JP7037267B2 - リチウムイオン電池用負極の製造方法 - Google Patents
リチウムイオン電池用負極の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7037267B2 JP7037267B2 JP2015197506A JP2015197506A JP7037267B2 JP 7037267 B2 JP7037267 B2 JP 7037267B2 JP 2015197506 A JP2015197506 A JP 2015197506A JP 2015197506 A JP2015197506 A JP 2015197506A JP 7037267 B2 JP7037267 B2 JP 7037267B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- negative electrode
- ion battery
- lithium ion
- metal film
- metal element
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Description
しかし、本発明者らの検討によれば、負極としてインジウムを用いたリチウムイオン電池は高い充放電容量が得られるものの、サイクル特性に劣る場合があることが明らかになった。
融点が200℃未満の第一金属元素と、融点が200℃以上の第二金属元素を含む金属膜を備えるリチウムイオン電池用負極であって、
上記金属膜が、上記第一金属元素により構成されたマトリクス中に上記第一金属元素および上記第二金属元素を含むドメインが複数分散した微分散構造を有し、
上記第一金属元素がインジウムを含むリチウムイオン電池用負極を製造する、リチウムイオン電池用負極の製造方法であって、
融点が200℃未満の第一金属元素により構成された第一金属膜と、融点が200℃以上の第二金属元素により構成された第二金属膜とを積層することにより多層金属膜を得る工程と、
得られた上記多層金属膜を加熱することにより、上記第一金属膜中に上記第二金属膜を構成する上記第二金属元素を拡散させ、上記第一金属膜中に上記第一金属元素および上記第二金属元素を含むドメインを生成する工程と、
を含み、
上記多層金属膜を得る工程での圧力が0.05MPa以上300MPa以下であるリチウムイオン電池用負極の製造方法が提供される。
上記リチウムイオン電池用負極と、電解質層と、正極とを備えるリチウムイオン電池が提供される。
上記リチウムイオン電池用負極を製造するための製造方法であって、
融点が200℃未満の第一金属元素により構成された第一金属膜と、融点が200℃以上の第二金属元素により構成された第二金属膜とを積層することにより多層金属膜を得る工程と、
得られた上記多層金属膜を加熱することにより、上記第一金属膜中に上記第二金属膜を構成する上記第二金属元素を拡散させ、上記第一金属膜中に上記第一金属元素および上記第二金属元素を含むドメインを生成する工程と、
を含むリチウムイオン電池用負極の製造方法が提供される。
上記リチウムイオン電池用負極を製造するための製造方法であって、
融点が200℃未満の第一金属元素により構成された第一金属膜上に、融点が200℃以上の第二金属元素を蒸着またはスパッタリングすることにより、上記第二金属元素により構成された第二金属膜を形成し、上記第一金属膜と上記第二金属膜とが積層された多層金属膜を得る工程と、
得られた上記多層金属膜を加熱することにより、上記第一金属膜中に上記第二金属膜を構成する上記第二金属元素を拡散させ、上記第一金属膜中に上記第一金属元素および上記第二金属元素を含むドメインを生成する工程と、
を含むリチウムイオン電池用負極の製造方法が提供される。
はじめに、本実施形態に係る金属膜について説明する。
本実施形態に係る金属膜は、融点が200℃未満、好ましくは180℃以下の第一金属元素と、融点が200℃以上、好ましくは500℃以上、特に好ましくは800℃以上の第二金属元素を含む。そして、第一金属元素により構成されたマトリクス中に第一金属元素および第二金属元素を含むドメインが複数分散した微分散構造を有する。
本実施形態に係る金属膜は、例えば、リチウムイオン電池の負極に用いられる。中でも、全固体型リチウムイオン電池の負極に好適に用いられる。
高い充放電容量を達成しながらサイクル特性が改善する理由は明らかではないが、第一金属元素により構成されたマトリクス中に第一金属元素および第二金属元素を含むドメインを微分散させることにより、充放電によって起こる第一金属元素により構成されたマトリクスの体積変化が抑制されること、第一金属元素により構成されたマトリクスの体積変化が起きても上記ドメインにより金属膜内の電子伝導性を維持できること等が要因として推測される。
