JP7003921B2 - 被監視者監視システムの設定変更判定装置、及び、被監視者監視システムの設定変更判定方法 - Google Patents

被監視者監視システムの設定変更判定装置、及び、被監視者監視システムの設定変更判定方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、看護を必要とする者や介護を必要とする者(以下、要看護者等)を監視する技術に関する。
近年の我が国(日本)のような高齢化社会では、病気や怪我や高齢等による要看護者等の数の増加が、今後さらに見込まれる。
このような要看護者等は、病院や、老人福祉施設等の施設に入所し、その看護や介護を受ける。このような病院や老人福祉施設等の施設では、要看護者等の看護や介護をする者(以下、看護師等)が、定期的に巡視することによってその安否を確認している。しかしながら、日勤の時間帯に較べ、準夜勤や夜勤の時間帯では、看護師等の人数が減り、一人当たりの業務負荷が増大するので、業務負荷の軽減が要請される。このため、近年では、要看護者等を、被監視者として監視(モニタ)する被監視者監視装置が研究、開発されている。
被監視者監視に関する技術の1つとして、被監視者の行動を判定する技術がある。例えば、特許文献1は、ベッド領域、床面領域、及び、これらの領域の境界辺を、画像に設定し、境界辺を通過して、床面領域からベッド領域へ人体の移動を検知したとき、入床事象と判断し、境界辺を通過して、ベッド領域から床面領域へ人体の移動を検知したとき、離床事象と判断する装置を開示している。
この技術によれば、被監視者の行動のうち、入床と離床とを判定することができる。
被監視者監視システムは、状況の変化に応じて、その設定が変更されなければ、監視性能が低下するおそれがある。状況の変化とは、例えば、ベッドの位置の変更、被監視者の変更である。詳しく説明すると、被監視者監視システムが、被監視者の起床及び離床を監視する場合、ベッドの位置、及び、被監視者の体の動きの検知感度レベル等が、被監視者監視システムに設定される。
現実におけるベッドの位置が変更されたのに、ベッドの位置の設定がそのままでは、被監視者監視システムが、起床及び離床を誤判定する頻度が増加したり、起床及び離床を判定できない事態が発生したりするおそれがある。
体が大きい被監視者の場合、被監視者の動きが比較的大きくなる。よって、上記検知感度が高く設定されていると、被監視者監視システムは、起床でないのに起床と判定したり、離床でないのに離床と判定したりする頻度が増加するおそれがある。これに対して、体が小さい被監視者の場合、被監視者の動きが比較的小さくなる。よって、上記検知感度が低く設定されていると、被監視者監視システムは、被監視者の動きを検知できないことが起き、この結果、起床しているのに起床していないと判定したり、離床しているのに離床していないと判定したりする頻度が増加するおそれがある。
一方、状況が変化しても、必ずしも、被監視者監視システムの設定が変更される必要がない場合もある。
以上より、被監視者監視システムの設定変更の必要性を判定できる技術が望まれる。
特開2002-230533号公報
本発明の目的は、被監視者監視システムの設定変更の必要性を判定できる設定変更判定装置、及び、設定変更判定方法を提供することである。
上述した目的を実現するために、本発明の一側面を反映した被監視者監視システムの設定変更判定装置は、第1のカウント部と、判定部と、を有する。前記第1のカウント部は、被監視者監視システムが、被監視者が予め定められた行動をしたことを判定する毎に実行する発報について、前記発報の回数をカウントする。前記判定部は、前記発報の回数又は前記発報の回数を基にした指標値が、予め定められた異常値の条件を満たしたとき、前記被監視者監視システムの設定を変更する必要があると判定する。
発明の1又は複数の実施形態により与えられる利点及び特徴は以下に与えられる詳細な説明及び添付図面から十分に理解される。これら詳細な説明及び添付図面は、例としてのみ与えられるものであり本発明の限定の定義として意図されるものではない。
実施形態に係る被監視者監視システムの構成を説明する説明図である。 センサ装置が配置された居室を示す模式図である。 センサ装置の構成を示すブロック図である。 居室の初期画像を説明する説明図である。 注目領域が設定された初期画像を説明する説明図である。 被監視者が起床している状態の画像を説明する説明図である。 被監視者が離床している状態の画像を説明する説明図である。 実施形態に係る被監視者監視システムに備えられる固定端末装置の構成を示すブロック図である。 固定端末装置の表示部に表示されるメイン画面を説明する説明図である。 被監視者監視システムが実行する各種モードを選択するための画面を説明する説明図である。 被監視者が寝ている状態を撮像した動画を構成する1つのフレームを説明する説明図である。 被監視者が離床している状態を撮像した動画を構成する1つのフレームを説明する説明図である。 被監視者監視システムの各種設定をするための画面を説明する説明図である。 被監視者について、各種情報を入力するための画面を説明する説明図である。 発報情報の第1例を示す画面を説明する説明図である。 変形例1に係る固定端末装置の構成を示すブロック図である。 携帯端末装置に表示される画面を説明する説明図である。 発報情報の第2例を示す画面を説明する説明図である。 変形例2に係る固定端末装置の構成を示すブロック図である。 変形例2に係る固定端末装置を備える被監視者監視システムに適用されるセンサ装置の構成を示すブロック図である。 発報情報の第3例を示す画面を説明する説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の1又は複数の実施形態が説明される。しかし、発明の範囲は、開示された実施形態に限定されない。
各図において、同一符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その構成について、既に説明している内容については、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
実施形態に係る被監視者監視システムは、監視すべき監視対象である被監視者(言い換えれば、見守るべき見守り対象である見守り対象者)を複数の装置を用いて監視するシステムであり、端末装置と、前記端末装置と通信可能に接続され、被監視者に関わる所定のイベント(事象)を検知して前記イベントを前記端末装置へ通知する被監視者監視装置と、を備える。前記被監視者監視装置は、1個の装置で一体に構成されて良いが、本明細書では、被監視者監視装置は、センサ装置と、前記センサ装置及び前記端末装置それぞれと通信可能に接続される管理サーバ装置とを備えることで、2種類の各装置で別体に構成される。前記センサ装置は、被監視者に関わる前記所定のイベントを検知して前記管理サーバ装置へ通知(報知、送信)する。前記管理サーバ装置は、前記センサ装置から前記通知を受けると、前記通知を受けた前記イベントを管理するとともに前記イベントを前記センサ装置に対応付けられた所定の端末装置へ再通知(再報知、再送信)する。前記端末装置は、1種類の装置であって良いが、本明細書では、前記端末装置は、固定端末装置と携帯端末装置との2種類の装置である。これら固定端末装置と携帯端末装置との主な相違は、固定端末装置が固定的に運用され、携帯端末装置が例えば看護師や介護士等の監視者(ユーザ)に携行されて運用される点である。これら固定端末装置と携帯端末装置とは、略同様であるので、以下では、携帯端末装置を主に説明する。
