JP6977647B2 - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸気通路に燃料を噴射するポート噴射弁を備える内燃機関を制御対象とする内燃機関の燃料噴射制御装置に関する。
たとえば下記特許文献1には、吸入空気量に基づき要求される燃料量に相当するパルス幅τaを算出し、これに基づき燃料噴射弁を操作する燃料噴射制御装置が記載されている。
特開平5−256172号公報
発明者は、内燃機関の温度が低いときには、要求される燃料量の全てを吸気行程前に噴射すると、負荷によっては粒子状物質(PM)の数(PN)が多くなるおそれがあることを見出した。ちなみに、上記特許文献1に記載の制御装置では、吸気行程に燃料を噴射する吸気行程噴射と、その後の燃焼行程において燃料を噴射する燃焼行程噴射とに分割して燃料を噴射し、吸気行程噴射と燃焼行程噴射とに分割する分割比Rを、回転速度に応じて設定している。ただし、内燃機関の温度が低いときには、上記のように回転速度に応じて分割比Rを定めて燃料を2回に分けて噴射することによっては、PNを十分に抑制できないおそれがある。
以下、上記課題を解決するための手段およびその作用効果について記載する。
1.内燃機関の燃料噴射制御装置において、吸気通路に燃料を噴射するポート噴射弁を備える内燃機関を制御対象とし、前記内燃機関の気筒内に充填される空気量に基づき、空燃比を目標空燃比に制御するための要求噴射量を算出する要求噴射量算出処理と、前記要求噴射量の燃料を噴射すべく前記ポート噴射弁を操作する操作処理と、を実行し、前記操作処理は、前記充填される空気量と相関を有する物理量である負荷と前記内燃機関の温度との2つのうちの少なくとも1つに応じて、吸気バルブの開弁期間に同期して燃料を噴射する吸気同期噴射の噴射量である同期噴射量と、前記吸気同期噴射よりも進角側のタイミングにて燃料を噴射する吸気非同期噴射の噴射量である非同期噴射量とに、前記要求噴射量の燃料を分割して前記吸気非同期噴射、前記吸気同期噴射の順に燃料を噴射するマルチ噴射処理を含む。
内燃機関の温度が低いときに、要求噴射量の燃料を全て吸気非同期噴射によって噴射する場合、負荷によってはPNが多くなるおそれがある。これは、吸気通路に付着する燃料量が多くなり、付着した燃料のせん断によって、一部が液滴のまま燃焼室に流入することによってPMが発生するためであると推察される。そこで上記構成では、要求噴射量の一部を吸気同期噴射によって噴射することにより、非同期噴射量を低減し、ひいては吸気通路に付着する燃料量を低減する。これにより、付着した燃料のせん断によって液滴のまま燃料が燃焼室に流入することを抑制できる。ただし、同期噴射量が多くなる場合、かえってPNが多くなることを発明者が見出した。そこで上記構成では、PNと強い相関を有する負荷と、吸気通路に付着する燃料量と強い相関を有する温度との2つのうちの少なくとも1つに応じて、要求噴射量の非同期噴射量と同期噴射量とへの分割の仕方を定める。負荷や温度は、非同期噴射量をいかに低減すべきかを定めるための情報を有したパラメータであるため、これにより、同期噴射量が増加することによるPNの増加を抑制しつつも吸気通路への燃料の付着量を低減できるように非同期噴射量を適切に低減することができ、ひいてはPMの発生を抑制できる。
2.上記1記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記操作処理は、前記内燃機関の温度が所定温度以下であることを条件に前記マルチ噴射処理を実行し、前記内燃機関の温度が前記所定温度を超える場合、前記吸気バルブの開弁タイミングよりも進角側のタイミングにて噴射を開始する単一の燃料噴射によって前記要求噴射量の燃料を噴射する。
上記構成では、内燃機関の温度が所定温度を超える場合、マルチ噴射処理を実行しないため、マルチ噴射処理を継続する場合と比較して、ポート噴射弁の駆動頻度を低減できることからポート噴射弁の劣化の進行を遅らせることができる。このため、所定温度を、非同期噴射のみを実行する場合にPMの発生が顕著となる温度の上限値以上とするなら、PMの発生を抑制することとポート噴射弁の劣化を抑制することとの好適な両立を図ることができる。
3.上記1記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記操作処理は、前記負荷が所定値以上であることを条件に前記マルチ噴射処理を実行し、前記負荷が前記所定値未満である場合、前記吸気バルブの開弁タイミングよりも進角側のタイミングにて噴射を開始する単一の燃料噴射によって前記要求噴射量の燃料を噴射する処理を含む。
ポート噴射弁には燃料噴射が可能な最小噴射量が存在する。このため、上記所定値を、要求噴射量を分割しても最小噴射量以下とならない下限値以上とするなら、マルチ噴射処理を実行することによって最小噴射量未満となることを回避することができる。また、PNは負荷がある程度高くなることによって増加する傾向がある。このため、上記所定値を、PNが多くなる下限値未満に設定するなら、PMの発生が顕著となる事態を好適に抑制することができる。
4.上記1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記吸気非同期噴射の噴射開始時期を前記内燃機関の温度に基づき可変設定する可変設定処理を実行し、前記内燃機関の温度が第1温度であるときと該第1温度よりも高い第2温度であるときとのそれぞれにおける前記吸気非同期噴射の噴射開始時期同士の差が、前記吸気同期噴射の噴射開始時期同士の差よりも大きい。
マルチ噴射処理によってPNを抑制する上では、同期噴射の噴射開始時期を適合することが特に重要であることを発明者が見出した。一方、マルチ噴射を実行する場合、ポート噴射弁の構造上、非同期噴射の噴射終了時期と同期噴射の噴射開始時期との間の時間間隔を所定以上とする必要がある。一方、非同期噴射量は、内燃機関の温度が低いほど多くなる傾向がある。このため、同期噴射の開始時期を適切な値とするうえでは、内燃機関の温度が低い場合に高い場合よりも非同期噴射の噴射開始時期を進角させるなどして、内燃機関の温度に応じて非同期噴射の開始時期を大きく変動させる必要が生じうる。このため、上記構成では、非同期噴射の噴射開始時期同士の上記差を大きくした。
