JP7003761B2 - 電子黒板、処理方法、プログラム、通信システム - Google Patents

電子黒板、処理方法、プログラム、通信システム Download PDF

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Description

本発明は、電子黒板、処理方法、プログラム、及び通信システムに関する。
企業の会議室や教育機関の教室等の部屋に、複数の利用者が共有することができる電子黒板が設置されるようになった。この電子黒板は、大型のタッチパネル式のディスプレイを有しており、各利用者が専用の電子ペンや指などで描画した描画像を表示する。従来のホワイトボードと異なり描画像を電子データで保存したり、PC(Personal Computer)の映像を表示したりすることができる。各利用者は、電子黒板の同じ画面を見ながら会議や授業等を進めることができるようになった。
ところで、個人の認証にICカードを利用する認証方法が普及しており、利用者は利用者IDとパスワードを入力しなくても電子黒板を初め各種の電子機器にログインできる場合がある。個人の認証が成功すれば個人が特定されるため、ICカードによる個人の特定機能を利用したサービスも考案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、ICカードで特定された個人に対応付けられている複数の電子メールアドレスを表示し、利用者によるボタンの押下により選択された電子メールアドレスに原稿の読み取り画像を送信するファクシミリ装置が開示されている。
しかしながら、従来の技術は、利用者がボタンを押下しないと電子メールアドレスを選択できないため、操作性が必ずしもよくないという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑み、電子メールアドレスを選択する際の操作性が向上された電子黒板を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、複数の電子メールアドレスを管理する情報処理装置とネットワークを介して通信可能な電子黒板であって、端末装置から端末識別情報を取得する端末識別情報取得手段と、前記端末識別情報を含む電子メールアドレスの送信要求を前記情報処理装置に送信し、前記電子メールアドレスの送信要求に対する応答として、前記端末識別情報に対応付けられている前記複数の電子メールアドレスを前記情報処理装置から取得する電子メールアドレス取得手段と、前記電子メールアドレス取得手段により前記複数の電子メールアドレスを取得した後、前記端末識別情報取得手段が前記端末識別情報を取得した場合、前記複数の電子メールアドレスのうち1つ以上の電子メールアドレスを、画面のアドレス設定欄に表示する表示制御手段と、を有する。
電子メールアドレスを選択する際の操作性が向上された電子黒板を提供することができる。
電子黒板の概略的な動作を説明する図の一例である。 通信システムの概略図の一例である。 電子黒板のハードウェア構成図の一例である。 ICカードのハードウェア構成図の一例である。 スマートフォンのハードウェア構成図の一例である。 サーバ、PCのハードウェア構成図の一例である。 電子黒板が使用される際のディスプレイに表示された画面例を示す図である。 通信システムの機能ブロック図の一例である。 端末管理テーブル、宛先管理テーブルを示す概念図の一例である。 利用者が電子黒板にICカードを読み取らせるシーンの概念図の一例である。 電子黒板のディスプレイに表示された画面例を示す図である。 電子メールの送信時にディスプレイに表示される宛先設定画面の一例を示す図である。 電子黒板が電子メールを送信するまでの動作を示すシーケンス図の一例である。 電子黒板がICカードから端末IDを取得し、電子メールアドレスを表示する手順を示すフローチャート図の一例である。 電子黒板が端末IDを取得し、電子メールアドレスを表示する手順を示すフローチャート図の一例である。 電子黒板が端末IDを取得し、電子メールアドレスを表示する手順を示すフローチャート図の一例である。 通信システムの概略構成図の別の一例である。 板書情報を電子メールで送信できる電子黒板の外観図の一例である。 電子黒板の他の構成例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態の一例として電子黒板と電子黒板が行う電子メールアドレスの処理方法について図面を参照しながら説明する。
<電子黒板の動作の概略>
図1は、本実施形態の電子黒板2の概略的な動作を説明する図の一例である。利用者はICカード3を携帯しており、電子黒板2もICカード3と通信する近距離通信部219を有している。
(1)まず、利用者AがICカード3を近距離通信部219と通信させることで、電子黒板2が利用者の認証を行う。認証が成功し利用者が特定されると、利用者Aは自分のアドレス帳(後述する宛先管理テーブル)を使用できるようになる。
(2)電子黒板2が表示する描画像データを電子メールで送信したいと利用者Aが考えると、宛先設定画面を開く。
宛先設定画面には宛先のアドレス設定欄がある。従来は、利用者がタッチパネル等を手で触れて電子メールアドレスを選択する必要があった。これに対し、本実施形態では、利用者AがICカード3を近距離通信部219と通信させることで、アドレス帳の電子メールアドレスをアドレス設定欄に設定できる。
(3)例えば、利用者がICカード3を近距離通信部219と通信させる(又はかざす。図では「タッチ」と記載。)と「[email protected]」がアドレス設定欄に設定される。
(4)再度、利用者がICカード3を近距離通信部219と通信させる(かざす)と「[email protected]」がアドレス設定欄に追加して設定される。あるいは、「[email protected]」が消去され、「[email protected]」のみが設定されてもよい。
従って、利用者Aは1枚のICカード3を近距離通信部219と通信させることで、複数の電子メールアドレスから1つの電子メールアドレスを選択でき、操作性を向上できる。
<用語について>
端末装置とは、利用者が電子黒板2にログインする際に使用される装置である。端末装置を識別するための端末識別情報を記憶していればよい。本実施形態ではICカード、又は、ICカードの機能を備えた情報処理装置(スマートフォン)を例にして説明する。なお、端末装置は、非接触で端末識別情報を送信する他、接触式で端末識別情報を電子黒板2に読み取らせてもよい。また、磁気ストライプに記憶された端末識別情報を電子黒板2に読み取らせてもよい。
端末識別情報は、端末装置を特定又は識別するための識別情報である。例えばICカードのカード番号である。本実施形態では端末IDという用語で説明する。端末識別情報は読取可能な形態であれば、半導体素子に記憶される他、磁気ストライプで磁気データとして記憶されてもよいし、エンボス加工による凹凸で記憶されていてもよい。
利用者がICカード3を近距離通信部219と通信させることを、ICカード3をタッチするという場合がある。
<システム構成の概略>
まず、通信システム1の構成の概略について説明する。図2は、本実施形態に係る通信システムの概略図である。
図2に示されているように、本実施形態の通信システム1は、電子黒板2、IC(Integrated Circuit)カード3、スマートフォン4、端末管理サーバ5、宛先管理サーバ6、メールサーバ7、及び、PC(Personal Computer)10a~10dを有する。なお、以下では、PC10a~10dのうち、任意のPCを「PC10」として表す。
また、通信システム1が有する電子黒板2、端末管理サーバ5、宛先管理サーバ6、メールサーバ7、及びPC10は、通信ネットワーク100を介して通信することができる。通信ネットワーク100は、インターネット、移動体通信網、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。通信ネットワーク100には、有線通信だけでなく、3G(3rd Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)等の無線通信によるネットワークが含まれてもよい。また、電子黒板2と、ICカード3及びスマートフォン4は、それぞれNFC(Near Field Communication)(登録商標)等の近距離通信技術によって通信可能である。また、スマートフォン4は、Bluetooth(登録商標)等の近距離通信技術によって電子黒板2と通信してもよい。また、無線LAN、赤外線通信又は可視光通信で通信してもよい。
また、電子黒板2とは、電子ペンや指先で画面をなぞるように動かして入力された画面における電子ペンや指先の座標(位置)をタッチパネルで取得し、この座標を連結したストロークをタッチパネルと一体のディスプレイに表示するいわゆる電子機器である。タッチパネルの方式はどのようなものでもよい。電子黒板2は、電子ホワイトボード、電子情報ボード、など商品によって呼称が異なっていてよい。また、電子黒板2はコンピュータの機能を有するため、情報処理装置とよばれてもよい。タッチパネルを備えたタブレット端末も電子黒板2として使用される場合がある。また、図19で説明するプロジェクタも電子黒板として利用される場合がある。
電子黒板2は、他の電子黒板2と通信することが可能であり、それぞれ利用者によって描画された内容である描画像のデータ(以下、「描画像データ」という)を送受信することができる。そのため、一方の電子黒板2で描画された内容は他方の電子黒板2でも表示され、逆に、他方の電子黒板2で描画された内容は一方の電子黒板2でも表示される。
