JP6965372B2 - 整髪剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪を整える整髪剤に用いられる整髪剤組成物に関する。
毛髪を整えるために、液状、ジェル状、クリーム状及び固形状等の種々の性状の整髪剤組成物が知られている。従来、整髪剤組成物においては、その主機能である整髪力を発揮するために、皮膜形成ポリマーや室温で固形状のロウ、油脂や炭化水素油が用いられることが多い(例えば、特許文献1、特許文献2)。
例えば、特に女性の間で、毛髪に化学反応を用いて人工的なカールを形成させるパーマネントウェーブを施した髪型が好まれることがある。このような髪型に用いられる整髪剤組成物には、パーマネントウェーブ施術後のカールを再現する性質(カール再現性)に優れ、且つ再現したカールを保持する性質(カール保持性)に優れることが求められる。
パーマネントウェーブが施された髪型に用いられる整髪剤組成物としては、例えば、カルボキシビニルポリマーと、ビニルピロリドン/N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩とを含有するクリーム状毛髪化粧料が知られている(例えば、特許文献3)。
特開平11−171740号公報 特開平10−45546号公報 特開2002−241244号公報
しかしながら、従来の整髪剤組成物は、カール再現性及びカール保持性について不充分であり、満足のいくものではなかった。また、ロングヘアに対する整髪剤組成物の塗布性を向上させるために、髪への塗布時ののびのよさも求められることがある。
従って、本発明の目的は、塗布時ののびのよさ、カール再現性、及びカール保持性に優れる整髪剤組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、成分(A):25℃で液状の油剤、成分(B):キサンタンガム、成分(C):アクリル酸系増粘剤、及び成分(D):カチオン性皮膜形成ポリマーを含有する整髪剤組成物とすることにより、塗布時ののびのよさ、カール再現性、及びカール保持性に優れる整髪剤組成物が得られることを見出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成させたものである。
すなわち、本発明は、下記成分(A)、下記成分(B)、下記成分(C)、及び下記成分(D)を含有する整髪剤組成物を提供する。
成分(A):25℃で液状の油剤
成分(B):キサンタンガム
成分(C):アクリル酸系増粘剤
成分(D):カチオン性皮膜形成ポリマー
上記成分(D)は、ポリクオタニウム−11であることが好ましい。
上記整髪剤組成物は、下記成分(E)を含むことが好ましい。
成分(E):ポリオキシプロピレンソルビット
上記成分(C)は、カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーであることが好ましい。
本発明の整髪剤組成物は、塗布時ののびのよさ、カール再現性、及びカール保持性に優れる。
本発明の整髪剤組成物は、25℃で液状の油剤、キサンタンガム、アクリル酸系増粘剤、及びカチオン性皮膜形成ポリマーを少なくとも含む。なお、本明細書において、上記25℃で液状の油剤を「成分(A)」と称する場合がある。また、キサンタンガムを「成分(B)」と称する場合がある。また、上記アクリル酸系増粘剤を「成分(C)」と称する場合がある。また、上記カチオン性皮膜形成ポリマーを「成分(D)」と称する場合がある。
すなわち、本発明の整髪剤組成物は、成分(A)、成分(B)、成分(C)、及び成分(D)を少なくとも含有する。本発明の整髪剤組成物は、上記成分(A)〜(D)以外の成分を含んでいてもよい。また、本発明の整髪剤組成物に含まれる各成分、例えば、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、及び、成分(A)〜(D)以外の成分等の各成分は、それぞれ、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
[成分(A)]
成分(A)は、25℃で液状の油剤である。本発明の整髪剤組成物は、成分(A)を含むことにより、毛髪への塗布時(整髪時)ののびのよさに優れ、毛髪の手触りが良くなる。成分(A)は、1種のみを用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
なお、上記「25℃で液状」とは、特に限定されないが、例えば、半径2cm、高さ7cmのガラスボトルに50gの試料(油剤)を入れ、25℃の温度下、上記ガラスボトルを逆さにした場合に、逆さにした直後より5分間に、試料がガラスボトルから垂れ落ちる性状であることが好ましい。
成分(A)のブルックフィールド型回転粘度計を用いて25℃で測定された粘度ηは、10〜5000mPa・sが好ましく、より好ましくは20〜3000mPa・sである。上記粘度が10mPa・s以上であると、塗布時に剤が手からたれ落ちるのを防ぐことができる。上記粘度が5000mPa・s以下であると、塗布時ののびがより優れる。
成分(A)としては、特に限定されないが、例えば、油脂、炭化水素油、脂肪酸、高級アルコール、エステル油、シリコーン油等が挙げられる。中でも、べたつきのなさ、滑り性、塗布後の手触りのよさにより優れる観点から、エステル油、シリコーン油が好ましく、より好ましくはシリコーン油である。なお、成分(A)には、後述する成分(E)に相当するものは含まれないものとする。
上記油脂としては、例えば、アボカド油、アルガンオイル、オリーブ油、コメヌカ油、ダイズ油、トウモロコシ油、パーム核油、パーム油、ヒマシ油、ブドウ種子油、ククイナッツ油、マカデミアナッツ油、メドウホーム油、ヒマワリ油等が挙げられる。
