JP6978907B2 - 光アダプタ用キャップ及びその製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光アダプタに光コネクタプラグを差し込み接続していない時(光アダプタの不使用時等)に光アダプタの開口部より塵芥などの侵入を防ぐ防塵機能及び当該光アダプタ内の係止部などに対する外部からの損壊、変形などを防ぐ防護機能を兼ね備えた光アダプタ用キャップ及びその製造装置に関する。
従来、光アダプタ20は、図25乃至図27、及び図35乃至図37に示すように、MPO型コネクタプラグのフェルールの光ファイバテープ心線を相互接続できるように、当該光アダプタ20の両端に、光学軸が一致するようにして、一方の挿入用開口端と、他方の挿入用開口端とをそれぞれ備え、両挿入用開口端それぞれの内側には、挿着されたMPO型コネクタプラグを係止するための、先端に互いに内側に向けて形成された鉤状の爪部21aを備えた撓曲自在なラッチレバー片21を対向配置させてある。
而して、前記光アダプタ20に光コネクタプラグ(図示せず)を差し込み接続していない時(光アダプタ20の不使用時等)には、光アダプタ20の開口端より塵芥などの侵入を防ぐ防塵機能及び当該光アダプタ20内の係止部などに対する外部からの損壊、変形などを防ぐために、光アダプタ用キャップKが取付けられる。
具体的には、光アダプタ用キャップKは、図18乃至図27に示すように、光アダプタ20の一方の挿入用開口端に挿入される略矩形状の筒胴部1と、光アダプタ20の一方の挿入用開口端の開口縁に係止されるよう前記筒胴部1の一端に連設された横長略円形板状のフランジ部2と、該フランジ部2の外面に連設された摘み部3とを備えている。
図18、図19、図21、図23、及び図25乃至図27に示すように、前記筒胴部1の左右外壁面には長手方向に沿って溝部1aが形成され、該溝部1aに接続するフランジ部2の左右対称位置には正面視略コ字形凹状に切欠した欠落部50が形成されている。そして、この欠落部50寄り側における溝部1aには、前記ラッチレバー片21の先端に互いに内側に向けて形成されている鉤状の爪部21aを係架させるための引っ掛け部5が一体形成されている。この引っ掛け部5は、前記欠落部50側に向けて形成された急峻な後方傾斜面5aと、筒胴部1先端側に向けて形成された緩やかな前方傾斜面5bとによって断面略への字形の外方膨出状となって形成されている。
図25乃至図27に示すように、前記キャップKを前記光アダプタ20の一方の挿入用開口端へ差し込んだ際には、前記溝部1aに形成された引っ掛け部5にラッチレバー片21の爪部21aが係架される。このとき、該爪部21aは前記フランジ部2に設けられた欠落部50に嵌って収容保持される。
また、従来の光アダプタ用キャップKの他の例としては、図28、図31、図33に示すように、前記溝部1aに引っ掛け部5が形成されておらずストレートな溝に形成されているとともに、該溝部1aに接続するフランジ部2の左右対称位置には正面視略矩形状に窪ませた凹部40が形成されているものもある。
本例のキャップKも、前記同様、前記光アダプタ20の開口縁に係止されるよう筒胴部1の一端にフランジ部2が形成され、該フランジ部2の外面には摘み部3を備えている。また、図35乃至図37に示すように、前記凹部40の外側内壁には外向テーパ面部40aが形成されている。
そして、前記キャップKを前記光アダプタ20の一方の挿入用開口端へ差し込んだ際には、前記ラッチレバー片21の爪部21aが前記溝部1aに沿って直進摺動し当該凹部40に嵌って係止される。
尚、前記した第1番目(段落番号「0004」乃至「0006」参照)及び第2番目(段落番号「0007」乃至「0009」参照)のキャップKにおいて、符号10は、フランジ部2の幅広な矩形板状のベース部(摘み部3のベース部)である。
特になし
