JP6143862B2 - スクロール圧縮機及びこれを用いた空気調和機 - Google Patents

スクロール圧縮機及びこれを用いた空気調和機 Download PDF

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Description

本発明は、スクロール圧縮機及びこれを用いた空気調和機に関し、特に低速、低負荷運転を重視した空気調和機に用いられるスクロール圧縮機として好適なものである。
冷凍用や空調用などの冷凍サイクル装置に使用されるスクロール圧縮機としては、特開2005−163655号公報(特許文献1)に記載されたものなどがある。この特許文献1のものには、台板(端板)とそれに立設するラップ(渦巻体)とを有する固定スクロール(非旋回スクロール)、鏡板(端板)とそれに立設するラップ(渦巻体)とを有すると共に、前記固定スクロールと噛み合って旋回運動をすることにより前記固定スクロールとの間に吸込室または圧縮室を形成する旋回スクロール、前記旋回スクロールに前記固定スクロールへの押付力を付与するための背圧室、該背圧室の圧力(背圧)を維持するために該背圧室に流体を流入させるための背圧室流体流入手段、前記背圧室に流入した流体の少なくとも一部を前記吸込室または圧縮室に流出させるための背圧室流体流出手段などを備えたスクロール圧縮機が記載されている。
また、この特許文献1には、前記背圧室流体流出手段が、前記背圧室と、前記吸込室または圧縮室とを繋ぐ背圧室流体流出路に、前後の差圧を制御する背圧弁(背圧制御弁)と、絞り流路部と、前記旋回スクロール部材の旋回運動により間欠的に連通する間欠流路部とを直列に配した構造が記載されている。
特開2005−163655号公報
上記特許文献1のものには、前記絞り流路部が、前記固定スクロールの端板面に形成されているため、この絞り流路部を介して、前記背圧室から前記吸込室または圧縮室に流入する油(潤滑油、冷凍機油)は、固定スクロールのラップ歯先と旋回スクロール歯底とのすき間など、固定スクロールのラップ歯先側にしか供給されない。このため、背圧室内の冷凍機油を、前記背圧室流体流出手段を介して、固定スクロールの歯底と旋回スクロールのラップ歯先とのすき間には十分に供給できないという課題があった。
本発明の目的は、背圧室から背圧弁を介して吸込室または圧縮室に流入する油を、固定スクロールのラップ歯先側だけでなく、固定スクロール歯底と旋回スクロールのラップ歯先とのすき間へも十分に供給することができるスクロール圧縮機及びこれを用いた空気調和機を得ることにある。
上記課題を解決するために、本発明は、台板に渦巻状のラップを立設した固定スクロールと、鏡板に渦巻状のラップを立設し前記固定スクロールと噛み合わされて旋回運動をすることにより吸込室または圧縮室を形成する旋回スクロールと、前記旋回スクロールに前記固定スクロール側への押付力を付与する背圧室と、この背圧室の背圧を調整するための背圧弁と、この背圧弁の入口側と前記背圧室を連通する背圧弁流入路と、前記背圧弁の出口側と前記吸込室または圧縮室を連通する背圧弁流出路を備えたスクロール圧縮機であって、前記背圧弁流出路の前記吸込室または圧縮室への流路出口部の少なくとも一部は、前記固定スクロールのラップ歯先の位置よりも歯底側に形成されていることを特徴とする。
本発明の他の特徴は、圧縮機、四方弁、室外熱交換器、膨張弁、室内熱交換器を順次冷媒配管で接続して構成された空気調和機であって、前記圧縮機は上記スクロール圧縮機を用い、このスクロール圧縮機は少なくとも10〜30Hzでの低速運転が為されることにある。
本発明によれば、背圧室から背圧弁を介して吸込室または圧縮室に流入する油を、固定スクロールのラップ歯先側だけでなく、固定スクロール歯底と旋回スクロールのラップ歯先とのすき間へも十分に供給することができるスクロール圧縮機及びこれを用いた空気調和機を得ることができる効果がある。
スクロール圧縮機の基本的な構造を説明する縦断面図。 図1における固定スクロールと旋回スクロールとの噛み合い状態を説明する平面図。 図1に示す背圧弁周辺の拡大断面図。 本発明のスクロール圧縮機の実施例1を示す図で、図3に相当する図。 図4に示す固定スクロールを下方から見た斜視図。 本発明のスクロール圧縮機の実施例2を示す図で、図3に相当する図。 本発明のスクロール圧縮機の実施例3を示す図で、図3に相当する図。 本発明のスクロール圧縮機を用いた空気調和機の一例を説明する冷凍サイクル構成図。
以下、本発明の具体的実施例を、図面を用いて説明する。なお、各図において、同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分を示している。
