JP2001289256A - シール板付転がり軸受 - Google Patents

シール板付転がり軸受

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JP2001289256A
JP2001289256A JP2000100731A JP2000100731A JP2001289256A JP 2001289256 A JP2001289256 A JP 2001289256A JP 2000100731 A JP2000100731 A JP 2000100731A JP 2000100731 A JP2000100731 A JP 2000100731A JP 2001289256 A JP2001289256 A JP 2001289256A
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seal
seal plate
interference
rolling bearing
space
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Koichi Goto
耕一 後藤
Seiji Sato
誠二 佐藤
Minoru Tawara
稔 田原
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NSK Ltd
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • F16C33/7816Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material
    • F16C33/782Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material of the sealing region
    • F16C33/7823Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material of the sealing region of sealing lips
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16C33/7856Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc with one or more sealing lips to contact the inner race with a single sealing lip
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み込み方向を規制しなくても、1対のシー
ル板9aのうちの所望のシール板9aの切り欠き16a
を通じて、空間15内の空気を給排自在にする。 【解決手段】 上記各シール板9aのシールリップ12
aの先端縁部をシール溝13の内側壁面14に軸方向の
締め代を持って当接させる。上記シールリップ12aの
先端縁部で、上記締め代が大きくなると上記内側壁面1
4に当接し、且つ、上記締め代が小さくなるとこの内側
壁面14に当接しない部分に、上記切り欠き16aを形
成する。スラスト方向の荷重を付与する事により内輪3
と外輪5とを軸方向に関して微小量相対変位させれば、
一方のシール板9aの締め代が大きくなり、他方のシー
ル板9aの締め代が小さくなる。この結果、締め代が大
きくなったシール板9aの切り欠き16aを通じての
み、上記空間15内の空気を給排できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車用
電装品や小型モータ等、各種回転機械装置の回転支持部
に組み込むシール板付転がり軸受の改良に関する。特に
本発明は、一方のシール板の周囲に存在する異物の量と
他方のシール板の周囲に存在する異物の量とで大きな差
がある環境で使用するシール板付転がり軸受の、異物の
侵入防止と、内部空間の圧力変動の防止と、組み込み作
業の容易化とを同時に図るものである。
【0002】
【従来の技術】各種回転機械装置の回転支持部には、図
7〜8に示す様なシール板付転がり軸受1が、広く使用
されている。このシール板付転がり軸受1は、外周面の
軸方向(図7〜8左右方向)中央部に深溝型の内輪軌道
2を有する内輪3と、内周面の軸方向中央部に深溝型の
外輪軌道4を有し、上記内輪3と同心に配置した外輪5
と、上記内輪軌道2と外輪軌道4との間に転動自在に設
けた、それぞれが転動体である複数個の玉6、6とを備
える。これら複数個の玉6、6は、保持器7、7により
