JP7010807B2 - スペーサ、バッテリ装置、床面高さ調整機構及びスペーサの使用方法 - Google Patents

スペーサ、バッテリ装置、床面高さ調整機構及びスペーサの使用方法 Download PDF

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Description

本発明は、スペーサ、バッテリ装置、床面高さ調整機構及びスペーサの使用方法に関する。
ハイブリッドカーや電気自動車には、リチウムイオン二次電池等のバッテリセルを有するバッテリ装置が搭載されている。一般に、これらの車両は、通常のガソリン車よりも多くの電力を必要とするため、バッテリ装置は数多くのバッテリセルを有している。
バッテリ装置内のバッテリセルは、車両の走行時等に振動することのないように保持される必要がある。このため、従来、バッテリセルの底面にピン状の突起をそれぞれ設け、この突起をケーシングの底面に貫通させて締め付けることにより、バッテリセルをケーシングに個別に保持するように構成したバッテリ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特表2015-520924号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術では、バッテリセルをケーシング内に保持するために、バッテリセルを一つずつ個別にケーシングに締め付ける必要があり、バッテリセルを保持するための作業性が極めて悪い問題がある。
本発明者は、このような従来の問題点について鋭意検討したところ、保持対象となる部材の面を含む相対峙する二つの面に対して、スペーサを用いて間隔を広げるように押し付け荷重を作用させることにより、複数の部材を一括して保持可能となること、及び、そのスペーサを用いることにより、二つの面間の距離を速やか且つ容易に調整可能であることに着目し、本発明に至った。
本発明は、保持対象となる部材を速やか且つ容易に保持可能なスペーサを提供することを目的とする。
また、本発明は、複数のバッテリセルを速やか且つ容易に保持して収容可能なバッテリ装置を提供することを課題とする。
また、本発明は、床面の高さを速やか且つ容易に調整可能な床面高さ調整機構を提供することを課題とする。
また、本発明は、保持対象となる部材に対して、速やか且つ容易に押し付け荷重を付与することができるスペーサの使用方法を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係るスペーサは、一対の外壁面部材(例えば、後述の外壁面部材11)と、一対の前記外壁面部材の間に前記外壁面部材に沿って配置されるスライド部材(例えば、後述のスライド部材12)と、を有し、前記スライド部材を前記外壁面部材に沿って一方向(例えば、後述のY1方向)に移動させることにより、前記外壁面部材を展開させ、前記外壁面部材にそれぞれ当接する二つの保持対象面(例えば、後述の保持対象面E1)を押し付けるスペーサ(例えば、後述のスペーサ1)であって、前記外壁面部材は、前記スライド部材に対向する内側面(例えば、後述の内側面11a)に、前記一方向に沿って前記スライド部材側に次第に突出するように傾斜する複数の第1傾斜面(例えば、後述の第1傾斜面111)を有し、前記スライド部材は、前記外壁面部材に対向する両外側面(例えば、後述の外側面12a)に、前記第1傾斜面に対応して、前記一方向と反対方向(例えば、後述のY2方向)に沿って次第に拡幅するように傾斜する複数の第2傾斜面(例えば、後述の第2傾斜面121)を有し、前記スライド部材が前記一方向に移動することにより、前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とが摺動して前記第1傾斜面の最高端部(例えば、後述の最高端部111b)と前記第2傾斜面の最高端部(例えば、後述の最高端部121b)とが重なり合い、前記外壁面部材が前記スライド部材に対して離隔して展開状態に配置される。
上記(1)に記載のスペーサによれば、相対峙する二つの保持対象面間においてスライド部材を移動させて外壁面部材を展開させるだけで、二つの保持対象面にそれぞれ押し付け荷重を付与することができるため、保持対象となる部材を速やか且つ容易に保持可能である。また、二つの外壁面部材は、同一形状のものをスライド部材を挟んで反転させて使用することができる。外壁面部材には、保持対象面の公差を吸収して押し付け荷重を調整するための突起部や弾性部等が形成されていてもよい。
(2) (1)に記載のスペーサにおいて、前記第1傾斜面の前記最高端部が前記第2傾斜面の最低端部(例えば、後述の最低端部121a)側に配置され、且つ、前記第2傾斜面の前記最高端部が前記第1傾斜面の最低端部(例えば、後述の最低端部111a)側に配置されることにより、前記外壁面部材は、前記スライド部材に対して接近して縮小状態に配置される。
上記(2)に記載のスペーサによれば、外壁面部材を縮小させた状態では、スライド部材と外壁面部材との間の距離が狭められるため、スペーサを二つの保持対象面間に容易に挿入可能であると共に、非使用時にはスペーサをコンパクトに収納可能となる。
(3) (1)又は(2)に記載のスペーサにおいて、前記第1傾斜面の前記最高端部及び前記第2傾斜面の前記最高端部は、平坦面であってもよい。
上記(3)に記載のスペーサによれば、展開状態の外壁面部材の第1傾斜面とスライド部材の第2傾斜面とが、平坦面同士で重なり合うため、保持対象面間を柱状に支持することができ、保持対象物を安定して保持することができる。
(4) (1)~(3)のいずれかに記載のスペーサにおいて、前記第1傾斜面と前記第2傾斜面の少なくともいずれかは、傾斜方向に沿って凸湾曲状に形成されていてもよい。
上記(4)に記載のスペーサによれば、外壁面部材の第1傾斜面とスライド部材12の第2傾斜面との接触部位が点接触に近くなるため、第1傾斜面と第2傾斜面との摩擦抵抗を低減することができ、展開動作時のスライド部材の移動を円滑に行うことができる。
(5) (1)~(4)のいずれかに記載のスペーサにおいて、前記外壁面部材は、前記第1傾斜面の最低端部(例えば、後述の最低端部111a)側に、前記第2傾斜面の前記最高端部を配置可能な第1開口部(例えば、後述の第1開口部112)をそれぞれ有し、且つ、前記スライド部材は、前記第2傾斜面の最低端部(例えば、後述の最低端部121a)側に、前記第1傾斜面の前記最高端部を配置可能な第2開口部(例えば、後述の第2開口部122)をそれぞれ有してもよい。
上記(5)に記載のスペーサによれば、第1開口部及び第2開口部によって、スペーサの軽量化を図ることができる。また、縮小状態において、外壁面部材の第1傾斜面の最高端部が、スライド部材の第2開口部内に配置され、スライド部材の第2傾斜面の最高端部が、外壁面部材の第1開口部内に配置されることにより、外壁面部材をスライド部材の両外側面に最も接近した状態とすることができ、スペーサの幅を最小にすることができる。
