JP7042977B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、二重シールドツイストペアケーブルに装着されるコネクタに関する。
電磁ノイズの多い環境下における高速データ通信に適した信号伝送方式として、差動伝送方式がある。差動伝送方式に用いられる通信ケーブルとして、いわゆる二重シールドツイストペアケーブル(以下「二重STPケーブル」という。)が知られている。二重STPケーブルは、それぞれが内側シールド導体で覆われた複数のツイストペアケーブル(以下「内側シールドケーブル」という)と、複数の内側シールドケーブル全てを覆う外側シールド導体とを有する。二重STPケーブルが各種機器と接続される場合、二重STPケーブルの端部にコネクタが装着され、当該コネクタを介して各シールド導体が接地される。その際、内側シールド導体をコネクタと接続する方法として、従来、ワイヤの両端をそれぞれ内側シールド導体とコネクタにはんだ付けする方法、又は、内側シールド導体を構成する編組を解いて引き伸ばしたものをコネクタに噛み込ませる方法等が知られている。
ここで、1つの内側シールド層と1つの外側シールド層を有する同軸ケーブル用のコネクタとして、例えば特許文献1には、内側シールド層にかしめにより接続される中間導体と、外側シールド層にかしめにより接続される外部導体とを有するコネクタが開示されている。
特開2013-191274号公報
二重STPケーブルにコネクタを装着する場合、各シールド導体をその軸方向に略垂直な方向に切断した略円形の断面(以下、単に「断面」という。)において、当該断面の周囲とコネクタとの接続箇所が全周に近いほど、シールド効果が高くなる。しかし、従来の内部シールド導体とコネクタの接続方法は、いずれも、内部シールド導体の断面の周囲の一部のみをコネクタに接続するものであるため、十分なシールド効果を得ることができないという問題があった。特許文献1に記載されたような内側シールド層が1つのみである同軸ケーブル用のコネクタは、複数の内側シールド導体を有する二重STPケーブルには適用できない。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、二重STPケーブルとコネクタとの接続において、複数の内部シールド導体を、その各断面のほぼ全周に亘ってコネクタと接続することができる技術を提供することを目的とする。
この発明に係るコネクタは、第1のペアケーブル及び当該第1のペアケーブルを覆う第1の内側シールド導体を含む第1の内側シールドケーブルと、第2のペアケーブル及び当該第2のペアケーブルを覆う第2の内側シールド導体を含む第2の内側シールドケーブルと、当該第1の内側シールドケーブル及び当該第2の内側シールドケーブルを覆う外側シールド導体とを備えている二重シールドツイストペアケーブルに装着されるコネクタであって、第1の内側シールドケーブルの外周形状に沿う形状の第1の屈曲部、及び、第2の内側シールドケーブルの外周形状に沿う形状の第2の屈曲部、を有する導電性の内側シールドケーブル把持部と、第1の内側シールドケーブル及び第2の内側シールドケーブルを通すための中空空間、並びに、当該中空空間を規定する内周面第1の屈曲部の外周形状に沿う第1の溝、及び、第2の屈曲部の外周形状に沿う第2の溝、を有する導電性のクランプリングハウジングと、を備え、第1の溝と第2の溝とは、互いに対向する位置に配置され、内周面の全周にわたって設けられる
この発明によれば、二重STPケーブルとコネクタとの接続において、複数の内部シールド導体を、その各断面のほぼ全周に亘ってコネクタと接続することができる。
実施の形態1に係るシールドケーブル用コネクタが装着されるシールドケーブルの構成を示す外観図である。 実施の形態1に係るシールドケーブル用コネクタの構成を示す分解図である。 実施の形態1に係るシールドケーブル用コネクタのコネクタ本体部の構成を示す外観図である。 実施の形態1に係るシールドケーブル用コネクタのコネクタ本体部の構成を示す部分断面図である。 実施の形態1に係るシールドケーブル用コネクタのシーリングナットの構成とクランプリングの構成とを示す外観図である。 実施の形態1に係るシールドケーブル用コネクタのクランプリングの構成を示す外観図である。 実施の形態1に係るシールドケーブル用コネクタのクランプリングの構成を示す断面図である。 実施の形態1に係るシールドケーブル用コネクタのシーリングナットの構成を示す外観図である。 実施の形態1に係るシールドケーブル用コネクタのシーリングナットの構成を示す断面図である。 実施の形態1に係るシールドケーブル用コネクタの内側シールドケーブル把持部の構成を示す外観図である。 図6又は図7に示すクランプリングを矢印Aから見た図を示す。 実施の形態1に係るシールドケーブル用コネクタのクランプリングの中空空間に内側シールドケーブル把持部を設置する直前を示す外観図を示す。 図11に示すクランプリングの中空空間に内側シールドケーブル把持部が設置された図を示す。 実施の形態1に係るシールドケーブル用コネクタをシールドケーブルに装着する方法を説明するための図である。 実施の形態1に係るシールドケーブル用コネクタにおける第1の内側シールドケーブルと第2の内側シールドケーブルとが取り付けられた内側シールドケーブル把持部を拡大した図である。 実施の形態1に係るシールドケーブル用コネクタにおける中空空間に第1の内側シールドケーブル及び第2の内側シールドケーブルがそれぞれ挿入されたクランプリングの断面図を示す。
