JP7021616B2 - 試料搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、試料搬送装置に関する。
従来、試料容器を搬送する試料搬送装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に開示されている試料搬送装置は、水平方向および垂直方向に移動可能なマニピュレータによって試料容器を搬送するように構成されている。上記特許文献1に開示されているマニピュレータは、複数のフィンガを有し、複数のフィンガによって試料容器を把持した状態で、試料容器の搬送を行っている。
具体的には、フィンガを動かすことにより、複数のフィンガの先端に設けられた爪部がマニピュレータの中心軸へ向かって近づく、または中心軸から遠ざかる。そのため、フィンガを動かすことにより、爪部が試料容器を把持することが可能となる。
特開2016-203309号公報
上記特許文献1に開示されている試料搬送装置の把持部では、複数の試料容器が載置されている場合に、目的の試料容器とは別の試料容器に爪部が当たることが考えられる。そのため、試料容器に爪部が当たらないように、試料容器同士の間に十分な間隔を取る必要があるという不都合がある。
そこで、上記特許文献1には開示されていないが、把持具に代えてマニピュレータの先端に磁石を取りつけるマグネット方式が考えられる。マグネット方式は、爪部と異なり試料容器の上方から試料容器を把持(吸着)できるため、試料容器同士の間に大きな間隔を設ける必要はないと考えられる。しかしながら、試料容器の蓋は、磁石に反応しない素材によって製造される場合が多いため、磁石に反応する金属製の蓋に取り替える必要があると考えられる。そのため、蓋を取り替える作業に手間がかかると考えられる。また、マグネットが金属製の蓋に直接接触するため、金属製の蓋にサンプルが付着することにより、試料同士が混じるコンタミネーションが生ずるおそれがある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、試料容器間に大きな隙間を設ける必要がないとともに、試料容器の蓋を取り替える必要がなく、コンタミネーションの発生を抑制することが可能な試料搬送装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における試料搬送装置は、空気を噴出する1以上の噴出口を含む試料容器保持部と、試料容器保持部を移動させる移動機構と、試料容器保持部に空気を供給する空気供給部と、を備え、噴出口は、試料容器保持部のうち試料容器を保持する部分に設けられるとともに、空気供給部から供給された空気を水平方向外側に向かわせるように構成され、試料容器保持部は、噴出口から噴出された空気の水平方向外側に向かう流れにより生じた負圧によって試料容器の上面を非接触状態で保持するように構成されている。
この発明の一の局面における試料搬送装置では、上記のように、空気を噴出する1以上の噴出口を含む試料容器保持部を備え、噴出口から噴出された空気の水平方向外側に向かう流れにより生じた負圧によって試料容器の上面を非接触状態で保持するように構成されている。これにより、試料容器保持部は、噴出口から噴出された空気の流れによって生じた負圧によって試料容器を非接触状態で保持することができる。そのため、試料容器を把持するための把持具(爪部)を設ける必要がないため、試料容器間に大きな隙間を設ける必要がない。また、試料容器の上面を非接触状態で保持するように構成されていることにより、金属製などの特別な蓋を必要としない。このため、試料容器の蓋を取り替える必要がない。さらに、非接触状態で試料容器を保持することができるため、コンタミネーションの発生を抑制することができる。また、薬剤や高温の試料が収容されている等の理由で接触を避けたい試料容器を安全に搬送することができる。
上記一の局面における試料搬送装置において、好ましくは、試料容器保持部は、保持される試料容器の水平方向の移動を規制するための位置規制部を含む。このように構成すれば、試料容器保持部は、試料容器を非接触状態で保持している間に、試料容器が水平方向に移動することを抑制することができる。その結果、試料容器がずれることなく保持できるため、試料容器保持部は、試料容器と非接触状態であっても、試料容器を目的の場所に正確に搬送することができる。
この場合、好ましくは、試料容器保持部は、凹部が形成されており、凹部は、試料容器を非接触状態で保持する底面部と、位置規制部となる内側面部とを含む。このように構成すれば、底面部により保持された試料容器が水平方向に移動した場合に、凹部の内側面部に当接することによりさらなる移動が抑制される。その結果、試料容器の水平方向に大きく移動することを確実に抑制できるため、試料容器保持部は、試料容器と非接触状態であっても試料容器を目的の場所に確実に搬送することができる。
上記一の局面における試料搬送装置において、好ましくは、試料容器から試料を吸引して所定の位置において吐出する試料吸引吐出部をさらに備え、移動機構は、水平面内において、試料容器保持部と試料吸引吐出部とを一体的に移動させるように構成されている。このように構成すれば、試料容器保持部と試料吸引吐出部とが一体的に移動することにより、駆動部を別々に設ける必要がない。その結果、試料容器からの吸引および吐出を可能にしながら、試料搬送装置の構成の簡素化および大型化の抑制を図ることができる。
