JP6996695B2 - トロリおよびトロリによる荷役方法 - Google Patents

トロリおよびトロリによる荷役方法 Download PDF

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Description

本発明は、クレーンの水平部材に沿って横行するトロリおよびトロリによる荷役方法に関するものであり、詳しくは吊り上げる荷物の振れを抑制できるトロリおよびトロリによる荷役方法に関するものである。
コンテナ等の荷物を荷役する門型クレーンの構成が開示されている(例えば特許文献1参照)。コンテナヤードではコンテナの載置効率を向上させるために、コンテナを積み上げる段数を増加させることがある。これにともない門型クレーンの大型化が進んでいる。
荷役対象のコンテナが比較的高く積まれたコンテナの間にあるときは、スプレッダを下降させる際にスプレッダに掛け回されたワイヤロープが積み上げられたコンテナに接触する不具合が発生する。そのためトロリの移動方向である横行方向において、ワイヤロープの広がる幅を狭くすることが要求されている。
一方で横行方向におけるワイヤロープの広がる幅を狭くすると、スプレッダで吊り上げたコンテナが横行方向に振れやすくなる不具合が発生する。
日本国特開2017-178499号公報
本発明は上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は吊り上げる荷物の振れを抑制できるトロリおよびトロリによる荷役方法を提供することである。
上記の目的を達成するためのトロリは、
横行方向に延設される水平部材に沿って横行可能に構成されるトロリにおいて、横行方向に並べて配置される第一トロリ本体および第二トロリ本体と、隣接する前記トロリ本体どうしの連結を維持するとともに前記トロリ本体どうしの横行方向における間隔を変化可能に構成される連結部と、それぞれの前記トロリ本体に設置されるシーブと、吊具を懸吊するワイヤロープを巻装されるドラムとこのドラムに動力を与えるモータとからなる巻上機構とを備えていて、前記巻上機構が前記第一トロリ本体に設置されていて、前記ワイヤロープとして、前記ドラムから下方に繰り出されて前記吊具を経由して横行方向の一方側に延びて前記第一トロリ本体の前記シーブに掛け回される一方のワイヤロープと、前記ドラムから下方に繰り出されて前記吊具を経由して横行方向の他方側に延びて前記第二トロリ本体の前記シーブに掛け回される他方のワイヤロープとを有していて、前記ドラムの下方となる位置で前記吊具を懸吊するとを特徴とする。
上記の目的を達成するためのトロリによる荷役方法は、横行方向に延設される水平部材に沿って横行可能に構成されるトロリによる荷役方法において、横行方向に並べて配置される第一トロリ本体と第二トロリ本体とに前記トロリを分割して、隣接する前記トロリ本体どうしの連結を維持するとともに前記トロリ本体どうしの横行方向における間隔を変化可能とする連結部により前記トロリ本体どうしを連結して、具を懸吊するワイヤロープを巻装されるドラムとこのドラムに動力を与えるモータからなる巻上機構を前記第一トロリ本体に設置するとともに、前記ワイヤロープとして、一方のワイヤロープを前記ドラムから下方に繰り出して前記吊具を経由して横行方向の一方側に延ばして前記第一トロリ本体に設置されるシーブに掛け回し、かつ、他方のワイヤロープを前記ドラムから下方に繰り出して前記吊具を経由して横行方向の他方側に延ばして前記第二トロリ本体に設置されるシーブに掛け回して前記ドラムの下方となる位置で前記吊具を懸吊し、前記吊具を巻き下げるときには前記トロリ本体どうしを、前記連結部を用いて横行方向において互いに接近させて、前記吊具を巻き上げるときには前記トロリ本体どうしを、前記連結部を用いて横行方向において互いに離間させることを特徴とする。
