JP6993867B2 - スイッチングレギュレータ及びその制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電流モード制御型スイッチングレギュレータに関し、特に、ハイサイドトランジスタ及びローサイドトランジスタのオン/オフ時に発生するリンギングノイズの影響を排除できる電流モード制御型スイッチングレギュレータに関する。
従来、電流モード制御型スイッチングレギュレータの中には、ローサイドトランジスタ及びハイサイドトランジスタの少なくとも一方に流れる電流を検出して電流モード制御を行うものがある。
特許文献1は、電流モード制御型スイッチング電源装置を提案する。特許文献1の図1には、ローサイドトランジスタに流れる電流を検出するものを、図14にはハイサイドトランジスに流れる電流を検出するものを、そして、図11には両者トランジスタに流れる電流を検出するものをそれぞれ開示する。
特許文献2は、リンギングノイズの影響を回避した電流検出ができるモータ制御装置を開示する。こうしたモータ制御装置は、上アームスイッチ(ハイサイドトランジスタ)及び下アームスイッチ(ローサイドトランジスタ)のうち、デューティ比が大きい側のアームスイッチがオンしているオン区間において、電流検出手段によりブラシレスモータの接続回路に流れる電流値を検出または推定する電流検出手段を備えている。
特許文献2の段落0020(実施例3)を参照すると、モータ電流を常に上アームスイッチのオン側と下アームスイッチのオン側とでそれぞれ検出し、両検出値の平均を電流検出値とする例を示す。さらに段落0021を参照すると、通常、上アームスイッチオン時と下アームスイッチオン時には、リンギングノイズが逆位相に発生することを示唆する。特許文献2によれば、スイッチング動作を変化させることなく、リンギングノイズの影響を回避した電流検出ができるとしている。
特開2016-67113号公報 特開2011-135629号公報
特許文献1は、種々の電流モード制御型スイッチングレギュレータを開示する。しかしながら、その目的は入力電圧に対する出力電圧の比が小さい場合及び大きい場合の双方に好適な電流モード制御型スイッチング電源装置を提供するものである。スイッチングレギュレータに生じるリンギングの影響を回避することを目的とはしていない。
特許文献2は、ハイサイドトランジスタ及びローサイドトランジスタのスイッチング時にリンギングノイズが発生すること、さらに、そのリンギングノイズの影響を回避するためにデューティ比が大きい側のアームスイッチがオンしているオン区間において、上アームスイッチ(ハイサイドトランジスタ)または下アームスイッチ(ローサイドトランジスタ)に流れる電流値を電流検出手段で検出することを示唆する。しかし、デューティ比を演算するためのデューティ比演算回路を必須の構成要件としているので、回路構成が複雑になる。また、電流検出手段は具体的にはシャント抵抗を用い、そのシャント抵抗をブラシレスモータのコイルに接続する回路構成であるので、シャント抵抗での消費電力が発生する。また、シャント抵抗はインバータの回路部とは別に用意しなければならないので、回路規模が増大するという不具合が生じる。
本発明は上記のような不具合を克服するためになされたもので、その目的とするところは、簡便な回路構成によって、リンギングノイズの影響を回避できる電流モード制御型スイッチングレギュレータを提供することにある。
本発明に係る電流モード制御型スイッチングレギュレータの一態様は、次の構成要件を備える。
(a)入力電圧を所定の出力電圧に変換して出力するハイサイドトランジスタ及びローサイドトランジスタを備えたスイッチング手段、
(b)前記スイッチング手段のスイッチング動作によりエネルギーの蓄積と放出を切り替えるインダクタ、
(c)前記インダクタから放出されるエネルギーを受け取り、前記出力電圧を平滑する平滑手段、
(d)前記平滑手段から取りだされた前記出力電圧を出力する出力端子、
(e)前記出力電圧またはこれに応じた帰還電圧と所定の基準電圧との差に応じた誤差信号電圧を生成する誤差信号電圧生成回路、
(g)前記ハイサイドトランジスタ及び前記ローサイドトランジスタに各別に流れる電流を電圧に変換するハイサイド電圧検出手段及びローサイド電圧検出手段、
(h)前記ハイサイド電圧検出手段及びローサイド電圧検出手段から出力された検出電圧を各別に増幅するハイサイド検出電圧増幅手段及びローサイド検出電圧増幅手段、
(i)前記ハイサイド検出電圧増幅手段及び前記ローサイド検出電圧増幅手段から出力された増幅出力電圧を合算する検出電圧合算手段、
(j)前記検出電圧合算手段から出力された合算電圧を平滑するローパスフィルタ、
(k)前記ローパスフィルタの出力電圧とスロープ信号とを比較しパルスデューティ比が制御されたPWM[pulse width modulation]信号を生成するPWMコンパレータ、及び、
(l)前記PWMコンパレータのPWM出力信号で前記ハイサイドトランジスタ及びローサイドトランジスタをスイッチングさせるPWM制御回路。
さらに本発明に係る電流モード制御型スイッチングレギュレータの別の態様では、前記ハイサイド電圧検出手段は前記ハイサイドトランジスタのオン抵抗であり、前記ローサイド電圧検出手段は前記ローサイドトランジスタのオン抵抗である。
さらに本発明に係る電流モード制御型スイッチングレギュレータの別の態様では、前記ハイサイドトランジスタに流れる電流をIH、前記ハイサイドトランジスタの前記オン抵抗をRonH、前記ハイサイド検出電圧増幅手段の電圧増幅度をαとし、前記ローサイドトランジスタに流れる電流をIL、前記ローサイドトランジスタのオン抵抗をRonL、前記ローサイド検出電圧増幅手段の電圧増幅度をβとしたとき、IH×RonH×α=IL×RonL×βに設定されている。
