JP6960279B2 - 車載装置、基地局装置、映像情報提供システム、映像情報提供方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

車載装置、基地局装置、映像情報提供システム、映像情報提供方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、映像情報を提供する車載装置、当該車載装置に映像情報を提供させる基地局装置、これらを用いた映像情報提供システム及び映像情報提供方法、並びに車載装置に映像情報を提供させるためのコンピュータプログラムに関する。
車両に搭載される車載装置にカメラを設け、車両が走行している間の映像をカメラで得て、この映像を活用することが行われている。例えば特許文献1には、DSRC(Dedicated Short Range Communication:専用狭域通信)による無線通信機能を車載装置及び路側装置に設け、交通事故が発生した場合に、事故を起こした車両の車載装置又はその付近の路側装置が走行中の車両にWCN(Wireless Call Number:無線呼出番号)と映像データを要求し、この要求を受けた車載装置が、自装置のWCNと最新の映像データとを送信する方法が記載されている。
特開2009−20774号公報
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、車載装置が要求を受け付けると最新の映像データを送信するため、事故状況など目的の対象物が撮像された映像データであるとは限られず、不要な映像データが収集される虞がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、上記課題を解決することができる車載装置、基地局装置、映像情報提供システム、映像情報提供方法、及びコンピュータプログラムを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様の車載装置は、移動体に搭載されて周囲を撮像する撮像部と、前記撮像部によって得られた映像データのうち、与えられた選択条件に合致するものが存在するか否かを判定し、前記選択条件に合致する前記映像データが存在すると判定された場合に、前記選択条件に合致する前記映像データから特定される提供データを生成する制御部と、無線通信が可能な基地局装置の無線通信エリアに前記移動体が移動した場合に、前記制御部によって生成された前記提供データを前記基地局装置に送信する無線通信部とを備える。
上記態様において、前記制御部は、前記選択条件を含む要求データを前記無線通信部が前記基地局装置から受信した場合に、前記撮像部によって得られた前記映像データのうち、前記選択条件に合致するものが存在するか否かを判定してもよい。
また、上記態様において、前記制御部は、前記無線通信部が一の基地局装置から前記要求データを受信した後、前記選択条件に合致する前記映像データが存在するか否かを判定し、前記提供データを生成し、前記無線通信部は、前記提供データが生成された後、所定の基地局装置との通信接続が確立した場合に、前記提供データを前記所定の基地局装置に送信してもよい。
また、上記態様において、前記車載装置は、前記選択条件を記憶する記憶部をさらに備え、前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記選択条件に合致する前記映像データが存在するか否かを判定し、前記提供データを生成し、前記無線通信部は、前記提供データが生成された後、前記基地局装置との通信接続が確立した場合に、前記提供データを前記基地局装置に送信してもよい。
また、上記態様において、前記選択条件は、撮像された被写体の特徴に関する条件であり、前記制御部は、前記映像データから被写体の特徴を認識し、認識された前記特徴が前記選択条件に合致する前記映像データが存在するか否かを判定してもよい。
また、上記態様において、前記車載装置は、受信した電波に基づき特定される位置を示す位置情報を取得するGNSS受信部をさらに備え、前記提供データは、撮像時刻、及び撮像された位置において前記GNSS受信部により得られた位置情報を含んでもよい。
また、上記態様において、前記制御部は、出力装置に接続されており、前記選択条件に合致する映像データが存在すると判定された場合に、前記選択条件に合致する前記映像データから特定される情報を前記出力装置に出力させてもよい。
また、上記態様において、前記車載装置は、複数の時点で前記撮像部により得られた複数の映像データを記憶する記憶部をさらに備え、前記制御部は、前記無線通信部が前記要求データを受信した場合に、前記記憶部に記憶された前記映像データのうち、前記選択条件に合致する前記映像データが存在するか否かを判定してもよい。
また、上記態様において、前記車載装置は、受信した電波に基づき特定される位置を示す位置情報を取得するGNSS受信部をさらに備え、前記記憶部は、撮像時刻、及び撮像位置において前記GNSS受信部により得られた位置情報を記憶し、前記選択条件は、撮像時刻及び撮像位置に関する条件であり、前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記映像データのうち、前記撮像時刻及び撮像位置が前記選択条件に合致するものが存在するか否かを判定してもよい。
また、上記態様において、前記車載装置は、受信した電波に基づき特定される位置を示す位置情報を取得するGNSS受信部をさらに備え、前記制御部は、前記映像データから被写体の特徴を認識し、前記記憶部は、前記制御部によって認識された前記特徴を示す特徴情報、撮像時刻、及び撮像位置において前記GNSS受信部によって得られた位置情報と共に前記映像データを記憶し、前記選択条件は、撮像された被写体の特徴に関する条件であり、前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記映像データのうち、前記特徴が前記選択条件に合致するものが存在するか否かを判定し、前記記憶部に記憶された前記撮像時刻及び前記位置情報を含む前記提供データを生成してもよい。
また、上記態様において、前記被写体の特徴は、自動車登録番号、人物の特徴、又は車両に付された検査標章における有効期間の満了する年月であってもよい。
また、上記態様において、前記撮像部は、車両通過ゲートを通過する前方の車両を撮像し、前記要求データは、前方の車両に関する前記選択条件を含み、且つ、WCNを要求するデータであり、前記無線通信部は、前記提供データと共に、自装置に割り当てられたWCNを送信してもよい。
また、上記態様において、前記制御部は、前記映像データから前記車両を認識し、前記選択条件に合致する前記映像データが存在するか否かを判定し、認識された前記車両を含む前記提供データを生成してもよい。
また、上記態様において、前記制御部は、前記無線通信部が前記基地局装置に送信した前記提供データに含まれる、認識された前記車両と、前記前方の車両に搭載された車載装置から前記基地局装置が受信したWCNとを対応付けてデータベースに登録させてもよい。
また、上記態様において、前記撮像部は、前記車両通過ゲートを通過する時点における前記前方の車両を撮像し、前記選択条件は、前記車両通過ゲートを不正に通過する前記前方の車両の映像データにさらに関する条件であり、前記制御部は、前記前方の車両の前記映像データを含む前記提供データを生成してもよい。
また、上記態様において、前記制御部は、前記映像データから進行方向車線又は対向車線において渋滞が発生しているか否かを判定し、前記制御部によって渋滞が発生していると判定された場合に、前記映像データを記憶する記憶部をさらに備え、前記選択条件は、前記進行方向車線又は対向車線における渋滞状況が撮像された映像データに関する条件であってもよい。
また、上記態様において、前記車載装置は、受信した電波に基づき特定される位置を示す位置情報を取得するGNSS受信部をさらに備え、前記記憶部は、撮像時刻、及び撮像位置における前記GNSS受信部によって得られた位置情報を記憶し、前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記撮像時刻及び前記位置情報を含む前記提供データを生成してもよい。
また、上記態様において、前記制御部は、前記無線通信部が前記基地局装置に送信した前記提供データに応じた還元ポイントを課金装置に加算させてもよい。
また、本発明の他の態様の基地局装置は、無線通信エリア内に存在する車載装置から、映像データを選択するための選択条件に合致する映像データから特定される提供データを受信する無線通信部と、前記無線通信部によって受信された前記提供データをサーバに送信する上位通信部とを備える。
また、本発明の他の態様の映像情報提供システムは、上記態様の車載装置と、上記態様の基地局装置とを備える。
また、上記態様において、前記映像情報提供システムは、前記車載装置から送信された提供データに基づき生成された、渋滞が発生している時刻、位置、及び車線を示す渋滞情報を表示する表示装置をさらに備えてもよい。
