JP6965527B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルからインク滴を吐出することによってシートに画像記録を行うインクジェット記録装置に関する。
従来より、インク滴を吐出して記録用紙等のシートに画像を記録するインクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置では、通常、記録部と対向する位置に、シートを支持する平板状のプラテンが設けられている。プラテン上に搬送されるシートは、記録部と対向する位置において停止され、記録部に設けられたノズルからインク滴が選択的に吐出されて、シートに画像が記録される。
特許文献1における画像記録装置では、記録部のノズルよりも搬送方向の上流側に、プラテン上に搬送されるシートと当接する当接部材が設けられている。当接部材は、プラテンの上方に設けられ、プラテン上を搬送されるシートに上方から当接する。プラテンには、搬送方向と直交する幅方向において、シートを下方から支持するリブが複数設けられており、当接部材は、幅方向においてプラテン上の隣り合うリブの間でシートに当接する。また、当接部材は、プラテン上に搬送されるシートに対してプラテンのリブの高さよりも低い位置で当接する。これにより、シートには幅方向において、当接部材と当接する箇所が凹形状、リブに支持される箇所が凸形状となるような波形状が付与される。このように、シートに波形状を付与することで、シートの剛性を大きくし、シートがカールすることを抑制している。
また、特許文献1には、記録部と対向して設けられたプラテンが、当接部材に対して接近及び離間可能に構成された画像記録装置が開示されている。この画像記録装置では、プラテンよりもシートの搬送方向の下流側に、シートを搬送方向に搬送する搬送ローラが設けられている。プラテンは、搬送方向の下流側の端部が、搬送ローラのローラ軸に回動可能に支持されている。従って、プラテンは、搬送ローラのローラ軸を中心として、上下方向に回動する。
プラテンは、搬送方向の上流側の端部がバネによって上方に付勢されており、シートが搬送されていない状態では当接部材に近接した位置となっている。当接部材は、記録部を支持するフレームに取り付けられ、位置が固定されているため、シートが当接部材とプラテンとの間に搬送されるとプラテンはシートによって押され、下方に回動する。このとき、回動によるプラテンの下方への移動距離は、シートの厚みによって異なる。このように、プラテンがシートの厚みに応じて下方に回動することにより、当接部材とプラテンは、普通紙や厚紙などの厚みの異なる各種シートに対して異なる大きさの波形状を付与している。
特開2016−6457号公報
特許文献1の構成では、シートがプラテンと当接部材との間を搬送される間、上述したようにプラテンはシートの厚みに応じて下方に回動する。その後、シートの後端が当接部材を抜けると、プラテンはバネの付勢によって上方に回動し、当接部材に近接した位置に戻る。
シートの後端が当接部材を抜けると上述したようにプラテンが上方に回動するが、このとき、シートはプラテンに支持されているので、シートの位置がプラテンの上方の回動に伴い上方に移動する。これにより、記録部による画像の記録中に記録部とシートとの上下方向における距離が変化することとなる。記録部は、シートとノズルとの距離を考慮してインク滴の吐出タイミングや吐出位置を決定し、シート上の所望の位置にインク滴が着弾するようにしている。従って、画像記録中にノズルとシートとの距離が変化してしまうと、シート上のインクの着弾位置がずれてしまい、画像が乱れる虞がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、厚みの異なる各種シートに対して異なる大きさの波形状を付与する構成において、シートの後端が当接部材を抜ける際にノズルとシートとの距離が変化して画像が乱れることを抑制することができる画像記録装置を提供することである。
(1) シートを搬送方向に搬送する搬送部と、インクを吐出するノズルを有し、搬送方向に搬送されるシートに画像記録を行う記録部と、前記ノズルと対向し得る位置において前記搬送方向と直交する幅方向に並んで複数設けられ、シートを下方から支持する第1リブと、前記第1リブよりも前記搬送方向における上流側において前記幅方向に並んで複数設けられ、シートを下方から支持する第2リブと、複数の前記第2リブが立設される基台部と、前記ノズルよりも前記搬送方向における上流側であり、且つ、複数の前記第2リブによって下方から支持されるシートを挟んで複数の前記第2リブと反対側において設けられ、複数の第2リブによって下方から支持されるシートに対し、前記幅方向において隣り合う2つの前記第2リブの間に対応する位置において上方から当接する当接部材と、を備える。前記基台部は、前記第2リブが前記第1リブよりも上方に位置する第1位置と、前記第1位置よりも下方であって、且つ、前記第2リブが前記第1リブと同じ高さかまたは上方に位置する第2位置との間を移動可能であり、前記基台部を前記第2位置から前記第1位置へ付勢する付勢部材を備える。
本構成によれば、基台部は当接部材に対向して設けられ、当接部材を通過したシートは第1リブによって支持される。これにより、シートの後端が当接部材を通過した後に基台部が弾性部材により第2位置から第1位置へ移動しても、第2リブに支持されるシートの部分のみの高さが変化し、第1リブに支持されるシートの部分は高さが一定に保たれるため、画像の記録中にシートとノズルとの距離が変化することを抑制することができる。
(2) 複数の前記第2リブは、前記ノズルよりも前記搬送方向における上流側に設けられる。
本構成によれば、シートのノズルと対向する部分、つまりシートのインクが着弾する部分は第1リブによって支持される。これにより、シートの後端が当接部材を通過した後にシートとノズルとの距離が変化してインクの着弾位置がずれることを一層抑制することができる。
(3) 前記当接部材は、シートと当接する当接部を有し、前記当接部は、前記基台部よりも前記搬送方向における下流側まで延出している。
本構成によれば、シートの後端が基台部を通過した後に基台部が第2位置から第1位置に移動する。これにより、基台部が第2位置から第1位置へ移動することによってシートの高さが変化することを抑制することができる。
(4) 前記基台部を前記第1位置と前記第2位置との間を移動可能にガイドするガイド部を更に備える。
本構成によれば、ガイド部によって基台部が第1位置と第2位置との間をガイドされながら移動可能であるので、確実に基台部を第1位置と第2位置との間で移動させることができる。
(5) 前記ガイド部は、前記基台部を前記第1位置と前記第2位置との間を移動可能に支持する一対のサイドフレームのそれぞれに設けられ、上下方向に延びる長穴と、前記基台部に設けられ、前記幅方向に向かって相対する向きに突出する一対の凸部と、を有する。前記基台部は、前記一対の凸部が前記長穴と嵌合し、前記長穴に沿って前記第1位置と前記第2位置との間を移動可能である。
本構成によれば、基台部の凸部が長穴と嵌合することによって、基台部の幅方向への移動が規制され、長穴に沿って確実に第1位置と第2位置との間を移動できる。