以上の理由から、本実施形態に係る金属膜をリチウムイオン電池の負極に用いると、サイクル特性および充放電容量に優れるリチウムイオン電池を実現できると考えられる。
ここで、第一金属元素および第二金属元素の質量は、例えば、蛍光X線分析(EDX)等により求めることができるが、通常は仕込みの質量比から算出できる。
本実施形態では、このような金属膜をリチウムイオン電池用の負極として用いることにより、サイクル特性および充放電容量に優れるリチウムイオン電池を実現できる。
ここで、上記ドメインの個数比率は、例えば、走査型電子顕微鏡(SEM)で撮影した写真から測定することができる。
具体的には、走査型電子顕微鏡により、金属膜の表面または断面を撮影する。その写真から、任意のドメインを100個選択し、それらのドメインの最大径をそれぞれ測定する。ここで、ドメインの最大径をドメインの直径とする。次いで、ドメインの直径が上記範囲内の個数比率を算出する。
これらの中でも、得られるリチウムイオン電池の充放電容量およびサイクル特性の性能バランスをより一層向上させる観点から、インジウムが好ましい。
これらの中でも、サイクル特性および充放電容量のバランスにより一層優れる観点から、銅、銀、スズ、ニッケルおよびコバルト等から選択される一種または二種以上が好ましく、銅、銀およびコバルト等から選択される一種または二種以上がより好ましく、低価格で入手が容易である点から、銅が特に好ましい。
上記金属間化合物としては、例えば、インジウムと銅からなる金属間化合物、インジウムと銀からなる金属間化合物、インジウムと金からなる金属間化合物、インジウムとスズからなる金属間化合物、インジウムとニッケルからなる金属間化合物およびインジウムとコバルトからなる金属間化合物等から選択される一種または二種以上を含むことが好ましく、Cu2In、Cu9In4、Cu4In、Cu16In9、CuIn、Cu11In9、Cu1.74In0.96、Cu7In3、Cu0.9In0.1、Cu10In7、(Cu16In)0.23、(Cu4In)0.2、Ag3In、AgIn2、Ag9In4、Ag0.75In0.35、Ag0.81In0.17、Ag0.7In0.3、(Ag33In7)0.1、(Ag17In3)0.2、Ag4In、Ag0.814In0.186、AuIn2、Au4In、Au3In2、Au7In3、Au9In4、Au3In、Au10In3、Au11In3、Au0.9In0.1、(Au23In2)0.16、(Au4In)0.4、(Au87In13)0.02、SnIn3、Sn0.8In0.2、Sn0.75In0.25、Sn0.8In0.2、Sn0.95In0.05、Sn0.8182In0.1818、Sn0.25In0.75、(Sn4In)0.2、(Sn3In17)0.1、(SnIn3)0.5、Sn19In、NiIn、Ni3In、Ni2In3、Ni10In27、Ni4In、Ni2In、Ni0.8In0.2、Ni0.96In0.04、Ni1.3In0.7、Ni13In9、Ni3In6.4、Ni6.742In3、(Ni23In2)0.16、CoIn2、CoIn3およびCo4In12等により示される金属間化合物から選択される一種または二種以上を含むことがより好ましい。
また、サイクル特性および充放電容量のバランスにより一層優れる観点から、これらの金属間化合物の中でも、インジウムと銅からなる金属間化合物、インジウムと銀からなる金属間化合物、インジウムとスズからなる金属間化合物、インジウムとニッケルからなる金属間化合物およびインジウムとコバルトからなる金属間化合物から選択される一種または二種以上を含むことがさらに好ましく、インジウムと銅からなる金属間化合物、インジウムと銀からなる金属間化合物およびインジウムとコバルトからなる金属間化合物等から選択される一種または二種以上を含むことがさらにより好ましく、インジウムと銅からなる金属間化合物を含むことが特に好ましい。
本実施形態に係る金属膜の厚みは、好ましくは1μm以上500μm以下であり、より好ましくは2μm以上100μm以下である。金属膜の厚みが上記下限値以上であると、得られるリチウムイオン電池のサイクル特性をより一層向上させることができる。また、金属膜の厚みが上記上限値以下であると、得られる負極のインピーダンスをより一層低下させることができる。その結果、得られるリチウムイオン電池の充放電特性をより一層向上できる。
つづいて、本実施形態に係る金属膜の製造方法について説明する。
はじめに、融点が200℃未満の第一金属元素により構成された第一金属膜と、融点が200℃以上の第二金属元素により構成された第二金属膜とを積層することにより多層金属膜を得る。
ここで、多層金属膜を得る工程での圧力は特に限定されないが、例えば、0.05MPa以上300MPa以下、好ましくは0.1MPa以上80MPa以下である。
