JP7004177B2 - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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本発明は、サイドエアバッグ装置に関する。
自動車等の車両に搭載されるサイドエアバッグ装置は、折り畳まれた状態で収納されるエアバッグを備えている。同装置は、車両の側突時等に上記エアバッグに対しインフレータからのガスを供給することにより、そのエアバッグを車両の座席に着座した乗員と同車両のボディサイド部との間で、車両の後方から前方に向けて展開及び膨張させる。そして、このように展開及び膨張するエアバッグにより、車両の側突時に乗員が保護されるようになる。なお、上記エアバッグにおいては、その展開及び膨張の態様を調整すること等を目的として、例えば特許文献1に示されるように非膨張部を形成したりテザーを設けたりすることが行われる。
特許第6131935号公報
ところで、上記エアバッグを折り畳んで収納する際には、その折り畳まれたエアバッグの周囲に巻き布等を巻き付けて仮止めすることにより、同エアバッグの折り畳みを保持するようにしている。なお、インフレータからのガスの供給によってエアバッグが膨張及び展開するときには、そのエアバッグの膨張及び展開に伴って上記巻き布の仮止めが解除されることにより、同エアバッグの膨張及び展開が上記巻き布によって阻害されることがないようにされる。
しかし、上記巻き布等によってエアバッグの折り畳みを保持する場合、そうした巻き布等を設けなければならない分、サイドエアバッグ装置の部品点数の増加を招いて同装置のコストアップに繋がる。
本発明の目的は、部品点数の増加を抑制することができるサイドエアバッグ装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するサイドエアバッグ装置は、折り畳まれて収納されたエアバッグに対しインフレータからのガスを供給することにより、上記エアバッグを車両の座席に着座した乗員と車両のボディサイド部との間で、同車両の後方から前方に向けて展開及び膨張させる。展開及び膨張した状態での上記エアバッグにおける車両の前後方向の中央部には、インフレータからのガスの供給によっては膨張しない非膨張部が形成されている。展開及び膨張したときの上記エアバッグにおける車両の幅方向の内側であって上記非膨張部に対応する位置には、車両の前後方向に延びて前部が前記エアバッグの前部に対し接合されているとともに後部が前記エアバッグの後部に対し接合されているテザーが設けられている。上記テザーにおけるエアバッグに対し接合される前部と後部との間の長さは、エアバッグにおけるテザーの前部が接合される部分と後部が接合される部分との間の長さよりも短くされている。上記エアバッグは、テザーの前部と後部との間の部分が車両の前後方向に短くなるよう折り畳まれているとともに、その折り畳まれた部分の周囲にテザーが巻き付けられて仮止めされることによって上記部分の折り畳みを保持した状態で収納されている。
上記構成によれば、エアバッグにおける折り畳まれた部分の折り畳みが上記テザーを用いて保持される。そして、折り畳まれた状態のエアバッグに対しインフレータからのガスが供給されると、それに伴うエアバッグの展開及び膨張によって上記テザーの仮止めが解除されるため、上記テザーによってエアバッグの展開及び膨張が妨げられることはない。また、上記テザーは、次の理由によってエアバッグに設けられている。すなわち、エアバッグ装置の軽量化のためにインフレータを小型化した場合、エアバッグに供給されるガスの量が少なくなるが、そうした少ないガスの量でもエアバッグを適正に展開及び膨張できるよう同エアバッグに上記非膨張部が形成される。そして、こうした非膨張部を形成した場合におけるエアバッグの乗員保護機能の維持を目的として、同エアバッグにおける車両の幅方向の内側に上記テザーが設けられる。詳しくは、エアバッグが展開及び膨張したとき、上記非膨張部に対応して位置する上記テザーが同エアバッグの展開及び膨張に基づく張力を受け、その張力が作用する上記テザーによってエアバッグにおける非膨張部に対応する部分での乗員の保護が行われる。従って、エアバッグに非膨張部が形成されている場合でも、上記テザーによってエアバッグの乗員保護機能を維持することができる。このようにエアバッグの乗員保護機能を維持するために設けられている上記テザーを、エアバッグの収納時に折り畳まれる部分の折り畳みを保持するためにも用いることにより、その保持のための巻き布等の部品を新たに追加する必要はなくなる。
