JP7040286B2 - 駐車支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両を所定の場所に駐車させるための駐車支援制御を実行する駐車支援装置に関する。
従来から、車両の駐車時において運転者の操舵操作を支援する駐車支援装置が提案されている。このような駐車支援装置は、障害物が存在しない領域をセンサ及びカメラ等によって検出し、車両の駐車が完了した時点に車両が占有する領域を目標領域として設定する。駐車支援装置は、車両を目標領域まで移動させる経路を目標経路として演算し、当該目標経路に沿って車両が移動するように駐車支援制御を行う。
特開2005-041373号公報
ところで、自宅の車庫のような予め決められた領域に車両を駐車させる場合がある。このような状況を想定して、特許文献1に提案されている装置(以下、「従来装置」と称呼する。)は、駐車支援制御における目標領域をメモリに予め記憶できるようになっている。従来装置は、記憶した目標領域を択一的に呼び出して、駐車支援制御を実行する。
車両の駐車時において、予め記憶した目標領域内に障害物が存在する場合がある。このような場合、障害物が存在しない領域内に新たな目標領域が設定される。しかし、新たに設定された目標領域が、運転者のニーズを満たさない場合がある。例えば、運転者は、予め記憶した目標領域になるべく近い位置に車両を駐車したい場合がある。別の例では、運転者は、障害物が存在しない領域内であれば、車両がどの位置に駐車されてもよいと考えている場合もある。
本発明は、上記課題を解決するためになされた。即ち、本発明の目的の一つは、予め記憶した目標領域内に障害物が存在する場合に、複数の目標領域候補を運転者に対して提示することにより、車両を所望の領域に駐車できるように支援することが可能な駐車支援装置を提供することである。
本発明の駐車支援装置(以下、「本発明装置」と称呼される場合がある。)は、
車両の周囲の画像データを取得する撮像手段(83)を少なくとも含み、前記車両の周囲に存在する物体についての情報及び前記車両の周囲の路面上の区画線についての情報を含む車両周辺情報を取得する情報取得手段(81、82、83)と、
前記車両周辺情報に基いて、前記車両の駐車を完了したときに前記車両が占有する領域である目標領域を決定する目標領域決定手段(10、10h)と、
前記目標領域に関する情報を記憶するための目標領域記憶手段(10、10i)と、
現時点における前記車両の位置から前記目標領域へ前記車両を移動させることが可能な経路を目標経路として決定する経路決定手段(10、10j)と、
前記決定された目標経路に沿って前記車両を移動させるための前記車両の操舵角自動制御を含む駐車支援制御を実行する駐車支援手段(10、10k)と、
前記車両の乗員に対して画像を表示可能な表示装置(73、51)と、
前記表示装置の前記画像上での運転者による操作を可能にする操作手段(73)と、
を備える。
前記目標領域決定手段は、前記駐車支援制御の実行を要求された場合、
前記目標領域記憶手段に前記目標領域(810)に関する情報が事前に記憶されており、且つ、現時点における前記車両の位置が前記目標領域記憶手段に記憶されている前記目標領域の近傍であるとき(ステップ505:Yes及びステップ510:Yes)、前記車両周辺情報に基いて、前記目標領域記憶手段に記憶されている前記目標領域内に障害物が存在するか否かを判定するように構成されている(ステップ520)。
更に、前記目標領域決定手段は、前記目標領域記憶手段に記憶されている前記目標領域内に障害物が存在する場合(ステップ520:Yes)、
前記撮像手段によって取得された画像データに基いて生成される視点画像であって、前記車両及び当該車両の周辺を見た視点画像(801)を前記表示装置に表示させるとともに、前記障害物からの距離が互いに異なる複数の目標領域候補(831、832)を前記視点画像上に表示させ(ステップ530)、
前記運転者による前記操作手段の操作に応じて、前記複数の目標領域候補から最終的な目標領域を決定する(ステップ535及びステップ540)
ように構成されている。
係る構成を有する本発明装置は、事前に記憶されている目標領域内に障害物が存在する場合、視点画像上に複数の目標領域候補を表示させることができる。運転者は、複数の目標領域候補から所望の領域を最終的な目標領域として選択できる。これにより、運転者は、車両を所望の領域に駐車することができる。
本発明の実施形態に係る駐車支援装置の概略構成図である。 第1超音波センサ、第2超音波センサ及びカメラの配置を表す車両の平面図である。 図1に示したタッチパネルの画面(表示画面)を3つの領域に区画した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る駐車支援ECUのCPUが実行する「並列駐車支援実行ルーチン」を示したフローチャートである。 本発明の実施形態に係る駐車支援ECUのCPUが実行する「目標領域決定ルーチン」を示したフローチャートである。 本発明の実施形態に係る駐車支援ECUのCPUが実行する「フラグ設定ルーチン」を示したフローチャートである。 本発明の実施形態に係る駐車支援ECUが目標領域を決定した状況においてタッチパネルに表示される画面を示す図である。 本発明の実施形態に係る駐車支援ECUが複数の目標領域候補を設定した状況においてタッチパネルに表示される画面を示す図である。 本発明の変形例に係る駐車支援ECUが目標領域を調整するためのカーソルを表示したときのタッチパネルの画面を示す図である。
本発明の実施形態に係る駐車支援装置(以下、「本実施装置」と称呼される場合がある。)は、車両に適用される。図1に示したように、駐車支援装置は、駐車支援ECU10を備えている。駐車支援ECU10は、CPU10a、RAM10b、ROM10c、不揮発性メモリ10d及びインターフェース(I/F)10e等を含むマイクロコンピュータを備える。なお、本明細書において、「ECU」は電気制御装置(Electric Control Unit)を意味する。ECUは、CPU、RAM、ROM及びインターフェース等を含むマイクロコンピュータを含む。CPUはROMに格納されたインストラクションを実行することにより各種機能を実現する。
