JP2004315463A - 化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布時にべたつき感が無く、伸び広がりの滑らかさに優れ、しかも良好なマッサージ時間を保持することができる優れた化粧料を提供すること。
【解決手段】次の成分(A)〜(D);
(A)カルボキシメチルセルロース塩
(B)アルカリ可溶性高分子
(C)アルカリ性物質
(D)水
を含有することを特徴とする化粧料。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カルボキシメチルセルロース塩、アルカリ可溶性高分子、アルカリ性物質及び水を含有する化粧料に関し、更に詳しくは、塗布時にべたつき感が無く、伸び広がりの滑らかさに優れ、しかも良好なマッサージ時間を保持することができる優れた化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
化粧料、特にマッサージ料は、指や掌等を用いて肌をマッサージする時に用いられるものであり、マッサージ中に指や掌が肌上で滑らかに動くよう、潤滑剤的に用いられる化粧料である。また、通常、マッサージ料には美容成分を含有し、マッサージすることにより美容成分の肌への浸透を高める作用を有するものである。このため、マッサージ料においては、肌上で指や掌が動いている間中、乾燥せず、滑らかな伸び広がり等の良好な使用感を維持させる必要がある。このような観点より、マッサージ時の使用性を向上させるために、各種検討がなされている。
【0003】
マッサージ料の使用感を向上させるために、例えば、アクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸のコポリマーとキサンタンガム及びローカストビーンガム等の水溶性高分子を用いることにより、使用時の弾力感を与え、伸び広がりを良好にする方法(例えば、特許文献1参照。)や、炭化水素系油を主体とし、肌への馴染みを悪くすることにより、適度なマッサージ時間を保持し、滑らかな使用感を得る方法(例えば、特許文献2参照。)等が検討されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−335460号公報(第1頁−第6頁)
【特許文献2】
特開2002−370928号公報(第1頁−第9頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、キサンタンガムやローカストビーンガムを用いるマッサージ料は、使用時の弾力感には優れるものの、伸び広がりの滑らかさは、良好ではなかった。また、炭化水素系油を主体とするマッサージ料は、良好なマッサージ時間を保持することはできるが、油っぽいべたつき感を生じるため、使用感が良好ではなかった。
【0006】
このため、塗布時にべたつき感が無く、伸び広がりの滑らかさに優れ、しかも良好なマッサージ時間を保持することができる優れた化粧料、特にマッサージ料の開発が求められていた。
【0007】
かかる実情に鑑み、本発明者は鋭意検討した結果、水中に、カルボキシメチルセルロース塩、アルカリ可溶性高分子、アルカリ性物質を含有する化粧料が、上記課題を解決することを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(D);
(A)カルボキシメチルセルロース塩
(B)アルカリ可溶性高分子
(C)アルカリ性物質
(D)水
を含有することを特徴とする化粧料を提供するものである。
【0009】
また、前記成分(A)を0.01〜5質量%、前記成分(B)を0.01〜10質量%含有することを特徴とする化粧料、成分(A)が重合度500以上、エーテル化度0.55以上であるカルボキシメチルセルロース塩であることを特徴とする前記化粧料を提供するものである。
【0010】
更に、成分(B)が次の(a)〜(c)の共重合体であることを特徴とする前記化粧料を提供するものである。
(a)アクリル酸及び/又はメタクリル酸
(b)アクリル酸アルキル及び/又はメタクリル酸アルキル
(c)ポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルとアクリル酸のエステル、及び/又はポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルとメタクリル酸のエステル
【0011】
そして、成分(A)と成分(B)の含有質量比が、成分(A)/成分(B)=5/0.1〜0.1/10であることを特徴とする前記何れかの化粧料を提供するものである。
【0012】
そして更に、前記化粧料がマッサージ料であることを特徴とする前記何れかの化粧料を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる成分(A)のカルボキシメチルセルロース塩は、本発明の化粧料に適度な粘性を付与し、成分(B)と併用することにより伸び広がりの滑らかさを良好にし、良好なマッサージ時間を保持する成分である。カルボキシメチルセルロース塩は、セルロースのカルボキシメチルエーテルのナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩である。
