JP7005155B2 - オゾン処理装置の制御装置および制御方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、オゾン処理装置の制御装置および制御方法に関する。
従来、オゾンを発生させ、発生させたオゾンを被処理水に注入することでオゾン処理を行うオゾン処理装置が知られている。
特開2005-324121号公報
上記のような従来技術では、オゾンの発生量を適切に制御する必要がある。そのためには、被処理水の水量変化への対処性能と、被処理水の水質変化への対処性能と、の両立を図ることが望まれる。
実施形態によるオゾン処理装置の制御装置は、オゾンを発生させ、発生させた当該オゾンを被処理水に注入することでオゾン処理を行うオゾン処理装置の制御装置である。制御装置は、算出部と、出力部と、を備える。算出部は、被処理水の流入水量に対して一定の割合でオゾンガスが注入されるようにオゾン発生量を制御する注入率一定制御方式で決定されるオゾンの発生量の第1の目標値と、オゾン処理後に余る排オゾンの濃度が一定になるようにオゾン発生量を制御する排オゾン一定制御方式で決定されるオゾンの発生量の第2の目標値と、に基づいて、オゾンの発生量の第3の目標値を算出する。出力部は、第3の目標値と、オゾン発生器に流入するオゾンガスの流量及びオゾン発生器から流出するオゾンの濃度と、に基づいた操作量をオゾン処理装置に出力する。
図1は、実施形態によるオゾン処理システムの構成を示した例示的なブロック図である。 図2は、実施形態において用いられる注入率一定制御方式および排オゾン一定制御方式の水量変化への対処性能を説明するための例示的なグラフである。 図3は、実施形態において用いられる注入率一定制御方式および排オゾン一定制御方式の水質変化への対処性能を説明するための例示的なグラフである。 図4は、実施形態によるパラメータ設定部の機能的構成を示した例示的なブロック図である。 図5は、実施形態によるパラメータ設定部の動作を説明するための例示的なグラフである。 図6は、実施形態による制御盤が実行する処理の概略を示した例示的なフローチャートである。 図7は、実施形態によるパラメータ設定部が実行する処理を示した例示的なフローチャートである。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。以下に記載する実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、あくまで一例であって、以下の記載内容に限られるものではない。
図1は、実施形態によるオゾン処理システムの構成を示した例示的なブロック図である。実施形態のオゾン処理システムは、水処理施設に設置される。以下では、この水処理施設に、実際の水処理(オゾン処理)を行う現場と、当該現場とは分離された中央監視室と、が存在するものとして説明する。中央監視室には、たとえば、オゾン処理システムの動作を監視するためのコンピュータ(不図示)が設けられる。
図1に示されるように、実施形態によるオゾン処理システムは、現場に設置されたオゾン処理装置10と、当該オゾン処理装置10に接続された制御盤20と、を備える。オゾン処理装置10は、オゾンを発生させ、発生させたオゾンを被処理水に注入することでオゾン処理を行う装置である。また、制御盤20は、オゾン処理装置10を制御する制御装置である。以下、オゾン処理装置10および制御盤20の構成について順番に説明する。
オゾン処理装置10は、原料ガス供給装置11と、オゾン発生器12と、散気装置13と、オゾン接触槽14と、排オゾン処理装置15と、を備えている。
原料ガス供給装置11は、オゾンの原料となるガス(オゾン化ガス)を供給する。オゾン発生器12は、原料ガス供給装置11から供給されるオゾン化ガスに基づいて内部でオゾン(オゾンガス)を発生させる発生器本体12aと、当該発生器本体12aに電源を供給する電源装置12bと、を備える。
散気装置13は、オゾン発生器12で発生したオゾンガスをオゾン接触槽14内に出力する。オゾン接触槽14は、外部から流入する被処理水を一時的に貯蔵し、当該被処理水を散気装置13から出力されるオゾンガスと接触(反応)させることでオゾン処理を行い、反応後の被処理水をオゾン処理水として排出する。排オゾン処理装置15は、オゾン処理後に余ったオゾンガスとしての排オゾンを分解して無害化し、排気する。