図1は、実施形態に係る被監視者監視システムMSの構成を説明する説明図である。被監視者監視システムMSは、より具体的には、例えば、1または複数のセンサ装置SU(SU-1~SU-4)と、管理サーバ装置SVと、固定端末装置SPと、1または複数の携帯端末装置TA(TA-1、TA-2)と、構内交換機(PBX、Private Branch eXchange)CXとを備え、これらは、有線や無線で、LAN(Local Area Network)等の網(ネットワーク、通信回線)NWを介して通信可能に接続される。網NWには、通信信号を中継する例えばリピーター、ブリッジ及びルーター等の中継機が備えられても良い。図1に示す例では、これら複数のセンサ装置SU-1~SU-4、管理サーバ装置SV、固定端末装置SP、複数の携帯端末装置TA-1、TA-2及び構内交換機CXは、L2スイッチの集線装置(ハブ、HUB)LS及びアクセスポイントAPを含む有線及び無線の混在したLAN(例えばIEEE802.11規格に従ったLAN等)によって構成される網NWによって互いに通信可能に接続されている。より詳しくは、複数のセンサ装置SU-1~SU-4、管理サーバ装置SV、固定端末装置SP及び構内交換機CXは、集線装置LSに接続され、複数の携帯端末装置TA-1、TA-2は、アクセスポイントAPを介して集線装置LSに接続されている。そして、網NWは、TCP(Transimission Control Protocol)及びIP(Internet Protocol)等のインターネットプロトコル群が用いられることによっていわゆるイントラネットを構成する。構内交換機CXは、公衆電話網PNによって電話TLと接続されている。
被監視者監視システムMSは、被監視者Obに応じて適宜な場所に配設される。被監視者Obは、例えば、病気や怪我等によって看護を必要とする者や、身体能力の低下等によって介護を必要とする者や、一人暮らしの独居者等である。特に、早期発見と早期対処とを可能にする観点から、被監視者Obは、例えば異常状態等の所定の不都合なイベントがその者に生じた場合にその発見を必要としている者であることが好ましい。このため、被監視者監視システムMSは、被監視者Obの種類に応じて、病院、老人福祉施設及び住戸等の建物に好適に配設される。図1に示す例では、被監視者監視システムMSは、複数の被監視者Obが入居する複数の居室RMや、ナースステーション等の複数の部屋を備える介護施設の建物に配設されている。
センサ装置SUは、ネットワークNWを介して他の装置SV、SP、TAと通信する通信機能等を備え、被監視者Obに関わる所定のイベントを検知してこの検知した前記イベントを管理サーバ装置SVへ通知し、端末装置SP、TAとの間で音声通話を行い、そして、動画を含む画像を生成して端末装置SP、TAへ動画を配信する装置である。前記所定のイベントは、好ましくは、対処が必要なイベントを含む。
図1には、一例として、4個の第1ないし第4センサ装置SU-1~SU-4が示されており、第1センサ装置SU-1は、被監視者Obの一人であるAさんOb-1の居室RM-1(不図示)に配設され、第2センサ装置SU-2は、被監視者Obの一人であるBさんOb-2の居室RM-2(不図示)に配設され、第3センサ装置SU-3は、被監視者Obの一人であるCさんOb-3の居室RM-3(不図示)に配設され、そして、第4センサ装置SU-4は、被監視者Obの一人であるDさんOb-4の居室RM-4(不図示)に配設されている。
管理サーバ装置SVは、ネットワークNWを介して他の装置SU、SP、TAと通信する通信機能等を備え、センサ装置SUから、被監視者Obに関わる所定のイベントの通知を受信すると被監視者Obに対する監視に関する情報(監視情報)を管理する装置である。管理サーバ装置SVは、センサ装置SUから前記イベントの通知として第1イベント通知通信信号を受信すると、前記第1イベント通知通信信号に収容された各情報に基づいて、被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報を記憶(記録)し、そして、被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報を収容した通信信号(第2イベント通知通信信号)を、前記センサ装置SUに予め対応付けられた所定の端末装置SP、TAに送信する。このために、管理サーバ装置SVは、センサ装置SUから送信された第1イベント通知通信信号等の通知先(再通知先、再報知先、送信先)を示す、送信元であるセンサIDと通知先(再通知先)である端末IDとの対応関係(通知先対応関係)、及び、その通信アドレスを記憶する。端末ID(端末装置識別子)は、端末装置SP、TAを特定し識別するための識別子である。そして、管理サーバ装置SVは、クライアント(実施形態では固定端末装置SP及び携帯端末装置TA等)の要求に応じたデータを前記クライアントに提供する。このような管理サーバ装置SVは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。
固定端末装置SPは、被監視者監視システムMSのユーザインターフェース(UI)として機能する装置である。この機能を達成するために、固定端末装置SPは、ネットワークNWを介して他の装置SU、SV、TAと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、及び、所定の指示及びデータを入力する入力機能等を備え、管理サーバ装置SV及び携帯端末装置TAに与える所定の指示及びデータが入力されたり、センサ装置SUで得られた監視情報を表示したりする。このような固定端末装置SPは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。
携帯端末装置TAは、監視者NSが携帯している。携帯端末装置TAは、ネットワークNWを介して他の装置SV、SP、SUと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、所定の指示やデータを入力する入力機能、及び、音声通話を行う通話機能等を備え、管理サーバ装置SV及びセンサ装置SUに与える所定の指示及びデータを入力したり、管理サーバ装置SVからの通知によってセンサ装置SUで得られた監視情報(動画を含む)を表示したり、センサ装置SUとの間で音声通話によってナースコールの応答や声かけしたり等をするための機器である。
センサ装置SUは、上述した機能(例えば、被監視者Obの動画を撮像する機能、端末装置SP、TAとの間で音声通話をする機能)に加えて、被監視者Obの行動を判定する装置(行動判定装置)の機能を有する。この機能の観点からセンサ装置SUについて詳しく説明する。図2は、センサ装置SUが配置された居室RMを示す模式図である。居室RMには、被監視者Obの寝床1が設けられている。寝床1は、ベッド3に敷かれた布団5である。寝床1は、これに限らず、例えば、畳みに敷かれた布団5でもよいし、床に敷かれた布団5でもよい。図2は、被監視者Obが、寝床1で寝ている状態を示しており、被監視者Obの身体のうち、被監視者Obの頭部のみが表れている。居室RMの天井7には、センサ装置SUが取り付けられている。
図3は、センサ装置SUの構成を示すブロック図である。センサ装置SUは、撮像部10、動体抽出部11、行動判定部12、センサ側制御処理部(SU制御処理部)13、及び、センサ側通信インターフェース部(SU通信IF部)14を備える。図2では、センサ装置SUを構成するブロックのうち、撮像部10が示され、他のブロックは省略されている。
図2及び図3を参照して、撮像部10は、撮像対象を撮像し、撮像対象の画像を生成する装置である。画像には、静止画及び動画が含まれる。撮像部10は、被監視者Obが所在を予定している空間(所在空間、図1に示す例では配設場所の居室RM)を監視可能に配置され、所在空間を撮像対象としてその上方から撮像し、撮像対象を俯瞰した画像を生成する。好ましくは、被監視者Ob全体を撮像できる蓋然性が高いことから、撮像部10は、被監視者Obが横臥する寝床1における、被監視者Obの頭部が位置すると予定されている予め設定された頭部予定位置(通常、枕の配設位置)の直上から撮像対象を撮像できるように配設される。センサ装置SUは、この撮像部10によって、被監視者Obを、被監視者Obの上方から撮像した画像、好ましくは前記頭部予定位置の直上から撮像した画像を取得する。
このような撮像部10は、可視光の画像を生成する装置であって良いが、比較的暗がりでも被監視者Obを監視できるように、実施形態では、赤外線の画像を生成する装置である。このような撮像部10は、例えば、実施形態では、撮像対象における赤外の光学像を所定の結像面上に結像する結像光学系、前記結像面に受光面を一致させて配置され、前記撮像対象における赤外の光学像を電気的な信号に変換するイメージセンサ、及び、イメージセンサの出力を画像処理することで前記撮像対象における赤外の画像を表すデータである画像データを生成する画像処理部等を備えるデジタル赤外線カメラである。撮像部10の前記結像光学系は、実施形態では、その配設された居室RM全体を撮像できる画角を持つ広角な光学系(いわゆる広角レンズ(魚眼レンズを含む))であることが好ましい。