多層金属膜を得る工程で加圧する方法は特に限定されず、例えば、ロールプレス、平板プレス等を用いることができる。
こうすることにより、本実施形態に係る金属膜を得ることができる。
つぎに、本実施形態のリチウムイオン電池用負極について説明する。
本実施形態に係るリチウムイオン電池用負極は、負極活物質層として、本実施形態に係る金属膜を備えている。
また、本実施形態に係るリチウムイオン電池用負極において、当該金属膜の一方の面に第二金属元素により構成された金属層を積層させ、上記金属層を負極集電体として用いてもよい。この場合、金属膜にさらに負極集電体を積層させる必要がないため、負極の厚さを薄くすることができ、その結果、得られるリチウムイオン電池のエネルギー密度を向上させることができる。
負極集電体としては、銅箔、銅合金箔、ニッケル箔、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔、ステンレス鋼箔、炭素シート等が挙げられる。価格や入手容易性、電気化学的安定性等の観点から銅箔が好ましい。
本実施形態に係る導電性樹脂層は特に限定されないが、例えば、粘着性樹脂および導電性微粒子を含み、導電性微粒子が粘着性樹脂中に分散している構造が好ましい。
導電性樹脂層の厚みが上記範囲内であると、金属膜と負極集電体との接着性と、導電性樹脂層の導電性とのバランスが優れる。
本実施形態において、(メタ)アクリル系熱可塑性樹脂とは、(メタ)アクリル酸エステル単位を含有する熱可塑性樹脂であり、例えば、(メタ)アクリル酸エステルの単独重合体、2種以上の(メタ)アクリル酸エステルの共重合体、(メタ)アクリル酸エステルおよびこれと共重合可能な不飽和結合を有するビニルモノマーとの共重合体等が挙げられる。
つぎに、本実施形態のリチウムイオン電池100について説明する。図2は、本実施形態のリチウムイオン電池100の構造の一例を模式的に示した断面図である。
本実施形態のリチウムイオン電池100は、一般的に公知の方法に準じて製造される。例えば、正極110、固体電解質層またはセパレーター、および負極130を重ねたものを、円筒型、コイン型、角型、フィルム型、またはその他任意の形状に形成し、必要に応じて、非水電解液を封入することにより作製される。
正極110は特に限定されず、リチウムイオン電池に一般的に用いられているものを使用することができる。正極110は特に限定されないが、一般的に公知の方法に準じて製造することができる。例えば、正極活物質を含む正極活物質層をアルミ箔等の集電体の表面に形成することにより得ることができる。
これらの中でも、より高い放電容量密度を有し、かつ、サイクル特性により優れる観点から、硫化物系正極活物質が好ましく、Li-Mo-S化合物、Li-Ti-S化合物、Li-V-S化合物から選択される一種または二種以上がより好ましい。
また、Li-Ti-S化合物は構成元素としてLi、Ti、およびSを含んでいるものであり、通常は原料であるチタン硫化物と硫化リチウムをメカノケミカル処理等の混合粉砕することにより得ることができる。
Li-V-S化合物は構成元素としてLi、V、およびSを含んでいるものであり、通常は原料であるバナジウム硫化物と硫化リチウムをメカノケミカル処理等の混合粉砕することにより得ることができる。
本実施形態に係る微粒子状の正極活物質は特に限定されないが、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による重量基準粒度分布における平均粒子径d50が、好ましくは0.5μm以上20μm以下であり、より好ましくは1μm以上10μm以下である。
正極活物質の平均粒子径d50を上記範囲内とすることにより、良好なハンドリング性を維持すると共に、より一層高密度の正極を作製することができる。
その他のリチウム系無機固体電解質材料としては、例えば、LiPON、LiNbO3、LiTaO3、Li3PO4、LiPO4-xNx(xは0<x≦1)、LiN、LiI、LISICON等が挙げられる。さらに、これらの無機固体電解質材料の結晶を析出させて得られるガラスセラミックスも固体電解質材料として用いることができる。
ポリマー電解質としては、一般的にリチウムイオン電池に用いられるものを用いることができる。
上記固体電解質材料の平均粒子径d50を上記範囲内とすることにより、良好なハンドリング性を維持すると共に、リチウムイオン伝導性をより一層向上させることができる。
これらの中でも、粒子径が小さく、価格が安いカーボンブラック類が好ましい。