(6) (1)~(5)のいずれかに記載のスペーサにおいて、前記第1傾斜面の前記最高端部及び前記第2傾斜面の前記最高端部は、互いに凹凸係合することによって前記外壁面部材を展開状態にロックする第1のロック機構(例えば、後述の凹部111c、凸部121c)を有してもよい。
上記(6)に記載のスペーサによれば、第1のロック機構によって、外壁面部材とスライド部材との相対的な移動が阻止され、スペーサを展開状態にロックすることができるため、保持対象面に対する押し付け状態を保持可能である。また、第1のロック機構は、凹凸係合によって、「パチン」と音や感触を発して嵌合することにより、操作者は、スペーサが展開完了状態となったことを容易に知覚することができる。
(7) (1)~(6)のいずれかに記載のスペーサにおいて、前記スライド部材の前記一方向に沿う後尾側の端部(例えば、後述の端部12b)に、前記スライド部材よりも幅広な押面部(例えば、後述の押面部123)を有してもよい。
上記(7)に記載のスペーサによれば、押面部を利用してスライド部材を容易に押し込むことができる。
(8) (7)に記載のスペーサにおいて、前記外壁面部材の展開状態における前記押面部及び一対の前記外壁面部材は、互いに凹凸係合することによって前記外壁面部材を展開状態にロックする第2のロック機構(例えば、後述の凸部11f、凹部123a)を有してもよい。
上記(8)に記載のスペーサによれば、第2のロック機構によって、外壁面部材とスライド部材との相対的な移動が阻止され、スペーサを展開状態にロックすることができるため、保持対象面に対する押し付け状態を保持可能である。また、第2のロック機構は、凹凸係合によって、「パチン」と音や感触を発して嵌合することにより、操作者は、スペーサが展開完了状態となったことを容易に知覚することができる。
(9) (7)又は(8)に記載のスペーサにおいて、前記押面部は、前記スライド部材を前記外壁面部材の間から前記一方向と反対方向に移動させる操作を行うための操作部(例えば、後述の貫通穴125)を有してもよい。
上記(9)に記載のスペーサによれば、操作部を利用してスライド部材を外壁面部材の間から容易に引き出すことができる。
(10) 本発明に係るバッテリ装置は、(1)~(9)のいずれかに記載のスペーサと、相対峙する二つの壁面(例えば、後述の側壁23)を有する外装体(例えば、後述の外装体20)と、前記外装体の前記壁面の間に配置され、バッテリセル(例えば、後述のバッテリセル30)が複数積層されることにより構成される少なくとも一つのバッテリセル群(例えば、後述のバッテリセル群3)と、を備えるバッテリ装置(例えば、後述のバッテリ装置2)であって、前記スペーサは、前記壁面と前記バッテリセル群との間の前記外装体内に、前記バッテリセル群を構成する前記バッテリセルの積層方向に沿って配置され、展開状態の前記外壁面部材によって、前記バッテリセル群をいずれかの前記壁面に向けて押し付けることにより、前記バッテリセル群を前記外装体内に保持する。
上記(10)に記載のバッテリ装置によれば、外装体内の側壁とバッテリセル群との間においてスライド部材を移動させて外壁面部材を展開させるだけで、バッテリセル群に対して一括して押し付け荷重を付与することができるため、外装体内にバッテリセル群を速やか且つ容易に保持して収容可能となる。
(11) (10)に記載のバッテリ装置において、前記スペーサにより前記バッテリセル群が押し付けられる前記壁面に、前記壁面を介して前記バッテリセルと熱交換可能な温調媒体が流れる温調媒体流路(例えば、後述の温調媒体流路24)を有してもよい。
上記(11)に記載のバッテリ装置によれば、外装体内のバッテリセル群を、スペーサによって温調媒体流路を有する側壁に押し付けることにより、効率的な熱交換を行うことができる。
(12) (11)に記載のバッテリ装置において、前記外装体の二つの前記壁面の間に、少なくとも二つの前記バッテリセル群が並列に配置され、前記温調媒体流路は、二つの前記壁面にそれぞれ設けられ、前記スペーサは、二つの前記バッテリセル群の間に配置され、展開状態の一対の前記外壁面部材によって、二つの前記バッテリセル群を引き離して相反する二つの前記壁面に向けて押し付けるようにしてもよい。
上記(12)に記載のバッテリ装置によれば、1つのスペーサで、二つのバッテリセル群を、それぞれ温調媒体流路を有する各側壁に向けて押し付けることができる。
(13) (11)又は(12)に記載のバッテリ装置において、前記温調媒体流路は、前記壁面の内部に設けられてもよい。
上記(13)に記載のバッテリ装置によれば、外装体に対して温調媒体流路を構築するための溝等の加工を後から行う必要がない。また、外装体をコンパクトに構成することができるため、バッテリ装置の小型化が可能である。
(14) (10)~(13)のいずれかに記載のバッテリ装置において、前記外壁面部材が展開状態とされて重なり合う前記スペーサの前記第1傾斜面の前記最高端部及び前記第2傾斜面の前記最高端部は、前記バッテリセル群を構成する前記バッテリセルの位置に対応して配置されていてもよい。
上記(14)に記載のバッテリ装置によれば、外壁面部材とバッテリセルとの接触部位は、第1傾斜面と第2傾斜面との最高端部同士の重なり部位によって柱状に支持されるため、スペーサはバッテリセルに対して、安定した押し付け荷重を付与することができ、各バッテリセルを側壁に向けて効率的に押し付けることができる。
(15) 本発明に係る床面高さ調整機構は、(1)~(9)のいずれかに記載のスペーサを有する床面高さ調整機構であって、床面(例えば、後述の床面F)に前記スペーサが配置されると共に、前記スペーサの上に床板部材(例えば、後述の床板部材200)が設けられ、前記スライド部材を前記外壁面部材に沿って前記一方向に移動させることにより、前記外壁面部材を展開状態とし、前記床板部材を前記床面から離隔させるように構成される。
上記(15)に記載の床面高さ調整機構によれば、スライド部材を移動させて外壁面部材を展開させるだけで、床面の高さを速やか且つ容易に調整可能である。
(16) 本発明に係るスペーサの使用方法は、(1)~(9)のいずれかに記載のスペーサの使用方法であって、縮小状態とされた前記スペーサを、相対峙する二つの保持対象面(例えば、後述の保持対象面E1)間に挿入する第1の工程と、前記スペーサにおける前記一方向の先頭側に配置される前記外壁面部材の端部(例えば、後述の端部11e)を、二つの前記保持対象面間において前記一方向側に配置される突き当たり面(例えば、後述の突き当たり面E2)に当接させる第2の工程と、前記スライド部材を前記外壁面部材に沿って前記一方向に移動させて前記外壁面部材を展開させることにより、前記外壁面部材によって前記保持対象面を押し付ける第3の工程と、を有する。