動体抽出部11は、撮像部10で撮像された動画を構成する各フレーム(画像)に対して、動体領域を抽出し、抽出した動体領域を人体領域とする。動体領域は、例えば、背景差分、オプティカルフロー等の手法によって、フレームから抽出される。
動体抽出部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及び、HDD(Hard Disk Drive)等のハードウェア、並びに、動体抽出部11の機能を実行するためのプログラムおよびデータ等によって実現される。動体抽出部11の機能について、各機能の一部又は全部は、CPUによる処理に替えて、又は、これと共に、DSP(Digital Signal Processor)による処理によって実現されてもよい。又、同様に、動体抽出部11の機能の一部又は全部は、ソフトウェアによる処理に替えて、又は、これと共に、専用のハードウェア回路による処理によって実現されてもよい。以上説明したことは、動体抽出部11(図20)、後述する行動判定部12(図3、図20)、SU制御処理部13(図3、図20)、表示制御部42(図8、図16、図19)、発報回数カウント部45(図8、図16、図19)、設定変更判定部46(図8、図16、図19)、SP制御処理部47(図8、図16、図19)、駆付回数カウント部49(図16、図19)、駆付把握部40(図19)、および、端末検知部15(図20)についても同様である。なお、端末検知部15(図20)の実現には、さらに、無線通信のインターフェースが加わる。
行動判定部12は、被監視者Obが予め定められた行動をしたか否かを判定する。実施形態では、予め定められた行動として、起床及び離床を例にして説明する。行動判定部の詳細は、後で説明する。
SU通信IF部14は、SU制御処理部13に接続され、SU制御処理部13の制御に従って通信を行うための通信回路である。SU通信IF部14は、SU制御処理部13から入力された転送すべきデータを収容した通信信号を、この被監視者監視システムMSのネットワークNWで用いられる通信プロトコルに従って生成し、この生成した通信信号を、ネットワークNWを介して他の装置SV、SP、TAへ送信する。SU通信IF部14は、ネットワークNWを介して他の装置SV、SP、TAから通信信号を受信し、この受信した通信信号からデータを取り出し、この取り出したデータをSU制御処理部13が処理可能な形式のデータに変換してSU制御処理部13へ出力する。SU通信IF部14は、例えば、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路を備えて構成される。
SU制御処理部13は、センサ装置SUが各種機能を実行するために、センサ装置SUの各部(撮像部10、動体抽出部11、行動判定部12、SU通信IF部14)を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御する。センサ装置SUの各種機能とは、被監視者Obに関わる所定のイベントを検知してこの検知した前記イベントを管理サーバ装置SVへ通知する機能、端末装置SP、TAとの間で音声通話をする機能、及び、動画を含む画像を端末装置SP、TAへ配信する機能等である。
図4は、居室RMの初期画像30-1を説明する説明図である。初期画像30-1は、図2に示す被監視者Obが居室RMにいない状態で、撮像部10が撮像した画像である。撮像部10は、寝床1の真上に位置している。撮像部10は、居室RMの全体を写している。初期画像30-1は、寝床1を示す領域(以下、寝床領域22)を含む。寝床領域22は、矩形形状を有する。
初期画像30-1に注目領域が設定される。図5は、注目領域24が設定された初期画像30-1を説明する説明図である。行動判定部12は、寝床領域22上での注目領域24の位置情報を予め記憶している。設定者(被監視者監視装置MSのユーザ、販売者等)は、寝床領域22(ベッドの像)を含む居室RMの初期画像30-1を見て、寝床領域22の位置を指定する。これにより、行動判定部12は、初期画像30-1上での注目領域24の位置を自動的に設定し、その位置情報を記憶する。行動判定部12は、その位置情報を利用して、撮像部10が撮像した動画を構成する各フレーム(画像)に注目領域24を自動的に設定する。なお、設定者が初期画像30-1を見て、注目領域24の位置を指定することにより、初期画像30-1上での注目領域24の位置を設定してもよい。行動判定部12は、その位置情報を記憶する。行動判定部12は、その位置情報を利用して、撮像部10が撮像した動画を構成する各フレーム(画像)に注目領域24を自動的に設定する。
注目領域24は、矩形形状を有しており、寝床領域22と重なる。図5では、寝床領域22を規定する線上に、注目領域24を規定する線が位置している。しかしながら、これに限定されず、寝床領域22を規定する線に対して、注目領域24を規定する線が多少ずれていてもよい。例えば、寝床領域22の多少内側に注目領域24が位置してもよいし、寝床領域22の多少外側に注目領域24が位置してもよい。
図3及び図5を参照して、行動判定部12は、初期画像30-1上において、注目領域24の位置を示す位置情報を予め記憶している。撮像部10で撮像された動画を構成する各フレームの寝床領域22の位置は、初期画像30-1の寝床領域22の位置と同じである。従って、行動判定部12が、各フレームに対して、注目領域24を設定したとき、図5に示す設定と同様となる。
行動判定部12は、撮像部10が撮像した動画の各フレームに対して、予め記憶している注目領域24の位置情報を基にして、注目領域24を設定する。行動判定部12は、注目領域24、及び、動体抽出部11によって抽出された人体領域を用いて、被監視者Obが起床したか否かを判定し、被監視者Obが離床したか否かを判定する。図6は、被監視者Obが起床している状態の画像30-2を説明する説明図である。図7は、被監視者Obが離床している状態の画像30-3を説明する説明図である。図6及び図7において、被監視者Obを示す領域を被監視者領域26とする。被監視者領域26は、注目領域24内に位置する被監視者領域26-1と、注目領域24外に位置する被監視者領域26-2とにより構成される。
起床の判定アルゴリズムの一例を説明する。図3及び図6を参照して、行動判定部12は、注目領域24内に人体領域があり、かつ、この人体領域と連続する人体領域が注目領域24外にあるか否かを判定する。
行動判定部12は、被監視者Obの起床に関して、現在の状態が起床前と判定し、かつ、式1を満たすと判定したとき、被監視者Obが起床したと判定する。
被監視者領域26-2の画素数÷(被監視者領域26-1の画素数+被監視者領域26-2の画素数)>第1の閾値・・・式1
図1及び図3を参照して、行動判定部12によって、被監視者Obが起床したと判定されたとき、SU制御処理部13は、管理サーバ装置SVを宛先として、被監視者Obが起床したことを示す情報(以下、起床情報)を、SU通信IF部14に送信させる。管理サーバ装置SVは、起床情報を受信し、受信した起床情報を各携帯端末装置TA及び固定端末装置SPに一斉送信する。各携帯端末装置TA及び固定端末装置SPは、起床情報を受信し、一斉に発報する。この発報において、例えば、各携帯端末装置TA及び固定端末装置SPは、アラームを鳴らし、かつ、それらの装置の画面に被監視者Obが起床したことを示す画像(例えば、文字画像、アイコン)を表示する。
離床の判定アルゴリズムの一例を説明する。図3及び図7を参照して、行動判定部12は、注目領域24内に人体領域があり、かつ、この人体領域と連続する人体領域が注目領域24外にあるか否かを判定する。
行動判定部12は、被監視者Obの離床に関して、現在の状態が離床前と判定し、かつ、式2を満たすと判定したとき、被監視者Obが離床したと判定する。第2の閾値は、第1の閾値より大きい。
被監視者領域26-2の画素数÷(被監視者領域26-1の画素数+被監視者領域26-2の画素数)>第2の閾値・・・式2
