JP6981299B2 - 磁気センサ - Google Patents

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Description

本発明は磁気センサに関し、特に、センサチップに磁束を集めるための磁性体ブロックを備えた磁気センサに関する。
磁気検出素子を用いた磁気センサは、電流計や磁気エンコーダなどに広く用いられている。特許文献1に記載されているように、磁気センサには、磁気検出素子に磁束を集めるための磁性体ブロックが設けられることがある。例えば、特許文献1の図10に記載された磁気センサは、素子形成面に一対の磁気検出素子が形成されたセンサチップと、センサチップの左側面を覆う磁性体ブロック22と、センサチップの右側面を覆う磁性体ブロック23とを有し、これにより一対の磁気検出素子に対して互いに逆方向の磁界を印加する構造が記載されている。
特許第5500785号公報
しかしながら、特許文献1に記載された磁気センサは、磁性体ブロック22,23が素子形成面とは異なる側面のみを覆っているため、磁気検出素子と磁性体ブロック22,23の距離が大きく、漏洩磁束が増大するという問題があった。漏洩磁束を低減するためには、素子形成面の一部が磁性体ブロック22,23で覆われるよう、磁性体ブロック22,23をL字型に変形させる方法が考えられるが、この場合には、磁性体ブロック22,23と磁気検出素子や端子電極の干渉が問題となる。
したがって、本発明の目的は、漏洩磁束を低減することによって検出感度を高めることができるとともに、磁性体ブロックと磁気検出素子及び端子電極の干渉が防止された磁気センサを提供することである。
本発明による磁気センサは、磁気検出素子及び端子電極が形成された素子形成面と、素子形成面と略直交し、互いに反対側に位置する第1及び第2の側面とを有するセンサチップと、第1及び第2の側面をそれぞれ覆う第1及び第2の磁性体ブロックと、を備え、第1の磁性体ブロックは、磁気検出素子及び端子電極を覆うことなく、素子形成面の一部を覆う第1のオーバーハング部分を有し、第2の磁性体ブロックは、磁気検出素子及び端子電極を覆うことなく、素子形成面の別の一部を覆う第2のオーバーハング部分を有することを特徴とする。
本発明によれば、センサチップの側面を覆う第1及び第2の磁性体ブロックが素子形成面の一部をさらに覆っていることから、磁気検出素子と第1及び第2の磁性体ブロックの距離が短縮される。これにより、漏洩磁束が低減されることから、検出感度を高めることが可能となる。しかも、第1及び第2の磁性体ブロックは、磁気検出素子及び端子電極を覆わない形状を有していることから、第1及び第2の磁性体ブロックが磁気検出素子や端子電極と干渉することもない。
本発明において、第1及び第2のオーバーハング部分は、端子電極の少なくとも一部を露出させる切り欠きを有するものであっても構わない。これによれば、第1及び第2の磁性体ブロックの体積を確保しつつ、端子電極との干渉を防止することができる。
本発明において、センサチップは、素子形成面と略直交し、且つ、第1及び第2の側面と略直交する実装面をさらに有し、端子電極は、実装面側の辺に沿って複数個配列されていても構わない。これによれば、センサチップを実装基板に寝かせて搭載することができることから、大型の磁性体ブロックを用いる場合であっても、実装基板に第1及び第2の磁性体ブロックを安定して保持することが可能となる。
本発明において、センサチップは、素子形成面の反対側に位置する裏面をさらに有し、第1及び第2の磁性体ブロックは、裏面をさらに覆うものであっても構わない。これによれば、素子形成面に対して垂直方向の磁束に対する選択性を高めることが可能となる。
本発明による磁気センサは、素子形成面のさらに別の一部を覆い、素子形成面と直交する所定方向に延在する第3の磁性体ブロックをさらに備えても構わない。これによれば、素子形成面に対して垂直方向の磁束に対する選択性が高められるとともに、第1及び第2の磁性体ブロックと第3の磁性体ブロックの間のエアギャップを短縮することが可能となる。
本発明において、磁気検出素子は、第1及び第2の磁気検出素子を含み、第1の磁気検出素子は、所定方向から見て第1の磁性体ブロックと第3の磁性体ブロックの間に位置し、第2の磁気検出素子は、所定方向から見て第2の磁性体ブロックと第3の磁性体ブロックの間に位置するものであっても構わない。これによれば、第1の磁気検出素子と第2の磁気検出素子に対して互いに逆方向の磁界を与えることが可能となる。
