JP6977943B2 - 赤外線放射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、赤外線放射装置に関する。
従来、メタマテリアル構造体を用いた赤外線放射装置が知られている。例えば、特許文献1には、発熱源と、発熱源の表面側に配置されたメタマテリアル構造層と、発熱源の裏面側に配置された裏面金属層と、を備えた放射装置が記載されている。メタマテリアル構造層は、発熱源から入力される熱エネルギーを特定の波長領域の放射エネルギーとして放射する。裏面金属層は、平均放射率がメタマテリアル構造層の平均放射率よりも小さく設定されている。特許文献1では、この裏面金属層により、発熱源の裏面側からの熱エネルギー損失を小さくできるため、放射装置の熱エネルギー損失を抑制できるとしている。
国際公開第2017/163986号パンフレット
上記のように、特許文献1の放射装置では熱エネルギー損失を抑制できるが、赤外線放射装置において熱エネルギー損失をさらに抑制することが望まれていた。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、赤外線放射装置のエネルギー損失をより抑制することを主目的とする。
本発明は、上述した主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の赤外線放射装置は、
発熱部と、前記発熱部から熱エネルギーを入力すると非プランク分布のピーク波長を有する赤外線を放射可能な第1,第2メタマテリアル構造体と、を有し、前記第1メタマテリアル構造体が前記発熱部の第1面側に配置され、前記第2メタマテリアル構造体が前記発熱部の前記第1面とは反対側である第2面側に配置された本体部、
を備えたものである。
この赤外線放射装置は、発熱部の第1面側に第1メタマテリアル構造体を備えるだけでなく、第1面側とは反対の第2面側にも第2メタマテリアル構造体を備えている。そのため、第1面側と第2面側との両方から、非プランク分布のピーク波長を有する赤外線を放射できる。換言すると、第1面側と第2面側との両方から、特定の波長領域の赤外線を選択的に放射できる。そのため、例えば特許文献1に記載の放射装置のように、メタマテリアル構造体の反対側に裏面金属層が存在する(メタマテリアル構造体が存在しない)場合と比較して、特定の波長領域以外の不要な波長の赤外線が第2面側から放射されることを抑制でき、第2面側からの熱エネルギー損失が少なくなる。したがって、この赤外線放射装置は、熱エネルギー損失をさらに抑制できる。
ここで、メタマテリアル構造体は、最大ピークがプランク分布のピークよりも急峻な放射特性を有する構造体としてもよい。なお、「プランク分布のピークよりも急峻」は、「プランク分布のピークよりも半値幅(FWHM:full width at half maximum)が狭い」ことを意味する。
本発明の赤外線放射装置は、前記第1メタマテリアル構造体と前記第2メタマテリアル構造体との少なくとも一方から放射される赤外線を対象物に向けて反射可能な赤外線反射部、を備えていてもよい。こうすれば、赤外線反射部が赤外線を反射することで、本体部から放射される赤外線のエネルギーを利用しやすくなる。
本発明の赤外線放射装置は、前記第1,第2メタマテリアル構造体からの赤外線を外部に透過可能な赤外線透過部を有するケーシング、を備え、前記本体部は、前記ケーシングの内部空間に配置されていてもよい。この場合において、前記ケーシングの内側(例えば内周面)に前記赤外線反射部が配置されていてもよいし、前記ケーシングの外側(例えば外周面)に前記赤外線反射部が配置されていてもよいし、前記ケーシングの一部が前記赤外線反射部を兼ねていてもよい。
本発明の赤外線放射装置において、前記第1,第2メタマテリアル構造体は、各々が放射する赤外線の最大ピークのピーク波長の差が0.5μm以下であってもよい。すなわち、第1,第2メタマテリアル構造体のピーク波長が互いに近い値又は同じ値であってもよい。
本発明の赤外線放射装置において、前記本体部は、外部空間に露出しているか、又は内部空間が非減圧状態のケーシングの該内部空間に配置されていてもよい。換言すると、前記本体部の周囲が非減圧雰囲気であってもよい。
本発明の赤外線放射装置において、前記第1,第2メタマテリアル構造体の少なくとも一方は、前記発熱部側から順に、第1導体層と、該第1導体層に接合された誘電体層と、各々が前記誘電体層に接合され互いに離間して周期的に配置された複数の個別導体層を有する第2導体層と、を備えてもよい。