ポリマー電解質以外のバインダーとしては、リチウムイオン電池で一般的に使用されるバインダーであれば特に限定されないが、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、アラミド樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ヘキシル、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸ヘキシル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン、ポリエーテル、ポリエーテルサルフォン、ポリヘキサフルオロプロピレン、スチレンブタジエンゴム、カルボキシメチルセルロース等が挙げられる。これらのバインダーは1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
電解質層120は、正極110および負極130の間に形成される層である。電解質層120とは、セパレーターに非水電解液を含浸させたものや、固体電解質材料を含む固体電解質層が挙げられる。
多孔性膜としては微多孔性高分子フィルムが好適に使用され、材質としてポリオレフィン、ポリイミド、ポリフッ化ビニリデン、ポリエステル等が挙げられる。特に、多孔性ポリオレフィンフィルムが好ましく、具体的には多孔性ポリエチレンフィルム、多孔性ポリプロピレンフィルム等が挙げられる。
上記電解質としては、公知のリチウム塩がいずれも使用でき、活物質の種類に応じて選択すればよい。例えば、LiClO4、LiBF4、LiPF6、LiCF3SO3、LiCF3CO2、LiAsF6、LiSbF6、LiB10Cl10、LiAlCl4、LiCl、LiBr、LiB(C2H5)4、CF3SO3Li、CH3SO3Li、LiCF3SO3、LiC4F9SO3、Li(CF3SO2)2N、低級脂肪酸カルボン酸リチウム等が挙げられる。
また、本実施形態の固体電解質層は、バインダーを含有していてもよい。バインダーを含有することにより、可撓性を有する固体電解質層を得ることができる。バインダーとしては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素含有結着材を挙げることができる。固体電解質層の厚さは、例えば、0.1μm以上1000μm以下の範囲内、中でも、0.1μm以上300μm以下の範囲内であることが好ましい。
ただし、固体電解質層の厚みや密度は、電池の使用用途等に応じて適宜決定されるため特に限定されず、一般的に公知の情報に準じて設定することができる。
リチウムイオン電池100は電解質層120として、上述した固体電解質層を用いることによって全固体型リチウムイオン電池とすることができる。
本実施形態の全固体型リチウムイオン電池は、例えば、本実施形態の正極110、負極130、および、正極110と負極130との間に固体電解質材料により構成された固体電解質層を有するものである。
全固体型リチウムイオン電池の負極として、本実施形態のリチウムイオン電池用負極を用いると、充放電容量密度、サイクル特性等の電池特性が良好で、かつ、高い安全性を有するリチウムイオン電池とすることができる。また、電池全体の厚みが薄い薄型の全固体型リチウムイオン電池を実現することができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
はじめに、以下の実施例、比較例における測定方法を説明する。
レーザー回折散乱式粒度分布測定装置(マルバーン社製、マスターサイザー3000)を用いて、レーザー回折法により、実施例および比較例で用いた材料の粒度分布を測定した。測定結果から、各材料について、重量基準の累積分布における50%累積時の粒径(d50、平均粒子径)をそれぞれ求めた。
実施例および比較例で得られた全固体型リチウムイオン電池について、電流値0.1mA、電流密度0.065mA/cm2、測定電位0.4-3.0Vの条件で充放電を100回行った。得られた結果を表1に示す。ここで、1回目の放電容量を100%としたときの100回目の放電容量を放電容量変化率[%]とした。
つぎに、以下の実施例、比較例において使用した材料について説明する。
アルゴン雰囲気下で、Al2O3製ポットに、MoS2(和光純薬工業社製、745mg、4.7mmol、平均粒子径:10μm)と、Li2S(シグマアルドリッチジャパン社製、1497mg、32.5mmol、平均粒子径:5μm)と、を秤量して加え、さらにZrO2ボールを入れ、Al2O3製ポットを密閉した。
次いで、Al2O3製ポットを、ボールミル回転台に乗せ120rpmで、4日間処理を行い、混合物を得た。
Moの含有量に対するLiの含有量のモル比(Li/Mo)は14であり、Moの含有量に対するSの含有量のモル比(S/Mo)は9であった。
硫化物系固体電解質材料であるLi11P3S12を以下の手順で作製した。
原料には、Li2S(シグマアルドリッチジャパン製、純度99.9%)、P2S5(関東化学製試薬)を使用した。Li3Nは、以下の手順で作製した。