本発明によれば、トロリ本体どうしの横行方向における間隔を広げることで、横行方向
におけるワイヤロープの広がる幅を大きくできる。吊り上げる荷物の振れを抑制するには有利である。
本発明のトロリを側面視で例示する説明図である。 図1のトロリを平面視で例示する説明図である。 連結部を分解した状態を例示する説明図である。 トロリ本体どうしの接近状態を例示する説明図である。 トロリ本体どうしの離間状態を例示する説明図である。 図1の水平部材がたわんだ状態を例示する説明図である。 図1のトロリの変形を模式的に例示する説明図である。 図2のトロリを分解した状態を例示する説明図である。 図8の分解されたトロリをコンテナに収納した状態を例示する説明図である。 別の実施形態のトロリを側面視で例示する説明図である。 図10のトロリを平面視で例示する説明図である。
以下、本発明のトロリおよびトロリによる荷役方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。図中ではトロリの移動方向である横行方向を矢印x、この横行方向xを直角に横断する走行方向を矢印y、上下方向を矢印zで示している。
図1および図2に例示するように本発明のトロリ1は、ワイヤロープRで懸吊される吊具2を備えていて、横行方向xに沿って延設される水平部材3の上を横行可能に構成されている。トロリ1は横行するとともにこの吊具2を利用して荷役作業を行う。トロリ1が例えば門型クレーンに設置される場合には、スプレッダで構成される吊具2によりトロリ1はコンテナの荷役作業を行う。
本発明のトロリ1は門型クレーンに設置されるものに限らず、水平部材3の上を走行可能に構成されているものであれば他のクレーンにも適用できる。例えば岸壁クレーンや天井クレーンのトロリ1として利用することができる。吊具2は石炭などのバラ荷を荷役するバケットや、鉄管などにワイヤを掛け回して吊り上げるフックで構成してもよい。
トロリ1は横行方向xに直交する平面で複数のトロリ本体4に分割されている。この実施形態ではトロリ1が三つのトロリ本体4a、4b、4cに分割されている。横行方向xにおいて中央部に配置される第一トロリ本体4aは、吊具2の巻き上げおよび巻き下げを行う巻上機構5を備えている。
図2に例示するように巻上機構5は、ワイヤロープRを巻装されてこのワイヤロープRの巻き取りおよび繰り出しを行うドラム6と、このドラム6に連結されている減速機7と、この減速機7に連結されているモータ8とを備えている。この実施形態では減速機7に二つのドラム6が連結されている。モータ8は減速機7を経由してドラム6に動力を与える。
巻上機構5を構成するドラム6の数は二つに限らず、一つであっても三つ以上であってもよい。また減速機7を介さずにドラム6に直接モータ8を連結する構成としてもよい。
図2に例示する実施形態のドラム6とモータ8とは、回転軸の延在方向が走行方向yと平行となる状態で第一トロリ本体4aに配置されている。横行方向xにおける巻上機構5の大きさを小さくするには有利である。この構成により巻上機構5を構成する全ての機器を第一トロリ本体4aに設置することができる。なお巻上機構5を設置するトロリ本体4
は第一トロリ本体4aに限らない。他のトロリ本体4b、4cに巻上機構5を設置する構成にしてもよい。
第一トロリ本体4aは、平面視における四隅に配置されて水平部材3に接地可能に構成される四つの車輪9を備えている。四つの車輪9はそれぞれ駆動用モータ10を備えているので、駆動用の車輪9として機能する。
横行方向xにおいて第一トロリ本体4aの一方側には第二トロリ本体4bが配置されている。第二トロリ本体4bは、横行方向xにおいて第一トロリ本体4aと隣接する側とは反対側の側部に二つの車輪9を備えている。第二トロリ本体4bに設置される車輪9は駆動用モータを備えていない。
