JP7001278B2 - 揺動機構 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、肩部などの施療部を挟み込んで掴み揉みマッサージなどを行うことが可能なマッサージ装置や、バランス運動などを行うことができる運動装置などに備えられる揺動機構に関する。
従来より、椅子型マッサージ機においては、例えば、座部に着座した使用者の肩部、背中、腰部などの施療部に対して、マッサージ動作を付与するマッサージ装置(背揉み装置)を、背もたれ部内に収容したものが知られている。このようなマッサージ装置には、掴み揉みなどのマッサージ動作を発生させて、使用者の施療部に対してマッサージ動作を付与する揺動機構が備えられている。このような揺動機構を備えるマッサージ装置としては、例えば、特許文献1に示すものがある。
また、運動装置においては、例えば、座部に着座した使用者に対して効果的なツイスト運動を付与するものがが知られている。この着座型運動装置には、座部を左右に揺動運動させる揺動機構が備えられている。このような揺動機構を備える運動装置としては、例えば、特許文献2に示すものがある。
特開2010-252905号公報 特開2013-123441号公報
ところで、揺動機構は、駆動モータからの回転駆動力が回転軸に伝達され、その回転軸の回転を揺動変換部で揺動運動に変換されることにより、アーム部材を揺動させている。
揺動変換部は、回転軸に取り付けられた回転ボス部と、アーム部材の基端に設けられていて、回転ボス部を外嵌する環状嵌合部と、を有している。この回転ボス部と環状嵌合部は、摺動可能な状態で嵌め合わされている。
揺動機構を駆動させた時、回転ボス部と環状嵌合部とは接触しながら駆動するので、部材どうしが接触する音などが発生することが考えられる。このような音は、使用者に対して不快感を与えてしまうので、可能な限り抑えなければならないものである。
したがって、揺動変換部(回転ボス部と環状嵌合部)における嵌合の状態(形状)を、不快な音(騒音)の発生を抑制する形状にする必要がある。
さて、その回転ボス部と環状嵌合部との間には、摺動時の摩耗を抑制すると共に、滑らかに摺動させるため、グリースなどの潤滑油が塗布されている。
しかし、揺動機構を長時間駆動させると、稀にではあるが、油膜が薄くなり回転ボス部と環状嵌合部とが直接接触してしまい、早期に摩耗したり、発熱する可能性がある。
このことより、摺動する回転ボス部と環状嵌合部との摩耗を防ぐため、常に潤滑油を各部材に供給する必要がある。また、摺動時に回転ボス部と環状嵌合部との間で発熱が生じないようにするため、放熱することができるような形状にする必要がある。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、アーム部材を揺動させる揺動変換部の嵌め合いに関し、がたつきがないような形状とすることで、不快な音(騒音)の発生を抑制することができ、さらに潤滑の状態が一定となると共に外部との接する部位を増加させることで、摺動性及び放熱性を高めることができる揺動機構を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明にかかる揺動機構は、施療部材と、回転駆動力を発生する駆動部と、前記回転駆動力により回転する回転軸と、前記回転軸の回転を揺動運動に変換して前記施療部材を揺動させる揺動変換部と、を有している揺動機構において、前記揺動変換部は、前記回転軸に取り付けられると共に、外周面にカム面が形成された回転ボス部と、前記施療部材に設けられ、前記回転ボス部のカム面に嵌り込む環状嵌合部と、を有していて、前記回転ボス部のカム面は、膨出した球形状に形成されていると共に、前記回転軸の軸心に対して非傾斜とされていて、前記カム面と前記摺動面は、摺動自在に接触する構成とされていることを特徴とする。
好ましくは、前記環状嵌合部の側方には、リング形状のガイドが配備されていて、前記ガイドは、前記回転軸の軸心に沿った側方から、前記環状嵌合部を摺動自在となるように押さえ込むとよい。
好ましくは、前記ガイドには、前記環状嵌合部の側面に摺動自在に当接する揺動発生面が設けられていて、前記揺動発生面は、前記回転軸の軸心に対して所定の角度となるように設けられるとよい。
好ましくは、前記環状嵌合部の両側方に前記ガイドが二つ配備されていて、前記二つのガイドは、前記回転軸の軸心に沿った側方から、前記環状嵌合部を摺動自在となるように挟み込むとよい。
好ましくは、前記ガイドには、窪み部が一定の間隔で且つ、深さが連続して深くなるように、複数設けられていて、前記窪み部と、隣り合う窪み部との間に突出部が設けられていて、前記突出部の頂面は、前記揺動発生面とされているとよい。
好ましくは、前記ガイドには、突起が一定の間隔で且つ、高さが連続して高くなるように複数設けられていて、前記突起の頂面は、前記揺動発生面とされているとよい。
好ましくは、前記環状嵌合部は、内周面が前記球形状のカム面に対応する曲率で窪んだ球形状の摺動面とされていているとよい。
本発明の最も好ましい実施の形態は、施療部材と、回転駆動力を発生する駆動部と、前記回転駆動力により回転する回転軸と、前記回転軸の回転を揺動運動に変換して前記施療部材を揺動させる揺動変換部と、を有している揺動機構において、前記揺動変換部は、前記回転軸に取り付けられると共に、外周面にカム面が形成された回転ボス部と、前記施療部材に設けられ、前記回転ボス部のカム面に嵌り込む環状嵌合部と、を有していて、前記回転ボス部のカム面は、膨出した球形状に形成されていると共に、前記回転軸の軸心に対して非傾斜とされていて、前記カム面と前記摺動面は、摺動自在に接触する構成とされていて、前記環状嵌合部の側方には、リング形状のガイドが配備されていて、前記ガイドは、前記回転軸の軸心に沿った側方から、前記環状嵌合部を摺動自在となるように押さえ込むものとされ、前記ガイドには、前記環状嵌合部の側面に摺動自在に当接する揺動発生面が設けられていて、前記揺動発生面は、前記回転軸の軸心に対して所定の角度となるように設けられており、前記ガイドには、窪み部が一定の間隔で且つ、深さが連続して深くなるように、複数設けられていて、前記窪み部と、隣り合う窪み部との間に突出部が設けられていて、前記突出部の頂面は、前記揺動発生面とされていることを特徴とする。
