JP6536249B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機に係り、特に、ブラシを収容するブラシ収容部及び給電用ターミナルを収容するターミナル収容部を備えた収容部材を有する回転電機に関する。
ブラシを備えた直流モータ等の回転電機では、稼働中におけるブラシと整流子との摺接に起因して電磁ノイズ(以下、単にノイズ)が発生する。このノイズは、一般的な雑音防止素子では除去が困難な高周波数帯域のノイズを含み、回転電機の筐体(例えば、モータのヨーク)に重畳して周辺機器に電波障害をもたらす要因となる。上記のノイズに対する対策としては、今日までに種々の技術が開発されてきており、その一例としては特許文献1に記載の技術が挙げられる。特許文献1に記載のノイズ対策技術について説明すると、回転電機の筐体を樹脂材料によって形成し、かかる筐体の外表面を導電性材料からなる被覆層(シールド層)にて覆うこととしている。これにより、上記のノイズを被覆層にて遮蔽し、回転電機から周辺機器へのノイズの伝播を低減させることが可能となる。
特開2001−352706号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術では、回転電機の筐体の外面全体を上記の被覆層にて覆うことになっている。したがって、上記の構成を採用しようとすると、被覆層形成のために用いる導電性材料の量が多くなる分、回転電機の重量が増え、また、回転電機の製造コストが嵩んでしまうことになる。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、軽量化及び低コスト化を図りつつ、ノイズの伝播を効果的に抑制可能な回転電機を提供することにある。
前記課題は、本発明の回転電機によれば、(A)回転体を収容し、導電性材料からなる第一収容部材と、(B)該第一収容部材に組み付けられ、非導電性材料からなる第二収容部材と、(C)該第二収容部材の外表面を部分的に覆い、導電性材料からなる覆い部材と、を有し、(D)前記第二収容部材は、ブラシを収容するブラシ収容部と、前記ブラシに給電するために設けられた給電用ターミナルを収容するターミナル収容部と、を備えており、(E)前記覆い部材は、前記外表面のうちの前記ブラシ収容部が位置する部分と、前記外表面のうちの前記ターミナル収容部が位置する部分と、を覆い、前記第一収容部材と電気的に接続されていて、前記回転体は、回転軸を備えており、前記覆い部材は、前記外表面のうち、前記回転軸の軸方向において前記第一収容部材とは反対側に位置する端部を覆う第一断片部と、該第一断片部から前記外表面のうちの前記ブラシ収容部が位置する部分を覆うように延出した第二断片部と、前記第一断片部から前記外表面のうちの前記ターミナル収容部が位置する部分を覆うように延出した第三断片部と、を有することにより解決される。
上記のように構成された本発明の回転電機によれば、ブラシ収容部及びターミナル収容部を備える第二収容部材を非導電性材料にて形成し、その外表面の一部分を導電性材料からなる覆い部材によって覆う。この覆い部材は、導電性材料からなる第一収容部材と電気的に接続されており、第二収容部材の外表面のうち、ブラシ収容部が位置する部分、及び、ターミナル収容部が位置する部分を覆う。これにより、第二収容部材の外表面全体を覆い部材によって覆う構成に比して、回転電機を軽量化及び低コスト化させることが可能となる。また、外表面のうち、ブラシ収容部やターミナル収容部が位置する部分を覆い部材にて覆うことにより、ノイズ発生箇所に近い部分が覆われるようになる結果、ノイズ遮蔽が効果的になされるようになる。この結果、回転電機の軽量化及び低コスト化を図りつつ、ノイズの伝播を適切に抑制することが可能である。
また、上記の構成では、覆い部材のうち、第二収容部材の外表面においてブラシ収容部が位置する部分を覆う断片部(第二断片部)と、ターミナル収容部が位置する部分を覆う断片部(第三断片部)と、が共に第一断片部から延出している。このような構成であれば、覆い部材が一部品化しているため、回転電機をより一層低コスト化させることが可能となる。
