JP7017900B2 - ペリクル構造体、ペリクル収納体及び固定方法 - Google Patents

ペリクル構造体、ペリクル収納体及び固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、ペリクル構造体、ペリクル収納体及び固定方法に関する。
LSI、フラットパネルディスプレイを構成する薄膜トランジスタ、カラーフィルタ等の製造工程では、フォトマスクやレティクル(以下、「フォトマスク等」という)の防塵が必要となる。防塵手段として、ペリクル構造体と称される構造体が広く用いられている。
ペリクル構造体は、一般的には枠体と高分子膜(以下、「ペリクル膜」という)とによって構成される。ペリクル膜は、例えば、ニトロセルロースや、セルロース誘導体、フッ素ポリマー等によって形成された厚さ10μm以下の透明な膜である。ペリクル構造体は、枠体の一端面にペリクル膜を貼着するとともに、当該ペリクル膜によって枠体の内部を覆うようにして構成される。枠体の他端面には、ペリクル構造体をフォトマスク等に粘着させるための粘着層が設けられる。
このようなペリクル構造体は、一般的には、当該ペリクル構造体の製造者から、フォトマスク等の製造者に供給される。フォトマスク等の製造者は、粘着層をフォトマスク等に粘着させることにより、ペリクル構造体をフォトマスク等に対して固定する。したがって、ペリクル構造体の製造者は、その用に供するまで粘着層の粘着力を維持させるために、粘着層に保護フィルムを貼着させて保護した状態で、ペリクル構造体をフォトマスク等の製造者に供給する。フォトマスク等の製造者は、供給されたペリクル構造体の保護フィルムを剥離させ、枠体の粘着層を露出させることにより、ペリクル構造体を粘着層においてフォトマスク等に粘着させることが可能になる。
また、ペリクル構造体は、その損傷や、ペリクル膜等への異物の付着を防止するために、収納容器に密封された状態で搬送される。ペリクル構造体は、枠体やペリクル膜を収納容器に接触させることなく、収納容器の内部で確実に固定されることが必要となる。
このような要求に対し、特許文献1には、テープを用いてペリクル構造体を収納容器に対して固定する構成が提案されている。詳細には、当該構成では、保護フィルムに複数の押さえ代が形成されており、押さえ代と収納容器のトレイとに跨るようにテープを貼着することにより、ペリクル構造体の保護フィルムをトレイに対して固定することができる。ペリクル構造体を収納容器から取り出す際は、トレイから引き離すようにペリクル構造体に力を付加する。これにより、保護フィルムがトレイに固定されたままの状態で、粘着層から保護フィルムを剥離させ、枠体の粘着層を露出させることが可能になる。すなわち、収納容器からのペリクル構造体の取り出しと、保護フィルムの剥離と、を同時に行うことが可能になる。
ペリクル構造体を収納容器から取り出す際は、トレイから引き離すようにペリクル構造体に力を付加することにより、まず、粘着層と保護フィルムとの間に、剥離を開始する端部(以下、この端部を「剥離端」という)を形成する必要がある。剥離端の形成後、ペリクル構造体にさらに力を付加することにより、保護フィルムのうち粘着層から剥離した範囲が剥離端から拡大させ、保護フィルム全体を粘着層から剥離させることができる。
国際公開第2006/59388号
特許文献1で提案されている構成では、剥離端を形成するためにペリクル構造体に大きな力を付加すると、押さえ代には、テープから引き抜くような力が作用する。押さえ代がテープから引き抜かれ、保護フィルムを収納容器に固定されたままとすることができなくなると、粘着層から保護フィルムを剥離させることができなくなるという課題があった。
また、近年のディスプレイの大型化に伴い、ペリクル構造体の枠体も大型化する傾向にある。したがって、ペリクル構造体に大きな力を付加して剥離端を形成しようとすると、枠体の変形を招くおそれがある。詳細には、収納容器からの取り出しの際に、トレイから引き離そうとする力と、保護フィルムから受ける反力と、が枠体に付加され、枠体に撓みが生じてしまうおそれがある。
このように、従来のペリクル構造体及びその固定方法には、収納容器の内部におけるペリクル構造体の確実な固定と、ペリクル構造体の容易な取り出しとを両立させることが困難であるという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、収納容器から取り出す際に、粘着層から保護フィルムを確実に剥離させることが可能なペリクル構造体、ペリクル収納体及びその固定方法を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討した結果、ペリクル構造体を収納容器から取り出す際に、粘着層から保護フィルムを確実に剥離させることが可能な本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
(1)
ペリクル構造体であって、
正面視で外形が矩形で、背面側端面に粘着層を有する枠体と、
前記枠体の正面側端面に設けられ、該枠体の内部を覆うペリクル膜と、
前記粘着層に貼着して該粘着層を保護する保護部と、前記保護部と一体的に設けられた複数の押さえ代と、を有する保護フィルムと、を備え、
前記複数の押さえ代は、前記枠体の外部に向かって延びるように形成され、
前記複数の押さえ代の少なくとも1つは、一端部が前記保護部に接続された基端部と、前記基端部の他端部に接続されたアンカ部と、を有し、
