JP6968555B2 - 建具 - Google Patents

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本発明は、建物又は建具の開口部に固定される下枠を備える建具に関する。
従来、建物や建具の開口部に固定される下枠に、屋内側から屋外側に排水を行う排水構造を設ける技術が知られている。この種の技術を開示するものとして例えば、特許文献1がある。特許文献1には、屋外側に配置される開口部下枠本体の中空部から雨水等を排水するための排水弁を有する構造について記載されている。
特開2016−108830号公報
ところで、下枠の屋内側に樹脂製部材を配置して断熱性を向上させることがある。しかし、設計上の制約やデザイン性の観点から、下枠の屋内側に配置される樹脂製部材の見込方向の厚みを確保できない場合もある。このような場合において、金属製の下枠を屋外側と屋内側に分割し、樹脂製のブリッジによって屋外側と屋内側をカシメ加工で連結する方法が考えられる。しかし、屋内側と屋外側が分割される結果、屋内側から屋外側に排水を行うための排水経路が閉じられてしまうことになり、排水性能が低下してしまう。
本発明は、建物又は建具の開口部に固定される下枠を備える建具において、見込方向の厚みを大きくすることなく断熱性の向上及び排水性を両立できる構成を提供することを目的とする。
本発明は、建物又は建具(例えば、後述の建具1、戸体12)の開口部(例えば、後述の開口部30)に固定される下枠(例えば、後述の開口部下枠52)を備える建具であって、前記下枠は、屋内側水受け部(例えば、後述の屋内側水受け部716)を有し、屋内側に配置される屋内側金属製部材(例えば、後述の屋内側アルミ形材710)と、屋外側中空部(例えば、後述のホロー部603)を有し、屋外側に配置される屋外側金属製部材(例えば、後述の屋外側アルミ形材610)と、前記屋外側金属製部材の上部と前記屋内側金属製部材の上部をカシメ固定により見込方向で連結する上側樹脂製部材(例えば、後述の上側樹脂ブリッジ660)と、前記屋外側金属製部材の下部と前記屋内側金属製部材の下部をカシメ固定により見込方向で連結し、前記屋内側金属製部材と屋外側金属製部材の間で前記上側樹脂製部材とともに中間空間(例えば、後述の中間空間602)を形成する下側樹脂製部材(例えば、後述の下側樹脂ブリッジ670)と、前記屋内側水受け部、前記中間空間及び前記屋外側中空部を連通し、前記屋外側金属製部材に形成される出口(例えば、後述の出口620)に至る排水経路(例えば、後述の排水経路900)と、を備える建具に関する。
前記屋内側金属製部材は、前記屋内側水受け部の底面(例えば、後述の底面715)から屋外側に延びる屋外側延出片(例えば、後述の屋外側延出片712)を有し、前記屋外側金属製部材は、屋内側に延びて前記屋外側延出片の下側に入り込む屋内側延出片(例えば、後述の屋内側延出片630)を有し、前記下側樹脂製部材は、前記屋内側延出片の下側に配置されることが好ましい。
前記屋内側延出片の先端が上方に立ち上がる形状であることが好ましい。
前記下側樹脂製部材の少なくとも上部(例えば、後述の止水部972)が、耐水性のある材料で構成されるとともに前記排水経路の底面の一部を形成することが好ましい。
本発明によれば、建物又は建具の開口部に固定される下枠を備える建具において、見込方向の厚みを大きくすることなく断熱性の向上及び排水性を両立できる。
本発明の一実施形態に係る額縁部材が適用される建具を屋外側から見た姿図である。 本実施形態の額縁部材が適用される建具を屋内側から見た姿図である。 本実施形態の額縁部材が適用される建具が備える戸体の横断面図である。 本実施形態の建具が備える開口部下枠及びその周囲を示す拡大縦断面図である。 変形例の建具が備える開口部下枠及びその周囲を示す拡大縦断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明が適用される建具1の全体構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る建具1を屋外側から見た姿図である。図2は、本実施形態の建具1を屋内側から見た姿図である。図3は、本実施形態の建具1が備える戸体12の横断面図である。図4は、本実施形態の建具1が備える開口部下枠52及びその周囲を示す拡大縦断面図である。