本発明の最も好ましい他の実施の形態は、施療部材と、回転駆動力を発生する駆動部と、前記回転駆動力により回転する回転軸と、前記回転軸の回転を揺動運動に変換して前記施療部材を揺動させる揺動変換部と、を有している揺動機構において、前記揺動変換部は、前記回転軸に取り付けられると共に、外周面にカム面が形成された回転ボス部と、前記施療部材に設けられ、前記回転ボス部のカム面に嵌り込む環状嵌合部と、を有していて、前記回転ボス部のカム面は、膨出した球形状に形成されていると共に、前記回転軸の軸心に対して非傾斜とされていて、前記カム面と前記摺動面は、摺動自在に接触する構成とされていて、前記環状嵌合部の側方には、リング形状のガイドが配備されていて、前記ガイドは、前記回転軸の軸心に沿った側方から、前記環状嵌合部を摺動自在となるように押さえ込むものとされ、前記ガイドには、前記環状嵌合部の側面に摺動自在に当接する揺動発生面が設けられていて、前記揺動発生面は、前記回転軸の軸心に対して所定の角度となるように設けられており、前記ガイドには、突起が一定の間隔で且つ、高さが連続して高くなるように複数設けられていて、前記突起の頂面は、前記揺動発生面とされていることを特徴とする。
本発明によれば、施療部材を揺動させる揺動変換部の嵌め合いに関し、がたつきがないような形状とすることで、不快な音(騒音)の発生を抑制することができる。さらに、潤滑の状態が一定となると共に外部との接する部位を増加させることで、摺動性及び放熱性を高めることができる。
本発明の揺動機構を備えるマッサージ装置を格納する椅子型マッサージ機の一例を模式的に示した斜視図である。 本発明の揺動機構の概略を模式的に示した斜視図である。 掴みアームと揉みアームとを揺動させる掴み揉み駆動部を示した斜視図である。 掴みアームと揉みアームとを示した斜視図である。 第1実施形態の揺動変換部を示した斜視図である。 第1実施形態の揺動変換部を構成する球体ボス部を拡大した斜視図である。 第1実施形態の揺動変換部の断面図である。 第1実施形態の揺動機構の分解図である。 第1実施形態の揺動変換部の分解図である。 第1実施形態の揺動変換部を構成する球体ボス部の斜視図である。 第1実施形態の揺動変換部を構成する球体ボス部の正面図及び側面図である。 第2実施形態の揺動変換部を分解図である。 第2実施形態の揺動変換部の断面図である。 第3実施形態の揺動変換部を分解図である。 第4実施形態の揺動変換部を分解図である。
以下、本発明にかかる揺動機構10の実施形態を、図を参照して説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、その具体例をもって本発明の構成を限定するものではない。すなわち、本発明の揺動機構10は、例えば、施療部にマッサージ動作を付与することが可能なマッサージ装置や、バランス運動を行うことができる運動装置など、揺動運動を行うことができる様々な装置に適用可能である。その揺動機構10の構成を説明するにあたって、本明細書では椅子型マッサージ機1に格納されたマッサージ装置7を例に挙げて説明する。
また、以降の説明においては、図1において矢印で示される前後及び左右等の方向を、本発明の揺動機構10を備えるマッサージ装置7を収容する椅子型マッサージ機1を説明する際の方向とする。これは椅子型マッサージ機1に着座した使用者から見た方向と一致する。なお、これらの方向については適宜図面中に矢印を用いて示している。また、図面に関して、見やすくするため、構成部品の一部を省略したり、仮想線などを用いて描いている。
図1に示すように、本実施形態の椅子型マッサージ機1は、使用者が着座する座部2と、座部2に着座した使用者がもたれかかる背もたれ部3と、座部2に着座した使用者の両肘を支える肘掛け部4と、使用者の下肢をマッサージするフットレスト部5と、を有している。
座部2は、角材(棒材)を格子状に組み合わせた支持フレーム(図示せず)により、下方から支持されている。支持フレームは、床面上に設置され、その床面から上方に離れた位置に座部2を保持する。座部2は、上部にクッション材が設けられ、水平方向に沿って平らに広がる部材である。
背もたれ部3は、座部2の後側に配備されていて、その座部2に対して左右方向を向く軸回りに前後にリクライニング可能となっている。背もたれ部3の内部には、角材(棒材)を格子状に組み合わせた支持フレーム(図示せず)と、本発明のマッサージ装置7と、そのマッサージ装置7を上下方向に案内する移動レール8と、が内蔵されている。
なお、背もたれ部3も、使用者に接する面側が、座部2と同様に、クッション材が設けられている。
座部2の左側には、左肘掛け部4aが配備されている。左肘掛け部4aの上面は、前後方向に長い平坦面を有し、使用者の左腕部が載せられるようになっている。
また、座部2の右側には、右肘掛け部4bが配備されている。右肘掛け部4bの上面は、前後方向に長い平坦面を有し、使用者の右腕部が載せられるようになっている。
フットレスト部5は、使用者の下肢を挿入可能な下肢挿入部6と、その下肢挿入部6に挿入された下肢に対してマッサージを行う下肢マッサージ装置(図示せず)と、を有している。フットレスト部5は、座部2の下側に収容可能とされている。
次に、本発明の揺動機構10を備えるマッサージ装置7について、詳説する。
図1~図3などに示すように、本実施形態のマッサージ装置7は、背もたれ部3内に配備され、そのマッサージ装置7から見て、前方下側に延設されたアーム部材9(施療部材)と、前方上側に延設されたアーム部材41(施療部材)と、使用者の肩部などの施療部に対してマッサージ動作を付与する揺動機構10と、を有している。
なお、以降の説明において、アーム部材9を「掴みアーム」と呼ぶこととし、アーム部材41を「揉みアーム」と呼ぶこととする。
揺動機構10は、先端に掴み施療子11を備える掴みアーム9と、略対向する位置に配備され且つ、先端に揉み施療子44を備える揉みアーム41(詳細は後述)と、を互いに近接離反し合う方向に揺動させることで、掴み施療子11と揉み施療子44の間に使用者の肩部などの施療部を挟み込んで、その施療部に対して掴み揉みマッサージを付与するものである。
なお以降の説明において、揺動機構10を「掴み揉みマッサージ装置7」と呼ぶこととする。
図2、図3などに示すように、掴み揉みマッサージ装置7は、長尺の板材で形成された掴みアーム9と、回転駆動力を発生する掴み揉み駆動部12と、その回転駆動力により回転する回転軸13と、その回転軸13の回転を揺動運動に変換して、掴みアーム9を揺動させる揺動変換部14と、を有している。
図2、図3などに示すように、掴みアーム9は、掴み揉みマッサージ装置7の左右方向外側に一対備えられると共に、掴み揉みマッサージ装置7側から下方に延設されるように備えられている。