5.上記1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記操作処理は、前記内燃機関の始動時、前記気筒内に充填される空気量によらずに前記内燃機関の温度に基づき前記同期噴射量および前記非同期噴射量を算出し、前記非同期噴射量の燃料を前記吸気非同期噴射によって噴射した後、前記同期噴射量の燃料を前記吸気同期噴射によって噴射する処理を含み、前記内燃機関の始動時、前記吸気非同期噴射の噴射開始時期を前記内燃機関の温度に基づき可変設定する可変設定処理を実行する。
始動時においては、充填される空気量に基づき精度よく要求噴射量を算出することが困難である。そこで上記構成では、内燃機関の温度に基づき、同期噴射量および非同期噴射量を算出する。ところで、マルチ噴射を実行する場合、ポート噴射弁の構造上、非同期噴射の噴射終了時期と同期噴射の噴射開始時期との間の時間間隔を所定以上とする必要がある。一方、非同期噴射量は、内燃機関の温度が低いほど多くなる傾向がある。このため、上記構成では、吸気非同期噴射の噴射開始時期を内燃機関の温度に基づき可変設定することにより、温度に応じて非同期噴射量が変動したとしても、上記時間間隔を適切に確保することができる。
一実施形態にかかる燃料噴射制御装置および内燃機関を示す図。 同実施形態にかかる制御装置の処理の一部を示すブロック図。 本実施形態にかかる燃料噴射を例示するタイムチャートであり、(a)および(b)は、2つのパターンのそれぞれを示す。 同実施形態の解決する課題を示すタイムチャート。 同実施形態にかかるスタータON直後の燃料噴射に関する処理の手順を示す流れ図。 同実施形態にかかるスタータONから所定期間経過後の燃料噴射に関する処理の手順を示す流れ図。 (a)および(b)は、負荷率と、PNおよび吸気通路の内壁面への燃料の付着量との関係を示す図。 (a)および(b)は、マルチ噴射処理の噴射開始時期と、PNおよびHCの発生量との関係を示す図。 (a)および(b)は、マルチ噴射処理の到達終了時期と、PNおよびHCの発生量との関係を示す図。
以下、内燃機関の制御装置の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示す内燃機関10の吸気通路12には、スロットルバルブ14が設けられており、スロットルバルブ14の下流には、ポート噴射弁16が設けられている。吸気通路12に吸入された空気とポート噴射弁16から噴射された燃料とは、吸気バルブ18の開弁に伴って、シリンダ20およびピストン22によって区画された燃焼室24に流入する。燃焼室24において、燃料と空気との混合気は、点火装置26の火花放電によって燃焼に供され、その際生成される燃焼エネルギは、ピストン22を介してクランク軸28の回転エネルギに変換される。燃焼に供された混合気は、排気バルブ30の開弁に伴って、排気として排気通路32に排出される。排気通路32には、触媒34が設けられている。
クランク軸28には、クランク軸28に初期回転を付与するスタータモータ36が機械的に接続されている。また、クランク軸28の回転動力は、タイミングチェーン38を介して、吸気側カム軸40および排気側カム軸42に伝達される。なお、本実施形態では、吸気側カム軸40には、吸気側バルブタイミング調整装置44を介してタイミングチェーンの動力が伝達される。吸気側バルブタイミング調整装置44は、クランク軸28と吸気側カム軸40との回転位相差を調整することによって、吸気バルブ18の開弁タイミングを調整するアクチュエータである。
制御装置50は、内燃機関10を制御対象とし、その制御量(トルク、排気成分等)を制御するために、上記スロットルバルブ14や、ポート噴射弁16、点火装置26、吸気側バルブタイミング調整装置44等の内燃機関10の操作部や、スタータモータ36を操作する。この際、制御装置50は、クランク角センサ60の出力信号Scrや、エアフローメータ62によって検出される吸入空気量Ga、触媒34の上流側に設けられた上流側空燃比センサ64によって検出される上流側空燃比Afu、触媒34の下流側に設けられた下流側空燃比センサ66によって検出される下流側空燃比Afdを参照する。また、制御装置50は、水温センサ68によって検出される内燃機関10の冷却水の温度(水温THW)や、吸気側カム角センサ70の出力信号Scaを参照する。
制御装置50は、CPU52、ROM54およびRAM56を備えており、ROM54に記憶されたプログラムをCPU52が実行することにより、上記制御量の制御を実行する。
図2に、制御装置50が実行する処理の一部を示す。図2に示す処理は、ROM54に記憶されたプログラムをCPU52が実行することにより実現される。
吸気位相差算出処理部M10は、クランク角センサ60の出力信号Scrと吸気側カム角センサ70の出力信号Scaとに基づき、クランク軸28の回転角度に対する吸気側カム軸40の回転角度の位相差である吸気位相差DINを算出する。目標吸気位相差算出処理部M12は、内燃機関10の動作点に基づき、目標吸気位相差DIN*を可変設定する。なお、本実施形態では、回転速度NEと負荷率KLとによって動作点を定義している。ここで、CPU52は、回転速度NEを、クランク角センサ60の出力信号Scrに基づき算出し、負荷率KLを回転速度NEおよび吸入空気量Gaに基づき算出する。負荷率KLは、基準流入空気量に対する、1気筒の1燃焼サイクル当たりの流入空気量の比である。ここで、基準流入空気量は、スロットルバルブ14の開口度を最大としたときの1気筒の1燃焼サイクル当たりの流入空気量である。ちなみに、基準流入空気量は、回転速度NEに応じて可変設定される量としてもよい。
吸気位相差制御処理部M14は、吸気位相差DINを目標吸気位相差DIN*に制御するために吸気側バルブタイミング調整装置44を操作すべく、操作信号MS5を出力する。
ベース噴射量算出処理部M16は、回転速度NEおよび吸入空気量Gaに基づき、燃焼室24内の混合気の空燃比を目標空燃比とするための燃料量のベース値であるベース噴射量Qbを算出する。なお、回転速度NEおよび吸入空気量Gaは、気筒内に充填される空気量を定めるパラメータであり、ベース噴射量Qbは、筒内に充填される空気量に基づき、空燃比を目標空燃比に制御するために算出された燃料量である。ちなみに、本実施形態においては、目標空燃比として、理論空燃比を例示する。