本発明による磁気センサは、素子形成面に設けられ、それぞれ第1乃至第3の磁性体ブロックに覆われた第1乃至第3の磁性体層をさらに備え、第1の磁気検出素子は、第1の磁性体層と第3の磁性体層からなる第1のギャップによって形成される磁路上に配置され、第2の磁気検出素子は、第2の磁性体層と第3の磁性体層からなる第2のギャップによって形成される磁路上に配置されるものであっても構わない。これによれば、素子形成面上における磁気抵抗が大幅に低下することから、より高い検出感度を得ることが可能となる。
本発明において、第1の磁性体ブロックは、素子形成面と直交する軸を中心に第2の磁性体ブロックを180°回転させた場合に得られる形状を有していても構わない。これによれば、第1の磁性体ブロックと第2の磁性体ブロックを作り分ける必要がなくなることから、製造コストを低減することが可能となる。
このように、本発明によれば、漏洩磁束を低減することによって検出感度を高めることができるとともに、磁性体ブロックと磁気検出素子及び端子電極の干渉を防止することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態による磁気センサ10Aの外観を示す略斜視図である。 図2は、磁気センサ10Aの略上面図である。 図3は、図2に示すA−A線に沿った略断面図である。 図4は、磁気センサ10Aを実装基板2に搭載した状態を説明するための模式的な斜視図である。 図5は、端子電極51〜56と磁気検出素子R1〜R4との接続関係を説明するための回路図である。 図6は、本発明の第2の実施形態による磁気センサ10Bを実装基板2に搭載した状態を説明するための模式的な斜視図である。 図7は、本発明の第3の実施形態による磁気センサ10Cを実装基板2に搭載した状態を説明するための模式的な斜視図である。 図8は、本発明の第4の実施形態による磁気センサ10Dを実装基板2に搭載した状態を説明するための模式的な斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態による磁気センサ10Aの外観を示す略斜視図である。また、図2は磁気センサ10Aの略上面図であり、図3は図2に示すA−A線に沿った略断面図である。
図1〜図3に示すように、本実施形態による磁気センサ10Aは、センサチップ20と、センサチップ20に付加された3つの磁性体ブロック30〜32とを備えている。センサチップ20の作製方法としては、集合基板に多数のセンサチップ20を同時に形成し、これらを分離することによって多数個取りする方法が一般的であるが、本発明がこれに限定されるものではなく、個々のセンサチップ20を別個に作製しても構わない。
センサチップ20は略直方体形状を有し、xy平面を構成する素子形成面20aには4つの磁気検出素子R1〜R4が形成されている。磁気検出素子R1〜R4は、磁界の向き及び強度に応じて電気抵抗が変化する素子であれば特に限定されない。本実施形態においては、磁気検出素子R1〜R4の感度方向(固定磁化方向)は、図3の矢印Pが示す方向(x方向におけるプラス側)に全て揃えられている。また、素子形成面20a上には絶縁膜24が形成されており、これによって磁気検出素子R1〜R4が保護されている。
センサチップ20は、yz平面を構成する第1及び第2の側面21,22と、素子形成面20aの反対側に位置し、xy平面を構成する裏面23をさらに有している。第1及び第2の側面21,22は、素子形成面20aと略直交する面であるが、完全に直交する必要はない。また、裏面23は素子形成面20aと略平行な面であるが、完全に平行である必要はない。
磁性体ブロック30〜32は、フェライトなど透磁率の高い軟磁性材料からなる集磁体である。磁性体ブロック30〜32は、接着剤などを用いてセンサチップ20に接着されていても構わないし、後述する他の実装基板にセンサチップ20とともに搭載され、実装基板上でセンサチップ20との相対的な位置関係が固定されているものであっても構わない。
磁性体ブロック30は、平面視で、つまりz方向から見て、磁気検出素子R1,R3と磁気検出素子R2,R4との間に配置されており、z方向を長手方向とする直方体形状を有している。磁性体ブロック30はz方向の磁束φを集め、これを素子形成面20a上でx方向における両側にスプリットさせる役割を果たす。磁性体ブロック30のz方向における高さについては特に限定されないが、z方向における高さをより高くすることによって、z方向の磁束の選択性を高めることができる。本実施形態においては、磁性体ブロック30のy方向における幅がセンサチップ20のy方向における幅と略一致しているが、本発明がこれに限定されるものではない。