つまり、掴みアーム9は、後述する掴み揉み駆動部12のギアケース25を挟むように、左右一対設けられている。
ここで、左右一対設けられている掴みアーム9のうち、左側に設けられた掴みアーム9に着目して説明する。
図4、図5などに示すように、掴みアーム9は、第1アーム部材15と、第2アーム部材16と、を有している。
第1アーム部材15は、長尺の板片であって、上方に延設されるように備えられている。第1アーム部材15の基端側には、軸心が左右方向を向いて配備された回転軸13が貫通する第1環状嵌合部17が形成されている。
つまり、第1アーム部材15は、基端が回転軸13に対して左右方向を向く軸心回りに、揺動自在となるように取り付けられている。
一方、第1アーム部材15の先端側には、連結部18を構成する連結ピン19が設けられている。
第2アーム部材16は、長尺の板片であって、下方に延設されるように備えられている。すなわち、第2アーム部材16は、背もたれ部3にもたれ掛かった使用者の施療部(背部)に沿うように設けられている。
第2アーム部材16の先端には、掴み施療子11が設けられている。この掴み施療子11は、球形状のような丸味を帯びた形状に形成されている。
一方、第2アーム部材16の基端側には、連結部18を構成する連結孔20が設けられている。
すなわち、連結部18は、第1アーム部材15の先端に設けられた連結ピン19と、第2アーム部材16の基端に設けられた連結孔20と、を有している。
連結ピン19は、第1アーム部材15から内側(右側、掴み揉み駆動部12側)に突設された円筒形状の部材であって、軸心が回転軸13の軸心と同じ左右方向を向いている。
連結孔20は、連結ピン19に対面する位置に設けられた貫通孔であって、内径が連結ピン19の外径より大きいものとなっている。
これら連結ピン19が連結孔20に摺動自在に嵌り込み、ネジなどの締結具により連結されることにより、連結ピン19の軸心回りに回動自在となり、第2アーム部材16が第1アーム部材15に対して回動自在に取り付けられている。
なお、上記した本実施形態とは逆に、第1アーム部材15に連結孔20が設けられていて、第2アーム部材16に連結ピン19が設けられていてもよい。すなわち、連結ピン19と連結孔20との配備位置が逆になっていてもよい。
また、第2アーム部材16の基端側には、規制部21を構成する規制孔23が設けられている。
すなわち、規制部21は、後述する揺動変換部14に備えられているものであり、揉みアーム41の長方向中途部に設けられた規制ピン22と、第2アーム部材16の基端に設けられた規制孔23と、を有している。
規制ピン22は、揉みアーム41から内側(右側、掴み揉み駆動部12側)に突設された円筒形状の部材であって、軸心が回転軸13の軸心と同じ左右方向を向いている。なお、この規制ピン22と連結ピン19は、一定の間隔を空けて設けられている。
規制孔23は、規制ピン22に対面する位置に設けられた貫通孔であって、内径が規制ピン22の外径より大きいものとなっている。なお、この規制孔23と連結孔20は、規制ピン22と連結ピン19と同様の間隔で設けられている。
これら規制ピン22が規制孔に摺動自在に嵌り込み、ネジなどの締結具により連結されることにより、規制ピン22の軸心回りに回動自在となり、掴みアーム9が回転軸の回転に伴って同伴回転することを規制している。
また、上記した本実施形態とは逆に、揉みアーム41に規制孔23が設けられていて、第2アーム部材16に規制ピン22が設けられていてもよい。すなわち、規制ピン22と規制孔23との配備位置が逆になっていてもよい。
このように、第1アーム部材15と第2アーム部材16は、連結部18と規制部21とにより、折れ曲がり状に取り付けられている。
掴み揉み駆動部12は、回転駆動力を出力する駆動モータ24と、その回転駆動力を所定の速度に減速するギアケース25と、を有している。
駆動モータ24は、マッサージ装置7の上側に配備されていて、出力軸が下方を向いている。その駆動モータ24の下方に、ギアケース25が配備されている。
ギアケース25には、駆動モータ24の出力軸が装入され且つ、内部にギア25aなどが複数内蔵されている。ギアケース25は、駆動モータ24より入力された回転駆動力を、内蔵されたギア25aなどにより所定の速度に減速する。
回転軸13は、軸心が左右方向を向いて、マッサージ装置7の長手方向中央に配備されている。また、回転軸13は、ギアケース25を貫通して配備され、長手方向中央にギア25aが取り付けられている。すなわち、回転軸13は、駆動モータ24の回転駆動力がギアケース25内で所定の速度に減速されることにより、回転する。
揺動変換部14は、ギアケース25を挟むように、左右一対設けられている。そのうち、左側に設けられた揺動変換部14に着目して説明する。なお、本実施形態においては、揺動変換部14を「掴み揺動変換部」と呼ぶこととする。
[第1実施形態]
まず、掴み揺動変換部14の第1実施形態について、説明する。
図4~図9などに、第1実施形態の掴み揺動変換部14の構成を示す。
掴み揺動変換部14は、回転軸13の回転を揺動運動に変換する回転ボス部26と、掴みアーム9側に設けられ、回転ボス部26のカム面27に嵌り込む第1環状嵌合部17と、回転軸13の回転に伴って、掴みアーム9が同伴回転することを規制する規制部21と、を有している。
図10、図11に、第1実施形態の回転ボス部26の構成を示す。
回転ボス部26は、円筒状の部材で形成されていて、その外周面にはカム面27が形成されている。回転ボス部26は、回転軸13に固定されていて、回転軸13の回転に伴って一体回転する。
また、回転ボス部26の一方端(図例では右端)側には、円板部材28が設けられている。円板部材28は、平面が回転軸13の軸心に対して直交する方向を向いて設けられている。
円板部材28は、円筒部29の外径より大きい外径とされている。また、円板部材28の外径は、第1環状嵌合部17の外径と略同じ径乃至はやや小さい径とされている。すなわち、回転ボス部26は、フランジ形状に形成されている。
なお、この円板部材28の形状(直径など)については、適宜変更可能である。
回転ボス部26の長手方向中央の外周面には、カム面27(無端状の軌道)が形成されている。カム面27は、回転軸13を回転させると、回転軸13の軸心に対して周回する軌道を備えている。
