JP2000308894A - オゾン処理装置 - Google Patents

オゾン処理装置

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JP2000308894A
JP2000308894A JP11149448A JP14944899A JP2000308894A JP 2000308894 A JP2000308894 A JP 2000308894A JP 11149448 A JP11149448 A JP 11149448A JP 14944899 A JP14944899 A JP 14944899A JP 2000308894 A JP2000308894 A JP 2000308894A
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  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水深の浅い処理槽を用いても、オゾンの吸収
効率が高く、処理効率の高いオゾン処理装置を提供す
る。 【解決手段】 処理槽1に導入された被処理水3をオゾ
ン処理して処理水4として処理槽から導出するオゾン処
理装置において、オゾンを発生するオゾン発生部7、被
処理水または処理水の一部にオゾンを溶解してオゾン溶
解水とするオゾン溶解部6、上記処理槽において上記オ
ゾン溶解水を被処理水と混合させる混合部2、上記オゾ
ン発生部で発生したオゾンを上記オゾン溶解部に導入す
るオゾン導入手段7a、被処理水または処理水の一部を
上記オゾン溶解部に導入する水導入手段4a,5,6
a、及び上記オゾン溶解部からのオゾン溶解水を上記混
合部に導入するオゾン溶解水導入手段2aを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば上水処理場
や下水処理場などにおいて用いられるオゾン処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の装置として特開平5−78
82号公報に記載された図42に示す装置があった。図
において、1は処理槽、20はオゾン注入部、3は被処
理水、4は処理水、7はオゾン発生部である。20aは
オゾン発生部7からのオゾンをオゾン注入部20へ送る
ための配管であり、オゾン発生部7とオゾン注入部20
を接続している。8はオゾン分解部、8aはオゾン処理
槽1からの排オゾンをオゾン分解部8へ送るための配管
であり、オゾン処理槽1とオゾン分解部8を接続してい
る。
【0003】次に動作について説明する。オゾン発生部
7で発生したオゾンは配管20aを通ってオゾン注入部
20へ送られる。処理槽1内において、流入する被処理
水3をオゾン注入部2から注入されるオゾンと接触させ
ることによってオゾン処理した後、処理水4として処理
槽1から流出させる。一方、未溶解オゾンは配管8aを
通って処理槽1から取り出され、オゾン分解部8で分解
処理される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のオゾン処理装置
は以上のように構成されていたので、以下に示すような
いくつかの問題点があった。従来のオゾン注入部20と
して、通常散気管が使用されており、この散気管によっ
て被処理水の混合とオゾンの被処理水中への溶解とを行
っており、被処理水中への高いオゾン吸収効率を得るた
めには、例えば6m程度の水深の深い処理槽1が必要で
あり、オゾン処理槽の建設費が高いという問題点があっ
た。さらに、水深の深い処理槽1を用いても、十分なオ
ゾン吸収効率が得られず、被処理水のオゾン処理におい
て十分な処理効率が得られなかった。また、十分な吸収
効率が得られなかったので、未溶解オゾンによるロスが
多く、排オゾンを処理するための設備費が高いという問
題点や、オゾン注入率を高くする必要があり、オゾン発
生部の容量も大きくしなければならないという問題点が
あった。
【0005】本発明は上記のような従来のものの問題点
を解消するためになされたもので、水深の浅い処理槽を
用いても、オゾンの吸収効率が高く、処理効率の高いオ
ゾン処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るオゾン
処理装置は、処理槽に導入された被処理水をオゾン処理
して処理水として上記処理槽から導出するオゾン処理装
置において、オゾンを発生するオゾン発生部、被処理水
または処理水の一部にオゾンの少なくとも一部を溶解し
てオゾン含有水とするオゾン溶解部、上記処理槽におい
て上記オゾン含有水を被処理水と混合させる混合部、上
記オゾン発生部で発生したオゾンを上記オゾン溶解部に
導入するオゾン導入手段、被処理水または処理水の一部
を上記オゾン溶解部に導入する水導入手段、及び上記オ
ゾン溶解部からのオゾン含有水を上記混合部に導入する
オゾン含有水導入手段を備えたものである。
【0007】第2の発明に係るオゾン処理装置は、上記
第1の発明において、水導入手段は、被処理水の導入と
処理水の導入とを切り替え可能に構成されているもので
ある。
【0008】第3の発明に係るオゾン処理装置は、上記
第1の発明において、処理槽から未溶解のオゾンを回収
し、再び水に溶解させて混合部に導入するオゾン回収手
段を備えたものである。
【0009】第4の発明に係るオゾン処理装置は、上記
第1の発明において、オゾン発生部で発生したオゾンの
少なくとも一部を貯留するオゾン貯留部を備え、上記オ
ゾン貯留部に貯留されたオゾンを必要に応じてオゾン溶
解部に導入するように構成したものである。
【0010】第5の発明に係るオゾン処理装置は、上記
第1ないし4の何れかの発明において、オゾン溶解部が
エゼクタ及びスタティックミキサの少なくとも一方より
なるものである。
【0011】第6の発明に係るオゾン処理装置は、上記
第1ないし5の何れかの発明において、処理槽に導入さ
れる被処理水の流量、処理槽から導出される処理水の流
量、処理槽から導出される排ガスの流量、被処理水また
は処理水のCOD、SS、色度、及び大腸菌濃度、処理
水中の溶存オゾン濃度、並びに処理槽から未溶解のまま
排出されるオゾン濃度のうちの少なくともいずれか1つ
を測定する手段と、上記測定値に基づいてオゾンの発生
量、オゾン溶解部へのオゾンの導入流量、及び上記オゾ
ン溶解部への水の導入流量のうちの少なくともいずれか
1つを制御する手段とを備えたものである。
【0012】第7の発明に係るオゾン処理装置は、上記
第1ないし6の何れかの発明において、混合部は、オゾ
ン含有水を、被処理水の流れと対向する方向に、しかも
被処理水の流速よりも大きい噴出速度を有する噴流とし
て処理槽内に噴出するものである。
【0013】第8の発明に係るオゾン処理装置は、上記
第7の発明において、処理槽の上流端から被処理水の流
れ方向に向かって、処理槽の全長の1/5以下の範囲内
に、少なくとも1つの混合部を備えたものである。
【0014】第9の発明に係るオゾン処理装置は、上記
第7または8の発明において、処理槽の底から水面に向
かって、処理槽の全水深の1/2以下の範囲内に、少な
くとも1つの混合部を備えたものである。
【0015】第10の発明に係るオゾン処理装置は、上
記第7の発明において、混合部におけるオゾン含有水の
噴出速度が、処理槽における被処理水の平均流速よりも
10倍以上大きいものである。
【0016】第11の発明に係るオゾン処理装置は、上
記第7の発明において、混合部の下流側に、被処理水の
流路断面積を減少させる障害物を設けたものである。
【0017】第12の発明に係るオゾン処理装置は、上
記第11の発明において、障害物は、被処理水の流路断
面積を少なくとも3/4以下に減少させるものである。
【0018】第13の発明に係るオゾン処理装置は、上
記第11または12の発明において、混合部の下流側
で、上記混合部から処理槽の下流端までの長さの1/2
以下の範囲内に障害物を備えたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下に、実施の形
態を示して本発明を説明するが、本発明はこれらのみに
限定されるものではない。図1は本発明の実施の形態1
によるオゾン処理装置の全体構成を示す図である。 図
において、1は水路や反応池などの処理槽である。2は
混合部であり、例えば攪拌機やスパージャが用いられ
る。3は被処理水、4は処理水である。5は被処理水の
供給手段であり、例えばポンプが用いられる。4aは処
理水4の一部を水供給手段5へ送るため配管であり、処
理槽1と水供給手段5を接続している。6はオゾン溶解
部であり、例えば充填塔やエジェクタやスタティックミ
キサが用いられる。図2〜4にエジェクタ61を用いた
場合、スタティックミキサ62を用いた場合、エジェク
タ61とスタティックミキサ62の両方を用いた場合に
ついてそれぞれ要部を拡大して示す。6aは水供給手段
5によって供給された処理水4の一部をオゾン溶解部6
へ送るため配管であり、水供給手段5とオゾン溶解部6
を接続している。本実施の形態では水供給手段5と配管
4a,6aによって水導入手段を構成している。2aは
オゾン溶解部6からのオゾン含有水を混合部2へ送るた
めの配管であり、オゾン溶解部6と混合部2を接続して
おり、オゾン含有水導入手段を構成している。7はオゾ
ン発生部であり、例えばオゾナイザが用いられる。7a
は発生オゾンをオゾン溶解部6へ送るための配管であ
り、オゾン発生部7とオゾン溶解部6を接続しており、
オゾン導入手段を構成している。8はオゾン分解部であ
り、例えば触媒を用いた熱分解装置が用いられる。8a
は処理槽1からの未溶解オゾンをオゾン分解部8へ送る