さらに本発明に係る電流モード制御型スイッチングレギュレータの別の態様では、前記ハイサイド増幅手段及び前記ローサイド増幅手段で増幅された電圧は、電流に変換されて前記ハイサイド増幅手段及び前記ローサイド増幅手段の出力段から各別に出力される。
さらに本発明に係る電流モード制御型スイッチングレギュレータの別の態様では、前記合算手段には、前記ハイサイド増幅手段及び前記ローサイド増幅手段の出力段に結合された合算抵抗が設けられている。
さらに本発明に係る電流モード制御型スイッチングレギュレータの別の態様では、前記合算信号は、バッファを介して前記ローパスフィルタに印加されている。
本発明は、比較的簡便な回路構成にも関わらず、ハイサイドトランジスタ及びローサイドトランジスタのオン/オフ時に発生するリンギングノイズを合算し、さらに合算したノイズ成分をローパスフィルタで抑圧して電流モード型のスイッチングレギュレータを制御するので、リンギンングノイズの影響を回避した電流モード制御型のスイッチングレギュレータを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態である降圧形式の電流モード制御型スイッチングレギュレータを備えた電子機器を示す回路構成図(トランジスタ内蔵型)である。 本発明の第1の実施の形態である降圧形式の電流モード制御型スイッチングレギュレータを備えた電子機器を示す回路構成図(トランジスタ外付け型)である。 図1A及び図1Bにおける主なノードの信号波形図である。 図1A及び図1Bにおいてハイサイドトランジスタのオンデューティ比が低い場合に主な信号や電圧に含まれるリンギングノイズを示す模式図である。 図1A及び図1Bにおいてハイサイドトランジスタのオンデューティ比が高い場合に主な信号や電圧に含まれるリンギングノイズを示す模式図である。 図1A及び図1Bにおいて図2に示したノードとは別のノードの信号波形図である。 図1A及び図1Bにおいて本発明の特徴である合算手段8、ローパスフィルタ10およびスロープ信号生成回路11からそれぞれ出力される電圧、信号を説明する信号波形図である。 本発明の第2の実施の形態である昇圧形式の電流モード制御型スイッチングレギュレータを備えた電子機器を示す回路構成図(トランジスタ内蔵型)である。 本発明の第2の実施の形態である昇圧形式の電流モード制御型スイッチングレギュレータを備えた電子機器を示す回路構成図(トランジスタ外付け型)である。
(第1の実施の形態)
図1A及び図1Bは、本発明を適用した降圧形式の電流モード制御型スイッチングレギュレータを備えた電子機器の回路構成図である。なお、各図の一点鎖線枠内に描かれた構成要素は、半導体集積回路装置に集積化された構成要素であることを示している。以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図示していない電池等の直流電源の出力電圧が、電流モード制御型スイッチングレギュレータ1の入力電圧Vinとなる。入力電圧Vinが印加される入力端子INは、ハイサイドトランジスタTH1(=出力スイッチに相当)のソースに接続される。ハイサイドトランジスタTH1のドレインと、インダクタL1及びローサイドトランジスタTL(=同期整流スイッチに相当)のドレインは、ノードN1において共通に接続されている。ローサイドトランジスタTL1のソースは、接地電位GNDに接続される。ハイサイドトランジスタTH1及びローサイドトランジスタTL1は、PWM制御回路13から出力されるハイサイドゲート信号GHとローサイドゲート信号GLに基づきオン/オフを繰り返して、インダクタL1に流すインダクタ電流Iswを制御するスイッチングトランジスタとして機能する。なお、本書において、ハイサイドトランジスタとは、降圧形式、昇圧形式に関わらず、電源電圧側に配置されるものをハイサイドトランジスタ、接地電位GND側に配置されるものをローサイドトランジスタと称する。
なお、図1A及び図1Bにおいて、ハイサイドトランジスタTH1は、pチャネル形MOS[metal oxide semiconductor]電界効果トランジスタ(以下、pMOSトランジスタと称する)であり、ローサイドトランジスタTL1はnチャネル形MOS電界効果トランジスタ(以下、nMOSトランジスタと称する)である。また、ハイサイドトランジスタTH1やローサイドトランジスタTL1としては、IGBT[Insulated Gate Bipolar Transistor]などを用いることも可能である。また、ハイサイドトランジスタTH1とローサイドトランジスタTL1は、バイポーラトランジスタで構成しても良い。
インダクタL1の一端はノードN1に接続されている。インダクタL1の他端はノードN2に接続されている。ノードN2には、抵抗R1の一端と、平滑キャパシタC1の一端及び出力端子OUTが接続されている。平滑キャパシタC1の他端は接地されている。出力端子OUTには負荷RLが接続されている。負荷RLは例えばCPUである。抵抗R1の他端はノードN3で抵抗R2の一端と共通に接続され、抵抗R2の他端は接地電位GNDに接続されている。
帰還電圧生成回路2は、ノードN2と接地電位GNDとの間に直列接続された抵抗R1及びR2で構成され、互いの共通接続点であるノードN3に帰還電圧Vfbを出力する。
誤差増幅回路3は、反転入力端子に入力される帰還電圧Vfbと非反転入力端子に入力される基準電圧Vt1とを比較し、その差分の誤差信号Verrを出力する。
