JP7033755B2 - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP7033755B2
JP7033755B2 JP2021501877A JP2021501877A JP7033755B2 JP 7033755 B2 JP7033755 B2 JP 7033755B2 JP 2021501877 A JP2021501877 A JP 2021501877A JP 2021501877 A JP2021501877 A JP 2021501877A JP 7033755 B2 JP7033755 B2 JP 7033755B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
oil
space
recess
lubricating oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021501877A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020170886A1 (ja
Inventor
努 昆
和哉 里
隆司 東田
昭徳 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JPWO2020170886A1 publication Critical patent/JPWO2020170886A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7033755B2 publication Critical patent/JP7033755B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/02Lubrication; Lubricant separation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Description

本開示は、冷暖房空調装置および冷蔵庫等の冷却装置、ならびに、ヒートポンプ式の給湯装置等の冷凍装置に用いられる密閉型圧縮機に関する。
従来、冷却装置および給湯装置等に用いられる密閉型圧縮機は、冷凍サイクルから戻ってきた冷媒ガスを、圧縮機構部で圧縮し、冷凍サイクルへと送り込む。その際、圧縮機構部には潤滑油が供給され、摺動部分が潤滑する。摺動部分を潤滑させた油は、圧縮機内部へと放出されて、圧縮機底部の貯油部に戻る。
密閉型圧縮機の内部は、冷媒ガスが乱流状態となっている。このため、冷媒ガスに混ざって、圧縮された冷媒とともに、冷凍サイクルへと流出する潤滑油量が多くなる。
そのため、冷凍サイクルへと流出する潤滑油量を少なくするために、従来の密閉型圧縮機は、潤滑油を、圧縮機構部から排油パイプを介して電動機下方へと排出し、圧縮機底部の貯油部へと戻すように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、特許文献1に記載された密閉型圧縮機の構成を示す断面図である。
図6に示された密閉型圧縮機は高圧密閉型圧縮機である。圧縮機構部100の、固定スクロール101と旋回スクロール102との噛み合い部分、および、回転軸103および軸受部材104の間の部分等の摺動部分を、油が潤滑する。油は、旋回スクロール102を駆動する回転軸103内の油通路106を介して供給される。
圧縮機構部100の各摺動部分を潤滑した後の潤滑油は、軸受部材104に設けられた排油通路107を通って、密閉容器108内に排出される。
排油通路107には、排油パイプ109が接続されている。排油パイプ109は、電動機部110の固定子111の外周に設けられた切欠き凹部112の一つに通されている。これにより、油は、電動機部110下方の圧縮機底部の貯油部113へと戻る。
このような構成により、排油通路107から放出された油が、密閉容器108内の圧縮機構部100と電動機部110との間の空間部114内に排出されて、空間部114内の乱流冷媒に混ざることを抑制できる。よって、吐出パイプ115から冷凍サイクルへと流出する潤滑油量を低減することができる。
このような構成は、低圧密閉型圧縮機においても適用されており、冷凍サイクルへと流出する潤滑油量が低減されている。
特開2006-132419号公報
しかしながら、従来の密閉型圧縮機の構成では、排油パイプを設けるために、電動機部の固定子外周部の切欠き凹部の形状を大きくする必要がある。これは、電動機効率を低下させる原因となる。
一方で、電動機の効率低下を回避するために、軸受部材に設けられた排油通路から、直接、圧縮機構部と電動機部との間の空間部内に、潤滑油を排出する構成を仮定する。そうすると、上述した通り、空間部において、冷媒ガスに混ざって、冷媒とともに冷凍サイクルへと流出する潤滑油の流出量が多くなる。