前記アンカ部の幅は、前記基端部の幅よりも大きいことを特徴とするペリクル構造体。
(2)
前記アンカ部は、該アンカ部を有する前記押さえ代が延びる方向に対して垂直な方向に延びるように形成されていることを特徴とする(1)に記載のペリクル構造体。
(3)
前記基端部の他端部の幅は、前記保護部から前記アンカ部に向かって漸次大きくなることを特徴とする(1)又は(2)に記載のペリクル構造体。
(4)
前記アンカ部は、該アンカ部を有する前記押さえ代が延びる方向に沿うスリットが形成されていることを特徴とする(1)から(3)の何れか一つに記載のペリクル構造体。
(5)
前記基端部の幅の寸法は、前記アンカ部の幅の寸法の40%以上であることを特徴とする(1)から(4)の何れか一つに記載のペリクル構造体。
(6)
前記基端部の幅の寸法は、前記アンカ部の幅の寸法の90%以下であることを特徴とする(1)から(5)の何れか1つに記載のペリクル構造体。
(7)
前記基端部の幅の寸法は、前記アンカ部の幅の寸法の80%以下であることを特徴とする請求項6に記載のペリクル構造体。
(8)
前記基端部の幅の寸法は、前記アンカ部の幅の寸法の70%以下であることを特徴とする(6)に記載のペリクル構造体。
(9)
前記基端部の幅の寸法は、前記アンカ部の幅の寸法の60%以下であることを特徴とする(6)に記載のペリクル構造体。
(10)
前記基端部の幅の寸法は60mm以下であることを特徴とする(1)から(9)の何れか一つに記載のペリクル構造体。
(11)
前記基端部の幅の寸法は40mm以下であることを特徴とする(10)に記載のペリクル構造体。
(12)
前記基端部の幅の寸法は30mm以下であることを特徴とする(11)に記載のペリクル構造体。
(13)
前記基端部の幅の寸法は20mm以下であることを特徴とする(12)に記載のペリクル構造体。
(14)
(1)~(13)の何れか一つに記載のペリクル構造体と、前記ペリクル構造体を収納する収納容器と、を備えるペリクル収納体であって、
前記基端部を前記収納容器に固定するための固定部材を有することを特徴とするペリクル収納体。
(15)
前記複数の押さえ代の隣り合う押さえ代の間の保護フィルムは前記収納容器に固定されておらず、
前記隣り合う押さえ代の間の前記収納容器に固定されていない保護フィルムの長さは200mm以上であることを特徴とする(14)に記載のペリクル収納体。
(16)
前記複数の押さえ代の隣り合う押さえ代の間の保護フィルムは前記収納容器に固定されておらず、
前記隣り合う押さえ代の間の前記収納容器に固定されていない保護フィルムの長さは410mm以上であることを特徴とする(15)に記載のペリクル収納体。
(17)
ペリクル構造体と、前記ペリクル構造体を収納する収納容器と、を備えるペリクル収納体であって、
前記ペリクル構造体は、
正面視で外形が矩形の枠体と、
前記枠体の一方の面に設けられ、前記枠体の内部を覆うペリクル膜と、
前記枠体の他方の面に設けられた粘着層と、
前記粘着層の前記枠体が設けられた面とは反対側の面に貼着された保護フィルムと、を備え、
前記保護フィルムは、前記保護フィルムの外側に突出する押さえ代を有し、
前記押さえ代は、固定部材により前記ペリクル収納体に固定されており、
前記保護フィルムの1辺の長さに占める前記押さえ代の前記固定部材により前記ペリクル収納体に固定されている部分の長さの合計が、1.0%以上7.0%以下であることを特徴とするペリクル収納体。
(18)
前記保護フィルムの1辺の長さに占める前記押さえ代の前記固定部材により前記ペリクル収納体に固定されている部分の長さの合計が、1.0%以上4.0%以下であることを特徴とする(17)に記載のペリクル収納体。
(19)
ペリクル構造体と、前記ペリクル構造体を収納する収納容器と、を備えるペリクル収納体であって、
前記ペリクル構造体は、
正面視で外形が矩形の枠体と、
前記枠体の一方の面に設けられ、前記枠体の内部を覆うペリクル膜と、
前記枠体の他方の面に設けられた粘着層と、
前記粘着層の前記枠体が設けられた面とは反対側の面に貼着された保護フィルムと、を備え、
前記保護フィルムは、前記保護フィルムの外側に突出する第1から第3の押さえ代を有し、
前記第1から第3の押さえ代は、第1から第3の固定部材により前記ペリクル収納体に固定されており、
前記第1の固定部材と前記第2の固定部材と前記第3の固定部材とは、前記枠体の同一の辺に沿ってこの順に設けられており、
前記第1の押さえ代と前記第2の押さえ代と前記第3の押さえ代とは、前記枠体の同一の辺に沿ってこの順に設けられており、
第1の固定部材と第2の固定部材との間の保護フィルムは前記収納容器に固定されておらず、
第2の固定部材と第3の固定部材との間の保護フィルムは前記収納容器に固定されておらず、
前記第1の固定部材と第2の固定部材との間の前記収納容器に固定されていない前記保護フィルムの長さと、前記第2の固定部材と第3の固定部材との間の前記収納容器に固定されていない前記保護フィルムの長さが共に200mm以上であり、
前記第2の押さえ代の最小幅が60mm以下であり、
前記第2の押さえ代の最小幅部分が、前記第2の固定部材により前記ペリクル収納体に固定されることを特徴とするペリクル収納体。
(20)
前記第2の押さえ代の最小幅が40mm以下であることを特徴とする(19)に記載のペリクル収納体。
(21)
前記第2の押さえ代の最小幅が30mm以下であることを特徴とする(20)に記載のペリクル収納体。
