JP7023297B2 - 切削インサート、切削工具及び切削加工物の製造方法 - Google Patents

切削インサート、切削工具及び切削加工物の製造方法 Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2018年1月23日に出願された日本国特許出願2018-008807号及び2018年4月16日に出願された日本国特許出願2018-078366号の優先権を主張するものであり、この先の出願の開示全体を、ここに参照のために取り込む。
本態様は、一般的には、切削加工において用いられる切削インサートに関する。具体的には、外径加工及び内径加工などの旋削加工において用いられる切削工具に関する。
金属などの被削材を切削加工する際に用いられる切削インサートとして、例えば特開2000-153401号公報(特許文献1)に記載のスローアウェイチップが知られている。特許文献1には、上面が、コーナ部から中心に向かって平坦面及び湾曲面を順に有する切削インサートが記載されている。
一態様に基づく切削インサートは、第1面、第2面及び第3面を有する。第1面は、コーナ、第1辺及び第2辺を有する。コーナは、外方に向かって凸曲線形状である。第1辺及び第2辺は、それぞれコーナから延びている。第2面は、第1面の反対側に位置する。第3面は、第1面及び第2面の間に位置する。第1面の中心及び第2面の中心を通る中心軸に直交し、第1面及び第2面の間に位置する仮想平面を基準面とする。第1面は、コーナから離れるにしたがって基準面に近づく傾斜面をさらに有する。
傾斜面は、第1傾斜面、第2傾斜面及び第3傾斜面を有する。第1傾斜面は、第1角度で傾斜している。第2傾斜面は、第1傾斜面よりもコーナから離れて位置するとともに第2角度で傾斜している。第3傾斜面は、第2傾斜面よりもコーナから離れて位置するとともに第3角度で傾斜している。第1傾斜面は、コーナの二等分線に直交する断面において凹曲線形状であり、第2傾斜面は、平らな面である。そして、コーナの二等分線を含み、且つ、基準面に直交した断面において、第2角度は、第1角度及び第3角度よりも小さい。
実施形態の切削インサートを示す斜視図である。 図1に示す切削インサートの平面図である。 図1に示す領域A1における拡大図である。 図2に示す領域A2における拡大図である。 図4と同じ領域を示す拡大図である。 図2に示す切削インサートをB1方向から見た側面図である。 図4に示すインサートにおけるVII-VII断面図である。 図4に示すインサートにおけるVIII-VIII断面図である。 図4に示すインサートにおけるIX-IX断面図である。 図4に示すインサートにおけるX-X断面図である。 図4に示すインサートにおけるXI-XI断面図である。 図6に示す領域A3における拡大図である。 図2に示す切削インサートをB2方向から見た側面図である。 図13に示す領域A4における拡大図である。 実施形態の切削工具を示す斜視図である。 実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示す概略図である。 実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示す概略図である。 実施形態の切削加工物の製造方法における一工程を示す概略図である。
切削加工時に切削される被削材としては、例えば、炭素鋼、合金鋼、ステンレス、アルミ、鋳鉄及び非鉄金属などが挙げられる。上記の被削材のうち例えばアルミニウムなどは軟らかいため切屑が延び易く、且つ、切屑が切削インサートに溶着し易い。そのため、特許文献1に記載の切削インサートにおいては、被削材の材種によっては切屑が過度に延びるおそれがあり、安定した切屑の処理が困難であった。
以下、実施形態の切削インサート1(以下、単にインサート1ともいう。)について、図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、実施形態を説明するために必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。従って、インサート1は、本開示が参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各部材の寸法比率などを忠実に表したものではない。
実施形態のインサート1を有する切削工具を用いることによって、切削加工を行うことが可能である。切削工具としては、例えば、旋削工具及び転削工具が挙げられる。
<インサート>
実施形態のインサート1は、第1面3、第2面5及び第3面7を有する。第2面5は、第1面3の反対側に位置する。第3面7は、第1面3及び第2面5の間に位置する。本開示における第1面3は多角形状であってもよい。第1面3は、図1に示すように四角形であってもよい。また、第2面5は第1面3と同様に多角形状であってもよい。
第2面5は、第1面3と同じ大きさであってもよく、また、第1面3より小さくてもよい。第2面5が、第1面3の相似形であって、第1面3よりも一回り小さくてもよい。図1に示す一例におけるインサート1は、多角板形状である。通常、第1面3は上面であり、第2面5は下面であり、第3面7は側面である。