また、上記の回転電機において、前記第二断片部及び前記第三断片部のうちの少なくとも一方の延出方向端部は、前記回転軸の径方向において内側、又は前記回転軸の回転方向においていずれか一方の向きに向かって折り曲がっており、前記延出方向端部が前記第一収容部材と前記第二収容部材との間に挟まれていると、更に好適である。
上記の構成では、第二断片部及び第三断片部のうちの少なくとも一方の延出方向端部を折り曲げて第一収容部材と第二収容部材との間に挟み込むことで、覆い部材を第一収容部材に接触させる。これにより、簡素な構成にて覆い部材を固定し、覆い部材を第一収容部材と電気的に接続させることが容易となる。
また、上記の回転電機において、前記第二断片部は、前記外表面のうちの前記ブラシ収容部が位置する部分に沿って折れ曲がっており、前記第三断片部は、前記外表面のうちの前記ターミナル収容部が位置する部分に沿って折れ曲っていると、一層好適である。
上記の構成では、第二断片部及び第三断片部の各々が、第二収容部材の外表面のうちの対応する部分に沿って折れ曲がっている。これにより、第二断片部及び第三断片部の各々と第二収容部材の外表面のうち対応する部分との間隔が小さくなるので、覆い部材を設けることによる回転電機の大型化を抑制することが可能となる。
また、上記の回転電機において、前記外表面のうちの前記ブラシ収容部が位置する部分には、前記軸方向における前記ブラシ収容部の端面をなす第一領域と、前記回転体の回転方向における前記ブラシ収容部の端面をなす第二領域と、が含まれており、前記第二断片部は、前記第一領域及び前記第二領域の双方を覆うと、尚更好適である。
上記の構成では、回転軸の軸方向におけるブラシ収容部の端面と、回転体の回転方向におけるブラシ収容部の端面と、が共に覆い部材(厳密には第二断片部)によって覆われることになる。これにより、第二収容部材の外表面のうち、ブラシ収容部が位置する部分の略全体を覆い部材によって覆うことが可能となり、ノイズの伝播をより効果的に抑制することが可能となる。
また、上記の回転電機において、前記第二収容部材は、複数の前記ブラシ収容部を備えており、前記覆い部材は、前記ブラシ収容部と同じ数の前記第二断片部を有し、前記ブラシ収容部と同じ数の前記第二断片部は、それぞれ、前記回転体の回転方向において互いに離間していると、一段と好適である。
上記の構成では、覆い部材にブラシ収容部と同じ数の第二断片部が設けられ、各第二断片部が回転体の回転方向において互いに離間している。このような構成であれば、第二断片部同士が連結している構成に比して覆い部材が小型化するので、その分、回転電機をより一層軽量化及び低コスト化させることが可能となる。
また、上記の回転電機において、前記第一断片部には、前記回転軸が通る貫通孔が設けられていると、益々好適である。
上記の構成では、回転軸を挿入させるための貫通孔が第一断片部に形成されているので、回転軸との干渉を避けて覆い部材を取り付けることが可能となる。また、貫通孔が形成される分、覆い部材が軽量化する結果、回転電機を更に軽量化及び低コスト化させることが可能となる。
また、上記の回転電機において、前記覆い部材は、一枚の導電性を有する板状材料を加工することによって形成されていると、殊更好適である。
上記の構成では、覆い部材が一枚の板状材料を加工することによって形成されているので、簡単且つ安価なコストで覆い部材を用意することが可能となる。
本発明によれば、軽量化及び低コスト化を図りつつ、ノイズの伝播を効果的に抑制することが可能な回転電機を実現することが可能となる。
覆い部材が取り外された状態の回転電機の側面図である。 回転電機の内部構造を示す図である。 覆い部材が取り外された状態の回転電機の正面図である。 覆い部材が取り付けられた状態の回転電機の正面図である。 組み付け前の覆い部材と第二収容部材とを示す図である。 覆い部材が組み付けられた第二収容部材を示す図である。 変形例に係る覆い部材が組み付けられた第二収容部材を示す図である。