この場合、好ましくは、試料吸引吐出部は、クロマトグラフ装置によって分析を行う試料を吸引してクロマトグラフ装置の所定位置に吐出するように構成されている。このように構成すれば、1つの試料搬送装置において、試料容器の搬送からクロマトグラフ装置の所定位置への試料の吸引吐出までを連続して行うことができる。これにより、非接触状態で搬送された試料容器から試料を吸引し、クロマトグラフ装置に吐出することが可能となる。その結果、コンタミネーションの発生を抑制することができるため、正確なクロマトグラフの結果を得ることができる。
上記試料容器保持部と試料吸引吐出部とを一体的に移動させるように構成されている試料搬送装置において、好ましくは、試料容器保持部と試料吸引吐出部とが同軸状に形成され、試料容器保持部は、試料吸引吐出部の鉛直下方向の先端に設けられている。このように構成すれば、1つの試料搬送装置において試料容器保持部によって試料容器を搬送した後に、すぐに試料吸引吐出部によって試料の吸引を行うことができる。
この場合、好ましくは、試料容器保持部のうち試料容器を保持する部分の中央には、試料吸引吐出部を試料容器保持部に対して鉛直下方向に相対移動させるための貫通孔が設けられ、噴出口は、貫通孔を囲むように複数設けられている。このように構成すれば、噴出口を貫通孔の周囲に設けることにより、噴出口から噴出される空気の圧力バランスを均等に保つことができる。また、噴出口とは別に貫通孔を設けることにより、試料容器を搬送した後すぐに試料吸引吐出部を鉛直下方向に移動させて、試料の吸引を容易に行うことができる。
上記一の局面における試料搬送装置において、好ましくは、噴出口は、試料容器保持部のうち試料容器の上面を保持する部分に等間隔に複数設けられている。このように構成すれば、一定間隔で空気が噴出されるため、噴出口が一部に集中し、気流にむらが生じることを抑制することができる。その結果、試料容器保持部の試料容器を保持する部分のすべての箇所において、均一の気流となる。その結果、試料容器保持部は、試料容器を安定して保持することができる。
上記一の局面における試料搬送装置において、好ましくは、噴出口は、試料容器保持部のうち試料容器を保持する部分の中央を基準に点対称に複数設けられるとともに、噴出する空気同士を互いに衝突させて水平方向外側に空気を流出させるように構成されている。このように構成すれば、噴出する空気同士を互いに衝突させることにより、試料容器保持部が試料容器を回転させずに保持することができる。そのため、試料容器の向きを変えずに搬送することができる。
上記一の局面における試料搬送装置において、好ましくは、試料容器保持部のうち試料容器を保持する部分の中央を基準に点対称に複数設けられるとともに、噴出する空気によって回転気流を発生させるように構成されている。このように構成すれば、回転気流によって試料容器を回転させることができるため、試料容器に付されたラベルなどを固定的に設置された読取部により読取ることができる。
この場合、好ましくは、試料容器の側面に付された識別情報ラベルを読み取るための読取部を含み、試料容器保持部は、読取部によって試料容器の側面に付された識別情報ラベルを読み取るために、読み取り位置で試料容器を回転させながら保持するように構成されている。このように構成すれば、試料容器に付された識別情報ラベルを読み取るために、読取部を回転させる必要がない。また、気流によって試料容器を回転させるため、試料容器を回転させる駆動源を設けなくてもよい。その結果、試料搬送装置の構成を簡素化することができる。
上記一の局面における試料搬送装置において、好ましくは、試料容器保持部は、噴出する空気同士が互いに衝突して水平方向外側に空気を流出させるように構成されている複数の噴出口を有する第1の噴出口群と、噴出する空気によって回転気流を発生させながら水平方向外側に空気を流出させるように構成されている複数の噴出口を有する第2の噴出口群とを含むとともに、空気供給部からの空気の供給先を、第1の噴出口群または第2の噴出口群に切り替えることが可能に構成されている。このように構成すれば、空気供給部からの空気の供給先を切り替えることにより、試料容器を回転させて保持するか、または回転させずに保持するかを切り替えることができる。その結果、試料容器を搬送した後に、試料容器を回転させて識別情報ラベルを読取ることができる。
本発明によれば、上記のように、試料容器間に大きな隙間を設ける必要がないとともに、試料容器の蓋を取り替える必要がなく、コンタミネーションの発生を抑制することが可能な試料搬送装置を提供することができる。
第1実施形態による試料搬送装置の全体構成を示した模式図である。 第1実施形態による試料容器保持部の断面図である。 第1実施形態による試料容器保持部の底面図である。 第1実施形態による移動機構の構成を示す模式図である。 第1実施形態による水平方向移動機構の構成を示す模式図である。 第1実施形態による垂直方向移動機構の構成を示す模式図である。 第1実施形態による試料容器を示す模式図である。 第2実施形態による試料容器保持部の底面図である。 第2実施形態による試料容器保持部の断面図である。 第2実施形態による移動機構の構成を示す模式図である。 第3実施形態による試料搬送装置の全体構成を示したブロック図である。 第3実施形態による第1の噴出口群を示す模式図である。 第3実施形態による第2の噴出口群を示す模式図である。 第3実施形態による試料容器を示す模式図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1~図7を参照して、本発明の第1実施形態による試料搬送装置100の構成について説明する。
図1に示すように、試料搬送装置100は、試料容器保持部1と、移動機構2と、空気供給部3と、試料吸引吐出部4とを備える。
