JP3420755B2 - 屋外用下枠フラットサッシ引違い戸の排水装置 - Google Patents
屋外用下枠フラットサッシ引違い戸の排水装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の屋外開口
部に備えられた上下枠及び左右の縦枠にて構成される屋
外用サッシの下枠上面が略フラットに形成された引違い
戸の室内側に設けられた結露水の排水構造及び排水装置
に関する。
部に備えられた上下枠及び左右の縦枠にて構成される屋
外用サッシの下枠上面が略フラットに形成された引違い
戸の室内側に設けられた結露水の排水構造及び排水装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】屋外用下枠フラットサッシ引違い戸の下
枠上面を略フラットに形成したバリアフリー構造にする
と風圧とともに雨水が下枠上面に流れ込み、滞留しやす
く、下枠と障子の間の止水ラインを確実にしないと部分
的であっても毛細管現象等にて雨水が室内側に浸入する
とその部分が雨水の通り道になり、風圧にて雨水が室内
側に押し出される。そこで、下枠上面をフラットに形成
した場合に、障子下框にスライド片を垂下させ、このス
ライド片が入るだけの細いスライド溝を下枠長手方向全
長にわたって条状に設け、この狭いスライド溝の下に広
幅の下枠凹部を設けて下枠上面から雨水を流し込むとと
もにスライド溝に挿入された障子のスライド片と下枠凹
部側壁の間に横タイト材を介在させて障子スライド方向
の止水ラインを形成し、外障子召合框と内障子召合框と
の間で、下枠上面との隙間に召合框止水ブロックを取り
付け、スライド溝下の内障子用下枠凹部の召合せ部室内
外の境界に下枠凹部止水ブロックを取り付けて外障子と
内障子の召合せ部の止水ラインを確保し、障子の戸当框
と縦枠の間に障子が閉じた際に当接して縦方向の止水ラ
インを形成するように縦タイト材を配設して屋外用下枠
フラットサッシの引違い戸の止水構造を本出願人が先に
提案している。
枠上面を略フラットに形成したバリアフリー構造にする
と風圧とともに雨水が下枠上面に流れ込み、滞留しやす
く、下枠と障子の間の止水ラインを確実にしないと部分
的であっても毛細管現象等にて雨水が室内側に浸入する
とその部分が雨水の通り道になり、風圧にて雨水が室内
側に押し出される。そこで、下枠上面をフラットに形成
した場合に、障子下框にスライド片を垂下させ、このス
ライド片が入るだけの細いスライド溝を下枠長手方向全
長にわたって条状に設け、この狭いスライド溝の下に広
幅の下枠凹部を設けて下枠上面から雨水を流し込むとと
もにスライド溝に挿入された障子のスライド片と下枠凹
部側壁の間に横タイト材を介在させて障子スライド方向
の止水ラインを形成し、外障子召合框と内障子召合框と
の間で、下枠上面との隙間に召合框止水ブロックを取り
付け、スライド溝下の内障子用下枠凹部の召合せ部室内
外の境界に下枠凹部止水ブロックを取り付けて外障子と
内障子の召合せ部の止水ラインを確保し、障子の戸当框
と縦枠の間に障子が閉じた際に当接して縦方向の止水ラ
インを形成するように縦タイト材を配設して屋外用下枠
フラットサッシの引違い戸の止水構造を本出願人が先に
提案している。
【０００３】しかし、上記のように下枠上面をフラット
にして引違い戸の止水ラインを確実に形成すると室内外
の気密性が非常に良くなり、冬期等において室内外の温
度差がより大きくなり、障子の室内側面に結露が生じる
と、その結露水がどんどん下枠方向へ流れ落ち下枠上面
から下枠凹部に流れ込んでくることになるが、下枠凹部
の室内側（内障子が閉じた状態の際に内障子が無い部
分）は気密状態が良好に保たれているため、下枠凹部に