以下、本発明の一実施形態(本実施形態)に係る回転電機について図1〜6を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る回転電機の外観を示す図であり、厳密には、覆い部材が取り外された状態の回転電機の側面図である。図2は、回転電機の内部構造を示す断面図である。図3は、覆い部材が取り外された状態の回転電機の正面図であり、図1の矢視A方向から見た図である。図4は、覆い部材が取り付けられた状態の回転電機の正面図であり、図3と対応する図である。図5は、組み付け前の覆い部材と第二収容部材とを示す図である。図6は、覆い部材が組み付けられた第二収容部材を示す図である。図7は、変形例に係る覆い部材が組み付けられた第二収容部材を示す図であり、図6と対応する図である。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例であり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、以下の説明中、「軸方向」とは、後述する回転軸5の軸方向を意味し、「径方向」とは、回転軸5の径方向を意味し、「回転方向」とは、後述するアーマチャ3の回転方向(換言すると、回転軸5の回転方向)を意味する。
本実施形態に係る回転電機は、車両に用いられる駆動装置(例えば、ワイパ駆動装置やパワーウィンドウ装置等)の構成部品として用いられるモータ1であり、ブラシ付き直流モータである。より詳しく説明すると、本実施形態に係る回転電機は、4極のブラシ付き直流モータである。ただし、極数については、4極に限定されるものではなく、任意に設定することが可能である。
また、モータ1は、図1に示すように、第一収容部材としてのモータヨーク2を有する。このモータヨーク2は、有底筒状の筐体であり、図2に示すように、回転体としてのアーマチャ3を内部に収容している。アーマチャ3は、図2に示すように、回転軸5と巻線Cが巻回されたコア6とを有している。コア6の周囲には4つの磁極を形成するための複数の永久磁石4がコア6を取り囲むように並べられた状態でモータヨーク2の内周面に固定されている。また、回転軸5においてコア6よりも回転軸5の先端に近い部分には、整流子7が取り付けられている。整流子7の外周面にはブラシ8が当接している。なお、図2に示す断面ではブラシ8が本来現れないため、同図では、ブラシ8を破線にて示している。
本実施形態に係るモータヨーク2についてより詳しく説明すると、モータヨーク2は、導電性材料によって構成されており、具体的には金属によって構成されている。また、モータヨーク2は、開口端を有しており、当該開口端が第二収容部材としてのブラシホルダ10によって閉塞されている。このブラシホルダ10は、エンドプレートを兼ねており、ブラシ8を保持する機能を有している。なお、本実施形態に係るブラシホルダ10は、2つのブラシ8を保持する。ただし、ブラシ8の個数については、2つに限定されるものではなく、任意に設定することが可能である。
また、ブラシホルダ10は、モータヨーク2の開口側の端部に組み付けられている。より具体的に説明すると、ブラシホルダ10は、モータヨーク2の開口形状に対応させて略円盤状に形成されており、その外縁部に鍔状のフランジ部10aを備えている。このフランジ部10aがモータヨーク2の開口側の端部の外縁部に設けられたフランジ部2aに締結されることで、モータヨーク2の開口端部にブラシホルダ10が組み付けられている。
以下、本実施形態に係るブラシホルダ10についてより詳しく説明する。ブラシホルダ10は、非導電性材料によって構成されており、具体的には合成樹脂材料(例えば、フェノール、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル)によって構成されている。また、ブラシホルダ10は、略円錐台状の基部11と、基部11から***した有底カップ状の軸受保持部12とを有する。基部11は、その軸方向一端側の端が開口端となっており、当該開口端の外縁部に上記のフランジ部10aを設けている。軸受保持部12は、図3及び図5に示すようにブラシホルダ10の中央部に設けられており、回転軸5支持用の軸受(不図示)を内部に収容して保持する。また、軸受保持部12の頂壁部12a(ブラシホルダ10の開口とは反対側の端部)には、回転軸5を通すための円穴状の貫通孔12bが形成されている。