目標値設定処理部M18は、上流側空燃比Afuをフィードバック制御量とし、燃焼室24内の混合気の空燃比を目標空燃比にフィードバック制御するための目標値Af*を設定する。ただし、目標値設定処理部M18は、下流側空燃比Afdの値に応じて、触媒34の酸素吸蔵量を所定量に制御すべく、上流側空燃比Afuが目標空燃比となるときの値に対して、目標値Af*を微小に変化させることもある。これは、たとえば下流側空燃比Afdを下流側目標値にフィードバック制御するための操作量によって、上流側空燃比Afuが目標空燃比となるときの値を補正することによって実現してもよい。
フィードバック処理部M20は、上流側空燃比Afuを目標値Af*にフィードバック制御するための操作量であるフィードバック操作量KAFを算出する。詳しくは、フィードバック処理部M20は、上流側空燃比Afuと目標値Af*との差を入力とする比例要素、積分要素および微分要素の各出力値の和を、フィードバック操作量KAFとする。
補正処理部M22は、ベース噴射量Qbにフィードバック操作量KAFを乗算することによって、要求噴射量Qdを算出する。
増量係数算出処理部M24は、水温THWが所定温度Tth(たとえば60°C)以下の場合、要求噴射量Qdよりも実際の噴射量を増量するための増量係数を「1」よりも大きい値として出力する。本実施形態では、増量係数は、ポート噴射弁16から噴射する燃料が仮に重質燃料であった場合であっても失火を十分に抑制することができる値に設定されている。これは、重質燃料であった場合を想定しない場合と比較して噴射量を増量する値とする設定である。
操作処理部M26は、スタータモータ36を起動した後所定期間が経過した後においては、要求噴射量Qdおよび増量係数算出処理部M24の出力値に基づき、ポート噴射弁16を操作すべく、ポート噴射弁16に操作信号MS2を出力する。
本実施形態では、燃料噴射のパターンとして、図3の(a)に例示するパターンと、図3の(b)に例示するパターンとの2通りのパターンを有する。
図3の(a)は、吸気バルブ18の開弁前に燃料の噴射を開始し、噴射量が過度に多くならない限り、吸気バルブ18の開弁前に燃料の噴射を終了させる単一の噴射を実行するパターンである。
図3の(b)は、吸気バルブ18の開弁タイミングに同期して噴射開始時期Isに燃料の噴射を開始する吸気同期噴射と、吸気同期噴射よりも進角側の噴射開始時期Insにて燃料の噴射を開始する吸気非同期噴射との2つの燃料噴射を実行するマルチ噴射処理のパターンである。本実施形態において、吸気同期噴射の噴射開始時期Isは、吸気バルブ18の開弁タイミングよりも微小時間δだけ進角側に設定されている。ここで、微小時間δは、ポート噴射弁16から噴射された燃料が吸気バルブ18の開弁前の位置に到達するのに要する時間に設定されている。これは、噴射された燃料を、吸気バルブ18の開弁に伴って極力早期に燃焼室24に流入させる設定である。なお、図3の(a)に示したパターンは、吸気非同期噴射のみを実行するパターンであるため、噴射開始時期を「噴射開始時期Ins」と記載している。
操作処理部M26は、スタータモータ36を起動した後所定期間内には、要求噴射量Qdによらずにポート噴射弁16を操作する。ここで、所定期間とは、スタータモータ36によってクランク軸28に初期回転が付与された直後であって要求噴射量Qdを適切に算出することができない期間のこととする。本実施形態では、所定期間内においても、マルチ噴射処理を実行する。
本実施形態においてマルチ噴射処理は、PNを低減することを狙って実行される。図4に、図3(a)に例示した吸気非同期噴射のみを実行する場合の、車速、回転速度NE、負荷率KL、噴射量、水温THWおよびPNの推移を示す。
図4に示すように、水温THWがある程度低く、始動時および負荷率KLがある程度高い領域において、PNが増加している。
以下、PNの低減を狙った本実施形態における内燃機関10の燃料噴射制御について詳述する。
図5に、内燃機関10の始動時における処理の手順を示す。図5に示す処理は、ROM54に記憶されたプログラムをCPU52がたとえば所定周期で繰り返し実行することにより実現される。なお、以下では、先頭に「S」を付与した数字によってステップ番号を表現する。
図5に示す一連の処理において、CPU52は、まず、スタータモータ36が起動されてから所定期間内であるか否かを判定する(S10)。ここで所定期間とは、燃焼室24内に充填される空気量を精度よく把握することができず、要求噴射量Qdを精度よく算出することができない期間とする。CPU52は、所定期間内であると判定する場合(S10:YES)、クランク角センサ60の出力信号Scrから算出されるクランク角θを取得する(S12)。そしてCPU52は、クランク角θに基づき、噴射量を確定させる時期であるか否かを判定する(S14)。噴射量を確定させる時期は、1つの気筒につき、1燃焼サイクルに1度設定されている。CPU52は、確定させる時期であると判定する場合(S14:YES)、水温THWを取得する(S16)。次にCPU52は、水温THWに基づき、吸気非同期噴射と吸気同期噴射とのそれぞれから噴射される燃料量の合計である総噴射量Qtotalを算出する(S18)。総噴射量Qtotalは、水温THWが低い場合に高い場合よりも多い量とされる。これは、たとえば、ROM54に、水温THWを入力変数とし、総噴射量Qtotalを出力変数とするマップデータを記憶しておき、CPU52により総噴射量Qtotalをマップ演算することにより実現すればよい。ここで、マップデータとは、入力変数の離散的な値と、入力変数の値のそれぞれに対応する出力変数の値と、の組データである。またマップ演算は、たとえば、入力変数の値がマップデータの入力変数の値のいずれかに一致する場合、対応するマップデータの出力変数の値を演算結果とし、一致しない場合、マップデータに含まれる複数の出力変数の値の補間によって得られる値を演算結果とする処理とすればよい。