溜まった結露水はそのまま溜まりっぱなしの状態にな
る。
にして引違い戸の止水ラインを確実に形成すると室内外
の気密性が非常に良くなり、冬期等において室内外の温
度差がより大きくなり、障子の室内側面に結露が生じる
と、その結露水がどんどん下枠方向へ流れ落ち下枠上面
から下枠凹部に流れ込んでくることになるが、下枠凹部
の室内側（内障子が閉じた状態の際に内障子が無い部
分）は気密状態が良好に保たれているため、下枠凹部に
溜まった結露水はそのまま溜まりっぱなしの状態にな
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上記実状
に鑑みて下枠上面をフラットに形成した屋外用下枠フラ
ットサッシの引違い戸における室内側に発生した結露水
を室内外の気密性を損なわずに屋外に排水できるととも
に外部から見えず、それでいて清掃等のメンテナンス性
に優れた結露水排水構造及び排水装置の提供を目的とす
る。
に鑑みて下枠上面をフラットに形成した屋外用下枠フラ
ットサッシの引違い戸における室内側に発生した結露水
を室内外の気密性を損なわずに屋外に排水できるととも
に外部から見えず、それでいて清掃等のメンテナンス性
に優れた結露水排水構造及び排水装置の提供を目的とす
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
下枠上面をフラットに形成した場合に、障子の室内側面
等に発生した結露水が下枠上面のフラット面に滞留する
のを防止すべく内障子スライド片が挿入されている条状
の細い溝の下に設けたスライド溝に比較して広幅の下枠
凹部に流れ込ませるとともに下枠凹部から屋外に排水す
る目的で、上下枠及び左右の縦枠にて構成さる屋外用サ
ッシの下枠上面をスライド開閉する引違い戸において、
下枠上面を略フラット面に形成し、当該フラット面を戸
車を介してスライド開閉する障子の下框側壁からスライ
ド片を垂下し、当該スライド片をガイドする幅の狭いス
ライド溝を有する下枠凹部を下枠に設け、かつ、下枠凹
部の側壁と当該スライド片の間に横タイト材を介在させ
て障子スライド方向の止水ラインを形成し、外障子召合
框下部と内障子召合框下部との間と、下枠上面のフラッ
ト面の間を塞ぐように召合框止水ブロックを取り付けて
下枠上面召合せ部の止水ラインを形成し、内障子スライ
ド溝の下で障子が閉じた際の召合せ位置に下枠凹部止水
ブロックを取り付けて内障子用下枠凹部の室内外間の境
界を止水し、障子が閉じた際に障子の戸当框と縦枠の間
に縦タイト材を介在させて縦方向の止水ラインを形成す
ることにより、建築物の屋外開口部に取り付けた引違い
戸の室内外の止水ラインを形成し、内障子用下枠凹部
で、内障子を閉じた状態の時に内障子がない室内側に位
置する部分に結露水用の排水装置を取り付けた。
下枠上面をフラットに形成した場合に、障子の室内側面
等に発生した結露水が下枠上面のフラット面に滞留する
のを防止すべく内障子スライド片が挿入されている条状
の細い溝の下に設けたスライド溝に比較して広幅の下枠
凹部に流れ込ませるとともに下枠凹部から屋外に排水す
る目的で、上下枠及び左右の縦枠にて構成さる屋外用サ
ッシの下枠上面をスライド開閉する引違い戸において、
下枠上面を略フラット面に形成し、当該フラット面を戸
車を介してスライド開閉する障子の下框側壁からスライ
ド片を垂下し、当該スライド片をガイドする幅の狭いス
ライド溝を有する下枠凹部を下枠に設け、かつ、下枠凹
部の側壁と当該スライド片の間に横タイト材を介在させ
て障子スライド方向の止水ラインを形成し、外障子召合
框下部と内障子召合框下部との間と、下枠上面のフラッ
ト面の間を塞ぐように召合框止水ブロックを取り付けて
下枠上面召合せ部の止水ラインを形成し、内障子スライ