また、ブラシホルダ10は、図3に示すように、ブラシ収容部13とターミナル収容部14とを有する。ブラシ収容部13は、ブラシホルダ10のうち、基部11から***した略直方体状の部分であり、その内部にブラシ8を収容する。また、ブラシ収容部13は、図5に示すように、軸受保持部12の外表面からブラシホルダ10の径方向外側に向かうに連れてブラシホルダ10の開口端に近付くように斜めに延びている。なお、ブラシ収容部13は、ブラシ8の個数と同数、すなわち2個設けられている。また、ブラシホルダ10において、各ブラシ収容部13は、図3に示すように互いに略90度離れた位置に配置されている。ただし、各ブラシ収容部13の配置位置については、これに限定されるものではなく、任意の位置に設定可能であり、例えば、各ブラシ収容部13が互いに略180度離れた位置に配置されていてもよい。
ターミナル収容部14は、図3及び図5に示すように、基部11中に形成された略階段状の部分であり、その内部に給電用ターミナル9が収容されている。給電用ターミナル9は、導電性材料(具体的には金属)のプレートからなり、不図示の外部コネクタに接続することにより、不図示の外部電源からの電力をブラシ8に給電するものである。厳密に説明すると、給電用ターミナル9は、外部電源の陽極及び陰極のそれぞれに対して設けられている。陽極側の給電用ターミナル9及び陰極側の給電用ターミナル9は、2つのブラシ8のうち、対応するブラシ8に接続されている。そして、上記2つの給電用ターミナル9は、互いに横並びの状態でターミナル収容部14内に収容(インサート)されている。
なお、本実施形態では、図3に示すように、ブラシホルダ10におけるターミナル収容部14の配置位置が、回転方向において2つのブラシ収容部13の各々から略等角度間隔(略135度)離れた位置となっている。ただし、ターミナル収容部14の配置位置については、これに限定されるものではなく、任意に設定することが可能である。
以上までに説明してきたように、本実施形態に係るモータ1の基本構成は、公知のブラシ付き直流モータの構成と略同様である。一方で、本実施形態に係るモータ1は、高周波数の周波数帯域を含むノイズ(以下、高周波ノイズ)を効果的に除去するために電磁シールド20を備えており、かかる点において、公知のブラシ付き直流モータと相違する。以下、電磁シールド20について詳しく説明する。
電磁シールド20は、図4及び図5に示すように、ブラシホルダ10の外表面を覆う覆い部材である。この電磁シールド20は、導電性材料からなり、本実施形態では金属(具体的には鉄)の板状材料によって構成されている。より厳密に説明すると、本実施形態に係る電磁シールド20は、一枚の薄厚鉄板を所定形状に切り出して折り曲げ加工することで形成されている。なお、電磁シールド20の材質については、鉄に限定されるものではなく、鉄以外の金属(例えば、銅やニッケル等)、あるいは金属以外の導電性材料であってもよい。
なお、本実施形態に係る電磁シールド20は、着脱自在な構成となっており、既成のモータ(厳密には、上述した構造のブラシホルダ10を有するモータ)に対して装着可能となっている。
また、電磁シールド20は、ブラシホルダ10に取り付けられると、図4及び図5に示すようにブラシホルダ10の外表面のうちの一部分のみを覆うようになる。具体的に説明すると、図4に示すように、電磁シールド20は、ブラシホルダ10の外表面のうち、ブラシ収容部13が位置する部分と、ターミナル収容部14が位置する部分とを覆っている。かかる内容についてより詳しく説明する上で電磁シールド20の形状を説明することとする。電磁シールド20は、図4及び図5に示すように、座金状の第一断片部21と、第一断片部21から脚状に延出した第二断片部23及び第三断片部26と、を有する。
先ず、第一断片部21について説明すると、第一断片部21は、電磁シールド20の中央部に位置する部分であり、その中心位置には回転軸5の外縁よりも一回り大きいサイズの円孔状の貫通孔22が形成されている。この貫通孔22には、モータ1を組み立てる際に回転軸5が通ることになっている。
また、電磁シールド20がブラシホルダ10に取り付けられている状態では、図6に示すように、ブラシホルダ10の外表面のうち、軸受保持部12の頂壁部12aに位置する部分に第一断片部21が当接している。つまり、第一断片部21は、ブラシホルダ10の外表面のうち、軸方向においてモータヨーク2とは反対側に位置する端部を覆うことになる。なお、上記の状態では、頂壁部12aに形成された貫通孔12bと、第一断片部21の貫通孔22と、が回転軸5を中心として同心円状に並んでいる。