上記炭化水素油としては、例えば、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、流動イソパラフィン、流動パラフィン等が挙げられる。
上記高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、オレイルアルコール等の炭素数6〜20の飽和又は不飽和の直鎖状の1価アルコール;イソステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール等の炭素数6〜26の飽和又は不飽和の分岐鎖状の1価アルコールが挙げられる。
上記エステル油としては、例えば、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸プロピレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、アジピン酸ジイソプロピル、オクタン酸イソセチル、オクタン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、イソノナン酸イソノニル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ペンタエリトリット等が挙げられる。
上記シリコーン油としては、例えば、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等のストレートシリコーン油;オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキサン等の環状シリコーン油;アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン等の変性シリコーン油等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物中の成分(A)の含有量は、特に限定されないが、本発明の整髪剤組成物100質量%に対して、0.5〜20.0質量%が好ましく、より好ましくは2.0〜10.0質量%、さらに好ましくは2.0〜7.0質量%である。成分(A)の含有量が0.5質量%以上であると、整髪時ののびのよさがより優れる。成分(A)の含有量が20.0質量%以下であると、本発明の整髪剤組成物の安定性、カール保持性、及びカールの強さがより優れる。上記成分(A)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(A)の合計の含有量である。
[成分(B)]
成分(B)は、キサンタンガムである。本発明の整髪剤組成物は、成分(C)に加えて成分(B)を含むことにより、整髪剤組成物の安定性に優れる。加えて、整髪時ののびのよさ、カール再現性、カールの強さ、及びカール保持性に優れる。成分(B)は、1種のみを用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
本発明の整髪剤組成物中の成分(B)の含有量は、特に限定されないが、本発明の整髪剤組成物100質量%に対して、0.01〜1.0質量%が好ましく、より好ましくは0.02〜0.5質量%、さらに好ましくは0.02〜0.2質量%である。成分(B)の含有量が0.01質量%以上であると、整髪剤組成物の安定性、整髪時ののびのよさ、カール再現性、カールの強さ、及びカール保持性がより優れる。成分(B)の含有量が1.0質量%以下であると、整髪剤組成物の安定性及び整髪時ののびのよさがより優れる。また、べたつきがより抑制される。上記成分(B)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(B)の合計の含有量である。
[成分(C)]
成分(C)は、アクリル酸系増粘剤である。本発明の整髪剤組成物は、成分(C)を含むことにより、整髪剤組成物の安定性に優れる。成分(C)は、1種のみを用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
成分(C)は、特に限定されないが、(メタ)アクリル酸モノマー及び/又は(メタ)アクリル酸アルキルモノマーを必須の構成成分として形成されたコポリマー及びクロスポリマーである。具体的には、例えば、カルボキシビニルポリマー;(メタ)アクリル酸アルキルコポリマー;アクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー;アクリレーツ/メタクリル酸ポリオキシエチレン(20)セチルエーテルコポリマー、アクリレーツ/メタクリル酸ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルコポリマー、アクリレーツ/メタクリル酸ポリオキシエチレン(25)べへニルエーテルコポリマー等の(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキル/(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルコポリマー;アクリレーツ/イタコン酸ポリオキシエチレン(20)セチルエーテルコポリマー、アクリレーツ/イタコン酸ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルコポリマー等の(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキル/イタコン酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルコポリマー;アクリレーツ/メタクリル酸ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルクロスポリマー、アクリレーツ/メタクリル酸ポリオキシエチレン(25)べへニルエーテルクロスポリマー等の(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキル/(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルクロスポリマー;アクリレーツ/ネオデカン酸ビニルクロスポリマー;(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー;(N−ビニルピロリドン−N、N−ジメチルアミノエチルメタクリレート)クロスポリマー(ポリアクリレート−1)等が挙げられる。なお、括弧内の数値は、酸化エチレンの平均付加モル数を表す。
カルボキシビニルポリマーは、アルキル変性カルボキシビニルポリマーであってもよい。カルボキシビニルポリマーは、主としてアクリル酸の重合体であるものをいい、アルキル変性カルボキシビニルポリマーは、主としてアクリル酸とメタクリル酸アルキル(例えば、総炭素数が10〜30(C10〜C30))の共重合体であるものをいう。上記カルボキシビニルポリマーとしては、特に限定されないが、INCI名で「CARBOMER(カルボマー)」と表記される化合物が挙げられる。上記アルキル変性カルボキシビニルポリマーとしては、特に限定されないが、INCI名で「ACRYLATES/C10−30 ALKYL ACRYLATE CROSSPOLYMER((アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー)」と表記される化合物が挙げられる。
成分(C)としては、中でも、整髪剤組成物の安定性がより優れる観点から、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマーが好ましい。
上記カルボキシビニルポリマーの市販品としては、例えば、商品名「Carbopol 934 Polymer」、商品名「Carbopol 940 Polymer」、商品名「Carbopol 941 Polymer」、商品名「Carbopol 980 Polymer」、商品名「Carbopol 981 Polymer」、商品名「Carbopol 1342 Polymer」、商品名「Carbopol 2984 Polymer」、商品名「Carbopol Ultrez 10 Polymer」、商品名「Carbopol ETD 2050 Polymer」(以上、Lubrizol Advanced Materials社製)、商品名「AQUPEC HV−501」、商品名「AQUPEC HV−504」、商品名「AQUPEC HV−505」(以上、住友精化株式会社製)、商品名「ハイビスワコー104」、商品名「ハイビスワコー105」(以上、和光純薬工業株式会社製)等が挙げられる。上記アルキル変性カルボキシビニルポリマーの市販品としては、例えば、商品名「PEMULEN TR−1」、商品名「PEMULEN TR−2」、商品名「Carbopol ETD 2020 Polymer」、商品名「Carbopol ULTREZ 20 Polymer」、商品名「Carbopol ULTREZ 21 Polymer」、商品名「Carbopol SC−200 Polymer」(以上、Lubrizol Advanced Materials社製)等が挙げられる。
成分(C)は、特に限定されないが、塩基性物質で中和されているか、又は塩基性物質で中和して用いられてもよい。上記塩基性物質としては、例えば、トリエタノールアミンやモノエタノールアミン等のアルカノールアミン類、アンモニア、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等の無機塩基、アルギニン等の塩基性アミノ酸等が挙げられる。また、上記塩基性物質の添加量は、成分(C)及び上記塩基性物質の種類や成分(C)の使用量に応じて適宜配合すればよい。
本発明の整髪剤組成物中の成分(C)の含有量は、特に限定されないが、本発明の整髪剤組成物100質量%に対して、0.1〜2.0質量%が好ましく、より好ましくは0.2〜0.5質量%である。成分(C)の含有量が0.1質量%以上であると、整髪剤組成物の安定性がより優れる。成分(C)の含有量が2.0質量%以下であると、整髪時ののびのよさ、べたつきの抑制性、及び洗い落ちやすさがより優れる。上記成分(C)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(C)の合計の含有量である。
[成分(D)]
成分(D)は、カチオン性皮膜形成ポリマーである。本発明の整髪剤組成物は、成分(D)を含むことにより、整髪剤組成物の安定性を維持しつつ、カール再現性、カールの強さ、及びカール保持性に優れる。また、整髪時に引っかかりがないためのびがよく、塗布性に優れる。成分(D)は、1種のみを用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
