JP6971616B2 - 椅子装置 - Google Patents
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Description
即ち、本発明に係る椅子装置は、着座面を有する椅子本体ブロックと、着座者の下腿を支持する下腿支持面と着座者の足を載せ置き可能な足置き面を有し、前記椅子本体ブロックの前部に配置されて、前記着座面に対する前記下腿支持面の前後方向の傾動角度を調整可能な膝下支持ブロックと、前記膝下支持ブロックに支持され、前記足置き面の上方側で、着座者の足裏を押し付け可能な足裏押し付けバーと、を備え、前記足裏押し付けバーは、椅子幅方向に沿って延出するとともに、支持部材を介して前記膝下支持ブロックに支持され、前記足裏押し付けバーの椅子幅方向の側部と前記足置き面の間には、椅子幅方向の側方に開放される側方開放部が設けられ、前記支持部材は、前記足裏押し付けバーの位置を調整可能な位置調整部を介して前記膝下支持ブロックに支持され、前記位置調整部は、前記足裏押し付けバーの前記着座面に近接する側への変位のみを許容するワンウェイ機構と、前記ワンウェイ機構が前記着座面に近接する側の可動端に達したときに、前記ワンウェイ機構を一時解除して前記足裏押し付けバーの前記着座面から離反する側への変位を許容するリセット機構と、を備えていることを特徴とする。
また、この場合、位置調整部によって足裏押し付けバーの位置を適宜調整することにより、着座者の足裏を最適位置で足裏押し付けバーに押し付けることが可能になる。位置調整部による足裏押し付けバーの調整位置によっては、意図せずに着座者の足が足裏押し付けバーの下方に移動し易くなることもあるが、この場合も着座者は側方開放部を通して足を足裏押し付けバーの下方から側方に容易に引き抜くことができる。
また、この場合、着座者は、例えば、足を足裏押し付けバーの下方に差し入れ、足先に足裏押し付けバーを引っ掛けて手前に引くことにより、足裏押し付けバーを着座面に近接する側に変位させることができる。このとき、位置調整部のワンウェイ機構が機能し、足裏押し付けバーの着座面に近接する側への変位は許容されるが、逆側への変位は規制される。このため、足裏押し付けバーが任意の位置になったところで、着座者が足を足裏押し付けバーの下方から引き抜き、足裏押し付けバーに上方側から足裏を押し付けても、足裏押し付けバーによって荷重を受け止めることが可能になる。したがって、着座した状態の着座者の足のみの操作によっても、足裏押し付けバーの位置を任意の位置に容易に調整することができる。また、足裏押し付けバーを一旦着座面に近接する側に変位させた後に、それよりも着座面から離反する側に位置調整する場合には、足先による足裏押し付けバーの操作によってワンウェイ機構を着座面に近接する側の可動端まで操作し、リセット機構を機能させる。こうしてリセット機構が機能すると、足裏押し付けバーの着座面から離反する側の操作が許容されるようになる。リセット機構の機能によって足裏押し付けバーが所定の位置まで戻されると、再度、ワンウェイ機構の機能により、足裏押し付けバーを最適位置に調整することが可能になる。
この場合、左右のいずれの足が足裏押し付けバーの下方に差し入れられているときにも、近接する側の側方開放部を通して足裏押し付けバーの下方から容易に足を引き抜くことができる。また、着座者の足が、足裏押し付けバーの左右の対応する側の側部の下方に差し入れられている状態では、足を外向きに開くようにして足裏押し付けバーの下方から足を引き抜くことができる。したがって、着座者の体に負担をかけない自然な挙動で足を足裏押し付けバーの下方から引き抜くことができる。
この場合、回動調整機構によって支持部材を、椅子幅方向に沿う回動軸を中心にして回動させることにより、足裏押し付けバーの高さと前後位置を調整することが可能になる。回動調整機構によって足裏押し付けバーの高さと前後位置が調整されると、その調整位置によっては、意図せずに着座者の足が足裏押し付けバーの下方に移動する可能性が高くなる。しかし、着座者の足が足裏押し付けバーの下方に移動した場合には、着座者は側方開放部を通して足を足裏押し付けバーの下方から側方に容易に引き抜くことができる。
本実施形態に係る椅子装置1は、医療用や介護用等に用いられるリクライニング椅子であり、長時間着座して使用する際にも着座者mが様々な姿勢を採ることができるように、椅子の各部の姿勢や位置、高さ等を調整可能とされている。
起立状態の背凭れ12の背凭れ面16の上部には、前方側に膨出して着座者mの頭部を支持する頭部支持面17が設けられている。
本実施形態の場合、機構収納部10の左側部には、略L字状の支持アーム4が取り付けられ、その支持アーム4の上部に物品載置台5が支持されている。
下腿受け部18は、機構収納部10内に収納されたモータや油圧シリンダ等のアクチュエータ15によって傾動調整可能とされている。
本実施形態においては、下腿受け部18と足置き部21が膝下支持ブロック25の主要部を構成している。
支持部材27は、図3に示すように、回動軸28に連結された基部側延出部27aと、基部側延出部27aと平行に配置された先端側延出部27cと、基部側延出部27aと先端側延出部27cの前方側の端部を相互に連結する中間延出部27bと、を有している。基部側延出部27aと中間延出部27b、中間延出部27bと先端側延出部27cは、夫々側面視で略直角に屈曲している。支持部材27は、基部側延出部27aと先端側延出部27cが前部斜め下方に設定角度傾斜した最大傾斜位置と、基部側延出部27aと先端側延出部27cが略水平になる水平位置との間で傾動可能にされている。