第1面3の中心及び第2面5の中心を通る仮想直線を中心軸O1とする。第1面3は、図2に示すように、中心軸O1を基準として180°の回転対称な形状であってもよい。なお、インサート1の形状は上記の構成に限定されない。第1面3が、例えば、三角形又は六角形であっても何ら問題無い。
本開示の第1面3は、コーナ9、第1辺11及び第2辺13を有する。第1辺11及び第2辺13は、それぞれコーナ9から延びている。第1辺11及び第2辺13は、それぞれコーナから延びている。コーナ9は、第1辺11及び第2辺13の間に位置していると言い換えてもよい。
図3に示す一例のコーナ9は、外方に向かって凸曲線形状である。第1面3を平面視した場合、言い換えれば上面視した場合に、凸曲線形状であるコーナ9の曲率半径は、一定であってもよく、また、変化していてもよい。図4に示す一例のインサート1におけるコーナ9は、上面視した場合に、曲率半径が一定の円弧形状である。
第1面3における第1辺11及び第2辺13は、目視した場合に概ね直線形状であればよく、厳密に全体が直線形状である必要はない。第1辺11及び第2辺13が、少なくともコーナ9に接続される箇所に、それぞれ直線形状の部位を有していればよい。第1面3における第1辺11及び第2辺13は、例えば、僅かに湾曲した凸形状又は凹形状であってもよい。
第1面3及び第2面5の間に位置する第3面7は、図1に示す一例において、第1面3及び第2面5のそれぞれに接続されている。図1に示す一例においては、第1面3が多角形状であることから、第3面7は、第1面3の各辺及びコーナ9のそれぞれに接続される複数の面領域を有する。図6に示す一例においては、これら複数の面領域として、第3面7が、第1側面7a、第2側面7b及びコーナ側面7cを有する。
図6に示す一例においては、第1側面7aが、第1面3の第1辺11に沿って位置する。第2側面7bが、第1面3の第2辺13に沿って位置する。コーナ側面7cが、第1面3のコーナ9に沿って位置する。図6に示す一例においては、コーナ側面7cは、第1側面7a及び第2側面7bの間に位置しており、第1側面7a及び第2側面7bのそれぞれと隣り合っている。第1側面7a及び第2側面7bは、平面形状であってもよい。また、コーナ側面7cは、凸曲面形状であってもよい。
図6に示す一例においては、第2面5が第1面3よりも小さい。この場合には、第3面7を構成する各面領域(第1側面7a、第2側面7b及びコーナ側面7cなど)が、第1面3の側から第2面5の側に向かうにしたがって、中心軸O1に近づくように傾斜していてもよい。
第1面3及び第3面7の交わりの少なくとも一部には、切刃15が位置していてもよい。図3に示す一例においては、第1面3及び第3面7が交わる稜線のうち、コーナ9、第1辺11の一部及び第2辺13の一部に切刃15が位置している。なお、切刃15は、第1辺11及び第2辺13の全部に位置していてもよい。
ここで、切刃15のうちコーナ9に位置する部分を便宜的にコーナ切刃15cとしてもよい。切刃15のうち第1辺11に位置する部分を便宜的に第1切刃15aとしてもよい。また、切刃15のうち第2辺13に位置する部分を便宜的に第2切刃15bとしてもよい。
上記の切刃15が切削加工に用いられる場合において、第1面3の少なくとも一部がすくい面として用いられてもよく、また、第3面7の少なくとも一部が逃げ面として用いられてもよい。
本開示の第1面3は、図3に示すように、コーナ9から第1面3の中心に向かって延びた傾斜面17を有する。コーナ切刃15cが切削加工に用いられる場合において、傾斜面17は、すくい面として用いられてもよい。
図6に示すように、中心軸O1に直交し、第1面3及び第2面5の間に位置する仮想平面を基準面S1とする。図7は、図4に示すインサート1におけるVII-VII断面図であり、この断面は、コーナ9の二等分線L1を含み、且つ、基準面S1に直交した断面である。
傾斜面17は、図7に示すように、コーナ9から離れるにしたがって基準面S1に近づくように傾斜している。なお、図8~図10は、それぞれ基準面S1に対して直交するとともに、上面視した場合に第2切刃15bに直交する断面である。
本開示における傾斜面17は、第1傾斜面19、第2傾斜面21及び第3傾斜面23を有している。具体的には、コーナ9から第1面3の中心に向かって、第1傾斜面19、第2傾斜面21及び第3傾斜面23が順に位置している。第2傾斜面21が第1傾斜面19よりもコーナ9から離れて位置しており、第3傾斜面23が第2傾斜面21よりもコーナ9から離れて位置している、と言い換えてもよい。
第1傾斜面19は、第1角度θ1で傾斜している。第2傾斜面21は、第2角度θ2で傾斜している。第3傾斜面23は、第3角度θ3で傾斜している。第1角度θ1、第2角度θ2及び第3角度θ3は、図7に示すように、二等分線L1を含み、且つ、基準面S1に直交した断面において、基準面S1に対する角度によって評価できる。
なお、本開示におけるコーナ9が外方に向かって凸曲線形状であることから、二等分線L1とは、上面視した場合における第1辺11及び第2辺13を仮想的に延長した交点を角とする二等分線に置き換えてもよい。