上記(16)に記載のスペーサの使用方法によれば、相対峙する二つの面に速やか且つ容易に押し付け荷重を付与し、保持対象となる部材を保持することができる。
本発明によれば、保持対象となる部材を速やか且つ容易に保持可能なスペーサを提供することができる。
また、本発明によれば、複数のバッテリセルを速やか且つ容易に保持して収容可能なバッテリ装置を提供することができる。
また、本発明によれば、床面の高さを速やか且つ容易に調整可能な床面高さ調整機構を提供することができる。
また、本発明によれば、保持対象となる部材に対して、速やか且つ容易に押し付け荷重を付与することができるスペーサの使用方法を提供することができる。
本発明に係るスペーサの分解斜視図である。 本発明に係るスペーサにおける一方の外壁面部材を示す斜視図である。 本発明に係るスペーサにおけるスライド部材を示す斜視図である。 本発明に係るスペーサにおける縮小状態を示す斜視図である。 図4に示すスペーサの拡大横断面図である。 本発明に係るスペーサにおける展開状態を示す斜視図である。 図6に示すスペーサの拡大横断面図である。 二つの保持対象面間に配置された本発明に係るスペーサの縮小状態を示す横断面図である。 本発明に係るスペーサの展開動作の途中における第1傾斜面と第2傾斜面との関係を示す横断面図である。 二つの保持対象面間に配置された本発明に係るスペーサの展開状態を示す横断面図である。 本発明に係るスペーサの第1傾斜面と第2傾斜面とが重なり合った部分の他の一例を示す平面図である。 本発明に係るスペーサの操作部の一例を示す斜視図である。 本発明に係るスペーサの第1のロック機構の部分を示す平面図である。 本発明に係るスペーサの第2のロック機構の部分を示す平面図である。 本発明に係るバッテリ装置の一部分を分解して示す斜視図である。 本発明に係るバッテリ装置におけるバッテリセル群の一部分を分解して示す斜視図である。 本発明に係るバッテリ装置の内部構造を示す正面図である。 本発明に係るバッテリ装置におけるスペーサとバッテリセルとの配置関係の部分をスペーサの横断面で示す図である。 本発明に係るバッテリ装置におけるスペーサとバッテリセル群との他の配置関係を説明する図である。 本発明に係るバッテリ装置におけるスペーサとバッテリセル群との他の配置関係を説明する図である。 本発明に係るスペーサを縮小状態とした床面高さ調整機構の一部分を示す縦断面図である。 本発明に係るスペーサを展開状態とした床面高さ調整機構の一部分を示す縦断面図である。 本発明に係るスペーサの他の適用例を示す図である。 本発明に係るスペーサの更に他の適用例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係るスペーサの分解斜視図である。図2は、本発明に係るスペーサにおける一方の外壁面部材を示す斜視図である。図3は、本発明に係るスペーサにおけるスライド部材を示す斜視図である。図4は、本発明に係るスペーサにおける縮小状態を示す斜視図である。図5は、図4に示すスペーサの拡大横断面図である。図6は、本発明に係るスペーサにおける展開状態を示す斜視図である。図7は、図6に示すスペーサの拡大横断面図である。
本実施形態のスペーサ1は、図1中のY1-Y2方向に沿って延びる一対の外壁面部材11、11と、一対の外壁面部材11、11の間に配置され、Y1-Y2方向に沿って延びる一つのスライド部材12と、を有する。外壁面部材11とスライド部材12とは分離しており、それぞれ独立した部材である。外壁面部材11及びスライド部材12は、金属材料、樹脂材料、金属に樹脂を積層又は被覆した複合材料等によって形成される。
なお、図中に示す方向において、Y1-Y2方向は、スペーサ1を展開、縮小操作する際のスライド部材12の移動方向を示す。Y1方向は展開操作時の移動方向であり、Y2方向は縮小操作時の移動方向を示す。また、X1-X2方向は、スペーサ1の幅方向を示すと共に、展開、縮小時の外壁面部材11、11の移動方向を示す。更に、Z1-Z2方向は、スペーサ1の高さ方向を示す。
外壁面部材11は、スペーサ1において保持対象となる部材に直接当接する部材であり、略矩形状の薄い板状部材によって構成される。二つの外壁面部材11、11は同一形状であり、スライド部材12を挟んで反転させて使用することができる。外壁面部材11、11は、Y1-Y2方向に沿って平行に延びるように配置される。外壁面部材11のY1-Y2方向に沿う長さ及びZ1-Z2方向に沿う高さは、図示する長さ及び高さに限定されず、スペーサ1が適用される部位の大きさ、保持対象部材の大きさ等に応じて適宜設定される。
図2に示すように、外壁面部材11において、スライド部材12に対向する内側面11aには、複数の第1傾斜面111が突設される。第1傾斜面111は、展開操作時のスライド部材12の移動方向であるY1方向に沿って設けられ、内側面11aに対して、Y1方向に行くに従ってスライド部材12側に次第に突出するように傾斜している。各第1傾斜面111は同一形状である。
各第1傾斜面111において、傾斜方向に沿う最も突出高さの低い最低端部111aはY2方向側に配置され、傾斜方向に沿う最も突出高さの高い最高端部111bはY1方向側に配置される。第1傾斜面111は、最低端部111aから最高端部111bにかけて所定の角度で傾斜している。第1傾斜面111の最低端部111a側は、外壁面部材11の内側面11aよりも外側面11b側(スライド部材12と反対側)に向けて掘り込まれた位置に配置される。本実施形態において、第1傾斜面111の最高端部111bは、内側面11aに略平行な平坦面とされている。
本実施形態では、外壁面部材11の内側面11aに、外壁面部材11の高さ方向に均等間隔をおいて3つの第1傾斜面111が配置され、この三つの第1傾斜面111の組が、外壁面部材11の長さ方向(Y1-Y2方向)に均等間隔をおいて6組配置されている。しかし、第1傾斜面111の配設数や一つの第1傾斜面111の大きさは、図示するものに限定されず、外壁面部材11の大きさに応じて適宜設定される。
外壁面部材11には、各第1傾斜面111の最低端部111a側に、外壁面部材11を貫通する矩形状の第1開口部112をそれぞれ有する。この第1開口部112により、外壁面部材11は軽量化される。第1開口部112は、第1傾斜面111のZ1-Z2方向の幅と同一幅を有し、Y1方向側に配置される第1傾斜面111の最低端部111aに隣接すると共に、Y2方向側に配置される第1傾斜面111の最高端部111bに隣接するように配置される。従って、第1開口部112と第1傾斜面111とは、Y1方向に沿って交互に配置される。なお、外壁面部材11の最もY2方向側の端部11dに配置される第1開口部112は、外壁面部材11のY2方向側に開放するように設けられている。