このように、従来の圧縮機構成では、電動機部の効率低下を起こさせることなく、潤滑油の流出量を低減し、圧縮機の効率を高めることが困難である。
本開示は、電動機の効率低下を起こさせることなく、潤滑油の流出量低減を実現し、高効率な密閉型圧縮機を提供する。
本開示は、潤滑油を貯留する貯油部を有する密閉容器と、前記密閉容器内に設けられた電動機部と、前記電動機部の上方に、空間部を介して配置された圧縮機構部と、前記電動機部と前記圧縮機構部との間の前記空間部に冷媒を吸引する吸入管と、前記圧縮機構部で
圧縮された前記冷媒を、外部に吐出する吐出管とを備えた密閉型圧縮機である。
前記圧縮機構部は、固定スクロールと、軸筒部を有し、前記固定スクロールと噛み合わさって圧縮室を形成する旋回スクロールと、前記空間部に吸引された前記冷媒を前記圧縮室内に吸入させるように、前記固定スクロールに設けられた冷媒吸入口と、偏心軸部を有し、前記旋回スクロールの前記軸筒部に前記偏心軸部を嵌合させて前記旋回スクロールを旋回駆動する回転軸とを備えている。
前記圧縮機構部は、前記固定スクロールおよび前記旋回スクロールを支持するとともに、前記回転軸を回転自在に軸支する軸受部を有する軸受部材と、前記軸受部材の前記軸受部と前記回転軸との第1の嵌合部、および、前記旋回スクロールの前記軸筒部と前記回転軸の前記偏心軸部との第2の嵌合部を含む摺動部に、前記貯油部からの前記潤滑油を供給する潤滑油通路と、を備えている。
前記軸受部材は、外周方向に延びる複数の突出片部、前記摺動部を潤滑した後の前記潤滑油を排出する排油通路、および、前記排油通路に接続された排油パイプを有し、複数の前記突出片部によって前記密閉容器の内周面に固定されている。
複数の前記突出片部のそれぞれの間には、前記吸入管から吸入された前記冷媒が旋回する前記空間部に面する凹所が形成されている。
前記凹所の中の第1凹所に前記吸入管が開口するとともに、前記固定スクロールの冷媒吸入口が前記第1凹所を臨むように構成されている。
前記吸入管の開口部には、前記開口部の開口正面、上面および両側面部を覆うカバーが設けられ、前記冷媒は、前記カバー下面の開口部分から前記空間部に吸入されている。
前記排油通路および前記排油パイプは、前記凹所の中の、前記第1凹所ら前記電動機部の回転方向に対して最初に位置する第2凹所に設けられている。
前記排油パイプは、前記密閉容器の前記空間部に臨む、前記電動機部のコイルエンド近傍に開口している。
前記排油パイプからの前記潤滑油が混入した前記冷媒は、前記空間部を旋回して、前記冷媒吸入口に達するまでの間に、複数の前記凹所において流れを乱す。
このような構成により、排油パイプを、電動機部の固定子外周部の切欠き凹部に通す必要がなく、固定子外周部の切欠き凹部の形状を大きくする必要がなくなって、電動機の効率低下を防止することができる。
また、排油パイプから電動機部の上端部、すなわち電動機部と圧縮機構部との間の空間部に直接潤滑油を排出する構成であるが、潤滑油を排出する位置は、電動機部の回転子の回転に伴って旋回する冷媒流れの最も上流側となる。
そして、排油パイプからの潤滑油が混入した状態の冷媒は、旋回流となって固定スクロールの冷媒吸入口に達するまでの間に、軸受部材の突出片部同士間の複数の凹所で膨張して流れを乱す。冷媒中の潤滑油は、密閉容器内周面および電動機部のコイルエンド等に効率よく付着して分離する。よって、外部へと吐出される潤滑油量を低減することができる。つまり、電動機の効率低下を起こすことなく、潤滑油の流出量を低減することができる。
本開示によれば、上述したように、電動機の効率低下を起こさせることなく、潤滑油の流出量を低減できるので、高効率な密閉型圧縮機を提供できる。
図1は、本開示の第1の実施の形態における密閉型圧縮機の側方から見た断面図である。 図2は、同密閉型圧縮機の要部を示す拡大断面図である。 図3は、同密閉型圧縮機の内部を固定スクロール上方から見て示す平面図である。 図4は、同密閉型圧縮機の内部を軸受部材上方から見て示す平面図である。 図5は、本開示の第2の実施の形態における、密閉型圧縮機の要部を示す拡大断面図である。 図6は、特許文献1に記載された密閉型圧縮機の構成を示す断面図である。
本開示は、潤滑油を貯留する貯油部を有する密閉容器と、前記密閉容器内に設けられた電動機部と、前記電動機部の上方に、空間部を介して配置された圧縮機構部と、前記電動機部と前記圧縮機構部との間の前記空間部に冷媒を吸引する吸入管と、前記圧縮機構部で圧縮された前記冷媒を、外部に吐出する吐出管とを備えた密閉型圧縮機である。
前記圧縮機構部は、固定スクロールと、軸筒部を有し、前記固定スクロールと噛み合わさって圧縮室を形成する旋回スクロールと、前記空間部に吸引された前記冷媒を前記圧縮室内に吸入させるように、前記固定スクロールに設けられた冷媒吸入口と、偏心軸部を有し、前記旋回スクロールの前記軸筒部に前記偏心軸部を嵌合させて前記旋回スクロールを旋回駆動する回転軸とを備えている。