成分(D)としては、例えば、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド/メタクリロイルアミノプロピルラウリルジメチルアンモニウムクロリド共重合体、(メタ)アクリル酸アルキルエステル/メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド共重合体、メタクリル酸ブチル/メタクリル酸2−エトキシエチル/メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド共重合体、塩化О−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、塩化メチルビニルイミダゾリウム・ビニルピロリドン共重合体、(ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド/ラウリルジメチルアミノプロピルメタクリルアミド)共重合体等が挙げられる。
成分(D)としては、ビニルピロリドンに由来する構成単位を含むポリマー、アンモニウムクロリドを有する単量体に由来する構成単位を含むポリマーが好ましい。中でも、安定性により優れ、カール保持性(特に、塗布乾燥後に手ぐしを通した後のカール保持性)により優れる観点から、より好ましくはビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩である。
成分(D)としては、安定性により優れ、カール保持性(特に、整髪後に手ぐしを通した後のカール保持性)により優れる観点から、INCI名で、「POLYQUATERNIUM(ポリクオタニウム)−11」と表記される化合物が好ましい。
ポリクオタニウム−11の市販品としては、例えば、商品名「H.C.ポリマー1N」、商品名「H.C.ポリマーGMR」(以上、大阪有機工業株式会社製)、商品名「Gafquat 440」、商品名「Gafquat 755N」(以上、Ashland社製)等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物中の成分(D)の含有量は、特に限定されないが、本発明の整髪剤組成物100質量%に対して、0.2〜3.0質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜2.0質量%である。成分(D)の含有量が0.2質量%以上であると、整髪時ののびのよさ、カール再現性及びカール保持性(特に、カール保持性)がより優れる。成分(D)の含有量が3.0質量%以下であると、整髪剤組成物の安定性がより優れる。また、塗布後の毛髪の手触りやべたつきの抑制性等の使用感がより優れる。上記成分(D)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(D)の合計の含有量である。
[水]
本発明の整髪剤組成物は水を含む。上記水は、特に限定されないが、精製水が好ましい。本発明の整髪剤組成物中の水の含有量は、特に限定されないが、本発明の整髪剤組成物100質量%に対して、45.0〜90.0質量%が好ましく、より好ましくは50.0〜85.0質量%である。
[成分(E)]
本発明の整髪剤組成物は、さらに、ポリオキシプロピレンソルビット(「成分(E)」と称する場合がある)を含むことが好ましい。本発明の整髪剤組成物が成分(E)を含む場合、整髪剤組成物の塗布時ののび、カール再現性、及びカール保持性がより優れる。成分(E)は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
成分(E)の数平均分子量は、特に限定されないが、300〜1000が好ましく、より好ましくは400〜800である。成分(E)の数平均分子量が300以上であると、カール再現性及びカール保持性がより優れる。成分(E)の数平均分子量が1000以下であると、整髪剤組成物の塗布時ののびがより優れる。
成分(E)のブルックフィールド型回転粘度計を用いて30℃で測定された粘度ηは、整髪剤組成物ののびをより良くし、毛髪への塗布性をより向上させる観点から、1000〜30000mPa・sが好ましく、より好ましくは2000〜20000mPa・sである。
成分(E)の市販品としては、例えば、商品名「ニューポール SP−750」、商品名「サンニックス SP−750」(以上、三洋化成工業株式会社製)等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物が成分(E)を含有する場合、本発明の整髪剤組成物中の成分(E)の含有量は、特に限定されないが、本発明の整髪剤組成物100質量%に対して、0.3〜5.0質量%が好ましく、より好ましくは0.4〜3.0質量%である。成分(D)の含有量が0.3質量%以上であると、整髪剤組成物の塗布時ののび、カール再現性、及びカール保持性がより優れる。成分(E)の含有量が5.0質量%以下であると、整髪剤組成物の乳化安定性を高めると共に、塗布後のべたつきをより抑制する。上記成分(E)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(E)の合計の含有量である。
[その他の成分]