本実施例が適用されるスクロール圧縮機の基本的な構造を図1〜図3を用いて説明する。図1はスクロール圧縮機の基本的な構造を説明する縦断面図、図2は図1における固定スクロールと旋回スクロールとの噛み合い状態を説明する平面図、図3は図1に示す背圧弁周辺の拡大断面図である。
まず、図1により、スクロール圧縮機の全体構成を説明する。スクロール圧縮機1はケース(密閉容器)9内に、圧縮機構部2及びモータ部16などを収容して構成されている。
圧縮機構部2では、フレーム17に固定された固定スクロール7に旋回スクロール8が噛み合わされて圧縮室13が形成され、前記モータ部16の回転により、クランクシャフト(回転軸)10を介して、前記旋回スクロール8を旋回運動させることにより、前記圧縮室13の容積を減少させて圧縮動作を行う。この圧縮動作に伴って、作動流体が吸込ポート14から吸込室20(図2参照)へ吸込まれ、吸込まれた作動流体は圧縮室13での圧縮行程を経て吐出ポート15からケース9内の吐出空間54に吐出される。この吐出空間54に吐出された作動流体は、前記固定スクロールの外周と前記フレーム17の外周に形成された通路(図示せず)を通って、モータ室52に流れ、その後吐出パイプ6からケース9外に吐出されるように構成されている。
前記固定スクロール7は、円板状の台板7aと、この台板7aに渦巻状に立設されたラップ7bと、前記台板7aの外周側に位置し、前記ラップ7bの先端面と連続する鏡板面7eを有してラップ7bを囲む筒状の支持部7dとを有する。前記ラップ7bが立設された台板7aの表面は、ラップ7bの間にあるため歯底7cと呼ばれる。
前記固定スクロール7の支持部7dが、旋回スクロール8の鏡板8aと接する面は、固定スクロール7の鏡板面7eとなっている。固定スクロール7は、前記支持部7dをボルト等により前記フレーム17に固定しており、固定スクロール7と一体に結合された前記フレーム17は溶接等の固定手段により前記ケース(密閉容器)9に固定されている。
前記旋回スクロール8は、固定スクロール7に対向して配置され、固定スクロールのラップ7bと旋回スクロールのラップ8bとが噛み合わされて、フレーム17内に旋回可能に設けられている。旋回スクロール8は、円板状の鏡板8a、この鏡板8aの表面である歯底8cから立設された渦巻状のラップ8b、及び前記鏡板8aの背面中央に設けられたボス部(旋回ボス部)8dを有する。また、鏡板8aの外周部の、固定スクロール7と接する表面が、旋回スクロール8の鏡板面8eとなっている。
前記旋回スクロール8のラップ8bの先端部(ラップ歯先)は前記固定スクロール7の歯底7cと微小すき間をもって相対する状態となっている。同様に、固定スクロール7のラップ7bの先端部(ラップ歯先)も前記旋回スクロール8の歯底8cと微小すき間をもって相対する状態となっている。
前記圧縮機構部2及びモータ部16等を収容している密閉容器構造の前記ケース9の底部には、潤滑油(冷凍機油)を溜める油溜り53が設けられている。前記モータ部16は回転子16aと固定子16bにより構成され、前記回転子16aにはクランクシャフト(回転軸)10が一体に固定されている。このクランクシャフト10は前記フレーム17に主軸受5を介して回転自在に支持され、固定スクロール7の中心軸線と同軸となっている。
前記クランクシャフト10の先端には偏心したクランク部10aが設けられており、このクランク部10aは、前記旋回スクロール8のボス部8dに設けられた旋回軸受11に挿入され、前記旋回スクロール8はクランクシャフト10の回転に伴い旋回可能に構成されている。前記旋回スクロール8の中心軸線は、前記固定スクロール7の中心軸線に対して所定距離だけ偏心した状態となる。また、旋回スクロール8のラップ8bは、固定スクロール7のラップ7bに対し、周方向に所定角度(一般には180度)だけずらして重ね合わせられている。12は、前記旋回スクロール8を前記固定スクロール7に対して、自転しないように拘束しながら相対的に旋回運動させるためのオルダムリングである。
図2は前記固定スクロール7と旋回スクロール8との噛み合い状態を説明する平面図であり、旋回スクロール8のラップ8bを断面図で示し、旋回スクロールの鏡板8aの外周を二点鎖線の想像線で示している。この図2に示すように、固定スクロールラップ7bと旋回スクロールラップ8b間には三日月状の複数の圧縮室13(旋回内線側圧縮室13a、旋回外線側圧縮室13b)が形成され、旋回スクロール8を旋回運動させると、各圧縮室13は中央部に移動するに従い連続的に容積が縮小されていく。20は吸込室で、流体を吸入している途中の空間である。この吸込室20は、旋回スクロール8の旋回運動の位相が進んで、流体の閉じ込みを完了した時点から圧縮室13となる。
