JP7032209B2 - 車両の乗員保護装置 - Google Patents

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本発明は、車両の乗員保護装置に関する。
車両の乗員に近い領域で乗員を保護するための技術としてシートに搭載されるエアバッグがある。例えば搭乗者の頭部を保護するために、車両のボディサイド部と搭乗者の胸部から頭部にかけての部位との間にて展開膨張するエアバッグ本体部と、エアバッグ本体部から搭乗者の顔面前方に突出するように展開膨張するエアバッグ突出部とを備えるサイドエアバッグ装置などが提案されている(特許文献1参照)。
特開2006-008105号公報
自動運転技術の発展に伴い、車室内空間での着座位置及び着座状態の自由化が実現した場合、シートを従来の配置とは異なるものにしたときに、従来使用していた、ステアリング、インストルメントパネルなどに設けられるエアバッグでは乗員の保護が困難となる可能性がある。これに鑑みて、既存のエアバッグを従来とは異なる方向に展開させることも有り得る。
上述したような従来のサイドエアバッグ装置では全方位の衝突には対応することが困難である。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、膨出方向とは異なる方向に展開が可能なエアバッグを用いて様々な衝突形態での乗員保護を実現することが可能な車両の乗員保護装置を提供することである。
前記課題を解決するための手段として、本発明に係る車両の乗員保護装置は、車両に配置され、展開の際に開裂する開裂部を有する第1エアバッグと、前記第1エアバッグ内に配置され、展開の際に前記開裂部を介して少なくとも一部が露出する第2エアバッグと、前記第1エアバッグ及び前記第2エアバッグに供給されるガスが流通し、前記第1エアバッグ及び前記第2エアバッグに対してそれぞれ独立して設けられる流路と、を備える。
本発明に係る車両の乗員保護装置において、前記第1エアバッグと前記第2エアバッグとは、相互に独立した気室によって形成されて成ることが好ましい。
本発明に係る車両の乗員保護装置において、前記第2エアバッグと、前記第1エアバッグの内側面において前記第2エアバッグと反対側面の一部とを接続するテザーを備えることが好ましい。
本発明に係る車両の乗員保護装置において、前記第2エアバッグは、展開したときに前記第1エアバッグより硬くなることが好ましい。
本発明に係る車両の乗員保護装置において、前記第1エアバッグは、シートバックにおいて乗員の上体に対してシートの幅方向外側位置から前記シートの前方に膨出し、前記第1エアバッグの先端の展開方向が前記第2エアバッグによって前記シートの膨出位置より前記シートの幅方向内側に向けられ、前記乗員の上体前方に展開することが好ましい。
本発明に係る車両の乗員保護装置において、前記第1エアバッグは、シートクッションにおいて乗員の下肢よりシートの幅方向外側位置から前記シートの上方に膨出し、前記第1エアバッグの先端の展開方向が前記第2エアバッグによって前記シートの膨出位置より前記シートの幅方向内側に向けられ、前記乗員の下肢上方に展開することが好ましい。
本発明によると、第1エアバッグ内に設けられる第2エアバッグが第1エアバッグ外にも露出しつつ展開し、第1エアバッグ及び第2エアバッグのガスの供給流路が独立していることで、第1エアバッグの展開方向が第2エアバッグを起点として曲がることになる。例えば第1エアバッグ及び第2エアバッグをシートに設けた場合、第1エアバッグをシートの幅方向内側に向かうように展開させることができる。これにより、シートから展開したエアバッグが乗員に近接して延在することとなるので、乗員の周囲をエアバッグが展開された状態となり、結果としてシートの構成のみで様々な衝突形態での乗員保護を実現することが可能な車両の乗員保護装置を提供することができる。
図1(a)~(b)は本発明の一実施形態である乗員保護装置を示す概略図であり、図1(a)は乗員保護装置を示す正面図であり、図1(b)は乗員保護装置を示す平面図である。 図2(a)~(d)は、図1に示した乗員保護装置におけるエアバッグの一展開形態を示す説明図である。 図3は、本発明の他の実施形態に係る乗員保護装置を概略的に示す平面図である。
本発明に係る車両の乗員保護装置の一実施形態について、図1及び図2を参照しつつ説明する。