横行方向xにおいて第一トロリ本体4aの他方側には第三トロリ本体4cが配置されている。第二トロリ本体4bと同様に、第三トロリ本体4cも二つの車輪9を備えている。図1では説明のため第二トロリ本体4bおよび第三トロリ本体4cに設置される車輪9の一部を破線で示している。
第三トロリ本体4cの底面には運転室11が設置されている。この運転室11は例えば門型クレーンの運転者が搭乗して門型クレーンを操作するためのものである。本明細書においてトロリ1とは複数のトロリ本体4と巻上機構5とを含む概念であり、運転室11は含まない。
第二トロリ本体4bおよび第三トロリ本体4cは、吊具2から延びるワイヤロープRを掛け回されるシーブSをそれぞれ備えている。図1では説明のためシーブSを破線で示している。図示したシーブS以外にも、第一トロリ本体4aを含めて複数のシーブSが適宜設置される。
例えば第一トロリ本体4aと第二トロリ本体4bなど隣接するトロリ本体4どうしは、互いに連結部12を介して連結されている。図2に例示するようにこの実施形態では走行方向yに並べて設置される二つの連結部12により隣接するトロリ本体4どうしが連結されている。
図3に例示するように連結部12は、走行方向yを軸方向とするピン部材13と、隣接するトロリ本体4にそれぞれ設置される板状部材14とを備えている。板状部材14にはピン部材13が貫通する貫通孔15がそれぞれ形成されている。
この実施形態では横行方向xおよび上下方向zに平行な平面を有する板状部材14が、トロリ本体4の上面にそれぞれ設置されている。第一トロリ本体4aにはそれぞれの貫通孔15の軸方向が一致する状態で、一対の板状部材14が配置されている。第二トロリ本体4bには第一トロリ本体4a側に突出する突出部を有する板状部材14が配置されている。三つの板状部材14の貫通孔15の軸方向を一致させた後に、ピン部材13を貫通孔15に貫通させることにより、連結部12は連結状態となる。連結部12を中心として走行方向yと平行となる軸回りに傾動可能な状態で、隣接するトロリ本体4どうしは連結される。
第二トロリ本体4bとこの第二トロリ本体4bに設置される板状部材14との間には、移動機構16が配置されている。移動機構16はトロリ本体4bに対して板状部材14を横行方向xに移動させることができる。この実施形態では移動機構16は横行方向xに伸縮可能に構成される伸縮シリンダで構成されている。この伸縮シリンダは例えば油圧シリンダや空気圧シリンダや電動シリンダで構成することができる。この伸縮シリンダには動
力元として油圧源や電力源が接続される。
連結部12が連結状態のとき、移動機構16である伸縮シリンダが伸長すると第一トロリ本体4aと第二トロリ本体4bとの横行方向xにおける間隔が広がる。以下この状態を離間状態ということがある。伸縮シリンダが収縮すると第一トロリ本体4aと第二トロリ本体4bとの横行方向xにおける間隔が狭くなる。以下この状態を接近状態ということがある。伸縮シリンダで構成される移動機構16による移動量は、横行方向xに沿って例えば最大で50~500mm程度に設定することができる。つまり隣接するトロリ本体4どうしの間隔は接近状態から離間状態となると50~500mm変化する。
図1および図2に例示するように第二トロリ本体4bと第三トロリ本体4cとは、連結部12と車輪9とにより自重を支持される状態となる。トロリ本体4どうしの間に走行方向yに並べて設置される連結部12の数は二つに限らず、一つであっても三つ以上であってもよい。
図4に例示するようにトロリ1が荷役作業において吊具2を巻き下げて吊具2が上下方向zにおいて比較的低い位置にあるときには、移動機構16を構成する伸縮シリンダを収縮させてトロリ本体4どうしの間隔を狭くする(接近状態)。移動機構16の動作にともない第二トロリ本体4bと第三トロリ本体4cとにそれぞれ設置されているシーブSの横行方向xにおける距離が接近する。