まず、窒素雰囲気のグローブボックス中で、Li箔(本城金属社製純度99.8%、厚さ0.5mm)にステンレス製の剣山を使用しφ1mm以下の穴を多数開けた。Li箔は穴の部分から黒紫色に変化し始め、そのまま、常温で24時間放置することでLi箔すべてが黒紫色のLi3Nに変化した。Li3Nは、メノウ乳鉢で粉砕後、ステンレス製篩で篩い分けし、75μm以下の粉末を回収し無機固体電解質材料の原料とした。
つづいて、アルゴングローブボックス中で各原料をLi2S:P2S5:Li3N=67.5:22.5:10.0(モル%)になるように精秤し、これら粉末を20分間メノウ乳鉢で混合した。次いで、混合粉末2gを秤量し、φ10mmのジルコニア製ボール500gとともに、遊星ボールミル(フリッチュ社製、P-7)にて100rpmで1時間混合粉砕した。次いで、400rpmで15時間混合粉砕し、Li11P3S12組成の硫化物系固体電解質材料を得た。
(1)負極1の製造
厚さ20μmのインジウム箔(ニラコ社製、融点157℃)と、厚さ2μmの銅箔(ニラコ社製、融点1083℃)を重ねて、0.1MPa以上でプレスした後、真空中で、140℃、10時間加熱した。これにより、インジウム箔中に銅を拡散させ、Cu2Inで示される金属間化合物が微分散した金属膜(負極1)を得た。また、負極1の銅箔側の断面を、走査型電子顕微鏡(SEM)にて観察した。得られた写真を図1に示す。得られた写真から、直径が0.001μm以上0.5μm以下の範囲にあるドメインの個数比率を求めた。
厚さ20μmのインジウム箔(ニラコ社製、融点157℃)と、厚さ2μmの銀箔(高純度化学研究所社製、融点961℃)を重ねて、0.1MPa以上でプレスした後、真空中で、140℃、10時間加熱した。これにより、インジウム箔中にAgIn2で示される金属間化合物が微分散した金属膜(負極2)を得た。
厚さ20μmのインジウム箔(ニラコ社製、融点157℃)と、厚さ2.5μmの金箔(ニラコ社製、融点1063℃)を重ねて、0.1MPa以上でプレスした後、真空中で、140℃、10時間加熱した。これにより、インジウム箔中にAuIn2で示される金属間化合物が微分散した金属膜(負極3)を得た。
厚さ20μmのインジウム箔(ニラコ社製、融点157℃)と、厚さ15μmのスズ箔(ニラコ社製、融点232℃)を重ねて、0.1MPa以上でプレスした後、真空中で、140℃、10時間加熱した。これにより、インジウム箔中にSn0.75In0.25およびSn0.25In0.75で示される金属間化合物が微分散した金属膜(負極4)を得た。
厚さ20μmのインジウム箔(ニラコ社製、融点157℃)と、厚さ2.5μmのニッケル箔(ニラコ社製、融点1455℃)を重ねて、0.1MPa以上でプレスした後、真空中で、140℃、10時間加熱した。これにより、インジウム箔中にNi10In27で示される金属間化合物が微分散した金属膜(負極5)を得た。
厚さ20μmのインジウム箔(ニラコ社製、融点157℃)と、厚さ1μmのコバルト箔(ニラコ社製、融点1495℃)を重ねて、0.1MPa以上でプレスした後、真空中で、140℃、10時間加熱した。これにより、インジウム箔中にCoIn3で示される金属間化合物が微分散した金属膜(負極6)を得た。
導電性銅箔テープ(寺岡製作所社製8313)の粘着性樹脂層面に厚さ20μmのインジウム箔(ニラコ社製)を圧着させたものを負極7とした。なお、表1において、負極の厚さには、導電性銅箔テープの厚さは含めない。
導電性銅箔テープ(寺岡製作所社製8313)の粘着性樹脂層面に黒鉛質材料(天然黒鉛、日本黒鉛社製、CGC-20、平均粒子径d50:20μm)を付着させ、さらにその上に厚さ20μmのインジウム箔(ニラコ社製)を圧着させたものを負極8とした。ここで、黒鉛質材料により形成された層の厚みは25μmであった。なお、表1において、負極の厚さには、導電性銅箔テープの厚さは含めない。
負極1、固体電解質層(Li11P3S12、50mg)、正極(Li14MoS9:ケッチェンブラック(KB):Li11P3S12=1:0.5:1.2(質量%)、10mg)、導電性銅箔テープ(寺岡製作所社製8313)をこの順で積層させた。ただし、正極側の導電性銅箔テープは、導電性を高めるために銅粉(高純度化学研究所製99%以上、-73μm)7mgを粘着性樹脂層面に付着させた。次いで、得られた積層体を280MPaで加圧して全固体型リチウムイオン電池を作製した。
負極1を負極2~8に変えた以外は実施例1と同様にして全固体型リチウムイオン電池をそれぞれ作製した。
以上の充放電試験結果を表1に示す。
実施例で得られた全固体型リチウムイオン電池は、比較例で得られた全固体型リチウムイオン電池に比べて、放電容量変化率(サイクル特性)および充放電容量のバランスに優れていた。
以下、参考形態の例を付記する。
1.
