JP7049725B2 - 情報処理装置、プログラム及び情報処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法に関する。
資産運用の際に、複数の金融商品銘柄を組み合わせたポートフォリオを作成し、そのポートフォリオに従って資産を運用する手法がある。それに伴い、ポートフォリオの作成及び運用を支援する種々のシステムが提案されている。例えば特許文献1では、投資家が選択したテーマに応じたポートフォリオを作成し、投資家に提案する情報処理装置が開示されている。
特許第6285525号公報
しかしながら、特許文献1に係る発明は、ユーザが簡単にポートフォリオを構築し、運用可能なものではない。
一つの側面では、ポートフォリオに基づく資産運用を好適に支援することができる情報処理装置等を提供することを目的とする。
一つの側面に係る情報処理装置は、市場で取引される複数の取引銘柄の銘柄情報を取得する取得部と、前記銘柄情報に基づき、複数の取引銘柄の組み合わせであるポートフォリオを複数パターン生成する生成部と、生成した複数パターンの前記ポートフォリオから、ユーザの資産を運用するポートフォリオを選択する選択入力を受け付ける受付部と、選択された前記ポートフォリオに含まれる複数の取引銘柄の発注依頼を出力する発注部とを備え、前記生成部は、一パターン当たり、所定の基準額を複数銘柄に配分した基準ポートフォリオと、前記基準額から所定金額ずつ異なる調整額を複数銘柄に配分した複数の調整ポートフォリオとを生成し、前記発注部は、前記ユーザが資産運用に充てる運用額に応じて、一又は複数の前記基準ポートフォリオ、及び一の前記調整ポートフォリオの発注依頼を出力する。
一つの側面では、ポートフォリオに基づく資産運用を好適に支援することができる。
運用システムの構成例を示す説明図である。 サーバの構成例を示すブロック図である。 端末の構成例を示すブロック図である。 銘柄DB、ポートフォリオDB、ユーザDB、出力テーブルのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。 景況感入力画面の一例を示す説明図である。 ポートフォリオ選択画面の一例を示す説明図である。 ポートフォリオのリスク特性を概念的に示すレーダーチャートである。 ポートフォリオ表示画面の一例を示す説明図である。 運用情報の表示画面例を示す説明図である。 運用実績レポートの一例を示す説明図である。 基準ポートフォリオ及び調整ポートフォリオに関する説明図である。 基準ポートフォリオ及び調整ポートフォリオのリバランスに関する説明図である。 運用ポートフォリオのリバランスに関する説明図である。 相関係数の算出方法を示す説明図である。 ポートフォリオ生成処理の処理手順を示すフローチャートである。 運用依頼処理の処理手順を示すフローチャートである。 リバランス処理の処理手順を示すフローチャートである。 ヘッジ設定画面の一例を示す説明図である。 実施の形態2に係る運用情報の表示画面例を示す説明図である。 ヘッジ設定処理の手順を示すフローチャートである。 リスクヘッジ処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、運用システムの構成例を示す説明図である。本実施の形態では、ユーザが回答した景況感に応じてポートフォリオを提案し、ユーザの資産を運用する運用システムについて説明する。運用システムは、ポートフォリオ生成サーバ1a、発注リスト生成サーバ1b、発注サーバ1c、端末2、2、2…を含む。各装置はインターネット等のネットワークNに通信接続されている。
ポートフォリオ生成サーバ1aは、種々の情報処理、情報の送受信が可能な情報処理装置であり、複数の取引銘柄を組み合わせたポートフォリオを生成するサーバコンピュータである。本実施の形態では取引銘柄として株式を対象とし、ポートフォリオ生成サーバ1aは、市場で取引される各銘柄の情報に基づき、後述のように、リスク特性に応じた複数パターンのポートフォリオを生成する。なお、運用対象となる取引銘柄は株式に限定されず、債権等の他の金融商品であってもよい。ポートフォリオ生成サーバ1aは、生成した各ポートフォリオをユーザに提示し、資産を運用するポートフォリオの選択を受け付ける。
発注リスト生成サーバ1bは、ポートフォリオに含まれる各取引銘柄の発注リストを生成するサーバコンピュータである。発注リスト生成サーバ1bは、ポートフォリオ生成サーバ1aが生成し、ユーザが選択したポートフォリオに従って各銘柄の発注リストを生成し、発注サーバ1cに出力する。
発注サーバ1cは、発注リスト生成サーバ1bが生成した発注リストに従い、各銘柄の発注依頼を証券会社等の外部の金融取引システム(不図示)に出力するサーバコンピュータである。発注サーバ1cは、各ユーザの発注リストを一括した上で発注依頼を出力し、各ユーザの口座に分配する。
なお、本明細書で「発注」とは、取引銘柄を購入する場合だけでなく、後述のリバランスのように、取引銘柄を売却する場合も含み得る。
上述の如く、本システムではポートフォリオ生成サーバ1a、発注リスト生成サーバ1b、発注サーバ1cがそれぞれ、ポートフォリオの生成、発注リストの生成、及び発注依頼の出力を行う。なお、一台のコンピュータが全ての処理を行ってもよく、あるいは四台以上のコンピュータが連携して処理を行ってもよい。以下の説明では簡潔のため、3台のサーバコンピュータをサーバ1と表記し、一台のサーバコンピュータが一連の処理を行うものとして説明する。
端末2は、本システムを利用するユーザ(顧客)の情報処理端末であり、例えばスマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレット端末等である。端末2は、後述の各操作画面(図5等参照)を表示し、ポートフォリオの選択等の操作入力を受け付ける。
上述の如く、サーバ1は、複数銘柄を組み合わせたポートフォリオを生成してユーザに提示し、ユーザの資産を運用するポートフォリオの選択入力を受け付ける。ここでサーバ1は、ポートフォリオを提示する際に現在の景況感を問う質問を出力し、ユーザから現在の景況感について回答の入力を受け付ける。サーバ1は、回答された現在の景況感に応じて、複数パターンのポートフォリオを候補として提示し、ユーザの資産を運用するポートフォリオの選択入力を受け付ける。これにより、資産運用について専門的な知識を有しないユーザであっても、景況感をキーにして簡単に資産運用を始めることができる。
図2は、サーバ1の構成例を示すブロック図である。サーバ1は、制御部11、主記憶部12、通信部13、及び補助記憶部14を備える。
制御部11は、一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置を有し、補助記憶部14に記憶されたプログラムP1を読み出して実行することにより、種々の情報処理、制御処理等を行う。主記憶部12は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の一時記憶領域であり、制御部11が演算処理を実行するために必要なデータを一時的に記憶する。通信部13は、通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、外部と情報の送受信を行う。
補助記憶部14は、大容量メモリ、ハードディスク等の不揮発性記憶領域であり、制御部11が処理を実行するために必要なプログラムP1、その他のデータを記憶している。また、補助記憶部14は、銘柄DB141、ポートフォリオDB142、ユーザDB143、出力テーブル144を記憶している。銘柄DB141は、運用対象となる各銘柄の銘柄情報を格納するデータベースである。ポートフォリオDB142は、銘柄情報に基づいて生成された各ポートフォリオの情報を記憶するデータベースである。ユーザDB143は、各ユーザの情報を格納するデータベースである。出力テーブル144は、ユーザが回答する景況感に応じて、ユーザに提案(出力)するポートフォリオを選択する際に参照するテーブルである。
