JP6964994B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
液体吐出ヘッドに設けられた吐出口から記録媒体に液体を吐出して記録を行う液体吐出装置の代表的なものとしてインクジェット記録装置があり、カラー画像を記録するために、複数の記録色に対応した液体吐出ヘッドを備えているものが広く普及している。より高精細な記録を高速度で行えるように、記録色ごとに複数の液体吐出ヘッドを備えた装置も知られている。
液体吐出装置には、ユーザーが吐出用の液体(例えば記録液)を供給するためのメインタンクとは別に、メインタンクから供給された液体を貯留して液体吐出ヘッドに供給するためのサブタンクを有するものがある。サブタンク内の液体に加わる圧力やサブタンクから液体吐出ヘッドに至る流路内での液体の流動状態は、液体吐出ヘッド内の液体に大きく影響するため、サブタンクは液体吐出ヘッドの近くに配置されるのが望ましい。また、液体吐出ヘッドの吐出口から誤って液体が漏出することを防止するため、吐出口での圧力は負圧になるように制御されている。従来の液体吐出装置では、液体吐出ヘッドよりも重力方向で低い位置にサブタンクを配置し、サブタンク内の液体と吐出口との間の水頭差により吐出口での圧力が負圧に保たれるようにしたものが広く用いられている。しかしながら液体吐出装置では、一般に、液体吐出ヘッドの下方に記録媒体とその搬送装置とが配置されるので、サブタンクと液体吐出ヘッドとの距離が大きくなりがちであって、装置が大型化してしまうとともに配管が複雑になる。さらに、長い配管のために流路抵抗が大きくなり、高速での記録に適さなくなるという問題も生ずる。この問題は、搭載する液体吐出ヘッドの数が多い液体吐出装置ほど深刻である。
吐出用の液体を液体吐出ヘッドに供給する供給部と、液体吐出ヘッドにおいて記録に利用されなかった液体を回収する回収部とを有し、液体吐出ヘッド内で液体を供給部側から回収部側へと流動させて循環させる技術が知られている。液体を循環させることにより、液体吐出ヘッド内の気泡やゴミなどを除去することができる。また、吐出用の液体として顔料インクを用いる場合には、顔料の沈降を防止することもできる。このような技術が導入された液体吐出装置では、供給部側に加えて回収部側の配管も必要になるため、上記の問題はさらに深刻になる。
特許文献1には、液体吐出ヘッドの上方にサブタンクであるリザーバが配置され、リザーバに付属した圧力調整手段によってリザーバ内の圧力を減圧し、吐出口の圧力を負圧に制御する液体吐出装置が開示されている。また、特許文献2には、液体吐出ヘッドの上方に配置されたサブタンク内に吐出用液体の供給部と回収部とを設け、液体吐出ヘッド内で液体を循環させる技術が開示されている。特許文献2では、サブタンク内に仕切りを設けることにより、供給部および回収部を区画している。特許文献2においても、圧力調整手段によりサブランク内の圧力が減圧され、吐出口の圧力は負圧に制御されている。
特許第5040039号公報 特開2011−201176号公報
特許文献1や特許文献2に記載された液体吐出装置では、ポンプなどによって構成された圧力調整手段によりサブタンク内が負圧に制御されている。しかし、液体吐出装置の稼働中に停電などにより突然電力の供給が遮断されると圧力調整手段の動作が停止し、その結果、圧力調整手段や配管の継ぎ目などから少しずつ流入する空気により、サブタンク内の圧力は徐々に上昇して大気圧に近づく。液体吐出ヘッドよりも重力方向で上方にあるサブタンク内の圧力が上昇すると、サブタンク内の液体が液体吐出ヘッドに向かって流れて吐出口から漏出し、液体吐出装置や記録媒体を汚してしまうおそれがある。
本発明の目的は、液体吐出ヘッドの重力方向上方にサブタンクを配置しながら、稼働中に突然の電力の供給が遮断された場合などであっても、サブタンク内の液体が液体吐出ヘッドの吐出口から漏れ出すことのない液体吐出装置を提供することにある。
本発明の液体吐出装置は、液体を吐出する吐出口を有する液体吐出ヘッドと、液体吐出ヘッドに液体を供給する液体供給手段と、を有し、液体供給手段は、液体吐出ヘッドにおいて吐出口が形成されている吐出口面よりも重力方向上方に配置されて液体吐出ヘッドに供給する液体を貯留する第1のサブタンクと、第1のサブタンクと液体吐出ヘッドとを接続する供給流路と、吐出口面よりも重力方向上方に配置されて液体吐出ヘッドから回収された液体を貯留する第2のサブタンクと、第2のサブタンクと液体吐出ヘッドとを接続する回収流路と、吐出口における液体の圧力を調整し、かつ、第1のサブタンクから供給流路、液体吐出ヘッドおよび回収流路を経て第2のサブタンクに液体が流動して循環するように圧力差を形成する圧力調整手段と、第1のサブタンクの底面に接続され、第1のサブタンクの内部の液体を排出可能な、供給流路とは異なる第1の排出流路と、第2のサブタンクの底面に接続され、第2のサブタンクの内部の液体を排出可能な、供給流路とは異なる第2の排出流路と、第1の排出流路および第2の排出流路の少なくとも一方から排出された液体を収容する液体収容部と、液体収容部の内部の液体をサブタンクに供給する送液手段と、を有し、液体吐出装置の稼働中には開いて液体吐出装置を停止する際に閉じられる第1の自己保持弁が第2の排出流路に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、液体吐出ヘッドの重力方向上方にサブタンクを配置する液体吐出装置において、稼働中に突然の電力の供給が遮断された場合などであっても、サブタンク内の液体が液体吐出ヘッドの吐出口から漏れ出すことを防止することができる。