しかしながら、前記した従来における第1番目のキャップKの構造例として挙げられている欠落部50はフランジ部2の外壁が切欠状となって開放されているため、前記光アダプタ20のラッチレバー片21の爪部21aが露出した状態となることから、当該光アダプタ20の一方の挿入用開口端をキャップKで閉蓋しても、防塵機能を有せず、外部から光アダプタ20内へ容易に塵芥などが侵入してしまうという欠陥がある。
また、前記した従来における第2番目のキャップKの構造例として挙げられている正面視略矩形状に窪ませた凹部40は、前記欠落部50の場合とは逆に、防塵機能は備えているが、前記光アダプタ20のラッチレバー片21の爪部21aを係架するための引っ掛け部5が形成されていないことから、当該光アダプタ20の一方の挿入用開口端をキャップKで閉蓋しても容易に抜け易いという欠陥がある。
一方、前記光アダプタ用キャップKの製造装置において、互いに分離可能な射出成形用の金型を使って前記キャップKの凹部40等を成形するが、前記ラッチレバー片21の爪部21aを係架するための引っ掛け部5を溝部1a内に形成する場合は、この引っ掛け部5との衝突を避けるために、成形後左右一対の金型を真下ではなく斜め下方向にスライドして分離する必要がある。しかるに、前記キャップKの凹部40は正面視略矩形状に窪ませて形成されていることから、左右金型を真下に向って分離する以外に手段はなく、このため当該凹部40の外壁が金型の内側からの押圧力によって破断してしまうおそれがある。
したがって、前記した従来の正面視略矩形状の凹部40を備えたフランジ部2とラッチレバー片21の引っ掛け部5を備えた筒胴部1から成るキャップKを分離金型を使って成形しても、成形後当該金型の分離(抜け)は殆ど不可能であり、その点、キャップKの製造装置として改良が求められている。
そこで、本発明は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、光アダプタにラッチレバー片が付いていてもキャップの「抜け」動作がスムーズに行えると同時に、防塵機能に優れ、しかも分離金型による製造が簡単(金型の抜け機能の向上)に行える光アダプタ用キャップ及びその製造装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る光アダプタ用キャップにあっては、金型を用いた射出成形により一体に成形されている光アダプタ用キャップであって、
光アダプタ内に挿入される筒胴部と、光アダプタの開口縁に係止されるよう前記筒胴部の一端に連設されたフランジ部と、該フランジ部の外面に連設された摘み部とを備え、前記筒胴部とフランジ部との接続部分における対称位置において、光アダプタの内側に対向形成された光コネクタプラグ係止用の撓曲自在なラッチレバー片の先端を各嵌挿する凹部が形成され、前記筒胴部の外壁の左右対称位置には、前記ラッチレバー片の先端に互いに内側に向けて形成されている鉤状の爪部を係架させる引っ掛け部が形成され、且つ前記凹部の外側内壁には当該引っ掛け部に対向して外向テーパ面部が形成されていることを特徴とする。
前記ラッチレバー片は、当該ラッチレバー片先端の爪部が前記凹部の外向テーパ面部の外側内壁に沿って斜め方向にスライドすることで抜脱可能としたことを特徴とする。
前記凹部の内底における厚さ方向の幅は、前記光アダプタのラッチレバー片の厚幅に対応していることを特徴とする。
前記凹部の横幅は、前記光アダプタのラッチレバー片の横幅に対応していることを特徴とする。
前記引っ掛け部は、前記凹部の外向テーパ面部に対向する急峻な後方傾斜面と、筒胴部先端側に向けて形成された緩やかな前方傾斜面とによって断面略への字形の外方膨出状となって形成されていることを特徴とする。
前記摘み部は、フランジ部から外方に向けてラッパ状・スカート状・ノズル状・円錐状、もしくは矩形筒枠状のいずれかの形状となって形成されていることを特徴とする。