図2に示すように、試料容器保持部1は、本体部1aと凹部1bとを含む。凹部1bは、底面部1cと、内側面部1dとを含む。底面部1cは、空気を噴出する1以上の噴出口1eを有する。
試料容器保持部1の本体部1a内には、後述する空気供給部3から空気が供給される流路Pが設けられている。流路Pは複数の噴出口1eに繋がっており、流路Pから噴出口1eに空気が供給され、噴出される。流路Pは、斜めに設けられており、空気は噴出口1eから斜めに噴射される。
試料容器保持部1は、空気の流速が速いほど圧力が下がり負圧が発生するというベルヌーイの定理に基づいて試料容器5の上面5aを非接触状態で保持している。噴出口1eは、底面部1cと試料容器5の上面5aとの間に空気を噴出する。その結果、水平方向外側に向かう流れ(気流)が発生する。その気流によって、負圧が発生し、試料容器5は、試料容器保持部1のほうに引き上げられる。一方で、試料容器5には重力が働く。試料容器5を試料容器保持部1のほうに引き上げる力と重力によって下に押す力とのバランスが取れた位置において、試料容器5は、試料容器保持部1によって非接触状態で保持される。
図3に示すように噴出口1eは、底面部1cに1以上設けられる。底面部1cは特許請求の範囲に記載の「試料容器を保持する部分」の一例である。噴出口1eは、底面部1cの中心Cから一定角度θになるように等間隔に設けられている。噴出口1eは空気を水平方向外側に向かって噴出されるように斜めに設けられる。
内側面部1dは特許請求の範囲に記載の「位置規制部」の一例である。内側面部1dは、試料容器5の蓋部5bの側面から一定の間隔を空けて設けられる。試料容器保持部1は、試料容器5の上面5aと非接触状態で保持するため、試料容器5の側面部に力が加わると試料容器5が水平方向に移動することがある。しかしながら、試料容器5が水平方向に移動し、試料容器5の蓋部5bの側面が内側面部1dと当接することによって、試料容器5がさらに水平方向に移動することを抑制できる。なお、試料容器5の蓋部5bの側面が内側面部1dに当接したとしても、気流により発生する負圧によって試料容器5は落ちずに保持される。
図4に示すように、試料搬送装置100は、試料容器5を載置しておくためのトレーT1を有している。トレーT1には複数の保持孔が設けられており、それぞれの保持孔に試料容器5が挿入される。
試料容器保持部1によって保持された試料容器5は、試料吸引吐出部4のターレットT2に搬送される。ターレットT2には多くの保持孔が設けられている。ターレットT2に設けられた保持孔は、垂直下方向にかけて先細りに形成される。そのため、試料容器5が、試料容器保持部1に保持され、移動している途中で水平方向に移動した(ずれた)としても、ターレットT2に設けられた保持孔の側面にガイドされることによって目的のターレットT2に設けられた保持孔に載置することができる。
図4および図5に示すように、移動機構2は、水平面内において、試料容器保持部1と試料吸引吐出部4とを一体的に移動させるように構成されている。
移動機構2は、水平面内移動機構と垂直方向移動機構とを有する。水平面内移動機構は、試料容器保持部1と試料吸引吐出部4とをX方向に移動させる第1方向移動機構2aと試料容器保持部1と試料吸引吐出部4とをY方向に移動させる第2方向移動機構2bを有している。X方向とY方向とは水平面内で直交する方向である。X方向のうち、トレーT1が設けられている側の方向をX1方向とする。図5に示すように、試料注入口6aが設けられている側の方向をX2方向とする。また、Y方向のうち、第2方向移動機構2bにおける第1方向移動機構2a側の方向をY2方向とする。また、Y2方向と逆向きの方向をY1方向とする。
第1方向移動機構2aは、第2方向移動機構2bをX方向に移動させるように構成されている。具体的には、第1方向移動機構2aは、第2方向移動機構2bの一端側(Y2側)を保持している。第1方向移動機構2aは、たとえば、ボールねじ機構または、ラックアンドピニオン機構などの直動機構を含む。
第2方向移動機構2bは、試料容器保持部1および試料吸引吐出部4をY方向に移動するように構成されている。試料容器保持部1は、第2方向移動機構2bの試料搬送装置100のトレーT1側に設けられている。また、試料吸引吐出部4は、第2方向移動機構2bのクロマトグラフ装置6側に設けられている。第1実施形態では、図5に示すように、試料容器保持部1と、試料吸引吐出部4とは、水平面内において互いに異なる位置に設置されている。第2方向移動機構2bは、たとえば、ボールねじ機構または、ラックアンドピニオン機構などの直動機構を含む。
図5に示す例では、試料容器保持部1および試料吸引吐出部4は、第2方向移動機構2bを介して、第1方向移動機構2aに設けられている。したがって、試料容器保持部1および試料吸引吐出部4は、第2方向移動機構2bによってY方向に移動され、第1方向移動機構2aによってX方向に移動される。すなわち、第1実施形態では、試料容器保持部1および試料吸引吐出部4は、水平面内移動機構によって、XY平面内において移動可能に構成されている。
次に、図4および図6を参照して、第1実施形態による垂直方向移動機構の構成について説明する。なお、第1実施形態では、垂直方向移動機構によって試料容器保持部1および試料吸引吐出部4が移動する方向をZ方向とする。Z方向のうち、図4に示すように、クロマトグラフ装置6側の方向をZ2方向とする。また、Z2方向と逆向きの方向をZ1方向とする。
図4に示すように、垂直方向移動機構は、第1垂直方向移動機構2cと、第2垂直方向移動機構2dとを含む。第1垂直方向移動機構2cは、試料容器保持部1を垂直方向に移動させるように構成されている。第2垂直方向移動機構2dは、試料吸引吐出部4を垂直方向に移動させるように構成されている。したがって、垂直方向移動機構は、試料容器保持部1と試料吸引吐出部4とを垂直方向において独立して移動可能に構成されている。