次に、第二断片部23について説明すると、第二断片部23は、図5に示すように、第一断片部21の外縁から放射状に延出した略矩形状の部分であり、その延出方向先端部に近付くほど、第一断片部21の表面の法線方向(すなわち、軸方向に相当する方向)において第一断片部21から遠ざかるように延出している。また、第二断片部23は、図5に示すように、その中途位置で複数回折れ曲っており、略弧状の折れ曲り部24を形成している。さらに、第二断片部23の延出方向先端部(以下、先端部25)は、図5に示すように、電磁シールド20の中央(径方向の内側)に向かってL字状に折り返されている。
なお、本実施形態では、ブラシホルダ10中に第二断片部23が複数設けられており、具体的にはブラシ収容部13と同じ数だけ設けられている。
以上のように構成された第二断片部23は、電磁シールド20がブラシホルダ10に取り付けられている状態では、図6に示すようにブラシホルダ10の外表面のうち、ブラシ収容部13が位置する部分(以下、ブラシ収容部13の外表面という)を覆っている。つまり、第二断片部23は、電磁シールド20においてブラシ収容部13の外表面を覆うように延出した部分であると言える。また、本実施形態では、ブラシ収容部13と同じ数(具体的には2つ)の第二断片部23が設けられており、各々の第二断片部23は、対応するブラシ収容部13の外表面を覆っている。ここで、各第二断片部23は、図4に示すように回転方向において互いに離間しており、具体的には、ブラシ収容部13と同様に略90度だけずれた位置に配置されている。
また、電磁シールド20がブラシホルダ10に取り付けられている状態では、第二断片部23の延出方向中途位置に設けられた折れ曲り部24が、図6に示すようにブラシ収容部13の外表面中、軸方向におけるブラシ収容部13の端面をなす領域(以下、第一領域13a)に沿っている。つまり、本実施形態では、上記の第一領域13aの形状(起伏)にフィットするように第二断片部23の延出方向中途部分が折り曲げられている。これにより、ブラシ収容部13の外表面(厳密には、第一領域13a)が第二断片部23によって好適に覆われることになる。
なお、図6に図示の構成では、第二断片部23がブラシ収容部13の外表面中の第一領域13aを覆うように、第二断片部23の横幅(回転方向に沿う方向の幅)が第一領域13aの横幅と略同一になっている。一方で、ブラシ収容部13の外表面には、回転方向において上記第一領域13aと隣接する領域、換言すると、回転方向におけるブラシ収容部13の端面をなす第二領域13bが含まれている。そこで、第二断片部23のうち、ブラシ収容部13に差し掛かっている部分をより幅広とすれば、図7に示すように、第一領域13a及び第二領域13bの両方を覆うことが可能となる。より詳しく説明すると、ブラシ収容部13に差し掛かる部分(以下、幅広部29)がそれ以外の部分よりも幅広となっており、当該幅広部29をブラシ収容部13の外表面に合わせて略U字状(若しくは略コの字状)に折り曲げれば、ブラシ収容部13の外表面全体を覆うことが可能となる。換言すると、第一領域13aが幅広部29中、第一領域13aと対向する第一領域カバー部29aによって覆われるようになり、第二領域13bが、幅広部29中、第二領域13bと対向する第二領域カバー部29bによって覆われるようになる。
また、電磁シールド20がブラシホルダ10に取り付けられた状態にあるとき、第二断片部23においてL字状に折り返された先端部25は、径方向内側に向かって折り曲がっている。そして、電磁シールド20が取り付けられたブラシホルダ10がモータヨーク2に組み付けられるようになると、上記の先端部25が、ブラシホルダ10のフランジ部10aとモータヨーク2のフランジ部2aによって挟まれるようになる。これにより、第二断片部23がモータヨーク2と接触し、結果として、第二断片部23を含む電磁シールド20がモータヨーク2と電気的に接続されるようになる。