【0014】
セルロースの無水グルコース単位中には、水酸基が3個あり、理論的には、エーテル化度3.0までのカルボキシル基を導入することができる。このエーテル化度が高いほど、耐塩性に優れるので、アスコルビン酸リン酸マグネシウム等の電解質を美容成分として用いる化粧料においても、粘性を付与することができる。このため、成分(A)として用いられるカルボキシメチルセルロース塩のエーテル化度は、0.55以上であることが好ましく、0.6〜2.0がより好ましい。
【0015】
また、成分(A)として用いられるカルボキシメチルセルロース塩は、水に粘性を付与する観点より、グルコースの重合度は500以上が好ましく、600〜1500がより好ましい。
【0016】
成分(A)のカルボキシメチルセルロース塩としては、市販品として、CMCダイセル1170、CMCダイセル1180、CMCダイセル1190(何れも、ダイセル化学工業社製)、サンローズF30LC(何れも、日本製紙社製)等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。
【0017】
本発明の化粧料における成分(A)の含有量は、特に限定されるものではないが、0.01〜5質量%(以下、単に「%」と略す。)が好ましく、0.3〜3%が特に好ましい。成分(A)をこの範囲で含有すると、伸び広がりの滑らかさに特に優れ、良好なマッサージ時間を保持した化粧料を得ることができる。
【0018】
本発明に用いられる成分(B)のアルカリ可溶性高分子は、本発明の化粧料に適度な粘性を付与し、成分(A)と併用することにより、伸び広がりの滑らかさを良好にし、良好なマッサージ時間を保持する成分であり、水に分散した状態で成分(C)を加えて中和することにより、水に粘性を付与するものである。
【0019】
成分(B)のアルカリ可溶性高分子は、例えば、アクリル酸とアクリル酸アルキルエステルの共重合体、アクリル酸とメタクリル酸アルキルエステルの共重合体、アクリル酸、アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸アルキルエステルの共重合体、アクリル酸、メタクリル酸及びアクリル酸アルキルエステルの共重合体、アクリル酸、アクリル酸アルキルエステル及びアクリル酸ポリエチレングリコールエステルの共重合体、アクリル酸、メタクリル酸アルキルエステル及びアクリル酸(ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル)エステルの共重合体、アクリル酸、メタクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸(ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル)エステルの共重合体、イタコン酸、アクリル酸アルキルエステル及びメタクリル酸(ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル)エステルの共重合体、アクリル酸、アクリル酸アルキルエステル及びイタコン酸(ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル)エステルの共重合体等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
【0020】
また、本発明において、成分(B)として、次の(a)〜(c)の共重合体を選択すると、伸び広がりの滑らかさが特に優れた化粧料を得ることができる。
(a)アクリル酸及び/又はメタクリル酸
(b)アクリル酸アルキル及び/又はメタクリル酸アルキル
(c)ポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルとアクリル酸のエステル、及び/又はポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルとメタクリル酸のエステル
【0021】
このような成分(B)のアルカリ可溶性高分子は、ICID(International Cosmetic Ingredient Dictionary)収載の、アクリレート/セテス−20メタクリレート共重合体、アクリレート/ステアレス−50アクリレート共重合体、アクリレート/ステアレス−20メタクリレート共重合体、アクリレート/ベヘネス−25メタクリレート共重合体、アクリレート/ステアレス−20イタコン酸共重合体、アクリレート/セテス−20イタコン酸共重合体挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
【0022】