(22)
前記第2の押さえ代の最小幅が20mm以下であることを特徴とする(21)に記載のペリクル収納体。
(23)
前記第1の固定部材と第2の固定部材との間の前記収納容器に固定されていない前記保護フィルムの長さと、
前記第2の固定部材と第3の固定部材との間の前記収納容器に固定されていない前記保護フィルムの長さが共に250mm以上であることを特徴とする(19)から(22)の何れか一つに記載のペリクル収納体。
(24)
前記第1の固定部材と第2の固定部材との間の前記収納容器に固定されていない前記保護フィルムの長さと、前記第2の固定部材と第3の固定部材との間の前記収納容器に固定されていない前記保護フィルムの長さが共に300mm以上であることを特徴とする(23)に記載のペリクル収納体。
(25)
ペリクル構造体を収納容器に対して固定する固定方法であって、
前記ペリクル構造体は、
正面視で外形が矩形で、背面側端面に粘着層を有する枠体と、
前記枠体の正面側端面に設けられ、該枠体の内部を覆うペリクル膜と、
前記粘着層に貼着して該粘着層を保護する保護部と、前記保護部と一体的に設けられ前記枠体の外部に向かって延びるように形成された複数の押さえ代と、を有する保護フィルムと、を備え、
前記複数の押さえ代の少なくとも1つは、一端部が前記保護部に接続された基端部と、前記基端部の他端部に接続され前記基端部よりも幅が大きいアンカ部と、を有し、
テープを、前記アンカ部に貼着することなく、前記基端部と前記収納容器に跨るように貼着することを特徴とする固定方法。
本発明によれば、収納容器から取り出す際に、粘着層から保護フィルムを確実に剥離させることが可能なペリクル構造体、ペリクル収納体及びその固定方法を提供することができる。
第1実施形態に係るペリクル構造体を示す正面図である。 図1のII-II断面を示す断面図である。 図1のIII部の拡大図である。 図1のIII部の拡大図である。 第2実施形態に係るペリクル構造体の拡大図である。 第2実施形態に係るペリクル構造体の拡大図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
まず、図1及び図2を参照しながら、第1実施形態に係るペリクル構造体1の概要について説明する。図1は、ペリクル構造体1を示す正面図である。図2は、図1のII-II断面を示す断面図である。図1は、後述する収納容器9のトレイ91に固定されているペリクル構造体1を示すとともに、収納容器9の蓋92の図示を省略している。
このペリクル構造体1は、フォトリソグラフィにおいてフォトマスク等の防塵を行う機器である。ペリクル構造体1は、枠体2と、ペリクル膜3と、保護フィルム4と、を備えている。
図1に示されるように、枠体2は、長辺部材21と、短辺部材22と、をそれぞれ2つ有している。長辺部材21及び短辺部材22は、いずれもアルミニウム合金によって形成され、直線状に延びる棒状の部材である。2つの長辺部材21は互いに間隔を空けて平行に配置されており、同様に、2つの短辺部材22も互いに間隔を空けて平行に配置されている。長辺部材21と短辺部材22とは、互いに略直角を成すように端部が接続されている。これにより、枠体2の外形は正面視で矩形を呈している。枠体2のサイズは、フォトマスク等のサイズに基づいて定められている。例えば、長辺部材21の長さは1700mm以上であり、短辺部材22の長さは1500mm以上であり、開口面積は1000cm2以上である。
尚、理解を容易にするため、図1に示されるように、枠体2の長辺部材21が延びる方向をX方向とし、短辺部材22が延びる方向をY方向とし、X方向及びY方向に直交する方向をZ方向とする直交座標を用いて説明する。図2以降においても、当該直交座標と対応する座標が示される。
図2に示されるように、枠体2の-Z方向側の端面には、粘着層24が設けられている。粘着層24は、当該端面の全周に亘って設けられている。後述するように、粘着層24はフォトマスク等への粘着に用いられる。
ペリクル膜3は、例えば、ニトロセルロースや、セルロース誘導体、フッ素ポリマー等によって形成された薄膜である。ペリクル膜3は、その厚みが10μm以下であり、フォトリソグラフィにおいて光源が発する光を十分に透過させるように形成されている。図2に示されるように、ペリクル膜3は、接着剤23を介して枠体2のZ方向側の端面に接着され、枠体2の内部を覆っている。
保護フィルム4は、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン等の樹脂材料によって形成されている。保護フィルム4は、厚さが30μmから500μm程度の薄膜であり、可撓性を有している。
図1に示されるように、保護フィルム4は、1つの保護部41と、8つの押さえ代5と、を有している。保護部41は、枠体2と対応する枠形状を呈している。押さえ代5は、保護部41の外周から放射状に延びるように形成されている。つまり、各押さえ代5は、互いに間隔を空けて配置されるとともに、保護部41から突出するように形成されている。
図2に示されるように、保護フィルム4は、保護部41において枠体2の粘着層24に貼着する。これにより、粘着層24の略全周が保護部41によって覆われ、粘着層24への塵の付着が防止される。粘着層24の粘着力は、保護部41によって覆われることで保護される。また、保護フィルム4を剥離して粘着層24を露出させることにより、それまで保護されていた粘着力を発揮させることができる。保護部41が粘着層24に粘着することにより、各押さえ代5は、枠体2の外部に向かって延びるように配置される。