また、電子黒板2はビデオ会議機能(テレビ会議機能)を有しており、通信ネットワーク100を介してビデオ会議端末と映像及び音声による会議等を行なうことができる。
図2では、利用者Aは、ICカード3を所有しており、電子黒板2を利用した会議にICカード3を形態している。利用者Bは、スマートフォン4を所有しており、電子黒板2を利用した会議にスマートフォン4を持参している。PC10aは、利用者が所有しているPCである。PC10bは、利用者Bが所有しているPCである。PC10c、10dは、電子黒板2等からのメールを受信する端末である。
端末管理サーバ5は、端末装置を識別するための端末ID(Identification)を管理する。宛先管理サーバ6は、各利用者が所有するPCの電子メールアドレスを管理する。メールサーバ7は、通信ネットワーク100を介する電子メールの送受信を管理する。端末管理サーバ5と宛先管理サーバ6は筐体を共通にしていてもよい。
<<ハードウェア構成>>
続いて、図3乃至図6を用いて、通信システム1を構築する装置又は端末のハードウェア構成を説明する。
<電子黒板のハードウェア構成>
図3は、電子黒板2のハードウェア構成図である。図3に示されているように、電子黒板2は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、SSD(Solid State Drive)204、ネットワークI/F205、及び、外部機器接続I/F(Interface)206を備えている。
これらのうち、CPU201は、電子黒板2全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201やIPL(Initial Program Loader)等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。SSD204は、電子黒板2用のプログラム等の各種データを記憶する。ネットワークI/F205は、通信ネットワーク100との通信を制御する。外部機器接続I/F206は、USB(Universal Serial Bus)メモリ2600、外付け機器(カメラ2900、スピーカ2800、マイク2700)との通信を制御する。
また、電子黒板2は、キャプチャデバイス211、GPU212、ディスプレイコントローラ213、接触センサ214、センサコントローラ215、電子ペンコントローラ216、近距離通信部219、及び近距離通信部219のアンテナ219aを備えている。
これらのうち、キャプチャデバイス211は、PC10が後述するディスプレイ508に表示する映像情報を静止画又は動画として取得する。GPU(Graphics Processing Unit)212は、グラフィクスを専門に扱う半導体チップである。ディスプレイコントローラ213は、GPU212からの出力画像をディスプレイ220等へ出力するために画面表示の制御及び管理を行う。接触センサ214は、ディスプレイ220上に電子ペン2500や利用者の手H等が接触したことを検知する。センサコントローラ215は、接触センサ214の処理を制御する。接触センサ214は、赤外線遮断方式による座標の入力及び座標の検出を行う。この座標の入力及び座標の検出する方法は、ディスプレイ220の上側両端部に設置された2つ受発光装置が、ディスプレイ220に平行して複数の赤外線を放射し、ディスプレイ253の周囲に設けられた反射部材によって反射されて、受光素子が放射した光の光路と同一の光路上を戻って来る光を受光する方法である。接触センサ214は、物体によって遮断された2つの受発光装置が放射した赤外線のIDをセンサコントローラ215に出力し、センサコントローラ215が、物体の接触位置である座標位置を特定する。電子ペンコントローラ216は、電子ペン2500と通信することで、ディスプレイ220へのペン先のタッチやペン尻のタッチの有無を判断する。近距離通信部219は、NFC、Bluetooth等の無線の通信回路である。
更に、電子黒板2は、バスライン210を備えている。バスライン210は、図3に示されているCPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
なお、接触センサ214は、赤外線遮断方式に限らず、静電容量の変化を検知することにより接触位置を特定する静電容量方式のタッチパネル、対向する2つの抵抗膜の電圧変化によって接触位置を特定する抵抗膜方式のタッチパネル、接触物体が表示部に接触することによって生じる電磁誘導を検知して接触位置を特定する電磁誘導方式のタッチパネルなどの種々の検出手段を用いてもよい。また、電子ペンコントローラ216が、電子ペン2500のペン先及びペン尻だけでなく、電子ペン2500の利用者が握る部分や、その他の電子ペンの部分のタッチの有無を判断するようにしてもよい。
<ICカードのハードウェア構成>
図4は、ICカード3のハードウェア構成図である。ここでは、非接触型の構成について説明するが、接触型を利用してもよい。図4に示されているように、ICカード3は、ICチップ、及びアンテナコイル330を備えている。更に、ICチップ310は、CPU311、ROM312、RAM313、EEPROM314、アンテナI/F318を備えている。
これらのうち、CPU311は、ICカード3全体の動作を制御する。ROM312は、CPU311の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM313は、CPU311のワークエリアとして使用される。EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)314は、ICカード3用のプログラムや、ICカード3を識別するための端末ID等の各種データを記憶する。アンテナI/F318は、アンテナコイル330を介して、外部装置と行なうデータの送受信を制御する。
更に、ICカード3は、バスライン320を備えている。バスライン320は、図4に示されているCPU311等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
アンテナコイル330は、ICカード3が外部装置の発生する磁界を通過する際に、この磁気を受けて電流を発生するためのコイルである。ICカード3は、この電気を利用することで、ICチップ310が起動し、外部装置のリーダ・ライタと交信し、データの取得や提供が可能になる。
<スマートフォンのハードウェア構成>
図5は、スマートフォンのハードウェア構成図である。図5に示されているように、スマートフォン4は、CPU401、ROM402、RAM403、EEPROM404、CMOSセンサ405、加速度・方位センサ406、メディアI/F408、GPS受信部409を備えている。
これらのうち、CPU401は、スマートフォン4全体の動作を制御する。ROM402は、CPU401やIPL等のCPU401の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。EEPROM404は、CPU401の制御に従って、スマートフォン用プログラム等の各種データの読み出し又は書き込みを行う。CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ405は、CPU401の制御に従って被写体(主に自画像)を撮像し画像データを得る。加速度・方位センサ406は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F408は、フラッシュメモリ等の記録メディア407に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部409は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
また、スマートフォン4は、遠距離通信部411、カメラ412、撮像素子I/F413、マイク414、スピーカ415、音入出力I/F416、ディスプレイ417、外部機器接続I/F418、近距離通信部419、近距離通信部419のアンテナ419a、及びタッチパネル421を備えている。
これらのうち、遠距離通信部411は、通信ネットワーク100を介して、他の機器と通信する回路である。カメラ412は、CPU401の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F413は、カメラ412の駆動を制御する回路である。マイク414は、音声を入力する内蔵型の集音手段の一種である。音入出力I/F416は、CPU401の制御に従ってマイク414及びスピーカ415との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイ417は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機ELなどの表示手段の一種である。外部機器接続I/F418は、各種の外部機器を接続するためのインタフェースである。近距離通信部419は、NFCやBluetooth等の通信回路である。タッチパネル421は、利用者がディスプレイ417を押下することで、スマートフォン4を操作する入力手段の一種である。
また、スマートフォン4は、バスライン410を備えている。バスライン410は、図5に示されているCPU401等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
<サーバ、PCのハードウェア構成>