次にCPU52は、水温THWに応じて、吸気非同期噴射と吸気同期噴射との噴射割合Kmを設定する(S20)。これは、たとえば、ROM54に、水温THWを入力変数とし、噴射割合Kmを出力変数とするマップデータを記憶しておき、CPU52により噴射割合Kmをマップ演算することにより実現すればよい。そしてCPU52は、総噴射量Qtotalに噴射割合Kmを乗算した値を、吸気非同期噴射の噴射量である非同期噴射量Qnsに代入する(S22)。次に、CPU52は、総噴射量Qtotalから非同期噴射量Qnsを減算した値を、吸気同期噴射の噴射量である同期噴射量Qsに代入する(S24)。
次にCPU52は、水温THWに基づき、吸気非同期噴射の噴射開始時期Insを算出する(S26)。これは、たとえば、ROM54に、水温THWを入力変数とし、噴射開始時期Insを出力変数とするマップデータを記憶しておき、CPU52により噴射開始時期Insをマップ演算することにより実現すればよい。
次にCPU52は、水温THWに基づき、吸気同期噴射の噴射開始時期Isを算出する(S28)。これは、たとえば、ROM54に、水温THWを入力変数とし、噴射開始時期Isを出力変数とするマップデータを記憶しておき、CPU52により噴射開始時期Isをマップ演算することにより実現すればよい。
そしてCPU52は、噴射開始時期Insに非同期噴射量Qnsに応じた燃料を噴射すべく操作信号MS2を出力し、噴射開始時期Isに同期噴射量Qsに応じた燃料を噴射すべく操作信号MS2を出力する(S30)。
なお、CPU52は、S30の処理が完了する場合や、S10,S14の処理において否定判定する場合には、図5に示す一連の処理を一旦終了する。
図6に、スタータモータ36が起動されてから所定期間が経過した後における処理の手順を示す。図6に示す処理は、所定期間経過後において、ROM54に記憶されたプログラムをCPU52がたとえば所定周期で繰り返し実行することにより実現される。
図6に示す一連の処理において、CPU52は、図5のS12,S14の処理と同様、クランク角θを取得し(S40)、図3(a)に例示するパターンと図3(b)に例示するパターンとのいずれのパターンを採用するかを確定させる時期であるか否かを判定する(S42)。そしてCPU52は、確定させる時期であると判定する場合(S42:YES)、要求噴射量Qdを取得する(S44)。次に、CPU52は、水温THWが所定温度Tth以下であるか否かを判定する(S46)。この処理は、マルチ噴射処理を実行する条件の1つが成立するか否かを判定する処理である。すなわち、図4に示したように、PMの発生が顕著となるのは、水温THWが低い場合であるため、水温THWが所定温度Tth以下であることを、マルチ噴射処理の実行条件の1つとする。
そして、CPU52は、所定温度Tth以下であると判定する場合(S46:YES)、要求噴射量Qdが所定値Qdth以上であるか否かを判定する(S48)。この処理は、マルチ噴射処理を実行する条件の1つが成立するか否かを判定する処理である。すなわち、ポート噴射弁16には、燃料噴射が可能な最小噴射量が存在する。このため、要求噴射量Qdが過度に小さい場合、マルチ噴射処理をすべく要求噴射量Qdを分割すると、非同期噴射量Qnsや同期噴射量Qsが最小噴射量を下回るおそれがある。このため、本実施形態では、所定値Qdthを、マルチ噴射処理を実行しても、非同期噴射量Qnsおよび同期噴射量Qsが最小噴射量以上となる噴射量の下限値以上に設定する。
CPU52は、所定値Qdth以上であると判定する場合(S48:YES)、回転速度NEが所定速度NEth以下であるか否かを判定する(S50)。この処理は、マルチ噴射処理を実行する条件の1つが成立するか否かを判定する処理である。これは、回転速度NEが大きいほど単位クランク角度の回転に要する時間が短くなるために、回転速度NEが過度に大きい場合、マルチ噴射によって要求噴射量Qdの燃料を所定のクランク角度領域の回転に要する時間内に噴射することができなくなるおそれがあることに鑑みたものである。上記所定速度NEthは、マルチ噴射によって要求噴射量Qdの燃料を所定のクランク角度領域の回転に要する時間内に噴射することができなくなるおそれがある下限速度未満に設定されている。
CPU52は、所定速度NEth以下であると判定する場合(S50:YES)、水温THW、回転速度NE、負荷率KLおよび吸気位相差DINに基づき、非同期噴射量Qnsと同期噴射量Qsとの割合(噴射割合Km)を算出する(S52)。ここで、負荷率KLは、PNと強い相関を有するパラメータである。図7(a)に、負荷率KLとPNとの関係を示し、図7(b)に、負荷率KLと吸気通路12への燃料の付着量との関係を示す。図7に示すように、負荷率KLが大きいほど吸気通路12への燃料の付着量が多くなり、また、負荷率KLが所定以上となることによりPNが急激に増加している。これは、吸気通路12への燃料の付着量がある程度多くなると、付着した燃料のせん断によって、付着した燃料の一部が液滴のまま燃焼室24に流入するためと推察される。吸気通路12への燃料の付着量は、非同期噴射量Qnsを低減することにより低減できる一方、同期噴射量Qsを過度に増加させるとかえってPNが増加することが発明者によって見出されている。このため、負荷率KLに応じて最適な噴射割合Kmを適合する。
吸気通路12への燃料の付着量は、負荷率KLのみならず、水温THWにも依存する。特に、水温THWが低い場合には高い場合よりも付着量が増加する。このため、水温THWは付着量と強い相関を有するパラメータであることから、本実施形態では、負荷率KLに加えて、水温THWに応じて噴射割合Kmを適合する。さらに、付着量は、回転速度NEや、吸気位相差DINにも依存する。このため、本実施形態では、負荷率KLおよび水温THWに加えて、回転速度NE、および吸気位相差DINに応じて噴射割合Kmを適合する。
詳しくは、ROM54に、負荷率KL、水温THW、回転速度NE、および吸気位相差DINを入力変数とし、噴射割合Kmを出力変数とするマップデータを記憶しておき、CPU52により噴射割合Kmをマップ演算すればよい。