駐車支援ECU10は、CAN(Controller Area Network)90を介して、エンジンECU20、ブレーキECU30、電動パワーステアリングECU(以下、「EPS・ECU」と称呼する。)40、メータECU50、SBW(Shift-by-Wire)・ECU60、及び、ナビゲーションECU70に接続されている。これらのECUは、CAN90を介して相互に情報を送信可能及び受信可能に接続されている。従って、特定のECUに接続されたセンサの検出値は他のECUにも送信されるようになっている。
エンジンECU20は、エンジンアクチュエータ21に接続されている。エンジンアクチュエータ21は、内燃機関22のスロットル弁の開度を変更するスロットル弁アクチュエータを含む。エンジンECU20は、エンジンアクチュエータ21を駆動することによって、内燃機関22が発生するトルクを変更することができる。従って、エンジンECU20は、エンジンアクチュエータ21を制御することによって、車両の駆動力を制御することができる。なお、内燃機関22に代えて又は加えて、車両駆動源として電動機が使用されてもよい。
ブレーキECU30は、ブレーキアクチュエータ31に接続されている。ブレーキアクチュエータ31は、ブレーキECU30からの指示に応じてブレーキキャリパ32bに内蔵されたホイールシリンダに供給する油圧を調整し、その油圧によりブレーキパッドをブレーキディスク32aに押し付けて摩擦制動力を発生させる。従って、ブレーキECU30は、ブレーキアクチュエータ31を制御することによって、車両の制動力(車輪に対する制動力)を制御することができる。
EPS・ECU40は、アシストモータ(M)41に接続されている。アシストモータ41は、図示しない車両の「操舵ハンドル、操舵ハンドルに連結されたステアリングシャフト及び操舵用ギア機構等を含むステアリング機構」に組み込まれている。EPS・ECU40は、ステアリングシャフトに設けられた操舵トルクセンサ(図示省略)によって、運転者が操舵ハンドルに入力した操舵トルクを検出し、この操舵トルクに基いてアシストモータ41を駆動する。EPS・ECU40は、このアシストモータ41の駆動によってステアリング機構に操舵トルク(操舵アシストトルク)を付与し、これにより、運転者の操舵操作をアシストすることができる。
メータECU50は、表示器51及び車速センサ52に接続されている。表示器51は、運転席の正面に設けられたマルチインフォーメーションディスプレイである。表示器51は、車速及びエンジン回転速度等の計測値の表示に加えて、各種の情報を表示する。車速センサ52は車両の速度(車速)を検出し、その車速を示す信号をメータECU50に出力する。車速センサ52が検出した車速は、駐車支援ECU10にも送信される。
SBW・ECU60は、シフト位置センサ61に接続されている。シフト位置センサ61は、変速操作部の可動部としてのシフトレバーの位置を検出する。本例において、シフトレバーの位置は、駐車位置(P)、前進位置(D)及び後進位置(R)である。SBW・ECU60は、シフトレバーの位置をシフト位置センサ61から受け取り、そのシフトレバー位置に基いて車両の図示しない変速機及び/又は駆動方向切替え機構を制御する(即ち、車両のシフト制御を行う。)ようになっている。
ナビゲーションECU70は、車両が位置している場所の「緯度及び経度」を検出するためのGPS信号を受信するGPS受信機71、地図情報を記憶した地図データベース72、及び、タッチパネル(タッチパネル式ディスプレイ)73を備えている。ナビゲーションECU70は、車両が位置している場所の緯度及び経度、並びに地図情報等に基いて各種の演算処理を行い、タッチパネル73に地図上での車両の位置を表示させる。以下では、タッチパネル73に「地図及びその地図上での車両の位置」が表示されているときの表示モードを「ナビゲーションモード」と称する。なお、タッチパネル73は、便宜上、「表示装置」又は「表示部」とも称呼される。
タッチパネル73の表示モードには、ナビゲーションモードの他に、駐車支援モードがある。駐車支援モードは、駐車支援制御を行う場合の表示モードである。タッチパネル73の近傍にはホームボタン(図示省略)が設けられている。表示モードが駐車支援モードである場合、ホームボタンを押下されると、表示モードがナビゲーションモードに切り替えられる。表示モードがナビゲーションモードである場合、ホームボタンが押下されると、表示モードが駐車支援モードに切り替えられる。
駐車支援ECU10には、複数の第1超音波センサ81a~81d、複数の第2超音波センサ82a~82h、複数のカメラ83a~83d、駐車支援スイッチ84、及び、スピーカ85が接続されている。複数の第1超音波センサ81a~81dは「第1超音波センサ81」と総称される。複数の第2超音波センサ82a~82dは「第2超音波センサ82」と総称される。複数のカメラ83a~83dは「カメラ83」と総称される。
第1超音波センサ81及び第2超音波センサ82のそれぞれ(以下、これらを区別する必要がない場合、「超音波センサ」と総称する。)は、超音波をパルス状に所定の範囲に送信し、物体によって反射された反射波を受信する。超音波センサは、超音波の送信から受信までの時間に基いて、「送信した超音波が反射された物体上の点である反射点」と超音波センサとの距離(反射点距離)を検出することができる。