外壁面部材11において、Y1-Y2方向に沿って延びる両側縁11c、11cには、それぞれスライド部材12側に向けて突出する矩形状のズレ止め板部113が複数設けられる。両側縁11c、11cのズレ止め板部113、113同士は、Y1-Y2方向に沿って互い違いになるように配置されている。一方の側縁11cにおいて隣り合うズレ止め板部113、113の間隔は、他方の側縁11cに配置されるズレ止め板部113のY1-Y2方向に沿う幅に対応するように設定されている。このため、二つの外壁面部材11、11の向きをY1-Y2方向に揃え、内側面11a、11a同士を向い合わせて重ねた場合(外壁面部材11、11を縮小状態とした場合)、図4に示すように、外壁面部材11、11のズレ止め板部113、113同士が交互に組み合わされ、外壁面部材11、11のY1-Y2方向に沿う相互の位置ずれが防止されるようになっている。
外壁面部材11の外側面11bは、保持対象面と当接する面である。本実施形態では、この外側面11bは平坦面とされているが、保持対象面の公差を吸収して押し付け荷重を調整するための突起部や弾性部等が形成されていてもよい。
スライド部材12は、外壁面部材11に対してY1-Y2方向に沿って相対的に移動させることにより、スペーサ1の展開、縮小動作を操作するための部材であり、外壁面部材11と略同一の長さを有する矩形状の板状部材によって構成される。スライド部材12の高さは、外壁面部材11の上下のズレ止め板部113、113間の内寸に略等しい。また、X1-X2方向に沿うスライド部材12の厚みは、外壁面部材11の厚みよりも大きく、展開、縮小時の移動操作に必要な剛性を有する。
スライド部材12において、各外壁面部材11、11に対向する両外側面12a、12aには、複数の第2傾斜面121が設けられる。第2傾斜面121は、外壁面部材11の第1傾斜面111と略同一の大きさであり、第1傾斜面111に対して傾斜方向を反対方向にした形状を有する。第2傾斜面121は、両外側面12a、12aの同一位置に配置されている。このため、両外側面12a、12aの第2傾斜面121、121は、Y2方向に沿って次第に拡幅するように傾斜している。
第2傾斜面121は、スライド部材12の両外側面12a、12aに、外壁面部材11の第1傾斜面111に対応するように、第1傾斜面111と同数配置されている。各第2傾斜面121は同一構造である。第2傾斜面121は、スライド部材12において、全体的にスライド部材12のY1方向側に片寄って配置されている。
各第2傾斜面121において、傾斜方向に沿う最も突出高さの低い最低端部121aはY1方向側に配置され、傾斜方向に沿う最も突出高さの高い最高端部121bはY2方向側に配置される。第2傾斜面121は、最低端部121aから最高端部121bにかけて所定の角度で傾斜している。第2傾斜面121の最低端部121a側は、反対側の外側面12a側に向けて掘り込まれた位置に配置される。本実施形態において、第2傾斜面121の最高端部121bは、第1傾斜面111の最高端部111bと同様に、外側面12aに略平行な平坦面とされている。
スライド部材12にも、外壁面部材11と同様に、各第2傾斜面121の最低端部121a側に、スライド部材12を貫通する矩形状の第2開口部122をそれぞれ有する。この第2開口部122により、スライド部材12は軽量化される。第2開口部122は、第2傾斜面121のZ1-Z2方向の幅と同一幅を有し、Y2方向側に配置される第2傾斜面121の最低端部121aに隣接すると共に、Y1方向側に配置される第2傾斜面121の最高端部121bに隣接するように配置される。従って、第2傾斜面121と第2開口部122とは、Y1方向に沿って交互に配置される。
スライド部材12は、Y2方向側の端部12bに矩形状の押面部123を有する。押面部123の高さは、スライド部材12の本体部分の高さに等しい。また、X1-X2方向に沿う押面部123の幅は、スライド部材12の本体部分の幅(厚み)よりも大きい。スライド部材12のY2方向側の端部は、この押面部123が設けられることにより平面視T字状を呈し、幅広状に形成されている。
押面部123は、X1-X2方向の両端面に複数の凸部124を有する。この凸部124は、図6及び図7に示すように、スライド部材12が外壁面部材11に対してY1方向に押し込まれた際に、二つの外壁面部材11、11の最もY2方向側に配置される各第1開口部112に嵌合することができるようになっている。これにより、スライド部材12のY1方向へのそれ以上の移動が阻止されると共に、押面部123は、一対の外壁面部材11、11の端部11d、11d間に挟持される。
次に、このスペーサ1の展開、縮小時の具体的な動作について、更に図8及び図9を用いて、二つの保持対象部材を保持する際のスペーサ1の使用方法と併せて説明する。図8は、二つの保持対象面間に配置された本発明に係るスペーサの縮小状態を示す横断面図である。図9は、本発明に係るスペーサの展開動作の途中における第1傾斜面と第2傾斜面との関係を示す横断面図である。図10は、二つの保持対象面間に配置された本発明に係るスペーサの展開状態を示す横断面図である。
最初に、スペーサ1は、図4及び図5に示すように、一対の外壁面部材11、11を、スライド部材12を挟んで向かい合わせに重ねた縮小状態とされる。縮小状態におけるスライド部材12は、図4、図5及び図8に示すように、重ね合わされた外壁面部材11、11に対してY2方向側にずれており、押面部123側が外壁面部材11、11の端部11d、11d間から突出している。
縮小状態において、外壁面部材11の第1傾斜面111は、スライド部材12の第2傾斜面121に沿って重なるように当接する。このとき、外壁面部材11の第1傾斜面111の最高端部111bは、スライド部材12の第2開口部122内に配置される。また、スライド部材12の第2傾斜面121の最高端部122bは、外壁面部材11の第1開口部112内に配置される。これにより、縮小状態における外壁面部材11は、スライド部材12の外側面12aに最も接近した状態となり、スペーサ1の幅W1(一対の外壁面部材11、11の幅)は最小となる。また、外壁面部材11、11のズレ止め板部113、113同士は、図4に示すように、Y1-Y2方向に沿って交互に組み合わされる。
図8に示すように、間隔をあけて配置される二つの保持対象部材E、Eを保持する際は、この保持対象部材E、Eの間に、縮小状態とされたスペーサ1を、押面部123を有する端部と反対側からY1方向に沿って挿入する(第1の工程)。二つの保持対象部材E、Eの間には、保持対象部材E、Eの保持対象面E1、E1が平行に相対峙している。スペーサ1の各外壁面部材11、11は、これらの保持対象面E1、E1に沿うように配置される。
次いで、スペーサ1を更に奥まで挿入することにより、図8に示すように、挿入方向(Y1方向)の先頭側の外壁面部材11、11の端部11e、11eを、挿入方向の突き当たりに配置される突き当たり面E2に当接させる(第2の工程)。