位相補償回路4は、電流モード制御型スイッチングレギュレータ1の異常発振を防止するために用意されている。位相補償回路4は、誤差増幅回路3の出力端と接地端との間に直列に接続されたキャパシタC2と抵抗R3で構成されている。
PWMコンパレータ5は、反転入力端子に印加される誤差信号Verrと非反転入力端に印加されるスロープ信号Vslとを比較して、リセット信号Soffを生成する。PWMコンパレータ5は、誤差信号Verrがスロープ信号Vslを超えたタイミングでリセット信号Soffを出力する。
ハイサイド増幅手段6(=第1増幅部に相当)は、例えばオペアンプで構成され、ハイサイドトランジスタTH1のソースに印加される入力電圧Vinと、ドレインに生じるスイッチング電圧Vswとの差分であるハイサイド検出電圧VH(=第1検出信号に相当)を増幅してハイサイド検出増幅電圧VHα(=第1増幅検出信号に相当)を出力する。なお、ハイサイド増幅手段6の電圧増幅度の大きさは、符号αで表示されている。ハイサイド増幅手段6の非反転入力端子は、ハイサイドトランジスタTH1のソースすなわち入力端子INに、ハイサイド増幅手段6の反転入力端子は、ハイサイドトランジスタTH1のドレインすなわちノードN1にそれぞれ接続されている。ハイサイド検出電圧VHは、ハイサイドトランジスタTH1に流れるハイサイド電流IHに正比例する。なぜなら、ハイサイドトランジスタTH1のオン抵抗をRonHとすると、ハイサイド検出電圧VHは、VH=RonH×IHとして表されるからである。したがって、ハイサイドトランジスタTH1のオン抵抗RonHは、ハイサイド電流IHをハイサイド検出電圧VHに変換する電流-電圧変換手段として作用する。つまり、ハイサイドトランジスタTH1のオン抵抗RonHは、本発明のハイサイド電圧検出手段(=第1電流検出部に相当)として利用されている。ただし、ハイサイド電圧検出手段としては、例えば数Ωから十数Ωの低抵抗値の抵抗素子を別途用いることも可能である。
ハイサイド増幅手段6から出力されるハイサイド検出増幅電圧VHαは、ハイサイド検出電圧VHに電圧増幅度αを乗じた、VH×α=Ron×IH×αで表されるが、本発明でのハイサイド増幅手段6の出力は、検出出力電流i6として取り出すようにしている。これは後述で明らかになるが、ハイサイド検出増幅電圧VHαとローサイド検出増幅電圧VLβを合算抵抗R4で合算するためである。
ローサイド増幅手段7(=第2増幅部に相当)は、ハイサイド増幅手段6と同様に、例えばオペアンプで構成されており、ローサイドトランジスタTL1のソースとドレイン間の電圧、すなわち接地電位GNDとノードN1に現れるスイッチング電圧Vswとの差分であるローサイド検出電圧VL(=第2検出信号に相当)を増幅してローサイド検出増幅電圧VLβ(=第2増幅検出信号に相当)を出力する。なお、ローサイド増幅手段7の電圧増幅度の大きさは、符号βで表示されている。ローサイド増幅手段7の非反転入力端子は、ローサイドトランジスタTL1のソースが接続された接地電位GNDに、ローサイド増幅手段7の反転入力端子は、ローサイドトランジスタTL1のドレインすなわちノードN1にそれぞれ接続されている。ローサイド検出電圧VLは、ローサイドトランジスタTL1に流れるローサイド電流ILに正比例する。なぜならば、ローサイドトランジスタTL1のオン抵抗をRonLとすると、ローサイド検出電圧VLは、VL=RonL×ILとして表されるからである。したがって、ローサイドトランジスタTL1のオン抵抗RonLは、ローサイド電流ILをローサイド検出電圧VLに変換する電流-電圧変換手段として作用する。つまり、ローサイドトランジスタTL1のオン抵抗をRonLは、本発明のローサイド電圧検出手段(=第2電流検出部に相当)として利用されている。
ローサイド増幅手段7から出力されるローサイド検出増幅電圧VLβは、ローサイド検出電圧VLに電圧増幅度βを乗じた、VL×β=RonL×IL×βで表されるが、本発明でのローサイド増幅手段7の出力は、検出出力電流i7として取り出すようにしている。これは後述で明らかになるが、ローサイド検出増幅電圧VLβとハイサイド検出増幅電圧VHαとの合算を合算抵抗R4で容易に行うためである。
ローサイド増幅手段7から出力されるローサイド検出増幅電圧VLβは、VLBβ=VL×β=RonL×IL×βであり、ハイサイド増幅手段6から出力されるハイサイド検出増幅電圧VHαは、VHα=VH×α=RonH×IH×αであることは上述のとおりである。本発明の一実施の形態では、VHα=VLβ、すなわち、RonH×IH×α=RonL×IL×βとなるように設定することが好ましい。これによって、インダクタ電流Iswの電流リップルを検出することができる。
合算手段8(=合算部に相当)は、合算抵抗R4を含み、検出出力電流i6及び検出出力電流i7の合算電流を電圧変換することにより合成電圧Vsense(=合算検出信号に相当)を生成する。このようにして合算手段8で生成される合成電圧Vsenseは、ハイサイド検出増幅電圧VHαとローサイド検出増幅電圧VLβを合算した電圧となる。検出出力電流i6は、ハイサイド増幅手段6の出力段から、検出出力電流i7は、ローサイド増幅手段7の出力段からそれぞれ出力されている。検出出力電流i6及びi7は、それぞれハイサイド増幅手段6とローサイド増幅手段7の電流出力信号であるともいえる。検出出力電流i6,i7は、出力インピーダンスが高い出力段から出力されるので、ハイサイド検出電圧VH及びローサイド検出電圧VLに見合った電流を忠実に合算抵抗R4に供給することになる。これにより、合算抵抗R4では、ハイサイド検出電圧VH及びローサイド検出電圧VLを損失なく加算することができる。合成抵抗R4において、検出出力電流i6及びi7が合算されると、その合算電流が再び電圧に変換されて合成電圧Vsenseが生成される。