本発明の赤外線放射装置において、前記第1,第2メタマテリアル構造体の少なくとも一方は、少なくとも表面が導体からなり互いに離間して周期的に配置された複数のマイクロキャビティを備えていてもよい。
赤外線放射装置10の断面図。 赤外線放射装置10の断面図。 第1メタマテリアル構造体30aの部分底面図。 変形例の本体部11の部分断面図。 変形例の第1メタマテリアル構造体30aの部分底面斜視図。
次に、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。図1,図2は、本発明の一実施形態である赤外線放射装置10の断面図である。図3は、第1メタマテリアル構造体30aの部分底面図である。図1は赤外線放射装置10の軸方向(ここでは前後方向)に沿った縦断面図であり、図2は、赤外線放射装置10の軸方向に垂直な断面図である。なお、本実施形態において、上下方向、前後方向及び左右方向は、図1,2に示した通りとする。赤外線放射装置10は、本体部11と、ケーシング50と、反射層59と、熱電対85と、を備えている。この赤外線放射装置10は、下方に配置された図示しない対象物に向けて赤外線を放射する。
本体部11は、ケーシング50の内部空間53内に配置されている。本体部11は、平板状に形成されている。本体部11は、図1の拡大図に示すように、発熱部12と、第1,第2支持基板20a,20bと、第1,第2メタマテリアル構造体30a,30bと、を備えている。
発熱部12は、いわゆる面状ヒーターとして構成されており、線状の部材をジグザグに湾曲させた発熱体13と、発熱体13に接触して発熱体13の周囲を覆う絶縁体である保護部材14とを備えている。発熱体13の材質としては、例えばW,Mo,Ta,Fe−Cr−Al合金及びNi−Cr合金などが挙げられる。本実施形態では、発熱体13はカンタル(登録商標:鉄,クロム,及びアルミニウムを含む合金)とした。保護部材14の材質としては、例えばポリイミドなどの絶縁性の樹脂やセラミックス等が挙げられる。本体部11の長手方向(ここでは前後方向)の両端の各々には、発熱体13と導通する棒状導体15が取り付けられている。棒状導体15は、ケーシング50の軸方向の両端から外部に引き出されており、この棒状導体15を介して発熱体13に外部から電力を供給可能である。棒状導体15は、ケーシング50内で本体部11を支持する役割も果たす。棒状導体15の材質は、ここではMoとした。発熱部12は、絶縁体にリボン状の発熱体を巻き付けた構成の面状ヒーターとしてもよい。
第1,第2支持基板20a,20bは、それぞれ、平板状の部材である。第1支持基板20aは、発熱部12の第1面側(ここでは下面側)に配設されている。第2支持基板20bは、発熱部12の第2面側(ここでは上面側)に配設されている。第1支持基板20a及び第2支持基板20bを支持基板20と総称する。支持基板20は、発熱部12及び第1,第2メタマテリアル構造体30a,30bを支持している。支持基板20の材質としては、例えばSiウェハ、ガラスなどのように、平滑面が維持しやすく、耐熱性が高く、熱反りが低い素材が挙げられる。本実施形態では、支持基板20は石英ガラスとした。なお、第1,第2支持基板20a,20bの各々は、本実施形態のように発熱部12の下面及び上面に接触していてもよいし、接触せず空間を介して発熱部12と上下に離間して配設されていてもよい。支持基板20と発熱部12とが接触している場合には両者は接合されていてもよい。
第1,第2メタマテリアル構造体30a,30bは、それぞれ、板状の部材である。第1メタマテリアル構造体30aは、発熱部12の第1面側(ここでは下面側)に配設されており、第1支持基板20aよりも下方に位置する。第2メタマテリアル構造体30bは、発熱部12の第2面側(ここでは上面側)に配設されており、第2支持基板20bよりも上方に位置する。第1メタマテリアル構造体30a及び第2メタマテリアル構造体30bをメタマテリアル構造体30と総称する。第1メタマテリアル構造体30aは、第1支持基板20aの下面と直接接合されていてもよいし、図示しない接着層を介して接合されていてもよい。同様に、第2メタマテリアル構造体30bは、第2支持基板20bの上面と直接接合されていてもよいし、図示しない接着層を介して接合されていてもよい。第1メタマテリアル構造体30aは主に下方に赤外線を放射し、第2メタマテリアル構造体30bは主に上方に赤外線を放射する。図1に示すように、第1メタマテリアル構造体30aと第2メタマテリアル構造体30bとは同じ構成要素を有しており、本実施形態では上下対称に構成されている。以下、第1メタマテリアル構造体30aについて説明し、第2メタマテリアル構造体30bについては図1で同じ符号を付して、詳細な説明を省略する。