また、上記態様において、前記映像情報提供システムは、前記基地局装置がサーバに送信した提供データに応じて、還元する金額の指標である還元ポイントを加算する課金装置をさらに備えてもよい。
また、本発明の他の態様の映像情報提供方法は、移動体に搭載された車載装置が、前記移動体に搭載されて周囲を撮像する撮像部によって得られた映像データのうち、与えられた選択条件に合致するものが存在するか否かを判定し、前記車載装置が、前記選択条件に合致する前記映像データが存在すると判定された場合に、前記選択条件に合致する前記映像データから特定される提供データを生成し、無線通信が可能な基地局装置の無線通信エリアに前記移動体が移動した場合に、前記車載装置が前記提供データを送信し、前記基地局装置が、前記提供データを受信し、前記基地局装置が、受信された前記提供データをサーバに送信する。
また、本発明の他の態様のコンピュータプログラムは、移動体に搭載されて周囲を撮像する撮像部によって得られた映像データのうち、与えられた選択条件に合致するものが存在するか否かを判定する判定手段、前記選択条件に合致する前記映像データが存在すると判定された場合に、前記選択条件に合致する前記映像データから特定される提供データを生成する生成手段、及び無線通信が可能な基地局装置の無線通信エリアにコンピュータが移動した場合に、生成された前記提供データを、前記基地局装置に送信する送信手段として、前記コンピュータを機能させる。
本発明によれば、目的の対象物が撮像された映像データに基づく情報を提供することができる。
実施の形態1に係る映像情報提供システムの構成を示す模式図。 車載装置の構成を示すブロック図。 路側装置の構成を示すブロック図。 DSRC無線通信におけるフレーム構成を示す模式図。 実施の形態1に係る路側装置による選択条件の配信手順を示すフローチャート。 実施の形態1に係る車載装置による映像データの選択処理の手順を示すフローチャート。 実施の形態1に係る映像データの収集の手順を示すフローチャート。 実施の形態2に係る車載装置による映像データの記憶処理の手順を示すフローチャート。 実施の形態2に係る映像情報提供システムによる映像データの収集についての動作手順を示すフローチャート(その1)。 実施の形態2に係る映像情報提供システムによる映像データの収集についての動作手順を示すフローチャート(その2)。 実施の形態3に係る車載装置による映像データの記憶処理の手順を示すフローチャート。 実施の形態3に係る映像情報提供システムによる映像データの収集についての動作手順を示すフローチャート(その1)。 実施の形態3に係る映像情報提供システムによる映像データの収集についての動作手順を示すフローチャート(その2)。 実施の形態4に係る路側装置が設置された車両通過ゲートを示す図。 実施の形態4に係る車両管理データベースの構造を示す模式図。 実施の形態4に係る車載装置による映像データの記憶処理の手順を示すフローチャート。 実施の形態5に係る映像情報提供システムによる車両ナンバー情報の収集についての動作手順を示すフローチャート(その1)。 実施の形態5に係る映像情報提供システムによる車両ナンバー情報の収集についての動作手順を示すフローチャート(その2)。 実施の形態5に係る映像情報提供システムの全体構成の概要を示す模式図。 実施の形態5に係る車載装置による映像データの記憶処理の手順を示すフローチャート。 実施の形態5に係る映像情報提供システムによる渋滞データの収集についての動作手順を示すフローチャート(その1)。 実施の形態5に係る映像情報提供システムによる渋滞データの収集についての動作手順を示すフローチャート(その2)。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す各実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための方法及び装置を例示するものであって、本発明の技術的思想は下記のものに限定されるわけではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において種々の変更を加えることができる。
(実施の形態1)
本実施の形態では、盗難車又は犯罪に用いられた車両等の移動体、犯罪者又は行方不明者等の対象人物、車検切れの車両等を捜索するための情報を提供する映像情報提供システムについて説明する。この映像情報提供システムでは、自動車登録番号(以下、「車両ナンバー」という)、対象人物の特徴等の選択条件を車載装置に予め通知し、車載装置が、走行中に撮像部で前方を走行する車両のナンバープレート、路上の人物等を撮像し、画像認識によって選択条件に合致する映像データがあるか否かを判断し、選択条件に合致する映像データがあればそれを選択し、その撮像日時、場所、映像データ等を記憶する。基地局装置である路側装置の無線通信エリアに車両が進入した場合に、車載装置が記憶された情報を路側装置に送信する。
<映像情報提供システムの構成>
図1は、本実施の形態に係る映像情報提供システムの構成を示す模式図である。図1に示すように、映像情報提供システム100は、車載装置200と、路側装置300と、サーバ400と、課金装置500とを備える。車載装置200は車両210に搭載され、路側装置300は一般道路の道路脇、駐車場の車両通過ゲート、高速道路の料金所ゲート等の路側に設置される。かかる車載装置200と路側装置300とは、DSRCによる無線通信が可能である。路側装置300、サーバ400、及び課金装置500は通信ネットワーク600に接続されており、互いに通信を行うことができる。
図2は、車載装置200の構成を示すブロック図である。車載装置200は、ETC(Electronic Toll Collection System:電子料金収受システム)車載器であり、ドライブレコーダ機能と、DSRC通信機能とを有している。かかる車載装置200は、撮像部201と、制御部202と、無線通信部203と、カード読取部204と、GNSS(Global Navigation Satellite System :全球測位衛星システム)受信部205と、記憶部206とを備える。
撮像部201は、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子により構成され、移動体に搭載されて周囲(例えば、車両前方など)を撮像することができる。制御部202は、CPU及びメモリを有しており、メモリには映像情報を提供するための映像情報提供プログラム207を記憶している。かかる制御部202は、車載装置200の各部を制御する。無線通信部203は、DSRCによる無線通信を可能とする通信部であり、無線通信用のアンテナ203aを有している。かかる制御部202には、自装置の識別情報であるWCNが記憶されている。カード読取部204は、ETCカードの読取装置であり、ETCカードが挿入されるとそのカードに記憶されたカード情報を読み出すことができる。GNSSS受信部205は、GNSS衛星からの電波受信に基づき、自装置の位置情報を取得することができる。記憶部206は、撮像部201によって得られた映像データ等を記憶する。また、制御部202は、車内に設けられた表示装置である出力装置250に接続されており、出力装置250に情報を出力させることができる。
図3は、路側装置300の構成を示すブロック図である。路側装置300は、移動局装置である車載装置200との間で無線通信が可能な基地局装置である。路側装置300は、DSRC路側器であり、DSRC通信機能及び有線通信機能を有している。かかる路側装置300は、制御部301と、無線通信部302と、有線通信部303と、記憶部304とを備える。
制御部301は、CPU及びメモリ等によって構成されており、路側装置300の各部を制御する。無線通信部302は、DSRCによる無線通信を可能とする通信部であり、無線通信用のアンテナ302aを有している。有線通信部303は、上位側の機器と通信するための上位通信部である。即ち、有線通信部303は、通信ネットワーク600を介して、当該通信ネットワーク600に接続された上位側の機器(具体的には、サーバ400及び課金装置500)との間で通信を行うことができる。なお、上位通信部は有線通信部303に限られず、無線通信部302とは異なる周波数又は無線通信方式によって無線通信が可能な無線通信部とすることもできる。記憶部304は、車載装置200へ送信する選択条件、及び車載装置200から受信した映像データ等の情報を記憶する。
サーバ400及び課金装置500のそれぞれは、コンピュータによって実現される。サーバ400は、車載装置200から映像データを収集し、保存する。課金装置500は、車載装置200からの映像データの提供に応じてユーザ(カード読取部204に挿入されたカードの名義人)に還元する金額の指標である還元ポイントを加算する。かかるサーバ400及び課金装置500は、通信ネットワー ク600に接続されており、通信ネットワーク600を通じて他の装置と通信を行うことができる。
<映像情報提供システムの動作>
[選択条件の配信]