図6は、サーバ、PCのハードウェア構成図である。なお、端末管理サーバ5、宛先管理サーバ6、メールサーバ7、及びPC10a~10dは、基本的に同様のハードウェア構成であるため、ここでは、端末管理サーバ5のハードウェア構成について説明する。また、以降の説明では、宛先管理サーバ6、メールサーバ7、及びPC10a~10dのハードウェア構成について説明する場合には、図6に示されている各構成を用いて説明する。
端末管理サーバ5は、コンピュータによって構築されており、図6に示されているように、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDD(Hard Disk Drive)505、記録メディア506、メディアI/F507、ディスプレイ508、ネットワークI/F509、キーボード511、マウス512、CD-ROMドライブ514、及び、バスライン510を備えている。
これらのうち、CPU501は、端末管理サーバ5全体の動作を制御する。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDD(Hard Disk Drive)505は、CPU501の制御に従ってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。メディアI/F507は、フラッシュメモリ等の記録メディア506に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。ディスプレイ508は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。ネットワークI/F509は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインタフェースである。キーボード511は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。
マウス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。CD-ROMドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。
また、端末管理サーバ5は、バスライン510を備えている。バスライン510は、図6に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
<<電子黒板の画面例>>
図7を用いて、電子黒板2の画面例について説明する。図7は電子黒板2が使用される際のディスプレイに表示された画面例であり、ログインは完了している。電子黒板2はディスプレイ220上に、図7(A)に示されているような描画画面230を表示させる。この描画画面230には、利用者によって電子ペン2500等で描画された描画像が表示される。また、描画画面230の右下部には、「メニュー」ボタン231及び「終了」ボタン233が表示されている。「メニュー」ボタン231は、電子黒板2の各種機能を実行する際に、利用者によって押下されるボタンである。「終了」ボタン233は、利用者がログアウトして画面表示を行なわないようにする際に、利用者によって押下されるボタンである。ここで、利用者が電子ペン2500等により、「メニュー」ボタン231を押下すると、電子黒板2は、図7(B)に示されているように、描画画面230上に、各種機能を選択するためのメニュー選択画面232を表示させる。
メニュー選択画面232は、図7(B)に示されているように、「読み込み」ボタン234、「保存」ボタン235、「印刷」ボタン236、「メール送信」ボタン237、及び「QRコード(登録商標)」ボタン239が表示されている。
これらのうち、「読み込み」ボタン234は、電子黒板2が、既に描画されてSSD204に保存されている描画像データを読み込んで、ディスプレイ220上に表示させるためのボタンである。「保存」ボタン235は、電子黒板2が、利用者によって描画された描画像を描画像データとしてSSD204に保存するためのボタンである。「印刷」ボタン236は、電子黒板2が描画画面230に表示されている描画像を、プリンタ等で印刷させるためのボタンである。「メール送信」ボタン237は、電子黒板2が利用者のPC等に対して、描画画面230に表示されている描画像を描画像データとして電子メールに添付して送信するためのボタンである。「QRコード」ボタン239は、電子黒板2がディスプレイ220上に自装置を識別するための装置IDを表すQRコードを表示するため
のボタンである。
<通信システムの機能構成>
続いて、図8を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。図8は、通信システムの機能ブロック図である。なお、図8では、図2に示されている各端末、装置、サーバのうち、後述の処理又は動作に関連しているものが示されている。
<電子黒板の機能構成>
図8に示されているように、電子黒板2は、送受信部21、受付部22、画像・音処理部23、表示制御部24、判断部25、作成部26b、作成部26a、設定部27、電子メール送信部27-2、取得・提供部28、記憶・読出処理部29を有している。これら各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、SSD204からRAM203上に展開された電子黒板2用プログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能、又は機能する手段である。また、電子黒板2は、図3に示されているRAM203及びSSD204によって構築される記憶部2000を有している。
(電子黒板の各機能構成)
次に、電子黒板2の各構成要素について説明する。送受信部21は、図3に示されているCPU201からの命令、並びにネットワークI/F205及び外部機器接続I/F206によって実現され、通信ネットワーク100を介して他の端末、装置又はシステムと各種データ(又は情報)の送受信を行う。
受付部22は、主に、図3に示されているCPU201からの命令、並びに接触センサ214及び電子ペンコントローラ216によって実現され、利用者による各種入力を受け付ける。
画像・音処理部23は、図3に示されているCPU201からの命令によって実現され、カメラ2900が被写体を撮像して得た画像データに対して画像処理を行なう。また、画像・音処理部23は、マイク2700によって利用者の音声が音声信号に変換された後、この音声信号に係る音データに対して音声処理を行なう。更に、画像・音処理部23は、音データに係る音声信号をスピーカ2800に出力し、スピーカ2800から音声を出力させる。また、画像・音処理部23は、利用者によって電子ペン2500や手Hでディスプレイ220上に描画されることで得た描画像データを座標データに変換する処理を行なう。例えば、電子黒板2が、他の拠点の電子黒板2に座標データを送信すると、電子黒板2は、座標データに基づいて他の電子黒板2側のディスプレイ220上に同じ内容の描画を表示する。
表示制御部24は、図3に示されているCPU201からの命令、及び図3に示されているディスプレイコントローラ213によって実現され、ディスプレイ220に描画像を表示させる。
判断部25は、図3に示されているCPU201からの命令によって実現され、ICカード3やスマートフォン4から、端末IDを取得したかの判断等を行なう。
また、作成部26aは、図3に示されているCPU201からの命令によって実現され、利用者による描画によって得られたビットマップ形式の描画像データから、PDF形式の画像データ(送信データ)を作成する。また、作成部26bは、図3に示されているCPU201からの命令によって実現され、利用者による描画によって得られたビットマップ形式の描画像データから、RPCS形式の画像データを作成する。なお、RPCS形式だけでなく、PDL形式、又はPS形式であてもよい。
設定部27は、図3に示されているCPU201からの命令によって実現され、例えば、電子メールの送信元及び送信先の設定や、印刷データの印刷者名の設定を行なう。電子メール送信部27-2は、設定部27が送信元及び送信先を設定した電子メールをメールサーバ7に送信する。
取得・提供部28は、図3に示されているCPU201からの命令、及び近距離通信部219及びアンテナ219aによって実行され、ICカード3又はスマートフォン4との間で、近距離通信により、データの取得及び提供を行なう。
記憶・読出処理部29は、図3に示されているCPU201からの命令及びSSD204によって実行され、記憶部2000又は記録媒体2100に各種データを記憶したり、記憶部2000又は記録媒体2100に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。更に、記憶部2000には、他の電子黒板2やビデオ会議端末との通信を行う際に受信される画像データ及び音データが、受信される度に上書き記憶される。このうち、上書きされる前の画像データによってディスプレイ220に画像が表示され、上書きされる前の音データによってスピーカ2800から音声が出力される。記録媒体2100は、図3に示されているUSBメモリ2600によって実現される。
<ICカードの機能構成>
図8に示されているように、ICカード3は、取得・提供部38、記憶・読出処理部39を有している。これら各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、EEPROM314からRAM313上に展開されたICカード3用プログラムに従ったCPU311からの命令によって動作することで実現される機能、又は機能する手段である。また、ICカード3は、図4に示されているRAM313及びEEPROM314によって構築される記憶部3000を有している。