近年、工場内又は車両内などの電磁ノイズの多い環境下において高速なデータ通信を実現する方法として、差動伝送方式の採用が進んでいる。
差動伝送方式とは、送信側の差動ドライバと受信側の差動レシーバとの間において、互いに逆相で振幅の等しい正位相の信号と逆位相の信号とで構成される差動信号を、1ペアの導線で構成される2本の配線を通じて伝送する方式である。この方式は、導線1本あたりの電圧振幅が低くなることから、立ち上がり時間を早くできるため、高速なデータ伝送に適している。
一般的な差動伝送では、導線を絶縁体で被覆した2本の絶縁電線を撚り合せて対にしたツイストペアケーブルがよく用いられる。ツイストペアケーブルは、安価且つ曲げも容易であり、他のペアケーブルよりも対地平衡度が高いことから、外来ノイズに強いだけでなく、信号の不要放射を少なくできるという特徴を持つため、広く使われている。
しかし、工場内又は車両内などの電磁ノイズの多い環境下では、より一層、ケーブル内外を電気的に隔離する必要があるため、ツイストペアケーブルの外側にシールド導体(以下、外側シールド導体)を付けた、いわゆる二重シールドツイストペア(以下、STP:Shielded Twisted Pair)ケーブルが用いられる。
このSTPケーブルは、例えば、送信用の差動伝送を行う1対のツイストペアケーブルと、受信用の差動伝送を行う1対のツイストペアケーブルを束ねた、2組のツイストペアケーブルで構成される。つまり、STPケーブルは、合計4本の心線を有する。一般的に、STPケーブルでは、当該4本の心線全体をシールドで覆う構造が採用されることが多い。また、1対のツイストペアケーブルを4組束ねたSTPケーブルでは、合計8本の心線全体をシールドで覆う構造が採用される場合もある。
だが、このように、例えば、送信信号と受信信号のような異なる信号をそれぞれ伝送する複数のツイストペアケーブルを束ねてしまうと、ツイストペアケーブル同士が近接することで、クロストークを引き起こしてしまうため、信号波形が乱されてしまい、高速な信号伝送が行えないという問題があった。
このため、差動伝送のさらなる高速化を狙い、ツイストペアケーブルごとにシールド導体(以下、内側シールド導体)で覆うことにより、複数の内側シールドケーブルを構成し、さらに、当該複数の内側シールドケーブルを束ねたものを外側シールド導体で覆う構造とする二重STPケーブルが開発された。この二重STPケーブルを用いれば、ツイストペアケーブル間のクロストークが起こらないように内側シールド導体で電気的結合を遮へいできるだけでなく、二重STPケーブルの外部とは外側シールド導体によって電気的に隔離することができる。
しかし、二重STPケーブルの内側シールド導体と外側シールド導体とをそれぞれ、グラウンドに接地しなければ、各シールド導体に誘起される電荷を逃がすことができず、電気的なシールドとしての効果を発揮することができない。このため、一般的には、二重STPケーブルの内側シールド導体及び外側シールド導体は、それぞれ、コネクタを介して金属筐体等に接続することにより接地されることが多い。
しかし、上述のように、複数の内側シールド導体は、それぞれ、はんだ付けが行われるか、又は、各編組若しくは各導体巻線が解かれるなどの加工が行われた上で接地されることが一般的である。そのため、複数の内側シールド導体は、当該加工に基づくコネクタとの接続不良により、十分に接地されない可能性がある。
上記のような問題を解決するために、実施の形態1に係るシールドケーブル用コネクタは、内側シールドケーブルを把持する内側シールドケーブル把持部を備えている。
以下、この発明をより詳細に説明するため、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るコネクタ100が装着される二重STPケーブル1の構成を示す外観図である。図1が示すように、二重STPケーブル1は、第1のペアケーブル2及び当該第1のペアケーブル2を覆う第1の内側シールド導体4を含む第1の内側シールドケーブル6と、第2のペアケーブル3及び当該第2のペアケーブル3を覆う第2の内側シールド導体5を含む第2の内側シールドケーブル7とを備えている。
第1のペアケーブル2の各ケーブルと第2のペアケーブル3の各ケーブルとは、ケーブル内部の中心に心線8を備えている。また、二重STPケーブル1は、第1の内側シールドケーブル6及び第2の内側シールドケーブル7を覆う外側シールド導体9をさらに備えている。また、外側シールド導体9は、絶縁被覆10により覆われている。
第1のペアケーブル2及び第2のペアケーブル3は、それぞれ、ツイストペアケーブルである。しかし、二重STPケーブル1は、外側シールド導体と複数の内側シールド導体とを備えていればよく、二重STPケーブルに限定されない。また、第1のペアケーブル2及び第2のペアケーブル3は、ツイストペアケーブルに限定されず、それぞれ、別の種類のペアケーブルであってもよい。
第1の内側シールド導体4、第2の内側シールド導体5、及び外側シールド導体9は、それぞれ、例えば、導電性が高い銅等の金属で形成されているシールド素線が網目状に組まれることにより構成される。