融点が200℃未満の第一金属元素と、融点が200℃以上の第二金属元素を含む金属膜であって、
前記第一金属元素により構成されたマトリクス中に前記第一金属元素および前記第二金属元素を含むドメインが複数分散した微分散構造を有する金属膜。
2.
1.に記載の金属膜において、
前記第一金属元素がインジウム、リチウム、ナトリウム、およびガリウムから選択される一種または二種以上を含む金属膜。
3.
1.または2.に記載の金属膜において、
前記第二金属元素が銅、銀、金、スズ、ニッケルおよびコバルトから選択される一種または二種以上を含む金属膜。
4.
1.乃至3.いずれか一つに記載の金属膜において、
前記ドメインが、前記第一金属元素と前記第二金属元素により構成された金属間化合物を含む金属膜。
5.
4.に記載の金属膜において、
前記金属間化合物が、インジウムと銅からなる金属間化合物、インジウムと銀からなる金属間化合物、インジウムと金からなる金属間化合物、インジウムとスズからなる金属間化合物、インジウムとニッケルからなる金属間化合物およびインジウムとコバルトからなる金属間化合物から選択される一種または二種以上を含む金属膜。
6.
1.乃至5.いずれか一つに記載の金属膜において、
直径が0.001μm以上0.5μm以下の範囲にある前記ドメインの個数比率が90%以上である金属膜。
7.
1.乃至6.いずれか一つに記載の金属膜において、
前記第一金属元素および前記第二金属元素の合計を100質量%としたとき、
前記第一金属元素の含有量が50質量%以上99質量%以下であり、前記第二金属元素の含有量が1質量%以上50質量%以下である金属膜。
8.
1.乃至7.いずれか一つに記載の金属膜において、
厚みが1μm以上500μm以下である金属膜。
9.
1.乃至8.いずれか一つに記載の金属膜において、
当該金属膜の一方の面に前記第二金属元素により構成された金属層が積層された金属膜。
10.
1.乃至9.いずれか一つに記載の金属膜を備えるリチウムイオン電池用負極。
11.
10.に記載の負極と、電解質層と、正極とを備えるリチウムイオン電池。
12.
11.に記載の電池において、
前記正極が硫化物系正極活物質を含むリチウムイオン電池。
13.
11.または12.に記載の電池において、
前記電解質層が固体電解質材料により構成された固体電解質層であるリチウムイオン電池。
14.
13.に記載の電池において、
全固体型リチウムイオン電池であるリチウムイオン電池。
15.
1.乃至9.いずれか一つに記載の金属膜を製造するための製造方法であって、
融点が200℃未満の第一金属元素により構成された第一金属膜と、融点が200℃以上の第二金属元素により構成された第二金属膜とを積層することにより多層金属膜を得る工程と、
得られた前記多層金属膜を加熱することにより、前記第一金属膜中に前記第二金属膜を構成する前記第二金属元素を拡散させ、前記第一金属膜中に前記第一金属元素および前記第二金属元素を含むドメインを生成する工程と、
を含む金属膜の製造方法。
16.
15.に記載の金属膜の製造方法において、
前記多層金属膜を得る工程での圧力が0.05MPa以上300MPa以下である金属膜の製造方法。
17.