なお、補助記憶部14はサーバ1に接続された外部記憶装置であってもよい。また、サーバ1は複数のコンピュータからなるマルチコンピュータであっても良く、ソフトウェアによって仮想的に構築された仮想マシンであってもよい。
また、本実施の形態においてサーバ1は上記の構成に限られず、例えば操作入力を受け付ける入力部、画像を表示する表示部等を含んでもよい。また、サーバ1は、CD(Compact Disk)-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)-ROM等の可搬型記憶媒体1mを読み取る読取部を備え、可搬型記憶媒体1mからプログラムP1を読み取って実行するようにしても良い。あるいはサーバ1は、半導体メモリ1nからプログラムP1を読み込んでも良い。
図3は、端末2の構成例を示すブロック図である。端末2は、制御部21、主記憶部22、通信部23、表示部24、入力部25、補助記憶部26を備える。
制御部21は、一又は複数のCPU、MPU等の演算処理装置を有し、補助記憶部26に記憶されたプログラムP2を読み出して実行することにより、種々の情報処理、制御処理等を行う。主記憶部22は、RAM等の一時記憶領域であり、制御部21が演算処理を実行するために必要なデータを一時的に記憶する。通信部23は、通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、外部と情報の送受信を行う。表示部24は、液晶ディスプレイ等の表示画面であり、画像を表示する。入力部25は、タッチパネル等の操作インターフェイスであり、ユーザから操作入力を受け付ける。補助記憶部26は、ハードディスク、大容量メモリ等の不揮発性記憶領域であり、制御部21が処理を実行するために必要なプログラムP2、その他のデータを記憶している。
なお、端末2は、CD-ROM等の可搬型記憶媒体2mを読み取る読取部を備え、可搬型記憶媒体2mからプログラムP2を読み取って実行するようにしても良い。あるいは端末2は、半導体メモリ2nからプログラムP2を読み込んでも良い。
図4は、銘柄DB141、ポートフォリオDB142、ユーザDB143、出力テーブル144のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。銘柄DB141は、銘柄ID列、銘柄列、銘柄情報列を含む。銘柄ID列は、本システムで運用対象とする各取引銘柄を識別するための銘柄IDを記憶している。銘柄列、銘柄情報列はそれぞれ、銘柄IDと対応付けて、各銘柄の名称、及び銘柄情報(株価など)を記憶している。
ポートフォリオDB142は、ポートフォリオID列、ポートフォリオ名列、説明文列、リスク特性列、構成比率列を含む。ポートフォリオID列は、複数パターンのポートフォリオを識別するためのポートフォリオIDを記憶している。ポートフォリオ名列、説明文列、リスク特性列、及び構成比率列はそれぞれ、ポートフォリオIDと対応付けて、各ポートフォリオの名称、説明文、リスク特性、及び各銘柄の構成比率を記憶している。
なお、リスク特性は、ポートフォリオに含まれる各取引銘柄の市場変動リスクを表し、後述のように、取引銘柄の変動リスク要因である複数の要素それぞれの指標値(ファクターエクスポージャー等)によって定義される。例えばリスク特性列には、各指標値が取るべき数値範囲が記憶されており、各ポートフォリオは、各指標値が一定の数値範囲に合致するように生成される。
ユーザDB143は、ユーザID列、氏名列、口座列、積立額列、運用情報列を含む。ユーザID列は、各ユーザを識別するためのユーザIDを記憶している。氏名列、口座列、積立額列、及び運用情報列はそれぞれ、ユーザIDと対応付けて、ユーザの氏名、運用に用いる口座情報、積立投信を行う場合の積立額、及び運用中のポートフォリオに関する情報を記憶している。例えば運用情報列には、運用中のポートフォリオの種類(ポートフォリオID)、運用額等のほかに、後述の基準ポートフォリオ及び調整ポートフォリオ(図4では「ユニット」と表記)に分けて、各ポートフォリオに含まれる保有銘柄、金額、ユニット数などが記憶されている。
出力テーブル144は、番号列、景気局面列、出力ポートフォリオ列を含む。番号列は、予め定められた複数の景気局面を識別するための番号を記憶している。景気局面列、出力ポートフォリオ列はそれぞれ、番号と対応付けて、景気局面の内容、及び出力するポートフォリオのIDを記憶している。
図5、6、8、9は、端末2が表示する画面例を示す説明図である。以下では端末2の表示画面に沿って本実施の形態の概要を説明する。
図5は、景況感入力画面の一例を示す説明図である。景況感入力画面は、現在の景況感を問う質問を表示する画面であり、質問に対するユーザの回答の入力を受け付ける画面である。端末2はまず、図5で例示する景況感入力画面において質問文を表示し、現在の景況感についてユーザから回答の入力を受け付ける。
具体的には、端末2は、景気循環サイクルを模擬したグラフ51を表示し、グラフ51上で、現在の景気局面に対応する位置を指定する指定入力を受け付ける。グラフ51は、一方の軸(横軸)を時間軸とし、他方の軸(縦軸)を景気の高低として、景気循環サイクルを正弦波状に示すグラフである。例えばグラフ51は時間軸に沿って複数の領域(図5では「1」~「6」の6領域)に分割されており、ユーザはいずれかの領域を選択する。これによりユーザは、現在の景気局面、すなわち景況感を入力する。
また、端末2は、グラフ51に対応する形で、回答数グラフ52を景況感入力画面に表示する。回答数グラフ52は、他のユーザによる景況感(景気局面)の回答数を集計した棒グラフである。端末2は、グラフ51上の位置と対応付けて、他のユーザの回答数を回答数グラフ52に表示する。具体的には、端末2は、時間軸に沿って分割された各領域の真下に位置するように、各領域を選択したユーザ数を回答数グラフ52に表示する。これによりユーザは、他のユーザの回答傾向、すなわち景況感を考慮して回答を行うことができる。
なお、回答数グラフ52は棒グラフに限定されず、折れ線、その他の形式のグラフであってもよい。また、本実施の形態では他のユーザの回答数をグラフにして表示するが、例えばグラフ51上の位置と対応付けて、他のユーザの回答数(数字)を表示するのみであってもよい。
図6は、ポートフォリオ選択画面の一例を示す説明図である。ポートフォリオ選択画面は、ユーザが回答した景況感に応じて複数パターンのポートフォリオを表示する画面であり、運用するポートフォリオの選択入力を受け付ける画面である。景況感入力画面において回答の入力を受け付けた場合、端末2はポートフォリオ選択画面に遷移する。
サーバ1は、市場で取引される各取引銘柄の銘柄情報に基づき、リスク特性に応じた複数パターンのポートフォリオを生成してポートフォリオDB142に記憶してある。サーバ1は、景況感に関する質問へのユーザの回答に応じて、ポートフォリオDB142に予め用意(記憶)してある各ポートフォリオのうち、複数パターンのポートフォリオを、ユーザの資産を運用するポートフォリオの選択候補として端末2に出力する。
ここで、ポートフォリオの生成処理について説明する。上述の如く、サーバ1は銘柄情報に基づき、複数銘柄を組み合わせたポートフォリオを生成する。具体的には、サーバ1は、以下の数式(1)に示す目的関数に基づき、ポートフォリオに含める各銘柄の構成比率を最適化する。
Figure 0007049725000001
αは銘柄iの年率期待超過リターン、hは銘柄iの超過ウエイト、λは所定のリスク回避度、Vi,jは銘柄iと銘柄jとの共分散である。サーバ1は、数式(1)により、期待超過リターンが最大化し、かつ、株価指数との乖離リスクを最小化する保有ウエイト(構成比率)を導出する。
本実施の形態でサーバ1は、各景気局面に応じて適切なポートフォリオを提示可能とすべく、リスク特性に応じた複数パターンのポートフォリオを生成しておく。例えばサーバ1は、取引銘柄の変動リスク要因である複数の要素それぞれの指標値を算出し、各要素の指標値が目的のリスク特性(戦略)と同じバランスとなるように、各ポートフォリオを生成する。
図7は、ポートフォリオのリスク特性を概念的に示すレーダーチャートである。図7では、複数パターンのポートフォリオについて、複数の要素それぞれの指標値を示すレーダーチャートを図示してある。
本実施の形態においてサーバ1は、「高企業価値ポートフォリオ」、「財務健全高キャッシュフローポートフォリオ」などのように、9パターンのポートフォリオを生成する。なお、図7では4パターンのみ図示する。図7に示すように、サーバ1は、変動リスクを評価するための要素として、「収益性」、「成長性」などの複数の要素を定義している。なお、図7のレーダーチャートでは10要素のみであるが、実際には数十の要素が定義されている。サーバ1は銘柄情報に基づき、株価の変動リスクを評価するための指標値を要素毎に算出する。当該指標値は特に限定されないが、本実施の形態ではファクターエクスポージャー(Factor Exposure)を採用する。なお、ファクターエクスポージャーは公知のため、本実施の形態では詳細な説明を省略する。
サーバ1は、複数の要素それぞれについて指標値を算出し、各指標値のバランスが一定となるように、各パターンのポートフォリオを生成する。すなわち、サーバ1は、図7のレーダーチャートとほぼ同じになるように、各要素の指標値が、リスク特性毎に予め定められた一定の数値範囲に合致するよう数式(1)に制約条件を設け、各ポートフォリオにおける銘柄の構成比率を最適化する。サーバ1は、最適化した各ポートフォリオの情報(ポートフォリオに含まれる各銘柄の構成比率)をポートフォリオDB142に記憶する。
なお、各パターンのポートフォリオを生成する際、サーバ1は、各パターンのポートフォリオとして、一の基準ポートフォリオと、複数(例えば9つ)の調整ポートフォリオとをそれぞれ生成する。すなわち、サーバ1は、90個(9パターン×10)のポートフォリオを生成する。基準ポートフォリオ及び調整ポートフォリオについて、詳しくは後述する。
サーバ1は、所定期間(例えば1ヶ月)毎に銘柄情報を取得し、各ポートフォリオを更新(再生成)する。この場合にサーバ1は、上記と同様に、各要素の指標値を算出して最適化することで、同じリスク特性を維持するように更新する。
ユーザから景況感について回答を受け付けた場合、サーバ1は、ユーザの回答に応じた複数パターンのポートフォリオを端末2に出力する。例えば図4で説明したように、出力テーブル144には、景況感入力画面で指定可能な各景気局面と対応付けて、一の選択肢(景気局面)に対し複数パターンの出力ポートフォリオが定義されている。サーバ1は、ユーザが選択した景気局面に対応する複数パターン(例えば2~4パターン)のポートフォリオを出力する。
図6に戻って説明を続ける。ポートフォリオ選択画面は、配置図61を含む。配置図61は、サーバ1から出力された各ポートフォリオのリスク特性を概念的に示す図であって、一方の軸(横軸)をリスクの高低とし、他方の軸(縦軸)をリターンの高低として、各ポートフォリオに対応するオブジェクトを配置した図である。例えば端末2は、各ポートフォリオに対応するオブジェクトとして、数字を付した矩形領域を配置図61に表示する。配置図61上における各オブジェクトの位置は、各ポートフォリオの種類(リスク特性)に応じて予め定められている。端末2は、配置図61からいずれかのオブジェクトを選択する選択入力を受け付ける。
端末2は、配置図61のほかに各ポートフォリオのサマリを画面下部に表示する。配置図61でオブジェクトが選択された場合、端末2は、選択されたオブジェクトに対応するポートフォリオのサマリの表示態様(例えば表示色)を変更する。なお、図6では便宜上、表示色が変更される様子をハッチングにより図示する。「次へ」のボタンが操作された場合、選択内容が確定され、端末2は図8の画面に遷移する。
図8は、ポートフォリオ表示画面の一例を示す説明図である。ポートフォリオ表示画面は、ユーザが選択したポートフォリオの詳細を表示する画面であって、ポートフォリオに基づく運用依頼を行うための画面である。端末2は、ポートフォリオ選択画面で選択されたポートフォリオの詳細をポートフォリオ表示画面に表示する。具体的には図8に示すように、端末2は、選択されたポートフォリオの名称、リスク特性を表すレーダーチャート、説明文、運用実績、構成銘柄等を表示する。
ポートフォリオ表示画面において「再診断する」のボタンが操作された場合、端末2は景況感入力画面に戻る。この場合、端末2は景況感について再度回答の入力を受け付けて複数パターンのポートフォリオを表示し、選択入力を受け付ける。
また、端末2はポートフォリオ表示画面において、運用依頼を行うための操作入力を受け付ける。例えば端末2は、初期費用として入金する初回運用額、及び/又は積立投信を行うための積立額の設定入力を受け付ける。なお、積立額が入力された場合は不図示の画面に遷移し、積立額の引き落としに利用する金融機関や引き落とし日等の設定入力を受け付ける。ポートフォリオ表示画面において「買う」のボタンが操作された場合、端末2は、以上の設定内容を含む運用依頼をサーバ1に出力する。
端末2から運用依頼を受け付けた場合、サーバ1は、ユーザが選択したポートフォリオに含まれる各銘柄の発注依頼を、外部の金融取引システムに出力する。すなわち、サーバ1は、ユーザが選択したポートフォリオ、設定された運用額等に応じて、発注する銘柄の種類及び購入量を示す発注リストを生成する。サーバ1は、各ユーザの発注リストを一括して売買可能日に発注依頼を出力し、各ユーザの口座に配分する。
なお、ユーザから入金される預り金を余すことなく株式に交換したいところではあるが、市場で株式を購入する際の約定代金は不確定であるため、預り金の限度一杯で発注依頼を行うと不足金が発生する恐れがある。そこでサーバ1は、発注依頼を行う際に、一定のバッファを持たせて発注を行う。具体的には、サーバ1はまず、ユーザからの預かり金のうち、一定割合(例えば90%)の金額分の発注依頼を出力する。続いてサーバ1は、次の売買可能日に残金の一定割合の金額分について発注依頼を出力する。サーバ1は当該処理を、残金が一定額(例えば1万円)以下になるまで繰り返す。これにより、不足金の発生を回避することができる。
上述の処理により、ユーザはポートフォリオに基づく資産運用を開始する。なお、後述のようにサーバ1は、基準ポートフォリオ及び調整ポートフォリオの2種類のポートフォリオの発注依頼を出力し、各ポートフォリオをユーザDB143で別々に管理する。基準ポートフォリオ及び調整ポートフォリオについては後述する。
ユーザは運用中にもポートフォリオを自由に変更することができる。この場合、端末2は、図8と同様のポートフォリオ表示画面においてポートフォリオの変更指示の操作入力を受け付け、図6、図7と同様の処理でポートフォリオの選択入力を受け付ける。
図9は、運用情報の表示画面例を示す説明図である。図9A~Cではそれぞれ、運用中のポートフォリオに関する情報を閲覧可能な表示画面例を図示している。図9A~Cに示すように、端末2は、表示画面を切り換えるためのメニューバーを画面下部に表示する。メニューバーにおいて「ホーム」のタブがアクティブになっている場合、端末2は、図9Aに示すように、ユーザが保有する資産(保有銘柄)の総額を時系列で示すグラフを表示する。メニューバーにおいて「保有銘柄」のタブがアクティブになっている場合、図9Bに示すように、端末2は、ポートフォリオの構成比率(ユーザが保有する各銘柄の比率)を示す円グラフと、各銘柄の金額及び構成比率の一覧とを表示する。メニューバーにおいて「戦略」のタブがアクティブになっている場合、図9Cに示すように、端末2は図8と同様、運用中のポートフォリオの詳細(ポートフォリオの名称、リスク特性のレーダーチャート等)を表示する。図示は省略するが、メニューバーにおいて「履歴」のタブがアクティブになっている場合、端末2は不図示の画面に遷移し、ポートフォリオの運用履歴(ポートフォリオの変更履歴、入出金の履歴等)、及び個々の銘柄の取引履歴(約定価格等)を表示する。