更に、押面部123を利用してスライド部材12をY1方向に押し込むことにより、スライド部材12を外壁面部材11、11に対してY1方向に相対的に移動させる。押面部123は、押し込み方向(Y1方向)に沿うスライド部材12の後尾側において、スライド部材12よりも幅広に形成されているため、この押面部123を利用して、スライド部材12を容易に押し込み操作することができる。
スライド部材12がY1方向に移動するのに伴い、外壁面部材11の第1傾斜面111は、スライド部材12の第2傾斜面121に沿って案内されながら摺動する。これにより、各外壁面部材11、11は、図9に示すように、徐々にスライド部材12から離隔するX1方向、X2方向に移動し始める。
スライド部材12が突き当たり面E2に突き当たる程度までY1方向に押し込まれると、図7及び図10に示すように、第1傾斜面111の最高端部111bが第2傾斜面121の最高端部121bに乗り上げる。これにより、外壁面部材11とスライド部材12とは、第1傾斜面111と第2傾斜面121の最高端部111b、121b同士で重なり合い、外壁面部材11は、スライド部材12の外側面12aから最も離隔し、一対の外壁面部材11、11間の幅W1は最大となる。これにより、外壁面部材11、11は展開状態となり、それぞれ保持対象面E1、E1と接触して保持対象部材E、Eに押し付け荷重を付与する。一対の外壁面部材11、11に押し付けられた保持対象部材E、Eは、押し付け方向に配置される図示しない他の部材又は他の面に当接することにより、これらの部材又は面とスペーサ1との間で保持される(第3の工程)。
ここで、図10に示すように、展開状態におけるスペーサ1の幅W1は、二つの保持対象面E1、E1の間の最大離隔距離W2に対して僅かに大きく、W1>W2となるように設定される。これは、第1傾斜面111及び第2傾斜面121の最高端部111b、121bの突出高さを適宜調整することによって設定される。これにより、展開状態とされた一対の外壁面部材11、11は、二つの保持対象面E1、E1に当接し、更に図10中の白抜き矢印で示すように、各保持対象面E1、E1間の距離を広げる方向に適切な押し付け荷重を付与することができる。
また、外壁面部材11の第1傾斜面111と、これに対応するスライド部材12の第2傾斜面121とは、スライド部材12の移動方向(Y1-Y2方向)に沿って均等間隔で配置されているため、外壁面部材11によって保持対象面E1に対して均等な押し付け荷重を付与することが可能である。しかも、展開状態における第1傾斜面111と第2傾斜面121とは、平坦面からなる最高端部111b、121b同士で重なり合うため、保持対象面E1、E1間を柱状に支持することができる。このため、スペーサ1は、展開状態の外壁面部材11、11によって大きな押し付け荷重を付与する場合でも、保持対象物E、Eを安定して保持することができる。
更に、展開状態における押面部123は、図6、図7及び図10に示すように、スペーサ1のY2方向側に面一状の端面を構成するため、押面部123が面一状態となったことを確認することにより、スペーサ1が展開状態となったことを容易に確認することができる。
保持対象面E1、E1に対する押し付けを解除してスペーサ1を取り外す際は、展開状態のスペーサ1のスライド部材12を、押面部123を利用して、外壁面部材11に対して挿入方向と反対方向(Y2方向)に相対的に移動させて取り外す。スライド部材12が外壁面部材11、11の間から取り外されると、外壁面部材11、11はフリー状態となるため、保持対象部材E、Eの間から容易に抜き出すことができる。
以上のように、このスペーサ1によれば、スライド部材12を押し込む方向に移動させて一対の外壁面部材11、11を展開させるだけで、外壁面部材11を保持対象面E1に当接させ、保持対象部材Eに押し付け荷重を付与することができるため、保持対象部材Eを速やか且つ容易に保持可能である。しかも、スペーサ1を二つの保持対象部材E、E間に挿入する際は、スペーサ1は縮小状態とされるため、狭小スペースであっても容易に挿入可能である。非使用時のスペーサ1は縮小状態とすることによりコンパクトに収納可能である。また、スペーサ1は繰り返し使用することができる。更に、展開動作時の外壁面部材11は、スライド部材12から離隔する方向に移動するだけであり、保持対象面E1に対して面方向にほとんど移動しないため、保持対象面E1と外壁面部材11とが擦れることがなく、保持対象面E1を摺擦して損傷するようなことはない。
外壁面部材11の第1傾斜面111とスライド部材12の第2傾斜面121との少なくともいずれか一方は、傾斜方向(Y1-Y2方向)に沿って凸湾曲状に形成されていてもよい。図11は、スライド部材12の第2傾斜面121を、傾斜方向に沿って凸湾曲状に形成した例を示している。これにより、外壁面部材11の第1傾斜面111との接触部位が点接触に近くなる。このため、第1傾斜面111と第2傾斜面121との摩擦抵抗を低減することができ、展開動作時のスライド部材12の移動を円滑に行うことができるようになる。同様の凸湾曲状の傾斜面は、外壁面部材11の第1傾斜面111に設けてもよく、また、第1傾斜面111と第2傾斜面121との両方に設けてもよい。
スペーサ1は、スライド部材12を外壁面部材11、11の間から引き出し操作するための操作部を有してもよい。図12は、その操作部の一例を示す斜視図である。
図12に示す操作部は、押面部123に設けられた貫通穴125によって構成されている。貫通穴125に挿入可能な鉤状部101を有する治具100を用い、鉤状部101を貫通穴125に挿入及び係止した後、治具100を手前に引っ張ることにより、スライド部材12を外壁面部材11、11の間から引き出すことができる。操作部を摘み等のような突出部によって形成し、突出部を手指又はペンチ等の工具によって引っ張り操作する場合に比べ、貫通穴125は、展開状態のスペーサ1に出っ張り部を形成することがない。
スペーサ1には、外壁面部材11、11とスライド部材12とを展開状態にロックするロック機構を設けてもよい。図13は、スペーサ1に設けられる第1のロック機構の一例を示している。
第1のロック機構は、外壁面部材11の第1傾斜面111の最高端部111bと、スライド部材12の第2傾斜面121の最高端部121bと、に設けられる。本実施形態では、第1傾斜面111の最高端部111bに凹部111cが設けられ、第2傾斜面121の最高端部121bに、凹部111cに対応する形状の凸部121cが設けられる。凹部111cと凸部121cとは、最高端部111b、121b同士が重なり合った際(展開状態になった際)に互いに凹凸係合するようになっている。
第1のロック機構は、凹部111cと凸部121cとが嵌合することによって、一対の外壁面部材11、11とスライド部材12との相対的な移動を制限し、スペーサ1を展開状態にロックする。これにより、スペーサ1の外壁面部材11は、保持対象面E1に対する押し付け状態を保持可能である。また、凹部111cと凸部121cとが「パチン」と音や感触を発して嵌合することにより、操作者は、スペーサ1が展開完了状態となったことを容易に知覚することができる。
