JP7044306B2 - ロイシン血中濃度上昇促進剤及びその用途 - Google Patents

ロイシン血中濃度上昇促進剤及びその用途 Download PDF

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Description

特許法第30条第2項適用 ウェブサイトにて公開 ウェブサイトの掲載日 平成30年4月27日 ウェブサイトのアドレス http://www.jsnfs.or.jp https://member.jsnfs.or.jp/eishoku_db/index.php
特許法第30条第2項適用 刊行物にて公開 発行者名 公益社団法人日本栄養・食糧学会 刊行物名 第72回日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 発行年月日 平成30年4月27日
特許法第30条第2項適用 学会にて公開 開催日 平成30年5月12日 集会名、開催場所 第72回日本栄養・食糧学会大会 岡山県立大学(岡山県総社市窪木111)
本発明は、ナノ粒子を含むロイシン血中濃度上昇促進剤及びその用途に関するものであり、例えば、持久力の向上に用いられる。
持久力は、全身運動や局所的筋肉運動を継続させるために必要不可欠なものであり、特に、運動を長時間続ける必要のあるスポーツ競技では、持久力が勝敗を左右すると言っても過言ではない。持久力は、スポーツ以外でも労働をはじめ、歩く、立つ等の日常の全ての動作について必要不可欠なものである。しかし、近年、交通手段の発達や情報・通信技術の発展に伴い、運動が不足しがちとなり、その結果、持久力低下、筋力低下、運動機能低下が生じ、その後のQOL(Quality Of Life:生活の質)に重大な悪影響をもたらすことが懸念されている。
持久力を向上させる方法の一つとして、筋持久力を向上させる方法がある。筋持久力とは、繰り返しの負荷を何回続けられるかという筋肉の持久力のことである。筋持久力を高めるためには、骨格筋を増強することが重要である。骨格筋量は、主に骨格筋タンパク質量の増減に起因するところが大きく、骨格筋タンパク質の合成が、骨格筋タンパク質の分解を上回れば骨格筋は肥大し、反対に分解が合成を上回れば骨格筋の萎縮を招く。よって、骨格筋量を増やし骨格筋を増強するためには、骨格筋タンパク質の合成を促し、分解を抑制することが重要である。
骨格筋量を増やす目的で摂取されている成分として、牛乳由来のホエイタンパク質がある。ホエイタンパク質には、バリン、ロイシン、イソロイシンなどの分岐鎖アミノ酸が多く含まれ、同じ牛乳由来のタンパク質であるカゼインに比べ、経口摂取後の消化吸収までの速度が速いため、即効性の筋合成促進効果を示し、特に運動時に摂取することによって、筋肉疲労を防ぎながら、筋肉を効率良く増強できることが知られている。
前記分岐鎖アミノ酸の中でもロイシンは、他のアミノ酸に比べ、高い骨格筋タンパク質合成促進効果を有する一方、骨格筋タンパク質の分解を抑制する機能をも併せ持つことから、筋肉の増強において、鍵的な役割を果たしていることが知られている(非特許文献1)。すなわち、血中ロイシン値が低下すると、骨格筋細胞内に存在するmTOR(mammalian Target Of Rapamycin;哺乳類ラパマイシン標的蛋白質)の働きが抑制され、それに伴いタンパク質合成も抑制される。一方、血中ロイシン濃度が上昇すると、mTORの働きが活性化しタンパク質合成にスイッチが入り、その結果として筋肉合成が促されると考えられる(非特許文献2)。従って、筋肉を増強し、持久力を向上させるには、血中ロイシン濃度を如何にして高く維持するかが一つの鍵と考えられる。
例えば、特許文献1には、特定のジペプチドを含むホエイタンパク質加水分解物を有効成分として含む血中アミノ酸濃度上昇促進剤が開示されている。しかしながら、当該血中アミノ酸上昇促進剤は、即効的な(即時的な)血中アミノ酸濃度上昇促進効果は有するものの、摂取後、10時間、15時間、20時間などの長期間にわたって血中ロイシン濃度を高く維持する効果については示されていない。
特許文献2には、血中ロイシン濃度を、ホエイタンパク質を摂取した場合と同レベルに上昇させるための、カゼイン組成物が開示されている。しかしながら、ホエイタンパク質を摂取した場合の血中ロイシン濃度を超えるレベルまで上昇させる効果については示されていない。
特許文献3には、血中アミノ酸濃度の増加が、筋タンパク質合成を刺激し、高齢者では、特にロイシンが重要であることが示されているが、図1~3に示されるように、投与から4時間程度で血中アミノ酸濃度が投与前と同じレベルに戻っていることから、効果の持続時間は4時間程度であると考えられる。
その他、持久力向上効果の観点から先行技術を考察すると、例えば、特許文献4には、分岐α-グルカン混合物を有効成分として含有する持久力向上剤を有効成分として含む持久力向上剤が開示されている。しかしながら、当該持久力向上剤は、分岐α-グルカン混合物を無水物換算で25g~41.7gという高用量摂取したときに、自転車エルゴメーターによる運動継続時間が、対照群の25分28秒に対して、9~43秒長くなったというもので、用量や効果の面で、需要者が期待するレベルに到達しているとは言い難い。
特許文献5には、S-アリルシステインを有効成分として含有する持久力向上剤が開示されている。S-アリルシステインはニンニク由来の水溶性イオウ化合物で、アリシンなどのニンニク特有の刺激成分に比べると匂いや刺激は少ないものの、やはり特有の匂いは存在し、物質的安定性にも問題がある。