前記圧縮機構部は、前記固定スクロールおよび前記旋回スクロールを支持するとともに、前記回転軸を回転自在に軸支する軸受部を有する軸受部材と、前記軸受部材の前記軸受部と前記回転軸との第1の嵌合部、および、前記旋回スクロールの前記軸筒部と前記回転軸の前記偏心軸部との第2の嵌合部を含む摺動部に、前記貯油部からの前記潤滑油を供給する潤滑油通路と、を備えている。
前記軸受部材は、外周方向に延びる複数の突出片部、前記摺動部を潤滑した後の前記潤滑油を排出する排油通路、および、前記排油通路に接続された排油パイプを有し、複数の前記突出片部によって前記密閉容器の内周面に固定されている。
複数の前記突出片部のそれぞれの間には、前記吸入管から吸入された前記冷媒が旋回する前記空間部に面する凹所が形成されている。
前記凹所の中の第1凹所に前記吸入管が開口するとともに、前記固定スクロールの冷媒吸入口が前記第1凹所を臨むように構成されている。
前記吸入管の開口部には、前記開口部の開口正面、上面および両側面部を覆うカバーが設けられ、前記冷媒は、前記カバー下面の開口部分から前記空間部に吸入されている。
前記排油通路および前記排油パイプは、前記凹所の中の、前記第1凹所ら前記電動機部の回転方向に対して最初に位置する第2凹所に設けられている。
前記排油パイプは、前記密閉容器の前記空間部に臨む、前記電動機部のコイルエンド近傍に開口している。
前記排油パイプからの前記潤滑油が混入した前記冷媒は、前記空間部を旋回して、前記冷媒吸入口に達するまでの間に、複数の前記凹所において流れを乱す。
これにより、排油パイプを、電動機部の固定子外周部の切欠き凹部に通す必要がなく、固定子外周部の切欠き凹部の形状を大きくする必要がなくなって、電動機の効率低下を防止することができる。
また、排油パイプから電動機部の上端部、すなわち電動機部と圧縮機構部との間の空間部に直接潤滑油を排出する構成であるが、潤滑油を排出する位置は、電動機部の回転子の回転に伴って旋回する冷媒流れの最も上流側となる。そして、排油パイプからの潤滑油が混入した状態の冷媒は、旋回流となって固定スクロールの冷媒吸入口に達するまでの間に、軸受部材の突出片部同士間に形成される複数の凹所に接触する。
したがって、排油パイプからの潤滑油が混入した冷媒は、電動機部と圧縮機構部との間の空間部を旋回して、固定スクロールの冷媒吸入口に達するまでの間に、軸受部材の突出片部同士間の複数の凹所の部分で膨張して流れを乱す。潤滑油が混入した冷媒は、凹所の部分に臨む、密閉容器内周面、および、電動機部のコイルエンド等に効率よく付着して、冷媒と潤滑油とに分離される。これにより、冷媒に混入したまま、冷媒吸入口から圧縮室に吸引され、圧縮されて外部へと吐出される潤滑油量を低減することができる。
このように、電動機の効率低下を起こさせることなく、潤滑油の流出量を低減して、高効率な密閉型圧縮機を実現することができる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、これらの実施の形態によって、本開示が限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
図1は、本開示の第1の実施の形態における密閉型圧縮機の側方から見た断面図であり、図2は、同密閉型圧縮機の要部を示す拡大断面図であり、図3は、同密閉型圧縮機の内部を固定スクロール上方から見て示す平面図であり、図4は、同密閉型圧縮機の内部を軸受部材上方から見て示す平面図である。
図1に示すように、本実施の形態の密閉型圧縮機50は、密閉容器1と、密閉容器1内に設けられた電動機部2と、電動機部2の上方に空間部3を介して配された圧縮機構部4とを備えている。圧縮機構部4は、電動機部2の回転軸5によって駆動される。
密閉容器1には、電動機部2と圧縮機構部4との間の空間部3に、冷凍サイクルからの冷媒を吸引する吸入管6(図3、図4参照)が設けられている。圧縮機構部4の上方の空間部には、圧縮された冷媒を冷凍サイクル中に吐出する吐出管7が設けられている。密閉容器1の底部には、潤滑用の油を保持するための貯油部8が形成されている。
電動機部2は、固定子9と回転子10とで構成されている。
固定子9は、焼き嵌めまたは溶接等によって、密閉容器1の内周面に固定されている。回転子10は、回転軸5に固定されており、回転軸5とともに回転する。固定子9の外周には、潤滑油を貯油部8に戻すための切欠き凹部9aが、回転軸方向に見て等間隔に、複数形成されている。
圧縮機構部4は、密閉容器1内に固定された軸受部材11と、軸受部材11上に配置された固定スクロール12と、固定スクロール12下方に配置された旋回スクロール13とで構成されている。