(6) 前記基台部は、前記幅方向において並んで複数設けられ、前記付勢部材は、前記幅方向において複数の前記基台部のそれぞれに対応した位置に並んで複数設けられる。
本構成によれば、基台部は幅方向に並んで複数設けられているので、これら複数の基台部のうち搬送されるシートの幅方向のサイズに対応した基台部のみを第1位置と第2位置との間で移動させる。したがって、搬送されるシートの幅方向のサイズが小さいとき、第1位置と第2位置との間で移動する基台部を軽量化でき、動作の信頼性を向上させることができる。
(7) 前記第1リブは、前記搬送方向における上流端から前記搬送方向の下流側に向かって上方に傾斜する傾斜面を有する。
本構成によれば、シートが第2リブから第1リブに搬送されるとき、シートの搬送方向の先端は第1リブの傾斜面に沿って案内される。これにより、第1リブと第2リブとの隙間にシートの搬送方向の先端が入り込んで引っ掛かることで生じるジャムを低減することができる。
(8) 複数の前記第1リブが立設される第2の基台部を更に備える。前記幅方向から見た視点において、前記基台部の一部が前記第2の基台部の一部と重複している。
本構成によれば、幅方向から見た視点において基台部の一部と第2の基台部一部が重複している。これにより、基台部と第2の基台部との隙間にシートの搬送方向の先端が入り込んで引っかかることで生じるジャムを抑制することができる。
(9) 前記当接部は、前記幅方向に並んで複数設けられ、複数の前記第1リブは、前記幅方向において複数の前記第2リブと同じ位置に設けられる。
本構成によれば、当接部材と第2リブとによって用紙に付与された波形状の内、第1リブは第2リブによって形成された凸形状の箇所を支持するため、シートが第2リブを通過した後もシートの波形状を維持することができる。
本発明によれば、シートの後端が当接部材を通過した後にノズルとシートとの距離が変化することを抑制することができる。
図1は、複合機10の斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す横断面図である。 図3は、左側サイドフレーム45及び右側サイドフレーム46による第1支持部材31と第2支持部材32の支持構造を説明するための斜視図である。 図4は、第1支持部材31及び第2支持部材32とその周辺部材を模式的に表す平面図である。 (a)第1位置に位置する第1支持部材31に用紙P1が到達したときの第1支持部材31とその周辺部材を模式的に表す側面図である。(b)第2位置に位置する第1支持部材31とその周辺部材を模式的に表す側面図である。(c)第2位置から第1位置に移動したときの第1支持部材31とその周辺部材を模式的に表す側面図である。 (a)第1位置に位置する第1支持部材31に用紙P2が到達したときの第1支持部材31とその周辺部材を模式的に表す側面図である。(b)第2位置に位置する第1支持部材31とその周辺部材を模式的に表す側面図である。(c)第2位置から第1位置に移動したときの第1支持部材31とその周辺部材を模式的に表す側面図である。 図7は、第1支持部材31の第1リブ31Aと、第2支持部材32の第2リブ32Aの拡大図である。 (a)第1位置に位置する第1支持部材31のリブ31Aと当接部材35の当接部35Aを模式的に表す模式図である。(b)当接部材35の当接部35Aと第1支持部材31の第1リブ31Aとによって用紙P1に左右方向9に沿った波形状が形成されている状態を示す模式図である。(c)当接部材35の当接部35Aと第1支持部材31の第1リブ31Aとによって用紙P2に左右方向9に沿った波形状が形成されている状態を示す模式図である。 (a)変形例1における、用紙Pが第1支持部材31上を搬送されるときの第1支持部材31とその周辺部材を模式的に表す側面図である。(b)変形例1における、第2位置から第1位置に移動したときの第1支持部材31とその周辺部材を模式的に表す側面図である。 図10は、変形例2における第1支持部材31及び第2支持部材32とその周辺部材を模式的に表す平面図である。 図11は、変形例3における第1支持部材70A〜70Hとその周辺部材を模式的に表す斜視図である。 図12は、変形例3における第1支持部材70A〜70Hとその周辺部材の平面図である。 図13は、変形例3における、用紙P3が第1支持部材70A〜70H上を搬送されるときの第1支持部材70A〜70Hの状態を模式的に表す斜視図である。 図14は、変形例3における第1支持部材70A〜70Hとガイド部材80を模式的に表す模式図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。
[複合機10]
図1に示されるように、複合機10(本発明のインクジェット記録装置の一例)は、概ね薄型の直方体に形成されている。複合機10の下部にプリンタ部11が設けられている。複合機10は、ファクシミリ機能、スキャナによる読取機能、及びプリント機能などの各種の機能を有している。複合機10は、プリント機能として、インクジェット記録方式で用紙P(本発明のシートの一例、図2参照)の片面に画像を記録する機能を有している。なお、複合機10は、用紙Pの両面に画像を記録するものであってもよい。
プリンタ部11は、用紙Pを搬送路65へ給送する給紙部16と、搬送路65へ給送された用紙Pを搬送する搬送ローラ対58(本発明の搬送部の一例)と、用紙Pを排紙する排出ローラ対59と、搬送路65を搬送される用紙Pを支持する支持部30と、支持部30に支持される用紙Pに画像を記録する記録部24(本発明の記録部の一例)などを備えている。なお、支持部30は、第1支持部材31及び第2支持部材32とから構成されている。第1支持部材31と第2支持部材32については後述する。
[給紙トレイ]
図1に示されるように、プリンタ部11は、正面に開口12が形成された筐体13を有している。給紙トレイ20は、前後方向8へ移動することによって、開口12を介してプリンタ部11に対して挿入及び脱抜可能である。給紙トレイ20は、上方が開放された箱形状の部材である。図2に示されるように、給紙トレイ20の底板22に、用紙Pが重ねられた状態で支持される。給紙トレイ20の前部の上方には、排紙トレイ21が支持されている。排紙トレイ21は、給紙トレイ20と一体に前後方向8へ移動する。排紙トレイ21の上面には、後述する記録部24によって画像を記録された用紙Pが排出される。なお、排紙トレイ21は、プリンタ部11に支持されていてもよい。なお、本実施形態における用紙Pのサイズは、JIS規格によって定められているサイズ(例えばA4、A3等)のうち、複合機10が印刷可能に設定されている所定のサイズの用紙を指す。
[操作部17]
図1に示されるように、複合機10の正面上部には、タッチパネルなどの操作部17が設けられている。操作部17にユーザーから印刷に必要な情報が入力されることで、複合機10は、入力情報に基づいて画像記録を実行する。なお、複合機10による画像記録は、通信回線(有線、無線を問わない)を通じて複合機10に接続された外部機器からの入力情報に基づいて実行されてもよい。
[給紙部16]
