JP7349679B2 - コンデンサ - Google Patents

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Description

本発明は、コンデンサに関する。
従来、バスバーが接続されたコンデンサ素子をケース内に収容し、ケース内に充填樹脂を充填するようにしたケースモールド型のコンデンサが知られている。充填樹脂は、たとえば、熱硬化性樹脂であり、液相状態でケース内に充填され、ケースが加熱されると硬化する。
かかるコンデンサでは、たとえば、特許文献1に記載のように、バスバーの充填樹脂に埋没する部分に、所定の形状および大きさを有する貫通孔(特許文献1では、開口部と称されている)が形成され得る。このようにされると、ケース内に注入された液相状態の充填樹脂が貫通孔を流通するため、ケース内に充填樹脂が行き渡りやすくなる。
国際公開第2017/146013号
バスバーは、所定の2次元形状に加工された金属板を、所定の3次元形状となるように折り曲げることにより形成できる。上記のコンデンサのように、バスバーが貫通孔を有する場合、通常、貫通孔は、当該貫通孔となる部分をくり抜くことにより形成され、くり抜かれた部分は廃棄されることが多い。
よって、このようにくり抜かれた部分をバスバーの一部として有効に活用できれば、材料の無駄を少なくできて、材料費の低減につなげられる。
そこで、本発明は、バスバーの材料費が低減でき得るコンデンサおよびコンデンサの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、コンデンサに関する。本態様に係るコンデンサは、コンデンサ素子と、コンデンサ素子の両端面にそれぞれ形成される第1電極および第2電極と、前記第1電極および前記第2電極にそれぞれ接続される第1バスバーおよび第2バスバーと、一面に開口部を有し、前記コンデンサ素子が収容されるケースと、前記ケースに充填される充填樹脂と、を備える。ここで、前記第1バスバーおよび前記第2バスバーは、前記コンデンサ素子に対して前記開口部側または前記ケースの内壁面側に位置する第1部分と、前記第1部分から、当該第1部分と一部が繋がった状態でくり抜かれて、くり抜かれた部分が沿う方向と交差する方向へ延び、前記第1電極および前記第2電極のうち対応する電極に接続される第2部分と、前記第1部分から前記第2部分がくり抜かれることにより前記くり抜かれた部分に形成される貫通孔と、を含む。前記第1バスバーの前記第1部分と前記第2バスバーの前記第1部分とが、それぞれに形成された前記貫通孔同士が重なった部分を有するように、互いに重なり合う。
本発明によれば、バスバーの材料費が低減でき得るコンデンサを実現できる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1(1)は、実施の形態に係る、フィルムコンデンサの斜視図であり、図1(b)は、実施の形態に係る、ケースが断面で示された、充填樹脂が充填される前のフィルムコンデンサの側面図である。 図2は、実施の形態に係る、コンデンサ素子ユニットとケースの斜視図である。 図3(a)は、実施の形態に係る、前方上方から見た第1バスバーの斜視図であり、図3(b)は、実施の形態に係る、後方上方から見た第1バスバーの斜視図である。 図4(a)は、実施の形態に係る、前方上方から見た第2バスバーの斜視図であり、図4(b)は、実施の形態に係る、後方上方から見た第2バスバーの斜視図である。 図5は、実施の形態に係る、絶縁板の斜視図である。 図6(a)は、変更例1に係る、フィルムコンデンサの側面断面図である。図6(b)ないし(d)は、それぞれ、変更例1に係る、コンデンサ素子ユニットの正面図、平面図および底面図である。
以下、本発明のコンデンサの一実施形態であるフィルムコンデンサ1について図を参照して説明する。便宜上、各図には、適宜、前後、左右および上下の方向が付記されている。なお、図示の方向は、あくまでフィルムコンデンサ1の相対的な方向を示すものであり、絶対的な方向を示すものではない。また、説明の便宜上、「本体前部」、「本体後部」など、一部の構成において、図示の方向に従った名称がつけられる場合がある。
本実施の形態において、フィルムコンデンサ1が、特許請求の範囲に記載の「コンデンサ」に対応する。また、第1電極410および第2電極420が、特許請求の範囲に記載の「電極」に対応する。さらに、第1バスバー500および第2バスバー600が、特許請求の範囲に記載の「バスバー」に対応する。さらに、電極端子部520、620が、特許請求の範囲に記載の「第2部分」に対応する。さらに、本体中央部550、650が、特許請求の範囲に記載の「第1部分」に対応する。さらに、立ち上がり部分551aおよび後端部652が、特許請求の範囲に記載の「第3部分」に対応する。