次に、本実施の形態に係る映像情報提供システムの動作について説明する。例えば盗難車又は犯罪に用いられた車両、犯罪者又は行方不明者、車検切れの車両、工事による規制などの道路状況等が捜索する対象とされ、盗難車又は犯罪に用いられた車両の車両ナンバー、犯罪者又は行方不明者の顔、身体又は服装の特徴、車両に付された検査標章における有効期間が満了する年月(所謂車検の期限)、通行止め等の標識が、被写体の特徴としてサーバ400に登録される。サーバ400は、被写体の特徴に関する条件である選択条件を、路側装置300に送信する。各路側装置300は、受信された選択条件を記憶部304に記憶する。
路側装置300は、記憶された選択条件を複数の車載装置200に配信する。路側装置300と車載装置200との間では、TDMA(Time Division Multiple Access:時分割多元接続)方式によるDSRC無線通信が行われる。図4は、DSRC無線通信におけるフレーム構成を示す模式図である。かかるDSRC無線通信で伝送されるフレームには、FCMS(Flame Control Message Slot)、MDS(Message Data Slot)、WCNS(Wireless Call Number Slot)、ACTS(Activation Slot)等の各スロットが含まれる。図4に示すように、ダウンリンクは、FCMSと複数のMDSによって構成される。FCMSは、フレーム制御情報及びスロット割り当て情報を含むFCMC(Flame Control Message Channel)を送信するためのスロットであり、フレームの先頭に位置付けられる。MDSは、データ伝送用のスロットであり、データ転送用のMDC(Message Data Channel)と再送確認用のACKC(Ack Channel)を含む。アップリンクは、MDS、ACTS、WCNS等が選択的に含まれる。ACTSは、路側装置300への接続要求信号であるACTC(Activation Channel)を送信するためのスロットであり、WCNSは、WCN送信用のスロットである。
図5は、路側装置300による選択条件の配信手順を示すフローチャートである。路側装置300は、FCMCを定期的に送信する。車両210が路側装置300の通信エリア内に進入すると、この車両210の車載装置200がFCMCを受信し、ACTCを送信し、これを路側装置300が受信する。その後、路側装置300がMDCを送信し、車載装置200は前記MDCを受信してACKCを送信し、更に車載装置200がMDCを送信し、路側装置300が前記MDCを受信してACKCを送信することで、路側装置300と車載装置200との通信接続が確立する(ステップS101)。なお、ここでいう「接続が確立する」とは、路側装置300と車載装置200との間で通信路が確立すること、即ち、路側装置300と車載器200がMDCとACKCを相互に送受信されることを意味する。
次に、路側装置300の制御部301は、記憶部304から選択条件を読み出し(ステップS102)、MDSを用いてこの選択条件を送信する(ステップS103)。車載装置200が選択条件を受信し(ステップS104)、制御部202が記憶部206に選択条件を記憶させる(ステップS105)。その後、路側装置300と車載装置200との間の接続が切断され(ステップS106)、選択条件の配信が終了する。なお、路側装置300の制御部301は、選択条件を読み出した後、車載装置200との通信接続を確立してもよいし、車載装置200の制御部202は、路側装置300との通信接続が切断された後、選択条件を記憶してもよい。
[映像データの選択]
車両210が走行している間、車載装置200は撮像部201によって前方の車両のナンバープレート又は周囲の人物を継続的又は定期的に撮像し、得られた映像データのうち選択条件に合致するものを選択する。図6は、車載装置200による映像データの選択処理の手順を示すフローチャートである。制御部202は、撮像部201を制御して、車両の前方又は周囲を撮像し(ステップS121)、その撮像時刻及びGNSS受信部205により得られる自装置の位置情報を取得し(ステップS122)、得られた映像データ並びに撮像日時及び位置情報を記憶部206に記憶させる(ステップS123)。得られた映像データは動画又は静止画のデータであり、最新の所定期間(例えば、10時間)のものが記憶され、それ以前のものは削除される。
制御部202は、記憶部に記憶された映像データに対して画像認識処理を実行する(ステップS124)。これにより、映像にナンバープレートが含まれている場合にはその車両ナンバーが認識され、映像に人物が含まれている場合にはその顔、身体、及び服装の特徴が認識され、映像に車両の検査標章が含まれている場合にはその有効期間が満了する年月が認識され、認識結果として特徴情報が得られる。つまり、特徴情報は、映像にナンバープレートが含まれている場合にはその車両ナンバー、映像に人物が含まれている場合にはその顔、身体、及び服装の特徴、映像に車両の検査標章が含まれている場合にはその有効期間が満了する年月を示す情報である。制御部202は、認識された特徴情報と選択条件とを比較し、映像データが選択条件に合致するか否かを判定する(ステップS125)。この処理では、選択条件が車両ナンバーである場合には、画像認識により得られた車両ナンバーと一致するか否かが判定され、選択条件が人物の特徴である場合には、画像認識により得られた人物の特徴情報と一致するか否かが判定され、選択条件が車検切れの車両の場合には、画像認識により得られた車検の有効期間の満了年月が経過しているか否かが判定される。
制御部202は、映像データが選択条件に合致しない場合には(ステップS125においてNO)、処理を終了する。他方、映像データが選択条件に合致する場合には(ステップS125においてYES)、制御部202は、この映像データを選択し(ステップS126)、映像データ、その撮像日時及び位置情報、並びに特徴情報を含む提供データを生成し、これを記憶部206に記憶させる(ステップS127)。ここで、映像データが動画データである場合、動画の中から選択条件に合致する部分を撮像時刻等から特定し、動画データからこの部分データを抽出し、部分データ、撮像時刻、位置情報、及び特徴情報のデータセットを作成することで、提供データを生成することができる。
また、制御部202は、記憶された提供データに基づく情報として、選択条件に合致する映像データが存在することを通知する通知情報を出力装置250に出力させる(ステップS128)。ここでは、制御部202が、表示装置である出力装置250に、選択条件に合致する映像データ、撮像時刻、位置情報、及び特徴情報を通知情報として表示させる。これにより、捜索されている対象が撮像部201によって撮像されたことがドライバーに通知される。以上で、映像データの選択処理を終了する。制御部202は、上記の映像データの選択処理を繰り返し実行することで、撮像部201による撮像を継続する。
[映像データの収集]
上記の映像データの選択処理によって記憶部206に記憶された提供データは、車載装置200と路側装置300との無線通信により路側装置300に送信され、サーバ400に収集される。車載装置200がデータを送信する対象は、上記の選択条件の送信元の路側装置300であってもよいし、これ例外の路側装置300であってもよい。図7は、映像データの収集の手順を示すフローチャートである。路側装置300がFCMCを定期的に送信し、車両210が路側装置300の通信エリア内に進入すると、上記と同様の手順により路側装置300と車載装置200との通信接続が確立する(ステップS131)。なお、より詳細には、提供データは、予め設定された(例えば、提供データを受けるべき一又は複数の所定エリアにある)路側装置300のみに提供され、他の所定外の路側装置300に提供データが提供されないように構成(例えば、制御部202が提供データを当該路側装置300に送信しない構成、又は、提供データそのものを消去する構成)となっている。これにより、提供データが必要な路側装置300のみに提供されるため、不要な送信処理や記憶処理を省くことができる。
接続確立後、制御部202はカード読取部204によって読み取られたカード情報を路側装置300へ送信し(ステップS132)、路側装置300がこれを受信する(ステップS133)。また、制御部202は記憶部206から提供データを読み出し(ステップS134)、路側装置300へ送信する(ステップS135)。路側装置300は提供データを受信し(ステップS136)、その後、路側装置300と車載装置200との間の接続が切断される(ステップS137)。
制御部301は、車載装置200から受信された提供データをサーバ400へ転送し(ステップS138)、サーバ400が提供データを受信する(ステップS139)。また、制御部301は、データ提供数とカード情報とを課金装置500に送信する(ステップS140)。同じ車載装置200から複数の提供データが1回の通信セッションで送信された場合、その提供データの数をデータ提供数といい、このデータ提供数に応じた還元ポイントが加算される。課金装置500は、データ提供数とカード情報とを受信し(ステップS141)、カード情報に対応付けて、データ提供数に応じた還元ポイントを加算する(ステップS142)。なお、図には記載していないが、還元ポイントを加算した情報を課金装置500から路側装置300に送信し、更に路側装置300から車載装置200に情報を送信しても良い。以上で、映像情報提供システム100による映像データの収集動作が終了する。なお、ステップS132及びステップS133でカード情報をやり取りせず、車載装置200のWCNを用いて個別識別を行い、その情報を基にポイントを加算しても良い。
