JP7000235B2 - 車両用動力伝達装置の潤滑装置 - Google Patents

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本発明は、車両用動力伝達装置の潤滑および冷却に用いられる潤滑油を供給する車両用動力伝達装置の潤滑装置に関するものである。
車両の走行にともなって機械的に回転駆動される機械式オイルポンプと、前記機械式オイルポンプとは異なる駆動力源によって回転駆動される他の機械式オイルポンプとを備えた車両用動力伝達装置の潤滑装置が知られている。たとえば、特許文献1の車両用動力伝達装置の潤滑装置においては、駆動輪の車軸を回転駆動する出力部によって機械的に回転駆動される第1機械式オイルポンプからファレンシャル装置等を含むギヤ機構に潤滑油が供給されるとともに、内燃機関によって機械的に回転駆動される第2機械式オイルポンプによって電動機に潤滑油が供給される。
特開2017-137991号公報
しかしながら、ギヤ機構がギヤ室内に収納され、電動機が前記ギヤ室に隣接するモータ室内に収納されている車両用動力伝達装置の潤滑装置においては、内燃機関を停止した状態で電動機によって走行した場合、第2機械式オイルポンプが停止することによって、モータ室内に供給される潤滑油量が低下し易くなっていた。特に電動機の軸受は、他の部位と比較してより短時間で潤滑油量が低下する可能性があり、内燃機関を停止した状態で、電動機によって長時間走行し、かつ高速で走行している場合に、電動機の軸受の潤滑油量が低下することを避けるため、電動機走行の範囲が制限される虞が生じていた。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、高速の電動機走行においても前記電動機の軸受における潤滑油量の低下が生じることがなく、前記電動機走行による走行距離をより長くすることが可能となる車両用動力伝達装置の潤滑装置を提供することにある。
第1発明の要旨とするところは、(a)動力伝達装置のモータ室に収納された電動機と、前記モータ室に隣接して設けられた前記動力伝達装置のギヤ室に収納されたギヤ機構と、前記ギヤ機構の一部を構成するとともに駆動輪の車軸を回転駆動する出力部によって機械的に回転駆動される第1機械式オイルポンプと、内燃機関の駆動力によって前記ギヤ室に貯留された潤滑油を前記電動機に供給する第2機械式オイルポンプと、を備えた車両用動力伝達装置の潤滑装置であって、(b)前記第1機械式オイルポンプから吐出される潤滑油は、前記ギヤ機構に供給されるとともに、前記モータ室内の前記電動機の軸受に供給され、(c)前記第2機械式オイルポンプから冷却パイプを経由して前記電動機に潤滑油が供給され、(d)前記第1機械式オイルポンプから前記電動機に供給される潤滑油は、前記冷却パイプの外周面に設けられた樋の内側を経由して前記モータ室内の前記電動機の軸受に供給されることにある。
第1発明によれば、動力伝達装置のモータ室に収納された電動機と、前記モータ室に隣接して設けられた前記動力伝達装置のギヤ室に収納されたギヤ機構と、前記ギヤ機構の一部を構成するとともに駆動輪の車軸を回転駆動する出力部によって機械的に回転駆動される第1機械式オイルポンプと、内燃機関の駆動力によって前記ギヤ室に貯留された潤滑油を前記電動機に供給する第2機械式オイルポンプと、を備えた車両用動力伝達装置の潤滑装置であって、前記第1機械式オイルポンプから吐出される潤滑油は、前記ギヤ機構に供給されるとともに、前記モータ室内の前記電動機の軸受に供給される。そのため、高速の電動機走行においても前記電動機の軸受における潤滑油量の低下が生じることが無く、電動機走行の距離を延ばすことが可能となる。また、前記第2機械式オイルポンプから冷却パイプを経由して前記電動機に潤滑油が供給され、前記第1機械式オイルポンプから前記電動機に供給される潤滑油は、前記冷却パイプの外周面に設けられた樋の内側を経由して前記モータ室内の前記電動機の軸受に供給される。そのため、別途潤滑パイプを用いる場合と比較して、樋を経由してより少量の潤滑油を供給することが可能となるとともに、より小さい設置面積が可能となる。