図10は、運用実績レポートの一例を示す説明図である。端末2は図9Cの画面において、運用実績レポートを出力するためのリンク91を表示する。リンク91への操作入力を受け付けた場合、サーバ1は、図10に示す運用実績レポートを端末2に出力する。運用実績レポートは、運用中のポートフォリオの運用実績を示す文書ファイルであり、例えば本システムの運営者によって作成される。図10に示すように、運用実績レポートは、ポートフォリオの運用により得られた収益(リターン)、構成銘柄、リスク特性のレーダーチャート、収益率及びリスクの分析結果などがグラフ、表等の形式で記載されている。
上記のようにユーザは運用を開始し、運用中のポートフォリオに関する情報がユーザにレポートされる。運用開始後、サーバ1は以下のように、基準ポートフォリオ及び調整ポートフォリオの再構築、運用中のポートフォリオの更新などのリバランスを定期的に行う。
図11は、基準ポートフォリオ及び調整ポートフォリオに関する説明図である。すでに触れたように、本実施の形態ではユーザの資産を、基準ポートフォリオ及び調整ポートフォリオに分けて運用する。基準ポートフォリオ及び調整ポートフォリオは、ユーザが選択したポートフォリオを運用額に応じて細分化したポートフォリオである。基準ポートフォリオ及び調整ポートフォリオに分けて運用することで、現物株式でありながら投資信託に近い商品性を提供することができる。
基準ポートフォリオは、所定の基準額(例えば10万円)を運用額として、基準額を複数銘柄に配分したポートフォリオである。調整ポートフォリオは、基準額から所定金額(例えば1万円)ずつ異なる調整額(例えば10万円に1万円ずつ加算した11万円、12万円、13万円…)を運用額として、調整額を複数銘柄に配分したポートフォリオである。調整ポートフォリオは、基準額に加算する金額の刻み幅に応じて複数種類(図11の例では9種類)用意される。基準ポートフォリオ及び調整ポートフォリオは同じリスク特性を取り、各ポートフォリオにおける取引銘柄の構成比率はほぼ同じになっている。
運用開始時にサーバ1は、ユーザが資産運用に充てる運用額(初回運用額)に応じて、基準ポートフォリオ及び調整ポートフォリオに分けてポートフォリオを構築し、運用を開始する。すなわち、サーバ1は、一又は複数の基準額と、一の調整額とに運用額を分割し、基準額及び調整額にそれぞれ対応する一又は複数の基準ポートフォリオ、及び一の調整ポートフォリオの発注依頼を出力する。例えばユーザの運用額が113万円である場合、サーバ1は、基準額の10万円で運用を行う9つの基準ポートフォリオ、及び調整額の13万円で運用を行う1つの調整ポートフォリオの発注依頼を出力する。
図12は、基準ポートフォリオ及び調整ポートフォリオのリバランスに関する説明図である。図12では所定期間(1ヶ月)毎に、運用額に応じて基準ポートフォリオ及び調整ポートフォリオを再構築(リバランス)する様子を図示している。サーバ1は所定期間毎に、ユーザの運用額(保有銘柄の総額。積立投信を行う場合は月々の積立額を加算した金額)を銘柄情報から算出し、基準額及び調整額に再分割して基準ポートフォリオ及び調整ポートフォリオを再構築する。
図12では、初回運用額を30万円として運用を開始する様子を図示している。一例を説明すると、1ヶ月後に運用額が36万円となった場合、サーバ1は、10万円×2の基準額と、16万円の調整額とに分割する。一方、1ヶ月後に運用額が24万円となった場合、サーバ1は、10万円の基準額と、14万円の調整額とに分割する。サーバ1は、分割した基準額及び調整額それぞれに対応する基準ポートフォリオ及び調整ポートフォリオを再構築し、データをユーザDB143に格納する。以降も同様に、サーバ1は、所定期間毎に運用額を算出して基準ポートフォリオ及び調整ポートフォリオを再構築する。
運用するポートフォリオを基準ポートフォリオ及び調整ポートフォリオに分けることで、多数のメリットを得ることができる。具体的には、口座(ユーザ)毎にポートフォリオを最適化せずとも、基準ポートフォリオの管理だけで同一戦略の全ての口座に対応可能となり、ポートフォリオの最適化は口座数が膨大に増えても戦略数に比例した回数(9パターン×10=90回)だけで済む。また、運用実績レポートの作成も基準ポートフォリオのみで済む。また、現物株式のポートフォリオでありながら、1万円単位の積み立ても可能となる。
また、我が国では単元株制度(一回の株式売買に必要な最低数を定める制度)が採用されているため、多額の運用資産を用意しなければポートフォリオの構築が難しいが、本システムでは各ユーザのポートフォリオを構築する上で必要な銘柄をまとめて発注し、各ユーザに分配するため、現物株式でありながら投資信託に近い商品性を提供することができる。
図13は、運用ポートフォリオのリバランスに関する説明図である。図13では、ユーザが運用中のポートフォリオが一定期間(例えば3ヶ月)毎にリバランスされる様子を概念的に図示している。
上述の如く、サーバ1は銘柄情報に基づき、ポートフォリオDB142に用意(記憶)されているポートフォリオ(基準ポートフォリオ及び調整ポートフォリオ)を所定期間(1ヶ月)毎に更新する。図13の上側では、複数要素の指標値が一定となるよう基準ポートフォリオが毎月更新され、リスク特性のバランスが保たれる様子を図示している。
さらにサーバ1は、ポートフォリオDB142の更新間隔と異なる一定期間(3ヶ月)毎に、ユーザが運用中の基準ポートフォリオと更新後の基準ポートフォリオとを比較し、運用中のポートフォリオをリバランスすべきか否かを判定する。なお、本実施の形態ではポートフォリオDB142の更新間隔と運用ポートフォリオの更新間隔とが異なるものとして説明するが、両者の間隔は同一であってもよい。サーバ1は、運用中の基準ポートフォリオと、更新後の基準ポートフォリオとの相関係数を算出し、相関係数が所定の閾値(例えば0.9)以下である場合、リバランスすべきと判定する。
図13の下側に、運用中のポートフォリオが3ヶ月毎に更新される様子を図示している。図13に示すように、「3月」及び「6月」では、毎月更新される基準ポートフォリオと比較して、ユーザが運用中の基準ポートフォリオのリスク特性のバランスが崩れている。この場合、サーバ1は運用中のポートフォリオをリバランスすべきと判定し、更新後のポートフォリオと同じになるようにリバランスを行う。
図14は、相関係数の算出方法を示す説明図である。本実施の形態では相関係数として、第1の相関係数及び第2の相関係数の2種類の相関係数を算出する。サーバ1は、第1又は第2の相関係数が閾値未満の場合、リバランスすべきと判定する。
例えばサーバ1は、図14Aに示すように、上述の各要素の指標値(ファクターエクスポージャー)に基づいて第1の相関係数を算出する。すなわち、サーバ1は、運用中の基準ポートフォリオ、及び更新後の基準ポートフォリオについて各要素の指標値を算出し、両者の各要素の指標値から相関係数を算出する。これによりサーバ1は、両者のリスク特性が十分に近似されているか否かを判定する。
また、サーバ1は、図14Bに示すように、各ポートフォリオの収益性を評価したパフォーマンス値に基づいて第2の相関係数を算出する。すなわち、サーバ1は、運用中の基準ポートフォリオのパフォーマンス値と、更新後の基準ポートフォリオのパフォーマンス値とをそれぞれ算出し、両者のパフォーマンス値から相関係数を算出する。パフォーマンス値の算出方法は特に限定されないが、例えばサーバ1はグローバル投資パフォーマンス基準に則ってパフォーマンス値を算出する。これによりサーバ1は、両者のパフォーマンスが十分に近似されているか否かを判定する。
サーバ1は、第1及び第2の相関係数それぞれについて、相関係数が閾値未満であるか否かを判定する。第1又は第2の相関係数が閾値未満である場合、サーバ1は、ユーザが運用中のポートフォリオのリバランスを行う。すなわち、サーバ1は、運用中のポートフォリオが更新後のポートフォリオと各銘柄の構成比率が一致するように、ユーザが保有する取引銘柄を購入又は売却するための発注依頼を出力する。上記のように、第1及び第2の相関係数に基づいてリバランスを行うことで、取引手数料が発生するリバランスの回数を抑制しつつ、ユーザが運用中のポートフォリオを適切な状態に維持することができる。
図15は、ポートフォリオ生成処理の処理手順を示すフローチャートである。図15に基づき、サーバ1がポートフォリオを生成する際の処理内容について説明する。