なお、図1(a)~(b)は本発明の一実施形態である乗員保護装置1を示す概略図であり、図1(a)は乗員保護装置1を示す正面図であり、図1(b)は乗員保護装置1を示す平面図である。図2(a)~(d)は、図1に示した乗員保護装置1における各エアバッグの一展開形態を示す説明図である。
図1に示すように、乗員保護装置1は、第1エアバッグ2と、第2エアバッグ3と、ガス流路4とを備えている。なお、乗員保護装置1は、第1エアバッグ2及び第2エアバッグ3の駆動のために、検知手段5及び制御手段6も併せて備えている。
第1エアバッグ2は、乗員Pが着座するシート100のシート表面を介して展開される。なお、シート100は、乗員Pが着座可能なシートクッション101と、乗員Pが背面をもたれさせることのできるシートバック102とを有する。
特に図1(b)に示すように、第1エアバッグ2は、シートバック102の側方から前方に延在して乗員Pの側方に位置する基端部21と、基端部21より第1エアバッグ2の先端側であって、基端部21からシート100の幅方向内側に向かって延在し、乗員Pの前方に位置する先端部22とを有する。
第1エアバッグ2は、布製の袋体であり、展開前にはシートバック102内に配置されて成る収容部7に折り畳まれて収容される。第1エアバッグ2は全体形状として略板状である。第1エアバッグ2が展開する際には、収容部7に付設されて成るインフレータ8から発生するガスが第1エアバッグ2内に圧入されることで、第1エアバッグ2が収容部7外に膨出し、更にシートバック102のシート表面を開裂させて車室内空間へ展開することとなる。
第2エアバッグ3は、第1エアバッグ2内に配置され、展開すると第1エアバッグ2から一部が第1エアバッグ2外に露出する。つまり、第2エアバッグ3は、第1エアバッグ2に埋設されて成る埋設部31と、第1エアバッグ2外に露出して成る露出部32とを有する。
第2エアバッグ3は、シート100の上下方向に沿って延在する略円柱形状を有し、第1エアバッグ2におけるシート100の幅方向外側に固定的に配置されている。
第2エアバッグ3は、布製の袋体であり、展開前には第1エアバッグ2と共に折り畳まれて、収容部7に収容される。第2エアバッグ3が展開する際には、インフレータ8から発生するガスが第2エアバッグ3内に圧入されることで、第2エアバッグ3が第1エアバッグ2と共に収容部7外に膨出し、シートバック102のシート表面を開裂させ、更に第1エアバッグ2の後述の開裂部を開裂させて車室内空間へ展開することとなる。
なお、第2エアバッグ3の埋設部31と露出部32との境界部分は、第2エアバッグ3の延在方向(本実施形態ではシート100の上下方向)に沿って形成されることになる。図1(b)のように展開状態の第1エアバッグ2及び第2エアバッグ3を平面視したときに第1エアバッグ2と上記境界部分との交点を、露出部32の起点A及びBとすることができる。
ガス流路4は、インフレータ8で発生するガスを第1エアバッグ2及び第2エアバッグ3に供給するためのガスの流通路である。
本実施形態におけるガス流路4は、インフレータ8から延在する第1エアバッグ2の基端部21と、インフレータ8から第2エアバッグ3まで延在する管状部材とを有する。つまり、基端部21は、乗員保護のために設けられるだけでなく、先端部22へのガスの供給流路としても機能し、ガス流路4の一部である。また、インフレータ8と第2エアバッグ3とを接続する管状部材は、基端部21とは独立したガスの流通路であり、第1エアバッグ2への基端部21を介したガスの圧入とは独立して第2エアバッグ3にガスを圧入することができる。
なお、第1エアバッグ2と第2エアバッグ3とは相互に独立した気室によって形成されている。したがって、上述したようにガス流路4は第1エアバッグ2に対してガスを供給する流路と第2エアバッグ3に対してガスを供給する流路とが独立して成るので、第1エアバッグ2と第2エアバッグ3とはそれぞれ独立して展開することとなる。
検知手段5は、車両の衝突又は衝突可能性を検知する。具体的には、検知手段5は、適宜のカメラ、センサなどにより車外の周辺環境の監視結果に基づいて、他車両又は障害物と自車両との衝突又は衝突可能性の有無を検知する。検知手段5は、検知結果を制御手段6に出力することが可能となっている。
衝突の検知は、例えば車両に搭載される加速度センサなどによって自車両に作用する衝撃を検知することで、衝突が発生したと判別することができる。