センサチップ20の側面21及び裏面23の半分は、第1の磁性体ブロック31によって覆われている。同様に、センサチップ20の側面22及び裏面23の残り半分は、第2の磁性体ブロック32によって覆われている。本実施形態においては、磁性体ブロック31,32のy方向における幅がセンサチップ20のy方向における幅と略一致しているが、本発明がこれに限定されるものではない。また、磁性体ブロック31,32がセンサチップ20の裏面23を覆うことは必須でないが、センサチップ20の裏面23を覆うことにより、z方向の磁束に対する選択性をより高めることが可能となる。
磁性体ブロック31は、z方向における位置が素子形成面20aを超えるようz方向に延長され、さらにこの延長された部分から素子形成面20a側に折り曲げられた第1のオーバーハング部分OH1を有している。同様に、磁性体ブロック32は、z方向における位置が素子形成面20aを超えるようz方向に延長され、さらにこの延長された部分から素子形成面20a側に折り曲げられた第2のオーバーハング部分OH2を有している。本実施形態においては、磁性体ブロック31と磁性体ブロック32が互いに同じ形状を有している。つまり、磁性体ブロック31と磁性体ブロック32は、z軸を中心に互いに180°回転させたものに相当し、このため、両者を作り分ける必要はない。
かかる構成により、z方向から見て、磁気検出素子R1,R3は磁性体ブロック30と磁性体ブロック31のオーバーハング部分OH1との間に位置し、磁気検出素子R2,R4は磁性体ブロック30と磁性体ブロック32のオーバーハング部分OH2との間に位置する。このため、磁性体ブロック30によって集められた磁束φは、図3に示すように左右にほぼ均等に分配された後、オーバーハング部分OH1,OH2を介して磁性体ブロック31,32に吸い込まれる。この時、磁束φの一部が磁気検出素子R1〜R4を通過するため、磁気検出素子R1,R3と磁気検出素子R2,R4には、互いに逆方向の磁束が与えられることになる。上述の通り、磁気検出素子R1〜R4の磁化固定方向は、矢印Pが示すxプラス方向に揃えられていることから、磁束のx方向における成分に対して感度を持つことになる。
本実施形態においては、オーバーハング部分OH1,OH2のy方向における幅W1が磁性体ブロック31,32のy方向における幅W2よりも狭く、これにより、素子形成面20aの角部近傍がオーバーハング部分OH1,OH2で覆われることなく露出している。具体的には、オーバーハング部分OH1のy方向における両側には切り欠き31a,31bが形成され、オーバーハング部分OH2のy方向における両側には切り欠き32a,32bが形成されており、切り欠き31a,31b,32a,32bが設けられた位置においては、素子形成面20aが露出している。本実施形態においては、切り欠き31a,31b,32a,32bのy方向における幅は全て同じである。
図1及び図2に示すように、素子形成面20aには複数の端子電極51〜56が設けられており、特に端部に位置する端子電極51,56は素子形成面20aの角部近傍に位置している。しかしながら、本実施形態においては、オーバーハング部分OH1,OH2に切り欠き31a,32aが設けられており、これにより、素子形成面20aの角部近傍がオーバーハング部分OH1,OH2で覆われることなく露出していることから、端子電極51〜56がオーバーハング部分OH1,OH2で覆われることがない。
さらに、本実施形態による磁気センサ10Aにおいては、絶縁膜24上に磁性体層40〜42が形成されている。磁性体層40は、平面視で素子形成面20a上の略中央に位置し、そのx方向における両側に磁性体層41,42が配置される。特に限定されるものではないが、磁性体層40〜42としては、樹脂材料に磁性フィラーが分散された複合磁性材料からなる膜であっても構わないし、ニッケル又はパーマロイなどの軟磁性材料からなる薄膜もしくは箔であっても構わないし、フェライトなどからなる薄膜又はバルクシートであっても構わない。
磁性体層40は、中央に位置する主領域M0と、主領域M0からx方向に離れるに従ってy方向における幅が狭くなる収束領域S1〜S4を含む。主領域M0は、磁性体ブロック30によって覆われる部分である。収束領域S1〜S4は、主領域M0からx方向に離れるに従ってy方向における幅が狭くなるテーパー形状部分であり、本実施形態では、収束領域S1,S3が主領域M0に対してx方向マイナス側(左側)に位置し、収束領域S2,S4が主領域M0に対してx方向プラス側(右側)に位置する。これにより、磁性体ブロック30を介して取り込まれた磁束が主領域M0に入射されると、この磁束が収束領域S1〜S4に対してほぼ均等に分配される。そして、分配された磁束は、テーパー形状を有する収束領域S1〜S4を通過することにより、磁束密度が高められる。