カム面27は、径方向外側に膨出した球形状に形成されている。なお、球状カム面27は、所定の曲率とされている。つまり、回転ボス部26は、長手方向中央が膨らんだ形状に形成されている。
なお、カム面27は、球体のような形状に形成されているため、回転軸13の軸心に対して非傾斜とされている。
つまり、回転ボス部26は、回転軸13の外周を覆うように取り付けられる円筒部29と、当該円筒部29の外周側を取り巻くように形成されている球体部30と、を有している部材ともいえる。言い換えれば、回転ボス部26は、円筒部29が球体部30を貫通した状態の部材であるともいえる。
以降、回転ボス部26を「球体ボス部」と呼ぶこととする。
球体ボス部26は、球体部30の外周縁に第1環状嵌合部17が嵌り込む。この第1環状嵌合部17は、内周面が球状カム面27(球体部30)に対応する同じ曲率で窪んだ球形状の摺動面31とされている。
摺動面31(凹形状の湾曲面)と、球状カム面27(凸形状の湾曲面)が摺動自在に面接触することで、第1環状嵌合部17が球体ボス部26の球体部30に嵌合する。
すなわち、球状カム面27を球形状にすると共に、摺動面31を球状カム面27と同じ曲率にして、球体ボス部26と第1環状嵌合部17を嵌合させることで、第1環状嵌合部17が、球体ボス部26の球状カム面27(球体部30)上を滑らかに摺動することとなり、掴みアーム9をより滑らかに揺動させることができる。
なお、球状カム面27と、摺動面31の形状(湾曲面の曲率)については、適宜変更可能である。
図7~図9などに示すように、第1環状嵌合部17の側方には、リング形状のガイド32が配備されている。
ガイド32は、回転軸13の外周を周回するように設けられ且つ、第1環状嵌合部17の側面に面接触するように備えられている。このガイド32の外径は、第1環状嵌合部17の外径と略同じ径乃至はやや小さい径とされている。
ガイド32は、球体ボス部26の球体部30の外周囲であって、円板部材28と第1環状嵌合部17との間に配備されている。つまり、ガイド32は、第1環状嵌合部17の側面に対して、摺動自在に備えられる。また、このガイド32は、第1環状嵌合部17と円板部材28との間に配備されるスペーサーともいえる。
本実施形態では、C字形状のガイド32が配備されている。なお、ガイド32のリング形状について、本実施形態のC字形状としてもよいし、無端状のO字形状としてもよい。
ガイド32は、円板部材28と面接触する平面33と、第1環状嵌合部17の側面と面接触する平面34と、を有している。
平面33は、回転軸13の軸心に対して直交する方向を向いている。それに対し、平面34は、回転軸13の軸心に対して所定の角度だけ傾いている。この平面34は、摺動面31が球状カム面27(球体部30)上を滑らかに摺動するとき、第1環状嵌合部17の側面と滑らかに摺動する。
平面34は、第1環状嵌合部17の側面に対して摺動自在に当接し、その第1環状嵌合部17の揺動運動を促進させる揺動発生面34とされている。揺動発生面34は、回転軸13の軸心に対して、所定の角度となるように設けられている。すなわち、揺動発生面34は、回転軸13の軸心に対して傾斜して設けられている。
すなわち、ガイド32は、回転軸13の軸心に沿った側方から、第1環状嵌合部17を摺動自在となるように押さえ込む。なお、本実施形態のガイド32は、第1環状嵌合部17を外側(左方向)に向かって押さえ込んでいる。
このように、ガイド32を、第1環状嵌合部17の側方に設けることにより、第1環状嵌合部17を確実に摺動自在に保持することとなり、滑らかに揺動する第1アーム部材15(掴みアーム9)のがたつきを防ぐことができるようになる。
なお、本実施形態においては、球体ボス部26は、回転軸13に対して偏心状態で取り付けられている。ただし、球体ボス部26は、回転軸13の軸心と同じ軸心上となるように、すなわち非偏心状態で取り付けられていてもよい。
また、本実施形態においては、球体ボス部26の他方端側に、キー35が形成されている。つまり、円筒部29には、他方端(図例では左端)側にキー35(凸部)が形成されると共に、一方端側に円板部材28が形成されている。
キー35は、揉み動作を実現する回転ボス部47(詳細は後述)に形成されているキー溝36(凹部)に嵌合する部材である。
つまり、球体ボス部26の外側に回転ボス部47が隣り合うように配備されていて、キー35がキー溝36に嵌合することにより、球体ボス部26と回転ボス部47が連結されると共に、回転軸13の回転に伴って一体回転する。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の掴み揺動変換部14について、図を参照して説明する。
図12、図13に、第2実施形態の掴み揺動変換部14の構成を示す。なお、図12、図13において、第1実施形態と同様であるので、規制部21の図示を省略する。
図12、図13に示すように、第2実施形態にかかる掴み揺動変換部14の構成は、第1実施形態の構成と略同じである。
すなわち、本実施形態の掴み揺動変換部14は、回転軸13に取り付けられると共に、外周面に球状カム面27が形成された球体ボス部26と、第1アーム部材15(掴みアーム9)側に設けられ、球体ボス部26の球状カム面27に嵌り込む第1環状嵌合部17と、回転軸13の軸心に沿った側方から、第1環状嵌合部17を摺動自在となるように押さえ込むガイド32と、を有している。
また、球体ボス部26が、円板部材28と円筒部29と球体部30とを有している点でも同じである。
加えて、第1環状嵌合部17の摺動面31及び、ガイド32の平面33と揺動発生面34も、第1実施形態と略同じ形状である。また、キー35も、第1実施形態と同様に設けられている。
しかしながら、本実施形態では、第1環状嵌合部17の両側方にガイド32が二つ配備されている点が、第1実施形態と大きく異なる。
具体的には、ガイド32は、回転軸13の外周を取り巻くように、無端状(リング形状)に形成されている。なお、本実施形態でのガイド32のリング形状については、一例であり、これに限定しない。
本実施形態では、ガイド32が、第1環状嵌合部17を挟むように、左右一対備えられている。
図12、図13に示すように、第1環状嵌合部17の右側方に備えられたガイド32aは、平面33が円板部材28に面接触し、揺動発生面34が第1環状嵌合部17の右側面に面接触する。
この場合、右側のガイド32aは、幅の厚い部分が下側に位置し、幅の薄い部分が上側に位置している。
すなわち、右側のガイド32aは、回転軸13の軸心に沿った側方から外側(左方向)に向かって、第1環状嵌合部17を摺動自在となるように押さえ込んでいる。