図4に示すように、第1垂直方向移動機構2cは、移動部20と駆動部21とを含む。移動部20の一端側には試料容器保持部1が設けられており、他端側にはラックが形成されている。第1垂直方向移動機構2cは、駆動部21によってピニオンを回動させることにより、移動部20を垂直方向に移動するように構成されている。第1垂直方向移動機構2cは、いわゆるラックアンドピニオン機構である。
図6は、第2垂直方向移動機構2dをX方向から見た模式図である。図6に示すように、第2垂直方向移動機構2dは、試料吸引吐出部4を把持する第1支持部22と、第1支持部22を垂直方向に移動させる支持部移動機構23とを備える。
支持部移動機構23は、第1モータ23aと、第1プーリー23bと、第2プーリー23cと、第1プーリー23bおよび第2プーリー23cに設けられた第1ベルト23dとを含む。第1支持部22は、第1ベルト23dに設けられており、第1モータ23aの回動によって第1ベルト23dが移動することにより、垂直方向に移動する。支持部移動機構23は、いわゆるベルトアンドプーリー機構である。
空気供給部3は、空気を圧縮し、供給するコンプレッサーと、流量を調整する流量調整部とを含む。流量調整部は、たとえばマスフローコントローラである。空気供給部3は、流路Pを介してコンプレッサーで圧縮された空気を試料容器保持部1の噴出口1eに送るように構成されている。また、噴出する空気の流速によって発生する負圧は予め決まっている。そのため、流量調整部によって空気供給部3から噴出口1eに供給される空気の量を調整することにより、試料容器保持部1から発生する負圧が調整される。たとえば、試料容器5が軽い場合は、相対的に小流量の空気を供給し、重い場合は相対的に大流量の空気を供給するなど調整することができる。
図6に示すように、試料吸引吐出部4は、試料を吸引および吐出するニードル4a、およびプランジャー4bを有している。また、試料吸引吐出部4は、たとえば、シリンジなどを含む。
試料吸引吐出部4は、プランジャー4bを上下させることより試料吸引吐出部4に試料を吸引および吐出させるプランジャー移動機構40を含む。プランジャー移動機構40は、プランジャー支持部41と、第2モータ41aと、第3プーリー41bと、第4プーリー41cと、第3プーリー41bおよび第4プーリー41cに設けられた第2ベルト41dとを含む。プランジャー支持部41は、第2ベルト41dに設けられており、第2モータ41aの回動によって第2ベルト41dが移動することにより、垂直方向に移動する。プランジャー移動機構40は、いわゆるベルトアンドプーリー機構である。
第1実施形態において、試料吸引吐出部4は、クロマトグラフ装置6によって分析を行う試料を吸引してクロマトグラフ装置6の所定位置に吐出するように構成されている。なお、クロマトグラフ装置6の所定位置とは、図5に示すように試料注入口6aである。
図7に示すように、試料容器5は、蓋部5bと容器部5cとにより構成されている。容器部5cは、有底の円筒形状をしており、上部開口を有している。容器部5cは、たとえば、ガラスなどで構成されている。蓋部5bは、容器部5cの上部開口を封止する円板状をしている。蓋部5bは、容器部5cに入れられた試料がこぼれないように、容器部5cを密閉するために設けられる。試料容器5には、分析対象の試料が入れられる。
蓋部5bには、試料吸引吐出部4が試料を吸引する際にニードル4aが刺されるニードル貫通部5dが設けられている。ニードル貫通部5dは、試料吸引吐出部4によって試料が吸引された後においても、試料容器5内部を密閉可能な素材によって構成されている。ニードル貫通部5dは、たとえば、ゴムなどによって形成されている。
第1実施形態における試料搬送装置100の動きについて説明する。
まず、ユーザは搬送する試料容器5の大きさおよび重さに基づいて、噴出口1eから噴出する空気の流速を調整する。供給される空気の流速と発生する負圧の量は試料搬送装置100によって予め決まっている。そのため、試料容器5を保持するために必要な負圧を発生させるように、ユーザは、流量調整部を調整し、必要な流量の空気をコンプレッサーから噴出口1eに供給する。
ユーザは、水平面内移動機構によって試料容器保持部1を図4に示す位置から試料容器5の上面5aと対向する位置まで移動させる。そして、ユーザは、垂直方向移動機構によって試料容器保持部1を試料容器5の上面5aに近づける。
試料容器保持部1に試料容器5を保持させた後、ユーザは他の試料容器5と当たらないように、垂直方向移動機構によって試料容器保持部1を引き上げる。そして、水平面内移動機構によって試料容器保持部1をターレットT2の保持孔の位置まで移動させる。
水平面内移動機構によってターレットT2の保持孔の位置まで試料容器5を移動させた後、ユーザはさらに垂直方向移動機構によって試料容器5を保持孔に近づけるように試料容器保持部1を垂直移動させ、試料容器5をターレットT2の保持孔に挿入する。ユーザが、空気供給部3から噴出口1eへの空気の供給を止めることにより、噴出口1eと試料容器5の上面5aとの負圧がなくなり、試料容器5の保持が解除されることにより、試料容器5はターレットT2に設置される。
ユーザは、試料容器保持部1と同様に水平方向移動機構によって試料吸引吐出部4を試料容器5の上面5aまで移動させる。そして、ユーザは、および垂直方向移動機構によってニードル4aを試料容器5の蓋部5bに挿入する。第2垂直方向移動機構2dによって、プランジャー4bをZ1方向に引き上げることにより、試料容器5内の試料を吸引する。