本発明の第1の実施形態の液体吐出装置の概略構成を示す図である。 第1の実施形態における液体吐出ヘッドの構成を示す概略断面図である。 第1の実施形態における液体供給手段を説明する図である。 第1の実施形態の装置における通常終了時の動作を説明する図である。 第2の実施形態における液体供給手段を説明する図である。 第3の実施形態における液体供給手段を説明する図である。 第4の実施形態の液体吐出装置の概略構成を示す図である。 第4の実施形態における液体吐出ヘッドの構成を示す概略断面図である。 第4の実施形態における液体供給手段を説明する図である。
(第1の実施形態)
次に、本発明を実施するための形態について説明する。図1は第1の実施形態での液体吐出装置1の概略構成を示している。本実施形態では、記録媒体40として記録紙が用いられるものとするが、記録媒体40が記録紙以外のものであってもよいことは明らかである。記録媒体40はロール紙として液体吐出装置1に供給されており、紙送りローラー42により矢印の方向へ送られ、プラテン41の上面を通過して、図示左端から排出される。プラテン41が設けられている位置は、記録媒体40に対して吐出用の液体である記録液による記録を行うべき位置である。プラテン41および紙送りローラー42などによって、記録媒体40に対する搬送手段4が構成されている。プラテン41の上面に対向して、4組の液体吐出ヘッド2が、記録媒体40の搬送方向に沿って設けられている。4組の液体吐出ヘッド2は、その吐出口から重力方向下方に向けてそれぞれ、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの各色の液体を吐出し、それによりプラテン41上に位置する記録媒体40に対する記録を行うものである。これらの液体吐出ヘッド2は、それぞれ、対応する色の液体を貯留する供給側のサブタンク50に対し、供給流路51を介して接続されている。供給側のサブタンク50を第1のサブタンクとも呼ぶ。サブタンク50と供給流路51は、液体吐出ヘッド2に対して液体を供給する液体供給手段の一部をなすものである。液体供給手段の詳細については後述する。各液体吐出ヘッド2は、後述する記録素子を電気的に駆動するための駆動信号を発生して液体吐出ヘッド2を駆動する駆動回路31が接続している。各液体吐出ヘッド2に接続された駆動回路31は、制御部30から送られる画像信号などに基づいて駆動信号を発生する。液体吐出ヘッド2ごとの駆動回路31と、各駆動回路31に共通に設けられる制御部30とによって、液体吐出ヘッド2を駆動する駆動手段が構成される。なお、添付の図面において、右上から左下に向かう線によるハッチングは、吐出用の液体が存在すること、あるいは、吐出用の液体の存在位置を概念的に示している。
図2は、本実施形態における液体吐出ヘッド2の構成を示している。液体吐出ヘッド2には、供給側のサブタンク50から供給された液体を貯留する共通液室20が設けられており、共通液室20の液体は、液体吐出ヘッド2に複数設けられた圧力室21へと供給される。液体を吐出するための吐出口25が吐出口形成部材24に形成されており、各圧力室21は、吐出口形成部材24に形成された吐出口25と連通している。圧力室21において、吐出口形成部材24とは向かい合うことになる面は振動板23により形成されている。振動板23では、圧力室21の側とは反対となる側に、液体を吐出するためのエネルギーを発生する記録素子として、圧電素子22が形成されている。駆動回路31が発生する駆動信号により圧電素子22を駆動し、振動板23を変形させることで、圧力室21内の液体を吐出口25から外部に吐出させることができる。なお、液体吐出ヘッド2の外面であって、吐出口25が形成されている面を吐出口面26と呼ぶ。
ここでは記録素子として圧電素子を用いるいわゆるピエゾ型の液体吐出ヘッドを一例として示したが、本発明において使用される液体吐出ヘッドはピエゾ型のものに限定されるものではなく、本発明は、液体吐出ヘッドの種類に依存するものではない。例えば、液体の熱による発泡の圧力によって液体を吐出するサーマル型の液体吐出ヘッドや、極板間の静電力により極板を変形させることで吐出圧力を発生させる静電型の液体吐出ヘッドにも本発明は適用可能である。液体吐出ヘッドと、液体吐出ヘッドと対向する対向電極との電位差により液体に静電力を作用させて液体を吐出する、静電誘引型の液体吐出装置にも本発明は適用可能である。