また、衝突可能性の検知は、例えば車両に搭載される車外監視用カメラ、監視用センサなどによる他車両又は障害物の監視結果と、自車両の走行速度、方向などのパラメータとを併せることで、自車両に他車両又は障害物が接触し得る可能性を導出する。更に、導出結果が適宜のしきい値を超えているか否かによって衝突可能性の高低を判別することができる。
検知手段5としては、例えば車載カメラ、監視用センサ、加速度センサなどと、監視結果の解析のための演算処理装置とを組合せて用いることができる。
制御手段6は、インフレータ8の駆動を制御する。具体的には、制御手段6は、検知手段5から出力された検知結果に基づいて、インフレータ8を駆動させる制御を行う。インフレータ8を駆動させると、火薬への着火などによってガスが発生することとなる。制御手段6はインフレータ8に対して駆動信号を出力することが可能となっている。
制御手段6としては、例えば車載用の演算処理装置であるECUなどを用いることができる。
次に、図1に示した乗員保護装置1において、第1エアバッグ2及び第2エアバッグ3の展開について図2を参照しつつ説明する。第2エアバッグ3の展開過程を主に示すために、図2(a)~(c)はエアバッグのみを示すこととし、第1エアバッグ2がシートバック102から膨出してある程度の展開が進んだ状態からの説明を行う。また、図2では第1エアバッグ2内の部材であっても模式的に実線で図示している。
乗員保護装置1の第1エアバッグ2が展開するには、先ず検知手段5が衝突又は衝突の可能性を検知する。
更に検知手段5による検知結果に係る信号が制御手段6に入力されたときに、制御手段6がインフレータ8に駆動信号を出力する。
制御手段6からの駆動信号の入力によって、インフレータ8は例えば火薬に着火するなどしてガスを発生させる。
インフレータ8から発生したガスは、第1エアバッグ2内に圧入されることでシートバック102を開裂させてシート100外に前方に膨出する。シート100外に膨出した第1エアバッグ2を図2(a)に示している。
図2(a)に示す第1エアバッグ2は、基端部21及び先端部22が完全に膨満状態ではない。このとき、第2エアバッグ3は、埋設部31内に露出部32が折り畳まれて収納され、上記起点Aと起点Bとが縫製、溶着又は接着などにより接合されている。起点Aと起点Bとの接合部位が、第1エアバッグ2に形成される展開の際に開裂する開裂部23である。
図2(a)に示す第1エアバッグ2及び第2エアバッグ3の展開が進むと、図2(b)に示す状態となる。
図2(b)に示す第1エアバッグ2は、ガス流路4の一部である基端部21を介して先端部22にガスが流入しつつある状態である。また、第2エアバッグ3は、ガス流路4の一部である管状部材を介してガスが流入し、膨張しつつある状態である。このとき、第1エアバッグ2の膨張と、第2エアバッグ3の膨張とによって、起点Aと起点Bとが離れる方向に力が作用するので、図2(a)に示した開裂部23が開裂する。
なお、図2(a)及び(b)に示す状態において、第2エアバッグ3の露出部32は、第1エアバッグ2内に収まっているので露出している部位ではないが、展開が進むと露出部32と成る部位であるので部材名を変更せずに用いることとする。
図2(b)に示す第1エアバッグ2及び第2エアバッグ3の展開が進むと、図2(c)に示す状態となる。
図2(c)に示す第1エアバッグ2は、基端部21及び先端部22がガスにより膨張が進んだ状態である。また、第2エアバッグ3は、ガスにより膨張が進んで第1エアバッグ2外に露出部32が膨出し始めた状態である。
図2(c)に示す第1エアバッグ2及び第2エアバッグ3の展開が進むと、図2(d)に示す状態となる。
図2(d)に示す第1エアバッグ2は、基端部21及び先端部22がガスにより略膨満状態である。また、第2エアバッグ3も、ガスにより略膨満状態である。
第1エアバッグ2が略膨満状態となるときに、開裂部23が形成されていた部位から露出部32が第1エアバッグ2外に露出することで、第1エアバッグ2の外側面の周長が、シート100の幅方向内側に比べて幅方向外側が大きくなる。これにより、先端部22がシート100の幅方向内側に向けられる。よって、第1エアバッグ2の先端部22が乗員Pの上体前方に展開した状態となる。
図2(d)に示す第1エアバッグ2は、第2エアバッグ3によりシート100の前方から幅方向内側に方向転換した展開が完了している。