(ICカードの各機能構成)
次に、ICカード3の各構成要素について説明する。取得・提供部38は、図4に示されているCPU311からの命令、アンテナコイル330によって実行され、電子黒板2との間で、近距離通信により、データの取得及び提供を行なう。
記憶・読出処理部39は、図4に示されているCPU311からの命令によって実行され、記憶部3000に各種データを記憶したり、記憶部3000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。更に、記憶部3000には、端末装置の一例としてのICカード3を識別するための端末IDが記憶されている。
<スマートフォンの機能構成>
図8に示されているように、スマートフォン4は、取得・提供部48、記憶・読出処理部49を有している。これら各部は、図5に示されている各構成要素のいずれかが、EEPROM404からRAM403上に展開されたスマートフォン用プログラムに従ったCPU401からの命令によって動作することで実現される機能、又は機能する手段である。また、スマートフォン4は、図5に示されているRAM403及びEEPROM404によって構築される記憶部4000を有している。
(スマートフォンの各機能構成)
次に、スマートフォン4の各構成要素について説明する。取得・提供部48は、図5に示されているCPU401からの命令、近距離通信部419、アンテナ419aによって実行され、電子黒板2との間で、近距離通信により、データの取得及び提供を行なう。
記憶・読出処理部49は、図5に示されているCPU401からの命令によって実行され、記憶部4000に各種データを記憶したり、記憶部4000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。なお、記憶部4000には、端末装置の一例としてのスマートフォン4を識別するための端末IDが記憶されている。
<端末管理サーバの機能構成>
端末管理サーバ5は、送受信部51、認証部52、及び記憶・読出処理部59を有している。これら各部は、図6に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開された端末管理用プログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は機能する手段である。また、端末管理サーバ5は、図6に示されているHD504により構築される記憶部5000を有している。
(端末管理テーブル)
図9(A)は、端末管理テーブルを示す概念図である。記憶部5000には、図9(A)に示されているような端末管理テーブルによって構成されている端末管理DB5001が構築されている。この端末管理テーブルでは、端末管理サーバ5によって管理される全ての端末装置(ICカード3、スマートフォン4)を識別するための各端末IDに対して、各端末装置の所有者である利用者を識別するための利用者ID、及び利用者名が関連付けられて管理される。利用者IDとは各端末装置の利用者を特定又は識別するための識別情報であり、ユーザIDと呼ばれてもよい。
(端末管理サーバの各機能構成)
次に、端末管理サーバ5の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、端末管理サーバ5の各機能構成を説明するにあたって、図6に示されている各構成要素のうち、端末管理サーバ5の各機能構成を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。 図8に示されている端末管理サーバ5の送受信部51は、図6に示されているCPU501からの命令、及び図6に示されているネットワークI/F509によって実現され、通信ネットワーク100を介して他の端末、装置、又はシステムと各種データ(又は情報)の送受信を行う。
認証部52は、図6に示されているCPU501からの命令によって実現され、電子黒板2から送られて来る端末IDが、予め登録されている利用者の端末装置(ICカード3、スマートフォン4)であるかを判断する。
記憶・読出処理部59は、図6に示されているCPU501からの命令、及び図6に示されているHDD505によって実現され、記憶部5000に各種データを記憶したり、記憶部5000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
<宛先管理サーバの機能構成>
宛先管理サーバ6は、送受信部61、及び記憶・読出処理部69を有している。これら各部は、図6に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開された宛先管理用プログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は機能する手段である。また、宛先管理サーバ6は、図6に示されているHD504により構築される記憶部6000を有している。
(宛先管理テーブル)
図9(B)は、宛先管理テーブルを示す概念図である。記憶部6000には、図9(B)に示されているような宛先管理テーブルによって構成されている宛先管理DB6001が構築されている。この宛先管理テーブルでは、宛先管理サーバ6によって管理される全ての利用者を識別するための各利用者IDに対して、各利用者のPC10の電子メールアドレスが関連付けられて管理される。また、図9(B)に示すように、一人の利用者の電子メールアドレスはグループに分けられており、各グループにはグループIDが付与されている。グループIDはグループを特定又は識別するための識別情報である。後述するようにICカード3が近距離通信部219と通信するとグループ単位で電子メールアドレスがアドレス設定欄に追加される。
(宛先管理サーバの各機能構成)
次に、宛先管理サーバ6の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、宛先管理サーバ6の各機能構成を説明するにあたって、図6に示されている各構成要素のうち、宛先管理サーバ6の各機能構成を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
図8に示されている宛先管理サーバ6の送受信部61は、図6に示されているCPU501からの命令、及び図6に示されているネットワークI/F509によって実現され、通信ネットワーク100を介して他の端末、装置、又はシステムと各種データ(又は情報)の送受信を行う。
記憶・読出処理部69は、図6に示されているCPU501からの命令、及び図6に示
れているHDD505によって実現され、記憶部6000に各種データを記憶したり、記憶部6000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
<メールサーバの機能構成>
メールサーバ7は、送受信部71、及び記憶・読出処理部79を有している。これら各部は、図6に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開された宛先管理用プログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は機能する手段である。また、メールサーバ7は、図6に示されているHD504により構築される記憶部7000を有している。
(メールサーバの各機能構成)
次に、メールサーバ7の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、メールサーバ7の各機能構成を説明するにあたって、図6に示されている各構成要素のうち、メールサーバ7の各機能構成を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
図8に示されているメールサーバ7の送受信部71は、図6に示されているCPU501からの命令、及び図6に示されているネットワークI/F509によって実現され、通信ネットワーク100を介して他の端末、装置、又はシステムと各種データ(又は情報)の送受信を行う。
記憶・読出処理部79は、図6に示されているCPU501からの命令、及び図6に示されているHDD505によって実現され、記憶部7000に各種データを記憶したり、記憶部7000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
<PCの機能構成>
図8に示されているように、PC10は、送受信部11、受付部12、表示制御部14、及び記憶・読出処理部19を有している。これら各部は、図6に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開された端末用プログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は機能する手段である。また、PC10は、図6に示されているHD504により構築される記憶部1000を有している。
(PCの各機能構成)
次に、PC10の各構成要素について説明する。図8に示されているPC10の送受信部11は、図6に示されているCPU501からの命令、及び図6に示されているネットワークI/F509によって実現され、通信ネットワーク100を介して他の端末、装置、又はシステムと各種データ(又は情報)の送受信を行う。
受付部12は、主に、図6に示されているCPU501からの命令、並びにキーボード511、及びマウス512によって実現され、利用者による各種入力を受け付ける。