図3は、本実施形態の液体吐出装置1における液体供給手段5を示している。供給側のサブタンク50は、気密性の筺体68の内部に設けられるものである。図では筺体68の内部にサブタンク50が設けられているように示されているが、筺体68自体をサブタンク50とする構成も可能であり、その方が構成を単純化でき、また、部材コストを低減することができる。サブタンク50に貯留されている液体は、サブタンク50の底部に接続された供給流路51を介して液体吐出ヘッド2に供給される。ここでサブタンク50は、液体吐出ヘッド2に対して重力方向で上方に位置する。さらにサブタンク50には、供給流路51とは異なる排出流路53が設けられている。排出流路53は、サブタンク50の底部に接続しており、液体収容部55と連通し、液体収容部55側の排出流路53の端部は、液体収容部55での液面位置よりも重力方向下方に位置している。排出流路53には、流路に挿入される形態で自己保持弁54が設けられている。自己保持弁は電磁弁の一種であるが、電源が遮断されたときに、その弁の最終的な開閉状態を維持するタイプの弁である。本実施形態において自己保持弁54は、電力が供給され、かつ液体吐出装置1が稼動しているときには開弁した状態となるように構成されている。これにより、液体吐出装置1の動作中は、サブタンク50内の液体は、自己保持弁54を介して液体収容部55へと絶えず流れている。
液体供給手段5には、サブタンク50とは別に、ユーザーが吐出用の液体を供給しあるいは補充するメインタンク60が設けられている。液体収容部55には、サブタンク50からの液体に加え、メインタンク60内の液体がポンプ61により供給される。液面センサ(LS)62が液体収容部55内の液体の液面高さを監視しており、液体収容部55内の液面高さが所定の範囲に収まるようにポンプ61による送液量が制御される。これにより、液体収容部55の内部には常に略一定量の液体が貯留される。本実施形態では、メインタンク60とは別個に液体収容部55を設け、液体収容部55に略一定量の液体が貯留されるようにしている。そのため、メインタンク60をディスポーザブル形態のタンクとすれば、液体吐出装置1の稼働中にメインタンク60自体を交換して液体を補充することもできる。また、液体収容部55がメインタンク60を兼ねる構成とすることにより、部材点数を減らし、液体吐出装置1を簡略化し、コストを低減することができる。
液体収容部55に貯留している液体をサブタンク50に供給するための流路56が設けれており、流路56には、ポンプ57とフィルタ59が設けられている。流路56およびポンプ57は、液体収容部55の内部の液体をサブタンク50に供給する送液手段を構成する。液体収容部55内の液体は、ポンプ57により、その液体中のゴミや気泡を取り除くためのフィルタ59を経て、供給側のサブタンク50へと供給される。ポンプ57を制御するために液面センサ58が設けられており、液面センサ58は、サブタンク50内の液体の液面高さを監視する。ポンプ57による送液量は、サブタンク50内の液面高さが所定の範囲に収まるように制御される。その結果、液体吐出ヘッド2の吐出口25が形成された吐出口面26とサブタンク50内での液面高さとの間の水頭差h1が略一定に保たれる。
サブタンク50が収容された筺体68には、筺体68の内部の気体の圧力を減圧するための空気ポンプ(A)81が接続している。空気ポンプ81は、液体吐出装置1の稼働中は絶えず筺体68内の空気を排出するように作動する。筺体68内を所定の圧力に制御するため、空気ポンプ81と並列にレギュレータ(R)80が設けられている。レギュレータ80は、筺体68側の圧力が所定の値よりも低くなると開弁し、外気を流入させることで筺体68内の圧力を一定に保つように動作する。空気ポンプ81およびレギュレータ80は、筺体68内の気体の圧力を調整する圧力調整機構を構成する。レギュレータ80と外気との間には、外気とともにゴミなどが入り込むのを防止するため、フィルタ82が設けられている。本実施形態の液体吐出装置1では、サブタンク50が液体吐出ヘッド2よりも重力方向で上方にあるため、筺体68内を減圧しない場合には、水頭差により吐出口25から液体吐出ヘッド2内およびサブタンク50内の液体が漏れ出してしまう。そこでこの液体吐出装置1においては、空気ポンプ81およびレギュレータ80により筺体68内を減圧し、吐出口25における液体の圧力が負圧になるように制御している。本実施形態では、水頭差h1と空気ポンプ81およびレギュレータ80とによる圧力制御により、吐出口25における液体の圧力を安定した負圧に保っている。さらにこの圧力制御は、サブタンク50以外の圧力変動が吐出口25における液体の圧力、すなわち吐出性能に影響することを抑制している。ここで用いる空気ポンプ81としては、電力供給の停止時に閉弁するノーマリークローズ型の空気ポンプを用いることが望ましい。上述したように、液面センサ58の検出値により液面高さを一定に維持する制御を行うことによって水頭差h1が一定に保たれ、筺体68内の気体の圧力は圧力調整機構により一定に保たれる。したがって、本実施形態では、液面センサ58と圧力調整機構(空気ポンプ81およびレギュレータ80)により、吐出口25における液体の圧力を調整する圧力調整手段が構成されることになる。