例えばサーバ1は、所定期間(例えば1ヶ月)毎に以下の処理を実行する。サーバ1は、複数の取引銘柄の銘柄情報を銘柄DB141から取得する(ステップS11)。サーバ1は銘柄情報に基づき、取引銘柄の変動リスク要因である複数の要素それぞれの指標値を算出する(ステップS12)。
サーバ1は、算出した各要素の指標値に基づき、複数のリスク特性にそれぞれ対応する複数パターンのポートフォリオを生成する(ステップS13)。具体的には上述の如く、サーバ1は、リスク特性毎に、各指標値が一定の数値範囲を取るように最適化したポートフォリオを生成する。なお、この場合にサーバ1は、一パターン当たり、基準額を複数銘柄に配分した基準ポートフォリオと、基準額から所定金額ずつ異なる調整額を複数銘柄に配分した調整ポートフォリオとを生成する。サーバ1は、生成した各ポートフォリオの情報をポートフォリオDB142に記憶し(ステップS14)、一連の処理を終了する。
図16は、運用依頼処理の処理手順を示すフローチャートである。図16に基づき、ユーザが運用を依頼する際の処理内容について説明する。
端末2は、ユーザに現在の景況感を問う景況感入力画面を表示する(ステップS31)。具体的には上述の如く、端末2は、景気循環サイクルを正弦波状に示すグラフ51を景況感入力画面に表示する。端末2は、景況感入力画面において、景況感に関する回答の入力を受け付ける(ステップS32)。具体的には、端末2は、グラフ51上で現在の景気局面に対応する位置(領域)を指定する指定入力を受け付ける。
端末2はポートフォリオ選択画面に遷移し、ユーザの回答に応じた複数パターンのポートフォリオを表示する(ステップS33)。具体的には、端末2は、一方の軸(横軸)をリスクの高低とし、他方の軸(縦軸)をリターンの高低として、各ポートフォリオに対応するオブジェクトをリスク特性に応じて配置した配置図61を表示する。端末2は、表示した複数パターンのポートフォリオからいずれかを選択する選択入力を受け付ける(ステップS34)。具体的には、端末2は、配置図61からいずれかのオブジェクトを選択する選択入力を受け付ける。端末2はポートフォリオ表示画面に遷移し、選択されたポートフォリオの詳細を表示する(ステップS35)。
端末2はユーザからの操作入力に応じて、ポートフォリオの再選択を行うか否かを判定する(ステップS36)。再選択を行うと判定した場合(S36:YES)、端末2は処理をステップS31に戻す。再選択を行わないと判定した場合(S36:NO)、端末2は運用額、積立額等の設定入力を受け付ける(ステップS37)。
端末2はユーザからの操作入力に応じて、運用内容を確定させるか否かを判定する(ステップS38)。確定させないと判定した場合(S38:NO)、端末2は処理をステップS36に戻す。確定させると判定した場合(S38:YES)、端末2は、選択されたポートフォリオに基づく運用依頼をサーバ1に出力する(ステップS39)。
端末2から運用依頼を受け付けた場合、サーバ1は、ユーザの運用額を一又は複数の基準額と一の調整額とに分割する(ステップS40)。サーバ1は、基準額及び調整額にそれぞれ対応する一又は複数の基準ポートフォリオ、及び一の調整ポートフォリオの発注依頼を出力し(ステップS41)、一連の処理を終了する。
図17は、リバランス処理の処理手順を示すフローチャートである。図17に基づき、ポートフォリオのリバランスを行う際の処理内容について説明する。
例えばサーバ1は、所定期間(例えば1ヶ月)毎に以下の処理を実行する。サーバ1は、各銘柄の現在の銘柄情報に基づき、ユーザの運用額(保有銘柄の総額)を算出する(ステップS51)。サーバ1は、算出した運用額を、一又は複数の基準額と、一の調整額とに分割する(ステップS52)。
サーバ1は、ユーザが運用中のポートフォリオを前回リバランスしてから一定期間(例えば3ヶ月)が経過したか否かを判定する(ステップS53)。一定期間が経過していないと判定した場合(S53:NO)、サーバ1は、基準額及び調整額にそれぞれ対応する基準ポートフォリオ及び調整ポートフォリオを再構築し、データをユーザDB143に格納する(ステップS54)。
一定期間が経過したと判定した場合(S53:YES)、サーバ1は、運用中のポートフォリオ(基準ポートフォリオ)と、所定期間(1ヶ月)毎に更新するポートフォリオとの相関係数を算出する(ステップS55)。具体的には、サーバ1は、上述の複数要素の指標値に基づく第1の相関係数と、ポートフォリオのパフォーマンス値に基づく第2の相関係数とを算出する。
サーバ1は、相関係数が閾値以下であるか否かを判定する(ステップS56)。具体的には、サーバ1は、第1又は第2の相関係数が閾値以下であるか否かを判定する。閾値以下でないと判定した場合(S56:NO)、サーバ1は一連の処理を終了する。閾値以下であると判定した場合(S56:YES)、サーバ1は、運用中のポートフォリオが更新後のポートフォリオに一致するように、ユーザが保有する取引銘柄を購入又は売却するための発注依頼を出力する(ステップS57)。この場合にサーバ1は、ステップS52で分割した基準額に対応する基準ポートフォリオ、及び調整額に対応する調整ポートフォリオの発注依頼を出力する。サーバ1は一連の処理を終了する。
以上より、本実施の形態によれば、景況感に応じたポートフォリオをユーザに提案し、運用することができる。
また、本実施の形態によれば、景気循環サイクルを模擬したグラフ51から現在の景気局面を指定されることで、ユーザは簡単に回答することができる。
また、本実施の形態によれば、グラフ51の位置と対応する形で回答数グラフ52に各ユーザの回答数を表示することで、ユーザは他のユーザの回答傾向を考慮して回答することができる。
また、本実施の形態によれば、各ポートフォリオのリスク特性に応じてオブジェクトを配置した配置図61からポートフォリオを選択させることで、ユーザは容易にポートフォリオを選択することができる。
また、本実施の形態によれば、基準ポートフォリオ及び調整ポートフォリオに分けて運用を行うことで、ポートフォリオの最適化の回数を抑制することができるなど、多数のメリットを得ることができる。
また、本実施の形態によれば、取引銘柄の変動リスク要因である複数の要素それぞれの指標値に基づき、複数のリスク特性(戦略)に対応する複数パターンのポートフォリオを好適に生成することができる。
また、本実施の形態によれば、ユーザが運用中のポートフォリオと、所定期間毎に更新されるポートフォリオとの相関係数を算出することで、運用中のポートフォリオのリバランス(更新)を好適に行うことができる。特に本実施の形態では、リスク特性(複数指標値のバランス)及びパフォーマンスの双方を考慮してリバランスを行うことができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、複数の取引銘柄から成るポートフォリオを運用する形態について説明した。本実施の形態では、ユーザが運用中のポートフォリオを担保とした信用取引により、ポートフォリオの値下がりリスクをヘッジするオプションを提供する形態について説明する。なお、実施の形態1と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。
図18は、ヘッジ設定画面の一例を示す説明図である。図18では、端末2の表示画面であって、リスクヘッジオプションを設定するための設定画面を図示している。本実施の形態においてサーバ1は、運用中のポートフォリオを構成する保有銘柄を担保とした信用取引により、特定の金融商品を売買(運用)するリスクヘッジオプションを提供する。具体的には後述の如く、サーバ1は、市場全体の値下がりリスクに対応するため、インバース型ETF(Exchange Traded Fund;上場投資信託)の売買によるリスクヘッジオプションを提供する。
ヘッジ設定画面は、模式図181、ボタン182、分布図183、対比グラフ184を含む。