バッファ9は、前段の合算手段8から出力された合算電圧Vsenseを的確に後段のローパスフィルタ10に伝達するために用意されている。バッファ9の非反転入力端子は合算手段8に接続されており、合算電圧Vsenseが入力されている。バッファ9の反転入力端子と出力端子は共通に接続されており、後段のローパスフィルタ10に接続されている。バッファ9からは、バッファ出力電圧Vbufが出力される。バッファ出力電圧Vbufの大きさは、合算電圧Vsenseのそれに等しい。
ローパスフィルタ10(=平滑部に相当)は、バッファ出力電圧Vbufを平滑する。これによって、バッファ出力電圧Vbufに含まれるリンギングノイズは平滑される。ローパスフィルタ10は ローパスフィルタ出力電圧Vlpf(=平滑検出信号に相当)を出力する。ローパスフィルタ10は良く知られたオペアンプ、キャパシタ、及び抵抗を組み合わせた積分回路で構成することができる。積分回路の積分効果が不十分であると、リンギングノイズが残り、耐リンギングノイズ特性が低下する。反対に、積分回路の積分効果を大きくするために、例えばCR時定数が大きく設定されると、電流モード制御型スイッチングレギュレータの応答性が低下する。したがって、ローパスフィルタ10の時定数は両者の兼ね合いで設定することになる。
スロープ信号生成回路11は、電流モード制御型スイッチングレギュレータ1をPWM制御するために必要な三角波電圧や鋸歯状波電圧等のスロープ信号Vslを生成するために用意されている。スロープ信号Vslの直流レベルは、ローパスフィルタ10からのローパスフィルタ出力電圧Vlpfによって定まる。
オシレータ12は、例えば良く知られたCR発振器や、インバータまたは差動増幅器をリング状に接続した回路で構成されている。オシレータ12は、所定の発振周波数でセット信号Sonを生成し、これを後段のPWM制御回路13に供給する。なお、セット信号Sonは、ノードN5を介してスロープ信号生成回路11にも供給されており、スロープ信号Vslを生成するための基準信号となる。
PWM制御回路13は、オシレータ12から出力されるセット信号Son及びPWMコンパレータ5から出力されるリセット信号Soffを受け、ハイサイドゲート信号GH及びローサイドゲート信号GLを出力し、ハイサイドトランジスタTH1及びローサイドトランジスタT1Lを相補的にオン/オフさせる。PWM制御回路13の内部には図示しない順序回路、例えばRSフリップフロップが用意されており、このRSフリップフロップのセット端子にはオシレータ12で生成されるセット信号Sonが、リセット端子にはPWMコンパレータ5から出力されるリセット信号Soffがそれぞれ印加される。
PWM制御回路13には、ハイサイドトランジスタTH1からローサイドトランジスタTL1に向かって流れる過大な貫通電流を防止するため、ハイサイドゲート信号GHとローサイドゲート信号GLが共にローレベルとなる区間、いわゆるデッドタイムが設けられている。デッドタイムの区間、ハイサイドトランジスタTH1及びローサイドトランジスタTL1は共にオフとなり、貫通電流の電流経路を阻止する。
さらに、PWM制御回路13には、不図示の異常保護信号に応じてスイッチ出力段のスイッチング動作を強制的に停止させる機能(ハイサイドトランジスタTH1及びローサイドトランジスタTL1から出力される信号を共にローレベルとする機能)も備えている。
図1A及び図1Bにおいて、ローサイドトランジスタTL1は、同期整流トランジスタとしてハイサイドトランジスタTH1に同期し相補的に動作する。ローサイドトランジスタTL1は、ハイサイドトランジスタTH1がオフの時にオンとなり、ハイサイドトランジスタTH1がオンの時にオフとなる。ローサイドトランジスタTL1は、ローサイドゲート信号GLがハイレベルであるときにオンし、ローサイドゲート信号GLがローレベルであるときにオフする。
ハイサイドトランジスタTH1とローサイドトランジスタTL1を相補的にオン/オフさせることにより、ノードN1には矩形波状のスイッチング電圧Vswが現れる。このスイッチング電圧VswをインダクタL1と平滑キャパシタC1で平滑することにより、出力端子OUTに出力電圧Voutが取り出される。
本構成例の電流モード型スイッチングレギュレータ1は、ハイサイドトランジスタTH1、ローサイドトランジスタTL1、インダクタL1、及び、平滑キャパシタC1を用いることにより、入力端子INに供給された入力電圧Vinを降圧して所望の出力電圧Voutを出力端子OUTに生成するスイッチ出力段が形成されている。なお、ハイサイドトランジスタTH1とローサイドトランジスタTL1は、図1Aのように半導体集積回路装置に内蔵してもよいし、図1Bのように半導体集積回路装置に外付けしてもよい。
また、誤差増幅回路3、PWMコンパレータ5、スロープ信号生成回路11、オシレータ12、及び、PWM制御回路13は、ローパスフィルタ出力電圧Vlpfに応じた電流モード制御によりハイサイドトランジスタTH1とローサイドトランジスタTL1を相補的に駆動するスイッチ駆動部として、半導体集積回路装置に集積化されている。