次に、通常時(すなわち停電ではないとき)に本実施形態の液体吐出装置1による記録動作を終了させる通常終了時の動作について、図4を用いて説明する。図4は、図3に示したものと同じ液体供給手段5を示すものであるが、説明を簡単にするため、メインタンク60やそれに関連するものは描かれていない。記録動作を終了させるときは、まず、ポンプ57を停止させて、液体収容部55からサブタンク50への液体の供給を停止させる。次に、自己保持弁54を閉弁してから、自己保持弁54の動作を停止する。次いで、空気ポンプ81を停止し、空気ポンプ81に設けられた弁を閉弁する。上述したようなノーマリークローズ型の空気ポンプを用いている場合には、空気ポンプ81を停止することにより自動的に閉弁となる。空気ポンプ81を停止して閉弁とすることによって、筺体68内が外気から遮断される。その後、液体吐出ヘッド2を重力方向上方に移動させて記録媒体40との間隔を広げた上で、液体吐出ヘッド2の吐出口面26にキャッピング部材63を装着する。キャッピング部材63により、液体からの溶媒成分の蒸発による吐出口25での乾燥が防止されるとともに、液体が漏れ出すことによって記録媒体40や搬送手段4が汚されることを防止することができる。さらに、自己保持弁54を閉弁したことで、液体吐出装置1の停止時もサブタンク50内に液体が保持されるので、サブタンク50側から液体吐出ヘッド2に気泡が混入するのを防止することができ、次回の稼動時に速やかに記録を開始することができる。
次に、稼働中に停電などにより液体吐出装置1への電力供給が突然遮断された時の動作について説明する。液体吐出装置1への電力供給が遮断されると、ポンプ57およびポンプ61の動作が停止するとともに、空気ポンプ81が停止し、空気ポンプ81に設けられた弁が閉弁し、筺体68内が外気から遮断される。このとき、自己保持弁54は開弁状態のままになるため、サブタンク50内の液体は、排出流路53を介して、液体収容部55へと排出される。サブタンク50内には液体がほとんど残っていない状態になり、供給サブタンク50内の液体が液体吐出ヘッド2の吐出口25から漏れ出す事態が回避される。サブタンク50内が空になった状態になるので、停電が復旧したのちの次の稼働開始時には、液体吐出ヘッド2内から気泡を除去する回復動作を実施することが望ましい。また、サブタンク50は気密性の筺体68に格納されて外気から遮断されているので、液体収容部55への液体の排出を確実にするために、液体収容部55内での液面高さを液体吐出ヘッド2の吐出口面26よりも重力方向で下方にすることが好ましい。
本実施形態では、自己保持弁54を設けずに、サブタンク50から液体収容部55に向けて排出流路53を介して常に液体が流れるような構成とすることも可能である。その場合、ポンプ57を停止させる液体吐出装置1の通常終了時においても、サブタンク50内の液体のほとんどが液体収容部55に排出されることになる。したがって、液体吐出装置1の稼動を再開するときに、毎回、液体吐出ヘッド2から気泡を除去する回復動作を実施することが望ましい。本実施形態によれば、液体吐出ヘッド2の重力方向上方に供給側のサブタンク50を有する液体吐出装置1において、停電などにより突然電力の供給が遮断された場合にも、サブタンク50内の液体が吐出口から漏れ出すことを防止することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態の液体吐出装置について説明する。第2の実施形態の液体吐出装置は、液体供給手段5の構成を除いては第1の実施形態の液体吐出装置と同様のものである。以下では、第1の実施形態の液体吐出装置と共通する事項については説明を省略し、第2の実施形態の液体吐出装置における液体供給手段5の構成について、図5を用いて説明する。
第2の実施形態における液体供給手段5では、サブタンク50での液面高さを監視してポンプ57を制御するための液面センサは設けられていない。その代わりに筺体68内に、サブタンク50での液面高さを規定するための仕切り部材64が設けられ、サブタンク50の側壁の一部が仕切り部材64により形成されている。仕切り部材64の下端と筺体68の底面との間には隙間があって排出口65が形成され、この排出口65は排出流路53の一部を形成している。ここでポンプ57により十分な量の液体を液体収容部55からサブタンク50に供給すると、サブタンク50から液体吐出ヘッド2へと供給された分以外の液体は、排出口65あるいは仕切り部材64の上側を通り、液体収容部55へと常に流れることになる。その結果、仕切り部材64の上端により、サブタンク50内の液体の液面高さが略一定に保たれ、液体吐出ヘッド2の吐出口面26とサブタンク50内の液体の間の水頭差h2が略一定に保たれる。本実施形態によれば、液体吐出ヘッド2の重力方向上方に供給用のサブタンク50を有する液体吐出装置1において、簡単な構成で、吐出口25における液体の圧力を安定した負圧に保つことができる。また、停電などにより突然電力の供給が遮断された場合にも、第1の実施形態と同様に、サブタンク50内の液体が吐出口25から漏れ出すことを防止することができる。本実施形態においても筺体68自体をサブタンク50としてもよい。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態の液体吐出装置について説明する。第3の実施形態の液体吐出装置は、液体供給手段5の構成を除いては第1の実施形態の液体吐出装置と同様のものである。以下では、第1の実施形態の液体吐出装置と共通する事項については説明を省略し、第3の実施形態の液体吐出装置における液体供給手段5の構成について、図6を用いて説明する。