ド溝の下で障子が閉じた際の召合せ位置に下枠凹部止水
ブロックを取り付けて内障子用下枠凹部の室内外間の境
界を止水し、障子が閉じた際に障子の戸当框と縦枠の間
に縦タイト材を介在させて縦方向の止水ラインを形成す
ることにより、建築物の屋外開口部に取り付けた引違い
戸の室内外の止水ラインを形成し、内障子用下枠凹部
で、内障子を閉じた状態の時に内障子がない室内側に位
置する部分に結露水用の排水装置を取り付けた。
【０００６】請求項２記載の発明は、下枠凹部の比較的
狭いスペースに取り付けることができて、結露水が溜ま
ったときにのみ排水弁が開き、それ以外のときは、排水
弁が閉じていて室内側の気密性を確保する目的で、結露
水排水装置に下枠凹部の取り付け面より上部に突出する
ように集水口が備えられ、この集水口から前記取り付け
面下側のサイド方向に連通した排水口が設けられ、当該
排水口の上部を支点に外側方向にのみ開閉自在に羽根状
の排水弁が取り付けられている構造とした。
狭いスペースに取り付けることができて、結露水が溜ま
ったときにのみ排水弁が開き、それ以外のときは、排水
弁が閉じていて室内側の気密性を確保する目的で、結露
水排水装置に下枠凹部の取り付け面より上部に突出する
ように集水口が備えられ、この集水口から前記取り付け
面下側のサイド方向に連通した排水口が設けられ、当該
排水口の上部を支点に外側方向にのみ開閉自在に羽根状
の排水弁が取り付けられている構造とした。
【０００７】上下枠及び左右の縦枠にて構成される屋外
用サッシの下枠上面を略フラットに形成した引違い戸に
おいて、下枠ベース部材の上方に複数の立上り片を設け
て、この立上り片に上面部材を取り付け又は嵌着させ
て、幅の狭い条状のスライド溝及びこのスライドの下に
それより広幅の下枠凹部を形成し、室内側に位置する下
枠凹部の底部に結露水排水装置を取り付け、この結露水
排水装置が下枠凹部の取り付け面より上部に突出するよ
うに集水口が備えられ、この集水口から前記取り付け面
下側のサイド方向に連通した排水口が設けられ、当該排
水口の上部を支点に外側方向にのみ開閉自在に羽根状の
排水弁が取り付けられている構造からなり、外部より当
該結露水排水装置が見えない構造とした。これにより、
結露水が排水されないときは、排水弁が閉じて室内側の
気密性が確保されるとともに、外部から当該結露水排水
装置が見えないので外観意匠性が良い。また、このよう
に下枠フラット面を形成する上面部材を脱着式にしたの
で排水装置のメンテナンスが容易になる。
用サッシの下枠上面を略フラットに形成した引違い戸に
おいて、下枠ベース部材の上方に複数の立上り片を設け
て、この立上り片に上面部材を取り付け又は嵌着させ
て、幅の狭い条状のスライド溝及びこのスライドの下に
それより広幅の下枠凹部を形成し、室内側に位置する下
枠凹部の底部に結露水排水装置を取り付け、この結露水
排水装置が下枠凹部の取り付け面より上部に突出するよ
うに集水口が備えられ、この集水口から前記取り付け面
下側のサイド方向に連通した排水口が設けられ、当該排
水口の上部を支点に外側方向にのみ開閉自在に羽根状の
排水弁が取り付けられている構造からなり、外部より当
該結露水排水装置が見えない構造とした。これにより、
結露水が排水されないときは、排水弁が閉じて室内側の
気密性が確保されるとともに、外部から当該結露水排水
装置が見えないので外観意匠性が良い。また、このよう
に下枠フラット面を形成する上面部材を脱着式にしたの
で排水装置のメンテナンスが容易になる。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の望ましい実施の形態を以
下図に基づいて説明する。図１（イ）に本発明に係る結
露水排水構造を適用した屋外用引違い戸の縦断面図を示