本発明の車両用動力伝達装置の潤滑装置が適用される車両の概略構成を説明する骨子図である。 図1の車両用動力伝達装置に備えられる複数の軸の位置関係を示す断面図である。 図1の車両で実行可能な2種類の走行モードを説明する図である。 図3の2種類の走行モードの走行領域の一例を説明するマップである。 図1の車両用動力伝達装置の従来の潤滑装置の構成の一例を説明する油圧回路図である。 図1の車両用動力伝達装置の潤滑装置を収容するケース内の電動機、およびギヤ機構等の配置を示した断面図である。 図1の車両用動力伝達装置に用いられる、本発明の潤滑装置の構成の一例を説明する油圧回路図である。 図2の断面図に、モータ室内の電動機の軸受に供給される潤滑油の油路を加え、その配置の一例を示した図である。 図8に示された矢印の方向Aから見た断面を示す矢視図である。 図9と異なった構造の、モータ室内の電動機の軸受に潤滑油を供給する油路を示した断面図である。 図10の冷却パイプの外周面に設けられた樋の構造を説明する斜視図である。 図10の冷却パイプおよび樋の構造を示す断面図である。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用されるハイブリッド車両10の車両用動力伝達装置(以下、動力伝達装置という)12を説明する骨子図で、その動力伝達装置12を構成している複数の軸が共通の平面内に位置するように展開して示した展開図である。図2は、その複数の軸の位置関係を示した断面図である。動力伝達装置12は、複数の軸が車両幅方向に沿って配置されるFF車両等の横置き型のハイブリッド車両用トランスアクスルで、図2に示されるケース14内に収容されている。ケース14は、必要に応じて複数の部材にて構成され、図2においては、複数の部材がボルト等で締結されるための面、すなわちケース合せ面46が斜線で示されている。
動力伝達装置12は、車両幅方向と略平行な第1軸線S1~第5軸線S5を備えており、第1軸線S1上には、駆動力源である内燃機関に対応するエンジン20に連結された入力軸22が設けられているとともに、その第1軸線S1と同心にシングルピニオン型の遊星歯車装置24および電動機に相当する第1モータジェネレータMG1が配設されている。遊星歯車装置24および第1モータジェネレータMG1は電動式差動部26として機能するもので、差動機構である遊星歯車装置24のキャリア24cに入力軸22が連結され、サンギヤ24sに第1モータジェネレータMG1が連結され、リングギヤ24rに出力歯車Geが設けられている。第1モータジェネレータMG1は電動モータおよび発電機として択一的に用いられるもので、発電機として機能する回生制御などでサンギヤ24sの回転速度が連続的に制御されることにより、エンジン20の回転速度が連続的に変化させられて出力歯車Geから出力される。また、第1モータジェネレータMG1のトルクが0とされてサンギヤ24sが空転させられることにより、エンジン20の連れ廻りが防止される。
第2軸線S2上には、シャフト28の両端に減速大歯車Gr1および減速小歯車Gr2が設けられた減速部30が配設されており、減速大歯車Gr1は出力歯車Geと噛み合わされている。減速大歯車Gr1はまた、第3軸線S3上に配設された電動機すなわち第2モータジェネレータMG2のモータ出力歯車Gmと噛み合わされている。第2モータジェネレータMG2は電動モータおよび発電機として択一的に用いられるもので、電動モータとして機能するように力行制御されることにより、ハイブリッド車両10の走行用(駆動用)駆動力源として用いられる。この第2モータジェネレータMG2は走行用電動機に相当する。
減速小歯車Gr2は、第4軸線S4上に配設されたディファレンシャル装置32のデフリングギヤGdと噛み合わされており、エンジン20および第2モータジェネレータMG2からの駆動力がディファレンシャル装置32を介して左右の車軸36に分配され、左右の駆動輪38に伝達される。このディファレンシャル装置32は出力部に相当する。また、出力歯車Ge、減速大歯車Gr1、減速小歯車Gr2、デフリングギヤGd(以下、特に区別しない場合は単にギヤ52という)、遊星歯車装置24、およびディファレンシャル装置32によってギヤ機構16が構成されている。
ディファレンシャル装置32のデフリングギヤGdは、第5軸線S5上に配設された第1機械式オイルポンプP1(以降、第1オイルポンプとする)のポンプ駆動歯車Gpと噛合わされている。第1オイルポンプは、デフリングギヤGdと噛み合わされたポンプ駆動歯車Gpを介してディファレンシャル装置32によって車両10の走行にともなって機械的に回転駆動される機械式オイルポンプであり、デフリングギヤGdに連動して回転する減速大歯車Gr1や減速小歯車Gr2等にポンプ駆動歯車Gpを噛み合わせて回転駆動されるようにすることも可能である。第2機械式オイルポンプP2(以降、第2オイルポンプとする)は、入力軸22に連結されてエンジン20により機械的に回転駆動される機械式オイルポンプである。