なお、オゾン処理装置10には、各種の状態量を測定するための複数のセンサが設けられている。より具体的に、オゾン処理装置10には、原料ガス供給装置11から出力されるオゾン化ガスの流量を測定するオゾン化ガス流量計16と、オゾン発生器12で発生するオゾンガス(以下、発生オゾン)の濃度を測定する発生オゾン濃度計17と、排オゾンの濃度を測定する排オゾン濃度計18と、オゾン接触槽14に流入する被処理水の流量(以下、流入水量とする)を測定する流入水量流量計19と、が設けられている。
上記のようなオゾン処理装置10では、オゾンガスの発生量(以下、オゾン発生量とする)を適切に制御する必要がある。そのためには、被処理水の水量変化への対処性能と、被処理水の水質変化への対処性能と、の両立を考慮して、オゾン発生量の目標値を決定することが望まれる。
そこで、実施形態による制御盤20は、異なる2種類の制御方式で決定される2つの目標値の両方を考慮して、オゾン発生量の目標値を決定する。より具体的に、制御盤20は、第1の制御方式で決定されるオゾン発生量の第1の目標値と、被処理水の水量変化への対処性能が第1の制御方式よりも低く、かつ被処理水の水質変化への対処性能が第1の制御方式よりも高い第2の制御方式で決定されるオゾン発生量の第2の目標値と、の両方に基づいて、オゾン発生量の第3の目標値を算出する。そして、制御盤20は、第3の目標値に基づいた操作量をオゾン処理装置10に出力することで、オゾン処理装置10に適量のオゾンガスを発生させる。
実施形態では、第1の制御方式として、被処理水の流入水量に対して一定の割合でオゾンガスが注入されるようにオゾン発生量を制御する注入率一定制御方式が用いられ、第2の制御方式として、オゾン処理後に余る排オゾンの濃度が一定になるようにオゾン発生量を制御する排オゾン一定制御方式が用いられる例について説明する。しかしながら、実施形態では、水量変化および水質変化への対処性能に関する上記の条件を満たす第1の制御方式および第2の制御方式であれば、第1の制御方式として注入率一定制御方式以外の制御方式が用いられてもよいし、第2の制御方式として排オゾン一定制御方式以外の制御方式が用いられてもよい。第2の制御方式として用いられうる排オゾン一定制御方式以外の制御方式の具体例としては、オゾン処理後の被処理水の水質を測定する水質センサの出力値に基づいて当該水質の変化に応じてオゾン発生量を制御する水質対応制御方式や、オゾン処理後の被処理水に溶存している溶存オゾンの濃度が一定になるようにオゾン発生量を制御する溶存オゾン一定制御方式などが考えられる。なお、水質対応制御方式で用いる水質センサとは、被処理水中の有機物などの濃度を測定可能な蛍光強度計や紫外線式有機物計などである。
以下、実施形態において用いられる注入率一定制御方式および排オゾン一定制御方式の性能を図面に基づいて簡単に説明する。
図2は、実施形態において用いられる注入率一定制御方式および排オゾン一定制御方式の水量変化への対処性能を説明するための例示的なグラフである。図2において、実線L10は、水量の時間変化の一例を表す。また、図2において、一点鎖線L11は、実線L10のような水量変化があった場合における注入率一定制御方式のもとでのオゾン発生量の時間変化の一例を表し、二点鎖線L12は、実線L10のような水量変化があった場合における排オゾン一定制御方式のもとでのオゾン発生量の時間変化の一例を表す。
上述したように、注入率一定制御方式は、流入水量に対して一定の割合でオゾンガスを注入するフィードフォワードの制御方式である。したがって、図2に示されるように、注入率一定制御方式では、水量変化に対してほとんど遅れ時間のないオゾン発生量の変化が実現される(実線L10および一点鎖線L11参照)。
一方、上述したように、排オゾン一定制御方式は、オゾン処理後に余る排オゾンの濃度を一定にするフィードバックの制御方式である。したがって、図2に示されるように、排オゾン一定制御方式では、水量変化が起こってからそれに対応したオゾン発生量の変化が起こるまでの間に、遅れ時間τ1が発生する(実線L10および二点鎖線L12参照)。
したがって、水量変化に対する対処性能については、注入率一定制御方式の方が排オゾン一定制御方式よりも高いと言える。