模式図181は、運用中のポートフォリオの運用額に対するヘッジ割合を設定するためのオブジェクトである。具体的には、模式図181は、横軸(一方の軸)をリスクの高低とし、縦軸(他方の軸)をリターンの高低として、リスクに対するリターンの度合いを表すオブジェクトである。模式図181は、右側に行くほどリスクが高く、かつ、リターンも高いことを表す。
ヘッジ割合は、ポートフォリオの運用額(構成銘柄の総額)に対する、リスクヘッジを行う運用額の比率を指し、本実施の形態においては、ポートフォリオの運用額に対するインバース型ETFの運用額の比率を指す。
端末2は、模式図181上の位置を指定する操作入力を受け付けることで、ヘッジ割合の設定入力を受け付ける。具体的には、端末2は、模式図181に対するタップ操作を受け付ける。端末2は、タップされた位置に応じてアイコン1811を出現させ、ヘッジ割合をユーザに提示する。
本実施の形態では、ヘッジ割合として設定可能な値(比率)として「0%」、「30%」、「50%」、「80%」、及び「100%」の選択肢が用意されている。各値は図中の「緩和最大」、「緩和大」、…「緩和なし」に対応する。端末2は、タップされた位置に最も近い選択肢の位置に、アイコン1811を表示する。
なお、本実施の形態では複数の選択肢からヘッジ割合を選択するものとするが、模式図181上の操作位置(タップされた位置)に応じてヘッジ割合の数値を連続的に設定可能としてもよい。
ボタン182は、リスクヘッジを行う期間を設定するためのラジオボタンである。図18に示すように、端末2は、複数の期間(「1ヶ月」、「3ヶ月」及び「6ヶ月」)をヘッジ期間として表示し、ボタン182への操作入力に応じて、ヘッジ期間の設定入力を受け付ける。なお、端末2はヘッジ割合と同様に、具体的な期間(期限)の数値入力を受け付けてもよい。
端末2は、模式図181及びボタン182における設定内容に応じて、運用中のポートフォリオのリスクをヘッジするための第2運用依頼を出力する。第2運用依頼を受け付けた場合、サーバ1は、ポートフォリオの構成銘柄とは異なる金融商品、具体的には、構成銘柄(株式)とは逆の値動きをするように設計されたインバース型ETFの運用を行う。
ここで、本実施の形態に係るリスクヘッジオプションについて説明する。実施の形態1で説明したように、サーバ1は、複数の株式銘柄から成るポートフォリオを構築することで、ユーザの資産を運用する。複数の銘柄にユーザの資産を分散投資することで、値下がりのリスクを分散する。
一方で、市場全体として下落が生じた場合、ポートフォリオを構築するだけではユーザの保有資産(保有銘柄)も下落する可能性が高い。そこで本実施の形態では、ポートフォリオを構成する保有銘柄とは異なる金融商品であって、保有銘柄とは異なる値動きをする金融商品を同時に運用することで、リスクヘッジを行う。
具体的には、サーバ1は、インバース型ETFの運用を行う。インバース型ETFは、市場全体の値動きを表す市場指数(日経平均株価、東証株価指数等)とは逆に変動するインバース型指数に連動するETFである。例えばサーバ1は、日経平均株価に所定の負の係数を乗算したインバース型指数に連動するETFを、リスクヘッジのための金融商品として取り扱う。
なお、本実施の形態ではリスクヘッジのための金融商品としてインバース型ETFを挙げるが、対象の金融商品はETFに限定されない。当該金融商品はポートフォリオの構成銘柄と異なる値動きをする別の金融商品であればよく、構成銘柄(株式)と完全に逆の値動きをする商品に限定されない。また、リスクヘッジのために運用する金融商品はユーザが選択可能としてもよい。
サーバ1は、インバース型ETFを販売する外部機関(例えば投資信託会社)にインバース型ETFを購入又は売却する発注依頼を出力することで、インバース型ETFの売買を行う。ここでサーバ1は、ETF運用のための追加資金をユーザに要求するのではなく、運用中のポートフォリオの構成銘柄を担保とした信用取引により、インバース型ETFを売買する。これにより、本来追加資金が必要となるヘッジを、追加資金無しで可能とする。
サーバ1は、ヘッジ設定画面で設定されたヘッジ期間の間、インバース型ETFの運用額が同画面で設定されたヘッジ割合となるように、インバース型ETFの売買を行う。具体的には、サーバ1は、一定期間毎にポートフォリオの運用額とインバース型ETFの運用額との比率を算出し、当該比率がヘッジ割合となるようにインバース型ETFを購入又は売却する。
なお、「ヘッジ割合となるように」とは、ユーザが設定したヘッジ割合(比率)と一致、又は設定されたヘッジ割合から所定の数値範囲内に収まることを指す。本実施の形態では後者の意味を指し、サーバ1は、ユーザが設定したヘッジ割合から所定の数値範囲(以下、「レンジ」と呼ぶ)内にあるか否かを一定期間毎に判定し、インバース型ETFを売買する。
具体的には、サーバ1は、上述のヘッジ割合の各選択肢(100%、80%、50%…)に対応するレンジ(例えば90~110%、70~90%、40~60%…)を規定している。例えばサーバ1は、ポートフォリオに対するインバース型ETFの比率が、設定されたヘッジ割合に対応するレンジ内にあるか否かを、毎日判定する。レンジ内にある場合、サーバ1は特段のオペレーションを行わない。一方で、レンジ内ではない場合、サーバ1は、インバース型ETFを購入又は売却するオペレーションを実施する。
なお、本実施の形態ではヘッジ割合をユーザが設定するものとするが、システム側(サーバ1)でヘッジ割合を自動的に設定してもよい。すなわち、サーバ1は、所定のヘッジ割合となるようにインバース型ETFの売買を行うことができればよく、そのヘッジ割合はユーザが設定するものに限定されない。
具体的には、サーバ1は、ポートフォリオに対するインバース型ETFの比率がレンジの上限値を超過している場合、当該比率がレンジ内に収まるように、建玉のETFを売却する。また、当該比率がレンジの下限値未満である場合、サーバ1はレンジ内に収まるようにインバース型ETFを信用で購入する。サーバ1は、判定時点(当日)のインバース型ETFの運用額に応じて必要な売買量を算出し、レンジ内に収まるように売買する。
ポートフォリオに対するインバース型ETFの比率がレンジの上限値を超過しており、インバース型ETFを売却した場合、その翌日にサーバ1は、売却で得た余剰資金により運用中のポートフォリオを追加購入する。すなわち、サーバ1は、ポートフォリオで定める配分に従い、各構成銘柄の発注依頼を出力する。一方で、レンジ未満の場合はポートフォリオの購入を行わず、オペレーションを行わない。
市場全体として下落傾向が生じた場合、上述の如く、ポートフォリオの構成銘柄も全体として値下がりしている可能性が高い。従って、下落時には低い購入価格でポートフォリオを購入し、保有資産を増大させながらヘッジを行うことができる。一方、上昇時には低い購入価格でインバース型ETFを購入し、保有資産を増大させながらヘッジを行うことができる。
図18に戻って説明を続ける。分布図183は、他のユーザが設定しているヘッジ割合及びヘッジ期間の分布図である。分布図183は、横軸がヘッジ期間を、縦軸がヘッジ割合を表す。例えば端末2は、各ユーザの設定内容に応じて、各ヘッジ期間、各ヘッジ割合の設定数をヒートマップ状に表示する。なお、図18では便宜上、ヒートマップ状に表示されている様子をハッチングで図示する。分布図183を参考に、ユーザがヘッジ割合及びヘッジ期間を設定することができる。
対比グラフ184は、ポートフォリオのみで運用した場合の運用額の推移(運用チャート)と、ポートフォリオにインバース型ETFの運用を組み合わせた場合の運用額の推移とを示すグラフである。具体的には、対比グラフ184は、過去所定期間(例えば3年間)の運用実績を示すグラフであり、ポートフォリオのみの場合、インバース型ETFによるリスクヘッジを組み合わせた場合、及び所定金利の普通預金の場合それぞれの運用額の実績のグラフである。対比グラフ184は、横軸(一方の軸)が時間軸を表し、縦軸(他方の軸)が運用額を表す。
例えば端末2は、ユーザが運用(選択)中のポートフォリオを所定金額で運用した場合の運用益の推移と、同額の資金を所定金利の普通預金とした場合の利子の推移とを対比グラフ184に表示する。なお、図18の対比グラフ184で基準とする金額はサーバ1で規定するデフォルトの金額であるが、ユーザの運用額に応じて可変としてもよい。