図2に示すように、固定スクロール12の固定渦巻きラップ12aと、旋回スクロール13の旋回渦巻きラップ13aとが噛み合わさっており、それらの間に圧縮室14が形成されている。
図3に示すように、固定スクロール12の外周の適所、この例では、吸入管6と対向する部分に、冷媒吸入口15が設けられている。密閉型圧縮機50は、吸入管6より吸入された、空間部3内の低圧の冷媒が、圧縮室14内に吸引される低圧密閉型の圧縮機である。
なお、吸入管6の開口部には、開口部の開口正面、上面および両側面部を覆うカバー16が設けられている。冷媒は、カバー16下面の開口部分から空間部3内に吸入される。冷媒は、電動機部2の回転子10等の回転に伴って、空間部3内を旋回しながら、冷媒吸入口15から圧縮室14に吸引される。
また、軸受部材11には、図4に示すように、外周方向に延びる複数の突出片部11a,11b,11c,11dが設けられ、各突出片部は、X部において、密閉容器1の内周面に溶接固定されている。
複数の突出片部11a,11b,11c,11dそれぞれの間には、吸入管6から吸入された低圧の冷媒が旋回する空間部3に面する複数の凹所17a,17b,17c,17dが形成されている。複数の凹所17a,17b,17c,17dのうちの一つ、この例では、凹所17dに吸入管6が開口するとともに、固定スクロール12の冷媒吸入口15は、凹所17dを臨むように構成されている。
圧縮機構部4の固定スクロール12を固定する軸受部材11は、図2に示すように、軸受部19によって回転軸5を軸支する。軸受部材11は、軸受部19上方のボス部20に、旋回スクロール13底面に形成された軸筒部21を遊嵌させて、旋回スクロール13を、旋回運動が可能な状態で支持している。
軸受部材11によって軸支された回転軸5は、その上端の偏心軸部5aが、旋回スクロール13の軸筒部21に嵌合している。このような構成により、回転軸5は、自転拘束された旋回スクロール13を旋回運動させるように構成されている。
旋回スクロール13の旋回運動により、固定スクロール12と旋回スクロール13との間に形成されている圧縮室14は、外周側から中央部に向かって、容積を縮めながら移動する。これに伴い、空間部3から冷媒吸入口15を経て、冷媒ガスが吸入され、圧縮室14に閉じ込まれた後、圧縮される。所定の圧力に到達した冷媒ガスは、固定スクロール12の中央部の吐出口22から、バルブ23を押し上げて、高圧空間24に吐出されて、吐出管7から冷凍サイクルへと送出される。
一方、図1に示すように、旋回スクロール13を旋回駆動する回転軸5の下端には、遠心ポンプ25が設けられている。遠心ポンプ25の吸い込み口は、貯油部8の潤滑油中に存在するように配置されている。
遠心ポンプ25は、圧縮機の運転と同時に作動して、密閉容器1の底部に設けられた貯油部8の潤滑油を、回転軸5の回転により、吸い込み口からパドル30に沿って上方へと汲み上げる。遠心ポンプ25は、回転軸5内を貫通している潤滑油通路26を介して、潤滑油を、軸受部材11の、軸受部19と回転軸5との嵌合部、および、偏心軸部5aと旋回スクロール13の軸筒部21との嵌合部等の摺動部に供給する。摺動部を潤滑した潤滑油は、軸受部材11のボス部20から貯油部8へと排出される。
以下、潤滑油の排出構成を、図2~図4を用いて説明する。
軸受部材11のボス部20には、軸受部材11の軸受部19、および、回転軸5の偏心軸部5aと旋回スクロール13の軸筒部21との嵌合部等の摺動部を潤滑した後の油を放出する排油通路27が設けられている。
排油通路27は、電動機部2と圧縮機構部4との間の空間部3であって、軸受部材11の突出片部11a,11b同士の間に形成される凹所17aに開口するように設けられている。排油通路27には、貯油部8に向けて、略L字状に下向きに屈曲させた排油パイプ28が接続されている。
排油通路27および排油パイプ28は、固定スクロール12に設けられた冷媒吸入口15から、電動機部2の回転子10の回転方向に対して、図4に示すように、最初の凹所17aに位置するように設けられている。すなわち、排油通路27および排油パイプ28は、突出片部11a,11b間の凹所17aに位置するように設けられている。排油パイプ28は、図2に示すように、電動機部2と圧縮機構部4との間の空間部3に臨む、電動機部2のコイルエンド29近傍に開口している。
以上のように構成された密閉型圧縮機50について、以下、その作用および効果について説明する。
吸入管6から密閉容器1の空間部3に吸入された冷媒は、空間部3を旋回し、固定スクロール12の冷媒吸入口15から圧縮室14に吸入されて圧縮される。そして、冷媒は、バルブ23を押し上げて、密閉容器1内の上部空間に吐出され、吐出管7から外部の冷凍サイクルへと送出される。
一方、冷媒を圧縮する圧縮機構部4の軸受部材11の、軸受部19と回転軸5との嵌合部、および、旋回スクロール13の軸筒部21と偏心軸部5aとの嵌合部等の摺動部には、回転軸5の潤滑油通路26を介して油が供給される。