以上のように構成することで、盗難車又は犯罪に用いられた車両、犯罪者又は行方不明者、車検切れの車両等の捜索対象が車両210に搭載された撮像部201によって撮像された場合に、その映像データ及び撮像時刻、撮像位置、及び被写体の特徴情報が収集され、捜索に役立てられる。自動車は日本全国にわたって普及しており、かかる自動車が移動型の監視カメラとして機能するため、迅速に捜索対象の情報を収集することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、車載装置が、継続的に撮像部で周囲を撮像し、得られた映像データ、撮像時刻、撮像位置を記憶しておく。路側装置は、撮像時刻及び撮像位置についての選択条件を含む要求データを車載装置に送信し、車載装置が要求データを受信すると、選択条件に合致する映像データがあるか否かを判定し、撮像条件に合致する映像データがあればそれを選択し、その撮像日時、位置情報、映像データ等を路側装置へ送信する。
<映像情報提供システムの構成>
本実施の形態に係る映像情報提供システムの構成は、実施の形態1に係る映像情報提供システム100の構成と同様であるので、同一構成要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
<映像情報提供システムの動作>
[映像データの記憶]
車両210が走行している間、車載装置200は撮像部201によって前方の車両のナンバープレート又は周囲の人物を継続的又は定期的に撮像し、得られた映像データを記憶部206に記憶する。図8は、車載装置200による映像データの記憶処理の手順を示すフローチャートである。制御部202は、撮像部201を制御して、車両の前方又は周囲を撮像し(ステップS201)、その撮像時刻及びGNSS受信部205により得られる自装置の位置情報を取得し(ステップS202)、得られた映像データ並びに撮像日時及び位置情報を記憶部206に記憶させる(ステップS203)。得られた映像データは動画又は静止画のデータであり、最新の所定期間(例えば、10時間)のものが記憶され、それ以前のものは削除される。以上で、映像データの記憶処理が終了する。制御部202は、以上の処理を繰り返し実行することで、継続的に撮像をし、映像データを記憶する。
[映像データの収集]
例えば事故又は犯罪が生じた場合、その発生時の映像が必要になることがある。また、犯罪者又は行方不明者の目撃情報が得られた場合、その目撃された時刻及び場所における映像が求められる。そこで、求められる映像の撮像時刻及び撮像位置がサーバ400に登録される。サーバ400は、撮像時刻及び撮像位置を指定した選択条件を、路側装置300に送信する。各路側装置300は、受信された選択条件を記憶部304に記憶する。
図9A及び図9Bは、本実施の形態に係る映像情報提供システムによる映像データの収集についての動作手順を示すフローチャートである。路側装置300は、FCMCを定期的に送信する。車両210が路側装置300の通信エリア内に進入すると、路側装置300と車載装置200との通信接続が確立する(ステップS211)。
接続確立後、制御部202はカード読取部204によって読み取られたカード情報を路側装置300へ送信し(S212)、路側装置300がこれを受信する(ステップS213)。次に、路側装置300の制御部301は、記憶部304から選択条件を読み出し(ステップS214)、MDSを用いてこの選択条件を含む要求データを送信する(ステップS215)。車載装置200が要求データを受信し(ステップS216)、制御部202が要求データに含まれる選択条件を記憶部206に記憶させる(ステップS217)。
制御部202は、記憶部に記憶された撮像時刻及び位置情報と選択条件とを比較し、撮像時刻及び位置情報が選択条件に合致する映像データが記憶部206に存在するか否かを判定する(ステップS218)。この処理では、厳密に撮像時刻及び位置情報が一致しなくても、映像データに対応する撮像時刻及び位置情報が、選択条件において指定された撮像時刻及び位置情報を中心とした所定の許容範囲内に含まれていれば、選択条件に合致すると判定される。撮像時刻及び位置情報が選択条件に合致する映像データが記憶部206に存在しない場合(ステップS218においてNO)、路側装置300と車載装置200との間の接続が切断される(ステップS223)。
他方、撮像時刻及び位置情報が選択条件に合致する映像データが記憶部206に存在する場合(ステップS218においてYES)、制御部202は、記憶部206において選択条件に合致する映像データを選択し(ステップS219)、記憶部206から選択された映像データ並びに撮像日時及び位置情報を読み出し、これらを含むデータセットを作成することで提供データを生成し(ステップS220)、提供データを路側装置300へ送信する(ステップS221)。路側装置300は提供データを受信し(ステップS222)、その後、路側装置300と車載装置200との間の接続が切断される(ステップS223)。
制御部301は、車載装置200から受信された提供データをサーバ400へ転送し(ステップS224)、サーバ400が提供データを受信する(ステップS225)。また、制御部301は、データ提供数とカード情報とを課金装置500に送信する(ステップS226)。課金装置500は、データ提供数とカード情報とを受信し(ステップS227)、カード情報に対応付けて、データ提供数に応じた還元ポイントを加算する(ステップS228)。なお、図には記載していないが、還元ポイントを加算した情報を課金装置500から路側装置300に送信し、更に路側装置300から車載装置200に情報を送信しても良い。以上で、映像情報提供システム100による映像データの収集動作が終了する。なお、ステップS212及びステップS213でカード情報をやり取りせず、車載装置200のWCNを用いて個別識別を行い、その情報を基にポイントを加算しても良い。
以上のように構成することで、事故若しくは犯罪の発生時、又は犯罪者若しくは行方不明者の目撃された時刻及び場所を車両210が通過したような場合に、その時刻及び場所における映像データがサーバ400に提供され、事故若しくは犯罪の発生状況の解明、又は犯罪者若しくは行方不明者の捜索に役立てられる。自動車は日本全国にわたって普及しており、かかる自動車が移動型の監視カメラとして機能するため、求められる情報を迅速に収集することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、車載装置が、継続的に撮像部で周囲を撮像し、得られた映像データ又は画像認識によって映像データから得られた特徴情報(車両ナンバー、対象人物の特徴等)、撮像時刻、撮像位置を記憶しておく。路側装置は、特徴情報についての選択条件を含む要求データを車載装置に送信し、車載装置が要求データを受信すると、選択条件に合致する映像データがあるか否かを判定し、撮像条件に合致する映像データがあればそれを選択し、その撮像日時、位置情報、映像データ等を路側装置へ送信する。
<映像情報提供システムの構成>
本実施の形態に係る映像情報提供システムの構成は、実施の形態1に係る映像情報提供システム100の構成と同様であるので、同一構成要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
<映像情報提供システムの動作>
[映像データの記憶]
車両210が走行している間、車載装置200は撮像部201によって前方の車両のナンバープレート又は周囲の人物を継続的又は定期的に撮像し、得られた映像データを記憶部206に記憶する。図10は、車載装置200による映像データの記憶処理の手順を示すフローチャートである。制御部202は、撮像部201を制御して、車両の前方又は周囲を撮像し(ステップS301)、その撮像時刻及びGNSS受信部205により得られる自装置の位置情報を取得し(ステップS302)、得られた映像データ並びに撮像日時及び位置情報を記憶部206に記憶させる(ステップS303)。得られた映像データは動画又は静止画のデータであり、最新の所定期間(例えば、10時間)のものが記憶され、それ以前のものは削除される。
制御部202は、記憶部に記憶された映像データに対して画像認識処理を実行する(ステップS304)。これにより、映像にナンバープレートが含まれている場合にはその車両ナンバーが認識され、映像に人物が含まれている場合にはその顔、身体、及び服装の特徴が認識され、映像に車両の検査標章が含まれている場合にはその有効期間が満了する年月が認識され、認識結果として特徴情報が得られる。制御部202は、画像認識処理を実行した映像データに対応付けて、特徴情報を記憶部206に記憶させる(ステップS305)。例えば、撮像時刻及び位置情報に対応付けて特徴情報を記憶することで、映像データとの対応付けが行われる。以上で、映像データの記憶処理が終了する。制御部202は、以上の処理を繰り返し実行することで、継続的に撮像をし、映像データを記憶し、映像データの画像認識処理を行い、特徴情報を記憶する。