次にCPU52は、要求噴射量Qdに、噴射割合Kmと、上記増量係数算出処理部M24が出力する非同期用増量係数Kwnsを乗算した値を、非同期噴射量Qnsに代入する(S54)。非同期用増量係数Kwnsは、「1」以上の値をとり、水温THWが所定温度Tth以下である場合、「1」よりも大きい値となって水温THWが低いほどより大きい値となる。これは、内燃機関10の温度が低い場合、噴射された燃料のうちの燃焼に寄与しない燃料量が多くなることに鑑みたものである。
次に、CPU52は、要求噴射量QdからS54の処理にて算出した非同期噴射量Qnsを減算した値に、上記増量係数算出処理部M24が出力する同期用増量係数Kwsを乗算した値を、同期噴射量Qsに代入する(S56)。同期用増量係数Kwsは、非同期用増量係数Kwns同様、「1」以上の値をとり、水温THWが所定温度Tth以下である場合、「1」より大きい値であって水温THWが低いほどより大きい値となる。なお、本実施形態では、同期用増量係数Kwsは、非同期用増量係数Kwns以下の値とされている。
次に、CPU52は、S56の処理によって算出した同期噴射量Qsが、同期上限値Qsthを上回るか否かを判定する(S58)。この処理は、同期噴射量Qsが多くなることに起因して、気筒内に付着する燃料量が増加し、ひいてはPNやHCの発生量が多くなるか否かを判定する処理である。CPU52は、同期上限値Qsthを、回転速度NE、負荷率KLおよび吸気位相差DINに応じて可変設定する。これは、たとえばROM54に、回転速度NE、負荷率KLおよび吸気位相差DINを入力変数とし、同期上限値Qsthを出力変数とするマップデータを記憶しておき、CPU52により同期上限値Qsthをマップ演算することにより実現すればよい。
CPU52は、同期上限値Qsthを上回ると判定する場合(S58:YES)、同期噴射量Qsに、同期上限値Qsthを代入し、この同期噴射量Qsを要求噴射量Qdから減算した値に非同期用増量係数Kwnsを乗算した値を、非同期噴射量Qnsに代入する(S60)。
CPU52は、S60の処理が完了する場合や、S58の処理において否定判定する場合には、水温THWに応じて吸気非同期噴射の噴射開始時期Insを算出する(S62)。これは、たとえば、ROM54に、水温THWを入力変数とし、噴射開始時期Insを出力変数とするマップデータを記憶しておき、CPU52により噴射開始時期Insをマップ演算することにより実現すればよい。
次にCPU52は、水温THWに基づき、吸気同期噴射の噴射開始時期Isを算出する(S64)。これは、たとえば、ROM54に、水温THWを入力変数とし、噴射開始時期Isを出力変数とするマップデータを記憶しておき、CPU52により噴射開始時期Isをマップ演算することにより実現すればよい。
図3には、水温THWが想定される最低値であるとき(第1温度)と所定温度Tth(第2温度)であるときとのそれぞれにおける噴射開始時期Ins同士の差Δnsと、噴射開始時期Is同士の差Δsとを示している。図3に示すように、本実施形態では、吸気非同期噴射の噴射開始時期Ins同士の差Δnsの方が、吸気同期噴射の噴射開始時期Is同士の差Δsよりも大きくなっている。これは、以下のように、吸気同期噴射の噴射開始時期Isの設定が、排気成分に敏感に反応することに鑑みたものである。
図8(a)には、噴射開始時期Ins,Isを変化させたときのPNを示し、図8(b)は、噴射開始時期Ins,Isを変化させたときのHC発生量を示す。ここで、白抜きのプロットは、吸気非同期噴射の噴射開始時期Insを固定し、吸気同期噴射の噴射開始時期Isを変化させたときのものであり、黒塗りのプロットは、吸気同期噴射の噴射開始時期Isを固定し、吸気非同期噴射の噴射開始時期Insを変化させたときのものである。また、○印、ひし形、四角、三角のプロットのそれぞれは、非同期噴射量Qnsと同期噴射量Qsとの割合が、「8:2」,「7:3」,「6:4」,「5:5」のそれぞれに対応する。
図8に示すように、同期噴射量Qsの割合が大きい場合、PNやHCの発生量を低減しにくくなる。また、図8に示すように、同期噴射量Qsの割合をある程度小さくした場合であっても、同期噴射の噴射開始時期Isの変化によって、PNやHCの発生量が大きく変化する。このため、本実施形態では、同期噴射の噴射開始時期Isを、PNやHCの発生量を低減できる適切な値に設定する。そして、非同期噴射の噴射開始時期Insについては、非同期噴射の噴射終了時期から同期噴射の噴射開始時期Isまでの間隔が、ポート噴射弁16の構造上必要な値以上となるように設定する。ここで、水温THWが低いほど非同期用増量係数Kwnsが大きくなることから、非同期噴射の噴射時間が長くなる。このため、非同期噴射の噴射終了時期から同期噴射の噴射開始時期Isまでの間隔を確保するためには、たとえば水温THWが低い場合に高い場合よりも噴射開始時期Insを進角させるなどして、非同期噴射の噴射開始時期Insを水温THWに応じて大きく変動させる必要がある。
図6に戻り、CPU52は、噴射開始時期Insに非同期噴射量Qnsに応じた燃料の噴射を開始すべく操作信号MS2を出力し、噴射開始時期Isに同期噴射量Qsに応じた燃料の噴射を開始すべく操作信号MS2を出力する(S66)。
これに対し、CPU52は、S46,S48,S50の処理において否定判定する場合、要求噴射量Qdに、上記増量係数算出処理部M24が出力する増量係数Kwを乗算した値を、図3(a)の燃料噴射の噴射量として算出する(S68)。増量係数Kwは、非同期用増量係数Kwns同様、「1」以上の値をとり、水温THWが所定温度Tth以下である場合、「1」より大きい値であって水温THWが低いほどより大きい値となる。そして、CPU52は、図3(a)に示した噴射開始時期Insを水温THWに応じて算出する(S70)。そして、CPU52は、噴射開始時期Insに、S68の処理にて算出した噴射量に応じた燃料の噴射を開始すべく操作信号MS2を出力する(S66)。
なお、CPU52は、S66の処理が完了する場合や、S42の処理において否定判定する場合には、図6に示す一連の処理を一旦終了する。
ここで本実施形態の作用を説明する。