本実施形態に示す凹部111cと凸部121cとは、Y1-Y2方向に沿って円弧状に湾曲している。このため、凹部111cと凸部121cとは、スライド部材12の移動による嵌合動作、嵌合解除動作のいずれの動作も円滑に行うことが可能である。このような第1のロック機構を有する第1傾斜面111及び第2傾斜面121の組は、スペーサ1に少なくとも一つあればよい。
図14は、スペーサ1に設けられる第2のロック機構の一例を示している。
第2のロック機構は、外壁面部材11、11の端部11d、11dと、スライド部材12の押面部123と、に設けられる。本実施形態では、外壁面部材11、11の端部11d、11dに凸部11f、11fが設けられ、この端部11d、11dに対向する押面部123の両端面に、凸部11fに対応する形状の凹部123aが設けられる。凸部11fと凹部123aとは、外壁面部材11、11が展開状態になった際に互いに凹凸係合するようになっている。
第2のロック機構も、凸部11fと凹部123aとが嵌合することによって、第1のロック機構と同様に、一対の外壁面部材11、11とスライド部材12との相対的な移動を制限し、スペーサ1を展開状態にロックするため、第1のロック機構と同様の効果が得られる。スペーサ1には、第1のロック機構と第2のロック機構のいずれか一方が設けられるだけでもよいし、第1のロック機構と第2のロック機構の両方が設けられてもよい。
次に、以上説明したスペーサ1の具体的な適用例について説明する。
図15~図17は、本発明に係るスペーサ1をバッテリ装置に適用した例を示している。図15は、本発明に係るバッテリ装置の一部分を分解して示す斜視図である。図16は、本発明に係るバッテリ装置におけるバッテリセル群の一部分を分解して示す斜視図である。図17は、本発明に係るバッテリ装置の内部構造を示す正面図である。図15~図17中に示す方向は、図1~図14中に示す方向に対応している。
本実施形態に示すバッテリ装置2は、外装体20と、外装体20内に収容されるバッテリセル群3と、外装体20内に収容されるスペーサ1と、を有する。
外装体20は、アルミニウム、アルミニウム合金等の剛体により四角筒状に形成されている。外装体20の長さ方向(Y1-Y2方向)の両端は、それぞれ横長矩形状に開口している。この外装体20は、上壁21と、下壁22と、X1-X2方向に相対峙する二つの側壁23、23と、を有する。
二つの側壁23、23には、それぞれ温調媒体が流通する温調媒体流路24、24が設けられる。これにより、側壁23の内面23aは、温調媒体流路24内の温調媒体との熱交換面を構成する。各側壁23における温調媒体流路24は、外装体20の長さ方向の全長に亘って延びている。
温調媒体としては、一般には、外装体20内に収容される後述のバッテリセルを冷却するための冷却空気又は冷却液が用いられるが、必要に応じて、バッテリセルを加温するための所定温度に加温された空気又は液体を用いることもできる。
本実施形態に示す温調媒体流路24は、側壁23の内部に設けられている。このため、外装体20に対して温調媒体流路24を構築するための溝等の加工を後から行う必要がなく、外装体20をコンパクトに構成することができるため、バッテリ装置2の小型化が可能である。また、図示しないが、側壁23の内部の温調媒体流路24は、例えば側壁23の外側から凹設された溝により構成することもできる。この場合は、プレート等によって側壁23の外側から溝に蓋をすることによって、側壁23の内部に温調媒体が流通可能な流路が構成される。更に、側壁23の内部の温調媒体流路24は、伝熱性を有する配管によって形成されてもよい。この場合は、配管を側壁23に熱交換可能に埋設又は固着することにより、温調媒体流路24が設けられた側壁23が構成される。
このような外装体20は、Y1-Y2方向に沿って同一形状に形成することにより、Y1-Y2方向を押出方向とする押出し成形品により構成することができる。これにより、外装体20を容易に形成することができる。また、押出し成形品からなる筒状の外装体20は、板材同士を接合した接合部を有しないため、接合部に起因する組み付けばらつきや熱歪みが発生することがない。しかも、バッテリセル群3がスペーサ1により側壁23に向けて押し付けられる際の応力が接合部に集中して歪みを発生させることもない。このため、形状が安定した外装体20を有するバッテリ装置2を構成することができる。
バッテリセル群3は、図15及び図16に示すように、例えばリチウムイオン二次電池からなる直方体形状のバッテリセル30をY1-Y2方向に沿って複数積層することにより構成される。図15、図16には図示していないが、積層方向に隣り合うバッテリセル30、30の間には、絶縁性のセパレータがそれぞれ配置され、隣り合うバッテリセル30、30によって挟着される。バッテリセル30は、アルミニウム、アルミニウム合金等からなるセルケース内に電極体を収容することにより構成され、上面に正負一対の電極端子31、31を有する。積層方向に隣り合う二つのバッテリセル30、30の電極端子31、31同士は、バスバー32によって電気的に接続される。これにより、バッテリセル群3の全てのバッテリセル30は、直列又は並列に電気的に接続される。
複数積層されたバッテリセル30により構成されるバッテリセル群3は、Y1-Y2方向に沿って、外装体20内にスライドさせながら挿入される。バッテリセル群3は、各バッテリセル30の積層状態を維持するため、図示しない拘束バンド等によって、積層状態のバッテリセル30を一括して拘束することより一体化していてもよい。本実施形態のバッテリ装置2は、外装体20内に、X1-X2方向に並置される二つのバッテリセル群3、3を収容している。
バッテリセル群3と側壁23の内面23aとの間には、伝熱シート25が配置される。伝熱シート25は、バッテリセル30の積層方向に沿って長尺に形成されてもよいし、バッテリセル30毎に対応して複数に分割されていてもよい。また、バッテリセル群3が外装体20に収容される前の伝熱シート25は、バッテリセル30に予め貼着されていてもよいし、側壁23の内面23aに予め貼着されていてもよい。伝熱シート25は、バッテリセル群3が後述のスペーサ1によって側壁23に向けて押し付けられることにより、各バッテリセル30と側壁23の内面23aとの双方に密着する。これにより、各バッテリセル30と側壁23の内面23aとの熱交換可能な接触状態を安定させると同時に、より効率の良い熱交換を可能にしている。
外装体20内に収容されたバッテリセル群3、3は、外装体20のY1-Y2方向の両端部に配置されるエンドプレート26によって、外装体20内にY1-Y2方向に沿って締め付けられた状態で収容される。図15では、二つのエンドプレート26、26のうちの一方のみを示す。エンドプレート26は、図示しないボルトによって外装体20の両端面に固定される。