さらに端末2は、模式図181上の位置の指定入力を受け付けた場合、指定された位置に対応するヘッジ割合でインバース型ETFを運用した場合の運用益をポートフォリオの運用益に加算した合計値の推移を対比グラフ184に表示する。すなわち、端末2は、模式図181におけるアイコン1811の位置に連動して、リスクヘッジオプションを利用した場合の運用益の推移を対比グラフ184に表示する。これにより、ユーザはヘッジ割合に応じた変化を好適に把握することができる。サーバ1は、ポートフォリオのみの場合、及びインバース型ETFを組み合わせた場合それぞれの運用益を過去一定期間の銘柄情報から算出し、対比グラフ184に表示させる。
図18下部の「変更する」のボタンが操作された場合、端末2は、運用中のポートフォリオのリスクをヘッジするための第2運用依頼をサーバ1に出力する。すなわち、サーバ1は、運用中のポートフォリオの構成銘柄を担保とした信用取引により、インバース型ETFの運用額がヘッジ割合となるよう、一定期間毎にインバース型ETFを売買する運用依頼を出力する。サーバ1は、ヘッジ設定画面で設定されたヘッジ割合及びヘッジ期間をユーザIDと対応付けてユーザDB143に記憶する。サーバ1は、当該ヘッジ期間の間、ポートフォリオの運用額に対するインバース型ETFの運用額の比率がヘッジ割合であるか否か(レンジ内に収まっているか否か)を一定期間毎に判定する。ヘッジ割合ではない場合、サーバ1は、インバース型ETFを購入又は売却するための発注依頼を出力する。
図19は、実施の形態2に係る運用情報の表示画面例を示す説明図である。例えば端末2は、ニューバーにおいて「戦略」のタブがアクティブになっている場合、図19に示す画面を表示する。例えば端末2は、当該画面において「ヘッジ構成」のテキストが操作された場合、ポートフォリオの運用額(現物資産(株)の総額)と、インバース型ETFの運用額(建玉の金額)とを表す円グラフ191を表示する。また、端末2は、ポートフォリオ、インバース型ETF(及び現金)それぞれの現時点の金額、変動額等を示す一覧表192を表示し、ユーザに提示する。当該画面により、ユーザは各運用額やその比率を確認することができる。
なお、図18に示すように、上述のリスクヘッジオプション、すなわちインバース型ETFの運用は、ユーザ操作に応じて何時でも終了(停止)することができる。リスクヘッジは市場全体の下落時に行うことが有益であるため、ユーザは下落局面に差し掛かった場合にリスクヘッジを開始し、上昇に転じた場合に終了することが望ましい。
そこで、サーバ1は、リスクヘッジを開始及び終了するタイミングをユーザにリコメンドするようにしてもよい。例えばサーバ1は、図5の景況感入力画面と同様に、ユーザに対して景況感を問う質問を定期的に端末2に出力し、当該質問に対する回答に応じて、リスクヘッジの開始又は終了をユーザにリコメンドしてもよい。
例えばサーバ1は、景気循環サイクルを模擬したグラフ51を定期的に端末2に表示させ、ユーザから現在の景況感の選択入力を受け付ける。サーバ1は、選択された景況感に応じて、インバース型ETFの運用開始、又は運用終了を促す通知を端末2に出力する。すなわち、ユーザが選択した景況感が下落開始局面である場合、サーバ1は運用開始を促す通知を出力する。ユーザが選択した景況感が上昇開始局面である場合、サーバ1は運用終了を促す通知を出力する。例えば端末2は、当該通知に対する操作入力に応じてヘッジ設定画面に遷移し、インバース型ETFの運用開始、又は運用終了の設定入力を受け付ける。これにより、ユーザを好適に誘導することができる。
図20は、ヘッジ設定処理の手順を示すフローチャートである。図20に基づき、ポートフォリオのヘッジを設定する際の処理について説明する。
端末2の制御部21は、ポートフォリオのリスクヘッジオプションを設定するためのヘッジ設定画面を表示部24に表示する(ステップS201)。具体的には、制御部21は、ヘッジ割合を設定するための模式図181、ヘッジ期間を設定するためのボタン182、他のユーザが設定しているヘッジ割合及びヘッジ期間の分布示す分布図183、ポートフォリオのみの運用額の推移とリスクヘッジオプションを組み合わせた運用額の推移とを示す対比グラフ184等を含む。
制御部21は、一方の軸(横軸)をリスクの高低とし、他方の軸(縦軸)をリターンの高低とする模式図181上の位置を指定する操作入力を受け付けることで、ヘッジ割合の設定入力を受け付ける(ステップS202)。ヘッジ割合の設定入力を受け付けた場合、制御部21は、ポートフォリオのみの運用額の推移と、ポートフォリオにリスクヘッジオプションを組み合わせた場合の運用額であって、設定されたヘッジ割合となるようにインバース型ETFを運用した場合の運用額の推移とを示す対比グラフ184を表示する(ステップS203)。制御部21は、ヘッジ期間の設定入力を受け付ける(ステップS204)。
制御部21は、運用中のポートフォリオのリスクをヘッジするための第2運用依頼をサーバ1に出力する(ステップS205)。具体的には、制御部21は、運用中のポートフォリオを構成する保有銘柄を担保とした信用取引により、ポートフォリオの運用額に対する金融商品の運用額がステップS202で設定されたヘッジ割合となるように、保有銘柄とは異なる当該金融商品を一定期間毎に売買する第2運用依頼を出力する。上述の如く、当該金融商品は保有銘柄(株式)と逆の値動きをするように設計された金融商品であり、例えばインバース型ETFである。制御部21は一連の処理を終了する。
図21は、リスクヘッジ処理の手順を示すフローチャートである。図21に基づき、リスクヘッジオプションに係るサーバ1の処理内容について説明する。
サーバ1の制御部11は、一定期間毎に以下の処理を実行する。制御部11は、運用中のユーザのポートフォリオの運用額(保有銘柄の総額)と、インバース型ETFの運用額とを算出する(ステップS221)。制御部21は、ポートフォリオの運用額に対するインバース型ETFの運用額の比率を算出する(ステップS222)。
制御部21は、算出した比率が、ユーザが設定したヘッジ割合に応じたレンジ(数値範囲)を超過するか否かを判定する(ステップS223)。レンジを超過すると判定した場合(S223:YES)、制御部21は、超過分のインバース型ETFを売却するための発注依頼を出力する(ステップS224)。また、制御部21は、売却益に応じた数量のポートフォリオの構成銘柄を追加購入するための発注依頼を出力する(ステップS225)。
レンジを超過しないと判定した場合(S223:NO)、制御部21は、運用額の比率がレンジ未満であるか否かを判定する(ステップS226)。レンジ未満であると判定した場合(S226:YES)、制御部21は、運用額の比率がレンジ内となるようにインバース型ETFを購入するための発注依頼を出力する(ステップS227)。ステップS226でNO、又はステップS225、S227の処理を実行後、制御部21は一連の処理を終了する。
以上より、本実施の形態によれば、追加資金無しでポートフォリオのリスクヘッジを好適に行うことができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 サーバ(情報処理装置)
1a ポートフォリオ生成サーバ
1b 発注リスト生成サーバ
1c 発注サーバ
11 制御部
12 主記憶部
13 通信部
14 補助記憶部
P1 プログラム
141 銘柄DB
142 ポートフォリオDB
143 ユーザDB
144 出力テーブル
2 端末
21 制御部
22 主記憶部
23 通信部
24 表示部
25 入力部
26 補助記憶部
P2 プログラム

Claims (12)

  1. 市場で取引される複数の取引銘柄の銘柄情報を取得する取得部と、
    前記銘柄情報に基づき、複数の取引銘柄の組み合わせであるポートフォリオを複数パターン生成する生成部と、
    生成した複数パターンの前記ポートフォリオから、ユーザの資産を運用するポートフォリオを選択する選択入力を受け付ける受付部と、