第1の内側シールド導体4は、第1のペアケーブル2を包囲することにより、外部から第1のペアケーブル2に流入する電磁ノイズを遮蔽し、且つ、第1のペアケーブル2から外部に漏洩する電磁ノイズを遮蔽する。
第2の内側シールド導体5は、第2のペアケーブル3を包囲することにより、外部から第2のペアケーブル3に流入する電磁ノイズを遮蔽し、且つ、第2のペアケーブル3から外部に漏洩する電磁ノイズを遮蔽する。
外側シールド導体9は、第1の内側シールドケーブル6及び第2の内側シールドケーブル7を包囲することにより、外部から第1の内側シールドケーブル6及び第2の内側シールドケーブル7にそれぞれ流入する電磁ノイズを遮蔽し、且つ、第1の内側シールドケーブル6及び第2の内側シールドケーブル7からそれぞれ外部に漏洩する電磁ノイズを遮蔽する。
次に、実施の形態1に係るコネクタ100について図面を参照して説明する。図2は、実施の形態1に係るコネクタ100の構成を示す分解図である。図2が示すように、コネクタ100は、コネクタ本体部20、内側シールドケーブル把持部30、クランプリング40及びシーリングナット50を備えている。コネクタ本体部20は、第1の雄ネジ部21を有する。クランプリング40は、一方の端部にコネクタ本体部20の第1の雄ネジ部21と締結される雌ネジ部41を有し、他方の端部に雄ネジ部42を有する。シーリングナット50は、クランプリング40の雄ネジ部42に締結される雌ネジ部51を有する。詳細については後述するが、内側シールドケーブル把持部30は、クランプリング40の内部に設置される。
まず、コネクタ本体部20の構成について図面を参照して説明する。図3は、コネクタ本体部20の構成を示す外観図である。図4は、コネクタ本体部20の構成を示す部分断面図である。図2、図3又は図4が示すように、コネクタ本体部20は、同軸上に並んだ心線接続部22及びコネクタハウジング23を備えている。コネクタハウジング23は、クランプリング40側の一方の端部の外周面に第1の雄ネジ部21を有し、他方の端部の外周面に第2の雄ネジ部24を有している。コネクタハウジング23の材料は、金属等の導電体であり、一方の端部から他方の端部まで電気的に接続されている。
心線接続部22は、第1のペアケーブル2の心線8及び第2のペアケーブル3の心線8と接続するための部材である。より詳細には、心線接続部22は、円柱状の形状を有し、クランプリング40側の底面に心線差し込み孔22aを有する。心線差し込み孔22aの内部には、心線受け導体25が設置されている。また、心線接続部22は、側面に、心線差し込み孔22aに連結している心線ネジ留め孔22bを有する。心線ネジ留め孔22bの内部には、心線留めネジ26が設置されている。心線接続部22の材料は、例えば、樹脂である。
第1のペアケーブル2又は第2のペアケーブル3の心線8は、心線差し込み孔22aに差し込まれることにより、心線受け導体25と電気的に接触する。この状態で、心線留めネジ26を回し、心線受け導体25側に移動させることにより、心線8が、心線留めネジ26と心線受け導体25との間に挟まれ、固定される。
コネクタハウジング23の内部の空洞には、充填剤27及び樹脂部28が設置されている。充填剤27は、絶縁体である。充填剤27の内部では、上述の心線受け導体25から延伸するコネクタピン29が貫通している。コネクタピン29は、充填剤27によってコネクタハウジング23と接触しないように固定されている。これにより、コネクタハウジング23とコネクタピン29とは、電気的に絶縁されている。
樹脂部28は、4つの貫通孔28aを有し、各貫通孔28aには、充填剤27を貫通したコネクタピン29の先端が挿入されている。コネクタハウジング23の第2の雄ネジ部24は、図示しない電子機器の雌ネジ部に締結されることにより、当該電子機器の筐体と電気的に接続される。例えば、電子機器の筐体は接地されており、これにより、コネクタハウジング23は、電子機器の筐体を介して、電気的に接地される。また、このとき、コネクタピン29は、当該電子機器のコネクタに接続される。これにより、第1のペアケーブル2又は第2のペアケーブル3の心線8は、コネクタピン29及び心線受け導体25を介して、当該電子機器のコネクタと電気的に接続される。
なお、実施の形態1に係るコネクタ本体部20は、心線接続部22の4つの心線差し込み孔22a、4つの心線受け導体25、4つの心線ネジ留め孔22b及び4つの心線留めネジ26、樹脂部28の4つの貫通孔28a並びに4つのコネクタピン29を備えているが、これらの各部材の数は、4つに限定されない。コネクタ本体部20は、装着されるシールドケーブルにおけるペアケーブルの心線の数に応じた数の分、これらの各部を備え得る。
次に、シーリングナット50の構成とクランプリング40の構成とについて図面を参照して説明する。図5は、シーリングナット50の構成とクランプリング40の構成とを示す外観図である。図6は、クランプリング40の構成を示す外観図である。図7は、クランプリング40の構成を示す断面図である。