第1超音波センサ81は、第2超音波センサ82に比べて、車両に対して比較的遠い位置にある物体の検出に用いられる。図2に示すように、第1超音波センサ81aが、車体200のフロントバンパー201の右側端部に設けられている。第1超音波センサ81bが、車体200のフロントバンパー201の左側端部に設けられている。第1超音波センサ81cが、車体200のリアバンパー202の右側端部に設けられている。第1超音波センサ81dが、車体200のリアバンパー202の左側端部に設けられている。
第2超音波センサ82は、車両に対して比較的近い位置にある物体の検出に用いられる。図2に示すように、4個の第2超音波センサ82a~82dが、フロントバンパー201に、車幅方向に間隔をあけて設けられている。更に、4個の第2超音波センサ82e~82hが、リアバンパー202に、車幅方向に間隔をあけて設けられている。
カメラ83は、例えば、CCD(charge coupled device)或いはCIS(CMOS image sensor)の撮像素子を内蔵するデジタルカメラである。カメラ83は、所定のフレームレートで(即ち、所定時間が経過する毎に)画像データを出力する。カメラ83の光軸は、車両の車体から斜め下方に向けて設定されている。従って、カメラ83は、車両を駐車する際に確認すべき車両の周辺状況(区画線、物体及び駐車可能領域等の位置及び形状等を含む。)を撮影し、画像データを駐車支援ECU10に出力するようになっている。
図2に示すように、カメラ83aが、フロントバンパー201の車幅方向の略中央部に設けられている。カメラ83bが、車体200の後部のリアトランク203の壁部に設けられている。カメラ83cが、右側のドアミラー204に設けられている。カメラ83dが、左側のドアミラー205に設けられてている。以降、カメラ83a、83b、83c及び83dによって撮像して得られた画像データを、それぞれ「前方画像データ」、「後方画像データ」、「右側方画像データ」及び「左側方画像データ」と称する場合がある。
駐車支援ECU10は、所定時間(便宜上、以降では「第1所定時間」とも称呼する。)が経過するたびに、第1超音波センサ81及び第2超音波センサ82のそれぞれから検出信号を受信する。駐車支援ECU10は、検出信号に含まれる情報(即ち、反射点及び反射点距離)を、二次元マップにプロットする。この二次元マップは、車両の位置を原点とし、車両の進行方向をX軸、車両の左方向をY軸とした平面図である。なお、車両の位置とは、左前輪及び右前輪の平面視における中央位置である。車両の位置は、車両上の他の特定位置(例えば、平面視における左後輪及び右後輪の中央位置、平面視における車両の重心位置、又は、平面視における車両の幾何学的中心位置)であってもよい。
更に、駐車支援ECU10は、第1所定時間が経過するたびに、カメラ83のそれぞれから画像データを取得する。駐車支援ECU10は、カメラ83のそれぞれからの画像データを解析することによって車両の周囲にある物体を検出し、その物体の車両に対する位置(距離及び方位)及び形状を特定する。更に、駐車支援ECU10は、カメラ83のそれぞれからの画像データにおいて車両の周辺の路面に描かれた区画線(例えば、駐車領域を区画する区画線を含む)を検出し、その区画線の車両に対する位置(距離及び方位)及び形状を特定する。駐車支援ECU10は、画像データに基いて特定(検出)された物体及び区画線を上述した二次元マップに描く。
駐車支援ECU10は、二次元マップ上に示された情報に基いて、車両の周囲(車両の位置から所定距離範囲内)に存在する物体を検出するとともに、車両の周囲であって「物体が存在しない領域」を検出する。駐車支援ECU10は、物体が存在しない領域が、車両が余裕をもって駐車することが可能な大きさ及び形状を有する領域である場合、その領域を「候補領域」として決定する。例えば、区画線が検出されていない場合、候補領域は、「物体が存在しない領域」である。一方、区画線が検出されている場合、候補領域は、「物体が存在しない領域」のうち、区画線を跨がない長方形の領域である。
なお、「第1超音波センサ81、第2超音波センサ82及びカメラ83」は「車両周辺センサ(或いは、情報取得手段)」と総称される。更に、カメラ83は「撮像部(撮像手段)」と称呼される場合がある。車両周辺センサからの信号に基いて得られる「車両の周囲に存在する物体についての情報(位置及び形状等)及び前記車両の周囲の路面上の区画線についての情報(位置及び形状等)」は、「車両周辺情報」とも称呼される。
駐車支援スイッチ84は、運転者が駐車支援ECU10に対して駐車支援を要求する際(後述する駐車支援要求を発生させる際)に操作(押圧・押下)されるスイッチである。ここで、駐車支援制御とは、車両の駐車時に運転者による運転操作を支援する周知の制御である。
スピーカ85は、駐車支援ECU10からの発話指令を受信した場合に音声を発生させる。
(駐車支援制御の内容)
駐車支援ECU10は、駐車支援スイッチ84が押下される毎に、スイッチモードを、並列駐車モード、縦列駐車モード、及び、無設定モードへと順に切り替えるようになっている。
並列駐車モードは、車両を並列駐車するときの駐車支援を行うモードである。並列駐車は、走行路の進行方向に対して直角方向に車両を駐車することと同義である。より具体的には、並列駐車は、車両(自車両)の一の側面が他車両(第1他車両)の一の側面に対向し且つ自車両の他の側面が別の他車両(第2他車両)の一の側面に対向し、自車両の車幅方向の中央を通る前後方向軸線と、第1及び第2他車両のそれぞれの車幅方向の中央を通る前後方向軸線と、が互いに平行になるように自車両を駐車することである。並列駐車は、自車両が走行路の進行方向に対して直角方向に向き、且つ、自車両の左右の側面の少なくとも一方が「白線、壁、フェンス及びガードレール等」と平行になるように自車両を駐車することを含む。