ただし、上記記載は、あくまで、特許請求の範囲の構成と実施形態の構成とを対応付けることを目的とするものであって、上記対応付けによって特許請求の範囲に記載の発明が実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
図1(a)は、フィルムコンデンサ1の斜視図であり、図1(b)は、ケース200が断面で示された、充填樹脂300が充填される前のフィルムコンデンサ1の側面図である。
フィルムコンデンサ1は、コンデンサ素子ユニット100と、ケース200と、充填樹脂300とを備える。コンデンサ素子ユニット100がケース200内に収容され、ケース200内に充填樹脂300が充填される。充填樹脂300は、熱硬化性樹脂、たとえば、エポキシ樹脂である。コンデンサ素子ユニット100の充填樹脂300に埋没した大部分が、ケース200および充填樹脂300によって湿気や衝撃から保護される。
図2は、コンデンサ素子ユニット100とケース200の斜視図である。図3(a)は、前方上方から見た第1バスバー500の斜視図であり、図3(b)は、後方上方から見た第1バスバー500の斜視図である。図4(a)は、前方上方から見た第2バスバー600の斜視図であり、図4(b)は、後方上方から見た第2バスバー600の斜視図である。図5は、絶縁板700の斜視図である。
図2を参照し、コンデンサ素子ユニット100は、3つのコンデンサ素子400と、第1バスバー500と、第2バスバー600と、絶縁板700とを含む。
コンデンサ素子400は、誘電体フィルム上にアルミニウムを蒸着させた2枚の金属化フィルムを重ね、重ねた金属化フィルムを巻回または積層し、扁平状に押圧することにより形成される。コンデンサ素子400には、一方の端面に、亜鉛等の金属の吹付けにより第1電極410が形成され、他方の端面に、同じく亜鉛等の金属の吹付けにより第2電極420が形成される。3つのコンデンサ素子400は、互いの周面が対向するように左右方向に配列され、この状態で、これらコンデンサ素子400に第1バスバー500および第2バスバー600が接続される。
なお、本実施の形態のコンデンサ素子400は、誘電体フィルム上にアルミニウムを蒸着させた金属化フィルムにより形成されたが、これ以外にも、亜鉛、マグネシウム等の他の金属を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよい。あるいは、コンデンサ素子400は、これらの金属のうち、複数の金属を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよいし、これらの金属どうしの合金を蒸着させた金属化フィルムにより形成されてもよい。
図3(a)および(b)を参照し、第1バスバー500は、導電性材料である金属板、たとえば、銅板により形成され、バスバー本体部510と、3つの電極端子部520と、第1接続端子部530と、第2接続端子部540とを含む。第1バスバー500は、たとえば、所定の2次元形状を有する金属板が、所定の3次元形状となるように折り曲げられることにより形成され、バスバー本体部510と、3つの電極端子部520と、第1接続端子部530と、第2接続端子部540が一体となっている。
第1バスバー500が形成される際には、バスバー本体部510の本体中央部550から、当該本体中央部550と一部が繋がった状態で3つの電極端子部520がくり抜かれ、各電極端子部520が、くり抜かれた部分に沿う方向(前後方向)と交差(直交)する方向(下方)へと延ばされ、くり抜かれた部分が貫通孔553となる。
バスバー本体部510は、長方形状を有する本体中央部550を含む。本体中央部550は、その前端部551が上方に折れ曲った後に前方へ折れ曲がる。また、バスバー本体部510は、本体中央部550の前端部551から、当該前端部551より狭い幅で前方へ延びた後に折れ曲がり下方へ延びる本体前部560と、本体中央部550の後端部552から本体前部560よりも狭い幅で上方へ延びた後に折れ曲がり後方へ延び、さらに折れ曲がり下方へ延びる本体後部570とを含む。