第3の実施形態での液体供給手段5では、供給側のサブタンク50を収納する気密性の筺体68は設けられておらず、サブタンク50は大気に連通あるいは開放された形態となっている。したがって、筺体68の内部を一定圧に保つための空気ポンプおよびレギュレータも設けられていない。その代わり、サブタンク50から液体吐出ヘッド2に液体を供給する供給流路51にバルブ66が設けられ、さらに、バルブ66の下流の位置(液体吐出ヘッド2の側)での供給流路51の圧力を測定する圧力センサ(PS)67が設けられている。バルブ66および圧力センサ67により、吐出口25における液体の圧力を調整する圧力調整手段が構成されている。バルブ66としては、電力供給の停止時に閉弁するノーマリークローズ型のバルブが用いられる。バルブ66は、通常閉弁しているが、液体吐出ヘッド2内の液体が吐出されることにより圧力センサ67の測定値が所定の値より下回った場合に開弁するように構成されており、開弁したときに液体吐出ヘッド2に液体が供給される。このような構成により、液体吐出ヘッド2の吐出口25における液体の圧力が所定の範囲内に保たれる。
本実施形態の液体吐出装置1においては、ノーマリークローズ型のバルブ66を用いるので、停電などにより突然電力の供給が遮断された場合にもこのバルブ66は閉じ、液体吐出ヘッド2への液体の供給が遮断される。しかしながら閉弁状態においても流体の流れを完全に遮断するのは困難であると考えられ、電力の供給が遮断された状態が続くと、サブタンク50内の液体が少しずつ液体吐出ヘッド2側へと流れ、吐出口25から漏れ出すことが起こり得る。本実施形態では、第1の実施形態の場合と同様に排出流路53を介してサブタンク50内の液体が液体収容部55へと排出され、サブタンク50内には液体がほとんど残っていない状態になる。したがってサブタンク50内の液体が液体吐出2の吐出口25から漏れ出す事態が回避される。なお、サブタンク50が大気に連通または開放し、停電時にはバルブ66が閉じるので、本実施形態では、液体収容部55への液体の排出のために液体収容部55内での液面高さを吐出口面26よりも必ずしも重力方向下方としなくてもよい。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態の液体吐出装置について説明する。第4の実施形態の液体吐出装置は、液体吐出ヘッド2として、特許文献2に記載されるような液体吐出ヘッド内で液体を供給部側から回収部側へと循環させるようにしたものを用いている。図7は、本実施形態での液体吐出装置1の構成を示している。記録媒体40および搬送手段4の構成は第1の実施形態と同様であり、プラテン41の上面に対向して、4組の液体吐出ヘッド2が、記録媒体40の搬送方向に沿って設けられている。各液体吐出ヘッド2を駆動するための駆動手段の構成も第1の実施形態と同様である。
本実施形態の液体吐出装置1では、液体吐出ヘッド2ごとに、液体吐出ヘッド2の重力方向上方に、供給用のサブタンク50(第1のサブタンク)に加えて回収用のサブタンク70が設けられている。回収用のサブタンク70は、第2のサブタンクとも呼ばれるものであって、液体吐出ヘッド2で使用されなかった液体を回収するためのものである。液体吐出ヘッド2と回収用のサブタンク50とは、回収流路71により接続されている。詳細については後述するが、このような構成にすることにより、サブタンク50側から回収サブタンク70側へと液体吐出ヘッド2内で液体を流動させることができる。
図8は、本実施形態で用いる液体吐出ヘッド2の構成を示している。図2に示した液体吐出ヘッドと同様に、複数の圧力室21が設けられ、各圧力室21は、吐出口形成部材24に形成された吐出口25と連通している。圧力室21において吐出口25と対面する側には振動板23が形成され、振動板23には記録素子である圧電素子22が形成されている。さらにこの液体吐出ヘッド2では、サブタンク50から供給流路51を介して供給された液体を貯留する供給側の共通液室27が設けられており、この共通液室27内の液体は、各圧力室21へと供給される。吐出などにより液体吐出ヘッド2で使用された分以外の液体は、圧力室21から回収側の共通液室28側へと送られ、回収流路71を通ってサブタンク70へと回収される。言い換えれば、図示矢印で示されるように、共通液室27から圧力室21に供給され、圧力室21内で吐出口25の近傍を通過して共通液室28に向かう液体の流れが形成されるようになっている。このように液体吐出ヘッド2内で液体を流し、液体吐出ヘッド2を介して液体が循環するように構成することにより、液体吐出ヘッド2内の液体中のゴミや気泡を除去することができる。また吐出口25からの溶媒成分の蒸発により吐出口25近傍の液体の粘度が上昇し、吐出に深刻なダメージを与える現象が知られているが、吐出口25近傍に新鮮な吐出用の液体を常時に供給することによりこの現象を防止することができる。さらに、吐出口25の近傍に絶えず液体が流れることにより、圧電素子22で代表される記録素子を冷却する効果も得られる。