吊具2から伸びて第二トロリ本体4bおよび第三トロリ本体4cのシーブSに掛け回されるワイヤロープRどうしの横行方向xにおける間隔も狭くなる。つまりワイヤロープR全体としての横行方向xにおける広がりが小さくなる。そのためこのワイヤロープRが荷役対象のコンテナCの周囲に積み上げられているコンテナCと接触する不具合を回避することができる。ワイヤロープRの劣化を抑制するには有利である。
図5に例示するようにトロリ1が荷役作業において吊具2を巻き上げて吊具2が上下方向zにおいて比較的高い位置にあるときには、移動機構16を構成する伸縮シリンダを伸長させてトロリ本体4どうしの間隔を広くする(離間状態)。移動機構16の動作にともない第二トロリ本体4bと第三トロリ本体4cとにそれぞれ設置されているシーブSの横行方向xにおける距離が遠くなる。
横行方向xと上下方向zとで構成される平面において、シーブSから吊具2に延びるワイヤロープRの水平方向に対する傾きθは、離間状態のときに比較的小さくなる。傾きθが小さくなるほど吊具2には、横行方向xにおいてその両側の水平方向に引っ張る力が大きくなる。この力が大きくなるほど吊具2や吊具2に把持されるコンテナCが、横行方向xにおいて振れることを抑制できる。
連結部12を構成する移動機構16の制御は、例えば上下方向zにおける吊具2の位置に連動させる構成としてもよい。この場合は、吊具2が巻き下げられるとともにトロリ本体4どうしの間隔が狭くなっていき、吊具2が巻き上げられるとともにトロリ本体4どうしの間隔が広くなる。ワイヤロープRが荷役対象以外のコンテナCと接触する恐れがある場合にのみワイヤロープRどうしの横行方向xにおける間隔が狭くなる。その他のときはワイヤロープRに発生する水平方向の力が比較的大きく、吊具2やコンテナCの横行方向xにおける振れ止めの効果を得ることができる。
また吊具2の巻き下げが開始されるときに移動機構16により可能な限り速やかにトロリ本体4どうしを接近させる構成にしてもよい。吊具2の巻き上げが完了したときに移動機構16により可能な限り速やかにトロリ本体4どうしを離間させる構成にしてもよい。
吊具2がコンテナCを把持していない場合は、トロリ本体4どうしの間隔を広げない制御を行っても良い。つまり吊具2がコンテナCを把持していないときはトロリ1の接近状態を維持し続ける制御を行っても良い。吊具2のみの場合は比較的振れが少ないのでこの振れを許容することができる。一方でコンテナCを把持していないときは、移動機構16によるトロリ本体4どうしの移動を行わないのでトロリ1の横行などを速やかに開始することができる。荷役時間を短縮するには有利である。
図6に例示するようにトロリ1が荷役作業においてコンテナCを吊り上げると、コンテナの重量によりトロリ1に働く下向きの力が増大する。この力により水平部材3が下方に凸となる状態でたわむことがある。図6および図7に例示するように、水平部材3のたわみに追従する状態で複数のトロリ本体4が連結部12を中心に傾動する。そのためトロリ本体4に設置されている車輪9の全てが水平部材3に接地する状態を維持できる。図6および図7では説明のため第二トロリ本体4bおよび第三トロリ本体4cに設置される車輪9の一部と、シーブSとを破線で示している。
水平部材3のたわみに沿ってトロリ1が変形できるので、車輪9の浮き上がりが発生することを抑制できる。全ての車輪9が水平部材3に接地してトロリ1やコンテナCの荷重を支持できる。トロリ1の姿勢が不安定となりトロリ1に振動が発生する不具合を回避するには有利である。トロリ1の振動に伴いコンテナ等に振れが発生する不具合を抑制できる。そのためクレーンによる荷役作業の際にコンテナ等の振れが止まるのを待つ時間が不要となる、または短縮される。荷役作業の効率を向上するには有利である。