前記吸込ポート14は、図1及び図2に示すように、固定スクロール7に設けられている。この吸込ポート14は、前記吸込室20と連通するように、固定スクロール7の台板7aの外周側に穿設されている。
前記吐出ポート15は、最内周側の圧縮室13と連通するように、前記固定スクロール7の台板7aの渦巻中心付近に穿設されている。
前記モータ部16により前記クランクシャフト10を回転させると、前記旋回スクロール8は前記固定スクロール7の中心軸線を中心に、所定距離の旋回半径をもって旋回運動する。この旋回運動時に旋回スクロール8が自転しないように、オルダムリング12によって拘束される。
旋回スクロール8の旋回運動によって、前記各ラップ7b,8bの間に形成される圧縮室13は中央に連続的に移動し、それに従い容積は連続的に縮小する。これにより、前記吸込ポート14から吸込まれた作動流体(例えば、冷凍サイクルを循環する冷媒ガスで、以下、単に流体ともいう)を前記各圧縮室13内で順次圧縮し、圧縮された作動流体は前記吐出ポート15から前記吐出空間54に吐出され、上述したように、前記吐出パイプ6から圧縮機外の、例えば冷凍サイクルに供給される。
前記クランクシャフト10の下端には容積型または遠心式の給油ポンプ21が設けられており、前記クランクシャフト10の回転と共に給油ポンプ21も回転させて、前記ケース9底部の油溜り53に溜められた潤滑油を、給油ポンプケース22に設けた潤滑油吸込口25から吸入して、給油ポンプ21の吐出口28から吐出する。吐出された潤滑油は前記クランクシャフト10内に軸方向に形成されている貫通穴(給油穴)3を通って前記クランク部10aの上端へ送られる。
この時、前記貫通穴3を流れる潤滑油の一部は、前記クランクシャフト10に設けた横穴24を介して副軸受23に送られ、該副軸受23を潤滑後、ケース9底部の前記油溜り53に戻る。前記クランクシャフト10の前記貫通穴3を流れるその他の大部分の潤滑油は、前記クランク部10aの上端に達し、このクランク部10aに設けた油溝57を通って前記旋回軸受11を潤滑する。この潤滑油は、その後、更に旋回軸受11の下部に設けた前記主軸受5を潤滑した後、排油穴26a及び排油パイプ26bを通ってケース9底部へ戻される。
ここで、油溝57と旋回軸受11で形成される空間、及び前記主軸受5を収める空間(フレーム17、クランクシャフト10、フレームシール56、旋回ボス部8dに設けられたつば部34、シール部材32で形成された空間)をあわせて第1の空間33と呼ぶことにする。この第1の空間33は吐出圧力に近い圧力を有する空間である。
前記主軸受5及び前記旋回軸受11の潤滑のために前記第1の空間33に流入した潤滑油の大部分は、前記排油穴26a及び前記排油パイプ26bを通ってケース9底部の油溜り53に戻るが、一部の潤滑油は、前記オルダムリング12の潤滑、前記固定スクロール7と旋回スクロール8との摺動部の潤滑、及び各ラップの先端すき間などのシール(密閉)に必要な最低限の量が、前記シール部材32の上端面と旋回ボス部の前記つば部34の端面との間に設けられた油漏出手段を介して第2の空間である背圧室18に入る。
前記シール部材32は、前記フレーム17の前記つば部34と対向する面に設けられた円環溝31に波状バネ(図示せず)と共に挿入されており、吐出圧力となっている前記第1の空間33と、吸込圧力と吐出圧力の中間の圧力となっている前記背圧室(第2の空間)18とを仕切っている。前記油漏出手段は、例えば、旋回ボス部の前記つば部34に設けられた一つまたは複数のスリット60と前記シール部材32とで構成され、前記スリット60がシール部材32を跨ぐように配置する。これにより、第1の空間33と背圧室18の圧力差により、第1の空間33から背圧室18へ、微小すき間であるスリット60を通って油が流入する。
前記背圧室18と前記吸込室20(または圧縮室13)とは、前記固定スクロール7の支持部7dに設けられた背圧室流体流出路で接続(連通)されており、この背圧室流体流出路の途中には前後の差圧を制御する背圧弁(背圧制御弁)61が設けられている。これにより、前記背圧室18に入った潤滑油は、背圧が高くなると、前記背圧弁61を通って、吸込室20(または圧縮室13)へ流入し、ラップ摺動面やラップ先端すき間などを潤滑すると共に、圧縮室間などのシールに利用された後、前記吐出ポート15から吐出空間54に吐出される。この吐出された油の一部は、例えば冷媒ガスと共に前記吐出パイプ6から冷凍サイクルへ吐出され、残りはケース9内で冷媒ガスと分離されてケース底の前記油溜り53に貯留される。
上述したように、前記第1の空間33、前記背圧室18及び前記油漏出手段を設けることにより、各軸受部に必要な給油量と、圧縮室13に必要な給油量を独立に制御することができるので、圧縮室13への給油量の適正化が可能となり高効率なスクロール圧縮機を得ることができる。