図2は、図1A及び図1Bに示した電流モード制御型スイッチングレギュレータ1の主なノードの信号波形を示す。スイッチング電圧Vswは、ノードN1に出力される。スイッチング電圧Vswは、前に述べた通りハイサイドトランジスタTH1とローサイドトランジスタTL1との相補的な動作により生成されている。なお、図2に示したものは、作図の都合上、ハイレベルHの区間T1がローレベルの区間T2よりも長い、デューティ比が65%前後を示している。実際のデューティ比は出力端子OUTに結合される負荷RLの重さ、軽さに応じて変化することになる。
図2において、ハイサイド電流IHは、ハイサイドトランジスタTH1に流れる電流である。ハイサイド電流IHは、スイッチング電圧VswのハイレベルHの区間において徐々に増加する。ハイサイド電流IHの最大値は、例えば400mA程度である。ローサイド電流ILは、ローサイドトランジスタTL1に流れる電流である。ローサイド電流ILは、スイッチング電圧VswがローレベルLの区間、すなわちハイサイドトランジスタTH1がオフの区間、接地電位GND側からインダクタL1に電流を供給する役割を担う。ローサイド電流ILの最大値もハイサイド電流IHと同じ400mA程度となる。インダクタ電流Iswは、インダクタL1に流れる電流である。インダクタ電流Iswは、ハイサイド電流IHとローサイド電流ILとの合算電流である。インダクタ電流Iswは、三角波状を成しその振幅値を符号ΔIswで示す。振幅値ΔIswは、例えば100mA程度である。合算電圧Vsenseは、合算手段8の出力であるノードN4すなわち合算抵抗R4から取り出される。合算電圧Vsenseの振幅値ΔVsenseは、例えば1mV程度であり、極めて小さな値であるが、作図上拡大して示している。
図3A及び図3Bは、図2に付随するが、スイッチング電圧Vswにリンギングノイズが含まれている状態を模式的に示している。リンギングノイズはハイサイドトランジスタTH1及びローサイドトランジスタTL1がそれぞれオフ状態からオン状態に遷移するときに逆位相で発生する。なお、図3A及び図3Bには、図1A及び図1BのノードN1に出力されるスイッチング電圧Vswのデューティ比が例えば10%前後の比較的低い場合と、デューティ比が例えば90%前後の比較的高い場合の2つの状態で電圧・信号波形をそれぞれ模式的に示している。
図3Aはデューティ比が低い場合を、図3Bはデューティ比が高い場合をそれぞれ示している。図3Aにおいて、スイッチング電圧Vswには、時間の経過とともに振幅幅及び振幅値が不規則に変化するリンギングノイズnrが含まれている。ハイサイド検出電圧VHは、ハイサイドトランジスタTH1のドレイン・ソース間の電圧を示す。本図では、ハイサイド検出電圧VHのハイレベルHの区間と、ハイレベルHからローレベルLに遷移した直後にリンギングノイズnrが表われている状態を示す。リンギングノイズnrの影響は、スイッチング電圧Vswの周期Tが短くなるほど、すなわち周波数が高くなるほど大きくなる。
ローサイド検出電圧VLは、ローサイドトランジスタTL1のソース・ドレイン間の電圧を示す。本図では、ローサイド検出電圧VLのローレベルLの区間と、ローレベルLからハイレベルHに遷移する直後にリンギングノイズnrが生じている状態を示している。リンギングノイズnrの影響は、スイッチング電圧Vswの周期Tが短くなるほど、すなわち周波数が高くなるほど大きくなる。
図3A及び図3Bにおいて、合算検出電圧VsenseはノードN4に出力される。合算検出電圧Vsenseは、ハイサイド検出電圧VHとローサイド検出電圧VLとが合算された電圧である。本図では、合算検出電圧Vsenseにはリンギングノイズnrが少し含まれてはいるが、ハイサイド検出電圧VHとローサイド検出電圧VLに含まれているそれよりは減衰している状態を示している。ローパスフィルタ出力電圧Vlpfは、ローパスフィルタ10から出力されるが、本図では、リンギンギノイズnrは平滑されているために殆ど含まれていない状態を示している。ローパスフィルタ出力電圧Vlpfは、後段のスロープ信号生成回路11で生成されるスロープ信号Vslの直流レベルを決める。所定の直流レベルに設定されたスロープ信号Vslは、PWMコンパレータ5で誤差信号Verrと比較され、電流モード制御が実行される。
図4は、先に説明した図2~図3A及び図3Bのノードとは異なる電圧、信号を示している。
図4の(a)段は、ノードN5すなわちオシレータ12から出力されるセット信号Sonを示している。セット信号Sonは、PWMロジック回路13のセット信号となり、また、スロープ信号Vslを生成するための基準信号にもなっている。
図4の(b)段は、PWMコンパレータ5から出力されるリセット信号Soffを示している。リセット信号Soffは、PWMロジック回路7のリセット信号となる。
図4の(c)段は、ノードN1に出力されるスイッチング電圧Vswであり、図2、図3A及び図3Bに示したスイッチング電圧Vswと同じものであるが、波形を少し整形して示している。スイッチング電圧SWは、リセット信号Soffの立ち上がりエッジでハイレベルHからローレベルLに遷移される。
図4の(d)段は、バッファ9から出力されるバッファ出力電圧Vbufとローパスフィルタ12から出力されるローパスフィルタ出力電圧Vlpfを示す。バッファ出力電圧Vbufは、ノードN4に出力される合算検出電圧Vsenseと同じである。