本発明の整髪剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲内で、成分(A)〜(E)及び水以外の成分(その他の成分)を含んでいてもよい。上記その他の成分しては、特に限定されず、例えば、化粧品や医薬部外品に通常用いられる成分等が挙げられる。具体的には、例えば、成分(A)以外の油剤、界面活性剤(カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤等);エタノール等の低級アルコール;粉体;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等の多価アルコール;ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等の成分(B)及び(C)以外の増粘剤;ソルビトール、マルチトール等の糖アルコール;ヒアルロン酸、コラーゲン、パントテニルアルコール等の保湿剤;メチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、安息香酸塩等の防腐剤;リン酸及びその塩類、クエン酸及びその塩類、乳酸及びその塩類、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン等のpH調整剤;香料;紫外線吸収剤;酸化防止剤;金属イオン封鎖剤(キレート剤);成分(D)以外の皮膜形成性高分子化合物;粉体;色素;顔料;ビタミン類;アミノ酸類;収斂剤;美白剤;動植物抽出物;酸;アルカリ等が挙げられる。上記その他の成分は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。なお、成分(A)以外の油剤、成分(B)及び(C)以外の増粘剤、並びに成分(D)以外の皮膜形成性高分子化合物は、それぞれ、実質的に含有しないこと(例えば、本発明の整髪剤組成物100質量%に対してそれぞれ、0.05質量%以下、特に0.01質量%以下)が好ましい。また、低級アルコールの含有量は、べたつきの抑制性及び塗布性により優れる観点から、本発明の整髪剤組成物100質量%に対して、10質量%以下であることが好ましい。
本発明の整髪剤組成物は、特に限定されないが、本発明の整髪剤組成物を乳化剤型にする観点から、界面活性剤を含有することが好ましい。中でも、ノニオン性界面活性剤が好ましい。上記界面活性剤(特に、ノニオン性界面活性剤)は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
上記ノニオン性界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、及びこれらのアルキレンオキシド付加物、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノール、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンステロール及びその誘導体、ポリオキシエチレンラノリン及びその誘導体、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体、シュガーエステル類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油等が挙げられる。
ソルビタン脂肪酸エステルとしては、例えば、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン等が挙げられる。また、ソルビタン脂肪酸エステルのアルキレンオキシド付加物としては、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等が挙げられる。
グリセリン脂肪酸エステルは、モノグリセリン脂肪酸エステル及びポリグリセリン脂肪酸エステルのいずれも含む。モノグリセリン脂肪酸エステルとしては、例えば、モノカプリル酸グリセリル、モノカプリン酸グリセリル、モノラウリン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリル、モノパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、モノベヘン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、モノエルカ酸グリセリル、セスキオレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、ジアラキン酸グリセリル等が挙げられる。上記ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、例えば、モノカプリル酸ジグリセリル、モノカプリル酸デカグリセリル、モノカプリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノラウリン酸ポリ(4〜10)グリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸ポリ(2〜10)グリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、セスキオレイン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ポリ(2〜10)グリセリル、ジステアリン酸ポリ(6〜10)グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリステアリン酸ポリ(10)グリセリル等の上記モノグリセリン脂肪酸エステルの重合度2〜10のポリグリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。また、グリセリン脂肪酸エステルのアルキレンオキシド付加物としては、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル等が挙げられる。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシプロピレンイソセチルエーテル、ポリオキシプロピレンステアリルエーテル、ポリオキシプロピレンオレイルエーテル等が挙げられる。