し、図１（ロ）に横断面図を示す。図１（イ）に示すよ
うに、下枠１０の上面が略フラットに形成され、屋外側
に配置した排水用のグレーチング２及びバルコニー等の
デッキ材３及び室内側のフローリング１とが水平に形成
されたバリアフリー構造になっている。
下図に基づいて説明する。図１（イ）に本発明に係る結
露水排水構造を適用した屋外用引違い戸の縦断面図を示
し、図１（ロ）に横断面図を示す。図１（イ）に示すよ
うに、下枠１０の上面が略フラットに形成され、屋外側
に配置した排水用のグレーチング２及びバルコニー等の
デッキ材３及び室内側のフローリング１とが水平に形成
されたバリアフリー構造になっている。
【０００９】下枠１０及び上枠２０と、左縦枠３０及び
右縦枠４０とで方形の開口部を形成し、内側に外障子５
０及び内障子６０がスライド自在に装着されている。下
枠の構造を図１（イ）及び図６に基づいて説明する。下
枠１０は、下枠ベース部材１０ａに複数の立上り片を設
けて上面部材１０ｂ、１０ｃを嵌着させて細い条状の溝
のスライド溝１１ａ、１１ｂ、及びスライド溝より広幅
の下枠凹部１２ａ、１２ｂを形成している。外障子５０
及び内障子６０の下框室内側には、それぞれ外障子スラ
イド片５１ａ、内障子スライド片６１ａが垂下され、下
枠に形成した外障子用下枠凹部１２ａ、内障子用下枠凹
部１２ｂにそれぞれ設けた外障子用横タイト材１４ａ、
内障子用横タイト材１４ｂに摺接していて障子スライド
方向の止水ラインを形成している。
右縦枠４０とで方形の開口部を形成し、内側に外障子５
０及び内障子６０がスライド自在に装着されている。下
枠の構造を図１（イ）及び図６に基づいて説明する。下
枠１０は、下枠ベース部材１０ａに複数の立上り片を設
けて上面部材１０ｂ、１０ｃを嵌着させて細い条状の溝
のスライド溝１１ａ、１１ｂ、及びスライド溝より広幅
の下枠凹部１２ａ、１２ｂを形成している。外障子５０
及び内障子６０の下框室内側には、それぞれ外障子スラ
イド片５１ａ、内障子スライド片６１ａが垂下され、下
枠に形成した外障子用下枠凹部１２ａ、内障子用下枠凹
部１２ｂにそれぞれ設けた外障子用横タイト材１４ａ、
内障子用横タイト材１４ｂに摺接していて障子スライド
方向の止水ラインを形成している。
【００１０】外障子用下枠凹部及び内障子用下枠凹部の
底部で室外側に位置する部分には、図６及び図５に示す
ように下枠凹部排水口１６が設けられ、室外側の雨水
が、図１（イ）に示すように下枠ベース部材の案内中空
部１３を介して屋外排水口１７から屋外に排水される。
なお、屋外側排水口の外側には、逆止弁１８が開閉自在
に取り付けられている。
底部で室外側に位置する部分には、図６及び図５に示す
ように下枠凹部排水口１６が設けられ、室外側の雨水
が、図１（イ）に示すように下枠ベース部材の案内中空
部１３を介して屋外排水口１７から屋外に排水される。
なお、屋外側排水口の外側には、逆止弁１８が開閉自在
に取り付けられている。
【００１１】図１に示すように左縦枠３０及び右縦枠４
０にそれぞれ左縦タイト材３１、右縦タイト材４１が取
り付けられ、障子が閉じた際に縦方向の止水ラインを形
成する。
０にそれぞれ左縦タイト材３１、右縦タイト材４１が取
り付けられ、障子が閉じた際に縦方向の止水ラインを形
成する。
【００１２】外障子と内障子の召合せ部には、図２及び
図３に示すように、まず下枠上面にフラット面排水口１
５を設け、内障子が閉じた際にこの排水口の上部を被う
ように召合框止水ブロック７０が内障子召合框の底部に
取り付けられ、召合框止水ブロック７０の基部７３には
フラット面排水口の両側に位置するようにヒレ状の弾性
片７１、７２が設けられている。これにより、図３
（ａ）に配置図、図３（ｂ）に側面図を示すように障子