駆動用モータ10に連結されている車輪9が浮き上がることを抑制できる。駆動用の車輪9の回転力が水平部材3に伝達されず、トロリ1の移動が困難となる不具合を回避するには有利である。トロリ1の全ての車輪9が水平部材3に接地する状態を維持しやすくなる。トロリ1が水平部材3に沿って移動する際の直進性を向上するには有利である。トロリ1の直進性の向上により、トロリ1と水平部材3との接触による摩耗や騒音等の発生を抑制できる。
車輪9の浮き上がりを抑制できるので、一部の車輪9にトロリ1やコンテナCの荷重が集中して車輪9の劣化や摩耗等が発生する不具合を回避するには有利である。
この実施形態ではトロリ本体4の上面近傍どうしを連結部12で連結しているので、水平部材3が下方に凸となる状態で大きくたわむ場合であってもトロリ本体4どうしが互いに干渉することなく傾動できる。
なお本発明において一方のトロリ本体4に対して他方のトロリ本体4を傾動可能な状態で連結する連結部12の構成は必須要件ではない。
図8に例示するようにトロリ1は連結部12による連結を解除することで、複数のトロリ本体4に分離することができる。具体的には連結部12を構成するピン部材13を板状部材14から引き抜くことでトロリ本体4どうしの連結を解除することができる。トロリ1を複数のトロリ本体4に分離させた状態でそれぞれ運搬することができるので、トロリ1の運搬が容易になる。このとき第三トロリ本体4cから運転室11が分離される状態にすることができる。
図9に例示するように一つあたりのトロリ本体4の大きさを40ftコンテナCに収納できる程度の大きさにすることが望ましい。具体的には走行方向yに12033mm、横行方向xに2352mm、上下方向zに2386mmの範囲に収まる大きさにトロリ本体
4を構成する。上記の長さは40ftコンテナCの内法寸法に対応する数値である。第一トロリ本体4aは、巻上機構5を設置した状態で40ftコンテナCに収納できる大きさに構成することが望ましい。図9では説明のため40ftコンテナCの外形を破線で示している。
それぞれのトロリ本体4を40ftコンテナCに収納した状態で運搬できるので、通常の40ftコンテナの輸送と同様にトラックやコンテナ船でトロリ1を運搬することが可能となる。複数のトロリ本体4と運転室11とをそれぞれ運搬して、目的地で組み立てればトロリ1を容易に完成させることができる。トロリ1が組み立てられた後にトロリ1に設置されるシーブSにワイヤロープRが掛け回されて吊具2が設置される。巻上機構5が設置された状態で第一トロリ本体4aを運搬できる。そのため目的地では巻上機構5を構成する機器の据え付け位置の調整や巻上機構5を構成する機器の調整等を行う必要がない。目的地での組立作業を簡易化するには有利である。
トロリ1を複数のトロリ本体4に分割して運搬することが可能となるので、複数の工場を移動させながらトロリ1を製造することが可能となる。機械加工やトロリ1の組み立てや巻上機構5の設置および調整を一箇所の工場で全て行わなければならなかった従来に比べると、トロリ1を効率よく製造することが可能となる。
トロリ1を目的地に運搬する際にコンテナを利用できるので、トロリ1の輸送コストを抑制するには有利である。従来はトロリ1を台船等で運搬していた。台船での運搬に比べてコンテナでの運搬のコストは極めて低い。一つあたりのトロリ本体4の大きさが、45ftコンテナや50ftコンテナやハイキューブコンテナなど40ftコンテナよりも大きいコンテナに収納可能である場合でも上記と同様の効果を得ることができる。
トロリ1を構成するトロリ本体4の数は三つに限らず、四つ以上としてもよい。また図10および図11に例示するようにトロリ1を二つのトロリ本体4a、4bで構成してもよい。例えば遠隔操作や自動運転により荷役作業を行う門型クレーンにトロリ1が設置される場合は、トロリ1への運転室11の設置が不要となる。また天井クレーンにトロリ1が設置される場合にも運転室11が不要となる。このような場合には、運転室11が連結される第三トロリ本体4cを備えていないトロリ1とすることができる。この実施形態では吊具2から延びるワイヤロープRが掛け回されるシーブSは、第一トロリ本体4aと第二トロリ本体4bとに設置されている。図10では説明のため第二トロリ本体4bに設置される車輪9の一部と、シーブSとを破線で示している。