ポリオキシアルキレン脂肪酸エステルとしては、例えば、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル;モノステアリン酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノオレイン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物が界面活性剤を含有する場合、本発明の整髪剤組成物中の界面活性剤(特に、ノニオン性界面活性剤)の含有量は、特に限定されないが、整髪剤組成物の安定性の観点から、本発明の整髪剤組成物100質量%に対して、2.0〜6.0質量%が好ましく、より好ましくは2.5〜5.0質量%である。上記界面活性剤の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての界面活性剤の合計の含有量である。
上記粉体としては、例えば、シリカ、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、酸化チタン、酸化亜鉛、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、水酸化マグネシウム等が挙げられる。本発明の整髪剤組成物が粉体を含むと、べたつきがより抑制され、さらに、整髪後の仕上がりが軽い仕上がりとなる。上記粉体としては、中でも、べたつきの抑制性により優れ、整髪力を有する観点から、シリカ、ケイ酸マグネシウム、水酸化マグネシウムが好ましい。上記シリカは、疎水化処理されていない無水ケイ酸(親水性のシリカ)であってもよいし、疎水化無水ケイ酸であってもよい。また、上記シリカは、アミノ酸、エステル、レシチン等で表面処理されたシリカであってもよい。また、上記シリカは、所謂、易崩壊性シリカ粒子であってもよい。上記粉体は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
本発明の整髪剤組成物は、25℃で固形状であり、且つ、炭化水素油、ロウ類、及び油脂からなる群より選ばれた油剤を実質的に含有しないことが好ましい。なお、本明細書において、「25℃で固形状」とは、例えば、半径2cm、高さ7cmのガラスボトルに50gの試料(油剤)を加熱溶解して流し込み、25℃まで冷却した後、上記ガラスボトルを逆さにした場合に、逆さにした直後より5分間、試料がガラスボトルから垂れ落ちないことを意味する。以下、上記「25℃で固形状であり、且つ、炭化水素油、ロウ類、及び油脂からなる群より選ばれた油剤」を、「25℃で固形状の特定油剤」と称する場合がある。上記25℃で固形状の特定油剤としては、例えば、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、コメヌカロウ、セラックロウ、鯨ロウ、ラノリン、セレシン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレン末、ポリエチレンワックス、ワセリン、硬化ヒマシ油、モクロウ等が挙げられる。
なお、本明細書において、「実質的に含有しない」とは、「能動的に含有させることはしない」という意味であり、他の配合成分中に含まれる微量の該当成分が不可避的に含まれることまでを除外するものではない。より具体的には、例えば、本発明の整髪剤組成物中の25℃で固形状の特定油剤(特に、上記に例示した25℃で固形状の特定油剤)の含有量は、本発明の整髪剤組成物100質量%に対して、0.05質量%以下(即ち、0〜.05質量%)であることが好ましく、より好ましくは0.01質量%以下である。整髪剤組成物が25℃で固形状の特定油剤を実質的に含有しない場合、整髪時の整髪剤組成物ののびがより優れ、整髪後の毛髪のべたつきをより抑制することができる。
本発明の整髪剤組成物の剤型は、特に限定されないが、例えば、乳液、クリーム等が挙げられる。中でも、流動性を有する乳液が好ましい。本発明の整髪剤組成物は、乳化した組成物である。乳化組成物であることにより、塗布時にみずみずしい感触を付与することができる。
本発明の整髪剤組成物の25℃における粘度は、特に限定されないが、塗布性、髪へのなじみの良さの観点から、500〜100000mPa・sが好ましく、より好ましくは1000〜30000mPa・sである。上記粘度は、例えば、粘度計を用いて、No.4ローターを使用して回転速度6rpm、回転時間1分間の条件で測定される。上記粘度計としては、東機産業株式会社製、TV−22型粘度計を使用することができる。
本発明の整髪剤組成物は、特に限定されず、公知乃至慣用の方法により製造することができる。例えば、本発明の整髪剤組成物は、上記の各成分を混合し、ホモミキサーを用いた順相乳化法、転相乳化法等により乳化することにより製造できる。また、混合と乳化は別々に行っても同時に行ってもよい。
本発明の整髪剤組成物は、水及び油剤[成分(A)]を含む整髪剤組成物であり、これにキサンタンガム[成分(B)]及びアクリル酸系増粘剤[成分(C)]を配合することで、水及び成分(A)を含む整髪剤組成物を増粘させて乳化状態を安定化している。特に、成分(C)に加えて、増粘作用を発揮する物質として成分(B)を用いることにより、安定性に加え、塗布後のカール再現性に優れ、カール保持性にも比較的優れる。さらに、剤のべたつきを抑えることができる。また、このような整髪剤組成物において、成分(A)が配合されていることにより塗布時ののびのよさに優れる。さらに、これに、数ある整髪性を付与するポリマー(セットポリマー)の中でも、カチオン性皮膜形成ポリマー[成分(D)](特に、ポリクオタニウム−11)を配合することで、整髪剤組成物の安定性を維持しつつ、皮膜形成することでカール再現性に優れる。また、乾燥状態で手ぐしを通しても引っかからず触ってもくずれにくいため、塗布時ののびのよさにより優れ、またカール保持性にも優れる。成分(D)は、通常、成分(C)がアニオン性であることから、成分(C)と組み合わせて用いる場合は塊状物を形成したり、整髪剤組成物の粘度が低下したりすることで、安定性が低下すると予測されていた。しかしながら、驚くべきことに、本発明の整髪剤組成物において成分(D)は、整髪剤組成物の安定性及び粘度を維持しながら、塗布後は比較的柔軟な皮膜を形成することができ、これによりカール再現性及びカール保持性に優れるという作用を発揮する。