本実施形態の建具1は、固定枠体11と、戸体12と、複数の丁番13と、ドアクローザ14と、ドアガード15と、を備える。なお、以下の説明において、「吊元側」とは、戸体12の吊元側を意味し、「戸先側」とは、戸体12の戸先側を意味する。
固定枠体11は、建物に形成された躯体開口部2に固定される。固定枠体11は、横枠としての固定上枠111及び固定下枠112と縦枠としての吊元側の固定縦枠113及び戸先側の固定縦枠114により矩形に枠組みされる。
戸体12は、固定枠体11の内側に吊り込まれる玄関ドア等の開き戸である。複数の丁番13により、固定枠体11に戸体12が開閉可能(回動可能)に支持される。
ドアクローザ14は、戸体12の屋内側の上側であって、戸体12の見付方向(戸体12の幅方向)の中心よりも吊元側に寄って配置される。ドアクローザ14は、本体が戸体12に、アームが固定上枠111に、それぞれ接続される。
ドアガード15は、戸体12に配置され、かつ、ループ状に形成されたドアガード本体部16と、戸先側の固定縦枠114に配置され、かつ、ドアガード本体部16が掛合することが可能なドアガード受け部17と、を有する。
図1を参照して戸体12の屋外側に配置される構成について説明する。戸体12の屋外側の表面には屋外側面材61が配置される。戸体12の屋外戸先側における高さ方向の略中央部には屋外側ハンドル62が配置される。屋外側ハンドル62の上下それぞれにはシリンダー63,64が配置される。また、屋外側面材61の左右方向中央には上下方向に延びる化粧材65が配置され、この化粧材65の両側には左右一対の外額縁部材66が固定される。外額縁部材66は、戸体12の屋外側に配置される嵌合部材67を介して固定される(図3参照)。
図2を参照して戸体12の屋内側に配置される構成について説明する。戸体12の屋内側の表面には屋内側面材71が配置される。戸体12の屋内戸先側における高さ方向の略中央部には屋内側ハンドル72が配置される。屋内側ハンドル72の上下それぞれにはサムターン73,74が配置される。
また、屋内側面材71の化粧材65の裏側には採風窓として機能する開閉可能な障子40が配置される。屋内側面材71における障子40の四周には樹脂製の額縁80が固定される。額縁80は、上額縁81、下額縁82、吊元側の縦額縁83及び戸先側の縦額縁84からなる。縦額縁83,84の上下端のそれぞれには、端部の開口部を塞ぐ端部キャップ100が嵌め込まれる。
本実施形態の戸体12は、戸体12の四周を囲んで配置される框体20と、戸体12に形成される開口部30に固定され、障子40が嵌め込まれる開口部枠体50と、を更に備える。
框体20は、横框としての上框21及び下框22と縦框としての吊元側の縦框23及び戸先側の縦框24により矩形に框組みされる。
開口部枠体50は、横枠としての開口部上枠(図示省略)及び開口部下枠52と、縦枠としての吊元側の開口部縦枠53及び戸先側の開口部縦枠54により矩形に枠組みされる。
吊元側の開口部縦枠53には吊元側の縦額縁83を嵌合固定する縦ジョイント部材93がビス95により固定され、戸先側の開口部縦枠44には戸先側の縦額縁84を嵌合固定する縦ジョイント部材94がビス95により固定される。開口部下枠52も同様に下ジョイント部材92を介して下額縁82が固定される。開口部上枠も同様の構成で上額縁81が嵌合固定される。
次に、開口部枠体50の内側に嵌め込まれる障子40について説明する。障子40は、開口部30の内側に上側アーム及び下側アーム(何れも図示省略)を介して開閉可能に吊り込まれる縦辷り出しタイプの障子である。障子40を開放すれば、戸体12を開放することなく屋内の通気・換気(採風)が可能になる。