ユーザは、垂直方向移動機構によって試料容器5の蓋部5bからニードル4aを引き抜く。次に、ユーザは、水平方向移動機構によって試料吸引吐出部4をクロマトグラフ装置6の試料注入口6aまで移動させる。さらに、ユーザは、垂直方向移動機構によってニードル4aを試料注入口6aに挿入する。そしてユーザは、第2垂直方向移動機構2dによって、プランジャー4bを押し下げ、試料を吐出させる。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、試料搬送装置100は、空気を噴出する1以上の噴出口1eを含む試料容器保持部1を備え、噴出口1eから噴出された空気の水平方向外側に向かう流れにより生じた負圧によって試料容器5の上面5aを非接触状態で保持するように構成されている。これにより、試料容器保持部1は、噴出口1eから噴出された空気の流れによって生じた負圧によって試料容器5を非接触状態で保持することができる。これらの結果、試料容器5を把持するための把持具を設ける必要がないため、試料容器5間に大きな隙間を設ける必要がない。また、試料容器5の上面5aを非接触状態で保持するように構成されていることにより、金属製などの特別な蓋部5bを必要としない。そのため、試料容器5の蓋部5bを取り替える必要がない。さらに、非接触状態で試料容器5を保持することができるため、コンタミネーションの発生を抑制することができる。また、薬剤や高温の試料が収容されている等の理由で接触を避けたい試料容器5を安全に搬送することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、試料容器保持部1は、保持される試料容器5の水平方向の移動を規制するための位置規制部を含む。このようにすれば、試料容器保持部1は、試料容器5を非接触状態で保持している間に、試料容器5が水平方向に移動することを抑制することができる。その結果、試料容器5がずれることなく保持できるため、試料容器保持部1は、試料容器5と非接触状態であっても、試料容器5を目的の場所に正確に搬送することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、試料容器保持部1は、凹部1bが形成されており、凹部1bは、試料容器5を非接触状態で保持する底面部1cと、位置規制部となる内側面部1dとを含む。このようにすれば、底面部1cにより保持された試料容器5が水平方向に移動した場合に、凹部1bの内側面部1dに当接することによりさらなる移動が抑制される。その結果、試料容器5の水平方向に大きく移動することを確実に抑制できるため、試料容器保持部1は、試料容器5と非接触状態であっても試料容器5を目的の場所に確実に搬送することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、試料容器5から試料を吸引して所定の位置において吐出する試料吸引吐出部4をさらに備え、移動機構2は、水平面内において、試料容器保持部1と試料吸引吐出部4とを一体的に移動させるように構成されている。このようにすれば、試料容器保持部1と試料吸引吐出部4とを一体として構成することができる。また、試料容器保持部1と試料吸引吐出部4とが一体的に移動することにより、駆動部21を別々に設ける必要がない。その結果、試料容器5からの吸引および吐出を可能にしながら、試料搬送装置100とは別に試料吸引吐出装置を設ける必要がないため、装置の構成の簡素化および大型化の抑制を図ることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、試料吸引吐出部4は、クロマトグラフ装置6によって分析を行う試料を吸引してクロマトグラフ装置6の所定位置に吐出するように構成されている。このようにすれば、1つの試料搬送装置100において、試料容器5の搬送からクロマトグラフ装置6の所定位置への試料の吸引吐出までを行うことができる。これにより、非接触状態で搬送された試料容器5から試料を吸引し、クロマトグラフ装置6に吐出することが可能となる。その結果、コンタミネーションの発生を抑制することができるため、正確なクロマトグラフの結果を得ることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、噴出口1eは、試料容器保持部1のうち試料容器5の上面5aを保持する部分に等間隔に複数設けられている。このようにすれば、一定間隔で空気が噴出されるため、噴出口1eが一部に集中し、気流にむらが生じることを抑制することができる。その結果、試料容器保持部1の試料容器5を保持する部分のすべての箇所において、均一の気流となる。その結果、試料容器保持部1は、試料容器5を安定して保持することができる。
[第2実施形態]
図8~図10を参照して、本発明の第2実施形態による試料搬送装置200の構成について説明する。
第2実施形態では、試料搬送装置200は、上記第1実施形態と異なり、第2方向移動機構2bには試料容器保持部1が先端に設けられている。なお、試料搬送装置200の構成において、第1実施形態と同じ部分については同じ符号を付すとともに説明は省略する。
図8および図9に示すように、試料容器保持部1のうち底面部1cの中央には、試料吸引吐出部4を試料容器保持部1に対して鉛直下方向に相対移動させるための貫通孔1fが設けられている。そして、噴出口1eは、貫通孔1fを囲むように複数設けられている。噴出口1eと貫通孔1fは互いに独立して設置されている。
噴出口1eは、空気が斜めに噴出されるように窪みが形成されている。窪みは、外周側に行くほど細くなるように傾斜が設けられているため、空気は傾斜に沿って斜め方向に噴出される。