本発明の連結部12は、ピン部材13と板状部材14と移動機構16の組み合わせに限定されない。連結部12は隣接するトロリ本体4どうしの連結を維持するとともに横行方向xにおけるトロリ本体4どうしの間隔を変化可能に構成されていればよい。つまりトロリ1の接近状態と離間状態とを切り替える構成を有していれば良い。
ピン部材13および板状部材14の代わりに例えばチェーンまたはワイヤ等を配置する構成にしてもよい。連結部12がチェーン等を備えていてトロリ本体4の荷重を支持できない場合は、トロリ本体4の下面にトロリ本体4の荷重を支持する車輪9を適宜追加する。
また移動機構16は伸縮シリンダに限定されない。移動機構16は隣接するトロリ本体4どうしの横行方向xにおける間隔を変更可能とする構成であればよい。例えば一方のトロリ本体4に設置されて横行方向xに延設されるラックと、他方のトロリ本体4に設置されて走行方向yを中心軸方向とするピニオンギアで移動機構16を構成することができる。
本発明は駆動用モータ10を備えるトロリ1に限定されない。図10および図11に例示するようにトロリ1に掛け回される横行用ロープR1により水平部材3に沿って移動するトロリ1にも本発明を適用できる。岸壁クレーンなどトロリ1の横行用ロープR1とこの横行用ロープR1を巻装されるドラムとを備えるクレーンに、本発明を適用してもよい。
本発明は車輪9を備えるトロリ1に限定されない。ナイロンなどの潤滑性材料を下面に配置されて水平部材3に沿って摺動可能なトロリ1に本発明を適用してもよい。
1 トロリ
2 吊具
3 水平部材
4 トロリ本体
4a 第一トロリ本体
4b 第二トロリ本体
4c 第三トロリ本体
5 巻上機構
6 ドラム
7 減速機
8 モータ
9 車輪
10 駆動用モータ
11 運転室
12 連結部
13 ピン部材
14 板状部材
15 貫通孔
16 移動機構
x 横行方向
y 走行方向
z 上下方向
R ワイヤロープ
R1 横行用ロープ
C コンテナ
S シーブ
θ (ワイヤロープの)傾き

Claims (6)

  1. 横行方向に延設される水平部材に沿って横行可能に構成されるトロリにおいて、
    横行方向に並べて配置される第一トロリ本体および第二トロリ本体と、隣接する前記トロリ本体どうしの連結を維持するとともに前記トロリ本体どうしの横行方向における間隔を変化可能に構成される連結部と、それぞれの前記トロリ本体に設置されるシーブと、吊具を懸吊するワイヤロープを巻装されるドラムとこのドラムに動力を与えるモータとからなる巻上機構とを備えていて、
    前記巻上機構が前記第一トロリ本体に設置されていて、
    前記ワイヤロープとして、前記ドラムから下方に繰り出されて前記吊具を経由して横行方向の一方側に延びて前記第一トロリ本体の前記シーブに掛け回される一方のワイヤロープと、前記ドラムから下方に繰り出されて前記吊具を経由して横行方向の他方側に延びて前記第二トロリ本体の前記シーブに掛け回される他方のワイヤロープとを有していて、
    前記ドラムの下方となる位置で前記吊具を懸吊するとを特徴とするトロリ。
  2. 横行方向に延設される水平部材に沿って横行可能に構成されるトロリにおいて、
    第一トロリ本体と、この第一トロリ本体の横行方向における一方側に配置される第二トロリ本体と、前記第一トロリ本体の横行方向における他方側に配置される第三トロリ本体と、隣接する前記トロリ本体どうしの連結を維持するとともに連結された前記トロリ本体どうしの横行方向における間隔を変化可能に構成される連結部と、前記第二トロリ本体と前記第三トロリ本体とに設置されるシーブと、吊具を懸吊するワイヤロープを巻装されるドラムとこのドラムに動力を与えるモータとからなる巻上機構とを備えていて、