CPU52は、水温THWが低いために吸気通路12に付着する燃料量が多くなりやすいとき、原則、吸気非同期噴射と吸気同期噴射とからなるマルチ噴射処理を実行する。しかもその際、噴射割合Kmを、負荷率KLに応じて可変設定する。これにより、吸気非同期噴射の噴射量が多くなって吸気通路12に付着する燃料が多くなることに起因してPNが多くなることと、同期噴射量Qsが多くなることに起因してPNが多くなることとを好適に抑制することができる。なお、マルチ噴射処理によれば、要求噴射量Qdのうち同期噴射の噴射量に割り当てた量以上に吸気非同期噴射の噴射量の低減量が多くなる。これは、要求噴射量Qdのうち非同期噴射に割り当てられた噴射量に非同期用増量係数Kwnsを乗算した値が非同期噴射量Qnsとなるからである。このため、マルチ噴射処理を実行する場合には、重質燃料の場合にも失火が生じないように余裕を持って設定されている非同期用増量係数Kwnsによる噴射量の増量分をも低減することができ、ひいては吸気通路12に付着する燃料量をいっそう低減できる。
ちなみに、本実施形態では、水温THWがある程度低い状態で始動する場合、水温THWが所定温度Tthに達する前に触媒34が活性状態となることを想定している。すなわち、触媒34を暖機するための処理が終了した後であってもマルチ噴射処理を実行している。触媒34を早期に暖機するうえでは、点火時期の遅角制御や、空燃比が理論空燃比よりもリッチな気筒とリーンな気筒とを設けるディザ制御等の周知技術を採用することができる。
以上説明した本実施形態によれば、さらに以下に記載する効果が得られる。
(1)水温THWが所定温度Tthを超える場合、マルチ噴射処理を実行しないこととした。これにより、たとえば水温THWが「40°C」の場合には、マルチ噴射処理が実行され、水温THWが「80°C」の場合には、マルチ噴射が実行されない。このため、マルチ噴射処理を継続する場合と比較して、ポート噴射弁16の駆動頻度を低減できることから、ポート噴射弁16の劣化の進行を遅らせることができる。さらに、その際、吸気非同期噴射を採用することにより、吸気同期噴射を採用する場合と比較して、HCの発生を抑制したり、燃料と空気との均一度を向上させたりすることができる。
(2)要求噴射量Qdが所定値Qdth未満である場合、マルチ噴射を実行することなく、吸気非同期噴射のみを実行した。これにより、ポート噴射弁16による1回の噴射量が最小噴射量未満となることを抑制することができる。
(3)吸気非同期噴射の噴射開始時期Ins同士の上記差Δnsを、吸気同期噴射の噴射開始時期Is同士の上記差Δsよりも大きくした。これにより、吸気非同期噴射の噴射終了時期と吸気同期噴射の噴射開始時期Isとの間隔を確保しつつも、吸気同期噴射の噴射開始時期IsをPNを低減する上で適切な値とすることができる。
<対応関係>
上記実施形態における事項と、上記「課題を解決するための手段」の欄に記載した事項との対応関係は、次の通りである。以下では、「課題を解決するための手段」の欄に記載した解決手段の番号毎に、対応関係を示している。[1]要求噴射量算出処理は、ベース噴射量算出処理部M16、目標値設定処理部M18、フィードバック処理部M20、および補正処理部M22の処理に対応する。操作処理は、S66の処理に対応する。マルチ噴射処理は、S50の処理において肯定判定される場合のS66の処理に対応する。燃料噴射制御装置は、制御装置50に対応する。[2]S46の処理において肯定判定される場合と否定判定される場合との処理に対応する。[3]S48の処理において肯定判定される場合と否定判定される場合との処理に対応する。[4]可変設定処理は、S62の処理に対応し、吸気非同期噴射の噴射開始時期Ins同士の差Δnsと吸気同期噴射の噴射開始時期Is同士の差Δsとの大小関係は、図3に示してある。[5]操作処理は、S30の処理に対応し、可変設定処理は、S26の処理に対応する。
<その他の実施形態>
なお、上記実施形態の各事項の少なくとも1つを、以下のように変更してもよい。
・「要求噴射量Qdについて」
ベース噴射量Qbがフィードバック操作量KAFによって補正されたものであることは必須ではない。またたとえば、パージ制御を実行する場合には、要求噴射量Qdを、各気筒にパージされる燃料量を減算した値としてもよい。さらに、要求噴射量Qdを、ベース噴射量Qbがフィードバック操作量KAFと、学習値LAFとによって補正されたものとしてもよい。ちなみに、学習値LAFの算出処理は、フィードバック操作量KAFを入力とし、フィードバック操作量KAFによるベース噴射量Qbの補正率が小さくなるように学習値LAFを更新する処理である。なお、学習値LAFは、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリに記憶されることが望ましい。
また、要求噴射量Qdを、増量係数Kwによってベース噴射量Qbが補正されたものとしてもよい。この場合、図6のS54,S56,S60の処理から増量係数の乗算処理を削除する。
・「吸気同期噴射について」
上記実施形態では、吸気同期噴射として、吸気バルブ18が開弁する直前に噴射開始時期Isが設定されるものを例示したがこれに限らず、吸気バルブ18の開弁開始時期後であって吸気バルブ18が開弁しているときに噴射開始時期Isが設定されるものであってもよい。
吸気同期噴射としては、噴射開始時期Isによって噴射終了時期が定まる処理によって実現されるものにも限らない。たとえば、ポート噴射弁16から噴射された燃料が吸気バルブ18の閉弁期間における位置に到達する期間の終点の目標値である到達終了時期を算出し、到達終了時期と同期噴射量Qsと回転速度NEとに基づき、噴射開始時期Isを算出してもよい。ここで、「期間の終点」とは、ポート噴射弁16から噴射された燃料のうち最も遅いタイミングで噴射された燃料が吸気バルブ18の閉弁期間における位置に到達するタイミングである。この場合であっても、吸気同期噴射は、吸気バルブ18の開弁期間に同期して燃料を噴射するものであることが望ましい。詳しくは、吸気同期噴射は、ポート噴射弁16から噴射された燃料が吸気バルブ18の開弁前の位置に到達する期間が吸気バルブ18の開弁期間となるように燃料を噴射するものである。これに対し、吸気非同期噴射は、ポート噴射弁16から噴射された燃料が吸気バルブ18の開弁前の位置に到達する期間が吸気バルブ18の閉弁期間となるように燃料を噴射するものである。