更に、成分(B)のアルカリ可溶性高分子は、前記高分子を水中に分散させて用いてもよいが、水中でモノマーを乳化重合させ、エマルションポリマーとして用いることが好ましい。このようなエマルションポリマーとしては、固形分濃度が20〜40%が好ましく、具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸アルキル(炭素数1〜4)又はメタクリル酸アルキル(炭素数1〜4)の少なくとも一種以上のモノマーと、ポリオキシエチレン(20モル)ステアリルエーテルとメタクリル酸のエステルの共重合体のエマルションである、アキュリン22(固形分30%、水70%)、アキュリン28(固形分30%、水70%)(何れも、ローム&ハース社製)等の市販品が挙げられる。また、アクリル酸、ポリオキシエチレン(20モル)ステアリルエーテルとイタコン酸のエステルの共重合体であるSTRUCTURE2001(固形分28〜30%、水70〜72%)(ナショナルスターチ社製)、アクリル酸、ポリオキシエチレン(20モル)セチルエーテルとイタコン酸のエステルの共重合体であるSTRUCTURE3001(固形分28〜30%、水70〜72%)(ナショナルスターチ社製)等の市販品が挙げられる。
【0023】
本発明の化粧料における成分(B)の含有量は、特に限定されるものではないが、0.01〜10%が好ましく、0.1〜5%が特に好ましい。成分(B)をこの範囲で含有すると、伸び広がりの滑らかさに特に優れ、良好なマッサージ時間を保持した化粧料を得ることができる。
【0024】
本発明の化粧料におて、成分(A)と成分(B)は、質量比で成分(A)/成分(B)=5/0.1〜0.1/10の範囲で含有することが好ましい。成分(A)と成分(B)をこの範囲で含有すると、伸び広がりの滑らかさに特に優れ、良好なマッサージ時間を保持した化粧料を得ることができる。
【0025】
本発明に用いられる成分(C)は、成分(B)を中和するために用いられるアルカリ性物質である。このようなアルカリ性物質としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、アルギニン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
【0026】
本発明の化粧料における成分(C)の含有量は、特に限定されないが、成分(B)を中和するのに十分な量であり、具体的には、質量比で成分(B):成分(C)=1:0.05〜0.3が好ましい。
【0027】
本発明に用いられる成分(D)は、成分(A)〜成分(C)を分散する分散媒である。本発明の化粧料における成分(D)の含有量は、特に限定されるものではないが、60〜95%が好ましい。成分(D)をこの範囲で含有すると、よりみずみずしい使用感で、伸び広がりの滑らかさに特に優れる化粧料を得ることができる。
【0028】
本発明の化粧料には、上記成分に加えて更に、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、油剤、多価アルコール、成分(A)及び(B)以外の水溶性高分子、粉体、界面活性剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、被膜形成剤、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸等及びその塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸四ナトリウム等の金属イオン封鎖剤、エタノール等の溶剤、パラオキシ安息香酸誘導体、フェノキシエタノール等の防腐剤、ビタミン類、美容成分、保湿剤、香料、殺菌剤、酸化防止剤等の一種又は二種以上を含有することができる。
【0029】
本発明に用いられる油剤としては、通常の化粧料に用いられる油剤であれば特に限定されず、動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油剤が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モンタンワックス、フィッシャトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ロジン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。
【0030】
本発明に用いられる多価コールとしては、通常の化粧料に用いられる多価アルコールであれば特に限定されず、具体的には、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、エチレングリコール、ポリエチレングリコール等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。
【0031】