召合せ部の下枠上面に止水ラインを形成し、内障子用下
枠凹部には下枠凹部止水ブロック８０が取り付けられ、
内障子下枠凹部の召合せ部室内外の境界部を止水してい
る。
図３に示すように、まず下枠上面にフラット面排水口１
５を設け、内障子が閉じた際にこの排水口の上部を被う
ように召合框止水ブロック７０が内障子召合框の底部に
取り付けられ、召合框止水ブロック７０の基部７３には
フラット面排水口の両側に位置するようにヒレ状の弾性
片７１、７２が設けられている。これにより、図３
（ａ）に配置図、図３（ｂ）に側面図を示すように障子
召合せ部の下枠上面に止水ラインを形成し、内障子用下
枠凹部には下枠凹部止水ブロック８０が取り付けられ、
内障子下枠凹部の召合せ部室内外の境界部を止水してい
る。
【００１３】上記のような構成にて横タイト材１４ａ、
１４ｂ及び縦タイト材３１、４１と、召合框止水ブロッ
ク７０及び下枠凹部止水ブロック８０とで図４及び図５
に示すように室外内を仕切る止水ラインを形成してい
る。このような引違い戸構造にすると、例えば図４に示
すように障子の室内側に結露水が発生すると下枠上面の
フラット面からスライド溝に流れ、さらに、内障子用下
枠凹部に流れ込み、溜まることになる。この室内側に位
置する内障子用下枠凹部に結露水排水装置９０を取り付
けた。
１４ｂ及び縦タイト材３１、４１と、召合框止水ブロッ
ク７０及び下枠凹部止水ブロック８０とで図４及び図５
に示すように室外内を仕切る止水ラインを形成してい
る。このような引違い戸構造にすると、例えば図４に示
すように障子の室内側に結露水が発生すると下枠上面の
フラット面からスライド溝に流れ、さらに、内障子用下
枠凹部に流れ込み、溜まることになる。この室内側に位
置する内障子用下枠凹部に結露水排水装置９０を取り付
けた。
【００１４】結露水排水装置９０の位置関係を図６に示
し、排水機構を図７に示す。結露水が無い場合の下枠断
面図を図７（イ）に示し、その側面図を図７（ロ）に示
す。また、結露水が室内側に位置する内障子用下枠凹部
に溜まった場合の排水機構の模式図を図７（ハ）及び
（ニ）に示す。結露水排水装置９０は、下枠凹部の底部
を略長角孔に切り欠いて取り付けられていて、取り付け
面の上部に突出するように集水口９１ａ、９１ｂが備え
られ、取り付け面の下部の排水装置のサイド方向にこの
集水口に連通した排水口９３ａ、９３ｂが設けられ、排
水口の上部を支点に外側方向にのみ開閉自在に羽根状の
排水弁９２ａ、９２ｂが取り付けられている。結露水が
無い場合には、図７（ロ）に示すように細長い羽根状の
排水弁がその自重にて下に垂れ下がっていて排水口を閉
じている。仮に、屋外から風が侵入して羽根状の排水弁
の外側に当たると羽根状の排水弁の下端が内側に入らな
いように排水口の下部で拘束するので気密性が保たれ
る。結露水が生じて下枠凹部に溜まると、図７（ハ）、
（ニ）に示すように結露水が排水装置の集水口９１ａ、
９１ｂから排水装置の内部に入り、結露水圧にて羽根状
の排水弁９２ａ、９２ｂが外側に開き、下枠の案内中空
部１３に流れ、屋外排水口１７より屋外に排水される。
し、排水機構を図７に示す。結露水が無い場合の下枠断
面図を図７（イ）に示し、その側面図を図７（ロ）に示
す。また、結露水が室内側に位置する内障子用下枠凹部
に溜まった場合の排水機構の模式図を図７（ハ）及び
（ニ）に示す。結露水排水装置９０は、下枠凹部の底部
を略長角孔に切り欠いて取り付けられていて、取り付け
面の上部に突出するように集水口９１ａ、９１ｂが備え
られ、取り付け面の下部の排水装置のサイド方向にこの
集水口に連通した排水口９３ａ、９３ｂが設けられ、排
水口の上部を支点に外側方向にのみ開閉自在に羽根状の