図1及び図3を参照して、行動判定部12によって、被監視者Obが離床したと判定されたとき、SU制御処理部13は、管理サーバ装置SVを宛先として、被監視者Obが離床したことを示す情報(以下、離床情報)を、SU通信IF部14に送信させる。管理サーバ装置SVは、離床情報を受信し、受信した離床情報を各携帯端末装置TA及び固定端末装置SPに一斉送信する。各携帯端末装置TA及び固定端末装置SPは、離床情報を受信し、一斉に発報する。この発報において、例えば、各携帯端末装置TA及び固定端末装置SPは、アラームを鳴らし、かつ、それらの装置の画面に被監視者Obが離床したことを示す文字画像(例えば、文字画像、アイコン)を表示する。
固定端末装置SPについて詳しく説明する。図8は、実施形態に係る被監視者監視システムMSに備えられる固定端末装置SPの構成を示すブロック図である。固定端末装置SPは、被監視者監視システムの設定変更判定装置の機能を有する。固定端末装置SPは、表示部41、表示制御部42、操作部43、記憶部44、発報回数カウント部45、設定変更判定部46、端末側制御処理部(SP制御処理部)47、及び、端末側通信インターフェース部(SP通信IF部)48を備える。
表示部41は、液晶ディスプレイ等により実現される。表示制御部42は、表示部41に画像や画面を表示させる制御をする。操作部43は、固定端末装置SPを操作するための命令等を入力するための装置である。操作部43は、マウス、キーボード、タッチパネル等により実現される。
記憶部44は、後で説明する設定モード及び入力モードにおいて、入力された情報及びデータを記憶する。記憶部44は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等によって実現される。
固定端末装置SPは、上述したように、起床情報を受信したとき、起床を示す発報をし、離床情報を受信したとき、離床を示す発報をする。発報回数カウント部45は、各被監視者Obについて、起床を示す発報、離床を示す発報の回数をカウントする。発報回数カウント部45は、例えば、1日単位でカウントする。
このように、発報回数カウント部45(第1のカウント部)は、被監視者監視システムMSが、被監視者Obが予め定められた行動をしたことを判定する毎に実行する発報について、発報の回数をカウントする。
設定変更判定部46(判定部)は、発報回数又は発報回数を基にした指標値が、予め定められた異常値の条件を満たしたとき、被監視者監視システムMSの設定を変更する必要があると判定する。設定変更判定部46の詳細は、後で説明する。
SP通信IF部48は、SP制御処理部47に接続され、SP制御処理部47の制御に従って通信を行うための通信回路である。SP通信IF部48は、SP制御処理部47から入力された転送すべきデータを収容した通信信号を、この被監視者監視システムMSのネットワークNWで用いられる通信プロトコルに従って生成し、この生成した通信信号を、ネットワークNWを介して他の装置SU、SV、TAへ送信する。SP通信IF部48は、ネットワークNWを介して他の装置SU、SV、TAから通信信号を受信し、この受信した通信信号からデータを取り出し、この取り出したデータをSP制御処理部47が処理可能な形式のデータに変換してSP制御処理部47へ出力する。SP通信IF部48は、例えば、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路を備えて構成される。
SP制御処理部47は、固定端末装置SPが各種機能を実行するために、固定端末装置SPの各部(表示部41、表示制御部42、操作部43、記憶部44、発報回数カウント部45、設定変更判定部46、SP通信IF部48)を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御する。固定端末装置SPの各種機能とは、被監視者監視システムMSのユーザインターフェース機能、センサ装置SU、携帯端末装置TAとの間で音声通話をする機能、及び、管理サーバ装置SVから送信されてきた動画を含む画像を表示する機能等である。
図9は、固定端末装置SPの表示部41に表示されるメイン画面32-1を説明する説明図である。メイン画面32-1は、図1に示す居室RMの数に対応する数のキー34を有する。実施形態では居室RMの数が4なので、キー34の数は、4である。キー34のそれぞれは、居室RMの部屋番号、及び、この居室RMを使用している被監視者Obの氏名を示す文字画像を有する。
図8及び図9を参照して、被監視者監視システムMSのユーザが操作部43を操作して、例えば、キー34-1をクリックすると、表示制御部42は、図9に示すメイン画面32-1に替えて、図10に示す画面32-2を表示部41に表示させる。図10は、被監視者監視システムMSが実行する各種モードを選択するための画面32-2を説明する説明図である。画面32-2は、3つのキー36を有する。キー36-1は、101号の居室RMについて、サービスモードを選択するキーである。キー36-2は、101号の居室RMについて、各種設定をするモードを選択するキーである。キー36-3は、101号の居室RMについて、各種情報の入力をするモードを選択するキーである。
表示制御部42は、キー34-2がクリックされると、102号の居室RMについて、上記3つのモードを選択するための画面を表示部41に表示させ、キー34-3がクリックされると、103号の居室RMについて、上記3つのモードを選択するための画面を表示部41に表示させ、キー34-4がクリックされると、104号の居室RMについて、上記3つのモードを選択するための画面を表示部41に表示させる。以下、101号の居室RMを例にして説明する。
図8及び図10を参照して、ユーザが操作部43を操作して、キー36-1をクリックすると、表示制御部42は、図10に示す画面32-2に替えて、101号の居室RMの現在の状態を示す動画を表示部41に表示させる。例えば、101号の居室RMを使用している被監視者Ob-1が、現在、寝床1(図2)で寝ている場合、図11に示すフレーム38-1を含む動画が表示部41に表示される。
詳しく説明すると、キー36-1がクリックされると、SP制御処理部47は、管理サーバ装置SVを宛先として、上記動画(101号の居室RMの現在の状態を示す動画)のリクエストを、SP通信IF部48に送信させる。管理サーバ装置SVには、各センサ装置SUから各居室RMの現在の状態を示す動画が送信されてきている。管理サーバ装置SVは、そのリクエストに応答して、101号の居室RMの現在の状態を示す動画を固定端末装置SPに送信する。SP通信IF部48は、その動画を受信し、表示制御部42は、その動画を表示部41に表示させる。
例えば、被監視者Ob-1が離床したとき、管理サーバ装置SVは、上述した離床情報を固定端末装置SPに送信する。SP通信IF部48は、離床情報を受信し、固定端末装置SPは、被監視者Ob-1が離床したことを示す発報をする。この発報において、固定端末装置SPは、アラームを鳴らし、かつ、表示制御部42は、図12に示すフレーム38-2を含む、101号の居室RMの現在の状態を示す動画(被監視者Ob-1が離床している状態を示す動画)を表示部41に表示させる。
図8及び図10を参照して、ユーザが操作部43を操作して、キー36-2をクリックすると、表示制御部42は、図10に示す画面32-2に替えて、図13に示す画面32-3を表示部41に表示させる。図13は、被監視者監視システムMSの各種設定をするための画面32-3を説明する説明図である。画面32-3は、欄60及びキー62を含む。
ユーザは、操作部43を操作して、撮像に関する各種の設定値を欄60に入力する。欄60には、設定項目の例として、撮像部10(ここでは、101号の居室RMに設置されるセンサ装置SU-1に備えられる撮像部10)が撮像する動画のフレームレート、居室RM(ここでは、101号の居室RM)の明るさレベル、被監視者Ob(ここでは、被監視者Ob-1)の体の動きの検知感度レベル、居室RM(ここでは、101号の居室RM)の天井の高さが示されている。
検知感度レベルについて説明する。図3を参照して、上述したように、動体抽出部11は、撮像部10が撮像した動画を用いて、動体(被監視者Ob-1)を抽出する。例えば、動体の抽出に背景差分法が用いられるとする。被監視者Ob-1の衣服の色が101号の居室RMの壁及び床の色と似ている場合、背景差分が出にくい。このような場合、検知感度レベルが上げられる(すなわち、背景差分に用いられる閾値が下げられる)。