第1メタマテリアル構造体30aは、発熱体13側から下方に向かって、第1導体層31と、誘電体層33と、複数の個別導体層36を有する第2導体層35と、をこの順に備えている。このような構造はMIM(Metal−Insulator−Metal)構造ともいう。なお、第1メタマテリアル構造体30aが有する各層間は、直接接合されていてもよいし、接着層を介して接合されていてもよい。個別導体層36及び誘電体層33の下面の露出部は酸化防止層(図示せず、例えばアルミナで形成される)で被覆されていてもよい。
第1導体層31は、第1支持基板20aから見て発熱体13とは反対側(下側)で接合された平板状の部材である。第1導体層31の材質は例えば金属などの導体(電気伝導体)である。金属の具体例としては、金,アルミニウム(Al),又はモリブデン(Mo)などが挙げられる。本実施形態では、第1導体層31の材質は金とした。第1導体層31は、図示しない接着層を介して第1支持基板20aに接合されている。接着層の材質としては、例えばクロム(Cr)、チタン(Ti)、ルテニウム(Ru)などが挙げられる。なお、第1導体層31と第1支持基板20aとが直接接合されていてもよい。
誘電体層33は、第1導体層31から見て発熱体13とは反対側(下側)で接合された平板状の部材である。誘電体層33は、第1導体層31と第2導体層35との間に挟まれている。誘電体層33の材質としては、例えば、アルミナ(Al23),シリカ(SiO 2)などが挙げられる。本実施形態では、誘電体層33の材質はアルミナとした。
第2導体層35は、導体からなる層であり、誘電体層33の下面に沿った方向(前後左右方向)に周期構造を有する。具体的には、第2導体層35は複数の個別導体層36を備えており、この個別導体層36が誘電体層33の下面に沿った方向(前後左右方向)に互いに離間して配置されることで、周期構造を構成している(図3参照)。複数の個別導体層36は、左右方向(第1方向)に間隔D1ずつ離れて互いに等間隔に配設されている。また、複数の個別導体層36は、左右方向に直交する前後方向(第2方向)に間隔D2ずつ離れて互いに等間隔に配設されている。個別導体層36は、このように格子状に配列されている。なお、本実施形態では図3に示すように四方格子状に個別導体層36を配列したが、例えば個別導体層36の各々が正三角形の頂点に位置するように六方格子状に個別導体層36を配列してもよい。複数の個別導体層36の各々は、下面視で円形をしており、厚さh(上下高さ)が径Wよりも小さい円柱形状をしている。第2導体層35の周期構造の周期は、横方向の周期Λ1=D1+W、縦方向の周期Λ2=D2+Wである。本実施形態では、D1=D2とし、したがってΛ1=Λ2とした。第2導体層35(個別導体層36)の材質は、例えば金属などの導体であり、上述した第1導体層31と同様の材質を用いることができる。第1導体層31及び第2導体層35の少なくとも一方が金属であってもよい。本実施形態では、第2導体層35の材質は第1導体層31と同じ金とした。
このように、第1メタマテリアル構造体30aは、第1導体層31と、周期構造を有する第2導体層35(個別導体層36)と、第1導体層31及び第2導体層35に挟まれた誘電体層33とを有している。これにより、第1メタマテリアル構造体30aは、発熱部12から熱エネルギーを入力すると非プランク分布のピーク波長を有する赤外線を放射可能になっている。なお、プランク分布とは、横軸を右にいくほど長くなる波長とし、縦軸を輻射強度としたグラフ上において、特定のピークを有した山型の分布であり、ピークよりも左側の傾斜が急で、ピークよりも右側の傾斜がなだらかな形状を有する曲線である。通常の材料はこの曲線(プランク放射曲線)に従って放射をする。非プランク放射(非プランク分布のピーク波長を有する赤外線の放射)とは、その放射の最大ピークを中心とした山型の傾斜が、前記のプランク放射に比べて急峻であるような放射である。すなわち、第1メタマテリアル構造体30aは、最大ピークがプランク分布のピークよりも急峻な放射特性を有する。