図2に示されるように、給紙部16は、給紙トレイ20の上方に設けられている。給紙部16は、給紙ローラ25、給紙アーム26、駆動伝達機構27、軸28を備えている。給紙ローラ25は、給紙アーム26の先端部で回転可能に支持されている。給紙アーム26は、基端部に設けられた軸28を中心として、矢印29の方向に回動する。これにより、給紙ローラ25は、給紙トレイ20又は給紙トレイ20に支持された用紙Pに対して、当接及び離間が可能である。給紙ローラ25は、複数のギヤが噛合されてなる駆動伝達機構27によって、給紙モータ(不図示)の駆動力が伝達されて回転する。これにより、給紙ローラ25は、給紙トレイ20の底板22に支持された用紙Pのうち、最上の用紙Pを搬送路65へ給送する。
[搬送路65]
図2に示されるように、給紙トレイ20の後端部から搬送路65が延出している。搬送路65は、湾曲部65Aと直線部65Bとを備える。湾曲部65Aは、後側を湾曲外側且つ前側を湾曲内側として湾曲しつつ延びている。直線部65Bは、前後方向8に沿って延びている。搬送路65は、所定間隔を隔てて互いに対向する外側ガイド部材18と内側ガイド部材19とによって形成されている。給紙トレイ20から給紙部16によって搬送路65へ給送された用紙Pは、湾曲部65Aを下方から上方へUターンするように搬送された後、直線部65Bを搬送されて記録部24に搬送される。記録部24によって画像記録が行われた用紙Pは、直線部65Bを搬送されて排紙トレイ21に排出される。以上により、用紙Pは、図2に一点鎖線の矢印で示される搬送向き15(本発明の搬送方向の一例)に搬送される。
[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、搬送路65の直線部65Bの上側に設けられている。記録部24は、キャリッジ40と記録ヘッド38とを備えている。キャリッジ40は、プリンタ部11の内部において、前後方向8に所定間隔を隔てて配置され、左右方向9に延びる第1ガイドレール56及び第2ガイドレール57(図2参照)によって支持されている。図3に示されるように、第1ガイドレール56は、筐体13の内部において、左右方向9の両側に設けられた左側サイドフレーム45及び右側サイドフレーム46(本発明の一対のサイドフレームの一例)における後上部に支持されている。左側サイドフレーム45及び右側サイドフレーム46は、それぞれ前後方向8及び上下方向7に沿うように配置されている。キャリッジ40は、2つのガイドレールを跨ぐようにして、2つのガイドレール上を左右方向9(本発明の幅方向の一例)に移動可能である。キャリッジ40は、キャリッジ駆動モータ(不図示)から駆動力を付与されることにより移動する。
記録ヘッド38は、キャリッジ40に搭載されている。記録ヘッド38には、インクを貯留するインクカートリッジ(不図示)からインクが供給される。記録ヘッド38の下面には、複数のノズル39(本発明のノズルの一例)が形成されている。キャリッジ40の左右方向9への往復移動中に、記録ヘッド38は、ノズル39から支持部30に向けてインク滴を吐出する。搬送向き15に搬送される用紙Pは、支持部30によって支持される。
以上より、キャリッジ40が左右方向9へ往復移動されながら、記録ヘッド38に形成されたノズル39から、支持部30上を直線部65Bに沿って案内される用紙Pに向けてインク滴が吐出される。これにより、用紙Pに画像が記録される。
[搬送ローラ対58、排出ローラ対59]
図2に示されるように、搬送路65における支持部30よりも搬送向き15の上流側には、搬送ローラ対58が設けられている。搬送ローラ対58は、搬送路65の上側に配置された搬送駆動ローラ60と、搬送路65の下側に搬送ローラ60に対向して配置されたピンチローラ61とを備えている。ピンチローラ61は、ばねなどの弾性部材(不図示)によって搬送ローラ60のローラ面に圧接されている。
図2に示されるように、搬送路65における支持部30よりも搬送向き15の下流側には、排出ローラ対59が設けられている。排出ローラ対59は、搬送路65の下側に配置された排出駆動ローラ62と、搬送路65の上側に排出ローラと対向して配置された拍車63とを備えている。拍車63は、ばねなどの弾性部材(不図示)によって排出ローラ62のローラ面に圧接されている。
搬送駆動ローラ60及び排出駆動ローラ62は、搬送モータ(不図示)から駆動伝達機構(不図示)を介して回転駆動力が伝達されて回転する。搬送ローラ対58に用紙Pが挟持されている状態で搬送駆動ローラ60が回転すると、当該用紙Pは、搬送ローラ対58によって支持部30上に、つまり搬送向き15に搬送される。排出ローラ対59に用紙Pが挟持されている状態で排出駆動ローラ62が回転すると、当該用紙Pは、排出ローラ対59によって搬送向き15に搬送される。図2に示されるように、搬送ローラ対58による用紙Pの挟持位置と、排出ローラ対59による用紙Pの挟持位置は、支持部30よりも上方である。以上より、搬送ローラ対58と、排出ローラ対59は、用紙Pを挟持することにより搬送向き15に搬送する。
図2、図3に示されるように、排出駆動ローラ62は、軸64及び当該軸64よりも径の大きなローラ部54で構成されている。ローラ部54は、左右方向9において互いに離間して複数設けられている。各ローラ部54には、軸64が挿通されている。図3に示されるように、排出駆動ローラ59は、軸64が左側サイドフレーム45及び右側サイドフレーム46に設けられた切り欠きと係合することで回転可能に支持されている。用紙Pが排出駆動ローラ対62によって挟持されて搬送向き15に搬送されるとき、各ローラ部54の周面が用紙Pと当接する。
[レジストセンサ110]
図2に示されるように、プリンタ部11は、給紙ローラ25及び搬送ローラ対58の間の湾曲部65Aの所定位置に、レジストセンサ110を備える。レジストセンサ110は、所定位置における用紙Pの有無を検知し、検知結果に応じた信号(検知信号)を出力する。例えば、レジストセンサ110は、用紙Pの一部がレジストセンサを通過しているときにHighレベル信号を出力し、用紙Pがレジストセンサ110を通過していないときにLowレベル信号を出力する。
レジストセンサ110は、検出子112A、112Bを有する回転部材112と、発光素子(例えば発光ダイオード)及び当該発光素子から発光された光を受光する受光素子(例えばフォトトランジスタ)を有するフォトインタラプタ等の光センサ11とにより構成されている。回転部材112は、軸113を中心に回転可能に設けられている。検出子112Aは、軸113から搬送路65に突出している。
搬送路65を搬送される用紙Pの先端(搬送向き15の下流端)が回転部材112の検出子112Aに当接して検出子112Aを押すと、回転部材112の検出子112Bは、発光素子と受光素子との間の光路から外れる。そのため、当該光路に光が通る。このとき、受光素子はHighレベル信号を出力する。一方、搬送路65を搬送される用紙Pの後端(搬送向き15の上流端)が回転部材112の検出子112Aを通過すると、回転部材112は図2に示される状態に戻る。このとき、回転部材112の検出子112Bは、発光素子と受光素子との間の光路に進入して、当該光路を通る光を遮断する。このとき、受光素子はLowレベル信号を出力する。光センサ111は、受光素子が受光した光の強度に応じたアナログの電気信号を、検知信号として出力する。複合機10の全体動作を制御する制御部140は、光センサ111から出力された電気信号の違いに基づいて、所定位置におけるシートの有無を検出する。