第1傾斜面19は、平らな面形状であってもよく、また、図11に示すように二等分線L1に直交する断面において、凹曲線形状で示される凹曲面形状であってもよい。また、第2傾斜面21は、平らな面であってもよい。なお、図11は、基準面S1に対して直交するとともに、上面視した場合に二等分線L1に直交する断面である。
第1傾斜面19が上記のような凹曲面形状である場合には、例えばコーナ切刃15cを用いた場合のような低切込み加工において生じる切屑が第1傾斜面19において湾曲し易い。そのため、切屑の流れる方向が安定し易い。また、第2傾斜面21が上記の構成である場合には、切屑の溶着を抑えつつ切屑が湾曲し易い。そのため、適度な長さで切屑が切断され易い。
なお、上記における「平らな面」とは、厳密に平坦な面形状である必要はない。例えば、二等分線L1に直交する断面において、曲率半径が5mm以上の緩やかな曲線で示される面形状であってもよく、また、0.5μm程度の算術平均表面粗さを有する面形状であってもよい。
第1角度θ1は、例えば、20°~30°に設定できる。第2角度θ2は、例えば、0°~10°に設定できる。第3角度θ3は、例えば、10°~20°に設定できる。なお、第1角度θ1が一定でない場合には、第1傾斜面19の傾斜角度の最大値を第1角度θ1とすればよい。
また、第2角度θ2が一定でない場合には、第2傾斜面21の傾斜角度の最大値を第2角度θ2とすればよい。第3角度θ3が一定でない場合には、第3傾斜面23の傾斜角度の最大値を第3角度θ3とすればよい。図7に示す一例においては、二等分線L1を含み、且つ、基準面S1に直交した断面において、第2角度θ2が、第1角度θ1及び前記第3角度θ3よりも小さい。
図7に示す一例においては第2角度θ2が相対的に小さい。そのため、第2傾斜面21において切屑が湾曲し易い。このとき、第2傾斜面21が、コーナ9から離れるにしたがって基準面S1に近づくように傾斜していることから、第2傾斜面21における切屑の溶着が抑制される。また、図7に示す一例においては第1角度θ1が相対的に大きい。そのため、被削材の切削性が高く、切刃15の近くにおける切屑の溶着が生じにくい。
さらに、図7に示す一例においては第3角度θ3が相対的に大きい。そのため、例えば切屑が第2傾斜面21に接触せずに第2傾斜面21を乗り越える場合のような高送り加工において、切屑が詰まりにくい。また、例えばコーナ9及び第1辺11を切刃15として用いた場合のような高切込み加工において生じる切屑が詰まりにくい。そのため、本開示のインサート1によれば、安定した切屑の処理が可能である。
第3角度θ3が第1角度θ1より大きくてもよく、また、図7に示す一例のように、第1角度θ1が第3角度θ3より大きくてもよい。第3角度θ3と比較して第1角度θ1が大きい場合には、被削材の切削性がさらに高く、切刃15の近くにおける切屑の溶着がさらに生じにくい。また、第1角度θ1と比較して第3角度θ3が小さい場合には、第3傾斜面23において切屑が湾曲し易い。
インサート1の大きさは特定の値には限定されない。第1面3の最大幅Wは、例えば、6~25mm程度に設定されてもよい。また、第1面3から第2面5までの高さHは、1~10mm程度に設定されてもよい。ここで、第1面3から第2面5までの高さとは、第1面3の上端と第2面55の下端との間における中心軸O1に平行な方向での長さを意味している。
インサート1の材質としては、例えば、超硬合金或いはサーメットなどが挙げられる。超硬合金の組成としては、例えば、WC-Co、WC-TiC-Co及びWC-TiC-TaC-Coが挙げられる。ここで、WC、TiC、TaCは硬質粒子であり、Coは結合相である。
また、サーメットは、セラミック成分に金属を複合させた焼結複合材料である。サーメットの一例として、炭化チタン(TiC)又は窒化チタン(TiN)を主成分としたチタン化合物が挙げられる。ただし、インサート1の材質が上記の組成に限定されないことは言うまでもない。
インサート1の表面は、化学蒸着(CVD)法、又は物理蒸着(PVD)法を用いて被膜でコーティングされていてもよい。被膜の組成としては、炭化チタン(TiC)、窒化チタン(TiN)、炭窒化チタン(TiCN)又はアルミナ(Al)などが挙げられる。
第3傾斜面23の形状は特に限定されない。例えば、二等分線L1を含み、且つ、基準面S1に直交した断面において、第3傾斜面23が、凹曲線形状で示される凹曲面形状であってもよく、また、図3に示すように、第3傾斜面23が平らな面であってもよい。第3傾斜面23が平らな面である場合には、切屑が第3傾斜面に接触した際に、第3傾斜面23において切屑が湾曲し易い。
上面視した場合に、二等分線L1に直交する方向における第3傾斜面23の長さL32が、二等分線L1に直交する方向における第2傾斜面21の長さL22より長くてもよい。第2傾斜面21よりもコーナ9から離れて位置する第3傾斜面23の長さL32が、第2傾斜面21の長さL22よりも長い場合には、コーナ9において生じた切屑の流れる方向がばらついた時であっても、第3傾斜面23において切屑が安定して処理され易い。