[映像データの収集]
例えば犯罪に用いられた車両、犯罪者若しくは行方不明者、車検切れの車両等が捜索する対象とされ、犯罪に用いられた車両の車両ナンバー、犯罪者又は行方不明者の顔、身体又は服装の特徴、車両に付された検査標章における有効期間が満了する年月(所謂車検の期限)が、被写体の特徴としてサーバ400に登録される。サーバ400は、被写体の特徴に関する条件である選択条件を、路側装置300に送信する。各路側装置300は、受信された選択条件を記憶部304に記憶する。
図11A及び図11Bは、本実施の形態に係る映像情報提供システムによる映像データの収集についての動作手順を示すフローチャートである。路側装置300は、FCMCを定期的に送信する。車両210が路側装置300の通信エリア内に進入すると、路側装置300と車載装置200との通信接続が確立する(ステップS311)。
接続確立後、制御部202はカード読取部204によって読み取られたカード情報を路側装置300へ送信し(S312)、路側装置300がこれを受信する(ステップS313)。次に、路側装置300の制御部301は、記憶部304から選択条件を読み出し(ステップS314)、MDSを用いてこの選択条件を含む要求データを送信する(ステップS315)。車載装置200が要求データを受信し(ステップS316)、制御部202が要求データに含まれる選択条件を記憶部206に記憶させる(ステップS317)。
制御部202は、記憶部に記憶された各特徴情報と選択条件とを比較し、選択条件に合致する映像データ(つまり、選択条件に合致する特徴条件に対応付けられた映像データ)が記憶部206に存在するか否かを判定する(ステップS318)。この処理では、選択条件が車両ナンバーである場合には、画像認識により得られた車両ナンバーと一致するか否かが判定され、選択条件が人物の特徴である場合には、画像認識により得られた人物の特徴情報と一致するか否かが判定され、選択条件が車検切れの車両の場合には、画像認識により得られた車検の有効期間の満了年月が経過しているか否かが判定される。選択条件に合致する映像データが記憶部206に存在しない場合(ステップS318においてNO)、路側装置300と車載装置200との間の接続が切断される(ステップS323)。
他方、選択条件に合致する映像データが記憶部206に存在する場合(ステップS318においてYES)、制御部202は、記憶部206において選択条件に合致する映像データを選択し(ステップS319)、記憶部206から選択された映像データ、撮像時刻、位置情報、及び特徴情報を読み出し、これらを含むデータセットを作成することで提供データを生成し(ステップS320)、この提供データを路側装置300へ送信する(ステップS321)。路側装置300は提供データを受信し(ステップS322)、その後、路側装置300と車載装置200との間の接続が切断される(ステップS323)。
制御部301は、車載装置200から受信された提供データをサーバ400へ転送し(ステップS323)、サーバ400が提供データを受信する(ステップS324)。また、制御部301は、データ提供数とカード情報とを課金装置500に送信する(ステップS325)。課金装置500は、データ提供数とカード情報とを受信し(ステップS326)、カード情報に対応付けて、データ提供数に応じた還元ポイントを加算する(ステップS327)。上記のように、課金装置500は車載装置200から送信された提供データに応じて還元ポイントを加算する。換言すれば、車載装置200の制御部202が、提供データを送信することで、上位側装置である路側装置300及びサーバ400を介して、課金装置500に還元ポイントを加算させる。なお、図には記載していないが、還元ポイントを加算した情報を課金装置500から路側装置300に送信し、更に路側装置300から車載装置200に情報を送信しても良い。以上で、映像情報提供システム100による映像データの収集動作が終了する。なお、ステップS312及びステップS313でカード情報をやり取りせず、車載装置200のWCNを用いて個別識別を行い、その情報を基にポイントを加算しても良い。
以上のように構成することで、犯罪に用いられた車両、犯罪者又は行方不明者、車検切れの車両等の捜索対象が車両210に搭載された撮像部201によって撮像された場合に、その映像データ及び撮像時刻、撮像位置、及び被写体の特徴情報が収集され、捜索に役立てられる。自動車は日本全国にわたって普及しており、かかる自動車が移動型の監視カメラとして機能するため、迅速に捜索対象の情報を収集することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、駐車場の車両通過ゲートの通過待ちの車両に搭載された車載装置が、ゲート通過の手続(入退管理処理)が行われている前方の車両のナンバープレートを撮像し、画像認識により車両ナンバーを認識する。車両通過ゲートに設けられた路側装置は、次の車両(ナンバープレートを撮像した車両)のゲート通過手続において、前方の車両の車両ナンバーが撮像された映像データを選択するための選択条件を含む要求データを車載装置に送信し、車載装置が要求データを受信すると、選択条件に合致する映像データを選択し、この映像データから認識された車両ナンバーを示す情報を路側装置へ送信する。
<映像情報提供システムの構成>
図12は、本実施の形態に係る路側装置が設置された車両通過ゲートを示す図である。車両通過ゲート700は、開閉式のゲートバー又は昇降式のチェーンを含み、駐車場の出入口に設置される。かかる車両通過ゲート700に、路側装置300が設置される。路側装置300は、車両210のゲート通過時において、駐車場の入退を適正に行う車両であるか否かを判定する入退管理処理を実行する。この入退管理処理には、WCNによる車両認証処理、駐車券発券処理、料金清算処理等が含まれるが、本実施の形態では、WCNによる車両認証処理を入退管理処理として行う場合について説明する。
また、路側装置300は、通信ネットワーク600を介して、駐車場における車両210の情報を管理する車両管理データベース(車両管理DB)710に接続されている。図13は、車両管理DB710の構造を示す模式図である。車両管理DB710には、車両ナンバーを示す情報(車両ナンバー情報)と、WCNとが対応付けて格納される。この車両管理DB710に情報が登録されている車両は、当該駐車場に駐車が許可された車両である。つまり、入退管理処理では、路側装置300が車両管理DB710にWCNをキーとした問い合わせを行い、車両管理DB710に当該WCNが登録されているという回答があれば適合車両として認証し、WCNが登録されていないという回答があれば不適合車両であるとして認証を拒否する。なお、本実施の形態に係る映像情報提供システムのその他の構成は、実施の形態1に係る映像情報提供システム100の構成と同様であるので、同一構成要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
<映像情報提供システムの動作>
[映像データの記憶]
車載装置200は撮像部201によって前方の車両のナンバープレートを撮像し、得られた映像データから車両ナンバーを認識し、認識された車両ナンバー及び映像データを記憶部206に記憶する。図14は、車載装置200による映像データの記憶処理の手順を示すフローチャートである。制御部202は、撮像部201を制御して、前方の車両210aのナンバープレートを撮像し(ステップS401)、得られた映像データを記憶部206に記憶させる(ステップS402)。ここでは、車両通過ゲート700を通過するために複数の車両210a,210b,…が並んで停止している場合について説明する(図12参照)。この場合、先頭車両210aに後続する車両210bの車載装置200は、撮像部201によって先頭車両のナンバープレートを撮像し、この映像データを記憶部206に記憶させることになる。得られた映像データは動画又は静止画のデータであり、最新の所定期間(例えば、10時間)のものが記憶され、それ以前のものは削除される。
制御部202は、記憶部に記憶された映像データに対して画像認識処理を実行する(ステップS403)。これにより、映像にナンバープレートが含まれている場合には、その車両ナンバーが認識される。制御部202は、画像認識処理を実行した映像データに対応付けて、画像認識の結果得られた車両ナンバーを示す情報(車両ナンバー情報)を記憶部206に記憶させる(ステップS404)。例えば、撮像時刻に対応付けて車両ナンバー情報を記憶することで、映像データとの対応付けが行われる。以上で、映像データの記憶処理が終了する。制御部202は、以上の処理を繰り返し実行することで、継続的に撮像をし、映像データを記憶し、映像データの画像認識処理を行い、映像データ及び車両ナンバー情報を記憶する。