図3は、実施形態において用いられる注入率一定制御方式および排オゾン一定制御方式の水質変化への対処性能を説明するための例示的なグラフである。図3において、実線L20は、水質の時間変化の一例を表す。なお、図3において、縦軸の上側が、水質が悪い状態に対応し、縦軸の下側が、水質が良い状態に対応するものとする。また、図3において、一点鎖線L21は、実線L20のような水質変化があった場合における注入率一定制御方式のもとでのオゾン発生量の時間変化の一例を表し、二点鎖線L22は、実線L20のような水質変化があった場合における排オゾン一定制御方式のもとでのオゾン発生量の時間変化の一例を表す。以下では、水量変化が無視可能な程度に小さいものとする。
注入率一定制御方式は、流入水量だけを見てオゾンガスの注入率(以下、オゾン注入率とする)を決定し、オゾン発生量を制御する制御方式である。したがって、注入率一定制御方式では、流入水量に変化が無ければ、オゾン発生量にも変化はない。したがって、図3に示されるように、注入率一定制御方式は、水質変化があったとしても、その水質変化をオゾン発生量の制御に反映させることがない(実線L20および一点鎖線L21参照)。
一方、排オゾン一定制御方式は、オゾン処理後に余る排オゾンの濃度を見てオゾン発生量を制御する制御方式である。したがって、排オゾン一定制御方式によれば、水質が悪いほど排オゾンの濃度が小さくなり、水質が良いほど排オゾンの濃度が大きくなる。したがって、図3に示されるように、排オゾン一定制御方式では、ある程度の遅れ時間τ2は発生するものの、水質変化に応じたオゾン発生量の変化が実現される(実線L20および二点鎖線L22参照)。
したがって、水質変化に対する対処性能については、排オゾン一定制御方式の方が注入率一定制御方式よりも高いと言える。
このように、注入率一定制御方式および排オゾン一定制御方式は、それぞれ一長一短があり、単独では、水量変化に対する対処性能と、水質変化に対する対処性能と、の両立を図ることができない。
そこで、実施形態による制御盤20は、前述したように、注入率一定制御方式で決定されるオゾン発生量の第1の目標値と、排オゾン一定制御方式で決定されるオゾン発生量の第2の目標値と、の両方に基づいて、オゾン発生量の第3の目標値を算出し、当該第3の目標値に基づいた操作量をオゾン処理装置10に出力する。これにより、水量変化に対する対処性能と、水質変化に対する対処性能と、の両立を図ることが可能になる。以下、このような効果を実現するための制御盤20の構成について具体的に説明する。
図1に戻り、制御盤20は、制御器21と、演算器22と、パラメータ設定部23と、演算器24と、制御器25と、を備える。演算器22は、「算出部」の一例であり、制御器25は、「出力部」の一例である。
制御器21は、中央監視室のコンピュータ(不図示)などから入力される排オゾン一定制御方式での排オゾン濃度の目標値(SV)と、排オゾン濃度計18から入力される排オゾンの濃度の測定値(PV)と、に基づいたPID制御を実行することで、排オゾン濃度の操作量(MV)を出力する。
演算器22は、中央監視室のコンピュータ(不図示)などから入力される注入率一定制御方式でのオゾン注入率の目標値と、制御器21から入力される排オゾン濃度の操作量と、流入水量流量計19から入力される流入水量の測定値と、α+β=1という条件を満たす2つのパラメータαおよびβと、に基づいて、オゾン発生量の目標値を算出する。より具体的に、演算器22は、下記の式(1)で表される演算を実行することで、オゾン発生量の目標値を算出する。なお、パラメータαおよびβは、メモリ(不図示)などに記憶されている。
オゾン発生量の目標値=(α×オゾン注入率の目標値+β×排オゾン濃度の操作量)×流入水量の測定値 …(1)
上記の式(1)の右辺において、パラメータαが乗算される「オゾン注入率の目標値×流入水量の測定値」という値は、注入率一定制御方式でのオゾン発生量の目標値に対応する。また、パラメータβが乗算される「排オゾン濃度の操作量×流入水量の測定値」という値は、排オゾン一定制御方式でのオゾン発生量の目標値に対応する。
したがって、上記で定義した第1の目標値、第2の目標値、および第3の目標値という表現を使って上記の式(1)を書き換えると、下記の式(2)のようになる。
第3の目標値=α×第1の目標値+β×第2の目標値 …(2)