本実施形態の障子40は、採風框体41と、ガラス42と、把手部150(図2参照)と、を備える。
採風框体41は、横框としての採風上框411及び採風下框412と縦框としての吊元側の採風縦框413及び戸先側の採風縦框414により矩形に框組される。採風上框411、採風下框412及び採風縦框413,414は、何れもアルミ形材と樹脂形材からなる複合部材である。図3に示すように、左右の採風縦框413,414は、屋内側に配置される樹脂形材413a,414aと屋外側に配置されるアルミ形材413b,414bが嵌合固定されて構成される。
図4に示すように、採風下框412は、屋内側樹脂製部材412aと、屋内側アルミ形材412bと、屋外側アルミ形材412cと、屋内側アルミ形材412bと屋外側アルミ形材412cを見込方向で連結する框樹脂ブリッジ495と、を備える。
屋内側樹脂製部材412aは、屋内側アルミ形材412bの屋内側に形成される嵌合部481,482に嵌合固定される。屋内側アルミ形材412bの屋外側の上下それぞれにはブリッジ嵌合溝483,484が形成されており、屋外側アルミ形材412cの屋内側の上下それぞれにもブリッジ嵌合溝491,492が形成される。屋外側アルミ形材412cは、框樹脂ブリッジ495を介して屋内側アルミ形材412bに連結される。連結された屋内側樹脂製部材412a、屋内側アルミ形材412b及び屋外側アルミ形材412cにより、ガラス42の下端部を保持するガラス溝490が形成される。なお、採風上框411も同様の複合部材で構成される。
ガラス42は、採風框体41の内側に嵌め込まれる複層ガラスである。ガラス42は、グレイジングチャンネル430等を介して採風框体41の内側に固定される。また、ガラス42の屋外側には網68が配置される。網68は、障子40を開放することで屋外と屋内とを開口部30を通じて連通させた際に、虫等が屋内に侵入するのを防ぐためのものである。
把手部150は、吊元側の採風縦框413の屋内側に配置される。把手部150は、連動部材441を介して障子40の開放を制限するロック機構440を有する(図3参照)。
次に、開口部下枠52の詳細な構成について説明する。開口部下枠52は、屋外側に配置される屋外側アルミ形材610と、屋内側に配置される屋内側アルミ形材710と、屋外側アルミ形材610と屋内側アルミ形材710を連結する上側樹脂ブリッジ660及び下側樹脂ブリッジ670と、を備える(図4参照)。
屋外側アルミ形材610は、ホロー部603を有する金属製部材である。屋外側アルミ形材610の上部には、障子40の戸当たりとして機能する上側延出部615が設けられる。上側延出部615にはクッション部材616が嵌め込み固定される。
屋外側アルミ形材610の屋外側には、後述する排水経路900の出口620が形成される。この出口620には、屋内側から屋外側への水の流れのみを許容する排水弁55が配置される。
屋外側アルミ形材610の屋内側上部には上側樹脂ブリッジ660の屋外側を嵌合する上側嵌合溝621が形成され、屋内側下部には下側樹脂ブリッジ670を嵌合する下側嵌合溝631が形成される。下側嵌合溝631の上部には、見込方向屋内側に延びた後、上方に延びる屋内側延出片630が形成される。本実施形態の屋内側延出片630は、後述する屋外側延出片712の下方で、断面形状が屋内側に進むにつれて徐々に立ち上る形状となっている。
屋外側アルミ形材610の屋内側面における上側嵌合溝621と下側嵌合溝631の間には貫通孔613が形成される。貫通孔613は、屋外側アルミ形材610の内部空間であるホロー部603と、上側樹脂ブリッジ660と下側樹脂ブリッジ670の間の中間空間602と、を連通している。貫通孔613は、見付方向(左右方向)で間欠的に形成されている。なお、貫通孔613は、間欠的ではなく見付方向(左右方向)に延びる一つの孔であってもよい。