一方、磁性体層41は、主領域M1と、主領域M1からx方向(プラス側)に離れるに従ってy方向における幅が狭くなる収束領域S5,S7を含む。同様に、磁性体層42は、主領域M2と、主領域M2からx方向(マイナス側)に離れるに従ってy方向における幅が狭くなる収束領域S6,S8を含む。主領域M1は、センサチップ20のx方向マイナス側における端部近傍に位置し、オーバーハング部分OH1に覆われている。一方、主領域M2は、センサチップ20のx方向プラス側における端部近傍に位置し、オーバーハング部分OH2に覆われている。
図2に示すように、収束領域S1〜S4の先端部は、それぞれギャップG1〜G4を介して収束領域S5〜S8の先端部と対向している。ギャップG1〜G4にはそれぞれy方向に延在する磁気検出素子R1〜R4が配置されている。ギャップG1〜G4の幅方向についてはx方向である必要はなく、z方向であっても構わないし、x方向成分及びz方向成分を有する斜め方向であっても構わない。さらに、磁気検出素子R1〜R4が厳密にギャップG1〜G4間に位置している必要はなく、ギャップの存在によって形成される磁路上に位置していれば足りる。
このように、本実施形態による磁気センサ10Aは、素子形成面20aに磁性体層40〜42が設けられていることから、素子形成面20a上における磁気抵抗が低減され、磁束が効率よく磁気検出素子R1〜R4に印加される。このため、このような磁性体層40〜42を設けない場合と比べて、より高い磁気検出感度を得ることが可能となる。しかも、ギャップG1〜G4を構成する8つの収束領域S1〜S8は、いずれも対応する磁気検出素子R1〜R4に向かって幅が狭くなるテーパー形状を有していることから、磁気検出素子R1〜R4に与えられる磁束の密度が高められる。
図4は、本実施形態による磁気センサ10Aを実装基板2に搭載した状態を説明するための模式的な斜視図である。
図4に示すように、本実施形態による磁気センサ10Aは、xz平面を有する実装基板2に対して90°寝かせた状態で搭載することができる。つまり、センサチップ20のxz面は図1に示す実装面20bを構成しており、この実装面20bが実装基板2と向かい合うように搭載される。このため、磁性体ブロック30〜32のz方向における長さが長い場合であっても、磁性体ブロック30〜32を実装基板2に安定して固定することが可能である。また、実装基板2には、x方向に配列された端子電極61〜66が設けられており、実装基板2に磁気センサ10Aが搭載されると、磁気センサ10Aに設けられた端子電極51〜56と実装基板2に設けられた端子電極61〜66が図示しないハンダボールなどを介してそれぞれ接続される。
このように、本実施形態による磁気センサ10Aは、90°寝かせた状態で実装基板2に搭載可能とするため、センサチップ20に設けられた端子電極51〜56は、実装面20b側の辺に沿って配列される。本実施形態においては、端子電極53と端子電極54のx方向における間隔が拡大されており、この隙間を覆う位置に磁性体ブロック30が配置される。また、x方向における端部に位置する端子電極51,56は、y方向から見ると磁性体ブロック31,32のオーバーハング部分OH1,OH2と重なっているが、端子電極51,56に対応する位置には切り欠き31a,32aが設けられていることから、オーバーハング部分OH1,OH2で覆われることなく、端子電極51,56を露出させることができる。これにより、オーバーハング部分OH1,OH2と端子電極51,56が干渉することがなくため、端子電極51,56と端子電極61,66を容易に接続することが可能となる。
図5は、端子電極51〜56と磁気検出素子R1〜R4との接続関係を説明するための回路図である。
図5に示すように、磁気検出素子R1は端子電極53,56間に接続され、磁気検出素子R2は端子電極54,55間に接続され、磁気検出素子R3は端子電極53,54間に接続され、磁気検出素子R4は端子電極55,56間に接続されている。ここで、端子電極56には電源電位Vccが与えられ、端子電極54には接地電位GNDが与えられる。そして、磁気検出素子R1〜R4は全て同一の磁化固定方向を有していることから、磁性体ブロック30からみて一方側に位置する磁気検出素子R1,R3の抵抗変化量と、磁性体ブロック30からみて他方側に位置する磁気検出素子R2,R4の抵抗変化量との間には差が生じる。これにより、磁気検出素子R1〜R4は差動ブリッジ回路を構成し、磁束密度に応じた磁気検出素子R1〜R4の電気抵抗の変化が端子電極53,55に現れることになる。