上記エアバッグ装置において、上記エアバッグは、座席のシートバックに折り畳まれた状態で収納されるものであって、同エアバッグの展開及び膨張した状態のもとでの車両の前後方向における後部がシートバックのフレームに対し固定される。また、上記テザーにおいて、エアバッグに対し接合された前部よりも車両の前方側には、他の部位よりも脆弱な部位である脆弱部を有する帯部が形成される。更に、上記テザーは、エアバッグにおける折り畳まれた部分の周囲に巻き付けられた状態で、上記帯部をシートバックのフレームに固定することにより、上記部分の折り畳みを保持した状態での仮止めを実現するものとされる。
上記構成によれば、折り畳まれた状態のエアバッグが展開及び膨張すると、それに伴い同エアバッグに巻き付けられている上記テザーの帯部が脆弱部で切断される。これにより、上記テザーによるエアバッグの折り畳みを保持した状態での仮止めが解除されるようになる。
上記エアバッグ装置において、テザーにおけるエアバッグに対し接合されている前部と後部との間の部分には、エアバッグにおける折り畳まれた部分の周囲に上記テザーが巻き付けられたとき、同テザーに弛みを持たせた状態で係止する係止部が設けられている。
この構成によれば、エアバッグにおける折り畳まれた部分に上記テザーを巻き付けたとき、その巻き付けを実現するに当たりテザーに余分が生じたとしても、それによってテザーに弛みが生じることを上記係止部での弛み量の調整を通じて抑制することができる。そして、折り畳まれたエアバッグに対するインフレータからのガスの供給を通じて同エアバッグが展開及び膨張すると、その展開及び膨張に伴って上記係止部での係止が解除され、上記テザーに対しエアバッグの膨張及び展開に基づく張力を作用させることができるようになる。
本発明によれば、部品点数の増加を抑制することができる。
サイドエアバッグ装置全体を示す側面図。 シートバックの内部におけるエアバッグ周りを拡大して示す断面図。 車両における座席とボディサイド部との位置関係を示す平面図。 (a)及び(b)は、展開及び膨張したときのエアバッグを車両の幅方向の内側から見た状態を示す側面図、及び、同エアバッグを車両の幅方向の外側から見た状態を示す側面図。 図4(b)のエアバッグを展開及び膨張させた状態のもと、同エアバッグを矢印A-A方向から見た状態を概略的に示す断面図。 エアバッグをリテーナ(インフレータ)と共にシートバックに収納するために折り畳んだ状態を示す側面図。 図6のエアバッグを矢印B-B方向から見た状態を概略的に示す断面図。
以下、自動車等の車両に適用されるサイドエアバッグ装置の一実施形態について、図1~図7を参照して説明する。
図1に示すように、サイドエアバッグ装置は、車両の座席1におけるシートバック2の内部に折り畳まれた状態で収納されるエアバッグ3と、そのエアバッグ3に対し膨張用ガスを供給するためのインフレータ4と、を備えている。インフレータ4は、エアバッグ3と共に、シートバック2の内部で同シートバック2に沿って略上下方向に延びるフレーム6に対し固定されている。なお、図1のエアバッグ3においては、折り畳まれてシートバック2に収納された状態を破線で示す一方、インフレータ4からの膨張用のガスの供給を受けて展開及び膨張した状態を二点鎖線で示している。
図2は、シートバック2の内部におけるエアバッグ3周りを拡大して示している。図2から分かるように、シートバック2の内部に収容されたインフレータ4は、その周りを覆うリテーナ5に対し、かしめ等によって固定されている。更に、リテーナ5は、上下二段にそれぞれ設けられたボルト7及びナット8(図2には上段のもののみ図示)により、上記折り畳まれた状態のエアバッグ3と共にフレーム6に固定されている。これにより、インフレータ4がリテーナ5を介してシートバック2のフレーム6に対し固定されているとともに上記エアバッグ3もフレーム6に対し固定されている。
図1に示すように、サイドエアバッグ装置は、インフレータ4によるエアバッグ3への膨張用のガスの供給を制御する制御装置9、及び、車両の側突を検出するための衝撃センサ10も備えている。この衝撃センサ10は、側突に基づく衝撃が車両に加わると、制御装置9に対し検出信号を出力する。制御装置9は、衝撃センサ10からの検出信号に基づき、インフレータ4を作動させてエアバッグ3に対し膨張用のガスを供給する。そして、折り畳まれた状態のエアバッグ3に対しインフレータ4から膨張用のガスが供給されると、同エアバッグ3が展開及び膨張してインフレータ4付近の部分をシートバック2内に残しつつ同シートバック2から前方(図1の右方)に飛び出す。