以上の説明のように構成されたペリクル構造体1は、収納容器9に密封された状態で搬送される。次に、図1及び図2を参照しながら、収納容器9の概要について説明する。
図2に示されるように、収納容器9は、トレイ91と、蓋92と、を有している。トレイ91及び蓋92は、例えばポリエチレンテレフタレート、アクリロニトリルブタジエンスチレン、アクリル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル等の樹脂材料によって形成されている。トレイ91及び蓋92は、それぞれの端部がクリップ93によってZ方向に挟持され、互いに対して固定される。トレイ91及び蓋92の中央部は、Z方向に隙間を隔てて設けられる。当該隙間が、ペリクル構造体1が配置される収納空間90である。
収納空間90に配置されたペリクル構造体1は、トレイ91に対して固定される。ペリクル構造体1の固定には、テープ8等の固定部材が用いられる。テープ8は、帯形状を呈しており、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル等の樹脂材料や、不織布によって形成することができる。テープ8の一側面には、粘着性を有する糊が設けられている。当該糊としては、例えばアクリル系のものや、ポリビニルアルコール等を採用することができる。
ペリクル構造体1は、トレイ91の中央部で***する固定面911に配置される。テープ8は、糊が設けられた面が固定面911側に向けられるとともに、図1に示されるように、保護フィルム4の押さえ代5と、トレイ91の固定面911と、に跨るように貼着される。これにより、ペリクル構造体1は、保護フィルム4においてトレイ91の固定面911に対して固定される。
このように固定されたペリクル構造体1は、保護フィルム4のみにおいて収納容器9と接触している。つまり、枠体2やペリクル膜3を収納容器9に接触させる必要が無い。したがって、ペリクル構造体1を収納した収納容器9を搬送する際に、振動によって枠体2やペリクル膜3が収納容器9と擦れることがない。これにより、収納空間90において新たな塵が発生することがない。
収納容器9からのペリクル構造体1の取り出しは、高い空気清浄度が維持された環境で行われる。当該環境において、まず、クリップ93がトレイ91及び蓋92の端部から取り外される。次に、蓋92をトレイ91から離反させ、トレイ91に対して固定されているペリクル構造体1を露出させる。さらに、所定の冶具を、ペリクル構造体1の枠体2と、トレイ91と、に対して固定するとともに、当該冶具によって枠体2にZ方向に力を付加する。すなわち、トレイ91から引き離すように枠体2に力を付加する。
これにより、枠体2の粘着層24に貼着している保護フィルム4にも、トレイ91から引き離すように力が作用する。しかしながら、前述したように、保護フィルム4の押さえ代5と、トレイ91の固定面911と、に跨るようにテープ8が貼着されているため、保護フィルム4は固定面911に固定されたままである。この結果、枠体2の粘着層24と、保護フィルム4の保護部41と、を引き離すように力が作用する。このような力は、保護部41の全周のうち、押さえ代5が形成されている部位に集中的に作用する。
この結果、押さえ代5が形成されている部位の近傍において、不図示の剥離端が形成される。剥離端の形成後、枠体2にさらに力を付加することにより、保護フィルム4の保護部41のうち、粘着層24から剥離した範囲を拡大させ、保護フィルム4全体を粘着層24から剥離させることができる。
このように、収納容器9からのペリクル構造体1(但し、保護フィルム4が剥離した状態のもの)の取り出しと、保護フィルム4の剥離と、は同時に行われる。保護フィルム4を剥離させることにより、粘着層24の粘着力を発揮させ、ペリクル構造体1を粘着層24においてフォトマスク等に粘着させることが可能になる。当該ペリクル構造体1は、フォトマスク等に形成された画像パターンをペリクル膜3によって覆う。これにより、フォトリソグラフィにおいてフォトマスク等の防塵を行うことができる。
このペリクル構造体1によれば、保護フィルム4の押さえ代5と収納容器9とに跨るようにテープ8を貼着することにより、ペリクル構造体1を収納容器9に対して固定することができる。8つの押さえ代5は、枠体2の粘着層24に貼着する保護部41と一体的に設けられるとともに、枠体2の外部に向かって放射状に延びるように形成されている。このように押さえ代5が延びることにより、収納容器9に対して押さえ代5を固定できる範囲を確保することができる。この結果、収納容器9に対してペリクル構造体1を確実に固定することが可能になる。
また、枠体2の外部に向かって放射状に延びるように8つの押さえ代5を形成することにより、押さえ代5を局所的に形成することが可能になる。隣り合う押さえ代5,5の間の保護フィルム4は、収納容器9に固定されていない。このように構成されたペリクル構造体1に、収納容器9から引き離すように力を付加すると、粘着層24と保護フィルム4との間では、押さえ代5が形成されている部位に集中的に力が作用する。この結果、収納容器9からペリクル構造体1を取り出す際に、剥離端を容易に形成することが可能になる。