図8及び図13を参照して、ユーザが操作部43を操作して、キー62をクリックすると、表示制御部42は、図13に示す画面32-3に替えて、101号の居室RMの初期画像(例えば、図4に示す初期画像30-1)を表示部41に表示させる。詳しく説明すると、キー62がクリックされると、SP制御処理部47は、管理サーバ装置SVを宛先として、101号の居室RMの初期画像のリクエストを、SP通信IF部48に送信させる。管理サーバ装置SVは、各居室RMの初期画像が予め記憶している。管理サーバ装置SVは、そのリクエストに応答して、101号の居室RMの初期画像を固定端末装置SPに送信する。SP通信IF部48は、その初期画像を受信し、表示制御部42は、その初期画像を表示部41に表示させる。
図4に示す初期画像30-1を例にして、ベッドエリアの設定について説明する。ユーザが操作部43を操作して、例えば、寝床領域22の四隅を指定すると、図5に示すように、寝床領域22の四隅を頂点とする注目領域24が設定される。注目領域24がベッドエリアである。
図8及び図10を参照して、ユーザが操作部43を操作して、キー36-3をクリックすると、表示制御部42は、図10に示す画面32-2に替えて、図14に示す画面32-4を表示部41に表示させる。図14は、被監視者Obについて、各種情報を入力するための画面32-4を説明する説明図である。画面32-4は、欄64、欄66及びキー68を含む。
ユーザは、操作部43を操作して、被監視者Ob(ここでは、被監視者Ob-1)に関する各種情報を欄64に入力する。欄64には、各種情報の例として、被監視者Obの名前、年齢、生年月日、身長、胸囲が示されている。被監視者Obが変更されることにより、新たな被監視者Obの各種情報が欄64に入力されたとき、SP制御処理部47は、被監視者Obの変更日を第2の変更情報として、記憶部44(第2の記憶部)に記憶させる。第2の変更情報は、被監視者Obの変更を示す情報である。
居室RM(ここでは、101号の居室RM)のレイアウトが変更されたとき、ユーザは、操作部43を操作して、その変更日を欄66に入力する。居室RMのレイアウトが変更された場合、寝床1(図2)の位置が変更さている可能性がある。SP制御処理部47は、入力された変更日を第1の変更情報として、記憶部44(第1の記憶部)に記憶させる。第1の変更情報は、寝床1の位置の変更を示す情報である。
ユーザが、操作部43を操作して、キー68をクリックすると、表示制御部42は、画面32-4の替わりに、発報情報を示す画面を表示部41に表示させる。発報情報は、センサ装置SUが、被監視者Obが予め定められた行動をしたことを判定することにより、固定端末装置SPが発報した回数を示す。ここでは、被監視者Obが、被監視者Ob-1であり、予め定められた行動が、起床及び離床である。
図15は、発報情報の第1例を示す画面32-5を説明する説明図である。画面32-5には、連続する複数の日のそれぞれについて、被監視者Obが起床したことを示す発報の回数と離床したことを示す発報の回数とが示されている。連続する複数の日として、本日(キー68(図14)がクリックされた日)の前日(6月7日)から1週間前までの日(6月1日)を例にしているが、これに限定されない。回数は、棒グラフで示されているが、これに限定されない。
図8及び図15を参照して、設定変更判定部46は、日付が変わる毎に、昨日の発報回数が予め定められた異常値の条件を満たすか否かを判定する。設定変更判定部46は、起床の発報回数、離床の発報回数のそれぞれについて、この判定をする。設定変更判定部46は、各被監視者Obのそれぞれについて、この判定をする。
例えば、設定変更判定部46は、6月6日から6月7日に日付が変わると、昨日(6月6日)の発報回数が予め定められた異常値の条件を満たすか否かを判定する。設定変更判定部46は、昨日の発報回数が予め定められた異常値の条件を満たしたとき、昨日の発報回数が異常値と見なし、被監視者監視システムMSの設定を変更する必要があると判定する。
異常値の条件は、昨日の発報回数が異常か否かの観点から決まる。例えば、昨日の発報回数と一昨日の発報回数との差が大きい場合、異常値の条件を満たす。差が大きいか否かは、閾値(例えば、5回)で判断する。昨日の発報回数と比較する発報回数は、一昨日の発報回数に限らない。例えば、一昨日を含む数日前(例えば、一昨日を含む過去1週間)の平均の発報回数でもよいし、昨日と同じ曜日の日について、過去1ヶ月の平均の発報回数でもよい。
どの日の発報回数が、上記判定(異常値の条件を満たすか否かの判定)に用いられるかは、予め設定されていてもよいし、ユーザが設定できるようにしてもよい。
平均の発報回数の算出に用いられる日数(例えば、一週間)は、予め設定されていてもよいし、ユーザが設定できるようにしてもよい。
1日の発報回数のうち、所定の時間帯の発報回数が、上記判定に用いられてもよい。例えば、1日の発報回数のうち、朝と夕方の時間帯の発報回数が、上記判定に用いられてもよいし、1日の発報回数のうち、特別なイベントが実施される予定の時間帯を除外した時間帯の発報回数が、上記判定に用いられてもよい。これらについて、予め設定されていてもよいし、ユーザが設定できるようにしてもよい。
設定変更判定部46が、被監視者監視システムMSの設定を変更する必要があると判定したとき、表示制御部42は、これを示す文字画像(例えば、「6月6日の離床の発報回数が異常であり、設定を変更する必要がある」)を画面32-5に含める。
発報回数の替わりに、発報回数を基にした指標値を用いていてもよい。設定変更判定部46は、日付が変わる毎に、昨日の指標値を算出し、算出した指標値が予め定められた異常値の条件を満たしたとき、被監視者監視システムMSの設定を変更する必要があると判定する。指標値は、例えば、起床の発報回数と離床の発報回数との比である。6月6日の指標値は、6月6日での起床の発報回数と離床の発報回数との比である。指標値が1から大きく離れている場合、すなわち、起床の発報回数と離床の発報回数との差が大きい場合、予め定められた異常値の条件を満たす。
以上説明したように、実施形態に係る固定端末装置SP(被監視者監視システムの設定変更判定装置)は、発報回数又は発報回数を基にした指標値に着目して、被監視者監視システムMSの設定変更の必要性を判定する。
実施形態には、変形例1~変形例4がある。変形例1から説明する。図1を参照して、各携帯端末装置TAが発報したとき、各監視者NSは、各携帯端末装置TAに表示された、被監視者Obの現在の画像を見て、被監視者Obの現在の状態を確認して、被監視者Obがいる居室RMに駆け付けるか否かを判断する。
監視者NSの中で、被監視者Obの現在の画像を見て、駆け付ける意志を有する者は、携帯端末装置TAに対して、駆け付ける意志を示す入力操作をする。これに対して、各監視者NSは、被監視者Obの現在の画像を見て、誤発報と判断したとき、入力操作をしない。入力操作の回数は、予め定められた行動に対応するために、監視者NSが駆け付けた回数と見なすことができる。誤発報の数が多くなれば、発報回数と入力操作の回数(駆け付けた回数)との差が大きくなる。変形例1は、これらの回数の比を指標値として、設定を変更するか否かを判定する。
図16は、変形例1に係る固定端末装置SPの構成を示すブロック図である。図8に示すブロック図との差は、駆付回数カウント部49を備えることである。駆付回数カウント部49は、各被監視者Obについて、起床に対応するために、監視者NSが携帯端末装置TAに対して、駆け付ける意志を示す入力操作をした回数(監視者NSが駆け付けた回数)、離床に対応するために、監視者NSが携帯端末装置TAに対して、駆け付ける意志を示す入力操作をした回数(監視者NSが駆け付けた回数)をカウントする。駆付回数カウント部49は、例えば、1日単位でカウントする。
例えば、センサ装置SU-1が、被監視者Ob-1が起床したと判定したとき、各携帯端末装置TAは、これを示す発報をする。すなわち、各携帯端末装置TAは、アラームを鳴らすと共に、例えば、図17に示す画面50を表示する。
画面50は、メニューバー領域511、被監視者名領域521、アイコン領域522、画像領域523a、「対応する」ボタン524、「話す」ボタン525、及び、「LIVEを見る」ボタン526を備える。