図4の(e)段は、誤差増幅器4から出力される誤差信号Verr、ローパスフィルタ10から出力されるローパスフィルタ出力電圧Vlpf、及び、スロープ信号生成回路11から出力されるスロープ信号Vslを示す。スロープ信号Vslの直流レベルは、ローパスフィルタ出力電圧Vlpfで決定されている。なお、スロープ信号Vslとローパスフィルタ出力電圧Vlpfの直流レベルの関係は後述の図5にも示している。ローパスフィルタ出力電圧Vlpfの直流レベルは、ハイサイドトランジスタTH1に流れるハイサイド電流IH及びローサイドトランジスタTL1に流れるローサイド電流ILの大きさに基づきシフトする。これにより、スロープ信号Vslの直流レベルが制御され、PWMコンパレータ5で誤差信号Verrとの比較レベルがシフトして電流モード制御型のスイッチングレギュレータ1が実現される。ローパスフィルタ出力電圧Vlpfは、ローパスフィルタ12によってリンギングノイズが平滑されほぼ直流出力電圧として出力される。なお、誤差信号Verrとスロープ信号Vslとが交差するタイミングで、図4の(b)段に示すリセット信号Soffが立ち上がる。また、図4の(c)段に示すスイッチング電圧Vswは、スロープ信号Vslが誤差信号Verrよりも低い区間ではハイレベルHとなり、スロープ信号Vslが誤差信号Verrよりも高い区間ではローレベルLとなる。
図5は、図1A及び図1Bにおいて特に合算手段8から出力される合成電圧Vsense、ローパスフィルタ10から出力されるローパスフィルタ出力電圧Vlpf、及び、スロープ信号生成回路11から出力されるスロープ信号Vslの生成過程をそれぞれ説明する信号波形図である。これらの電圧や信号の生成は他の電圧、電流、信号も関係しているのでいくつかの信号等は、図1A及び図1Bを参照してこれらも簡単に説明する。
負荷電流Ioは負荷RLに流れる電流である。負荷電流Ioは、時刻t1からt2までは比較的小さな負荷電流Io1であり、時刻t2,t3及び時刻t4は比較的大きな負荷電流Io2に遷移した状態を示している。すなわち、時刻t2を境にして負荷RLに比較的大きな負荷電流Io2が供給される状態を示す。
スイッチング電圧VswはノードN1から出力される。スイッチング電圧VswはインダクタL1に電磁エネルギーを供給する。
スイッチング電流IswはインダクタL1に流れる。スイッチング電流Iswは、のこぎり波状や三角波状を成し、負荷電流Ioと連動し、時刻t2を境にして平均レベルがis1からis2に上昇した状態を示す。
ハイサイド検出電圧VHは、ハイサイドトランジスタTH1のソース・ドレイン間に生じる電圧であり、スイッチング電流Iswに追随し、時刻t1~t2までの区間は比較的小さな電圧VH1であるが、時刻t3~t4の区間は比較的大きな電圧VH2となる。
ローサイド検出電圧VLは、ローサイドトランジスタTL1のドレイン・ソース間に生じる電圧であり、ハイサイド検出電圧VHと同様にスイッチング電流Iswに追随し、時刻t1~t2までの区間は比較的小さな電圧VL1であるが、時刻t3~t4の区間は比較的大きな電圧VL2となる。
合成電圧Vsenseは、合算手段8から出力される。合成電圧Vsenseは、ハイサイド検出電圧VHとローサイド検出電圧VLとを合成した電圧である。結果的にはスイッチング電流Iswに追随し、電圧の波形もスイッチング電流Iswとほぼ同じとなる。したがって、時刻t2,t3を境にして平均レベルvse1が平均レベルvse2まで上昇する。
ローパスフィルタ出力電圧Vlpfは、ローパスフィルタ10から出力される。ローパスフィルタ出力電圧Vlpfは、合成電圧Vsense(より正確にはバッファ出力電圧Vbuf)からその高域信号成分がローパスフィルタ10で濾過された電圧となるが、実質的には合成電圧Vsenseの遷移に追随して、時刻t3から徐々に上昇する。ローパスフィルタ出力電圧Vsenseは、後段のスロープ信号生成回路11に供給される。
スロープ信号Vslは、スロープ信号生成回路11で生成される。スロープ信号Vslはのこぎり波状、三角波状を成している。スロープ信号Vslは、図示しないキャパシタを例えば定電流で充電または放電して生成される。スロープ信号Vslの下限のレベルはローパスフィルタ出力電圧Vlpfで決定されている。したがって、スロープ信号Vslの下限のレベルはローパスフィルタ出力電圧Vlpfのレベルに追随するので、時刻t3から徐々に上昇し始める。なお、時刻t1~t2までのスロープ信号Vslの上限値から下限値までの振幅値vsl1と時刻t3以降の振幅値vsl2とは変わらずに、vsl1=vsl2になるように設定されている。なお、スロープ信号Vslとフィルタ出力電圧Vlpfとの直流レベルの関係は、前述の図4の(e)段にも示している。
(第2の実施の形態)
図6A及び図6Bは、本発明を適用した昇圧形式の電流モード制御型スイッチングレギュレータを備えた電子機器の実施形態を示す回路構成図である。なお、各図の一点鎖線枠内に描かれた構成要素は、半導体集積回路装置に集積化された構成要素であることを示している。昇圧形式の電流モード制御型スイッチングレギュレータ1aは、入力電圧Vinを昇圧して出力電圧Voutを出力端子に取り出す。図6A及び図6Bの電流モード制御型スイッチングレギュレータ1aでは、入力電圧Vinが供給される入力端子INにインダクタL2の一端が接続され、インダクタL2の他端は、ローサイドトランジスタTL2(=出力スイッチに相当)のドレインに接続される。ローサイドトランジスタTL2のドレインとハイサイドトランジスタTH2(=同期整流スイッチに相当)のソースが共通に接続されている。これらの共通の接続点はノードN1で示されている。ローサイドトランジスタTL2のソースは接地電位GNDに接続されている。ハイサイドトランジスタTH2及びローサイドトランジスタTL2は、PWM制御回路13から出力されるハイサイドゲート信号GHとローサイドゲート信号GLに基づきそれぞれオン/オフを繰り返して、インダクタL2に流すインダクタ電流Iswを制御するスイッチングトランジスタとして機能する。