また、上面視した場合に、二等分線L1に沿った方向における第2傾斜面21の長さL21が、二等分線L1に沿った方向における第1傾斜面19の長さL11より長くてもよい。第2傾斜面21の長さL21が第1傾斜面19の長さL11より長い場合には、第2傾斜面21において切屑が安定して処理され易く、また、第1傾斜面19の長さL11が第2傾斜面21の長さL21より短い場合には、コーナ切刃15cの耐久性が高い。
また、上面視した場合に、二等分線L1に沿った方向における第3傾斜面23の長さL31が、二等分線L1に沿った方向における第2傾斜面21の長さL21より長くてもよい。主に低切込み加工時における切屑の処理に用いられる第2傾斜面21の長さL21と比較して、主に高切込み加工時における切屑の処理に用いられる第3傾斜面23の長さL31が長い場合には、高切込み加工において切屑をさらに良好に処理できる。具体的には以下の理由による。
高切込み加工時には、切屑の幅が広くなるため切屑が切削工具の送り方向と反対側に延び易いが、第3傾斜面23の長さL31が第2傾斜面21の長さL21より長い場合には、第3傾斜面23における切屑を湾曲させるスペースが広い。そのため、高切込み加工における切屑の処理が良好である。また、第2傾斜面21の長さL21が第3傾斜面23の長さL31より短い場合には、切屑が第2傾斜面21に強く接触しにくい。そのため、第3傾斜面23において切屑が良好に処理される。
また、第1面3は、図2に示す一例のように、二等分線L1に直交する方向において第2傾斜面21を間に挟んで位置する一対の凹部25をさらに有していてもよい。第1面3がこのような凹部25を有している場合には、低切込み加工及び高切込み加工のいずれにおいても安定した切屑の処理が可能である。
例えばコーナ切刃15cを用いた場合のような低切込み加工において、凹部25が切屑の流れを阻害しないため、切屑が安定して第2傾斜面21に接触し易い。そのため、低切込み加工において安定した切屑の処理が可能である。また、例えばコーナ9及び第1辺11を切刃15として用いた場合のような高切込み加工において、第1辺11で生じた切屑が流れるスペースが広い。そのため、第1辺11で生じた切屑が詰まりにくい。従って、高切込み加工においても安定した切屑の処理が可能である。
凹部25の形状は特に限定されないが、凹部25は凹曲面形状であってもよい。凹曲面形状の凹部25は、二等分線L1に直交する断面において凹曲線形状で示されてもよい。また、基準面S1に直交するとともに二等分線L1に平行な断面において凹曲線形状で示されてもよい。凹部25が、上記のように凹曲面形状である場合には、たとえ切屑が凹部25の表面に接触したとしても、凹部25において切屑が詰まるおそれが小さい。そのため、切屑の排出性が高い。
第1面3が一対の凹部25を有する場合において、第1面3を平面視したときに、二等分線L1に沿った方向における一対の凹部25の長さL41が、二等分線L1に沿った方向における第2傾斜面21の長さL21より長くてもよい。凹部25が上記の構成である場合には、第2傾斜面21の広い範囲において切屑が安定して第2傾斜面21に接触し易い。
一対の凹部25のうち第1辺11の側に位置する凹部25aは、上面視した場合に、第1辺11に沿った方向の長さL42が、第1辺11に直交する方向の長さL43より長い構成であってもよい。また、一対の凹部25のうち第2辺13の側に位置する凹部25bは、上面視した場合に、第2辺13に沿った方向の長さL44が、第2辺13に直交する方向の長さL45より長い構成であってもよい。
一対の凹部25が上記の構成である場合には、二等分線L1に直交する方向における第2傾斜面21の長さL22を確保しつつ、より高い切込み量の切削加工においても第1辺11又は第2辺13で生じる切屑の流れるスペースが広い。
図5に示す一例においては、上面視した場合に、一対の凹部25のうち第1辺11の側に位置する凹部25aが、コーナ9及び第2辺13の境界を通り第2辺13に直交する第2仮想直線L3上に位置している。凹部25aが上記のように位置している場合には、下記の理由から、切屑の排出性が高い。
コーナ9で生じる切屑の進行方向と第2辺13で生じる切屑の進行方向が異なるため、コーナ9及び第2辺13の境界において生じる切屑の進行方向が不安定になり易い。しかしながら、進行方向が不安定になり易い切屑の進み易い方向に凹部25aが位置していることになるため、切屑が詰まりにくい。したがって、切屑の排出性が高い。
図5に示す一例においては、上面視した場合に、一対の凹部25のうち第2辺13の側に位置する凹部25bが、コーナ9及び第1辺11の境界を通り第1辺11に直交する第1仮想直線L2上に位置している。凹部25bが上記のように位置している場合には、コーナ9及び第1辺11を切刃15として用いた時の切屑の排出性が高い。
また、傾斜面17は、図3に示す一例のように、第1傾斜面19及び第2傾斜面21の間に位置し、第4角度θ4で傾斜した平らな第4傾斜面27をさらに有していてもよい。そして、第4傾斜面を有しているとき、図7に示す一例のように、二等分線L1を含み、且つ、基準面S1に直交した断面において、第4角度θ4が、第1角度θ1よりも小さく、且つ、第2角度θ2よりも大きくてもよい。