被監視者名領域521は、居室RMの部屋番号(ここでは、101号室)、及び、この居室RMを使用している被監視者Obの名前(ここでは、Aさん)を表示する領域である。アイコン領域522は、判定時刻(ここでは、起床の判定時刻)からの経過時間、及び、判定結果を象徴的に表すアイコン(ここでは、起床を示すアイコン)を表示する領域である。画像領域523aは、センサ装置SU(ここでは、センサ装置SU-1)の撮像部10によって撮像された画像(ここでは静止画)を表示する領域である。
「対応する」ボタン524は、被監視者名領域521に示す部屋番号の居室RMに駆け付ける意志を入力するためのボタンである。監視者NAのうち、その意志を有する者が、「対応する」ボタン524を押下する(入力操作がされる)。「対応する」ボタン524が押下された携帯端末装置TAは、駆け付ける意志を示す情報(以下、駆付情報)を、他の携帯端末装置TA及び固定端末装置SPに送信する。他の携帯端末装置TAは、駆付情報を受信すると、駆け付ける意志を有する監視者NSがいることを報知する。これにより、他の携帯端末装置TAのユーザである監視者NSは、自らは駆け付ける必要がないことを知ることができる。固定端末装置SPに備えられるSP通信IF部48は、駆付情報を受信すると、駆付回数カウント部49(第2のカウント部)は、駆け付ける意志を示す入力操作の回数(駆け付けた回数)を1つカウントする。ここでは、被監視者Ob-1の起床に対応するために、駆け付ける意志を示す入力操作の回数が1つカウントされる。
「話す」ボタン525は、センサ装置SUと携帯端末ユニットTAとをネットワークNWを介して通話可能に接続する指示を入力するためのボタンである。「LIVEを見る」ボタン526は、センサ装置SUによって撮像されている、現在の被監視者Obの動画を、画像領域523aに表示させる指示を入力するためのボタンである。
携帯端末装置TAが発報したとき、監視者NSは、「LIVEを見る」ボタン526を押下する。これにより、現在の被監視者Ob(ここでは、被監視者Ob-1)の動画が、画像領域523aに表示される。監視者NSは、この動画を見て、駆け付ける必要があるか否かを判断する。この動画が、被監視者Ob-1が起床しておらず、寝ている状態を示す場合、起床を示す発報は、誤発報であり、監視者NSは、「対応する」ボタン524を押下しない。これに対して、この動画が、被監視者Ob-1が起床している状態を示す場合、監視者NSは、駆け付ける意志があれば、「対応する」ボタン524を押下する。
図18は、発報情報の第2例を示す画面32-6を説明する説明図である。図15に示す画面32-5との違いは、折れ線が追加されていることである。折れ線L1は、被監視者Ob-1の起床に対応するために、駆け付ける意志を示す入力操作がされた回数を示す。折れ線L2は、被監視者Ob-1の離床に対応するために、駆け付ける意志を示す入力操作がされた回数を示す。
例えば、6月6日の離床に関する指標値は、6月6日での離床の発報回数と入力操作の回数との比である。この比は、発報回数に対する入力操作の回数の乖離度を示す評価値の一例である。指標値が1から大きく離れている場合、すなわち、離床の発報回数と入力操作の回数との差が大きい場合、予め定められた異常値の条件を満たす。従って、設定変更判定部46は、6月6日の離床の発報回数が異常値と見なし、被監視者監視システムMSの設定を変更する必要があると判定する。
変形例2を説明する。変形例1では、駆け付ける意志を示す入力操作により、被監視者Obがいる場所(居室RM)へ監視者NSが駆け付けたと見なしている。変形例2では、被監視者Obがいる場所へ、実際に、監視者NSが駆け付けたことを把握する。変形例2では、発報回数と監視者NSが駆け付けたことを把握した回数との比が、指標値となる。この比は、発報回数に対する、監視者NSが駆け付けたことを把握した回数の乖離度を示す評価値の一例である。
図19は、変形例2に係る固定端末装置SPの構成を示すブロック図である。図20は、この固定端末装置SPを備える被監視者監視システムMSに適用されるセンサ装置SUの構成を示すブロック図である。図20に示すセンサ装置SUは、図3に示すセンサ装置SUの構成要件に加えて、端末検知部15を備える。
端末検知部15は、携帯端末装置TAが居室RM内に存在するとき、携帯端末装置TAを検知する。端末検知部15は、居室RM内を範囲とする無線通信(例えば、Bluetooth(登録商標))を試み、携帯端末装置TAから端末検知部15に応答がされたとき、端末検知部15は、携帯端末装置TAを検知する。端末検知部15は、この態様に限らない。例えば、携帯端末装置TAにRF(Radio Frequency)タグが取り付けられており、端末検知部15が、RFタグを検知したとき、端末検知部15が、携帯端末装置TAを検知する態様でもよい。
図19に示す固定端末装置SPは、図16に示す固定端末装置SPの構成要件に加えて、駆付把握部40を備える。駆付把握部40は、居室RM(被監視者Obがいる場所)へ監視者NSが駆け付けたことを把握する。
変形例2の動作について説明する。図19及び図20を参照して、例えば、センサ装置SUが、被監視者Obが起床したと判定したとき、上述したように、固定端末装置SP及び各携帯端末装置TAは、これを示す発報をする。これに対応するために、監視者NSが、被監視者Obの居室RMに駆け付けたとき、センサ装置SUの端末検知部15は、被監視者Obが保持する携帯端末装置TAを検知する。
携帯端末装置TAが検知されたとき、SU制御処理部13は、管理サーバ装置SVを宛先として、携帯端末装置TAを検知したことを示す情報(以下、端末検知情報)を、SU通信IF部14に送信させる。管理サーバ装置SVは、端末検知情報を受信し、受信した端末検知情報を固定端末装置SPに送信する。固定端末装置SPのSP通信IF部48が、端末検知情報を受信すると、駆付把握部40は、固定端末装置SPが上記発報した時刻から端末検知情報を受信した時刻との差が、所定値以下(例えば、5分以下)であるか否かを判定する。所定値以下であれば、駆付把握部40は、被監視者Obの予め定められた行動(ここでは、起床)に対応するために、監視者NSが被監視者Obの居室RMに駆け付けたと把握する。これを一回の把握として、駆付回数カウント部49(第3のカウント部)は、把握した回数をカウントする。
発報回数と駆付回数カウント部49がカウントした数(監視者NSが駆け付けたことを把握した回数)との比が、指標値となる。設定変更判定部46は、変形例1と同様にして、指標値が異常値か否かを判定し、異常値と判定したとき、被監視者監視システムMSの設定を変更する必要があると判定する。
変形例2では、端末検知部15が携帯端末装置TAを検知することにより、監視者NSが被監視者Obの居室RMに駆け付けたことを把握する。これに限らず、例えば、居室RMの出入口に設置されたドア開閉センサが、ドアが開かれたことを検知することにより、監視者NSが被監視者Obの居室RMに駆け付けたことを把握する態様でもよい。この態様について説明する。
図19及び図20を参照して、例えば、センサ装置SUが、被監視者Obが起床したと判定したとき、上述したように、固定端末装置SP及び各携帯端末装置TAは、これを示す発報をする。これに対応するために、監視者NSが、被監視者Obの居室RMのドアを開けて、被監視者Obの居室RMに駆け付けたとき、上記ドア開閉センサは、ドアが開かれたことを検知する。
ドア開閉センサは、管理サーバ装置SVと通信可能な通信部を備えている。ドアが開かれたことが検知されたとき、この通信部は、管理サーバ装置SVを宛先として、ドアが開かれたことを示す情報(以下、ドア開き情報)を送信する。管理サーバ装置SVは、ドア開き情報を受信し、受信したドア開き情報を固定端末装置SPに送信する。固定端末装置SPのSP通信IF部48が、ドア開き情報を受信すると、駆付把握部40は、固定端末装置SPが上記発報した時刻からドア開き情報を受信した時刻との差が、所定値以下(例えば、5分以下)であるか否かを判定する。所定値以下であれば、駆付把握部40は、被監視者Obの予め定められた行動(ここでは、起床)に対応するために、監視者NSが被監視者Obの居室RMに駆け付けたと把握する。これを一回の把握として、駆付回数カウント部49は、把握した回数をカウントする。
変形例3を説明する。図21は、発報情報の第3例を示す画面32-7を説明する説明図である。図15に示す画面32-5との違いは、居室RM(ここでは、101号の居室RM)のレイアウトの変更日が示されている点である。レイアウトの変更により、寝床1(図2)の位置が変更されることがある。背景技術で説明したように、寝床1の位置が変更されたのに、ベッドエリア(すなわち、図5に示す注目領域24)の設定がそのままでは、被監視者監視システムMSが、起床及び離床を誤判定する頻度が増加したり、起床及び離床を判定できない事態が発生したりするおそれがある。