図9は、本実施形態の液体吐出装置1における液体供給手段5を示している。本実施形態では、気密性の筺体68内に、液面高さを規定するための第1の仕切り部材72および第2の仕切り部材75を配置することにより、筺体68内に供給側のサブタンク50と回収側のサブタンク70とを区画し形成している。サブタンク50とサブタンク70とは、第1の仕切り部材72によって区画されている。サブタンク70の側壁の一部は、第2の仕切り部材75によって形成されている。供給流路51はサブタンク50の底部に接続し、回収流路71はサブタンク70の底部に接続する。この構成では、1つの筺体68内に2つのサブタンク50,70を形成し、第1の仕切り部材72によってこれらを区画するコンパクトかつ単純な構造としたため、サブタンクのコストを削減することができる。加えて、供給側のサブタンク50および回収側のサブタンク70の両方を液体吐出ヘッド2よりも重力方向上方に配置することとも相俟って、配置の自由度も非常に高いものとなる。第1の仕切り部材72の下端と筺体68の底面との間には隙間があって第1の排出口73が形成されている。第1の排出口73は、供給側のサブタンク50内の液体を排出可能な、供給流路51とは異なる第1の排出流路に該当するものである。第2の仕切り部材75の下端と筺体68の底面との間には隙間があって第2の排出口76が形成されている。筺体68には、供給流路51とは異なる流路であって液体収容部55に連通する第2の排出流路77が設けられるが、第2の排出口76は、この第2の排出流路77の一部を形成している。第2の排出流路77には、第1の実施形態で用いたものと同じ自己保持弁54が設けられている。
第1の実施形態と同様に、液体収容部55に貯留している液体を供給側のサブタンク50に供給するための流路56が設けられ、流路56にはポンプ57とフィルタ59が設けられているが、ポンプ57を制御するための液面センサは設けられていない。ポンプ57により十分な量の液体が液体収容部55から供給側のサブタンク50に供給されるものとする。サブタンク50から液体吐出ヘッド2へ供給流路51を介して供給される分以外の液体は、第1の排出口73あるいは第1の仕切り部材72の上側を通り、サブタンク70へと常に流れることになる。第1の仕切り部材72の上端により、サブタンク50内のインクの液面高さが略一定に保たれる。
回収側のサブタンク70には、液体吐出ヘッド2から回収流路71を介し液体が流入し、またサブタンク50から第1の仕切り部材72の上側あるいは第1の排出口73を経て流入する。これによりサブタンク70には十分な量の液体が供給される。このようにサブタンク70に回収された液体は、第2の排出口76あるいは第2の仕切り部材75の上側を通り、第2の排出流路77を経て、液体収容部55へと常に流れる。第2の仕切り部材75の上端により、回収側のサブタンク70内の液体の液面高さが略一定に保たれる。
本実施形態では、第2の仕切り部材75の上端は第1の仕切り部材72の上端よりも低くなっている。それにより、供給側のサブタンク50と回収側のサブタンク70との間には、第1の仕切り部材72の上端と第2の仕切り部材75の上端との高さの差に相当する水頭差h3が生じることになる。さらに筺体68には、第1の実施形態と同様に、空気ポンプ81とレギュレータ80とが接続し、レギュレータ80と外気との間にはフィルタ82が設けられている。空気ポンプ81とレギュレータ80による圧力調整機構により、吐出口25における液体の圧力が負圧になるように制御されている。サブタンク50と吐出口面26の間の水頭差とこの圧力調整機構による圧力制御により、吐出口25における液体の圧力を安定した負圧に保つとともに、サブタンク50,70以外の圧力変動の吐出口25における液体の圧力への影響を低減している。供給側のサブタンク50と回収側のサブタンク70との間の水頭差h3により、サブタンク50から液体吐出ヘッド2に液体が供給され、液体吐出ヘッド2で使用されなかった液体がサブタンク70へと排出される。このようにして本実施形態では、液体吐出ヘッド2内で、供給側のサブタンク50から回収側のサブタンク70へと液体を流動させ循環させることができる。ここでは、サブタンク50から供給流路51、液体吐出ヘッド2および回収流路71を経てサブタンク70に液体を流動させるための圧力差として水頭差h3を用いているが、圧力差の生成手法はこれに限られない。例えば、サブタンク50,70ごとに独立した圧力調整機構を設けて圧力差を生じさせてもよい。
本実施形態においても、稼働中には自己保持弁54は開弁状態となっている。そして稼動中に停電などにより突然電力の供給が遮断された場合には、サブタンク50,70内の液体は、第1の排出流路である第1の排出口73および第2の排出流路77を介して、液体収容部55へと排出される。よって、サブタンク50,70内には液体がほとんど残っていない状態になり、サブタンク50,70内の液体が液体吐出ヘッド2の吐出口25から漏れ出す事態が回避される。本実施形態によれば、液体吐出ヘッド2の重力方向上方に供給側のサブタンク50および回収側のサブタンク70を有する液体吐出装置1において、簡単な構成で、吐出口25における液体の圧力を安定した負圧に保つことができる。加えて、そのような構成の液体吐出装置1において、液体吐出ヘッド2内で、供給側のサブタンク50から回収側のサブタンク70へと液体を流動させこれらの間で循環させる技術を導入することができる。さらに、停電などにより突然電力の供給が遮断された場合にも、供給側のサブタンク50および回収側のサブタンク70内の液体が吐出口25から漏れ出すことを防止することができる。