このようなハイブリッド車両10においては、図3に示すEV(Electric Vehicle)走行モードおよびHV(Hybrid Vehicle)走行モードを実行可能であり、例えば図4に示すように要求駆動力(アクセル操作量など)および車速Vをパラメータとして定められたモード切換マップに従ってEV走行モードおよびHV走行モードに切り換えられる。EV走行モードは、エンジン20を回転停止させた状態で第2モータジェネレータMG2を力行制御することにより駆動力源として用いて走行するもので、低要求駆動力すなわち低負荷の領域で選択される。エンジン20は、燃料供給等が停止させられるとともに、第1モータジェネレータMG1のトルクが0とされて遊星歯車装置24のサンギヤ24sがフリー回転可能とされることにより、走行中であっても略回転停止させられる。HV走行モードは、第1モータジェネレータMG1を回生制御することにより、エンジン20を駆動力源として用いて走行するもので、EV走行モードよりも高要求駆動力(高負荷)の領域で選択される。このHV走行モードでは、第2モータジェネレータMG2は、加速時などにアシスト的に力行制御されて駆動力源として用いられ、或いは常時力行制御されて駆動力源として用いられる。
図5は、ハイブリッド車両10が備えている従来の潤滑装置49を説明する油圧回路図である。図5に示すように、潤滑装置49は、吸入装置として第1オイルポンプP1およびストレーナ58と第2オイルポンプP2およびストレーナ56とを備えており、それぞれ異なる独立の第1供給経路L1、第2供給経路L2を介して動力伝達装置12内の各部を分担して潤滑する。ディファレンシャル装置32のデフリングギヤGdに機械的に回転駆動される第1オイルポンプP1からは、第1供給経路L1を介してギヤ52およびディファレンシャル装置32に潤滑油が供給される。第2オイルポンプP2は、入力軸22に連結されてエンジン20により機械的に回転駆動される機械式オイルポンプであり、第2オイルポンプに接続されている第2油路L2には、圧力上昇を制限するための1対のリリーフ弁LV1およびリリーフ弁LV2が設けられている。第2油路L2から供給される潤滑油は、水冷オイルクーラ40を介して上掛けパイプ60から第1モータジェネレータMG1と上掛けパイプ62から第2モータジェネレータMG2とに供給されている。また、第2オイルポンプP2からは、絞りOR1を介して遊星歯車装置24に潤滑油が供給されるとともに、第1モータジェネレータMG1の内部に設置されている軸芯冷却穴64に供給されることによって第1モータジェネレータMG1の冷却が行われる。また、軸芯冷却穴64および上掛けパイプ60からは、第1モータジェネレータMG1の回転を保持するLHベアリング42に潤滑油が供給される。
図6は、動力伝達装置12のケース14の内部を、図2に示された断面図と直角をなす方向、すなわち車両10の後側から前側にむかう方向から見た第1電動機MG1、第2電動機MG2、ディファレンシャル装置32、ギヤ52等のケース14内における配置の概略が示されている。なお、第1軸線S1、第3軸線S3、および第4軸線S4の相互の位置関係を明確にするため、車両後方の斜め上の方向から見た図として示されている。ケース14の合わせ面46により、ケース14と図示されていないケース14の一部とがボルト等によって締結されることにより潤滑油を保持する空間が形成される。ケース14内の空間は、隔壁48によってギヤ室70とモータ室72との2つの空間に区分されている。ギヤ室70には、遊星歯車装置24、ギヤ52およびディファレンシャル装置32等が収納され、モータ室72には、第1モータジェネレータMG1、第1モータジェネレータMG1の回転を保持するLHベアリング42および第2モータジェネレータMG2等が収納されている。