なお、「プランク分布のピークよりも急峻」は、「プランク分布のピークよりも半値幅(FWHM:full width at half maximum)が狭い」ことを意味する。これにより、第1メタマテリアル構造体30aは、赤外線の全波長領域(0.7μm〜1000μm)のうち、特定の波長の赤外線を選択的に放射する特性を有するメタマテリアルエミッターとして機能する。この特性は、マグネティックポラリトン(Magnetic polariton)で説明される共鳴現象によるものと考えられている。なお、マグネティックポラリトンとは、上下2枚の導体(第1導体層31及び第2導体層35)に反平行電流が励起され,その間の誘電体(誘電体層33)内において強い磁場の閉じ込め効果が得られる共鳴現象のことである。これにより、第1メタマテリアル構造体30aでは、第1導体層31および個別導体層36で局所的に強い電場の振動が励起されることからこれが赤外線の放射源となり、赤外線が周囲環境(ここでは特に下方)に放射される。また、この第1メタマテリアル構造体30aでは、第1導体層31,誘電体層33及び第2導体層35の材質や、個別導体層36の形状及び周期構造を調整することで、共鳴波長を調整することができる。これにより、第1メタマテリアル構造体30aの第1導体層31および個別導体層36から放射される赤外線は、特定の波長の赤外線の放射率が高くなる特性を示す。すなわち、第1メタマテリアル構造体30aは、半値幅が比較的小さく放射率が比較的高い急峻な最大ピークを有する赤外線を放射する特性を有する。なお、本実施形態では、D1=D2としたが、間隔D1と間隔D2とが異なっていてもよい。周期Λ1及び周期Λ2についても同様である。なお半値幅は周期Λ1及び周期Λ2を変更することで制御できる。第1メタマテリアル構造体30aは、所定の放射特性における上述した最大ピークが波長6μm以上7μm以下の範囲内にあってもよいし、2.5μm以上3.5μm以下の範囲内にあってもよい。また、第1メタマテリアル構造体30aは、最大ピークの立ち上がりから立ち下がりまでの波長領域以外の波長領域における赤外線の放射率が値0.2以下であることが好ましい。第1メタマテリアル構造体30aは、最大ピークの半値幅が1.0μm以下であることが好ましい。第1メタマテリアル構造体30aの放射特性は、最大ピークを中心にして略左右対称形状を有していてもよい。また、第1メタマテリアル構造体30aの最大ピークの高さ(最大輻射強度)は、上述したプランク放射の曲線を上回ることはない。
このような第1メタマテリアル構造体30aは、例えば以下のように形成することができる。まず、第1支持基板20aの表面(図1では下面)にスパッタリングにより接着層及び第1導体層31をこの順に形成する。次に、第1導体層31の表面(図1では下面)にALD法(atomic layer deposition:原子層堆積法)により誘電体層33を形成する。続いて、誘電体層33の表面(図1では下面)に所定のレジストパターンを形成してからヘリコンスパッタリング法により第2導体層35の材質からなる層を形成する。そして、レジストパターンを除去することにより、第2導体層35(複数の個別導体層36)を形成する。
第1,第2メタマテリアル構造体30a,30bの上述した赤外線の放射特性は、互いに近いか又は同じであってもよい。例えば、第2メタマテリアル構造体30bが放射する赤外線の最大ピークは、第1メタマテリアル構造体30aが放射する赤外線の最大ピークと同じ又は近い値であってもよい。具体的には、第1,第2メタマテリアル構造体30a,30bは、各々が放射する赤外線の最大ピークのピーク波長の差が0.5μm以下であってもよい。また、第1,第2メタマテリアル構造体30a,30bは、最大ピークの半値幅の波長領域(半値幅領域)の少なくとも一部が重複していてもよく、半分以上が重複していてもよい。本実施形態では、第1,第2メタマテリアル構造体30a,30bは、D1,D2及びWが互いに同じ値であり、上述した赤外線の放射特性がほぼ同じであるものとした。
熱電対85は、本体部11の表面の温度を測定する温度センサの一例であり、本体部11の表面からケーシング50を貫通して外部に引き出されている。