また、本発明の整髪剤組成物にポリオキシプロピレンソルビット[成分(E)]を配合することにより、整髪剤組成物に粘着性を付与し、塗布時ののび、カール再現性、及びカール保持性により優れる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。なお、表に記載の配合量は、各成分の配合量(すなわち、各原料中の有効成分の配合量)であり、特記しない限り「質量%」で表す。また、表中の配合量における「−」は、その成分を配合していないことを示す。ここで、実施例3、7、6は参考例1、2、3と読み替えるものとする。
実施例1〜7、比較例1〜8
表に記した各成分(成分(A)〜(E)、水、及びその他の成分)を用い、実施例及び比較例の各試料を常法に準じて整髪剤組成物を調製し、下記評価を行った。結果をそれぞれ表に示した。なお、安定性の評価結果が×であった整髪剤組成物についてはその他の評価を行っていない。
[試験例1:安定性の評価]
実施例及び比較例で得られた各整髪剤組成物について、目視でその状態を確認し、乳化状態を下記の判定基準で判定した。
<安定性の評価基準>
○(良好):均一に混合しており、塊状物の形成や相分離が確認されない
×1(不良):分離が認められる
×2(不良):塊状物の形成が認められる
[試験例2:塗布時ののびの評価]
専門パネル10名が、上記整髪剤組成物を、パーマをかけたヘアウィッグ(レッスンマネキン:株式会社ユーカリジャパン製)の毛髪に均一に塗布した際の、毛髪上でののびのよさを回答した。上記回答から、下記の基準でのびを評価した。
<塗布時ののびの評価基準>
○(良好):10名中8名以上が、引っかかりがなくのびがよいと回答
△(使用可能):10名中5〜7名が、引っかかりがなくのびがよいと回答
×(不良):10名中4名以下が、引っかかりがなくのびがよいと回答
[試験例3:カール再現性の評価]
専門パネル10名が、試験例2と同様に整髪剤組成物を塗布したヘアウィッグの毛髪の状態について、カールの再現性のよさを回答した。上記回答から、下記の基準でカールの再現性を評価した。
<カール再現性の評価基準>
○(良好):10名中8名以上が、カールの再現性がよいと回答
△(実用可能):10名中5〜7名が、カールの再現性がよいと回答
×(不良):10名中4名以下が、カールの再現性がよいと回答
[試験例4:カールの強さの評価]
専門パネル10名が、試験例2と同様に整髪剤組成物を塗布したヘアウィッグの毛髪を、手のひらで軽く握って触ることで、カールの強さを回答した。上記回答から、下記の基準でカールの強さを評価した。
○(良好):10名中8名以上が、カールの強度が高いと回答
△(使用可能):10名中5〜7名が、カールの強度が高いと回答
×(不良):10名中4名以下が、カールの強度が高いと回答
[試験例5:乾燥後のカールの保持性(カール保持性(1))の評価]
試験例2と同様に整髪剤組成物を塗布したヘアウィッグの毛髪を、6時間室内で放置する。専門パネル10名が、その後ヘアウィッグの毛髪を、手のひらで軽く握って触ることで乾燥後のカールの保持性を回答した。上記回答から、下記の基準でカール保持性(1)を評価した。
<カール保持性(1)の評価基準>
○(良好):10名中8名以上が、カールの強度が保持されていると回答
△(使用可能):10名中5〜7名が、カールの強度が保持されていると回答
×(不良):10名中4名以下が、カールの強度が保持されていると高いと回答
[試験例6:乾燥後に手ぐしを通したときのカールの保持性(カール保持性(2))の評価]
専門パネル10名が、試験例5で評価した後のヘアウィッグの毛髪に手ぐしを5回通した後、ヘアウィッグの毛髪を手のひらで軽く握って触ることで、手ぐし後のカールの保持性を回答した。上記回答から、下記の基準でカール保持性(2)を評価した。なお、試験例5においてカール保持性(1)の評価結果が×のものについては評価を行わなかった。
<カール保持性(2)の評価基準>
○(良好):10名中8名以上が、カールの強度が保持されていると回答
△(使用可能):10名中5〜7名が、カールの強度が高いと回答
×(不良):10名中4名以下が、カールの強度が高いと回答
Figure 0006965372
Figure 0006965372
本発明の整髪剤組成物(実施例)は、安定性、塗布時ののびのよさ、カール再現性、及びカール保持性に優れていた。一方、成分(A)を含まない場合(比較例1)、塗布時ののびのよさに劣っていた。成分(C)を含まない場合(比較例2)、安定性試験において分離が認められた。成分(D)を含まない場合(比較例3)、カール保持性に劣っていた。成分(B)の代わりにカラギーナンを用いた場合(比較例4)、カール再現性に劣っていた。成分(D)の代わりに他の皮膜形成ポリマーを用いた場合(比較例5〜8)、塗布時ののびのよさ及び乾燥後に手ぐしを通したときのカールの保持性に劣っていた。
表に記載の各成分の詳細は、以下の通りである。
<成分(A)>
ジメチルポリシロキサン(350cs):商品名「KF96−350CS」(信越化学工業株式会社製)