その一方で、第1環状嵌合部17の左側方に備えられたガイド32bは、隣接する回転ボス部47に平面33が面接触し、揺動発生面34が第1環状嵌合部17の左側面に面接触する。
この場合、左側のガイド32bは、幅の厚い部分が上側に位置し、幅の薄い部分が下側に位置している。
すなわち、左側のガイド32bは、回転軸13の軸心に沿った側方から内側(右方向)に向かって、第1環状嵌合部17を摺動自在となるように押さえ込んでいる。
左右一対のガイド32a,32bは、互い違いとなるように備えられる。例えば、右側のガイド32aの厚い部分と、左側のガイド32b薄い部分が対向するように備えられる。左右一対のガイド32a,32bは、回転軸13の軸心に沿った側方から、第1環状嵌合部17を摺動自在となるように挟み込む。
なおこのとき、第1環状嵌合部17は、右側に揺動する。しかし、球体ボス部26が回転すると、右側のガイド32は幅の厚い部分が下側に位置し、左側のガイド32は幅の厚い部分が上側に位置することとなり、第1環状嵌合部17は左側に揺動する。
以上のように、ガイド32を、第1環状嵌合部17の左右両側に一対設けることにより、第1環状嵌合部17をより確実に摺動自在に保持することとなり、滑らかに揺動する第1アーム部材15(掴みアーム9)のがたつきを確実に防ぐことが可能となる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の掴み揺動変換部14について、図を参照して説明する。
図14に、第3実施形態の掴み揺動変換部14の構成を示す。なお、図14において、上記の実施形態と同様であるので、規制部21の図示を省略する。
図14に示すように、第3実施形態にかかる掴み揺動変換部14の構成は、第2実施形態の構成と略同じである。
すなわち、本実施形態の掴み揺動変換部14は、回転軸13に取り付けられると共に、外周面に球状カム面27が形成された球体ボス部26と、第1アーム部材15(掴みアーム9)側に設けられ、球体ボス部26の球状カム面27に嵌り込む第1環状嵌合部17と、回転軸13の軸心に沿った側方から、第1環状嵌合部17を摺動自在となるように押さえ込むガイド32と、を有している。
また、球体ボス部26が、円板部材28と円筒部29と球体部30とを有している点でも同じである。
加えて、第1環状嵌合部17の摺動面31も、第2実施形態と略同じ形状である。また、キー35も、第2実施形態と同様に設けられている。
さらに、ガイド32が、第1環状嵌合部17の両側方に二つ配備されている点も同じである。つまり、左右一対のガイド32a,32bが、互い違いとなるように備えられ、回転軸13の軸心に沿った側方から、第1環状嵌合部17を摺動自在となるように挟み込む構成が、第2実施形態と略同じである。
しかしながら、本実施形態では、ガイド32の形状が、第2実施形態と大きく異なる。
具体的には、ガイド32は、円板部材28と面接触する平面33と、第1環状嵌合部17の側面と面接触する揺動発生面34と、を有している。
本実施形態のガイド32には、窪み部37が一定の間隔で且つ、深さが連続して深くなるように、複数設けられている。窪み部37は、深さが段階的に深くなるように、複数切り欠かれている。
図14に示すように、例えば、右側のガイド32aの場合、窪み部37は、リング形状に沿って、下側が深く、上側に行くに連れて浅くなる。また、左側のガイド32bの場合、窪み部37は、リング形状に沿って、上側が深く、下側に行くに連れて浅くなる。
窪み部37と、隣り合う窪み部37との間には、突出部38が設けられている。つまり、窪み部37と突出部38は、交互に設けられているともいえる。
つまり、本実施形態のガイド32は、第2実施形態のガイド32を、揺動発生面34側から一定の間隔で切り欠いたものともいえる。
突出部38は、それぞれの頂面が揺動発生面34とされている。本実施形態の揺動発生面34は、一定の間隔で設けられているものの、突出部38の高さが連続して高くなっているので、回転軸13の軸心に対して傾斜して設けられているともみえる。
ところで、突出部38と、隣り合う突出部38との間には、リブ部材39が設けられている。つまり、突出部38は、リブ部材39で連結されている。
ところで、突出部38とリブ部材39は、本実施形態のガイド32と第1環状嵌合部17とが摺動する時において、グリースなどの潤滑油が貯まり摺動部分にその潤滑油を供給する貯留部の役割も有している。
この突出部38とリブ部材39が貯留部となることで、ガイド32と第1環状嵌合部17との間の摺動性を向上させ、油膜切れの発生を防ぐことができるようになる。
また、窪み部37(リブ部材39)と突出部38が交互に設けられていることにより、表面積が増加して放熱性の高い形状となっているので、摺動時にガイド32と第1環状嵌合部17との間で生じる熱を放出することができる。
なお、窪み部37、突出部38、リブ部材39の形状や配置間隔については、適宜変更可能である。つまり、窪み部37、突出部38、リブ部材39は、本実施形態で例示した形状に限定されない。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態の掴み揺動変換部14について、図を参照して説明する。
図15に、第4実施形態の掴み揺動変換部14の構成を示す。なお、図15において、上記の実施形態と同様であるので、規制部21の図示を省略する。
図15に示すように、第4実施形態にかかる掴み揺動変換部14の構成は、第3実施形態の構成と略同じである。
すなわち、本実施形態の掴み揺動変換部14は、回転軸13に取り付けられると共に、外周面に球状カム面27が形成された球体ボス部26と、第1アーム部材15(掴みアーム9)側に設けられ、球体ボス部26の球状カム面27に嵌り込む第1環状嵌合部17と、回転軸13の軸心に沿った側方から、第1環状嵌合部17を摺動自在となるように押さえ込むガイド32と、を有している。
また、球体ボス部24が、円板部材28と円筒部29と球体部30とを有している点でも同じである。
加えて、第1環状嵌合部17の摺動面31も、第3実施形態と略同じ形状である。また、キー35も、第3実施形態と同様に設けられている。
さらに、ガイド32が、第1環状嵌合部17の両側方に二つ配備されている点も同じである。つまり、左右一対のガイド32a,32bが、互い違いとなるように備えられ、回転軸13の軸心に沿った側方から、第1環状嵌合部17を摺動自在となるように挟み込む構成が、第3実施形態と略同じである。