なお、ハイサイドトランジスタTH2はpMOSトランジスタ、ローサイドトランジスタTL2は、nMOSトランジスタである。また、ハイサイドトランジスタTH2やローサイドトランジスタTL2として、IGBTなどを用いることも可能である。また、ハイサイドトランジスタTH2とローサイドトランジスタTL2は、バイポーラトランジスタで構成しても良い。
図6A及び図6Bにおいて、ノードN2は、出力端子OUTと共通に接続されている。ノードN2には抵抗R1の一端と、平滑キャパシタC1の一端が接続されている。平滑キャパシタC1の他端は接地電位GNDに接続されている。出力端子OUTには負荷RLが接続されている。負荷RLは例えばCPUである。抵抗R1の他端はノードN3で抵抗R2の一端と共通に接続され、抵抗R2の他端は接地電位GNDに接続されている。
帰還電圧生成回路2は、ノードN2と接地電位GNDとの間に直列接続された抵抗R1及びR2で構成され、互いの共通接続点であるノードN3に帰還電圧Vfbを出力する。帰還電圧Vfbは、誤差増幅回路3の反転入力端子に接続される。誤差増幅回路3の非反転入力端子には基準電圧Vt1が接続される。そして、誤差増幅回路3の出力端子が位相補償回路4に接続されている。
ハイサイド増幅手段6は、図1A及び図1Bのものと同様に、例えばオペアンプで構成され、ハイサイドトランジスタTH2に流れるハイサイド電流IH2を検出する。ハイサイド電流IH2は、ハイサイドトランジスタTH2のソースとドレイン間の電圧降下を検出して行われる。こうした検出方法は図1A及び図1Bの降圧形式の電流モード制御型スイッチングレギュレータ1と同じであるので説明は割愛する。ローサイド増幅手段7は、例えばオペアンプで構成され、ローサイドトランジスタTL2に流れるローサイド電流IL2を検出する。ローサイド電流IL2は、ロ-サイドトランジスタTL2のソースとドレイン間の電圧降下を検出して行われる。こうした検出方法も図1A及び図1Bの降圧形式の電流モード制御型スイッチングレギュレータ1と同じであるので説明は割愛する。
要約すれば、図6A及び図6Bに示した昇圧形式の電流モード型スイッチングレギュレータ1aは、図1A及び図1Bに示した降圧形式の電流モード型スイッチングレギュレータ1とは、入力端子IN、ハイサイドトランジスタTH2、ローサイドトランジスタTL2、及びインダクタL2の間の回路接続が異なっているが、その他の回路構成及び回路接続は同じであるので、説明は割愛する。なお、ハイサイドトランジスタTH2とローサイドトランジスタTL2は、図6Aのように半導体集積回路装置に内蔵してもよいし、図6Bのように半導体集積回路装置に外付けしてもよい。
以上の説明から明らかになるように、本発明の電流モード制御型スイッチングレギュレータは、簡便な回路構成にも関わらず、リンギングノイズの影響を排除することができるので、産業上の利用可能性は極めて高い。
1,1a 電流モード制御型スイッチングレギュレータ
2 帰還電圧生成回路
3 誤差増幅回路
4 位相補償回路
5 PWMコンパレータ
6 ハイサイド増幅手段(=第1増幅部に相当)
7 ローサイド増幅手段(=第2増幅部に相当)
8 合算手段(=合算部に相当)
9 バッファ
10 ローパスフィルタ(=平滑部に相当)
11 スロープ信号生成回路
12 オシレータ
13 PWM制御回路
C1 平滑キャパシタ
C2 キャパシタ
GH ハイサイドゲート信号
GL ローサイドゲート信号
i6,i7 検出出力電流
IH ハイサイド電流
IL ローサイド電流
IN 入力端子
Io 負荷電流
Isw スイッチング電流
L1,L2 インダクタ
N1~N5 ノード
OUT 出力端子
R1~R3 抵抗
R3 合算抵抗
RL 負荷
Son セット信号
Soff リセット信号
TH1,TH2 ハイサイドトランジスタ
TL1,TL2 ローサイドトランジスタ
Vbuf バッファ出力電圧
Verr 誤差信号
Vfb 帰還電圧
VH ハイサイド検出電圧(=第1検出信号に相当)
VHα ハイサイド増幅電圧(=第1増幅検出信号に相当)
Vin 入力電圧
VL ローサイド検出電圧(=第2検出信号に相当)
VLβ ローサイド増幅電圧(=第2増幅検出信号に相当)
Vlpf ローパスフィルタ出力電圧(=平滑検出信号に相当)
Vout 出力電圧
Vsl スロープ信号
Vsw スイッチング電圧
Vt1 基準電圧
Vsense 合成検出電圧(=合成検出信号に相当)

Claims (20)

  1. 出力スイッチと同期整流スイッチを備えたスイッチングレギュレータの制御主体となる制御装置であって、
    前記出力スイッチに流れる電流に応じた第1検出信号と前記同期整流スイッチに流れる電流に応じた第2検出信号を合算して合算検出信号を生成する合算部と、
    前記合算検出信号を平滑して平滑検出信号を生成する平滑部と、
    前記平滑検出信号に応じた電流モード制御により前記出力スイッチと前記同期整流スイッチを相補的に駆動するスイッチ駆動部と、
    前記第1検出信号を増幅して第1増幅検出信号を生成する第1増幅部と、
    前記第2検出信号を増幅して第2増幅検出信号を生成する第2増幅部と、
    を有し、
    前記合算部は、前記第1増幅検出信号と前記第2増幅検出信号を合算して前記合算検出信号を生成する、制御装置。