排水弁９２ａ、９２ｂが取り付けられている。結露水が
無い場合には、図７（ロ）に示すように細長い羽根状の
排水弁がその自重にて下に垂れ下がっていて排水口を閉
じている。仮に、屋外から風が侵入して羽根状の排水弁
の外側に当たると羽根状の排水弁の下端が内側に入らな
いように排水口の下部で拘束するので気密性が保たれ
る。結露水が生じて下枠凹部に溜まると、図７（ハ）、
（ニ）に示すように結露水が排水装置の集水口９１ａ、
９１ｂから排水装置の内部に入り、結露水圧にて羽根状
の排水弁９２ａ、９２ｂが外側に開き、下枠の案内中空
部１３に流れ、屋外排水口１７より屋外に排水される。
【００１５】なお、片引き戸等のようにスライド溝が無
い場合等を考慮すると図８に示すように排水装置を下枠
の上面に取り付けることも考えられるが、これでは外部
から見えて見映えが良くないばかりか、上部から落ちて
くる埃や塵等が排水装置に溜まりやすく、品質が不安定
になるため、下枠ベース部材の上方に複数の立上り片を
設けて、この立上り片に上面部材を取り付け又は嵌着さ
せて、幅の狭い条状のスライド溝及びこのスライドの下
にそれより広幅の下枠凹部を形成し、室内側に位置する
下枠凹部の底部に結露水排水装置を取り付けて、外部よ
り当該結露水排水装置が見えない構造としたものであ
る。
い場合等を考慮すると図８に示すように排水装置を下枠
の上面に取り付けることも考えられるが、これでは外部
から見えて見映えが良くないばかりか、上部から落ちて
くる埃や塵等が排水装置に溜まりやすく、品質が不安定
になるため、下枠ベース部材の上方に複数の立上り片を
設けて、この立上り片に上面部材を取り付け又は嵌着さ
せて、幅の狭い条状のスライド溝及びこのスライドの下
にそれより広幅の下枠凹部を形成し、室内側に位置する
下枠凹部の底部に結露水排水装置を取り付けて、外部よ
り当該結露水排水装置が見えない構造としたものであ
る。
【００１６】
【発明の効果】本発明においては、建築物の屋外開口部
に下枠上面をフラットに形成して引違い戸を取り付け、
冬期等において障子の室内側面に結露水が生じて下枠の
上面に流れ込んできても下枠上面の細い条状のスライド
溝及びその下にスライド溝より広幅の下枠凹部を設けた
ので、この下枠凹部に結露水が速やかに流れ込む効果が
あり、内障子が閉じた状態時に内障子が無い室内側に位
置する内障子用下枠凹部に取り付けた結露水排水装置に
より屋外に排水される。従って結露水が室内側に流れ出
すことはない。
に下枠上面をフラットに形成して引違い戸を取り付け、
冬期等において障子の室内側面に結露水が生じて下枠の
上面に流れ込んできても下枠上面の細い条状のスライド
溝及びその下にスライド溝より広幅の下枠凹部を設けた
ので、この下枠凹部に結露水が速やかに流れ込む効果が
あり、内障子が閉じた状態時に内障子が無い室内側に位
置する内障子用下枠凹部に取り付けた結露水排水装置に
より屋外に排水される。従って結露水が室内側に流れ出
すことはない。
【００１７】また、この排水装置には外側にのみ開く羽
根状の排水弁が開閉自在に取り付けられていて結露水が
溜まっていない通常時は羽根状の排水弁が閉じているの
で屋外からの風の逆流（侵入）を防止し、気密性を確保
しつつ、結露水が下枠凹部に溜まったときにのみ羽根状
の排水弁が開き結露水を屋外に排水できるとともに羽根
状の小さな細長い排水弁としたので下枠凹部のような狭
いスペースにも配置できる。
根状の排水弁が開閉自在に取り付けられていて結露水が
溜まっていない通常時は羽根状の排水弁が閉じているの
で屋外からの風の逆流（侵入）を防止し、気密性を確保
しつつ、結露水が下枠凹部に溜まったときにのみ羽根状
の排水弁が開き結露水を屋外に排水できるとともに羽根
状の小さな細長い排水弁としたので下枠凹部のような狭