一方、本発明に係る光アダプタ用キャップの製造装置にあっては、光アダプタ内に挿入される筒胴部と、前記光アダプタの開口縁に係止されるよう筒胴部の一端に連設されたフランジ部と、該フランジ部の外面に連設された摘み部とを成形するための射出成形用の金型を用いた光アダプタ用キャップの製造装置であって、前記金型は、前記筒胴部の内部を成形する筒胴部内型と、前記摘み部の内部を成形する摘み部内型と、これら摘み部及びフランジ部の外部を成形する互いに分離可能な左右一対の摘み部・フランジ部外型と、前記筒胴部の外部を成形する互いに分離可能な左右一対の筒胴部外型とを備え、前記筒胴部外型の先端には、前記筒胴部とフランジ部との接続部分における対称位置において、前記光アダプタの内側に対向形成された光コネクタプラグ係止用の撓曲自在なラッチレバー片の先端を各嵌挿する凹部が成形されるよう突起状金型が形成され、前記筒胴部外型の内側には、前記筒胴部の外壁の対称位置にラッチレバー片の先端に互いに内側に向けて形成されている鉤状の爪部を係架させる引っ掛け部が成形されるよう湾曲凹部を備え、前記突起状金型の外壁側は当該湾曲凹部に対応して先端に向けて内向テーパ面部が形成されていることを特徴とする。
前記突起状金型は、前記光アダプタの内側に対向形成されたラッチレバー片に対応すべく前記筒胴部外型先端の対称位置に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、光アダプタに対する防塵及び防護機能に優れ、また射出成形用の分離金型による製造も簡単且つ確実(金型の「抜け」機能の向上)に行えるものである。
すなわち、本発明に係る光アダプタ用キャップは、金型を用いた射出成形により一体に成形されている光アダプタ用キャップであって、
光アダプタ内に挿入される筒胴部と、光アダプタの開口縁に係止されるよう前記筒胴部の一端に連設されたフランジ部と、該フランジ部の外面に連設された摘み部とを備え、前記筒胴部とフランジ部との接続部分における対称位置において、光アダプタの内側に対向形成された光コネクタプラグ係止用の撓曲自在なラッチレバー片の先端を各嵌挿する凹部が形成され、前記筒胴部の外壁の左右対称位置には、前記ラッチレバー片の先端に互いに内側に向けて形成されている鉤状の爪部を係架させる引っ掛け部が形成され、且つ前記凹部の外側内壁には当該引っ掛け部に対向して外向テーパ面部が形成されていることを特徴とするので、光アダプタからのキャップの分離「抜け」動作がスムーズに行えると同時に、防塵機能に優れたキャップとなる。しかも、光アダプタのキャップによる閉蓋時においては、ラッチレバー片先端の爪部は凹部内に嵌挿され露出しないことから、当該ラッチレバー片の変形・損傷を未然に防ぐこともできる。
前記ラッチレバー片は、当該ラッチレバー片先端の爪部が前記凹部の外向テーパ面部の外側内壁に沿って斜め方向にスライドすることで抜脱可能としたことを特徴とするので、光アダプタからのキャップの分離「抜け」動作が凹部の外壁を損傷させることなくスムーズに行える。したがって、このような分離金型を使ってのキャップ成形時においては、凹部の外壁が金型の内側からの押圧力によって破断することなく簡単且つ確実に当該金型を分離することができる。
前記凹部の内底における厚さ方向の幅は、前記光アダプタのラッチレバー片の厚幅に対応していることを特徴としているので、前記光アダプタの凹部とラッチレバー片との厚さ方向の隙間が生じることがなくなることから、防塵機能に優れたキャップとなる。
前記凹部の横幅は、前記光アダプタのラッチレバー片の横幅に対応したことを特徴としているので、当該凹部とラッチレバー片との横幅方向の隙間が生じることがなくなることから、防塵機能に優れたキャップとなる。