[車両ナンバー情報の収集]
車両通過ゲート700において先頭車両210aが停止している間、この先頭車両210aについて入退管理処理が実行される。また、先頭車両210aが不適合車両である場合に、この先頭車両210aが不正に車両通過ゲート700を通過すると、路側装置300の制御部301は、車両通過ゲート700に設けられたセンサによって不正通過を検出する。
先頭車両210aが車両通過ゲート700を通過した後、後続車両210bが車両通過ゲート700を通過する場合に、映像情報提供システム100が先頭車両210aの車両ナンバー情報を収集する。図15A及び図15Bは、本実施の形態に係る映像情報提供システムによる車両ナンバー情報の収集についての動作手順を示すフローチャートである。路側装置300は、FCMCを定期的に送信する。後続車両210bが路側装置300の通信エリア内に進入すると、路側装置300と車載装置200との通信接続が確立する(ステップS411)。
接続確立後、路側装置300の制御部301は、車両通過ゲート700における先頭車両210aの不正通過が検出されたか否かを判定し(ステップS412)、不正通過が検出されていない場合には(ステップS412においてNO)、先頭車両210aの車両ナンバー情報を指定する選択条件を設定し(ステップS413)、不正通過が検出された場合には、先頭車両210aの車両ナンバー情報に加え、映像データを指定する選択条件を設定する(ステップS414)。選択条件の設定の後、制御部301は、MDSを用いてこの選択条件を含む要求データを送信する(ステップS415)。この要求データは、選択条件を含むと共に、WCNを要求するデータである。車載装置200が要求データを受信し(ステップS416)、制御部202が要求データに含まれる選択条件を記憶部206に記憶させる(ステップS417)。
制御部202は、選択条件に合致する映像データ、つまり、先頭車両210aのナンバープレートが撮像された映像データが記憶部206に存在するか否かを判定する(ステップS418)。この処理では、例えば過去所定時間内にナンバープレートが撮像された映像データが存在すれば、これを先頭車両210aのナンバープレートの映像データであるとすることができる。また、ナンバープレートが撮像されたときのGNSS受信部205により得られた位置情報と現在の位置情報とが所定範囲内で近接していれば、このときの映像データを先頭車両210aのナンバープレートの映像データであるとすることもできる。先頭車両210aのナンバープレートの映像データが存在しない場合(ステップS418においてNO)、制御部202は、路側装置300へWCNを送信する(ステップS424)。
先頭車両210aのナンバープレートの映像データが存在する場合(ステップS418においてYES)、制御部202は、記憶部206に記憶された映像データのうち、選択条件に合致する映像データとして、先頭車両210aのナンバープレートの映像データを選択する(ステップS420)。次に、制御部202は、選択条件が車両ナンバー情報のみを指定するものであるか、車両ナンバー情報と映像データとを指定するものであるかを判定する(ステップS421)。車両ナンバー情報のみを指定する選択条件である場合には(ステップS421においてYES)、記憶部206からWCNと車両ナンバー情報とを読み出し、車両ナンバー情報を含む提供データを生成し(ステップS422)、カード読取部204によって読み取られたカード情報とともに、WCN及び提供データを路側装置300へ送信する(ステップS424)。他方、車両ナンバー情報及び映像データを指定する選択条件である場合には(ステップS421においてNO)、記憶部206からWCN、車両ナンバー情報、及び該当する映像データを読み出し、車両ナンバー情報及び映像データを含む提供データを生成し(ステップS423)、WCN及び提供データをカード情報と共に路側装置300へ送信する(ステップS424)。
路側装置300は、車両210bの車載装置200から送信されたデータを受信する(ステップS425)。これで、路側装置300と車載装置200との間の接続が切断される(ステップS426)。受信データに車両ナンバー情報が含まれていれば(ステップS427においてYES)、制御部301はデータから車両ナンバー情報を抽出し、前回ゲートを通過した車両210aのWCNと対応付けて、車両ナンバー情報を車両管理DB710に登録する(ステップS428)。これにより、先行した車両210aの車両ナンバー情報を車両管理DB710に登録することができる。他方、受信データに車両ナンバー情報が含まれていない場合(ステップS427においてNO)、制御部301はステップS435に処理を移す。
ステップS428の後、制御部301は、受信データに映像データが含まれているか否かを判定する(ステップS429)。受信データに映像データが含まれていれば(ステップS429においてYES)、制御部301はサーバ400に映像データを送信し(ステップS430)、サーバ400が映像データを受信する(ステップS431)。これにより、不正通過の状況が撮像された映像データが提供される。このとき、映像データ共に、撮像された日時及び駐車場の位置情報をサーバ400に送信することもできる。ステップS430の後、制御部301は、ステップS432に処理を移す。また、受信データに映像データが含まれていない場合(ステップS429においてNO)、制御部301は、そのままステップS432に処理を移す。
制御部301は、データ提供数、即ち、車載装置200から受信した車両ナンバーの数及び映像データの数と、カード情報とを課金装置500に送信する(ステップS432)。その後、制御部301は、ステップS435に処理を移す。課金装置500は、データ提供数とカード情報とを受信し(ステップS433)、カード情報に対応付けて、データ提供数に応じた還元ポイントを加算する(ステップS434)。この処理では、提供された車両ナンバーと映像データとで付与するポイントを異ならせることができる。例えば、車両ナンバーが1つ提供された場合に付与されるポイントよりも、映像データが1つ提供された場合に付与されるポイントを大きくすることができる。なお、ステップS424及びステップS425でカード情報をやり取りせず、車載装置200のWCNを用いて個別識別を行い、その情報を基にポイントを加算しても良い。
制御部301は、受信データに含まれるWCNをキーとして車両管理DB710に問い合わせを行い、入退管理処理を実行する(ステップS435)。入退管理処理の結果は、車両通過ゲート700を制御する制御部に通知される。これにより、入退管理処理の結果、適合車両であるとして認証された場合には、車両通過ゲート700が開き、車両210bの通過が許可される。他方、不適合車両であるとして認証が拒否された場合には、車両通過ゲート700が開かず、車両210bの通過が拒否される。
入退管理処理において不適合車両として判断された場合、制御部301は、車両通過ゲート700に設けられたセンサによって不正通過が検出されたか否かを判定し(ステップS436)、判定結果を記憶部304に記憶させる(ステップS437)。不正通過が検出されたか否かの判定結果は、次の車両の選択条件の設定に用いられる。以上で、映像情報提供システム100による車両ナンバー情報の収集動作が終了する。
以上のように構成することで、車両に搭載された車載装置200のWCNと当該車両の車両ナンバー情報とを自動的に車両管理DB710に登録することができる。また、車両通過ゲート700の不正通過があった場合には、その状況が撮像された映像データが収集される。自動車を監視カメラとして利用することで、かかる不正通過の映像データを広く収集することができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、商業施設へ向かう車両に設置された車載装置が、進行方向車線及び対向車線を撮像部で撮像し、画像認識により渋滞を検出する。当該車両が商業施設の駐車場に入庫するとき、車両通過ゲートに設けられた路側装置が、渋滞状況が撮像された映像データを指定する選択条件を含む要求データを車載装置に送信し、車載装置が要求データを受信すると、選択条件に合致する映像データを選択し、当該映像データが得られた撮像時刻及び位置情報を路側装置へ送信する。
<映像情報提供システムの構成>
図16は、本実施の形態に係る映像情報提供システムの全体構成の概要を示す模式図である。路側装置300は、商業施設800の駐車場810に設けられた車両通過ゲート820に設置される。路側装置300は、車両210のゲート通過時において、駐車場810の入退を適正に行う車両であるか否かを判定する入退管理処理を実行する。この入退管理処理には、WCNによる車両認証処理、駐車券発券処理、料金清算処理等が含まれるが、本実施の形態では、WCNを用いた料金計算処理を入退管理処理として行う場合について説明する。この料金計算処理には、入庫処理と出庫処理とが含まれる。入庫処理では、車両210の入庫時に路側装置300が当該車両210に搭載された車載装置200からWCNを受信し、商業施設800内等に設けられた車両管理DB830にWCNと入庫時刻とを登録する。出庫処理では、車両210の出庫時に路側装置300が車載装置200からWCNを受信し、車両管理DB830に登録されたWCNと一致する場合、その入庫時刻と出庫時刻(現在時刻)に応じてゲートの開放及び駐車料金の決算処理を行う。
