JP7047648B2 - 建設機械のロック装置及びロック装置の位置決め方法 - Google Patents

建設機械のロック装置及びロック装置の位置決め方法 Download PDF

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Description

本発明は、建設機械のロック装置及びロック装置の位置決め方法に関するものである。
従来より、上部旋回体の内部に配設された機器の保守や点検作業を行うために、上部旋回体に開口部が形成され、この開口部を覆うように開閉可能な開閉カバーが設けられた建設機械が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、開閉カバーにラッチ機構が設けられ、開口部にはストライカが設けられたロック装置が開示されている。そして、開閉カバーの閉じ状態を維持する場合には、ラッチ機構の爪とストライカを係合させる一方、開閉カバーを開く場合には、ラッチ機構の回動レバーを操作して爪を回動させて、爪とストライカの係合を外すようにしている。
特開2016-223122号公報
ところで、従来のロック装置では、部品精度や組立時のばらつきに起因して、ラッチ機構の爪とストライカとの係合状態にばらつきが生じるおそれがあるが、開閉カバーを閉じた状態では、ラッチ機構の爪とストライカとの係合状態を視認することができない。
そこで、まず、ストライカの位置を大まかに決定してストライカを開口部付近に取り付け、その後、開閉カバーを閉じた状態とし、ラッチ機構の爪をストライカに引っ掛ける。そして、このときのラッチ機構の爪とストライカの引っ掛かり具合を、作業者の触感等の感覚に基づいて判断して、再度、開閉カバーを開いてストライカの位置を調整するようにしている。
しかしながら、作業者の感覚に基づいてストライカの位置調整を行うと、例えば、ストライカに対してラッチ機構の爪が深く引っ掛かっている場合には、開閉カバーが開きにくくなるという問題がある。一方、ストライカに対してラッチ機構の爪が浅く引っ掛かっている場合には、車両の揺れ等による振動によって、ストライカから爪が外れてしまい、開閉カバーが意図せずに開いてしまうという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ラッチ部材の係合爪とストライカ部材の被係合部との係合状態にばらつきが生じるのを抑えることにある。
本発明は、上部旋回体に形成された開口部を開閉可能な開閉カバーを閉じ位置でロックするための建設機械のロック装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、係合爪が設けられ、前記開閉カバーに取り付けられたラッチ部材と、
前記係合爪に係合する被係合部が設けられ、前記上部旋回体に対して位置調整可能に取り付けられたストライカ部材とを備え、
前記ラッチ部材又は前記開閉カバーには、前記開閉カバーの厚み方向に貫通するラッチ側位置決め孔が形成され、
前記ストライカ部材には、前記係合爪が前記被係合部に対して所定の係合状態で係合するときに、前記ラッチ側位置決め孔から見て中心が略一致する位置にストライカ側位置決め孔が形成されていることを特徴とするものである。
第1の発明では、ラッチ部材又は開閉カバーにはラッチ側位置決め孔が形成され、ストライカ部材にはストライカ側位置決め孔が形成されている。そして、係合爪が被係合部に対して所定の係合状態で係合するときには、ラッチ側位置決め孔から見て、ラッチ側位置決め孔の中心とストライカ側位置決め孔の中心とが略一致している。これにより、作業者が、開閉カバーを閉じた状態で、係合爪と被係合部とが所定の係合状態となっているかを確認することができる。ここで、所定の係合状態とは、設計段階で決定した係合爪と被係合部との位置関係における係合状態であり、例えば、被係合部に対して係合爪が深く引っ掛かって開閉カバーが開きにくくなったり、被係合部に対して係合爪が浅く引っ掛かって開閉カバーが意図せずに開いてしまうといった不具合が生じることのない最適な係合状態のことである。また、ストライカ部材を上部旋回体に対して位置調整可能な構成とすることで、開閉カバーの外側からストライカ部材の位置調整を行うことができ、係合爪と被係合部との係合状態にばらつきが生じるのを抑えることができる。具体的には、棒状の位置決め治具をラッチ側位置決め孔から挿通させてストライカ側位置決め孔に差し込みながら、ストライカ部材を移動させて位置を調整する。これにより、作業者の感覚に頼ることなく、ラッチ側位置決め孔とストライカ側位置決め孔との中心位置を精度良く合わせることができるので、作業性が向上するとともに取り付け時間の短縮にも繋がる。また、ラッチ部材又は開閉カバーにラッチ側位置決め孔を形成し、ストライカ部材にストライカ側位置決め孔を形成するだけという比較的簡単な構成であるため、コスト増大を抑えることができる。なお、位置決め治具は、ラッチ側位置決め孔やストライカ側位置決め孔の孔径に対応した専用の治具ではなく、例えば、プラスドライバ等の軸部を孔に差し込むことでも代用が可能である。
第2の発明は、第1の発明において、
前記ラッチ側位置決め孔の孔径と、前記ストライカ側位置決め孔の孔径とは、略同じ大きさであることを特徴とするものである。
第2の発明では、ラッチ側位置決め孔とストライカ側位置決め孔とを略同じ孔径で形成している。これにより、ラッチ側位置決め孔とストライカ側位置決め孔とに嵌まり込む棒状の位置決め治具を差し込むだけで、ラッチ側位置決め孔とストライカ側位置決め孔との中心位置を合わせることができる。
第3の発明では、第1の発明において、
前記ストライカ部材は、前記上部旋回体に対してボルト締結されるように構成されており、
前記ラッチ部材には、開閉カバーを閉じたままの状態で、前記ストライカ側位置決め孔及びボルト締結のための第1締結ボルトを目視可能で、かつ前記第1締結ボルトを締結可能にするアクセス用貫通孔が形成されている。
第3の発明によると、アクセス用貫通孔は、位置決めだけでなく、第1締結ボルトの締結にも利用できるので、開閉カバーを閉じたままの状態で、ストライカ部材を目視しながら位置決め及び固定を行える。このため、極めて正確にストライカ部材の位置決めを行うことができる。
第4の発明では、第3の発明において、
前記ストライカ部材は、前記第1締結ボルトに加え、前記アクセス用貫通孔から締結できない第2締結ボルトで前記上部旋回体に対してボルト締結されるように構成されている。
第4の発明によると、第2締結ボルトはアクセス用貫通孔からは緩めることはできないので、防犯効果が確保される。
第5の発明では、第3又は第4の発明において、
前記アクセス用貫通孔は、目隠しキャップで着脱可能に覆われている。
第5の発明によると、目隠しキャップにより、見映えが向上し、防音、防塵、防水効果も確保される。
第6の発明は、上部旋回体に形成された開口部を開閉可能な開閉カバーを閉じ位置でロックするための建設機械のロック装置の位置決め方法であって、
前記ロック装置は、係合爪が設けられて前記開閉カバーに取り付けられたラッチ部材と、該係合爪に係合する被係合部が設けられたストライカ部材とを備え、
前記ラッチ部材には、前記開閉カバーの厚み方向に貫通するラッチ側位置決め孔が形成され、
前記ストライカ部材には、前記係合爪が前記被係合部に対して所定の係合状態で係合するときに、前記ラッチ側位置決め孔から見て中心が略一致する位置にストライカ側位置決め孔が形成されており、
前記ストライカ部材を、前記上部旋回体に対して位置調整可能に仮止めする工程と、
前記開閉カバーを閉じ、前記ラッチ側位置決め孔から棒状の位置決め治具を挿通させて前記ストライカ側位置決め孔に差し込むことで、前記ストライカ部材を位置調整して、該ラッチ側位置決め孔と該ストライカ側位置決め孔との中心位置を略一致させる工程と、
前記開閉カバーを開き、前記ストライカ部材を位置調整後の位置で前記上部旋回体に固定する工程とを備えたことを特徴とするものである。
第6の発明では、ラッチ側位置決め孔から棒状の位置決め治具を挿通させてストライカ側位置決め孔に差し込むことで、ラッチ側位置決め孔とストライカ側位置決め孔との中心位置が略一致するように、ストライカ部材の位置を調整している。このように、位置決め治具を用いて、開閉カバーの外側からストライカ部材の位置調整を行うことができ、係合爪と被係合部との係合状態にばらつきが生じるのを抑えることができる。
第7の発明では、第3~5のいずれか1つに記載の建設機械のロック装置の位置決めをする方法を前提とし、
前記方法は、
前記ストライカ部材を、前記上部旋回体に対して位置調整可能に仮止めする工程と、
前記開閉カバーを閉じ、前記アクセス用貫通孔を通して前記ラッチ側位置決め孔から棒状の位置決め治具を挿通させて前記ストライカ側位置決め孔に差し込むことで、前記ストライカ部材を位置調整して、該ラッチ側位置決め孔と該ストライカ側位置決め孔との中心位置を略一致させる工程と、
前記開閉カバーを閉じたままの状態で、前記アクセス用貫通孔を通して前記第1締結ボルトを締結することにより、前記ストライカ部材を位置調整後の位置で前記上部旋回体に固定する工程とを含む。
第7の発明によると、アクセス用貫通孔において、開閉カバーの外側からストライカ部材の位置調整を行うことができるだけでなく、開閉カバーを閉じたままの状態で、ストライカ部材を見ながら第1締結ボルトを締結して固定できる。このため、係合爪と被係合部との係合状態にばらつきが生じるのをさらに確実に抑えることができる。
本発明によれば、作業者が、開閉カバーを閉じた状態で、係合爪と被係合部と係合状態を確認してストライカ部材の位置調整を行うことができ、係合爪と被係合部との係合状態にばらつきが生じるのを抑えることができる。
実施形態1に係る建設機械の構成を示す側面図である。 ストライカ部材の構成を示す側面図である。 開閉カバーをロックする前のロック装置の構成を示す断面図である。 開閉カバーをロックした後のロック装置の構成を示す断面図である。 位置決め前のロック装置の構成を示す断面図である。 位置決め後のロック装置の構成を示す断面図である。 実施形態2に係る建設機械の構成を示す斜視図である。 ストライカ部材の構成を示す側面図である。 図8のIX-IX線断面図である。 図8の一部拡大側面図である。 図9の一部拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。各図には、上下や前後左右の方向を矢印で示してある。特に言及しない限り、上下等の方向についてはこれら矢印で示す方向に従って説明する。
(実施形態1)
図1に示すように、建設機械10は、クローラ式の下部走行体11と、旋回ベアリング12と、旋回ベアリング12を介して旋回可能に支持される上部旋回体13とを備えている。
上部旋回体13は、旋回ベアリング12が設けられる旋回フレーム14と、矩形箱形の運転室としてのキャブ15と、旋回フレーム14の前側で揺動可能に支持されるアタッチメント16とを備えている。
上部旋回体13の後部には、図示しないエンジンが収容されたエンジンルーム17が設けられている。エンジンルーム17は、上部旋回体13の後部の外周縁に沿って搭載されたカウンタウエイト18と、カウンタウエイト18とともにエンジンルーム17の周囲を覆うエンジンカバー19とによって区画されている。
上部旋回体13におけるキャブ15の側方、つまりアタッチメント16の右側には、機械室20が設けられている。機械室20には、図示しない燃料タンク、作動油タンク、コントロールバルブ等が収容されている。
機械室20は、機械室カバー21で覆われている。機械室カバー21の右側面には、開口部22が設けられている。開口部22の前側及び後側には、前側支柱23及び後側支柱24が立設されている。
開口部22は、開閉カバー25によって開閉可能に塞がれている。開閉カバー25は、後側支柱24に取り付けられたヒンジ26を介して回動可能に支持されている。開閉カバー25は、ヒンジ26を介して回動させることで、開閉カバー25の車両前部を後方に移動させて、開口部22を開放することができる。開閉カバー25における機械室20側の周縁部には、シール部材27が設けられている(図3参照)。