ここで、パラメータαおよびβは、上記のように、α+β=1という条件を満たしている。したがって、パラメータαは、第3の目標値の決定に対する第2の目標値との関係での第1の目標値の貢献度合、すなわち注入率一定制御方式と排オゾン一定制御方式との両方を考慮した実施形態の制御方式において注入率一定制御方式が排オゾン一定制御方式との関係でどの程度考慮されるか、を表すと言える。同様に、パラメータβは、第3の目標値の決定に対する第1の目標値との関係での第2の目標値の貢献度合、すなわち注入率一定制御方式と排オゾン一定制御方式との両方を考慮した実施形態の制御方式において排オゾン一定制御方式が注入率一定制御方式との関係でどの程度考慮されるか、を表すと言える。
これにより、実施形態では、パラメータαおよびβを種々に設定(変更)することで、水量変化への対処性能が高い注入率一定制御方式の方を重視してオゾン発生量を制御するか、水質変化への対処性能が高い排オゾン一定制御方式の方を重視してオゾン発生量を制御するか、を決定することができる。その結果、実施形態では、水量変化に対する対処性能と、水質変化に対する対処性能と、が両立した制御を実現することができる。なお、実施形態では、注入率一定制御方式と排オゾン一定制御方式との両方を同時に同程度に考慮する制御が実行されてもよい。
なお、パラメータαおよびβは、中央監視室の監視員などによって手動で設定(変更)されてもよいが、実際のオゾン処理の状況に応じて自動で設定(変更)されると、より便利である。
そこで、実施形態による制御盤20には、パラメータαおよびβを状況に応じて自動で設定(変更)するための構成として、パラメータ設定部23が設けられている。
図4は、実施形態によるパラメータ設定部23の機能的構成を示した例示的なブロック図である。図4に示されるように、パラメータ設定部23は、水量取得部23aと、傾き算出部23bと、パラメータ決定部23cと、を備える。
水量取得部23aは、流入水量流量計19から流入水量の測定値を取得する。傾き算出部23bは、水量取得部23aにより取得された流入水量の測定値を監視し、流入水量の移動平均の傾きKを算出する。パラメータ決定部23cは、傾き算出部23bにより算出された傾きKの大きさ(絶対値)に応じて、パラメータαおよびβを決定(設定)する。
たとえば、流入水量の移動平均の傾きKの大きさが所定の閾値Rよりも大きい場合、流入水量が比較的急激に変化していると言える。したがって、この場合、水量変化への対処性能が高い注入率一定制御方式を排オゾン一定制御方式よりも重視した方が有意義である。したがって、この場合、パラメータ決定部23cは、注入率一定制御方式の貢献度合を排オゾン一定制御方式のそれよりも高めるため、α>βという条件を満たすように、パラメータαおよびβを決定する。
一方、流入水量の移動平均の傾きKの大きさが所定の閾値Rよりも小さい場合、流入水量の変化が比較的少なく、流入水量が比較的安定していると言える。したがって、この場合、水質変化への対処性能が高い排オゾン一定制御方式を注入率一定制御方式よりも重視した方が有意義である。したがって、この場合、パラメータ決定部23cは、排オゾン一定制御方式の貢献度合を注入率一定制御方式のそれよりも高めるため、β>αという条件を満たすように、パラメータαおよびβを決定する。
なお、適切な閾値Rは、オゾン接触槽14の容積やその他の設備のスペックなどに応じて変わるため、閾値Rは、水処理施設の現場毎に決定される。
このような構成により、実施形態によるパラメータ設定部23は、以下のような動作を実行する。
図5は、実施形態によるパラメータ設定部23の動作を説明するための例示的なグラフである。図5において、実線L31は、水量変化の一例を表し、破線L32は、水質変化の一例を表す。
図5の例では、水質は一定の範囲で比較的安定しているが(破線L32参照)、水量は、期間T1で大きく変化し、その後の期間T2以降で安定する(実線L31参照)。したがって、図5の例において、パラメータ設定部23は、期間T1で、α>βという条件を満たすパラメータαおよびβを設定し、期間T2で、β>αという条件を満たすパラメータαおよびβを設定する。