1.乃至9.いずれか一つに記載の金属膜を製造するための製造方法であって、
融点が200℃未満の第一金属元素により構成された第一金属膜上に、融点が200℃以上の第二金属元素を蒸着またはスパッタリングすることにより、前記第二金属元素により構成された第二金属膜を形成し、前記第一金属膜と前記第二金属膜とが積層された多層金属膜を得る工程と、
得られた前記多層金属膜を加熱することにより、前記第一金属膜中に前記第二金属膜を構成する前記第二金属元素を拡散させ、前記第一金属膜中に前記第一金属元素および前記第二金属元素を含むドメインを生成する工程と、
を含む金属膜の製造方法。
18.
15.乃至17.いずれか一つに記載の金属膜の製造方法において、
前記多層金属膜を加熱する際の温度が前記第一金属元素の融点未満である金属膜の製造方法。
110 正極
120 電解質層
130 負極
Claims (9)
- 融点が200℃未満の第一金属元素と、融点が200℃以上の第二金属元素を含む金属膜を備えるリチウムイオン電池用負極であって、前記金属膜が、前記第一金属元素により構成されたマトリクス中に前記第一金属元素および前記第二金属元素を含むドメインが複数分散した微分散構造を有し、前記第一金属元素がインジウムを含むリチウムイオン電池用負極を製造する、リチウムイオン電池用負極の製造方法であって、
融点が200℃未満の第一金属元素により構成された第一金属膜と、融点が200℃以上の第二金属元素により構成された第二金属膜とを積層することにより多層金属膜を得る工程と、
得られた前記多層金属膜を加熱することにより、前記第一金属膜中に前記第二金属膜を構成する前記第二金属元素を拡散させ、前記第一金属膜中に前記第一金属元素および前記第二金属元素を含むドメインを生成する工程と、
を含み、
前記多層金属膜を得る工程での圧力が0.05MPa以上300MPa以下であるリチウムイオン電池用負極の製造方法。 - 請求項1に記載のリチウムイオン電池用負極の製造方法において、
前記第二金属元素が銅、銀、金、スズ、ニッケルおよびコバルトから選択される一種または二種以上を含むリチウムイオン電池用負極の製造方法。 - 請求項1または2に記載のリチウムイオン電池用負極の製造方法において、
前記ドメインが、前記第一金属元素と前記第二金属元素により構成された金属間化合物を含むリチウムイオン電池用負極の製造方法。 - 請求項3に記載のリチウムイオン電池用負極の製造方法において、
前記金属間化合物が、インジウムと銅からなる金属間化合物、インジウムと銀からなる金属間化合物、インジウムと金からなる金属間化合物、インジウムとスズからなる金属間化合物、インジウムとニッケルからなる金属間化合物およびインジウムとコバルトからなる金属間化合物から選択される一種または二種以上を含むリチウムイオン電池用負極の製造方法。 - 請求項1乃至4いずれか一項に記載のリチウムイオン電池用負極の製造方法において、
直径が0.001μm以上0.5μm以下の範囲にある前記ドメインの個数比率が90%以上であるリチウムイオン電池用負極の製造方法。 - 請求項1乃至5いずれか一項に記載のリチウムイオン電池用負極の製造方法において、
前記第一金属元素および前記第二金属元素の合計を100質量%としたとき、
前記第一金属元素の含有量が50質量%以上99質量%以下であり、前記第二金属元素の含有量が1質量%以上50質量%以下であるリチウムイオン電池用負極の製造方法。 - 請求項1乃至6いずれか一項に記載のリチウムイオン電池用負極の製造方法において、
厚みが1μm以上500μm以下であるリチウムイオン電池用負極の製造方法。 - 請求項1乃至7いずれか一項に記載のリチウムイオン電池用負極の製造方法において、
当該金属膜の一方の面に前記第二金属元素により構成された金属層が積層されたリチウムイオン電池用負極の製造方法。 - 請求項1乃至8いずれか一項に記載のリチウムイオン電池用負極の製造方法において、
前記多層金属膜を加熱する際の温度が前記第一金属元素の融点未満であるリチウムイオン電池用負極の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015197506A JP7037267B2 (ja) | 2015-10-05 | 2015-10-05 | リチウムイオン電池用負極の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015197506A JP7037267B2 (ja) | 2015-10-05 | 2015-10-05 | リチウムイオン電池用負極の製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020111560A Division JP2020180376A (ja) | 2020-06-29 | 2020-06-29 | 金属膜、リチウムイオン電池用負極、リチウムイオン電池および金属膜の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017071804A JP2017071804A (ja) | 2017-04-13 |
JP7037267B2 true JP7037267B2 (ja) | 2022-03-16 |
Family
ID=58538122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015197506A Active JP7037267B2 (ja) | 2015-10-05 | 2015-10-05 | リチウムイオン電池用負極の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7037267B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110662608B (zh) * | 2017-04-28 | 2023-06-06 | 得克萨斯大学体系董事会 | 以多相金属箔作为集成金属阳极用于非水性电池 |
JP7368936B2 (ja) * | 2018-09-27 | 2023-10-25 | 株式会社バルカー | シール部材付き継手 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006278187A (ja) | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Hitachi Maxell Ltd | 非水二次電池およびその製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002151056A (ja) * | 2000-11-14 | 2002-05-24 | Sanyo Electric Co Ltd | リチウム二次電池用電極及びリチウム二次電池 |
JP2009093968A (ja) * | 2007-10-10 | 2009-04-30 | Seiko Epson Corp | 全固体リチウム二次電池 |
EP3896759A1 (en) * | 2011-10-05 | 2021-10-20 | OneD Material, Inc. | Silicon nanostructure active materials for lithium ion batteries and processes, compositions, components, and devices related thereto |