表示制御部14は、図6に示されているCPU501からの命令によって実現され、ディスプレイ508に描画像等を表示させる。
記憶・読出処理部19は、図6に示されているCPU501からの命令及びHDD505によって実行され、記憶部1000又は記録媒体1100に各種データを記憶したり、記憶部1000又は記録媒体1100に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。記録媒体1100は、図6に示されている記録メディア506によって実現される。
<ICカードと近距離通信部の通信>
図10は、利用者が電子黒板2にICカード3を読み取らせるシーンの概念図を示し、図11は電子黒板2のディスプレイ220に表示された画面例である。図10に示すように、電子黒板2は電源スイッチ222及び近距離通信部219を有する。利用者は電子黒板2の電源スイッチ222を押下すると、表示制御部24が、図11(A)に示されているように、ディスプレイ220上にログイン画面170を表示する。
次に、図10に示されているように、利用者Aが電子黒板2の近距離通信部219に、自己のICカード3を近接する(かざす)と、後述する認証処理が開始される。認証が成功すると、図11(B)に示されているように、表示制御部24はディスプレイ220に、「ようこそ、Katoさん」等のティッカー(Ticker)191を表示し、描画を開始することができる旨を提示する。この「Kato」の文字は、端末管理DB5001に記憶されているものである。
本実施形態では、利用者が電子メールを送信する際に宛先を選択する場合にも、利用者がICカード3を近距離通信部219に近接する(かざす)。
<電子メールの送信>
続いて、図12を用いて、電子メールの送信時の宛先の設定について説明する。図12は、電子メールの送信時にディスプレイ220に表示される宛先設定画面270の一例を示す図である。利用者Aが、電子ペン2500を用いて、電子黒板2に描画しながら会議を進めた後、利用者Aが電子ペン2500等で図7(B)に示されている「メニュー」ボタン231を押下し、更に、「メール送信」ボタン237を押下することで、表示制御部24はディスプレイ220上に図12(A)に示されている宛先設定画面270を表示する。
図12(A)に示すように、宛先設定画面270を表示させた場合、初めからアドレス設定欄274には、ログインした利用者Aの電子メールアドレスが表示される。なお、「直接入力」タブ272を選択して、電子ペン2500等で自己の電子メールアドレスを入力してもよい。
宛先設定画面270が表示された場合、設定部27はグループ1の電子メールアドレスをアドレス設定欄274に設定する。従って、自己の電子メールアドレスは、グループ1に登録されている。換言すると、管理者等は利用者の電子メールアドレスをグループ1に登録する。なお、自己の電子メールアドレスは、グループとは別に管理されていてよく、その場合は自己の電子メールアドレスとして管理されている電子メールアドレスを設定部27がアドレス設定欄274に設定する。
利用者Aが別の電子メールアドレスを宛先にしたいと考えた場合、利用者Aは電子黒板2の近距離通信部219に自己のICカード3を近接する(かざす)。これにより、判断部25はICカード3が再度、読み取られたことを検出して、設定部27がグループ2の電子メールアドレスを、宛先管理サーバ6から取得した宛先管理テーブルから取得する。そして、グループ1の電子メールアドレスを消去して、グループ2の電子メールアドレスをアドレス設定欄274に設定する。図12(B)に示すように、アドレス設定欄274にはグループ2の電子メールアドレスが表示される。
更に、利用者Aが電子黒板2の近距離通信部219に自己のICカード3を近接させた(かざす)場合も同様であり、判断部25はICカード3が再度、読み取られたことを検出して、設定部27がグループ3の電子メールアドレスを、宛先管理サーバ6から取得した宛先管理テーブルから取得する。そして、グループ2の電子メールアドレスを消去して、グループ3の電子メールアドレスをアドレス設定欄274に設定する。図12(C)に示すように、アドレス設定欄274にはグループ3の電子メールアドレスが表示される、
このように、利用者Aが電子黒板2の近距離通信部219に自己のICカード3を近接させる(かざす)ごとに、アドレス設定欄274に設定される電子メールアドレスが、グループ1→グループ2→グループ3…のように切り替わる。宛先管理DB6001に登録されているグループ3までしかいない場合、グループ3まで表示された状態で、利用者Aが近距離通信部219に自己のICカード3を近接させる(かざす)とグループ1の電子メールアドレスが表示される。
<動作手順>
図13は、電子黒板2が電子メールを送信するまでの動作を示すシーケンス図の一例である。図13の処理は、図11(A)に示されているように、ディスプレイ220上にログイン画面170が表示された状態からスタートするものとして説明する。
S11:利用者Aが近距離通信部219に自己のICカード3を近接させる(かざす)と電子黒板2の取得・提供部28が、ICカード3の取得・提供部38からICカード3の端末IDを取得する。
S12:そして、電子黒板2の送受信部21は、端末管理サーバ5に対して、ログイン認証の要求を送信する。このログイン認証の要求には、ICカード3から読み取られた端末IDが含まれている。これにより、端末管理サーバ5の送受信部51は、ログイン認証の要求を受信する。
S13:次に、端末管理サーバ5の認証部52は、端末IDを利用してICカード3のログイン認証を行なう。具体的には、記憶・読出処理部59は、ステップS12によって受信された端末IDを検索キーとして、端末管理テーブルにおいて、端末IDに対応する利用者IDを検索する。対応する利用者IDがある場合には、認証部52は、正当なICカード3(端末ID)であると判断する。対応する利用者IDがない場合には、認証部52は、正当なICカード3(端末ID)ではないと判断する。
S14:次に、端末管理サーバ5の送受信部51は、電子黒板2に対して、認証結果を送信する。認証部52が正当なICカード3であると判断した場合には(認証が成功した場合)、認証結果に、正当である旨を示す情報、利用者ID及び利用者名が含まれている。また、認証部52が正当なICカード3でないと判断した場合には(認証が失敗した場合)、認証結果に、正当でない旨を示す情報が含まれている。これにより、電子黒板2の送受信部21は、認証結果を受信する。
S15:次に、電子黒板2は、認証結果に基づく処理を行なう。認証結果に基づく処理は、認証が正当でない旨を含む場合、エラー画面の表示を行う処理である。認証が正当である旨を含む場合、利用者を特定したり上記のティッカー191を表示したりする処理である。また、認証が正当である旨が記憶部2000に記憶される。以降、正当である場合に関して、説明を続ける。
S16:電子黒板2の送受信部21は、宛先管理サーバ6に対して、電子メールアドレスの送信要求を送信する。この送信要求には、上記ステップS14によって受信された利用者ID(利用者を特定又は識別情報であればよく、端末IDでもよい)が含まれている。これにより、宛先管理サーバ6の送受信部61は、電子メールアドレスの送信要求を受信する。
S17:次に、宛先管理サーバ6では、記憶・読出処理部69が、ステップS37によって受信された利用者IDを検索キーとして、宛先管理テーブルを検索することにより、対応する電子メールアドレスを読み出す。
S18:そして、送受信部61は、電子メールアドレスの送信要求に対する応答として、電子黒板2に対して要求結果を送信する。この要求結果には、ステップS17によって読み出された電子メールアドレスが含まれている。これにより、電子黒板2の送受信部21は、要求結果を受信する。
S19:電子黒板2の記憶・読出処理部29は記憶部2000に要求結果に含まれる電子メールアドレスと端末IDを対応付けて記憶させる。端末IDはこの電子メールアドレスの所有者を明らかにし、他人が電子メールアドレスを使用できないようにするために保存される。利用者IDに対応付け記憶してもよい。
S20:次に、電子黒板2の設定部27は、電子メールの送信元と送信先を設定する。送信元は利用者の電子メールアドレス又は電子黒板2の電子メールアドレスを設定する。送信元の電子メールアドレスはICカード3が何回、近距離通信部219と通信しても固定である。
また、設定部27は、グループ1の電子メールアドレスをアドレス設定欄274に設定する。この時、設定部27は、最後に設定したグループIDを記憶部2000に記憶しておく。次に、ICカード3が近距離通信部219に近接させられた場合に次のグループIDの電子メールアドレスをアドレス設定欄274に設定するためである。表示制御部24は、図12(A)に示されているように、アドレス設定欄274にグループ1に含まれる電子メールアドレス(ログインした利用者の電子メールアドレス)を表示する。
S21:次に、利用者Aが再度、近距離通信部219に自己のICカード3を近接させる(かざす)と電子黒板2の取得・提供部28が、ICカード3の取得・提供部38からICカード3の端末IDを取得する。
S22:判断部25はICカード3から端末IDが読み取られたことを検出する。また、認証が正当である旨が記憶部2000に記憶されているので、判断部25は、認証処理は不要であると判断する。このため、判断部25は端末IDを記憶・読出処理部29に送出し、端末IDに対応付けられた電子メールアドレスの有無を判断する。記憶部2000にステップS21で取得された端末IDに対応付けて電子メールアドレスが記憶されている場合、この電子メールアドレスを取得する。記憶部2000にステップS21で取得された端末IDに対応付けて電子メールアドレスが記憶されていない場合、判断部25は、利用者Aが記憶部2000に記憶されている電子メールアドレスを利用できないと判断する。本実施形態では、記憶部2000にステップS21で取得された端末IDに対応付けて電子メールアドレスが記憶されているとして説明する。
S23:設定部27は、記憶部2000に記憶されている、アドレス設定欄274に最後に設定したグループIDが1であることから、次のグループであるグループ2に含まれる電子メールアドレスをアドレス設定欄274に設定する。設定部27は最後に設定したグループIDを記憶部2000に保存しておく。表示制御部24は、図12(B)に示されているように、アドレス設定欄274にグループ2に含まれる電子メールアドレスを表示する。
S24~S26:以降は、次に、利用者Aが再度、近距離通信部219に自己のICカード3を近接させる(かざす)ごとに、設定部27が次のグループの電子メールアドレスをアドレス設定欄274に設定する。これにより、表示制御部24は、図12(C)に示されているように、アドレス設定欄274にグループ3に含まれる電子メールアドレスを表示する。
S27:続いて、電子黒板2の受付部22が、利用者Aによって「送信」ボタン277の押下を受けると、電子黒板2の作成部26aは、ビットマップ形式である描画像データから、PDF形式の画像データ(送信データ)を作成する。
S28:そして、電子メール送信部27-2は、メールサーバ7に対して、ステップS27で作成された画像データを添付した電子メールを送信する。これにより、メールサーバ7の送受信部71は、PDF形式の画像データが添付されている電子メールを受信する。この際、電子メールには、送信元として、ログインした利用者Aの電子メールアドレス、及び送信先(宛先)として、図12(C)で設定された電子メールアドレス(例えば、PC10a~10dのメールアドレス)が含まれている。
S29~S32:メールサーバ7の送受信部71は、PC10a~10dに対して、PDF形式の画像データが添付された電子メールを送信する。この際、電子メールには、利用者Aである送信元の電子メールアドレス、及び上記ステップS26によって設定された送信先のPC10a~10dの各電子メールアドレスが含まれている。これにより、PC10a~10dは、それぞれPDF形式の画像データが添付された電子メールを受信する。
<端末IDの取得時の処理>
図14を用いて、電子黒板2が端末IDを取得した際の処理について説明する。図14は電子黒板2がICカード3から端末IDを取得し、電子メールアドレスを表示する手順を示すフローチャート図の一例である。なお、図14の説明では一部、図13の説明と重複する部分がある。
まず、図14(A)は認証のために利用者がICカード3を近距離通信部219に近接させる(かざす)際の処理について説明する。
電子黒板2の取得・提供部28が端末IDを取得することにより、端末管理サーバ5の認証部52による認証が成功したものとする(S101)。
これにより、電子黒板2の記憶・読出処理部29は、端末IDに対応付けて電子メールアドレスを記憶部2000に保存する(S102)。
また、利用者Aが「メール送信」ボタン237を押下して宛先設定画面270をディスプレイ220に表示すると、設定部27はグループ1の電子メールアドレスをアドレス設定欄274に設定するので、記憶・読出処理部29はグループ1というグループIDを記憶部2000に保存する(S103)。「メール送信」ボタン237が押下された直後、宛先設定画面270が表示された直後、又は、認証が成功した直後に表示及び保存するグループIDは、予め決まっていればよく、グループ1でなくてもよい。
次に、表示制御部24はグループ1の電子メールアドレスをアドレス設定欄274に表示する(S104)。
次に、図14(B)は、宛先設定画面270の表示後に利用者が更にICカード3を近距離通信部219に近接させる(かざす)際の処理について説明する。図14(B)の処理は周期的に繰り返し実行される。あるいは、端末IDの取得を契機にして図14(B)の処理が開始されてもよい。
判断部25は端末IDを取得したか否かを判断する(S201)。ステップS201の判断がNoの場合、図14(B)の処理は終了する。
ステップS201の判断がYesの場合、判断部25は取得・提供部28が取得した端末IDが記憶部2000に記憶されている端末IDと一致するか否かを判断する(S202)。
ステップS202の判断がNoの場合、記憶部2000の電子メールアドレスを表示すべきでないので図14(B)の処理は終了する。
ステップS202の判断がYesの場合、記憶・読出処理部29は記憶部2000に記憶しているグループIDを取得する(S203)。
そして、次のグループIDの電子メールアドレスを表示するため、設定部27は取得したグループIDを1つ大きくする(S204)。例えば、記憶部2000のグループIDが1であればグループIDを2にする。
そして、記憶部2000に記憶されている電子メールアドレスにステップS204で求めたグループIDがあるか否かを判断する(S205)。
ステップS205の判断がNoの場合、設定部27はグループIDを初期値である1に戻す(S206)。これにより、電子黒板2の表示制御部24は再度、グループ1の電子メールアドレスを表示できる。
ステップS205の判断がYesの場合、又は、ステップS206に続いて、設定部27はグループIDで特定されるグループの電子メールアドレスをアドレス設定欄274に設定するので、記憶・読出処理部29は記憶部2000にグループIDを保存する(S207)。
表示制御部24は設定された電子メールアドレスをアドレス設定欄274に表示する(S208)。
このような処理により、利用者がICカード3を近距離通信部219に近接させる(かざす)ごとに、グループIDの昇順という所定の順番で、アドレス設定欄274に表示させる電子メールアドレスを切り替えることができる。なお、グループIDの切り替え順は降順でもよいし、不作為(ランダムでもよい)。なお、昇順とは、データの日付を古いものから新しいものへ、データ量の小さいものから大きいものへ、又は、文字を50音順に、アルファベットをAからZの方向へと並び替えることである。降順とは、データを並べ替える際、値の大きいデータから順番に並べていくことである。日時データによって降順に整理すれば新しい日時から順に並べられ、タイトルなど文字列によれば文字コードの大きなものが先頭に来る。
また、仮に各グループに1つの電子メールアドレスしか属していなければ、利用者は電子メールアドレスを1つずつ切り替えて表示できる。
<<表示順テーブルを使った電子メールアドレスの表示>>
グループIDの昇順又は降順に電子メールアドレスを切り替えるのでなく、表示順テーブルを使って電子メールアドレスの表示順を切り替えてもよい。この場合、宛先管理DB6001には次のような表示順テーブルが格納されている。
Figure 0007003761000001
表1は表示順テーブルの一例を示す。表示順テーブルは利用者IDに対応付けて、グループID(で特定される電子メールアドレス)の表示順情報が登録されている。表示順情報はグループに含まれる電子メールアドレスの表示順を指定する情報である。表1では「1→2→3」が表示順情報である(3の次に1に戻る)。表示順テーブルは電子メールアドレスと共に電子黒板2にダウンロードされるので、設定部27は表示順テーブルを参照して、アドレス設定欄274に次に設定する電子メールアドレスのグループを特定できる。
図15は電子黒板2が端末IDを取得し、電子メールアドレスを表示する手順を示すフローチャート図の一例である。なお、図15の説明では主に図14との相違を説明する。
図15(A)の処理では、ステップS101とS102の処理は図14(A)と同様でよい。ステップS103-2において、設定部27は表示順テーブルで表示順が1のグループ3の電子メールアドレスをアドレス設定欄274に設定するので、記憶・読出処理部29が表示順テーブルで表示順が1のグループID(グループ3)を記憶部2000に保存する。
また、表示制御部24は、表示順が1のグループID(グループ3)の電子メールアドレスをアドレス設定欄274に表示する(S104-2)。
図15(B)の処理では、ステップS201~S203の処理は図14(B)と同様でよい。ステップS204-2において、設定部27は記憶部2000から取得したグループIDの次のグループIDを表示順テーブルから決定する(S204-2)。記憶部2000から取得したグループIDが表示順テーブルの最後の表示順の場合、表示順が1のグループIDを特定する。
ステップS207、S208の処理は図14(B)と同様でよい。
こうすることで、利用者は任意の順番でグループIDを表示させることができる。利用者は自分のアドレス管理テーブルの表示順をPC10等から編集できる。また、例えば、利用者が電子メールアドレスを送信した際のグループIDを、設定部27が表示順テーブルの表示順1にするように宛先管理サーバ6に要求すれば、利用者がよく使う順に表示順テーブルがソートされる。
<<電子メールアドレスを追加して表示>>
図14の説明では、利用者がICカード3を近距離通信部219に近接させる(かざす)ごとに、アドレス設定欄274に表示させる電子メールアドレスを切り替えたが、利用者がICカード3を近距離通信部219に近接させる(かざす)ごとに、アドレス設定欄274に表示させる電子メールアドレスを追加してもよい。