以上のように、本実施例におけるレジストセンサ110の一例として、用紙Pが回転部材112と接触することにより用紙Pの有無を検知する、接触式のレジストセンサ110について説明したが、レジストセンサ110は接触式に限定されない。例えば、搬送路65に向けて光を照射し、用紙Pの表面によって反射される際の光の強度の変化に基づいて用紙Pの有無を検知する、光学式のレジストセンサを用いてもよい。
[支持部30]
図2に示されるように、支持部30は、搬送路65の直線部65Bの下方に記録部24と所定間隔を空けて対向して配置されている。支持部30は、第1支持部材31(本発明の基台部の一例)と、第1支持部材31よりも前方に配置される第2支持部材32(本発明の第2の基台部の一例)とから構成される。図3〜図4に示されるように、第1支持部材31及び第2支持部材32は、左右方向9に沿って長い平板状に形成され、搬送路65の直線部65Bを搬送される用紙Pを水平状態で支持する。
図3〜図4に示されるように、第1支持部材31には、上面31Bから上方に立設する第1リブ31A(本発明の第2リブの一例)が設けられている。第1リブ31Aは、第1支持部材31の後側の端縁から前側の端縁まで延出しており、また、左右方向9において所定間隔を空けて複数設けられ、搬送向き15に搬送される用紙Pを下方から支持する。第1支持部材31には、左右方向9の両端における側面から、左右方向9に向かって相対する向きに突出する一対の凸部31C(本発明の凸部の一例)が設けられている。この一対の凸部31Cが、左側サイドフレーム45及び右側サイドフレーム46上にそれぞれ設けられた、上下方向7に延出する長穴45A、46A(本発明の長穴の一例)に係合することで、第1支持部材31は左側サイドフレーム45と右側サイドフレーム46に支持されている。また、第1支持部材31は、一対の凸部31Cが長穴45A、46Aに案内されることによって上下方向7に移動可能となっている。
図3〜図4に示されるように、第2支持部材32は、第1支持部材31よりも前方に配置され、第1支持部材31を通過した用紙Pを下方から支持する。第1支持部材31と第2支持部材32は別体として構成されており、第2支持部材32は、左側サイドフレーム45及び右側サイドフレーム46に固定されている。これにより、第2支持部材32は左側サイドフレーム45及び右側サイドフレーム46に対して移動不可能に取り付けられ、位置が固定されている。第2支持部材32には、上面32Bから上方に立設する第2リブ32A(本発明の第1リブの一例)が設けられている。第2リブ32Aは、第2支持部材32の後側の端縁から前側の端縁まで延出しており、また、左右方向9において所定間隔を空けて複数設けられ、用紙Pを下方から支持する。第2支持部材32は、複数の第2リブ32Aそれぞれの左右方向9における位置が第1支持部材31の複数の第1リブ31Aそれぞれの位置と同じになるように構成されている。
[当接部材35]
図2〜図4に示されるように、第1ガイドレール56には、当接部材35(本発明の当接部材の一例)が取付けられている。当接部材35は、左右方向9において間隔を空けて複数設けられており、それぞれ、第1ガイドレール56の前側の下方に向かって延出している。複数の当接部材35は、左右方向9において第1支持部材31の隣り合う第1リブの間に位置するように設けられている。複数の当接部材35は、第1ガイドレール56に移動不可能に取り付けられ、位置が固定されている。各当接部材35の先端部には、第1支持部材31上に搬送される用紙Pに当接する当接部35A(本発明の当接部の一例)が設けられている。各当接部35Aは、上下方向7から見た平面視で三角形状の平板状に構成されている。各当接部35Aは、第1支持部材31の上面31Bに当接しているが、後述するように用紙Pが搬送されると用紙Pに上方から当接するようになっている。
[第1支持部材31]
図5に示されるように、第1支持部材31の下面にはコイルバネ33(本発明の付勢部材の一例)が当接している。コイルバネ33は、上下方向7における一端側がプリンタ部11の下部の骨格を形成するメインフレーム(不図示)に固定されており、他端側が第1支持部材31の下面に固定されることで、第1支持部材31を上方に付勢している。第1支持部材31は左右方向9に長い平板状に形成されているため、コイルバネ33は左右方向9において間隔を空けて複数設けられ、複数のコイルばね33の弾性力によって第1支持部材31を上方に付勢している。
図5に示されるように、第1支持部材31は、上下方向7において当接部材35と対向して設けられており、また、前後方向8における前方端が記録ヘッド38のノズル39よりも後方側に位置するように設けられている。上述したように、第1支持部材31は、コイルバネ33によって上方に付勢されるが、図5(a)に示されるように、その上面31Bが当接部材35の当接部35Aと当接する。当接部材35は位置が固定されて移動しないため、第1支持部材31は上面31Bが当接部材35の当接部35Aと当接することにより当接部35Aよりも上方へ移動しないように上方への変位が規制されており、上下方向7における位置決めがされている。
第1支持部材31が当接部材35の当接部35Aと当接した状態で、用紙Pが第1支持部材31上を搬送向き15に搬送されると、用紙Pは、当接部材35の湾曲面35B(図5(a))に当接する。すると、用紙Pは湾曲面35Bに沿って案内されて当接部35Aの下面にもぐり込むように搬送され、当接部35Aの下面と第1支持部材31の上面31Bとの間に進入する。そうすると、第1支持部材31は、図5(b)に示されるように、用紙Pによってコイルバネ33の付勢力に反して押し下げられ、用紙Pの上下方向7における厚さ分だけ下方に移動する。このように用紙Pによって第1支持部材31が押し下げられることによって、用紙Pは当接部材35と第1支持部材31に挟まれた状態で搬送される。なお、図5(a)に示されるように、第1支持部材31の上面31Bが当接部材35の当接部35Aと当接するときの第1支持部材31の位置が本発明の第1位置の一例であり、図5(b)に示されるように、第1支持部材31が用紙Pによって用紙Pの厚さ分だけ下方に押し下げられたときの第1支持部材31の位置が本発明の第2位置の一例である。
次に、2種類の用紙P1とP2が第1支持部材31及び第2支持部材32上に搬送されるときの搬送動作について図5〜図6を用いて説明する。ここで、用紙P1と用紙P2は上下方向7における厚さが異なる用紙であり、用紙P2は複合機10で印刷可能な複数種類の用紙Pのうち、最も上下方向7における厚さが厚い用紙とする。なお、図5及び図6は、図4において点線100における断面を矢印Aの視点から見た側面図である。
[用紙P1の搬送動作]
図5を参照して、用紙P1が第1支持部材31及び第2支持部材32上を搬送される際の用紙P1の搬送動作について説明する。搬送ローラ対58によって前方に搬送される用紙P1は、図5(a)に示されるように、第1位置に位置する第1支持部材31の上方に移動され、第1支持部材31の第1リブ31Aによって下方から支持される。第1リブ31Aに支持された用紙P1は、さらに前方に搬送され、当接部材35まで到達すると、当接部材35の湾曲面35Bに案内されて当接部35Aの下面と第1支持部材31の上面31Bとの間に進入する。すると、図5(b)に示されるように、第1支持部材31は用紙P1によって用紙P1の厚さ分下方に押し下げられて第2位置に移動する。第1支持部材31はコイルバネ33によって上方に付勢されているため、用紙P1は第1支持部材31によって当接部35Aに押し付けられる。