なお、別の構成として、前記給油ポンプ21、前記第1の空間33及び前記油漏出手段を設けず、吐出圧力である油溜り53の油を、軸受部の微小すき間での絞りを利用して減圧し、前記背圧室18へ導入する構造としても良い。この場合、軸受部を通過した油は全て前記背圧室18に流入するため、軸受部と圧縮室への給油量を独立に制御することはできない。しかし、前記給油ポンプ21や前記シール部材32などの部品が不要となるので、構造が単純で低コストのスクロール圧縮機とすることができる。
次に、前記背圧室18の機能について説明する。スクロール圧縮機1では、その圧縮作用により、固定スクロール7と旋回スクロール8を互いに引離そうとする軸方向の力(引き離し力)が発生する。この軸方向の力により、前記両スクロールが引き離される、いわゆる旋回スクロール8の離脱現象が発生すると、圧縮室13の密閉性が悪化して圧縮機効率を低下させる。そこで、旋回スクロール8の鏡板8aの背面側に、吐出圧力と吸込圧力の間の圧力となる背圧室18を設け、この背圧室18の圧力(背圧)により、前記引き離し力を打ち消すと共に、旋回スクロール8を固定スクロール7に押付けるようにしている。
このときの押付力が大きすぎると、旋回スクロール8の鏡板面8eと固定スクロール7の鏡板面7eとの摺動損失が増大し、圧縮機効率が低下する。つまり、前記背圧には最適な値が存在し、小さすぎると圧縮室の密閉性が悪化して熱流体損失が増大し、大きすぎると摺動損失が増大する。従って、背圧を最適な値に維持することが、圧縮機の高性能化、高信頼性化において重要である。
この最適な背圧値を得るため、図1に示したスクロール圧縮機では、前記背圧室18の背圧を調整するための前記背圧弁61を有する前記背圧室流体流出路を備えている。図1に示す背圧弁61周辺の構成を図3に示す拡大図で説明する。
前記背圧室流体流出路は、前記背圧室18と前記背圧弁61を連通する背圧弁流入路(背圧室18と通じている空間)61a、前記背圧弁61と前記吸込室20(または圧縮室13)を連通する背圧弁流出路(吸込室20(または圧縮室13)に通じている空間)61b、及び前記背圧弁61を収容する空間61cにより構成されている。また、前記背圧弁流出路61bは、前記背圧弁61側で穴形状の上流側流出路61baと、前記吸込室20(または圧縮室13)に開口し、固定スクロール7の鏡板面7eに形成された溝形状の下流側流出路61bbにより構成されている。
前記背圧弁61は、前記空間61cに収容され、前記背圧弁流入路(背圧室18と通じている空間)61aと前記背圧弁流出路(吸込室20(または圧縮室13)に通じている空間)61bとを仕切るようにバルブ61dが配置されている。このバルブ61dは、ストッパ61eに固定されたばね61fにより、背圧弁流入路61aに連通する開口部に押付けられている。
前記バルブ61dは、前記背圧弁流入路61a内の圧力、即ち背圧が、前記背圧弁流出路61bを介して導入される前記空間61c内の圧力(吸込室20(または圧縮室13)の圧力)と、ばね61fの押付力に対応する圧力の合計よりも高くなった場合に、上方へ移動して、前記背圧弁流入路61aと前記背圧弁流出路61bとを連通させる。つまり、前記背圧弁61は、背圧室18内の圧力がある値よりも高くなった場合に、該背圧室18内の流体を前記吸込室20または圧縮室13に逃がすことで、前記背圧室18の背圧を適正値に調整するものである。
前記背圧弁流出路61bを介して、前記吸込室20または圧縮室13に逃がされた油は、圧縮室13をシール及び潤滑する働きをもつため、この油の量を適正な値に設定することで、圧縮機の高性能化、高信頼性化を図ることができる。
以上がスクロール圧縮機の基本的な構造であり、このような構造のスクロール圧縮機とすることで、前記背圧弁61により前記背圧室18の背圧値を適正に維持することができ、また前記油漏出手段の調整により、前記第1の空間33から前記背圧室18に流入し、更に前記背圧弁61を経由して吸込室20または圧縮室13に至る油の量を、適正に設定することも可能となる。
しかし、上述した構造のスクロール圧縮機では、前記背圧弁61を経由して前記背圧弁流出路61bに流出した油は、固定スクロール7の鏡板面7eに形成された下流側流出路61bbから、前記吸込室20(または圧縮室13)に流入する構成となっているため、前記下流側流出路61bbの出口部61gは、旋回スクロール8の歯底8cまたはその鏡板面8eに近接する位置となる。このため、前記油は、固定スクロール7のラップ歯先と旋回スクロール8の歯底8cとのすき間には供給されるものの、固定スクロール7の歯底7cと旋回スクロール8のラップ歯先とのすき間には油が供給され難い構造となっていた。従って、上述したスクロール圧縮機では、油が供給され易い固定スクロール7のラップ歯先側のみを主にシールすることになり、固定スクロール7の歯底7cと旋回スクロール8のラップ歯先とのすき間には十分な油を供給することができず、圧縮室13の密閉性が高いとは言えなかった。