発報回数や指標値だけを基にして、設定変更の必要性を判定すると、誤判定する可能性がある。例えば、昨日は何らかの理由で被監視者Ob-1が離床した回数が多いことがある。この場合、昨日の離床の発報回数と一昨日の離床の発報回数との差が大きくなるが、昨日の離床の発報回数は正しい。このような場合、設定を変更する必要がない。
そこで、設定変更判定部46は、レイアウトの変更も考慮して、設定変更の必要性を判定する。すなわち、設定変更判定部46は、発報回数又は指標値が、予め定められた異常値の条件を満たし、かつ、レイアウトの変更日(第1の変更情報)が記憶部44に記憶されているとき、被監視者監視システムMSの設定を変更する必要があると判定する。上述したように、居室RMのレイアウトが変更された場合、変更日が記憶部44に記憶される。
被監視者Obの変更についても、レイアウトの変更と同様のことが言える。すなわち、被監視者Obが変更された場合、被監視者監視システムMSの設定が変更されなければ、被監視者監視システムMSが、起床及び離床を誤判定する頻度が増加するおそれがある。そこで、設定変更判定部46は、被監視者Obの変更も考慮して、被監視者監視システムMSの設定変更の必要性を判定する。すなわち、設定変更判定部46は、発報回数又は指標値が、予め定められた異常値の条件を満たし、かつ、被監視者の変更日(第2の変更情報)が記憶部44に記憶されているとき、被監視者監視システムMSの設定を変更する必要があると判定する。上述したように、被監視者Obが変更された場合、変更日が記憶部44に記憶される。
変形例4を説明する。図14及び図15を参照して、実施形態において、キー68がクリックされて、画面32-5が表示部41(図8)に表示されなければ、被監視者監視システムMSのユーザは、被監視者監視システムMSの設定変更の必要性を知ることができない。変形例4は、設定変更の必要性が判定されたとき、報知することを特徴とする。
図8を参照して、変形例4において、固定端末装置SPは、被監視者監視システムMSの設定変更の必要性を知らせる報知をする報知部を備える。表示制御部42及び表示部41が報知部として機能する。設定変更判定部46が、被監視者監視システムMSの設定を変更する必要があると判定したとき、表示制御部42は、例えば、アラートを含むメイン画面32-1を表示部41に表示させる。アラートは、例えば、「101号の居室RMに関して、6月6日の離床の発報回数が異常値であり、設定を変更する必要があります」を示す文字画像である。
アラートは、文字画像に限らず、固定端末装置SPが音声でアラートを出力してもよい。
固定端末装置SPは、発報回数の異常度に応じて、アラートの内容を変えてもよい。例えば、6月6日の離床の発報回数と6月5日の離床の発報回数との差が、比較的大きい場合、固定端末装置SPは、強いアラートを出力し(例えば、「設定を変更して下さい」)、その差が、比較的小さい場合、固定端末装置SPは、弱いアラートを出力する(例えば、「設定を変更しなくてよいですか?」)。
上記報知部は、携帯端末装置TAやセンサ装置SUに備えられていてもよい。
(実施形態の纏め)
実施形態の第1の局面に係る被監視者監視システムの設定変更判定装置は、被監視者監視システムが、被監視者が予め定められた行動をしたことを判定する毎に実行する発報について、前記発報の回数をカウントする第1のカウント部と、前記発報の回数又は前記発報の回数を基にした指標値が、予め定められた異常値の条件を満たしたとき、前記被監視者監視システムの設定を変更する必要があると判定する判定部と、を備える。
実施形態の第1の局面に係る被監視者監視システムの設定変更判定装置は、発報回数又は発報回数を基にした指標値に着目して、被監視者監視システムの設定変更の必要性を判定する。具体的に説明する。被監視者の離床を示す発報の回数について、昨日の回数が、一昨日を含む過去1週間の平均値と大きく離れている場合(例えば、2倍以上)、昨日の発報回数は、異常値と見なすことができる。判定部は、このような場合、発報回数が、予め定められた異常値の条件を満たすとし、被監視者監視システムの設定を変更する必要があると判定する。
指標値について、予め定められた行動が起床及び離床を例にして説明する。指標値は、例えば、昨日について、監視者Aの起床を示す発報の回数と離床を示す発報の回数との比である。この比が、1と大きく離れている場合(起床の回数と離床の回数とは、本来近い数となる)、昨日について、起床及び離床の少なくとも一方について、発報回数は、異常値と見なすことができる。判定部は、このような場合、指標値が、予め定められた異常値の条件を満たすとし、被監視者監視システムの設定を変更する必要があると判定する。
上記構成において、前記被監視者監視システムは、前記発報に応じて、前記予め定められた行動をした前記被監視者の現在の画像を表示可能な端末装置を備えており、前記端末装置は、駆け付ける意志を示す入力操作が可能であり、前記設定変更判定装置は、前記入力操作の回数をカウントする第2のカウント部をさらに備えており、前記判定部は、前記指標値として、前記発報の回数に対する前記入力操作の回数の乖離度を示す評価値を算出する。
端末装置が発報したとき、監視者は、端末装置に表示された、被監視者の現在の画像を見て、被監視者の現在の状態を確認して、被監視者がいる場所に駆け付けるか否かを判断する。監視者は、被監視者の現在の画像を見て、駆け付ける意志があれば、端末装置に対して、駆け付ける意志を示す入力操作をする。これに対して、監視者は、被監視者の現在の画像を見て、誤発報と判断したとき、入力操作をしない。誤発報の数が多くなれば、発報回数と入力操作の回数との差が大きくなる。
この構成は、発報回数に対する、駆け付ける意志を示す入力操作の回数の乖離度を示す評価値を、指標値とする。例えば、発報回数と駆け付ける意志を示す入力操作の回数との比が、評価値となる。この場合、指標値(評価値)が、1から大きく離れている場合、誤発報の回数が多いと見なすことができる。判定部は、このような場合、指標値が、予め定められた異常値の条件を満たすとし、被監視者監視システムの設定を変更する必要があると判定する。
上記構成において、前記被監視者監視システムは、前記発報に応じて、前記被監視者がいる場所へ監視者が駆け付けたことを把握できる把握部を備えており、前記設定変更判定装置は、前記駆け付けたことを把握した回数をカウントする第3のカウント部をさらに備えており、前記判定部は、前記指標値として、前記発報の回数に対する前記駆け付けたことを把握した回数の乖離度を示す評価値を算出する。
発報があれば、原則として、監視者は、被監視者がいる場所へ駆け付ける。把握部は、1回の発報に応じて、監視者が、被監視者がいる場所に駆け付けたと判定したとき、駆け付けたことを把握した回数を1回とする。この構成は、発報回数に対する、駆け付けたことを把握した回数の乖離度を示す評価値を、指標値とする。例えば、発報回数と、駆け付けたことを把握した回数との比を評価値とする。この場合、指標値(評価値)が、1から大きく離れている場合、誤発報の回数が多いと見なすことができる。判定部は、このような場合、指標値が、予め定められた異常値の条件を満たすとし、被監視者監視システムの設定を変更する必要があると判定する。
上記構成において、前記被監視者の寝床の位置が変更されたとき、前記寝床の位置の変更を示す第1の変更情報を記憶する第1の記憶部をさらに備えており、前記判定部は、前記発報の回数又は前記指標値が、前記予め定められた異常値の条件を満たし、かつ、前記第1の変更情報が前記第1の記憶部に記憶されているとき、前記設定を変更する必要があると判定する。
発報回数又は指標値だけを基にして、被監視者監視システムの設定変更の必要性が判定されると、誤判定が生じる可能性がある。例えば、昨日は何らかの理由で被監視者Aが離床した回数が多いことがある。この場合、被監視者Aの離床を示す発報の回数について、昨日の回数が、一昨日を含む過去1週間の平均値と大きく離れることになるが、昨日の離床の発報回数は正しい。このような場合、被監視者監視システムの設定変更の必要性がない。
