JP6995005B2 - 密封装置 - Google Patents
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Description
相対的に回転可能に設けられる軸とハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置において、
前記ハウジングに対して固定される補強環と、
前記補強環に一体的に設けられる弾性体製の密封装置本体と、
を備える密封装置であって、
前記密封装置本体は、
径方向外側に向かって伸び、前記軸または該軸に固定される環状部材に対して摺動自在に設けられ、異物の侵入を抑制するための異物用リップと、
径方向内側に向かって伸び、前記軸または該軸に固定される環状部材に対して摺動自在に設けられ、潤滑剤の漏出を抑制するための潤滑剤用リップと、
を備え、
前記異物用リップと潤滑剤用リップのうち、少なくともいずれか一つのリップの内周面には、
リップ先端から離れた位置に設けられ、かつリップ先端側からリップ根元側に向かって伸び、リップの変形量が大きくなることで、リップを介して両側の空間を連通可能とする圧力調整溝が少なくとも一つ設けられていることを特徴とする。
前記圧力調整溝は、リップ先端側から前記環状溝を通過してリップ根元側に向かって伸びるように構成されているとよい。
による圧力調整機能を好適に発揮させることができる。
本実施例に係る密封装置が適用されるハブベアリングについて、図1を参照して説明する。図1は本発明の実施例に係るハブベアリングの模式的断面図である。図1においては、内輪の回転中心軸線を含む面でハブベアリングを切断した断面図を示している。
外向きフランジ部21に相当する部分を設けるために、スリンガー(環状部材)25が設けられるのが一般的である。このように、車体側(B)の密封装置200の場合には、スリンガー25が必要となるのが一般的であるのに対して、タイヤ側(A)の密封装置100の場合には、必ずしもスリンガー25を必要としない点で、両者は異なっている。
図2~図4を参照して、本発明の実施例に係る密封装置について説明する。図2は本発明の実施例に係る密封装置の模式的断面図である。図3及び図4は本発明の実施例に係る密封装置が適用されたハブベアリングの模式的断面図の一部である。これら図2~図4においては、内輪の回転中心軸線を含む面で密封装置等を切断した断面図を示している。
ることで潤滑剤用リップ122の変形量が大きくなった場合に、内輪20に対して接触し得る位置に設けられている。
特に、図3及び図4を参照して、本実施例に係る密封装置100の圧力調整のメカニズムについて説明する。図3は第1密閉空間S1及び第2密閉空間S2の内部の気圧が大気圧とあまり変わらない状態を示しており、図4は第1密閉空間S1の内部が負圧になっている状態を示している。なお、図4においては、密封装置100全体の断面図においては、圧力調整溝121b,122b,123bが設けられていない部位の断面図を示し、図中、丸で囲った部分には、圧力調整溝121bが設けられている部位での拡大断面図を示している。
圧は解消される。これにより、異物用リップ121は図3に示すように元の形状に戻る。従って、異物用リップ121が内輪20の表面に対して強く押し付けられることが抑制される。
以上のように、本実施例に係る密封装置100によれば、異物用リップ121,潤滑剤用リップ122、及び中間リップ123においては、リップ先端から離れた位置に、それぞれ、環状溝121a,122a,123aと圧力調整溝121b,122b,123bが設けられている。そのため、リップ間に形成される密閉空間内の圧力の低下に伴ってリップが変形することにより、内輪20に対するリップの接触面積が増加しても、環状溝121a,122a,123a及び圧力調整溝121b,122b,123bを設けた分だけ接触面積の増加を抑制できる。従って、トルクの増加を抑制することができる。
上記実施例においては、異物用リップ121,潤滑剤用リップ122、及び中間リップ123のいずれにも、環状溝121a,122a,123aと圧力調整溝121b,122b,123bが設けられる場合の構成を説明した。しかしながら、本発明においては、環状溝及び圧力調整溝は、異物用リップ,潤滑剤用リップ、及び中間リップのうち、少なくともいずれか一つのリップの内周面に設けられる構成を採用し得る。例えば、第1密閉空間S1のみが負圧になり易く、第2密閉空間S2は負圧になり難いような場合には、異物用リップ121にのみ環状溝121aと圧力調整溝121bを設けて、他のリップには環状溝及び圧力調整溝を設けない構成も採用し得る。このように、使用環境に応じて、いずれのリップに環状溝及び圧力調整溝を設けるかを選択することができる。
ても、圧力調整溝による圧力調整機能を十分に発揮させることができる場合には、環状溝を設けなくてもよい。
20 内輪
21 外向きフランジ部
22 外周表面
23 湾曲面
25 スリンガー
30 外輪
40 ボール
100,200 密封装置
110 補強環
111 略円筒部
112 内向きフランジ部
120 密封装置本体
121 異物用リップ
121a 環状溝
121b 圧力調整溝
122 潤滑剤用リップ
122a 環状溝
122b 圧力調整溝
123 中間リップ
123a 環状溝
123b 圧力調整溝
S1 第1密閉空間
S2 第2密閉空間
Claims (5)
- 相対的に回転可能に設けられる軸とハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置において、
前記ハウジングに対して固定される補強環と、
前記補強環に一体的に設けられる弾性体製の密封装置本体と、
を備える密封装置であって、
前記密封装置本体は、
径方向外側に向かって伸び、前記軸または該軸に固定される環状部材に対して摺動自在に設けられ、異物の侵入を抑制するための異物用リップと、
径方向内側に向かって伸び、前記軸または該軸に固定される環状部材に対して摺動自在に設けられ、潤滑剤の漏出を抑制するための潤滑剤用リップと、
を備え、
前記異物用リップと潤滑剤用リップのうち、少なくともいずれか一つのリップの内周面には、
リップ先端から離れた位置に設けられ、かつリップ先端側からリップ根元側に向かって伸び、リップの変形量が大きくなることで、リップを介して両側の空間を連通可能とする圧力調整溝が少なくとも一つ設けられており、
前記圧力調整溝が設けられているリップの内周面には、リップ先端から離れた位置に設けられる環状溝が備えられると共に、
前記圧力調整溝は、リップ先端側から前記環状溝を通過してリップ根元側に向かって伸びるように構成されていることを特徴とする密封装置。 - 前記密封装置本体は、前記異物用リップと潤滑剤用リップとの間に設けられ、かつ前記軸または該軸に固定される環状部材に対して摺動自在に設けられる中間リップを備えることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
- 前記中間リップの内周面には、前記圧力調整溝が少なくとも一つ設けられていることを特徴とする請求項2に記載の密封装置。
- 前記中間リップの内周面には、リップ先端から離れた位置に設けられる環状溝が備えら
れると共に、
前記中間リップの内周面に設けられた前記圧力調整溝は、リップ先端側から前記中間リップの内周面に設けられた前記環状溝を通過してリップ根元側に向かって伸びるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の密封装置。 - 前記環状溝及び圧力調整溝は、リップを介して両側の差圧が大きくなることでリップの変形量が大きくなった場合に、前記軸または該軸に固定される環状部材に対して接触し得る位置に設けられていることを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載の密封装置。
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JP2018079135A JP6995005B2 (ja) | 2018-04-17 | 2018-04-17 | 密封装置 |
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Family Applications (1)
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JP2018079135A Active JP6995005B2 (ja) | 2018-04-17 | 2018-04-17 | 密封装置 |
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---|---|---|---|---|
JP2015143564A (ja) | 2013-12-27 | 2015-08-06 | 日本精工株式会社 | シール付車輪支持用軸受ユニット |
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- 2018-04-17 JP JP2018079135A patent/JP6995005B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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