そこで、本実施例では、背圧室18から背圧弁61を介して吸込室20または圧縮室13に流入する油、即ち、前記背圧弁流出路61bから前記吸込室20或いは圧縮室13に流入する油を、固定スクロール7のラップ歯先側だけでなく、固定スクロール7の歯底7cと旋回スクロール8のラップ歯先とのすき間へも十分に供給することができるようにしたものである。
以下、本実施例1のスクロール圧縮機の具体的構成を、図4及び図5により説明する。図4は図3に相当する図、図5は図4に示す固定スクロールを下方から見た斜視図である。また、これら図4及び図5において、上記図1〜図3と同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分であり、同一部分については説明を省略する。また、図1及び図3に示す背圧弁流出路61bの部分を除き、スクロール圧縮機としての基本構造は上述した図1〜図3と同一である。
図4に示す通り、本実施例においても、図1〜図3に示すスクロール圧縮機と同様に、旋回スクロール8に固定スクロール7側への押付力を与える背圧室18と、この背圧室18の背圧を調整するための前記背圧弁61を有する前記背圧室流体流出路を備えている。また、前記背圧室流体流出路は、前記背圧室18と前記背圧弁61の入口側を連通する前記背圧弁流入路61a、前記背圧弁61の出口側と前記吸込室20(または圧縮室13)を連通する前記背圧弁流出路61b、及び前記背圧弁61を収容する前記空間61cにより構成されている。更に、前記背圧弁流出路61bは、前記背圧弁61側で穴形状の上流側流出路61baと、前記吸込室20(または圧縮室13)に開口し、固定スクロール7の鏡板面7eに形成された溝形状の下流側流出路61bbにより構成されている。
本実施例においては、前記背圧弁流入路61a、前記背圧弁61及びこの背圧弁61を収容する前記空間61cの構成については図3と同様である。また、前記背圧弁流出路61bを構成する前記上流側流出路61baの形状についても図3に示すものと同様に、穴形状(断面が円や楕円、或いは矩形などの穴形状)となっている。
しかし、本実施例では、前記背圧弁流出路61bにおける前記下流側流出路61bbの構成が図3に示した構成とは大きく異なっている。即ち、図4に示すように、前記下流側流出路61bbの流路入口部61h側は、図3に示す下流側流出路61bbと同様の流路断面積となっているが、吸込室20(または圧縮室13)に開口する前記下流側流出路61bbの流路出口部61g側の流路断面積を、前記流路入口部61h側よりも大きく拡大した構成としている。このような構成は、図4及び図5に示すように、前記下流側流出路61bbの出口側の底部61iをテーパ形状とすることにより実現できる。
上記構成とすることにより、前記背圧弁流出路61bの前記吸込室20(または圧縮室13)への前記流路出口部61gの少なくとも一部を、前記固定スクロール7のラップ歯先の位置よりも歯底7c側に形成することができる。図4に示した本実施例では、前記流路出口部61gの固定スクロール7の歯底7c側の位置は、固定スクロールラップ7b(または旋回スクロールラップ8b)の高さ方向中間位置付近となるように構成している。
なお、前記流路出口部61gの歯底7c側位置は図4に示した例に限られるものではなく、ラップ7b(8b)の高さ方向中間位置よりも更に前記歯底7c側に近づくようにすれば、前記歯底側により多くの油を供給できる。また、前記流路出口部61gの歯底7c側位置を、ラップ7b(8b)の高さ方向中間位置よりも旋回スクロール8の歯底8c側となるようにすれば、前記下流側流出路61bbの溝加工が容易になる。
本実施例1は上記構成としているので、前記背圧弁61から前記背圧弁流出路61bに流入した油は、前記下流側流出路61bbの流路出口部61gから吸込室20(または圧縮室13)に流出する際に、旋回スクロール歯底8cの方向のみでなく、固定スクロール歯底7cの方向にも拡散して流出するので、両スクロール7,8のラップ歯先と歯底のすき間に油を供給できる。
このように、本実施例によれば、背圧室から背圧弁を介して吸込室または圧縮室に流入する油を、固定スクロールラップ歯先と旋回スクロール歯底8cとのすき間のみでなく、固定スクロール歯底7cと旋回スクロールラップ歯先とのすき間へも十分に供給でき、吸込室20(または圧縮室13)に油をほぼ均一に行き渡らせることができるので、油による吸込室20及び圧縮室13の密閉性を高め、漏れ損失の小さい高効率なスクロール圧縮機を得ることができる。