ための配管であり、処理槽1とオゾン分解部8を接続し
ている。
【0020】次に動作について説明する。処理水4の一
部は水供給手段5によって配管4a及び6aを介してオ
ゾン溶解部6へ送られ、オゾン発生部7から発生したオ
ゾンは配管7aを介してオゾン溶解部6に送られ、オゾ
ン溶解部6においてオゾンの少なくとも一部を水に溶解
させてオゾン含有水を製造する。オゾン溶解部6からの
オゾン含有水は、配管2aを介して混合部2に送られ、
混合部2により処理槽1を通過する被処理水3に注入混
合することにより被処理水をオゾン処理する。処理槽1
からの未溶解オゾンは、配管8aを通してオゾン分解部
8で処理される。
【0021】以上のように、本実施の形態のオゾン処理
装置によれば、オゾン溶解部6と混合部2が分離されて
おり、オゾン溶解部6において、水(本実施の形態では
処理水の一部)に強制的にオゾンを溶解させてオゾン含
有水を製造するので、オゾンの高い吸収効率が得られ、
このオゾン含有水を混合部2において処理槽1中の被処
理水と混合させるので、例えば水深が4m以下のような
浅い処理槽1を用いた場合にも被処理水を効率的に処理
することができる。このように、オゾンを高効率に吸収
することができるので、未溶解オゾンによるロスも少な
く、オゾン分解部8やオゾン発生部7の容量も小さくて
よい。なお、オゾン溶解部6としてエゼクタ61やスタ
ティックミキサ62を用いた場合には、オゾンを非常に
高効率に溶解することができ、しかも短時間で高濃度オ
ゾン含有水を製造できる。
【0022】実施の形態2.図5は本発明の実施の形態
2によるオゾン処理装置の全体構成を示す図である。図
において、3aは被処理水3の一部を水供給手段5へ送
るための配管であり、処理槽1の入口と水供給手段5を
接続している。水供給手段5と配管3a,6aにより水
導入手段を構成している。実施の形態1では、処理水4
を使用してオゾン含有水を製造し、被処理水のオゾン処
理を行ったが、本実施の形態のように、処理水4の代わ
りに被処理水3を使用しても実施の形態1の場合とほぼ
同様の効果が得られる。
【0023】実施の形態3.図6は本発明の実施の形態
3によるオゾン処理装置の全体構成を示す図である。図
において、5bは例えば弁により構成される切替機構で
あり、配管3a及び4aと接続しており、配管3aから
の被処理水と配管4aからの処理水とを切り替えてい
る。5cは配管であり、水供給手段5と切替機構5bを
接続している。本実施の形態では水供給手段5、切替機
構5b及び配管3a,4a,5c,6aにより水導入手
段を構成している。
【0024】次に、主に上記実施の形態1及び2との相
違点について動作を説明する。運転開始時には切替機構
5bを操作して配管3aからの被処理水3を使用し、実
施の形態2と同様の動作を行うが、通常運転になると
(運転開始後処理槽1の被処理水の満留時間程度経過
後)、配管4aからの処理水4を使用するように再び切
替機構5bを操作し、実施の形態1と同様の動作を行
う。
【0025】実施の形態1の装置では、オゾン溶解部6
でオゾン含有水を製造する時、処理水4の一部を使用し
ているので、運転開始時には処理水4がないため、被処
理水3を処理槽1に満たして未処理のまま処理水として
流出させなければオゾン含有水を製造することができな
い。また、実施の形態2の装置では、オゾン含有水を製
造する時、被処理水3の一部を使用しており、オゾンが
消費されるので、オゾン注入率を増やさなければならな
い。そこで、本実施の形態のように、オゾン含有水を製
造するのに、通常は、オゾン消費の少ない処理水4を使
用するが、スタートアップの時は処理水4がないため、
被処理水3を使用するように切替機構5bを操作するこ
とにより、未処理のまま被処理水3が流出することを防
ぎ、かつ、少ないオゾン使用量でオゾン処理装置を効率
的に運転できる。
【0026】実施の形態4.図7は本発明の実施の形態
4によるオゾン処理装置の要部の構成を示す図であり、
他の構成は実施の形態1と同様である。図において、9
はオゾン回収部であり、オゾン溶解部6と同様に例えば
充填塔やエジェクタやスタティックミキサが用いられ、
処理槽1から回収された未溶解オゾンを水供給手段5か
らの水の一部と接触させてオゾン含有水とする。9aは
水供給手段5からの水の一部をオゾン回収部9へ送るた
めの配管であり、配管6aとオゾン回収部9を接続して
いる。8bは処理槽1からの排オゾンを送るための配管
であり、処理槽1とオゾン回収部9を接続している。8
cはオゾン回収部で回収しきれなかったオゾンをオゾン
分解部8に送る配管であり、オゾン回収部9とオゾン分
解部8を接続している。9bはオゾン回収部9からのオ
ゾン含有水を混合部2に導入する配管であり、オゾン回
収部9と配管2aを接続している。本実施の形態では、
オゾン回収部9と配管8b,8c,9a,9bによりオ
ゾン回収手段を構成している。
【0027】次に、動作について説明する。水供給手段
5からの水の一部を配管9aを通してオゾン回収部9へ
送り、処理槽1から排出される未溶解オゾンをオゾン処
理部8によって分解させる前に、オゾン回収部9で水と
接触させて水に溶解させ、配管9b及び2aを通して混
合部2へ送り、オゾン溶解部6からのオゾン含有水と共
に混合部2から処理槽1に注入する。オゾン回収部9で
水に溶解しきれなかった未回収オゾンはオゾン分解部8
へ送って、分解処理する。他の動作は、実施の形態1と
同様である。
【0028】以上のように、本実施の形態によれば、未
溶解の排オゾンを再利用することによって、発生オゾン
が効率的に使用されてオゾンロスが削減され、オゾン発
生部7及びオゾン処理部8が小型化できるという効果が
ある。
【0029】なお、本実施の形態によるオゾン回収手段
は、処理水4を使用してオゾン含有水を製造するように
構成した実施の形態1によるオゾン処理装置に限らず、
被処理水3を使用してオゾン含有水を製造するように構
成した実施の形態2によるオゾン処理装置や、被処理水
3と処理水4の使用を切り替えてオゾン含有水を製造す
るように構成した実施の形態3によるオゾン処理装置に
も適用できるのは言うまでもない。
【0030】実施の形態5.図8は本発明の実施の形態
5によるオゾン処理装置の要部の構成を示す図でああ
り、他の構成は実施の形態1と同様である。図におい
て、10はオゾン貯留部であり、例えばシリカゲルが入
った密閉容器が用いられる。7bは例えば弁により構成
される切替機構である。7aはオゾン発生部7と切替機
構7bを接続する配管、7cは切替機構7bとオゾン溶
解部6を接続する配管、10aはオゾン貯留部10と切
替機構7bを接続する配管である。
【0031】次に、主に実施の形態1との相違点につい
て動作を説明する。例えば処理槽1に導入される被処理
水流量を減らした場合等のように、必要とされるオゾン
量が減った場合、切替機構7bを切り替えて発生部7か
ら発生したオゾンの一部を配管10aを介して貯留部1
0へ送る。残りのオゾンは配管7cを介してオゾン溶解
部6へ送り、実施の形態1と同様の動作を行う。また、
被処理水流量を増やした場合等のように、必要とされる
オゾン量が増加した場合、切替機構7bを切り替えて貯
留部10に貯留されたオゾンを取り出してオゾン発生部
7からのオゾンと共にオゾン溶解部6へ送り、実施の形
態1と同様の動作を行う。このようにすることによっ
て、必要とされるオゾン量が変動してもオゾン発生部7
を常に効率のよい運転条件で運転することが可能である
ので、ランニングコストを低減できるという効果があ
る。
【0032】また、昼夜連続運転する場合に夜間の安い
電力を利用して運転コストを節減するため、夜間にはオ
ゾン発生部7のオゾン発生量を増やして余剰のオゾンを
オゾン貯留部10で貯留しておき、昼間にはオゾン発生
部7のオゾン発生量を夜間より減らし、被処理水による
オゾン消費量が増加した場合に、貯留部10に貯留され
ていたオゾンをオゾン発生部7からのオゾンと共に使用
し、実施の形態1と同様の動作を行うことも可能であ
る。
【0033】以上のように、本実施の形態によれば、オ
ゾン貯留部10を備えたので、オゾンの過不足をオゾン
貯留部10で補うことによってオゾン発生部7を常に効
率のよい運転条件で運転でき、ランニングコストが低減
できるという効果がある。また、夜間の安い電力を利用
し、夜間にオゾンを貯留するようにすればオゾン製造コ
ストが低減できるという効果がある。
【0034】なお、本実施の形態によるオゾン貯留部1
0は、処理水4を使用してオゾン含有水を製造するよう
に構成した実施の形態1によるオゾン処理装置に限ら
ず、被処理水3を使用してオゾン含有水を製造するよう
に構成した実施の形態2によるオゾン処理装置や、被処
理水3と処理水4の使用を切り替えてオゾン含有水を製
造するように構成した実施の形態3によるオゾン処理装
置にも適用できるのは言うまでもない。
【0035】実施の形態6.図9は本発明の実施の形態
6によるオゾン処理装置の要部の構成を示す図であり、
他の構成は実施の形態1と同様である。本実施の形態に
よるオゾン処理装置は、実施の形態4で示したオゾン回
収手段と実施の形態5で示したオゾン貯留部10の両方
を備えている。このように構成した場合には、オゾン回
収手段を備えたことによる実施の形態4と同様の効果及
びオゾン貯留部10を備えたことによる実施の形態5と
同様の効果の両方が得られる。
【0036】なお、本実施の形態による構成は、処理水
4を使用してオゾン含有水を製造するように構成した実
施の形態1に限らず、被処理水3を使用してオゾン含有
水を製造するように構成した実施の形態2によるオゾン
処理装置や、被処理水3と処理水4の使用を切り替えて
オゾン含有水を製造するように構成した実施の形態3に