図10に示すように、試料搬送装置200は、第1実施形態の第2垂直方向移動機構2dと同様の垂直方向移動機構を備える。垂直方向移動機構は、試料容器保持部1と試料吸引吐出部4とを一体的に移動させる。第1支持部22は、試料容器保持部1と試料吸引吐出部4を把持するように構成されている。具体的には、第1支持部22は、試料容器保持部1が設けられた第2支持部24を把持するように構成されている。第2支持部24には、ストッパ25およびばね26が設けられている。試料吸引吐出部4がクロマトグラフ装置6に試料を吐出する際は、ストッパ25およびばね26により、試料吸引吐出部4が試料容器保持部1側に移動することにより、試料容器保持部1の貫通孔1fを試料吸引吐出部4のニードル4aが通過する。
第2実施形態においては、第1実施形態と異なり、ユーザは、試料容器保持部1によって試料容器5をターレットT2に移動させた後に、試料吸引吐出部4を水平移動させる必要はない。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1および第2実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、試料搬送装置200は、試料容器保持部1と試料吸引吐出部4とが同軸状に形成され、試料容器保持部1は、試料吸引吐出部4の鉛直下方向の先端に設けられている。このようにすれば、1つの試料搬送装置200において試料容器保持部1によって試料容器5を搬送した後に、すぐに試料吸引吐出部4によって試料の吸引を行うことができる。
また、第2実施形態では、上記のように、試料容器保持部1のうち試料容器5を保持する部分の中央には、試料吸引吐出部4を試料容器保持部1に対して鉛直下方向に相対移動させるための貫通孔1fが設けられ、噴出口1eは、貫通孔1fを囲むように複数設けられている。このようにすれば、噴出口1eを貫通孔1fの周囲に設けることにより、噴出口1eから噴出される空気の圧力バランスを均等に保つことができる。また、噴出口1eとは別に貫通孔1fを設けることにより、試料容器5を搬送した後すぐに試料吸引吐出部4を鉛直下方向に移動させて、試料の吸引を容易に行うことができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第3実施形態]
図11~図14を参照して、本発明の第3実施形態による試料搬送装置300の構成について説明する。
図11に示すように、第3実施形態では、試料搬送装置300は、上記第1実施形態および第2実施形態における試料搬送装置100および200の構成に加えて、読取部7、第1の噴出口群11および第2の噴出口群12を備える。
図12に示すように、第1の噴出口群11は、試料容器保持部1の底面部1cの中心Cを基準に点対称に設けられた複数の噴出口11aおよび噴出口11bを含む。複数の噴出口11aおよび噴出口11bは、噴出した空気同士が互いに衝突するように構成されている。試料容器保持部1の底面部1cの中心Cを基準に右回りの空気を噴出する噴出口11aと試料容器保持部1の底面部1cの中心Cを基準に左回りの空気を出す噴出口11bとを交互に設置することによって噴出口11aおよび噴出口11bから噴出した空気同士がぶつかり、互いに力を打ち消しあうことにより試料容器5を回転させることなく保持することができる。
図13に示すように、第2の噴出口群12は、試料容器保持部1の底面部1cの中心Cを基準に点対称に設けられた複数の噴出口12aを含む。複数の噴出口12aから空気を噴出する向きを一定にそろえることによって、回転気流を発生させる。噴出口12aから噴出される空気が試料容器保持部1の底面部1cの中心Cを基準に右回りの場合は、試料容器5の周囲に右回りの回転気流が発生し、試料容器5を回転させる。
1つの空気供給部3に、経路切替用のバルブを設け、第1の噴出口群11または第2の噴出口群12に接続されている流路Pを切り替えることにより、第1の噴出口群11と第2の噴出口群12とは切り替え可能に構成されている。その結果、試料容器保持部1は、試料容器5を回転させ、あるいは回転させずに保持することが可能となる。
図14に示すように、試料容器5の側面には、識別情報ラベル5eが付されている。識別情報は、サンプルの番号、試料の組成などである。ラベルは、バーコードである。読取部7は、バーコードリーダである。読取部7は、試料搬送装置300と一体に設けられている(図11参照)。
試料容器保持部1は、読取部7による読取位置まで試料容器5を搬送する。読取部7は、試料容器保持部1によって回転しながら保持されている試料容器5から識別情報を読み取る。読取られた識別情報は、クロマトグラフの結果と関連付けて記憶部(図示せず)に記憶されてもよい。
なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第1および第2実施形態と同様である。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、噴出口11aおよび噴出口11bは、試料容器保持部1のうち試料容器5を保持する部分の中央を基準に点対称に複数設けられるとともに、噴出する空気同士を互いに衝突させて水平方向外側に空気を流出させるように構成されている。このようにすれば、噴出する空気同士を互いに衝突させることにより、試料容器保持部1が試料容器5を回転させずに保持することができる。そのため、試料容器5の向きを変えずに搬送することができる。