摺動部を潤滑した後の油は、軸受部材11のボス部20を経由して、排油通路27から排油パイプ28を介して、電動機部2と圧縮機構部4との間の空間部3に臨む、電動機部2のコイルエンド29近傍に排出される。そして、油は、電動機部2の固定子9の外周に設けられている切欠き凹部9a等を介して、密閉容器1底部の貯油部8に戻る。
本実施の形態においては、固定子9の外周部の切欠き凹部9aの形状を、排油パイプ28を通すために大きくする必要がなく、電動機効率の低下を防止することができる。
上述の構成によれば、排油パイプ28から電動機部2の上端部、すなわち電動機部2と圧縮機構部4との間の空間部3に、直接潤滑油を放出する。しかしながら、潤滑油の放出される位置が、電動機部2の回転子10の回転に伴って旋回する冷媒の流れの、最も上流側となる。よって、排油パイプ28から放出された潤滑油混入状態の冷媒が、旋回流となって固定スクロール12の冷媒吸入口15に達するまでの距離が長くなる。さらに、潤滑油混入状態の冷媒が固定スクロール12の冷媒吸入口15に達するまでの間には、軸受部材11の突出片部11a,11b間に形成される、複数の凹所17b,17c,17dが存在する。
したがって、排油パイプ28からの潤滑油が混入した冷媒は、電動機部2と圧縮機構部4との間の空間部3を旋回して、固定スクロール12の冷媒吸入口15に達するまでの間に、複数の凹所17b,17c,17dにおいて体積膨張して流れを乱す。潤滑油が混入した冷媒は、これらの複数の凹所17b,17c,17dの部分に臨む、密閉容器1の内周面、および、電動機部2のコイルエンド29等に効率よく付着し、潤滑油と冷媒とが分
離される。よって、冷媒に混入したまま冷媒吸入口15から圧縮室14に吸引され、圧縮されて外部へと吐出される潤滑油量を低減することができる。
本実施の形態の密閉型圧縮機50によれば、電動機部2の効率低下を起こさせることなく、潤滑油の流出量を低減することができ、高効率な圧縮機を実現できる。
本実施の形態によれば、排油パイプ28は、電動機部2のコイルエンド29近傍に開口している。これにより、排油パイプ28から放出された潤滑油を、効率よくコイルエンド29に付着させて、冷媒と分離させることができる。よって、外部に放出される潤滑油の循環量を、さらに効果的に抑制し、高効率な密閉型圧縮機を実現することができる。また、排油パイプ28の先端を、電動機部2のコイルエンド29近傍に開口させているので、組み立ても容易になり、生産性を向上させることができる。
(第2の実施の形態)
図5は、本開示の第2の実施の形態における密閉型圧縮機の要部を示す拡大断面図である。
本実施の形態の密閉型圧縮機150は、排油パイプ128を、電動機部2のコイルエンド29よりも下方の、固定子9端面の近傍で開口させて構成されている。
これにより、排油パイプ128からの潤滑油は、電動機部2と圧縮機構部4との間の空間部3に生じる旋回冷媒流の影響を受けにくいところに放出されるので、冷媒中に混入する潤滑油量を、効果的に抑制できる。よって、外部に流出する潤滑油量をさらに効果的に低減して、高効率な密閉型圧縮機を実現することができる。
その他の構成、作用および効果は、第1の実施の形態と同様であり、同一部分には同一番号を付記して説明は省略する。
以上、本開示に係る密閉型圧縮機について、実施の形態を用いて説明したが、本開示はこれらに限定されるものではない。
例えば、軸受部材11の凹所17a,17b,17c,17dを4箇所設けたものを例示したが、この構成に限定されるものではない。凹所の数を、4箇所よりも少なくしてもよいし、多くしてもよい。
また、凹所17a,17b,17c,17dを形成する突出片部11a,11b,11c,11dのすべてが、密閉容器1の内周面に、焼き嵌めまたは溶接等によって固定される例を示したが、この構成に限定されない。突出片部11a,11b,11c,11dを多く設ける場合には、突出片部の一部のみを利用して、密閉容器1の内周面に固定してもよい。
以上述べたように、今回開示した実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上述した説明ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本開示によれば、電動機の効率低下を起こさせることなく、潤滑油の流出量を低減できるので、高効率な密閉型圧縮機を実現できる。よって、冷凍サイクルを利用した各種機器に広く使用することができ、有用である。
1 密閉容器
2 電動機部
3 空間部
4 圧縮機構部
5 回転軸
5a 偏心軸部
6 吸入管
7 吐出管
8 貯油部
9 固定子
9a 切欠き凹部
10 回転子
11 軸受部材
11a,11b,11c,11d 突出片部
12 固定スクロール