しかしながら、本実施形態では、ガイド32の形状が、第3実施形態と大きく異なる。
具体的には、ガイド32は、円板部材28と面接触する平面33と、第1環状嵌合部17の側面と面接触する揺動発生面34と、を有している。
本実施形態のガイド32には、突起40が一定の間隔で且つ、高さが連続して高くなるように複数設けられている。突起40は、高さが段階的に高くなるように、複数設けられている。
図15に示すように、例えば、右側のガイド32aの場合、突起40は、リング形状に沿って、下側が高く、上側に行くに連れて低くなる。また、左側のガイド32bの場合、突起40は、リング形状に沿って、上側が高く、下側に行くに連れて低くなる。
これら突起40は、それぞれの頂面が揺動発生面34とされている。
また、本実施形態の揺動発生面34は、一定の間隔で設けられているものの、突起40の高さが連続して高くなっているので、回転軸13の軸心に対して傾斜して設けられているともみえる。
ところで、突起40と、隣り合う突起40との間には、リブ部材39が設けられている。つまり、突起40は、リブ部材39で連結されている。
この突起40とリブ部材39は、本実施形態のガイド32と第1環状嵌合部17が摺動する時において、グリースなどの潤滑油が貯まり摺動部分にその潤滑油を供給する貯留部の役割も有している。
突起40とリブ部材39が貯留部となることで、ガイド32と第1環状嵌合部17との間の摺動性を向上させ、油膜切れの発生を防ぐことができるようになる。
また、突起40とリブ部材39が交互に設けられていることにより、表面積が増加して放熱性の高い形状となっているので、摺動時にガイド32と第1環状嵌合部17との間で生じる熱を放出することができる。
なお、突起40とリブ部材39の形状や配置間隔については、適宜変更可能である。つまり、突起40とリブ部材39は、本実施形態で例示した形状に限定されない。
図2~図4、図8などに戻って、掴みアーム9の外側には、揉みアーム41が配備されている。揉みアーム41は、一対の掴みアーム9を挟むように、左右一対設けられている。
その左右一対設けられている揉みアーム41のうち、左側に設けられた揉みアーム41に着目して説明する。
具体的には、揉みアーム41は、掴みアーム9の左右方向外側に隣り合うように備えられるとともに、マッサージ装置7側から前方に(背もたれ部3にもたれ掛かった使用者の背部(施療部)側に向かって)延設されるように備えられている。
揉みアーム41は、長尺の板片であって、上方に延設されるように備えられている。揉みアーム41の基端側には、軸心が左右方向を向いて配備された回転軸13が貫通する第2環状嵌合部42が形成されている。この揉みアーム41は、基端が回転軸13に対して左右方向を向く軸心回りに、揺動自在となるように取り付けられている。
つまり、揉みアーム41は、回転軸13の軸心を基準として径方向外側であって、基端から略前方に向かって突出するように設けられている。
その揉みアーム41の先端部には、揉みアーム41の延設方向に沿って延びる軸部43が形成されていて、その軸部43に揉み施療子44が回動自在に取り付けられている。
すなわち、揉み施療子44は、軸部43の軸心(揉みアーム41の延設方向)回りに回転自在に取り付けられている。この揉み施療子44は、球形状のような丸味を帯びた形状に形成されている。
さらに、本実施形態においては、軸部43の軸心に対して略直交する方向を向く軸部45が備えられている。揉み施療子44は、軸部45の軸心回りにも回転自在となっている。
つまり、揉み施療子44は、十字(クロス)状に備えられた軸部43と軸部45の2つの軸心回りに、球体が転がるように立体的に回転する。
このような、揉み施療子44を備える揉みアーム41は、掴み揉みマッサージ装置7により揺動運動を行う。
図2、図3、図8などに示すように、この掴み揉みマッサージ装置7は、回転軸13の回転を揺動運動に変換して、揉みアーム41を揺動させる揺動変換部46を有している。揺動変換部46は、左右一対設けられている。
その左右一対設けられている揺動変換部46のうち、左側に設けられた揉み揺動変換部46に着目して説明する。なお、本実施形態においては、この揺動変換部46を「揉み揺動変換部」と呼ぶこととする。
揉み揺動変換部46は、回転軸13の回転を揺動運動に変換する回転ボス部47と、揉みアーム41側に設けられ、回転ボス部47のカム面48に嵌り込む第2環状嵌合部42と、回転軸13の回転に伴って、揉みアーム41が同伴回転することを規制する規制部49と、を有している。
以降の説明においては、回転ボス部47は、揉みアーム41を揺動させるので、「揉みボス部」と呼ぶこととする。
揉みボス部47は、左右一対の球体ボス部26を挟むように、左右一対設けられている。
揉みボス部47は、円筒状の部材で形成されていて、その外周面にはカム面48が形成されている。揉みボス部47は、回転軸13に固定されていて、回転軸13の回転に伴って一体回転する。
また、揉みボス部47の一方端側には、円板部材50が設けられている。円板部材50は、円筒部分の外径より大きい外径とされている。つまり、揉みボス部47は、フランジ形状に形成されている。
揉みボス部47の長手方向中央の外周面には、カム面48(無端状の軌道)が形成されている。カム面48は、回転軸13の軸心回りを周回する。
そのカム面48を有する揉みボス部47に対して、第2環状嵌合部42が摺動自在に外嵌される。つまり、第2環状嵌合部42が揉みボス部47に嵌合すると、摺動面51とカム面48が摺動自在に面接触するようになる。これにより、揉みアーム41が、回転軸13に対して揺動自在(回動自在)となっている。
また、揉みアーム41の基端には、揉みアーム41の延伸方向とは反対側に向かって突出する突出片52が形成されている。この突出片52には、球体53が形成されている。この球体53は、連結アーム54の凹部55に回動自在に嵌り込むものである。揉みアーム41は、連結アーム54により、叩きマッサージ装置57に連結される。
連結アーム54は、長尺の部材であって、先端部が垂下するように配備されている。この連結アーム54の基端には、左右方向に向かって開口された第3環状嵌合部56が設けられている。その第3環状嵌合部56は、叩きマッサージ装置57の叩き駆動軸58を外嵌する。
一方、連結アーム54の先端には、球体53が回動自在に嵌り込む凹部55が設けられている。なお、連結アーム54の長手方向中途部は、左右方向に揺動自在となっている。
