JP7038395B2 - 表示装置と音響装置とを兼ね備えた団扇を用いたラジオシステム又は災害用ラジオシステム - Google Patents
表示装置と音響装置とを兼ね備えた団扇を用いたラジオシステム又は災害用ラジオシステム Download PDFInfo
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Description
特許文献6には、発光素子の輝出する輝光部を骨枠に設けた発光団扇が開示されている。とする。骨と外周板とは透明プラスチックによって一体成形される。
能、歌舞伎などの劇場では、外国人向けの解説のために、タブレットコンピュータを持たせる例もある。タブレットコンピュータに比べると、この団扇は、安価に製造可能となる可能性がある。
図1は、本発明に係る表示装置と音響装置とを兼ね備えた団扇を正面から見た図である。図1(a)は、電子ペーパー20に表示がなされる側から見た図であり、図1(b)は、裏側から見た図である。団扇の持ち手11は、団扇の扇部骨枠12と一体的に成形されまたは、それぞれが成形されたものを接合して一体となる。持ち手11と扇部骨枠12とが一体となる強度は、団扇の使用者が持ち手11を手に持って団扇10を扇いで風を起こすときに、電子ペーパー20を動かして風を起こすことができる程度の強度である。
裏側にさらに別のフィルムを接着することにより、電子ペーパー20及び圧電素子30を保護するようにしてもよい。その場合、裏側に貼るフィルムは、電子ペーパー20の表示部分21の視認効果を高める色及び材質を選択する。裏側に貼るフィルムをも、もう一つの電子ペーパーとすることにより、団扇の表裏の両面に画像を表示させることも可能である。
図2は、本発明に係る表示装置と音響装置とを兼ね備えた団扇10の組み立てを説明する斜視図である。扇部の骨枠12は、持ち手11側を根元として多数の骨(ここでは11本)が延びているものを示している。骨の先が開いている形状のものを図示しているが、11本の骨の先をつなげて、枠のあるものとしてもかまわない。前述したように、電子ペーパー20の中央部裏側に圧電素子30が密着固定された状態で、扇部の骨枠12が接着される。その際に、圧電素子30の配線、表示部21の配線が持ち手11の内部に設けられた電子回路に接続されるように考慮される(配線については図示を省略した)。
図3は、団扇10と、スマホ(スマートフォン)とをつなげて、団扇10をスマホの周辺機器として用いる際のブロック図である。団扇側には近距離無線通信回路50、スマホ側には近距離無線通信回路51が設けられ、データのやりとりがなされる。近距離無線通信は、ブルートゥース(登録商標)又はワイファイ(登録商標)が考えられる。他の無線通信の方式を用いてもかまわない。
スマホ側には、団扇の電子ペーパーに表示内容を表示させるための表示制御アプリ26と、団扇の圧電スピーカに音声を再生させるためのスピーカ制御アプリとが設けられ、団扇10に表示させる表示データの送信、そして、団扇10に再生される音声データの送信をつかさどる。
なお、LED点灯により電池の残量を表示する以外に、電子ペーパー20に電池残量を表示させてもよい。
団扇10をパソコンの周辺機器として用いる場合には、図3とほぼ同様の構成で、スマホ側の構成をパソコン側の構成と読み替えることで、同様の使い方が可能である。ノートパソコンでは、画面が小さいことが多いため、団扇10の電子ペーパー20の表示部分21が、補助画面として役立つ。ノートパソコンの表示装置の近くに団扇10を固定するための把持具を置くことで、団扇を固定し、表示部分21を使用者の見やすい方に向ける。近距離無線通信の確立をした上で、表示制御アプリ26により、団扇側に表示させたい表示内容を使用者が団扇側に送る。そして、近距離無線通信回路51,50、電子ペーパー駆動回路25、電子ペーパー20の働きにより、パソコンの画面を補助する表示内容が団扇に表示される。パソコン使用者は、二画面を同時に見ながら作業が出来る。
テレビが近距離無線通信機能を有する場合に、テレビの音を団扇10に再生させることが可能となる。また、テレビ番組表や、番組の解説記事などのテキストデータを団扇の電子ペーパー20の表示部分21に表示させて、それを見ながらテレビを見ることも可能となる。
図4は、団扇をテレビの周辺機器として用いる場合の構成例を示すブロック図である。テレビ側と団扇側とは、近距離無線通信回路50,51により通信が確立可能なものとする。テレビを見る人は、テレビのリモートコントロール装置60と団扇10とを手に持ってテレビをある程度はなれたところから見る。テレビから大きな音を出すことが迷惑な事情が生じた際に、音の出力先を団扇に変えることが可能である。その場合、使用者は、リモートコントロール装置60を用いて、テレビと団扇との間で無線通信を確立させて、リモートコントロール装置制御回路61を介して、スピーカ制御36を実行し、団扇側に音声データを出力させる。団扇10では、圧電スピーカー駆動回路35を介して、圧電素子30に信号を送り、電子ペーパー20を振動させて音を再生する。