特許文献6には、ヒト又はヒト以外の動物に対して、カテキン化合物を継続して摂取させる工程、並びに糖質、アラニン及びプロリンを運動前に摂取させる工程を含む持久力向上作用を発揮させる方法が開示されている。すなわち、カテキン化合物を含む組成物の継続的な摂取と、糖質、アラニン及びプロリンを含む糖原性アミノ酸組成物の運動前摂取との併用が、カテキン化合物を含む組成物又は糖原性アミノ酸組成物それぞれを単独で摂取させた場合よりも、高い持久力向上作用を示すことが示されている。ここで、特許文献6にはロイシンについては記載がなく、また、運動を開始する10~120分前に摂取することで健常なヒトの成人が30~180分間の時間作用することが記載されていることから、効果の持続時間は最大でも5時間程度であると考えられる。
特開2017-212954号公報 特表2015-509531号公報 特表2013-515718号公報 特開2018-24619号公報 特開2017-88549号公報 特開2016-160216号公報
Nagasawa T et al., J Nutr Biochem,13(2):121-127(2002). Wolfson RL et al., Science, 351(6268):43-48(2016)
本発明の課題は、スポーツ競技のみならず、労働をはじめ、歩く、立つ等の動作を持続するために必要な持久力を向上させるための血中ロイシン濃度上昇促進剤およびその製造方法、ならびに、前記血中ロイシン濃度上昇促進剤を含む、安全で効果的な持久力向上用飲食品組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、カテキン、ホエイタンパク質、およびロイシンを混合して得られた調合液を加熱・乾燥して得られたナノ粒子に、持久力向上作用があることを見出し、本発明を完成させるに至った。
[1]本発明の第一の態様は、カテキン、ホエイタンパク質およびロイシンを含むナノ粒子を有効成分として含有し、ゼータ電位・ナノ粒子径測定システム(ベックマン・コールター株式会社製、「DelsaMax PRO」)で測定した前記ナノ粒子の平均粒子径が40~200nmである、血中ロイシン濃度上昇促進剤である。
[2]前記ナノ粒子がさらに多糖類を含む前記[1]の血中ロイシン濃度上昇促進剤である
]本発明の第二の態様は、前記[1]または[2]の血中ロイシン濃度上昇促進剤を有効成分として含む、持久力向上用飲食品組成物である。
]本発明の第三の態様は、カテキン、ホエイタンパク質、およびロイシンを混合して調合液を調製する工程(A)、工程(A)で得られた調合液を加熱処理してナノ粒子を生成させることでナノ粒子含有液を得る工程(B)、および工程(B)で得られたナノ粒子含有液を乾燥して、ナノ粒子含有粉末を得る工程(C)を有し、ゼータ電位・ナノ粒子径測定システム(ベックマン・コールター株式会社製、「DelsaMax PRO」)で測定した前記ナノ粒子含有粉末の平均粒子径が40~200nmである、血中ロイシン濃度上昇促進剤の製造方法である。
]前記工程(A)において、さらに多糖類を含有する調合液を調製する前記[]の血中ロイシン濃度上昇促進剤の製造方法である。
]前記工程(B)において、加熱処理を70~98℃で、2~180分間行う前記[]または[]の血中ロイシン濃度上昇促進剤の製造方法である。
本発明の血中ロイシン濃度上昇促進剤は、ヒトを含む動物が摂取後、少なくとも24時間、血中ロイシン濃度を摂取前より高いレベルに維持することができる。したがって、前記血中ロイシン濃度上昇促進剤を有効成分として含有させることにより、スポーツ競技あるいは日常生活を健康的に過ごすために必要な持久力を向上させるための持久力向上用飲食品組成物を提供することが可能になる。
図1は、実施例1における本発明のナノ粒子の製造工程の概略説明図である。 図2は、ホエイタンパク質-ロイシン混合物およびロイシン担持ナノ粒子(ロイシン担持ホエイ)をそれぞれ投与した後の血中ロイシン濃度の経時変化を示した図である。図2中、「*」はP<0.05を、「**」はP<0.01を、「***」はP<0.001を表し、同じ時点でのホエイタンパク質-ロイシン混合物摂取群に対する有意差を表す。 図3は、ホエイタンパク質-ロイシン混合物およびロイシン担持ナノ粒子(ロイシン担持ナノホエイ)をそれぞれ投与した後の酸素消費量の経時変化を示した図である。 図4は、ホエイタンパク質-ロイシン混合物およびロイシン担持ナノ粒子(ロイシン担持ナノホエイ)をそれぞれ投与した後の呼吸商の経時変化を示した図である。 図5は、ホエイタンパク質-ロイシン混合物およびロイシン担持ナノ粒子(ロイシン担持ナノホエイ)をそれぞれ投与後5時間から12時間(計7時間)の酸素消費量を示した図である。図5中、「*」はP<0.05を表す。 図6は、ホエイタンパク質-ロイシン混合物およびロイシン担持ナノ粒子(ロイシン担持ナノホエイ)をそれぞれ投与後5時間から12時間(計7時間)の脂質酸化量を示した図である。 図7は、ホエイタンパク質-ロイシン混合物およびロイシン担持ナノ粒子(ロイシン担持ナノホエイ)をそれぞれ投与後5時間から12時間(計7時間)の糖質酸化量を示した図である。 図8は、ホエイタンパク質-ロイシン混合物およびロイシン担持ナノ粒子(ロイシン担持ナノホエイ)をそれぞれ投与後5時間から12時間(計7時間)の移動距離の総量(積算値)を示した図である。 図9は、ホエイタンパク質-ロイシン混合物およびロイシン担持ナノ粒子(ロイシン担持ナノホエイ)をそれぞれ投与後5時間から12時間(計7時間)のの酸素消費量と移動距離の積算値の相関を示した図である。
1.血中ロイシン濃度上昇促進剤
本発明において、「血中ロイシン濃度上昇促進剤」とは、血中ロイシン濃度上昇促進効果を有する剤をいい、具体的には、ヒトを含む動物(例えば、哺乳動物、爬虫類、鳥類など、以下、対象ともいう)が摂取した場合に、摂取しない場合と比較して、対象の血中のロイシン濃度を増加できる効果を有する剤をいう。
特に、本発明の血中ロイシン濃度上昇促進剤は、対象が摂取した場合に、その摂取前に比べて、前記対象の血中のロイシン濃度をより高レベルに、長時間にわたって、保持する効果を奏する。