球体53が凹部55に回動自在に嵌り込んで、揉みアーム41と連結アーム54を連結することで、揉みアーム41の基端が揉みボス部47と一体に回動することを規制する規制部49となっている。この規制部49は、ボールベアリング機構とされている。
以上、掴み揉みマッサージ装置7では、駆動モータ24により出力された回転駆動力を、ギアケース25で所定の速度に減速して回転軸13に伝達し、その回転軸13を回転させる。
掴みアーム9の基端は、第1環状嵌合部17を介して球体ボス部26を外嵌している。
第1環状嵌合部17の摺動面31は、回転軸13の軸心回りに回転する球体ボス部26の球状カム面27上を摺動することとなる。掴みアーム9は、球状カム面27に沿ってR(アール)を描くように揺動する。
一方で、揉みアーム41の基端は、第2環状嵌合部42を介して揉みボス部47を外嵌している。第2環状嵌合部42は、回転軸13の軸心回りに回転する揉みボス部47のカム面48上を摺動することとなる。揉みアーム41は、カム面48に沿って揺動する。
すると、掴み施療子11を備える掴みアーム9及び、揉み施療子44を備える揉みアーム41は、互いに近接離反し合う方向に揺動するようになる。
このとき、掴みアーム9が規制部21によって揉みアーム41に連結されていることにより、掴みアーム9と球体ボス部26とが一体に回動することを規制している。
また、揉みアーム41が連結アーム54によって連結されていることにより、揉みアーム41と揉みボス部47が一体に回動することを規制している。
このように、掴みアーム9と揉みアーム41は、回転軸13の軸心回りの回転を規制された状態で、掴み施療子11とそれに対面する揉み施療子44を相対的に近接したり離反したりする往復揺動運動を繰り返すので、これら施療子11,44の間に、例えば肩部などの施療部を挟み込むようにして、その施療部に対して掴み揉みマッサージを行うことが可能となる。
すなわち、掴み施療子11と揉み施療子44は、例えば肩部を掴んだり離したりする肩揉み動作(掴み揉みマッサージ動作)を行うことが可能になる。
以上、本発明の揺動機構10(掴み揉みマッサージ装置7)によれば、掴みアーム9を揺動させる掴み揺動変換部14の嵌め合いに関し、がたつきがないような形状(回転ボス部26のカム面27を膨出させた球形状にする、第1環状嵌合部17の摺動面31を球状カム面27に嵌り合って面接触する球形状にする、第1環状嵌合部17の側方にガイド32を備えるなど)とすることで、不快な音(騒音)の発生を抑制することができる。
さらに、潤滑の状態が一定となると共に外部との接する部位を増加させる(ガイド32に、窪み部37、突出部38、突起40などを形成する)ことで、摺動性及び放熱性を高めることができる。
ところで、本実施形態の揉みボス部47に設けられているカム面48について、非傾斜とし且つ球形状に膨出させた面(凸形状の面)を採用してもよい。この場合、第2環状嵌合部42の摺動面51も、球形状のカム面48に対応する同じ曲率で窪んだ球面(凹形状の面)とするとよい。
すなわち、カム面48に球状カム面27の形状を採用し、摺動面51に摺動面31の形状を採用するとよい。つまり、揉み揺動変換部46の構成については、掴み揺動変換部14の構成を採用してもよい。
なお、アーム部材9に関し、本実施形態においては、第1アーム部材15と、第2アーム部材16からなる二つに分割された構成としたが、一本のアーム部材としても構わない。つまり、アーム部材9の形状(長さや厚み等)については、様々な形状を採用してもよい。
例えば、アーム部材9の延設方向に軸部43を設け、その軸部43に対して略直交方向を向いたクロス状に軸部45を設けておき、施療子11を立体的に転動する構成にしてもよい。
また、アーム部材9に関し、本実施形態においては、先端に施療子11を備えたものを例示したが、アーム部材9と施療子11を一体に形成したものでもよい。つまり、施療子11を大きく形成して、アーム部材9を含んだ部材としてもよい。また、施療子11の形状や個数については、適宜変更可能である。
なお、揉みアーム41と施療子44の形状等についても、上記と同じである。
回転ボス部26に関し、フランジ状に形成したものを例示したが、この形状に限定されない。すなわち、回転ボス部26に膨出した球状カム面27が形成されているものであれば、どのような形状を採用してもよい。
ガイド32に関し、回転軸13の外周を周回するように配備されで且つ、傾斜した摺動発生面34が環状嵌合部17に対して摺動自在に設けられるリング形状に形成されているものであるとよい。
また、本発明の揺動機構10の構成、特に揺動変換部14の構成について、本明細書では椅子型マッサージ機1のマッサージ装置7に備えられたものを例に挙げて説明したが、例えば、シート型マッサージ機や座椅子タイプのマッサージ機、手持ち型マッサージ機などに搭載されるマッサージ装置の揺動機構や、揺動運動を付与することで身体を鍛える運動装置の揺動機構など、揺動運動を行うことができる様々なものに適用可能である。
例えば、本発明の揺動機構10を、着座型のバランス運動装置に適用する場合、座部を前後左右方向に揺動させるツイスト機構に適用可能となる。すなわち、アーム部材9については、使用者が着座する座部を下方から支持し、揺動を伝達する支持アーム部材となる。回転軸13は、座部の下方に設けられていて、環状嵌合部17を貫通する。
揺動変換部10については、座部の下方に設けられている。膨出した球状カム面27が形成された回転ボス部26は、回転軸13に取り付けられ、支持アーム部材の基端に設けられている。また、環状嵌合部17は、支持アーム部材の基端に設けられ、球状カム面27に対応する同じ曲率で窪んだ球形状の摺動面31を備える。つまり、回転ボス部26は、環状嵌合部17に外嵌されることとなる。
さて、右側の掴みアーム9、掴み揺動変換部14、揉みアーム41、揉み揺動変換部46の構成については、詳説した左側の掴みアーム9、掴み揺動変換部14、揉みアーム41、揉み揺動変換部46の構成を鏡像反転させたものであるので、説明を省略する。
なお、今回開示された各実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された各実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
また、本願発明の揺動機構10は、あらゆる部位のもみマッサージ装置7として採用可能である。また、揉みアーム9を必ず有する必要はなく、揉みアーム9と施療子11が一体となった揉み部材であっても、本願発明の揺動機構10により駆動可能である。