本発明のスクロール圧縮機の実施例2を図6により説明する。この図6は、図3に相当する図であり、図3及び図4と同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分を示している。また、図1及び図3に示す背圧弁流出路61bの部分を除き、スクロール圧縮機としての基本構造は上述した図1〜図3と同一である。
本実施例2において、背圧弁流出路61bを構成する上流側流出路61baは上記実施例1と同様である。本実施例2では、前記背圧弁流出路61bを構成する下流側流出路61bbの構成が上記実施例1とは異なっている。即ち、図6に示すように、前記下流側流出路61bbの流路入口部61h側は、図4に示す下流側流出路61bbと同様の流路断面積とし、吸込室20(または圧縮室13)に開口する前記下流側流出路61bbの流路出口部61g側の流路断面積を、前記流路入口部61h側よりも大きく拡大した構成としている点でも同じである。
しかし、本実施例2では、前記下流側流出路61bbの出口側の底部61iを図4のような直線的なテーパ形状としているのではなく、前記底部61iを円弧形状に構成したものである。なお、前記底部61iの形状は円弧に限られず、放物線など円弧以外の曲線でも或いは曲線と直線を組み合わせた形状としても良い。或いは、図4に示したテーパ形状の底部61iの流路入口部61h側と流路出口部61g側のエッジ部を丸めるか円弧で形成するようにしても良い。
即ち、前記背圧弁流出路61bにおける流路出口部61g側を、流路出口に向かって流路面積が拡大するように曲線或いは曲線と直線を組み合わせた形状として、前記連通路における流路入口の断面積よりも流路出口の断面積が大きくなるように形成すれば良い。
このように前記背圧弁流出路61bを構成すれば、上述した実施例1と同様の効果が得られと共に、下流側流出路61bbの底部61iの壁面に沿う油の流れの剥離を抑制でき、前記吸込室20或いは圧縮室13に流入する油をよりスムーズに効率良く拡散できるから、油による吸込室20及び圧縮室13の密閉性をより高め、漏れ損失のより小さい高効率なスクロール圧縮機を得ることができる。
本発明のスクロール圧縮機の実施例3を図7により説明する。この図7も図3に相当する図であり、図3、図4、図6と同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分を示している。また、図1及び図3に示す背圧弁流出路61bの部分を除き、スクロール圧縮機としての基本構造は上述した図1〜図3と同一である。
本実施例3において、背圧弁流出路61bを構成する上流側流出路61baは上記実施例1や2と同様である。本実施例3では、前記背圧弁流出路61bを構成する下流側流出路61bbの部分が上記実施例1や2とは異なっている。即ち、上記実施例1や2に示した前記下流側流出路61bbの部分を、本実施例3では流路入口部61h側の溝部61kと流路出口部61g側の斜めに穿った穴部61jとで構成している点に特徴がある。また、図7に示した例では、前記穴部61jの出口側(出口部61g側)の位置が、その入口側(溝部61k側)の位置よりも、固定スクロール歯底7cに近くなるように構成している。
このように構成することにより、上記実施例1で説明した前記下流側流出路61bb、即ち底部61iをテーパ形状の溝形状としたものと同様に、油が吸込室20(または圧縮室13)に流入する際に、旋回スクロール歯底8c側だけでなく、固定スクロール歯底7c側にも拡散させることができ、両スクロールのラップ歯先と歯底のすき間を良好にシールすることが可能になる。また、本実施例では、前記下流側流出路61bbの穴部61jを簡単な穴加工で製作することができるので、加工が容易となり加工に要する時間も短縮することができる。
なお、前記穴部61jは上向き(固定スクロール歯底7c側に向いた形状)となっており、固定スクロール歯底7c側に油が供給され易い形状となっているので、前記穴部61jの出口側開口位置は、ラップ7b,8bの高さ方向中央位置よりも若干旋回スクロール歯底8c側の位置となるようにすると良い。また、スクロール圧縮機1が縦型(クランクシャフトが鉛直方向のもの)である場合、油に作用する重力により旋回スクロール歯底8c側に流れ易くなることを考慮して、前記穴部61jの出口側開口位置を、ラップ7b,8bの高さ方向中央位置付近になるように構成しても良い。
更に、前記穴部61jの形状は円形穴に限られず、楕円形状など他の形状の穴としても良く、また前記穴部61jはその出口側の断面積が入口側の断面積より大きくなるようなテーパ穴形状にすれば、油をより拡散し易い形状とすることができる。