本発明において、「高レベル」とは、本発明の血中ロイシン濃度上昇促進剤を摂取した対象が、当該血中ロイシン濃度上昇促進剤に含まれるカテキン、ホエイタンパク質およびロイシンと化学的成分組成が同一の「ホエイタンパク質-ロイシン混合物」(非ナノ粒子)を摂取した場合と比較して、血中のロイシン濃度が、5%以上、好ましくは10%以上、より好ましくは20%以上高い状態であることを意味する。
また、本発明において、「長時間」とは、少なくとも24時間を意味し、好ましくは約24~36時間、より好ましくは約24~48時間を意味する。
例えば、対象がヒトの場合には、本発明の「血中ロイシン濃度上昇促進剤」を対象が摂取後、10分~120分(好ましくは、10~60分)程度で血中のロイシン濃度が上昇し、その後、約24~36時間までの間、対照の「ホエイタンパク質-ロイシン混合物」を対象が摂取した場合と比較して、高レベルのロイシン血中濃度を保持する。従って、本発明の好ましい態様によれば、本発明の血中ロイシン濃度上昇促進剤は、「血中ロイシン濃度高レベル長時間保持剤」としても好適である。
本発明の血中ロイシン濃度上昇促進剤は、カテキン、ホエイタンパク質およびロイシンを含むナノ粒子を有効成分として含有する。
本発明において、「有効成分」とは、血中ロイシン濃度上昇促進効果を奏する上で必要とされる成分のことを意味する。
本発明において「ナノ粒子」とは、ホエイタンパク質を主成分とするナノ粒子にロイシンが含有されている(以下、ロイシン担持ナノ粒子ともいう。)。
前記ナノ粒子は、カテキン、ホエイタンパク質およびロイシンを含有する溶液を加熱処理することで、ホエイタンパク質がナノ粒子化して得られるものである。
前記ナノ粒子の構造については、詳しくは明らかではないが、ナノ粒子化したホエイタンパク質の表面にロイシンが吸着している状態であると推測される。
本発明において「カテキン」は、後述のようにホエイタンパク質を溶媒中でナノ粒子化するために用いられる。本発明で使用されるカテキンは、緑茶特有のポリフェノールであればよく、例えば、化学構造的に「ガレート基」が付いているエピガロカテキンガレート(EGCg)、エピカテキンガレート(ECg)、カテキンガレート(Cg)、ガロカテキンガレート(GCg)などの「ガレート型カテキン」、および「ガレート基」が付いていないエピガロカテキン(EGC)、エピカテキン(EC)、カテキン(C)、ガロカテキン(GC)などの「遊離型カテキン」が挙げられる。
本発明において、前記カテキンを単独で使用してもよいし、二種類以上を組み合わせたもの(カテキン混合物)として使用してもよいが、入手が簡便であり、かつ風味が良好であることから、カテキン混合物を好適に用いることができる。このようなカテキン混合物としては、茶を水で抽出した茶抽出液を乾燥して得られる茶抽出物が挙げられる。茶抽出物は、自ら調製して用いてもよいし、市販品を入手して用いてもよい。市販品の茶抽出物として、例えば、「サンフェノン90S」(太陽化学株式会社)、「サンフェノンBG-3」(太陽化学株式会社)、「サンフェノンBG-5」(太陽化学株式会社)、「サンフェノン EGCg-OP」(太陽化学株式会社)、「カメリアエキス30S」(太陽化学株式会社)などを挙げることができる。
本発明において「ホエイタンパク質」は、ナノ粒子の主成分を構成する成分である。本発明で使用されるホエイタンパク質とは、ウシ、ヒツジ、ヒトなどの生乳から、カゼインと乳脂肪を取り除いた乳清(ホエイ)に含まれるタンパク質の総称を意味し、例えば、ホエイタンパク質濃縮物(Whey Protein Concentrate、WPCともいう)、ホエイタンパク質分離物(Whey Protein Isolate、WPIともいう)、さらにはホエイタンパク質からβ-ラクトグロブリンなどの特定のタンパク質を取り出したもの、その他、ホエイの原液(甘性ホエイ、酸ホエイなど)、その乾燥物(ホエイ粉など)、その凍結物などが挙げられる。ホエイタンパク質は、自ら調製して用いてもよいし、市販品を入手して用いてもよい。
市販品のホエイタンパク質としては、例えば、チーズホエイ由来のWPC素材の「エンラクトHUS」(日本新薬株式会社)、「エンラクトALC」(日本新薬株式会社)、酸ホエイ由来のWPC素材の「PROGEL800」(日本新薬株式会社)、WPI素材の「エンラクトSAT」(日本新薬株式会社)、「エンラクトYYY」(日本新薬株式会社)、「ラクトクリスタル」(日本新薬株式会社)などを挙げることができる。
本発明において「ロイシン」とは、アミノ酸であって、L-ロイシン又はその生理学的に許容可能な塩のことを意味する。本発明において適用可能なロイシンとしては、天然由来のもの、化学合成されたもの、又はこれらを組み合わせたものなどが挙げられる。市販品のL-ロイシンとしては、例えば、L-ロイシン(味の素株式会社)を挙げることができる。
また、前記ナノ粒子には、必要に応じて、さらに多糖類を含むことができる。本発明において「多糖類」とは、グリコシド結合によって単糖分子が複数重合した物質の総称を意味する。本発明において使用される多糖類としては、溶液中に投入した溶解しにくい成分を均一に分散された状態を長期間保持する「懸濁安定効果」を有する多糖類が挙げられる。そのような多糖類としては、具体的には、タマリンドシードガム、キサンタンガム、ローカストビーンガムなどが挙げられるが、飲食品として利用可能で且つ前記懸濁安定効果を保有する多糖類であれば特に限定されない。市販品のタマリンドシードガムとしては、「グリロイド3C」(DSP五協フード&ケミカル株式会社)などが挙げられる。
本発明において前記ナノ粒子の平均粒子径は、液中での前記ナノ粒子の分散安定性および体内へ吸収性の観点から、好ましくは40~200nm、より好ましくは45~160nm、さらに好ましくは50~120nmである。なお、ナノ粒子の平均粒子径は、ゼータ電位・ナノ粒子径測定システム(ベックマン・コールター株式会社製、「DelsaMax PRO」)にて測定することができる。