本発明に用いられる成分(A)及び(B)以外の水溶性高分子としては、通常の化粧料に用いられる水溶性高分子であれば特に限定されず、具体的には、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース誘導体類、アルギン酸ソーダ、クインスシードガム、カラギーナン、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ジェランガム、ペクチン、寒天等の天然高分子類、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリメタクリル酸ソーダ、ポリアクリル酸グリセリンエステル、ポリビニルピロリドン等の合成高分子類等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。
【0032】
本発明に用いられる界面活性剤としては、通常の化粧料に用いられる乳化剤であれば特に限定されないが、例えば、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。非イオン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。アニオン界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられ、これらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられ、これらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。
【0033】
本発明の化粧料は、医薬部外品、化粧料の何れでもよく、例えば、乳液、クリーム、美容液、マッサージ料、パック料、ハンドクリーム、ボディクリ−ム、日焼け止め料等のスキンケア化粧料、化粧下地、ファンデーション、コンシーラ、フェイスカラー等のメーキャップ化粧料等に適用可能であるが、本発明の効果が顕著なのは、マッサージ料及びマッサージ用に用いるその他のスキンケア化粧料である。
【0034】
本発明の化粧料の剤型は、水中油型、水性型等の何れでも良いが、肌にエモリエント感を与えるために、油剤を含有する水中油型が好ましい。
【0035】
本発明の化粧料の形態は、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状等の何れでも良い。尚、本発明の化粧料は、20℃の粘度(B型回転粘度計により測定)を500〜10000mPa・sに調整することにより、塗布時のべたつき感がなく、伸び広がりの滑らかさが特に良好となるため好ましい。
【0036】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0037】
実施例1〜5及び比較例1〜4:マッサージクリーム(水中油型)
表1に示す組成のマッサージクリームを下記製造方法により調製し、「塗布時のべたつき感のなさ」、「伸び広がりの滑らかさ」、「良好なマッサージ時間の保持」の各項目について、以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定し、結果を併せて表1に示した。
【0038】
【表1】
Figure 2004315463
【0039】
(製造方法:実施例1〜5及び比較例1〜3)
A:成分(1)〜(11)を混合し、70℃に加熱する。
B:成分(12)〜(17)を混合し、70℃に加熱する。
C:[B]に[A]を添加し、乳化する。
D:[C]を室温まで、冷却し、成分(18)を加えて、混合する。
E:[D]を容器に充填し、マッサージクリームを得た。
(製造方法:比較例4)
A:成分(14)〜(18)を混合し、70℃に加熱する。
B:[A]を容器に充填し、マッサージクリームを得た。
【0040】
〔評価方法〕
実施例及び比較例のマッサージクリームを化粧品評価専門パネル20名に、顔面全体を約5分間かけて指でマッサージしてもらい、「塗布時のべたつき感のなさ」、「伸び広がりの滑らかさ」、「良好なマッサージ時間の保持」の各項目について、各パネルがクリーム毎に、以下に示す1〜5点の5段階の評価基準により評点を付した。そして、クリーム毎に全パネルの評点の平均点を算出し、以下の4段階の判定基準により判定した。尚、「良好なマッサージ時間の保持」については、マッサージしている間中、使用感が変化しないことを良好と評価した。
Figure 2004315463
【0041】
表1の結果から明らかなように、本発明の実施品である実施例1〜5のマッサージクリームは、「塗布時のべたつき感のなさ」、「伸び広がりの滑らかさ」、「良好なマッサージ時間の保持」の全ての項目に優れた化粧料であった。一方、成分(B)を含有しない比較例1、成分(A)を含有しない比較例2のマッサージクリームは、何れも、伸び広がりの滑らかさがなく、良好なマッサージ時間を保持することができなかった。また、従来技術のアクリルアミドと2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸のコポリマーとキサンタンガム及びローカストビーンガムを用いた比較例3のマッサージクリームは、伸び広がりの滑らかさが良好ではなかった。更に、もう一方の従来技術である炭化水素系油を主体とする非水系マッサージ料である比較例4のマッサージクリームは、塗布時のべたつき感が良好ではなかった。尚、実施例1〜5及び比較例1〜4のマッサージクリームは、何れも20℃の粘度が500〜100000mPa・sの範囲内であった。