図2~図4に示すように、開閉カバー25は、ロック装置30によって閉じ位置でロックされる。ロック装置30は、ストライカ部材31と、ラッチ部材40とを有する。
ストライカ部材31は、前側支柱23から後方に延びる取付ブラケット23aに取り付けられている。ストライカ部材31は、上下方向に延びる丸棒状の被係合部としての係合軸32と、係合軸32を保持する保持ブラケット33とを有する。
保持ブラケット33の前端部分には、前後方向に延びる長孔33aが形成されている。保持ブラケット33は、長孔33aに差し込まれた締結ボルト35によって、前側支柱23の取付ブラケット23aに締結されている。締結ボルト35を緩めた仮止め状態では、ストライカ部材31を前後方向に位置調整可能となっている。保持ブラケット33の後部位置には、上下方向に延びた姿勢の係合軸32が保持されている。保持ブラケット33の後部には、係合軸32に係合した係合爪43との干渉を避けるための切欠部33bが形成されている。
ラッチ部材40は、開閉カバー25に取り付けられている。ラッチ部材40は、開閉カバー25に取り付けられたケース41と、ケース41内で上下方向に延びる中心軸42と、中心軸42を中心に回動可能に設けられて係合軸32に係合する係合爪43と、係合爪43を係合軸32との係合位置に向かって付勢する付勢バネ44と、係合爪43を係合軸32との係合状態が解除される方向に移動させるように操作する回動レバー45とを有する。
そして、開閉カバー25の閉じ状態を維持させる場合は、図4に実線で示すように、ラッチ部材40の係合爪43とストライカ部材31の係合軸32を係合させる。
一方、開閉カバー25を開く場合は、図4に仮想線で示すように、ラッチ部材40の回動レバー45を操作して係合爪43を回動させて、ラッチ部材40の係合爪43とストライカ部材31の係合軸32との係合を解除する。
ところで、ロック装置30の部品精度や、開閉カバー25の組み付け時のばらつきに起因して、ラッチ部材40の係合爪43とストライカ部材31の係合軸32との係合状態にばらつきが生じるおそれがある。
従来は、作業者の感覚に基づいてストライカ部材31の係合軸32の位置調整を行っていたため、例えば、係合軸32に対して係合爪43が深く引っ掛かっている場合には、開閉カバー25が開きにくくなる。また、係合軸32に対して係合爪43が浅く引っ掛かっている場合には、車両の揺れ等による振動によって、係合軸32から係合爪43が外れてしまい、開閉カバー25が意図せずに開いてしまう。
そこで、本実施形態では、作業者の感覚に頼ることなく、係合軸32と係合爪43との係合状態にばらつきが生じるのを抑えることができるようにしている。
具体的に、図4に示すように、ラッチ部材40のケース41には、開閉カバー25の厚み方向に貫通するラッチ側位置決め孔46が形成されている。また、ストライカ部材31の保持ブラケット33には、車幅方向に貫通するストライカ側位置決め孔34が形成されている。ラッチ側位置決め孔46の孔径は、ストライカ側位置決め孔34の孔径と略同じ大きさに形成されている。
ストライカ側位置決め孔34は、係合爪43が係合軸32に対して所定の係合状態で係合するときに、ラッチ側位置決め孔46から見て中心が略一致する位置に形成されている。
ここで、所定の係合状態とは、設計段階で決定した係合爪43と係合軸32との位置関係における係合状態であり、例えば、係合軸32に対して係合爪43が深く引っ掛かって開閉カバー25が開きにくくなったり、係合軸32に対して係合爪43が浅く引っ掛かって開閉カバー25が意図せずに開いてしまうといった不具合が生じることのない最適な係合状態のことである。
これにより、作業者が、開閉カバー25を閉じた状態で、係合爪43と係合軸32とが所定の係合状態となっているか、つまり、ラッチ側位置決め孔46とストライカ側位置決め孔34との中心が略一致しているかを確認することができる。
-ロック装置の位置決め方法-