縦列駐車モードは、自車両を縦列駐車するときの駐車支援を行うモードである。縦列駐車は、走行路の進行方向に対して自車両が平行となるように自車両を駐車することと同義である。より具体的には、縦列駐車は、自車両の前端部が第1他車両の後端部(又は前端部)に対向し且つ自車両の後端部が第2他車両の前端部(又は後端部)に対向し、自車両の車幅方向の中央を通る前後方向軸線と、第1及び第2他車両のそれぞれの車幅方向の中央を通る前後方向軸線と、が実質的に同一直線上に位置するように自車両を駐車することである。
駐車支援ECU10は、以下に述べるように、駐車支援スイッチ84に対する操作、シフトレバーの位置、及び車両の状態を監視し、駐車支援要求が発生したか否かを判定する。駐車支援要求は、並列駐車支援要求及び縦列駐車支援要求を含む。
駐車支援ECU10は、並列駐車支援要求が発生した場合、車両が並列駐車候補領域内の所定領域(後述する目標領域)に車両を駐車させるための駐車支援制御を実行する。駐車支援ECU10は、縦列駐車支援要求が発生した場合、車両が縦列駐車候補領域内の所定領域(目標領域)に車両を駐車させるための駐車支援制御を実行する。
駐車支援ECU10は、上記の駐車支援要求が発生したと判定されると、検出されている候補領域に対して車両を駐車させたと仮定した場合に車両の車体が占有する領域を目標領域として決定する。更に、駐車支援ECU10は、車両がその目標領域に駐車された場合における車両の位置を目標位置として設定する。
なお、駐車支援ECU10は、運転者の操作に応じて、決定した目標領域を不揮発性メモリ10dに記憶させることができる。駐車支援ECU10は、ナビゲーションECU70から車両の現在の位置情報を取得し、「車両の位置情報」と「目標領域に関する情報」とを対応づけた形式で不揮発性メモリ10dに記憶させる。以降、このように記憶された情報は「目標領域情報」と称呼される。なお、目標領域に関する情報とは、目標領域となる長方形の情報であり、例えば、長方形の頂点の位置情報である。
駐車支援ECU10は、車両の位置を現在の車両の位置(現在位置)から目標位置まで移動させる経路を目標経路として決定する。目標経路は、車両の車体が物体(他車両、縁石及びガードレール等)に対して所定距離以上の間隔をあけながら車両を現在位置から目標位置まで移動させることができる経路である。なお、目標経路は、様々な既知の演算方法の一つ(例えば、特開2015-3565号公報に提案されている方法)により演算され得る。
駐車支援ECU10は、目標経路に沿って車両が移動するように駐車支援制御を実行する。駐車支援ECU10は、駐車支援制御として、シフト制御、操舵角自動制御、駆動力制御及び制動力制御を実行するようになっている。従って、駐車支援ECU10は、目標経路が決定されると、当該目標経路に沿って車両を移動させるための「車両を移動させるべき方向(具体的には、シフトレバーの位置)、操舵角パターン及び速度パターン」を決定する。
駐車支援ECU10は、決定されたシフトレバーの位置に応じて、CAN90を介してSBW・ECU60に対してシフト制御指令を送信する。SBW・ECU60は、駐車支援ECU10からシフト制御指令を受信した場合には、シフトレバーの位置をシフト制御指令で特定される位置に変更する(即ち、シフト制御を実行する。)。
操舵角パターンは、目標経路上の車両の位置と操舵角とを関連付けたデータである。駐車支援ECU10は、決定された操舵角パターンに応じて、CAN90を介してEPS・ECU40に対して操舵指令(目標操舵角を含む)を送信する。EPS・ECU40は、駐車支援ECU10から操舵指令を受信した場合には、操舵指令で特定される操舵トルクに基いてアシストモータ41を駆動して実際の操舵角を目標操舵角に一致させる(即ち、操舵角自動制御を実行する。)。
速度パターンは、目標経路上の車両の位置と走行速度とを関連付けたデータであり、車両が目標経路を走行する際の走行速度の変化を表す。駐車支援ECU10は、決定された速度パターンに応じて、CAN90を介してエンジンECU20に対して駆動力制御指令を送信する。エンジンECU20は、駐車支援ECU10から駆動力制御指令を受信した場合には、駆動力制御指令に応じてエンジンアクチュエータ21を制御する(即ち、駆動力制御を実行する)。更に、駐車支援ECU10は、決定された速度パターンに応じて、CAN90を介してブレーキECU30に対して制動力制御指令を送信する。ブレーキECU30は、駐車支援ECU10から制動力制御指令を受信した場合には、制動力制御指令に応じてブレーキアクチュエータ31を制御する(即ち、制動力制御を実行する)。
以上のように、駐車支援ECU10は、機能上、「目標領域を決定する目標領域決定部10h」、「目標領域を記憶するための目標領域記憶部(不揮発性メモリ10d)10i」、「目標経路を決定する経路決定部10j」及び「駐車支援制御を実行する駐車支援部10k」を有している。
(画面表示)
次に、表示モードが駐車支援モードである場合におけるタッチパネル73の画面(以降、単に「画面」と称する。)について説明する。図3に示すように、画面は、第1表示領域301と、第2表示領域302と、第3表示領域303とを有する。第1表示領域301は、画面を左右に2分割したときの左側の領域である。第2表示領域302は、上記のように画面を左右に2分割したときの右側の領域の一部であり、当該右側の領域を上下に2分割したときの上側の領域である。第3表示領域303は、上記の右側の領域を上下に2分割したときの下側の領域である。
(画像の生成)
駐車支援ECU10は、表示モードが駐車支援モードである場合に、第1表示領域301に「視点画像」を表示させるとともに、第2表示領域302に「進行方向画像」を表示させる。以下、これらの画像の生成方法について簡単に説明する。
駐車支援ECU10は、カメラ83のそれぞれから取得された画像データ(前方画像データ、後方画像データ、右側方画像データ及び左側方画像データ)に基いて、設定された仮想視点から車両と車両の周辺領域とを見た画像(以下、「視点画像」と称呼する。)を生成する。このような視点画像を生成する方法は周知である(特開2012-217000号公報及び特開2013-021468号公報等を参照。)。従って、以下、視点画像の生成方法の一例を簡単に説明する。