上述の説明では、供給側のサブタンク50と回収側のサブタンク70とを1つの筺体68内に形成したが、これらのサブタンク50,70を別々に形成しても構わない。その場合には、第1の排出流路および第2の排出流路77がそれぞれ液体収容部55と接続するように構成してもよいし、上述と同様に、第1の排出流路が回収側のサブタンク70に接続するように構成してよい。液体収容部55は、第1の排出流路および第2の排出流路77の少なくとも一方から排出された液体を収容できればよい。第1の排出流路および第2の排出流路77がそれぞれ液体収容部55と接続するように構成する場合には、各々の排出流路に自己保持弁を設けてもよい。また、供給側のサブタンク50および回収側のサブタンク70のそれぞれにおいて、液面高さの調整に液面センサを用いた制御を導入することもできる。例えば、液体収容部55から供給側のサブタンク50への液体の供給量を、サブタンク50の液面高さを監視して制御することができる。同様に、回収側のサブタンク70から液体収容部55への液体の排出量を、サブタンク70の液面高さを監視して制御することができる。
1 液体吐出装置
2 液体吐出ヘッド
5 液体供給手段
25 吐出口
50 サブタンク
51 供給流路
53 排出流路
55 液体収容部
57 ポンプ

Claims (13)

  1. 液体吐出装置であって、
    液体を吐出する吐出口を有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドに前記液体を供給する液体供給手段と、
    を有し、
    前記液体供給手段は、
    前記液体吐出ヘッドにおいて前記吐出口が形成されている吐出口面よりも重力方向上方に配置されて前記液体吐出ヘッドに供給する液体を貯留する第1のサブタンクと、
    前記第1のサブタンクと前記液体吐出ヘッドとを接続する供給流路と、
    前記吐出口面よりも重力方向上方に配置されて前記液体吐出ヘッドから回収された液体を貯留する第2のサブタンクと、
    前記第2のサブタンクと前記液体吐出ヘッドとを接続する回収流路と、
    前記吐出口における液体の圧力を調整し、かつ、前記第1のサブタンクから前記供給流路、前記液体吐出ヘッドおよび前記回収流路を経て前記第2のサブタンクに液体が流動して循環するように圧力差を形成する圧力調整手段と、
    前記第1のサブタンクの底面に接続され、前記第1のサブタンクの内部の液体を排出可能な、前記供給流路とは異なる第1の排出流路と、
    前記第2のサブタンクの底面に接続され、前記第2のサブタンクの内部の液体を排出可能な、前記供給流路とは異なる第2の排出流路と、
    前記第1の排出流路および前記第2の排出流路の少なくとも一方から排出された液体を収容する液体収容部と、
    前記液体収容部の内部の液体を前記サブタンクに供給する送液手段と、
    を有し、
    前記液体吐出装置の稼働中には開いて前記液体吐出装置を停止する際に閉じられる第1の自己保持弁が前記第2の排出流路に設けられていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記第1のサブタンクおよび第2のサブタンクが筺体の中に収容され、前記圧力調整手段が、前記筺体の内部の気体の圧力を調整する圧力調整機構を有する請求項に記載の液体吐出装置。
  3. 前記第1のサブタンクの液面高さと前記第2のサブタンクの液面高さとの水頭差により前記圧力差が形成される、請求項に記載の液体吐出装置。
  4. 前記圧力調整手段が、前記第1のサブタンクの液面高さを規定する第1の仕切り部材と、前記第2のサブタンクの液面高さを前記第1のサブタンクの液面高さよりも低く規定する第2の仕切り部材と、を有する、請求項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記第1の仕切り部材が前記第1のサブタンクと前記第2のサブタンクとを区画する、請求項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記第1の仕切り部材の下端と前記筺体の底面との間に形成された第1の排出口と、前記第2の仕切り部材の下端と前記筺体の底面との間に形成された第2の排出口とを有し、前記第1のサブタンクと前記第2のサブタンクとが前記第1の排出口を介して連通する、請求項に記載の液体吐出装置。
  7. 前記圧力調整手段は、前記第1のサブタンクの液面高さを測定する第1の液面センサと前記第2のサブタンクの液面高さを測定する第2の液面センサとをさらに備え、前記第1のサブタンクの液面高さを一定に維持し、前記第2のサブタンクの液面高さを一定に維持する制御を行う、請求項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記液体吐出装置の稼働中には開いて前記液体吐出装置を停止する際に閉じられる第2の自己保持弁が前記第1の排出流路に設けられている、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  9. 液体を吐出する吐出口を有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドに前記液体を供給する液体供給手段と、