円周方向に亙り互いに間隔をあけた状態で、転動自在に
保持している。又、上記外輪5の両端部内周面にそれぞ
れ全周に亙って形成した係止溝8、8には、それぞれシ
ール板9、9の外周縁部を係止している。
【0003】これら各シール板9、9は、図8に詳示す
る様に、それぞれ鋼板等の金属板にプレス加工を施して
成る芯金10で、ゴムの如きエラストマー等の弾性材1
1を補強する事により、全体を円輪状に形成して成る。
この弾性材11の外周縁部は、上記芯金10の外周縁よ
りも少しだけ直径方向(図7〜8の上下方向)外方に突
出させており、この突出させた部分を上記係止溝8に係
止している。一方、上記弾性材11の内周縁部は、上記
芯金10の内周縁よりも直径方向内方に十分に突出させ
て、この突出させた部分によりシールリップ12を構成
している。そして、このシールリップ12の先端縁を、
上記内輪3の両端部外周面に形成したシール溝13の内
側壁面14に摺接させている。
【0004】上述の様に構成するシール板付転がり軸受
1は、上記各玉6、6の転動に基づき、上記内輪3を外
嵌固定した部材と上記外輪5を内嵌固定した部材との相
対回転を許容する。又、上記外輪5の両端部内周面にそ
れぞれ外周縁部を係止した1対のシール板9、9は、上
記各玉6、6を設けた空間15内に封入したグリースが
外部に漏洩する事を防止すると共に、外部に浮遊する粉
塵や水等の異物が上記空間15内に侵入する事を防止す
る。
【0005】ところで、上述の様に構成するシール板付
転がり軸受1は、上記シール板9、9による気密性が高
過ぎると、温度上昇時に上記空間15内の圧力が上昇
し、温度低下時にこの空間15内の圧力が低下する。即
ち、圧力上昇時には上記空間15内の気体が、上記各シ
ール板9、9を押し退けつつ外部に逃げ、温度低下時に
は上記空間15内の圧力が低下し、上記シールリップ1
2の先端縁が上記内側壁面14に押し付けられる。そし
て、この様に上記空間15内の圧力が低下した状態で、
回転に基づく遠心力や回転速度の急変動等により上記シ
ールリップ12の先端縁と上記内側壁面14との間に微
小隙間が生じると、この隙間を通じて外部に浮遊する粉
塵や水等の異物が上記空間15内に吸い込まれる可能性
がある。この為従来から、上記シールリップ12の先端
縁で上記内側壁面14と摺接する部分の1乃至複数個所
に小さな切り欠きを形成し、この切り欠き15を通じて
上記空間15内の空気を給排自在にする事により、この
空間15内の圧力変動を防止する事が行なわれている。
即ち、従来は、上記シールリップ12の先端縁に、図8
に示す様な切り欠き16を形成し、上記シールリップ1
2の先端縁と上記内側壁面14とを摺接させた状態で
も、この切り欠き16を通じて上記空間15内の空気を
給排できる様にしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この様な切
り欠き16を形成した、従来のシール板付転がり軸受1
の場合、上述の様な圧力変動を防止できる反面、上記切
り欠き16を通じて外部に浮遊する粉塵や水等の異物
が、複数個の玉6、6を設けた空間15内に侵入する可
能性がある。即ち、上述の様な空間15内の圧力低下に
よって、この空間15内に上記異物が吸い込まれる事は
なくなるが、この異物が上記切り欠き16を通じて侵入
する事が避けられない。この為、例えば一方のシール板
9の周囲に存在する異物の量と他方のシール板9の周囲
に存在する異物の量とで大きな差がある環境で使用する
シール板付転がり軸受1は、上記異物の量の少ない側の
一方のシール板9にのみ切り欠き16を形成したものに
している。即ち、上記異物の少ない側の一方のシール板
9の切り欠き16を通じてのみ上記空間15内の空気を
給排自在にする事で、上記異物の侵入防止を図ってい
る。しかし、この様に一方のシール板9のみ切り欠き1
6を形成したものにした場合、このシール板付転がり軸
受1を組み込む方向が規制され、この転がり軸受1を回
転支持部に組み込む作業が面倒になる。本発明は、この
様な事情に鑑みて、組み込み方向を規制せず、所望のシ
ール板の切り欠きを通じてのみ上記空間内の空気を給排
できるシール板付転がり軸受を実現すべく発明したもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のシール板付転が
り軸受は、前述した従来から知られているシール板付転
がり軸受と同様に、内輪と、外輪と、複数個の転動体
と、1対のシール板とを備える。このうちの内輪は、そ
の外周面の軸方向中央部に内輪軌道を、上記外輪は、内
周面の軸方向中央部に外輪軌道を、それぞれ有する。
又、上記複数個の転動体は、これら内輪軌道と外輪軌道
との間に転動自在に設けられている。又、上記各シール
板は、それぞれ一方の周縁部を上記内輪の両端部外周面
と外輪の両端部内周面とのうちの一方の周面に係止する
と共に、他方の周縁部を上記内輪の両端部外周面と外輪
の両端部内周面とのうちの他方の周面に形成したシール
溝の側壁面に全周に亙って摺接させている。
【0008】特に、本発明のシール板付転がり軸受に於
いては、上記各シール板の他方の周縁部を構成する弾性
材の先端縁部を上記シール溝の側壁面に軸方向の締め代
を持って当接させると共に、この弾性材の先端縁部で、
上記締め代が大きくなると上記シール溝の側壁面に当接
し、且つ、上記締め代を小さくなるとこのシール溝の側
壁面に当接しない部分に切り欠きを形成し、上記締め代
が大きくなった状態のシール板の切り欠きを通じて、上
記各転動体を設けた空間内の空気を給排自在にしてい
る。
【0009】
【作用】上述の様に構成する本発明のシール板付転がり
軸受が、内輪を外嵌固定した部材と外輪を内嵌固定した
部材とを相対回転自在に支持する際の作用、1対のシー
ル板により複数個の転動体を設けた空間内に充填したグ
リースの漏洩防止、並びに外部に浮遊する粉塵や水等の
異物の侵入防止を図る際の作用、切り欠きにより上記空
間内の圧力変動を抑える際の作用は、前述した従来構造
の場合と同様である。
【0010】特に、本発明のシール板付転がり軸受の場
合は、上記各シール板を構成する弾性材の先端縁部を上
記シール溝の側壁面に軸方向の締め代を持って当接させ
ると共に、この締め代が大きくなった状態のシール板の
切り欠きを通じて、上記空間内の空気を給排自在にして
いる。この為、このシール板付転がり軸受にアキシアル
荷重を付与すると、1対のシール板のうちの一方のシー
ル板の切り欠き通じてのみ、上記空間内の空気を給排で
きる。即ち、上記アキシアル荷重によって、上記外輪と
内輪とが軸方向に関して互いに微小量相対変位すると、
一方のシール板の締め代が大きくなり、他方のシール板
の締め代が小さくなる。この結果、上記締め代が大きく
なった状態の一方のシール板の切り欠きを通じてのみ、
上記空間内の空気を給排できる。しかも、上記アキシア
ル荷重を付与する方向によって、所望のシール板の締め
代を大きく(小さく)でき、上記シール板付転がり軸受
の組み込み方向も規制されない。従って、このシール板
付転がり軸受を回転支持部に組み込む作業が面倒になる
事なく、所望のシール板の切り欠きを通じてのみ上記空
間内の空気を給排できる。必要とするシール性の程度に
より、上記アキシアル荷重を付与する方向を規制する事
は容易で、組み付け作業を面倒にする事はない。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜4は、本発明の実施の形態
の1例を示している。尚、本発明の特徴は、シールリッ
プ12aの先端縁に形成する切り欠き16aの位置、形
状等を工夫する事により、このシールリップ12aの先
端縁とシール溝13の内側壁面14との軸方向に関する
締め代が大きい状態でのみ、上記切り欠き16aを通じ
て複数個の転動体である玉6を設けた空間15内の空気
を給排自在にした点にある。その他の部分の構成及び作
用は、前述した従来構造と同様であるから、同等部分に
関する説明は省略し、以下、本発明の特徴部分を中心に
説明する。
【0012】本発明のシール板付き転がり軸受1aを構
成する1対のシール板9aは、それぞれ鋼板等の金属板
を円輪状に形成して成る芯金10で、ゴムの如きエラス
トマー等の弾性材11を補強する事により、全体を円輪
状に形成して成る。この弾性材11の外周縁部は、上記
芯金10の外周縁よりも少しだけ直径方向(図1〜4の
上下方向)外方に突出させており、この突出させた部分
を、外輪の両端部内周面に形成した係止溝8に係止して
いる。一方、上記弾性材11の内周縁部は、上記芯金1
0の内周縁よりも直径方向内方に十分に突出させて、こ
の突出させた部分により上記シールリップ12aを構成
している。そして、このシールリップ12aの先端縁部
を、内輪3の両端部外周面に形成したシール溝13の内
側壁面14に摺接させている。尚、このシールリップ1
2aの先端縁部は、この内側壁面14に軸方向の締め代
を持って当接している。この為、上記シール板9aに
は、上記係止溝8との係合部を中心として、図1で反時
計方向に回動しようとする弾力が付与されている。
【0013】又、このシールリップ12aの先端縁部
で、上記締め代が大きくなると上記シール溝13の内側
壁面14に摺接し、且つ、上記締め代が小さくなるとこ
の内側壁面14に摺接しない部分に、1乃至複数個の切
り欠き16aを形成している。この切り欠き16aは、
上記シールリップ12aの先端縁部で上記内側壁面14
に対向する傾斜側面17から凹入したもので、例えば図