また、第3実施形態では、噴出口12aは、試料容器保持部1のうち試料容器5を保持する部分の中央を基準に点対称に複数設けられるとともに、噴出する空気によって回転気流を発生させるように構成されている。このようにすれば、回転気流によって試料容器5を回転させることができるため、試料容器5に付されたラベルなどを固定的に設置された読取部7により読取ることができる。
また、第3実施形態では、試料容器5の側面に付された識別情報ラベル5eを読み取るための読取部7を含み、試料容器保持部1は、読取部7によって試料容器5の側面に付された識別情報ラベル5eを読み取るために、読み取り位置で試料容器5を回転させながら保持するように構成されている。このようにすれば、試料容器5に付された識別情報ラベル5eを読み取るために、読取部7を回転させる必要がない。また、気流によって試料容器5を回転させるため、試料容器5を回転させる駆動源を設けなくてもよい。その結果、試料搬送装置300の構成を簡素化することができる。
また、第3実施形態では、試料容器保持部1は、噴出する空気同士が互いに衝突して水平方向外側に空気を流出させるように構成されている複数の噴出口11aおよび噴出口11bを有する第1の噴出口群11と、噴出する空気によって回転気流を発生させながら水平方向外側に空気を流出させるように構成されている複数の噴出口12aを有する第2の噴出口群12とを含むとともに、空気供給部3からの空気の供給先を、第1の噴出口群11または第2の噴出口群12に切り替えることが可能に構成されている。このようにすれば、空気供給部3からの空気の供給先を切り替えることにより、試料容器5を回転させて保持するか、または回転させずに保持するかを切り替えることができる。その結果、試料容器5を搬送した後に、試料容器5を回転させて識別情報ラベル5eを読取ることができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態および第2実施形態と同様である。
(変形例)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1~第3実施形態では、試料容器保持部が凹部を有している構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、試料容器保持部が凹部の代わりに試料保持部の周囲に位置規制用のピンまたは壁部を有し、位置規制用のピンまたは壁部を位置規制部としてもよい。
たとえば、上記第1~第3実施形態では、噴出口が凹部に斜めに向けて設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、噴出口が横に向けて設けられていてもよい。
また、上記第1~第3実施形態では、試料容器保持部がニードル貫通部を有する蓋部を備えた試料容器を保持する構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、試料容器保持部は、ニードル貫通部を有さない蓋部を備えた試料容器を保持するように構成されていてもよい。また、試料容器保持部は、試料容器以外に、試験管やプラスチックチューブ、ウェルプレート、シャーレなどの分析用具を保持するように構成されていてもよい。
また、上記第1~第3実施形態では、試料容器保持部によって試料容器を搬送する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、固形の試料自体を保持し、搬送してもよい。
また、上記第1~第3実施形態では、水平方向移動機構が1つ設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、水平方向移動機構を2つ設けてもよい。
また、上記第1~第3実施形態では、噴出口が、試料容器保持部のうち試料容器の上面を保持する部分に等間隔に複数設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、噴出口ごとに間隔を変えて設けてもよい。
また、上記第1~第3実施形態では、試料吸引吐出部がクロマトグラフ装置に試料を吐出する構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。試料吸引吐出部が試料を吐出する装置は、クロマトグラフ装置に限られない。たとえば、試料吸引吐出部は、質量分析装置や分光分析装置などの分析装置に試料を吐出するように構成されていてもよい。また、試料吸引吐出部は、分析する試料を調整するために、試料を試験管やプラスチックチューブなどに吐出するように構成されていてもよい。
また、上記第1実施形態では、垂直方向移動機構(第1垂直方向移動機構)がラックアンドピニオン機構によって試料容器保持部を垂直方向に移動させる構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。試料容器保持部を垂直方向に移動させることが可能であれば、垂直方向移動機構(第1垂直方向移動機構)はどのように構成されていてもよい。垂直方向移動機構(第1垂直方向移動機構)は、たとえば、ボールねじ機構またはベルトアンドプーリー機構で構成されていてもよい。
また、上記第1実施形態では、垂直方向移動機構(第2垂直方向移動機構)がベルトアンドプーリー機構によって試料吸引吐出部を垂直方向に移動させる構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。試料吸引吐出部を垂直方向に移動させることが可能であれば、垂直方向移動機構(第2垂直方向移動機構)はどのように構成されていてもよい。垂直方向移動機構(第2垂直方向移動機構)は、たとえば、ボールねじ機構またはラックアンドピニオン機構で構成されていてもよい。