まず、クランプリング40の構成について説明する。図5、図6又は図7が示すように、クランプリング40は、複数の異なる形の円筒が合わさった形状を有している。クランプリング40は、二重STPケーブル1が内部を通るように、二重STPケーブル1の外径よりも大きい寸法の内径を有する。クランプリング40は、同軸上に並んだクランプリングハウジング43及び締結部44を備えている。クランプリングハウジング43は、外周面が締結部44の内周面と嵌合しており、締結部44を回転自在に支持している。また、クランプリングハウジング43の外周面と締結部44の内周面とが嵌合している部分には、隙間が設けられており、締結部44は、嵌合しているクランプリングハウジング43に対して、軸方向に沿って、当該隙間の長さ分、移動可能である。
締結部44は、コネクタ本体部20側の端部における内壁に、雌ネジ部41を有している。締結部44の内側に、コネクタ本体部20を心線接続部22側から差し込み、締結部44をコネクタ本体部20側に移動させ、回転させることにより、締結部44の雌ネジ部41と、コネクタハウジング23の第1の雄ネジ部21とを締結することができる。
クランプリングハウジング43は、第1の内側シールドケーブル6と第2の内側シールドケーブル7とを、シーリングナット50側の他方の端部からコネクタ本体部20側の一方の端部まで通すための中空空間43aを有する。また、当該中空空間43aにおけるコネクタ本体部20側の部分には、クランプリングハウジング43の内径がコネクタ本体部20の心線接続部22の外径よりも大きく構成されていることにより、コネクタ本体部20を格納するためのコネクタ本体格納部43bが形成されている。
また、コネクタ本体格納部43bに隣接する、クランプリングハウジング43の内周面には、内側シールドケーブル把持部30が設置されるための第1の溝43c及び第2の溝43dがそれぞれ設けられている。内側シールドケーブル把持部30の構成については後述する。
また、クランプリングハウジング43におけるシーリングナット50側の端部の外周面には、第1の内側シールドケーブル6と第2の内側シールドケーブル7とが中空空間43aに通された状態で、二重STPケーブル1から剥がされた外側シールド導体9を引っ掛けるための外側シールド導体引掛部45が設けられている。より詳細には、外側シールド導体引掛部45の形状は、テーパー形状である。当該テーパー形状は、シーリングナット50側に向かって、クランプリングハウジング43の外周が徐々に短くなる形状として構成されている。
また、クランプリングハウジング43の外周面における外側シールド導体引掛部45に隣接する部分には、上述の雄ネジ部42が設けられている。
次に、シーリングナット50の構成について説明する。図8は、シーリングナット50の構成を示す外観図である。図9は、シーリングナット50の構成を示す断面図である。図5、図8又は図9が示すように、シーリングナット50は、円筒状の形状を有している。シーリングナット50は、二重STPケーブル1が内部を通ることができるように、二重STPケーブル1の外径よりも大きい寸法の内径を有する。また、シーリングナット50の内周面には、上述の雌ネジ部51が設けられている。
また、シーリングナット50の内周面における雌ネジ部51に隣接する部分には、シーリングナット50の雌ネジ部51とクランプリング40の雄ネジ部42とが締結された場合、外側シールド導体引掛部45に引っ掛けられた外側シールド導体9を外側シールド導体引掛部45との間で挟むことにより把持するための外側シールド導体挟持部52が設けられている。より詳細には、外側シールド導体挟持部52の形状は、外側シールド導体引掛部45のテーパー形状に対応するテーパー形状である。シーリングナット50のテーパー形状は、クランプリング40側に向かって、シーリングナット50の内周が徐々に長くなる形状として構成されている。
次に、内側シールドケーブル把持部30の構成について図面を参照して説明する。図10は、内側シールドケーブル把持部30の構成を示す外観図である。内側シールドケーブル把持部30は、上述のクランプリングハウジング43の内周面に設置され、中空空間43aに通された第1の内側シールドケーブル6と第2の内側シールドケーブル7とを把持するための部材である。
図10が示すように、内側シールドケーブル把持部30は、第1の内側シールドケーブル6の外周形状に沿った形状の第1の屈曲部31と、第2の内側シールドケーブル7の外周形状に沿った形状の第2の屈曲部32とを有する。例えば、内側シールドケーブル把持部30の第1の屈曲部31は、板状の部材の一端部を、第1の内側シールドケーブル6の外周形状に沿うように一方の面側に折り曲げることにより形成される。また、第2の屈曲部32は、上記の板状の部材の他端部を、第2の内側シールドケーブル7の外周形状に沿うように、他方の面側に折り曲げることにより形成される。これにより、内側シールドケーブル把持部30は、Sの字の形状を有する。なお、内側シールドケーブル把持部30は、第1の屈曲部31が第1の内側シールドケーブル6の外周に密着し、第2の屈曲部32が第2の内側シールドケーブル7の外周に密着するように、弾性を有することが好ましい。
次に、内側シールドケーブル把持部30の設置について図面を参照してより詳細に説明する。図11は、上述の図6又は図7に示すクランプリング40を矢印Aから見た図を示す。図12は、クランプリング40の中空空間43aに内側シールドケーブル把持部30を設置する直前を示す外観図を示す。図13は、図11に示すクランプリング40の中空空間43aに内側シールドケーブル把持部30が設置された図を示す。なお、図12及び図13では、説明のため、内側シールドケーブル把持部30とその周辺をそれぞれ通常より拡大して示す。