シートバック2から飛び出した上記エアバッグ3は、図3に二点鎖線で示すように、座席1に着座した乗員P1と車両におけるドア及びピラー等のボディサイド部11との間において、車両の後方(図3の左方)から前方(図3の右方)に向けて展開及び膨張される。そして、このように展開及び膨張するエアバッグ3により、車両の側突時に乗員が保護されるようになる。なお、図3の白抜き矢印は、車両の側突によってボディサイド部11に衝撃が加わるときの同衝撃の加わる方向を表している。
次に、エアバッグ3について詳しく説明する。
図4(a)及び図4(b)はそれぞれ、展開及び膨張したときのエアバッグ3を車両の幅方向の内側から見た状態、及び、同幅方向の外側から見た状態を示している。エアバッグ3は、一枚の布片13を折り線L1に沿って二つに折って厚さ方向(図4の紙面と直交する方向)に重ね、その重ねられた部分の周縁同士を太破線L2で示す位置で互いに接合することによって袋状に形成されている。エアバッグ3の上部であって折り線L1の近傍には、布片13同士が接合されていない部分(太破線L2以外の部分)には、エアバッグ3の内外を連通する開口部14が形成されている。そして、この開口部14を介してエアバッグ3の内部にリテーナ5(インフレータ4)を挿入することが可能となっている。
また、布片13における折り線L1で二つに折られて厚さ方向に重ねられた部分のうちの一方(車両の幅方向の内側に位置する方)であって、開口部14の下側に位置する部分には、上下一対の取付孔15が形成されている。これら取付孔15は、エアバッグ3の後端部(図4(b)の左端部)をシートバック2のフレーム6(図2)に取り付けるためのものである。すなわち、リテーナ5をエアバッグ3の内部に挿入した状態のもと、同リテーナ5をフレーム6(図2)に固定するためのボルト7が布片13の取付孔15(図4(a))に通され、そのボルト7及びナット8(図2)を用いて上記エアバッグ3がリテーナ5と共にフレーム6に対し固定される。なお、こうしたエアバッグ3の上記フレーム6に対する固定は、エアバッグ3におけるリテーナ5から離れた部分が車両の前方側(図4(b)の右側)に位置した状態となるように行われる。
展開及び膨張したときのエアバッグ3における車両の前後方向の中央部には、インフレータ4からのガスの供給によっては膨張しない非膨張部16が形成されている。詳しくは、折り線L1に沿って二つに折られて厚さ方向に重ねられた布片13同士における車両の前後方向の中央部を図4(a)及び図4(b)に二点鎖線L3で示すように円環状に接合し、その円環状に接合された部分で囲まれた部分が上記非膨張部16とされている。このようにエアバッグ3に非膨張部16を設けることにより、同エアバッグ3を適正に展開及び膨張させるために必要な膨張用のガスの量が少なくなることから、インフレータ4を小型化してサイドエアバッグ装置を軽量化することができる。
エアバッグ3(布片13)における車両の幅方向の内側の面(図4(a)の表面)であって上記非膨張部16に対応する位置には、略前後方向(図4(a)及び図4(b)の左右方向)に延びる帯状のテザー17が設けられている。図4(a)に示すように、テザー17の前部17aは、エアバッグ3の前部、より詳しくは前側周縁に対し太破線L2で示す位置にて接合されている。また、テザー17の後端部17bは、エアバッグ3の後部、より詳しくは布片13における取付孔15が形成された部分に対し接合される。
このテザー17の後端部17bには、リテーナ5をフレーム6(図2)に固定するためのボルト7が通される連結孔18が形成されている。そして、その連結孔18及び布片13の上記取付孔15に対しボルト7を通した状態のもと、ボルト7及びナット8でフレーム6に対しリテーナ5を固定することにより、テザー17の後端部17bがエアバッグ3の後部(後端部)に対し接合される。
テザー17において、エアバッグ3に対し接合される前部17aと後端部17bとの間の長さは、エアバッグ3におけるテザー17の前部17aが接合される部分と後端部17bが接合される部分との間の長さよりも短くされている。なお、図5は、図4(b)のエアバッグ3を展開及び膨張させた状態のもと、同エアバッグ3を矢印A-A方向から見た状態を概略的に示している。図5から分かるように、エアバッグ3が展開及び膨張したときには、上記非膨張部16に対応して位置するテザー17が同エアバッグ3の展開及び膨張に基づく張力を受ける。
これは、テザー17において、エアバッグ3に対し接合される前部17aと後端部17bとの間の長さが、上述したように設定されているためである。このようにエアバッグ3の膨張及び展開に基づく張力を受けるテザー17は、上記非膨張部16を形成したエアバッグ3における乗員保護機能の維持を目的として設けられている。すなわち、上述したようにテザー17に張力を作用させることにより、エアバッグ3における非膨張部16に対応する部分での上記テザー17による乗員P1(図1)の保護が行われる。