そこで、判定部は、寝床の位置の変更も考慮して、被監視者監視システムの設定変更の必要性を判定する。すなわち、設定変更判定部は、発報回数又は指標値が、予め定められた異常値の条件を満たし、かつ、寝床の位置の変更を示す情報が記憶されているとき、被監視者監視システムの設定を変更する必要があると判定する。
上記構成において、前記被監視者が変更されたとき、前記被監視者の変更を示す第2の変更情報を記憶する第2の記憶部をさらに備えており、前記判定部は、前記発報の回数又は前記指標値が、前記予め定められた異常値の条件を満たし、かつ、前記第2の変更情報が前記第2の記憶部に記憶されているとき、前記設定を変更する必要があると判定する。
上述したように、発報回数又は指標値だけを基にして、被監視者監視システムの設定変更の必要性が判定されると、誤判定が生じる可能性がある。例えば、体が大きい被監視者から、体が小さい被監視者に監視対象が変わる場合、被監視者の体の動きの検知感度レベルの設定が変更されなければ、起床及び離床の判定精度が低下するおそれがある。
そこで、判定部は、被監視者の変更も考慮して、被監視者監視システムの設定変更の必要性を判定する。すなわち、設定変更判定部は、発報回数又は指標値が、予め定められた異常値の条件を満たし、かつ、被監視者の変更を示す情報が記憶されているとき、被監視者監視システムの設定を変更する必要があると判定する。
上記構成において、前記判定部が、前記設定を変更する必要があると判定したとき、報知する報知部をさらに備える。
この構成によれば、被監視者監視システムの設定変更の必要性が判定されたとき、報知するので、速やかに、被監視者監視システムの設定変更が可能となる。
実施形態の第2の局面に係る被監視者監視システムの設定変更判定方法は、被監視者監視システムが、被監視者が予め定められた行動をしたことを判定する毎に実行する発報について、前記発報の回数をカウントするカウントステップと、前記発報の回数又は前記発報の回数を基にした指標値が、予め定められた異常値の条件を満たしたとき、前記被監視者監視システムの設定を変更する必要があると判定する判定ステップと、を備える。
実施形態の第2の局面に係る被監視者監視システムの設定変更判定方法は、実施形態の第1の局面に係る被監視者監視システムの設定変更判定装置を方法の観点から規定しており、実施形態の第1の局面と同様の作用効果を有する。
本発明の実施形態が詳細に図示され、かつ、説明されたが、それは単なる図例及び実例であって限定ではない。本発明の範囲は、添付されたクレームの文言によって解釈されるべきである。
明細書、クレーム、図面、及び要約を含む、2016年8月19日に提出された日本国特許出願特願2016-161274は、その全体の開示が、その全体において参照によりここに組み込まれる。
本発明によれば、被監視者監視システムの設定変更判定装置、及び、被監視者監視システムの設定変更判定方法を提供することができる。

Claims (7)

  1. 被監視者監視システムが、被監視者が予め定められた行動をしたことを判定する毎に実行する発報について、前記発報の回数をカウントする第1のカウント部と、
    後記入力操作の回数をカウントする第2のカウント部と、
    前記発報の回数又は前記発報の回数を基にした指標値が、予め定められた異常値の条件を満たしたとき、前記被監視者監視システムの設定を変更する必要があると判定する判定部と、を備え、
    前記被監視者監視システムは、前記発報に応じて、前記予め定められた行動をした前記被監視者の現在の画像を表示可能な端末装置を備えており、前記端末装置は、駆け付ける意志を示す入力操作が可能であり、
    前記判定部は、前記指標値として、前記発報の回数に対する前記入力操作の回数の乖離度を示す評価値を算出する被監視者監視システムの設定変更判定装置。
  2. 被監視者監視システムが、被監視者が予め定められた行動をしたことを判定する毎に実行する発報について、前記発報の回数をカウントする第1のカウント部と、
    後記駆け付けたことを把握した回数をカウントする第3のカウント部と、
    前記発報の回数又は前記発報の回数を基にした指標値が、予め定められた異常値の条件を満たしたとき、前記被監視者監視システムの設定を変更する必要があると判定する判定部と、を備え、
    前記被監視者監視システムは、前記発報に応じて、前記被監視者がいる場所へ監視者が駆け付けたことを把握できる把握部を備えており、
    前記判定部は、前記指標値として、前記発報の回数に対する前記駆け付けたことを把握した回数の乖離度を示す評価値を算出する被監視者監視システムの設定変更判定装置。
  3. 被監視者監視システムが、被監視者が予め定められた行動をしたことを判定する毎に実行する発報について、前記発報の回数をカウントする第1のカウント部と、
    後記駆け付けたことを把握した回数をカウントする第3のカウント部と、
    前記発報の回数又は前記発報の回数を基にした指標値が、予め定められた異常値の条件を満たしたとき、前記被監視者監視システムの設定を変更する必要があると判定する判定部と、
    前記被監視者の寝床の位置が変更されたとき、前記寝床の位置の変更を示す第1の変更情報を記憶する第1の記憶部とを備え、
    前記判定部は、前記発報の回数又は前記指標値が、前記予め定められた異常値の条件を満たし、かつ、前記第1の変更情報が前記第1の記憶部に記憶されているとき、前記設定を変更する必要があると判定する被監視者監視システムの設定変更判定装置。
  4. 被監視者監視システムが、被監視者が予め定められた行動をしたことを判定する毎に実行する発報について、前記発報の回数をカウントする第1のカウント部と、
    後記駆け付けたことを把握した回数をカウントする第3のカウント部と、
    前記発報の回数又は前記発報の回数を基にした指標値が、予め定められた異常値の条件を満たしたとき、前記被監視者監視システムの設定を変更する必要があると判定する判定部と、
    前記被監視者が変更されたとき、前記被監視者の変更を示す第2の変更情報を記憶する第2の記憶部を備え、
    前記判定部は、前記発報の回数又は前記指標値が、前記予め定められた異常値の条件を満たし、かつ、前記第2の変更情報が前記第2の記憶部に記憶されているとき、前記設定を変更する必要があると判定する被監視者監視システムの設定変更判定装置。
  5. 前記判定部が、前記設定を変更する必要があると判定したとき、報知する報知部をさらに備える請求項1~4のいずれか一項に記載の被監視者監視システムの設定変更判定装置。
  6. 被監視者監視システムが、被監視者が予め定められた行動をしたことを判定する毎に実行する発報について、前記発報の回数をカウントする第1のカウントステップと、
    後記入力操作の回数をカウントする第2のカウントステップと、
    前記発報の回数又は前記発報の回数を基にした指標値が、予め定められた異常値の条件を満たしたとき、前記被監視者監視システムの設定を変更する必要があると判定する判定ステップと、を備え、
    前記被監視者監視システムは、前記発報に応じて、前記予め定められた行動をした前記被監視者の現在の画像を表示可能な端末装置を備えており、前記端末装置は、駆け付ける意志を示す入力操作が可能であり、
    前記判定ステップは、前記指標値として、前記発報の回数に対する前記入力操作の回数の乖離度を示す評価値を算出する被監視者監視システムの設定変更判定方法。
  7. 被監視者監視システムが、被監視者が予め定められた行動をしたことを判定する毎に実行する発報について、前記発報の回数をカウントする第1のカウントステップと、
    後記駆け付けたことを把握した回数をカウントする第3のカウントステップと、
    前記発報の回数又は前記発報の回数を基にした指標値が、予め定められた異常値の条件を満たしたとき、前記被監視者監視システムの設定を変更する必要があると判定する判定ステップと、を備え、
    前記被監視者監視システムは、前記発報に応じて、前記被監視者がいる場所へ監視者が駆け付けたことを把握できる把握ステップを備えており、
    前記判定ステップは、前記指標値として、前記発報の回数に対する前記駆け付けたことを把握した回数の乖離度を示す評価値を算出する被監視者監視システムの設定変更判定方法。
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