第1支持部材31によって当接部35Aに押し付けられた用紙P1は、当接部35Aと当接する部分が当接部35Aによって変形する。ここで、本実施形態では、図8(a)に示されるように、第1位置に位置する第1支持部材31の第1リブ31Aの上端の高さと当接部35Aの下端の高さ(第1支持部材31の上面31Bの高さ)との間の距離Tが、用紙P1の上下方向7における厚さよりも長くなっている。したがって、第1支持部材31が用紙P1の厚さ分だけ押し下げられ、第1位置から第2位置に移動しても第1リブ31Aの上端の高さが当接部35Aの下端の高さよりも高い位置に保たれる。これにより、第2位置に位置する第1支持部材31と当接部35Aとに挟まれる用紙P1は、図8(b)に示されるように、当接部35Aと当接する部分は、下方に突出するように湾曲した凹形状となり、第1リブ31Aによって支持される部分は、上方に突出するように湾曲した凸形状となる。このように、複数の当接部35Aと、第1支持部材31の複数の第1リブ31Aにより、用紙P1には、に左右方向9において凹形状と凸形状が交互に繰り返されるような波形状が形成される。
用紙Pは、記録ヘッド38のノズル39から吐出されたインクを受けると、インクの水分を吸収した上面側の紙繊維が伸びることによって、前後方向8における前方から後方に向かって上方に膨れ上がるように変形し、記録ヘッド38のノズル39と接触してインクにより汚れてしまう虞がある。しかし、当接部材35の当接部35Aと第1支持部材31の第1リブ31Aとによって用紙Pに波形状を付与することで、用紙Pが変形しにくくなるように用紙Pの剛性を高めることが可能となる。用紙Pの剛性を高めることにより、用紙Pがインクの水分を吸収しても変形しにくくなり、記録ヘッド38のノズル39と接触してインクにより汚れることを抑制することが可能となる。
なお、図5において、図5(b)、図5(c)では用紙P1の波形状の内、凹形状及び凸形状の両方が示されるべきであるが、説明の便宜上、図5(b)は用紙P1の当接部35Aが当接する部分、つまり波形状の内、凹形状の部分のみを左右方向9から見た断面図を表し、図5(c)は用紙P1の第1リブ31Aに支持される部分、つまり波形状の内、凸形状の部分のみを左右方向9から見た断面図を表している。また、後述する図6においても同様に、図6(b)は用紙P2の凹形状の部分のみを左右方向9から見た断面図を表し、図6(c)は用紙P2の凸形状の部分のみを左右方向9から見た断面図を表すものとする。
用紙P1の第1支持部材31を通過した部分は、第2支持部材32の上方に搬送され、第2支持部材32の第2リブ32Aによって下方から支持される。第2支持部材32は、上下方向7において記録ヘッド38のノズル39と対向し得る位置に設けられており、第2リブ32Aの前後方向8における後方端はノズル39よりも後方側に位置し、前方端はノズル39よりも前方側に位置している。記録ヘッド38のノズル39は、第2リブ32Aに支持された用紙P1に向かってインクを吐出し、用紙P1上に画像記録を行う。
記録ヘッド38により画像記録されながら更に前方に搬送される用紙P1は、後端が当接部35Aを通過すると、図5(c)に示されるように第1支持部材31の第1リブ31A及び第2支持部材32の第2リブ32Aによって支持される状態となる。用紙P1の後端が第1支持部材31を通過すると、用紙P1によって押し下げられていた第1支持部材31はコイルバネ33の付勢力により第2位置から第1位置に戻る。このとき、記録ヘッド38のノズル39から第1支持部材31の第1リブ31Aの上端までの距離が、R1(図5(b)参照:第2位置)からR2(図5(c)参照:第1位置)へ変化する。第2位置における第1支持部材31は、用紙P1によって用紙P1の厚さ分下方に押し下げられるため、R1はR2よりも用紙P1の厚さ分大きくなる。つまり、第1支持部材31は、第2位置から第1位置に移動することにより、上下方向7において記録ヘッド38のノズル39に接近し、上下方向7における高さが変化する。
第1支持部材31が第2位置から第1位置に移動することにより、用紙P1の第1支持部材31に支持されている部分も上方に移動し、上下方向7において記録ヘッド38のノズル39に接近する。したがって、用紙P1の後端が当接部35Aを通過し、第1支持部材31が第2位置から第1位置に移動すると、用紙P1の第1支持部材31に支持される部分の高さが変化することとなる。しかし、上述したように、第1支持部材31は前方端が記録ヘッド38のノズル39よりも後方側に位置しているため、用紙P1の高さが変化する部分は、記録ヘッド38のノズル39と対向していない部分、つまり、記録ヘッド38のノズル39から吐出されたインクが着弾しない部分である。また、上述したように第2支持部材32は左側サイドフレーム45及び右側サイドフレーム46に固定されているため、第1支持部材31が第1位置及び第2位置のどちらに位置しているかに関係なく、記録ヘッド38のノズル39から第2支持部材32の第2リブ32Aまでの距離Q(図5(a)参照)は一定に保たれている。これにより、用紙P1の第2支持部材32に支持される部分の高さは一定に保たれる。上述したように、第2支持部材32は記録ヘッド38のノズル39と対向して設けられるため、用紙P1の第2支持部材31に支持される部分には、記録ヘッド38のノズル39から吐出されたインクが着弾する。画像記録中にノズル39と用紙P1との距離が変化すると、インクの着弾位置がずれ、画像記録結果に乱れが生じる虞がある。しかし、記録ヘッド38のノズル39から第2支持部材32の第2リブ32Aまでの距離Qが一定に保たれることにより、第1支持部材31が第2位置から第1位置に移動しても用紙P1のインクが着弾する部分はノズル39との距離が変化しないため、画像記録中にインクの着弾位置がずれることを抑制することができる。
なお、第1支持部材31は、必ずしも前方端が記録ヘッド38のノズル39よりも後方側に位置するように設けられる必要はなく、第1支持部材31の一部が上下方向7において記録ヘッド38のノズル39と対向するように設けられてもよい。この場合、用紙P1の第1支持部材31に支持される部分にもインクが吐出されるため、第1支持部材31が第2位置から第1位置に移動するとき、用紙P1の第1支持部材31に支持される部分においてインクの着弾位置がずれる虞がある。しかし、用紙P1全体の高さが変化する場合、すなわち、特許文献1(特開2016−6457号公報)に開示されているような、記録ヘッドのノズルと対向するプラテンの全体が用紙の厚み分だけ下方に移動する場合に比べて、インクの着弾位置がずれる可能性のある範囲を第1支持部材31に支持される部分のみとすることができるため、画像記録結果の乱れを低減させることができる。
[用紙P2の搬送動作]