    を有し、
    前記液体供給手段は、
    前記液体吐出ヘッドにおいて前記吐出口が形成されている吐出口面よりも重力方向上方に配置されて前記液体吐出ヘッドに供給する液体を貯留する第1のサブタンクと、
    前記第1のサブタンクと前記液体吐出ヘッドとを接続する供給流路と、
    前記吐出口面よりも重力方向上方に配置されて前記液体吐出ヘッドから回収された液体を貯留する第2のサブタンクと、
    前記第2のサブタンクと前記液体吐出ヘッドとを接続する回収流路と、
    前記吐出口における液体の圧力を調整し、かつ、前記第1のサブタンクから前記供給流路、前記液体吐出ヘッドおよび前記回収流路を経て前記第2のサブタンクに液体が流動して循環するように圧力差を形成する圧力調整手段と、
    前記第1のサブタンクの底面に接続され、前記第1のサブタンクの内部の液体を排出可能な、前記供給流路とは異なる第1の排出流路と、
    前記第2のサブタンクの底面に接続され、前記第2のサブタンクの内部の液体を排出可能な、前記供給流路とは異なる第2の排出流路と、
    前記第1の排出流路および前記第2の排出流路の少なくとも一方から排出された液体を収容する液体収容部と、
    前記液体収容部の内部の液体を前記サブタンクに供給する送液手段と、
    を有し、
    前記第1のサブタンクおよび第2のサブタンクが筺体の中に収容され、
    前記第1のサブタンクの液面高さと前記第2のサブタンクの液面高さとの水頭差により前記圧力差が形成され、
    前記圧力調整手段が、前記筺体の内部の気体の圧力を調整する圧力調整機構と、前記第1のサブタンクの液面高さを規定する第1の仕切り部材と、前記第2のサブタンクの液面高さを前記第1のサブタンクの液面高さよりも低く規定する第2の仕切り部材と、を有することを特徴とする液体吐出装置。
  10. 前記第1の仕切り部材が前記第1のサブタンクと前記第2のサブタンクとを区画する、請求項に記載の液体吐出装置。
  11. 前記第1の仕切り部材の下端と前記筺体の底面との間に形成された第1の排出口と、前記第2の仕切り部材の下端と前記筺体の底面との間に形成された第2の排出口とを有し、前記第1のサブタンクと前記第2のサブタンクとが前記第1の排出口を介して連通する、請求項10に記載の液体吐出装置。
  12. 液体を吐出する吐出口を有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドに前記液体を供給する液体供給手段と、
    を有し、
    前記液体供給手段は、
    前記液体吐出ヘッドにおいて前記吐出口が形成されている吐出口面よりも重力方向上方に配置されて前記液体吐出ヘッドに供給する液体を貯留する第1のサブタンクと、
    前記第1のサブタンクと前記液体吐出ヘッドとを接続する供給流路と、
    前記吐出口面よりも重力方向上方に配置されて前記液体吐出ヘッドから回収された液体を貯留する第2のサブタンクと、
    前記第2のサブタンクと前記液体吐出ヘッドとを接続する回収流路と、
    前記吐出口における液体の圧力を調整し、かつ、前記第1のサブタンクから前記供給流路、前記液体吐出ヘッドおよび前記回収流路を経て前記第2のサブタンクに液体が流動して循環するように圧力差を形成する圧力調整手段と、
    前記第1のサブタンクの底面に接続され、前記第1のサブタンクの内部の液体を排出可能な、前記供給流路とは異なる第1の排出流路と、
    前記第2のサブタンクの底面に接続され、前記第2のサブタンクの内部の液体を排出可能な、前記供給流路とは異なる第2の排出流路と、
    前記第1の排出流路および前記第2の排出流路の少なくとも一方から排出された液体を収容する液体収容部と、
    前記液体収容部の内部の液体を前記サブタンクに供給する送液手段と、
    を有し、
    前記第1のサブタンクおよび第2のサブタンクが筺体の中に収容され、
    前記第1のサブタンクの液面高さと前記第2のサブタンクの液面高さとの水頭差により前記圧力差が形成され、
    前記圧力調整手段前記筺体の内部の気体の圧力を調整する圧力調整機構と、前記第1のサブタンクの液面高さを測定する第1の液面センサと前記第2のサブタンクの液面高さを測定する第2の液面センサと、を備え、前記第1のサブタンクの液面高さを一定に維持し、前記第2のサブタンクの液面高さを一定に維持する制御を行うことを特徴とする、液体吐出装置。
  13. 前記液体収容部に液体を供給するメインタンクをさらに備える、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
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