上記の構成の第4傾斜面27を有している場合には、第1傾斜面19に沿って進む切屑の進行方向が、第4傾斜面27を介して段階的に変化する。そのため、円滑に第2傾斜面21へと進行し易いので、第2傾斜面21において切屑が詰まりにくい。
上記したように、一対の凹部25が、二等分線L1に直交する方向において第2傾斜面21を間に挟んで位置していてもよいが、このとき、一対の凹部25が、第2傾斜面21に加えて第4傾斜面27を、二等分線L1に直交する方向において間に挟んで位置していてもよい。また、一対の凹部25が、第2傾斜面21ではなく第4傾斜面27を、二等分線L1に直交する方向において間に挟んで位置していてもよい。
図3に示す一例における第1面3は、第1辺11に沿って延びており、第1辺11から離れるにしたがって基準面S1に近づくように傾斜した面を有している。このような面は、第1切刃15aを用いた場合において、すくい面として用いることが可能である。また、図3に示す一例における第1面3は、第2辺13に沿って延びており、第2辺13から離れるにしたがって基準面S1に近づくように傾斜した面を有している。このような面は、第2切刃15bを用いた場合において、すくい面として用いることが可能である。
また、図4に示す一例においては、第1面3が、二等分線L1を基準として線対称となる形状である。図4に示すように第1面3が線対称の形状である際には、コーナ9及び第1辺11を切刃15として用いた場合と、コーナ9及び第2辺13を切刃15として用いた場合とのいずれにおいても、同等の切削性能を発揮できる。
本開示におけるコーナ9は、上面視した場合に外方に向かって凸曲線形状である。側面視した場合に、基準面S1からのコーナ9の高さは、一定であってもよく、また、変化していてもよい。
図12に示す一例におけるコーナ9は、二等分線L1と交わる中心の高さが最も高く、且つ、この中心から第1辺11及び第2辺13に向かうにしたがって高さが低くなる構成である。言い換えれば、コーナ9に位置するコーナ切刃15cは、第1辺11及び第2辺13から離れるにしたがって基準面S1からの高さが高くなっている。コーナ9が上記の構成である場合には、切削加工時にインサート1が被削材に食いつき易い。なお、図12は、二等分線L1に沿った方向から見た場合のインサート1の拡大図である。
また、本開示における第1辺11は、上面視した場合に概ね直線形状である。側面視した場合に、基準面S1からの第1辺11の高さは、一定であってもよく、また、変化していてもよい。図14に示す一例のように、第1辺11は、それぞれ直線形状である、第1部位29、第2部位31及び第3部位33を有していてもよい。なお、図14は、基準面S1に平行且つ二等分線L1に直交する方向から見た場合のインサート1の拡大図である。
第1部位29は、コーナ9と隣り合っており、また、コーナ9に対して傾斜している。このとき、基準面S1に対する第1部位29の傾斜角は、基準面S1に対するコーナ9の傾斜角より小さくてもよい。
第2部位31は、第1部位29と隣り合っており、また、第1部位29に対して傾斜している。このとき、基準面S1に対する第2部位31の傾斜角は、基準面S1に対する第1部位29の傾斜角より大きくてもよい。第3部位33は、第2部位31と隣り合っており、また、第2部位31に対して傾斜している。このとき、基準面S1に対する第3部位33の傾斜角は、基準面S1に対する第2部位31の傾斜角より小さくてもよい。
第1辺11は、第1部位29、第2部位31及び第3部位33に加えて、コーナ9及び第1部位29を接続する第1接続部位35、第1部位29及び第2部位31を接続する第2接続部位37、並びに、第2部位31及び第3部位33を接続する第3接続部位39をさらに有していてもよい。
第1接続部位35は、図14に示す一例のように、基準面S1に向かって凸となる曲線形状であってもよい。第2接続部位37は、図14に示す一例のように、基準面S1から離れる方向に凸となる曲線形状であってもよい。第3接続部位39は、図14に示す一例のように、基準面S1に向かって凸となる曲線形状であってもよい。
また、図12に示す一例においては、中心軸O1を基準として、第2辺13が第1辺11に対して線対称となる形状である。図12に示す一例のように、第2辺13が、第1辺11における、第1部位29、第2部位31、第3部位33、第1接続部位35、第2接続部位37及び第3接続部位39に相当する部位を有していてもよい。
図5に示す一例においては、上面視した場合に、第1仮想直線L2及び第2仮想直線L3が、第4傾斜面27の上において交差している。第4傾斜面27が上記のように位置しているときには、コーナ9及び第1辺11を切刃15として用いた場合と、コーナ9及び第2辺13を切刃15として用いた場合とのいずれにおいても、以下の理由から安定して切屑を排出できる。
第4傾斜面27の第4角度θ4が、第1角度θ1よりも小さく、且つ、第2角度θ2よりも大きい場合には、第1傾斜面19、第4傾斜面27及び第2傾斜面21によって構成される面領域が凹形状となる。一方、第1接続部位35及び第2辺13における第1接続部位35に相当する部位のそれぞれが基準面S1に向かって凸となる曲線形状である場合には、上記の部位で生じる切屑が凹形状に湾曲し易い。