また、テレビの番組表や、番組解説記事、映画の登場人物の人物相関図などを団扇に表示させたい場合には、使用者は、リモートコントロール装置60を操作して、テレビのリモートコントロール装置制御回路61、表示制御26を介して、当該表示内容を近距離無線通信回路51、50を介して電子ペーパー駆動回路25に送り、電子ペーパー20の表示部分21に表示させる。
このようにして、テレビを見る人は、リモートコントロール装置60とともに団扇をもつことでテレビの使い勝手が高まる。特に、老人など、大きい音でテレビを楽しみたい場合に有益である。
災害用ラジオには、二通りがあると考えられる。各家庭において、常日頃から非常時に持ち出すリュックサックに備えておくもの、そして、大きな災害が起こった場合に、学校の体育館などに避難して避難生活を集団でしなければならない人たちに地方自治体が配布するものの二通りである。本発明にかかる団扇は、比較的安価に製作することが可能であり、電源を自ら発電できる災害用ラジオとして、使い勝手のよいものを提供できる可能性がある。被災地においては、ローカル放送局をFM放送局として設置することが考えられる。その場合、かつて2004年までには実施されていたFM文字放送の技術を用いれば、ラジオ放送の電波に文字情報を載せることが可能であるので、団扇10の電子ペーパー20の表示部分21に文字情報を表示し、圧電スピーカーでラジオ放送の音を出力することが可能となる。さらに、電池の充電が不十分の時には、扇いで充電することも可能となる。
さらに、この団扇は、電子ペーパー20の光充電機能により充電され、扇ぐ力を電力に変えることによる充電もなされる。この電力は、スマホの充電などに役立てることも可能である。
図5に類似した放送を能楽堂、歌舞伎の劇場などの劇場内で行うことも可能である。その場合、外国人に対しては、その国の言語で解説をするなどの利用方法が考えられる。
11 持ち手
12 扇部骨枠
20 電子ペーパー
21 表示部分
25 電子ペーパー駆動回路
26 表示制御アプリ
30 圧電素子
35 圧電スピーカー駆動回路
36 スピーカ制御アプリ
37 裏蓋圧電スピーカ
40 充電池
45 充電制御回路
50,51近距離無線通信回路
60 リモートコントロール装置
61 リモートコントロール装置制御回路
Claims (10)
- ラジオとして機能する団扇と、局所的に放送を実施するローカル放送局として機能するラジオ放送装置とからなるラジオシステムであって、
前記団扇は、
電子部品を収容する持ち手と、
前記持ち手につながる扇部骨枠と、
前記扇部骨枠を覆い、表示装置としての機能を有する電子ペーパーと、
前記電子ペーパーに密着する圧電素子と
を有し、
前記持ち手が収納する電子部品には、
前記ラジオ放送装置からの放送を受信するラジオ放送受信機と、前記電子ペーパーを駆動する電子ペーパー駆動回路と、前記圧電素子を駆動する圧電スピーカー駆動回路と、各回路に電源を供給する充電池と、前記充電池を制御する充電制御回路とを含み、
前記ラジオ放送装置は、文字放送と音声放送との双方が可能なものであって、
前記ラジオ放送装置が送信する文字情報は、前記団扇の前記持ち手に収容されたラジオ放送受信機に受信されて、前記電子ペーパー駆動回路を介して前記電子ペーパーに表示されて前記電子ペーパーが表示装置として機能するとともに、前記ラジオ放送装置が送信する音声情報は、前記団扇の前記持ち手に収容されたラジオ放送受信機に受信されて、前記圧電スピーカー駆動回路を介して前記圧電素子に加える音源信号によって、前記電子ペーパーが振動して音響機器として機能することを特徴とするラジオシステム。 - 請求項1に記載したラジオシステムであって、
前記団扇は、
前記充電池に電力を蓄えるべく、発電するための発電用圧電素子を備え、前記団扇を扇ぐ力を用いて発電することを特徴とするラジオシステム。 - 請求項1に記載したラジオシステムであって、
前記団扇は、
前記圧電素子を、発電用圧電素子として切換えて使うための圧電素子機能切り替えスイッチをさらに有して、
前記充電池に電力を蓄えるべく、前記圧電素子機能切り替えスイッチにて、圧電素子の機能を発電用圧電素子として用いて、前記団扇を扇ぐ力を用いて発電することを特徴とするラジオシステム。 - 請求項2又は請求項3に記載したラジオシステムであって、
前記充電池に、スマートフォンに電源を供給するための端子を設けて、