図7は、本実施例のハイブリッド車両10が備えている潤滑装置50を説明する油圧回路図である。図5で示されるように、従来の潤滑装置49においては、エンジン20によって回転駆動される第2オイルポンプP2から第2油路L2を介して、上掛けパイプ62の開口、および軸芯冷却穴64からLHベアリング42に潤滑油が供給されている。このため、従来の潤滑装置49においては、高速かつ長時間のEV走行において、第2オイルポンプP2が作動しないため第1モータジェネレータMG1を保持しているLHベアリング42における潤滑油量低下による寿命低下が生じやすくなっていた。本実施例においては、ディファレンシャル装置32によって駆動される第1オイルポンプP1からLHベアリング42に潤滑油を供給する第3油路L3および第1オイルポンプから供給される潤滑油を貯留するキャッチタンク54を設け、キャッチタンク54に接続された第4油路L4の開口からLHベアリング42に潤滑油が供給される油圧回路が追加されている。これによって、車両10のEV走行中においてもLHベアリング42に潤滑油が供給される。その外は、従来の潤滑装置49と同一である。なおキャッチタンク54は、所定量の潤滑油を貯留するとともに、LHベアリング42に継続的に潤滑油を供給できる公知の構造を備えている。
図8においては、ケース14内に設置されたキャッチタンク54と第3油路L3を構成する潤滑パイプ74との位置が模式図として示されており、ケース14の合せ面46と直角をなす方向において、ギヤ室70からモータ室72に向かう方向からケース14内のギヤ室70を見た図が示されている。ギヤ室70内には、第1軸線S1から第5軸線S1、ギヤ52、モータ出力歯車Gm、ポンプ駆動歯車Gp、第1オイルポンプP1、が示されており、また1モータジェネレータMG1の位置が一点鎖線で示されている。キャッチタンク54は、ギヤ室70において出力歯車Geの車両上側に設置され、破線で示されている潤滑パイプ74を介して第1オイルポンプP1から潤滑油が供給される。
図9においては、図8の矢印Aで示される方向、から見た断面が示されている。図9には、第1電動機MG1、LHベアリング42、第1電動機MG1に潤滑油を供給する上掛けパイプ60、LHベアリング42に潤滑油を供給するケース14に設けられた油路であるケース油穴66、およびキャッチタンク54が示されている。なお、ケース油穴66は、ケース14内に設けるのではなく、例えばギヤ室70とモータ室72とを貫通するケース開口44に別個の部材からなるケース油穴66を溶接などによって接合することとしても良い。キャッチタンク54から供給される潤滑油は、ケース油穴66を介してLHベアリングに供給される。なお、上掛けパイプ62から供給される潤滑油は、第2オイルポンプP2から供給され、ケース油穴66から供給される潤滑油は、第1オイルポンプP1から供給される。
本実施例によれば、動力伝達装置12のモータ室72に収納された第1モータジェネレータMG1と、モータ室72に隣接して設けられた動力伝達装置12のギヤ室70に収納されたギヤ機構16と、ギヤ機構16の一部を構成するとともに駆動輪38の車軸36を回転駆動するディファレンシャル装置32によって機械的に回転駆動される第1オイルポンプP1と、エンジン20の駆動力によってギヤ室70に貯留された潤滑油を第1モータジェネレータMG1に供給する第2オイルポンプP2と、を備えた車両用動力伝達装置12の潤滑装置50であって、第1オイルポンプP1から吐出される潤滑油は、ギヤ機構16に供給されるとともに、モータ室72内の第1モータジェネレータMGのLHベアリング42に供給される。そのため、高速のEV走行においても第1モータジェネレータMG1のLHベアリング42における潤滑油量の低下が生しることが無く、EV走行の距離を延ばすことが可能となる。
つぎに、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図10は、図9に示されているケース油穴66の構造を変更したものであり、その外は前記の実施例と同一である。図10においては、第1オイルポンプP1によってキャッチタンク54に貯留された潤滑油は、ケース14に開口されたケース開口44から滴下され、上掛けパイプ62に樋76を形成した樋付上掛けパイプ68の桶76を経由してLHベアリング42に供給される。
図11は、樋付上掛けパイプ68をモータ室72側の上方からみた斜視図である。図12は、樋付上掛けパイプ68の断面を示している。キャッチタンク54からケース開口44を介して供給される潤滑油は、矢印で示されるようにケース開口44から樋76に滴下され、樋76を流動後、LHベアリング42に滴下される。