図4(a)に示すように、上記テザー17において、エアバッグ3の前側周縁に対し接合された前部17aよりも車両の前方側には、他の部位よりも脆弱な部位である脆弱部19を有する帯部17cが形成されている。詳しくは、この脆弱部19は、帯部17cに切り込み21を入れることにより、その帯部17cの上記切り込み21を入れた部分に形成されている。また、帯部17cにおける脆弱部19よりも前側には、リテーナ5をフレーム6(図2)に固定するためのボルト7が通される連結孔22が形成されている。そして、その連結孔22及び布片13の上記取付孔15に対しボルト7を通した状態のもと、ボルト7及びナット8でフレーム6に対しリテーナ5を固定することにより、テザー17(帯部17c)の前端部17dもフレーム6に対し固定される。
図6及び図7はそれぞれ、上記エアバッグ3をリテーナ5(インフレータ4)と共にシートバック2(図2)に収納するために折り畳んだ状態、及び、折り畳まれた図6に示すエアバッグ3を矢印B-B方向から見た状態を示している。これらの図から分かるように、折り畳まれた状態の上記エアバッグ3については、その折り畳みが上記テザー17によって保持される。詳しくは、折り畳まれたエアバッグ3の周囲にテザー17が巻き付けられて仮止めされることにより、エアバッグ3の折り畳みが保持される。なお、このときのエアバッグ3においては、テザー17の前部17aが接合された部分とテザー17の後端部17bが接合された部分との間の部分が車両の前後方向に短くなるよう折り畳まれており、その折り畳まれた部分の周囲にテザー17が巻き付けられて仮止めされることによって上記部分の折り畳みが保持された状態となっている。
図7に示すように、折り畳まれたエアバッグ3の周囲に巻き付けられたテザー17においては、その帯部17cの連結孔22にリテーナ5(インフレータ4)をフレーム6(図2)に固定するためのボルト7が通されている。また、テザー17におけるエアバッグ3に対し接合されている前部17aと後端部17bとの間の部分には、エアバッグ3における折り畳まれた部分の周囲にテザー17が巻き付けられたとき、同テザー17に弛みを持たせた状態で係止する係止部23が設けられている。この係止部23は、上記テザー17に弛みを持たせるとともに同弛みが解消しないよう上記テザー17の弛みが生じた部分を縫い合わせて形成されるティアシームによって実現されている。
折り畳まれた状態に保持された上記エアバッグ3は、シートバック2(図2)に収納されるとともに、同シートバック2のフレーム6に対しボルト7及びナット8を用いて固定される。そして、このようにエアバッグ3がフレーム6に対し固定されると、テザー17において脆弱部19を備える帯部17cの前端部17dもフレーム6に固定され、それによってテザー17がエアバッグ3の周囲に巻き付けられた状態で仮止めされる。
次に、サイドエアバッグ装置の作用について説明する。
テザー17により折り畳まれた状態に保持された上記エアバッグ3に対しインフレータ4からのガスが供給されると、それに伴うエアバッグ3の展開及び膨張により、同エアバッグ3の周囲を囲むように巻き付けられたテザー17における帯部17cの脆弱部19が切断される。これにより、エアバッグ3の周囲に巻き付けられた状態でのテザー17の仮止めが解除されるため、上記テザー17によってエアバッグ3の展開及び膨張が妨げられることはない。
また、エアバッグ3が展開及び膨張する際には、それに伴ってテザー17における係止部23での係止が解除される。詳しくは、係止部23を形成するティアシームの縫い合わせがエアバッグ3の展開及び膨張に伴って解かれることにより、そのティアシームによるテザー17の弛みが解消される。その結果、図7に示すエアバッグ3の膨張及び展開に基づき、テザー17に対し張力が作用するようになる。
上記テザー17は、サイドエアバッグ装置の軽量化を意図してエアバッグ3に非膨張部16を形成した場合の同エアバッグ3の乗員保護機能の維持のために設けられるものである。こうした理由でエアバッグ3に設けられているテザー17を、収納時に折り畳まれるエアバッグ3の折り畳みを保持するためにも用いることにより、その保持のための巻き布等の部品を新たに追加する必要はなくなる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)サイドエアバッグ装置における部品点数の増加を抑制することができる。
(2)折り畳まれた状態に保持されたエアバッグ3が展開及び膨張すると、それに伴い同エアバッグ3に巻き付けられているテザー17の帯部17cが脆弱部19で切断される。これにより、上記テザー17によるエアバッグ3の折り畳みを保持した状態での仮止めが解除されるようになる。