いスペースにも配置できる。
【００１８】さらには、下枠の構造を下枠ベース部材の
上方に複数の立ち上り片を設けて上面部材を取り付け、
又は嵌着して細い条状のスライド溝及びこのスライド溝
より広幅の下枠凹部を形成する構造にしたので下枠凹部
に取り付けられた排水装置は外部より見えなくなり、外
観意匠性に優れるとともに清掃等のメンテナンスが必要
な場合には上面部材を取り外すことにより容易に当作業
ができる。
上方に複数の立ち上り片を設けて上面部材を取り付け、
又は嵌着して細い条状のスライド溝及びこのスライド溝
より広幅の下枠凹部を形成する構造にしたので下枠凹部
に取り付けられた排水装置は外部より見えなくなり、外
観意匠性に優れるとともに清掃等のメンテナンスが必要
な場合には上面部材を取り外すことにより容易に当作業
ができる。
【図１】本発明に係る結露水排水構造を適用した引違い
戸の断面図を示す。
戸の断面図を示す。
【図２】召合框止水ブロックの取り付け状態を示す。
【図３】召合框止水ブロック及び下枠凹部止水ブロック
の取り付け状態を示す。
の取り付け状態を示す。
【図４】引違い戸の止水ラインを示す。
【図５】下枠の排水口と止水ラインの関係を示す。
【図６】結露水排水装置の配置図を示す。
【図７】結露水排水装置機能図を示す。
【図８】結露水排水装置を下枠上面に取り付けた例を示
す。
す。
１ フローリング
２ グレーチング
３ バルコニーデッキ材
１０ 下枠
１０ａ 下枠ベース部材
１０ｂ、１０ｃ 上面部材
１１ａ、１１ｂ スライド溝
１２ａ 外障子用下枠凹部 １２ｂ 内障子用下
枠凹部 １３ 案内中空部 １４ａ 外障子用横タイト材 １４ｂ 内障子用横
タイト材 １５ フラット面排水口 １６ 下枠凹部排水口 １７ 屋外排水口 １８ 逆止弁 ２０ 上枠 ３０ 左縦枠 ４０ 右縦枠 ３１ 左縦タイト材 ４１ 右縦タイト材 ５０ 外障子 ６０ 内障子 ５１ 外障子下框 ６１ 内障子下框 ５１ａ 外障子スライド片 ６１ａ 内障子戸車 ５２ 外障子上框 ６２ 内障子上框 ５３ 外障子戸当框 ６３ 内障子戸当框 ５４ 外障子召合框 ６４ 内障子召合框 ５５ 外障子戸車 ６１ａ 内障子スライド
片 ７０ 召合框止水ブロック ７１、７２ ヒレ状弾性片 ７３ 基部 ８０ 下枠凹部止水ブロック ９０ 排水装置 ９１ａ、９１ｂ 集水口 ９２ａ、９２ｂ 羽根状の排水弁 ９３ａ、９３ｂ 排水口
枠凹部 １３ 案内中空部 １４ａ 外障子用横タイト材 １４ｂ 内障子用横
タイト材 １５ フラット面排水口 １６ 下枠凹部排水口 １７ 屋外排水口 １８ 逆止弁 ２０ 上枠 ３０ 左縦枠 ４０ 右縦枠 ３１ 左縦タイト材 ４１ 右縦タイト材 ５０ 外障子 ６０ 内障子 ５１ 外障子下框 ６１ 内障子下框 ５１ａ 外障子スライド片 ６１ａ 内障子戸車 ５２ 外障子上框 ６２ 内障子上框 ５３ 外障子戸当框 ６３ 内障子戸当框 ５４ 外障子召合框 ６４ 内障子召合框 ５５ 外障子戸車 ６１ａ 内障子スライド
片 ７０ 召合框止水ブロック ７１、７２ ヒレ状弾性片 ７３ 基部 ８０ 下枠凹部止水ブロック ９０ 排水装置 ９１ａ、９１ｂ 集水口 ９２ａ、９２ｂ 羽根状の排水弁 ９３ａ、９３ｂ 排水口
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(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
E06B 7/14
E06B 1/70
Claims (2)
- 【請求項１】上下枠及び左右の縦枠にて構成される屋外
用サッシの下枠上面をスライド開閉する引違い戸におい
て、下枠上面を略フラット面に形成し、当該フラット面