次に、図6を参照して、用紙P2が第1支持部材31及び第2支持部材32上を搬送される際の用紙P2の搬送動作について説明する。上述したように、用紙P2は、複合機10で印刷可能な複数種類の用紙Pの内、最も上下方向7における厚さが厚い用紙である。図6(a)に示されるように、第1位置に位置する第1支持部材31の上方に搬送された用紙P2は、第1支持部材31の第1リブ31Aによって下方から支持される。第1リブ31Aに支持された用紙P2は、さらに前方側に搬送され、当接部材35の湾曲面35Bに案内されて当接部35Aの下面と第1支持部材31の上面31Bとの間に進入する。すると、図6(b)に示されるように、第1支持部材31は用紙P2によって用紙P2の厚さ分下方に押し下げられて第2位置に移動する。第1支持部材31はコイルバネ33によって上方に付勢されているため、用紙P2は第1支持部材31によって当接部35Aに押し付けられる。第1支持部材31はコイルバネ33によって上方に付勢されているため、用紙P2は第1支持部材31によって当接部35Aに押し付けられる。
その後、用紙P2は、用紙P1と同様に、複数の当接部35Aと、第1支持部材31の複数の第1リブ31Aとによって、左右方向9において凹凸が交互に繰り返されるような波形状が付与される。用紙P2の厚さは、用紙P1よりも厚いため、第1支持部材31が第1位置から第2位置に移動するときの下方への移動量は、用紙P1を搬送する場合よりも大きい。したがって、図8に示されるように、第2位置における当接部35Aの下面と第1支持部材31の第1リブ31Aの上端との上下方向7における距離は、用紙P1を搬送する場合に比べて用紙P2を搬送する場合の方が小さい。これにより、用紙P2に形成される波形状の方が、用紙P1に形成される波形状よりも波の大きさが小さくなる。
用紙Pは、上下方向7における厚みが厚いほど剛性が大きくなる。用紙P2の厚さは用紙P1よりも厚いため、用紙P2の剛性は用紙P1よりも大きい。上述したように、用紙Pはインクの水分を吸収することにより上方に膨れ上がるように変形するため、用紙Pに波形状を付与することで用紙Pの剛性を高め、用紙Pの変形を抑制することができる。しかし、用紙P2は用紙P1よりも厚さが大きいため元々剛性が大きく、用紙P1に比べて小さな波形状を付与することで変形を抑制することができる。用紙Pを滑らかに搬送させるためには、出来る限り用紙Pを変形させない方が良く、不必要に大きな波形状を用紙Pに形成することは、用紙Pを大きく変形させることにつながるため、搬送精度の観点から好ましくない。本実施形態では、第1支持部材31が用紙Pの厚みに応じて上下方向7に移動可能なように構成されているため、剛性の小さな薄い用紙P1に対しては大きな波形状を付与することで剛性を高め、元々剛性の大きな厚い用紙P2に対しては小さな波形状を付与することで用紙P2の変形を小さくすることができ、搬送精度の低減を抑制することができる。このように、第1支持部材31が上下方向7において移動可能なことにより、用紙Pの厚さに応じて適切な大きさの波形状を用紙Pに対して付与することが可能となる。
本実施形態では、図6(b)に示されるように、第2位置に位置する第1支持部材31の第1リブ31Aの上下方向7における高さが第2支持部材32の第2リブ32Aの高さと同じとなるように、第1支持部材31、第2支持部材32の配置位置及び第1リブ31A、第2リブ32Aの高さ等が設定されている。つまり、記録ヘッド38のノズル39から第2位置における第1支持部材31の第1リブ31Aの上端までの距離S1(図6(b)参照)と、記録ヘッド38のノズル39から第2支持部材32の第2リブ32Aの上端までの距離Q(図6(a)参照)は等しくなっている。上述したように、用紙P2は複合機10で印刷可能に設定されている複数種類の用紙Pのうち、最も上下方向7における厚さの大きな用紙Pであるため、S1とQを等しくすることにより、厚みの異なるいずれの用紙Pを搬送する場合であっても、第1支持部材31の第1リブ31Aの上端の高さは、常に第2支持部材32の第2リブ32Aの上端の高さと同じか、又は第2リブ32Aの上端の高さ以上となる。これにより、用紙Pが第1支持部材31の第1リブ31Aの前方端から第2支持部材32の第2リブ32Aの後方端に搬送されるとき、用紙Pの前方側の端部が第1リブ31Aと第2リブ32Aとの間に入り込み、第2リブ32Aの後方側の側面に引っ掛かりジャムが起こる可能性を抑制することができる。
図7に示されるように、第2支持部材32の第2リブ32Aには、後方端から前方に向かって上方に傾斜する傾斜面34(本発明の傾斜面の一例)が形成されている。これにより、用紙Pの前方側の端部は傾斜面34に沿って滑らかに第2リブ32A上を搬送されるため、用紙Pの前方側の端部が第2リブ32Aの後方側の側面に引っ掛かりジャムが起こる可能性を抑制することができる。
図6(b)に示されるように、用紙P2の第1支持部材31を通過した部分は、第2支持部材32の上方に搬送され、第2支持部材32の第2リブ32Aによって下方から支持される。第2支持部材32は、上下方向7において記録ヘッド38のノズル39と対向し得る位置に設けられており、第2リブ32Aの前後方向8における後方端はノズル39よりも後方側に位置し、前方端はノズル39よりも前方側に位置している。記録ヘッド38のノズル39は、第2リブ32Aに支持された用紙P2に向かってインクを吐出し、用紙P2上に画像記録を行う。
記録ヘッド38により画像記録されながら更に前方に搬送される用紙P2は、後端が当接部35Aを通過すると、図6(c)に示されるように第1支持部材31の第1リブ31A及び第2支持部材32によって支持される状態となる。用紙P2の後端が第1支持部材31を通過すると、用紙P1によって押し下げられていた第1支持部材31はコイルバネ33の付勢力により第2位置から第1位置に戻る。このとき、記録ヘッド38のノズル39から第1支持部材31の第1リブ31Aの上端までの距離が、S1(図6(b)参照:第2位置)からS2(図6(a)参照:第1位置)へ変化する。第1支持部材31は、用紙P2によって用紙P2の厚さ分下方に押し下げられるため、S1はS2よりも用紙P2の厚さ分大きくなる。つまり、第1支持部材31は、第2位置から第1位置に移動することにより、上下方向7において記録ヘッド38のノズル39に接近し、上下方向7における高さが変化する。
第1支持部材31が第2位置から第1位置に移動することにより、用紙P2の第1支持部材31に支持されている部分も上方に移動し、上下方向7において記録ヘッド38のノズル39に接近する。したがって、用紙P2の後端が当接部35Aを通過し、第1支持部材31が第2位置から第1位置に移動すると、用紙P2の第1支持部材31に支持される部分の高さが変化することとなる。しかし、上述したように、第1支持部材31は前方端が記録ヘッド38のノズル39よりも後方側に位置しているため、用紙P2の高さが変化する部分は、記録ヘッド38のノズル39と対向していない部分、つまり、インクが吐出されない部分である。また、第2支持部材32は左側サイドフレーム45及び右側サイドフレーム46に固定されているため、第1支持部材31が第1位置及び第2位置のどちらに位置しているかに関係なく、記録ヘッド38のノズル39から第2支持部材32の第2リブ32Aまでの距離Q(図6(a)参照)は一定に保たれている。これにより、用紙P2の第2支持部材32に支持される部分の高さは一定に保たれる。上述したように、第2支持部材32は記録ヘッド38のノズル39と対向して設けられるため、用紙P2の第2支持部材31に支持される部分には、記録ヘッド38のノズル39から吐出されたインクが着弾する。画像記録中にノズル39と用紙P2との距離が変化すると、インクの着弾位置がずれ、画像記録結果に乱れが生じる虞がある。しかし、記録ヘッド38のノズル39から第2支持部材32の第2リブ32Aまでの距離Qが一定に保たれることにより、第1支持部材31が第2位置から第1位置に移動しても、用紙P2のインクが着弾する部分はノズル39との距離が変化しないため、画像記録中にインクの着弾位置がずれることを抑制することができる。