ここで、上記したように、第1仮想直線L2及び第2仮想直線L3が、第4傾斜面27の上において交差しているときには、コーナ9及び第1辺11を切刃15として用いた場合と、コーナ9及び第2辺13を切刃15として用いた場合とのいずれにおいても、上記の凹形状に湾曲した切屑が、上記の凹形状の面領域に進行し易い。そのため、凹形状の面領域において、凹形状に湾曲した切屑が包み込まれるような状態になる。これにより、切屑の進行方向が安定するため、切屑が詰まりにくく良好に排出できる。
図5に示す一例のように、上面視した場合に、第2接続部位37に直交する直線を第3仮想直線L4、第2辺13における第2接続部位37に相当する部位に直交する直線を第4仮想直線L5としたとき、一対の凹部25のうち第2辺13の側に位置する凹部25bが、第3仮想直線L4を基準としてコーナ9の側に位置していてもよい。凹部25aが上記のように位置している場合には、下記の理由から、切屑の排出性が高い。
第2部位31を切刃15として用いた場合には、コーナ9のみを切刃15として用いた場合と比較して、切屑の幅が大きくなる。ここで、凹部25bが、第3仮想直線L4を基準としてコーナ9の側に位置している場合には、上記した幅の大きな切屑が凹部25bに接触し易い。これにより、凹部25bにおいて幅の大きな切屑がカールし易いことから、切屑が詰まりにくい。したがって、切屑の排出性が高い。
また、図5に示す一例のように、上面視した場合に、一対の凹部25のうち第1辺11の側に位置する凹部25aが、第4仮想直線L5を基準としてコーナ9の側に位置していてもよい。凹部25bが上記のように位置している場合には、下記の理由から、切屑の排出性が高い。
第2部位31に相当する部位を切刃15として用いた場合には、コーナ9のみを切刃15として用いた場合と比較して、切屑の幅が大きくなる。ここで、凹部25aが、第4仮想直線L5を基準としてコーナ9の側に位置している場合には、上記した幅の大きな切屑が凹部25aに接触し易い。これにより、凹部25aにおいて幅の大きな切屑がカールし易いことから、切屑が詰まりにくい。したがって、切屑の排出性が高い。
実施形態のインサート1は、第1面3及び第2面5において開口する貫通孔41を有している。なお、貫通孔41は、第1面3の中央から第2面5の中央に向かって形成されていてもよい。貫通孔41は、インサート1を切削工具のホルダに固定する際に用いることができる。例えば、貫通孔41にネジを挿入してインサート1をネジ止めすることによって、インサート1をホルダに固定できる。
実施形態における貫通孔41の伸びる方向、言い換えれば貫通方向は第1面3及び第2面5に対して直交している。また、貫通孔41が第1面3の中央から第2面5の中央に向かって形成されていることから、図1においては、貫通孔41の中心が中心軸O1と一致している。
<切削工具>
次に、実施形態の切削工具101について図面を用いて説明する。
図15に示す一例の切削工具101は、先端側にポケット103を有するホルダ105と、ポケット103に位置する上記のインサートとを備えている。本開示の切削工具101においては、切刃として用いられる部分がホルダ105の先端から突出するようにインサートが装着されている。
ホルダ105は、細長く伸びた棒状体である。そして、ホルダ105の先端側には、ポケット103が1つ設けられている。ポケット103は、インサートが装着される部分であり、ホルダ105の先端面に対して開口している。このとき、ポケット103がホルダ105の側面に対しても開口していることによって、インサートの装着を容易に行うことができる。具体的には、ポケット103は、ホルダ105の下面に対して平行な着座面と、着座面に対して傾斜する拘束側面とを有している。
ポケット103にはインサートが位置している。このとき、インサートの第2面がポケット103に直接に接していてもよく、また、インサートとポケット103との間にシートを挟んでいてもよい。
インサートは、切刃として用いられる部分がホルダ105から外方に突出するように装着される。本開示においては、インサートは、固定ネジ107によって、ホルダ105に装着されている。すなわち、インサートの貫通孔に固定ネジ107を挿入し、この固定ネジ107の先端をインサートポケット103に形成されたネジ孔(不図示)に挿入してネジ部同士を螺合させることによって、インサートがホルダ105に装着されている。
ホルダ105としては、鋼、鋳鉄などを用いることができる。特に、これらの部材の中で靱性の高い鋼を用いることが好ましい。
本開示においては、いわゆる旋削加工に用いられる切削工具を例示している。旋削加工としては、例えば、内径加工、外径加工及び溝入れ加工などが挙げられる。なお、切削工具としては旋削加工に用いられるものに限定されない。例えば、転削加工に用いられる切削工具に上記の実施形態のインサートを用いてもよい。
<切削加工物の製造方法>
次に、実施形態の切削加工物の製造方法について図面を用いて説明する。
切削加工物203は、被削材201を切削加工することによって作製される。本開示における切削加工物203の製造方法は、以下の工程を備えている。すなわち、