前記引っ掛け部は、前記凹部の外向テーパ面部に対向する急峻な後方傾斜面と、筒胴部先端側に向けて形成された緩やかな前方傾斜面とによって断面略への字形の外方膨出状となって形成されていることを特徴としているので、前記ラッチレバー片先端の爪部が引っ掛け部に引っかかっている分、抜け難い構造となる。因みに、例えば樹脂バネの反発力で光アダプタ内に止まっている構造だと熱による変形でキャップの保持力が弱くなるが、本発明の構造では、環境の影響を受け難いものとなる。
前記摘み部は、フランジ部から外方に向けてラッパ状・スカート状・ノズル状・円錐状、もしくは矩形筒枠状のいずれかの形状となって形成されていることを特徴としているので、前記光アダプタからのキャップの引き抜き操作が容易に行える。
一方、本発明に係る光アダプタ用キャップの製造装置にあっては、光アダプタ内に挿入される筒胴部と、前記光アダプタの開口縁に係止されるよう筒胴部の一端に連設されたフランジ部と、該フランジ部の外面に連設された摘み部とを成形するための射出成形用の金型を用いた光アダプタ用キャップの製造装置であって、前記金型は、前記筒胴部の内部を成形する筒胴部内型と、前記摘み部の内部を成形する摘み部内型と、これら摘み部及びフランジ部の外部を成形する互いに分離可能な左右一対の摘み部・フランジ部外型と、前記筒胴部の外部を成形する互いに分離可能な左右一対の筒胴部外型とを備え、前記筒胴部外型の先端には、前記筒胴部とフランジ部との接続部分における対称位置において、前記光アダプタの内側に対向形成された光コネクタプラグ係止用の撓曲自在なラッチレバー片の先端を各嵌挿する凹部が成形されるよう突起状金型が形成され、前記筒胴部外型の内側には、前記筒胴部の外壁の対称位置にラッチレバー片の先端に互いに内側に向けて形成されている鉤状の爪部を係架させる引っ掛け部が成形されるよう湾曲凹部を備え、前記突起状金型の外壁側は当該湾曲凹部に対応して先端に向けて内向テーパ面部が形成されていることを特徴とするので、プラスチック(樹脂)が分離金型内で冷却固化された後に、左右一対の筒胴部外型を分離する際には、内向テーパ面部に沿って左右一対の筒胴部外型を斜め下方にスライドすることで、成形後のキャップを破断することがなく、容易且つ確実に当該金型を分離「抜く」ことができる。
前記突起状金型は、前記光アダプタの内側に対向形成されたラッチレバー片に対応すべく前記筒胴部外型先端の対称位置に形成されていることを特徴としているので、前記キャップを前記光コネクタの開口端に装着する際前記ラッチレバー片の爪部が干渉せずに無理なく挿入できる。
本発明を実施するための一形態を示す光アダプタ用キャップの斜視図である。 同じく側面図である。 同じく平面図である。 同じく正面図である。 同じく背面図である。 図4のA−A断面図である。 図5のB−B断面図である。 キャップをアダプタ内へ差し込む前の断面図(開蓋時)である。 同じく差し込み途中の断面図である。 同じく差し込み後の断面図(閉蓋時)である。 金型による光アダプタ用キャップの成形時の平断面図である。 金型の離型時の平断面図である。 本発明の摘みの形状が異なる場合の変形例を示す斜視図である。 同じく側面図である。 同じく平面図である。 同じく正面図である。 同じく背面図である。 従来例における光アダプタ用キャップの斜視図である。 同じく側面図である。 同じく平面図である。 同じく正面図である。 同じく背面図である。 図21のC−C断面図である。 図22のD−D断面図である。 キャップを光アダプタ内へ差し込む前の断面図(開蓋時)である。 同じく差し込み途中の断面図である。 同じく差し込み後の断面図(閉蓋時)である。 更に他の従来例を示す斜視図である。 同じく側面図である。 同じく平面図である。 同じく正面図である。 同じく背面図である。 図31のE−E断面図である。 図32のF−F断面図である。 従来例のキャップを光アダプタ内へ差し込む前の断面図(開蓋時)である。 同じく差し込み途中の断面図である。 同じく差し込み後の断面図(閉蓋時)である。