よるオゾン処理装置にも適用できるのは言うまでもな
い。
【0037】実施の形態7.図10は本発明の実施の形
態7によるオゾン処理装置の全体構成を示す図である。
図において、3bは制御するパラメータ測定用のセンサ
であり、本実施の形態はフィードフォワード制御方式で
あるため、処理槽1の入口に設置されている。12はコ
ントローラであり、例えばマイクロコンピュータが用い
られる。13はオゾン発生部7で発生するオゾン量及び
オゾン注入率の設定値、3b12はセンサ3bとコント
ローラ12を接続する信号線、127はコントローラ1
2と発生部7を接続する信号線である。パラメータとし
ては、処理槽1に導入される被処理水の流量や、被処理
水のCOD(化学的酸素要求量)、SS(浮遊物質濃
度)、色度、大腸菌濃度等が挙げられる。流量は流量計
で、CODはCOD計で、大腸菌濃度は大腸菌濃度計で
それぞれ測定される。また、SS及び色度は吸光度を測
定することにより測定される。
【0038】次に動作について説明する。本実施の形態
においては、被処理水3のオゾン処理制御パラメータと
して処理槽1に導入される被処理水の流量、COD、S
S、色度、及び大腸菌濃度の内の少なくとも何れか1つ
を用いてフィードフォワード制御方式によってオゾン発
生部7でのオゾン発生量の制御を行う。すなわち、処理
槽1に流入する被処理水3における前記パラメータの内
のどれか1つ以上をセンサ3bによって測定する。測定
値は信号線3b12によってコントローラ12に信号と
して送られる。コントローラ12では、センサ3bでの
測定値と設定値13から必要なオゾン量を決める。その
結果は信号線127を介してオゾン発生部7に伝えら
れ、オゾン発生量を制御する。他の動作は実施の形態1
と同様である。
【0039】例えば、パラメータが被処理水の流量で、
オゾン注入率とオゾン発生量が設定値である場合、必要
オゾン発生量の演算は式(1)に従う。 mozone,in = Cdosage ×QW,in (1) mozone,in :必要オゾン発生量 Cdosage :オゾン注入率 QW,in :被処理水の流量 この演算はコントローラ12で行われ、求められた必要
オゾン発生量 mozone, in が設定値13すなわちオゾン
発生部7から発生しているオゾン量より多ければ注入さ
れているオゾン量が不足していると判断され、逆に求め
られた必要オゾン発生量 mozone,in が設定値13より
少なければ注入されているオゾン量が多すぎると判断さ
れる。判断結果は信号として信号線127を通じて、オ
ゾン発生部7に伝えられ、オゾン発生量が制御される。
なお、パラメータが被処理水の流量以外である場合にも
同様の演算及び判断が行われ、オゾン発生量が制御され
る。この場合、例えば上記演算は実験的に求められた相
関式によって行われてもよい。
【0040】以上のように、本実施の形態によれば、被
処理水のパラメータの変動に対応してオゾン発生量を制
御することができるので、過不足なくオゾンを注入する
ことができ、効率的にオゾン処理を行うことができる。
その結果、オゾンを用いた被処理水のオゾン処理の維持
管理費を削減することができる。
【0041】なお、上記実施の形態では、処理水4を使
用してオゾン含有水を製造するように構成した実施の形
態1によるオゾン処理装置に、オゾン発生量のフィード
フォワード制御を適用した場合について説明したが、こ
れに限るものではなく、実施の形態2〜6による何れの
オゾン処理装置にも適用できるのは言うまでもない。例
えば貯留部10を備えた実施の形態5、6に適用した場
合には、オゾン発生部7を効率的な運転条件の範囲内で
制御し、さらなる過不足は貯留部10で調整することも
可能である。
【0042】実施の形態8.図11は本発明の実施の形
態8によるオゾン処理装置の要部の構成を示す図であ
る。他の構成は実施の形態7と同様である。図におい
て、5aは水供給手段5からの水の流量を調節するため
の流量制御機構であり、例えば流量制御弁が用いられ
る。55aは配管であり、水供給手段5と流量制御機構
5aを接続している。6aは配管であり、流量制御機構
5aとオゾン溶解部6を接続している。5a12は信号
線であり、コントローラ12と流量制御機構5aを接続
している。
【0043】次に動作について説明する。実施の形態7
においては、注入オゾン量を調節するために、コントロ
ーラ12からオゾン発生部7に信号を送ってオゾン発生
量を制御したが、本実施の形態では、オゾン含有水の濃
度が適当な値(例えばオゾンが溶解可能な範囲)になる
ように、実施の形態7の制御に加えて、信号線5a12
を用いてコントローラ12から流量制御機構5aへ信号
を送って、オゾン溶解部6へ供給する水の流量も調節す
る。
【0044】以上のように、本実施の形態によれば、被
処理水のパラメータの変動に対応してオゾン発生量及び
供給水流量の両方を制御するので、オゾン注入量のみな
らずオゾン含有水のオゾン濃度も調節することができ、
オゾンを確実に溶解して効率的にオゾン処理を行うこと
ができる。その結果、オゾンを用いた被処理水のオゾン
処理の維持管理費を削減することができる。
【0045】なお、上記実施の形態では、処理水4を使
用してオゾン含有水を製造するように構成した実施の形
態1によるオゾン処理装置に、オゾン発生量のフィード
フォワード制御を適用した場合について説明したが、実
施の形態2〜6による何れのオゾン処理装置にも適用で
きるのは言うまでもない。
【0046】実施の形態9.図12は本発明の実施の形
態9によるオゾン処理装置の要部の構成を示す図であ
り、他の構成は実施の形態7と同様である。図におい
て、7dはオゾン発生部7とオゾン貯留部10とオゾン
溶解部6との間でオゾンの流れ方向及び流量を制御する
ための切替及び流量制御機構であり、例えば流量制御弁
が用いられる。実施の形態5で示した切替機構7bと類
似しているが、切替機構7bではオゾン発生部7とオゾ
ン貯留部10とオゾン溶解部6との間でオゾンの流れ方
向を切り替えるのみである点が異なる。7d12は信号
線であり、切替及び流量制御機構7dとコントローラ1
2を接続している。7aは切替及び流量制御機構7dと
オゾン発生部7を接続する配管、7cは切替及び流量制
御機構7bとオゾン溶解部6を接続する配管、10aは
切替及び流量制御機構7dとオゾン貯留部10を接続す
る配管である。
【0047】次に動作について説明する。コントローラ
12には、センサ3bからパラメータすなわち処理槽1
に導入される被処理水の流量、COD、SS、色度、及
び大腸菌濃度の内の少なくとも何れか1つの測定信号が
入力される。コントローラ12では、入力された測定値
とオゾン注入率の設定値13から必要なオゾン量を決め
て信号線127によりオゾン発生部7におけるオゾン発
生量を制御するのであるが、本実施の形態においては、
オゾン発生部7を常に効率の良い運転条件の範囲内で運
転し、発生するオゾンの過不足は切替及び流量制御機構
7dを制御することによりオゾン貯留部10でのオゾン
の出し入れによって調節する。
【0048】以上のように、本実施の形態によれば、オ
ゾン発生部7を常に効率の良い運転条件の範囲内で運転
し、発生するオゾンの過不足は切替及び流量制御機構7
dを制御することによりオゾン貯留部10でのオゾンの
出し入れによって調節するので、オゾン処理装置を効率
的かつ経済的に運用することができる。
【0049】なお、本実施の形態による構成は、処理水
4を使用してオゾン含有水を製造するように構成したオ
ゾン処理装置に限らず、被処理水3を使用してオゾン含
有水を製造するように構成したオゾン処理装置や、被処
理水3と処理水4の使用を切り替えてオゾン含有水を製
造するように構成したオゾン処理装置にも適用できるの
は言うまでもない。
【0050】実施の形態10.図13は本発明の実施の
形態10によるオゾン処理装置の要部の構成を示す図で
ある。本実施の形態によるオゾン処理装置は、実施の形
態4や実施の形態6で説明したようなオゾン回収手段を
備えたオゾン処理装置に実施の形態9で示したオゾン発
生量とオゾン溶解部6へのオゾン供給量の両方をフィー
ドフォワード制御する構成を適用したものである。この
ように構成した場合には、実施の形態9で説明したのと
同様の効果に加えて、もし未溶解オゾンが生じたときに
はオゾン回収部9で回収できるので、オゾンのロスを更
に減らすことができるという効果が得られる。
【0051】実施の形態11.図14は本発明の実施の
形態11によるオゾン処理装置の要部の構成を示す図で
ある。上記実施の形態9及び10では、オゾン注入量を
制御するのに、オゾン発生部7と切替及び流量制御機構
7dの両方を制御した場合について説明したが、例えば
図14に要部を示すように構成し、オゾン発生部7は効
率の良い運転条件に設定しておき、切替及び流量制御機
構7dのみを制御するようにしてもよい。
【0052】実施の形態12.図15は本発明の実施の
形態12によるオゾン処理装置の要部の構成を示す図で
ある。本実施の形態は、実施の形態8と実施の形態9を
合わせたものであり、本実施の形態によるオゾン処理装
置は、オゾン発生量とオゾン溶解部6へのオゾン供給量
の両方及びオゾン溶解部6へ供給する水の流量をフィー
ドフォワード制御するものである。このように構成した
場合には、実施の形態9で説明したのと同様の効果に加
えて、実施の形態8で説明したようにオゾン含有水のオ
ゾン濃度も調節することができる。
【0053】実施の形態13.図16は本発明の実施の
形態13によるオゾン処理装置の要部の構成を示す図で
ある。本実施の形態によるオゾン処理装置は、実施の形
態4や実施の形態6で説明したようなオゾン回収手段を
備えたオゾン処理装置に、実施の形態12で示したオゾ