2に示す様な矩形状の開口部を有する。尚、この開口部
の形状は、矩形に限定されず、三角形や円形等、各種形
状にできる。即ち、上記締め代に対する前記内部空間1
5内の空気の給排量等を所望の値にすべく、この開口部
の形状、寸法、位置、更には配置数等を設定する。
【0014】上述の様な切り欠き16aを設けたシール
板付転がり軸受1aは、上記締め代の大きさを変える事
により、具体的には、上記外輪5と内輪3とを軸方向に
亙り互いに微小量相対変位させる事により、上記空間1
5内の空気の給排をする部分を規制できる。即ち、図1
で、例えば外輪5を右方向若しくは内輪3を左方向に微
小量変位させ、上記締め代を大きくすると、上記シール
リップ12aの先端縁部が、図1の時計方向に弾性変形
する。そして、この弾性変形により、図4に示す様に、
上記シールリップ12aの先端縁部で上記切り欠き16
aを形成した部分が上記内側壁面14に当接し、この切
り欠き16aを通じて上記空間15内の空気を給排する
事ができる。これに対して、図1で、例えば外輪5を左
方向若しくは内輪3を右方向に微小量変位させ、上記締
め代を小さくすると、上記シールリップ12aの先端縁
部が、図1の反時計方向に弾性変形する。そして、この
弾性変形により、図3に示す様に、上記シールリップ1
2aの先端縁部で上記切り欠き16aを形成した部分が
上記内側壁面14に当接しなくなり、この切り欠き16
aを通じて上記空間内の空気を給排する事ができなくな
る。
【0015】上述の様に構成する本発明のシール板付転
がり軸受1aが、内輪3を外嵌固定した部材と外輪5を
内嵌固定した部材とを相対回転自在に支持する際の作
用、1対のシール板9aにより複数個の玉6を設けた空
間15内に充填したグリースの漏洩防止、並びに外部に
浮遊する粉塵や水等の異物の侵入防止を図る際の作用、
切り欠き16aにより上記空間15内の圧力変動を抑え
る際の作用は、前述した従来構造の場合と同様である。
特に、本発明のシール板付転がり軸受1aの場合は、上
記シールリップ12aの先端縁部を上記シール溝13の
内側壁面14に軸方向の締め代を持って当接させると共
に、この締め代が大きくなった状態のシール板9aの切
り欠き16aを通じて、上記空間15内の空気を給排自
在にしている。この為、このシール板付転がり軸受1a
にアキシアル荷重を付与すれば、1対のシール板9aの
うちの一方のシール板9aの切り欠き16aを通じての
み、上記空間15内の空気を給排できる。即ち、上記ア
キシアル荷重によって、上記外輪5と内輪3とが軸方向
に関して互いに離れる方向に微小量相対変位すると、一
方のシール板9aの締め代が大きくなり、他方のシール
板9aの締め代が小さくなる。この結果、上記締め代が
大きくなった状態の一方のシール板9aに形成した切り
欠き16aを通じてのみ、上記空間15内の空気を給排
できる。しかも、上記アキシアル荷重を付与する方向に
よって、所望のシール板9aの締め代を大きく(小さ
く)でき、上記シール板付転がり軸受1aの組み込み方
向も規制されない。従って、このシール板付転がり軸受
1aを回転支持部に組み込む作業が面倒になる事なく、
所望のシール板9aの切り欠き16aを通じてのみ上記
空間15内の空気を給排できる。
【0016】尚、本例では、外輪5の両端部内周面に1
対のシール板9aの外周縁部を係止すると共に、内輪3
の両端部外周面に形成したシール溝13にこれら各シー
ル板9aの内周縁部を摺接させた例を示したが、この例
とは逆に、内輪の両端部外周面に1対のシール板の内周
縁部を係止すると共に、外輪の両端部内周面に形成した
シール溝にこれら各シール板の外周縁部を摺接させても
良い。
【0017】次に、図5〜6は、本発明のシール板付転
がり軸受1aの使用状態の1例を示している。本例は、
電動モータ19に、上述した本発明のシール板付転がり
軸受1aを組み込んだ例に就いて示している。この電動
モータ19は、ハウジング20の内側中心部に回転軸2
1を、1対の転がり軸受1a、1bにより回転自在に支
持している。上記回転軸21の中間部にロータ22を、
上記ハウジング20の内面でこのロータ22に対向する
部分に図示しないステータを、それぞれ固定している。
又、上記回転軸21の軸方向一端(図5〜6の左端)寄
り部分には整流子23を設け、この整流子23の外周面
と、上記ハウジング20の内部に支持した図示しないブ
ラシの先端面とを摺接させている。
【0018】上記1対の転がり軸受1a、1bのうち、
上記回転軸21の一端部(図5〜6左端部)を支持する
転がり軸受1aは、皿ばね24により外輪5にアキシア
ル方向の予圧を付与した状態で、上記ハウジング20に
設けた有底円筒状の凹部25にがたつきなく内嵌してい