以下、図面を参照して本発明に係る光アダプタ用キャップK(以下、キャップKと略称する)の実施の一形態を詳細に説明する。
本実施形態におけるキャップKは、後述する射出成形用の閉じた金型(後述の図11、図12参照)に例えば加熱可塑化したプラスチック(樹脂)を注入することによって一体成形されるもので、図1乃至図7に示すように、光アダプタ20の矩形開口端に挿入される略矩形状の筒胴部1と、光アダプタ20の開口縁に係止されるよう前記筒胴部1の一端に連設された略横長円形板状のフランジ部2と、該フランジ部2の外面にラッパ状・スカート状・ノズル状・円錐状のいずれかの形状となって連設された摘み部3とを備えている。
なお、図中、符号10は、前記キャップKのフランジ部2の幅広な矩形板状のベース部(摘み部3のベース部)であり、光アダプタ20の外形に略対応している。また、図中、符号11は、前記キャップKの筒胴部1の上下両面において互いに幅方向に沿って突設した前後一対のガイド突部であり、当該筒胴部1の光アダプタ20内壁に対する接触面積を減らして摺動摩擦を軽減し、前記キャップKの閉蓋時には前記光アダプタ20に対する筒胴部1のガタ付きのない保持機能を維持する。
図1、図4、及び図6に示すように、前記キャップKの筒胴部1の左右外壁面には長手方向に沿って溝部1aが形成され、該溝部1aに接続するフランジ部2前面の左右対称位置には正面視略コ字状に抉られた凹部4が形成されている。この凹部4は、前記光アダプタ20の光コネクタプラグの挿入開口端側へのキャップKによる閉蓋時に、当該光アダプタ20の内側に対向形成された光コネクタプラグ係止用の撓曲自在なラッチレバー片21の先端(後述する鉤状の爪部21a)を各嵌挿するようになっている(図8乃至図10参照)。
また、図1、図3、図4、図6、及び図8乃至図10に示すように、前記凹部4寄り側における溝部1aには、ラッチレバー片21の先端に互いに内側に向けて形成されている前記した鉤状の爪部21aを係架させるための引っ掛け部5が一体形成されている。この引っ掛け部5は、前記凹部4側に向けて形成された急峻な後方傾斜面5aと、筒胴部1先端側に向けて形成された緩やかな前方傾斜面5bとによって断面略への字形の外方膨出状となって形成されている。
さらに、図6、及び図8乃至図10に示すように、前記凹部4の外側内壁は、外向テーパ面部4aとなって形成されており、その面は前記溝部1aに形成された引っ掛け部5の前記後方傾斜面5aに対向している。これにより、前記ラッチレバー片21は、当該ラッチレバー片21先端の爪部21aが前記凹部4の外向テーパ面部4aの外側内壁に沿って斜め外方向にスライドすることで抜脱可能としている。
前記凹部4の内底部における厚さ方向の幅は、前記光アダプタ20のラッチレバー片21の厚幅に対応し、さらに、前記凹部4の横幅は、前記光アダプタ20のラッチレバー片21の横幅にそれぞれ対応している(図10参照)。これにより、前記光アダプタ20の光コネクタプラグの挿入開口端側へのキャップKによる閉蓋時には、前記ラッチレバー片21とフランジ部2との間に何等の隙間が生じないことから、前記光アダプタ20内部への塵芥等の侵入を防ぐ防塵機能が発揮される。
次に、以上のように構成された形態についての使用の一例について説明する。
前記した光アダプタ20の具体的な構成としては、図8乃至図10に示すように、MPO型コネクタプラグのフェルールの光ファイバテープ心線を相互接続できるように、当該光アダプタ20の両端に、光学軸が一致するようにして、一方の挿入用開口端と、他方の挿入用開口端とをそれぞれ備え、両挿入用開口端それぞれの内側には、挿着されたMPO型コネクタプラグを係止するための、先端に互いに内側に向けて形成された鉤状の爪部21aを備えた撓曲自在なラッチレバー片21を対向配置させてある。