尚、剥離端を容易に形成するためには、隣り合う押さえ代5,5間の距離(保護フィルム4のうち収納容器9に固定されていない部分の長さ)は長い方が好ましく、200mm以上に設定することが好ましく、250mm以上に設定することが好ましく、300mm以上に設定することが好ましく、350mm以上に設定することが好ましく、400mm以上に設定することが好ましく、410mm以上に設定することが好ましく、420mm以上に設定することが好ましく、430mm以上に設定することが好ましく、440mm以上に設定することが好ましく、450mm以上に設定することが好ましく、460mm以上に設定することが好ましく、470mm以上に設定することが好ましく、480mm以上に設定することが好ましく、490mm以上に設定することが好ましく、500mm以上に設定することが好ましく、520mm以上に設定することが好ましく、540mm以上に設定することが好ましく、560mm以上に設定することが好ましく、580mm以上に設定することが好ましく、600mm以上に設定することが好ましい。上限は特に限定は無いが、当該距離は2000mm以下であってもよく、1500mm以下であってもよい。
剥離端を容易に形成するためには、保護フィルム4の一辺に対する押さえ代5が少ない方がよい。保護フィルム4の一辺に対する押え代が少ないと、トレイ91からペリクル膜3を引き離す際に、保護フィルム4が上方へ動いてマスク粘着剤に対して斜めに引っ張られる個所が複数できることで、剥離が容易になる。
保護フィルム4の一辺の長さをLp、保護フィルム4の一辺における、押さえ代5の固定部材によりペリクル収納体に固定されている部分の長さの合計をLaとしたときに、La/Lpの値は7.0%以下であることが好ましく、6.0%以下であることが好ましく、5.0%以下であることが好ましく、4.0%以下であることが好ましい。La/Lpの値の下限は保護フィルム4が収納容器9に固定できる範囲であれば特に限定は無いが、1.0%以上であってもよく、2.0%以上であってもよい。
すなわち、上記構成によれば、収納容器9に対してペリクル構造体1を確実に固定するとともに、収納容器9からのペリクル構造体1の取り出しを容易とすることが可能になる。
ところで、押さえ代5が形成されている部位に集中的に力を作用させると、当該押さえ代5がテープ8から引き抜かれてしまい、保護フィルム4を収納容器9に固定されたままとすることができなくなるおそれがある。保護フィルム4を収納容器9に固定されたままとすることができなくなると、ペリクル構造体1を収納容器9から取り出す際に、粘着層24から保護フィルム4を剥離させることができない。
このような課題に対し、ペリクル構造体1では、保護フィルム4の押さえ代5の形状を工夫することにより、押さえ代5がテープ8から引き抜かれてしまうことを防止している。次に、図3及び図4を参照しながら、押さえ代5について詳細に説明する。図3及び図4は、図1のIII部の拡大図である。図3は、取り出しの際の力がペリクル構造体1に付加されていない状態を示しており、図4は、取り出しの際の力がペリクル構造体1に付加されている状態を示している。
前述したように、保護フィルム4は8つの押さえ代5を有しているが、各押さえ代5の基本的な形状は同一である。したがって、ここでは図1のIII部に示される1つの押さえ代5について説明し、他の押さえ代5に関する説明を省略する。押さえ代5は、基端部51と、アンカ部52と、を有している。
基端部51は、一方の端部511が保護部41と接続されている。基端部51は、当該基端部51が接続される保護部41から、当該保護部41が枠体2に沿って延びる方向(図3に示される例ではX方向)に対して略垂直な方向(図3に示される例ではY方向)に延びるように形成されている。基端部51の幅の寸法(図3に示される例ではX方向における寸法)W1は、約15mmである。また、基端部51が保護部41から突出する長さL1は、約20mmである。
アンカ部52は、基端部51の端部512と接続されている。アンカ部52は、当該アンカ部52を有する押さえ代5が延びる方向(図3に示される例ではY方向)に対して垂直な方向(図3に示される例ではX方向)に延びるように形成されている。アンカ部52の幅の寸法(図3に示される例ではX方向における寸法)W2は、約30mmである。また、アンカ部52が基端部51の端部512から突出する長さL2は、約5mmである。
剥離端を容易に形成する観点から、アンカ部52の幅は、基端部51の幅よりも大きい。また、基端部51の幅の寸法W1は、アンカ部52の幅の寸法W2の10%以上である。基端部51の幅の寸法W1は、アンカ部52の幅の寸法W2の20%以上であってもよく、30%以上であってもよく、40%以上であってもよい。さらに、基端部51の端部512の幅は、保護部41からアンカ部52に向かって漸次大きくなる。
また、剥離端を容易に形成する観点から、基端部51の幅の寸法W1は、アンカ部52の幅の寸法W2の90%以下であることが好ましく、80%以下であることが好ましく、70%以下であることが好ましく、60%以下であることが好ましい。
また、剥離端を容易に形成する観点から、基端部51の幅の寸法W1は小さい方が好ましく、60mm以下が好ましく、55mm以下が好ましく、50mm以下が好ましく、45mm以下が好ましく、40mm以下が好ましく、35mm以下が好ましく、30mm以下が好ましく、25mm以下が好ましく、20mm以下が好ましく、15mm以下が好ましく、10mm以下が好ましい。寸法W1の下限は特にないが、3mm以上であればよく、5mm以上であってもよい。