また、上記第2実施形態では、垂直方向移動機構がベルトアンドプーリー機構によって試料吸引吐出部を垂直方向に移動させる構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。試料吸引吐出部を垂直方向に移動させることが可能であれば、垂直方向移動機構はどのように構成されていてもよい。垂直方向移動機構は、たとえば、ボールねじ機構またはラックアンドピニオン機構で構成されていてもよい。
また、上記第3実施形態では、ラベルがバーコードである例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、QRコード(登録商標)であってもよい。また、読取部は、ラベルに応じて適宜変更する。
また、上記第3実施形態では、読取部と試料搬送装置が一体である例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、別々の装置として構成してもよい。
また、上記第3実施形態では、第1の噴出口と第2の噴出口とを備えている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1の噴出口だけを備えていてもよい。
また、上記第3実施形態では、第1の噴出口と第2の噴出口とを備えている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第2の噴出口だけを備えていてもよい。
1 試料容器保持部
1b 凹部
1c 底面部
1d 内側面部
1e 噴出口
1f 貫通孔
2 移動機構
3 空気供給部
4 試料吸引吐出部
5 試料容器
7 読取部
11 第1の噴出口群
12 第2の噴出口群
100、200、300 試料搬送装置

Claims (12)

  1. 空気を噴出する1以上の噴出口を含む試料容器保持部と、
    前記試料容器保持部を移動させる移動機構と、
    前記試料容器保持部に前記空気を供給する空気供給部と、を備え、
    前記噴出口は、前記試料容器保持部のうち試料容器を保持する部分に設けられるとともに、前記空気供給部から供給された前記空気を水平方向外側に向かわせるように構成され、
    前記試料容器保持部は、前記噴出口から噴出された前記空気の水平方向外側に向かう流れにより生じた負圧によって前記試料容器の上面を非接触状態で保持するように構成されている、試料搬送装置。
  2. 前記試料容器保持部は、保持される前記試料容器の水平方向の移動を規制するための位置規制部を含む、請求項1に記載の試料搬送装置。
  3. 前記試料容器保持部は、凹部が形成されており、
    前記凹部は、前記試料容器を非接触状態で保持する底面部と、前記位置規制部となる内側面部とを含む、請求項2に記載の試料搬送装置。
  4. 前記試料容器から試料を吸引して所定の位置において吐出する試料吸引吐出部をさらに備え、
    前記移動機構は、水平面内において、前記試料容器保持部と前記試料吸引吐出部とを一体的に移動させるように構成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の試料搬送装置。
  5. 前記試料吸引吐出部は、クロマトグラフ装置によって分析を行う試料を吸引して前記クロマトグラフ装置の所定位置に吐出するように構成されている、請求項4に記載の試料搬送装置。
  6. 前記試料容器保持部と前記試料吸引吐出部とが同軸状に形成され、前記試料容器保持部は、前記試料吸引吐出部の鉛直下方向の先端に設けられている、請求項4または5に記載の試料搬送装置。
  7. 前記試料容器保持部のうち前記試料容器を保持する部分の中央には、前記試料吸引吐出部を前記試料容器保持部に対して鉛直下方向に相対移動させるための貫通孔が設けられ、
    前記噴出口は、前記貫通孔を囲むように複数設けられている、請求項6に記載の試料搬送装置。
  8. 前記噴出口は、前記試料容器保持部のうち前記試料容器の上面を保持する部分に等間隔に複数設けられている、請求項1~7のいずれか1項に記載の試料搬送装置。
  9. 前記噴出口は、前記試料容器保持部のうち前記試料容器を保持する部分の中央を基準に点対称に複数設けられるとともに、噴出する空気同士を互いに衝突させて水平方向外側に前記空気を流出させるように構成されている、請求項1~8のいずれか1項に記載の試料搬送装置。
  10. 前記噴出口は、前記試料容器保持部のうち前記試料容器を保持する部分の中央を基準に点対称に複数設けられるとともに、噴出する前記空気によって回転気流を発生させるように構成されている、請求項1~9のいずれか1項に記載の試料搬送装置。
  11. 前記試料容器の側面に付された識別情報ラベルを読み取るための読取部を含み、
    前記試料容器保持部は、前記読取部によって前記試料容器の側面に付された識別情報ラベルを読み取るために、読み取り位置で前記試料容器を回転させながら保持するように構成されている、請求項10に記載の試料搬送装置。
  12. 前記試料容器保持部は、噴出する空気同士が互いに衝突して水平方向外側に前記空気を流出させるように構成されている複数の前記噴出口を有する第1の噴出口群と、噴出する前記空気によって回転気流を発生させながら水平方向外側に前記空気を流出させるように構成されている複数の前記噴出口を有する第2の噴出口群とを含むとともに、前記空気供給部からの前記空気の供給先を、前記第1の噴出口群または前記第2の噴出口群に切り替えることが可能に構成されている、請求項1~11のいずれか1項に記載の試料搬送装置。
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