-
2015
- 2015-10-05 JP JP2015197506A patent/JP7037267B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006278187A (ja) | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Hitachi Maxell Ltd | 非水二次電池およびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017071804A (ja) | 2017-04-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6995155B2 (ja) | バイポーラ型リチウムイオン電池およびバイポーラ型リチウムイオン電池の製造方法 | |
JP6085370B2 (ja) | 全固体電池、全固体電池用電極及びその製造方法 | |
JP6570851B2 (ja) | バイポーラ型リチウムイオン電池およびバイポーラ型リチウムイオン電池の製造方法 | |
JP4760816B2 (ja) | リチウムイオン二次電池用正極及びリチウムイオン二次電池 | |
JP5317435B2 (ja) | 全固体型ポリマー電池用負極活物質および全固体型ポリマー電池 | |
JP6259704B2 (ja) | 全固体電池用電極の製造方法及び全固体電池の製造方法 | |
WO2015023848A1 (en) | Li/metal battery with composite solid electrolyte | |
WO2021157361A1 (ja) | 正極材料および電池 | |
KR101315555B1 (ko) | 전지 | |
CN115668534A (zh) | 电池及电池的制造方法 | |
JP6754593B2 (ja) | リチウムイオン電池 | |
JP2020087783A (ja) | 負極 | |
JP6656370B2 (ja) | リチウムイオン二次電池および組電池 | |
JP7037267B2 (ja) | リチウムイオン電池用負極の製造方法 | |
JP2022547501A (ja) | 二次電池の製造方法 | |
JP6951388B2 (ja) | バイポーラ型リチウムイオン電池の製造方法 | |
JP6865796B2 (ja) | 負極材料、リチウムイオン電池用負極、およびリチウムイオン電池 | |
JP2020180376A (ja) | 金属膜、リチウムイオン電池用負極、リチウムイオン電池および金属膜の製造方法 | |
JP2005135603A (ja) | 非水二次電池 | |
JP2020167172A (ja) | リチウムイオン電池用正極活物質、正極材料、正極、およびリチウムイオン電池 | |
CN111540894A (zh) | 锂离子电池用负极活性材料、锂离子电池用负极和锂离子电池 | |
JP6754849B2 (ja) | 正極材料、正極、およびリチウムイオン電池 | |
WO2023223582A1 (ja) | 電池および電池の製造方法 | |
JP6570849B2 (ja) | 負極材料、リチウムイオン電池用負極、およびリチウムイオン電池 | |
WO2023223581A1 (ja) | 電池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180906 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190911 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190924 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191113 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20200331 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200629 |
|
C60 | Trial request (containing other claim documents, opposition documents) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60 Effective date: 20200629 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20200708 |
|
C21 | Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21 Effective date: 20200714 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20200904 |
|
C211 | Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211 Effective date: 20200908 |
|
C22 | Notice of designation (change) of administrative judge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22 Effective date: 20210420 |
|
C22 | Notice of designation (change) of administrative judge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22 Effective date: 20211012 |
|
C13 | Notice of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13 Effective date: 20211019 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211216 |
|
C23 | Notice of termination of proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23 Effective date: 20220104 |
|
C03 | Trial/appeal decision taken |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03 Effective date: 20220208 |
|
C30A | Notification sent |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012 Effective date: 20220208 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220304 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7037267 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |