JP6981202B2 - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
グループ印刷ジョブは単独の印刷ジョブとは異なり、様々な印刷ジョブが含まれていることがある。したがって、単独の印刷ジョブとは異なる項目で、グループ印刷ジョブによって進捗状況を知りたい場合がある。
本発明は、グループ印刷ジョブについて、進捗状況を提示する項目にしたがって、進捗状況を提示することができる情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
発明(1)は、複数の印刷ジョブによって構成されているグループ印刷ジョブの進捗状況を受け付ける受付手段と、進捗状況を提示する項目にしたがって、前記グループ印刷ジョブの進捗状況を提示する提示手段を有する情報処理装置である。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係、ログイン等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。また、「A、B、C」等のように事物を列挙した場合は、断りがない限り例示列挙であり、その1つのみを選んでいる場合(例えば、Aのみ)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
本実施の形態は、特に、複数の印刷ジョブによって構成されているグループ印刷ジョブの進捗状況を提示するものである。
(1)顧客から注文のあった注文に関連する印刷ジョブを一まとめとして扱うことができる。
(2)スプーラーとしての機能を有する情報処理装置100に蓄積した印刷ジョブを、印刷工程作業者の都合に合わせて、以下のように作業を効率的に実施できる単位にまとめて扱うことができる。
(a)出力用紙毎にまとめる。
(b)必要な後処理が同じものをまとめる。
(c)担当する作業者毎にまとめる。
(d)作業日・作業時刻にあわせてまとめる。
特に、プロダクションプリンターの場合、グループ印刷ジョブの進捗状況を提示することは、担当者であるユーザーにとって大量の印刷処理を管理する上で重要である。
そして、画像形成装置通信モジュール110は、画像形成装置状況検知モジュール115の指示にしたがって、画像形成装置150に対して、印刷ジョブ又はグループ印刷ジョブの進捗状況の問い合わせを行い、その返信として画像形成装置150から進捗状況を受け付ける。
「進捗状況を提示する項目」として、少なくともグループ印刷ジョブを構成している印刷ジョブが終了した数を含むようにしてもよい。終了した印刷ジョブの数の進捗状況は、個々の印刷ジョブは処理量が異なるものであるので、単に終了するまでの時間を示すものではなく、グループ印刷ジョブに含まれている個々の印刷ジョブの終了を知ることができるようになる。例えば、印刷物の所有者が異なる場合は、個々の印刷ジョブの終了を知ることによって、所有者毎の印刷物を回収することができるようになる。
進捗状況提示モジュール120は、進捗状況とともに項目を提示するようにしてもよい。その進捗状況として、プログレスバーを用いて提示し、そのプログレスバー内に、「進捗状況を提示する項目」を提示するようにしてもよい。なお、プログレスバーとは、グラフィカルユーザーインタフェースの要素(ウィジェット)の1つであり、全体の処理量のうち、現在、どこまで進んでいるかを提示するものである。例えば、水平方向のバーで進捗率を表すもの等がある。また、例えば、「進捗状況を提示する項目」が完了した印刷ジョブ数である場合には、そのプログレスバー上に、印刷完了した印刷ジョブ数又は割合(グループ印刷ジョブ内に含まれている全ての印刷ジョブの数に対して印刷が完了した印刷ジョブの数の割合)を提示するようにしてもよい。
進捗状況提示モジュール120は、「進捗状況を提示する項目」の最大値に合わせて、プログレスバーの単位を決定する。
また、進捗状況項目設定モジュール130は、グループ印刷ジョブの形成条件に応じて、プログレスバーの項目を設定することができるようにしてもよい。ここでの「形成条件」として、例えば、画像形成装置150にセットされている出力用紙としてA4用紙であることを条件としている場合は、印刷完了した面数をプログレスバーの項目として設定してもよい。画像形成装置150にセットされている出力用紙としてロール用紙であることを条件としている場合は、印刷完了したロール長をプログレスバーの項目として設定してもよい。また、同じ作業者である印刷ジョブをまとめてグループ印刷ジョブとした場合は、印刷ジョブの数をプログレスバーの項目として設定してもよい。これらは、例えば、グループ印刷ジョブの形成条件とプログレスバーの項目を対応させたテーブルを予め用意しておくことによって、実現してもよい。
なお、図1の例では、3つの画像形成装置150を接続しているが、1つ以上の画像形成装置150が接続されていればよい。
なお、情報処理装置100は、画像形成装置150の外部コントローラー内に備えつけられていてもよい。
図2(a)に示す例では、情報処理装置100Aは、ユーザー端末210(ユーザー端末210A、ユーザー端末210B、ユーザー端末210C、ユーザー端末210D)、画像形成装置150(画像形成装置150A、画像形成装置150B、画像形成装置150C)と接続されている。
情報処理装置100Aは、ユーザー端末210から印刷ジョブ又はグループ印刷ジョブを受け取って、その印刷ジョブ又はグループ印刷ジョブに適した画像形成装置150に、その印刷ジョブ又はグループ印刷ジョブを渡す。その画像形成装置150は、受け取った印刷ジョブ又はグループ印刷ジョブにしたがって印刷処理を行う。
情報処理装置100Aは、画像形成装置150A、画像形成装置150B、画像形成装置150Cと接続されている。
情報処理装置100Bは、画像形成装置150D、画像形成装置150E、画像形成装置150F、画像形成装置150Gと接続されている。
情報処理装置100は、通信回線290経由で、ユーザー端末210から印刷ジョブ又はグループ印刷ジョブを受け取って、その印刷ジョブ又はグループ印刷ジョブに適した画像形成装置150に、その印刷ジョブ又はグループ印刷ジョブを渡す。その画像形成装置150は、受け取った印刷ジョブ又はグループ印刷ジョブにしたがって印刷処理を行う。
グループ印刷ジョブは、複数の印刷ジョブによって構成されている。つまり、いくつかの印刷ジョブをまとめた単位であって、印刷ジョブを複数入れる箱のようなものである。したがって、グループ印刷ジョブそのものは印刷データや印刷設定を持たず、構成要素である印刷ジョブが個別に印刷データや印刷設定を持っている。
例えば、印刷で使う用紙が同じなど、ユーザーにとってメリットのある何らかの括りでいくつかの印刷ジョブをまとめ、その1つにまとめたグループ印刷ジョブに対して、印刷ジョブの一括操作を実現するものである。つまり、グループ印刷ジョブをあたかも1つの印刷ジョブとして扱うようにしている。
また、グループ印刷ジョブに含まれる印刷ジョブの集計情報(例えば、印刷枚数等)を、複数の画像形成装置150への印刷ジョブ投げ分け時における判断材料の1つとしている。
情報処理装置100は、印刷ジョブ群300の操作によって、各画像形成装置150に対して、例えば、印刷ジョブの送信、一時停止、試し刷り、印刷再開、キャンセル等の処理を行わせることができる。
グループ印刷ジョブA330では、印刷用紙としてある用紙Aが設定されている場合、その用紙Aが既にセット(「ストックXがセット」ともいわれる)されている画像形成装置150Aを選択して、グループ印刷ジョブA330を画像形成装置150Aに送信する。
また、グループ印刷ジョブB340では、合計の印刷枚数が3000枚である場合、その3000枚の出力が途中での作業なしに(排紙受部から印刷途中で印刷済用紙を取り除くことなしに)印刷することができる画像形成装置150Bを選択して、グループ印刷ジョブB340を画像形成装置150Bに送信する。この場合、画像形成装置150Bの排紙受部は、3000枚以上を受け取ることができるものである。
図4(a)では、画面400には、印刷ジョブ表示領域410を表示している。印刷ジョブ表示領域410は、チェック欄412、ID欄414、印刷ジョブ名欄416、ステータス欄418、部数欄420、送信先欄422、詳細欄424を有している。チェック欄412は、処理対象とすることができるチェック欄を有している。ID欄414は、印刷ジョブ又はグループ印刷ジョブの識別情報(ID:IDentification)を表示している。印刷ジョブ名欄416は、その印刷ジョブ又はグループ印刷ジョブの印刷ジョブ名を表示している。ステータス欄418は、その印刷ジョブ又はグループ印刷ジョブの現在の状況(ステータス)を表示している。部数欄420は、その印刷ジョブ又はグループ印刷ジョブにおける部数を表示している。送信先欄422は、その印刷ジョブ又はグループ印刷ジョブの送信先(画像形成装置150)を表示している。詳細欄424は、その印刷ジョブ又はグループ印刷ジョブの詳細を表示するためのボタンを有している。
−[編集]を除いた印刷ジョブ操作(送信、コピー、削除、保持/解除等)
−印刷ジョブ操作(プリント/再開、プルーフプリント、一時停止、キャンセル等)
また、各操作における操作可否や挙動は、グループ印刷ジョブ内に含まれる印刷ジョブのステータスに応じて変化する。
そして、2行目、3行目の印刷ジョブ名欄416にグループ印刷ジョブマーク432、グループ印刷ジョブマーク434が付与されており、それがグループ印刷ジョブであることを示している。つまり、印刷ジョブ名欄416の先頭に、グループ印刷ジョブの開/閉状態を示すアイコン(図4では黒三角マーク)を表示している。グループ印刷ジョブマーク432、グループ印刷ジョブマーク434に対するユーザーの選択操作(クリック操作)で、対象としているグループ印刷ジョブの開閉表示が切り替わる。初期表示時は、全て閉じられた状態で表示される。なお、「開いている」とは、グループ印刷ジョブを構成している印刷ジョブを表示することであり(図4(b)参照)、「閉じている」とは、グループ印刷ジョブだけを(あたかも1つの印刷ジョブであるかのように)表示することである。
図4(b)の例に示す印刷ジョブ表示領域410では、1行目にID:10、印刷ジョブ名:ジョブ10、ステータス:送信待ち、部数:1、送信先:未定であることを示しており、2行目にID:9、印刷ジョブ名:グループジョブA(4ジョブ)、ステータス:送信待ち、部数:未定、送信先:未定であることを示しており、3行目にID:6、印刷ジョブ名:ジョブ6、ステータス:送信待ち、部数:5、送信先:未定であることを示しており、4行目にID:5、印刷ジョブ名:ジョブ5、ステータス:送信待ち、部数:5、送信先:未定であることを示しており、5行目にID:4、印刷ジョブ名:ジョブ4、ステータス:送信待ち、部数:5、送信先:未定であることを示しており、6行目にID:3、印刷ジョブ名:ジョブ3、ステータス:送信待ち、部数:5、送信先:未定であることを示しており、7行目にID:8、印刷ジョブ名:グループジョブB(3ジョブ)、ステータス:送信待ち、部数:未定、送信先:未定であることを示しており、8行目にID:7、印刷ジョブ名:ジョブ7、ステータス:送信待ち、部数:5、送信先:未定であることを示しており、9行目にID:11、印刷ジョブ名:グループジョブC(2ジョブ)、ステータス:送信待ち、部数:未定、送信先:未定であることを示しており、10行目にID:1、印刷ジョブ名:ジョブ1、ステータス:送信待ち、部数:5、送信先:未定であることを示している。3行目から6行目までは、グループ印刷ジョブAを構成している印刷ジョブ群を示しており、8行目と9行目は、グループ印刷ジョブBを構成している印刷ジョブ群を示している。なお、グループ印刷ジョブ内にさらにグループ印刷ジョブを含めてもよい。グループ印刷ジョブBには、グループ印刷ジョブCが含まれている。なお、予め定められた階層数(例えば、最大3階層等)までのグループ印刷ジョブを形成できるようにしてもよい。
ステップS502では、グループ印刷ジョブであるか否かを判断し、グループ印刷ジョブの場合はステップS504へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS599)。
ステップS504では、進捗状況項目の選択画面を表示する。例えば、プルダウンメニューによって、そのグループ印刷ジョブの進捗状況を示す項目をリスト表示する。具体的には、印刷した枚数、ロール紙の場合は印刷した長さ(メートル等)、印刷した部数、印刷完了した印刷ジョブ数又は割合等がある。
ステップS506では、進捗状況項目の選択を受け付ける。
ステップS508では、グループ印刷ジョブ・進捗状況項目対応テーブル600に、グループ印刷ジョブIDと進捗状況項目の対応を記憶させる。
グループ印刷ジョブ・進捗状況項目対応テーブル600は、グループ印刷ジョブID欄610、進捗状況項目欄620を有している。グループ印刷ジョブID欄610は、本実施の形態において、グループ印刷ジョブを一意に識別するための情報(グループ印刷ジョブID:IDentification)を記憶している。進捗状況項目欄620は、そのグループ印刷ジョブの進捗状況を示す項目を記憶している。
グループフラグ欄710をチェックすることによって、ステップS502の処理を行う。
例えば、図7は、印刷ジョブID:9は、グループフラグ:1(グループ印刷ジョブであることを示しているフラグ)であり、グループ印刷ジョブ名:グループジョブAであり、印刷ジョブ数:5であり、印刷ジョブID:1、10、15、16、20によって構成されており、最優先印刷ジョブID:15であることを示している。
なお、印刷ジョブID欄725内は、処理順に記載されている。つまり、印刷ジョブID欄725から印刷順を特定することができる。
図8は、印刷ジョブテーブル800のデータ構造例を示す説明図である。印刷ジョブテーブル800は、印刷ジョブID欄805、グループフラグ欄810、印刷ジョブ名欄815、所有者欄820、頁数欄825、部数欄830、用紙サイズ欄835、用紙種欄840、印刷文書欄845、カラー/白黒欄850、指定日時欄855、後処理欄860を有している。印刷ジョブID欄805は、印刷ジョブIDを記憶している。グループフラグ欄810は、グループ印刷ジョブであるか否かの情報(グループフラグ)を記憶している。印刷ジョブ名欄815は、印刷ジョブ名を記憶している。所有者欄820は、その印刷ジョブの所有者(最終的な処理結果である印刷物の所有者、エンドユーザー)を記憶している。頁数欄825は、その印刷ジョブにおける印刷文書の頁数を記憶している。部数欄830は、その印刷ジョブにおける印刷の部数を記憶している。用紙サイズ欄835は、その印刷ジョブにおける用紙サイズを記憶している。用紙種欄840は、用紙種を記憶している。印刷文書欄845は、その印刷ジョブにおける印刷文書を記憶している。印刷文書そのものを記憶していてもよいし、その印刷文書が記憶されている場所(例えば、文書ID、文書名、URL:Uniform Resource Locator等)であってもよい。カラー/白黒欄850は、その印刷ジョブはカラー印刷であるか白黒印刷であるかの情報を記憶している。カラー/白黒欄850では、カラー、白黒だけでなく、特色(金色、銀色、蛍光色等)の指定ができてもよい。指定日時欄855は、その印刷ジョブを開始する(又は終了すべき)予定の日時(年、月、日、時、分、秒、秒以下、又はこれらの組み合わせであってもよい)を記憶している。後処理欄860は、その印刷ジョブにおける後処理(例えば、ステープラー処理、穴あけ処理、製本処理等)を記憶している。
図9は、印刷装置テーブル900のデータ構造例を示す説明図である。印刷装置テーブル900は、印刷装置ID欄905、印刷装置名欄910、印刷速度欄915、装備可能なトナー種類欄920、装備可能な用紙欄925、両面印刷欄930、最大給紙容量欄935、排出先数欄940、後処理機能欄945、印刷コスト欄950を有している。印刷装置ID欄905は、本実施の形態において、印刷装置を一意に識別するための情報(印刷装置ID)を記憶している。印刷装置名欄910は、その印刷装置の名称を記憶している。印刷速度欄915は、その印刷装置の印刷速度を記憶している。なお、印刷速度欄915では、用紙の種類(A4サイズ、A3サイズ等)毎に印刷速度を設けてもよい。装備可能なトナー種類欄920は、その印刷装置に装備可能なトナーの種類を記憶している。例えば、カラートナーの種類(黒トナー、シアントナー、マゼンタトナー、イエロートナー、特色トナー等)である。装備可能な用紙欄925は、その印刷装置に装備可能な用紙を記憶している。両面印刷欄930は、その印刷装置は、両面印刷が可能か否かの情報を記憶している。最大給紙容量欄935は、その印刷装置の最大給紙容量を記憶している。排出先数欄940は、その印刷装置が有している排出先数を記憶している。さらに、その排出先における容量(排紙受部が排紙を受け入れることができる枚数)を記憶していてもよい。後処理機能欄945は、その印刷装置が有している後処理機能を記憶している。印刷コスト欄950は、その印刷装置における印刷コストを記憶している。
例えば、単独の印刷ジョブ又はグループ印刷ジョブの用紙サイズ(印刷ジョブテーブル800の用紙サイズ欄835)の用紙で印刷可能であるか否かを印刷装置テーブル900の装備可能な用紙欄925によって判断して、画像形成装置150を選択する。他にも、カラー印刷可能であるか否か(具体的には、カラー/白黒欄850と装備可能なトナー種類欄920とのマッチング処理)、印刷枚数を印刷途中で用紙の補充なしで印刷可能か否か(具体的には、頁数欄825と部数欄830を用いて印刷枚数を算出し、最大給紙容量欄935内の値以下であるか否か)等で選択してもよい。
なお、単独の印刷ジョブ又はグループ印刷ジョブを印刷できる印刷装置が複数ある場合は、印刷時間の短いもの(印刷速度が速いもの)、印刷コストが安いものを選択してもよい。
ステップS1002では、グループ印刷ジョブの進捗状況を提示するか否かを判断し、提示する場合はステップS1004へ進む、それ以外の場合は提示することになるまで待機する。
ステップS1004では、進捗状況の項目は完了した印刷ジョブ数であるか否かを判断し、進捗状況の項目が完了した印刷ジョブ数の場合はステップS1006へ進み、それ以外の場合はステップS1014へ進む。具体的には、グループ印刷ジョブ・進捗状況項目対応テーブル600を用いて進捗状況項目を抽出し、判断すればよい。
ステップS1008では、そのグループ印刷ジョブを処理している印刷装置を印刷ジョブ・印刷装置対応テーブル1100を用いて特定する。印刷ジョブ・印刷装置対応テーブル1100については、図11の例を用いて後述する。
ステップS1012では、処理中の印刷ジョブから、そのグループ印刷ジョブ内における進捗状況を算出する。例えば、印刷装置別処理状況テーブル1200の印刷ジョブID欄1230内の印刷ジョブが、グループ印刷ジョブテーブル700のグループ印刷ジョブ名欄715内の何番目に該当する印刷ジョブであるかを特定する。これによって、現在処理中の印刷ジョブは、グループ印刷ジョブ内の何番目にあたるかがわかることになる。例えば、5個の印刷ジョブのうち、3番目の印刷ジョブの処理中であれば、2個の印刷ジョブが完了していることとなり、プログレスバーには40%の印刷完了であることを示すことになる。
ステップS1016では、既に終了した印刷ジョブの属性値と現在処理中の印刷ジョブにおける処理済の属性値を合計する。例えば、進捗状況の項目が枚数である場合、既に完了した印刷ジョブにおける印刷枚数を合計し、そして、現在処理中の印刷ジョブにおける完了した印刷枚数を加算する。
ステップS1018では、ステップS1014とステップS1016の処理結果を用いて、進捗状況を算出する。例えば、進捗状況の項目が枚数である場合、ステップS1014で算出した印刷枚数に対して、ステップS1016で算出した印刷枚数の割合を算出する。もちろんのことながら、印刷枚数の他に、ロール紙の場合は印刷した長さ(メートル等)、印刷した部数等であってもよい。
ステップS1020では、プログレスバーを提示する。ステップS1012、ステップS1018で算出した処理状況にしたがって、プログレスバーを提示する。
印刷ジョブ・印刷装置対応テーブル1100は、グループ印刷ジョブID又は印刷ジョブID欄1110、印刷装置ID欄1120を有している。グループ印刷ジョブID又は印刷ジョブID欄1110は、グループ印刷ジョブID又は印刷ジョブIDを記憶している。印刷装置ID欄1120は、グループ印刷ジョブID又は印刷ジョブIDに従って印刷処理している印刷装置の印刷装置IDを記憶している。
印刷装置別処理状況テーブル1200は、印刷装置ID欄1210、日時欄1220、印刷ジョブID欄1230、印刷ページ数欄1240、面数欄1250、部数欄1260を有している。印刷装置ID欄1210は、印刷装置IDを記憶している。日時欄1220は、その印刷装置が処理状況についての報告日時を記憶している。印刷ジョブID欄1230は、その印刷装置が処理している印刷ジョブIDを記憶している。印刷ページ数欄1240は、その日時の時点で印刷完了したページ数を記憶している。面数欄1250は、その日時の時点で印刷完了した面数を記憶している。部数欄1260は、その日時の時点で印刷完了した部数を記憶している。
グループ印刷ジョブ処理状況テーブル1300は、グループ印刷ジョブID欄1310、処理状況フラグ欄1320、印刷ジョブ数欄1330、開始日時欄1340、完了日時欄1350等を有している。グループ印刷ジョブID欄1310は、グループ印刷ジョブIDを記憶している。処理状況フラグ欄1320は、処理状況フラグを記憶している。例えば、「1:待機中」、「2:印刷中」、「3:完了」、「4:エラー停止中」である。印刷ジョブ数欄1330は、そのグループ印刷ジョブを構成している印刷ジョブ数を記憶している。開始日時欄1340は、そのグループ印刷ジョブの印刷を開始した日時を記憶している。完了日時欄1350は、そのグループ印刷ジョブの印刷を完了した日時を記憶している。
画面1400には、印刷ジョブ表示領域1410を表示している。印刷ジョブ表示領域1410は、チェック欄1412、ID欄1414、印刷ジョブ名欄1416、ステータス欄1418、部数欄1420、送信先欄1422、プログレス欄1424、詳細欄1426を有している。
印刷ジョブ表示領域1410は、図4の例を用いて説明した印刷ジョブ表示領域410にプログレス欄1424を付加したものである。印刷ジョブ表示領域1410内のチェック欄1412、ID欄1414、印刷ジョブ名欄1416、ステータス欄1418、部数欄1420、送信先欄1422、詳細欄1426は、それぞれ図4の例に示した印刷ジョブ表示領域410内のチェック欄412、ID欄414、印刷ジョブ名欄416、ステータス欄418、部数欄420、送信先欄422、詳細欄424と同等である。プログレス欄1424に、各印刷ジョブ又はグループ印刷ジョブにおける進捗状況を提示している。この例では、印刷枚数でプログレスバーを提示している。
図4の例でも説明したように、単独の印刷ジョブとグループ印刷ジョブが印刷ジョブ表示領域1410内に提示されている。そして、グループ印刷ジョブ(グループ印刷ジョブマーク1432、グループ印刷ジョブマーク1436が付されたグループ印刷ジョブ)も、形成条件が異なるにもかかわらず、同じ項目(印刷枚数)でのプログレスバー1434、プログレスバー1438が提示されている。例えば、グループ印刷ジョブマーク1432が付されたグループ印刷ジョブは、出力用紙毎(例えば、A4用紙)にまとめられた印刷ジョブ群であるが、グループ印刷ジョブマーク1436が付されたグループ印刷ジョブは、担当する作業者毎にまとめられた印刷ジョブ群である。この場合、前者は、印刷完了した面数をプログレスバーで確認したいが、後者は、印刷ジョブの数をプログレスバーで確認したい。
しかし、一律に印刷枚数でプログレスバーが提示されている。つまり、グループ印刷ジョブの形成条件が異なっており、確認したい項目が異なっているにもかかわらず、同じ項目でプログレスバーが提示されている。
画面1500には、印刷ジョブ表示領域1510を表示している。印刷ジョブ表示領域1510は、チェック欄1512、ID欄1514、印刷ジョブ名欄1516、ステータス欄1518、部数欄1520、送信先欄1522、プログレス欄1524、詳細欄1526を有している。
印刷ジョブ表示領域1510は、図4の例を用いて説明した印刷ジョブ表示領域410にプログレス欄1524を付加したものである。印刷ジョブ表示領域1510内のチェック欄1512、ID欄1514、印刷ジョブ名欄1516、ステータス欄1518、部数欄1520、送信先欄1522、詳細欄1526は、それぞれ図4の例に示した印刷ジョブ表示領域410内のチェック欄412、ID欄414、印刷ジョブ名欄416、ステータス欄418、部数欄420、送信先欄422、詳細欄424と同等である。
この例では、プログレスバー1534によって、印刷完了した面数を確認でき、プログレスバー1538によって、印刷ジョブの数を確認できるようになっている。そして、プログレスバー1534内には、項目名である「面数」と、完了した面数とそのグループ印刷ジョブで印刷すべき総面数を提示している。そして、プログレスバー1538内には、項目名である「ジョブ数」と、完了した印刷ジョブ数とそのグループ印刷ジョブを構成している印刷ジョブ数を提示している。つまり、グループ印刷ジョブの形成条件に応じて、プログレスバーを提示している。
また、グループ印刷ジョブについては、異なる項目についての複数のプログレスバーを提示するようにしてもよい。例えば、他の印刷ジョブと同じ項目(例えば、印刷枚数)のプログレスバーとそのグループ印刷ジョブ独自の項目のプログレスバーの2つを提示するようにしてもよい。
また、グループ印刷ジョブについては、そのグループ印刷ジョブを構成している印刷ジョブ毎に、その印刷ジョブに設定された項目でプログレスバーを提示するようにしてもよい。したがって、グループ印刷ジョブ内の処理中の印刷ジョブが変わる都度に、異なる項目でプログレスバーを提示することがある。
また、プログレスバーには、進捗状況に加えて締切条件もともに表示するようにしてもよい。例えば、締め切り日時そのものをプログレスバーに重ねて表示してもよいし、締め切り日時までの時間をプログレスバーに重ねて表示してもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分若しくは全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
105…印刷ジョブ記憶モジュール
110…画像形成装置通信モジュール
115…画像形成装置状況検知モジュール
120…進捗状況提示モジュール
125…グループ印刷ジョブ・進捗状況項目記憶モジュール
130…進捗状況項目設定モジュール
150…画像形成装置
210…ユーザー端末
290…通信回線
Claims (6)
- 複数の印刷ジョブをグループ化したグループ印刷ジョブ、及びグループ化されていない印刷ジョブの進捗状況を受け付ける受付手段と、
進捗状況を提示する項目にしたがって、前記グループ印刷ジョブ及び前記グループ化されていない印刷ジョブの進捗状況を提示する提示手段
を有し、
前記グループ印刷ジョブは、前記複数の印刷ジョブの印刷に関する複数の条件のうちのいずれかに基づいてグループ化されたものであり、
前記グループ印刷ジョブの進捗を提示する項目は、前記グループ化されていない印刷ジョブの進捗を表示する項目とは異なる候補から選択可能である、
情報処理装置。 - 前記項目は、グループ印刷ジョブ毎に定められている、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記項目として、少なくとも前記グループ印刷ジョブを構成している印刷ジョブが終了した数を含む、
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記提示手段は、前記進捗状況とともに前記項目を提示する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記提示手段は、前記進捗状況として、プログレスバーを用いて提示し、該プログレスバー内に、前記項目を提示する、
請求項4に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、
複数の印刷ジョブをグループ化したグループ印刷ジョブ、及びグループ化されていない印刷ジョブの進捗状況を受け付ける受付手段と、
進捗状況を提示する項目にしたがって、前記グループ印刷ジョブ及び前記グループ化されていない印刷ジョブの進捗状況を提示する提示手段
として機能させ、
前記グループ印刷ジョブは、前記複数の印刷ジョブの印刷に関する複数の条件のうちのいずれかに基づいてグループ化されたものであり、
前記グループ印刷ジョブの進捗を提示する項目は、前記グループ化されていない印刷ジョブの進捗を表示する項目とは異なる候補から選択可能である、
情報処理プログラム。
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