図5には、ラッチ側位置決め孔46とストライカ側位置決め孔34との中心が略一致していない状態の例として、ストライカ部材31が本来の取付位置よりも後方に位置しており、係合軸32に対して係合爪43が浅く引っ掛かっている状態を示している。
そこで、以下のような手順によって、係合軸32と係合爪43とが最適な係合状態となるように、ストライカ部材31の位置調整を行う。
まず、ストライカ部材31を前側支柱23の取付ブラケット23aに締結している締結ボルト35を緩めた仮止め状態とし、ストライカ部材31を前後方向に位置調整可能とする。
そして、開閉カバー25を閉じた状態とし、ラッチ側位置決め孔46から位置決め治具50を挿通してストライカ側位置決め孔34に差し込む。位置決め治具50は、先端部が先細となった丸棒状の部材で形成されており、ラッチ側位置決め孔46及びストライカ側位置決め孔34に差し込み易い形状となっている。
ここで、ラッチ側位置決め孔46とストライカ側位置決め孔34とは、孔径が略同じ大きさである。そのため、位置決め治具50として、これらの孔径と略同じ大きさの外径の位置決め治具50を用いることで、位置決め治具50の差し込み動作に伴って、ラッチ側位置決め孔46とストライカ側位置決め孔34との中心位置を精度良く合わせることができる(図6参照)。
その後、開閉カバー25を開き、締結ボルト35を締め付けることで、ストライカ部材31を前側支柱23の取付ブラケット23aに固定する。これにより、ロック装置30の位置決めが完了する。
(実施形態2)
図7~図11は本発明の実施形態2を示し、ストライカの固定構造等が異なる点で上記実施形態1と異なる。なお、本実施形態では、図1~図6と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
図7に示すように、本実施形態の建設機械110の左側方の開口部122は、開閉カバー125によって開閉可能に塞がれている。開閉カバー125及びその周辺の構造は、建設機械110の機種が上記実施形態1と異なることで、サイズや取付位置が異なるが、基本的な構成は上記実施形態1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図8~図11に示すように、開閉カバー125は、ロック装置130によって閉じ位置でロックされる。ロック装置130は、ストライカ部材131と、ラッチ部材140とを有する。
ストライカ部材131は、前側支柱123から後方に延びる取付ブラケット123aに取り付けられている。本実施形態では、ストライカ部材131は、例えば板状の鋼板で構成され、一端側縁部が被係合部131aを構成している。このストライカ部材131には、2つの長円形の長孔よりなるボルト挿通孔131b,131cが例えば水平線上に並んで形成されている。被係合部131a側の第1ボルト挿通孔131bには、第1締結ボルト132が挿通されて前側支柱123から延びる取付ブラケット123aに溶接されたナット等よりなる第1ネジ孔123bに締結されるようになっている。同様に前側支柱123側の第2ボルト挿通孔131cには、第2締結ボルト133が挿通されて取付ブラケット123aに溶接されたナット等よりなる第2ネジ孔123cに締結されるようになっている。第1及び第2締結ボルト132,133を緩めた仮止め状態では、ストライカ部材131を前後方向に位置調整可能となっている。
ラッチ部材140は、開閉カバー125に取り付けられている。上記実施形態1と同様に、図9に示すように、ラッチ部材140は、ケース41と、中心軸42と、係合爪43と、付勢バネ44と、回動レバー45とを有する。そして、開閉カバー125の閉じ状態を維持させる場合、図9に実線で示すように、ラッチ部材140の係合爪43とストライカ部材131の被係合部131aが係合する。一方、開閉カバー125を開く場合は、図9に仮想線で示すように、ラッチ部材140の回動レバー45を操作して係合爪43を回動させて、ラッチ部材140の係合爪43とストライカ部材131の被係合部131aとの係合を解除する。