ケーシング50は、略円筒状の部材である。ケーシング50は、内側に内部空間53を有している。この内部空間53内に、本体部11が配置されている。ケーシング50は、全体が、第1,第2メタマテリアル構造体30a,30bからの赤外線を外部に透過可能な赤外線透過部として機能する。ケーシング50は、第1メタマテリアル構造体30aから放射される赤外線のうち最大ピークの立ち上がりから立ち下がりまでの波長領域の少なくとも一部の波長領域の赤外線を透過可能であり、且つ、第2メタマテリアル構造体30bから放射される赤外線のうち最大ピークの立ち上がりから立ち下がりまでの波長領域の少なくとも一部の波長領域の赤外線を透過可能である。ケーシング50は、第1,第2メタマテリアル構造体30a,30bから放射される赤外線のうち各々の最大ピークを含む波長領域を少なくとも透過可能であることが好ましく、各々の最大ピークの半値幅領域を含む波長領域を少なくとも透過可能であることがより好ましい。ケーシング50は、第1,第2メタマテリアル構造体30a,30bの各々から放射される最大ピークのピーク波長の赤外線の透過率が80%以上であってもよいし、90%以上であってもよい。ケーシング50の材質としては、例えば石英ガラス(波長3.5μm以下の赤外線を透過)、透明アルミナ(波長5.5μm以下の赤外線を透過)、蛍石(フッ化カルシウム,CaF2,波長8μm以下の赤外線を透過)などの赤外線透過材料が挙げられる。ケーシング50の材質は、例えばメタマテリアル構造体30からの赤外線の最大ピークに応じて適宜選択してもよい。本実施形態では、ケーシング50の材質は石英ガラスとした。内部空間53は、非減圧状態になっている。内部空間53は、空気雰囲気としてもよいし、窒素やアルゴンなどの不活性ガス雰囲気としてもよい。ケーシング50の軸方向の両端は湾曲した先細りの形状をしており、この両端から棒状導体15が外部に引き出されている。ケーシング50のうち内部空間53から外部に棒状導体15及び熱電対85が引き出される部分は、ケーシング50を溶融させた溶融部を設けることで封止されている。ただし、この部分をケーシング50とは別の封止材を用いて封止してもよい。
本実施形態では、ケーシング50は石英ガラスであり波長3.5μm以下の赤外線を透過(3.5μmを超える赤外線を吸収)するため、第1,第2メタマテリアル構造体30a,30bの放射特性は、最大ピークのピーク波長が3.0μmとなるようにした。この放射特性は、例えば第1導体層31の厚さを100nmとし、誘電体層33の厚さを80nmとし、第2導体層35(個別導体層36)の厚さを60nmとし、個別導体層36の径Wを0.565μmとし、周期Λ1,Λ2を4μmとすることで、実現できる。
反射層59は、赤外線反射部の一例であり、ケーシング50の外周面の一部を覆うように配設されている。このため、反射層59は、本体部11の周囲の一部のみを覆うように設けられている。反射層59は、本体部11からみてケーシング50の長手方向に垂直な方向(ここでは上方)に配置されている。反射層59は、第2メタマテリアル構造体30bからみて発熱部12とは反対側(ここでは上側)に配設されている。反射層59は、ケーシング50の外側の上面に配設されている。ここでは、反射層59は、ケーシング50の外周面の上側半分を全て覆っているものとした(図2参照)。反射層59は、図2に示すように赤外線放射装置10の長手方向に垂直な断面視で円弧状(ここでは特に半円状)に形成されている。反射層59は、第2メタマテリアル構造体30bと対向するように配設されており、第2メタマテリアル構造体30bの赤外線の主な放射方向(ここでは上方向)に位置している。反射層59は、第2メタマテリアル構造体30bから放射される赤外線を、下方に反射する。反射層59の材質としては、例えば金,白金,アルミニウムなどが挙げられる。ここでは反射層59は金とした。反射層59は、ケーシング50の表面に塗布乾燥、スパッタリングやCVD、溶射といった成膜方法を用いて形成してもよい。
こうした赤外線放射装置10の使用例を以下に説明する。まず、図示しない電源から棒状導体15を介して発熱体13に電力を供給する。電力の供給は、発熱体13の温度が予め設定された温度(特に限定するものではないが、ここでは320℃とする)になるように行う。所定の温度に達した発熱体13からは、伝導・対流・放射の伝熱3形態のうち主に伝導により周囲にエネルギーが伝達され、メタマテリアル構造体30が加熱される。その結果、メタマテリアル構造体30は所定温度(ここでは例えば300℃とする)に上昇し、放射体となって、赤外線を放射するようになる。