駐車支援ECU10は、画像データに基いて、車両の周辺領域についての3次元データを生成する。駐車支援ECU10は、上記の3次元データにおいて仮想視点を設定する。仮想視点は、視点位置と視野方向とによって定義される。そして、駐車支援ECU10は、上記の3次元データから、設定された仮想視点に基づく画像を切り出すことにより、車両及び車両の周辺領域を見た様子を示す視点画像を得ることができる。例えば、仮想視点の視点位置は、車両の車体の平面視の中央位置から直上方向へ所定の距離だけ離れた位置に設定される。仮想視点の視野方向は、上記の視点位置から車両へ向けて直下方向に設定される。従って、視点画像は、車両の直上位置から車両を見下ろすような画像となる。このような視点画像は「俯瞰画像」とも称呼される。
更に、駐車支援ECU10は、前方画像データ及び後方画像データに基いて車両の進行方向の領域を表示する進行方向画像を生成する。車両が後進中(即ち、シフト位置センサ61によって検出されるシフトレバーの位置が「R」の場合)、駐車支援ECU10は、後方画像データに基いて、車両の後方領域を示す進行方向画像を生成する。一方、車両が前進中(即ち、シフト位置センサ61によって検出されるシフトレバーの位置が「D」の場合)、駐車支援ECU10は、前方画像データに基いて、車両の前方領域を示す進行方向画像を生成する。
(並列駐車支援の実際の作動)
次に、並列駐車支援要求に対する駐車支援制御を実行する際の具体的な作動を説明する。駐車支援ECU10のCPU10a(以下、単に「CPU」と称呼する。)は、「第1所定時間よりも長い第2所定時間」が経過する毎に図4乃至図6に示したルーチンのそれぞれを実行するようになっている。更に、CPUは、図示しないルーチンを第1所定時間が経過する毎に実行することにより、車両周辺センサから車両周辺情報を取得している。更に、CPUは、図示しないルーチンを第1所定時間が経過する毎に実行することにより、上述した二次元マップを車両周辺情報に基いて更新している。
所定のタイミングになると、CPUは、図4のステップ400から処理を開始してステップ405に進み、駐車支援フラグ(以降、単に「支援フラグ」と称呼する。)Fの値が「0」であるか否かを判定する。支援フラグFは、その値が「0」であるとき駐車支援要求(並列駐車支援要求及び縦列駐車支援要求の何れか)が発生していないことを示し、その値が「1」であるとき駐車支援要求が発生していることを示す。支援フラグFの値は、図示しないイグニッションスイッチがOFFからONへと変更されたときにCPUにより実行されるイニシャライズルーチンにおいて「0」に設定される。更に、支援フラグFの値は、後述する図6のステップ630においても「0」に設定される。
いま、支援フラグFの値が「0」であると仮定すると、CPUはステップ405にて「Yes」と判定してステップ410に進み、駐車支援スイッチ84の所定の操作により並列駐車モードが選択されたか否かを判定する。並列駐車モードが選択されていない場合、CPUはステップ410にて「No」と判定してステップ495に直接進み、本ルーチンを一旦終了する。
並列駐車モードが選択されたと仮定すると、CPUはステップ410にて「Yes」と判定してステップ415に進み、以下に述べる所定の実行条件が成立しているか否かを判定する。実行条件は、以下の条件1乃至条件4の総てが成立したときに成立する。
(条件1):並列駐車支援要求及び縦列駐車支援要求の何れもが発生していない。
(条件2):現在のシフトレバーの位置が前進位置(D)である。
(条件3):車速が所定の車速(例えば、30[km/h])以下である。
(条件4):車両が並列駐車可能である大きさの領域(候補領域)が検出されている。
実行条件が成立していない場合、CPUはステップ415にて「No」と判定してステップ495に直接進み、本ルーチンを一旦終了する。
いま、実行条件が成立していると仮定すると、CPUはステップ415にて「Yes」と判定し、以下に述べるステップ420乃至ステップ435の処理を順に行い、ステップ440に進む。
ステップ420:CPUは、支援フラグFの値を「1」に設定する。
ステップ425:CPUは、画面の表示モードをナビゲーションモードから駐車支援モードに変更する。CPUは、第1表示領域301に俯瞰画像701を表示させるとともに、第2表示領域302に進行方向画像702を表示させる(例えば、図7を参照。)。
ステップ430:CPUは、図5に示した後述する「目標領域決定ルーチン」を実行することにより、目標領域を決定する。
ステップ435:CPUは、図7に示すように、ステップ430にて決定された目標領域710を第1表示領域301の俯瞰画像701上に表示させる。
CPUは、ステップ440に進むと、図7に示すように、俯瞰画像701の上部に登録ボタン711を表示させるとともに、第3表示領域303に目標領域の登録に関するメッセージ712を表示させる。そして、CPUは、目標領域710の登録操作があったか否か(即ち、登録ボタン711が押下されたか否か)を判定する。
目標領域の登録操作があった場合、CPUは、そのステップ440にて「Yes」と判定してステップ445に進み、車両100の現在の位置情報(ナビゲーションECU70を介して取得した車両100の現在の位置情報)と目標領域710に関する情報とを対応付けて、目標領域情報として不揮発性メモリ10dに記憶させる。これにより、次回以降の駐車支援の実行時にて、CPUは、不揮発性メモリ10dから目標領域情報を読み出して駐車支援制御を実行することができる。その後、CPUは、以下に述べるステップ450及びステップ455の処理を順に行う。そして、CPUはステップ495に進んで本ルーチンを一旦終了する。