図8に示すように、前記したキャップKを光アダプタ20の一方の挿入用開口端へ差し込む前の状態(開蓋時)から、図9に示すように、差し込み途中において、前記ラッチレバー片21は、当該ラッチレバー片21先端の爪部21aが前記キャップKの筒胴部1外壁に沿って摺動してゆき、前記筒胴部1の外側に形成された引っ掛け部5の緩やかな前方傾斜面5bを乗り上げ、前記ラッチレバー片21自体の弾性力によって急峻な後方傾斜面5aに係架されると同時に、図10に示すように、前記ラッチレバー片21の爪部21aは外向テーパ面部4aの外側内壁に沿って斜め内方向にスライドすることで前記凹部4内に嵌合し前記光アダプタ20の一方の開口端は閉蓋状態となる。
前記キャップKを前記光アダプタ20の一方の挿入用開口端から抜き出す場合は、強制的にキャップKを引き抜くと、前記光アダプタ20のラッチレバー片21先端の爪部21aが前記凹部4の外向テーパ面部4aの外側内壁に沿って斜め外方向にスライドすると同時に当該爪部21aが急峻な後方傾斜面5aを乗り上げることでキャップKは容易に抜脱される。
次に、射出成形用の金型を使用している前記キャップKの製造装置について説明する。
この金型は、図11及び図12に示すように、前記キャップKの前部側に位置する筒胴部1の内部を成形する筒胴部内型13bと、前記キャップKの後部側に位置する摘み部3の内部を成形する摘み部内型13aと、これら摘み部3及びフランジ部2の外部を成形する互いに分離可能な左右一対の摘み部・フランジ部外型12と、前記キャップKの筒胴部1の外部を成形する互いに分離可能な左右一対の筒胴部外型14とを備えている。
また、前記した筒胴部外型14の先端には突起状金型15が一体形成され、当該筒胴部外型14の内側には湾曲凹部16を備えている。
先ず、図11に示すように、上下一対の筒胴部内型13b、摘み部内型13a、左右一対の摘み部・フランジ部外型12、左右一対の筒胴部外型14相互を所定の隙間を隔てた状態で閉じておき、この閉じた金型のキャビティ内に高圧で加熱可塑化したプラスチック(樹脂)を注入する。プラスチック(樹脂)が金型内で冷却固化された後に当該金型を分離する。
これら金型を分離する際には、図12に示すように、突起状金型15の外壁側は湾曲凹部16に対応して先端に向けて内向テーパ面部15aとなって形成されているため、左右一対の筒胴部外型14を斜め(矢印方向)にスライドすることで容易に抜ける。
これにより、前記キャップKの筒胴部1とフランジ部2との接続部分における左右対称位置において、光アダプタ20の内側に対向形成された光コネクタプラグ係止用の撓曲自在なラッチレバー片21の先端を各嵌挿する凹部4が成形される。と同時に、突起状金型15の内向テーパ面部15aによって、前記凹部4の外側内壁には外向テーパ面部4aが形成される。また、前記キャップKの筒胴部1の外壁の左右対称位置には、ラッチレバー片21の先端に互いに内側に向けて形成されている鉤状の爪部21aを係架させる引っ掛け部5が一体形成される。
次に、本実施形態におけるキャップKの摘み部の形状が異なる場合の変形例について説明する。なお、上記した本実施形態の構成と同じ部分には同じ符号を付すことで、その詳細な説明は省略する。すなわち、本変形例では、図13乃至図17に示すように、前記キャップKの摘み部30は、前記キャップKの筒胴部1後端のフランジ部2のベース部10から後方に向けて幅径の小さな矩形連結部30aを介して連設され、全体が略矩形筒枠状となって形成されている。
以上に説明したように、本実施形態及びその変形例において、前記光アダプタ20にラッチレバー片21が付いていても前記キャップKの装着及び抜脱動作がスムーズに行えると同時に、防塵機能に優れ、しかも射出成形用の分離金型による製造が簡単且つ正確(金型の抜け機能の向上)に行える。
K キャップ
1 筒胴部
1a 溝部
2 フランジ部
3 摘み部
4 凹部
4a 外向テーパ面部
5 引っ掛け部
5a 後方傾斜面
5b 前方傾斜面
