起部(第1の阻止部、第1の嵌合部)
863a 側壁面
864 第2嵌合突起(第2の阻止部、第2の嵌合部)

Claims (4)

  1. コンデンサ素子ユニットと、
    コンデンサ素子ユニットが収容されるケースと、
    前記ケース内に充填され、前記ケース内で硬化する充填樹脂と、を備え、
    前記コンデンサ素子ユニットは、コンデンサ素子と、当該コンデンサ素子の電極に接続されるバスバーとを含み、
    前記バスバーには、前記ケースの開口部から外に引き出され、外部接続部と接続するための取付穴を有する接続端子部が設けられ、
    前記ケースの外面側には、前記接続端子部が設置される端子設置部が設けられ、
    前記端子設置部には、前記取付穴に重なり、前記接続端子部と前記外部接続部とを固定部材で接続する際に前記取付穴とともに前記固定部材が通される挿入穴が形成され、
    前記端子設置部と前記接続端子部との間に、前記取付穴と前記挿入穴とが重なる方向と垂直な面内で前記接続端子部が動くのを阻止する第1の阻止部が設けられ
    前記第1の阻止部は、前記端子設置部に設けられ、前記取付穴と前記挿入穴とが重なる方向に突出する第1の嵌合部と、前記接続端子部に設けられ、前記第1の嵌合部が嵌合する第1の被嵌合部とを含み、
    前記端子設置部は、前記挿入穴が前記ケースの開口部が向く方向と垂直な方向に開口するように前記ケースの外面側に設けられ、
    前記第1の嵌合部は、前記開口部側の側壁面が、前記開口部側に向かって下り傾斜する傾斜面に形成される、
    ことを特徴とするコンデンサ。
  2. 請求項に記載のコンデンサにおいて、
    前記端子設置部と前記バスバーとの間に、前記取付穴と前記挿入穴とが重なる方向に前記接続端子部が動くのを阻止する第2の阻止部が設けられる、
    ことを特徴とするコンデンサ。
  3. 請求項に記載のコンデンサにおいて、
    前記第2の阻止部は、前記端子設置部に設けられ、前記開口部が向く方向に突出する第2の嵌合部と、前記バスバーに設けられ、前記第2の嵌合部が嵌合する第2の被嵌合部とを含む、
    ことを特徴とするコンデンサ。
  4. 請求項1ないしの何れか一項に記載のコンデンサにおいて、
    前記挿入穴は、前記端子設置部を貫通し、
    前記接続端子部は、前記端子設置部における前記固定部材が前記挿入穴に挿入される側の面と反対側の面に設置される、
    ことを特徴とするコンデンサ。
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