エンドプレート26は、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属、エンジニアリングプラスチック等の樹脂又はこれら金属と樹脂との複合体等の剛体によって形成される。エンドプレート26は、温調媒体流路24と連通する連通流路(図示せず)を内部に有していてもよい。これにより、エンドプレート26を利用して、外装体20内の温調媒体を効率良く流動させることができる。
図17に示すように、バッテリ装置2において、スペーサ1は、外装体20内の二つのバッテリセル群3、3の間に配置される。本実施形態に示すバッテリ装置2では、外装体20の一方の端面(Y1方向側の端面)がエンドプレート26によって封止された後、外装体20内に二つのバッテリセル群3、3が収容される。その後、バッテリセル群3、3の間に、図4及び図8に示すように縮小状態とされたスペーサ1が挿入される。このとき、スペーサ1は、押面部123が配置されていない側から、外装体20内にY1方向に沿って挿入される。
バッテリセル群3、3の間に挿入された縮小状態のスペーサ1は、エンドプレート26に突き当たるため、その後、上述したように、スライド部材12を押し込み操作し、一対の外壁面部材11、11を展開させることにより、図17中の白抜き矢印で示すように、二つのバッテリセル群3、3を引き離して相反する二つの側壁23、23に向けてそれぞれ押し付けることができる。即ち、この場合、二つのバッテリセル群3、3間に相対峙している面が保持対象面となる。スペーサ1は、スライド部材12をY1方向に移動させて展開させるだけで、バッテリセル群3、3の各バッテリセル30に対して一括して押し付け荷重を付与することができるため、バッテリセル群3、3を外装体20内に速やか且つ容易に保持して収容することができる。しかも、この構成によれば、一つのスペーサ1だけで、二つのバッテリセル群3、3を外装体20に同時に保持すること可能である。
ここで、バッテリセル群3の各バッテリセル30とスペーサ1の第1傾斜面111及び第2傾斜面121との配置関係について、図18を用いて説明する。図18は、本発明に係るバッテリ装置におけるスペーサとバッテリセルとの配置関係の部分をスペーサの横断面で示す図である。
図18に示すように、展開状態とされたスペーサ1は、外壁面部材11、11の第1傾斜面111の最高端部111bと、スライド部材12の第2傾斜面121の最高端部121bとが重なり合っており、この最高端部111b、121b同士の重なり部位が、バッテリセル群3を構成するバッテリセル30の位置に、1対1に対応して配置されている。このため、外壁面部材11とバッテリセル30との接触部位は、最高端部111b、121b同士の重なり部位によって柱状に支持されるため、スペーサ1はバッテリセル30に対して、安定した押し付け荷重を付与することができる。このため、各バッテリセル30を側壁23、23に向けて効率的に押し付けることができ、温調媒体とのより効率的な熱交換が可能となる。
外装体20内の二つのバッテリセル群3、3は、それぞれ一つずつのスペーサ1によって押し付けることもできる。図19A、図19Bは、本発明に係るバッテリ装置におけるスペーサとバッテリセル群との他の配置関係を説明する図である。図15~図17と同一符号の部位は、同一構成の部位を示している。それらの説明は上記説明を援用し、ここでは省略する。
図19Aに示すバッテリ装置2Aは、外装体20の下壁22に温調媒体流路24を有する。外装体20内における二つのバッテリセル群3、3の間には、外装体20内にバッテリセル群3の収容空間を区画する中央壁27が設けられている。この場合、二つのスペーサ1、1を上壁21とバッテリセル群3、3との間にそれぞれ配置することにより、二つのスペーサ1、1によって、それぞれバッテリセル群3、3を下壁22に向けて押し付けることができる。
図19Bに示すバッテリ装置2Bは、外装体20内の中央壁27に温調媒体流路24を有する。この場合、二つのスペーサ1、1を側壁23、23とバッテリセル群3、3との間にそれぞれ配置することにより、二つのスペーサ1、1によって、それぞれバッテリセル群3、3を中央壁27に向けて押し付けることができる。
なお、図示しないが、バッテリ装置は、外装体20内に一つだけのバッテリセル群3を有するものであってもよい。この場合、バッテリセル群3は、一つのスペーサ1によって、上壁21、下壁22又は側壁23、23のうちのいずれかに押し付けられる。
次に、スペーサ1を床面高さ調整機構に適用した例について説明する。図20Aは、本発明に係るスペーサを縮小状態とした床面高さ調整機構の一部分を示す縦断面図である。図20Bは、本発明に係るスペーサを展開状態とした床面高さ調整機構の一部分を示す縦断面図である。
床面高さ調整機構において、スペーサ1は床面F上に配置され、そのスペーサ1の上に床板部材200が設けられている。スペーサ1は、一方の外壁面部材11を床面Fに当接させ、他方の外壁面部材11を床板部材200に当接させている。
この床面高さ調整機構は、図20Aに示すように、縮小状態とされたスペーサ1のスライド部材12を、Y1方向に移動させることにより、図20Bに示すように、外壁面部材11、11を展開状態とし、床板部材200を床面Fから離隔させるように構成される。これにより、床板部材200の床面Fからの高さを速やか且つ容易に調整することができる。スペーサ1は、最高端部111b、121b同士の重なり合いによって、床面Fと床板部材200との間を柱状に安定して支持することができるため、床板部材200からの高荷重にも耐えることができる。
このような床面高さ調整機構は、例えば車両の荷室に設けることができる。これにより、車両に搭載する荷物の大きさ等に応じて、スライド部材12を移動させるだけで、荷室の床面を高低二段階に容易に調整することができるため、荷室の使い勝手を格段に向上させることができる。
図21は、本発明に係るスペーサの他の適用例を示す図である。図21に示す例では、矩形状の収容箱300内に、複数の矩形状の被収容部材301が収容され、収容箱300と被収容部材301との間の隙間に、スペーサ1が挿入されている。スペーサ1を展開状態とすることにより、収容箱300と被収容部材301とに押し付け荷重を付与し、被収容部材301をガタつくことなく安定して収容することができる。また、スペーサ1を収容箱300から取り出せば、収容箱300と被収容部材301との間に隙間が形成されるため、被収容部材301の取り出し作業を容易に行うことができる。