また、図7に示した実施例では、前記穴部61jを上向きに形成した例を示したが、固定スクロール7の鏡板面から吸込室20などへ斜め上向きに前記穴部61jを形成する構成は、前記穴部61jを前記鏡板面側から容易に加工できる利点がある。しかし、前記穴部61jは必ずしも上向きでなくとも良く、例えば水平方向の穴形状としても良い。この場合には前記穴部61jの出口側開口位置を、ラップ7b,8bの高さ方向中央位置付近にすると良い。
本発明のスクロール圧縮機を用いた空気調和機の実施例を図8により説明する。図8は、本実施例4の一例を説明する冷凍サイクル構成図である。
図8において、1はスクロール圧縮機、43は四方弁、40は室外側熱交換器(冷房運転時は凝縮器、暖房運転時は蒸発器となる)、41は電子膨張弁などで構成された膨張弁、42は室内側熱交換器(冷房運転時は蒸発器、暖房運転時は凝縮器となる)であり、これらの機器は冷媒配管により順次接続されて、空気調和機の冷凍サイクルが構成されている。前記スクロール圧縮機1は、上記実施例1〜3に記載された何れかのスクロール圧縮機が使用されており、またこのスクロール圧縮機1はインバータを使用して、例えば10〜110Hzの広い運転領域で運転される構成となっている。特に、空気調和機の通年エネルギー消費効率(APF)向上のため、10〜30Hzでの低速、低負荷運転領域での運転を重視した空気調和機となっている。
このようにスクロール圧縮機1が10〜30Hzのような低速で運転される場合、図1〜図3に示すように、背圧室18から背圧弁61を介して吸込室20または圧縮室13に流入した油は、前記吸込室20または圧縮室13における作動流体の流れは比較的穏やかであるため、下流側流出路61bb出口に近い部分(図3では旋回スクロール歯底8c側の部分)への供給量は特に多くなり、下流側流出路61bb出口に遠い部分(図3では固定スクロール歯底7c側の部分)への供給量は特に少なくなってしまう。このため、スクロール圧縮機1が10〜30Hzのような低速で運転される場合には、特に圧縮室13の密閉性が低下して、スクロール圧縮機の効率を特に低下させていた。
しかし、図8に示すような空気調和機に図4〜図7で説明したような本発明の実施例1〜3のスクロール圧縮機を組み合わせることにより、10〜30Hzでの低速、低負荷運転領域での運転を重視した空気調和機の運転効率を大幅に向上できるので、空気調和機の通年エネルギー消費効率を大幅に向上でき、年間を通じた消費電力量が小さく且つ運転範囲の広い使い勝手のよい空気調和機を得ることができる。
以上説明したように、本発明のスクロール圧縮機の各実施例によれば、背圧弁流出路61bの吸込室20または圧縮室13への流路出口部61gの少なくとも一部を、固定スクロール7のラップ歯先の位置よりも歯底7c側に形成しているので、固定スクロールラップ歯先と旋回スクロール歯底8cとのすき間のみでなく、固定スクロール歯底7cと旋回スクロールラップ歯先とのすき間へも十分に油を供給することができる。これにより、油による吸込室20及び圧縮室13の密閉性を高めることができ、漏れ損失の小さい高効率なスクロール圧縮機を得ることが可能となる。
また、本発明のスクロール圧縮機を空気調和機に採用することにより、空気調和機の通年エネルギー消費効率を大幅に向上できる効果が得られる。
なお、上述した実施例では、冷凍用や空調用などの冷凍サイクル装置に使用される冷媒用のスクロール圧縮機について説明したが、作動流体として空気やその他のガスを圧縮するスクロール圧縮機にも同様に適用できるものである。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。更に、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1:スクロール圧縮機、2:圧縮機構部、3:貫通穴(給油穴)、5:主軸受、6:吐出パイプ、7:固定スクロール、7a:台板、7b:ラップ、7c:歯底、7d:支持部、7e:鏡板面、8:旋回スクロール、8a:鏡板、8b:ラップ、8c:歯底、8d:ボス部(旋回ボス部)、8e:鏡板面、9:ケース(密閉容器)、10:クランクシャフト(回転軸)、10a:クランク部、11:旋回軸受、12:オルダムリング、13:圧縮室、13a:旋回内線側圧縮室、13b:旋回外線側圧縮室、14:吸込ポート、15:吐出ポート、16:モータ部、16a:回転子、16b:固定子、17:フレーム、18:背圧室、20:吸込室、21:給油ポンプ、22:給油ポンプケース、23:副軸受、24:横穴、25:潤滑油吸込口、26a:排油穴、26b:排油パイプ、28:給油ポンプ吐出口、31:円環溝、32:シール部材、33:第1の空間、34:旋回ボス部材、40:室外側熱交換器、41:膨張弁、42:室内側熱交換器、43:四方弁、52:モータ室、53:油溜り、54:吐出空間、56:フレームシール、57:油溝、60:スリット、61:背圧弁、61a:背圧弁流入路(背圧室と通じている空間)、61b:背圧弁流出路(吸込室または圧縮室と通じている空間)、61ba:上流側流出路、61bb:下流側流出路、61c:空間、61d:バルブ、61e:ストッパ、61f:ばね、61g:流路出口部、61h:流路入口部、61i:底部、61j:穴部、61k:溝部。