10 ベース部
11 ガイド突部
12 摘み部・フランジ部外型
13a 摘み部内型
13b 筒胴部内型
14 筒胴部外型
15 突起状金型
15a 内向テーパ面部
16 湾曲凹部
20 光アダプタ
21 ラッチレバー片
21a 爪部
30 摘み部
30a 矩形連結部
40a 外向テーパ面部
50 欠落部

Claims (8)

  1. 金型を用いた射出成形により一体に成形されている光アダプタ用キャップであって、
    光アダプタ内に挿入される筒胴部と、光アダプタの開口縁に係止されるよう前記筒胴部の一端に連設されたフランジ部と、該フランジ部の外面に連設された摘み部とを備え、前記筒胴部とフランジ部との接続部分における対称位置において、光アダプタの内側に対向形成された光コネクタプラグ係止用の撓曲自在なラッチレバー片の先端を各嵌挿する凹部が形成され、前記筒胴部の外壁の左右対称位置には、前記ラッチレバー片の先端に互いに内側に向けて形成されている鉤状の爪部を係架させる引っ掛け部が形成され、且つ前記凹部の外側内壁には当該引っ掛け部に対向して外向テーパ面部が形成されていることを特徴とする光アダプタ用キャップ。
  2. 前記ラッチレバー片は、当該ラッチレバー片先端の爪部が前記凹部の外向テーパ面部の外側内壁に沿って斜め方向にスライドすることで抜脱可能としたことを特徴とする請求項1記載の光アダプタ用キャップ。
  3. 前記凹部の内底における厚さ方向の幅は、前記光アダプタのラッチレバー片の厚幅に対応していることを特徴とする請求項1または2記載の光アダプタ用キャップ。
  4. 前記凹部の横幅は、前記光アダプタのラッチレバー片の横幅に対応していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の光アダプタ用キャップ。
  5. 前記引っ掛け部は、前記凹部の外向テーパ面部に対向する急峻な後方傾斜面と、筒胴部先端側に向けて形成された緩やかな前方傾斜面とによって断面略への字形の外方膨出状となって形成されていることを特徴とする請求項1記載の光アダプタ用キャップ。
  6. 前記摘み部は、フランジ部から外方に向けてラッパ状・スカート状・ノズル状・円錐状、もしくは矩形筒枠状のいずれかの形状となって形成されていることを特徴とする請求項1記載の光アダプタ用キャップ。
  7. 光アダプタ内に挿入される筒胴部と、前記光アダプタの開口縁に係止されるよう筒胴部の一端に連設されたフランジ部と、該フランジ部の外面に連設された摘み部とを成形するための射出成形用の金型を用いた光アダプタ用キャップの製造装置であって、前記金型は、前記筒胴部の内部を成形する筒胴部内型と、前記摘み部の内部を成形する摘み部内型と、これら摘み部及びフランジ部の外部を成形する互いに分離可能な左右一対の摘み部・フランジ部外型と、前記筒胴部の外部を成形する互いに分離可能な左右一対の筒胴部外型とを備え、前記筒胴部外型の先端には、前記筒胴部とフランジ部との接続部分における対称位置において、前記光アダプタの内側に対向形成された光コネクタプラグ係止用の撓曲自在なラッチレバー片の先端を各嵌挿する凹部が成形されるよう突起状金型が形成され、前記筒胴部外型の内側には、前記筒胴部の外壁の対称位置にラッチレバー片の先端に互いに内側に向けて形成されている鉤状の爪部を係架させる引っ掛け部が成形されるよう湾曲凹部を備え、前記突起状金型の外壁側は当該湾曲凹部に対応して先端に向けて内向テーパ面部が形成されていることを特徴とした光アダプタ用キャップの製造装置。
  8. 前記突起状金型は、前記光アダプタの内側に対向形成されたラッチレバー片に対応すべく前記筒胴部外型先端の対称位置に形成されていることを特徴とする請求項7記載の光アダプタ用キャップの製造装置。
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