図11に拡大して示すように、本実施形態では、ラッチ部材140のケース41ではなく、開閉カバー125に固定された位置決め用ブラケット147に、開閉カバー125の厚み方向に貫通するラッチ側位置決め孔146が形成されている。また、ストライカ部材131の第1ボルト挿通孔131bと第2ボルト挿通孔131cとの間に、車幅方向に貫通するストライカ側位置決め孔134が形成されている。ラッチ側位置決め孔146の孔径は、ストライカ側位置決め孔134の孔径と略同じ大きさに形成されている。また、取付ブラケット123aには、ストライカ側位置決め孔134に対応する位置に長孔よりなる治具挿通孔123dが形成されている。
そして、ラッチ部材140には、ラッチ側位置決め孔146と第1ボルト挿通孔131b(第1ネジ孔123b)を目視できる程度に大きい略円形のアクセス用貫通孔148が形成されている。アクセス用貫通孔148は、第1締結ボルト132を第1ネジ孔123bに締結できる程度に大きく、かつ第2締結ボルト133を緩めることができない程度の大きさに形成されている。すなわち、第2締結ボルト133はアクセス用貫通孔148からは緩めることはできないので、防犯効果が確保されている。
一方、アクセス用貫通孔148は、通常時は、ゴム等の弾性体よりなる目隠しキャップ149で着脱可能に覆われている。この目隠しキャップ149により、見映えが向上し、防音、防塵、防水効果も確保されている。また、ラッチ部材140には、鍵部150が設けられており、鉤部150を施錠した状態では、回動レバー45を手前に引くことができず、開閉カバー125を開くことができないようになっている。
図11に示すように、ストライカ側位置決め孔134は、係合爪43が被係合部131aに対して所定の係合状態で係合するときに、ラッチ側位置決め孔146から見て中心が略一致する位置に形成されている。
これにより、作業者が、開閉カバー125を閉じた状態で、係合爪43と被係合部131aとが所定の係合状態となっているか、つまり、ラッチ側位置決め孔146とストライカ側位置決め孔134との中心が略一致しているかを確認することができる。
そして、その状態で、比較的大きなアクセス用貫通孔148を通して、第1締結ボルト132を締結できるようになっている。
-ロック装置の位置決め方法-
本実施形態では、まず、目隠しキャップ149を外してアクセス用貫通孔148を露出させた状態で、ストライカ部材131を前側支柱123の取付ブラケット123aに締結している第1及び第2締結ボルト132,133を緩めた仮止め状態とし、ストライカ部材131を前後方向に位置調整可能としておく。
次いで、開閉カバー125を閉じた状態とし、アクセス用貫通孔148を通し、ラッチ側位置決め孔146から位置決め治具50を挿通してストライカ側位置決め孔134に差し込む。
次いで、第1締結ボルト132を締結する。
次いで、開閉カバー125を開き、第2締結ボルト133を締め付けることで、ストライカ部材131を取付ブラケット123aに堅固に固定する。これにより、ロック装置130の位置決めが完了する。
本実施形態では、アクセス用貫通孔148は、位置決めだけでなく、第1締結ボルト132の締結にも利用できるので、ストライカ部材131を目視しながら位置決め及び固定を行える。このため、極めて正確にストライカ部材131の位置決めを行うことができる。
10 建設機械
13 上部旋回体
22 開口部
25 開閉カバー
30 ロック装置
31 ストライカ部材
32 係合軸(被係合部)
34 ストライカ側位置決め孔
40 ラッチ部材
43 係合爪
46 ラッチ側位置決め孔
50 位置決め治具
110 建設機械
122 開口部
123 前側支柱
123a 取付ブラケット
123b 第1ネジ孔
123c 第2ネジ孔
123d 治具挿通孔
125 開閉カバー
130 ロック装置
131 ストライカ部材
131a 被係合部
131b 第1ボルト挿通孔
131b,131c ボルト挿通孔
131c 第2ボルト挿通孔
132 第1締結ボルト
133 第2締結ボルト
134 ストライカ側位置決め孔
140 ラッチ部材
146 ラッチ側位置決め孔
147 位置決め用ブラケット
148 アクセス用貫通孔