ジメチルポリシロキサン(100cs):商品名「SH200 C FLUID 100CS」(東レ・ダウコーニング株式会社製)
2−エチルヘキサン酸セチル:商品名「CIO−N」(日本サーファクタント工業株式会社製)
<成分(B)>
キサンタンガム:商品名「エコーガムT」(大日本住友製薬株式会社製)
<成分(C)>
カルボキシビニルポリマー:商品名「Carbopol 980 Polymer」(Lubrizol Advanced Materials社製)
アルキル変性カルボキシビニルポリマー:商品名「PEMULEN TR−1」(Lubrizol Advanced Materials社製)
<成分(D)>
成分(D−1):商品名「H.C.ポリマー1N」(大阪有機工業株式会社製、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、ポリクオタニウム−11)
成分(D−2):商品名「H.C.ポリマーGMR」(大阪有機工業株式会社製、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、ポリクオタニウム−11)
<成分(E)>
ポリオキシプロピレンソルビット:商品名「サンニックス SP−750」(三洋化成工業株式会社製、数平均分子量690)
<その他の成分>
カラギーナン:商品名「GENUVISCO PJ−JPE」(三晶株式会社製)
(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマー:商品名「プラスサイズL−6345U」(互応化学工業株式会社製、アニオン性皮膜形成ポリマー、アクリル樹脂アルカノールアミン液)
(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー:商品名「プラスサイズL−2200」(互応化学工業株式会社製、ノニオン性皮膜形成ポリマー、アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリル酸メトキシエチル共重合体液)
(メタクリル酸エチルベタイン / アクリレーツ)コポリマー:商品名「ユカフォーマー 301」(純分30%)、三菱ケミカル株式会社製、両性皮膜形成ポリマー、N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−カルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体液)
ポリビニルピロリドン:商品名「PVP K−90」(ISP社製、ノニオン性皮膜形成ポリマー)
ステアリン酸ソルビタン:商品名「SS−10V」(日本サーファクタント工業株式会社製、モノステアリン酸ソルビタン)
セテス−20:商品名「ブラウノン CH−320L」(交洋ファインケミカル株式会社製、ポリオキシエチレンセチルエーテル)
さらに、以下に、本発明の整髪剤組成物の処方例を示す。
(処方例1:ヘアミルク)
ジメチルポリシロキサン(350cs) 1.5質量%
アルガンオイル 1.0質量%
ジグリセリン 5.0質量%
マルチトール 2.0質量%
ステアリン酸ソルビタン 1.0質量%
ポリオキシエチレンセチルエーテル 2.0質量%
カルボキシビニルポリマー 0.2質量%
キサンタンガム 0.05質量%
ポリクオタニウム−11 1.0質量%
ポリオキシプロピレンソルビット 1.0質量%
エタノール 5.0質量%
トリエタノールアミン 0.2質量%
パントテニルアルコール 0.5質量%
EDTA−2Na 0.05質量%
ヒアルロン酸ナトリウム 0.005質量%
香料 適 量
精製水 残 部
(処方例2:ヘアミルク)
ジメチルポリシロキサン(100cs) 1.0質量%
2−エチルヘキサン酸セチル 0.5質量%
グリセリン 5.0質量%
1,3−ブチレングリコール 2.0質量%
ステアリン酸ソルビタン 1.5質量%
ポリオキシエチレンセチルエーテル 1.5質量%
アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.25質量%
キサンタンガム 0.03質量%
ポリクオタニウム−11 1.0質量%
エタノール 3.0質量%
トリエタノールアミン 0.25質量%
パントテニルアルコール 0.5質量%
加水分解ダイズタンパク 0.5質量%
EDTA−2Na 0.05質量%
香料 適 量
精製水 残 部

Claims (4)

  1. 下記成分(A)、下記成分(B)、下記成分(C)、下記成分(D)、及び下記成分(E)を含有し、
    前記成分(A)の含有量が0.5〜7.0質量%、
    前記成分(B)の含有量が0.01〜1.0質量%、
    前記成分(C)の含有量が0.2〜2.0質量%、
    前記成分(D)の含有量が0.2〜3.0質量%、
    前記成分(E)の含有量が0.3〜5.0質量%である、整髪剤組成物。
    成分(A):25℃で液状の油剤
    成分(B):キサンタンガム
    成分(C):アクリル酸系増粘剤
    成分(D):カチオン性皮膜形成ポリマー
    成分(E):ポリオキシプロピレンソルビット
  2. 前記成分(D)がポリクオタニウム−11である、請求項1に記載の整髪剤組成物。
  3. 前記成分(D)以外の被膜形成性高分子化合物の含有量が0.05質量%以下である、請求項1又は2に記載の整髪剤組成物。
  4. 前記成分(C)がカルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の整髪剤組成物。
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