(1)被削材201を回転させる工程と、
(2)回転している被削材201に上記実施形態に代表される切削工具101を接触させる工程と、
(3)切削工具101を被削材201から離す工程と、
を備えている。
より具体的には、まず、図16に示すように、被削材201を軸O2の周りで回転させるとともに、被削材201に切削工具101を相対的に近付ける。次に、図17に示すように、切削工具101における切刃を被削材201に接触させて、被削材201を切削する。そして、図18に示すように、切削工具101を被削材201から相対的に遠ざける。
本開示においては、軸O2を固定するとともに被削材201を軸O2の周りで回転させた状態で切削工具101をD1方向に移動させることによって被削材201に近づけている。また、図17においては、回転している被削材201にインサートにおける切刃を接触させることによって被削材201を切削している。また、図18においては、被削材201を回転させた状態で切削工具101をD2方向に移動させることによって遠ざけている。
なお、本開示の製造方法における切削加工では、それぞれの工程において、切削工具101を動かすことによって、切削工具101を被削材201に接触させる、あるいは、切削工具101を被削材201から離しているが、当然ながらこのような形態に限定されない。
例えば、(1)の工程において、被削材201を切削工具101に近づけてもよい。同様に、(3)の工程において、被削材201を切削工具101から遠ざけてもよい。切削加工を継続する場合には、被削材201を回転させた状態を維持して、被削材201の異なる箇所にインサートにおける切刃を接触させる工程を繰り返せばよい。
なお、被削材201の材質の代表例としては、炭素鋼、合金鋼、ステンレス、鋳鉄、又は非鉄金属などが挙げられる。
1・・・インサート
3・・・第1面
5・・・第2面
7・・・第3面
9・・・コーナ
11・・・第1辺
13・・・第2辺
15・・・切刃
17・・・傾斜面
19・・・第1傾斜面
21・・・第2傾斜面
23・・・第3傾斜面
25・・・凹部
27・・・第4傾斜面
29・・・第1部位
31・・・第2部位
33・・・第3部位
35・・・第1接続部位
37・・・第2接続部位
39・・・第3接続部位
41・・・貫通孔
101・・・切削工具
103・・・ポケット
105・・・ホルダ
107・・・ネジ
201・・・被削材
203・・・切削加工物
O1・・・中心軸
S1・・・基準面
L1・・・二等分線
L2・・・第1仮想直線
L3・・・第2仮想直線
θ1・・・第1角度
θ2・・・第2角度
θ3・・・第3角度
θ4・・・第4角度

Claims (13)

  1. 外方に向かって凸曲線形状であるコーナと、前記コーナから延びた第1辺及び第2辺とを有する第1面と、
    前記第1面の反対側に位置する第2面と、
    前記第1面及び前記第2面の間に位置する第3面とを有し、
    前記第1面の中心及び前記第2面の中心を通る中心軸に直交し、前記第1面及び前記第2面の間に位置する仮想平面を基準面としたとき、
    前記第1面は、前記コーナから離れるにしたがって前記基準面に近づく傾斜面をさらに有し、
    前記傾斜面は、
    第1角度で傾斜した第1傾斜面と、
    前記第1傾斜面よりも前記コーナから離れて位置するとともに第2角度で傾斜した第2傾斜面と、
    前記第2傾斜面よりも前記コーナから離れて位置するとともに第3角度で傾斜した第3傾斜面を有し、
    前記第1傾斜面は、前記コーナの二等分線に直交する断面において凹曲線形状であり、
    前記第2傾斜面は、平らな面であり、
    前記コーナの二等分線を含み、且つ、前記基準面に直交した断面において、前記第2角度は、前記第1角度及び前記第3角度よりも小さく、
    前記第1面を平面視した場合に、前記コーナの二等分線に直交する方向における前記第3傾斜面の長さが、前記コーナの二等分線に直交する方向における前記第2傾斜面の長さよりも長い、切削インサート。
  2. 外方に向かって凸曲線形状であるコーナと、前記コーナから延びた第1辺及び第2辺とを有する第1面と、
    前記第1面の反対側に位置する第2面と、
    前記第1面及び前記第2面の間に位置する第3面とを有し、
    前記第1面の中心及び前記第2面の中心を通る中心軸に直交し、前記第1面及び前記第2面の間に位置する仮想平面を基準面としたとき、
    前記第1面は、前記コーナから離れるにしたがって前記基準面に近づく傾斜面をさらに有し、
    前記傾斜面は、
    第1角度で傾斜した第1傾斜面と、
    前記第1傾斜面よりも前記コーナから離れて位置するとともに第2角度で傾斜した第2傾斜面と、
    前記第2傾斜面よりも前記コーナから離れて位置するとともに第3角度で傾斜した第3傾斜面を有し、
    前記第1傾斜面は、前記コーナの二等分線に直交する断面において凹曲線形状であり、
    前記第2傾斜面は、平らな面であり、
    前記コーナの二等分線を含み、且つ、前記基準面に直交した断面において、前記第2角度は、前記第1角度及び前記第3角度よりも小さく、