屋内側アルミ形材710は、ホロー部601と屋内側水受け部716を有する金属製部材である。屋内側アルミ形材710の屋外側上部には上側樹脂ブリッジ660の屋内側を嵌合する上側嵌合溝721が形成され、屋外側下部には下側樹脂ブリッジ670の屋内側を嵌合する下側嵌合溝731が形成される。なお、屋内側アルミ形材710は、ホロー部601がないソリッド形状であっても良い。
ホロー部601の底面715の屋外側端部には屋外側延出片712が形成される。屋外側延出片712は、底面715を介して屋内側水受け部716に連続している。屋外側延出片712は、屋外側アルミ形材610の屋内側延出片630の位置に対応する位置に設けられる。本実施形態の屋外側延出片712は、その断面形状が屋外側に進むにつれて徐々に垂れ下がる形状となっている。
屋内側アルミ形材710の屋内側には、下額縁82が嵌合固定される。本実施形態では、下額縁82は、下ジョイント部材92に嵌合する嵌合部844と、下額縁82の上端部に設けられる枠材嵌合部845と、を備える。下額縁82は、屋内側アルミ形材710に形成される額縁嵌合部711と、下ジョイント部材92と、によって2箇所で嵌合固定される。
また、屋内側アルミ形材710の額縁嵌合部711に対向する屋外側面にも貫通孔611が形成される。貫通孔611は、ホロー部601と屋内側アルミ形材710の屋内側水受け部716(屋内側)を連通している。また、貫通孔611の上方には、屋内側に延びる延出片652が形成されている。貫通孔611は、見付方向(左右方向)で間欠的に形成されている。なお、貫通孔611は、間欠的ではなく見付方向(左右方向)に延びる一つの開口であってもよい。
屋内側アルミ形材710の屋外側には、上側樹脂ブリッジ660の屋内側を嵌合する上側嵌合溝721が形成され、屋外側下部には下側樹脂ブリッジ670を嵌合する下側嵌合溝731が形成される。
屋内側アルミ形材710の屋外側面における上側嵌合溝721と下側嵌合溝731の間には貫通孔612が形成される。貫通孔612は、上側樹脂ブリッジ660と下側樹脂ブリッジ670の間の中間空間602と、屋内側アルミ形材710の内部空間であるホロー部601と、を連通している。貫通孔612は、見付方向(左右方向)で間欠的に形成されている。なお、貫通孔612は、間欠的ではなく見付方向(左右方向)に延びる一つの孔であってもよい。
上側樹脂ブリッジ660は、ブリッジ本体部661と、ブリッジ本体部661の上面に配置される止水部662と、が一体成形により構成される。上側樹脂ブリッジ660は、ブリッジ本体部661の屋外側が屋外側アルミ形材610の上側嵌合溝621にカシメ嵌合されるとともに、屋内側が屋内側アルミ形材710の上側嵌合溝721にカシメ嵌合される樹脂製部材である。
止水部662は、軟質性で耐水性を有する材料(例えば、ゴム)によって構成されている。止水部662により、上側樹脂ブリッジ660の上面が屋外側アルミ形材610の上面及び屋内側アルミ形材710の上面に略面一となっている。後述する進水経路911から水が中間空間602の上方に侵入した場合でも、止水部662によってブリッジ本体部661が水に触れることがない。
下側樹脂ブリッジ670は、左右方向に延びる板状に形成されている。下側樹脂ブリッジ670の屋外側が屋外側アルミ形材610の下側嵌合溝631にカシメ嵌合されるとともに、屋内側が屋内側アルミ形材710の下側嵌合溝731にカシメ嵌合される。
次に、開口部下枠52の内部に形成される排水経路900について説明する。障子40の屋外側から進入する進水経路911や障子40の結露等に起因する進水経路912等から開口部下枠52の内部に水が侵入することがある。本実施形態では、開口部下枠52に進入した水は排水経路900を通じて屋外側に排水される。
進水経路911や進水経路912等によって侵入した水は、屋内側アルミ形材710の屋内側水受け部716に受け止められ、貫通孔611を通じてホロー部601に進入し、底面715を伝って貫通孔612から中間空間602に進む。底面715の屋外側端部に位置する屋外側延出片712から屋内側延出片630に落下し、屋内側延出片630から貫通孔613を通じてホロー部603に進入し、最終的に出口620に配置される排水弁55を通じて屋外に排出される。屋内側延出片630の端部は、上方へ立ち上がっており、屋内側延出片630に落下した水が堰き止められ、下側樹脂ブリッジ670側に侵入できない構造となっている。