3つの電極端子部520は、長方形状を有し、バスバー本体部510の本体中央部550から、当該本体中央部550と一部が繋がった状態でくり抜かれて、くり抜かれた部分が沿う方向(前後方向)と交差(直交)する方向(下方向)へ延びる。各電極端子部520の下端部には、一対の接続ピン521が形成される。本体中央部550には、3つの電極端子部520がくり抜かれた部分に、それぞれ、電極端子部520よりやや大きな長方形状の貫通孔553が形成される。本体中央部550の前端部551は、3つの貫通孔553の前縁部において折り曲げられて立ち上げられており、この立ち上がり部分551aの下端部から3つの電極端子部520が下方へ延びる。
第1接続端子部530は、バスバー本体部510の本体前部560の下端部から前方へと延び、先端部が円弧状に形成される。第1接続端子部530には、円形の取付孔531が形成される。
第2接続端子部540は、長方形状を有し、バスバー本体部510の本体後部570の下端部から後方へと延びる。第2接続端子部540には、円形の取付孔541が形成される。
図4(a)および(b)を参照し、第2バスバー600は、導電性材料である金属板、たとえば、銅板により形成され、バスバー本体部610と、3つの電極端子部620と、第1接続端子部630と、第2接続端子部640とを含む。第2バスバー600は、たとえば、所定の2次元形状を有する金属板が、所定の3次元形状となるように折り曲げられることにより形成され、バスバー本体部610と、3つの電極端子部620と、第1接続端子部630と、第2接続端子部640が一体となっている。
第2バスバー600が形成される際には、バスバー本体部610の本体中央部650から、当該本体中央部650と一部が繋がった状態で3つの電極端子部620がくり抜かれ、各電極端子部620が、くり抜かれた部分に沿う方向(前後方向)と交差(直交)する方向(下方)へと延ばされ、くり抜かれた部分が貫通孔653となる。
バスバー本体部610は、長方形状を有する本体中央部650を含む。本体中央部650は、その前端部651が上方に折れ曲った後に前方へ折れ曲がり、その後端部652が上方へ折れ曲がる。また、バスバー本体部610は、本体中央部650の前端部651から、当該前端部651より狭い幅で前方へ延びた後に折れ曲がり下方へ延びる本体前部660と、本体中央部650における後端部652が途切れた部分から本体前部660よりも狭い幅で上方へ延びた後に折れ曲がり後方へ延び、幅が拡げられてさらに前方へ延びた後に折れ曲がり下方へ延びる本体後部670とを含む。
3つの電極端子部620は、長方形状を有し、バスバー本体部610の本体中央部650から、当該本体中央部650と一部が繋がった状態でくり抜かれて、くり抜かれた部分が沿う方向(前後方向)と交差(直交)する方向(下方向)へ延びる。各電極端子部620の下端部には、一対の接続ピン621が形成される。本体中央部650には、3つの電極端子部620がくり抜かれた部分に、それぞれ、電極端子部620よりやや大きな長方形状の貫通孔653が形成される。本体中央部650の後端部652は、3つの貫通孔653の後縁部において折り曲げられて立ち上げられており、この後端部652の下端部から3つの電極端子部620が下方へ延びる。
第1接続端子部630は、バスバー本体部610の本体前部660の下端部から前方へと延び、先端部が円弧状に形成される。第1接続端子部630には、円形の取付孔631が形成される。
第2接続端子部640は、長方形状を有し、バスバー本体部610の本体後部670の下端部から後方へと延びる。第2接続端子部640には、円形の取付孔641が形成される。
図5を参照し、絶縁板700は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の樹脂により形成され、絶縁性を有する。絶縁板700は、第1バスバー500および第2バスバー600のバスバー本体部510、610に対応する形状を有し、第1絶縁部710と、第2絶縁部720と、第3絶縁部730とを含む。
第1絶縁部710は、バスバー本体部510、610の本体中央部550、650に対応する形状を有する。第1絶縁部710には、左右方向に並ぶように、3つの方形の貫通孔711が形成される。また、第1絶縁部710には、上面および下面における3つの貫通孔711の周縁に、それぞれ、方形の環状リブ712、713が形成される。
第2絶縁部720は、バスバー本体部510、610の本体前部560、660に対応する形状を有する。また、第3絶縁部730は、バスバー本体部510、610の本体後部570、670に対応する形状を有する。