このとき、メタマテリアル構造体30が上述したように第1導体層31,誘電体層33,及び第2導体層35を有することで、本体部11は、非プランク分布のピーク波長を有する赤外線を放射する。より具体的には、本体部11は、メタマテリアル構造体30の第1導体層31および個別導体層36から、特定の波長領域の赤外線を選択的に放射する。そして、第1メタマテリアル構造体30aから放射された特定の波長領域の赤外線は、ケーシング50を透過して赤外線放射装置10の下方に放射される。また、第2メタマテリアル構造体30bから主に上方に放射された特定の波長領域の赤外線は、反射層59で下方に反射されて赤外線放射装置10の下方に放射される。これらにより、赤外線放射装置10は、下方に配置された対象物に対して、第1,第2メタマテリアル構造体30a,30bからの特定の波長領域の赤外線を選択的に放射することができる。そのため、例えばこの特定の波長領域の赤外線の吸収率が比較的高い対象物に対して、効率よく赤外線を放射して加熱処理,乾燥処理又は対象物を化学反応させる処理などの赤外線処理を行うことができる。
以上詳述した本実施形態の赤外線放射装置10では、発熱部12の第1面側(下面側)に第1メタマテリアル構造体30aを備えるだけでなく、第1面側とは反対の第2面側(上面側)にも第2メタマテリアル構造体30bを備えている。そのため、発熱部12の第1面側と第2面側との両方から、非プランク分布のピーク波長を有する赤外線を放射できる。換言すると、発熱部12の第1面側と第2面側との両方から、特定の波長領域の赤外線を選択的に放射できる。そのため、例えば第2メタマテリアル構造体30bが存在しない場合や、第2メタマテリアル構造体30bの代わりに特許文献1に記載の裏面金属層が存在する場合と比較して、特定の波長領域以外の不要な波長の赤外線が発熱部12の第2面側から放射されることを抑制でき、第2面側からの熱エネルギー損失が少なくなる。したがって、この赤外線放射装置10は、熱エネルギー損失をさらに抑制できる。
また、赤外線放射装置10は、第2メタマテリアル構造体30bから放射される赤外線を対象物に向けて反射可能な反射層59を備えている。これにより、本体部11から放射される第2メタマテリアル構造体30bのエネルギーを利用しやすくなる。例えば、本実施形態では、反射層59が第2メタマテリアル構造体30bの上方に位置しており、反射層59は第2メタマテリアル構造体30bから上方に放射された赤外線を下方に反射する。これにより、本体部11の第2面側(ここでは本体部11の上方)に赤外線を放射する対象物が存在しない場合でも、第2メタマテリアル構造体30bからの赤外線のエネルギーを対象物の赤外線処理に利用できる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、メタマテリアル構造体30は第1導体層31と誘電体層33と第2導体層35とを有していた、すなわちMIM構造を有していたが、これに限られない。メタマテリアル構造体30は、発熱部12から熱エネルギーを入力すると非プランク分布のピーク波長を有する赤外線を放射可能な構造体であればよい。例えば、メタマテリアル構造体は、複数のマイクロキャビティを有するマイクロキャビティ形成体として構成されていてもよい。図4は、変形例の本体部11の部分断面図である。図5は、変形例の第1メタマテリアル構造体30aの部分底面斜視図である。変形例の本体部11の第1,第2メタマテリアル構造体30a,30bは、それぞれ、少なくとも表面(ここでは側面42A及び底面44A)が導体層35Aからなり前後左右方向の周期構造を構成する複数のマイクロキャビティ41Aを有している。第1メタマテリアル構造体30aと第2メタマテリアル構造体30bとは、同じ構成要素を有しており、上下対称に構成されている。そのため、第1メタマテリアル構造体30aについて詳細に説明し、第2メタマテリアル構造体30bについては図4で同じ符号を付して、詳細な説明を省略する。第1メタマテリアル構造体30aは、本体部11の発熱部12側から下方に向かって、本体層31Aと、凹部形成層33Aと、導体層35Aと、をこの順に備えている。本体層31Aは、例えばガラス基板などからなる。凹部形成層33Aは、例えば樹脂や、セラミックス及びガラスなどの無機材料などからなり、本体層31Aの下面に形成されて円柱状の凹部を形成している。凹部形成層33Aは、第2導体層35と同じ材料であってもよい。導体層35Aは、第1メタマテリアル構造体30aの表面(下面)に配設されており、凹部形成層33Aの表面(下面及び側面)と、本体層31Aの下面(凹部形成層33Aが配設されていない部分)とを覆っている。