さらに、本願発明の揺動機構10は、座部を下方から支持する支持アームを前後左右に揺動運動させることで、その座部に着座したり、立位で搭乗している使用者のトレーニングが可能とされるバランス運動装置の揺動機構にも採用可能である。すなわち、本願発明の揺動機構10は、揺動する部材を有する機構であれば、全てに適用可能である。
別の言い方をすれば、本願発明の揺動機構10は、図1に示すような椅子型マッサージ機のいずれの部位におけるマッサージ装置7として採用可能である。
例えば、図1に示すように、本願発明の揺動機構10を背もたれ部3の内部に内蔵させ、背中をマッサージするマッサージ装置7とすることもできる。この場合、施療部材は、アーム部材9とこのアーム部材9の先端に設けられた例えば球状の施療子とから構成される。
また、本願発明の揺動機構10を座部2の内部に内蔵させ、使用者の臀部をマッサージするマッサージ装置7とすることもできる。この場合、施療部材は、アーム部材9とこのアーム部材9の先端に設けられた施療子とから構成される。
また、本願発明の揺動機構10を座部の内部に内蔵させ、使用者の下肢をマッサージするマッサージ装置7とすることもできる。この場合、施療部材は、アーム部材9とこのアーム部材9の先端に設けられた施療子とから構成されると良い。扇状状とされた板体を施療部材としても良い。揺動機構10は、左右に配備された下肢挿入部6のそれぞれに配置されることが好ましい。
また、本願発明の揺動機構10を、載置型マッサージ機に内蔵させることも可能であるし、手持ち式のマッサージ機に内蔵させることも可能である。
また、アーム部材の角度の回転軸13に対する角度は適宜変更可能であり、アーム部材の長さも適宜変更可能である。こうすることで、施療範囲を広くすることも逆に狭くすることも可能となる。
1 椅子型マッサージ機
2 座部
3 背もたれ部
4a 左肘掛け部
4b 右肘掛け部
5 フットレスト部
6 下肢挿入部
7 マッサージ装置
8 移動レール
9 アーム部材(掴みアーム)
10 揺動機構(掴み揉みマッサージ装置7)
11 掴み施療子
12 掴み揉み駆動部
13 回転軸
14 揺動変換部(掴み揺動変換部)
15 第1アーム部材
16 第2アーム部材
17 環状嵌合部
18 連結部
19 連結ピン
20 連結孔
21 規制部
22 規制ピン
23 規制孔
24 駆動モータ
25 ギアケース
25a ギア
26 回転ボス部(球体ボス部)
27 カム面
28 円板部材
29 円筒部
30 球体部
31 摺動面
32 ガイド
32a 右側のガイド
32b 左側のガイド
33 平面
34 揺動発生面
35 キー
36 キー溝
37 窪み部
38 突出部
39 リブ部材
40 突起
41 アーム部材(揉みアーム)
42 第2環状嵌合部
43 軸部(延設方向)
44 揉み施療子
45 軸部(上下方向)
46 揉み揺動変換部
47 回転ボス部(揉みボス部)
48 カム面
49 規制部
50 円板部材
51 摺動面
52 突出片
53 球体
54 連結アーム
55 凹部
56 第3環状嵌合部
57 叩きマッサージ装置
58 叩き駆動軸

Claims (4)

  1. 施療部材と、回転駆動力を発生する駆動部と、前記回転駆動力により回転する回転軸と、前記回転軸の回転を揺動運動に変換して前記施療部材を揺動させる揺動変換部と、を有している揺動機構において、
    前記揺動変換部は、前記回転軸に取り付けられると共に、外周面にカム面が形成された回転ボス部と、前記施療部材に設けられ、前記回転ボス部のカム面に嵌り込む環状嵌合部と、を有していて、前記回転ボス部のカム面は、膨出した球形状に形成されていると共に、前記回転軸の軸心に対して非傾斜とされていて、前記カム面と前記摺動面は、摺動自在に接触する構成とされていて、
    前記環状嵌合部の側方には、リング形状のガイドが配備されていて、前記ガイドは、前記回転軸の軸心に沿った側方から、前記環状嵌合部を摺動自在となるように押さえ込むものとされ、
    前記ガイドには、前記環状嵌合部の側面に摺動自在に当接する揺動発生面が設けられていて、前記揺動発生面は、前記回転軸の軸心に対して所定の角度となるように設けられており、
    前記ガイドには、窪み部が一定の間隔で且つ、深さが連続して深くなるように、複数設けられていて、前記窪み部と、隣り合う窪み部との間に突出部が設けられていて、前記突出部の頂面は、前記揺動発生面とされている
    ことを特徴とする揺動機構。
  2. 施療部材と、回転駆動力を発生する駆動部と、前記回転駆動力により回転する回転軸と、前記回転軸の回転を揺動運動に変換して前記施療部材を揺動させる揺動変換部と、を有している揺動機構において、
    前記揺動変換部は、前記回転軸に取り付けられると共に、外周面にカム面が形成された回転ボス部と、前記施療部材に設けられ、前記回転ボス部のカム面に嵌り込む環状嵌合部と、を有していて、前記回転ボス部のカム面は、膨出した球形状に形成されていると共に、前記回転軸の軸心に対して非傾斜とされていて、前記カム面と前記摺動面は、摺動自在に接触する構成とされていて、
    前記環状嵌合部の側方には、リング形状のガイドが配備されていて、前記ガイドは、前記回転軸の軸心に沿った側方から、前記環状嵌合部を摺動自在となるように押さえ込むも
    のとされ、
    前記ガイドには、前記環状嵌合部の側面に摺動自在に当接する揺動発生面が設けられていて、前記揺動発生面は、前記回転軸の軸心に対して所定の角度となるように設けられており、
    前記ガイドには、突起が一定の間隔で且つ、高さが連続して高くなるように複数設けられていて、前記突起の頂面は、前記揺動発生面とされている
    ことを特徴とする揺動機構。
  3. 前記環状嵌合部の両側方に前記ガイドが二つ配備されていて、
    前記二つのガイドは、前記回転軸の軸心に沿った側方から、前記環状嵌合部を摺動自在となるように挟み込む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の揺動機構。
  4. 前記環状嵌合部は、内周面が前記球形状のカム面に対応する曲率で窪んだ球形状の摺動面とされていていることを特徴とする請求項1~のいずれかに記載の揺動機構。
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