なお、図9(a)には、吸気非同期噴射や吸気同期噴射の上記到達終了時期を変化させたときのPNを示し、図9(b)は、吸気非同期噴射や吸気同期噴射の上記到達終了時期を変化させたときのHC発生量を示す。ここで、白抜きのプロットは、吸気非同期噴射の到達終了時期を固定し、吸気同期噴射の到達終了時期を変化させたときのものであり、黒塗りのプロットは、吸気同期噴射の到達終了時期を固定し、吸気非同期噴射の到達終了時期を変化させたときのものである。また、○印、ひし形、四角、三角のプロットのそれぞれは、非同期噴射量Qnsと同期噴射量Qsとの割合が、「8:2」,「7:3」,「6:4」,「5:5」のそれぞれに対応する。
図9の白抜きのプロットに示されるように、吸気同期噴射の到達終了時期の変化によって、PNやHCの発生量が大きく変化する。
・「マルチ噴射処理の実行条件について」
上記実施形態では、増量係数(Kw,Kwns,Kws)が「1」よりも大きい値とされる温度と、マルチ噴射処理の実行条件となる所定温度Tthとを等しい値としたが、これに限らない。また、マルチ噴射処理の実行条件となる所定温度Tthは、「60°C」に限らない。
なお、マルチ噴射処理の実行条件に、内燃機関10の温度が低い旨の条件を含めることは必須ではない。
上記実施形態では、マルチ噴射処理の実行条件を定めるための負荷パラメータとして、要求噴射量Qdを用いたがこれに限らない。たとえば、負荷率KLを用いてもよい。この場合であっても、ポート噴射弁16の噴射量が最小噴射量を下回るおそれがあるか否かを判定することは可能である。
上記実施形態では、要求噴射量Qdが所定値Qdth以上であることをマルチ噴射の実行条件として且つ、所定値Qdthを固定値としたが、これに限らず、ポート噴射弁16から噴射される燃料の圧力が高い場合に低い場合よりも多い値としてもよい。
ポート噴射弁16から噴射される燃料量が最小噴射量未満とならないことを条件とする処理としては、非同期噴射量Qnsおよび同期噴射量Qsの算出前に行う処理に限らない。たとえば、非同期噴射量Qnsおよび同期噴射量Qsの算出後、それらが最小噴射量未満であるなら、マルチ噴射処理を禁止する処理としてもよい。
マルチ噴射処理の実行条件を負荷に応じて定めるものとしては、ポート噴射弁16の噴射量が最小噴射量を下回ることを抑制することを狙ったものに限らない。たとえば、スタータモータ36の起動後所定期間が経過した後において負荷が小さい場合には、図7に示したようにPNが少なくなることから、所定期間経過後であって負荷が小さい場合には、マルチ噴射を実行しないようにすることを狙ってもよい。
なお、マルチ噴射の実行条件に、負荷が所定以上である旨の条件を含めることは必須ではない。
・「非同期噴射量Qnsおよび同期噴射量Qsについて」
S56の処理において、要求噴射量Qdから「Km・Qd」を減算した値に、同期用増量係数Kwsを乗算した値を、同期噴射量Qsとしてもよい。
上記実施形態では、吸気通路12に付着する燃料量が、負荷率KLや回転速度NEの変化によって変化することを補償するフィードフォワード制御の噴射量補正量(ウェット補正量)については特に記載しなかったが、これを用いてもよい。すなわち、たとえばS54の処理に代えて、要求噴射量Qdに、噴射割合Kmと、上記増量係数算出処理部M24が出力する非同期用増量係数Kwnsとを乗算した値に、ウェット補正量を加算した値を、非同期噴射量Qnsに代入する処理を採用してもよい。この場合、S56の処理は、要求噴射量Qdから「Km・Qd」を減算した値に、同期用増量係数Kwsを乗算した値を、同期噴射量Qsとすることが望ましい。また、S60の処理における非同期噴射量Qnsについても、同期噴射量Qsを要求噴射量Qdから減算した値に非同期用増量係数Kwnsを乗算した値に、ウェット補正量を加算した値を代入してもよい。
・「要求噴射量Qdの分割手法について」
上記実施形態では、回転速度NE、負荷率KL、水温THWおよび吸気位相差DINに基づき噴射割合Kmを可変設定したが、これに限らない。たとえば、負荷を示すパラメータである負荷パラメータとして、負荷率KLに代えて、要求噴射量Qdを用いてもよい。また、負荷パラメータと回転速度NEとの2つのパラメータに基づき可変設定したり、負荷パラメータと水温THWの2つのパラメータに基づき可変設定したり、負荷パラメータと吸気位相差DINとの2つのパラメータに基づき可変設定したり、してもよい。また、負荷パラメータと回転速度NEと水温THWとの3つのパラメータに基づき可変設定したり、負荷パラメータと回転速度NEと吸気位相差DINとの3つのパラメータに基づき可変設定したり、負荷パラメータと水温THWと吸気位相差DINの3つのパラメータに基づき可変設定したり、してもよい。さらに、少なくとも負荷パラメータ、回転速度NE、水温THWおよび吸気位相差DINの4つのパラメータのなかでは、負荷パラメータのみを用いて可変設定したり、水温THWのみを用いて可変設定したりしてもよい。なお、上記4つのパラメータ以外にたとえば、吸気圧や、吸入空気の流速を用いてもよい。ただし、上記4つのパラメータによれば、吸気圧や吸入空気の流速を把握することができる。
噴射割合Kmを用いることは必須ではない。たとえば、噴射割合Kmを設定するうえで例示した上記パラメータによって同期噴射量Qsを算出し、非同期噴射量Qnsを、要求噴射量Qdから同期噴射量Qsを減算した値としてもよい。
・「内燃機関の温度について」
上記実施形態では、噴射割合Kmや、噴射開始時期Is,Ins、増量係数(Kw,Kwns,Kws)、マルチ噴射の実行条件のそれぞれを定めるパラメータである内燃機関10の温度として、水温THWを採用したが、これに限らない。たとえば、吸気通路12の壁面温度の情報を取得できる場合、壁面温度を採用してもよい。
・「噴射開始時期の可変設定処理について」
図5の処理や図6の処理においては、吸気非同期噴射の噴射開始時期Insと、吸気同期噴射の噴射開始時期Isとの双方を、水温THWに応じて可変設定したがこれに限らない。たとえば、吸気同期噴射の噴射開始時期Isについては固定値としてもよい。