スマートフォンの電池の残りが少なくて通話中に通話が切れてしまいそうな時に、前記団扇とスマートフォンとをコードでつないで、前記団扇を扇ぎながら通話を続けることを可能にしたラジオシステム。 - 請求項1に記載したラジオシステムであって、
前記電子ペーパーは、表示機能のみならず、発電機能を併せ持つものであって、
前記団扇が光に当たると、その光により、発電がなされて、前記充電制御回路の働きにより充電が制御されて、充電池に電力が蓄えられることを特徴とするラジオシステム。 - 災害が起きた場合に体育館に避難して避難生活を集団で行う人たちに地方自治体が配布する災害用ラジオとして機能する団扇と、被災地において局所的に放送を実施するローカル放送局として機能するラジオ放送装置とからなる災害用ラジオシステムであって、
前記団扇は、
電子部品を収容する持ち手と、
前記持ち手につながる扇部骨枠と、
前記扇部骨枠を覆い、表示装置としての機能を有する電子ペーパーと、
前記電子ペーパーに密着する圧電素子と
を有し、
前記持ち手が収納する電子部品には、
前記ラジオ放送装置からの放送を受信するラジオ放送受信機と、前記電子ペーパーを駆動する電子ペーパー駆動回路と、前記圧電素子を駆動する圧電スピーカー駆動回路と、各回路に電源を供給する充電池と、前記充電池を制御する充電制御回路とを含み、
前記ラジオ放送装置は、文字放送と音声放送との双方が可能なものであって、
前記ラジオ放送装置が送信する文字情報は、前記団扇の前記持ち手に収容されたラジオ放送受信機に受信されて、前記電子ペーパー駆動回路を介して前記電子ペーパーに表示されて前記電子ペーパーが表示装置として機能するとともに、前記ラジオ放送装置が送信する音声情報は、前記団扇の前記持ち手に収容されたラジオ放送受信機に受信されて、前記圧電スピーカー駆動回路を介して前記圧電素子に加える音源信号によって、前記電子ペーパーが振動して音響機器として機能することを特徴とする災害用ラジオシステム。 - 請求項6に記載した災害用ラジオシステムであって、
前記団扇は、
前記充電池に電力を蓄えるべく、発電するための発電用圧電素子を備え、前記団扇を扇ぐ力を用いて発電することを特徴とする災害用ラジオシステム。 - 請求項6に記載した災害用ラジオシステムであって、
前記団扇は、
前記圧電素子を、発電用圧電素子として切換えて使うための圧電素子機能切り替えスイッチをさらに有して、
前記充電池に電力を蓄えるべく、前記圧電素子機能切り替えスイッチにて、圧電素子の機能を発電用圧電素子として用いて、前記団扇を扇ぐ力を用いて発電することを特徴とする災害用ラジオシステム。 - 請求項7又は請求項8に記載した災害用ラジオシステムであって、
前記充電池に、スマートフォンに電源を供給するための端子を設けて、
スマートフォンの電池の残りが少なくて通話中に通話が切れてしまいそうな時に、前記団扇とスマートフォンとをコードでつないで、前記団扇を扇ぎながら通話を続けることを可能にした災害用ラジオシステム。 - 請求項6に記載した災害用ラジオシステムであって、
前記電子ペーパーは、表示機能のみならず、発電機能を併せ持つものであって、
前記団扇が光に当たると、その光により、発電がなされて、前記充電制御回路の働きにより充電が制御されて、充電池に電力が蓄えられることを特徴とする災害用ラジオシステム。
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JP2019025043A JP2019025043A (ja) | 2019-02-21 |
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JP2000194300A (ja) | 1998-12-25 | 2000-07-14 | Sony Chem Corp | ファン |
JP2003144212A (ja) | 2001-11-14 | 2003-05-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 発光団扇 |
JP2008022919A (ja) | 2006-07-18 | 2008-02-07 | Toppan Forms Co Ltd | 団扇 |
JP2014006892A (ja) | 2012-05-31 | 2014-01-16 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 電子機器、プログラム、及び記録媒体 |
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2017
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