本発明の血中ロイシン濃度上昇促進剤は、前記のように、カテキン、ホエイタンパク質およびロイシン並びに必要に応じて多糖類を含むナノ粒子のみでもよいし、前記ナノ粒子を有効成分としながら、必要に応じて、増量剤、可溶化剤、分散剤、懸濁剤、乳化剤、抗酸化剤、細菌抑制剤、着色剤、矯味剤、矯臭剤などの成分を含有していてもよい。これらの成分は、前記カテキン、ホエイタンパク質およびロイシン並びに必要に応じて多糖類の残部であればよく、例えば、これらの成分の合計量は血中ロイシン濃度上昇促進剤の乾燥重量100重量%に対して55重量%以下であればよい。
本発明の血中ロイシン濃度上昇促進剤における各成分の含有量としては、所望の粒子径を有するナノ粒子を効率よく得られ、かつ、血中ロイシン濃度上昇効果が優れる観点から、血中ロイシン濃度上昇促進剤の乾燥重量100重量%に対して、カテキン0.5~5重量%、ホエイタンパク質30~98.5重量%、ロイシン0.3~10重量%に調整されていることが好ましい。また、本発明の血中ロイシン濃度上昇促進剤が多糖類を含む場合には、多糖類の含有量は0.005~0.1重量%であることが好ましい。
本発明の血中ロイシン濃度上昇促進剤は、
カテキン、ホエイタンパク質、およびロイシンを混合して調合液を調製する工程(A)、
工程(A)で得られた調合液を加熱処理してナノ粒子を生成させることでナノ粒子含有液を得る工程(B)、および
工程(B)で得られたナノ粒子含有液を乾燥して、ナノ粒子含有粉末を得る工程(C)
を経ることにより製造することができる。
以下、工程(A)~工程(C)を説明する。
〔工程(A)〕
本工程では、カテキン、ホエイタンパク質、およびロイシンの三つの原料を混合して調合液を調製する。具体的には、カテキンとホエイタンパク質とロイシンを、水または含水有機溶媒または有機溶媒に溶解または分散させて、これらを均一に含む調合液を調製する。
前記三つの原料を溶解または分散するための溶媒として使用する水としては、純水、蒸留水、水道水、市販の飲料水などが挙げられるが特に限定はない。前記溶媒として有機溶媒を使用する場合には、水と混和するものであればよく、特に限定はない。また、得られたナノ粒子の使用用途に適した溶媒を選択することが好ましく、例えば、食品用途に適した溶媒としては、グリセリン、プロピレングリコール、エタノール等が挙げられ、医薬品用途に適した溶媒としては、上記に加えてメタノール、アセトン、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。また、前記溶媒として使用する含水有機溶媒とは、前記有機溶媒と水との混合溶媒をいう。
前記溶媒に、各原料を混合する手段としては、各原料を、前記溶媒に溶解または分散させることが挙げられる。例えば、カテキンとホエイタンパク質とロイシンと多糖類とを含む調合液を調製する際には、それぞれを粉末状態で混合してから溶解もしくは分散させてもよいし、各原料の溶液もしくは分散液を調整してから混合してもよい。また、前記溶解または分散させる際には、各原料の溶解性を向上させる観点から、前記溶媒の温度を20~50℃に調整しておくことが好ましいが、溶解もしくは分散すれば特に限定はない。
ナノ粒子の作製を効率よく行う面から、工程(A)において調製される調合液中のカテキン量は、好ましくは0.01~0.5重量%、より好ましくは0.02~0.4重量%、最も好ましくは0.03~0.3重量%に調製することが好ましい。
ナノ粒子の作製を効率よく行う面から、工程(A)において調製される調合液中のホエイタンパク質量としては、好ましくは0.2~7%重量%、より好ましくは0.2~6重量%、さらに好ましくは0.2~5重量%である。
ナノ粒子の作製を効率よく行う面から、工程(A)において調製される調合液中のロイシン量は、好ましくはホエイタンパク質量の0.5~2重量%、より好ましくは0.5~1.5重量%、最も好ましくは0.5~1.2重量%に調製することが好ましい。
また、前記調合液のpHは、ナノ粒子の粒子径を所望の範囲に調整する観点から、好ましくは1.0~2.5または5.0~8.0、より好ましくは1.5~2.2または5.5~7.0、さらに好ましくは1.7~2.0または6.0~6.8に酸またはアルカリで調整する。pHが1.0未満または3.9付近では粒子径が大きくなったり、ナノ粒子が溶解してしまったりする。
なお、前記調合液のpHを調整するには、例えば、カテキン含有溶液または分散液、ホエイタンパク質含有溶液または膨潤液、ロイシン含有溶液または分散液、および必要に応じて多糖類含有溶液のpHを、それぞれ酸またはアルカリを用いて予め調整してもよい。このように各原料液を予め所望のpHに調整した後、それらを混合することによっても、調合液のpHを前記のような好適な範囲に調整することができる。また、各原料を粉体のまま溶媒に投入し、得られた調合液に酸またはアルカリを混合し、所望のpHに調整することもできる。
〔工程(B)〕
本工程では、前記工程(A)で作製した調合液を加熱することでロイシン担持ナノ粒子を生成させる。また、本工程では、平均粒子径40~200nmのロイシン担持ナノ粒子を効率よく得る観点から、好ましくは70~98℃で2~120分間、より好ましくは70~90℃で2~160分間、さらに好ましくは75~85℃で2~180分間処理することが望ましい。なお、加熱処理は、前記の調合液を撹拌しながら行うことが好ましい。本発明において「撹拌」とは、容器内の内容物が混合されることを意味する。具体的には、撹拌は、撹拌棒等を使用して手動で行なってもよいし、マグネチックスターラやミキサーなど攪拌機を使用して行ってもよい。
また、ロイシン担持ナノ粒子を生成させた調合液をさらに希釈することで、得られたロイシン担持ナノ粒子の凝集が抑制され、また、後述の乾燥時にも所望の平均粒子径を保ったまま乾燥しやすいという利点がある。希釈方法としては、均一に混合可能であればよく、攪拌しながら希釈液を添加する方法、ホモジナイズしながら希釈液を添加する方法等が挙げられるが、特に限定されない。ここで希釈倍率としては、例えば、得られたロイシン担持ナノ粒子含有調合液の2~100倍量の希釈液を混合すればよい。
〔工程(C)〕