    前記第1面を平面視した場合に、前記コーナの二等分線に沿った方向における前記第2傾斜面の長さが、前記コーナの二等分線に沿った方向における前記第1傾斜面の長さよりも長い、切削インサート。
  3. 外方に向かって凸曲線形状であるコーナと、前記コーナから延びた第1辺及び第2辺とを有する第1面と、
    前記第1面の反対側に位置する第2面と、
    前記第1面及び前記第2面の間に位置する第3面とを有し、
    前記第1面の中心及び前記第2面の中心を通る中心軸に直交し、前記第1面及び前記第2面の間に位置する仮想平面を基準面としたとき、
    前記第1面は、前記コーナから離れるにしたがって前記基準面に近づく傾斜面をさらに有し、
    前記傾斜面は、
    第1角度で傾斜した第1傾斜面と、
    前記第1傾斜面よりも前記コーナから離れて位置するとともに第2角度で傾斜した第2傾斜面と、
    前記第2傾斜面よりも前記コーナから離れて位置するとともに第3角度で傾斜した第3傾斜面を有し、
    前記第1傾斜面は、前記コーナの二等分線に直交する断面において凹曲線形状であり、
    前記第2傾斜面は、平らな面であり、
    前記コーナの二等分線を含み、且つ、前記基準面に直交した断面において、前記第2角度は、前記第1角度及び前記第3角度よりも小さく、
    前記第1面を平面視した場合に、前記第1面は、前記コーナの二等分線に直交する方向において前記第2傾斜面を間に挟んで位置する一対の凹部をさらに有している、切削インサート。
  4. 前記第1面を平面視した場合に、前記コーナの二等分線に沿った方向における前記一対の凹部の長さが、前記コーナの二等分線に沿った方向における前記第2傾斜面の長さよりも長い、請求項に記載の切削インサート。
  5. 前記第1面を平面視した場合に、前記一対の凹部のうち前記第2辺の側に位置する前記凹部が、前記コーナ及び前記第1辺の境界を通り前記第1辺に直交する第1仮想直線の上に位置している、請求項又はに記載の切削インサート。
  6. 外方に向かって凸曲線形状であるコーナと、前記コーナから延びた第1辺及び第2辺とを有する第1面と、
    前記第1面の反対側に位置する第2面と、
    前記第1面及び前記第2面の間に位置する第3面とを有し、
    前記第1面の中心及び前記第2面の中心を通る中心軸に直交し、前記第1面及び前記第2面の間に位置する仮想平面を基準面としたとき、
    前記第1面は、前記コーナから離れるにしたがって前記基準面に近づく傾斜面をさらに有し、
    前記傾斜面は、
    第1角度で傾斜した第1傾斜面と、
    前記第1傾斜面よりも前記コーナから離れて位置するとともに第2角度で傾斜した第2傾斜面と、
    前記第2傾斜面よりも前記コーナから離れて位置するとともに第3角度で傾斜した第3傾斜面を有し、
    前記第1傾斜面は、前記コーナの二等分線に直交する断面において凹曲線形状であり、
    前記第2傾斜面は、平らな面であり、
    前記コーナの二等分線を含み、且つ、前記基準面に直交した断面において、前記第2角度は、前記第1角度及び前記第3角度よりも小さく、
    前記傾斜面は、前記第1傾斜面及び前記第2傾斜面の間に位置し、第4角度で傾斜した第4傾斜面をさらに有し、
    前記コーナの二等分線を含み、且つ、前記基準面に直交した断面において、前記第4角度は、前記第1角度よりも小さく、且つ、前記第2角度よりも大きい、切削インサート。
  7. 前記第1面を平面視した場合に、前記コーナ及び前記第1辺の境界を通り前記第1辺に直交する第1仮想直線と、前記コーナ及び前記第2辺の境界を通り前記第2辺に直交する第2仮想直線が、前記第4傾斜面の上において交差している、請求項に記載の切削インサート。
  8. 前記第1角度は、前記第3角度よりも大きい、請求項1~7のいずれか1つに記載の切削インサート。
  9. 前記第3傾斜面が平らな面である、請求項1~8のいずれか1つに記載の切削インサート。
  10. 前記第1面を平面視した場合に、前記コーナの二等分線に沿った方向における前記第3傾斜面の長さが、前記コーナの二等分線に沿った方向における前記第2傾斜面の長さよりも長い、請求項1~のいずれか1つに記載の切削インサート。
  11. 前記コーナに位置するコーナ切刃をさらに有し、
    前記コーナ切刃は、前記第1辺及び前記第2辺から離れるにしたがって前記基準面からの高さが高くなっている、請求項1~10のいずれか1つに記載の切削インサート。
  12. 第1端から第2端に向かって延びた棒形状であって、前記第1端の側に位置するポケットを有するホルダと、
    前記ポケット内に位置する、請求項1~11のいずれか1つに記載の切削インサートとを有する切削工具。
  13. 被削材を回転させる工程と、
    回転している前記被削材に請求項12に記載の切削工具を接触させる工程と、
    前記切削工具を前記被削材から離す工程とを備えた切削加工物の製造方法。
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