る。この凹部25の一部には図示しない小通孔を形成し
て、この凹部25内と外部空間とを連通させている。本
例では、上記転がり軸受1aが、前述した本発明のシー
ル板付転がり軸受1aである。このシール板付転がり軸
受1aは、上述の様に上記外輪5を上記凹部25に内嵌
すると共に、内輪3を上記回転軸21の一端部に形成し
た小径段部26に外嵌している。上記外輪5には、上記
皿ばね24によって、図5〜6で右方向のアキシアル荷
重が付与されている。これに対して、上記内輪3は、上
記回転軸21の段差面27によって、軸方向の変位を阻
止されている。この為、上記外輪5と上記内輪3とが軸
方向(図5〜6で外輪5が右方向、同じく内輪3が左方
向)に微小量相対変位しており、1対のシール板9a、
9aのうちの、一方(図6の左方)のシール板9aの締
め代が大きく、他方(図6の右方)のシール板9aの締
め代が小さくなっている。従って、粉塵や水等の異物が
存在しない上記凹部25側の一方のシール板9aに形成
した切り欠き16aを通じてのみ、玉6、6を設けた空
間15内の空気を給排する事ができる。逆に言えば、粉
塵等が発生し易い上記整流子23やブラシが存在する側
の他方のシール板9aの切り欠き16aを通じて、上記
空間15内の空気が給排される事はない。従って、この
空間15内に上記異物が侵入する事なく、この空間15
内の圧力変動を防止できる。この結果、上記シール板付
転がり軸受1aの寿命が確保できて、上記電動モータ1
9の信頼性及び耐久性が向上する。
【0019】
【発明の効果】本発明のシール板付転がり軸受は、以上
に述べた通り構成され作用するので、回転支持部に組み
込む作業が面倒になる事なく、内部空間の圧力変動防止
と異物の侵入防止とを図れる。この結果、このシール板
付転がり軸受の寿命を確保できて、このシール板付転が
り軸受を組み込んだ各種機器の信頼性及び耐久性の向上
に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す部分断面図。
【図2】図1のA矢示図。
【図3】シール板のシール溝に対する締め代を小さくし
た状態で示す、図1のB部拡大図。
【図4】シール板のシール溝に対する締め代を大きくし
た状態で示す、図1のB部拡大図。
【図5】本発明のシール板付き転がり軸受を電動モータ
に組み込んだ状態で示す部分断面図。
【図6】図5のC部拡大図。
【図7】従来構造の1例を示す断面図。
【図8】図7のD部拡大図。
【符号の説明】
1、1a、1b シール板付転がり軸受 2 内輪軌道 3 内輪 4 外輪軌道 5 外輪 6 玉 7 保持器 8 係止溝 9、9a シール板付 10 芯金 11 弾性材 12、12a シールリップ 13 シール溝 14 内側壁面 15 空間 16、16a 切り欠き 17 傾斜側面 19 電動モータ 20 ハウジング 21 回転軸 22 ロータ 23 整流子 24 皿ばね 25 凹部 26 小径段部 27 段差面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田原 稔 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 Fターム(参考) 3J016 AA02 BB03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面の軸方向中央部に内輪軌道を有す
    る内輪と、内周面の軸方向中央部に外輪軌道を有する外
    輪と、これら内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設
    けられた複数個の転動体と、それぞれ一方の周縁部を上
    記内輪の両端部外周面と外輪の両端部内周面とのうちの
    一方の周面に係止すると共に、他方の周縁部を上記内輪
    の両端部外周面と外輪の両端部内周面とのうちの他方の
    周面に形成したシール溝の側壁面に全周に亙って摺接さ
    せた1対のシール板とを備えたシール板付転がり軸受に
    於いて、これら各シール板の他方の周縁部を構成する弾
    性材の先端縁部を上記シール溝の側壁面に軸方向の締め
    代を持って当接させると共に、この弾性材の先端縁部
    で、上記締め代が大きくなると上記シール溝の側壁面に
    当接し、且つ、上記締め代が小さくなるとこのシール溝
    の側壁面に当接しない部分に切り欠きを形成し、上記締
    め代が大きくなった状態のシール板の切り欠きを通じ
    て、上記各転動体を設けた空間内の空気を給排自在にし
    た事を特徴とするシール板付転がり軸受。
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