ン発生量とオゾン溶解部6へのオゾン供給量の両方及び
オゾン溶解部6へ供給する水の流量をフィードフォワー
ド制御する構成を適用したものである。このように構成
した場合には、実施の形態12で説明したのと同様の効
果に加えて、もし処理槽1で未溶解オゾンが生じたとき
にはオゾン回収部9で回収できるので、オゾンのロスを
更に減らすことができるという効果が得られる。
【0054】実施の形態14.図17は本発明の実施の
形態14によるオゾン処理装置の全体構成を示す図であ
る。図において、4bは制御するパラメータ測定用のセ
ンサであり、本実施の形態はフィードバック制御方式で
あるため、処理槽1の出口に設置されている。4b12
はセンサ4bとコントローラ12を接続する信号線であ
る。パラメータとしては、処理槽1から導出される処理
水の流量や、処理水のCOD、SS、色度、大腸菌濃
度、溶存オゾン濃度等が挙げられる。流量、処理水のC
OD、SS、色度、及び大腸菌濃度の測定については実
施の形態7と同様である。溶存オゾン濃度は例えばオゾ
ン濃度計により測定される。
【0055】次に動作について説明する。本実施の形態
においては、被処理水3のオゾン処理制御パラメータと
して処理槽1から導出される被処理水の流量、COD、
SS、色度、大腸菌濃度、及び溶存オゾン濃度の内の少
なくとも何れか1つを用いてフィードバック方式によっ
てオゾン発生部7でのオゾン発生量の制御を行う。すな
わち、処理槽1から流出する処理水4における前記パラ
メータの内のどれか1つ以上をセンサ4bによって測定
する。測定値は信号線4b12によってコントローラ1
2に信号として送られる。コントローラ12では、この
測定値と設定値13から必要なオゾン量を決める。その
結果は信号線127を介してオゾン発生部7に伝えら
れ、オゾン発生量を制御する。他の動作は実施の形態1
と同様である。
【0056】例えば、パラメータすなわち測定値が処理
水の流量及び処理水中の溶存オゾン濃度であり、オゾン
発生量及びオゾン注入率が設定値である場合、必要オゾ
ン発生量の演算は式(2)に従う。 mozone,in = Qw,out ×(Cdosage − CL ozone, out) (2) mozone,in :必要オゾン発生量 Cdosage :オゾン注入率 CL ozone, out:処理水中の溶存オゾン濃度 Qw,out :処理水の流量 この演算は、コントローラ12によって行う。求められ
た必要オゾン発生量 m ozone,in が設定値13すなわち
オゾン発生部7から発生しているオゾン量より多ければ
注入されているオゾン量が不足していると判断され、逆
に求められた必要オゾン発生量 mozone,in が設定値1
3より少なければ注入されているオゾン量が多すぎると
判断される。判断結果は信号として信号線127を通じ
て、オゾン発生部7に伝えられ、オゾン発生量が制御さ
れる。なお、パラメータが処理水の流量及び溶存オゾン
濃度以外である場合にも同様の演算及び判断が行われ、
オゾン発生量が制御される。この場合、例えば上記演算
は実験的に求められた相関式によって行われてもよい。
【0057】以上のように、本実施の形態によれば、被
処理水のパラメータの変動に対応してオゾン発生量を制
御することができるので、過不足なくオゾンを注入する
ことができ、効率的にオゾン処理を行うことができる。
その結果、オゾンを用いた被処理水のオゾン処理の維持
管理費を削減することができる。
【0058】なお、上記実施の形態では、処理水4を使
用してオゾン含有水を製造するように構成した実施の形
態1によるオゾン処理装置に、オゾン発生量のフィード
バック制御を適用した場合について説明したが、これに
限るものではなく、実施の形態2〜6による何れのオゾ
ン処理装置にも適用できるのは言うまでもない。例えば
貯留部10を備えた実施の形態5、6に適用した場合に
は、オゾン発生部7を効率的な運転条件の範囲内で制御
し、さらなる過不足は貯留部10で調整することも可能
である。
【0059】実施の形態15.図18は本発明の実施の
形態15によるオゾン処理装置の要部の構成を示す図で
ある。本実施の形態によるオゾン処理装置は、処理水の
パラメータの変動に対応してオゾン発生量及び供給水流
量の両方をフィードバック制御するものであり、フィー
ドバック制御については上記実施の形態14で説明した
のと同様であり、他の動作は実施の形態8でフィードフ
ォワード制御する場合について説明したのと同様である
ので詳細な説明は省略する。
【0060】本実施の形態によれば、被処理水のパラメ
ータの変動に対応してオゾン発生量及び供給水流量の両
方を制御するので、オゾン注入量のみならずオゾン含有
水のオゾン濃度も調節することができ、オゾンを確実に
溶解して効率的にオゾン処理を行うことができる。その
結果、オゾンを用いた被処理水のオゾン処理の維持管理
費を削減することができる。
【0061】実施の形態16.図19は本発明の実施の
形態16によるオゾン処理装置の要部の構成を示す図で
ある。本実施の形態によるオゾン処理装置は、処理水の
パラメータの変動に対応してオゾン発生量とオゾン溶解
部6へのオゾン供給量の両方をフィードバック制御する
ものであり、フィードバック制御については上記実施の
形態14で説明したのと同様であり、他の動作は実施の
形態9でフィードフォワード制御する場合について説明
したのと同様であるので詳細な説明は省略する。
【0062】本実施の形態によれば、オゾン発生部7を
常に効率の良い運転条件の範囲内で運転し、発生するオ
ゾンの過不足は切替及び流量制御機構7dを制御するこ
とによりオゾン貯留部10でのオゾンの出し入れによっ
て調節するので、オゾン処理装置を効率的かつ経済的に
運用することができる。
【0063】実施の形態17.図20は本発明の実施の
形態17によるオゾン処理装置の要部の構成を示す図で
ある。本実施の形態によるオゾン処理装置は、オゾン回
収手段を備えたオゾン処理装置に実施の形態16で示し
たオゾン発生量とオゾン溶解部6へのオゾン供給量の両
方をフィードバック制御する構成を適用したものであ
る。このように構成した場合には、実施の形態16で説
明したのと同様の効果に加えて、もし処理槽1で未溶解
オゾンが生じたときにはオゾン回収部9で回収できるの
で、オゾンのロスを更に減らすことができるという効果
が得られる。
【0064】実施の形態18.図21は本発明の実施の
形態18によるオゾン処理装置の要部の構成を示す図で
ある。上記実施の形態16及び17では、オゾン注入量
を制御するのに、オゾン発生部7と切替及び流量制御機
構7dの両方を制御した場合について説明したが、例え
ば図21に要部を示すように構成し、オゾン発生部7は
効率の良い運転条件に設定しておき、切替及び流量制御
機構7dのみを制御するようにしてもよい。
【0065】実施の形態19.図22は本発明の実施の
形態19によるオゾン処理装置の要部の構成を示す図で
ある。本実施の形態は、実施の形態15と実施の形態1
6を合わせたものであり、本実施の形態によるオゾン処
理装置は、オゾン発生量とオゾン溶解部6へのオゾン供
給量の両方及びオゾン溶解部6へ供給する水の流量をフ
ィードバック制御するものである。このように構成した
場合には、実施の形態16で説明したのと同様の効果に
加えて、実施の形態15で説明したようにオゾン含有水
の濃度も調節することができる。
【0066】実施の形態20.図23は本発明の実施の
形態20によるオゾン処理装置の要部の構成を示す図で
ある。本実施の形態によるオゾン処理装置は、実施の形
態4や実施の形態6で説明したようなオゾン回収手段を
備えたオゾン処理装置に、実施の形態19で示したオゾ
ン発生量とオゾン溶解部6へのオゾン供給量の両方及び
オゾン溶解部6へ供給する水の流量をフィードバック制
御する構成を適用したものである。このように構成した
場合には、実施の形態19で説明したのと同様の効果に
加えて、もし処理槽1で未溶解オゾンが生じたときには
オゾン回収部9で回収できるので、オゾンのロスを更に
減らすことができるという効果が得られる。
【0067】実施の形態21.図24は本発明の実施の
形態21によるオゾン処理装置の全体構成を示す図であ
る。本実施の形態によるオゾン処理装置は、フィードフ
ォワード及びフィードバック制御を行うため、実施の形
態7と実施の形態14を組み合わせた構成となってい
る。
【0068】次に、動作について説明する。例えば、被
処理水及び処理水の流量並びに処理水中の溶存オゾン濃
度をパラメータとしてオゾン発生量のフィードフォワー
ド及びフィードバック制御を行う場合、演算は式(3)
に従って制御する。 mozone,in = 1/2 × Cdosage ×QW,in + 1/2 × Qw,out ×(Cdosage − CL ozone, out) (3) mozone,in :必要オゾン発生量 Cdosage :オゾン注入率 CL ozone, out:処理水中の溶存オゾン濃度 QW,in :被処理水の流量 Qw,out :処理水の流量 なお、上記式(3)で1/2を乗じる代わりにα及び
(1-α)を乗じてもよい。ここでαは制御パラメータ
の安定性によって決める係数であり、α<1である。ま
た、被処理水3と処理水4の流量はほぼ同じであるの
で、両方測定せずにどちらか一方で代用してもよい。
【0069】以上のように本実施の形態によれば、フィ
ードフォワード及びフィードバックの両制御方式を組み
合わせることによって全体的パラメータの制御がスピー
ドアップされる効果がある。
【0070】実施の形態22.図25は本発明の実施の
形態22によるオゾン処理装置の要部の構成を示す図で
ある。本実施の形態によるオゾン処理装置は、処理水の
パラメータの変動に対応してオゾン発生量及び供給水流