出口620に接続されるホロー部603の底面665は、屋内側延出片630よりも下方に位置しており、ホロー部601の底面715、屋内側延出片630、ホロー部603の底面665は、階段状にその高さが変化しており、排水が上から下に流れる構造となっている。
上記実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
本実施形態の戸体12(建具)の開口部30に固定される開口部下枠52は、屋内側水受け部716を有し、屋内側に配置される屋内側アルミ形材(屋内側金属製部材)710と、ホロー部603を有し、屋外側に配置される屋外側アルミ形材610(屋外側金属製部材)と、屋外側アルミ形材610の上部と屋内側アルミ形材710の上部をカシメ固定により見込方向で連結する上側樹脂ブリッジ(上側樹脂製部材)660と、屋外側アルミ形材610の下部と屋外側アルミ形材610の下部をカシメ固定により見込方向で連結し、屋内側アルミ形材710と屋外側アルミ形材610の間で上側樹脂ブリッジ660とともに中間空間602を形成する下側樹脂ブリッジ(下側樹脂製部材)670と、ホロー部601、中間空間602及びホロー部603を連通し、屋外側アルミ形材610に形成される出口620に至る排水経路900と、を備える。
これにより、上側樹脂ブリッジ660及び下側樹脂ブリッジ670によって断熱性を向上させつつ、開口部下枠52に進入した水を屋内側に漏水させることなく、排水経路900を通じて屋外に排出できる。本実施形態のように、屋内側の樹脂製部材である下額縁82の厚みが薄い構造であっても、開口部下枠52で十分な断熱性を確保できるので、構造やデザインに左右されることなく十分な断熱性能を発揮できるのである。即ち、本実施形態の構成によれば、高い断熱性及び排水性の両立を実現できるのである。
また、本実施形態では、屋内側アルミ形材710は、ホロー部601の底面715から屋外側に延びる屋外側延出片712を有し、屋外側アルミ形材610は、屋内側に延びて屋外側延出片712の下側に入り込む屋内側延出片630を有し、下側樹脂ブリッジ670は、屋外側延出片712の下側に配置される。
これにより、カシメ加工した部分が排水経路900から外れるので、カシメ加工した部分から下側樹脂ブリッジ670に水が触れる事態を想定する必要がなくなる。従って、本実施形態では、下側樹脂ブリッジ670に耐水性が要求されなくなり、製造性を向上させることができる。また、下側樹脂ブリッジ670が屋内側延出片630の下側に位置するので、成形時のカシメ圧力に十分耐える厚さにしたとしても、厚みによって排水経路900が妨げられることもない。複雑な加工を行うことなく断熱性及び排水性の両立が可能となる。
また、本実施形態では、屋内側延出片630の先端が上方に立ち上がる形状である。
これにより、屋内側延出片630の先端が上方に立ち上がっているので、屋内側延出片630の上面に落下した水の屋外側への移動を規制することができ、下側樹脂ブリッジ670に水が触れる事態をより確実に防止することができる。
る。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
図5は、変形例の建具201が備える開口部下枠52a及びその周囲を示す拡大縦断面図である。なお、以下の説明において上記実施形態と共通又は同様の構成については同じ符号を付してその説明を省略する場合がある。
図5に示す変形例では下側樹脂ブリッジ970及び排水経路901の一部が上記実施形態と異なっている。本変形例の下側樹脂ブリッジ970は、ブリッジ本体部971と、ブリッジ本体部971の上面に配置される止水部972と、から構成される。