導体層35Aは導体からなり、材質としては、例えば金,ニッケルなどの金属や導電性樹脂などが挙げられる。マイクロキャビティ41Aは、この導体層35Aの側面42A(凹部形成層33Aの側面を覆う部分)と、底面44A(本体層31Aの下面を覆う部分)とで囲まれ、下方に開口した略円柱形状の空間である。マイクロキャビティ41Aは、図5に示すように、前後左右に並べて複数配設されている。なお、第1メタマテリアル構造体30aの下面が対象物に赤外線を放射する放射面38Aとなっている。具体的には、第1メタマテリアル構造体30aが発熱部12からのエネルギーを吸収すると、底面44Aと側面42Aとで形成される空間内での入射波と反射波との共振作用により、放射面38Aから下方の対象物に向けて特定の波長の赤外線が強く放射される。これにより、第1メタマテリアル構造体30aは、非プランク分布のピーク波長を有する赤外線を放射可能になっている。なお、複数のマイクロキャビティ41Aの各々の円柱の直径及び深さを調整することで、第1メタマテリアル構造体30aの放射特性を調整することができる。なお、マイクロキャビティ41Aは円柱に限らず多角柱形状でもよい。マイクロキャビティ41Aの深さは、例えば1.5μm以上10μm以下としてもよい。この図4,5のような本体部11を有する赤外線放射装置においても、上述した実施形態と同様に、本体部11が第1,第2メタマテリアル構造体30a,30bを備えているため、本体部11の第2面側からの熱エネルギー損失が少なくなる。なお、図4,5に示したような第1メタマテリアル構造体30aは、例えば以下のように形成することができる。まず、本体層31Aの下面となる部分に周知のナノインプリントにより凹部形成層33Aを形成する。そして、凹部形成層33Aの表面及び本体層31Aの表面を覆うように、例えばスパッタリングにより導体層35Aを形成する。ここで、第1,第2メタマテリアル構造体30a,30bの一方がMIM構造を有し、他方がマイクロキャビティを有していてもよい。
上述した実施形態では、反射層59はケーシング50の外周面に配設されていたが、外周面に限らずケーシング50の外側に配置されていてもよい。例えば、反射層59の代わりに独立した部材としての赤外線反射部をケーシング50の外側に配置してもよい。あるいは、反射層59はケーシング50の内側(例えば内周面)に配置されていてもよい。また、赤外線放射装置10が反射層59を備える代わりに、ケーシング50の一部が赤外線反射部を兼ねていてもよい。この場合、ケーシング50は、上述した実施形態のように全体が赤外線透過部として機能する代わりに、赤外線透過部と赤外線反射部とを有していればよい。例えば、ケーシング50が、赤外線反射部として機能するケーシング本体と、メタマテリアル構造体30からの赤外線をケーシング50の外部に透過する窓の役割を果たす赤外線透過板と、を備えていてもよい。赤外線透過板は、例えば第1メタマテリアル構造体30aの下面と対向するように配置する。この場合のケーシング本体の材質としては、例えばステンレス鋼が挙げられる。赤外線透過板の材質としては、上述した赤外線透過料が挙げられる。ケーシング50は、赤外線反射部を備えるか否かに関わらず、全体が赤外線透過部でなくてもよく、少なくとも赤外線透過部を備えていればよい。
上述した実施形態では、反射層59は、図2に示すように断面視で円弧状(ここでは特に半円状)としたが、これに限られない。例えば、反射層59は半球状であってもよいし、平板状であってもよい。
上述した実施形態では、反射層59は第2メタマテリアル構造体30bからみて発熱部12とは反対側(ここでは上側)に配設されていたが、これに限られない。赤外線放射装置10が備える赤外線反射部は、第1メタマテリアル構造体30aと第2メタマテリアル構造体30bとの少なくとも一方から放射される赤外線を対象物に向けて反射可能であればよい。また、反射層59は第2メタマテリアル構造体30bからの赤外線を下方に反射したが、赤外線を反射する方向もこれに限られない。例えば、赤外線放射装置10は、図2の反射層59を備える代わりに、図2におけるケーシング50の左側と右側との少なくとも一方に位置する反射層59を備えていてもよい。この場合の反射層59は、第1メタマテリアル構造体30aからの赤外線を下方に反射し、第2メタマテリアル構造体30bからの赤外線を上方に反射してもよい。