量の両方をフィードフォワード及びフィードバック制御
するものであり、フィードフォワード及びフィードバッ
ク制御については上記実施の形態21で説明したのと同
様であり、他の動作は実施の形態8でフィードフォワー
ド制御する場合について説明したのと同様であるので詳
細な説明は省略する。
【0071】本実施の形態によれば、被処理水のパラメ
ータの変動に対応してオゾン発生量及び供給水流量の両
方を制御するので、オゾン注入量のみならずオゾン含有
水のオゾン濃度も調節することができ、オゾンを確実に
溶解して効率的にオゾン処理を行うことができる。その
結果、オゾンを用いた被処理水のオゾン処理の維持管理
費を削減することができる。
【0072】実施の形態23.図26は本発明の実施の
形態23によるオゾン処理装置の要部の構成を示す図で
ある。本実施の形態によるオゾン処理装置は、処理水の
パラメータの変動に対応してオゾン発生量とオゾン溶解
部6へのオゾン供給量の両方をフィードフォワード及び
フィードバック制御するものであり、フィードフォワー
ド及びフィードバック制御については上記実施の形態2
1で説明したのと同様であり、他の動作は実施の形態9
でフィードフォワード制御する場合について説明したの
と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0073】本実施の形態によれば、オゾン発生部7を
常に効率の良い運転条件の範囲内で運転し、発生するオ
ゾンの過不足は切替及び流量制御機構7dを制御するこ
とによりオゾン貯留部10でのオゾンの出し入れによっ
て調節するので、オゾン処理装置を効率的かつ経済的に
運用することができる。
【0074】実施の形態24.図27は本発明の実施の
形態23によるオゾン処理装置の要部の構成を示す図で
ある。本実施の形態によるオゾン処理装置は、オゾン回
収手段を備えたオゾン処理装置に実施の形態16で示し
たオゾン発生量とオゾン溶解部6へのオゾン供給量の両
方をフィードフォワード及びフィードフォワード制御す
る構成を適用したものである。このように構成した場合
には、実施の形態23で説明したのと同様の効果に加え
て、もし処理槽1で未溶解オゾンが生じたときにはオゾ
ン回収部9で回収できるので、オゾンのロスを更に減ら
すことができるという効果が得られる。
【0075】実施の形態25.図28は本発明の実施の
形態25によるオゾン処理装置の要部の構成を示す図で
ある。上記実施の形態23及び24では、オゾン注入量
を制御するのに、オゾン発生部7と切替及び流量制御機
構7dの両方を制御した場合について説明したが、例え
ば図28に要部を示すように構成し、オゾン発生部7は
効率の良い運転条件に設定しておき、切替及び流量制御
機構7dのみを制御するようにしてもよい。
【0076】実施の形態26.図29は本発明の実施の
形態26によるオゾン処理装置の要部の構成を示す図で
ある。本実施の形態は、実施の形態22と実施の形態2
3を合わせたものであり、本実施の形態によるオゾン処
理装置は、オゾン発生量とオゾン溶解部6へのオゾン供
給量の両方及びオゾン溶解部6へ供給する水の流量をフ
ィードフォワード及びフィードバック制御するものであ
る。このように構成した場合には、実施の形態23で説
明したのと同様の効果に加えて、実施の形態22で説明
したようにオゾン含有水の濃度も調節することができ
る。
【0077】実施の形態27.図30は本発明の実施の
形態27によるオゾン処理装置の要部の構成を示す図で
ある。本実施の形態によるオゾン処理装置は、実施の形
態4や実施の形態6で説明したようなオゾン回収手段を
備えたオゾン処理装置に、実施の形態26で示したオゾ
ン発生量とオゾン溶解部6へのオゾン供給量の両方及び
オゾン溶解部6へ供給する水の流量をフィードフォワー
ド及びフィードバック制御する構成を適用したものであ
る。このように構成した場合には、実施の形態26で説
明したのと同様の効果に加えて、もし処理槽1で未溶解
オゾンが生じたときにはオゾン回収部9で回収できるの
で、オゾンのロスを更に減らすことができるという効果
が得られる。
【0078】実施の形態28.図31は本発明の実施の
形態28によるオゾン処理装置の全体構成を示す図であ
る。図において、8eはオゾン濃度及び流量測定用のセ
ンサであり、例えばオゾン濃度計と流量計が用いられ
る。8e12はセンサ8eとコントローラ12を接続す
る信号線である。
【0079】次に動作について説明する。まず、センサ
8eを用いて処理槽1から未溶解で排出されるオゾン濃
度及び処理槽1から排出されるガスの流量を、センサ4
bを用いて処理槽1から導出する処理水の流量及び処理
水中の溶存オゾン濃度をそれぞれ測定する。測定値は信
号線8e12及び4b12によってコントローラ12に
信号として送られる。コントローラ12では、この測定
値と設定値13から例えば式(4)に従って必要なオゾ
ン発生量を決める。その結果は信号線127を介してオ
ゾン発生部7に伝えられ、オゾン発生量を制御する。 mozone,in = QW, out × Cdosage − QG,out × CG ozone, out − QW ,out × CL ozone, out (4) mozone,in :必要オゾン発生量 Qw,out :処理水の流量 Cdosage :オゾン注入率 QG,out :排ガス流量 CL ozone, out:処理水中の溶存オゾン濃度 CG ozone,out :未溶解オゾン濃度
【0080】以上のように、本実施の形態によれば、処
理槽1から未溶解で排出されるオゾンの量及び処理水中
に溶解したオゾンの量に対応してオゾン発生量を制御す
ることができるので、過不足なくオゾンを注入すること
ができ、効率的にオゾン処理を行うことができる。その
結果、オゾンを用いた被処理水のオゾン処理の維持管理
費を削減することができる。
【0081】なお、本実施の形態は、実施の形態2〜2
7と組み合わせて実施することも可能である。
【0082】実施の形態29.水路や反応池などの処理
槽1において、上記各実施の形態で示したオゾン処理装
置を用いて高効率なオゾン処理を行うためには、オゾン
含有水を被処理水と混合する混合部2を処理槽1のどの
場所に設置して、どのような条件でオゾン含有水を注入
するかが非常に重要になると考えられる。このため、発
明者らは各種処理層1におけるオゾン含有水の注入場
所、注入方法について、計算機シミュレーションプログ
ラムを開発して長年にわたり、膨大なシミュレーション
実験を行い研究してきた。その結果、これまでの水処理
の分野における一般的な常識では、オゾン注入率によっ
てオゾン処理効果がある程度定まると考えられていた
が、言い換えれば、オゾン注入量がオゾン処理効果を決
定する主な操作因子と考えられていたが、本発明で考慮
している水深の浅い処理槽1では、オゾン注入率よりも
混合が処理効果に大きな影響を及ぼすことを発明者らは
見出した。さらに、混合条件に影響を及ぼす各種操作条
件について、各種処理槽1についてシミュレーション実
験を鋭意行った結果、オゾン含有水を処理槽1に注入し
て被処理水と混合する混合部2は、被処理水の流速や処
理槽1の全水深、混合部2における噴き出し速度、噴き
出し方向などと相関があること見出し、以下の実施の形
態で説明する発明に至ったものである。
【0083】処理槽1において高効率なオゾン処理を実
現するためには、オゾン含有水を処理槽1内の適切な場
所に注入し、被処理水と効率的に混合、反応させる必要
がある。このため、処理槽1内の流動及び物質移動をモ
デル化して、オゾン含有水の注入位置及び操作条件によ
るパラメータスタディを行った。
【0084】(計算モデル及び方法)被処理水をCO
D、SS及び大腸菌を3成分共存系としてモデル化し、
オゾンによる消毒状態を数値解析し、オゾン処理状態を
調べた。本検討で用いたモデルは以下の通りである。基
本式は直交座標系のテンソル形式で表す以下のようにな
る。
【0085】
【数1】
【0086】ここで、mm,mnは流体混合の各成分m,
nの局所的濃度である質量分率[-]、tは時間[s]、xi
は直交座標(i=1,2,3)、uiはxi方向の流体の絶対速
度成分[m/s]、pは圧力[Pa]、rは密度[kg/m3]、mは水の
分子粘性係数[Pa・s]、smは化学反応による生成または
消費速度[kg/(s・m3)]であり、km,n は反応速度定数[k
g/(s・m3)]を示す。Dmは成分mの分子拡散係数[-]、
m’は乱流質量フラックス[kg/(s・m2)]を示す。μt
乱流粘性係数[Pa・s]、σm,tは乱流シュミット数[-]で
あり、si,jはひずみ速度テンソル率である。g1/2はメ
トリック・テンソルの行列式、δijはクロネッカーのδ
でi=jのときは1、それ以外は0である。u’はアンサ
ンブル平均速度の撹乱成分[m/s]で、上線はアンサンブ
ル平均プロセスを表す。さらに、乱流モデルは、高レイ
ノルズ数(Re=5×105)のk−εモデルを用いる
ものとして、乱流エネルギkの保存式は、以下のように
なる。
【0087】
【数2】
【0088】ここで、σh,tは乱流プラントル数[-]、σ
kは実験定数、giはxi方向の重力加速度成分[m/s2]で
ある。
【0089】また、乱流エネルギεの散逸率の保存式は
以下のようになる。
【0090】
【数3】
【0091】ただし、式中の実験定数は次表に示す値を
使用した。乱流粘性係数μtは、f μを1に設定してか
ら決めた。
【0092】
【表1】
【0093】なお、処理槽1の形状は、図32(a)
(b)にそれぞれ垂直断面図及び上面図で示すように、
仕切り板100により5つの流路(レーン)に分割され
ており、処理槽すなわち各流路は水深を3m、幅を2.