図9(B)の宛先管理テーブルはグループに区分され、各グループには重複した電子メールアドレスも登録されているため、アドレス設定欄274に追加して表示するには、電子メールアドレスが個別に選択されるとよい。従って、例えば、電子メールアドレスの設定方法を「切り替えモード」と「追加モード」のいずれかを選択できるようなモード設定が可能であると好ましい。追加モードでは、各電子メールアドレスが1つずつソートされており(昇順、降順のどちらでもよい)、利用者がICカード3を近距離通信部219に近接させる(かざす)ごとに、設定部27がアドレス設定欄274に電子メールアドレスを追加して設定する。なお、一連の電子メールアドレスの最初には自分の電子メールアドレスが登録されるものとする。
図16は電子黒板2が端末IDを取得し、電子メールアドレスを表示する手順を示すフローチャート図の一例である。なお、図16の説明では主に図14との相違を説明する。
図16(A)の処理では、ステップS101、S102の処理は図14(A)と同様でよい。ステップS103-3において、設定部27は1つずつにソートされた一連の電子メールアドレスのうち、最初の(自分の)電子メールアドレスをアドレス設定欄274に設定するので、記憶・読出処理部29が最初の電子メールアドレスを記憶部2000に保存する。
次に、ステップS104-3において、表示制御部24は自分の電子メールアドレスをアドレス設定欄274に表示する。
図16(b)の処理においてステップS201~S202の処理は図14(b)と同様でよい。なお、利用者は「追加モード」に設定しているものとする。ステップS203-3において、記憶・読出処理部29は記憶部2000に記憶している、ステップS103-3で保存した電子メールアドレスを取得する。
そして、次の電子メールアドレスを表示するため、設定部27は1つずつにソートされた一連の電子メールアドレスから次の電子メールアドレスを取得する(S204-3)。この次の電子メールアドレスは、ステップS103-3で記憶部2000に保存された電子メールアドレスの次の電子メールアドレスである。
次の電子メールアドレスがない場合(S205-3のNo)、電子メールアドレスを追加できないので、図16(b)の処理は終了する。
次の電子メールアドレスがあった場合(S205-3のNo)、設定部27はアドレス設定欄274に次の電子メールアドレスを追加して設定し、記憶・読出処理部29は記憶部2000に電子メールアドレスを保存し(S207-3)、表示制御部24が電子メールアドレスを追加して表示する(S208-3)。
こうすることで、利用者は電子メールアドレスをアドレス設定欄274に追加して設定することができる。なお、図16では、電子メールアドレスを1つずつ追加する例を説明したが、グループごとに追加することもできる。ただし、この場合、グループに属する電子メールアドレスが重複しないように調整されていることが好ましい。
<まとめ>
以上説明したように、本実施形態の通信システム1は、利用者Aが1枚のICカード3を近距離通信部219と通信させることで、複数の電子メールアドレスから1つ又はグループ単位で電子メールアドレスを選択でき、操作性を向上できる。また、利用者Aが1枚のICカード3を近距離通信部219と通信させるごとに、すでにアドレス設定欄274に電子メールアドレスを置き換えて別の電子メールアドレスを表示したり、アドレス設定欄274に電子メールアドレスを追加して表示したりできる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
<<認証部>>
認証部52が認証する変わりに外部に認証サーバを利用してもよい。認証サーバの一例としてLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)サーバがある。LDAPは、ネットワーク機器や利用者などの情報を管理するディレクトリサービスへ接続するためのプロトコルである。ディレクトリサービスとは、ネットワークに存在するさまざまな情報を一元的に管理し、検索などの機能を提供するサービスである。クライアント(本実施形態では電子黒板2)は、TCPの389番ポート(デフォルトのポート番号)を使用してLDAPサーバに接続し、属性(社内名簿であれば部署や個人名など)で構成されるエントリ(関連する属性のまとまり)の検索、追加、削除、修正といった操作を行う。
例えば、複数サービスの利用者IDとパスワードが1人の利用者IDの属性としてまとめて登録されていれば、各サービスはLDAPサーバのみを参照して認証作業ができるようになる。管理者も、一元的に情報を管理できることから、サービスそれぞれのディレクトリでユーザ情報を変更するといった手間を削減できる。
LDAPサーバには、OpenLDAPなどのオープンソフトウェア、及び、マイクロソフト社のActive Directory(登録商標)を代表とする商用ソフトウェアなどがある。
Figure 0007003761000002
表2に認証サーバに設定される認証装置設定情報の一例を示す。
・優先サーバアドレス: 認証サーバのIPアドレスである。
・代替サーバアドレス1、2:認証サーバ0が停止中に認証サーバを代替する代替認証装置のIPアドレスである。
・ポート番号:認証サーバのTCPのポート番号である。LDAPの規定値は389である。
・ユーザ名:認証サーバにアクセスするユーザ名である(社内などの利用者の識別情報であり利用者IDと同様の機能をもつ。)。
・パスワード:認証サーバにアクセスするための普段は秘匿される情報である。
・識別名(DN):LDAPでオブジェクトを識別するための名称である。所定の書式で識別名(DN)とオブジェクトを対応付けることで、クライアントは識別名(DN)でオブジェクトを取得できる。
・カードID:ICカードの識別情報である。カードIDに限らず、ICカードの記憶領域に、ICカードリーダなどがICカードを識別する情報を書き込みすることで、ICカードが識別されてもよい。カードIDを含めICカードを識別する情報をカード情報という。
・アカウントID:クラウドサービスにおける利用者の識別情報に相当する。例えば、クラウドサービスとして会議の予約等が可能なスケジュール管理用のサービスが知られている。アカウントID、ユーザ名(パスワード)、及び、カードIDが相互に対応付けられているため、社内の利用者の識別情報とクラウドサービスの利用者の識別情報とが相互に交換可能になる。
<<複数の端末管理サーバ、宛先管理サーバ、メールサーバがある場合>>
例えば、図17に示すように、通信システム1は複数の端末管理サーバ5、宛先管理サーバ6、及びメールサーバ7を有していてもよい。図17は通信システム1の概略構成図の別の一例を示す。なお、図17では主に図2との相違を説明する。図17の通信システムは複数の端末管理サーバ5、宛先管理サーバ6、メールサーバ7を有している。このような構成の通信システム1では、どの端末管理サーバ5、宛先管理サーバ6、又はメールサーバ7に本実施形態の機能を備えさせてもよい。
また、本実施形態で説明した電子黒板2と、端末管理サーバ5、宛先管理サーバ6及びメールサーバ7とが接続されたシステム構成は一例であり、用途や目的に応じて様々なシステム構成例があることは言うまでもない。
<<スキャナ機能を有する電子黒板>>
本実施形態ではタッチパネル型の電子黒板2を説明したが、電子メールを送信できる電子黒板2はタッチパネルを備えたものに限られない。
図18は、板書情報を電子メールで送信できる電子黒板2の外観図を示す。この電子黒板2は通常のホワイトボード450を有するが、ホワイトボード450は布状の湾曲可能な材質で構成されており、右側のベゼルに隠されているロールと左側のベゼルに隠されているロールをかけ回されている。また、右側のベゼルから左側のベゼルの間にラインセンサ(スキャナ)を有している。
利用者が近距離通信部219にICカード3をかざすと、ロールが回転しホワイトボードが右方向移動する。移動の際、スキャナが板書情報を読み取る。1面分だけロールを回転させると電子黒板2は板書情報(画像データ)を、カードIDに対応付けられた電子メールを宛先に送信する。
ユーザが連続してICカード3を読み取らせると、電子黒板2はその回数を覚えておき、回数に応じたグループIDの電子メールアドレスを宛先にして電子メールを送信する。なお、ICカード3を読み取らせた回数に関係なく、スキャンされる範囲は1面分である。
<<電子黒板の構成の別の例>>
本実施形態の電子黒板2は大型のタッチパネルを有するものとして説明されているが、電子黒板2はタッチパネルを有するものに限られない。
図19は、電子黒板2の他の構成例を示す図である。図19では、通常のホワイトボート4130の上辺にプロジェクタ4110が設置されている。このプロジェクタ4110が電子黒板2に相当する。通常のホワイトボート4130とは、タッチパネルと一体のフラットパネルディスプレイではなく、ユーザがマーカで直接、手書きするホワイトボートである。なお、ホワイトボートは黒板でもよく、映像を投影するだけの広さの平面であればよい。
プロジェクタ4110は超短焦点の光学系を有しており、10cm程度から歪みの少ない映像をホワイトボート4130に投影できる。この映像は、無線又は有線で接続されたPC400ー1から送信されてもよいし、プロジェクタ4110が記憶していてもよい。
ユーザは専用の電子ペン2500を使ってホワイトボート4130に手書きする。電子ペン2500は、ユーザが手書きのためにホワイトボート4130に押しつけるとスイッチがONになり発光する発光部を例えば先端部に有している。光の波長は近赤外や赤外なのでユーザの目には見えない。プロジェクタ4110はカメラを有しており、発光部を撮像して画像を解析し電子ペン2500の方向を特定する。また、電子ペン2500は発光と共に音波を発信しており、プロジェクタ4110は音波の到達時間により距離を算出する。方向と距離により電子ペン2500の位置を特定できる。電子ペン2500の位置にはストロークが描画(投影)される。