なお、実施形態では、期間T1から期間T2への移行時に、α>βという条件を満たすパラメータαおよびβから、β>αという条件を満たすパラメータαおよびβに急に切り替わるのを回避するため、期間T2の最初の方に、パラメータ移行期間T21が設けられてもよい。そして、パラメータ移行期間T21でαを徐々に小さくするとともにβを徐々に大きくすることで、β>αという条件を満たすパラメータαおよびβが固定された期間T22への移行が行われてもよい。
図1に戻り、演算器24は、オゾン化ガス流量計16から入力されるオゾン化ガスの流量の測定値と、発生オゾン濃度計17から入力される発生オゾンの濃度と、に基づいて、オゾン発生量の実測値を算出する。
そして、制御器25は、演算器22から入力されるオゾン発生量の目標値と、演算器24から入力されるオゾン発生量の実測値と、に基づいたPID制御を実行し、操作量を算出する。そして、制御器25は、算出した操作量をオゾン発生器12(電源装置12b)に出力し、操作量に応じたオゾンガスをオゾン発生器12(発生器本体12a)に発生させる。
次に、実施形態において実行される処理について説明する。
図6は、実施形態による制御盤20が実行する処理の概略を示した例示的なフローチャートである。この図6に示される一連の処理は、たとえば所定の制御周期で繰り返し実行される。
図6に示されるように、実施形態による制御盤20の演算器22は、まず、S1において、オゾン注入率の目標値と、流入水量の測定値と、排オゾン濃度の操作量と、を取得する。前述したように、オゾン注入率の目標値は、たとえば中央監視室のコンピュータ(不図示)から入力され、流入水量の測定値は、流入水量流量計19から入力され、排オゾン濃度の操作量は、制御盤20の制御器21から入力される。
そして、S2において、演算器22は、S1で取得した情報と、メモリ(不図示)などに記憶されたパラメータαおよびβと、に基づいて、上記の式(1)に基づいて、オゾン発生量の目標値を算出する。
そして、S3において、制御盤20の制御器25は、S2で算出された目標値などに基づいて操作量を算出し、算出した操作量をオゾン発生器12(電源装置12b)に出力する。そして、処理が終了する。
図7は、実施形態によるパラメータ設定部23が実行する処理を示した例示的なフローチャートである。この図7に示される一連の処理は、たとえば所定の周期で繰り返し実行される。なお、図7に示される一連の処理は、図6に示される一連の処理と別々に実行されてもよいし、同時に実行されてもよい。
図7に示されるように、実施形態によるパラメータ設定部23の水量取得部23aは、まず、S11において、流入水量の測定値を取得する。前述したように、流入水量の測定値は、流入水量流量計19から入力される。
そして、S12において、パラメータ設定部23の傾き算出部23bは、S11で取得された流入水量を監視し、当該流入水量の移動平均の傾きKを算出する。
そして、S13において、パラメータ設定部23のパラメータ決定部23cは、S12で算出された傾きKの大きさに応じて、前述したオゾン発生量の目標値の算出に用いられるパラメータαおよびβを決定し、決定したパラメータαおよびβを演算器22に出力する。そして、処理が終了する。
以上説明したように、実施形態による制御盤20は、注入率一定制御方式で決定されるオゾン発生量の第1の目標値と、被処理水の水量変化への対処性能が注入率一定制御方式よりも低く、かつ被処理水の水質変化への対処性能が注入率一定制御方式よりも高い排オゾン一定制御方式で決定されるオゾン発生量の第2の目標値と、に基づいて、オゾンの発生量の第3の目標値を算出する演算器22を備えている。これにより、被処理水の水量変化への対処性能と、被処理水の水質変化への対処性能と、の両立を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上述した実施形態は、様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上述した実施形態およびその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 オゾン処理装置
20 制御盤(制御装置)
22 演算器(算出部)
23 パラメータ設定部
25 制御器(出力部)

Claims (8)

  1. オゾンを発生させ、発生させた当該オゾンを被処理水に注入することでオゾン処理を行うオゾン処理装置の制御装置であって、