Claims (4)

  1. 台板に渦巻状のラップを立設した固定スクロールと、鏡板に渦巻状のラップを立設し前記固定スクロールと噛み合わされて旋回運動をすることにより吸込室または圧縮室を形成する旋回スクロールと、前記旋回スクロールに前記固定スクロール側への押付力を付与する背圧室と、この背圧室の背圧を調整するための背圧弁と、この背圧弁の入口側と前記背圧室を連通する背圧弁流入路と、前記背圧弁の出口側と前記吸込室または圧縮室を連通する背圧弁流出路を備えたスクロール圧縮機であって、
    前記背圧弁流出路の前記吸込室または圧縮室への流路出口部の少なくとも一部は、前記固定スクロールのラップ歯先の位置よりも歯底側に形成されると共に、
    前記背圧弁流出路における流路入口側の断面積よりも流路出口側の断面積を大きく形成することにより、前記背圧弁流出路の流路出口部の一部が、固定スクロールのラップ歯先の位置よりも歯底側となるように構成されている
    ことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 台板に渦巻状のラップを立設した固定スクロールと、鏡板に渦巻状のラップを立設し前記固定スクロールと噛み合わされて旋回運動をすることにより吸込室または圧縮室を形成する旋回スクロールと、前記旋回スクロールに前記固定スクロール側への押付力を付与する背圧室と、この背圧室の背圧を調整するための背圧弁と、この背圧弁の入口側と前記背圧室を連通する背圧弁流入路と、前記背圧弁の出口側と前記吸込室または圧縮室を連通する背圧弁流出路を備えたスクロール圧縮機であって、
    前記背圧弁流出路の前記吸込室または圧縮室への流路出口部の少なくとも一部は、前記固定スクロールのラップ歯先の位置よりも歯底側に形成されると共に、
    前記背圧弁流出路は、穴形状の上流側流路と、溝形状の下流側流路で構成され、前記下流側流路における流路出口部側をテーパ形状に形成することにより、前記下流側流路における流路入口部側の断面積よりも流路出口部側の断面積を大きく形成し、それによって前記背圧弁流出路の流路出口部の一部が、固定スクロールのラップ歯先の位置よりも歯底側となるように構成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  3. 台板に渦巻状のラップを立設した固定スクロールと、鏡板に渦巻状のラップを立設し前記固定スクロールと噛み合わされて旋回運動をすることにより吸込室または圧縮室を形成する旋回スクロールと、前記旋回スクロールに前記固定スクロール側への押付力を付与する背圧室と、この背圧室の背圧を調整するための背圧弁と、この背圧弁の入口側と前記背圧室を連通する背圧弁流入路と、前記背圧弁の出口側と前記吸込室または圧縮室を連通する背圧弁流出路を備えたスクロール圧縮機であって、
    前記背圧弁流出路の前記吸込室または圧縮室への流路出口部の少なくとも一部は、前記固定スクロールのラップ歯先の位置よりも歯底側に形成されると共に、
    前記背圧弁流出路は、穴形状の上流側流路と、溝形状の下流側流路で構成され、前記下流側流路における流路出口部側を、流路出口部に向かって流路面積が拡大するように曲線或いは曲線と直線を組み合わせた形状とすることにより、前記下流側流路における流路入口部側の断面積よりも流路出口部側の断面積を大きく形成し、それによって前記背圧弁流出路の流路出口部の一部が、固定スクロールのラップ歯先の位置よりも歯底側となるように構成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  4. 圧縮機、四方弁、室外熱交換器、膨張弁、室内熱交換器を順次冷媒配管で接続して構成された空気調和機であって、前記圧縮機は請求項1〜3の何れか一項に記載のスクロール圧縮機を用い、このスクロール圧縮機は少なくとも10〜30Hzでの低速運転が為されるものであることを特徴とする空気調和機。
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