12a 固定渦巻きラップ
13 旋回スクロール
13a 旋回渦巻きラップ
14 圧縮室
15 冷媒吸入口
16 カバー
17a 凹所(第2凹所)
17b 凹所
17c 凹所
17d 凹所(第1凹所)
19 軸受部
20 ボス部
21 軸筒部
22 吐出口
23 バルブ
24 高圧空間
25 遠心ポンプ
26 潤滑油通路
27 排油通路
28,128 排油パイプ
29 コイルエンド
30 パドル
50,150 密閉型圧縮機

Claims (1)

  1. 潤滑油を貯留する貯油部を有する密閉容器と、
    前記密閉容器内に設けられた電動機部と、
    前記電動機部の上方に、空間部を介して配置された圧縮機構部と、
    前記電動機部と前記圧縮機構部との間の前記空間部に冷媒を吸引する吸入管と、
    前記圧縮機構部で圧縮された前記冷媒を、外部に吐出する吐出管とを備えた密閉型圧縮機であって、
    前記圧縮機構部は、
    固定スクロールと、
    軸筒部を有し、前記固定スクロールと噛み合わさって圧縮室を形成する旋回スクロールと、
    前記空間部に吸引された前記冷媒を前記圧縮室内に吸入させるように、前記固定スクロールに設けられた冷媒吸入口と、
    偏心軸部を有し、前記旋回スクロールの前記軸筒部に前記偏心軸部を嵌合させて前記旋回スクロールを旋回駆動する回転軸と、
    前記固定スクロールおよび前記旋回スクロールを支持するとともに、前記回転軸を回転自在に軸支する軸受部を有する軸受部材と、
    前記軸受部材の前記軸受部と前記回転軸との第1の嵌合部、および、前記旋回スクロールの前記軸筒部と前記回転軸の前記偏心軸部との第2の嵌合部を含む摺動部に、前記貯油部からの前記潤滑油を供給する潤滑油通路と、を有し、
    前記軸受部材は、外周方向に延びる複数の突出片部、前記摺動部を潤滑した後の前記潤滑油を排出する排油通路、および、前記排油通路に接続された排油パイプを有し、複数の前記突出片部によって前記密閉容器の内周面に固定されており、
    複数の前記突出片部のそれぞれの間には、前記吸入管から吸入された前記冷媒が旋回する前記空間部に面する凹所が形成され、
    前記凹所の中の第1凹所に前記吸入管が開口するとともに、前記固定スクロールの冷媒吸入口が前記第1凹所を臨むように構成され、
    前記吸入管の開口部には、前記開口部の開口正面、上面および両側面部を覆うカバーが設けられ、前記冷媒は、前記カバー下面の開口部分から前記空間部に吸入され、
    前記排油通路および前記排油パイプは、前記凹所の中の、前記第1凹所ら前記電動機部の回転方向に対して最初に位置する第2凹所に設けられ、
    前記排油パイプは、前記密閉容器の前記空間部に臨む、前記電動機部のコイルエンド近傍に開口し、
    前記排油パイプからの前記潤滑油が混入した前記冷媒は、前記空間部を旋回して、前記冷媒吸入口に達するまでの間に、複数の前記凹所において流れを乱す
    密閉型圧縮機。
JP2021501877A 2019-02-21 2020-02-10 密閉型圧縮機 Active JP7033755B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019028984 2019-02-21
JP2019028984 2019-02-21
PCT/JP2020/005162 WO2020170886A1 (ja) 2019-02-21 2020-02-10 密閉型圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020170886A1 JPWO2020170886A1 (ja) 2021-09-13
JP7033755B2 true JP7033755B2 (ja) 2022-03-11

Family

ID=72144589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021501877A Active JP7033755B2 (ja) 2019-02-21 2020-02-10 密閉型圧縮機

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7033755B2 (ja)
CN (1) CN112585357B (ja)
WO (1) WO2020170886A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN216278499U (zh) 2021-03-31 2022-04-12 丹佛斯(天津)有限公司 油管安装组件和涡旋压缩机

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001003884A (ja) 1999-06-21 2001-01-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スクロール型流体機械