    被処理水の流入水量に対して一定の割合でオゾンガスが注入されるようにオゾン発生量を制御する注入率一定制御方式で決定される前記オゾンの発生量の第1の目標値と、オゾン処理後に余る排オゾンの濃度が一定になるようにオゾン発生量を制御する排オゾン一定制御方式で決定される前記オゾンの発生量の第2の目標値と、に基づいて前記オゾンの発生量の第3の目標値を算出する算出部と、
    前記第3の目標値と、オゾン発生器に流入するオゾンガスの流量及びオゾン発生器から流出するオゾンの濃度と、に基づいた操作量を前記オゾン処理装置に出力する出力部と、
    を備える、オゾン処理装置の制御装置。
  2. 前記算出部は、α+β=1という条件を満たす2つのパラメータαおよびβを用いた下記の式に基づいて、前記第3の目標値を算出する、
    前記第3の目標値=α×前記第1の目標値+β×前記第2の目標値
    請求項1に記載のオゾン処理装置の制御装置。
  3. 前記オゾン処理装置に流入する前記被処理水の水量を取得し、当該水量の移動平均の傾きの大きさが閾値より大きい場合、α>βという条件を満たすように前記2つのパラメータαおよびβを設定し、前記傾きの大きさが前記閾値より小さい場合、β>αという条件を満たすように前記2つのパラメータαおよびβを設定するパラメータ設定部をさらに備える、
    請求項2に記載のオゾン処理装置の制御装置。
  4. オゾンを発生させ、発生させた当該オゾンを被処理水に注入することでオゾン処理を行うオゾン処理装置の制御装置であって、
    被処理水の流入水量に対して一定の割合でオゾンガスが注入されるようにオゾン発生量を制御する注入率一定制御方式で決定される前記オゾンの発生量の第1の目標値と、オゾン処理後に余る排オゾンの濃度が一定になるようにオゾン発生量を制御する排オゾン一定制御方式、オゾン処理後の被処理水の水質を測定する水質センサの出力値に基づいて当該水質の変化に応じてオゾン発生量を制御する水質対応制御方式、およびオゾン処理後の被処理水に溶存している溶存オゾンの濃度が一定になるようにオゾン発生量を制御する溶存オゾン一定制御方式の少なくともいずれかで決定される前記オゾンの発生量の第2の目標値とを用い、α+β=1(前記オゾン処理装置に流入する前記被処理水の水量の移動平均の傾きの大きさが閾値より大きい場合はα>β、前記傾きの大きさが前記閾値より小さい場合はβ>α)という条件を満たす2つのパラメータαおよびβを用いた下記式に基づいて、前記オゾンの発生量の第3の目標値を算出する算出部と、
    前記第3の目標値=α×前記第1の目標値+β×前記第2の目標値
    前記第3の目標値に基づいた操作量を前記オゾン処理装置に出力する出力部と、
    を備える、オゾン処理装置の制御装置。
  5. 前記第1の目標値は、前記注入率一定制御方式により決定され、
    前記第2の目標値は、前記水質対応制御方式により決定される、
    請求項4に記載のオゾン処理装置の制御装置。
  6. 前記第1の目標値は、前記注入率一定制御方式により決定され、
    前記第2の目標値は、前記溶存オゾン一定制御方式により決定される、
    請求項4に記載のオゾン処理装置の制御装置。
  7. 前記第1の目標値は、前記注入率一定制御方式により決定され、
    前記第2の目標値は、前記排オゾン一定制御方式により決定される、
    請求項4に記載のオゾン処理装置の制御装置。
  8. オゾンを発生させ、発生させた当該オゾンを被処理水に注入することでオゾン処理を行うオゾン処理装置の制御方法であって、
    被処理水の流入水量に対して一定の割合でオゾンガスが注入されるようにオゾン発生量を制御する注入率一定制御方式で決定される前記オゾンの発生量の第1の目標値と、オゾン処理後に余る排オゾンの濃度が一定になるようにオゾン発生量を制御する排オゾン一定制御方式で決定される前記オゾンの発生量の第2の目標値と、に基づいて前記オゾンの発生量の第3の目標値を算出し、
    前記第3の目標値と、オゾン発生器に流入するオゾンガスの流量及び前記オゾン発生器から流出するオゾンの濃度と、に基づいた操作量を前記オゾン処理装置に出力する、オゾン処理装置の制御方法。
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