また、商業施設800の内部にはサーバ400が設置され、商業施設800の内部及び駐車場810には表示装置840が設置されている(図16では、駐車場810に設けられた表示装置840のみを図示している。)。表示装置840は、サーバ400に記憶された提供データに応じて、渋滞情報を表示する。この渋滞情報には、渋滞している道路の位置情報、渋滞通過に必要な時間情報の他、渋滞を迂回する迂回路の情報が含まれる。駐車場810の利用者は、この表示装置840に表示された渋滞情報を確認して、帰り道の決定に利用することができる。なお、本実施の形態に係る映像情報提供システムのその他の構成は、実施の形態1に係る映像情報提供システム100の構成と同様であるので、同一構成要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
<映像情報提供システムの動作>
[映像データの記憶]
図17は、車載装置200による映像データの記憶処理の手順を示すフローチャートである。制御部202は、撮像部201を制御して、前方の進行方向車線及び対向車線を撮像し(ステップS501)、その撮像時刻及びGNSS受信部205により得られる自装置の位置情報を取得し(ステップS502)、得られた映像データ並びに撮像日時及び位置情報を記憶部206に記憶させる(ステップS503)。得られた映像データは動画又は静止画のデータであり、最新の所定期間(例えば、10時間)のものが記憶され、それ以前のものは削除される。
制御部202は、記憶部206に記憶された映像データに対して画像認識処理を実行する(ステップS504)。この画像認識処理では、進行方向車線又は対向車線における渋滞を認識し、認識結果には渋滞が発生しているか否かの情報と、渋滞が発生している場合には渋滞が発生している車線を示す車線情報とが含まれる。渋滞の認識は、例えば、撮像された車両の数を認識し、車両数が一定の基準値を超えた場合に渋滞が発生していると認識したり、各車両の速度又は各車間距離を認識し、速度又は車間距離が一定の基準値を下回った場合に渋滞が発生していると認識したりすることで実現できる。制御部202は、画像認識処理の結果に基づいて、進行方向車線又は対向車線において渋滞が発生しているか否かを判定する(ステップS505)。渋滞が発生していると判定された場合(ステップS505においてYES)、制御部202は、画像認識処理を実行した映像データに対応付けて、渋滞している車線(進行方向車線又は対向車線)を示す渋滞車線情報を記憶部206に記憶させる(ステップS506)。これにより、映像データの記憶処理が終了する。また、渋滞が発生していないと判定された場合(ステップS505においてNO)、制御部202は、渋滞車線情報を記憶することなく、映像データの記憶処理を終了する。
[渋滞データの収集]
車両210が駐車場810へ入庫するときに、映像情報提供システム100が渋滞に関するデータを収集する。図18A及び図18Bは、本実施の形態に係る映像情報提供システムによる渋滞データの収集についての動作手順を示すフローチャートである。路側装置300は、FCMCを定期的に送信する。車両210が路側装置300の通信エリア内に進入すると、路側装置300と車載装置200との通信接続が確立する(ステップS511)。
接続確立後、路側装置300の制御部301は、渋滞状況が撮像された映像データを指定する選択条件を含む要求データをMDSにより送信する(ステップS512)。この要求データは、選択条件を含むと共に、WCNを要求するデータである。車載装置200が要求データを受信し(ステップS513)、制御部202が要求データに含まれる選択条件を記憶部206に記憶させる(ステップS514)。
制御部202は、選択条件に合致する映像データ、つまり、渋滞状況が撮像された映像データが記憶部206に存在するか否かを判定する(ステップS515)。渋滞状況が撮像された映像データが存在しない場合(ステップS515においてNO)、制御部202は、WCNを路側装置300へ送信する(ステップS519)。
渋滞状況が撮像された映像データが存在する場合(ステップS515においてYES)、制御部202は、渋滞状況が撮像された映像データを、選択条件に合致する映像データとして選択する(ステップS517)。次に、制御部202は、WCN、渋滞状況が撮像された映像データ、撮像時刻、位置情報、及び渋滞車線情報を記憶部206から読み出し、映像データ、撮像時刻、位置情報、及び渋滞車線情報を含む提供データを生成し(ステップS518)、カード読取部204によって読み取られたカード情報とともに、WCN及び提供データを路側装置300へ送信する(ステップS519)。例えば映像データが動画データである場合、動画の中から渋滞状況が撮像された部分を撮像時刻から特定し、動画データからこの部分データを抽出し、部分データ、撮像時刻、位置情報、及び渋滞車線情報のデータセットを作成することで、提供データを生成することができる。
路側装置300は、車両210の車載装置200から送信されたデータを受信する(ステップS520)。これで、路側装置300と車載装置200との間の接続が切断される(ステップS521)。受信データに提供データが含まれていれば(ステップS522においてYES)、制御部301は受信データから提供データを抽出し、これをサーバ400へ送信する(ステップS523)。サーバ400は、提供データを受信すると(ステップS524)、この提供データに含まれる撮像時刻、位置情報、及び渋滞車線情報に基づいて渋滞情報を生成し(ステップS525)、表示装置840にこの渋滞情報を表示させる(ステップS526)。また、このとき、サーバ400は、映像データを用いて、渋滞状況が撮像された映像を表示装置840に表示させることもできる。他方、受信データに提供データが含まれていない場合(ステップS522においてNO)、制御部301は、そのままステップS530に処理を移す。
制御部301は、提供データをサーバ400に送信した後、データ提供数、即ち、車載装置200から受信した提供データの数と、カード情報とを課金装置500に送信する(ステップS527)。その後、制御部301は、ステップS530に処理を移す。課金装置500は、データ提供数とカード情報とを受信し(ステップS528)、カード情報に対応付けて、データ提供数に応じた還元ポイントを加算する(ステップS529)。なお、ステップS519及びステップS520でカード情報をやり取りせず、車載装置200のWCNを用いて個別識別を行い、その情報を基にポイントを加算しても良い。
制御部301は、受信データに含まれるWCNを用いて入庫処理を実行する(ステップS530)。この入庫処理では、WCNと入庫時刻(現在時刻)が車両管理DB830に登録される。これにより、車両通過ゲート820が開き、車両210の通過が許可される。以上で、映像情報提供システム100による渋滞データの収集動作が終了する。
以上のように構成することで、撮像部201により渋滞状況が撮像された映像データ、渋滞時刻、渋滞が発生した位置を示す位置情報、及び渋滞が発生した車線を示す車線情報が収集され、これらに基づいて表示装置840に渋滞情報を表示することで、来場者に渋滞情報を提供することができる。
(その他の実施の形態)
上述した実施の形態1においては、路側装置300が選択条件を車載装置200に送信する構成について述べたが、これに限定されるものではない。例えば、予め選択条件を車載装置200の記憶部206に記憶しておくこともできる。また、選択条件に変更が生じた場合には、路側装置300が新たな選択条件を車載装置200に送信し、車載装置200が記憶部206に記憶されている選択条件を更新する構成とすることができる。
また、上述した実施の形態1及び3においては、車載装置200が、選択条件に合致する映像データ、撮像時刻、撮像された位置の位置情報、及び画像認識によって得られた特徴情報を含む提供データを生成し、生成された提供データを路側装置300へ送信する構成について述べたが、これに限定されるものではない。これらの情報のうち、少なくとも撮像時刻及び位置情報によって車載装置200が提供データを生成し、この提供データを路側装置300へ送信すればよい。つまり、映像データ又は特徴情報を提供データに含めない構成とすることもできる。撮像時刻及び位置情報が提供されれば、犯罪又は事故が発生した時刻及び位置を特定することができ、捜索に活用することができる。