以上のように、第1支持部材31が用紙Pの厚みに応じて上下方向7に移動可能に構成することにより、厚さの異なる複数種類の用紙Pに対応して適切な大きさの波形状を用紙Pに付与することができる。ここで、適切な大きさの波形状を付与するとは、上述したように、厚さの薄く剛性の小さな種類の用紙Pに対しては大きな波形状を、厚さの厚く剛性の大きな種類の用紙Pに対しては小さな波形状を付与することである。さらに、本実施形態では、上下方向7に移動可能な第1支持部材31を当接部材35の当接部35Aと対向する位置に設け、第1支持部材31よりも搬送向き15の下流側であり記録ヘッド38のノズル39と対向し得る位置には第2支持部材32を設ける。これにより、用紙Pの後端が当接部材35を通過して第1支持部材31が第2位置から第1位置に移動し、用紙Pの第1支持部材31に支持される部分の高さが変化しても、記録ヘッド38のノズル39から用紙Pに吐出されるインクの着弾位置がずれることを抑制し、画像記録結果が乱れる虞を低減させることができる。
[実施形態の効果]
本実施形態によれば、第1支持部材31が上下方向7において移動可能である。これにより、当接部材35の当接部35Aと第1支持部材31の第1リブ31Aとによって、用紙Pに対して、用紙Pの厚さに応じて適切な大きさの波形状を付与することかできる。また、第1支持部材31は当接部材35の当接部35Aに対向して設けられ、当接部35Aを通過して記録ヘッド38のノズル39と対向する位置に搬送された用紙Pは第2支持部材32の第2リブ32Aによって支持される。これにより、用紙Pの後端が当接部35Aを抜けた後、第1支持部材31が第2位置から第1位置へ移動しても、用紙Pの高さが変化する部分は第1支持部材31に支持される範囲のみであり、第2リブ32Aに支持される部分は高さが一定に保たれるため、記録ヘッド38による画像の記録中に用紙Pとノズル39との距離が変化することを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第1支持部材31の第1リブ31Aは、記録ヘッド38のノズル39よりも後方側に設けられる。これにより、用紙Pの第1支持部材31に支持される部分には記録ヘッド38のノズル39からインクは吐出されず、用紙Pの第2支持部材32に支持される部分にのみインクが吐出されるため、第1支持部材31が第2位置から第1位置に移動する際に用紙Pと記録ヘッド38のノズル39との距離が変化してインクの着弾位置がずれることを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第1支持部材31は左右方向9に向かって相対する向きに突出する一対の凸部31Cを備えており、一対の凸部31Cが左側サイドフレーム45及び右側サイドフレーム46にそれぞれ設けられた、上下方向7に長い長穴45A、46Aと嵌合する。これにより、第1支持部材31の前後方向8への移動が規制され、長穴45A、46Aに沿って確実に第1位置と第2位置との間を移動することができる。
また、本実施形態によれば、第2支持部材32の第2リブ32Aは、後方端から前方に向かって上方に傾斜する傾斜面34を備え、用紙Pは、傾斜面34を沿って第2リブ32A上を搬送される。これにより、用紙Pが第1支持部材31の第1リブ31Aの前方端から第2支持部材32の第2リブ32Aの後方端に搬送されるとき、第1リブ31Aと第2リブ32Aとの隙間に用紙Pの前方端が入り込んで第2リブ32Aの後側の側面に引っ掛かり、ジャムが起こる可能性を低減させることができる。
また、本実施形態によれば、当接部材35は左右方向9に並んで複数設けられ、第2支持部材32の複数の第2リブ32Aは、左右方向9において第1支持部材31の複数の第1リブ31Aのそれぞれと同じ位置に設けられる。これにより、当接部材35と第1リブ31Aとによって用紙Pに付与された波形状の内、第2リブ32Aは第1リブ31Aによって形成された凸形状の箇所を支持するため、用紙Pが第1リブ31Aを通過した後も、用紙Pの波形状を維持することができる。
[実施形態の変形例1]
上述した実施形態では、図3〜図4に示されるように、当接部材35の当接部35Aの前方端は、第1支持部材31の前方端よりも後方側に位置していた。しかし、図9に示されるように、当接部材35は、当接部35Aが第1支持部材35よりも前方側まで延出するように構成されてもよい。このような構成とすることで、第1支持部材31は、用紙Pが通過するまでは第2位置から第1位置に移動しない。つまり、第1支持部材31は、用紙Pの後端が通過した後に、図9(a)に示される第2位置から図9(b)に示される第1位置に移動することとなる。したがって、第1支持部材31が第2位置から第1位置に移動する際、用紙Pは第1支持部材31に支持されておらず、第2支持部材32にのみ支持される。
変形例1によれば、第1支持部材31が第2位置から第1位置に移動するとき、用紙Pは第2支持部材のみによって支持されるため、第1支持部材31が第2位置から第1位置に移動しても、用紙Pの高さが変化することを抑制することができる。
[実施形態の変形例2]
本実施形態では、第1支持部材31及び第2支持部材32の形状は、図3〜図4に示されるような長方形型であった。このような構成では、第1支持部材31と第2支持部材32の繋ぎ目における隙間が、左右方向9において一直線上に形成される。これにより、搬送される用紙Pの前方端が隙間に到達した際、前方端の左右方向9における全体が同時に隙間に入り込み、第2支持部材32の後側の側面に引っ掛かりジャムが起こる虞がある。
そこで、図10に示されるように、第1支持部材31及び第2支持部材32をそれぞれ櫛形状に形成し、一方の凸部分がもう一方の凹部分と係合するようにしてもよい。これにより、第1支持部材31の一部と第2支持部材32の一部とが、左右方向9から見た視点において、重複する。すると、第1支持部材31と第2支持部材32の繋ぎ目における隙間が左右方向9において一直線上に形成されないため、用紙Pの前方端が隙間に到達した際、前方端の左右方向9における全体が同時に隙間に入り込むことを防ぐことができる。したがって、第1支持部材31と第2支持部材32の繋ぎ目における隙間が左右方向9において一直線上に形成される場合に比べて、ジャムが起こる可能性を抑制することができる。
[実施形態の変形例3]
また、上述した実施形態では、第1支持部材31は左右方向9に延びる平板形状の部材であったが、図11〜図12に示されるように、左右方向9に分割されて複数設けられるような構成としてもよい。以下、変形例2について図11〜図13を用いて説明する。