プロジェクタ4110はメニュー4300を投影するので、ユーザが電子ペン2500でボタンを押下すると、プロジェクタ4110が電子ペン2500の位置とスイッチのON信号により押下されたボタンを特定する。例えば、保存ボタン4310が押下されると、ユーザが手書きしたストローク(座標の集合)がプロジェクタ4110で保存される。プロジェクタ4110は、予め定められたサーバ4120又はUSBメモリ2600等に手書き情報を保存する。手書き情報はページごとに保存されている。画像データではなく座標のまま保存されるので、ユーザが再編集することができる。
本実施形態に適用された場合、プロジェクタ4110は映像のインタフェースから映像を取り込み、電子ペン2500が手書きに使用されているか否か(発光の有無、通信の有無)に応じて操作中か非操作を判断する。従って、プロジェクタ4110が使用された電子黒板2であっても、同様にPC400-1からの映像の表示時に手書き性能の低下を抑制できる。
<その他>
例えば、ICカード3のタッチによる電子メールアドレスの表示方法を印刷利用者の切り替えに使ってもよい。利用者がPCから印刷データをプリンタに送信した後、利用者がプリンタで印刷させるために認証が必要な印刷方法がある。プリンタでの認証時、ICカード3のタッチのたび印刷するドキュメントを切り替えるという使い方が可能である。
なお、取得・提供部28は端末識別情報取得手段の一例であり、送受信部21は電子メールアドレス取得手段の一例であり、表示制御部24は表示制御手段の一例であり、作成部26aは作成手段の一例であり、電子メール送信部27-2はメール送信手段の一例であり、宛先管理DB6001は電子メールアドレス記憶手段の一例である。
1 通信システム
2 電子黒板
3 ICカード
4 スマートフォン
5 端末管理サーバ
6 宛先管理サーバ
7 メールサーバ
100 通信ネットワーク
特開2007-060643号公報

Claims (12)

  1. 複数の電子メールアドレスを管理する情報処理装置とネットワークを介して通信可能な電子黒板であって、
    端末装置から端末識別情報を取得する端末識別情報取得手段と、
    前記端末識別情報を含む電子メールアドレスの送信要求を前記情報処理装置に送信し、前記電子メールアドレスの送信要求に対する応答として、前記端末識別情報に対応付けられている前記複数の電子メールアドレスを前記情報処理装置から取得する電子メールアドレス取得手段と、
    前記電子メールアドレス取得手段により前記複数の電子メールアドレスを取得した後、前記端末識別情報取得手段が前記端末識別情報を取得した場合、前記複数の電子メールアドレスのうち1つ以上の電子メールアドレスを、画面のアドレス設定欄に表示する表示制御手段と、を有する電子黒板。
  2. 前記表示制御手段は、前記端末識別情報取得手段が前記端末識別情報を取得するごとに、所定の順番に従って特定した1つ以上の電子メールアドレスを前記アドレス設定欄に表示することを特徴とする請求項1に記載の電子黒板。
  3. 前記複数の電子メールアドレスは、1つ以上の電子メールアドレスが属するグループに区分されており、
    前記表示制御手段は、前記端末識別情報取得手段が前記端末識別情報を取得するごとに、前記グループに属する1つ以上の電子メールアドレスを電子メールのアドレス設定欄に表示することを特徴とする請求項2に記載の電子黒板。
  4. 前記表示制御手段は、前記端末識別情報取得手段が前記端末識別情報を取得するごとに、前記グループに属する1つ以上の電子メールアドレスを前記アドレス設定欄に追加して表示することを特徴とする請求項3に記載の電子黒板。
  5. 前記表示制御手段は、前記端末識別情報取得手段が前記端末識別情報を取得するごとに、すでに前記アドレス設定欄に表示されている電子メールアドレスを消去して、前記グループに属する1つ以上の電子メールアドレスを前記アドレス設定欄に表示することを特徴とする請求項3に記載の電子黒板。
  6. 前記端末識別情報取得手段が前記端末識別情報を取得するごとに、前記複数の電子メールアドレスの表示順が設定された表示順情報に基づいて、前記表示制御手段は前記複数の電子メールアドレスから表示する1つ以上の電子メールアドレスを決定し、前記アドレス設定欄に表示することを特徴とする請求項2~5のいずれか1項に記載の電子黒板。
  7. 前記電子メールアドレス取得手段が、前記電子メールアドレスの送信要求に対する応答として、前記端末識別情報に対応付けられている前記複数の電子メールアドレスを前記情報処理装置から取得した後、
    利用者の操作に応じて前記アドレス設定欄を前記表示制御手段が画面に表示した場合、前記端末装置の利用者の電子メールアドレスを前記アドレス設定欄に表示することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の電子黒板。
  8. 前記電子黒板は、更に、
    前記画面に表示されている描画像に基づき送信データを作成する作成手段と、
    作成された前記送信データを前記アドレス設定欄に表示された電子メールアドレスに送信するメール送信手段と、有することを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の電子黒板。
  9. 複数の電子メールアドレスを管理する情報処理装置とネットワークを介して通信可能な電子黒板が行う電子メールの処理方法であって、
    端末識別情報取得手段が、端末装置から端末識別情報を取得するステップと、
    電子メールアドレス取得手段が、前記端末識別情報を含む電子メールアドレスの送信要求を前記情報処理装置に送信し、前記電子メールアドレスの送信要求に対する応答として、前記端末識別情報に対応付けられている前記複数の電子メールアドレスを前記情報処理装置から取得するステップと、
    前記電子メールアドレス取得手段により前記複数の電子メールアドレスを取得した後、前記端末識別情報取得手段が前記端末識別情報を取得した場合、表示制御手段が、前記複数の電子メールアドレスのうち1つ以上の電子メールアドレスを、画面のアドレス設定欄に表示するステップと、を有する処理方法。
  10. 複数の電子メールアドレスを管理する情報処理装置とネットワークを介して通信可能な電子黒板に、
    端末識別情報取得手段が、端末装置から端末識別情報を取得するステップと、
    電子メールアドレス取得手段が、前記端末識別情報を含む電子メールアドレスの送信要求を前記情報処理装置に送信し、前記電子メールアドレスの送信要求に対する応答として、前記端末識別情報に対応付けられている前記複数の電子メールアドレスを前記情報処理装置から取得するステップと、
    前記電子メールアドレス取得手段により前記複数の電子メールアドレスを取得した後、前記端末識別情報取得手段が前記端末識別情報を取得した場合、表示制御手段が、前記複数の電子メールアドレスのうち1つ以上の電子メールアドレスを、画面のアドレス設定欄に表示するステップと、を実行させるプログラム。
  11. 複数の電子メールアドレスを管理する情報処理装置と、前記情報処理装置とネットワークを介して通信可能な電子黒板とを有する通信システムであって、
    前記情報処理装置は、
    端末装置の端末識別情報に対応付けられた電子メールアドレスを記憶する電子メールアドレス記憶手段と、
    前記電子メールアドレスを前記電子黒板に送信する送信手段と、を有し、
    前記電子黒板は、
    端末装置から端末識別情報を取得する端末識別情報取得手段と、
    前記端末識別情報を含む電子メールアドレスの送信要求を前記情報処理装置に送信し、前記電子メールアドレスの送信要求に対する応答として、前記端末識別情報に対応付けられている前記複数の電子メールアドレスを前記情報処理装置から取得する電子メールアドレス取得手段と、
    前記電子メールアドレス取得手段により前記複数の電子メールアドレスを取得した後、前記端末識別情報取得手段が前記端末識別情報を取得した場合、前記複数の電子メールアドレスのうち1つ以上の電子メールアドレスを、画面のアドレス設定欄に表示する表示制御手段と、を有する通信システム。
  12. 複数の電子メールアドレスを管理する情報処理装置と、前記情報処理装置とネットワークを介して通信可能な電子黒板とを有する通信システムが行う電子メールの処理方法であって、
    前記情報処理装置は、
    端末装置の端末識別情報に対応付けられた電子メールアドレスを電子メールアドレス記憶手段に記憶しており、
    送信手段が、前記電子メールアドレスを前記電子黒板に送信するステップ、を有し、
    前記電子黒板は、
    端末識別情報取得手段が、端末装置から端末識別情報を取得するステップと、
    電子メールアドレス取得手段が、前記端末識別情報を含む電子メールアドレスの送信要求を前記情報処理装置に送信し、前記電子メールアドレスの送信要求に対する応答として、前記端末識別情報に対応付けられている前記複数の電子メールアドレスを前記情報処理装置から取得するステップと、
    前記電子メールアドレス取得手段により前記複数の電子メールアドレスを取得した後、前記端末識別情報取得手段が前記端末識別情報を取得した場合、表示制御手段が、前記複数の電子メールアドレスのうち1つ以上の電子メールアドレスを、画面のアドレス設定欄に表示するステップと、を有する処理方法。
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