コンデンサ素子ユニット100を組み立てる際には、まず、第1バスバー500が下方から絶縁板700に重ねられ、第2バスバー600が上方から絶縁板700に重ねられる。この際、絶縁板700の下面側の3つの環状リブ713が第1バスバー500の3つの貫通孔553に嵌り込む。また、絶縁板700の上面側の3つの環状リブ712が第2バスバー600の3つの貫通孔653に嵌り込む。これにより、第1バスバー500と第2バスバー600とが絶縁板700に対して前後左右方向に位置決め固定された状態となる。また、第1バスバー500の3つの貫通孔553と、第2バスバー600の3つの貫通孔653と、絶縁板700の3つの貫通孔711とが整合した状態となる。
次に、3つのコンデンサ素子400に、第1バスバー500および第2バスバー600が接続される。即ち、第1バスバー500の3つの電極端子部520が、接続ピン521の部分において、対応するコンデンサ素子400の第1電極410に半田付け等の接合方法で接合される。これにより、第1バスバー500が第1電極410に電気的に接続される。同様に、第2バスバー600の3つの電極端子部620が、接続ピン621の部分において、対応するコンデンサ素子400の第2電極420に半田付け等の接合方法で接合される。これにより、第2バスバー600が第2電極420に電気的に接続される。こうして、図2のように、コンデンサ素子ユニット100が完成する。
第1バスバー500のバスバー本体部510(本体中央部550、本体前部560、本体後部570)と第2バスバー600のバスバー本体部610(本体中央部550、本体前部560、本体後部570)とが、絶縁板700を挟んで上下に重なり合う。第1バスバー500と第2バスバー600とが重なり合うことにより、コンデンサ素子ユニット100が有するESL(等価直列インダクタンス)を効果的に低減させることができる。また、絶縁板700により、第1バスバー500と第2バスバー600との間の絶縁性が確保される。
図2を参照し、ケース200は、樹脂製であり、たとえば、熱可塑性樹脂であるポリフェニレンサルファイド(PPS)により形成される。ケース200は、ほぼ直方体の箱状に形成され、上面が開口する。ケース200の上面の開口部201は、コンデンサ素子ユニット100の収容口であり、充填樹脂300の注入口でもある。
ケース200の前側面と後側面には、左右の端部の上部に取付タブ210が設けられる。各取付タブ210には、上下方向に貫通する挿通孔211が形成される。挿通孔211には、孔の強度を上げるために金属製のカラー212が嵌め込まれる。フィルムコンデンサ1が外部装置等の設置部に設置される際、これら取付タブ210がネジ等によって設置部に固定される。
コンデンサ素子ユニット100は、開口部201からケース200内に収容される。図1(b)に示すように、コンデンサ素子ユニット100がケース200内に収容された状態において、3つのコンデンサ素子400の第1電極410と第2電極420が、それぞれ、ケース200の前後の内側壁面202、203と対向する。また、第1バスバー500および第2バスバー600のバスバー本体部510、610の本体中央部550、650が、3つのコンデンサ素子400に対して開口部201側に位置する。さらに、第1バスバー500において、本体中央部550の前端部551の立ち上がり部分551aは、開口部201側に折り曲げられた状態となり、3つの電極端子部520は、立ち上がり部分551aにおける開口部201側と反対側の端部(下端部)から開口部201側と反対の方向(下方)へ延びる状態となる。さらに、第2バスバー600において、本体中央部650の後端部652は、開口部201側に折り曲げられた状態となり、3つの電極端子部620は、後端部652における開口部201側と反対側の端部(下端部)から開口部201側と反対の方向(下方)へ延びる状態となる。
コンデンサ素子ユニット100が収容されたケース200内に、開口部201を通じて液相状態の充填樹脂300が注入される。このとき、充填樹脂300は、第2バスバー600の3つの貫通孔653と絶縁板700の3つの貫通孔711と第1バスバー500の3つの貫通孔553とを順次通ることにより、その下方である3つのコンデンサ素子400側へ流れやすくなる。これにより、ケース200の内部に充填樹脂300が行き渡りやすくなる。
充填樹脂300は、開口部201の近傍までケース200内に満たされ、充填樹脂300の注入が完了すると、ケース200が加熱される。これにより、ケース200内の充填樹脂300が硬化する。こうにして、図1(a)に示すようなフィルムコンデンサ1が完成する。