変形例3では、図11〜図12に示されるように、第1支持部材31に代えて複数の第1支持部材70A〜70Hを設ける。複数の第1支持部材70A〜70Hは、それぞれコイルバネ33によって付勢され、第1位置に位置している。図12に示されるように、左右方向9における長さの短い小サイズの用紙P3が搬送される場合、用紙P3は複数の第1支持部材70A〜70Hのうち、70C〜70E上を搬送される。すると、図13に示されるように、複数の第1支持部材70A〜70Hのうち、用紙P3の通過する範囲内に位置する70C〜70Eのみが用紙P3によって押し下げられ、第1位置から第2位置に移動する。このとき、用紙P3の通過する範囲外に位置する第1支持部材70A、70B、70F、70G、70Hは第1位置のまま維持される。
用紙P3が第1支持部材70C〜70E上を搬送されると、第1支持部材70C〜70Eと対向して設けられる当接部材35と、第1支持部材70C〜70E上に設けられた第1リブ71とによって用紙P3には波形状が付与される。
以上のように、変形例3によれば、第1支持部材31に代えて複数の第1支持部材70A〜70Hを設けることで、用紙Pは、左右方向9におけるサイズに対応した第1支持部材のみを押し下げて、第1位置から第2位置に移動させる。したがって、搬送される用紙Pの左右方向9におけるサイズが小さい場合、第1位置と第2位置との間で移動する第1支持部材を軽量化することができ、確実に第1支持部材を第1位置と第2位置との間で移動可能とすることができる。
また、変形例3の場合、図14に示されるように、複数の第1支持部材70A〜70Hそれぞれを第1位置と第2位置との間を移動可能に案内する一対のガイド部材80を設けてもよい。一対のガイド部材80は、プリンタ部11の骨格を形成するフレーム(不図示)にネジ等で固定され、各第1支持部材70に設けられた嵌合穴に挿入されることで各第1支持部材70に取り付けられる。嵌合穴は上下方向7において長く形成されており、各第1支持部材70は、用紙Pが搬送されると用紙Pの左右方向9におけるサイズに対応した第1支持部材70がガイド部材80に案内されて第1位置(図14(b))から第2位置に(図14(c))に移動する。
このように各第1支持部材70にガイド部材80を取り付けることにより、各第1支持部材70がガイド部材80によって左右方向9への移動が規制され、確実に第1位置と第2位置との間を移動可能とすることができる。なお、一対のガイド部材80は本発明のガイド部の一例である。
[実施形態の変形例4]
上述した実施形態では、コイルバネ33によって第1支持部材31を付勢するようにしていたが、第1支持部材31を付勢可能であれば、コイルバネ33に限らず、板バネとしてもよい。また、コイルバネの種類について、引張りコイルバネ、圧縮コイルバネ、捻じりコイルバネなど、様々なタイプのコイルバネを適応することが可能である。
[実施形態の変形例5]
上述した実施形態では、当接部材35は左右方向9において間隔を空けて複数設けられていたが、必ずしも複数設けられている必要はなく、左右方向9において長く形成された1つの当接部材35が左右方向9において間隔を空けて複数の当接部35Aを有する構成であってもよい。
[符号の説明]
10・・・・・・・複合機
P・・・・・・・・用紙
58・・・・・・・搬送ローラ対
24・・・・・・・記録部
38・・・・・・・記録ヘッド
39・・・・・・・ノズル
15・・・・・・・搬送向き
31・・・・・・・第1支持部材
31A・・・・・・第1リブ
31B・・・・・・上面
31C・・・・・・凸部
32・・・・・・・第2支持部材
32A・・・・・・第2リブ
33・・・・・・・コイルバネ
34・・・・・・・傾斜面
35・・・・・・・当接部材
35A・・・・・・当接部
45・・・・・・・左側サイドフレーム
46・・・・・・・右側サイドフレーム
45A、46A・・長穴
80・・・・・・・ガイド部材

Claims (9)

  1. シートを搬送方向に搬送する搬送部と、
    インクを吐出するノズルを有し、搬送方向に搬送されるシートに画像記録を行う記録部と、
    前記ノズルと対向し得る位置において前記搬送方向と直交する幅方向に並んで複数設けられ、シートを下方から支持する第1リブと、
    前記第1リブよりも前記搬送方向における上流側において前記幅方向に並んで複数設けられ、シートを下方から支持する第2リブと、
    複数の前記第2リブが立設される基台部と、
    前記ノズルよりも前記搬送方向における上流側であり、且つ、複数の前記第2リブによって下方から支持されるシートを挟んで複数の前記第2リブと反対側において設けられ、複数の第2リブによって下方から支持されるシートに対し、前記幅方向において隣り合う2つの前記第2リブの間に対応する位置において上方から当接する当接部材と、を備え、 前記基台部は、前記第2リブが前記第1リブよりも上方に位置する第1位置と、前記第1位置よりも下方であって、且つ、前記第2リブが前記第1リブと同じ高さかまたは上方に位置する第2位置との間を移動可能であり、
    前記基台部を前記第2位置から前記第1位置へ付勢する付勢部材を備えたインクジェット記録装置。
  2. 複数の前記第2リブは、前記ノズルよりも前記搬送方向における上流側に設けられる請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記当接部材は、シートと当接する当接部を有し、前記当接部は、前記基台部よりも前記搬送方向における下流側まで延出している請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記基台部を前記第1位置と前記第2位置との間を移動可能にガイドするガイド部を更に備える請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記ガイド部は、
    前記基台部を前記第1位置と前記第2位置との間を移動可能に支持する一対のサイドフレームのそれぞれに設けられ、上下方向に延びる長穴と、前記基台部に設けられ、前記幅方向に向かって相対する向きに突出する一対の凸部と、を有し、
    前記基台部は、前記一対の凸部が前記長穴と嵌合し、前記長穴に沿って前記第1位置と前記第2位置との間を移動可能である請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記基台部は、前記幅方向において並んで複数設けられ、前記付勢部材は、前記幅方向において複数の前記基台部のそれぞれに対応した位置に並んで複数設けられる請求項1から4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記第1リブは、前記搬送方向における上流端から前記搬送方向の下流側に向かって上方に傾斜する傾斜面を有する請求項1から6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 複数の前記第1リブが立設される第2の基台部を更に備え、
    前記幅方向から見た視点において、前記基台部の一部が前記第2の基台部の一部と重複している請求項1から7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記当接部は、前記幅方向に並んで複数設けられ、複数の前記第1リブは、前記幅方向において複数の前記第2リブと同じ位置に設けられる請求項3に記載のインクジェット記録装置。
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