ステップ450:CPUは、車両100が目標領域710に駐車された場合における車両100の位置を目標位置として設定する。そして、CPUは、車両100の位置を現在位置から目標位置まで移動させる経路を目標経路として決定する。更に、CPUは、目標経路に沿って車両100を移動させるための「車両100を移動させるべき方向(具体的には、シフトレバーの位置)、操舵角パターン及び速度パターン」を決定する。
ステップ455:CPUは、駐車支援制御を実行する。具体的には、CPUは、車両100を移動させるべき方向に従って、シフト制御を行う。更に、CPUは、操舵角パターンに従ってEPS・ECU40に操舵指令(目標操舵角)を送信することにより、操舵角自動制御を実行する。更に、CPUは、速度パターンに従ってエンジンECU20に対して駆動力制御指令を送信することにより、駆動力制御を実行する。CPUは、速度パターンに従ってブレーキECU30に対して制動力制御指令を送信することにより、制動力制御を実行する。従って、運転者は、シフトレバー、操舵ハンドル、アクセルペダル及びブレーキペダルを自身で操作しなくても、車両100を目標領域710に移動させることができる。なお、ステップ455が実行されている時点において、運転者がブレーキペダルを操作することによって大きな制動力を要求した場合、その要求に応じた制動力が発生するようにブレーキアクチュエータ31が制御される。更に、その場合、エンジンアクチュエータ21が制御されることにより車両100の駆動力は「0」に設定される。
なお、CPUがステップ440に進んだときに、所定の期間において目標領域710の登録操作が行われなかった場合、CPUは、そのステップ440にて「No」と判定して、上述したようにステップ450及びステップ455の処理を順に行う。その後、CPUはステップ495に進んで本ルーチンを一旦終了する。
更に、CPUがステップ405の処理を実行する時点において、支援フラグFの値が「0」でない場合、CPUはそのステップ405にて「No」と判定してステップ455に進み、駐車支援制御を継続する。その後、CPUは、ステップ495に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
次に、図5に示したフローチャートを参照して、CPUが実行する「目標領域決定ルーチン」ついて説明する。前述したように、CPUは、図4のルーチンのステップ430に進んだ場合、図5に示したルーチンの処理をステップ500から開始して、ステップ505に進む。CPUは、ステップ505にて、現時点において目標領域情報が不揮発性メモリ10dに記憶されているか否か(即ち、不揮発性メモリ10dに事前に登録された目標領域情報が存在するか否か)を判定する。
ここで、自宅850の車庫851内の目標領域810が、事前に目標領域情報として不揮発性メモリ10dに登録されていると仮定する(図8参照。)。更に、車両100が、自宅850の車庫851の前で停車しており、且つ、運転者は、自宅850の車庫851の前で駐車支援(並列駐車支援)を要求していると仮定する。この場合、CPUは、ステップ505にて「Yes」と判定してステップ510に進み、所定の位置条件が成立しているか否かを判定する。
位置条件は、車両100の現在位置が、「不揮発性メモリ10dに事前に記憶されている目標領域情報」の位置情報の近傍である場合に成立する。上述の仮定によれば、位置条件が成立する。従って、CPUは、そのステップ510にて「Yes」と判定してステップ515に進み、不揮発性メモリ10dから、目標領域情報の「目標領域に関する情報」を読み出す。図8に示すように、CPUは、目標領域に関する情報に基いて、俯瞰画像801上に目標領域810を表示させる。
次に、CPUは、ステップ520にて、車両周辺情報に基いて、目標領域810内に障害物が存在するか否かを判定する。目標領域810内に障害物が存在しない場合、CPUは、そのステップ520にて「No」と判定してステップ550に進み、読み出した目標領域を最終的な目標領域として決定する。その後、CPUは、ステップ595を経由して図4のステップ435に進む。
いま、目標領域810内に障害物(例えば、自転車)820が存在していると仮定する。この場合、CPUは、そのステップ520にて「Yes」と判定してステップ525に進み、候補領域内に複数の目標領域候補が設定できるか否かを判定する。
具体的には、CPUは、以降で説明する「第1目標領域候補」及び「第2目標領域候補」の両方が候補領域内に設定できるか否かを判定する。いま、CPUは、車両周辺情報に基いて、車庫851内において物体が存在しない領域(即ち、障害物820を除いた領域)を候補領域として認識している。従って、CPUは、この候補領域内に第1目標領域候補及び第2目標領域候補が設定できるか否かを判定する。第1目標領域候補は、上述した目標領域810と異なる領域であって、検出された障害物から第1距離d1だけ離れた領域である。第1距離d1は、車両100を目標領域に駐車するときに通常使用される「車両100と車両100の周囲にある物体との間の距離(マージン)」である。第2目標領域候補は、上述した目標領域810と異なる領域であって、検出された障害物から第2距離d2だけ離れた領域である。第2距離d2は、第1距離d1よりも小さい。従って、第2目標領域候補は、候補領域内に通常設定される目標領域に比べて、事前に記憶されている目標領域810により近い位置に設定された領域である。
例えば、車庫851内における候補領域が狭いことから、候補領域内に1つの目標領域候補(例えば、第2目標領域候補)しか設定できない場合、CPUは、そのステップ525にて「No」と判定してステップ545に進み、第2目標領域候補を最終的な目標領域として決定する。その後、CPUは、ステップ595を経由して図4のステップ435に進む。