図22は、本発明に係るスペーサの更に他の適用例を示す図である。図22に示す例では、床面F1上に載置された棚やタンス等の家具400の上面401と、天井面F2との間の隙間に、スペーサ1が挿入されている。スペーサ1を展開状態とすることにより、天井面F2と家具400とに押し付け荷重を付与し、家具400を床面F1と天井面F2との間にガタつくことなく安定して設置することができる。また、スペーサ1によって、地震時等における家具400の転倒防止を図ることもできる。
1 スペーサ
11 外壁面部材
11a (外壁面部材の)内側面
11e (外壁面部材の)端部
11f 凸部(第2のロック機構)
111 第1傾斜面
111a (第1傾斜面の)最低端部
111b (第1傾斜面の)最高端部
111c 凹部(第1のロック機構)
112 第1開口部
12 スライド部材
12a (スライド部材の)外側面
12b (スライド部材の)端部
121 第2傾斜面
121a (第2傾斜面の)最低端部
121b (第2傾斜面の)最高端部
121c 凸部(第1のロック機構)
122 第2開口部
123 押面部
123a 凹部(第2のロック機構)
125 貫通穴(操作部)
2 バッテリ装置
20 外装体
23 側壁(外装体の壁面)
24 温調媒体流路
3 バッテリセル群
30 バッテリセル
200 床板部材
E1 保持対象面
E2 突き当たり面
F 床面
Y1 一方向
Y2 一方向と反対方向

Claims (15)

  1. 一対の外壁面部材と、一対の前記外壁面部材の間に前記外壁面部材に沿って配置されるスライド部材と、を有し、前記スライド部材を前記外壁面部材に沿って一方向に移動させることにより、前記外壁面部材を展開させ、前記外壁面部材にそれぞれ当接する二つの保持対象面を押し付けるスペーサであって、
    前記外壁面部材は、前記スライド部材に対向する内側面に、前記一方向に沿って前記スライド部材側に次第に突出するように傾斜する複数の第1傾斜面を有し、
    前記スライド部材は、前記外壁面部材に対向する両外側面に、前記第1傾斜面に対応して、前記一方向と反対方向に沿って次第に拡幅するように傾斜する複数の第2傾斜面を有し、
    前記第1傾斜面の最高端部及び前記第2傾斜面の最高端部は、平坦面であり、
    前記スライド部材が前記一方向に移動することにより、前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とが摺動して前記第1傾斜面の前記最高端部と前記第2傾斜面の前記最高端部とが重なり合い、前記外壁面部材が前記スライド部材に対して離隔して展開状態に配置される、スペーサ。
  2. 前記第1傾斜面の前記最高端部が前記第2傾斜面の最低端部側に配置され、且つ、前記第2傾斜面の前記最高端部が前記第1傾斜面の最低端部側に配置されることにより、前記外壁面部材は、前記スライド部材に対して接近して縮小状態に配置される、請求項1に記載のスペーサ。
  3. 前記第1傾斜面と前記第2傾斜面の少なくともいずれかは、傾斜方向に沿って凸湾曲状に形成されている、請求項1又は2に記載のスペーサ。
  4. 前記外壁面部材は、前記第1傾斜面の最低端部側に、前記第2傾斜面の前記最高端部を配置可能な第1開口部をそれぞれ有し、且つ、前記スライド部材は、前記第2傾斜面の最低端部側に、前記第1傾斜面の前記最高端部を配置可能な第2開口部をそれぞれ有する、請求項1~のいずれか1項に記載のスペーサ。
  5. 前記第1傾斜面の前記最高端部及び前記第2傾斜面の前記最高端部は、互いに凹凸係合することによって前記外壁面部材を展開状態にロックする第1のロック機構を有する、請求項1~のいずれか1項に記載のスペーサ。
  6. 前記スライド部材の前記一方向に沿う後尾側の端部に、前記スライド部材よりも幅広な押面部を有する、請求項1~のいずれか1項に記載のスペーサ。
  7. 前記外壁面部材の展開状態における前記押面部及び一対の前記外壁面部材は、互いに凹凸係合することによって前記外壁面部材を展開状態にロックする第2のロック機構を有する、請求項に記載のスペーサ。
  8. 前記押面部は、前記スライド部材を前記外壁面部材の間から前記一方向と反対方向に移動させる操作を行うための操作部を有する、請求項又はに記載のスペーサ。
  9. 請求項1~のいずれか1項に記載のスペーサと、
    相対峙する二つの壁面を有する外装体と、
    前記外装体の前記壁面の間に配置され、バッテリセルが複数積層されることにより構成される少なくとも一つのバッテリセル群と、を備えるバッテリ装置であって、
    前記スペーサは、前記壁面と前記バッテリセル群との間の前記外装体内に、前記バッテリセル群を構成する前記バッテリセルの積層方向に沿って配置され、展開状態の前記外壁面部材によって、前記バッテリセル群をいずれかの前記壁面に向けて押し付けることにより、前記バッテリセル群を前記外装体内に保持する、バッテリ装置。
  10. 前記スペーサにより前記バッテリセル群が押し付けられる前記壁面に、前記壁面を介して前記バッテリセルと熱交換可能な温調媒体が流れる温調媒体流路を有する、請求項に記載のバッテリ装置。
  11. 前記外装体の二つの前記壁面の間に、少なくとも二つの前記バッテリセル群が並列に配置され、
    前記温調媒体流路は、二つの前記壁面にそれぞれ設けられ、
    前記スペーサは、二つの前記バッテリセル群の間に配置され、展開状態の一対の前記外壁面部材によって、二つの前記バッテリセル群を引き離して相反する二つの前記壁面に向けて押し付ける、請求項10に記載のバッテリ装置。
  12. 前記温調媒体流路は、前記壁面の内部に設けられる、請求項10又は11に記載のバッテリ装置。
  13. 前記外壁面部材が展開状態とされて重なり合う前記スペーサの前記第1傾斜面の前記最高端部及び前記第2傾斜面の前記最高端部は、前記バッテリセル群を構成する前記バッテリセルの位置に対応して配置されている、請求項12のいずれか1項に記載のバッテリ装置。
  14. 請求項1~のいずれか1項に記載のスペーサを有する床面高さ調整機構であって、
    床面に前記スペーサが配置されると共に、前記スペーサの上に床板部材が設けられ、
    前記スライド部材を前記外壁面部材に沿って前記一方向に移動させることにより、前記外壁面部材を展開状態とし、前記床板部材を前記床面から離隔させるように構成される、床面高さ調整機構。
  15. 請求項1~のいずれか1項に記載のスペーサの使用方法であって、
    縮小状態とされた前記スペーサを、相対峙する二つの保持対象面間に挿入する第1の工程と、
    前記スペーサにおける前記一方向の先頭側に配置される前記外壁面部材の端部を、二つの前記保持対象面間において前記一方向側に配置される突き当たり面に当接させる第2の工程と、
    前記スライド部材を前記外壁面部材に沿って前記一方向に移動させて前記外壁面部材を展開させることにより、前記外壁面部材によって前記保持対象面を押し付ける第3の工程と、を有するスペーサの使用方法。
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