本実施形態においては、回動調整機構を内蔵する回動調整ユニット30が、足裏押し付けバー32の位置を調整可能な位置調整部を構成している。
図5に示すように、足裏押し付けバー32が、例えば、足置き面24の上方の最も前部下方側位置にあるときには、着座者mは、足先50bを足裏押し付けバー32の側部32sの下方に差し入れ、足先50bの上部に足裏押し付けバー32の側部32sを引っ掛け、そのまま脚によって着座面14の手前側に引き寄せる(図5中の黒塗り矢印参照)。このとき、足裏押し付けバー32を支持している支持部材27は、回動調整ユニット30のラチェット機構によって後部上方側への自由な移動を許容されている。このため、足裏押し付けバー32は、着座者mの足先50bによる操作に応じた位置に調整される。そして、着座者mが任意の位置で足先50bによる操作を終了して、足裏押し付けバー32の後部上方側に足裏50aを載せると、回動調整ユニット30のラチェット機構によって足裏50aの押し付け荷重が受け止められるようになる。
したがって、着座者mの足50や脛51が足裏押し付けバー32の下方にある状態で下腿受け部18と足置き部21が傾動操作されることがあっても、着座者mの足50や脛51が足裏押し付けバー32に押し付けられるのを避けることができる。
即ち、左右のいずれの足50が足裏押し付けバー32の下方に差し入れられているときにも、近接する側の側方開放部33を通して足裏押し付けバーの32下方から容易に足を引き抜くことができる。特に、着座者mの足50が、足裏押し付けバー32の左右の対応する側の側部32sの下方に差し入れられている状態では、図6に示すように、足首を外側に回しつつ足50を外側にずらすことにより、足50を足裏押し付けバー32の下方から容易に引き抜くことができる。したがって、この構成を採用した場合には、着座者mの体に負担をかけない自然な挙動で足50を足裏押し付けバー32の下方から引き抜くことができる。
2 椅子本体ブロック
14 着座面
20 下腿支持面
24 足置き面
25 膝下支持ブロック
27 支持部材
28 回動軸
30 回動調整ユニット(位置調整部,回動調整機構)
32 足裏押し付けバー
Claims (3)
- 着座面を有する椅子本体ブロックと、
着座者の下腿を支持する下腿支持面と着座者の足を載せ置き可能な足置き面を有し、前記椅子本体ブロックの前部に配置されて、前記着座面に対する前記下腿支持面の前後方向の傾動角度を調整可能な膝下支持ブロックと、
前記膝下支持ブロックに支持され、前記足置き面の上方側で、着座者の足裏を押し付け可能な足裏押し付けバーと、を備え、
前記足裏押し付けバーは、椅子幅方向に沿って延出するとともに、支持部材を介して前記膝下支持ブロックに支持され、
前記足裏押し付けバーの椅子幅方向の側部と前記足置き面の間には、椅子幅方向の側方に開放される側方開放部が設けられ、
前記支持部材は、前記足裏押し付けバーの位置を調整可能な位置調整部を介して前記膝下支持ブロックに支持され、
前記位置調整部は、
前記足裏押し付けバーの前記着座面に近接する側への変位のみを許容するワンウェイ機構と、
前記ワンウェイ機構が前記着座面に近接する側の可動端に達したときに、前記ワンウェイ機構を一時解除して前記足裏押し付けバーの前記着座面から離反する側への変位を許容するリセット機構と、を備えていることを特徴とする椅子装置。 - 前記足裏押し付けバーは、延出方向の中央領域に前記支持部材が連結され、前記足裏押し付けバーの椅子幅方向の両側の側部と前記足置き面の間には、夫々前記側方開放部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の椅子装置。
- 前記位置調整部は、椅子幅方向に沿う回動軸の回りに回動可能な回動調整機構によって構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の椅子装置。
Priority Applications (1)
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JP2017087684A JP6971616B2 (ja) | 2017-04-26 | 2017-04-26 | 椅子装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JP2018183456A JP2018183456A (ja) | 2018-11-22 |
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Family
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Family Applications (1)
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- 2017-04-26 JP JP2017087684A patent/JP6971616B2/ja active Active
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