  2. 前記第1増幅検出信号と前記第2増幅検出信号は、いずれも電流信号である、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記合算部は、前記第1増幅検出信号と前記第2増幅検出信号の合算電流を電圧変換して前記合算検出信号を生成する合算抵抗を含む、請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記合算検出信号を前記平滑部に伝達するバッファをさらに有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の制御装置。
  5. 前記平滑部は、ローパスフィルタである、請求項1~4のいずれか一項に記載の制御装置。
  6. 前記スイッチ駆動部は、
    所定の発振周波数でセット信号を生成するオシレータと、
    前記スイッチングレギュレータの出力電圧またはこれに応じた帰還電圧と所定の基準電圧との差に応じた誤差信号を生成する誤差増幅回路と、
    前記平滑検出信号に応じたスロープ信号を生成するスロープ信号生成回路と、
    前記スロープ信号と前記誤差信号とを比較してリセット信号を生成するPWM[pulse width modulation]コンパレータと、
    前記セット信号と前記リセット信号に応じて前記出力スイッチと前記同期整流スイッチそれぞれの駆動信号を生成するPWM制御回路と、
    を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の制御装置。
  7. 前記誤差増幅回路の出力端には、位相補償回路が接続される、請求項6に記載の制御装置。
  8. 入力電圧を所定の出力電圧に変換して出力する前記出力スイッチ及び前記同期整流スイッチを備えたスイッチ出力段と、
    前記スイッチ出力段の駆動制御を行う請求項1~のいずれか一項に記載の制御装置と、
    を有するスイッチングレギュレータ。
  9. 前記スイッチ出力段は、
    前記出力スイッチと前記同期整流スイッチのスイッチング動作によりエネルギーの蓄積と放出を切り替えるインダクタと、
    前記インダクタから放出されるエネルギーを受け取って前記出力電圧を平滑する平滑手段と、
    をさらに含む、請求項8に記載のスイッチングレギュレータ。
  10. 前記出力スイッチ及び前記同期整流スイッチに流れる電流を各別に検出して前記第1検出信号及び前記第2検出信号を生成する第1電流検出部及び第2電流検出部をさらに有する、請求項8または9に記載のスイッチングレギュレータ。
  11. 前記第1電流検出部は前記出力スイッチのオン抵抗であり、前記第2電流検出部は前記同期整流スイッチのオン抵抗である、請求項10に記載のスイッチングレギュレータ。
  12. 前記出力スイッチに流れる電流をIH、前記出力スイッチのオン抵抗をRonH、前記第1検出信号を増幅する第1増幅部の増幅度をαとし、前記同期整流スイッチに流れる電流をIL、前記同期整流スイッチのオン抵抗をRonL、前記第2検出信号を増幅する第2増幅部の電圧増幅度をβとしたとき、IH×RonH×α=IL×RonL×βに設定される、請求項8~11のいずれか一項に記載のスイッチングレギュレータ。
  13. 入力電圧を所定の出力電圧に変換して出力する出力スイッチ及び同期整流スイッチを備えたスイッチ出力段と、
    前記スイッチ出力段の駆動制御を行う制御装置と、
    を有するスイッチングレギュレータであって、
    前記制御装置は、
    前記出力スイッチに流れる電流に応じた第1検出信号と前記同期整流スイッチに流れる電流に応じた第2検出信号を合算して合算検出信号を生成する合算部と、
    前記合算検出信号を平滑して平滑検出信号を生成する平滑部と、
    前記平滑検出信号に応じた電流モード制御により前記出力スイッチと前記同期整流スイッチを相補的に駆動するスイッチ駆動部と、
    を有し、
    前記出力スイッチに流れる電流をIH、前記出力スイッチのオン抵抗をRonH、前記第1検出信号を増幅する第1増幅部の増幅度をαとし、前記同期整流スイッチに流れる電流をIL、前記同期整流スイッチのオン抵抗をRonL、前記第2検出信号を増幅する第2増幅部の電圧増幅度をβとしたとき、IH×RonH×α=IL×RonL×βに設定されるスイッチングレギュレータ。
  14. 前記出力電圧は前記入力電圧よりも低い、請求項8~13のいずれか一項に記載のスイッチングレギュレータ。
  15. 前記出力スイッチは、pチャネル形MOS[metal oxide semiconductor]電界効果トランジスタであり、前記同期整流スイッチは、nチャネル形MOS電界効果トランジスタである請求項14に記載のスイッチングレギュレータ。
  16. 前記出力電圧は前記入力電圧よりも高い、請求項8~13のいずれか一項に記載のスイッチングレギュレータ。
  17. 前記出力スイッチは、nチャネル形MOS電界効果トランジスタであり、前記同期整流スイッチは、pチャネル形MOS電界効果トランジスタである請求項16に記載のスイッチングレギュレータ。
  18. 前記出力スイッチと前記同期整流スイッチは、前記制御装置が集積化された半導体集積回路装置に内蔵されている、請求項8~17のいずれか一項に記載のスイッチングレギュレータ。
  19. 前記出力スイッチと前記同期整流スイッチは、前記制御装置が集積化された半導体集積回路装置に外付けされている、請求項8~17のいずれか一項に記載のスイッチングレギュレータ。
  20. 請求項8~19のいずれか一項に記載のスイッチングレギュレータと、
    前記スイッチングレギュレータから電力供給を受ける負荷と、
    を有する電子機器。
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