4m、長さを30mと設定した。また、流路の入口すな
わち上流端は壁が無く、流路の断面と同じ断面形状を有
する被処理水導入用の配管から被処理水が流路の上流端
に直接流入するものとして計算した。また、流入水量は
10万m3/日、処理槽1における被処理水の平均流速は
0.16m/s、処理槽1への流入水質はCODが10
mg/l、SSが10mg/l、大腸菌が10000個
/mlとし、大腸菌の消毒状態(残存大腸菌数)で処理
状況を評価した。また、反応速度定数は、大腸菌、CO
D、SSの反応速度と、オゾン消費からなり、本解析で
用いた反応速度は実験室レベルで評価した値である。各
反応速度定数の一覧を次表にまとめる。
【0094】
【表2】
【0095】なお、図32において、22aは障害物で
あり、後出の実施の形態で詳細に説明する。
【0096】(結果)オゾン注入率3mg/l、混合部
の位置(処理槽の上流端から被処理水の流れ方向に向か
って5m、処理槽1の底から水面に向かって30cm)
の条件で、オゾン含有水の噴出速度を被処理水の流れ方
向を正として−2.0m/sから2.0m/sの範囲で
変え、噴流の噴き出し方向についてシミュレーション検
討を行った。この結果を図33に示す。図に示すよう
に、オゾン含有水を被処理水の流れと対向する方向に噴
出する方が(噴流速度がマイナスの部分)、大腸菌の低
減効果が大きく、オゾン処理効果が大きいことが分か
る。つまり、対向流にすることによって、小さな噴出速
度で効率よく大腸菌を基準値の3000個/ml以下に
オゾン処理することができることが明らかであり、噴流
を発生するためのポンプ動力を低減できることが分か
る。
【0097】次に、図34を用いてオゾン含有水を被処
理水の流れと対向する方向に噴出した場合の作用につい
て定性的に説明する。図において、101、101aは
被処理水の流れ、102はオゾン含有水の噴流(以下、
オゾン噴流と称す)の速度ベクトル、103は回転弧、
104は処理水である。被処理水101の流れと対向す
る方向にオゾン噴流102が噴出される場合、オゾン噴
流102はオゾン接触槽1の上流から流入してきた被処
理水101の運動エネルギを受けて曲げられ、回転弧1
03を描き、被処理水101と一緒に下流方向へ向か
う。オゾン噴流102が曲げられてできる回転弧103
が被処理水101の流れ方向に垂直な断面内に広がり、
オゾン噴流102と被処理水101の接触量が増大す
る。ここで、接触するオゾン噴流102はオゾン濃度が
高いうえ、被処理水101は未反応であるため、接触部
での濃度勾配が大きく局所反応速度が最大となる。さら
に、図34ではオゾン噴流102と被処理水101が対
向しており、オゾン噴流102と被処理水101の相対
速度差により生じるせん断力が増加し、大きな乱れが発
生するため局所的に混合が促進される。一方、残存オゾ
ンを含む処理水104とオゾン噴流102と接触せずに
下流へ流れる被処理水101aは、共にオゾン噴流10
2の抵抗を受けて縮流されることにより接触し、反応が
進む。さらに、縮流された際に、処理水104が上方向
成分を持って流れが加速され、被処理水101aと衝突
するため、乱れが大きくなり、局所的な混合が促進され
る。以上の理由により、本実施の形態のように、オゾン
噴流102が被処理水101の流れと対向する方向に噴
出される方が、同じ方向に噴出される場合と比べてオゾ
ン処理能力が飛躍的に向上するものと考えられる。
【0098】実施の形態30.次に、被処理水の流れ方
向(流路の長さ方向)に対するオゾン含有水の注入位置
について説明する。実施の形態29と同じモデル及び計
算条件(オゾン注入率:3mg/l、オゾン含有水の噴
出速度:1.6m/s、混合部の位置:処理槽1の底か
ら水面に向かって30cm)を用い、オゾン含有水を被
処理水の流れと対向する方向に噴出する場合について、
被処理水の流れ方向に対するオゾン含有水の注入位置に
ついてシミュレーション実験を行った。
【0099】その結果を図35に示す。図35に示すよ
うに、処理槽すなわち流路の入口すなわち上流端に近い
所にオゾン含有水を注入するほど大腸菌の消毒効果が大
きく、効率的にオゾン処理を行うことができる。さらに
詳細に述べると、流路の上流端から6m以内、すなわち
流路の上流端から流路の全長に対して20%以内の距離
にオゾン含有水の噴出箇所を設けると、大腸菌は下水の
放流水質基準である3000個/mlをクリアしてい
る。すなわち、流路の上流端から流路の全長に対して2
0%以内の距離にオゾン含有水の噴出箇所を設けること
により、効率的にオゾン処理が行えることが分かる。
【0100】なお、今回のシミュレーションでは処理槽
(流路)の上流端は壁が無く、その全面から被処理水が
流入してくる場合について検討したが、上流端に壁があ
って被処理水が上方から流入してくる場合には、オゾン
含有水の噴出箇所を上流端ぎりぎりより少し離して設け
るのが望ましい。
【0101】実施の形態31.次に、処理槽1の深さ
(水深)方向に対するオゾン含有水の注入位置について
説明する。実施の形態29と同じモデル及び計算条件
(オゾン注入率:3mg/l、オゾン含有水の噴出速
度:1.6m/s、混合部の位置:処理槽の上流端から
被処理水の流れ方向に向かって5m)を用い、オゾン含
有水を被処理水の流れと対向する方向に噴出する場合に
ついて、処理槽の深さ方向に対するオゾン含有水の注入
位置についてシミュレーション実験を行った。
【0102】その結果を図36に示す。なお、図36の
水深は処理槽の底から水面に向かって図った値である。
図36に示すように、処理槽の中間の水深から底に近い
所にオゾン含有水を注入すると大腸菌の消毒効果が大き
く、効率的にオゾン処理を行うことができる。さらに詳
細に述べると、処理槽の底から1.5mの範囲、すなわ
ち処理槽の底から処理槽の全水深の1/2水深までの範
囲にオゾン含有水の噴出箇所を設けると、大腸菌は下水
の放流水質基準である3000個/mlをクリアしてい
る。すなわち、処理槽の底から処理槽の全水深の1/2
水深までの範囲にオゾン含有水の噴出箇所を設けること
により、効率的にオゾン処理が行えることが分かる。
【0103】実施の形態32.次に、オゾン含有水の噴
出速度について説明する。実施の形態29と同じモデル
及び計算条件(オゾン注入率:3mg/l、混合部の位
置:処理槽の上流端から被処理水の流れ方向に向かって
5m、処理槽1の底から水面に向かって30cm)を用
い、オゾン含有水を被処理水の流れと対向する方向に噴
出する場合について、混合部2におけるオゾン含有水の
噴出速度がオゾン処理特性に及ぼす影響についてシミュ
レーション実験を行った。
【0104】その結果を図37に示す。図37に示すよ
うに、噴出速度が大きくなると大腸菌濃度は減少してお
り、オゾン処理効果が大きくなることが分かる。更に詳
細に述べると、噴出速度が1.6m/s以上、すなわち
処理槽内の被処理水の流速に対して10倍以上の噴出速
度となると、大腸菌は下水の放流水質基準である300
0個/mlをクリアしている。すなわち、混合部2にお
けるオゾン含有水の噴出速度が、処理槽内の被処理水の
流速に対して10倍以上となるようにすることにより、
効率的にオゾン処理が行えることが分かる。
【0105】なお、オゾン含有水の噴出速度は大きいほ
ど効率的にオゾン処理が行えるが、大きすぎると水供給
手段5の動力が増加し、消費電力が増加して処理コスト
が高くなるため、処理槽内の被処理水の流速に対して1
0倍以上、20倍以下とするのが望ましい。
【0106】実施の形態33.次に本発明の実施の形態
33によるオゾン処理装置ついて図32及び図38を用
いて説明する。本実施の形態では、図32で示すよう
に、処理槽1における流路断面積を減少させる板状の障
害物22a(じゃま板、バッフル板)を混合部2の下流
側でしかも上部に設けている。このように構成した場
合、図38に示すように、オゾン噴流102から離れた
位置をバイパスして流れる被処理水101aは、オゾン
噴流102と接触せずに下流へ流れるが、被処理水10
1a及び残存オゾンを含む処理水104は、障害物22
aにより流路断面積が小さくなり縮流されるため、障害
物22aが無い場合に比べてより接触しやすくなる。
【0107】実施の形態29と同じモデルを用いて、被
処理水の流れ方向に対する障害物22aの位置について
シミュレーション実験を行った。なお、オゾン注入率は
1mg/l、混合部2におけるオゾン含有水の噴出速度
は1.6m/s、混合部の位置は処理槽の上流端から被
処理水の流れ方向に向かって5m、処理槽1の底から水
面に向かって30cmとした。また、障害物22aによ
る被処理水流路断面積の減少率は50%(すなわち障害
物22aにより被処理水流路断面積が50%に減少して
いる)で、障害物22aを被処理水流路の上部に設置し
た。
【0108】その結果を図39に示す。図39に示すよ
うに、混合部2から障害物22aまでの距離が遠くなる
ほどオゾン処理効果は低減することが分かる。詳細に述
べると、混合部2からの距離が17.5m以下、言い換
えれば、混合部2から障害物22aまでの距離が混合部
2から処理槽すなわち流路の出口すなわち下流端まで長
さの1/2以下になるように障害物22aを設置にする
ことによって、大腸菌は下水の放流水質基準である30
00個/mlをクリアしている。すなわち、混合部2か
ら障害物22aまでの距離が混合部2から流路の下流端
まで長さの1/2以下になるように障害物22aを設置
すれば、効率よくオゾン処理を行えることが分かる。
【0109】なお、障害物22aを混合部2の真上に設
置してもよく、この場合にはあまり大きくない障害物2
2aを用いるのが望ましい。なお、上記実施の形態33
では障害物22aとして板状のものを用いた場合につい
て示したが、これに限るものではない。