また、剥離端を容易に形成する観点から、アンカ部52の幅の寸法W2は、基端部51の幅よりも大きいことが好ましい。アンカ部52の幅の寸法W2は、10mm以上であってもよく、20mm以上であってもよく、30mm以上であってもよく、40mm以上であってもよく、50mm以上であってもよく、60mm以上であってもよく、70mm以上であってもよい。
ペリクル構造体1を収納容器9のトレイ91に固定する際は、図3に示されるようにテープ8が貼着される。テープ8は、押さえ代5の基端部51と、トレイ91の固定面911と、に跨るように貼着される。詳細には、テープ8は、基端部51をX方向に横断するとともに、その中央部が基端部51に貼着され、両端部が固定面911に貼着される。テープ8は、そのY方向側の端部81が、アンカ部52の-Y方向側の端部521と所定間隔を空けるか、端部521と当接するように配置される。
ペリクル構造体1を収納容器9から取り出す際に、トレイ91から引き離すように枠体2に力を付加すると、枠体2の粘着層24に貼着している保護フィルム4にも力が作用する。この力は、図4に矢印F11で示されるように、保護フィルム4の押さえ代5を-Y方向に引くように作用する。
保護フィルム4が-Y方向に移動すると、図4に示されるように、アンカ部52の端部521が、テープ8の端部81と当接する。これにより、アンカ部52は、その端部521において、テープ8の端部81から矢印F12で示されるように力を受ける。押さえ代5は、この矢印F12で示される力により、テープ8から引き抜くように作用する力に抗する。この結果、押さえ代5がテープ8から引き抜かれてしまうことを防止できる。
アンカ部52は、当該アンカ部52を有する押さえ代が延びる方向に対して垂直な方向に延びるように形成されている。この構成によれば、アンカ部52とテープ8の端部81とが当接する範囲を大きくし、押さえ代5がテープ8から引き抜かれてしまうことを確実に防止できる。
また、基端部51の端部512の幅は、保護部41からアンカ部52に向かって漸次大きくなる。この構成によれば、基端部51の端部512と、当該端部512に接続されたアンカ部52との間における応力集中を緩和することが可能になる。この結果、トレイ91から引き離すように枠体2に力を付加した場合でも、基端部51の端部512とアンカ部52とが破断することを防止できる。
また、基端部51の幅の寸法W1は、アンカ部52の幅の寸法W2の40%以上である。この構成によれば、基端部51と収納容器9とに跨るようにテープ8を貼着した場合に、収納容器9から引き離すようにペリクル構造体1に力を付加しても、基端部51の破断を防止することが可能になる。この結果、ペリクル構造体1を収納容器9から取り出す際に、保護フィルム4を収納容器9に確実に固定されたままとすることが可能になる。
[第2実施形態]
次に、図5及び図6を参照しながら、第2実施形態に係るペリクル構造体10について説明する。図5及び図6は、ペリクル構造体10の拡大図であり、ペリクル構造体10のうち図1のIII部に相当する部位を示している。
ペリクル構造体10は、第1実施形態と同様に、フォトマスク等の防塵に用いられる。ペリクル構造体10は、その押さえ代6の形状が第1実施形態と異なる。ペリクル構造体10の構成のうち、第1実施形態の構成と同一のものについては同一の符号を付して、説明を適宜省略する。
ペリクル構造体10の押さえ代6は、基端部61と、アンカ部62と、を有している。
基端部61は、一方の端部611が保護部41と接続されている。基端部61は、当該基端部61が接続される保護部41から、当該保護部41が枠体2に沿って延びる方向(図5に示される例ではX方向)に対して略垂直な方向(図5に示される例ではY方向)に延びるように形成されている。
アンカ部62は、基端部61の端部612と接続されている。アンカ部62は、当該アンカ部62を有する押さえ代6が延びる方向(図5に示される例ではY方向)に対して垂直な方向(図5に示される例ではX方向)に延びるように形成されている。
また、アンカ部62は、2つのスリット63が形成されている。各スリット63は、アンカ部62の-Y方向側の端部622から、当該アンカ部62を有する押さえ代6が延びる方向(図5に示される例ではY方向)に沿って延びている。2つのスリット63は、基端部61の幅と同程度の間隔を空けて、互いに平行に延びている。アンカ部62は、このようなスリット63が形成されることにより、図5に矢印A1で示されるように、2つの可動部621をめくり上げたり、めくり上げた可動部621を戻したりすることが可能になる。
ペリクル構造体10を収納容器9のトレイ91に固定する際は、図6(A)に示されるようにテープ8が貼着される。テープ8は、矢印A2で示されるように押さえ代6の可動部621をめくり上げた状態で、基端部61と、トレイ91の固定面911と、に跨るように貼着される。詳細には、テープ8は、基端部61をX方向に横断するとともに、その中央部が基端部61に貼着され、両端部が固定面911に貼着される。
テープ8の貼着後、めくり上げられていた可動部621は、図6(B)に矢印A3で示されるように戻される。これにより、基端部61はテープ8と固定面911との間に配置されるのに対して可動部621はテープ8よりもZ方向側に配置される。このとき、テープ8は、そのY方向側の端部81が、各スリット63の端部631と所定間隔を空けるか、端部631と当接するように配置される。