端子電極53,55から出力される差動信号は、実装基板2又はその外部に設けられた差動アンプ71に入力される。差動アンプ71の出力信号は、端子電極52にフィードバックされる。図5に示すように、端子電極51と端子電極52との間には補償コイルCが接続されており、これにより、補償コイルCは差動アンプ71の出力信号に応じた磁界を発生させる。かかる構成により、磁束密度に応じた磁気検出素子R1〜R4の電気抵抗の変化が端子電極53,55に現れると、磁束密度に応じた電流が補償コイルCに流れ、逆方向の磁束を発生させる。これにより、外部磁束が打ち消される。そして、差動アンプ71から出力される電流を検出回路72によって電流電圧変換すれば、外部磁束の強さを検出することが可能となる。
このように、本実施形態による磁気センサ10Aは、磁性体ブロック31,32がそれぞれオーバーハング部分OH1,OH2を有していることから、磁性体ブロック30と磁性体ブロック31,32との間の磁気抵抗が小さくなる。これにより、漏洩磁束が低減されることから、従来の磁気センサと比べて高い検出感度を得ることが可能となる。しかも、オーバーハング部分OH1,OH2にはそれぞれ切り欠き31a,32aが設けられていることから、端子電極51〜56とオーバーハング部分OH1,OH2との干渉を防止することができる。さらに、本実施形態においては、磁性体ブロック31と磁性体ブロック32が互いに同じ形状を有していることから、両者を作り分ける必要がなく、同一形状の磁性体ブロックを作製すれば足りる。
<第2の実施形態>
図6は、本発明の第2の実施形態による磁気センサ10Bを実装基板2に搭載した状態を説明するための模式的な斜視図である。
図6に示すように、本実施形態による磁気センサ10Bは、オーバーハング部分OH1,OH2がz方向から見て凸型形状を有している点において、第1の実施形態による磁気センサ10Aと相違している。その他の構成は、第1の実施形態による磁気センサ10Aと同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態においては、オーバーハング部分OH1,OH2の付け根のy方向における幅W3については、幅W2と同じであるが、切り欠き31a,31b,32a,32bが設けられているため、オーバーハング部分OH1,OH2の先端部のy方向における幅W1は、幅W2よりも狭くなっている。これにより、第1の実施形態による磁気センサ10Aと同様、端子電極51〜56とオーバーハング部分OH1,OH2との干渉を防止することができる。また、本実施形態においては、オーバーハング部分OH1,OH2のy方向における幅が付け根部分において拡大されていることから、第1の実施形態よりも磁性体ブロック31,32の体積が大きく、このため、磁性体ブロック31,32による集磁効果を高めることが可能となる。
<第3の実施形態>
図7は、本発明の第3の実施形態による磁気センサ10Cを実装基板2に搭載した状態を説明するための模式的な斜視図である。
図7に示すように、本実施形態による磁気センサ10Cは、オーバーハング部分OH1に設けられた切り欠き31bと、オーバーハング部分OH2に設けられた切り欠き32bが省略されている点において、第1の実施形態による磁気センサ10Aと相違している。その他の構成は、第1の実施形態による磁気センサ10Aと同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態においては、オーバーハング部分OH1,OH2の形状がy方向に非対称であり、実装基板2から見て遠い側には切り欠き31b,32bが設けられていないが、実装基板2に近い側には切り欠き31a,32aが設けられているため、第1の実施形態による磁気センサ10Aと同様、端子電極51〜56とオーバーハング部分OH1,OH2との干渉を防止することができる。また、本実施形態においては、切り欠き31b,32bが省略されていることから、第1の実施形態よりも磁性体ブロック31,32の体積が大きく、このため、磁性体ブロック31,32による集磁効果を高めることが可能となる。
<第4の実施形態>
図8は、本発明の第4の実施形態による磁気センサ10Dを実装基板2に搭載した状態を説明するための模式的な斜視図である。