【0110】実施の形態34.実施の形態29と同じモ
デルを用い、オゾン含有水を被処理水の流れと対向する
方向に噴出する場合について、障害物22aの大きさす
なわち障害物22aによる処理槽1内の被処理水流路断
面積の減少率がゾン処理特性に及ぼす影響についてシミ
ュレーション実験を行った。なお、オゾン注入率は1m
g/l、混合部2におけるオゾン含有水の噴出速度は
1.6m/sとした。また、混合部の位置は処理槽の上
流端から被処理水の流れ方向に向かって5m、処理槽1
の底から水面に向かって30cmとした。また、障害物
22aは混合部2から下流側へ5mの位置で被処理水流
路の上部に設置した。
【0111】その結果を図40に示す。図40に示すよ
うに、障害物22aによる処理槽内の被処理水流路断面
積の減少率が大きくなるとオゾン処理効果が大きくなる
ことが分かる。詳細に述べれば、水面からの深さが少な
くとも0.75m以上であるバッフル板22aを設置す
ることによって、言い換えれば、障害物22aによる処
理槽内の被処理水流路断面積の減少率を25%以上と設
定することによって、大腸菌は下水の放流水質基準であ
る3000個/mlをクリアしている。すなわち、障害
物22aによる処理槽内の被処理水流路断面積の減少率
を25%以上と設定することによって、効率的にオゾン
処理が行えることが分かる。
【0112】なお、障害物22aによる処理槽内の被処
理水流路断面積の減少率は大きいほど効率的にオゾン処
理が行えるが、あまり大きすぎると圧損が大きくなって
流れ難くなるため、25%以上、75%以下とするのが
望ましい。
【0113】実施の形態35.実施の形態29と同じモ
デルを用い、オゾン含有水を被処理水の流れと対向する
方向に噴出する場合について、障害物の設置数がオゾン
処理特性に及ぼす影響についてシミュレーション実験を
行った。なお、オゾン注入率は1mg/l、混合部2に
おけるオゾン含有水の噴出速度は1.6m/s、混合部
の位置は処理槽の上流端から被処理水の流れ方向に向か
って5m、処理槽1の底から水面に向かって30cmと
した。また、障害物22aは混合部2から下流側へ5m
の位置に1つめの障害物22aを設置し、以下、5m間
隔で上部の次は下部というように交互に設置した。ま
た、各障害物22aによる被処理水流路断面積の減少率
を25%とした。
【0114】その結果を図41に示す。図41に示すよ
うに、障害物22aの数が増えるに従いオゾン処理効果
が大きくなることが分かる。詳細に述べると、障害物2
2aを1つ設置することにより、大腸菌は下水の放流水
質基準である3000個/mlをクリアしている。すな
わち、障害物22aを少なくとも1つ設置することによ
り効率的にオゾン処理を行えることが分かる。
【0115】なお、オゾン含有水の噴出速度が大きい場
合は、障害物22aが無い方が良い場合もある。
【0116】なお、上記各実施の形態29〜35では、
1つの計算条件でシミュレーション実験を行った場合に
ついて説明したが、次表に示すいくつかの計算条件にお
いても同様の結果が得られている。
【0117】
【表3】
【0118】ただし、上記表において、Lは混合部から
処理槽の下流端までの長さである。
【0119】なお、上記各実施の形態29〜35では、
オゾン含有水は水平方向に噴出され、被処理水の流れの
方向とオゾン含有水の噴出方向とが180度の角度で対
向する場合について説明したが、これに限るものではな
く、オゾン含有水が水平方向から傾いて噴出される場合
にも同様の効果が得られる。
【0120】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、処
理槽に導入された被処理水をオゾン処理して処理水とし
て上記処理槽から導出するオゾン処理装置において、オ
ゾンを発生するオゾン発生部、被処理水または処理水の
一部にオゾンの少なくとも一部を溶解してオゾン含有水
とするオゾン溶解部、上記処理槽において上記オゾン含
有水を被処理水と混合させる混合部、上記オゾン発生部
で発生したオゾンを上記オゾン溶解部に導入するオゾン
導入手段、被処理水または処理水の一部を上記オゾン溶
解部に導入する水導入手段、及び上記オゾン溶解部から
のオゾン含有水を上記混合部に導入するオゾン含有水導
入手段を備えたので、水深の浅い処理槽を用いても、オ
ゾンの吸収効率が高く、オゾン処理を効率良く行うこと
ができる。また、未溶解オゾンによるロスも少なく、オ
ゾン分解部やオゾン発生部の容量も小さくてよい。
【0121】第2の発明によれば、上記第1の発明にお
いて、水導入手段は、被処理水の導入と処理水の導入と
を切り替え可能に構成されているので、通常は、オゾン
消費の少ない処理水を使用するが、スタートアップの時
は処理水がないため、被処理水を使用するように切替機
構5bを動作することにより、未処理のまま被処理水が
流出することを防ぎ、かつ、少ないオゾン使用量でオゾ
ン処理装置を効率的に運転できる。
【0122】第3の発明によれば、上記第1の発明にお
いて、処理槽から未溶解のオゾンを回収し、再び水に溶
解させて混合部に導入するオゾン回収手段を備えたの
で、未溶解の排オゾンを再利用することによって、発生
オゾンが効率的に使用されてオゾンロスが削減される。
【0123】第4の発明によれば、上記第1の発明にお
いて、オゾン発生部で発生したオゾンの少なくとも一部
を貯留するオゾン貯留部を備え、上記オゾン貯留部に貯
留されたオゾンを必要に応じてオゾン溶解部に導入する
ように構成したので、オゾンの過不足をオゾン貯留部で
補うことによってオゾン発生部を常に効率のよい運転条
件で運転でき、ランニングコストが低減できる。また、
夜間の安い電力を利用し、夜間にオゾンを貯留するよう
にすればオゾン製造コストが低減できる。
【0124】第5の発明によれば、上記第1ないし4の
何れかの発明において、オゾン溶解部がエゼクタ及びス
タティックミキサの少なくとも一方よりなるので、短時
間で高濃度溶解水を得ることができる。
【0125】第6の発明によれば、上記第1ないし5の
何れかの発明において、処理槽に導入される被処理水の
流量、処理槽から導出される処理水の流量、処理槽から
導出される排ガスの流量、被処理水または処理水のCO
D、SS、色度、及び大腸菌濃度、処理水中の溶存オゾ
ン濃度、並びに処理槽から未溶解のまま排出されるオゾ
ン濃度のうちの少なくともいずれか1つを測定する手段
と、上記測定値に基づいてオゾンの発生量、オゾン溶解
部へのオゾンの導入流量、及び上記オゾン溶解部への水
の導入流量のうちの少なくともいずれか1つを制御する
手段とを備えたので、測定値の変動に対応することがで
き、効率的にオゾン処理を行え、さらにオゾンを用いた
被処理水のオゾン処理コストを低減できる。
【0126】第7の発明によれば、上記第1ないし6の
何れかの発明において、混合部は、オゾン含有水を、被
処理水の流れと対向する方向に、しかも被処理水の流速
よりも大きい噴出速度を有する噴流として処理槽内に噴
出するので、処理槽全体における被処理水とオゾン含有
水の混合性が向上し、さらに少ないオゾン使用量で効率
的にオゾン処理を行うことができる。
【0127】第8の発明によれば、上記第7の発明にお
いて、処理槽の上流端から被処理水の流れ方向に向かっ
て、処理槽の全長の1/5以下の範囲内に、少なくとも
1つの混合部を備えたので、さらに少ないオゾン使用量
で効率的にオゾン処理を行うことができる。
【0128】第9の発明によれば、上記第7または8の
発明において、処理槽の底から水面に向かって、処理槽
の全水深の1/2以下の範囲内に、少なくとも1つの混
合部を備えたので、さらに少ないオゾン使用量で効率的
にオゾン処理を行うことができる。
【0129】第10の発明によれば、上記第7の発明に
おいて、混合部におけるオゾン含有水の噴出速度が、処
理槽における被処理水の平均流速よりも10倍以上大き
いので、処理槽全体の混合性が向上し、さらに少ないオ
ゾン使用量で効率的にオゾン処理を行うことができる。
【0130】第11の発明によれば、上記第7の発明に
おいて、混合部の下流側に、被処理水の流路断面積を減
少させる障害物を設けたので、処理槽全体の混合性が向
上し、さらに少ないオゾン使用量で効率的にオゾン処理
を行うことができる。
【0131】第12の発明によれば、上記第11の発明
において、障害物は、被処理水の流路断面積を少なくと
も3/4以下に減少させるので、処理槽全体の混合性が
向上し、さらに少ないオゾン使用量で効率的にオゾン処
理を行うことができる。
【0132】第13の発明によれば、上記第11または
12の発明において、混合部の下流側で、上記混合部か
ら処理槽の下流端までの長さの1/2以下の範囲内に障
害物を備えたので、処理槽全体の混合性が向上し、さら
に少ないオゾン使用量で効率的にオゾン処理を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1によるオゾン処理装置
の全体構成を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係り要部の構成を示
す図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係り要部の構成を示
す図である。
【図4】 本発明の実施の形態1に係り要部の構成を示
す図である。
【図5】 本発明の実施の形態2によるオゾン処理装置
の全体構成を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態3によるオゾン処理装置
の全体構成を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態4によるオゾン処理装置
の要部の構成を示す図である。