を戸車を介してスライド開閉する障子の下框側壁からス
ライド片を垂下し、当該スライド片をガイドする幅の狭
いスライド溝を有する下枠凹部を下枠に設け、かつ、下
枠凹部の側壁と当該スライド片の間に横タイト材を介在
させて障子スライド方向の止水ラインを形成し、外障子
召合框下部と内障子召合框下部との間と、下枠上面のフ
ラット面の間を塞ぐように召合框止水ブロックを取り付
けて下枠上面召合せ部の止水ラインを形成し、内障子ス
ライド溝の下で障子が閉じた際の召合せ位置に下枠凹部
止水ブロックを取り付けて内障子用下枠凹部の室内外間
の境界を止水し、障子が閉じた際に障子の戸当框と縦枠
の間に縦タイト材を介在させて縦方向の止水ラインを形
成することにより、建築物の屋外開口部に取り付けた引
違い戸の室内外の止水ラインを形成し、内障子用下枠凹
部で、内障子を閉じた状態の時に内障子がない室内側に
位置する部分に結露水用の排水装置を取り付けたことを
特徴とする屋外用下枠フラットサッシ引違い戸の結露水
排水構造。 - 【請求項２】結露水排水装置に下枠凹部の取り付け面よ
り上部に突出するように集水口が備えられ、この集水口
から前記取り付け面下側のサイド方向に連通した排水口
が設けられ、当該排水口の上部を支点に外側方向にのみ
開閉自在に羽根状の排水弁が取り付けられていることを
特徴とする請求項１記載の屋外用下枠フラットサッシ引
違い戸の結露水排水構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001249953A JP3420755B2 (ja) | 2001-08-21 | 2001-08-21 | 屋外用下枠フラットサッシ引違い戸の排水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001249953A JP3420755B2 (ja) | 2001-08-21 | 2001-08-21 | 屋外用下枠フラットサッシ引違い戸の排水装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002227546A JP2002227546A (ja) | 2002-08-14 |
| JP3420755B2 true JP3420755B2 (ja) | 2003-06-30 |
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|---|---|---|---|
| JP2001249953A Expired - Fee Related JP3420755B2 (ja) | 2001-08-21 | 2001-08-21 | 屋外用下枠フラットサッシ引違い戸の排水装置 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3420755B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN109812207A (zh) * | 2019-02-22 | 2019-05-28 | 兴发铝业（成都）有限公司 | 门窗排水结构 |
| JP2020139406A (ja) * | 2020-06-11 | 2020-09-03 | 株式会社Ｌｉｘｉｌ | 複合建具 |
-
2001
- 2001-08-21 JP JP2001249953A patent/JP3420755B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JP2002227546A (ja) | 2002-08-14 |
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