本実施例によれば、動力伝達装置12のモータ室72に収納された第1モータジェネレータMG1と、モータ室72に隣接して設けられた動力伝達装置12のギヤ室70に収納されたギヤ機構16と、ギヤ機構16の一部を構成するとともに駆動輪38の車軸36を回転駆動するディファレンシャル装置32によって機械的に回転駆動される第1オイルポンプP1と、エンジン20の駆動力によってギヤ室70に貯留された潤滑油を第1モータジェネレータMG1に供給する第2オイルポンプP2と、を備えた車両用動力伝達装置12の潤滑装置50であって、第1オイルポンプP1から吐出される潤滑油は、ギヤ機構16に供給されるとともに、モータ室72内の第1モータジェネレータMGのLHベアリング42に供給される。そのため、高速のEV走行においても第1モータジェネレータMG1のLHベアリング42における潤滑油量の低下が生しることが無く、EV走行の距離を延ばすことが可能となる。
さらに本実施例によれば、第2オイルポンプP2から上掛けパイプ68を経由して第1電動機MG1に潤滑油が供給され、第1オイルポンプP1から第1電動機MG1に供給される潤滑油は、上掛けパイプ68の外周面に設けられた樋76の内側を経由してモータ室72内の第1電動機MG1のLHベアリング42に供給される。そのため、別途誘導油路66を用いる場合と比較して、樋76を経由してより少量の潤滑油を供給することが可能となるとともに、より小さい設置面積が可能となる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
上述の実施例においては、車両10のEV走行において、第1オイルポンプP1から、第1モータジェネレータMG1の回転を保持するLHベアリング42に潤滑油を供給するものであったが、特にLHベアリング42に限らない。例えば、第2モータジェネレータMG2の回転を保持するベアリング等、EV走行中に潤滑油の不足が生じる可能性のあるLHベアリング42以外の部材に第1オイルポンプP1から潤滑油が供給されるものであっても良い。
また、上述の実施例においては、第1オイルポンプP1からLHベアリング42に供給される潤滑油は、一旦キャッチタンク54に貯留されるものとしたが、特にこれに限らず、例えばオリフィス等によって供給量が制限された潤滑油がLHベアリング42等に供給されるものとしても良い。
さらに、前述の実施例においては、エンジン20と2つのモータジェネレータMG1、MG2とを駆動力源として備えるとともに、第1オイルポンプP1および第2オイルポンプP2を設置した車両10であった。しかし、特にこれに限らず、例えばエンジン20と1つのモータジェネレータMGもしくは3つ以上のモータジェネレータMGを備える車両に第1オイルポンプP1と第2オイルポンプP2とを搭載する場合においても適用できる。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
12:動力伝達装置
20:エンジン(内燃機関)
32:ディファレンシャル装置(出力部)
36:車軸
38:駆動輪
42:LHベアリング(軸受)
50:潤滑装置
60、62:上掛けパイプ(冷却パイプ)
70:ギヤ室
72:モータ室
76:樋
MG1、MG2:第1、第2モータジェネレータ(電動機)
P1、P2:第1、第2オイルポンプ(第1、第2機械式オイルポンプ)

Claims (1)

  1. 動力伝達装置のモータ室に収納された電動機と、前記モータ室に隣接して設けられた前記動力伝達装置のギヤ室に収納されたギヤ機構と、前記ギヤ機構の一部を構成するとともに駆動輪の車軸を回転駆動する出力部によって機械的に回転駆動される第1機械式オイルポンプと、内燃機関の駆動力によって前記ギヤ室に貯留された潤滑油を前記電動機に供給する第2機械式オイルポンプと、を備えた車両用動力伝達装置の潤滑装置であって、
    前記第1機械式オイルポンプから吐出される潤滑油は、前記ギヤ機構に供給されるとともに、前記モータ室内の前記電動機の軸受に供給され
    前記第2機械式オイルポンプから冷却パイプを経由して前記電動機に潤滑油が供給され、
    前記第1機械式オイルポンプから前記電動機に供給される潤滑油は、前記冷却パイプの外周面に設けられた樋の内側を経由して前記モータ室内の前記電動機の軸受に供給される
    ことを特徴とする車両用動力伝達装置の潤滑装置。
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