【図8】 本発明の実施の形態5によるオゾン処理装置
の要部の構成を示す図である。
【図9】 本発明の実施の形態6によるオゾン処理装置
の要部の構成を示す図である。
【図10】 本発明の実施の形態7によるオゾン処理装
置の全体構成を示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態8によるオゾン処理装
置の要部の構成を示す図である。
【図12】 本発明の実施の形態9によるオゾン処理装
置の要部の構成を示す図である。
【図13】 本発明の実施の形態10によるオゾン処理
装置の要部の構成を示す図である。
【図14】 本発明の実施の形態11によるオゾン処理
装置の要部の構成を示す図である。
【図15】 本発明の実施の形態12によるオゾン処理
装置の要部の構成を示す図である。
【図16】 本発明の実施の形態13によるオゾン処理
装置の要部の構成を示す図である。
【図17】 本発明の実施の形態14によるオゾン処理
装置の全体構成を示す図である。
【図18】 本発明の実施の形態15によるオゾン処理
装置の要部の構成を示す図である。
【図19】 本発明の実施の形態16によるオゾン処理
装置の要部の構成を示す図である。
【図20】 本発明の実施の形態17によるオゾン処理
装置の要部の構成を示す図である。
【図21】 本発明の実施の形態18によるオゾン処理
装置の要部の構成を示す図である。
【図22】 本発明の実施の形態19によるオゾン処理
装置の要部の構成を示す図である。
【図23】 本発明の実施の形態20によるオゾン処理
装置の要部の構成を示す図である。
【図24】 本発明の実施の形態21によるオゾン処理
装置の全体構成を示す図である。
【図25】 本発明の実施の形態22によるオゾン処理
装置の要部の構成を示す図である。
【図26】 本発明の実施の形態23によるオゾン処理
装置の要部の構成を示す図である。
【図27】 本発明の実施の形態24によるオゾン処理
装置の要部の構成を示す図である。
【図28】 本発明の実施の形態25によるオゾン処理
装置の要部の構成を示す図である。
【図29】 本発明の実施の形態26によるオゾン処理
装置の要部の構成を示す図である。
【図30】 本発明の実施の形態27によるオゾン処理
装置の要部の構成を示す図である。
【図31】 本発明の実施の形態28によるオゾン処理
装置の全体構成を示す図である。
【図32】 本発明の実施の形態29に係り、シミュレ
ーションに用いられる処理槽の形状を示し、(a)は垂
直断面図、(b)は上面図である。
【図33】 本発明の実施の形態29に係り、混合部に
おけるオゾン含有水の噴き出し方向がオゾン処理効果に
与える影響についてシミュレーション検討を行った結果
を示す特性図である。
【図34】 本発明の実施の形態29に係り、混合部近
傍の流れの様子を説明する図である。
【図35】 本発明の実施の形態30に係り、処理槽内
の被処理水の流れ方向に対する混合部の設置場所がオゾ
ン処理効果に与える影響についてシミュレーション検討
を行った結果を示す特性図である。
【図36】 本発明の実施の形態31に係り、処理槽の
深さ方向に対する混合部の設置場所がオゾン処理効果に
与える影響についてシミュレーション検討を行った結果
を示す特性図である。
【図37】 本発明の実施の形態32に係り、オゾン含
有水の噴出速度がオゾン処理効果に与える影響について
シミュレーション検討を行った結果を示す特性図であ
る。
【図38】 本発明の実施の形態33によるオゾン処理
装置における流れの様子を説明する図である。
【図39】 本発明の実施の形態33に係り、混合部か
ら障害物までの距離がオゾン処理効果に与える影響につ
いてシミュレーション検討を行った結果を示す特性図で
ある。
【図40】 本発明の実施の形態34に係り、障害物に
よる流路断面積の減少率がオゾン処理効果に与える影響
についてシミュレーション検討を行った結果を示す特性
図である。
【図41】 本発明の実施の形態35に係り、障害物の
設置数がオゾン処理効果に与える影響についてシミュレ
ーション検討を行った結果を示す特性図である。
【図42】 従来のオゾン処理装置の全体構成を示す図
である。
【符号の説明】
1 オゾン処理槽、2 混合部、3 被処理水、4 処
理水、3b,4b,8e センサ、5 水供給手段、5
a 流量制御機構、5b 切替機構、6 オゾン溶解
部、61 エゼクタ、62 スタティックミキサ、7
オゾン発生部、7b 切替機構、7d 切替及び流量制
御機構、8 オゾン分解部、9 オゾン回収部、10
オゾン貯留部、12 コントローラ、13 設置値、3
b12,4b12,7d12,5a12,8e12,1
27 信号線、2a,3a,4a,55a,5c,6
a,7a,7c,8a,8b,8c,9a,9b,10
a,20a 配管、20 オゾン注入部、22a 障害
物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 520 C02F 1/50 520P 531 531R 550 550L (72)発明者 中崎 幸一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 廣辻 淳二 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 4D050 AA15 AB03 AB06 AB07 BB02 BD02 BD03 BD04 BD06 BD08 4G035 AA01 AC22 AE13 4G042 CE01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理槽に導入された被処理水をオゾン処
    理して処理水として上記処理槽から導出するオゾン処理
    装置において、オゾンを発生するオゾン発生部、被処理
    水または処理水の一部にオゾンの少なくとも一部を溶解
    してオゾン含有水とするオゾン溶解部、上記処理槽にお
    いて上記オゾン含有水を被処理水と混合させる混合部、
    上記オゾン発生部で発生したオゾンを上記オゾン溶解部
    に導入するオゾン導入手段、被処理水または処理水の一
    部を上記オゾン溶解部に導入する水導入手段、及び上記
    オゾン溶解部からのオゾン含有水を上記混合部に導入す
    るオゾン含有水導入手段を備えたことを特徴とするオゾ
    ン処理装置。
  2. 【請求項2】 水導入手段は、被処理水の導入と処理水
    の導入とを切り替え可能に構成されている請求項1記載
    のオゾン処理装置。
  3. 【請求項3】 処理槽から未溶解のオゾンを回収し、再
    び水に溶解させて混合部に導入するオゾン回収手段を備
    えた請求項1記載のオゾン処理装置。
  4. 【請求項4】 オゾン発生部で発生したオゾンの少なく
    とも一部を貯留するオゾン貯留部を備え、上記オゾン貯
    留部に貯留されたオゾンを必要に応じてオゾン溶解部に
    導入するように構成した請求項1記載のオゾン処理装
    置。
  5. 【請求項5】 オゾン溶解部がエゼクタ及びスタティッ
    クミキサの少なくとも一方よりなる請求項1ないし4の
    何れかに記載のオゾン処理装置。
  6. 【請求項6】 処理槽に導入される被処理水の流量、処
    理槽から導出される処理水の流量、処理槽から導出され
    る排ガスの流量、被処理水または処理水のCOD、S
    S、色度、及び大腸菌濃度、処理水中の溶存オゾン濃
    度、並びに処理槽から未溶解のまま排出されるオゾン濃
    度のうちの少なくともいずれか1つを測定する手段と、
    上記測定値に基づいてオゾンの発生量、オゾン溶解部へ
    のオゾンの導入流量、及び上記オゾン溶解部への水の導
    入流量のうちの少なくともいずれか1つを制御する手段
    とを備えたことを特徴とする請求項1ないし5の何れか
    に記載のオゾン処理装置。
  7. 【請求項7】 混合部は、オゾン含有水を、被処理水の
    流れと対向する方向に、しかも被処理水の流速よりも大
    きい噴出速度を有する噴流として処理槽内に噴出するこ
    とを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載のオゾ
    ン処理装置。
  8. 【請求項8】 処理槽の上流端から被処理水の流れ方向
    に向かって、処理槽の全長の1/5以下の範囲内に、少
    なくとも1つの混合部を備えたことを特徴とする請求項
    7記載のオゾン処理装置。
  9. 【請求項9】 処理槽の底から水面に向かって、処理槽
    の全水深の1/2以下の範囲内に、少なくとも1つの混
    合部を備えたことを特徴とする請求項7または8記載の
    オゾン処理装置。
  10. 【請求項10】 混合部におけるオゾン含有水の噴出速
    度が、処理槽における被処理水の平均流速よりも10倍
    以上大きいことを特徴とする請求項7記載のオゾン処理
    装置。
  11. 【請求項11】 混合部の下流側に、被処理水の流路断
    面積を減少させる障害物を設けたことを特徴とする請求
    項7記載のオゾン処理装置。
  12. 【請求項12】 障害物は、被処理水の流路断面積を少
    なくとも3/4以下に減少させることを特徴とする請求
    項11記載のオゾン処理装置。
  13. 【請求項13】 混合部の下流側で、上記混合部から処
    理槽の下流端までの長さの1/2以下の範囲内に障害物
    を備えたことを特徴とする請求項11または12記載の
    オゾン処理装置。
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