図2に示したように、第1エアバッグ2は、シートバック102において乗員Pの上体よりシート100の幅方向外側位置からシート100の前方に膨出し、第1エアバッグ2の先端部22の展開方向が第2エアバッグ3によってシート100における第1エアバッグ2の膨出位置よりシート100の幅方向内側に向けられることによって、乗員Pの上体前方に展開する。
よって、シートバック102から展開した第1エアバッグ2が乗員Pの上体の側方及び前方を囲んだ状態になるので、結果としてシート100の構成のみで前方衝突、側方衝突、後方衝突及び斜め衝突などの様々な衝突形態での乗員保護を実現することが可能となる。
図2に示したように、第1エアバッグ2は、シート100の前方という展開方向を展開の終盤まで維持し続け、展開の終盤まで乗員Pに向かうような展開方向を有していない。これは、第2エアバッグ3の膨満状態となるタイミングが、第1エアバッグ2の展開の終盤前後に設定されているからである。これにより、第1エアバッグ2の展開の終盤、つまり先端部22の展開に伴う第1エアバッグ2の様々な方向への動き、いわゆる展開暴れが収束しつつある段階において、第2エアバッグ3によって第1エアバッグ2が湾曲又は屈曲して乗員Pに近づくことになるので、第1エアバッグ2による乗員Pへの攻撃性を低減することができて好ましい。
本発明における第1エアバッグは、シートクッションにおいて乗員の下肢に対してシートの幅方向外側位置からシートの上方に膨出し、第1エアバッグの先端部の展開方向が第2エアバッグによってシートにおける第1エアバッグの膨出位置よりシートの幅方向内側に向けられ、乗員の下肢上方に展開する形態であっても良い。
よって、シートクッションから展開した第1エアバッグが乗員の下肢の側方及び上方を囲んだ状態になるので、結果としてシートの構成のみで前方衝突、側方衝突、後方衝突及び斜め衝突などの様々な衝突形態での乗員の下肢に対する保護性能を確保することが可能となる。
起点A及び起点Bについて埋設部31の周長をL1とし、露出部32の周長をL2とする。第1エアバッグ2におけるシート100の幅方向外側部位の周長が露出部32の周長L2分だけ大きくなることで、第1エアバッグ2の展開方向がシート100の幅方向内側に向くことになる。
なお、埋設部31の周長L1は露出部32の周長L2より小さく形成されるのが好ましい。これにより、第2エアバッグ3の展開による第1エアバッグ2の周長の変化(露出部32の周長L2)が大きくなるので、第1エアバッグ2の先端部22をシート100の幅方向内側に向け易くなる。
本発明に係る乗員保護装置について好適な実施形態として第2エアバッグを硬くする形態を挙げることができる。具体的には、第2エアバッグを、展開したときに第1エアバッグより硬くする形態である。エアバッグを硬くする方法としては、例えば第2エアバッグの方が硬質な材料によって形成する方法、又は、展開完了時の膨満状態にあるときの内圧を第1エアバッグより第2エアバッグを高くなるように設定する方法などを挙げることができる。第2エアバッグを硬くすることで、第1エアバッグの展開方向を確実に変化させることができる。更に、第2エアバッグを硬くすることで、第1エアバッグに対して倒れ挙動を生じた乗員が当たったときに、第1エアバッグが湾曲又は屈曲状態が無くなる方向に変形しようとするが、硬質の第2エアバッグが第1エアバッグの変形を抑制する反力部材として機能することができる。
本発明における第1エアバッグの展開を制御する形態の一つとして、図3に示すように第1エアバッグ内にテザーを配置する形態を挙げることができる。
なお、図3は、本発明の他の実施形態に係る乗員保護装置11を概略的に示す平面図である。
図3に示すように、テザー9は、第1エアバッグ2内に配置され、一端部が第2エアバッグ3の埋設部31の一部に接続されると共に、他端部が第1エアバッグ2の内側面における第2エアバッグ3とは反対側の一部に接続される。第2エアバッグ3が第1エアバッグ2に設けられる側が第1エアバッグ2におけるシート100の幅方向外側であるので、上述の第2エアバッグ3の反対側とは、第1エアバッグ2におけるシート100の幅方向内側である。つまり、第1エアバッグ2におけるシート100の幅方向内側部位であって、第1エアバッグ2の内側面にテザー9の他端部が接続される。