要求噴射量Qdを分割する場合において、吸気非同期噴射の噴射開始時期Insを、水温THWのみに応じて可変設定する代わりに、水温THWと、たとえば回転速度NEや非同期噴射量Qns、吸気位相差DIN等の他のパラメータに応じて可変設定してもよい。さらに、水温THWを用いることなく、たとえば非同期噴射量Qnsに応じて可変設定してもよい。
要求噴射量Qdを分割する場合において、吸気同期噴射の噴射開始時期Isを、水温THWのみに応じて可変設定する代わりに、水温THWと、たとえば回転速度NEや同期噴射量Qs、吸気位相差DIN等の他のパラメータに応じて可変設定してもよい。
なお、要求噴射量Qdを分割する場合において、吸気非同期噴射の噴射開始時期Ins同士の上記差Δnsが、吸気同期噴射の噴射開始時期Is同士の上記差Δsよりも大きいことは必須ではない。
・「吸気バルブの特性可変装置について」
吸気バルブ18の特性を変更する特性可変装置としては、吸気側バルブタイミング調整装置44に限らない。たとえば、吸気バルブ18のリフト量を変更するものであってもよい。この場合、吸気バルブ18のバルブ特性を示すパラメータは、吸気位相差DINに代えて、リフト量等となる。
・「燃料噴射制御装置について」
燃料噴射制御装置がCPU52とROM54とを備えて、ソフトウェア処理を実行するものに限らない。たとえば、上記実施形態においてソフトウェア処理されたものの少なくとも一部を、ハードウェア処理する専用のハードウェア回路(たとえばASIC等)を備えてもよい。すなわち、燃料噴射制御装置は、以下の(a)〜(c)のいずれかの構成であればよい。(a)上記処理の全てを、プログラムに従って実行する処理装置と、プログラムを記憶するROM等のプログラム格納装置とを備える。(b)上記処理の一部をプログラムに従って実行する処理装置およびプログラム格納装置と、残りの処理を実行する専用のハードウェア回路とを備える。(c)上記処理の全てを実行する専用のハードウェア回路を備える。ここで、処理装置およびプログラム格納装置を備えたソフトウェア処理回路や、専用のハードウェア回路は複数であってもよい。すなわち、上記処理は、1または複数のソフトウェア処理回路および1または複数の専用のハードウェア回路の少なくとも一方を備えた処理回路によって実行されればよい。
・「そのほか」
内燃機関10が吸気側バルブタイミング調整装置44を備えることは必須ではない。内燃機関10がスロットルバルブ14を備えることは必須ではない。なお、スロットルバルブ14を備えない場合の負荷率KLの定義は、スロットルバルブ14の開口度とは無関係に上記基準空気量を定義することにより可能である。
10…内燃機関、12…吸気通路、14…スロットルバルブ、16…ポート噴射弁、18…吸気バルブ、20…シリンダ、22…ピストン、24…燃焼室、26…点火装置、28…クランク軸、30…排気バルブ、32…排気通路、34…触媒、36…スタータモータ、38…タイミングチェーン、40…吸気側カム軸、42…排気側カム軸、44…吸気側バルブタイミング調整装置、50…制御装置、52…CPU、54…ROM、56…RAM、60…クランク角センサ、62…エアフローメータ、64…上流側空燃比センサ、66…下流側空燃比センサ、68…水温センサ、70…吸気側カム角センサ。

Claims (4)

  1. 吸気通路に燃料を噴射するポート噴射弁を備える内燃機関を制御対象とし、
    前記内燃機関の気筒内に充填される空気量に基づき、空燃比を目標空燃比に制御するための要求噴射量を算出する要求噴射量算出処理と、
    前記要求噴射量の燃料を噴射すべく前記ポート噴射弁を操作する操作処理と、を実行し、
    前記操作処理は、前記充填される空気量と相関を有する物理量である負荷と前記内燃機関の温度との2つのうちの少なくとも1つに応じて、吸気バルブの開弁期間に同期して燃料を噴射する吸気同期噴射の噴射量である同期噴射量と、前記吸気同期噴射よりも進角側のタイミングにて燃料を噴射する吸気非同期噴射の噴射量である非同期噴射量とに、前記要求噴射量の燃料を分割して前記吸気非同期噴射、前記吸気同期噴射の順に燃料を噴射するマルチ噴射処理を含んで、且つ前記内燃機関の温度が所定温度以下であることを条件に前記マルチ噴射処理を実行し、前記内燃機関の温度が前記所定温度を超える場合、前記吸気バルブの開弁タイミングよりも進角側のタイミングにて噴射を開始する単一の燃料噴射によって前記要求噴射量の燃料を噴射する処理である内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 前記操作処理は、前記負荷が所定値以上であることを条件に前記マルチ噴射処理を実行し、前記負荷が前記所定値未満である場合、前記吸気バルブの開弁タイミングよりも進角側のタイミングにて噴射を開始する単一の燃料噴射によって前記要求噴射量の燃料を噴射する処理を含む請求項記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  3. 前記吸気非同期噴射の噴射開始時期を前記内燃機関の温度に基づき可変設定する可変設定処理を実行し、
    前記内燃機関の温度が第1温度であるときと該第1温度よりも高い第2温度であるときとのそれぞれにおける前記吸気非同期噴射の噴射開始時期同士の差が、前記吸気同期噴射の噴射開始時期同士の差よりも大きい請求項1または2記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  4. 前記操作処理は、前記内燃機関の始動時、前記気筒内に充填される空気量によらずに前記内燃機関の温度に基づき前記同期噴射量および前記非同期噴射量を算出し、前記非同期噴射量の燃料を前記吸気非同期噴射によって噴射した後、前記同期噴射量の燃料を前記吸気同期噴射によって噴射する処理を含み、
    前記内燃機関の始動時、前記吸気非同期噴射の噴射開始時期を前記内燃機関の温度に基づき可変設定する可変設定処理を実行する請求項1〜のいずれか1項に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
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