いま、図8に示すように、候補領域(車庫851内において物体が存在しない領域)内に第1目標領域候補831及び第2目標領域候補832の両方が設定できる。この場合、CPUは、そのステップ525にて「Yes」と判定してステップ530に進み、第1表示領域301の俯瞰画像801上に第1目標領域候補831及び第2目標領域候補832を重ねて表示させる。そして、CPUは、俯瞰画像801の上部に決定ボタン860を表示させる。更に、CPUは、第3表示領域303に、目標領域を選択することを運転者に要求する旨のメッセージ840を表示させる。このとき、CPUは、第2目標領域候補832を推奨領域として第1目標領域候補831より強調した形式で俯瞰画像801上に表示させてもよい。例えば、図8に示すように、CPUは、第2目標領域候補832の輪郭線を太字にして表示させてもよい。
次に、CPUは、ステップ535にて、運転者が目標領域の選択を完了したか否かを判定する。運転者は、俯瞰画像801上にて第1目標領域候補831及び第2目標領域候補832の何れかを選択して決定ボタン860を押すことにより、目標領域の選択を完了させることができる。CPUは、運転者が目標領域の選択を完了していない場合、そのステップ535にて「No」と判定してステップ530に戻り、俯瞰画像801上での第1目標領域候補831及び第2目標領域候補832の表示を継続させる。
運転者が目標領域の選択を完了した場合、CPUは、そのステップ535にて「Yes」と判定してステップ540に進み、運転者によって選択された目標領域候補を最終的な目標領域として決定する。その後、CPUは、ステップ595を経由して図4のステップ435に進む。
なお、CPUがステップ505に進んだ時点において、不揮発性メモリ10dに事前に登録された目標領域情報が存在しない場合、CPUは、そのステップ505にて「No」と判定してステップ545に進む。更に、CPUがステップ510に進んだ時点において位置条件が成立しない場合、CPUは、そのステップ510にて「No」と判定してステップ545に進む。CPUは、ステップ545に進むと、候補領域内に目標領域を決定する。その後、CPUは、ステップ595を経由して図4のステップ435に進む。
更に、CPUは第2所定時間が経過する毎に図6に示した「フラグ設定ルーチン」を実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、CPUは図6のステップ600から処理を開始してステップ610に進み、支援フラグFの値が「1」であるか否かを判定する。支援フラグFの値が「1」でない場合、CPUはステップ610にて「No」と判定し、ステップ695に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
これに対し、支援フラグFの値が「1」である場合、CPUはステップ610にて「Yes」と判定してステップ620に進み、以下に述べる条件5及び条件6の少なくとも一方が成立しているか否かを判定する。
(条件5)イグニッションスイッチがOFFである。
(条件6)駐車支援制御が終了した直後である。駐車支援制御は、車両が駐車完了時の位置である目標位置にまで移動したときに終了する。なお、CPUは、駐車支援制御を中止させるための「駐車支援スイッチ84に対する特定操作」がなされた際にも駐車支援制御を終了するようになっていてもよい。
上記条件5及び条件6の何れもが成立していない場合、CPUはステップ620にて「No」と判定し、ステップ695に進んで本ルーチンを一旦終了する。
これに対し、上記条件5及び条件6の少なくとも一方が成立している場合、CPUはステップ620にて「Yes」と判定してステップ630に進み、支援フラグFの値を「0」に設定する。これにより、CPUが図4のステップ405に進んだときに「Yes」と判定するようになる。その後、CPUは、ステップ695に進んで本ルーチンを一旦終了する。
以上が本実施装置の具体的な作動である。本実施装置は、事前に記憶されている目標領域810に障害物820が存在する場合、俯瞰画像801上に複数の目標領域候補(第1目標領域候補831及び第2目標領域候補832)を表示させることができる。従って、運転者が複数の目標領域候補から所望の領域を最終的な目標領域として選択できる。これにより、運転者は、車両を所望の領域に駐車することができる。
運転者が目標領域810を事前に目標領域情報として登録した場合、運転者は、その目標領域810に駐車したいという明確な意思を持っていると考えられる。本実施装置は、目標領域810により近い領域である第2目標領域候補832を俯瞰画像801上に表示させる。運転者は、目標領域810になるべく近い位置に車両を駐車したい場合、第2目標領域候補832を目標領域として選択することができる。従って、本実施装置は、運転者の元々の意志を反映して車両の駐車を行うことができる。一方、車両が候補領域内のどの位置に駐車されてもよい場合、運転者は、第1目標領域候補831を最終的な目標領域として選択することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
図4乃至図6のルーチンは、縦列駐車支援要求に対する駐車支援制御にも適用することができる。この場合、CPUが、図4のステップ410に進むと、駐車支援スイッチ84の所定の操作により縦列駐車モードが選択されたか否かを判定する。更に、図4のステップ415の実行条件の条件4は、以下の条件7に置き換えらえれる。
(条件7):車両が縦列駐車可能である大きさの領域(候補領域)が検出されている。
上述の第2距離d2は、運転者によって調整/選択可能であってもよい。例えば、運転者がタッチパネル73上で第2距離d2の大きさを選択できるように構成されてもよい。
CPUは、障害物からの距離が互いに異なる3つ以上の目標領域候補を候補領域内に設定できる場合、ステップ530にて、3つ以上の目標領域候補を俯瞰画像上に表示させてもよい。
図9に示すように、CPUは、図4のステップ435にて、目標領域901の位置を調整するためのカーソル911を表示してもよい。運転者は、カーソル911を用いて目標領域901位置を調整して決定ボタン912を押すことにより、最終的な目標領域の位置を決定できる。