図8に示すように、本実施形態による磁気センサ10Dは、オーバーハング部分OH1に設けられた切り欠き31bと、オーバーハング部分OH2に設けられた切り欠き32bが省略されている点において、第2の実施形態による磁気センサ10Bと相違している。その他の構成は、第2の実施形態による磁気センサ10Bと同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態においても、オーバーハング部分OH1,OH2の形状がy方向に非対称であり、実装基板2から見て遠い側には切り欠き31b,32bが設けられていないが、実装基板2に近い側には切り欠き31a,32aが設けられているため、第2の実施形態による磁気センサ10Bと同様、端子電極51〜56とオーバーハング部分OH1,OH2との干渉を防止することができる。また、本実施形態においては、切り欠き31b,32bが省略されていることから、第2の実施形態よりも磁性体ブロック31,32の体積がさらに大きく、このため、磁性体ブロック31,32による集磁効果をいっそう高めることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
2 実装基板
10A〜10D 磁気センサ
20 センサチップ
20a 素子形成面
20b 実装面
21 第1の側面
22 第2の側面
23 裏面
24 絶縁膜
30 第3の磁性体ブロック
31 第1の磁性体ブロック
32 第2の磁性体ブロック
31a,31b,32a,32b 切り欠き
40 第3の磁性体層
41 第1の磁性体層
42 第2の磁性体層
51〜56 端子電極
61〜66 端子電極
71 差動アンプ
72 検出回路
C 補償コイル
G1〜G4 ギャップ
M0〜M2 主領域
OH1 第1のオーバーハング部分
OH2 第2のオーバーハング部分
R1〜R4 磁気検出素子
S1〜S8 収束領域
φ 磁束

Claims (8)

  1. 磁気検出素子及び端子電極が形成された素子形成面と、前記素子形成面と略直交し、互いに反対側に位置する第1及び第2の側面とを有するセンサチップと、
    前記第1及び第2の側面をそれぞれ覆う第1及び第2の磁性体ブロックと、を備え、
    前記第1の磁性体ブロックは、前記磁気検出素子及び前記端子電極を覆うことなく、前記素子形成面の一部を覆う第1のオーバーハング部分を有し、
    前記第2の磁性体ブロックは、前記磁気検出素子及び前記端子電極を覆うことなく、前記素子形成面の別の一部を覆う第2のオーバーハング部分を有することを特徴とする磁気センサ。
  2. 前記第1及び第2のオーバーハング部分は、前記端子電極の少なくとも一部を露出させる切り欠きを有することを特徴とする請求項1に記載の磁気センサ。
  3. 前記センサチップは、前記素子形成面と略直交し、且つ、前記第1及び第2の側面と略直交する実装面をさらに有し、
    前記端子電極は、前記実装面側の辺に沿って複数個配列されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気センサ。
  4. 前記センサチップは、前記素子形成面の反対側に位置する裏面をさらに有し、
    前記第1及び第2の磁性体ブロックは、前記裏面をさらに覆うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の磁気センサ。
  5. 前記素子形成面のさらに別の一部を覆い、前記素子形成面と直交する所定方向に延在する第3の磁性体ブロックをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の磁気センサ。
  6. 前記磁気検出素子は、第1及び第2の磁気検出素子を含み、
    前記第1の磁気検出素子は、前記所定方向から見て前記第1の磁性体ブロックと前記第3の磁性体ブロックの間に位置し、
    前記第2の磁気検出素子は、前記所定方向から見て前記第2の磁性体ブロックと前記第3の磁性体ブロックの間に位置することを特徴とする請求項5に記載の磁気センサ。
  7. 前記素子形成面に設けられ、それぞれ第1乃至第3の磁性体ブロックに覆われた第1乃至第3の磁性体層をさらに備え、
    前記第1の磁気検出素子は、前記第1の磁性体層と前記第3の磁性体層からなる第1のギャップによって形成される磁路上に配置され、
    前記第2の磁気検出素子は、前記第2の磁性体層と前記第3の磁性体層からなる第2のギャップによって形成される磁路上に配置されることを特徴とする請求項6に記載の磁気センサ。
  8. 前記第1の磁性体ブロックは、前記素子形成面と直交する軸を中心に前記第2の磁性体ブロックを180°回転させた場合に得られる形状を有していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の磁気センサ。
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