本工程では前記工程(B)で得られたロイシン担持ナノ粒子含有調合液を乾燥させて固体状のロイシン担持ナノ粒子を得る。本工程において、前記工程(B)で得られた希釈液中に形成されているロイシン担持ナノ粒子に乾燥処理をさらに施すことで、物性の安定した固体状のロイシン担持ナノ粒子を作製することができる。乾燥方法としては、噴霧乾燥、加熱減圧乾燥などが挙げられる。
噴霧乾燥とは、液体を気体中に噴霧して急速に乾燥させ、乾燥粉体を製造する方法をいう。加熱減圧乾燥とは、加熱装置内を減圧させて沸点を下げることで、乾燥の促進を図り、少ないエネルギーで蒸発・乾燥させる方法をいう。これらの乾燥方法は、いずれも、公知の乾燥装置を用いて行えばよい。前記乾燥時における温度条件としては、各乾燥方法に準じて適当な温度範囲に設定すればよいが、例えば、噴霧乾燥では出口温度を50~100℃、加熱減圧乾燥では20~100℃に調整することが挙げられるが、特に限定はない。
以上のようにして得られた本発明の血中ロイシン濃度上昇促進剤は、これを摂取した対象の血中のロイシン濃度を上昇させ、かつその状態を維持する効果に優れる。
血中のロイシン濃度の測定には、本発明の血中ロイシン濃度上昇促進剤の摂取前および摂取後に対象から採取された血液を用いる。血液の採取方法は特に限定されないが、血液の凝固を防止するため、血液抗凝固剤を用いてもよい。その血液抗凝固剤としては、ヘパリン、クエン酸ナトリウム、EDTA等が挙げられる。また、当該血液は、当該分野で周知は方法により血清とされ、そのまま測定に供され、または保存されてもよい。このように採取された血液は、例えば高速液体クロマトグラフィー(HPLC)法により測定してもよい。高速液体クロマトグラフィー法には、プレカラム誘導体化法(AQC法、OPA法、FMOC法など)やポストカラム誘導体化法(ニンヒドリン法、OPA法など)によりアミノ酸を誘導体化して、誘導体化したアミノ酸を紫外可視吸光光度法(UV法)、蛍光法、や質量分析法(MS法、MS/MS法)などで検出して行う方法がある。
本発明の血中ロイシン濃度上昇促進剤は、製剤化してもよい。この製剤形態としては特に限定されず、例えば、錠剤、被覆錠剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、カプセル剤、液剤、丸剤、懸濁剤、乳剤、トローチ剤、チュアブル錠、シロップ剤等の経口剤等が挙げられる。製剤化の際には、担体、賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、希釈剤、安定化剤、等張化剤、pH調整剤、緩衝剤等が用いられる。
担体や賦形剤としては、例えば、乳糖、ショ糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、マルトース、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、マルチトール、イノシトール、デキストラン、ソルビトール、アルブミン、尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸、メチルセルロース、グリセリン、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム及びこれらの混合物等が挙げられる。
滑沢剤としては、例えば、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ砂、ポリエチレングリコール及びこれらの混合物等が挙げられる。
結合剤としては、例えば、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、ポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、セラック、メチルセルロース、エチルセルロース、水、エタノール、リン酸カリウム及びこれらの混合物等が挙げられる。
崩壊剤としては、例えば、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖及びこれらの混合物等が挙げられる。
希釈剤としては、例えば、水、エチルアルコール、マクロゴール、プロピレングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類及びこれらの混合物等が挙げられる。
安定化剤としては、例えば、ピロ亜硫酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸、チオグリコール酸、チオ乳酸及びこれらの混合物等が挙げられる。
等張化剤としては、例えば、塩化ナトリウム、ホウ酸、ブドウ糖、グリセリン及びこれらの混合物等が挙げられる。
pH調整剤及び緩衝剤としては、例えば、クエン酸ナトリウム、クエン酸、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウム及びこれらの混合物等が挙げられる。
2.持久力向上用飲食品組成物
本発明の持久力向上用飲食品組成物は、前記血中ロイシン濃度上昇促進剤を有効成分として含有する。
ここで、「有効成分」とは、持久力向上効果を奏する上で必要とされる成分のことを意味する。一つの好ましい態様として、「有効成分」とは、血中ロイシン濃度を高レベルに長時間にわたって保持する必要がある対象のために、血中ロイシン濃度を高レベルに長時間にわたって保持する効果を奏する上で必要とされる成分のことを意味する。
本発明において、「血中ロイシン濃度を高レベルに長時間にわたって保持する必要がある対象」とは、持久力向上効果を期待する対象を意味し、例えば、マラソン、陸上中・長距離、自転車ロード、トライアスロン、クロスカントリー、水泳中・長距離、スピードスケート長距離、サッカー、バスケットボール、ラグビーなどの持久力を必要とする運動を行うスポーツ選手やスポーツ愛好家(アスリート)や、健康増進、運動能力向上、疲労回復、または持久力向上を目的として運動する対象などが挙げられる。
本発明において、「持久力」とは、運動や筋肉労作における持久力を意味し、ある一定の作用・機能、例えば運動状態を継続して行うことができる能力を意味する。
前記「運動」とは身体活動を意味する。例えば、マラソン、陸上中・長距離、自転車ロード、トライアスロン、クロスカントリー、水泳中・長距離、スピードスケート長距離、サッカー、バスケットボール、ラグビーなどの持久力を必要とするスポーツ、労働、歩く、立つ等の日常の全ての動作が含まれる。
前記「筋肉労作」とは、筋肉を動かすことを意味する。
また、「持久力向上作用」とは、運動・筋肉労作における持久力向上作用を意味し、その継続してできる能力が増強される作用、例えば、具体的には運動・筋肉労作の継続時間が延びることにより確認することができる。例えば、「長時間運動やスポーツをし続けることができる」、「長く仕事をしていても疲れない」、「毎日の生活で疲れが残らない」等を挙げることができる。
従って、本発明の血中ロイシン濃度上昇促進剤または持久力向上用飲食品組成物を摂取する対象とは、例えば、スポーツ選手、スポーツ愛好者(アスリート)などに限らず、健康増進、運動能力向上、疲労の回復、または持久力の向上を必要としている対象が挙げられる。また、この対象には、ヒト以外の動物(馬、牛などの家畜、犬、猫などの愛玩動物、動物園などで飼育されている鑑賞動物など)であってもよい。
本発明における持久力向上作用は、例えば後述する実施例のように、マウスを用いた酸素消費量解析や移動距離の計測により評価することができる。
本発明の持久力向上用飲食品組成物は、前記血中ロイシン濃度上昇促進剤に加えて、持久力向上効果を奏する限りにおいて、その他の食品原料および/または食品添加物原料を添加することができる。
例えば、嗜好性の付与を目的に、甘味料(砂糖類、液糖類、果糖、麦芽糖、三温糖など)、糖アルコール(エリスリトールなど)、高甘味度甘味料(ステビア、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムカリウム)、酸味料、増粘多糖類、香料、果汁、野菜汁などを添加することができる。また、機能付与を目的に、ミネラル類(カルシウム、鉄、マンガン、マグネシウム、亜鉛など)、ビタミン類、機能性素材、プロバイオティクス乳酸菌などを添加して、本発明の持久力向上用飲食品組成物とすることができる。
本発明の持久力向上用飲食品組成物の形態としては、医薬組成物以外のものであって、溶液、懸濁液、乳濁液、粉末、固体成形物など、経口摂取可能な形態であればよく特に限定されない。具体的には、例えば、即席麺、レトルト食品、缶詰、電子レンジ食品、即席スープ・みそ汁類、フリーズドライ食品などの即席食品類;清涼飲料、果汁飲料、野菜飲料、豆乳飲料、コーヒー飲料、茶飲料、粉末飲料、濃縮飲料、アルコール飲料などの飲料類;パン、パスタ、麺、ケーキミックス、パン粉などの小麦粉製品;飴、キャラメル、チューイングガム、チョコレート、クッキー、ビスケット、ケーキ、パイ、スナック、クラッカー、和菓子、デザート菓子などの菓子類;ソース、トマト加工調味料、風味調味料、調理ミックス、たれ類、ドレッシング類、つゆ類、カレー・シチューの素類などの調味料;加工油脂、バター、マーガリン、マヨネーズなどの油脂類;乳飲料、ヨーグルト類、乳酸菌飲料、アイスクリーム類、クリーム類などの乳製品;農産缶詰、ジャム・マーマレード類、シリアルなどの農産加工品;冷凍食品などが挙げられる。好ましくは、食品は、乳製品であり、より好ましくは乳飲料、乳酸菌飲料である。
また、食品には、健康食品、機能性食品、栄養補助食品、機能性表示食品、特定保健用食品、病者用食品、乳幼児用調整粉乳、妊産婦もしくは授乳婦用粉乳、または血中アミノ酸濃度上昇促進のために用いられる物である旨の表示を付した食品のような分類のものも包含される。また、本発明において、食品とは飲料を含む概念である。
また、本発明の持久力向上用飲食品組成物は、市場での提供を目的とした一つの態様として、容器入りの粉末の形態とすることができる。
前記容器は、紙、袋、箱、缶、ビンなど、公知のものを使用することができる。
前記容器の容量は、特に制限はなく、例えば、1~5000g、好ましくは2~4000g、より好ましくは3~3000gである。なかでも、ファミリーサイズの場合には、例えば、300~5000g、好ましくは300~4000g、より好ましくは300~3000gであり、パーソナルサイズの場合、例えば、1~500g、好ましくは2~250g、より好ましくは3~200gである。
さらに、本発明の持久力向上用飲食品組成物は、市場での提供を目的とした一つの態様として、容器入り飲料(粉末を分散溶解した飲料)の形態にすることができる。
前記容器は、紙容器、ソフトバック、ペットボトル、缶、ビンなどの公知の容器を使用することができる。
前記容器の容量は、特に制限はなく、例えば、1~5000g、好ましくは2~4000g、より好ましくは3~3000gである。なかでも、ファミリーサイズの場合には、例えば、300~5000g、好ましくは300~4000g、より好ましくは300~3000gであり、パーソナルサイズの場合、例えば、10~500g、好ましくは20~500g、より好ましくは30~500gである。
また、本発明の持久力向上用飲食品組成物は、一食あたりの単位包装形態からなり、当該単位中には、ホエイタンパク質およびロイシンを合わせた総タンパク質量を、一食摂取量として1g以上に調整したものが望ましく、具体的には、1~40g、好ましくは2~20g、より好ましくは3~20g、さらに好ましくは3~15g、特に好ましくは3~10gとなるように調製してなる。ここで、「一食あたりの単位包装形態」からなるとは、一食あたりの摂取量があらかじめ定められた形態のものであり、例えば、特定量を経口摂取し得る食品として、一般食品のみならず、飲料(ドリンク剤など)、健康補助食品、保健機能食品、サプリメントなどの形態を意味する。
「一食あたりの単位包装形態」では、例えば、液状の飲料、ゲル状・糊状・ペースト状のゼリー、粉末状・顆粒状・カプセル状・ブロック状の固体状の食品などの場合には、金属缶、ガラスビン(ボトルなど)、プラスチック容器(ペットボトルなど)、パック、パウチ、フィルム容器、紙箱などの包装容器で特定量(用量)を規定できる形態、あるいは、一食あたりの摂取量(用法、用量)を包装容器やホームページなどに表示することで特定量を規定できる形態が挙げられる。本発明の持久力向上用飲食品組成物は、一口サイズのブロック状や、一飲みで摂取できるミニ缶飲料など、どのような形態であっても、摂取・嚥下が容易であり、子供や高齢者にとっての利便性を向上させることができる。
本発明の血中ロイシン濃度上昇促進剤または持久力向上用飲食品組成物を、持久力向上を必要とする対象に摂取させる(投与する)方法としては、経口摂取、経腸投与、胃ろうなどから、その対象および用途により、適宜選択することができるが、好ましくは経口摂取である。
本発明の血中ロイシン濃度上昇促進剤または持久力向上用飲食品組成物の摂取量としては、対象の性別、年齢、生理的状態、製剤形態、投与経路、投与回数、有効成分濃度等に応じて広い範囲から適宜選択できるが、例えば、成人1日当たり、本発明の血中ロイシン濃度上昇促進剤中に加えたL-ロイシンの含有量が固形分として20~200mg/kg程度、好ましくは30~100mg/kg程度であればよい。投与は、例えば、1日当たり1回又は数回に分けてもよい。
以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕ロイシン担持ナノ粒子(ロイシン担持ナノホエイ)の製造(試験検体の製造)
図1に、ロイシン担持ナノホエイの製造方法を示した。
まず、(1)蒸留水1000mLにカテキン含量70%の緑茶抽出物(商品名:サンフェノン90S、太陽化学株式会社製)1.14gを加え、(2)よく撹拌することでカテキン水溶液を調製した(カテキン濃度800mg/L)。
次いで、(3)ホエイタンパク質(商品名:エンラクトSAT、日本新薬株式会社製)50g、ロイシン0.5gを加え、(4)よく撹拌することでロイシン-ホエイタンパク質-カテキン水溶液を調製した。
さらに、(5)予め蒸留水で1%の濃度になるように調製した増粘多糖類(商品名:グリロイド3C、DSP五協フード&ケミカル株式会社製)溶液を0.5mL加え、(6)よく撹拌することでロイシン-ホエイタンパク質-カテキン-増粘多糖類水溶液を調製した〔工程(A)〕。
次いで、(7)撹拌しながら80℃に30分間保持することで加熱処理によるナノ化処理を行って、ロイシン担持ナノ粒子含有液を得た〔工程(B)〕。
次いで、(8)前記ロイシン担持ナノ粒子含有液を、噴霧乾燥機(東京理科器械社製)を用いて噴霧乾燥することで、(9)ロイシン担持ナノ粒子粉末を得た〔工程(C)〕。
なお、噴霧乾燥の条件としては、入口温度160℃、出口温度60℃、乾燥空気量0.4m/min、噴霧圧力50kPa、流速400mL/hとした。
得られたナノ粒子粉末を再度水に分散させ、ゼータ電位・ナノ粒子径測定システム(ベックマン・コールター株式会社製、「DelsaMax PRO」)を用いて平均粒子径を測定したところ、平均粒子径は90nmであった。
〔比較例1〕ホエイタンパク質-ロイシン混合物の製造(対照検体の製造)
ホエイタンパク質-ロイシン混合物は、(7)加熱処理によるナノ化処理を行わないこと以外、実施例1と同一である。
すなわち、まず、(1)蒸留水1000mLにカテキン含量70%の緑茶抽出物(商品名:サンフェノン90S、太陽化学株式会社製)1.14gを加え、(2)よく撹拌することでカテキン水溶液を調製した(カテキン濃度800mg/L)。
次いで、(3)ホエイタンパク質(商品名:エンラクトSAT、日本新薬株式会社製)50g、ロイシン0.5gを加え、(4)よく撹拌することでロイシン-ホエイタンパク質-カテキン水溶液を調製した。
次いで、(5)予め蒸留水で1%の濃度になるように調製した増粘多糖類(商品名:グリロイド3C、DSP五協フード&ケミカル株式会社製)溶液を0.5mL加え、(6)よく撹拌することでロイシン-ホエイタンパク質-カテキン-増粘多糖類水溶液を調製した。
次いで、(8)前記ロイシン-ホエイタンパク質-カテキン-増粘多糖類水溶液を、噴霧乾燥機(東京理科器械社製)を用いて噴霧乾燥することで、ホエイタンパク質-ロイシン混合物の粉末を得た。なお、噴霧乾燥の条件としては、入口温度160℃、出口温度60℃、乾燥空気量0.4m/min、噴霧圧力50kPa、流速400mL/hとした。得られたナノ粒子粉末を再度水に分散させ、ゼータ電位・ナノ粒子径測定システム(ベックマン・コールター株式会社製、「DelsaMax PRO」)を用いて平均粒子径を測定したところ、平均粒子径は350~480nmであった。
〔実施例2〕ロイシン担持ナノ粒子(ロイシン担持ナノホエイ)摂取後の血中ロイシン濃度の測定
試験検体として実施例1で得られたロイシン担持ナノホエイ1.72g、対照検体である比較例1で得られたホエイタンパク質-ロイシン混合物粉末1.72g(ナノ化していないこと以外は、前記ロイシン担持ナノホエイと、ロイシン量もホエイタンパク質量も同一にしたもの)を、それぞれ21mLの蒸留水に懸濁し、そのうち3mLを6週齢のSD雄性ラット5匹ずつに胃内投与した。各食品の投与量はラットの体重あたりに換算すると1.06g/kgとなるように投与した。投与後0.5、1、2、4、6、8、24時間後に採血し、血漿中のロイシン濃度を測定した。
結果を図2に示した。図2において、「ホエイ+ロイシン」は、対照検体であるホエイタンパク質-ロイシン混合物粉末を投与したラットのロイシン血中濃度を、「ナノホエイ+ロイシン」は、試験検体であるロイシン担持ナノホエイ粉末を摂取したラットのロイシン血中濃度を示したものである。
図2に示す結果から、ナノホエイ+ロイシン溶液を胃内投与したラットでは、血中ロイシン濃度が投与前に約2.1mg/dlであったのに比べて、投与後0.5時間では約4.9mg/dlにまで高くなったのち、投与後2時間では約2.5mg/dl、4時間では約2.4mg/dl、6時間では約2.4mg/dl、8時間では約2.3mg/dl、24時間では時間では約2.5mg/dlと約2.3~2.5mg/dlと有意に高いレベルで維持された。
一方、対照であるホエイ+ロイシン溶液を投与したラットでは、血中ロイシン濃度が投与前に約2.1mg/dlであったのに比べて、投与後の0.5時間では約5.9mg/dlにまで高くなったのち、投与後2時間では約2.2mg/dl、4時間では約2.1mg/dl、6時間では約1.9mg/dl、8時間では約2.1mg/dl、24時間では時間では約1.8mg/dlと投与後4時間で投与前と同じかレベルに戻り、それ以降では低いレベルのままであった。
特にナノホエイ+ロイシン溶液を胃内投与したラットは、投与後2、4、6、8、24時間の各時点でいずれも、ホエイ+ロイシン溶液を胃内投与したラットに比べて、血中ロイシン濃度が、投与後2時間では約13.4%、4時間では約15.0%、6時間では約27.4%、8時間では約9.9%、24時間では時間では約34.9%有意に高く維持されていた。
これらの結果より、ロイシンを担持させたナノホエイは、ホエイに単にロイシンを混合したものと比較して、投与後、24時間にわたって血中ロイシン濃度を高く維持する作用のあることがわかった。
〔実施例3〕ロイシン担持ナノ粒子(ロイシン担持ナノホエイ)摂取後の血中ロイシン濃度の測定
4週齢のC57BL/6J雄性マウスを、暗期と明期が12時間おきに入れ替わる飼育室にて1週間予備飼育した。その後、暗期に切り替わる3時間前の16時から絶食・絶水を開始し、回転かご付きチャンバー(株式会社シンファクトリー社製)に訓化させた。19時に、試験検体としてナノホエイ+1%ロイシン、対照検体としてホエイ+1%ロイシン(各食品を8.74gを40mLの蒸留水に懸濁させたもの)をマウス(ナノホエイ群7匹、ホエイ群6匹)に体重あたりの投与量がそれぞれ8.74g/kgになるように胃内投与し、暗期12時間のエネルギー代謝ならびに自発運動量(かごの直径15cmと回転数から移動距離を算出)を測定した。
エネルギー代謝の測定には呼気ガス分析装置「ARCO-2000」(有限会社アルコシステム)を用いた。回転かご付きチャンバー内に充満したマウスの呼気ガスを0.3mL/minの割合で吸引し、接続された質量分析計にて酸素濃度と二酸化炭素濃度を測定した。これらの酸素濃度と二酸化炭素濃度の値に基づいて、酸素消費量、呼吸商、糖質酸化量、脂質酸化量を算出した。
図3に酸素消費量の経時変化を、図4に呼吸商の経時変化を示した。
暗期全体ではナノホエイ+1%ロイシン摂取はホエイ+1%ロイシンと比較して酸素消費量及び呼吸商に影響を与えなかったが、暗期後半(破線で示した300分以降)においては、ナノホエイ群にて酸素消費量が高い傾向が確認できた。
前記の傾向は24時間まで続いた。酸素は体内で化学的なエネルギーを作るときに使われるが、その消費量が多いほどより多くのエネルギーが作り出される。エネルギーの生産量が多いほど身体を長く動かすことができるので、酸素消費量の増加は持久力の増加と直結していると評価することができる。
投与後5時間から12時間(計7時間)の酸素消費量を図5に、脂質酸化量を図6に、糖質酸化量を図7に、移動距離の総量(積算値)を図8に、また、この7時間の酸素消費量と移動距離の積算値の相関図を図9に示した。酸素消費量はナノホエイ+1%ロイシン摂取はホエイ+1%ロイシン摂取と比較して有意に高い値を示し、脂質酸化量、糖質酸化量、及び移動距離も高い傾向が見られた。
さらに、ナノホエイ群では酸素消費量が高い個体ほど移動距離が長い傾向が見られたのに対し、ホエイ群ではそのような傾向は見られなかった(図9)。これらの結果より、ナノホエイ+ロイシン投与により運動持久力が高まり、後半の運動パフォーマンスがホエイ+ロイシン投与に比べて落ちにくいことがわかった。
なお、前記の傾向は24時間まで続いた。
以上の結果より、ロイシン担持ナノ粒子(ロイシン担持ナノホエイ)には血中ロイシン濃度が長時間にわたり高く保持する「血中ロイシン濃度上昇促進剤」としての作用があるとともに、ロイシン担持ナノ粒子を有効成分として含有する飲食品組成物は、持久力が高まる「持久力向上用飲食品組成物」として有用であることが示された。

Claims (6)

  1. カテキン、ホエイタンパク質およびロイシンを含むナノ粒子を有効成分として含有し、
    ゼータ電位・ナノ粒子径測定システム(ベックマン・コールター株式会社製、「DelsaMax PRO」)で測定した前記ナノ粒子の平均粒子径が40~200nmである、血中ロイシン濃度上昇促進剤。
  2. 前記ナノ粒子がさらに多糖類を含む請求項1に記載の血中ロイシン濃度上昇促進剤
  3. 請求項1または2に記載の血中ロイシン濃度上昇促進剤を有効成分として含む、持久力向上用飲食品組成物。
  4. カテキン、ホエイタンパク質、およびロイシンを混合して調合液を調製する工程(A)、
    工程(A)で得られた調合液を加熱処理してナノ粒子を生成させることでナノ粒子含有液を得る工程(B)、および
    工程(B)で得られたナノ粒子含有液を乾燥して、ナノ粒子含有粉末を得る工程(C)
    を有し、
    ゼータ電位・ナノ粒子径測定システム(ベックマン・コールター株式会社製、「DelsaMax PRO」)で測定した前記ナノ粒子含有粉末の平均粒子径が40~200nmである、血中ロイシン濃度上昇促進剤の製造方法。
  5. 前記工程(A)において、さらに多糖類を含有する調合液を調製する請求項記載の血中ロイシン濃度上昇促進剤の製造方法。
  6. 前記工程(B)において、加熱処理を70~98℃で、2~180分間行う請求項またはに記載の血中ロイシン濃度上昇促進剤の製造方法。
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