(3)折り畳まれたエアバッグ3にテザー17を巻き付けたとき、その巻き付けを実現するに当たりテザー17に余分が生じたとしても、それによってテザー17に弛みが生じることを上記係止部23での弛み量の調整を通じて抑制することができる。そして、折り畳まれたエアバッグ3に対するインフレータ4からのガスの供給を通じて同エアバッグ3が展開及び膨張すると、その展開及び膨張に伴って上記係止部23での係止が解除され、上記テザー17に対しエアバッグ3の膨張及び展開に基づく張力を作用させることができるようになる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・テザー17の係止部23としてティアシームを例示したが、それ以外のものを採用するようにしてもよい。
・折り畳まれたエアバッグ3に巻き付けられるテザー17に余分が生じないのであれば、そのテザー17に係止部23を設ける必要はない。
・テザー17の帯部17cに形成されている脆弱部19については、帯部17cに切れ込みを入れることによって形成されるものとしたが、必ずしもそのように形成されるものである必要はない。例えば、帯部17cを薄くした部分を脆弱部19としたり、帯部17cを繊維によって形成する場合には繊維密度を小さくした部分を脆弱部19としたりしてもよい。
・テザー17においては、その後端部17b以外の後部がエアバッグ3の後部に対し接合されていてもよい。
1…座席、2…シートバック、3…エアバッグ、4…インフレータ、5…リテーナ、6…フレーム、7…ボルト、8…ナット、9…制御装置、10…衝撃センサ、11…ボディサイド部、13…布片、14…開口部、15…取付孔、16…非膨張部、17…テザー、17a…前部、17b…後端部、17c…帯部、17d…前端部、18…連結孔、19…脆弱部、21…切り込み、22…連結孔、23…係止部。

Claims (3)

  1. 折り畳まれて収納されたエアバッグに対しインフレータからのガスを供給することにより、前記エアバッグを車両の座席に着座した乗員と前記車両のボディサイド部との間で、前記車両の後方から前方に向けて展開及び膨張させるサイドエアバッグ装置において、
    展開及び膨張した状態での前記エアバッグにおける車両の前後方向の中央部には、前記インフレータからのガスの供給によっては膨張しない非膨張部が形成されており、
    展開及び膨張したときの前記エアバッグにおける車両の幅方向の内側であって前記非膨張部に対応する位置には、車両の前後方向に延びて前部が前記エアバッグの前部に対し接合されているとともに後部が前記エアバッグの後部に対し接合されているテザーが設けられており、
    前記テザーにおける前記エアバッグに対し接合される前部と後部との間の長さは、前記エアバッグにおける前記テザーの前部が接合される部分と後部が接合される部分との間の長さよりも短くされており、
    前記エアバッグは、前記テザーの前部が接合された部分と前記テザーの後部が接合された部分との間の部分が車両の前後方向に短くなるよう折り畳まれているとともに、その折り畳まれた部分の周囲に前記テザーが巻き付けられて仮止めされることによって前記部分の折り畳みを保持した状態で収納されている
    ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  2. 前記エアバッグは、前記座席のシートバックに折り畳まれた状態で収納されるものであって、同エアバッグの展開及び膨張した状態のもとでの車両の前後方向における後部が前記シートバックのフレームに対し固定されており、
    前記テザーにおいて、前記エアバッグに対し接合された前部よりも車両の前方側には、他の部位よりも脆弱な部位である脆弱部を有する帯部が形成されており、
    前記テザーは、前記エアバッグにおける折り畳まれた部分の周囲に巻き付けられた状態で、前記帯部を前記シートバックのフレームに固定することにより、前記部分の折り畳みを保持した状態での仮止めを実現するものである請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
  3. 前記テザーにおける前記エアバッグに対し接合されている前部と後部との間の部分には、前記エアバッグにおける折り畳まれた部分の周囲に前記テザーが巻き付けられたとき、同テザーに弛みを持たせた状態で係止する係止部が設けられている請求項1又は2に記載のサイドエアバッグ装置。
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