    前記巻上機構が前記第一トロリ本体に設置されていて、
    前記ワイヤロープとして、前記ドラムから下方に繰り出されて前記吊具を経由して横行方向の一方側に延びて前記第二トロリ本体の前記シーブに掛け回される一方のワイヤロープと、前記ドラムから下方に繰り出されて前記吊具を経由して横行方向の他方側に延びて前記第三トロリ本体の前記シーブに掛け回される他方のワイヤロープとを有していて、
    前記ドラムの下方となる位置で前記吊具を懸吊するとを特徴とするトロリ。
  3. 横行方向に延設される水平部材に沿って横行可能に構成されるトロリによる荷役方法において、
    横行方向に並べて配置される第一トロリ本体と第二トロリ本体とに前記トロリを分割して、隣接する前記トロリ本体どうしの連結を維持するとともに前記トロリ本体どうしの横行方向における間隔を変化可能とする連結部により前記トロリ本体どうしを連結して、
    具を懸吊するワイヤロープを巻装されるドラムとこのドラムに動力を与えるモータからなる巻上機構を前記第一トロリ本体に設置するとともに、前記ワイヤロープとして、一方のワイヤロープを前記ドラムから下方に繰り出して前記吊具を経由して横行方向の一方側に延ばして前記第一トロリ本体に設置されるシーブに掛け回し、かつ、他方のワイヤロープを前記ドラムから下方に繰り出して前記吊具を経由して横行方向の他方側に延ばして前記第二トロリ本体に設置されるシーブに掛け回して
    前記ドラムの下方となる位置で前記吊具を懸吊し、
    前記吊具を巻き下げるときには前記トロリ本体どうしを、前記連結部を用いて横行方向において互いに接近させて、前記吊具を巻き上げるときには前記トロリ本体どうしを、前記連結部を用いて横行方向において互いに離間させることを特徴とするトロリによる荷役方法。
  4. 横行方向に延設される水平部材に沿って横行可能に構成されるトロリによる荷役方法において、
    第一トロリ本体と、この第一トロリ本体の横行方向における一方側に配置される第二トロリ本体と、前記第一トロリ本体の横行方向における他方側に配置される第三トロリ本体とに前記トロリを分割して、隣接する前記トロリ本体どうしの連結を維持するとともに連結された前記トロリ本体どうしの横行方向における間隔を変化可能とする連結部により隣接する前記トロリ本体どうしを連結して、
    具を懸吊するワイヤロープを巻装されるドラムとこのドラムに動力を与えるモータからなる巻上機構を前記第一トロリ本体に設置するとともに、前記ワイヤロープとして、一方のワイヤロープを前記ドラムから下方に繰り出して前記吊具を経由して横行方向の一方側に延ばして前記第二トロリ本体に設置されるシーブに掛け回し、かつ、他方のワイヤロープを前記ドラムから下方に繰り出して前記吊具を経由して横行方向の他方側に延ばして前記第三トロリ本体に設置されるシーブに掛け回して
    前記ドラムの下方となる位置で前記吊具を懸吊し、
    前記吊具を巻き下げるときには連結された前記トロリ本体どうしを、前記連結部を用いて横行方向において互いに接近させて、前記吊具を巻き上げるときには連結された前記トロリ本体どうしを、前記連結部を用いて横行方向において互いに離間させることを特徴とするトロリによる荷役方法。
  5. 連結された前記トロリ本体どうしの横行方向における間隔が、上下方向における前記吊具の位置に連動する請求項3または4に記載のトロリによる荷役方法。
  6. 前記吊具がコンテナを把持していない場合は、連結された前記トロリ本体どうしを横行方向において互いに接近させる接近状態を維持する請求項3~5のいずれかに記載のトロリによる荷役方法。
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