次に、第三断片部26について説明すると、第三断片部26は、図5に示すように、第一断片部21の外縁から放射状に延出した略矩形状の部分であり、その延出方向先端部に近付くほど、第一断片部21の表面の法線方向(すなわち、軸方向に相当する方向)において第一断片部21から遠ざかるように延出している。また、第三断片部26は、図5に示すように、その中途位置で複数回折れ曲がっており、略階段状の折れ曲り部27を形成している。さらに、第三断片部26の延出方向先端部(以下、先端部28)は、回転方向の外側(ターミナル収容部14から離れる方向)に向かってL字状に折り返されている。
そして、第三断片部26は、電磁シールド20がブラシホルダ10に取り付けられている状態では、図6に示すようにブラシホルダ10の外表面のうち、ターミナル収容部14が位置する部分(以下、ターミナル収容部14の外表面という)を覆っている。つまり、第三断片部26は、電磁シールド20において、ターミナル収容部14の外表面を覆うように延出した部分であると言える。
また、電磁シールド20がブラシホルダ10に取り付けられている状態では、第三断片部26の延出方向中途位置に設けられた折れ曲り部27が、図6に示すように、ターミナル収容部14の外表面(厳密には、軸方向におけるターミナル収容部14の端面)に沿っている。つまり、本実施形態では、ターミナル収容部14の外表面の形状(起伏)にフィットするように第三断片部26の延出方向中途部分が略階段状に折り曲げられている。これにより、ターミナル収容部14の外表面が第三断片部26によって好適に覆われることになる。
また、電磁シールド20がブラシホルダ10に取り付けられた状態にあるとき、第三断片部26においてL字状に折り返された一対の先端部28は、回転方向の外側(ターミナル収容部14から離れる方向)に向かって折り曲がっている。そして、電磁シールド20が取り付けられたブラシホルダ10がモータヨーク2に組み付けられるようになると、上記の先端部28がブラシホルダ10のフランジ部10aとモータヨーク2のフランジ部2aによって挟まれるようになる。これにより、第三断片部26がモータヨーク2と接触し、結果として、第三断片部26を含む電磁シールド20がモータヨーク2と電気的に接続されるようになる。
以上までに説明してきた構成の電磁シールド20は、第一断片部21の貫通孔22に回転軸5が挿入され、且つ、第二断片部23の先端部25及び第三断片部26の先端部28がブラシホルダ10のフランジ部10aとモータヨーク2のフランジ部2aとによって挟持されることでブラシホルダ10に取り付けられる。そして、本実施形態のモータ1では、非導電性材料からなるブラシホルダ10の外表面のうち、ブラシ収容部13やターミナル収容部14が位置する部分を電磁シールド20によって覆うと共に、当該電磁シールド20を導電性材料からなるモータヨーク2と電気的に接続する。これにより、ブラシ8や給電用ターミナル9にて発生したノイズを電磁シールド20によって効果的に遮蔽することが可能となる。この結果、モータ1から周辺機器へのノイズの伝播を良好に抑えることが可能となる。
また、本実施形態のモータ1では、電磁シールド20がブラシホルダ10の外表面を部分的に覆っているため、ブラシホルダ10の外表面全体を覆う構成に比較して電磁シールド20のサイズや重量が小さくなり、その分、より軽量で低コストのモータ1となっている。
以上までに本発明の回転電機の一実施形態について説明してきたが、上記の実施形態は、あくまでも一例に過ぎず他の実施形態も考えられる。具体的に説明すると、上記の実施形態では、一枚の金属板(薄厚の鉄板)を所定形状に切り出して折り曲げ加工することで電磁シールド20を形成することとした。かかる場合には、簡単且つ低コストで電磁シールド20を用意することが可能となる。ただし、これに限定されるものではなく、電磁シールド20の各パーツ(具体的には、第一断片部21、第二断片部23及び第三断片部26)を別個の材料にて形成し、これらを最終的に組み合わせて電磁シールド20を構成することとしてもよい。
また、上記の実施形態では、本発明の回転電機の一例として、4極2ブラシのブラシ付き直流モータを例に挙げて説明した。ただし、これに限定されるものではなく、本発明は、4極4ブラシや6極2ブラシ等のブラシ付き直流モータにも適用可能である。つまり、このような構成のブラシ付き直流モータにおいて、ブラシホルダ10の外表面のうち、ブラシ収容部13やターミナル収容部14が位置する部分を覆うように電磁シールド20が装着されることになる。