図11、図12又は図13が示すように、クランプリング40のクランプリングハウジング43の内周面には、内側シールドケーブル把持部30が設置されるための第1の溝43c及び第2の溝43dがそれぞれ設けられている。クランプリング40のクランプリングハウジング43の内周面において、第1の溝43cは、第2の溝43dに対向する位置に設けられている。
第1の溝43cは、内側シールドケーブル把持部30の第1の屈曲部31の外周形状に沿う形状を有している。第2の溝43dは、内側シールドケーブル把持部30の第2の屈曲部32の外周形状に沿う形状を有している。より詳細には、内側シールドケーブル把持部30の第1の屈曲部31における外周面は、曲面であり、第1の溝43cは、当該曲面の形状に沿う形状を有している。内側シールドケーブル把持部30の第2の屈曲部32における外周面は、曲面であり、第2の溝43dは、当該曲面の形状に沿う形状を有している。
内側シールドケーブル把持部30は、クランプリング40におけるコネクタ本体部20側の開口部から挿入される。そして、内側シールドケーブル把持部30は、第1の屈曲部31における外周面が第1の溝43cに嵌合し、且つ、第2の屈曲部32における外周面が第2の溝43dに嵌合することにより、クランプリングハウジング43の内周面に設置される。これにより、内側シールドケーブル把持部30とクランプリング40とは、電気的に接続される。また、第1の溝43cが第1の屈曲部31の外周形状に沿う形状を有し、第2の溝43dが第2の屈曲部32の外周形状に沿う形状を有しているため、内側シールドケーブル把持部30とクランプリング40との接触面積を比較的広くすることができる。
また、第1の溝43cに隣接する部分には、第1の溝43cと同様の溝が設けられており、当該溝に対向する部分であり且つ第2の溝43dに隣接する部分には、第2の溝43dと同様の別の溝が設けられている。このように、クランプリングハウジング43の内周面の全周にわたって、内側シールドケーブル把持部30が設置されるための溝が設けられていることにより、クランプリングハウジング43の中空空間43aにおいて、第1の内側シールドケーブル6及び第2の内側シールドケーブル7の配置に応じて、内側シールドケーブル把持部30の配置を変更することができる。
次に、二重STPケーブル1にコネクタ100を装着する方法について図面を参照して説明する。図14は、二重STPケーブル1にコネクタ100を装着する方法を説明するための図である。なお、図14では、説明のために、第1の内側シールドケーブル6及び第2の内側シールドケーブル7をそれぞれクランプリング40側からコネクタ本体部20側に引き伸ばした状態を示す。まず、二重STPケーブル1の絶縁被覆10は、二重STPケーブル1の端部から、コネクタ本体部20とクランプリング40とが締結され且つクランプリング40とシーリングナット50とが締結された場合のコネクタ100の軸方向の長さ寸法と同程度の長さの分、切断されることにより剥がされる。
次に、絶縁被覆10が剥がされた二重STPケーブル1の外側シールド導体9は、二重STPケーブル1の端部から、コネクタ本体部20とクランプリング40とを締結した場合におけるコネクタ本体部20の心線接続部22からクランプリング40の外側シールド導体引掛部45の手前までの長さの分、切断されることにより剥がされる。
次に、シーリングナット50は、当該二重STPケーブル1の端部から、絶縁被覆10の位置まで通される。次に、クランプリング40は、当該二重STPケーブル1の端部から、絶縁被覆10が存在する位置まで通される。
次に、露出した第1の内側シールドケーブル6の第1の内側シールド導体4及び第2の内側シールドケーブル7の第2の内側シールド導体5は、各内側シールドケーブルの端部から、心線8がコネクタ本体部20の心線接続部22の心線差し込み孔22aに差し込まれる長さに応じた長さの分、切断されることにより取り除かれる。
次に、第1の内側シールドケーブル6の端部と第2の内側シールドケーブル7の端部とに内側シールドケーブル把持部30が取り付けられる。図15は、第1の内側シールドケーブル6と第2の内側シールドケーブル7とが取り付けられた内側シールドケーブル把持部30を示す図である。なお、図15では、説明のため、第1の内側シールドケーブル6、第2の内側シールドケーブル7及び内側シールドケーブル把持部30をそれぞれ通常より拡大して示す。図15が示すように、第1の内側シールドケーブル6と第2の内側シールドケーブル7とは、第1の内側シールドケーブル6の外周面が第1の屈曲部31により覆われ且つ第2の内側シールドケーブル7の外周面が第2の屈曲部32により覆われるように、内側シールドケーブル把持部30に取り付けられる。これにより、第1の内側シールド導体4及び第2の内側シールド導体5と内側シールドケーブル把持部30とは、電気的に接続される。
次に、第1のペアケーブル2又は第2のペアケーブル3の心線8は、コネクタ本体部20の心線接続部22の心線差し込み孔22aに挿入され、心線ネジ留め孔22b内部の心線留めネジ26が回されることにより、心線留めネジ26と心線受け導体25との間に挟まれ、固定される。