また、上述した実施の形態1においては、選択条件に合致する映像データが存在すると判定された場合に、その映像データ、撮像時刻、位置情報、及び特徴情報を出力装置250に表示する構成について述べたが、これに限定されるものではない。ドライバーに捜査対象が撮像されたことを通知できる内容の情報であれば、出力される内容は問わない。例えば、映像データのみを表示することもできるし、映像データ、撮像時刻、位置情報、及び特徴情報を表示するのではなく、ドライバーに捜査対象が撮像されたことを通知する文字情報を表示することもできる。また、音声情報により捜査対象が撮像されたことを通知することもできる。さらに、車載装置200に書込可能な可搬型記録媒体(例えば、カード型のフラッシュメモリ)への書込部を設け、捜査対象が撮像されたことをドライバーに通知すると共に、提供データを当該可搬型記録媒体に記録し、ドライバーがこの可搬型記録媒体を警察署等の機関に持ち込むようにしてもよい。
また、上述した実施の形態1乃至5においては、無線通信部203,302がDSRCによる無線通信が可能な構成について述べたが、これに限定されるものではない。路側装置300と車載装置200との間の無線通信は、IEEE802.11に規定される無線LAN規格であるWi−fi、近距離無線通信規格であるBluetooth又はZigbee、又はLPWA(Low Power, Wide Area)のようなその他の無線通信規格によるものであってもよい。また、上述した実施の形態1乃至5においては、基地局装置としてDSRC路側装置を、車載装置としてETC車載器を用いる構成について述べたが、これに限定されるものではない。基地局装置を携帯電話又はPHS(Personal Handy-phone System)の基地局とし、車載装置を携帯電話又はPHSによる通信機能を有するものとすることもできる。この場合、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000、LTE(Long Term Evolution)、LTE−Advanced、PIAFS(Personal Handyphone System Internet Access Forum Standard)等の通信規格にしたがって基地局装置と車載装置との無線通信を行う構成とすることができる。
また、上述した実施の形態5においては、選択条件に合致する映像データ、撮像時刻、撮像された位置の位置情報、及び画像認識によって得られた渋滞車線情報を含む提供データを車載装置200が生成し、この提供データを路側装置300へ送信する構成について述べたが、これに限定されるものではない。これらの情報のうち、少なくとも撮像時刻、位置情報、及び車線情報によって車載装置200が提供データを生成し、この提供データを路側装置300へ送信すればよい。つまり、提供データに映像データを含めない構成とすることもできる。撮像時刻、位置情報、及び車線情報が提供されれば、渋滞が発生していた時刻、位置、及び車線を特定することができ、これらに基づいて、利用者の帰り道の選択に有用な渋滞情報を表示することができる。
本発明の車載装置、基地局装置、映像情報提供システム、映像情報提供方法、及びコンピュータプログラムは、映像情報を提供する車載装置、当該車載装置に映像情報を提供させる基地局装置、これらを用いた映像情報提供システム及び映像情報提供方法、並びに車載装置に映像情報を提供させるためのコンピュータプログラムとして有用である。
100 映像情報提供システム
200 車載装置
201 撮像部
202 制御部
203 無線通信部
205 GNSS受信部
206 記憶部
207 映像情報提供プログラム
210 車両
300 路側装置
301 制御部
302 無線通信部
303 有線通信部
304 記憶部
400 サーバ
500 課金装置
600 通信ネットワーク
700,820 車両通過ゲート
710,830 車両管理データベース
840 表示装置

Claims (9)

  1. 移動体に搭載されて周囲を撮像する撮像部と、
    前記撮像部によって得られた映像データのうち、与えられた選択条件に合致するものが存在するか否かを判定し、前記選択条件に合致する前記映像データが存在すると判定された場合に、前記選択条件に合致する前記映像データから特定される提供データを生成する制御部と、
    無線通信が可能な基地局装置の無線通信エリアに前記移動体が移動した場合に、前記制御部によって生成された前記提供データを前記基地局装置に送信する無線通信部と
    を備え、
    前記制御部は、前記選択条件を含む要求データを前記無線通信部が前記基地局装置から受信した場合に、前記撮像部によって得られた前記映像データのうち、前記選択条件に合致するものが存在するか否かを判定し、
    前記撮像部は、車両通過ゲートを通過する前方の車両を撮像し、
    前記要求データは、前方の車両に関する前記選択条件を含み、且つ、識別情報を要求するデータであり、
    前記無線通信部は、前記提供データと共に、自装置に割り当てられた識別情報を送信する、
    車載装置。
  2. 前記制御部は、前記映像データから前記車両を認識し、前記選択条件に合致する前記映像データが存在するか否かを判定し、認識された前記車両を含む前記提供データを生成する、
    請求項に記載の車載装置。
  3. 前記撮像部は、前記車両通過ゲートを通過する時点における前記前方の車両を撮像し、
    前記選択条件は、前記前方の車両の映像データに関する条件であり、
    前記制御部は、前記前方の車両の前記映像データを含む前記提供データを生成する、
    請求項1又は2に記載の車載装置。
  4. 無線通信エリア内に存在する移動体に搭載された車載装置前記移動体に搭載され、車両通過ゲートを通過する前方の車両を撮像する撮像部によって得られた映像データを選択するための選択条件を含み、且つ、識別情報を要求する要求データを送信し、前記車載装置から、前記選択条件に合致する映像データから特定される提供データと共に、前記車載装置に割り当てられた識別情報を受信する無線通信部と、
    前記無線通信部によって受信された前記提供データ及び前記識別情報をサーバに送信する上位通信部と
    を備える、
    基地局装置。
  5. 請求項1乃至の何れかに記載の車載装置と、
    請求項に記載の基地局装置と
    を備える、
    映像情報提供システム。
  6. 前記基地局装置は、前記車載装置が前送信した前記提供データに含まれる、認識された前記車両と、前記前方の車両に搭載された車載装置から受信した識別情報とを対応付けてデータベースに登録する、
    請求項5に記載の映像情報提供システム。
  7. 前記基地局装置がサーバに送信した提供データに応じて、還元する金額の指標である還元ポイントを加算する課金装置をさらに備える、
    請求項又はに記載の映像情報提供システム。
  8. 移動体に搭載された車載装置が、前記移動体に搭載されて周囲を撮像する撮像部によって得られた映像データのうち、与えられた選択条件に合致するものが存在するか否かを判定し、
    前記車載装置が、前記選択条件に合致する前記映像データが存在すると判定された場合に、前記選択条件に合致する前記映像データから特定される提供データを生成し、
    無線通信が可能な基地局装置の無線通信エリアに前記移動体が移動した場合に、前記車載装置が前記提供データを送信し、
    前記基地局装置が、前記提供データを受信し、
    前記基地局装置が、受信された前記提供データをサーバに送信する、
    映像情報提供方法であって、
    前記車載装置は、前記選択条件を含む要求データを前記基地局装置から受信した場合に、前記撮像部によって得られた前記映像データのうち、前記選択条件に合致するものが存在するか否かを判定し、
    前記撮像部は、車両通過ゲートを通過する前方の車両を撮像し、
    前記要求データは、前方の車両に関する前記選択条件を含み、且つ、識別情報を要求するデータであり、
    前記車載装置は、前記提供データと共に、自装置に割り当てられた識別情報を送信する、
    映像情報提供方法
  9. 移動体に搭載されて周囲を撮像する撮像部によって得られた映像データのうち、与えられた選択条件に合致するものが存在するか否かを判定する判定手段、
    前記選択条件に合致する前記映像データが存在すると判定された場合に、前記選択条件に合致する前記映像データから特定される提供データを生成する生成手段、及び
    無線通信が可能な基地局装置の無線通信エリアにコンピュータが移動した場合に、生成された前記提供データを、前記基地局装置に送信する送信手段として、
    前記コンピュータを機能させ
    前記判定手段は、前記選択条件を含む要求データを前記基地局装置から受信した場合に、前記撮像部によって得られた前記映像データのうち、前記選択条件に合致するものが存在するか否かを判定し、
    前記撮像部は、車両通過ゲートを通過する前方の車両を撮像し、
    前記要求データは、前方の車両に関する前記選択条件を含み、且つ、識別情報を要求するデータであり、
    前記送信手段は、前記提供データと共に、自装置に割り当てられた識別情報を送信する、
    コンピュータプログラム。
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