フィルムコンデンサ1は、外部装置等に搭載される。第1バスバー500の第1接続端子部530と第2バスバー600の第1接続端子部630に、外部装置等に備えられた、これら第1接続端子部530、630に対応する一対の外部端子(図示せず)が、取付孔531、631を用いたネジ止めにより接続される。同様に、第1バスバー500の第2接続端子部540と第2バスバー600の第2接続端子部640に、外部装置等に備えられた、これら第2接続端子部540、640に対応する一対の外部端子(図示せず)が、取付孔541、641を用いたネジ止めにより接続される。
<実施の形態の効果>
以上、本実施の形態によれば、以下の効果が奏される。
フィルムコンデンサ1は、コンデンサ素子400と、コンデンサ素子400の両端面にそれぞれ形成される第1電極410および第2電極420と、第1電極410および第2電極420にそれぞれ接続される第1バスバー500および第2バスバー600と、一面に開口部201を有し、コンデンサ素子400が収容されるケース200と、ケース200に充填される充填樹脂300と、を備える。そして、第1バスバー500および第2バスバー600は、コンデンサ素子400に対して開口部201側に位置する本体中央部550、650と、本体中央部550、650から、当該本体中央部550、650と一部が繋がった状態でくり抜かれて、くり抜かれた部分が沿う方向と交差する方向へ延び、第1電極410および第2電極420にそれぞれ接続される電極端子部520、620と、本体中央部550、650から電極端子部520、620がくり抜かれることにより、くり抜かれた部分に形成される貫通孔553、653と、を含む。
上記の構成によれば、第1バスバー500および第2バスバー600は、充填樹脂300を流通させる貫通孔553、653を形成するためにくり抜かれた部分が、第1電極410および第2電極420に接続される電極端子部520、620として利用されるので、第1バスバー500および第2バスバー600を形成するための材料の使用量を少なくすることができ、材料費の低減を図ることができる。
また、フィルムコンデンサ1は、第1バスバー500の本体中央部550と第2バスバー600の本体中央部650とが、それぞれに形成された貫通孔553、653同士が重なった部分を有するように、互いに重なり合う。
上記の構成によれば、第1バスバー500および第2バスバー600の本体中央部550、650同士が重なり合うことにより、等価直列インダクタンス(ESL)の低減を図ることができる。さらに、貫通孔553、653同士が重なった部分を有するので、重なった部分を充填樹脂300が流通できる。
さらに、第1バスバー500の本体中央部550は、貫通孔553の前縁部において開口部201側に折り曲げられた立ち上がり部分551aを含み、電極端子部520は、立ち上がり部分551aにおける開口部201側と反対側の端部から開口部201側と反対の方向へ延びる。また、第2バスバー600の本体中央部650は、貫通孔653の後縁部において開口部201側に折り曲げられた後端部652を含み、電極端子部620は、後端部652における開口部201側と反対側の端部から開口部201側と反対の方向へ延びる。
第1バスバー500および第2バスバー600が、貫通孔553、653の縁部から電極端子部520、620が折れ曲がって開口部201側と反対の方向へ延びるような構成とされた場合、本体中央部550、650の貫通孔553、653の縁部よりも外側の部分が電極端子部520、620よりもケース200の内側壁面202、203側に張り出すことになるため、この外側の部分を避けるためにケース200の内側壁面202、203がコンデンサ素子400から遠ざけられることになり、その分、ケース200が大きくなったり充填樹脂300の量が多くなったりしやすい。
上記の構成のようにすれば、図1(b)のように、貫通孔553、653の縁部よりも外側の部分である立ち上がり部分551aおよび後端部652が開口部201側へ張り出すことになるので、ケース200の内側壁面202、203がコンデンサ素子400から遠ざけられにくく、ケース200が大きくなったり充填樹脂300の量が多くなったりしにくくなる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、また、本発明の適用例も、上記実施の形態の他に、種々の変更が可能である。
<変更例1>
図6(a)は、変更例1に係る、フィルムコンデンサ2の側面断面図である。図6(b)ないし(d)は、それぞれ、変更例1に係る、コンデンサ素子ユニット810の正面図、平面図および底面図である。なお、図6(a)において、充填樹脂830は、表面部分のみが斜線で示され、その他の部分が透明な状態とされている。
本変更例において、フィルムコンデンサ2が、特許請求の範囲に記載の「コンデンサ」に対応する。また、内側壁面823が、特許請求の範囲に記載の「内壁面」に対応する。さらに、第1電極841および第2電極842が、特許請求の範囲に記載の「電極」に対応する。さらに、第1バスバー850が、特許請求の範囲に記載の「バスバー」に対応する。さらに、バスバー本体部851が、特許請求の範囲に記載の「第1部分」に対応する。さらに、電極端子部852が、特許請求の範囲に記載の「第2部分」に対応する。
フィルムコンデンサ2は、コンデンサ素子ユニット810と、コンデンサ素子ユニット810が収容される直方体状のケース820と、ケース820に充填される充填樹脂830と、を備える。ケース820は、PPS等の樹脂からなり、充填樹脂830は、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂からなる。
コンデンサ素子ユニット810は、3つのコンデンサ素子840と、第1バスバー850と、第2バスバー860と、絶縁板870とを含む。
コンデンサ素子ユニット810は、3つのコンデンサ素子840の第1電極841および第2電極842が、それぞれ、ケース820の内底壁面821および開口部822と対向するよう、ケース820内に収容される。
第1バスバー850は、所定の2次元形状の金属板(たとえば、銅板)を、所定の3次元形状に曲げ加工することにより形成され、バスバー本体部851と、3つの電極端子部852と、接続端子部853とが一体となった構成を有する。
バスバー本体部851は、長方形状を有し、3つのコンデンサ素子840に対してケース820の前側の内側壁面823側に位置する。3つの電極端子部852は、長方形状を有し、バスバー本体部851から、当該バスバー本体部851と一部が繋がった状態でくり抜かれ、くり抜かれた部分が沿う方向(上下方向)と交差(直交)する方向(後方向)へ延びる。各電極端子部852の後端部には、一対の接続ピン854が形成される。バスバー本体部851には、3つの電極端子部852がくり抜かれた部分に、それぞれ、長方形状の貫通孔855が形成される。3つの電極端子部852は、貫通孔855の下縁部において後方へ折り曲げられている。3つの電極端子部852は、接続ピン854の部分において、3つのコンデンサ素子840の第1電極841に半田付け等の接合方法により接合される。
接続端子部853は、方形状を有し、バスバー本体部851の上端部から上方に延びる。接続端子部853には、円形の取付孔853aが形成される。
第2バスバー860は、所定の2次元形状の金属板(たとえば、銅板)を、所定の3次元形状に曲げ加工することにより形成され、バスバー本体部861と、接続端子部862とが一体となった構成を有する。バスバー本体部861は、電極端子部であり、左右方向に並ぶ3つの方形状の開口部863の前縁に一対の接続ピン864を有する。また、バスバー本体部861には、3つの開口部863の前側に長円形状の3つの貫通孔865が形成される。バスバー本体部861は、その前端部861aが上方に折り曲げられている。バスバー本体部861は、接続ピン864の部分において、3つのコンデンサ素子840の第2電極842に半田付け等の接合方法により接合される。
接続端子部862は、方形状を有し、バスバー本体部861の前端部861aから上方に延びる。接続端子部862には、円形の取付孔862aが形成される。接続端子部862は、第1バスバー850の接続端子部853の隣に並ぶ。
絶縁板870は、PPS等の樹脂からなり、絶縁性を有する。絶縁板870は、第1バスバー850のバスバー本体部851の上部と、第2バスバー860のバスバー本体部861の前端部861aとの間に挟まれる。これにより、第1バスバー850と第2バスバー860との間の絶縁性が確保される。
ケース820内に液相状態の充填樹脂830が充填される際、充填樹脂830が第2バスバー860の3つの貫通孔865と第1バスバー850の3つの貫通孔855を流通する。これにより、ケース820の内部に充填樹脂830が行き渡りやすくなる。
以上、本変更例のフィルムコンデンサ2においても、第1バスバー850は、充填樹脂830を流通させる貫通孔855を形成するためにくり抜かれた部分が、第1電極841に接続される電極端子部852として利用されるので、第1バスバー850を形成するための材料の使用量を少なくすることができ、材料費の低減を図ることができる。