次に、クランプリング40は、心線8が接続されたコネクタ本体部20側に引き戻され、クランプリング40の締結部44が回されることにより、締結部44の雌ネジ部41とコネクタハウジング23の第1の雄ネジ部21とが締結される。これにより、クランプリング40とコネクタ本体部20とは締結される。
次に、二重STPケーブル1から剥がされた外側シールド導体9は、クランプリングハウジング43の外側シールド導体引掛部45に引っ掛けられる。より詳細には、外側シールド導体9は、外側シールド導体引掛部45の全周にわたって外側シールド導体引掛部45を包み込むように外側シールド導体引掛部45に被せられる。
次に、シーリングナット50は、外側シールド導体9が引掛けられたクランプリング40側に引き戻され、シーリングナット50が回されることにより、シーリングナット50の雌ネジ部51とクランプリング40の雄ネジ部42とが締結される。これにより、シーリングナット50とクランプリング40とは締結される。また、外側シールド導体9は、シーリングナット50の外側シールド導体挟持部52とクランプリングハウジング43の外側シールド導体引掛部45との間に挟まれることにより把持される。
図16は、中空空間43aに第1の内側シールドケーブル6及び第2の内側シールドケーブル7がそれぞれ挿入されたクランプリング40の断面図を示す。なお、図16では、説明のため、第1の内側シールドケーブル6、第2の内側シールドケーブル7及びそれらの周辺をそれぞれ通常より拡大して示す。図16が示すように、内側シールドケーブル把持部30の第1の屈曲部31の内周面は、第1の内側シールドケーブル6の断面の略全周にわたって第1の内側シールド導体4と接触する。且つ、内側シールドケーブル把持部30の第2の屈曲部32の内周面は、第2の内側シールドケーブル7の断面の略全周にわたって第2の内側シールド導体5と接触している。
また、内側シールドケーブル把持部30の第1の屈曲部31における外周面が第1の溝43cに嵌合し、且つ、内側シールドケーブル把持部30の第2の屈曲部32における外周面が第2の溝43dに嵌合している。これにより、第1の内側シールド導体4及び第2の内側シールド導体5は、それぞれ、内側シールドケーブル把持部30とクランプリングハウジング43と締結部44とコネクタハウジング23とを介して、コネクタハウジング23の第2の雄ネジ部24に接続される電子機器の筐体に電気的に接続される。これにより、第1の内側シールド導体4及び第2の内側シールド導体5は接地される。
上記のように、第1の内側シールド導体4及び第2の内側シールド導体5は、その各断面のほぼ全周に亘ってコネクタ100と接続される。上述のように、シールド導体の断面の周囲とコネクタとの接続箇所が全周に近いほど、シールド効果が高くなるため、二重STPケーブル1及びコネクタ100を含むシステム全体の電気的なシールド効果を高めることが可能となる。
また、外側シールド導体挟持部52と外側シールド導体引掛部45との間に挟まれることにより把持された外側シールド導体9は、クランプリングハウジング43と締結部44とコネクタハウジング23とを介して、コネクタハウジング23の第2の雄ネジ部24に接続される電子機器の筐体に電気的に接続される。これにより、外側シールド導体挟持部52は接地される。
上記のように、外側シールド導体9は、外側シールド導体挟持部52と外側シールド導体引掛部45との間に挟まれることにより、その断面のほぼ全周に亘ってコネクタ100と接続される。上述のように、シールド導体の断面の周囲とコネクタとの接続箇所が全周に近いほど、シールド効果が高くなるため、二重STPケーブル1及びコネクタ100を含むシステム全体の電気的なシールド効果を高めることが可能となる。
なお、実施の形態1では、第1の内側シールドケーブル6と第2の内側シールドケーブル7の2つの内側シールドケーブルを備えている二重STPケーブル1に装着されるコネクタ100について説明した。しかし、この発明は、3つ以上の内側シールドケーブルを備えている二重STPケーブル1にも適用可能である。その場合、コネクタ100は、クランプリングハウジング43の内周面に、中空空間43aに通された3つ以上の内側シールドケーブルを把持するための内側シールドケーブル把持部を備えている。例えば、内側シールドケーブルが4つである場合、当該内側シールドケーブル把持部は、さらに、第3の屈曲部及び第4の屈曲部を備えている。第3の屈曲部は、第3の内側シールドケーブルの外周形状に沿った形状を有し、第4の屈曲部は、第4の内側シールドケーブルの外周形状に沿った形状を有する。第3の屈曲部は、一方の面側に折り曲げられた第1の屈曲部31の端部から延伸する部分が、第3の内側シールドケーブルの外周を覆うように他方の面側にさらに折り曲げられることにより形成される。また、第4の屈曲部は、他方の面側に折り曲げられた第2の屈曲部32の端部から延伸する部分が、第4の内側シールドケーブルの外周を覆うように一方の面側にさらに折り曲げられることにより形成される。
または、例えば、コネクタ100は、クランプリングハウジング43の内周面に、中空空間43aに通された3つ以上の内側シールドケーブルを把持するために、上述の内側シールドケーブル把持部30を2つ以上備えていてもよい。例えば、内側シールドケーブルが4つである場合、2つの内側シールドケーブル把持部30のうちの第1の内側シールドケーブル把持部は、第1の屈曲部が、第1の内側シールドケーブルの外周形状に沿った形状を有し、第2の屈曲部が、第2の内側シールドケーブルの外周形状に沿った形状を有する。第2の内側シールドケーブル把持部は、第1の屈曲部が、第3の内側シールドケーブルの外周形状に沿った形状を有し、第2の屈曲部が、第4の内側シールドケーブルの外周形状に沿った形状を有する。