US20060045761A1 (en) 2004-08-26 2006-03-02 Oo Chong Y Oil return tube aligned over motor protector in scroll compressor
WO2017168673A1 (ja) 2016-03-31 2017-10-05 三菱電機株式会社 スクロール圧縮機、および冷凍サイクル装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3264038B2 (ja) * 1993-04-30 2002-03-11 松下電器産業株式会社 気体圧縮機
JP3045910B2 (ja) * 1993-12-09 2000-05-29 三菱電機株式会社 スクロール流体機械
US6386840B1 (en) * 2000-02-04 2002-05-14 Scroll Technologies Oil return for reduced height scroll compressor

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001003884A (ja) 1999-06-21 2001-01-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スクロール型流体機械
US20060045761A1 (en) 2004-08-26 2006-03-02 Oo Chong Y Oil return tube aligned over motor protector in scroll compressor
WO2017168673A1 (ja) 2016-03-31 2017-10-05 三菱電機株式会社 スクロール圧縮機、および冷凍サイクル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2020170886A1 (ja) 2021-09-13
WO2020170886A1 (ja) 2020-08-27
CN112585357A (zh) 2021-03-30
CN112585357B (zh) 2023-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6344574B2 (ja) スクロール圧縮機
JP6300829B2 (ja) 回転式圧縮機
KR102408562B1 (ko) 스크롤 압축기
JP6689414B2 (ja) 多段スクロール圧縮機
KR102497530B1 (ko) 토출 구조를 개선한 스크롤 압축기
KR20190129372A (ko) 개선된 랩 구조를 구비한 압축기
JP7033755B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP6554926B2 (ja) スクロール圧縮機
JP4376554B2 (ja) スクロール圧縮機
JP5836867B2 (ja) スクリュー圧縮機
JP2008267150A (ja) 流体機械
CN219159187U (zh) 压缩机
JP4690516B2 (ja) スクロール型流体機械
JP5328536B2 (ja) スクロール圧縮機
WO2017081845A1 (ja) 圧縮機
WO2017115559A1 (ja) スクロール圧縮機
JP6143862B2 (ja) スクロール圧縮機及びこれを用いた空気調和機
JP6074620B2 (ja) 圧縮機
JP5114708B2 (ja) 密閉形スクロール圧縮機
JP2010138749A (ja) スクロール型流体機械
KR20140042653A (ko) 스크롤형 압축기
JPWO2019077979A1 (ja) 圧縮機
JP6558082B2 (ja) スクロール圧縮機
JP4407253B2 (ja) スクロ−ル圧縮機
JP2013185531A (ja) 圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210121

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20210806

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220214

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7033755

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151