<その他の変更例>
上記実施の形態では、第1バスバー500および第2バスバー600の電極端子部520、620は、一対の接続ピン521、621において、コンデンサ素子400の第1電極410および第2電極420に接続された。しかしながら、電極端子部520、620に接続ピン521、621が設けられず、電極端子部520、620の適宜の位置においてスポット溶接や超音波溶接などがなされることにより、電極端子部520、620が第1電極410および第2電極420に接続されてもよい。
また、上記実施の形態では、コンデンサ素子ユニット100に3個のコンデンサ素子400が含まれる。しかしながら、コンデンサ素子400の個数は、1個である場合も含めて、適宜、変更することができる。
さらに、上記実施の形態では、コンデンサ素子400は、誘電体フィルム上にアルミニウムを蒸着させた2枚の金属化フィルムを重ね、重ねた金属化フィルムを巻回または積層することで形成されたものであるが、これ以外にも、誘電体フィルムの両面にアルミニウムを蒸着させた金属化フィルムと絶縁フィルムとを重ね、これを巻回または積層することにより、これらコンデンサ素子400が形成されてもよい。
さらに、上記実施の形態では、本発明のコンデンサの一例として、フィルムコンデンサ1が挙げられた。しかしながら、本発明は、フィルムコンデンサ1以外のコンデンサに適用することもできる。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
なお、上記実施の形態の説明において「上方」「下方」等の方向を示す用語は、構成部材の相対的な位置関係にのみ依存する相対的な方向を示すものであり、鉛直方向、水平方向等の絶対的な方向を示すものではない。
本発明は、各種電子機器、電気機器、産業機器、車両の電装等に使用されるコンデンサに有用である。
1 フィルムコンデンサ(コンデンサ)
2 フィルムコンデンサ(コンデンサ)
200 ケース
201 開口部
300 充填樹脂
400 コンデンサ素子
410 第1電極(電極)
420 第2電極(電極)
500 第1バスバー(バスバー)
510 バスバー本体部
520 電極端子部(第2部分)
550 本体中央部(第1部分)
551a 立ち上がり部分(第3部分)
553 貫通孔
600 第2バスバー(バスバー)
610 バスバー本体部
620 電極端子部(第2部分)
650 本体中央部(第1部分)
652 後端部(第3部分)
653 貫通孔
820 ケース
823 内側壁面(内壁面)
830 充填樹脂
840 コンデンサ素子
841 第1電極(電極)
842 第2電極(電極)
850 第1バスバー(バスバー)
851 バスバー本体部(第1部分)
852 電極端子部(第2部分)
855 貫通孔

Claims (2)

  1. コンデンサ素子と、
    コンデンサ素子の両端面にそれぞれ形成される第1電極および第2電極と、
    前記第1電極および前記第2電極にそれぞれ接続される第1バスバーおよび第2バスバーと、
    一面に開口部を有し、前記コンデンサ素子が収容されるケースと、
    前記ケースに充填される充填樹脂と、を備え、
    前記第1バスバーおよび前記第2バスバーは
    前記コンデンサ素子に対して前記開口部側または前記ケースの内壁面側に位置する第1部分と、
    前記第1部分から、当該第1部分と一部が繋がった状態でくり抜かれて、くり抜かれた部分が沿う方向と交差する方向へ延び、前記第1電極および前記第2電極のうち対応する電極に接続される第2部分と、
    前記第1部分から前記第2部分がくり抜かれることにより前記くり抜かれた部分に形成される貫通孔と、を含み、
    前記第1バスバーの前記第1部分と前記第2バスバーの前記第1部分とが、それぞれに形成された前記貫通孔同士が重なった部分を有するように、互いに重なり合う、
    ことを特徴とするコンデンサ。
  2. 請求項1に記載のコンデンサにおいて、
    前記第1部分は、
    前記コンデンサ素子に対して前記開口部側に位置し、
    前記貫通孔の縁部において前記開口部側に折り曲げられた第3部分を含み、
    前記第2部分は、前記第3部分における前記開口部側と反対側の端部から前記開口部側と反対の方向へ延びる、
    ことを特徴とするコンデンサ。
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