目標領域情報の登録に関する図4のステップ(ステップ440及びステップ445)の実行タイミングは、上記の例に限定されない。ステップ440及びステップ445は、目標領域が決定された以降であれば、任意のタイミングで実行されてもよい。例えば、駐車支援制御の完了時(即ち、車両が目標位置に到達した時点)にて目標領域情報の登録が行われてもよい。
駐車支援に係る表示は、タッチパネル73に代えて又は加えて、表示器51に表示されてもよい。この場合、目標領域の登録及び目標領域の選択の操作は、操舵ハンドルの近傍に設けられた操作手段(図示しないボタン又はスイッチ)等によって行われてもよい。
駐車支援ECU10が、駐車支援制御として、操舵角自動制御のみを実行するように構成されてもよい。この場合、目標経路が決定されると、駐車支援ECU10は、駐車支援に係る案内(シフトレバーの位置)をタッチパネル73に表示させる。運転者は、駐車支援に係る案内に従って、シフトレバーの位置を変更する。運転者がシフトレバーの位置を案内された位置に変更すると、駐車支援ECU10は、操舵角自動制御を開始する。運転者は、ブレーキペダル及びアクセルペダルを操作することにより車両を移動させる。車両が目標位置に到達すると、駐車支援ECU10が、運転者に対して車両を停止させる旨を知らせるメッセージを画面に表示させるとともに、当該メッセージをスピーカ85に発話させる。運転者がブレーキペダルを操作して車両を停止させると、駐車支援ECU10は、駐車支援制御(操舵角自動制御)を終了させる(即ち、駐車支援制御が完了する。)。
10…駐車支援ECU、20…エンジンECU、30…ブレーキECU、40…EPS・ECU、50…メータECU、60…SBW・ECU、70…ナビゲーションECU、81a~81d…第1超音波センサ、82a~82h…第2超音波センサ、83a~83d…カメラ、84…駐車支援スイッチ、85…スピーカ。

Claims (2)

  1. 車両の周囲の画像データを取得する撮像手段を少なくとも含み、前記車両の周囲に存在する物体についての情報及び前記車両の周囲の路面上の区画線についての情報を含む車両周辺情報を取得する情報取得手段と、
    前記車両周辺情報に基いて、前記車両の駐車を完了したときに前記車両が占有する領域である目標領域を決定する目標領域決定手段と、
    前記目標領域に関する情報を含む目標領域情報を記憶するための目標領域記憶手段と、
    現時点における前記車両の位置から前記目標領域へ前記車両を移動させることが可能な経路を目標経路として決定する経路決定手段と、
    前記決定された目標経路に沿って前記車両を移動させるための前記車両の操舵角自動制御を含む駐車支援制御を実行する駐車支援手段と、
    前記車両の乗員に対して画像を表示可能な表示装置と、
    前記表示装置の前記画像上での運転者による操作を可能にする操作手段と、
    目標領域の登録操作があった場合、前記登録操作があった時点の前記車両の位置情報と前記目標領域に関する情報とを対応付けて前記目標領域情報として前記目標領域記憶手段に記憶させる手段と、
    を備え、
    前記目標領域決定手段は、前記駐車支援制御の実行を要求された場合、
    前記目標領域記憶手段に前記目標領域情報が事前に記憶されていないか、又は、現時点における前記車両の位置が前記目標領域記憶手段に記憶されている前記目標領域の近傍でないとき、前記車両周辺情報に基いて、前記車両が余裕をもって駐車することが可能な大きさ及び形状を有する領域であって物体が存在しない領域を候補領域として検出し、前記検出されている候補領域に対して前記車両の駐車を完了したときに前記車両が占有する所定領域を前記目標領域として決定するように構成され、
    更に、前記目標領域決定手段は、前記駐車支援制御の実行を要求された場合、
    前記目標領域記憶手段に前記目標領域情報が事前に記憶されており、且つ、現時点における前記車両の位置が前記目標領域記憶手段に記憶されている前記目標領域の近傍であるとき、前記車両周辺情報に基いて前記目標領域記憶手段に記憶されている前記目標領域内に障害物が存在するか否かを判定し、前記目標領域記憶手段に記憶されている前記目標領域内に障害物が存在すると判定した場合に前記障害物からの距離が互いに異なる複数の目標領域候補を前記目標領域記憶手段に記憶されている前記目標領域が決定されたときに検出されていた前記候補領域から前記障害物を除いた領域内に設定できるとき、
    前記撮像手段によって取得された画像データに基いて生成される視点画像であって、前記車両及び当該車両の周辺を見た視点画像を前記表示装置に表示させるとともに、前記障害物からの距離が互いに異なる前記複数の目標領域候補を前記視点画像上に表示させ、
    前記運転者による前記操作手段の操作に応じて、前記複数の目標領域候補から最終的な目標領域を決定するように構成され
    車支援装置。
  2. 請求項1に記載の駐車支援装置において、
    前記目標領域決定手段は、前記駐車支援制御の実行を要求された場合、
    前記目標領域記憶手段に前記目標領域情報が事前に記憶されており、且つ、現時点における前記車両の位置が前記目標領域記憶手段に記憶されている前記目標領域の近傍であるときに、前記目標領域記憶手段に記憶されている前記目標領域内に前記障害物が存在すると判定した場合、前記目標領域記憶手段に記憶されている前記目標領域が決定されたときに検出されていた前記候補領域から前記障害物を除いた領域内に一つの目標領域候補しか設定できないときには前記一つの目標領域候補を最終的な目標領域として決定する、
    ように構成された
    駐車支援装置。
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