ペリクル構造体10を収納容器9から取り出す際に、トレイ91から引き離すように枠体2に力を付加すると、枠体2の粘着層24に貼着している保護フィルム4にも力が作用する。この力は、図6(C)に矢印F21で示されるように、保護フィルム4の押さえ代6を-Y方向に引くように作用する。
保護フィルム4が-Y方向に移動すると、各スリット63の端部631が、テープ8の端部81と当接する。これにより、アンカ部62は、各スリット63の端部631において、テープ8の端部81から矢印F22で示されるように力を受ける。押さえ代6は、この矢印F22で示される力により、テープ8から引き抜くように作用する力に抗する。この結果、押さえ代6がテープ8から引き抜かれてしまうことを防止できる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
例えば、押さえ代5,6の基端部51,61の中央部に、基端部51,61をZ方向に貫通する貫通孔を形成してもよい。貫通孔の形状は、円形や四角形等、種々のものにすることができる。この場合、基端部51,61に貼着されたテープ8は、当該貫通孔を介してトレイ91の固定面911に貼着する。つまり、テープ8は、その両端部のみならず、中央部でも固定面911に貼着する。この構成によれば、保護フィルム4をさらに確実に固定面911に固定することが可能になる。
また、固定部材はテープ8に限らず、ねじやボルトなどを用いてもよい。但し、剥離端を容易に形成するとの観点からテープが最も好ましい。
また、保護フィルム4の1つの辺や枠体の1つの辺に沿って3つ以上の押さえ代が設けられていてもよく、4つ以上の押さえ代が設けられていてもよく、5つ以上の押さえ代が設けられていてもよく、6つ以上の押さえ代が設けられていてもよい。
また、保護フィルム4の1つの辺や枠体の1つの辺に沿って3つ以上の固定部材が設けられていてもよく、4つ以上の固定部材が設けられていてもよく、5つ以上の固定部材が設けられていてもよく、6つ以上の押さえ代が設けられていてもよい。
1,10:ペリクル構造体 2:枠体 24:粘着層 3:ペリクル膜 4:保護フィルム 41:保護部 5,6:押さえ代 51,61:基端部 52,62:アンカ部 63:スリット 8:テープ(固定部材) 9:収納容器

Claims (25)

  1. ペリクル構造体であって、
    正面視で外形が矩形で、背面側端面に粘着層を有する枠体と、
    前記枠体の正面側端面に設けられ、該枠体の内部を覆うペリクル膜と、
    前記粘着層に貼着して該粘着層を保護する保護部と、前記保護部と一体的に設けられた複数の押さえ代と、を有する保護フィルムと、を備え、
    前記複数の押さえ代は、前記枠体の外部に向かって延びるように形成され、
    前記複数の押さえ代の少なくとも1つは、一端部が前記保護部に接続された基端部と、前記基端部の他端部に接続されたアンカ部と、を有し、
    前記アンカ部の幅は、前記基端部の幅よりも大きいことを特徴とするペリクル構造体。
  2. 前記アンカ部は、該アンカ部を有する前記押さえ代が延びる方向に対して垂直な方向に延びるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のペリクル構造体。
  3. 前記基端部の他端部の幅は、前記保護部から前記アンカ部に向かって漸次大きくなることを特徴とする請求項1又は2に記載のペリクル構造体。
  4. 前記アンカ部は、該アンカ部を有する前記押さえ代が延びる方向に沿うスリットが形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のペリクル構造体。
  5. 前記基端部の幅の寸法は、前記アンカ部の幅の寸法の40%以上であることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のペリクル構造体。
  6. 前記基端部の幅の寸法は、前記アンカ部の幅の寸法の90%以下であることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のペリクル構造体。
  7. 前記基端部の幅の寸法は、前記アンカ部の幅の寸法の80%以下であることを特徴とする請求項6に記載のペリクル構造体。
  8. 前記基端部の幅の寸法は、前記アンカ部の幅の寸法の70%以下であることを特徴とする請求項6に記載のペリクル構造体。
  9. 前記基端部の幅の寸法は、前記アンカ部の幅の寸法の60%以下であることを特徴とする請求項6に記載のペリクル構造体。
  10. 前記基端部の幅の寸法は60mm以下であることを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載のペリクル構造体。
  11. 前記基端部の幅の寸法は40mm以下であることを特徴とする請求項10に記載のペリクル構造体。
  12. 前記基端部の幅の寸法は30mm以下であることを特徴とする請求項11に記載のペリクル構造体。
  13. 前記基端部の幅の寸法は20mm以下であることを特徴とする請求項12に記載のペリクル構造体。
  14. 請求項1~13の何れか一項に記載のペリクル構造体と、前記ペリクル構造体を収納する収納容器と、を備えるペリクル収納体であって、
    前記基端部を前記収納容器に固定するための固定部材を有することを特徴とするペリクル収納体。