以上のように、実施の形態1に係るコネクタ100は、第1のペアケーブル2及び当該第1のペアケーブル2を覆う第1の内側シールド導体4を含む第1の内側シールドケーブル6と、第2のペアケーブル3及び当該第2のペアケーブル3を覆う第2の内側シールド導体5を含む第2の内側シールドケーブル7と、当該第1の内側シールドケーブル6及び当該第2の内側シールドケーブル7を覆う外側シールド導体9とを備えている二重シールドツイストペアケーブル1に装着されるコネクタ100であって、第1の内側シールドケーブル6の外周形状に沿う形状の第1の屈曲部31、及び、第2の内側シールドケーブル7の外周形状に沿う形状の第2の屈曲部32、を有する導電性の内側シールドケーブル把持部30と、第1の内側シールドケーブル6及び第2の内側シールドケーブル7を通すための中空空間43a、並びに、当該中空空間43aを規定する内周面であって、第1の屈曲部31の外周形状及び第2の屈曲部32の外周形状に沿う形状の内周面、を有する導電性のクランプリングハウジング43と、を備えている。
上記の構成によれば、クランプリングハウジング43の内周面に、第1の内側シールドケーブル6の外周形状に沿う形状の第1の屈曲部31と第2の内側シールドケーブル7の外周形状に沿う形状の第2の屈曲部32とを有する内側シールドケーブル把持部30が設置されている。これにより、第1の内側シールド導体4及び第2の内側シールド導体5を、その各断面のほぼ全周に亘ってコネクタ100と接続することができる。
上述のように、シールド導体の断面の周囲とコネクタとの接続箇所が全周に近いほど、シールド効果が高くなるため、第1の内側シールド導体4及び第2の内側シールド導体5が接地されるようにコネクタ100を接地した場合、二重STPケーブル1及びコネクタ100を含むシステム全体の電気的なシールド効果を高めることが可能となる。
また、実施の形態1に係るコネクタ100は、内側シールドケーブル把持部30は、板状の部材であり、第1の屈曲部31が、第1の内側シールドケーブル6の外周形状に沿うように、一方の面側に屈曲しており、第2の屈曲部32が、第2の内側シールドケーブル7の外周形状に沿うように、他方の面側に屈曲している
上記の構成によれば、単純な構造で、第1の内側シールド導体4及び第2の内側シールド導体5を、その各断面のほぼ全周に亘ってコネクタ100と接続することができる。これにより、第1の内側シールド導体4及び第2の内側シールド導体5が接地されるようにコネクタ100を接地した場合、二重STPケーブル1及びコネクタ100を含むシステム全体の電気的なシールド効果を高めることが可能となる。
また、実施の形態1に係るコネクタ100は、雄ネジ部21を有するコネクタ本体部20をさらに備え、クランプリングハウジング43は、一方の端部にコネクタ本体部20の雄ネジ部21と締結される雌ネジ部41を有する締結部44が設置されており、コネクタ本体部20は、第1のペアケーブル2の各心線8及び第2のペアケーブル3の各心線8と接続するための心線接続部22を備えている。
上記の構成によれば、コネクタ本体部20の心線接続部22に各心線8が接続された第1の内側シールドケーブル6と第2の内側シールドケーブル7とが、クランプリングハウジング43の中空空間43aにおいて、内側シールドケーブル把持部30によって把持される。これにより、第1の内側シールド導体4及び第2の内側シールド導体5が、その各断面のほぼ全周に亘ってコネクタ100と接続した状態で、コネクタ本体部20に接続される電子機器と、各心線8を介して信号を送受信できる。
また、実施の形態1に係るコネクタ100は、雌ネジ部51を有するシーリングナット50をさらに備え、クランプリングハウジング43は、他方の端部にシーリングナット50の雌ネジ部51と締結される雄ネジ部42をさらに有し、クランプリングハウジング43の他方の端部の外周面には、第1の内側シールドケーブル6と第2の内側シールドケーブル7とが中空空間43aに通された状態で、二重STPケーブル1から剥がされた外側シールド導体9を引っ掛けるための外側シールド導体引掛部45が設けられており、シーリングナット50の内周面には、シーリングナット50の雌ネジ部51とクランプリングハウジング43の雄ネジ部42とが締結された場合、外側シールド導体引掛部45に引っ掛けられた外側シールド導体9を外側シールド導体引掛部45との間で挟むことにより把持するための外側シールド導体挟持部52が設けられている。
上記の構成によれば、外側シールド導体9は、外側シールド導体挟持部52と外側シールド導体引掛部45との間に挟まれることにより把持される。これにより、外側シールド導体9を、その断面のほぼ全周に亘ってコネクタ100と接続することができる。
上述のように、シールド導体の断面の周囲とコネクタとの接続箇所が全周に近いほど、シールド効果が高くなるため、外側シールド導体9が接地されるようにコネクタ100を接地した場合、二重STPケーブル1及びコネクタ100を含むシステム全体の電気的なシールド効果を高めることが可能となる。