149 目隠しキャップ
150 鍵部

Claims (7)

  1. 上部旋回体に形成された開口部を開閉可能な開閉カバーを閉じ位置でロックするための建設機械のロック装置であって、
    係合爪が設けられ、前記開閉カバーに取り付けられたラッチ部材と、
    前記係合爪に係合する被係合部が設けられ、前記上部旋回体に対して位置調整可能に取り付けられたストライカ部材とを備え、
    前記ラッチ部材又は前記開閉カバーには、前記開閉カバーの厚み方向に貫通するラッチ側位置決め孔が形成され、
    前記ストライカ部材には、前記係合爪が前記被係合部に対して所定の係合状態で係合するときに、前記ラッチ側位置決め孔から見て中心が略一致する位置にストライカ側位置決め孔が形成されている
    ことを特徴とする建設機械のロック装置。
  2. 請求項1において、
    前記ラッチ側位置決め孔の孔径と、前記ストライカ側位置決め孔の孔径とは、略同じ大きさである
    ことを特徴とする建設機械のロック装置。
  3. 請求項1において、
    前記ストライカ部材は、前記上部旋回体に対してボルト締結されるように構成されており、
    前記ラッチ部材には開閉カバーを閉じたままの状態で、前記ストライカ側位置決め孔及びボルト締結のための第1締結ボルトを目視可能で、かつ前記第1締結ボルトを締結可能にするアクセス用貫通孔が形成されている
    ことを特徴とする建設機械のロック装置。
  4. 請求項3において、
    前記ストライカ部材は、前記第1締結ボルトに加え、前記アクセス用貫通孔から締結できない第2締結ボルトで前記上部旋回体に対してボルト締結されるように構成されている
    ことを特徴とする建設機械のロック装置。
  5. 請求項3又は4において、
    前記アクセス用貫通孔は、目隠しキャップで着脱可能に覆われている
    ことを特徴とする建設機械のロック装置。
  6. 上部旋回体に形成された開口部を開閉可能な開閉カバーを閉じ位置でロックするための建設機械のロック装置の位置決め方法であって、
    前記ロック装置は、係合爪が設けられて前記開閉カバーに取り付けられたラッチ部材と、該係合爪に係合する被係合部が設けられたストライカ部材とを備え、
    前記ラッチ部材には、前記開閉カバーの厚み方向に貫通するラッチ側位置決め孔が形成され、
    前記ストライカ部材には、前記係合爪が前記被係合部に対して所定の係合状態で係合するときに、前記ラッチ側位置決め孔から見て中心が略一致する位置にストライカ側位置決め孔が形成されており、
    前記ストライカ部材を、前記上部旋回体に対して位置調整可能に仮止めする工程と、
    前記開閉カバーを閉じ、前記ラッチ側位置決め孔から棒状の位置決め治具を挿通させて前記ストライカ側位置決め孔に差し込むことで、前記ストライカ部材を位置調整して、該ラッチ側位置決め孔と該ストライカ側位置決め孔との中心位置を略一致させる工程と、
    前記開閉カバーを開き、前記ストライカ部材を位置調整後の位置で前記上部旋回体に固定する工程とを含む
    ことを特徴とするロック装置の位置決め方法。
  7. 請求項3~5のいずれか1つに記載の建設機械のロック装置の位置決めをする方法において、
    前記ストライカ部材を、前記上部旋回体に対して位置調整可能に仮止めする工程と、
    前記開閉カバーを閉じ、前記アクセス用貫通孔を通して前記ラッチ側位置決め孔から棒状の位置決め治具を挿通させて前記ストライカ側位置決め孔に差し込むことで、前記ストライカ部材を位置調整して、該ラッチ側位置決め孔と該ストライカ側位置決め孔との中心位置を略一致させる工程と、
    前記開閉カバーを閉じたままの状態で、前記アクセス用貫通孔を通して前記第1締結ボルトを締結することにより、前記ストライカ部材を位置調整後の位置で前記上部旋回体に固定する工程とを含む
    ことを特徴とするロック装置の位置決め方法。
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