  15. 前記複数の押さえ代の隣り合う押さえ代の間の保護フィルムは前記収納容器に固定されておらず、
    前記隣り合う押さえ代の間の前記収納容器に固定されていない保護フィルムの長さは200mm以上であることを特徴とする請求項14に記載のペリクル収納体。
  16. 前記複数の押さえ代の隣り合う押さえ代の間の保護フィルムは前記収納容器に固定されておらず、
    前記隣り合う押さえ代の間の前記収納容器に固定されていない保護フィルムの長さは410mm以上であることを特徴とする請求項15に記載のペリクル収納体。
  17. ペリクル構造体と、前記ペリクル構造体を収納する収納容器と、を備えるペリクル収納体であって、
    前記ペリクル構造体は、
    正面視で外形が矩形の枠体と、
    前記枠体の一方の面に設けられ、前記枠体の内部を覆うペリクル膜と、
    前記枠体の他方の面に設けられた粘着層と、
    前記粘着層の前記枠体が設けられた面とは反対側の面に貼着された保護フィルムと、を備え、
    前記保護フィルムは、矩形の枠体の少なくとも一辺の両端部分と該両端部分の間とに対応する位置に、前記保護フィルムの外側に突出する押さえ代を有し、
    前記押さえ代は、固定部材により前記ペリクル収納体に固定されており、
    前記保護フィルムの1辺の長さに占める前記押さえ代の前記固定部材により前記ペリクル収納体に固定されている部分の長さの合計が、1.0%以上7.0%以下であることを特徴とするペリクル収納体。
  18. 前記保護フィルムの1辺の長さに占める前記押さえ代の前記固定部材により前記ペリクル収納体に固定されている部分の長さの合計が、1.0%以上4.0%以下であることを特徴とする請求項17に記載のペリクル収納体。
  19. ペリクル構造体と、前記ペリクル構造体を収納する収納容器と、を備えるペリクル収納体であって、
    前記ペリクル構造体は、
    正面視で外形が矩形の枠体と、
    前記枠体の一方の面に設けられ、前記枠体の内部を覆うペリクル膜と、
    前記枠体の他方の面に設けられた粘着層と、
    前記粘着層の前記枠体が設けられた面とは反対側の面に貼着された保護フィルムと、を備え、
    前記保護フィルムは、前記保護フィルムの外側に突出する第1から第3の押さえ代を有し、
    前記第1から第3の押さえ代は、第1から第3の固定部材により前記ペリクル収納体に固定されており、
    前記第1の固定部材と前記第2の固定部材と前記第3の固定部材とは、前記枠体の同一の辺に沿ってこの順に設けられており、
    前記第1の押さえ代と前記第2の押さえ代と前記第3の押さえ代とは、前記枠体の同一の辺に沿ってこの順に設けられており、
    第1の固定部材と第2の固定部材との間の保護フィルムは前記収納容器に固定されておらず、
    第2の固定部材と第3の固定部材との間の保護フィルムは前記収納容器に固定されておらず、
    前記第1の固定部材と第2の固定部材との間の前記収納容器に固定されていない前記保護フィルムの長さと、前記第2の固定部材と第3の固定部材との間の前記収納容器に固定されていない前記保護フィルムの長さが共に200mm以上であり、
    前記第2の押さえ代の最小幅が60mm以下であり、
    前記第2の押さえ代の最小幅部分が、前記第2の固定部材により前記ペリクル収納体に固定されることを特徴とするペリクル収納体。
  20. 前記第2の押さえ代の最小幅が40mm以下であることを特徴とする請求項19に記載のペリクル収納体。
  21. 前記第2の押さえ代の最小幅が30mm以下であることを特徴とする請求項20に記載のペリクル収納体。
  22. 前記第2の押さえ代の最小幅が20mm以下であることを特徴とする請求項21に記載のペリクル収納体。
  23. 前記第1の固定部材と第2の固定部材との間の前記収納容器に固定されていない前記保護フィルムの長さと、
    前記第2の固定部材と第3の固定部材との間の前記収納容器に固定されていない前記保護フィルムの長さが共に250mm以上であることを特徴とする請求項19から22の何れか一項に記載のペリクル収納体。
  24. 前記第1の固定部材と第2の固定部材との間の前記収納容器に固定されていない前記保護フィルムの長さと、前記第2の固定部材と第3の固定部材との間の前記収納容器に固定されていない前記保護フィルムの長さが共に300mm以上であることを特徴とする請求項23に記載のペリクル収納体。
  25. ペリクル構造体を収納容器に対して固定する固定方法であって、
    前記ペリクル構造体は、
    正面視で外形が矩形で、背面側端面に粘着層を有する枠体と、
    前記枠体の正面側端面に設けられ、該枠体の内部を覆うペリクル膜と、
    前記粘着層に貼着して該粘着層を保護する保護部と、前記保護部と一体的に設けられ前記枠体の外部に向かって延びるように形成された複数の押さえ代と、を有する保護フィルムと、を備え、
    前記複数の押さえ代の少なくとも1つは、一端部が前記保護部に接続された基端部と、前記基端部の他端部に接続され前記基端部よりも幅が大きいアンカ部と、を有し、
    テープを、前記アンカ部に貼着することなく、前記基端部を横断させるとともに、前記基端部と、その両側の前記収納容器に貼着することを特徴とする固定方法。
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