    選択された前記ポートフォリオに含まれる複数の取引銘柄の発注依頼を出力する発注部とを備え、
    前記生成部は、一パターン当たり、所定の基準額を複数銘柄に配分した基準ポートフォリオと、前記基準額から所定金額ずつ異なる調整額を複数銘柄に配分した複数の調整ポートフォリオとを生成し、
    前記発注部は、前記ユーザが資産運用に充てる運用額に応じて、一又は複数の前記基準ポートフォリオ、及び一の前記調整ポートフォリオの発注依頼を出力する
    情報処理装置。
  2. 前記ユーザからの要求に応じて、前記基準ポートフォリオの運用実績を示す文書ファイルを出力する出力部を備える
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 市場で取引される複数の取引銘柄の銘柄情報を取得する取得部と、
    前記銘柄情報に基づき、複数の取引銘柄の組み合わせであるポートフォリオを複数パターン生成する生成部と、
    生成した複数パターンの前記ポートフォリオから、ユーザの資産を運用するポートフォリオを選択する選択入力を受け付ける第1受付部と、
    選択された前記ポートフォリオに含まれる複数の取引銘柄の発注依頼を出力する発注部と、
    運用中の前記ポートフォリオを構成する保有銘柄を担保とした信用取引により、該ポートフォリオの運用額に対する金融商品の運用額の比率が所定のヘッジ割合となるように、前記保有銘柄と異なる前記金融商品を売買する運用依頼を前記ユーザから受け付ける第2受付部と、
    前記運用依頼を受け付けた場合、前記比率が前記ヘッジ割合と一致、又は該ヘッジ割合から一定の数値範囲内に収まっているか否かを判定する判定部とを備え、
    前記ヘッジ割合と一致しない、又は前記数値範囲内に収まっていないと判定した場合、前記発注部は、前記ヘッジ割合と一致、又は前記数値範囲内に収まるように前記金融商品を購入又は売却する発注依頼を出力する
    情報処理装置。
  4. 前記発注部は、所定の市場指数とは逆に変動するインバース型上場投資信託の発注依頼を出力する
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記金融商品を売却する発注依頼を出力した場合、前記発注部は、前記金融商品の売却で得る余剰資金に応じて、運用中の前記ポートフォリオの構成銘柄を購入する発注依頼を出力する
    請求項3又は4に記載の情報処理装置。
  6. 前記生成部は、
    前記銘柄情報に基づき、取引銘柄の変動リスク要因である複数の要素それぞれの指標値を算出し、
    各要素の前記指標値が、複数のリスク特性毎に予め定められた一定の数値範囲に合致するように、複数パターンの前記ポートフォリオを生成する
    請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記生成部は、前記銘柄情報に基づいて所定期間毎に前記ポートフォリオを更新し、
    前記ユーザが運用中の前記ポートフォリオと、更新後の前記ポートフォリオとの相関係数を算出する算出部を備え、
    前記相関係数が閾値以下である場合、前記発注部は、前記運用中のポートフォリオが前記更新後のポートフォリオと一致するように、前記ユーザが保有する取引銘柄を購入又は売却するための発注依頼を出力する
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記算出部は、前記指標値に基づく第1の相関係数と、前記ポートフォリオのパフォーマンス値に基づく第2の相関係数とを算出し、
    前記発注部は、前記第1又は第2の相関係数が閾値以下の場合、前記発注依頼を出力する
    請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 市場で取引される複数の取引銘柄の銘柄情報を取得し、
    前記銘柄情報に基づき、複数の取引銘柄の組み合わせであるポートフォリオを複数パターン生成し、
    生成した複数パターンの前記ポートフォリオから、ユーザの資産を運用するポートフォリオを選択する選択入力を受け付け、
    選択された前記ポートフォリオに含まれる複数の取引銘柄の発注依頼を出力する処理であって、
    一パターン当たり、所定の基準額を複数銘柄に配分した基準ポートフォリオと、前記基準額から所定金額ずつ異なる調整額を複数銘柄に配分した複数の調整ポートフォリオとを生成し、
    前記ユーザが資産運用に充てる運用額に応じて、一又は複数の前記基準ポートフォリオ、及び一の前記調整ポートフォリオの発注依頼を出力する
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  10. 市場で取引される複数の取引銘柄の銘柄情報を取得し、
    前記銘柄情報に基づき、複数の取引銘柄の組み合わせであるポートフォリオを複数パターン生成し、
    生成した複数パターンの前記ポートフォリオから、ユーザの資産を運用するポートフォリオを選択する選択入力を受け付け、
    選択された前記ポートフォリオに含まれる複数の取引銘柄の発注依頼を出力し、
    運用中の前記ポートフォリオを構成する保有銘柄を担保とした信用取引により、該ポートフォリオの運用額に対する金融商品の運用額の比率が所定のヘッジ割合となるように、前記保有銘柄と異なる前記金融商品を売買する運用依頼を前記ユーザから受け付け、
    前記運用依頼を受け付けた場合、前記比率が前記ヘッジ割合と一致、又は該ヘッジ割合から一定の数値範囲内に収まっているか否かを判定し、
    前記ヘッジ割合と一致しない、又は前記数値範囲内に収まっていないと判定した場合、前記ヘッジ割合と一致、又は前記数値範囲内に収まるように前記金融商品を購入又は売却する発注依頼を出力する
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  11. 市場で取引される複数の取引銘柄の銘柄情報を取得し、
    前記銘柄情報に基づき、複数の取引銘柄の組み合わせであるポートフォリオを複数パターン生成し、
    生成した複数パターンの前記ポートフォリオから、ユーザの資産を運用するポートフォリオを選択する選択入力を受け付け、
    選択された前記ポートフォリオに含まれる複数の取引銘柄の発注依頼を出力する処理であって、
    一パターン当たり、所定の基準額を複数銘柄に配分した基準ポートフォリオと、前記基準額から所定金額ずつ異なる調整額を複数銘柄に配分した複数の調整ポートフォリオとを生成し、
    前記ユーザが資産運用に充てる運用額に応じて、一又は複数の前記基準ポートフォリオ、及び一の前記調整ポートフォリオの発注依頼を出力する
    処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
  12. 市場で取引される複数の取引銘柄の銘柄情報を取得し、
    前記銘柄情報に基づき、複数の取引銘柄の組み合わせであるポートフォリオを複数パターン生成し、
    生成した複数パターンの前記ポートフォリオから、ユーザの資産を運用するポートフォリオを選択する選択入力を受け付け、
    選択された前記ポートフォリオに含まれる複数の取引銘柄の発注依頼を出力し、
    運用中の前記ポートフォリオを構成する保有銘柄を担保とした信用取引により、該ポートフォリオの運用額に対する金融商品の運用額の比率が所定のヘッジ割合となるように、前記保有銘柄と異なる前記金融商品を売買する運用依頼を前記ユーザから受け付け、
    前記運用依頼を受け付けた場合、前記比率が前記ヘッジ割合と一致、又は該ヘッジ割合から一定の数値範囲内に収まっているか否かを判定し、
    前記ヘッジ割合と一致しない、又は前記数値範囲内に収まっていないと判定した場合、前記ヘッジ割合と一致、又は前記数値範囲内に収まるように前記金融商品を購入又は売却する発注依頼を出力する
    処理をコンピュータが実行する情報処理方法。
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