図3に示すテザー9を設けることで、第1エアバッグ2におけるテザー9の接続部位が屈曲点となって第1エアバッグ2がシート100の幅方向内側に屈曲する。すなわち、第1エアバッグ2は、シート100の幅方向外側において第2エアバッグ3を起点として屈曲又は湾曲し、シート100の幅方向内側においてテザー9との接続部位を起点として屈曲又は湾曲する。これにより、乗員P又はシート100に対する第1エアバッグ2の屈曲又は湾曲させる位置及び角度などを、第2エアバッグ3及びテザー9によって様々に調整することができ、結果として第1エアバッグ2の展開を所望の形態に制御することができる。
以上に説明したように、図1~図3に示した実施形態に係る乗員保護装置1及び11は、シート100から乗員Pとは別方向に膨出した第1エアバッグ2を湾曲又は屈曲させることで、乗員Pに近接する領域にまで展開方向を規制することが可能である。
将来的に自動運転車両ではシート100を車両前方の向きだけに限定されず、様々な方向に向けることが可能となる。また、シート100を様々な位置にも配置が可能となる。これらによって、種々の内装材に配置される既存のエアバッグなどの乗員保護デバイスは可動となるシート100に着座する乗員Pに対して、従来の乗員保護性能を十分に発揮することができなくなる可能性が生じる。これに鑑みて、エアバッグなどの乗員の保護デバイスをシートに設ける必要性が高まる。
これに対して、乗員保護装置1及び11は、シート100から第1エアバッグ2が展開し、乗員Pに近接する領域で乗員Pを囲むように第1エアバッグ2が展開するので、どのような方向及びどのような位置に配置されるシート100であっても乗員保護性能が低下しない又は低下し難い。
本発明に係る乗員保護装置は、上述の実施形態のようにシートに設ける形態だけでなく、既存のエアバッグの配置を維持しつつ、自動運転車両及び高度運転支援車両の車内空間に応じて必要となる従来とは異なるエアバッグの展開領域に対して適用することができ、第1エアバッグが新たに必要となる展開領域に第2エアバッグによって展開可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により、本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
1及び11:乗員保護装置、2:第1エアバッグ、21:基端部、22:先端部、23:開裂部、3:第2エアバッグ、31:埋設部、32:露出部、4:ガス流路、5:検知手段、6:制御手段、7:収容部、8:インフレータ、9:テザー、100:シート、101:シートクッション、102:シートバック、P:乗員

Claims (6)

  1. 車両に配置され、展開の際に開裂する開裂部を有する第1エアバッグと、
    前記第1エアバッグ内に配置され、展開の際に前記開裂部を介して少なくとも一部が露出する第2エアバッグと、
    前記第1エアバッグ及び前記第2エアバッグに供給されるガスが流通し、前記第1エアバッグ及び前記第2エアバッグに対してそれぞれ独立して設けられる流路と、を備える、
    車両の乗員保護装置。
  2. 前記第1エアバッグと前記第2エアバッグとは、相互に独立した気室によって形成されて成る、
    請求項1に記載の車両の乗員保護装置。
  3. 前記第2エアバッグと、前記第1エアバッグの内側面において前記第2エアバッグと反対側の一部とを接続するテザーを備える、
    請求項1又は2に記載の車両の乗員保護装置。
  4. 前記第2エアバッグは、展開したときに前記第1エアバッグより硬くなる、
    請求項1又は2に記載の車両の乗員保護装置。
  5. 前記第1エアバッグは、
    シートバックにおいて乗員の上体に対してシートの幅方向外側位置から前記シートの前方に膨出し、
    前記第1エアバッグの先端の展開方向が前記第2エアバッグによって前記シートの膨出位置より前記シートの幅方向内側に向けられ、前記乗員の上体前方に展開する、
    請求項1~4のいずれかに記載の車両の乗員保護装置。
  6. 前記第1エアバッグは、
    シートクッションにおいて乗員の下肢よりシートの幅方向外側位置から前記シートの上方に膨出し、
    前記第1エアバッグの先端の展開方向が前記第2エアバッグによって前記シートの膨出位置より前記シートの幅方向内側に向けられ、前記乗員の下肢上方に展開する、
    請求項1~4のいずれかに記載の車両の乗員保護装置。

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