【0042】
実施例6:マッサージ用美容液(水中油型)
Figure 2004315463
【0043】
(製造方法)
A:成分(1)〜(14)を混合し、70℃に加熱する。
B:成分(16)〜(17)を混合し、70℃に加熱する。
C:[B]に[A]を添加し、乳化する。
D:[C]を室温まで、冷却し、成分(15)及び成分(18)を加えて、混合する。
E:[D]を容器に充填し、マッサージ用美容液を得た。
本発明の実施品である実施例6のマッサージ用美容液は、「塗布時のべたつき感のなさ」、「伸び広がりの滑らかさ」、「良好なマッサージ時間の保持」の全ての項目に優れた化粧料であった。尚、実施例6のマッサージ用美容液は、20℃の粘度が500〜100000mPa・sの範囲内であった。
【0044】
実施例7:マッサージ用化粧水
Figure 2004315463
【0045】
(製造方法)
A:成分(1)〜(2)を混合し、70℃に加熱する。
B:成分(4)〜(12)を混合し、70℃に加熱する。
C:[A]に成分(3)を添加し、混合する。
D:[B]に[C]を添加し、混合し、室温まで冷却する。
E:[D]を容器に充填し、マッサージ用化粧水を得た。
本発明の実施品である実施例7のマッサージ用化粧水は、「塗布時のべたつき感のなさ」、「伸び広がりの滑らかさ」、「良好なマッサージ時間の保持」の全ての項目に優れた化粧料であった。尚、実施例7のマッサージ用化粧水は、20℃の粘度が500〜100000mPa・sの範囲内であった。
【0046】
実施例8:マッサージ料(水中油型)
Figure 2004315463
【0047】
(製造方法)
A:成分(1)〜(4)を混合する。
B:成分(5)〜(13)を混合する。
C:[B]に[A]を添加し、乳化する。
D:[C]を容器に充填し、マッサージ料を得た。
本発明の実施品である実施例8のマッサージ料は、「塗布時のべたつき感のなさ」、「伸び広がりの滑らかさ」、「良好なマッサージ時間の保持」の全ての項目に優れた化粧料であった。尚、実施例8のマッサージ料は、20℃の粘度が500〜100000mPa・sの範囲内であった。
【0048】
実施例9:マッサージ用美白乳液(水中油型)
Figure 2004315463
【0049】
(製造方法)
A:成分(1)〜(3)を混合し、70℃に加熱する。
B:成分(4)〜(13)を混合し、70℃に加熱する。
C:[A]に[B]を添加し、乳化する。
D:[C]を室温まで冷却し、成分(14)を加えて、混合する。
E:[D]を容器に充填し、マッサージ用美白乳液を得た。
本発明の実施品である実施例9のマッサージ用美白乳液は、「塗布時のべたつき感のなさ」、「伸び広がりの滑らかさ」、「良好なマッサージ時間の保持」の全ての項目に優れた化粧料であった。尚、実施例9のマッサージ用美白乳液は、20℃の粘度が500〜100000mPa・sの範囲内であった。
【0050】
【発明の効果】
本発明の化粧料は、塗布時にべたつき感が無く、伸び広がりの滑らかさに優れ、しかも良好なマッサージ時間を保持することができる優れた化粧料であった。

Claims (6)

  1. 次の成分(A)〜(D);
    (A)カルボキシメチルセルロース塩
    (B)アルカリ可溶性高分子
    (C)アルカリ性物質
    (D)水
    を含有することを特徴とする化粧料。
  2. 前記成分(A)を0.01〜5質量%、前記成分(B)を0.01〜10質量%含有することを特徴とする請求項1記載の化粧料。
  3. 成分(A)が重合度500以上、エーテル化度0.55以上であるカルボキシメチルセルロース塩であることを特徴とする請求項1又は2記載の化粧料。
  4. 成分(B)が次の(a)〜(c)の共重合体であることを特徴とする請求項1〜3の何れかの項記載の化粧料。
    (a)アクリル酸及び/又はメタクリル酸
    (b)アクリル酸アルキル及び/又はメタクリル酸アルキル
    (c)ポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルとアクリル酸のエステル、及び/又はポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルとメタクリル酸のエステル
  5. 成分(A)と成分(B)の含有質量比が、成分(A)/成分(B)=5/0.1〜0.1/10であることを特徴とする請求項1〜4の何れかの項記載の化粧料。
  6. 前記化粧料がマッサージ料であることを特徴とする請求項1〜5の何れかの項記載の化粧料。
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