下側樹脂ブリッジ970は、ブリッジ本体部971の屋外側が屋外側アルミ形材610aの下側嵌合溝921にカシメ嵌合されるとともに、屋内側が屋内側アルミ形材710aの下側嵌合溝920にカシメ嵌合される。止水部972は、上側樹脂ブリッジ660の止水部662と同様の材料で構成される。
変形例の底面915は、屋内側アルミ形材710aにおける貫通孔611が形成される部位(貫通孔611の底面)及び屋内側水受け部716よりも下に位置している。また、止水部972は、上側樹脂ブリッジ660の止水部662の厚みよりも大きな厚みでブリッジ本体部971の上面に形成される。止水部972の上面は、ホロー部601の底面915と、屋外側アルミ形材610の貫通孔613に至る底面916と、略面一になっている。本変形では、屋内側水受け部716の下方にホロー部601の底面915が位置し、底面915の下方にホロー部603の底面665が位置し、階段状にその高さが変化しており、排水が上から下に流れる構造となっている。
以上説明したように、本変形例では、下側樹脂ブリッジ970の少なくとも上部に位置する止水部972が、耐水性のある材料で構成されるとともに排水経路901の底面915,916の一部を形成する。
この構成によっても、高い断熱性及び排水性の両立を実現できる。また、止水部972が排水経路901の一部となるので、シンプルな構成で漏水を防止しつつ断熱性を向上させることができる。
上記実施形態及び変形例を更に変形することもできる。例えば、上記実施形態及び変形例の下額縁の見込方向を厚くし、当該下額縁の上面を屋外側に進むにつれて下がるように傾斜する形状とすることで、断熱性を向上させつつ、排水経路900,901に水を導き易い構造にすることもできる。
上記実施形態では、開閉可能に取り付けられる障子40を備える戸体12の開口部下枠52に本発明を適用した例を説明したが、この構成に限定されない。建物の躯体開口部に固定される下枠等、種々の建具に本発明を適用することができる。
1,201 建具
30 開口部
52 開口部下枠(下枠)
602 中間空間
603 ホロー部(屋外側中空部)
610 屋外側アルミ形材(屋外側金属製部材)
620 出口
660 上側樹脂ブリッジ(上側樹脂製部材)
670 下側樹脂ブリッジ(下側樹脂製部材)
710 屋内側アルミ形材(屋内側金属製部材)
716 屋内側水受け部
900,901 排水経路

Claims (1)

  1. 建物の開口部に固定される固定枠体と、
    前記固定枠体に開閉可能に支持される戸体と、を備える建具であって、
    前記戸体は、当該戸体に形成される開口部に固定される開口部上枠、開口部下枠、吊元側の開口部縦枠及び戸先側の開口部縦枠を有し、
    前記開口部下枠は、
    屋内側水受け部を有し、屋内側に配置される屋内側金属製部材と、
    屋外側中空部を有し、屋外側に配置される屋外側金属製部材と、
    前記屋外側金属製部材の上部と前記屋内側金属製部材の上部を嵌合により見込方向で連結する上側樹脂製部材と、
    前記屋外側金属製部材の下部と前記屋内側金属製部材の下部を嵌合により見込方向で連結し、前記屋内側金属製部材と屋外側金属製部材の間で前記上側樹脂製部材とともに中間空間を形成する下側樹脂製部材と、
    前記屋内側水受け部、前記中間空間及び前記屋外側中空部を連通し、前記屋外側金属製部材に形成される出口に至る排水経路と、
    を備え
    前記屋内側金属製部材は、前記屋内側水受け部の底面から屋外側に延びる屋外側延出片を有し、
    前記屋外側金属製部材は、屋内側に延びて前記屋外側延出片の下側に入り込む屋内側延出片を有し、
    前記下側樹脂製部材は、前記屋内側延出片の下側に配置され、
    前記屋内側延出片の先端が上方に立ち上がる形状であるとともに、前記屋外側延出片の先端が屋外側に進むにつれて垂れ下がる形状である建具。
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