また、上記の実施形態では、本発明の回転電機の一例として、ブラシ付き直流モータを例に挙げて説明した。ただし、これに限定されるものではなく、本発明は、モータ以外の回転電機(例えば、オルタネータ等)にも適用可能である。
1 モータ(回転電機)
2 モータヨーク(第一収容部材)
2a フランジ部
3 アーマチャ(回転体)
4 永久磁石
5 回転軸
6 コア
7 整流子
8 ブラシ
9 給電用ターミナル
10 ブラシホルダ(第二収容部材)
10a フランジ部
11 基部
12 軸受保持部
12a 頂壁部
12b 貫通孔
13 ブラシ収容部
13a 第一領域
13b 第二領域
14 ターミナル収容部
20 電磁シールド(覆い部材)
21 第一断片部
22 貫通孔
23 第二断片部
24 折れ曲り部
25 先端部
26 第三断片部
27 折れ曲り部
28 先端部
29 幅広部
29a 第一領域カバー部
29b 第二領域カバー部

Claims (7)

  1. 回転体を収容し、導電性材料からなる第一収容部材と、
    該第一収容部材に組み付けられ、非導電性材料からなる第二収容部材と、
    該第二収容部材の外表面を部分的に覆い、導電性材料からなる覆い部材と、を有し、
    前記第二収容部材は、ブラシを収容するブラシ収容部と、前記ブラシに給電するために設けられた給電用ターミナルを収容するターミナル収容部と、を備えており、
    前記覆い部材は、前記外表面のうちの前記ブラシ収容部が位置する部分と、前記外表面のうちの前記ターミナル収容部が位置する部分と、を覆い、前記第一収容部材と電気的に接続されていて、
    前記回転体は、回転軸を備えており、
    前記覆い部材は、
    前記外表面のうち、前記回転軸の軸方向において前記第一収容部材とは反対側に位置する端部を覆う第一断片部と、
    該第一断片部から前記外表面のうちの前記ブラシ収容部が位置する部分を覆うように延出した第二断片部と、
    前記第一断片部から前記外表面のうちの前記ターミナル収容部が位置する部分を覆うように延出した第三断片部と、を有することを特徴とする回転電機。
  2. 前記第二断片部及び前記第三断片部のうちの少なくとも一方の延出方向端部は、前記回転軸の径方向において内側、又は前記回転軸の回転方向においていずれか一方の向きに向かって折り曲がっており、
    前記延出方向端部が前記第一収容部材と前記第二収容部材との間に挟まれていることを特徴とする請求項に記載の回転電機。
  3. 前記第二断片部は、前記外表面のうちの前記ブラシ収容部が位置する部分に沿って折れ曲がっており、
    前記第三断片部は、前記外表面のうちの前記ターミナル収容部が位置する部分に沿って折れ曲っていることを特徴とする請求項又はに記載の回転電機。
  4. 前記外表面のうちの前記ブラシ収容部が位置する部分には、前記軸方向における前記ブラシ収容部の端面をなす第一領域と、前記回転体の回転方向における前記ブラシ収容部の端面をなす第二領域と、が含まれており、
    前記第二断片部は、前記第一領域及び前記第二領域の双方を覆うことを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の回転電機。
  5. 前記第二収容部材は、複数の前記ブラシ収容部を備えており、
    前記覆い部材は、前記ブラシ収容部と同じ数の前記第二断片部を有し、
    前記ブラシ収容部と同じ数の前記第二断片部は、それぞれ、前記回転体の回転方向において互いに離間していることを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の回転電機。
  6. 前記第一断片部には、前記回転軸が通る貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の回転電機。
  7. 前記覆い部材は、一枚の導電性を有する板状材料を加工することによって形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の回転電機。
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