また、実施の形態1に係るコネクタ100は、前記外側シールド導体引掛部の形状は、テーパー形状であり、前記外側シールド導体挟持部の形状は、前記外側シールド導体引掛部のテーパー形状に対応するテーパー形状である。
上記の構成によれば、単純な構造で、外側シールド導体9を、その断面のほぼ全周に亘ってコネクタ100と接続することができる。これにより、外側シールド導体9が接地されるようにコネクタ100を接地した場合、二重STPケーブル1及びコネクタ100を含むシステム全体の電気的なシールド効果を高めることが可能となる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係るシールドケーブル用コネクタは、二重STPケーブルとコネクタとの接続において、複数の内部シールド導体を、その各断面のほぼ全周に亘ってコネクタと接続することができるため、二重シールドツイストペアケーブルに装着されるコネクタに利用可能である。
1 二重STPケーブル、2 第1のペアケーブル、3 第2のペアケーブル、4 第1の内側シールド導体、5 第2の内側シールド導体、6 第1の内側シールドケーブル、7 第2の内側シールドケーブル、8 心線、9 外側シールド導体、10 絶縁被覆、20 コネクタ本体部、21 第1の雄ネジ部、22 心線接続部、22a 心線差し込み孔、22b 心線ネジ留め孔、23 コネクタハウジング、24 第2の雄ネジ部、25 心線受け導体、26 心線留めネジ、27 充填剤、28 樹脂部、28a 貫通孔、29 コネクタピン、30 内側シールドケーブル把持部、31 第1の屈曲部、32 第2の屈曲部、40 クランプリング、41 雌ネジ部、42 雄ネジ部、43 クランプリングハウジング、43a 中空空間、43b コネクタ本体格納部、43c 第1の溝、43d 第2の溝、44 締結部、45 外側シールド導体引掛部、50 シーリングナット、51 雌ネジ部、52 外側シールド導体挟持部、100 コネクタ。

Claims (5)

  1. 第1のペアケーブル及び当該第1のペアケーブルを覆う第1の内側シールド導体を含む第1の内側シールドケーブルと、第2のペアケーブル及び当該第2のペアケーブルを覆う第2の内側シールド導体を含む第2の内側シールドケーブルと、当該第1の内側シールドケーブル及び当該第2の内側シールドケーブルを覆う外側シールド導体とを備えている二重シールドツイストペアケーブルに装着されるコネクタであって、
    前記第1の内側シールドケーブルの外周形状に沿う形状の第1の屈曲部、及び、前記第2の内側シールドケーブルの外周形状に沿う形状の第2の屈曲部、を有する導電性の内側シールドケーブル把持部と、
    前記第1の内側シールドケーブル及び前記第2の内側シールドケーブルを通すための中空空間、並びに、当該中空空間を規定する内周面前記第1の屈曲部の外周形状に沿う第1の溝、及び、前記第2の屈曲部の外周形状に沿う第2の溝、を有する導電性のクランプリングハウジングと、を備え
    前記第1の溝と前記第2の溝とは、互いに対向する位置に配置され、前記内周面の全周にわたって設けられることを特徴とする、コネクタ。
  2. 前記内側シールドケーブル把持部は、板状の部材であり、前記第1の屈曲部が、前記第1の内側シールドケーブルの外周形状に沿うように、一方の面側に屈曲しており、前記第2の屈曲部が、前記第2の内側シールドケーブルの外周形状に沿うように、他方の面側に屈曲していることを特徴とする、請求項1に記載のコネクタ。
  3. 雄ネジ部を有するコネクタ本体部をさらに備え、
    前記クランプリングハウジングは、一方の端部に前記コネクタ本体部の前記雄ネジ部と締結される雌ネジ部を有する締結部が設置されており、
    前記コネクタ本体部は、前記第1のペアケーブルの各心線及び前記第2のペアケーブルの各心線と接続するための心線接続部を備えていることを特徴とする、請求項1に記載のコネクタ。
  4. 雌ネジ部を有するシーリングナットをさらに備え、
    前記クランプリングハウジングは、他方の端部に前記シーリングナットの前記雌ネジ部と締結される雄ネジ部をさらに有し、
    前記クランプリングハウジングの前記他方の端部の外周面には、前記第1の内側シールドケーブルと前記第2の内側シールドケーブルとが前記中空空間に通された状態で、前記二重シールドツイストペアケーブルから剥がされた前記外側シールド導体を引っ掛けるための外側シールド導体引掛部が設けられており、
    前記シーリングナットの内周面には、前記シーリングナットの前記雌ネジ部と前記クランプリングハウジングの前記雄ネジ部とが締結された場合、前記外側シールド導体引掛部に引っ掛けられた前記外側シールド導体を前記外側シールド導体引掛部との間で挟むことにより把持するための外側シールド導体挟持部が設けられていることを特徴とする、請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記外側シールド導体引掛部の形状は、テーパー形状であり、
    前記外側シールド導体挟持部の形状は、前記外側シールド導体引掛部のテーパー形状に対応するテーパー形状であることを特徴とする、請求項4に記載のコネクタ。
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