上述した実施形態では、反射層59は対象物に向けて赤外線を反射したが、一部の赤外線を本体部11に向けて反射してもよい。ただし、反射層59はなるべく対象物に向けて赤外線を反射することが好ましい。
上述した実施形態において、赤外線放射装置10は反射層59を備えなくてもよい。反射層59などの赤外線反射部が存在しない場合でも、赤外線放射装置10の上下に対象物が存在すれば、第1,第2メタマテリアル構造体30a,30bの各々が放射する赤外線のエネルギーを利用できる。この場合、赤外線放射装置10の下方の対象物と上方の対象物とが異なっていてもよく、各々の対象物に合わせて第1,第2メタマテリアル構造体30a,30bの放射特性が異なっていてもよい。
上述した実施形態では、ケーシング50の内部空間53は非減圧状態としたが、これに限らず減圧状態や真空状態であってもよい。また、赤外線放射装置10がケーシング50を備えず、本体部11が外部空間に露出していてもよい。この場合も、本体部11の周囲(外部空間)が大気雰囲気などの非減圧状態であってもよい。
本出願は2018年4月23日に出願された日本国特許出願第2018−082171号を優先権主張の基礎としており、引用によりその内容の全てが本明細書に含まれる。
本発明は、対象物の加熱処理,乾燥処理又は対象物を化学反応させる処理などの赤外線処理を行う必要のある産業に利用可能である。
10 赤外線放射装置、11 本体部、12 発熱部、13 発熱体、14 保護部材、15 棒状導体、20 支持基板、20a,20b 第1,第2支持基板、30 メタマテリアル構造体、30a,30b 第1,第2メタマテリアル構造体、31 第1導体層、33 誘電体層、35 第2導体層、36 個別導体層、50 ケーシング、53 内部空間、59 反射層、85 熱電対、31A 本体層、33A 凹部形成層、35A
導体層、38A 放射面、41A マイクロキャビティ、42A 側面、44A 底面。

Claims (7)

  1. 赤外線処理を行うための赤外線放射装置であって、
    発熱部と、前記発熱部から熱エネルギーを入力すると非プランク分布のピーク波長を有する赤外線を放射可能な第1,第2メタマテリアル構造体と、を有し、前記第1メタマテリアル構造体が前記発熱部の第1面側に配置され、前記第2メタマテリアル構造体が前記発熱部の前記第1面とは反対側である第2面側に配置された本体部、
    を備えた赤外線放射装置。
  2. 請求項1に記載の赤外線放射装置であって、
    前記第1メタマテリアル構造体と前記第2メタマテリアル構造体との少なくとも一方から放射される赤外線を対象物に向けて反射可能な赤外線反射部、
    を備えた赤外線放射装置。
  3. 請求項1又は2に記載の赤外線放射装置であって、
    前記第1,第2メタマテリアル構造体からの赤外線を外部に透過可能な赤外線透過部を有するケーシング、
    を備え、
    前記本体部は、前記ケーシングの内部空間に配置されている、
    赤外線放射装置。
  4. 前記第1,第2メタマテリアル構造体は、各々が放射する赤外線の最大ピークのピーク波長の差が0.5μm以下である、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の赤外線放射装置。
  5. 前記本体部は、外部空間に露出しているか、又は内部空間が非減圧状態のケーシングの該内部空間に配置されている、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の赤外線放射装置。
  6. 前記第1,第2メタマテリアル構造体の少なくとも一方は、前記発熱部側から順に、第1導体層と、該第1導体層に接合された誘電体層と、各々が前記誘電体層に接合され互いに離間して周期的に配置された複数の個別導体層を有する第2導体層と、を備える、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の赤外線放射装置。
  7. 前記第1,第2メタマテリアル構造体の少なくとも一方は、少なくとも表面が導体からなり互いに離間して周期的に配置された複数のマイクロキャビティを備える、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の赤外線放射装置。
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